説明

二重可変ドメイン免疫グロブリンおよびこの使用

操作された多価および多重特異的な結合タンパク質、これらの製造方法、疾病の予防、診断および/または治療におけるこれらの使用。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリペプチド鎖を含む結合タンパク質であって、前記ポリペプチド鎖は、VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)nを含み、
VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の重鎖可変ドメインであり;
VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の重鎖可変ドメインであり;
Cは、重鎖定常ドメインであり;
(X1)nは、リンカーであり(ただし、CH1ではない。)、前記(X1)nは、存在しまたは不存在であり;および
(X2)nは、Fc領域であり、前記(X2)nは、存在しまたは不存在であり、
第一の親抗体および第二の親抗体は、同じであるかまたは異なっていてもよく、
NGALおよびNGAL;HIVおよびHIV;NGALおよびIL−18;BNPおよびBNP;ならびにTnIおよびTnIからなる群から選択される抗原の対に結合することができる、結合タンパク質。
【請求項2】
VD1およびVD2の各々が、配列番号29、31、33、35、37、39、41、43、45、47および49からなる群から選択されるアミノ酸配列を別個に含む、請求項1の結合タンパク質。
【請求項3】
ポリペプチド鎖を含む結合タンパク質であって、前記ポリペプチド鎖は、VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)nを含み、
VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の軽鎖可変ドメインであり;
VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の軽鎖可変ドメインであり;
Cは、軽鎖定常ドメインであり;
(X1)nは、リンカーであり(ただし、CH1ではない。)、前記(X1)nは、存在しまたは不存在であり;および
(X2)nは、Fc領域であり、前記(X2)nは、存在しまたは不存在であり、
第一の親抗体および第二の親抗体は、同じであるかまたは異なっていてもよく、
NGALおよびNGAL;HIVおよびHIV;NGALおよびIL−18;BNPおよびBNP;ならびにTnIおよびTnIからなる群から選択される抗原の対に結合することができる、結合タンパク質。
【請求項4】
VD1およびVD2の各々が、配列番号30、32、34、36、38、40、42、44、46、48および50からなる群から別個に選択されるアミノ酸配列を含む、請求項3の結合タンパク質。
【請求項5】
(X2)nが不存在である、請求項1または3の結合タンパク質。
【請求項6】
第一および第二のポリペプチド鎖を含む結合タンパク質であって、
前記第一のポリペプチド鎖は、第一のVD1−(X1)n−VD2−C−(X2)nを含み、
VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の重鎖可変ドメインであり;
VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の重鎖可変ドメインであり;
Cは、重鎖定常ドメインであり;
(X1)nは、リンカーであり(ただし、CH1ではない。)、前記(X1)nは、存在しまたは不存在であり;および
(X2)nは、Fc領域であり、前記(X2)nは、存在しまたは不存在であり;ならびに
前記第二のポリペプチド鎖は、第二のVD1−(X1)n−VD2−C−(X2)nを含み、
VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の軽鎖可変ドメインであり;
VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の軽鎖可変ドメインであり;
Cは、軽鎖定常ドメインであり;
(X1)nは、リンカーであり(ただし、CH1ではない。)、前記(X1)nは、存在しまたは不存在であり;および
(X2)nは、Fc領域を含まず、前記(X2)nは、存在しまたは不存在であり、
第一の親抗体および第二の親抗体は、同じであるかまたは異なっていてもよく、
NGALおよびNGAL;HIVおよびHIV;NGALおよびIL−18;BNPおよびBNP;ならびにTnIおよびTnIからなる群から選択される抗原の対に結合することができる、結合タンパク質。
【請求項7】
VD1およびVD2重鎖可変ドメインの各々が、配列番号29、31、33、35、37、39、41、43、45、47および49からなる群から別個に選択されるアミノ酸配列を含み、ならびにVD1およびVD2軽鎖可変ドメインの各々が、配列番号30、32、34、36、38、40、42、44、46、48および50からなる群から別個に選択されるアミノ酸配列を含む、請求項6の結合タンパク質。
【請求項8】
(X2)nが、配列番号1から28からなる群より選択されるアミノ酸配列である、請求項1、3または6の結合タンパク質。
【請求項9】
2つの第一のポリペプチド鎖および2つの第二のポリペプチド鎖を含む、請求項6の結合タンパク質。
【請求項10】
Fc領域が原型配列Fc領域および変形物配列Fc領域からなる群から選択される、請求項1、3または6の結合タンパク質。
【請求項11】
Fc領域が、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、IgM、IgEおよびIgDから得られるFc領域からなる群から選択される、請求項10の結合タンパク質。
【請求項12】
第一のポリペプチド鎖の前記VD1および第二のポリペプチド鎖の前記VD1が同じ親抗体またはこの抗原結合部分から得られる、請求項1、3または6の結合タンパク質。
【請求項13】
第一のポリペプチド鎖の前記VD1および第二のポリペプチド鎖の前記VD1が異なる親抗体またはこの抗原結合部分から得られる、請求項1、3または6の結合タンパク質。
【請求項14】
第一のポリペプチド鎖の前記VD2および第二のポリペプチド鎖の前記VD2が同じ親抗体またはこの抗原結合部分から得られる、請求項1、3または6の結合タンパク質。
【請求項15】
第一のポリペプチド鎖の前記VD2および第二のポリペプチド鎖の前記VD2が異なる親抗体またはこの抗原結合部分から得られる、請求項1、3または6の結合タンパク質。
【請求項16】
前記第一および前記第二の親抗体が前記抗原上の異なるエピトープに結合する、請求項1、3または6の結合タンパク質。
【請求項17】
前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分が、前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分が前記第二の抗原に結合する強度とは異なる強度で前記第一の抗原に結合する、請求項1、3または6の結合タンパク質。
【請求項18】
前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分が、前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分が前記第二の抗原に結合する親和性とは異なる親和性で前記第一の抗原に結合する、請求項1、3または6の結合タンパク質。
【請求項19】
前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分および前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分がヒト抗体、CDR移植抗体およびヒト化抗体からなる群から選択される、請求項1、3または6の結合タンパク質。
【請求項20】
前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分および前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分が、Fab断片、F(ab’)断片;ヒンジ領域において、ジスルフィド架橋によって連結された2つのFab断片を含む二価断片;VHおよびCH1ドメインからなるFd断片;抗体の単一アームのVLおよびVHドメインからなるFv断片;dAb断片;単離された相補性決定領域(CDR);一本鎖抗体ならびにダイアボディからなる群から選択される、請求項1、3または6の結合タンパク質。
【請求項21】
前記第一の親抗体もしくはこの抗原結合部分または前記第二の親抗体もしくはこの抗原結合部分によって示される少なくとも1つの所望の特性を有する、請求項1、3または6の結合タンパク質。
【請求項22】
前記所望の特性が1つ以上の抗体パラメータから選択される、請求項21の結合タンパク質。
【請求項23】
前記抗体パラメータが、抗原特異性、抗原に対する親和性、強度、生物学的機能、エピトープ認識、安定性、溶解度、産生効率、免疫原性、薬物速度論、生物学的利用性、組織交叉反応性およびオーソロガス抗原結合からなる群から選択される、請求項21の結合タンパク質。
【請求項24】
4つのポリペプチド鎖を含む、2つの抗原に結合することができるDVD−Igであって、第一および第三のポリペプチド鎖は、VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)nを含み、
VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の重鎖可変ドメインであり;
VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の重鎖可変ドメインであり;
Cは、重鎖定常ドメインであり;
(X1)nは、リンカーであり(ただし、CH1ではなく、前記(X1)nは、存在しまたは不存在である。);および
(X2)nは、Fc領域であり、前記(X2)nは、存在しまたは不存在であり、ならびに
第二および第四のポリペプチド鎖は、VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)nを含み、
VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の軽鎖可変ドメインであり;
VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の軽鎖可変ドメインであり;
Cは、軽鎖定常ドメインであり;
(X1)nは、リンカーであり(ただし、CH1ではなく、前記(X1)nは、存在しまたは不存在である。);および
(X2)nは、Fc領域を含まず、前記(X2)nは、存在しまたは不存在であり、
第一の親抗体および第二の親抗体は、同じであるかまたは異なっていてもよく、
VD1およびVD2重鎖可変ドメインの各々は、配列番号29、31、33、35、37、39、41、43、45、47および49からなる群から選択されるアミノ酸配列を別個に含み、ならびにVD1およびVD2軽鎖可変ドメインの各々は、配列番号30、32、34、36、38、40、42、44、46、48および50からなる群から選択されるアミノ酸配列を別個に含む、2つの抗原に結合することができるDVD−Ig。
【請求項25】
4つのポリペプチド鎖を含む、2つの抗原に結合することができるDVD−Igであって、第一および第三のポリペプチド鎖は、VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)nを含み、
VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の重鎖可変ドメインであり;
VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の重鎖可変ドメインであり;
Cは、重鎖定常ドメインであり;
(X1)nは、リンカーであり(ただし、CH1ではなく、前記(X1)nは、存在しまたは不存在である。);および
(X2)nは、Fc領域であり、前記(X2)nは、存在しまたは不存在であり、ならびに
第二および第四のポリペプチド鎖は、VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)nを含み、
VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の軽鎖可変ドメインであり;
VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の軽鎖可変ドメインであり;
Cは、軽鎖定常ドメインであり;
(X1)nは、リンカーであり(ただし、CH1ではなく、前記(X1)nは、存在しまたは不存在である。);および
(X2)nは、Fc領域を含まず、前記(X2)nは、存在しまたは不存在であり、
第一の親抗体および第二の親抗体は、同じであるかまたは異なっていてもよく、ならびに
NGAL、HIV、IL−18、BNPおよびTnIからなる群より選択される少なくとも1つの抗原に結合する、2つの抗原に結合することができるDVD−Ig。
【請求項26】
2つの抗原に結合することができる二重可変ドメイン免疫グロブリンを作製する方法であって、
a)第一の抗原に結合することができる第一の親抗体またはこの抗原結合部分を取得する工程;
b)第二の抗原に結合することができる第二の親抗体またはこの抗原結合部分を取得する工程;
c)VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n
(VD1は、前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の重鎖可変ドメインであり;
VD2は、前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の重鎖可変ドメインであり;
Cは、重鎖定常ドメインであり;
(X1)nは、リンカーであり(ただし、CH1ではない。)、前記(X1)nは、存在しまたは不存在であり;ならびに
(X2)nは、Fc領域であり、前記(X2)nは、存在しまたは不存在である。)
を含む第一および第三のポリペプチド鎖を構築する工程;
d)VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n
(VD1は、前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の軽鎖可変ドメインであり;
VD2は、前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の軽鎖可変ドメインであり;
Cは、軽鎖定常ドメインであり;
(X1)nは、リンカーであり(ただし、CH1ではない。)、前記(X1)nは、存在しまたは不存在であり;ならびに
(X2)nは、Fc領域を含まず、前記(X2)nは、存在しまたは不存在である。)
を含む第二および第四のポリペプチド鎖を構築する工程;
e)前記第一、第二、第三および第四のポリペプチド鎖を発現させる工程;
を前記第一および前記第二の抗原に結合することができる二重可変ドメイン免疫グロブリンが作製されるように含み、
第一の親抗体および第二の親抗体は、同じであるかまたは異なっていてもよく、ならびに
二重可変ドメイン免疫グロブリンは、NGALおよびNGAL;HIVおよびHIV;NGALおよびIL−18;BNPおよびBNP;ならびにTnIおよびTnIからなる群より選択される抗原の対に結合することができる、
方法。
【請求項27】
VD1およびVD2重鎖可変ドメインの各々が、配列番号29、31、33、35、37、39、41、43、45、47および49からなる群から別個に選択されるアミノ酸配列を含み、ならびにVD1およびVD2軽鎖可変ドメインの各々が、配列番号30、32、34、36、38、40、42、44、46、48および50からなる群から別個に選択されるアミノ酸配列を含む、請求項26の方法。
【請求項28】
前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分の各々および前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分の各々がヒト抗体、CDR移植抗体およびヒト化抗体からなる群から別個に選択される、請求項26の方法。
【請求項29】
前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分の各々および前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分の各々が、Fab断片、F(ab’)断片;ヒンジ領域において、ジスルフィド架橋によって連結された2つのFab断片を含む二価断片;VHおよびCH1ドメインからなるFd断片;抗体の単一アームのVLおよびVHドメインからなるFv断片;dAb断片;単離された相補性決定領域(CDR);一本鎖抗体ならびにダイアボディからなる群から別個に選択される、請求項26の方法。
【請求項30】
前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分が二重可変ドメイン免疫グロブリンによって示される少なくとも1つの所望の特性を有する、請求項26の方法。
【請求項31】
前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分が二重可変ドメイン免疫グロブリンによって示される少なくとも1つの所望の特性を有する、請求項26の方法。
【請求項32】
Fc領域が原型配列Fc領域および変形物配列Fc領域からなる群から選択される、請求項26の方法。
【請求項33】
Fc領域が、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、IgM、IgEおよびIgDから得られるFc領域からなる群から選択される、請求項26の方法。
【請求項34】
前記所望の特性が1つ以上の抗体パラメータから選択される、請求項30の方法。
【請求項35】
前記所望の特性が1つ以上の抗体パラメータから選択される、請求項31の方法。
【請求項36】
前記抗体パラメータが、抗原特異性、抗原に対する親和性、強度、生物学的機能、エピトープ認識、安定性、溶解度、産生効率、免疫原性、薬物速度論、生物学的利用性、組織交叉反応性およびオーソロガス抗原結合からなる群から選択される、請求項34の方法。
【請求項37】
前記抗体パラメータが、抗原特異性、抗原に対する親和性、強度、生物学的機能、エピトープ認識、安定性、溶解度、産生効率、免疫原性、薬物速度論、生物学的利用性、組織交叉反応性およびオーソロガス抗原結合からなる群から選択される、請求項35の方法。
【請求項38】
前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分が、前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分が前記第二の抗原に結合する親和性とは異なる親和性で前記第一の抗原に結合する、請求項26の方法。
【請求項39】
前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分が、前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分が前記第二の抗原に結合する強度とは異なる強度で前記第一の抗原に結合する、請求項26の方法。
【請求項40】
所望の特性を有し、2つの抗原に結合することができる二重可変ドメイン免疫グロブリンを作製する方法であって、
a)第一の抗原に結合することができ、および二重可変ドメイン免疫グロブリンによって示される少なくとも1つの所望の特性を有する第一の親抗体またはこの抗原結合部分を取得する工程;
b)第二の抗原に結合することができ、および二重可変ドメイン免疫グロブリンによって示される少なくとも1つの所望の特性を有する第二の親抗体またはこの抗原結合部分を取得する工程;
c)VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n
(VD1は、前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の重鎖可変ドメインであり;
VD2は、前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の重鎖可変ドメインであり;
Cは、重鎖定常ドメインであり;
(X1)nは、リンカーであり(ただし、CH1ではない。)、前記(X1)nは、存在しまたは不存在であり;
(X2)nは、Fc領域であり、前記(X2)nは、存在しまたは不存在である。)
を含む第一および第三のポリペプチド鎖を構築する工程;
d)VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n
(VD1は、前記第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の軽鎖可変ドメインであり;
VD2は、前記第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の軽鎖可変ドメインであり;
Cは、軽鎖定常ドメインであり;
(X1)nは、リンカーであり(ただし、CH1ではない。)、前記(X1)nは、存在しまたは不存在であり;
(X2)nは、Fc領域を含まず、前記(X2)nは、存在しまたは不存在である。)
を含む第二および第四のポリペプチド鎖を構築する工程;
e)前記第一、第二、第三および第四のポリペプチド鎖を発現させる工程;
を所望の特性を有し、前記第一および前記第二の抗原に結合することができる二重可変ドメイン免疫グロブリンが作製されるように含み、
第一の親抗体および第二の親抗体は、同じであるかまたは異なっていてもよく、
二重可変ドメイン免疫グロブリンは、NGALおよびNGAL;HIVおよびHIV;NGALおよびIL−18;BNPおよびBNP;ならびにTnIおよびTnIからなる群より選択される抗原の対に結合することができる、
方法。
【請求項41】
検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度を決定する方法であって、
抗原またはこの断片は、単独でまたはIL−18と組み合わせて、HIV、BNP、TnIおよびNGALからなる群より選択され、
抗原またはこの断片に関して検査試料をイムノアッセイによってアッセイすることを含み、
イムノアッセイは、(i)少なくとも1つの結合タンパク質および少なくとも1つの検出可能な標識を使用し、ならびに(ii)検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量もしくは濃度の直接的なまたは間接的な指標としての検出可能な標識によって生成されたシグナルを、対照もしくは検量物質中の抗原もしくはこの断片の存在、量もしくは濃度の直接的なまたは間接的な指標として生成されたシグナルと比較することを含み、
検量物質は、場合により、検量物質の各々が抗原またはこの断片の濃度において一連の他の検量物質と異なる一連の検量物質の一部であり、
少なくとも1つの結合タンパク質の1つは、(i’)VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n(VD1は、第一の親抗体(またはこの抗原結合部分)から得られる第一の重鎖可変ドメインであり、VD2は、第二の親抗体(またはこの抗原結合部分)から得られる第二の重鎖可変ドメインであり、第二の親抗体は、第一の親抗体と同じであるかまたは異なっていてもよく、Cは、重鎖定常ドメインであり、(X1)nは、場合により存在しおよび、存在する場合、CH1以外であるリンカーであり、および(X2)nは、場合により存在するFc領域である。)を含むポリペプチド鎖を含み、ならびに(ii’)NGALおよびNGAL;HIVおよびHIV;NGALおよびIL−18;BNPおよびBNP;ならびにTnIおよびTnIからなる群から選択される抗原の対に結合することができ、
検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度が決定される、方法。
【請求項42】
以下の工程:
(i)捕捉剤/抗原またはこの断片複合体を形成させるように、抗原またはこの断片上のエピトープに結合する少なくとも1つの捕捉剤に、検査試料を接触させること、
(ii)検出可能な標識を含み、ならびに捕捉剤によって拘束されない抗原またはこの断片上のエピトープに結合する少なくとも1つの検出剤に、捕捉剤/抗原またはこの断片複合体を接触させて、捕捉剤/抗原またはこの断片/検出剤複合体を形成させること、および
(iii)(ii)で形成された捕捉剤/抗原またはこの断片/検出剤複合体中の検出可能な標識によって生成されたシグナルに基づき、検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度を決定し、検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度が決定されることを含み、
少なくとも1つの捕捉剤および/または少なくとも1つの検出剤が、少なくとも1つの結合タンパク質である、請求項41の方法。
【請求項43】
以下の工程:
(i)捕捉剤/抗原またはこの断片複合体を形成させるように、抗原またはこの断片上のエピトープに結合する少なくとも1つの捕捉剤に、検査試料を接触させること、および、同時にまたは逐次に、何れかの順序で、少なくとも1つの捕捉剤への結合に関して検査試料中の任意の抗原またはこの断片と競合することができる検出可能に標識された抗原またはこの断片に、検査試料を接触させること(検査試料中に存在する任意の抗原(またはこの断片)および検出可能に標識された抗原は、互いに競合して、捕捉剤/抗原またはこの断片複合体および捕捉剤/検出可能に標識された抗原またはこの断片複合体をそれぞれ形成する。)、ならびに
(ii)(ii)で形成された捕捉剤/検出可能に標識された抗原またはこの断片複合体中の検出可能な標識によって生成されたシグナルに基づき、検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度を決定することを含み、
少なくとも1つの捕捉剤は、少なくとも1つの結合タンパク質であり、
捕捉剤/検出可能に標識された抗原またはこの断片複合体中の検出可能な標識によって生成されたシグナルは、検査試料中の抗原もしくはこの断片の量または濃度に反比例し、
検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度が決定される、請求項41の方法。
【請求項44】
検査試料が患者に由来し、ならびに患者の治療的/予防的処置の有効性を診断し、予測し、または評価することをさらに含み、患者の治療的/予防的処置の有効性を評価することをさらに含む場合には、有効性を向上させる必要に応じて、患者の治療的/予防的処置を修正することを場合によりさらに含む、請求項41の方法。
【請求項45】
検査試料が患者に由来し、ならびに患者の治療的/予防的処置の有効性を診断し、予測し、または評価することをさらに含み、患者の治療的/予防的処置の有効性を評価することをさらに含む場合には、有効性を向上させる必要に応じて、患者の治療的/予防的処置を修正することを場合によりさらに含む、請求項42の方法。
【請求項46】
検査試料が患者に由来し、ならびに患者の治療的/予防的処置の有効性を診断し、予測し、または評価することをさらに含み、患者の治療的/予防的処置の有効性を評価することをさらに含む場合には、有効性を向上させる必要に応じて、患者の治療的/予防的処置を修正することを場合によりさらに含む、請求項43の方法。
【請求項47】
自動化されたシステムまたは半自動化されたシステムにおける使用に適合された、請求項41の方法。
【請求項48】
自動化されたシステムまたは半自動化されたシステムにおける使用に適合された、請求項42の方法。
【請求項49】
自動化されたシステムまたは半自動化されたシステムにおける使用に適合された、請求項43の方法。
【請求項50】
検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度を決定する方法であって、
抗原またはこの断片は、単独でまたはIL−18と組み合わせて、HIV、BNP、TnIおよびNGALからなる群より選択され、
抗原またはこの断片に関して検査試料をイムノアッセイによってアッセイすることを含み、
イムノアッセイは、(i)少なくとも1つの結合タンパク質および少なくとも1つの検出可能な標識を使用し、ならびに(ii)検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量もしくは濃度の直接的なまたは間接的な指標としての検出可能な標識によって生成されたシグナルを、対照もしくは検量物質中の抗原もしくはこの断片の存在、量もしくは濃度の直接的なまたは間接的な指標として生成されたシグナルと比較することを含み、
検量物質は、場合により、検量物質の各々が抗原またはこの断片の濃度において一連の他の検量物質と異なる一連の検量物質の一部であり、
少なくとも1つの結合タンパク質の1つは、(i’)VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n(VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の軽鎖可変ドメインであり、VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の軽鎖可変ドメインであり、第二の親抗体は、第一の親抗体と同じであるかまたは異なっていてもよく、Cは、軽鎖定常ドメインであり、(X1)nは、場合により存在しおよび、存在する場合、CH1以外であるリンカーであり、および(X2)nは、場合により存在するFc領域である。)を含むポリペプチド鎖を含み、ならびに(ii’)NGALおよびNGAL;HIVおよびHIV;NGALおよびIL−18;BNPおよびBNP;ならびにTnIおよびTnIからなる群から選択される抗原の対に結合することができ、
検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度が決定される、方法。
【請求項51】
以下の工程:
(i)捕捉剤/抗原またはこの断片複合体を形成させるように、抗原またはこの断片上のエピトープに結合する少なくとも1つの捕捉剤に、検査試料を接触させること、
(ii)検出可能な標識を含み、捕捉剤によって拘束されない抗原またはこの断片上のエピトープに結合する少なくとも1つの検出剤に、捕捉剤/抗原またはこの断片複合体を接触させて、捕捉剤/抗原またはこの断片/検出剤複合体を形成させること、および
(iii)(ii)で形成された捕捉剤/抗原またはこの断片/検出剤複合体中の検出可能な標識によって生成されたシグナルに基づき、検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度を決定し、検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度が決定されることを含み、
少なくとも1つの捕捉剤および/または少なくとも1つの検出剤が、少なくとも1つの結合タンパク質である、請求項50の方法。
【請求項52】
以下の工程:
(i)捕捉剤/抗原またはこの断片複合体を形成させるように、抗原またはこの断片上のエピトープに結合する少なくとも1つの捕捉剤に、検査試料を接触させること、および、同時にまたは逐次に、何れかの順序で、少なくとも1つの捕捉剤への結合に関して検査試料中の任意の抗原またはこの断片と競合することができる検出可能に標識された抗原またはこの断片に、検査試料を接触させること(検査試料中に存在する任意の抗原またはこの断片および、検出可能に標識された抗原は、互いに競合して、捕捉剤/抗原またはこの断片複合体および捕捉剤/検出可能に標識された抗原またはこの断片複合体をそれぞれ形成する。)、ならびに
(ii)(ii)で形成された捕捉剤/検出可能に標識された抗原またはこの断片複合体中の検出可能な標識によって生成されたシグナルに基づき、検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度を決定することを含み、
少なくとも1つの捕捉剤は、少なくとも1つの結合タンパク質であり、
捕捉剤/検出可能に標識された抗原またはこの断片複合体中の検出可能な標識によって生成されたシグナルは、検査試料中の抗原もしくはこの断片の量または濃度に反比例し、
検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度が決定される、請求項50の方法。
【請求項53】
検査試料が患者に由来し、ならびに患者の治療的/予防的処置の有効性を診断し、予測し、または評価することをさらに含み、患者の治療的/予防的処置の有効性を評価することをさらに含む場合には、有効性を向上させる必要に応じて、患者の治療的/予防的処置を修正することを場合によりさらに含む、請求項50の方法。
【請求項54】
検査試料が患者に由来し、ならびに患者の治療的/予防的処置の有効性を診断し、予測し、または評価することをさらに含み、患者の治療的/予防的処置の有効性を評価することをさらに含む場合には、有効性を向上させる必要に応じて、患者の治療的/予防的処置を修正することを場合によりさらに含む、請求項51の方法。
【請求項55】
検査試料が患者に由来し、ならびに患者の治療的/予防的処置の有効性を診断し、予測し、または評価することをさらに含み、患者の治療的/予防的処置の有効性を評価することをさらに含む場合には、有効性を向上させる必要に応じて、患者の治療的/予防的処置を修正することを場合によりさらに含む、請求項52の方法。
【請求項56】
自動化されたシステムまたは半自動化されたシステムにおける使用に適合された、請求項50の方法。
【請求項57】
自動化されたシステムまたは半自動化されたシステムにおける使用に適合された、請求項51の方法。
【請求項58】
自動化されたシステムまたは半自動化されたシステムにおける使用に適合された、請求項52の方法。
【請求項59】
検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度を決定する方法であって、
抗原またはこの断片は、単独でまたはIL−18と組み合わせて、HIV、BNP、TnIおよびNGALからなる群より選択され、
抗原またはこの断片に関して検査試料をイムノアッセイによってアッセイすることを含み、
イムノアッセイは、(i)少なくとも1つの結合タンパク質および少なくとも1つの検出可能な標識を使用し、ならびに(ii)検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量もしくは濃度の直接的なまたは間接的な指標としての検出可能な標識によって生成されたシグナルを、対照もしくは検量物質中の抗原もしくはこの断片の存在、量もしくは濃度の直接的なまたは間接的な指標として生成されたシグナルと比較することを含み、
検量物質は、場合により、検量物質の各々が抗原またはこの断片の濃度において一連の他の検量物質と異なる一連の検量物質の一部であり、
少なくとも1つの結合タンパク質の1つは、(i’)第一のVD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n(VD1は、第一の親抗体(またはこの抗原結合部分)から得られる第一の重鎖可変ドメインであり、VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の重鎖可変ドメインであり、第二の親抗体は、第一の親抗体と同じであるかまたは異なっていてもよく、Cは、重鎖定常ドメインであり、(X1)nは、場合により存在しおよび、存在する場合、CH1以外であるリンカーであり、および(X2)nは、場合により存在するFc領域である。)を含む第一のポリペプチド鎖および第二のVD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n(VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の軽鎖可変ドメインであり、VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の軽鎖可変ドメインであり、これ第二の親抗体は、第一の親抗体と同じであるかまたは異なっていてもよく、Cは、軽鎖定常ドメインであり、(X1)nは、場合により存在しおよび、存在する場合、CH1以外であるリンカーであり、および(X2)nは、場合により存在するFc領域である。)を含む第二のポリペプチド鎖を含み、ならびに(ii’)NGALおよびNGAL;HIVおよびHIV;NGALおよびIL−18;BNPおよびBNP;ならびにTnIおよびTnIからなる群から選択される抗原の対に結合することができ、
検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度が決定される、方法。
【請求項60】
以下の工程:
(i)捕捉剤/抗原またはこの断片複合体を形成させるように、抗原またはこの断片上のエピトープに結合する少なくとも1つの捕捉剤に、検査試料を接触させること、
(ii)検出可能な標識を含み、捕捉剤によって拘束されない抗原またはこの断片上のエピトープに結合する少なくとも1つの検出剤に、捕捉剤/抗原またはこの断片複合体を接触させて、捕捉剤/抗原またはこの断片/検出剤複合体を形成させること、および
(iii)(ii)で形成された捕捉剤/抗原またはこの断片/検出剤複合体中の検出可能な標識によって生成されたシグナルに基づき、検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度を決定し、検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度が決定されることを含み、
少なくとも1つの捕捉剤および/または少なくとも1つの検出剤が、少なくとも1つの結合タンパク質である、請求項59の方法。
【請求項61】
以下の工程:
(i)捕捉剤/抗原またはこの断片複合体を形成させるように、抗原またはこの断片上のエピトープに結合する少なくとも1つの捕捉剤に、検査試料を接触させること、および、同時にまたは逐次に、何れかの順序で、少なくとも1つの捕捉剤への結合に関して検査試料中の任意の抗原またはこの断片と競合することができる検出可能に標識された抗原またはこの断片に、検査試料を接触させること(検査試料中に存在する任意の抗原(またはこの断片)および、検出可能に標識された抗原は、互いに競合して、捕捉剤/抗原またはこの断片複合体および捕捉剤/検出可能に標識された抗原またはこの断片複合体をそれぞれ形成する。)、ならびに
(ii)(ii)で形成された捕捉剤/検出可能に標識された抗原またはこの断片複合体中の検出可能な標識によって生成されたシグナルに基づき、検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度を決定することを含み、
少なくとも1つの捕捉剤は、少なくとも1つの結合タンパク質であり、
捕捉剤/検出可能に標識された抗原またはこの断片複合体中の検出可能な標識によって生成されたシグナルは、検査試料中の抗原もしくはこの断片の量または濃度に反比例し、
検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度が決定される、請求項59の方法。
【請求項62】
検査試料が患者に由来し、ならびに患者の治療的/予防的処置の有効性を診断し、予測し、または評価することをさらに含み、患者の治療的/予防的処置の有効性を評価することをさらに含む場合には、有効性を向上させる必要に応じて、患者の治療的/予防的処置を修正することを場合によりさらに含む、請求項59の方法。
【請求項63】
検査試料が患者に由来し、ならびに患者の治療的/予防的処置の有効性を診断し、予測し、または評価することをさらに含み、患者の治療的/予防的処置の有効性を評価することをさらに含む場合には、有効性を向上させる必要に応じて、患者の治療的/予防的処置を修正することを場合によりさらに含む、請求項60の方法。
【請求項64】
検査試料が患者に由来し、ならびに患者の治療的/予防的処置の有効性を診断し、予測し、または評価することをさらに含み、患者の治療的/予防的処置の有効性を評価することをさらに含む場合には、有効性を向上させる必要に応じて、患者の治療的/予防的処置を修正することを場合によりさらに含む、請求項61の方法。
【請求項65】
自動化されたシステムまたは半自動化されたシステムにおける使用に適合された、請求項59の方法。
【請求項66】
自動化されたシステムまたは半自動化されたシステムにおける使用に適合された、請求項60の方法。
【請求項67】
自動化されたシステムまたは半自動化されたシステムにおける使用に適合された、請求項61の方法。
【請求項68】
検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度を決定する方法であって、
抗原またはこの断片は、HIV、BNP、TnI、NGALおよびIL−18からなる群より選択され、
抗原またはこの断片に関して検査試料をイムノアッセイによってアッセイすることを含み、
イムノアッセイは、(i)2つの抗原に結合することができる少なくとも1つのDVD−Igおよび少なくとも1つの検出可能な標識を使用し、ならびに(ii)検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量もしくは濃度の直接的なまたは間接的な指標としての検出可能な標識によって生成されたシグナルを、対照もしくは検量物質中の抗原もしくはこの断片の存在、量もしくは濃度の直接的なまたは間接的な指標として生成されたシグナルと比較することを含み、
検量物質は、場合により、検量物質の各々が抗原またはこの断片の濃度において一連の他の検量物質と異なる一連の検量物質の一部であり、
少なくとも1つのDVD−Igの1つは、(i’)4つのポリペプチド鎖を含み、第一および第三のポリペプチド鎖は、第一のVD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n(VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の重鎖可変ドメインであり、VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の重鎖可変ドメインであり、第二の親抗体は、第一の親抗体と同じであるかまたは異なっていてもよく、Cは、重鎖定常ドメインであり、(X1)nは、場合により存在しおよび、存在する場合、CH1以外であるリンカーであり、および(X2)nは、場合により存在するFc領域である。)を含み、第二および第四のポリペプチド鎖は、第二のVD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n(VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の軽鎖可変ドメインであり、VD2は、第二の親抗体(またはこの抗原結合部分)から得られる第二の軽鎖可変ドメインであり、第二の親抗体は、第一の親抗体と同じであるかまたは異なっていてもよく、Cは、軽鎖定常ドメインであり、(X1)nは、場合により存在しおよび、存在する場合、CH1以外であるリンカーであり、および(X2)nは、場合により存在するFc領域である。)を含み、ならびに(ii’)HIV、BNP、TnI、NGALおよびIL−18からなる群から選択される2つの抗原またはこの断片に結合することができる、方法。
【請求項69】
以下の工程:
(i)捕捉剤/抗原またはこの断片複合体を形成させるように、抗原またはこの断片上のエピトープに結合する少なくとも1つの捕捉剤に、検査試料を接触させること、
(ii)検出可能な標識を含み、捕捉剤によって拘束されない抗原またはこの断片上のエピトープに結合する少なくとも1つの検出剤に、捕捉剤/抗原またはこの断片複合体を接触させて、捕捉剤/抗原またはこの断片/検出剤複合体を形成させること、および
(iii)(ii)で形成された捕捉剤/抗原またはこの断片/検出剤複合体中の検出可能な標識によって生成されたシグナルに基づき、検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度を決定し、検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度が決定されることを含み、
少なくとも1つの捕捉剤および/または少なくとも1つの検出剤が、少なくとも1つのDVD−Igである、請求項68の方法。
【請求項70】
以下の工程:
(i)捕捉剤/抗原またはこの断片複合体を形成させるように、抗原またはこの断片上のエピトープに結合する少なくとも1つの捕捉剤に、検査試料を接触させること、および、同時にまたは逐次に、何れかの順序で、少なくとも1つの捕捉剤への結合に関して検査試料中の任意の抗原またはこの断片と競合することができる検出可能に標識された抗原またはこの断片に、検査試料を接触させること(検査試料中に存在する任意の抗原(またはこの断片)および、検出可能に標識された抗原は、互いに競合して、捕捉剤/抗原またはこの断片複合体および捕捉剤/検出可能に標識された抗原またはこの断片複合体をそれぞれ形成する。)、ならびに
(ii)(ii)で形成された捕捉剤/検出可能に標識された抗原またはこの断片複合体中の検出可能な標識によって生成されたシグナルに基づき、検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度を決定することを含み、
少なくとも1つの捕捉剤は、少なくとも1つのDVD−Igであり、
捕捉剤/検出可能に標識された抗原またはこの断片複合体中の検出可能な標識によって生成されたシグナルは、検査試料中の抗原もしくはこの断片の量または濃度に反比例し、
検査試料中の抗原もしくはこの断片の存在、量または濃度が決定される、請求項68の方法。
【請求項71】
検査試料が患者に由来し、ならびに患者の治療的/予防的処置の有効性を診断し、予測し、または評価することをさらに含み、患者の治療的/予防的処置の有効性を評価することをさらに含む場合には、有効性を向上させる必要に応じて、患者の治療的/予防的処置を修正することを場合によりさらに含む、請求項68の方法。
【請求項72】
検査試料が患者に由来し、ならびに患者の治療的/予防的処置の有効性を診断し、予測し、または評価することをさらに含み、患者の治療的/予防的処置の有効性を評価することをさらに含む場合には、有効性を向上させる必要に応じて、患者の治療的/予防的処置を修正することを場合によりさらに含む、請求項69の方法。
【請求項73】
検査試料が患者に由来し、ならびに患者の治療的/予防的処置の有効性を診断し、予測し、または評価することをさらに含み、患者の治療的/予防的処置の有効性を評価することをさらに含む場合には、有効性を向上させる必要に応じて、患者の治療的/予防的処置を修正することを場合によりさらに含む、請求項70の方法。
【請求項74】
自動化されたシステムまたは半自動化されたシステムにおける使用に適合された、請求項68の方法。
【請求項75】
自動化されたシステムまたは半自動化されたシステムにおける使用に適合された、請求項69の方法。
【請求項76】
自動化されたシステムまたは半自動化されたシステムにおける使用に適合された、請求項70の方法。
【請求項77】
抗原またはこの断片に関して検査試料をアッセイするためのキットであって、抗原またはこの断片に関して検査試料をアッセイするための少なくとも1つの成分および抗原またはこの断片に関して検査試料をアッセイするための指示書を含み、少なくとも1つの成分は、結合タンパク質を含む少なくとも1つの組成物を含み、結合タンパク質は、(i’)VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n(VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の重鎖可変ドメインであり、VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の重鎖可変ドメインであり、第二の親抗体は、第一の親抗体と同じであるかまたは異なっていてもよく、Cは、重鎖定常ドメインであり、(X1)nは、場合により存在しおよび、存在する場合、CH1以外であるリンカーであり、および(X2)nは、場合により存在するFc領域である。)を含むポリペプチド鎖を含み、ならびに(ii’)NGALおよびNGAL;HIVおよびHIV;NGALおよびIL−18;BNPおよびBNP;ならびにTnIおよびTnIからなる群から選択される抗原の対に結合することができ、結合タンパク質は、場合により検出可能に標識される、キット。
【請求項78】
抗原またはこの断片に関して検査試料をアッセイするためのキットであって、抗原またはこの断片に関して検査試料をアッセイするための少なくとも1つの成分および抗原またはこの断片に関して検査試料をアッセイするための指示書を含み、少なくとも1つの成分は、結合タンパク質を含む少なくとも1つの組成物を含み、結合タンパク質は、(i’)VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n(VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の軽鎖可変ドメインであり、VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の軽鎖可変ドメインであり、第二の親抗体は、第一の親抗体と同じであるかまたは異なっていてもよく、Cは、軽鎖定常ドメインであり、(X1)nは、場合により存在しおよび、存在する場合、CH1以外であるリンカーであり、および(X2)nは、場合により存在するFc領域である。)を含むポリペプチド鎖を含み、ならびに(ii’)NGALおよびNGAL;HIVおよびHIV;NGALおよびIL−18;BNPおよびBNP;ならびにTnIおよびTnIからなる群から選択される抗原の対に結合することができ、結合タンパク質は、場合により検出可能に標識される、キット。
【請求項79】
抗原またはこの断片に関して検査試料をアッセイするためのキットであって、抗原またはこの断片に関して検査試料をアッセイするための少なくとも1つの成分および抗原またはこの断片に関して検査試料をアッセイするための指示書を含み、少なくとも1つの成分は、結合タンパク質を含む少なくとも1つの組成物を含み、結合タンパク質は、(i’)第一のVD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n(VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の重鎖可変ドメインであり、VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の重鎖可変ドメインであり、第二の親抗体は、第一の親抗体と同じであるかまたは異なっていてもよく、Cは、重鎖定常ドメインであり、(X1)nは、場合により存在しおよび、存在する場合、CH1以外であるリンカーであり、および(X2)nは、場合により存在するFc領域である。)を含む第一のポリペプチド鎖および第二のVD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n(VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の軽鎖可変ドメインであり、VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の軽鎖可変ドメインであり、第二の親抗体は、第一の親抗体と同じであるかまたは異なっていてもよく、Cは、軽鎖定常ドメインであり、(X1)nは、場合により存在しおよび、存在する場合、CH1以外であるリンカーであり、および(X2)nは、場合により存在するFc領域である。)を含む第二のポリペプチド鎖を含み、ならびに(ii’)NGALおよびNGAL;HIVおよびHIV;NGALおよびIL−18;BNPおよびBNP;ならびにTnIおよびTnIからなる群から選択される抗原の対に結合することができ、結合タンパク質は、場合により検出可能に標識される、キット。
【請求項80】
抗原またはこの断片に関して検査試料をアッセイするためのキットであって、抗原またはこの断片に関して検査試料をアッセイするための少なくとも1つの成分および抗原またはこの断片に関して検査試料をアッセイするための指示書を含み、少なくとも1つの成分は、DVD−Igを含む少なくとも1つの組成物を含み、DVD−Igは、(i’)4つのポリペプチド鎖を含み、第一および第三のポリペプチド鎖は、第一のVD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n(VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の重鎖可変ドメインであり、VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の重鎖可変ドメインであり、第二の親抗体は、第一の親抗体と同じであるかまたは異なっていてもよく、Cは、重鎖定常ドメインであり、(X1)nは、場合により存在しおよび、存在する場合、CH1以外であるリンカーであり、および(X2)nは、場合により存在するFc領域である。)を含み、第二および第四のポリペプチド鎖は、第二のVD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n(VD1は、第一の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第一の軽鎖可変ドメインであり、VD2は、第二の親抗体またはこの抗原結合部分から得られる第二の軽鎖可変ドメインであり、これは、第一の親抗体と同じであるかまたは異なっていてもよく、Cは、軽鎖定常ドメインであり、(X1)nは、場合により存在しおよび、存在する場合、CH1以外であるリンカーであり、および(X2)nは、場合により存在するFc領域である。)を含み、ならびに(ii’)HIV、BNP、TnI、NGALおよびIL−18からなる群から選択される2つの抗原またはこの断片に結合することができ、DVD−Igは、場合により検出可能に標識される、キット。

【図1】
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【公表番号】特表2012−525441(P2012−525441A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−508795(P2012−508795)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/033246
【国際公開番号】WO2010/127294
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】