説明

事象判定システム及び副情報送信方法とそのプログラムと監視システム

【課題】通信量を削減することで、無駄な通信トラフィックの発生を低減することを可能にする。
【解決手段】主情報送信装置と副情報送信装置とが情報処理装置に接続され、副情報送信装置には複数の副情報取得装置が接続されている事象判定システムにおいて、副情報送信装置に接続されている各副情報取得装置の状態と、主情報送信装置が副情報を送信するか否かの相関係数をそれぞれ算出し、この相関係数が最も大きい副情報取得装置を主情報送信装置の状態を推定するものとして選択する。そして、副情報送信装置は、選択された副情報取得装置から副情報が得られた場合に複数の副情報取得装置から得られた副情報を送信するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、所定の事象から取得される複数の情報に基づいて上記事象の総合判定を行う事象判定システム及び副情報送信方法とそのプログラムと監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、監視システムで用いられる情報処理装置は、監視カメラ、床圧力センサ等の情報取得装置から得られる画像データや反応結果をそれぞれ取得し、取得された情報を組み合わせて人物の検知等を行っている。また、情報処理装置と各情報取得装置との間は、それぞれネットワークで接続されており、上記データは、各情報取得装置からそれぞれネットワークを介して情報処理装置に提供される。このため、各情報取得装置が頻繁にデータを送信すると、通信トラフィックが集中して遅延が発生するおそれがある。
【0003】
そこで、従来の情報収集装置において、収集した情報を判断し、必要なときにのみ当該情報を情報処理装置に送信する手法が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。このようにすることで、回線の通信量を削減することが可能となる。
【0004】
【特許文献1】特開平5−204861号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の手法では、複数の情報収集装置を組み合わせて用いる場合に、それぞれの情報が必要であるか否かを各情報収集装置ごとにしか判断することができない。
この発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、通信量を削減することで、無駄な通信トラフィックの発生を低減することができる事象判定システム及び副情報送信方法とそのプログラムと監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためにこの発明に係わる事象判定システム及び副情報送信方法とそのプログラムは、所定の事象の主情報を取得する主情報取得装置と、前記所定の事象を互いに異なる条件によって捉えた副情報を取得する複数の副情報取得装置と、前記主情報取得装置により得られる主情報を送信する主情報送信装置と、前記複数の副情報取得装置により得られる副情報を送信する副情報送信装置と、前記主情報送信装置から送信される主情報と前記副情報送信装置から送信される副情報とに基づいて前記事象の総合判定を行う情報処理装置とを具備する。そして、前記副情報送信装置は、前記複数の副情報取得装置のうち予め定められた特定の副情報取得装置から前記副情報が得られた場合に、前記複数の副情報取得装置により得られる副情報を前記情報処理装置に送信することを特徴とする。
【0007】
上記構成では、情報処理装置は、所定の事象を総合判定する際に、特定の副情報送信装置の位置情報が得られた場合に、その他に得られる副情報送信装置の副情報も同時に送信できるようになる。したがってこの発明によれば、通信量を削減することができ、無駄な通信トラフィックの発生を低減することが可能となる。
【0008】
またこの発明は、次のような各種構成を備えることも特徴とする。
第1の構成は、前記副情報送信装置は、前記複数の副情報取得装置それぞれで取得される副情報とそれぞれの取得時に前記主情報送信装置により主情報が送信されたか否かとの相関関係に基づいて前記複数の副情報取得装置のうちから相関の高いものを前記特定の副情報取得装置として決定するようにする。
【0009】
このようにすると、特定の副情報取得装置として主情報取得装置との相関が高いものが選択されるため、主情報取得装置から主情報が送信されたと推定されるときに、連動して副情報取得装置から副情報が送信されるようになる。これにより、情報処理装置は、主情報受信時に副情報送信装置に対して情報取得要求を送信する必要がなくなるため、無駄な通信の発生を低減することができる。
【0010】
第2の構成は、前記副情報送信装置は、前記複数の副情報取得装置により取得されうる副情報の組み合わせそれぞれの発生確率と、前記組み合わせ発生時の前記主情報送信装置の主情報送信確率との関係に基づいて、前記複数の副情報取得装置のうちから前記特定の副情報取得装置を決定することを特徴とする。
【0011】
例えば、上記発生確率と主情報送信確率との積を求め、この積に基づいて前記複数の副情報取得装置のうちから前記特定の副情報取得装置を決定するようにする。このようにしても、副情報送信装置は、主情報が送信される時にのみ副情報を送信するようになるため、無駄な通信トラフィックを低減することが可能となる。
【0012】
また、本発明の監視システムは、監視エリアを撮像して画像情報を出力する撮像手段と、前記画像情報の変化の有無を判別して変化が検出されたとき前記画像情報を主情報として送信する主情報送信装置と、前記監視エリアの互いに異なる位置に配置されてそれぞれの位置で所定の対象物の存在を検知する複数の位置情報取得手段と、前記複数の位置情報取得手段で得られた位置情報を副情報として送信する副情報送信装置と、前記主情報及び副情報に基づいて前記監視エリアの所定の対象物の存在を総合判定する情報処理装置とを具備する。そして、前記副情報送信装置は、予め定められた特定の位置情報取得装置から位置情報が得られた場合に、前記複数の位置情報取得手段により得られる位置情報を副情報として前記情報処理装置に送信することを特徴とする。
【0013】
このように構成することで、情報処理装置は、監視エリアの所定の対象物の存在を総合判定する際に、特定の副情報送信装置の位置情報が得られた場合に、その他に得られる副情報送信装置の位置情報も同時に送信できるようになるため、通信量を削減することが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
要するにこの発明によれば、必要な場合にのみ情報を送信することで、通信量を削減することで、無駄な通信トラフィックの発生を低減することができる事象判定システム及び副情報送信方法とそのプログラムと監視システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
この発明の第1の実施形態は、主情報送信装置と副情報送信装置とが情報処理装置に接続され、副情報送信装置には複数の副情報取得装置が接続されているシステムにおいて、副情報送信装置に接続されている各副情報取得装置の状態と、主情報送信装置が情報を送信するか否かの相関係数をそれぞれ算出し、この相関係数が最も大きい副情報取得装置を主情報送信装置の状態を推定するものとするものである。
【0016】
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる事象判定システムの一実施形態を示すブロック構成図である。
この事象判定システムは、監視エリアに存在する人物を検知するシステムであり、情報処理装置100と、主情報送信装置10と、副情報送信装置20とを備える。情報処理装置100と、主情報送信装置10と副情報送信装置20との間がネットワークを介してそれぞれ接続される。情報処理装置100は、例えば、マイクロプロセッサ等の中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)を備えるコンピュータで構成される。
【0017】
主情報送信装置10には、主情報取得装置としてカメラ11が接続され、カメラ11による監視エリアの撮像画像が主情報送信装置10に定期的に送られている。主情報送信装置10は、カメラ11から入力された現在の画像と、主情報送信装置10に記憶している直前の画像の差分を取り、この差分が閾値以上の場合に、入力された画像を情報処理装置100へ送信する。
【0018】
一方、副情報送信装置20には、副情報取得装置として、複数の床圧力センサ21,22,23がそれぞれ接続される。床圧力センサ21,22,23は、監視エリアの互いに異なる地点にそれぞれ設置され、各地点の圧力値を検出する。そして、検出された圧力値について、人物を検知するために予め定められた閾値を超えるか否かをそれぞれ判定し、各反応状態(人物検知反応の有無)を副情報送信装置20にそれぞれ送信する。副情報送信装置20は、床圧力センサ21,22,23から入力される反応状態から、人物が存在すると検知された位置を表す位置情報を情報処理装置100に送信する。
【0019】
情報処理装置100は、主情報送信装置10から送られる撮像画像に対し、副情報送信装置20から送られる床圧力センサ21,22,23から取得した信号とに基づく人物検知位置を組み合わせて、画像処理を行い人物を識別する。
次に、このように構成される監視システムの動作について説明する。図2は、副情報送信装置20の動作の動作手順とその内容を示すフローチャートである。
先ず、これに先立ち、準備段階として、副情報送信装置20を、常に情報を送信するように設定する。本システムを動作させて、カメラ11の反応の有無、床圧力センサ21,22,23の反応の有無を情報処理装置100に記憶する。
【0020】
そして、一定時間が経過したらシステムを一旦停止し、主情報送信装置10の状態と、副情報送信装置20に接続された副情報取得装置21,22,23の状態をそれぞれ列挙し、主情報送信装置10の状態と副情報取得装置21,22,23との相関係数をそれぞれ求める(ステップS2a)。この様子を図3に示す。
【0021】
次に、上記求められた相関係数に基づいて、副情報取得装置21,22,23のうち
から最も相関の高い副情報取得装置を選択する(ステップS2b)。図3によれば、ここでは、副情報取得装置22が選択され、副情報取得装置22の状態が主情報送信装置10の状態と推定するものとする。そして、情報処理装置100は、上記選択された副情報取得装置22を副情報送信装置20に通知する。副情報送信装置20は、ステップS2bにおいて、選択された情報取得装置22が反応しているか否かを判定する(ステップS2c)。この判定において、情報取得装置22が反応していると判定される場合に、副情報送信装置20は、副情報取得装置21,22,23の反応情報を情報処理装置100に送信する(ステップS2d)。
【0022】
以上述べたように上記第1の実施形態では、主情報送信装置10と副情報送信装置20とが情報処理装置100に接続され、副情報送信装置20には複数の副情報取得装置21,22,23が接続されているシステムにおいて、副情報送信装置20に接続されている各副情報取得装置21,22,23の状態と、主情報送信装置10が情報を送信するか否かの相関係数をそれぞれ算出し、この相関係数が最も大きい副情報取得装置を主情報送信装置10の状態を推定するものとして選択する。そして、副情報送信装置20は、選択された副情報取得装置から副情報が得られた場合に複数の副情報取得装置21,22,23から得られた副情報を送信するようにする。
【0023】
このようにすると、主情報送信装置10が情報を送信していると推定されるときに、副情報送信装置20は主情報送信装置10に連動して副情報を送信するようになるため、情報処理装置100は、主情報受信時に副情報送信装置20に対して情報取得要求を送信する必要がなくなる。これにより、通信量を削減することができ、無駄な通信トラフィックの発生を低減することが可能となる。
【0024】
(第2の実施形態)
この発明の第2の実施形態は、主情報送信装置と副情報送信装置とが情報処理装置に接続され、副情報送信装置には複数の副情報取得装置が接続されているシステムにおいて、副情報送信装置に接続されている各副情報取得装置の状態と、主情報送信装置が情報を送信するか否かの相関係数をそれぞれ算出し、この相関係数が最も大きい副情報取得装置を主情報送信装置の状態を推定するものとするものである。
【0025】
図4は、副情報送信装置20の動作手順とその内容を示すフローチャートである。また、この監視システムの構成は、上記第1の実施形態と同様であるため、前記図1に示したブロック構成図を用いて説明を行う。
先ず、準備段階として、副情報送信装置20を、常に情報を送信するように設定する。本システムを動作させて、カメラ11の反応の有無、床圧力センサ21,22,23の反応の有無を情報処理装置100に記憶する。一定時間が経過したらシステムを一旦停止し、床圧力センサ21,22,23の反応の有無の組み合わせを列挙し(ステップS4a)、上記組み合わせが発生する発生確率を求める(ステップS4b)。また、各組み合わせの場合に、主情報送信装置10がカメラ11の画像を送信しなかった確率をそれぞれ求める(ステップS4c)。さらに、上記組み合わせごとに「発生確率」と「送信しなかった確率」との積を計算する(ステップS4d)。このように求められた値を図5に示す。
【0026】
ここで、図5の表のうち第1行(無反応,無反応,無反応)と第2行(無反応,無反応,反応)の状態の場合を考える。第1行の状態の場合に、副情報送信装置20が床圧力センサ21,22,23の情報を送信したとすると、そのうちの30%は主情報送信装置10が反応していないため無駄なトラフィックになると考えられる。第2行の状態の場合に、情報送信装置10が反応しなかった確率は15%である。無駄なトラフィックを減らすためには、主情報送信装置10が反応しなかった確率が大きい床圧力センサ21,22,23の状態の組み合わせが発生した場合には、副情報送信装置20が情報を送信しないようにすればよい。
【0027】
そこで、図6に示すように、この表を「送信しなかった確率」で昇順にソートする(ステップS4e)。そして、ユーザにより入力される副情報送信装置20が情報を送信する許容値を受け付ける(ステップS4f)。ここで許容値とは、副情報送信装置20が無駄なトラフィックを発生してしまう確率の上限である。副情報送信装置20が無駄なトラフィックを発生してしまう確率は、「発生確率」×「送信しなかった確率」の合計である。そこで、図6の表の上位から、「発生確率」×「送信しなかった確率」の累積値が許容値になるまで、各行を選択し、選択した状態の組み合わせとなったときに副情報送信装置20は床圧力センサ21,22,23の情報を送信するものと定める(ステップS4g)。
【0028】
ここで、ユーザが許容値を例えば、5.75%と指示すると、図6の表のうち第1行から第3行までが選択され、それらが選択された状態の組み合わせとなったときに副情報送信装置20は床圧力センサ21,22,23の情報を送信することになる。情報処理装置100は、選択した状態の組み合わせを副情報送信装置20に通知する。
【0029】
準備が完了した段階で、主情報送信装置10は、カメラ11から入力された画像を例えば20ミリ秒で処理し、背景差分が閾値以上のときは、例えば10ミリ秒かけて情報処理装置100に画像を送信する。副情報送信装置20は、床圧力センサ21,22,23から情報を取得する(ステップS4h)と、入力された反応結果が選択状態に該当するか否かを例えば1ミリ秒で判定し(ステップS4i)、選択された組み合わせの状態であれば情報処理装置100にセンサデータを送信する(ステップS4j)。情報処理装置100は、画像と床圧力センサの情報が揃うと、床圧力センサの情報から人物の位置を特定し、その位置に該当する画像領域に対して個人識別処理を実行する。
【0030】
したがって、上記第2の実施形態では、上記発生確率と主情報送信確率との積を求め、この積に基づいて前記複数の副情報取得装置21,22,23のうちから前記特定の副情報取得装置を決定するようにする。このようにしても、副情報送信装置20は、主情報が送信される時にのみ副情報を送信するようになるため、無駄な通信トラフィックを低減することが可能となる。
【0031】
なお、この発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、上記各実施形態では、副情報取得装置として床圧力センサを用いたが、赤外線センサや温度センサを適用することもでき、種類や数を限定しないものとする。また、上記各実施形態で述べた事象判定システムの構成及び動作手順とその内容についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0032】
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明の第1の実施形態に係わる事象判定システムの一実施形態を示すブロック構成図。
【図2】図1に示す事象判定システムの動作手順とその内容を示すフローチャート。
【図3】副情報取得装置の状態と主情報送信装置の状態との相関係数を示す図。
【図4】この発明の第2の実施形態に係わる事象判定システムの動作手順とその内容を示すフローチャート。
【図5】副情報取得装置の状態の組み合わせと主情報送信装置の状態との関係を示す図。
【図6】副情報取得装置の状態の組み合わせと主情報送信装置の状態との関係を示す図。
【符号の説明】
【0034】
100…情報処理装置、10…主情報送信装置、11…主情報取得装置(カメラ)、20…副情報送信装置、21,22,23…副情報取得装置(床圧力センサ)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の事象の主情報を取得する主情報取得装置と、
前記所定の事象を互いに異なる条件によって捉えた副情報を取得する複数の副情報取得装置と、
前記主情報取得装置により得られる主情報を送信する主情報送信装置と、
前記複数の副情報取得装置により得られる副情報を送信する副情報送信装置と、
前記主情報送信装置から送信される主情報と前記副情報送信装置から送信される副情報とに基づいて前記事象の総合判定を行う情報処理装置とを具備し、
前記副情報送信装置は、前記複数の副情報取得装置のうち予め定められた特定の副情報取得装置から前記副情報が得られた場合に、前記複数の副情報取得装置により得られる副情報を前記情報処理装置に送信することを特徴とする事象判定システム。
【請求項2】
前記副情報送信装置は、
前記複数の副情報取得装置それぞれで取得される副情報とそれぞれの取得時に前記主情報送信装置により主情報が送信されたか否かとの相関関係に基づいて前記複数の副情報取得装置のうちから相関の高いものを前記特定の副情報取得装置として決定することを特徴とする請求項1記載の事象判定システム。
【請求項3】
前記副情報送信装置は、
前記複数の副情報取得装置により取得されうる副情報の組み合わせそれぞれの発生確率と、前記組み合わせ発生時の前記主情報送信装置の主情報送信確率との関係に基づいて、前記複数の副情報取得装置のうちから前記特定の副情報取得装置を決定することを特徴とする請求項1記載の事象判定システム。
【請求項4】
所定の事象の主情報を取得する主情報取得装置と、前記所定の事象を互いに異なる条件によって捉えた副情報を取得する複数の副情報取得装置と、前記主情報取得装置により得られる主情報を送信する主情報送信装置と、前記複数の副情報取得装置により得られる副情報を送信する副情報送信装置と、前記主情報送信装置から送信される主情報と前記副情報送信装置から送信される副情報とに基づいて前記事象の総合判定を行う情報処理装置とを具備する事象判定システムの前記副情報送信装置に用いられ、
前記複数の副情報取得装置のうち予め定められた特定の副情報取得装置から前記副情報が得られたことを判別する判別ステップと、
前記特定の副情報取得装置から前記副情報が得られたことが判別されたとき、前記複数の副情報取得装置により得られる副情報を前記情報処理装置に送信する送信ステップと
を具備することを特徴とする副情報送信方法。
【請求項5】
前記副情報取得装置の特定は、前記複数の副情報取得装置それぞれで取得される副情報とそれぞれの取得時に前記主情報送信装置により主情報が送信されたか否かとの相関関係に基づいて前記複数の副情報取得装置のうちから相関の高いものを選択することを特徴とする請求項4記載の副情報送信方法。
【請求項6】
前記副情報取得装置の特定は、前記複数の副情報取得装置により取得されうる副情報の組み合わせそれぞれの発生確率と、前記組み合わせ発生時の前記主情報送信装置の主情報送信確率との関係に基づいて、前記複数の副情報取得装置のうちから前記特定の副情報取得装置を決定することを特徴とする請求項4記載の副情報送信方法。
【請求項7】
所定の事象の主情報を取得する主情報取得装置と、前記所定の事象を互いに異なる条件によって捉えた副情報を取得する複数の副情報取得装置と、前記主情報取得装置により得られる主情報を送信する主情報送信装置と、前記複数の副情報取得装置により得られる副情報を送信する副情報送信装置と、前記主情報送信装置から送信される主情報と前記副情報送信装置から送信される副情報とに基づいて前記事象の総合判定を行う情報処理装置とを具備する事象判定システムにおける、コンピュータを備える前記副情報送信装置で用いられるプログラムであって、
前記複数の副情報取得装置のうち予め定められた特定の副情報取得装置から前記副情報が得られたことを判別する判別処理と、
前記特定の副情報取得装置から前記副情報が得られたことが判別されたとき、前記複数の副情報取得装置により得られる副情報を前記情報処理装置に送信する送信処理と
を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
前記判別処理における前記副情報取得装置の特定は、前記複数の副情報取得装置それぞれで取得される副情報とそれぞれの取得時に前記主情報送信装置により主情報が送信されたか否かとの相関関係に基づいて前記複数の副情報取得装置のうちから相関の高いものを選択することを特徴とする請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
前記判別処理における前記副情報取得装置の特定は、前記複数の副情報取得装置により取得されうる副情報の組み合わせそれぞれの発生確率と、前記組み合わせ発生時の前記主情報送信装置の主情報送信確率との関係に基づいて、前記複数の副情報取得装置のうちから前記特定の副情報取得装置を決定することを特徴とする請求項7記載のプログラム。
【請求項10】
監視エリアを撮像して画像情報を出力する撮像手段と、
前記画像情報の変化の有無を判別して変化が検出されたとき前記画像情報を主情報として送信する主情報送信装置と、
前記監視エリアの互いに異なる位置に配置されてそれぞれの位置で所定の対象物の存在を検知する複数の位置情報取得手段と、
前記複数の位置情報取得手段で得られた位置情報を副情報として送信する副情報送信装置と、
前記主情報及び副情報に基づいて前記監視エリアの所定の対象物の存在を総合判定する情報処理装置とを具備し、
前記副情報送信装置は、予め定められた特定の位置情報取得装置から位置情報が得られた場合に、前記複数の位置情報取得手段により得られる位置情報を副情報として前記情報処理装置に送信することを特徴とする監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−174279(P2007−174279A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−369466(P2005−369466)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】