予約データ提供システム、サーバ及びプログラム
【課題】番組表がない場合であっても、お勧め予約データを提供することができる、予約データ提供システム、サーバ及びプログラムを提供することを、目的とする。
【解決手段】複数のクライアント12と、サーバ14とを備え、複数のクライアント12のそれぞれは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、番組の記録予約を受け付ける受付手段と、予約データをサーバ14に送信する送信手段とを備え、サーバ14は、複数のクライアント12から送信された予約データのうち、予約データに含まれる記録開始時刻及び記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて、番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する生成手段と、推薦予約データを複数のクライアント12に提供する提供手段とを備える。
【解決手段】複数のクライアント12と、サーバ14とを備え、複数のクライアント12のそれぞれは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、番組の記録予約を受け付ける受付手段と、予約データをサーバ14に送信する送信手段とを備え、サーバ14は、複数のクライアント12から送信された予約データのうち、予約データに含まれる記録開始時刻及び記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて、番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する生成手段と、推薦予約データを複数のクライアント12に提供する提供手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、さらに詳しくは、番組の記録予約に関する予約データを提供するための予約データ提供システム、サーバ及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ラジオやテレビで放送された音楽や映像等のコンテンツを記録媒体に記録し、後で視聴して楽しむ、いわゆるエアチェックは、無料でコンテンツを取得できるため、視聴者の間で広く利用されている。
【0003】
また、近年においては、複数のユーザからなるコミュニティ内で、番組の予約データを共有することが行われている。例えば、特開2008−252433号公報(特許文献1)には、録画機器からサーバにアップロードされた録画予約情報のうち、最も予約数の多い録画予約情報をお勧めする番組予約情報取得システムが開示されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の番組予約情報取得システムにおいては、番組表に表示される番組を予約するようになっている。従って、番組表がない場合には、お勧め予約を提供できないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−252433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、番組表がない場合であっても、お勧め予約データを提供することができる、予約データ提供システム、サーバ及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の予約データ提供システムは、複数のクライアントと、サーバとを備え、前記複数のクライアントのそれぞれは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付ける受付手段と、前記予約データを前記サーバに送信する送信手段とを備え、前記サーバは、前記複数のクライアントから送信された予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する生成手段と、前記推薦予約データを前記複数のクライアントに提供する提供手段とを備える。
【0008】
本発明のサーバは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付けるクライアントに接続可能なサーバであって、複数の前記クライアントから送信された前記予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の前記予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する手段と、前記推薦予約データを複数の前記クライアントに提供する手段とを備える。
【0009】
本発明のプログラムは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付けるクライアントに接続可能なコンピュータに実行させるプログラムであって、複数の前記クライアントから送信された前記予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の前記予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成するステップと、前記推薦予約データを複数の前記クライアントに提供するステップとを前記コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、番組表がない場合であっても、お勧め予約データを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態としての予約データ提供システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されたPCの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示された予約管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】図2に示すPCの表示部に表示される、予約管理アプリのウインドウの一例を示す図である。
【図5】図4に示すウインドウに表示される個人予約一覧の一例を示す図である。
【図6】図2に示すPCの表示部に表示される、新規の予約の受付ウインドウの一例を示す図である。
【図7】図6に示す受付ウインドウに表示される新規予約入力項目の一例を示す図である。
【図8】図2に示すPCの表示部に表示される、予約の公開ウインドウの一例を示す図である。
【図9】図2に示すPCの表示部に表示される、公開予約の入手ウインドウの一例を示す図である。
【図10】図9に示す公開予約の入手ウインドウに表示される公開予約一覧の一例を示す図である。
【図11】図2に示すPCの表示部に表示される、入手する公開予約の確認ウインドウの一例を示す図である。
【図12】図11に示す確認ウインドウに表示される個人予約一覧の一例を示す図である。
【図13】図2に示すPCの表示部に表示される、録音時間の選択ウインドウの一例を示す図である。
【図14】図2に示すPCの制御部が実行する新規予約の受付処理を示すフローチャートである。
【図15】図2に示すPCの制御部が実行する予約の公開処理を示すフローチャートである。
【図16】図2に示すPCの制御部が実行する公開予約の入手処理を示すフローチャートである。
【図17】図2に示すPCの制御部が実行する、個人予約一覧から選択した予約の受付処理を示すフローチャートである。
【図18】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、予約データを受け付ける処理を示すフローチャートである。
【図19】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、推薦予約データの生成処理を示すフローチャートである。
【図20】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、人気時間帯の決定処理を示すフローチャートである。
【図21】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、録音開始時刻にインデックスを付与する処理を示すフローチャートである。
【図22】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、録音終了時刻にインデックスを付与する処理を示すフローチャートである。
【図23】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、人気のある時間帯を決定し、人気度を付与する処理を示すフローチャートである。
【図24】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、予約の公開処理を示すフローチャートである。
【図25】お勧め予約を生成する際に参照する複数の予約データの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一実施形態に係る予約データ提供システムは、複数のクライアントと、サーバとを備え、前記複数のクライアントのそれぞれは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付ける受付手段と、前記予約データを前記サーバに送信する送信手段とを備え、前記サーバは、前記複数のクライアントから送信された予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する生成手段と、前記推薦予約データを前記複数のクライアントに提供する提供手段とを備える(予約データ提供システムに関する第1の構成)。
【0013】
予約データ提供システムに関する第1の構成においては、複数のクライアントから送信された予約データのうち、予約データに含まれる記録開始時刻及び記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて生成された推薦予約データが複数のクライアントに提供される。その結果、番組表がない場合であっても、推薦予約データを提供することができる。
【0014】
予約データ提供システムに関する第2の構成は、前記第1の構成において、前記生成手段は、前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録開始時刻のうち、最も早い記録開始時刻を前記推薦記録開始時刻にし、前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録終了時刻のうち、最も遅い記録終了時刻を前記推薦記録終了時刻にする構成である。このような構成においては、番組の始まりと終わりとを確実に記録することができる。
【0015】
予約データ提供システムに関する第3の構成は、前記第1又は第2の構成において、前記サーバはさらに、前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録開始時刻のうち、所定期間内に前記クライアントから送信された予約データに含まれる前記記録開始時刻に基づいて、前記記録開始時刻の代表値を決定する手段と、前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録終了時刻のうち、所定期間内に前記クライアントから送信された予約データに含まれる前記記録終了時刻に基づいて、前記記録終了時刻の代表値を決定する手段とを備える構成である。このような構成においては、例えば、最近クライアントから送信された予約データだけに基づいて、記録開始時刻及び記録終了時刻の代表値を決定することができる。その結果、例えば、番組内容の変化等にも対応することが可能になる。
【0016】
本発明の一実施形態に係るサーバは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付けるクライアントに接続可能なサーバであって、複数の前記クライアントから送信された前記予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の前記予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する手段と、前記推薦予約データを複数の前記クライアントに提供する手段とを備える構成である(サーバに関する第1の構成)。
【0017】
サーバに関する第1の構成においては、複数のクライアントから送信された予約データのうち、予約データに含まれる記録開始時刻及び記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて生成された推薦予約データが複数のクライアントに提供される。その結果、番組表がない場合であっても、推薦予約データを提供することができる。
【0018】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付けるクライアントに接続可能なコンピュータに実行させるプログラムであって、複数の前記クライアントから送信された前記予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の前記予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成するステップと、前記推薦予約データを複数の前記クライアントに提供するステップとを前記コンピュータに実行させるものである(プログラムに関する第1の態様)。
【0019】
プログラムに関する第1の態様においては、複数のクライアントから送信された予約データのうち、予約データに含まれる記録開始時刻及び記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて生成された推薦予約データが複数のクライアントに提供される。その結果、番組表がない場合であっても、推薦予約データを提供することができる。
【0020】
以下、本発明のより具体的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。図中同一又は相当部分には、同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0021】
[実施形態]
図1には、本発明の一実施形態としての予約データ提供システム10の全体構成が示されている。予約データ提供システム10は、複数のクライアント12と、サーバとしての予約管理サーバ14とを備えている。複数のクライアント12と、予約管理サーバ14とは、何れも、インターネット16に接続されている。
【0022】
複数のクライアント12は、それぞれ、チューナ18と、PC(Personal Computer)20とを備える。チューナ18は、ラジオ放送を受信する。チューナ18は、受信した放送データをPC20に供給する。なお、チューナ18は、テレビ放送を受信するものであっても良いし、ラジオ放送とテレビ放送の両方を受信できるものであっても良い。
【0023】
PC20は、ユーザによる操作に基づいて、ラジオ放送の番組の予約等をする。
【0024】
PC20は、図2に示すように、制御部22を備える。制御部22は、PC20の動作全体を制御する。制御部22としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を採用することができる。
【0025】
PC20は、HDD24(Hard Disk Drive)を更に備える。HDD24は、制御部22が実行する各種制御処理のプログラム(例えば、後述する予約管理アプリ等)を記憶する。
【0026】
PC20は、RAM26(Random-Access Memory)を更に備える。RAM26は、制御部22が各種制御処理を実行する際にHDD24から読み出したプログラムと、制御部22が各種制御処理を実行する際に必要なデータとを一時的に記憶する。
【0027】
PC20は、表示部28を更に備える。表示部28は、制御部22が実行した処理の結果を表示する。表示部28としては、例えば、液晶表示装置等を採用することができる。
【0028】
PC20は、通信部30を更に備える。通信部30は、インターネット16に接続されている。通信部30は、例えば予約管理サーバ14等との間で、データのやり取りをする。
【0029】
PC20は、入力部32を更に備える。入力部32は、ユーザによって操作される。ユーザが入力部32を操作することにより、ラジオ放送の番組の予約等をすることができる。入力部32としては、例えば、キーボード、マウス等を採用することができる。
【0030】
予約管理サーバ14は、複数のクライアント12から送信された、ラジオ放送の番組の予約データを利用して、各種の処理を実行する。
【0031】
予約管理サーバ14は、図3に示すように、制御部34を備える。制御部34は、予約管理サーバ14の動作全体を制御する。制御部34としては、例えば、CPU等を採用することができる。
【0032】
予約管理サーバ14は、HDD36を更に備える。HDD36は、制御部34が実行する各種制御処理のプログラムを記憶する。
【0033】
予約管理サーバ14は、RAM38を更に備える。RAM38は、制御部34が各種制御処理を実行する際にHDD36から読み出したプログラムと、制御部34が各種制御処理を実行する際に必要なデータとを一時的に記憶する。
【0034】
予約管理サーバ14は、通信部40を更に備える。通信部40は、インターネット16に接続されている。通信部40は、例えば複数のクライアント12等との間で、データのやり取りをする。
【0035】
続いて、クライアント12の制御部22が、HDD24に記憶されている予約管理アプリをRAM26上に読み出して実行する各種の処理について説明する。
【0036】
先ず、ユーザが入力部32を操作して、予約管理アプリを起動させる。これにより、表示部28には、図4に示すように、予約管理アプリのウインドウ42が表示される。
【0037】
ウインドウ42には、個人予約一覧44が表示される。個人予約一覧44には、図5に示すように、個人予約の番号と、予約の登録者と、放送局と、録音方法と、録音日時と、番組のタイトルとが書き込まれている。
【0038】
個人予約の番号は、個人予約一覧44に登録された順番を示す。
【0039】
予約の登録者は、予約を登録したユーザを示す。図5に示す個人予約一覧44において、個人予約1は、ユーザ「太郎」が登録したことを示している。
【0040】
放送局は、ユーザが録音しようとしている番組を放送する放送局のIDを示す。図5に示す個人予約一覧44において、個人予約1は、放送局「FMONKYO」が放送する番組を予約することを示している。
【0041】
録音方法は、ユーザがどのような方法で録音するかを示す。具体的には、例えば、一回だけ録音するのか、それとも、毎週録音するのか、毎週録音するのであれば、何れの曜日に録音するのか等を示す。図5に示す個人予約一覧44において、個人予約1は、毎週土曜日に録音することを示している。
【0042】
録音日時は、録音する日時を示す。図5に示す個人予約一覧44において、個人予約1は、9時01分から9時58分まで録音することを示している。なお、個人予約1は、毎週録音するものであるから、録音日時には、録音する時間帯だけが示されており、録音する日は示されていない。なお、毎週録音する場合においても、録音日時欄において、録音する時間帯だけでなく、録音する日も示すようにしても良い。
【0043】
番組のタイトルは、ユーザが録音しようとしている番組のタイトルである。番組のタイトルは、ユーザが入力部32を操作することによって、入力することができる。図5に示す個人予約一覧44において、個人予約1は、ユーザが録音しようとしている番組のタイトルが「情報番組」であることを示している。
【0044】
なお、図示はしていないが、個人予約一覧44には、個人予約一覧44に登録されている予約を選択するための選択バーが表示されている。これにより、個人予約一覧44に登録されている予約の何れを選択しているのかがユーザに判るようになっている。
【0045】
また、図4に示す予約管理アプリのウインドウ42には、新規予約ボタン46と、予約の公開ボタン48と、公開予約の入手ボタン50と、決定ボタン52とが表示されている。新規予約ボタン46は、新規の録音予約をする際に押すものである。予約の公開ボタン48は、予約を公開したい場合に押すものである。公開予約の入手ボタン50は、予約管理サーバ14が公開する予約を入手する場合に押すものである。決定ボタン52は、個人予約一覧44に登録されている予約のなかから選択した予約を実行する場合に押すものである。
【0046】
図4に示す新規予約ボタン46が押された場合、PC20の表示部28には、図6に示すように、新規予約の受付ウインドウ54が表示される。受付ウインドウ54には、新規予約入力項目56が表示されている。
【0047】
新規予約入力項目56の一例を、図7に示す。図7に示す新規予約入力項目56には、ユーザIDが書き込まれている。ユーザIDは、後述する予約データの提供等のサービスを受けるために必要なものである。ユーザIDは、当該サービスのアカウント登録をすることによって、取得することができる。図7に示す新規予約入力項目56においては、ユーザIDとして、「******」が書き込まれている。
【0048】
図7に示す新規予約入力項目56には、登録者名(ユーザ名)が書き込まれている。登録者名(ユーザ名)は、後述する予約データの提供等のサービスを受けるためにアカウント登録した者の名前を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、登録者名(ユーザ名)として、「太郎」が書き込まれている。
【0049】
図7に示す新規予約入力項目56には、予約録音IDが書き込まれている。予約録音IDは、後述する予約データの公開等をするために必要なものである。予約録音IDは、アカウント登録をすることによって、取得することができる。図7に示す新規予約入力項目56においては、予約録音IDとして、「******ID」が書き込まれている。
【0050】
図7に示す新規予約入力項目56には、登録日が書き込まれている。登録日は、新規予約の登録日を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、登録日として、「2010年12月10日」が書き込まれている。
【0051】
図7に示す新規予約入力項目56には、録音方法が書き込まれている。録音方法は、ユーザがどのような方法で録音するかを示す。具体的には、例えば、一回だけ録音するのか、それとも、毎週録音するのか等を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、録音方法として、「毎週」が書き込まれている。
【0052】
図7に示す新規予約入力項目56には、曜日が書き込まれている。曜日は、何曜日に録音するのかを示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、曜日として、「土曜日」が書き込まれている。
【0053】
図7に示す新規予約入力項目56には、録音開始日が書き込まれている。録音開始日は、録音が開始される日を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、録音方法が「毎週」になっているので、録音開始日が空欄になっている。
【0054】
図7に示す新規予約入力項目56には、録音開始時刻が書き込まれている。録音開始時刻は、録音が開始される時刻を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、録音開始時刻として、「9時01分」が書き込まれている。
【0055】
図7に示す新規予約入力項目56には、録音終了日が書き込まれている。録音終了日は、録音が終了する日を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、録音方法が「毎週」になっているので、録音終了日が空欄になっている。
【0056】
図7に示す新規予約入力項目56には、録音終了時刻が書き込まれている。録音終了時刻は、録音が終了する時刻を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、録音終了時刻として、「9時58分」が書き込まれている。
【0057】
図7に示す新規予約入力項目56には、放送局IDが書き込まれている。放送局IDは、放送局のIDを示すものである。図7に示す新規予約入力項目56においては、放送局IDとして、「FMONKYO」が書き込まれている。
【0058】
図7に示す新規予約入力項目56には、放送局名が書き込まれている。放送局名は、放送局の名称を示すものである。図7に示す新規予約入力項目56においては、放送局名として、「FM−ONKYO」が書き込まれている。本実施形態において、放送局名は任意の入力項目である。
【0059】
図7に示す新規予約入力項目56には、タイトルが書き込まれている。タイトルは、録音する番組のタイトルを示す。タイトルは、ユーザが自由に書き込むことができる。図7に示す新規予約入力項目56においては、タイトルとして、「情報番組」が書き込まれている。本実施形態において、タイトルは、任意の入力項目である。
【0060】
図7に示す新規予約入力項目56には、番組内容へのコメントが書き込まれている。番組内容へのコメントは、例えば、録音する番組の内容についての感想等である。図7に示す新規予約入力項目56においては、番組内容へのコメントが空欄になっている。即ち、本実施形態では、番組内容へのコメントは任意の入力項目になっている。
【0061】
また、図6に示す受付ウインドウ54には、登録ボタン58が表示されている。この登録ボタン58は、新規予約を個人予約一覧に登録する場合に押すものである。
【0062】
また、図4に示す予約の公開ボタン48が押された場合、PC20の表示部28には、図8に示すように、予約の公開ウインドウ60が表示される。予約の公開ウインドウ60には、個人予約一覧44が表示される。例えば、個人予約一覧44に個人予約が全く登録されていなかった状態で、図7に示す新規予約入力項目を入力すると、受付ウインドウ54の個人予約一覧には、図5に示す個人予約一覧44と同じものが表示される。
【0063】
また、図8に示す予約の公開ウインドウ60には、公開ボタン62が表示されている。この公開ボタン62は、個人予約一覧44に登録されている予約のなかから選択した予約を公開する場合に押すものである。
【0064】
また、図4に示す公開予約の入手ボタン50が押された場合、PC20の表示部28には、図9に示すように、公開予約の入手ウインドウ64が表示される。公開予約の入手ウインドウ64には、公開予約一覧66が表示されている。
【0065】
公開予約一覧66の一例を図10に示す。図10に示す公開予約一覧66に表示される項目は、図5に示す予約一覧に表示される項目のうち、予約の番号が公開予約の番号になっている以外は同じである。
【0066】
図10に示す公開予約一覧66には、公開予約1〜10が表示されている。公開予約1は、太郎が登録した予約である。公開予約1の内容は、図5に示す個人予約一覧に表示されている個人予約1の内容と同じである。
【0067】
公開予約2は、花子が登録した予約である。公開予約2においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「9時05分から10時00分」が、タイトルとして「情報番組」が、それぞれ、書き込まれている。
【0068】
公開予約3は、三郎が登録した予約である。公開予約3においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「9時02分から10時01分」が、タイトルとして「情報番組」が、それぞれ、書き込まれている。
【0069】
公開予約4は、次郎が登録した予約である。公開予約4においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「8時59分から9時56分」が、タイトルとして「情報番組」が、それぞれ、書き込まれている。
【0070】
公開予約5は、五郎が登録した予約である。公開予約5においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「10時05分から10時30分」が、タイトルとして「歌番組」が、それぞれ、書き込まれている。
【0071】
公開予約6は、花子が登録した予約である。公開予約6においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「10時45分から11時30分」が、タイトルとして「歌番組」が、それぞれ、書き込まれている。
【0072】
公開予約7は、次郎が登録した予約である。公開予約7においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「10時15分から11時15分」が、タイトルとして「歌番組」が、それぞれ、書き込まれている。
【0073】
公開予約8は、花子が登録した予約である。公開予約8においては、放送局として「AM大阪」が、録音方法として「1回だけ」が、録音日時として「2011年1月1日の21時00分から23時00分まで」が、タイトルとして「お正月リクエスト」が、それぞれ、書き込まれている。
【0074】
公開予約9は、予約管理サーバ14によって提供されたお勧め予約1である。公開予約9においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「8時59分から10時01分」が、タイトルとして「お勧め予約1」が、それぞれ、書き込まれている。
【0075】
公開予約10は、予約管理サーバ14によって提供されたお勧め予約2である。公開予約10においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「10時05分から11時30分」が、タイトルとして「お勧め予約2」が、それぞれ、書き込まれている。
【0076】
なお、図示はしていないが、公開予約一覧66には、公開予約一覧66に登録されている予約を選択するための選択バーが表示されている。これにより、公開予約一覧66に登録されている予約の何れを選択しているのかがユーザに判るようになっている。
【0077】
また、図9に示す公開予約の入手ウインドウ64には、入手ボタン68が表示されている。この入手ボタン68は、公開予約一覧66に表示されている予約のなかから選択した予約を入手する際に押すものである。
【0078】
図9に示す入手ボタン68が押された場合、PC20の表示部28には、図11に示すように、入手する公開予約の確認ウインドウ68が表示される。入手する公開予約の確認ウインドウ68には、個人予約一覧44が表示されている。
【0079】
個人予約一覧44の一例を図12に示す。図12に示す個人予約一覧44においては、公開予約8,10を入手することが示されている。なお、公開予約の入手は、1回に複数の公開予約を入手できるようにしても良いし、1回に1つの公開予約しか入手できないようにしても良い。
【0080】
また、図11に示す確認ウインドウ68には、確認ボタン70が表示されている。この確認ボタン70は、入手する公開予約が個人予約一覧44に表示される公開予約で良い場合に押される。
【0081】
確認ボタン70が押されると、確認ウインドウ68が閉じられる。そして、図4に示す予約管理アプリのウインドウ42に表示される個人予約一覧44には、図12に示す個人予約一覧44が表示されるようになる。
【0082】
そこにおいて、入手した公開予約のうち、予約管理サーバ14によって提供された公開予約に基づいて、録音予約をする場合、PC20の表示部28には、図13に示す録音時間の選択ウインドウ72が表示される。図13は、図10に示す公開予約9に基づいて、録音予約をする場合に表示される選択ウインドウ72の一例である。
【0083】
選択ウインドウ72においては、選択可能な録音開始時刻として、「8時59分」と、「9時02分」と、「9時05分」とがある。また、選択可能な録音終了時刻として、「9時56分」と、「10時00分」と、「10時01分」とがある。
【0084】
また、選択ウインドウ72においては、録音予約される番組の時間帯毎の人気度も表示される。人気度の決定方法については、後述する。ユーザは、人気度を参考にして、録音開始時刻及び録音終了時刻を変更することができる。
【0085】
選択ウインドウ72においては、8時59分から9時02分の時間帯と、10時00分から10時01分の時間帯が、それぞれ、人気度1になっている。9時56分から10時00分の時間帯が、人気度2になっている。9時02分から9時05分の時間帯が、人気度3になっている。9時05分から9時56分の時間帯が人気度4になっている。
【0086】
また、選択ウインドウ72においては、設定ボタン74が表示されている。設定ボタン74は、選択した録音開始時刻及び録音終了時刻で良い場合に押すものである。
【0087】
続いて、図14に示すフローチャートを参照して、予約管理アプリが起動している状態で、クライアント12の制御部22が実行する新規予約の受付処理について説明する。
【0088】
先ず、制御部22は、ステップ(以下、Sとする)11において、図4に示す予約管理アプリのウインドウ42に表示されている新規予約ボタン46が押されたか否かを判定する。
【0089】
新規予約ボタン46が押されていない場合(S11:NO)、制御部22は、新規予約の受付処理を終了する。一方、新規予約ボタン46が押された場合(S11:YES)、制御部22は、S12において、図6に示す新規予約の受付ウインドウ54を開いて、PC20の表示部28に表示する。
【0090】
続いて、制御部22は、S13において、予約に必要な項目が入力されたか否かを判定する。予約に必要な項目が入力されていない場合(S13:NO)、制御部22は、予約に必要な項目が入力されるまで待つ。
【0091】
一方、予約に必要な項目が入力された場合(S13:YES)、制御部22は、S14において、新規予約の受付ウインドウ54を閉じる。続いて、制御部22は、S15において、図4に示す予約管理アプリのウインドウ内の個人予約一覧44に新規の予約を表示する。その後、制御部22は、新規予約の受付処理を終了する。
【0092】
続いて、図15に示すフローチャートを参照して、予約管理アプリが起動している状態で、クライアント12の制御部22が実行する予約の公開処理について説明する。
【0093】
先ず、制御部22は、S21において、図4に示す予約管理アプリのウインドウ42に表示されている予約の公開ボタン48が押されたか否かを判定する。予約の公開ボタン48が押されていない場合(S21:NO)、制御部22は、予約の公開処理を終了する。
【0094】
一方、予約の公開ボタン48が押された場合(S21:YES)、制御部22は、S22において、予約の公開ウインドウ60を開いて、PC20の表示部28に表示する。
【0095】
続いて、制御部22は、S23において、個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で公開ボタン62が押されたか否かを判定する。個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で公開ボタン62が押されていない場合(S23:NO)、制御部22は、個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で公開ボタン62が押されるまで待つ。
【0096】
一方、個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で公開ボタン62が押された場合(S23:YES)、制御部22は、S24において、選択された録音予約のデータを、予約管理サーバ14に送信する。続いて、制御部22は、S25において、予約の公開ウインドウ60を閉じる。その後、制御部22は、予約の公開処理を終了する。
【0097】
続いて、図16に示すフローチャートを参照して、予約管理アプリが起動している状態で、クライアント12の制御部22が実行する公開予約の入手処理について説明する。
【0098】
先ず、制御部22は、S31において、図4に示す予約管理アプリのウインドウに表示されている公開予約の入手ボタン50が押されたか否かを判定する。公開予約の入手ボタン50が押されていない場合(S31:NO)、制御部22は、公開予約の入手処理を終了する。
【0099】
公開予約の入手ボタン50が押された場合(S31:YES)、制御部22は、S32において、公開予約の入手ウインドウ64を開いて、PC20の表示部28に表示する。続いて、制御部22は、S33において、公開予約一覧66に登録されている予約が選択された状態で入手ボタン50が押されたか否かを判定する。
【0100】
公開予約一覧66に登録されている予約が選択された状態で入手ボタン50が押されていない場合(S33:NO)、制御部22は、公開予約一覧66に登録されている予約が選択された状態で入手ボタン50が押されるまで待つ。一方、公開予約一覧66に登録されている予約が選択された状態で入手ボタン50が押された場合(S33:YES)、制御部22は、S34において、公開予約の入手ウインドウ64を閉じる。
【0101】
次に、制御部22は、S35において、入手する公開予約の確認ウインドウ68を開いて、PC20の表示部28に表示する。続いて、制御部22は、S36において、確認ボタン70が押されたか否かを判定する。確認ボタン70が押されていない場合(S36:NO)、制御部22は、確認ボタン70が押されるまで待つ。
【0102】
確認ボタン70が押された場合(S36:YES)、制御部22は、S37において、公開予約のデータを入手する。これにより、図4に示す予約管理アプリのウインドウに表示されている個人予約一覧44に、入手した公開予約が登録される。
【0103】
続いて、制御部22は、S38において、入手する公開予約の確認ウインドウ68を閉じる。その後、制御部22は、公開予約の入手処理を終了する。
【0104】
次に、図17に示すフローチャートを参照して、予約管理アプリが起動している状態で、クライアント12の制御部22が実行する、個人予約一覧44から選択した予約の受付処理について説明する。
【0105】
先ず、制御部22は、S41において、個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で決定ボタン52が押されたか否かを判定する。個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で決定ボタン52が押されていない場合(S41:NO)、制御部22は、個人予約一覧44から選択した予約の受付処理を終了する。
【0106】
個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で決定ボタン52が押された場合(S41:YES)、制御部22は、S42において、選択した予約がお勧め予約であるか否かを判定する。選択した予約がお勧め予約でない場合(S42:NO)、制御部22は、S46以降の処理を実行する。
【0107】
選択した予約がお勧め予約である場合(S42:YES)、制御部22は、S43において、録音時間選択ウインドウ72を開いて、PC20の表示部28に表示する。次に、制御部22は、S44において、録音時間が設定されたか否かを判定する。
【0108】
録音時間が設定されていない場合(S44:NO)、制御部22は、録音時間が設定されるまで待つ。一方、録音時間が設定された場合(S44:YES)、制御部22は、S45において、録音時間選択ウインドウ72を閉じる。
【0109】
続いて、制御部22は、S46において、予約を受け付ける。その後、制御部22は、個人予約一覧44から選択した予約の受付処理を終了する。
【0110】
続いて、図18に示すフローチャートを参照して、予約管理サーバ14の制御部34が実行する、予約データを受け付ける処理について説明する。
【0111】
先ず、制御部34は、S51において、クライアント12から送信された予約データを受信したか否かを判定する。予約データを受信していない場合(S51:NO)、制御部34は、予約データを受信するまで待つ。
【0112】
予約データを受信した場合(S51:YES)、制御部34は、S52において、受信した予約データをHDD24に保存する。受信した予約データをHDD24に保存する方法としては、例えば、HDD24内にデータベースを設けて、受信した予約データをデータベースに登録する方法等が考えられる。データベースに登録する際には、例えば、登録者毎に分けるようにしても良い。
【0113】
続いて、制御部34は、S53において、推薦予約データを生成する。推薦予約データとは、予約管理サーバ14が提供するお勧め予約のデータである。その後、制御部34は、予約データを受け付ける処理を終了する。
【0114】
次に、図19に示すフローチャートを参照して、予約管理サーバ14の制御部34が実行する、推薦予約データを生成する処理について説明する。
【0115】
先ず、制御部34は、S61において、受信した予約データの放送局が同じか否かを判定する。放送局が異なる場合(S61:NO)、制御部34は、推薦予約データの生成処理を終了する。
【0116】
一方、放送局が同じである場合(S61:YES)、制御部34は、S62において、受信した予約データの録音方法が「毎週予約」であるか否かを判定する。受信した予約データの録音方法が「一回だけ予約」である場合(S62:NO)、制御部34は、S63において、受信した予約データの録音予約の日付が同じか否かを判定する。
【0117】
受信した予約データの録音予約の日付が同じである場合(S63:YES)、制御部34は、後述するS65以降の処理を実行する。一方、受信した予約データの録音予約の日付が違う場合(S63:NO)、制御部34は、推薦予約データの生成処理を終了する。
【0118】
受信した予約データの録音方法が「毎週予約」である場合(S62:YES)、制御部34は、S64において、受信した予約データの録音予約の曜日が同じか否かを判定する。受信した予約データの録音予約の曜日が同じでない場合(S64:NO)、制御部34は、推薦予約データの生成処理を終了する。
【0119】
受信した予約データの録音予約の曜日が同じである場合(S64:YES)、制御部34は、S65において、受信した予約データの録音予約の時間帯が重複しているか否かを判定する。録音予約の時間帯は、受信した予約データの録音開始時刻と録音終了時刻とに基づいて算出することができる。
【0120】
受信した予約データの録音予約の時間帯が重複していない場合(S65:NO)、制御部34は、推薦予約データの生成処理を終了する。受信した予約データの録音予約の時間帯が重複している場合(S65:YES)、制御部34は、S66において、S61〜S65の判定条件の判定結果が全て同じ予約データのうち、所定期間内にクライアント12から送信された予約データを選択する。所定期間としては、例えば、直近の1カ月等を採用することができる。
【0121】
次に、制御部34は、S67において、S66で選択した複数の予約データに基づいて、お勧めの録音開始時刻を決定する。本実施形態では、複数の予約データのそれぞれに含まれる録音開始時刻のうち、最も早い録音開始時刻をお勧めの録音開始時刻にする。
【0122】
続いて、制御部34は、S68において、S66で選択した複数の予約データに基づいて、お勧めの録音終了時刻を決定する。本実施形態では、複数の予約データのそれぞれに含まれる録音終了時刻のうち、最も遅い録音終了時刻をお勧めの録音終了時刻にする。
【0123】
次に、制御部34は、S69において、S66で選択した複数の予約データに基づいて人気時間帯を決定する処理を実行する。
【0124】
続いて、制御部34は、S70において、推薦予約データをHDD24に保存する。例えば、HDD24内にデータベースがあるのであれば、当該データベースに推薦予約データを登録する。その後、制御部34は、推薦予約データの生成処理を終了する。
【0125】
次に、図20に示すフローチャートを参照して、予約管理サーバ14の制御部34が実行する、人気時間帯を決定する処理について説明する。
【0126】
先ず、制御部34は、S81において、録音開始時刻にインデックスを付与する処理を実行する。ここで、図21に示すフローチャートを参照して、制御部34が実行する録音開始時刻にインデックスを付与する処理について説明する。
【0127】
先ず、制御部34は、S91において、S66で選択した複数の予約データのそれぞれに含まれる録音開始時刻が属する時間幅のうち、インデックスが付与されていない録音開始時刻が属する時間幅を選択する。
【0128】
ここで、時間幅とは、予め定められた時間帯をいう。例えば、本実施形態では、毎時00分から5分刻みに時間幅が設定されている。
【0129】
続いて、制御部34は、S92において、S91で選択した時間幅に複数の録音開始時刻が属するか否かを判定する。複数の録音開始時刻が属する時間幅でない場合(S92:NO)、制御部34は、後述するS94以降の処理を実行する。
【0130】
複数の録音開始時刻が属する時間幅である場合(S92:YES)、制御部34は、S93において、当該時間幅に属する複数の録音開始時刻のうち、最新のものを、当該時間幅に属する録音開始時刻の代表値にする。
【0131】
続いて、制御部34は、S94において、当該時間幅に属する録音開始時刻にインデックスを付与する。複数の録音開始時刻が属する場合には、S93で設定された、当該時間幅に属する録音開始時刻の代表値にインデックスを付与する。
【0132】
次に、制御部34は、S95において、録音開始時刻が属する全ての時間幅を選択したか否かを判定する。全ての時間幅を選択していない場合(S95:NO)、制御部34は、S91以降の処理を実行する。一方、全ての時間幅を選択した場合(S95:YES)、制御部34は、録音開始時刻にインデックスを付与する処理を終了する。
【0133】
このような処理を終了したら、制御部34は、図20に示すS82において、録音終了時刻にインデックスを付与する処理を実行する。ここで、図22に示すフローチャートを参照して、制御部34が実行する録音終了時刻にインデックスを付与する処理について説明する。
【0134】
先ず、制御部34は、S101において、S66で選択した複数の予約データのそれぞれに含まれる録音終了時刻が属する時間幅のうち、インデックスが付与されていない録音終了時刻が属する時間幅を選択する。
【0135】
続いて、制御部34は、S102において、S101で選択した時間幅に複数の録音終了時刻が属するか否かを判定する。複数の録音終了時刻が属する時間幅でない場合(S102:NO)、制御部34は、後述するS104以降の処理を実行する。
【0136】
複数の録音終了時刻が属する時間幅である場合(S102:YES)、制御部34は、S103において、当該時間幅に属する複数の録音終了時刻のうち、最新のものを、当該時間幅に属する録音終了時刻の代表値にする。
【0137】
続いて、制御部34は、S104において、当該時間幅に属する録音終了時刻にインデックスを付与する。複数の録音終了時刻が属する場合には、S103で設定された、当該時間幅に属する録音終了時刻の代表値にインデックスを付与する。
【0138】
次に、制御部34は、S105において、録音終了時刻が属する全ての時間幅を選択したか否かを判定する。全ての時間幅を選択していない場合(S105:NO)、制御部34は、S101以降の処理を実行する。一方、全ての時間幅を選択した場合(S105:YES)、制御部34は、録音終了時刻にインデックスを付与する処理を終了する。
【0139】
このような処理を終了したら、制御部34は、図20に示すS83において、人気のある時間帯を決定し、人気度を付与する処理を実行する。ここで、図23に示すフローチャートを参照して、人気のある時間帯を決定し、人気度を付与する処理について説明する。
【0140】
先ず、制御部34は、S111において、インデックスが付与された録音開始時刻及び録音終了時刻に基づいて、お勧めの録音開始時刻とお勧めの録音終了時刻との間を複数の時間帯に分ける。続いて、制御部34は、S112において、インデックスが付与された時刻の間の全体に亘って録音する予約データの数に基づいて人気度を付与する。本実施形態では、予約データの数が多くなるほど、高い人気度を付与する。その後、制御部34は、人気のある時間帯を決定し、人気度を付与する処理を終了する。
【0141】
次に、図24に示すフローチャートを参照して、予約管理サーバ14の制御部34が実行する、予約の公開処理について説明する。
【0142】
先ず、制御部34は、S121において、クライアント12から予約の公開要求があったか否かを判定する。クライアント12からの予約の公開要求は、公開ボタン62が押された際に、クライアント12の制御部34が予約管理サーバ14に送信する。
【0143】
クライアント12から予約の公開要求がなかった場合(S121:NO)、制御部34は、予約の公開処理を終了する。一方、クライアント12から予約の公開要求があった場合(S121:YES)、制御部34は、S122において、予約の公開をする。これにより、クライアント12が有するPC20の表示部28に、図9に示す公開予約一覧66が表示される。
【0144】
このような予約データ提供システム10においては、複数のクライアント12から予約管理サーバ14へ予約データが送信される(S24)。複数のクライアント12から送信された予約データは、予約管理サーバ14によって、公開される(S122)。予約管理サーバ14によって公開された予約データは、クライアント12が入手して(S37)、利用することができる(S46)。
【0145】
また、予約データ提供システム10においては、複数のクライアント12から送信された予約データそのものだけでなく、複数のクライアント12から送信された予約データに基づいて生成された推薦予約データも公開される(S53,S122)。推薦予約データも、クライアント12が入手して(S37)、利用することができる(S46)。
【0146】
そこにおいて、推薦予約データは、複数のクライアント12から送信された予約データのそれぞれに含まれる情報(具体的には、放送局が同じか、録音方法が同じか、何日に録音するか、毎週録音する場合は何曜日に録音するか、録音予約の時間帯が重複しているか)から共通点を見つけ出して生成される(S61,S62,S63,S64,S65)。
【0147】
従って、予約データ提供システム10においては、番組表がなくても、推薦予約データを提供することができる。
【0148】
また、推薦予約データを生成する際に参照する予約データは、所定期間(例えば、3か月等)内に複数のクライアント12から送信された予約データである(S66)。従って、最近クライアント12から送信された予約データだけを参照するようにすれば、例えば、番組の内容が変わった場合等にも、対応することができる。
【0149】
また、お勧めの録音開始時刻を決定する際には、参照する予約データに含まれる録音開始時刻のうち、最も早いものを選び(S67)、お勧めの録音終了時刻を決定する際には、参照する予約データに含まれる録音終了時刻のうち、最も遅いものを選ぶ(S68)。
【0150】
具体的には、例えば、図25に示すように、お勧め予約1のデータを生成する際に参照する予約データが4つあり、推薦予約データ2を生成する際に参照する予約データが3つあるとする。なお、図25の予約データ1〜7は、図10の公開予約1〜7のデータに対応している。
【0151】
図25においては、お勧め予約1のお勧め録音開始時刻として、予約データ4の録音開始時刻(8時59分)が採用され、お勧め予約1のお勧め録音終了時刻として、予約データ3の録音終了時刻(10時01分)が採用される。また、図25においては、お勧め予約2のお勧め録音開始時刻として、予約データ5の録音開始時刻(10時05分)が採用され、お勧め予約2のお勧め録音終了時刻として、予約データ6の録音終了時刻(11時30分)が採用される。
【0152】
このようにして、お勧めの録音開始時刻及び録音終了時刻を決定すれば、録音予約する番組の最初と最後が切れてしまうのを防ぐことができる。
【0153】
また、お勧め予約1において人気のある時間帯を決定する際に参照する4つの予約データのうち、予約データ1,3の録音開始時刻(9時01分、9時02分)は、何れも、所定の時間幅(9時00分から9時05分)に属する。この場合、予約データ1よりも新しい予約データ3の録音開始時刻(9時02分)が、所定の時間幅(9時00分から9時05分)に属する録音開始時刻の代表値として決定される(S93)。
【0154】
また、お勧め予約1において人気のある時間帯を決定する際に参照する4つの予約データのうち、予約データ1,4の録音終了時刻(9時58分、9時56分)は、何れも、所定の時間幅(9時55分から10時00分)に属する。この場合、予約データ1よりも新しい予約データ3の録音終了時刻(9時56分)が、所定の時間幅(9時55分から10時00分)に属する録音終了時刻の代表値として決定される(S103)。
【0155】
このようにして、所定の時間幅に属する録音開始時刻又は録音終了時刻がある場合に、当該時間幅に属する録音開始時刻又は録音終了時刻のうち、最新の録音開始時刻又は録音終了時刻を、当該時間幅に属する録音開始時刻又は録音終了時刻の代表値として決定すれば、録音する番組の最新の状況(例えば、番組内容の変更等)に対応することができる。
【0156】
また、インデックスが付与された時刻の間の全体に亘って録音する予約データの数に基づいて、人気度が付与される(S112)。
【0157】
図25に示すお勧め予約1の場合、8時59分から9時02分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ4しかないので、当該時間帯の人気度は1である。9時02分から9時05分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ1,3,4なので、当該時間帯の人気度は3である。9時05分から9時56分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ1,2,3,4なので、当該時間帯の人気度は4である。9時56分から10時00分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ2,3だけなので、当該時間帯の人気度は2である。10時00分から10時01分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ3だけなので、当該時間帯の人気度は1である。
【0158】
図25に示すお勧め予約2の場合、10時05分から10時15分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ5しかないので、当該時間帯の人気度は1である。10時15分から10時30分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ5,7なので、当該時間帯の人気度は2である。10時30分から10時45分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ7しかないので、当該時間帯の人気度は1である。10時45分から11時15分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ6,7なので、当該時間帯の人気度は2である。11時15分から11時30分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ6だけなので、当該時間帯の人気度は2である。
【0159】
このようにして、人気度を付与すれば、録音予約をする際の目安になる。
【0160】
特に本実施形態では、お勧め予約に基づいて録音予約をする場合、インデックスが付与された録音開始時刻のなかから自由に録音開始時刻を選択することができ、インデックスが付与された録音終了時刻のなかから自由に録音終了時刻を選択することができる。従って、録音開始時刻及び録音終了時刻の選択肢が広がる。
【0161】
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、クライアント12の制御部22がS46の処理を実行することによって、受付手段が実現されている。また、本実施形態では、クライアント12の制御部22がS24の処理を実行することによって、送信手段が実現されている。また、本実施形態では、予約管理サーバ14の制御部34がS53の処理を実行することによって、生成手段が実現されている。また、本実施形態では、予約管理サーバ14の制御部34がS122の処理を実行することによって、提供手段が実現されている。また、本実施形態では、予約管理サーバ14の制御部34がS93の処理を実行することによって、記録開始時刻の代表値を決定する手段が実現されている。また、本実施形態では、予約管理サーバ14の制御部34がS103の処理を実行することによって、記録終了時刻の代表値を決定する手段が実現されている。
【0162】
以上、本発明の実施形態について、詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、上述の実施形態によって、何等、限定されない。
【0163】
例えば、前記実施形態では、ラジオ放送の録音予約について説明したが、本発明は、テレビ放送の録画予約の場合であっても、勿論、適用可能である。
【0164】
インデックスが付与された録音開始時刻及び録音終了時刻を、録音データの再生開始位置として利用しても良い。
【0165】
前記実施形態において、複数の録音開始時刻が同じ時間幅に属する場合、当該時間幅に属する録音開始時刻の代表値として、例えば、当該時間幅内で最も早い録音開始時刻を採用しても良い。
【0166】
前記実施形態において、複数の録音終了時刻が同じ時間幅に属する場合、当該時間幅に属する録音終了時刻の代表値として、例えば、当該時間幅内で最も遅い録音終了時刻を採用しても良い。
【符号の説明】
【0167】
10:予約データ提供システム、12:クライアント、14:予約管理サーバ(サーバ)、22:制御部、34:制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、さらに詳しくは、番組の記録予約に関する予約データを提供するための予約データ提供システム、サーバ及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ラジオやテレビで放送された音楽や映像等のコンテンツを記録媒体に記録し、後で視聴して楽しむ、いわゆるエアチェックは、無料でコンテンツを取得できるため、視聴者の間で広く利用されている。
【0003】
また、近年においては、複数のユーザからなるコミュニティ内で、番組の予約データを共有することが行われている。例えば、特開2008−252433号公報(特許文献1)には、録画機器からサーバにアップロードされた録画予約情報のうち、最も予約数の多い録画予約情報をお勧めする番組予約情報取得システムが開示されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の番組予約情報取得システムにおいては、番組表に表示される番組を予約するようになっている。従って、番組表がない場合には、お勧め予約を提供できないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−252433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、番組表がない場合であっても、お勧め予約データを提供することができる、予約データ提供システム、サーバ及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の予約データ提供システムは、複数のクライアントと、サーバとを備え、前記複数のクライアントのそれぞれは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付ける受付手段と、前記予約データを前記サーバに送信する送信手段とを備え、前記サーバは、前記複数のクライアントから送信された予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する生成手段と、前記推薦予約データを前記複数のクライアントに提供する提供手段とを備える。
【0008】
本発明のサーバは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付けるクライアントに接続可能なサーバであって、複数の前記クライアントから送信された前記予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の前記予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する手段と、前記推薦予約データを複数の前記クライアントに提供する手段とを備える。
【0009】
本発明のプログラムは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付けるクライアントに接続可能なコンピュータに実行させるプログラムであって、複数の前記クライアントから送信された前記予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の前記予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成するステップと、前記推薦予約データを複数の前記クライアントに提供するステップとを前記コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、番組表がない場合であっても、お勧め予約データを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態としての予約データ提供システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されたPCの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示された予約管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】図2に示すPCの表示部に表示される、予約管理アプリのウインドウの一例を示す図である。
【図5】図4に示すウインドウに表示される個人予約一覧の一例を示す図である。
【図6】図2に示すPCの表示部に表示される、新規の予約の受付ウインドウの一例を示す図である。
【図7】図6に示す受付ウインドウに表示される新規予約入力項目の一例を示す図である。
【図8】図2に示すPCの表示部に表示される、予約の公開ウインドウの一例を示す図である。
【図9】図2に示すPCの表示部に表示される、公開予約の入手ウインドウの一例を示す図である。
【図10】図9に示す公開予約の入手ウインドウに表示される公開予約一覧の一例を示す図である。
【図11】図2に示すPCの表示部に表示される、入手する公開予約の確認ウインドウの一例を示す図である。
【図12】図11に示す確認ウインドウに表示される個人予約一覧の一例を示す図である。
【図13】図2に示すPCの表示部に表示される、録音時間の選択ウインドウの一例を示す図である。
【図14】図2に示すPCの制御部が実行する新規予約の受付処理を示すフローチャートである。
【図15】図2に示すPCの制御部が実行する予約の公開処理を示すフローチャートである。
【図16】図2に示すPCの制御部が実行する公開予約の入手処理を示すフローチャートである。
【図17】図2に示すPCの制御部が実行する、個人予約一覧から選択した予約の受付処理を示すフローチャートである。
【図18】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、予約データを受け付ける処理を示すフローチャートである。
【図19】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、推薦予約データの生成処理を示すフローチャートである。
【図20】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、人気時間帯の決定処理を示すフローチャートである。
【図21】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、録音開始時刻にインデックスを付与する処理を示すフローチャートである。
【図22】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、録音終了時刻にインデックスを付与する処理を示すフローチャートである。
【図23】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、人気のある時間帯を決定し、人気度を付与する処理を示すフローチャートである。
【図24】図3に示す予約管理サーバの制御部が実行する、予約の公開処理を示すフローチャートである。
【図25】お勧め予約を生成する際に参照する複数の予約データの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一実施形態に係る予約データ提供システムは、複数のクライアントと、サーバとを備え、前記複数のクライアントのそれぞれは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付ける受付手段と、前記予約データを前記サーバに送信する送信手段とを備え、前記サーバは、前記複数のクライアントから送信された予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する生成手段と、前記推薦予約データを前記複数のクライアントに提供する提供手段とを備える(予約データ提供システムに関する第1の構成)。
【0013】
予約データ提供システムに関する第1の構成においては、複数のクライアントから送信された予約データのうち、予約データに含まれる記録開始時刻及び記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて生成された推薦予約データが複数のクライアントに提供される。その結果、番組表がない場合であっても、推薦予約データを提供することができる。
【0014】
予約データ提供システムに関する第2の構成は、前記第1の構成において、前記生成手段は、前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録開始時刻のうち、最も早い記録開始時刻を前記推薦記録開始時刻にし、前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録終了時刻のうち、最も遅い記録終了時刻を前記推薦記録終了時刻にする構成である。このような構成においては、番組の始まりと終わりとを確実に記録することができる。
【0015】
予約データ提供システムに関する第3の構成は、前記第1又は第2の構成において、前記サーバはさらに、前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録開始時刻のうち、所定期間内に前記クライアントから送信された予約データに含まれる前記記録開始時刻に基づいて、前記記録開始時刻の代表値を決定する手段と、前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録終了時刻のうち、所定期間内に前記クライアントから送信された予約データに含まれる前記記録終了時刻に基づいて、前記記録終了時刻の代表値を決定する手段とを備える構成である。このような構成においては、例えば、最近クライアントから送信された予約データだけに基づいて、記録開始時刻及び記録終了時刻の代表値を決定することができる。その結果、例えば、番組内容の変化等にも対応することが可能になる。
【0016】
本発明の一実施形態に係るサーバは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付けるクライアントに接続可能なサーバであって、複数の前記クライアントから送信された前記予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の前記予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する手段と、前記推薦予約データを複数の前記クライアントに提供する手段とを備える構成である(サーバに関する第1の構成)。
【0017】
サーバに関する第1の構成においては、複数のクライアントから送信された予約データのうち、予約データに含まれる記録開始時刻及び記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて生成された推薦予約データが複数のクライアントに提供される。その結果、番組表がない場合であっても、推薦予約データを提供することができる。
【0018】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付けるクライアントに接続可能なコンピュータに実行させるプログラムであって、複数の前記クライアントから送信された前記予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の前記予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成するステップと、前記推薦予約データを複数の前記クライアントに提供するステップとを前記コンピュータに実行させるものである(プログラムに関する第1の態様)。
【0019】
プログラムに関する第1の態様においては、複数のクライアントから送信された予約データのうち、予約データに含まれる記録開始時刻及び記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて生成された推薦予約データが複数のクライアントに提供される。その結果、番組表がない場合であっても、推薦予約データを提供することができる。
【0020】
以下、本発明のより具体的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。図中同一又は相当部分には、同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0021】
[実施形態]
図1には、本発明の一実施形態としての予約データ提供システム10の全体構成が示されている。予約データ提供システム10は、複数のクライアント12と、サーバとしての予約管理サーバ14とを備えている。複数のクライアント12と、予約管理サーバ14とは、何れも、インターネット16に接続されている。
【0022】
複数のクライアント12は、それぞれ、チューナ18と、PC(Personal Computer)20とを備える。チューナ18は、ラジオ放送を受信する。チューナ18は、受信した放送データをPC20に供給する。なお、チューナ18は、テレビ放送を受信するものであっても良いし、ラジオ放送とテレビ放送の両方を受信できるものであっても良い。
【0023】
PC20は、ユーザによる操作に基づいて、ラジオ放送の番組の予約等をする。
【0024】
PC20は、図2に示すように、制御部22を備える。制御部22は、PC20の動作全体を制御する。制御部22としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を採用することができる。
【0025】
PC20は、HDD24(Hard Disk Drive)を更に備える。HDD24は、制御部22が実行する各種制御処理のプログラム(例えば、後述する予約管理アプリ等)を記憶する。
【0026】
PC20は、RAM26(Random-Access Memory)を更に備える。RAM26は、制御部22が各種制御処理を実行する際にHDD24から読み出したプログラムと、制御部22が各種制御処理を実行する際に必要なデータとを一時的に記憶する。
【0027】
PC20は、表示部28を更に備える。表示部28は、制御部22が実行した処理の結果を表示する。表示部28としては、例えば、液晶表示装置等を採用することができる。
【0028】
PC20は、通信部30を更に備える。通信部30は、インターネット16に接続されている。通信部30は、例えば予約管理サーバ14等との間で、データのやり取りをする。
【0029】
PC20は、入力部32を更に備える。入力部32は、ユーザによって操作される。ユーザが入力部32を操作することにより、ラジオ放送の番組の予約等をすることができる。入力部32としては、例えば、キーボード、マウス等を採用することができる。
【0030】
予約管理サーバ14は、複数のクライアント12から送信された、ラジオ放送の番組の予約データを利用して、各種の処理を実行する。
【0031】
予約管理サーバ14は、図3に示すように、制御部34を備える。制御部34は、予約管理サーバ14の動作全体を制御する。制御部34としては、例えば、CPU等を採用することができる。
【0032】
予約管理サーバ14は、HDD36を更に備える。HDD36は、制御部34が実行する各種制御処理のプログラムを記憶する。
【0033】
予約管理サーバ14は、RAM38を更に備える。RAM38は、制御部34が各種制御処理を実行する際にHDD36から読み出したプログラムと、制御部34が各種制御処理を実行する際に必要なデータとを一時的に記憶する。
【0034】
予約管理サーバ14は、通信部40を更に備える。通信部40は、インターネット16に接続されている。通信部40は、例えば複数のクライアント12等との間で、データのやり取りをする。
【0035】
続いて、クライアント12の制御部22が、HDD24に記憶されている予約管理アプリをRAM26上に読み出して実行する各種の処理について説明する。
【0036】
先ず、ユーザが入力部32を操作して、予約管理アプリを起動させる。これにより、表示部28には、図4に示すように、予約管理アプリのウインドウ42が表示される。
【0037】
ウインドウ42には、個人予約一覧44が表示される。個人予約一覧44には、図5に示すように、個人予約の番号と、予約の登録者と、放送局と、録音方法と、録音日時と、番組のタイトルとが書き込まれている。
【0038】
個人予約の番号は、個人予約一覧44に登録された順番を示す。
【0039】
予約の登録者は、予約を登録したユーザを示す。図5に示す個人予約一覧44において、個人予約1は、ユーザ「太郎」が登録したことを示している。
【0040】
放送局は、ユーザが録音しようとしている番組を放送する放送局のIDを示す。図5に示す個人予約一覧44において、個人予約1は、放送局「FMONKYO」が放送する番組を予約することを示している。
【0041】
録音方法は、ユーザがどのような方法で録音するかを示す。具体的には、例えば、一回だけ録音するのか、それとも、毎週録音するのか、毎週録音するのであれば、何れの曜日に録音するのか等を示す。図5に示す個人予約一覧44において、個人予約1は、毎週土曜日に録音することを示している。
【0042】
録音日時は、録音する日時を示す。図5に示す個人予約一覧44において、個人予約1は、9時01分から9時58分まで録音することを示している。なお、個人予約1は、毎週録音するものであるから、録音日時には、録音する時間帯だけが示されており、録音する日は示されていない。なお、毎週録音する場合においても、録音日時欄において、録音する時間帯だけでなく、録音する日も示すようにしても良い。
【0043】
番組のタイトルは、ユーザが録音しようとしている番組のタイトルである。番組のタイトルは、ユーザが入力部32を操作することによって、入力することができる。図5に示す個人予約一覧44において、個人予約1は、ユーザが録音しようとしている番組のタイトルが「情報番組」であることを示している。
【0044】
なお、図示はしていないが、個人予約一覧44には、個人予約一覧44に登録されている予約を選択するための選択バーが表示されている。これにより、個人予約一覧44に登録されている予約の何れを選択しているのかがユーザに判るようになっている。
【0045】
また、図4に示す予約管理アプリのウインドウ42には、新規予約ボタン46と、予約の公開ボタン48と、公開予約の入手ボタン50と、決定ボタン52とが表示されている。新規予約ボタン46は、新規の録音予約をする際に押すものである。予約の公開ボタン48は、予約を公開したい場合に押すものである。公開予約の入手ボタン50は、予約管理サーバ14が公開する予約を入手する場合に押すものである。決定ボタン52は、個人予約一覧44に登録されている予約のなかから選択した予約を実行する場合に押すものである。
【0046】
図4に示す新規予約ボタン46が押された場合、PC20の表示部28には、図6に示すように、新規予約の受付ウインドウ54が表示される。受付ウインドウ54には、新規予約入力項目56が表示されている。
【0047】
新規予約入力項目56の一例を、図7に示す。図7に示す新規予約入力項目56には、ユーザIDが書き込まれている。ユーザIDは、後述する予約データの提供等のサービスを受けるために必要なものである。ユーザIDは、当該サービスのアカウント登録をすることによって、取得することができる。図7に示す新規予約入力項目56においては、ユーザIDとして、「******」が書き込まれている。
【0048】
図7に示す新規予約入力項目56には、登録者名(ユーザ名)が書き込まれている。登録者名(ユーザ名)は、後述する予約データの提供等のサービスを受けるためにアカウント登録した者の名前を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、登録者名(ユーザ名)として、「太郎」が書き込まれている。
【0049】
図7に示す新規予約入力項目56には、予約録音IDが書き込まれている。予約録音IDは、後述する予約データの公開等をするために必要なものである。予約録音IDは、アカウント登録をすることによって、取得することができる。図7に示す新規予約入力項目56においては、予約録音IDとして、「******ID」が書き込まれている。
【0050】
図7に示す新規予約入力項目56には、登録日が書き込まれている。登録日は、新規予約の登録日を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、登録日として、「2010年12月10日」が書き込まれている。
【0051】
図7に示す新規予約入力項目56には、録音方法が書き込まれている。録音方法は、ユーザがどのような方法で録音するかを示す。具体的には、例えば、一回だけ録音するのか、それとも、毎週録音するのか等を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、録音方法として、「毎週」が書き込まれている。
【0052】
図7に示す新規予約入力項目56には、曜日が書き込まれている。曜日は、何曜日に録音するのかを示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、曜日として、「土曜日」が書き込まれている。
【0053】
図7に示す新規予約入力項目56には、録音開始日が書き込まれている。録音開始日は、録音が開始される日を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、録音方法が「毎週」になっているので、録音開始日が空欄になっている。
【0054】
図7に示す新規予約入力項目56には、録音開始時刻が書き込まれている。録音開始時刻は、録音が開始される時刻を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、録音開始時刻として、「9時01分」が書き込まれている。
【0055】
図7に示す新規予約入力項目56には、録音終了日が書き込まれている。録音終了日は、録音が終了する日を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、録音方法が「毎週」になっているので、録音終了日が空欄になっている。
【0056】
図7に示す新規予約入力項目56には、録音終了時刻が書き込まれている。録音終了時刻は、録音が終了する時刻を示す。図7に示す新規予約入力項目56においては、録音終了時刻として、「9時58分」が書き込まれている。
【0057】
図7に示す新規予約入力項目56には、放送局IDが書き込まれている。放送局IDは、放送局のIDを示すものである。図7に示す新規予約入力項目56においては、放送局IDとして、「FMONKYO」が書き込まれている。
【0058】
図7に示す新規予約入力項目56には、放送局名が書き込まれている。放送局名は、放送局の名称を示すものである。図7に示す新規予約入力項目56においては、放送局名として、「FM−ONKYO」が書き込まれている。本実施形態において、放送局名は任意の入力項目である。
【0059】
図7に示す新規予約入力項目56には、タイトルが書き込まれている。タイトルは、録音する番組のタイトルを示す。タイトルは、ユーザが自由に書き込むことができる。図7に示す新規予約入力項目56においては、タイトルとして、「情報番組」が書き込まれている。本実施形態において、タイトルは、任意の入力項目である。
【0060】
図7に示す新規予約入力項目56には、番組内容へのコメントが書き込まれている。番組内容へのコメントは、例えば、録音する番組の内容についての感想等である。図7に示す新規予約入力項目56においては、番組内容へのコメントが空欄になっている。即ち、本実施形態では、番組内容へのコメントは任意の入力項目になっている。
【0061】
また、図6に示す受付ウインドウ54には、登録ボタン58が表示されている。この登録ボタン58は、新規予約を個人予約一覧に登録する場合に押すものである。
【0062】
また、図4に示す予約の公開ボタン48が押された場合、PC20の表示部28には、図8に示すように、予約の公開ウインドウ60が表示される。予約の公開ウインドウ60には、個人予約一覧44が表示される。例えば、個人予約一覧44に個人予約が全く登録されていなかった状態で、図7に示す新規予約入力項目を入力すると、受付ウインドウ54の個人予約一覧には、図5に示す個人予約一覧44と同じものが表示される。
【0063】
また、図8に示す予約の公開ウインドウ60には、公開ボタン62が表示されている。この公開ボタン62は、個人予約一覧44に登録されている予約のなかから選択した予約を公開する場合に押すものである。
【0064】
また、図4に示す公開予約の入手ボタン50が押された場合、PC20の表示部28には、図9に示すように、公開予約の入手ウインドウ64が表示される。公開予約の入手ウインドウ64には、公開予約一覧66が表示されている。
【0065】
公開予約一覧66の一例を図10に示す。図10に示す公開予約一覧66に表示される項目は、図5に示す予約一覧に表示される項目のうち、予約の番号が公開予約の番号になっている以外は同じである。
【0066】
図10に示す公開予約一覧66には、公開予約1〜10が表示されている。公開予約1は、太郎が登録した予約である。公開予約1の内容は、図5に示す個人予約一覧に表示されている個人予約1の内容と同じである。
【0067】
公開予約2は、花子が登録した予約である。公開予約2においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「9時05分から10時00分」が、タイトルとして「情報番組」が、それぞれ、書き込まれている。
【0068】
公開予約3は、三郎が登録した予約である。公開予約3においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「9時02分から10時01分」が、タイトルとして「情報番組」が、それぞれ、書き込まれている。
【0069】
公開予約4は、次郎が登録した予約である。公開予約4においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「8時59分から9時56分」が、タイトルとして「情報番組」が、それぞれ、書き込まれている。
【0070】
公開予約5は、五郎が登録した予約である。公開予約5においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「10時05分から10時30分」が、タイトルとして「歌番組」が、それぞれ、書き込まれている。
【0071】
公開予約6は、花子が登録した予約である。公開予約6においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「10時45分から11時30分」が、タイトルとして「歌番組」が、それぞれ、書き込まれている。
【0072】
公開予約7は、次郎が登録した予約である。公開予約7においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「10時15分から11時15分」が、タイトルとして「歌番組」が、それぞれ、書き込まれている。
【0073】
公開予約8は、花子が登録した予約である。公開予約8においては、放送局として「AM大阪」が、録音方法として「1回だけ」が、録音日時として「2011年1月1日の21時00分から23時00分まで」が、タイトルとして「お正月リクエスト」が、それぞれ、書き込まれている。
【0074】
公開予約9は、予約管理サーバ14によって提供されたお勧め予約1である。公開予約9においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「8時59分から10時01分」が、タイトルとして「お勧め予約1」が、それぞれ、書き込まれている。
【0075】
公開予約10は、予約管理サーバ14によって提供されたお勧め予約2である。公開予約10においては、放送局として「FMONKYO」が、録音方法として「毎週土曜日」が、録音日時として「10時05分から11時30分」が、タイトルとして「お勧め予約2」が、それぞれ、書き込まれている。
【0076】
なお、図示はしていないが、公開予約一覧66には、公開予約一覧66に登録されている予約を選択するための選択バーが表示されている。これにより、公開予約一覧66に登録されている予約の何れを選択しているのかがユーザに判るようになっている。
【0077】
また、図9に示す公開予約の入手ウインドウ64には、入手ボタン68が表示されている。この入手ボタン68は、公開予約一覧66に表示されている予約のなかから選択した予約を入手する際に押すものである。
【0078】
図9に示す入手ボタン68が押された場合、PC20の表示部28には、図11に示すように、入手する公開予約の確認ウインドウ68が表示される。入手する公開予約の確認ウインドウ68には、個人予約一覧44が表示されている。
【0079】
個人予約一覧44の一例を図12に示す。図12に示す個人予約一覧44においては、公開予約8,10を入手することが示されている。なお、公開予約の入手は、1回に複数の公開予約を入手できるようにしても良いし、1回に1つの公開予約しか入手できないようにしても良い。
【0080】
また、図11に示す確認ウインドウ68には、確認ボタン70が表示されている。この確認ボタン70は、入手する公開予約が個人予約一覧44に表示される公開予約で良い場合に押される。
【0081】
確認ボタン70が押されると、確認ウインドウ68が閉じられる。そして、図4に示す予約管理アプリのウインドウ42に表示される個人予約一覧44には、図12に示す個人予約一覧44が表示されるようになる。
【0082】
そこにおいて、入手した公開予約のうち、予約管理サーバ14によって提供された公開予約に基づいて、録音予約をする場合、PC20の表示部28には、図13に示す録音時間の選択ウインドウ72が表示される。図13は、図10に示す公開予約9に基づいて、録音予約をする場合に表示される選択ウインドウ72の一例である。
【0083】
選択ウインドウ72においては、選択可能な録音開始時刻として、「8時59分」と、「9時02分」と、「9時05分」とがある。また、選択可能な録音終了時刻として、「9時56分」と、「10時00分」と、「10時01分」とがある。
【0084】
また、選択ウインドウ72においては、録音予約される番組の時間帯毎の人気度も表示される。人気度の決定方法については、後述する。ユーザは、人気度を参考にして、録音開始時刻及び録音終了時刻を変更することができる。
【0085】
選択ウインドウ72においては、8時59分から9時02分の時間帯と、10時00分から10時01分の時間帯が、それぞれ、人気度1になっている。9時56分から10時00分の時間帯が、人気度2になっている。9時02分から9時05分の時間帯が、人気度3になっている。9時05分から9時56分の時間帯が人気度4になっている。
【0086】
また、選択ウインドウ72においては、設定ボタン74が表示されている。設定ボタン74は、選択した録音開始時刻及び録音終了時刻で良い場合に押すものである。
【0087】
続いて、図14に示すフローチャートを参照して、予約管理アプリが起動している状態で、クライアント12の制御部22が実行する新規予約の受付処理について説明する。
【0088】
先ず、制御部22は、ステップ(以下、Sとする)11において、図4に示す予約管理アプリのウインドウ42に表示されている新規予約ボタン46が押されたか否かを判定する。
【0089】
新規予約ボタン46が押されていない場合(S11:NO)、制御部22は、新規予約の受付処理を終了する。一方、新規予約ボタン46が押された場合(S11:YES)、制御部22は、S12において、図6に示す新規予約の受付ウインドウ54を開いて、PC20の表示部28に表示する。
【0090】
続いて、制御部22は、S13において、予約に必要な項目が入力されたか否かを判定する。予約に必要な項目が入力されていない場合(S13:NO)、制御部22は、予約に必要な項目が入力されるまで待つ。
【0091】
一方、予約に必要な項目が入力された場合(S13:YES)、制御部22は、S14において、新規予約の受付ウインドウ54を閉じる。続いて、制御部22は、S15において、図4に示す予約管理アプリのウインドウ内の個人予約一覧44に新規の予約を表示する。その後、制御部22は、新規予約の受付処理を終了する。
【0092】
続いて、図15に示すフローチャートを参照して、予約管理アプリが起動している状態で、クライアント12の制御部22が実行する予約の公開処理について説明する。
【0093】
先ず、制御部22は、S21において、図4に示す予約管理アプリのウインドウ42に表示されている予約の公開ボタン48が押されたか否かを判定する。予約の公開ボタン48が押されていない場合(S21:NO)、制御部22は、予約の公開処理を終了する。
【0094】
一方、予約の公開ボタン48が押された場合(S21:YES)、制御部22は、S22において、予約の公開ウインドウ60を開いて、PC20の表示部28に表示する。
【0095】
続いて、制御部22は、S23において、個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で公開ボタン62が押されたか否かを判定する。個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で公開ボタン62が押されていない場合(S23:NO)、制御部22は、個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で公開ボタン62が押されるまで待つ。
【0096】
一方、個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で公開ボタン62が押された場合(S23:YES)、制御部22は、S24において、選択された録音予約のデータを、予約管理サーバ14に送信する。続いて、制御部22は、S25において、予約の公開ウインドウ60を閉じる。その後、制御部22は、予約の公開処理を終了する。
【0097】
続いて、図16に示すフローチャートを参照して、予約管理アプリが起動している状態で、クライアント12の制御部22が実行する公開予約の入手処理について説明する。
【0098】
先ず、制御部22は、S31において、図4に示す予約管理アプリのウインドウに表示されている公開予約の入手ボタン50が押されたか否かを判定する。公開予約の入手ボタン50が押されていない場合(S31:NO)、制御部22は、公開予約の入手処理を終了する。
【0099】
公開予約の入手ボタン50が押された場合(S31:YES)、制御部22は、S32において、公開予約の入手ウインドウ64を開いて、PC20の表示部28に表示する。続いて、制御部22は、S33において、公開予約一覧66に登録されている予約が選択された状態で入手ボタン50が押されたか否かを判定する。
【0100】
公開予約一覧66に登録されている予約が選択された状態で入手ボタン50が押されていない場合(S33:NO)、制御部22は、公開予約一覧66に登録されている予約が選択された状態で入手ボタン50が押されるまで待つ。一方、公開予約一覧66に登録されている予約が選択された状態で入手ボタン50が押された場合(S33:YES)、制御部22は、S34において、公開予約の入手ウインドウ64を閉じる。
【0101】
次に、制御部22は、S35において、入手する公開予約の確認ウインドウ68を開いて、PC20の表示部28に表示する。続いて、制御部22は、S36において、確認ボタン70が押されたか否かを判定する。確認ボタン70が押されていない場合(S36:NO)、制御部22は、確認ボタン70が押されるまで待つ。
【0102】
確認ボタン70が押された場合(S36:YES)、制御部22は、S37において、公開予約のデータを入手する。これにより、図4に示す予約管理アプリのウインドウに表示されている個人予約一覧44に、入手した公開予約が登録される。
【0103】
続いて、制御部22は、S38において、入手する公開予約の確認ウインドウ68を閉じる。その後、制御部22は、公開予約の入手処理を終了する。
【0104】
次に、図17に示すフローチャートを参照して、予約管理アプリが起動している状態で、クライアント12の制御部22が実行する、個人予約一覧44から選択した予約の受付処理について説明する。
【0105】
先ず、制御部22は、S41において、個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で決定ボタン52が押されたか否かを判定する。個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で決定ボタン52が押されていない場合(S41:NO)、制御部22は、個人予約一覧44から選択した予約の受付処理を終了する。
【0106】
個人予約一覧44に登録されている予約が選択された状態で決定ボタン52が押された場合(S41:YES)、制御部22は、S42において、選択した予約がお勧め予約であるか否かを判定する。選択した予約がお勧め予約でない場合(S42:NO)、制御部22は、S46以降の処理を実行する。
【0107】
選択した予約がお勧め予約である場合(S42:YES)、制御部22は、S43において、録音時間選択ウインドウ72を開いて、PC20の表示部28に表示する。次に、制御部22は、S44において、録音時間が設定されたか否かを判定する。
【0108】
録音時間が設定されていない場合(S44:NO)、制御部22は、録音時間が設定されるまで待つ。一方、録音時間が設定された場合(S44:YES)、制御部22は、S45において、録音時間選択ウインドウ72を閉じる。
【0109】
続いて、制御部22は、S46において、予約を受け付ける。その後、制御部22は、個人予約一覧44から選択した予約の受付処理を終了する。
【0110】
続いて、図18に示すフローチャートを参照して、予約管理サーバ14の制御部34が実行する、予約データを受け付ける処理について説明する。
【0111】
先ず、制御部34は、S51において、クライアント12から送信された予約データを受信したか否かを判定する。予約データを受信していない場合(S51:NO)、制御部34は、予約データを受信するまで待つ。
【0112】
予約データを受信した場合(S51:YES)、制御部34は、S52において、受信した予約データをHDD24に保存する。受信した予約データをHDD24に保存する方法としては、例えば、HDD24内にデータベースを設けて、受信した予約データをデータベースに登録する方法等が考えられる。データベースに登録する際には、例えば、登録者毎に分けるようにしても良い。
【0113】
続いて、制御部34は、S53において、推薦予約データを生成する。推薦予約データとは、予約管理サーバ14が提供するお勧め予約のデータである。その後、制御部34は、予約データを受け付ける処理を終了する。
【0114】
次に、図19に示すフローチャートを参照して、予約管理サーバ14の制御部34が実行する、推薦予約データを生成する処理について説明する。
【0115】
先ず、制御部34は、S61において、受信した予約データの放送局が同じか否かを判定する。放送局が異なる場合(S61:NO)、制御部34は、推薦予約データの生成処理を終了する。
【0116】
一方、放送局が同じである場合(S61:YES)、制御部34は、S62において、受信した予約データの録音方法が「毎週予約」であるか否かを判定する。受信した予約データの録音方法が「一回だけ予約」である場合(S62:NO)、制御部34は、S63において、受信した予約データの録音予約の日付が同じか否かを判定する。
【0117】
受信した予約データの録音予約の日付が同じである場合(S63:YES)、制御部34は、後述するS65以降の処理を実行する。一方、受信した予約データの録音予約の日付が違う場合(S63:NO)、制御部34は、推薦予約データの生成処理を終了する。
【0118】
受信した予約データの録音方法が「毎週予約」である場合(S62:YES)、制御部34は、S64において、受信した予約データの録音予約の曜日が同じか否かを判定する。受信した予約データの録音予約の曜日が同じでない場合(S64:NO)、制御部34は、推薦予約データの生成処理を終了する。
【0119】
受信した予約データの録音予約の曜日が同じである場合(S64:YES)、制御部34は、S65において、受信した予約データの録音予約の時間帯が重複しているか否かを判定する。録音予約の時間帯は、受信した予約データの録音開始時刻と録音終了時刻とに基づいて算出することができる。
【0120】
受信した予約データの録音予約の時間帯が重複していない場合(S65:NO)、制御部34は、推薦予約データの生成処理を終了する。受信した予約データの録音予約の時間帯が重複している場合(S65:YES)、制御部34は、S66において、S61〜S65の判定条件の判定結果が全て同じ予約データのうち、所定期間内にクライアント12から送信された予約データを選択する。所定期間としては、例えば、直近の1カ月等を採用することができる。
【0121】
次に、制御部34は、S67において、S66で選択した複数の予約データに基づいて、お勧めの録音開始時刻を決定する。本実施形態では、複数の予約データのそれぞれに含まれる録音開始時刻のうち、最も早い録音開始時刻をお勧めの録音開始時刻にする。
【0122】
続いて、制御部34は、S68において、S66で選択した複数の予約データに基づいて、お勧めの録音終了時刻を決定する。本実施形態では、複数の予約データのそれぞれに含まれる録音終了時刻のうち、最も遅い録音終了時刻をお勧めの録音終了時刻にする。
【0123】
次に、制御部34は、S69において、S66で選択した複数の予約データに基づいて人気時間帯を決定する処理を実行する。
【0124】
続いて、制御部34は、S70において、推薦予約データをHDD24に保存する。例えば、HDD24内にデータベースがあるのであれば、当該データベースに推薦予約データを登録する。その後、制御部34は、推薦予約データの生成処理を終了する。
【0125】
次に、図20に示すフローチャートを参照して、予約管理サーバ14の制御部34が実行する、人気時間帯を決定する処理について説明する。
【0126】
先ず、制御部34は、S81において、録音開始時刻にインデックスを付与する処理を実行する。ここで、図21に示すフローチャートを参照して、制御部34が実行する録音開始時刻にインデックスを付与する処理について説明する。
【0127】
先ず、制御部34は、S91において、S66で選択した複数の予約データのそれぞれに含まれる録音開始時刻が属する時間幅のうち、インデックスが付与されていない録音開始時刻が属する時間幅を選択する。
【0128】
ここで、時間幅とは、予め定められた時間帯をいう。例えば、本実施形態では、毎時00分から5分刻みに時間幅が設定されている。
【0129】
続いて、制御部34は、S92において、S91で選択した時間幅に複数の録音開始時刻が属するか否かを判定する。複数の録音開始時刻が属する時間幅でない場合(S92:NO)、制御部34は、後述するS94以降の処理を実行する。
【0130】
複数の録音開始時刻が属する時間幅である場合(S92:YES)、制御部34は、S93において、当該時間幅に属する複数の録音開始時刻のうち、最新のものを、当該時間幅に属する録音開始時刻の代表値にする。
【0131】
続いて、制御部34は、S94において、当該時間幅に属する録音開始時刻にインデックスを付与する。複数の録音開始時刻が属する場合には、S93で設定された、当該時間幅に属する録音開始時刻の代表値にインデックスを付与する。
【0132】
次に、制御部34は、S95において、録音開始時刻が属する全ての時間幅を選択したか否かを判定する。全ての時間幅を選択していない場合(S95:NO)、制御部34は、S91以降の処理を実行する。一方、全ての時間幅を選択した場合(S95:YES)、制御部34は、録音開始時刻にインデックスを付与する処理を終了する。
【0133】
このような処理を終了したら、制御部34は、図20に示すS82において、録音終了時刻にインデックスを付与する処理を実行する。ここで、図22に示すフローチャートを参照して、制御部34が実行する録音終了時刻にインデックスを付与する処理について説明する。
【0134】
先ず、制御部34は、S101において、S66で選択した複数の予約データのそれぞれに含まれる録音終了時刻が属する時間幅のうち、インデックスが付与されていない録音終了時刻が属する時間幅を選択する。
【0135】
続いて、制御部34は、S102において、S101で選択した時間幅に複数の録音終了時刻が属するか否かを判定する。複数の録音終了時刻が属する時間幅でない場合(S102:NO)、制御部34は、後述するS104以降の処理を実行する。
【0136】
複数の録音終了時刻が属する時間幅である場合(S102:YES)、制御部34は、S103において、当該時間幅に属する複数の録音終了時刻のうち、最新のものを、当該時間幅に属する録音終了時刻の代表値にする。
【0137】
続いて、制御部34は、S104において、当該時間幅に属する録音終了時刻にインデックスを付与する。複数の録音終了時刻が属する場合には、S103で設定された、当該時間幅に属する録音終了時刻の代表値にインデックスを付与する。
【0138】
次に、制御部34は、S105において、録音終了時刻が属する全ての時間幅を選択したか否かを判定する。全ての時間幅を選択していない場合(S105:NO)、制御部34は、S101以降の処理を実行する。一方、全ての時間幅を選択した場合(S105:YES)、制御部34は、録音終了時刻にインデックスを付与する処理を終了する。
【0139】
このような処理を終了したら、制御部34は、図20に示すS83において、人気のある時間帯を決定し、人気度を付与する処理を実行する。ここで、図23に示すフローチャートを参照して、人気のある時間帯を決定し、人気度を付与する処理について説明する。
【0140】
先ず、制御部34は、S111において、インデックスが付与された録音開始時刻及び録音終了時刻に基づいて、お勧めの録音開始時刻とお勧めの録音終了時刻との間を複数の時間帯に分ける。続いて、制御部34は、S112において、インデックスが付与された時刻の間の全体に亘って録音する予約データの数に基づいて人気度を付与する。本実施形態では、予約データの数が多くなるほど、高い人気度を付与する。その後、制御部34は、人気のある時間帯を決定し、人気度を付与する処理を終了する。
【0141】
次に、図24に示すフローチャートを参照して、予約管理サーバ14の制御部34が実行する、予約の公開処理について説明する。
【0142】
先ず、制御部34は、S121において、クライアント12から予約の公開要求があったか否かを判定する。クライアント12からの予約の公開要求は、公開ボタン62が押された際に、クライアント12の制御部34が予約管理サーバ14に送信する。
【0143】
クライアント12から予約の公開要求がなかった場合(S121:NO)、制御部34は、予約の公開処理を終了する。一方、クライアント12から予約の公開要求があった場合(S121:YES)、制御部34は、S122において、予約の公開をする。これにより、クライアント12が有するPC20の表示部28に、図9に示す公開予約一覧66が表示される。
【0144】
このような予約データ提供システム10においては、複数のクライアント12から予約管理サーバ14へ予約データが送信される(S24)。複数のクライアント12から送信された予約データは、予約管理サーバ14によって、公開される(S122)。予約管理サーバ14によって公開された予約データは、クライアント12が入手して(S37)、利用することができる(S46)。
【0145】
また、予約データ提供システム10においては、複数のクライアント12から送信された予約データそのものだけでなく、複数のクライアント12から送信された予約データに基づいて生成された推薦予約データも公開される(S53,S122)。推薦予約データも、クライアント12が入手して(S37)、利用することができる(S46)。
【0146】
そこにおいて、推薦予約データは、複数のクライアント12から送信された予約データのそれぞれに含まれる情報(具体的には、放送局が同じか、録音方法が同じか、何日に録音するか、毎週録音する場合は何曜日に録音するか、録音予約の時間帯が重複しているか)から共通点を見つけ出して生成される(S61,S62,S63,S64,S65)。
【0147】
従って、予約データ提供システム10においては、番組表がなくても、推薦予約データを提供することができる。
【0148】
また、推薦予約データを生成する際に参照する予約データは、所定期間(例えば、3か月等)内に複数のクライアント12から送信された予約データである(S66)。従って、最近クライアント12から送信された予約データだけを参照するようにすれば、例えば、番組の内容が変わった場合等にも、対応することができる。
【0149】
また、お勧めの録音開始時刻を決定する際には、参照する予約データに含まれる録音開始時刻のうち、最も早いものを選び(S67)、お勧めの録音終了時刻を決定する際には、参照する予約データに含まれる録音終了時刻のうち、最も遅いものを選ぶ(S68)。
【0150】
具体的には、例えば、図25に示すように、お勧め予約1のデータを生成する際に参照する予約データが4つあり、推薦予約データ2を生成する際に参照する予約データが3つあるとする。なお、図25の予約データ1〜7は、図10の公開予約1〜7のデータに対応している。
【0151】
図25においては、お勧め予約1のお勧め録音開始時刻として、予約データ4の録音開始時刻(8時59分)が採用され、お勧め予約1のお勧め録音終了時刻として、予約データ3の録音終了時刻(10時01分)が採用される。また、図25においては、お勧め予約2のお勧め録音開始時刻として、予約データ5の録音開始時刻(10時05分)が採用され、お勧め予約2のお勧め録音終了時刻として、予約データ6の録音終了時刻(11時30分)が採用される。
【0152】
このようにして、お勧めの録音開始時刻及び録音終了時刻を決定すれば、録音予約する番組の最初と最後が切れてしまうのを防ぐことができる。
【0153】
また、お勧め予約1において人気のある時間帯を決定する際に参照する4つの予約データのうち、予約データ1,3の録音開始時刻(9時01分、9時02分)は、何れも、所定の時間幅(9時00分から9時05分)に属する。この場合、予約データ1よりも新しい予約データ3の録音開始時刻(9時02分)が、所定の時間幅(9時00分から9時05分)に属する録音開始時刻の代表値として決定される(S93)。
【0154】
また、お勧め予約1において人気のある時間帯を決定する際に参照する4つの予約データのうち、予約データ1,4の録音終了時刻(9時58分、9時56分)は、何れも、所定の時間幅(9時55分から10時00分)に属する。この場合、予約データ1よりも新しい予約データ3の録音終了時刻(9時56分)が、所定の時間幅(9時55分から10時00分)に属する録音終了時刻の代表値として決定される(S103)。
【0155】
このようにして、所定の時間幅に属する録音開始時刻又は録音終了時刻がある場合に、当該時間幅に属する録音開始時刻又は録音終了時刻のうち、最新の録音開始時刻又は録音終了時刻を、当該時間幅に属する録音開始時刻又は録音終了時刻の代表値として決定すれば、録音する番組の最新の状況(例えば、番組内容の変更等)に対応することができる。
【0156】
また、インデックスが付与された時刻の間の全体に亘って録音する予約データの数に基づいて、人気度が付与される(S112)。
【0157】
図25に示すお勧め予約1の場合、8時59分から9時02分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ4しかないので、当該時間帯の人気度は1である。9時02分から9時05分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ1,3,4なので、当該時間帯の人気度は3である。9時05分から9時56分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ1,2,3,4なので、当該時間帯の人気度は4である。9時56分から10時00分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ2,3だけなので、当該時間帯の人気度は2である。10時00分から10時01分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ3だけなので、当該時間帯の人気度は1である。
【0158】
図25に示すお勧め予約2の場合、10時05分から10時15分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ5しかないので、当該時間帯の人気度は1である。10時15分から10時30分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ5,7なので、当該時間帯の人気度は2である。10時30分から10時45分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ7しかないので、当該時間帯の人気度は1である。10時45分から11時15分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ6,7なので、当該時間帯の人気度は2である。11時15分から11時30分の間の全体に亘って録音するのは、予約データ6だけなので、当該時間帯の人気度は2である。
【0159】
このようにして、人気度を付与すれば、録音予約をする際の目安になる。
【0160】
特に本実施形態では、お勧め予約に基づいて録音予約をする場合、インデックスが付与された録音開始時刻のなかから自由に録音開始時刻を選択することができ、インデックスが付与された録音終了時刻のなかから自由に録音終了時刻を選択することができる。従って、録音開始時刻及び録音終了時刻の選択肢が広がる。
【0161】
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、クライアント12の制御部22がS46の処理を実行することによって、受付手段が実現されている。また、本実施形態では、クライアント12の制御部22がS24の処理を実行することによって、送信手段が実現されている。また、本実施形態では、予約管理サーバ14の制御部34がS53の処理を実行することによって、生成手段が実現されている。また、本実施形態では、予約管理サーバ14の制御部34がS122の処理を実行することによって、提供手段が実現されている。また、本実施形態では、予約管理サーバ14の制御部34がS93の処理を実行することによって、記録開始時刻の代表値を決定する手段が実現されている。また、本実施形態では、予約管理サーバ14の制御部34がS103の処理を実行することによって、記録終了時刻の代表値を決定する手段が実現されている。
【0162】
以上、本発明の実施形態について、詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、上述の実施形態によって、何等、限定されない。
【0163】
例えば、前記実施形態では、ラジオ放送の録音予約について説明したが、本発明は、テレビ放送の録画予約の場合であっても、勿論、適用可能である。
【0164】
インデックスが付与された録音開始時刻及び録音終了時刻を、録音データの再生開始位置として利用しても良い。
【0165】
前記実施形態において、複数の録音開始時刻が同じ時間幅に属する場合、当該時間幅に属する録音開始時刻の代表値として、例えば、当該時間幅内で最も早い録音開始時刻を採用しても良い。
【0166】
前記実施形態において、複数の録音終了時刻が同じ時間幅に属する場合、当該時間幅に属する録音終了時刻の代表値として、例えば、当該時間幅内で最も遅い録音終了時刻を採用しても良い。
【符号の説明】
【0167】
10:予約データ提供システム、12:クライアント、14:予約管理サーバ(サーバ)、22:制御部、34:制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクライアントと、
サーバとを備え、
前記複数のクライアントのそれぞれは、
ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付ける受付手段と、
前記予約データを前記サーバに送信する送信手段とを備え、
前記サーバは、
前記複数のクライアントから送信された予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する生成手段と、
前記推薦予約データを前記複数のクライアントに提供する提供手段とを備える、予約データ提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の予約データ提供システムであって、
前記生成手段は、
前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録開始時刻のうち、最も早い記録開始時刻を前記推薦記録開始時刻にし、
前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録終了時刻のうち、最も遅い記録終了時刻を前記推薦記録終了時刻にする、予約データ提供システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の予約データ提供システムであって、
前記サーバはさらに、
前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録開始時刻のうち、所定期間内に前記クライアントから送信された予約データに含まれる前記記録開始時刻に基づいて、前記記録開始時刻の代表値を決定する手段と、
前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録終了時刻のうち、所定期間内に前記クライアントから送信された予約データに含まれる前記記録終了時刻に基づいて、前記記録終了時刻の代表値を決定する手段とを備える、予約データ提供システム。
【請求項4】
ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付けるクライアントに接続可能なサーバであって、
複数の前記クライアントから送信された前記予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の前記予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する手段と、
前記推薦予約データを複数の前記クライアントに提供する手段とを備える、サーバ。
【請求項5】
ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付けるクライアントに接続可能なコンピュータに実行させるプログラムであって、
複数の前記クライアントから送信された前記予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の前記予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成するステップと、
前記推薦予約データを複数の前記クライアントに提供するステップとを前記コンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項1】
複数のクライアントと、
サーバとを備え、
前記複数のクライアントのそれぞれは、
ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付ける受付手段と、
前記予約データを前記サーバに送信する送信手段とを備え、
前記サーバは、
前記複数のクライアントから送信された予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する生成手段と、
前記推薦予約データを前記複数のクライアントに提供する提供手段とを備える、予約データ提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の予約データ提供システムであって、
前記生成手段は、
前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録開始時刻のうち、最も早い記録開始時刻を前記推薦記録開始時刻にし、
前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録終了時刻のうち、最も遅い記録終了時刻を前記推薦記録終了時刻にする、予約データ提供システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の予約データ提供システムであって、
前記サーバはさらに、
前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録開始時刻のうち、所定期間内に前記クライアントから送信された予約データに含まれる前記記録開始時刻に基づいて、前記記録開始時刻の代表値を決定する手段と、
前記推薦予約データを生成する際に用いた複数の予約データのそれぞれに含まれる前記記録終了時刻のうち、所定期間内に前記クライアントから送信された予約データに含まれる前記記録終了時刻に基づいて、前記記録終了時刻の代表値を決定する手段とを備える、予約データ提供システム。
【請求項4】
ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付けるクライアントに接続可能なサーバであって、
複数の前記クライアントから送信された前記予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の前記予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成する手段と、
前記推薦予約データを複数の前記クライアントに提供する手段とを備える、サーバ。
【請求項5】
ユーザが所望する番組の記録開始時刻及び記録終了時刻を含む予約データに基づいて、前記番組の記録予約を受け付けるクライアントに接続可能なコンピュータに実行させるプログラムであって、
複数の前記クライアントから送信された前記予約データのうち、前記予約データに含まれる前記記録開始時刻及び前記記録終了時刻から導出される予約時間帯の少なくとも一部が重複している複数の前記予約データに基づいて、前記番組の推薦記録開始時刻及び推薦記録終了時刻を含む推薦予約データを生成するステップと、
前記推薦予約データを複数の前記クライアントに提供するステップとを前記コンピュータに実行させる、プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2012−156677(P2012−156677A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−12774(P2011−12774)
【出願日】平成23年1月25日(2011.1.25)
【出願人】(710014351)オンキヨー株式会社 (226)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月25日(2011.1.25)
【出願人】(710014351)オンキヨー株式会社 (226)
【Fターム(参考)】
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