説明

予混合直接噴射ノズル

【課題】十分な混合が実行され且つ保炎及び逆火に対する耐性に優れた直接噴射ノズルを提供する。
【解決手段】燃料/空気混合管(130)は、入口端部(134)と出口端部(135)との間に管軸に沿って軸方向に延出する管外壁(201)を含み、管外壁(201)は、内径を有する管内面(203)と管外径を有する管外面(202)との間で規定された厚さを有する。管(130)は、管外壁(201)を貫通する燃料噴射穴(142)直径を有する少なくとも1つの燃料噴射穴を更に含み、燃料噴射穴(142)は、管軸に対して噴射角度を有する。本発明は、燃焼により生成されるNOxの放出量及び流れ圧力損失を少なく抑えつつ十分に燃料と空気を混合(130)するので、ガスタービン(30)の効率は向上し、耐久性に優れ且つ火保炎及び逆火に対する耐性が高い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予混合直接噴射ノズルに関し、特に、十分な混合が実行され且つ保炎及び逆火に対する耐性に優れた直接噴射ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の炭化水素燃料を燃焼するガスタービンにより通常生成され、空気中に放出される一次空気汚染物質は、窒素酸化物、一酸化炭素及び未燃炭化水素である。吸気エンジンにおける窒素分子の酸化が燃焼系反応ゾーンに存在する高温ガスの最高温度によって大きく左右されることは当該分野において周知である。熱機関燃焼器の反応ゾーンの温度を熱NOxが形成されるレベルより低くなるように調整する方法の1つは、燃焼以前に燃料及び空気を予混合して希薄混合気を形成する。
【0003】
燃料及び空気の希薄予混合を伴って動作する乾式低放出燃焼器と関連して起こる問題がいくつかある。すなわち、燃料と空気の可燃性混合物は、燃焼器の反応ゾーンの外側に位置する予混合部の中に存在する。通常、何らかのバルクバーナ管速度が規定されており、それを超えると、予混合器内部の炎は一次燃焼ゾーンへ押し出される。しかし、水素又は合成ガスのようなある種の燃料が予混合モードで燃焼された場合、炎は高速で移動する。渦巻炎速度が速く且つ可燃範囲が広いため、予混合水素燃料燃焼ノズルの設計に際しては、ノズル圧力損失を妥当なレベルに抑えつつ保炎及び逆火の問題を解決しなければならない。直接燃料噴射方式を採用する拡散水素燃料燃焼は、本来、大量のNOxを生成する。
【0004】
燃料として天然ガスを使用する場合、通常、妥当な低レベルの空気側圧力降下で、適切な保炎限界を有する予混合器を設計できる。しかし、高水素燃料などの更に反応性の高い燃料の場合、保炎限界及び目標圧力降下の双方を考慮した設計は困難になる。従来のノズルの設計点は3,000°Fのバルク炎温度に近づいていると思われるので、ノズルへの逆火は、非常に短い期間の中でノズルに多大な損傷を与える可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2008/0078160号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
十分な混合が実行され且つ保炎及び逆火に対する耐性に優れた直接噴射ノズルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、燃焼により生成されるNOxの量を減少し且つ流れ圧力損失を少なく抑えると同時に十分に燃料と空気を混合し、それにより、高いガスタービン効率を実現する予混合直接噴射ノズルの構成に関する。本発明のノズルは、保炎及び逆火に対して高い耐久性及び耐性を示す。
【0008】
本発明の1つの面によれば、燃料/空気混合管束において使用するための燃料/空気混合管が提供される。燃料/空気混合管は、入口端部と出口端部との間に管軸に沿って軸方向に延出する管外壁を含み、管外壁は、内径を有する管内面と管外径を有する管外面との間で規定された厚さを有する。
【0009】
管は、管外壁を貫通する燃料噴射穴直径を有する少なくとも1つの燃料噴射穴を更に含み、燃料噴射穴は、管軸に対して、一般に20°〜90°の範囲内である噴射角度を有する。燃料噴射穴は、管軸に沿って出口端部から、一般に幾何学的制約条件、燃料の反応性及び所望のNOx放出量に応じて燃料噴射穴直径の約5倍〜約100倍の範囲の長さに規定される後方離間距離をおいた場所に配置される。
【0010】
本発明の別の面によれば、燃料/空気混合管束において使用するための燃料/空気混合管が提供される。燃料/空気混合管は、入口端部と出口端部との間に管軸に沿って軸方向に延出する管外壁を含み、管外壁は、内径を有する管内面と管外径を有する管外面との間で規定された厚さを有する。燃料/空気混合管は、管外壁を貫通する燃料噴射穴直径を有する少なくとも1つの燃料噴射穴を更に含み、燃料噴射穴は、管外壁に対してある噴射角度を有し、管内面の内径は、一般に燃料噴射穴直径の約4倍〜約12倍の大きさである。
【0011】
本発明の更に別の面によれば、タービン燃焼器の予混合直接噴射ノズルにおいて高水素燃料を混合する方法が提供される。方法は、ノズルを形成するために一体に装着された複数の混合管を提供することを含む。各混合管は、入口端部と出口端部との間に流路に沿って軸方向に延出し、各混合管は、入口端部と出口端部との間に管軸に沿って軸方向に延出する管外壁を含む。管外壁は、内径を有する管内面と管外径を有する管外面との間で規定される厚さを有する。
【0012】
方法は、入口端部において複数の混合管の中へ第1の流体を噴射することと;一般に管軸に対して約20°〜約90°の範囲内の角度を成す複数の噴射穴を通して混合管の中へ高水素燃料又は合成ガス燃料を噴射することと;混合管の出口端部において約50%〜約95%の燃料/第1の流体混合物混合度を実現するように、第1の流体及び高水素燃料又は合成ガス燃料を混合することとを更に含む。
【0013】
上記の利点及び特徴並びに他の利点及び特徴は、添付の図面と関連させた以下の説明から更に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明を成すと考えられる主題は、本明細書の添付の特許請求の範囲において特定され且つ明確に特許請求される。本発明の上記の特徴及び利点並びに他の特徴及び利点は、添付の図面と関連させた以下の詳細な説明から明らかである。
【図1】図1は本発明に従った場所に噴射ノズルが配置されたガスタービンエンジンを示した横断面図である。
【図2】図2は本発明に係る噴射ノズルの一実施形態を示した図である。
【図3】図3は図2のノズルを示した端面図である。
【図4】図4は本発明に係る噴射ノズルの別の実施形態を示した図である。
【図5】図5は図4のノズルを示した端面図である。
【図6】図6は本発明に係る燃料/空気混合管を示した部分横断面図である。
【図7】図7は本発明に係る燃料/空気混合方法の一実施形態を示した図である。
【0015】
以下の詳細な説明は、例として添付の図面を参照しながら本発明の実施形態をその利点及び特徴と共に説明する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明を限定することなく特定の実施形態を参照して本発明を説明する。図1には、ガスタービンエンジン10の一例が概略的に示される。エンジン10は圧縮機11及び燃焼器構体14を含む。燃焼器構体14は、燃焼室12の少なくとも一部を規定する燃焼器構体壁16を含む。予混合装置又は予混合ノズル110は燃焼器構体壁16を貫通し、燃焼室12の中まで延出する。以下に更に詳細に説明されるように、ノズル110は燃料入口21を通して第1の流体、すなわち燃料を受け取り、圧縮機11からは第2の流体、すなわち圧縮空気を受け取る。その後、燃料と圧縮空気は混合され、燃焼室12へ送り込まれ、そこで点火されて高温高圧の燃焼生成物、すなわちガス流を形成する。本実施形態では燃焼器構体14は1つしか示されていないが、エンジン10は複数の燃焼器構体14を含んでもよい。燃焼器構体の数に関わらず、エンジン10はタービン30及び圧縮機/タービン軸31を更に含む。当該技術において周知であるように、タービン30は軸31に結合され、軸31を駆動する。軸31は圧縮機11を駆動する。
【0017】
動作中、空気は圧縮機11に流入し、そこで圧縮されて高圧ガスとなる。高圧ガスは燃焼器構体14に供給され、ノズル110内部において燃料、例えばプロセスガス及び/又は合成ガスと混合される。燃料/空気混合物又は可燃性混合物は燃焼室12へ送り込まれ、そこで点火されて高圧高温の燃焼ガス流を形成する。あるいは、燃焼器構体14は、天然ガス及び/又は燃料油を含む燃料を燃焼してもよいが、燃料はそれらに限定されない。その後、燃焼器構体14は燃焼ガス流をタービン10へ送り出し、タービン10は熱エネルギーを機械的回転エネルギーに変換する。
【0018】
次に図2及び図3には、燃料噴射ノズル110の横断面図が示される。ノズル110は燃料流路114に接続されると共に、圧縮機11から供給される空気を受け取るために内部プレナム空間115に接続される。複数の燃料/空気混合管が管束121として示される。管束121は、互いに装着され且つ端キャップ又は他の従来の取り付け部品により1つの束として保持された個別の燃料/空気混合管130から構成される。各燃料/空気混合管130は、中間部分133を介して第2の端部分132まで延出する第1の端部分131を含む。第1の端部分131は第1の流体入口134を規定し、第2の端部分132は、端キャップ136の流体出口135を規定する。
【0019】
燃料流路114は燃料プレナム141に流体接続し、燃料プレナム141は、複数の個別の燃料/空気混合管130の各々に規定された流体入口142に流体接続する。この構成によって、空気は管130の第1の流体入口134に流入し、一方、燃料は燃料流路114を通過し、個々の管130を取り囲むプレナム141に流入する。燃料は複数の燃料/空気混合管130の周囲を流れ、個々の燃料噴射入口(又は燃料噴射穴142)を通過した後、管130の内部で空気と混合され、燃料/空気混合物を形成する。燃料/空気混合物は出口135から点火ゾーン150へ送り込まれ、そこで点火されて高温高圧ガス炎を形成する。ガス炎はタービン30に向かって吐出される。
【0020】
次に図4及び図5には、別の燃料噴射ノズル210の横断面図が示される。ノズル210は燃料流路214に接続されると共に、圧縮機11から供給される空気を受け取るために内部プレナム空間215に接続される。複数の燃料/空気混合管が管束221として示される。管束221は、図2及び図3に示されるのと同一の個別の燃料/空気混合管130から構成され、端キャップ236又は他の従来の取り付け部品により1つの束として互いに装着される。各燃料/空気混合管130は、中間部分133を介して第2の端部分132まで延出する第1の端部分131を含む。第1の端部分131は第1の流体入口134を規定し、第2の端部分132は、端キャップ236の流体出口135を規定する。
【0021】
燃料流路214は燃料プレナム241に流体接続され、燃料プレナム241は、複数の個別の燃料/空気混合管130の各々に規定された流体入口142に流体接続される。この構成によって、空気は管130の第1の流体入口134に流入し、一方、燃料は燃料流路214を通過して、流体入口142を介して個々の管130に流体接続されているプレナム241に流入する。燃料は複数の燃料/空気混合管130の周囲を流れ、個々の燃料噴射入口(又は燃料噴射穴)142を通過して、管130の内部で空気と混合され、燃料/空気混合物を形成する。燃料/空気混合物は出口135から点火ゾーン250に送り込まれ、そこで点火されて高温高圧のガス炎を形成する。ガス炎はタービン30に向かって吐出される。
【0022】
図2から図5を参照して説明すると、NOxを少なく抑えるための全負荷動作において、炎は点火ゾーン150、250に滞留していなければならない。しかし、高水素/合成ガス燃料を使用すると、逆火が障害となり、多くの場合に問題を起こしていた。混合管130の内部における保炎を回避するために、保炎による混合管内部の熱放出を管壁に対する熱損失より小さくすべきである。この基準は管の太さ、燃料ジェットの侵入及び燃料ジェット後方離間距離に制約を課す。原則として、後方離間距離が長ければ、燃料/空気は更に十分に混合される。混合管130における燃料と空気の比(本明細書においては燃料の混合度)が高く且つ100%に近い燃料/空気混合が実現される場合、その結果発生するNOxの生成量は相対的に少なくなるが、ノズル110、210及び個々の混合管130の内部における保炎及び/又は炎逆流は起こりやすくなる。管束121、221の個々の燃料/空気混合管130は損傷を受けるため、混合管の交換が必要になる。従って、後述するように、本発明の燃料/空気混合管130は、燃料/空気混合管130への逆火を防止しつつ点火ゾーン150、250における十分な燃焼を可能にする混合度を実現する。混合管130の独特の構成によって、点火ゾーン150、250から管130の内部への保炎及び炎逆流という重大な危険を伴わずに、NOxを相対的に少なく抑えるように、高水素燃料又は合成ガス燃料を燃焼することが可能である。
【0023】
次に図6及び図7には、管束121又は221のうち1つの燃料/空気混合管130が示される。管130は、第1の流体入口134と流体出口135との間で管軸Aに沿って軸方向に延在する外周面202及び内周面203を有する管外壁201を含む。外周面202は管外径Doを有し、内周面203は管内径Diを有する。図示されるように、管130は複数の燃料噴射入口142を有し、各燃料噴射入口は、外周面202と内周面203との間で規定された燃料噴射穴直径Dfを有する。非限定的な一実施形態において、燃料噴射穴直径Dfは一般に約0.03インチ以下である。別の非限定的な実施形態において、管内径Diは、一般に燃料噴射穴直径Dfの約4倍〜約12倍の大きさである。
【0024】
燃料噴射穴142は、図6に示されるように軸Aと平行である管軸Aに対して噴射角度Zを有する。図6に示されるように、各噴射穴142は一般に約20°〜約90°の範囲内の噴射角度Zを有する。本発明の更なる改善過程において、ある種の高水素燃料に対しては、約50°〜約60°の噴射角度が望ましいことは周知のことである。また、燃料噴射入口142は、管流体出口135の上流側に後方離間距離Rとして知られるある距離をおいて配置される。後方離間距離Rは、一般に燃料噴射穴直径Dfの約5倍(Rmin)〜約100(Rmax)倍の範囲にあり、上述したように、燃料噴射穴直径Dfは一般に約0.03インチ以下である。実際、水素/合成ガス燃料の場合の後方離間距離Rは、一般に約0.05インチ〜約0.3インチの範囲内である。更なる改善過程において、管内径Diが一般に約0.08インチ〜約0.2インチである場合、約0.3インチ〜約1インチの後方離間距離Rで所望の混合及び目標NOx放出を実現できることがわかっている。高水素/合成ガス燃料によっては、管内径が約0.15インチ未満である場合に更に高い効率を示すこともある。本発明の更なる改善過程において、最適後方離間距離が、一般にバーナ管速度、管壁の熱伝導係数及び燃料噴出時間に比例し、直交流ジェット高さ、渦巻燃焼速度及び圧力に反比例することは周知のことである。
【0025】
燃料噴射入口142の直径Dfは、一般に約0.03インチ以下でなければならず、各管130は、水素燃料などの高反応性燃料に対しては約1インチ〜約3インチの長さを有し且つ一般に約1個〜約8個の燃料噴射入口142を有する。天然ガスなどの低反応性燃料に対しては、各管130は約1フィートの長さを有してもよい。圧力降下の少ない複数の燃料噴射入口142、すなわち約2個〜約8個の燃料噴射入口も考えられる。以上挙げたパラメータを使用した場合、所望の混合及び目標NOx放出を実現するのに約50°〜約60°の角度Zを有する燃料噴射入口142が有効であることがわかっている。所望の混合及び目標NOx放出を実現するために、上記のパラメータのいくつかの異なる組み合わせが使用されてもよいことは当業者には理解されるであろう。例えば、1つの管130に複数の燃料噴射入口142がある場合、図6に示されるように、一部の噴射入口は、例えば後方離間距離Rの関数として変化する異なる噴射角度Zを有してもよい。別の例として、噴射角度Zは、燃料入口142の直径Dfの関数として変化してもよいし、あるいは燃料噴射入口142の直径Df及び後方離間距離Rとの組み合わせで変化してもよい。目的は、管130の長さを可能な限り短くし且つ流体入口端部134と流体出口端部135との間で起こる圧力降下を少なくする(すなわち約5%未満に押さえる)一方で適切な混合を実現することである。
【0026】
燃料組成、燃料温度、空気の温度及び圧力、並びに管130の内周面202及び外周面203に対して実行される処理に応じて、上記のパラメータが変更されてもよい。燃料/空気混合物が流通する内周面203が材料に関わらず滑らかにホーニングされることにより、性能は向上する。また、ノズル110、噴射ゾーン150、250にさらされる端キャップ136、236及び個々の管130を燃料、空気又は他の冷却剤によって冷却することにより保護することも可能である。更に、耐熱性に優れた被覆膜又は他の層によって端キャップ136、236が被覆されてもよい。
【0027】
次に図7には、穴あき噴射ノズルにおける高水素/合成ガス燃料の混合の一例が示される。特に、非限定的な本例の燃料噴射入口142の後方離間距離Rが流体出口135から約0.6インチ〜約0.8インチである場合、NOx放出を少なく抑え(5ppm未満)且つノズル圧力損失を低く抑える(3%未満)と同時に所望の混合が実現される。上述したように、後方離間距離Rは、一般に燃料噴射穴直径の約1倍〜約50倍の範囲で変更されてもよい。図示される非限定的な実施形態において、30°、60°及び90°の3つの燃料噴射角度が示されるが、前述のように、燃料噴射角度は一般に約20°〜約90°の範囲内で変更されてもよい。燃料/空気混合物が流体出口135に到達するまでに、噴射角度Zが約60°である場合の燃料/空気混合度はほぼ80%であり、噴射角度Zが約30°である場合の燃料/空気混合度は60%〜70%であり、噴射角度Zが90°である場合の燃料/空気混合度は約50%である。
【0028】
限定された数の実施形態のみに関連して本発明を詳細に説明したが、本発明が開示された実施形態に限定されないことは容易に理解されるはずである。本明細書においては説明されなかったが、本発明の趣旨と一致する任意の数の変形、変更、置き換え又は同等の構成を取り入れるために本発明を変更できる。更に、本発明の種々の実施形態を説明したが、本発明の面は、説明された実施形態のうちいくつかのみを含んでもよいことを理解すべきである。従って、本発明は以上の説明によって限定されるとみなされてはならず、添付の特許請求の範囲の範囲によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0029】
10 ガスタービンエンジン
30 タービン
110 燃料噴射ノズル
121 管束
130 燃料/空気混合管
134 流体入口端部
135 流体出口端部
142 燃料噴射穴/入口
201 管外壁
202 外周面
203 内周面
210 燃料噴射ノズル
221 管束
A 管軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料/空気混合管束(121)で使用するための燃料/空気混合管(130)において、
入口端部(134)と出口端部(135)との間に管軸(A)に沿って軸方向に延出し、内径を有する管内面(203)と管外径を有する管外面(202)との間で規定された厚さを有する管外壁(201)と;
前記管外壁(201)を貫通し、燃料噴射穴(142)直径を有し且つ前記管軸(A)に対して20度から90度の範囲内の噴射角度を有する少なくとも1つの燃料噴射穴(142)とを具備し、
前記管軸(A)に沿って前記燃料噴射穴(142)と前記出口端部(135)との間で規定される後方離間距離は、前記燃料噴射穴直径の5倍から100倍の長さである燃料空気混合管(130)。
【請求項2】
前記後方離間距離は1.5インチ以下であり、前記管直径は0.05インチから0.3インチの範囲内である請求項1記載の燃料/空気混合管(130)。
【請求項3】
前記後方離間距離は0.3インチから1インチの範囲内であり、前記管直径は0.05インチから0.3インチの範囲内である請求項1記載の燃料/空気混合管(130)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの燃料噴射穴(142)の前記燃料噴射穴(142)直径は0.03インチ以下である請求項3記載の燃料/空気混合管(130)。
【請求項5】
前記噴射角度は50度から60度である請求項1記載の燃料/空気混合管(130)。
【請求項6】
複数の燃料噴射穴(142)直径を有する複数の燃料噴射穴(142)を具備する請求項1記載の燃料/空気混合管(130)。
【請求項7】
複数の燃料噴射穴(142)角度を有する複数の燃料噴射穴(142)を具備する請求項1記載の燃料/空気混合管(130)。
【請求項8】
前記複数の燃料噴射穴(142)は2個から8個の燃料噴射穴(142)を具備する請求項7記載の燃料/空気混合管(130)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−181137(P2010−181137A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−273094(P2009−273094)
【出願日】平成21年12月1日(2009.12.1)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】