説明

交換用タイルカーペットの敷設方法及びそれを利用した交換用タイルカーペットの再使用方法

【課題】床面上に粘着剤で貼り付けることにより敷設された既設のタイルカーペットに代えて交換用タイルカーペットを敷設するにあたり、該交換用タイルカーペットを汚れる度に交換・洗浄して繰り返し使用することができるように敷設する方法、及び、その敷設方法を利用した交換用タイルカーペットの再使用方法を提供する。
【解決手段】既設のタイルカーペット8′を、粘着剤6を残存させた状態で床タイル4上から取り除く。既設のタイルカーペット8′を取り除いた床タイル4領域の略全体に、表面12aに自己粘着性を有する可撓性シート12を、表面12aを上にして、粘着剤6で貼り付けて敷設する。床面領域の全体にわたって、該シート12上に交換用タイルカーペット10を着脱自在に敷設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面上に粘着剤で貼り付けることにより敷設された既設のカーペットに代えて、レンタル用のタイルカーペットのような、汚れる度に交換・洗浄して繰り返し使用するための交換用タイルカーペットを着脱自在に敷設する方法、及び、該方法を利用した交換用タイルカーペットの再使用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
オフィスビル等において、硬質の床面上にタイルカーペットを敷設する方法としては、床面又はそこに敷設するタイルカーペットの裏面に粘着剤を塗布し、その粘着剤の粘着力により上記タイルカーペットを床面上に貼り付ける方法が従来から採用されている。
ところで、カーペットが敷設された床においては、例えば室内への出入り口、又は廊下や通路の中央部等、人間の動線にあたる特定領域のカーペットが特に汚れ易い傾向にあるが、上述のように粘着剤を利用してタイルカーペットが敷設されている場合、通常、該カーペットを敷設したままの状態で掃除機による清掃やスチームによる洗浄等を行っているのが実状である。ところが、このような清掃・洗浄方法では、該カーペットのパイルの奥に入り込んだ埃や飲食物によるシミ等については完全に取り除くことが困難であり、汚れが徐々に目立つようになる。そのため、汚れが目立つようになった段階で、その汚れた特定領域のタイルカーペットを床面上から取り去って、床面上に残存している上記粘着剤を利用し新たな未使用のタイルカーペットを敷設しており、その一方で、取り去った使用済みタイルカーペットの多くは廃棄処分されている。よって、このような交換作業を繰り返す度に、床面上から取り去られた使用済みカーペットが廃棄物として残ることとなり、ゴミ問題や環境問題等の観点からも、このような使用済みカーペットを、できる限り再使用することが望まれる。
【0003】
そこで、このような使用済みタイルカーペットを、工場へ移送し工業用洗濯機で洗浄することにより再使用することも考えられる。ところが、当該カーペットが上述のように粘着剤を利用し床面上に貼り付けられていた場合、床面上から取り去る際にその粘着剤が当該カーペットの裏面にも付着してしまう。そのため、例えば移送中や洗浄の際に、該粘着剤が表面側のパイル部に移行し付着してしまうと、再洗濯や手作業での除去が必要となり、場合によっては破棄せざるを得なくなる虞がある。特に、洗浄効果を高めるため高温洗浄する場合には、カーペットの裏面に付着した粘着剤の粘性が低下することから、このような問題が更に顕著となる。
なお、本発明に関連する先行技術文献としては、例えば、以下の特許文献1が挙げられるが、上述のような問題点を根本的に解決するものではない。
【特許文献1】特開2002−70299号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の技術的課題は、床面上に粘着剤で貼り付けることにより敷設された既設のタイルカーペットに代えて交換用タイルカーペットを敷設するにあたり、該交換用タイルカーペットを汚れる度に交換・洗浄して繰り返し使用することができるように敷設する方法、及び、その敷設方法を利用した交換用タイルカーペットの再使用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するため、本発明に係る交換用タイルカーペットの敷設方法は、床面上に粘着剤で貼り付けることにより敷設された既設のタイルカーペットに代えて、汚れる度に交換・洗浄して繰り返し使用するための交換用タイルカーペットを敷設する方法であって、上記既設のタイルカーペットを、上記粘着剤の少なくとも一部を床面に残存させた状態で床面上から取り除き、その既設のタイルカーペットを取り除いた床面領域の略全体に、可撓性のシートを、上記残存した粘着剤で貼り付けることにより敷設し、上記床面領域の全体にわたって、該シート上に、上記交換用タイルカーペットを着脱自在に敷設することを特徴としている。
【0006】
本発明に係る交換用タイルカーペットの敷設方法の好ましい実施形態においては、上記シートが、少なくともその表面に自己粘着性を有しており、該表面を上にして敷設される。このとき、上記シートは、樹脂製の積層フィルムであって、その少なくとも表面側に自己粘着性樹脂層を有するものにより構成され、より具体的には、エチレンビニルアセテート、ポリエチレン及び自己粘着性エチレンビニルアセテートを裏面側から表面側に向けて順次積層したものにより構成される。
【0007】
本発明に係る交換用タイルカーペットの敷設方法の他の好ましい実施形態においては、上記交換用タイルカーペットが、カットパイルのみ又はカットパイル及びループパイルをニトリルゴムから成る基材に植設することにより構成されている。
【0008】
また、本発明に係る上記敷設方法を利用した交換用タイルカーペットの再使用方法は、上記シート上に敷設した交換用タイルカーペットが汚れた際に、その汚れた交換用タイルカーペットを上記シート上から取り外して洗浄する一方で、該シート上には、洗浄後の交換用タイルカーペットを敷設することを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
このように本発明によれば、既設のカーペットを床面上に貼り付けていた粘着剤を利用して可撓性シートを床面上に敷設し、該シート上に交換用タイルカーペットを敷設するという極めて簡単な方法により、該交換用タイルカーペットに上記粘着剤が付着するのを防止することができ、該交換用タイルカーペットを汚れる度に交換・洗浄して繰り返し使用できるように敷設することができる。そして、その結果、廃棄物の削減に寄与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、硬質の床面上に粘着剤の粘着力で貼り付けることにより敷設された既設のタイルカーペットに代えて交換用タイルカーペットを敷設するにあたり、該交換用タイルカーペットを汚れる度に交換・洗浄して繰り返し使用することができるように敷設する点に主たる特徴を有するものである。以下の実施例においては、図1(a)に示すように、オフィスビル等における硬質の床面上に敷設されている既設のタイルカーペット8,8′(サイズ:50.0×50.0cm)のうち、特に汚れ易い傾向にある室内への出入り口2付近の床面上に敷設されている特定領域の既設のタイルカーペット8′に代えて、後述する交換用タイルカーペット10を敷設する場合(図4(a)参照)について詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、例えば、玄関口、エレベーター内、エレベーターやエスカレーターの昇降口付近、あるいは通路の中央部など、人間等が往来する頻度が高い動線にあたる部分に敷設されている既設のタイルカーペット8′に代えて、上記交換用タイルカーペット10を敷設する場合にも適用することができる。
【0011】
また、概して、上記既設のタイルカーペット8,8′は、図1(b)に示すように、床タイル4又は該タイルカーペット8,8′の裏面を構成する基材8A,8A′に、合成樹脂系あるいは合成ゴム系などの粘着剤6を塗布して、上記床タイル4上に貼り付けることにより、ずれ動いたり、めくれたりしないように敷設されている。そこで、本発明では、上記特定領域において既設のタイルカーペット8′を床タイル4上に貼り付けていた粘着剤6の粘着力を再利用することにより、上記交換用カーペット10を着脱自在に敷設する。なお、図中の符号3は、上記床タイル4が敷設されている床材を示している。
【0012】
以下に、本発明に係る交換用タイルカーペット10の敷設方法の一実施例を、図面を参照しながら段階的に説明する。
先ず、図2(a)及び図2(b)に示すように、特に汚れ易い傾向にある特定領域の上記既設のタイルカーペット8′のみを、それぞれ上記粘着剤6の少なくとも一部を床タイル4に残存させた状態で該床タイル4上から取り除く。
【0013】
次に、図3(a)及び図3(b)に示すように、上記既設のタイルカーペット8′を取り除いた床タイル4の領域のほぼ全体に、少なくとも表面12aに自己粘着性を有する可撓性シート12を、該表面12aを上面側に配して、上記床タイル4上に残存した粘着剤6の粘着力で貼り付けることにより敷設する。
【0014】
ここで、上記可撓性シート12は、具体的には、図5に示すように、エチレンビニルアセテート製のフィルム12A、ポリエチレン製のフィルム12B、及び自己粘着性エチレンビニルアセテート製のフィルム12Cを、インフレーション成形によって順次積層した3層の積層フィルムとして構成されている。そして、上記自己粘着性エチレンビニルアセテート製のフィルム12Cを表面12a側に配することにより、当該シート12はその表面12aに自己粘着性を有するものとして構成されている。当該シート12のサイズとしては、粘着剤6が塗布されている上記床タイル4上に対する敷設・施工がし易く、且つ、後に該シート12上に敷設する交換用タイルカーペット10の裏面(基材10A)に対し、床タイル4上の粘着剤6が付着しにくいサイズとする必要性があり、具体的には、既設のタイルカーペット8′とほぼ同形同大(約50.0×50.0cm、望ましくは49.5×49.5cm)とするのが適切である。
【0015】
なお、当該シート12の表面12aを構成する上記フィルム12Cの自己粘着性が、その上に敷設した上記交換用タイルカーペット10の裏面に対して移行性が無く、しかも、該カーペット10がずれ動いたり、めくれたりしない程度の摩擦抵抗力を有するものであることはいうまでもない。
また、可撓性シート12は、上述した具体的な積層フィルムに限定されるものではなく、例えば、塩化ビニル、ポリオレフィン(ポリエチレン,ポリプロピレン)又はPET等から成る自己粘着性フィルムを含むものであっても良い。
【0016】
一方、上記可撓性シート12のシート厚さTは、その敷設作業を容易にすると同時に、上記交換用タイルカーペット10を該シート12上に敷設した際に、その上を往来する人間がつまずいたり、上記出入り口2のドアが引っ掛かったりするのを防止するため、適度の腰(弾力・粘りなど)を確保することができ、且つ、上記交換用タイルカーペット10の周囲に敷設されている既設のタイルカーペット8との間に可及的に段差ができない程度の厚さである必要がある。具体的には、約50〜150μmの厚さであることが好ましく、より好ましい形態においては、上記各フィルム12A〜12Cをそれぞれ約30μmの厚さとすることにより、シート全体として約90μmの厚さを有している。
【0017】
なお、上記可撓性シート12のサイズは、上述したように、上記既設のタイルカーペット8′とほぼ同形同大に形成することにより、該可撓性シート12を、上記既設のタイルカーペット8′が取り除かれた個別の床タイル4の領域上にそれぞれ敷設するものとして構成されるものであるが、それに限定されるものではなく、複数の上記既設のタイルカーペット8′を取り除いた床タイル4の領域とほぼ同形同大の一枚の可撓性シートで構成する等、必要に応じて様々な形状や大きさに形成することができる。
また、上記可撓性シート12は、その少なくとも表面12aに自己粘着性を有するものであれば足りるものであるが、上記床タイル4上に塗布されている粘着剤6のみでは、当該シート12と床タイル4との間の粘着性を十分に確保できない場合などには、表裏両面に自己粘着性を有する可撓性シートを使用することもできる。
【0018】
そして、次の工程においては、図4(a)及び図4(b)に示すように、上記既設のカーペット8′を取り除いた床タイル4の領域をほぼ全体にわたって覆うように敷設した上記可撓性シート12上に、既設のタイルカーペット8′と同形同大の交換用タイルカーペット10を着脱自在に敷設する。このとき、上記床タイル4上の粘着剤6と交換用タイルカーペット10との間には、上記可撓性シート12が介在しているので、該タイルカーペット10の裏面すなわち基材10Aに対し、上記粘着剤6が移行して付着することがなく、しかも、該基材10A(ニトリルゴム)に添加されている添加物の影響によって床タイル4が変色したり汚染されたりするのを防止することもできる。
【0019】
ここで、上記交換用タイルカーペット10は、具体的には、ニトリルゴムから成る基材10Aの表面に、カットパイルのみ又はカットパイル及びループパイルから成る表層材10Bを植設することにより構成したもので、その基材10Aを上記可撓性シート12の自己粘着性を有する表面12aに直接当接させて敷設することにより、ずれ動いたり、めくれたりしないようになっている。該交換用タイルカーペット10としては、寸法安定性や洗濯耐久性に優れていて、高温下で洗浄したとしても収縮や歪み等が可及的に生じないものが好適に用いられる。また、上記表層材10Bとしては、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維などから成る一般的なパイルを使用することができ、敷設場所に応じて、該表層材10Bのパイルに帯電防止加工や吸塵剤加工等の各種加工を施して使用したり、あるいは、無加工の状態で使用したりすることもできる。
【0020】
ところで、本発明を実施するうえでは、繰り返し再使用された交換用タイルカーペット10の消耗度(痛み度合)が個体によって異なってくる虞がある。そこで、そのような個体差を目立たないようにするために、予め上記パイルの植設方向が互い違いになるように、所謂「市松模様」に敷設することが望ましい。このような場合、上記交換用タイルカーペット10の裏面を構成する基材10Aに、上記パイルの植設方向を示す印を、例えば凹凸に刻印した矢印等で表示しておけば、一目でパイルの植設方向を確認することができる。
【0021】
以上、本発明に係る交換用タイルカーペットの敷設方法の一実施例について詳述したが、この敷設方法を利用して交換用タイルカーペット10を上記可撓性シート12上に敷設した後、該タイルカーペット10が再び汚れてしまった場合には、その汚れたタイルカーペット10を上記シート12上から取り外して洗浄する一方で、その汚れたタイルカーペット10を取り除いた該シート12上には、洗浄後のきれいな交換用タイルカーペット10を敷設する。そしてこのような交換作業を繰り返すことにより、該交換用タイルカーペット10を繰り返し再使用する。
【0022】
このような交換用タイルカーペット10の再使用方法の一具体例としては、例えば、該交換用タイルカーペット10をレンタルして繰り返し再使用する以下のようなビジネスモデルが考えられる。
先ず、第1段階として、交換用タイルカーペット10をレンタルする業者が、顧客と契約を交わした上で、上記可撓性シート12と交換用タイルカーペット10を準備してその顧客のもとへ赴き、上記敷設方法を利用して、その持参した上記可撓性シート12及び交換用タイルカーペット10を床面に敷設する。なお、取り除いた既設のタイルカーペット8′は、契約上の取り決めにより顧客又は業者が保存しておく。
【0023】
次に、第2段階として、上記交換用タイルカーペット10を敷設してから所定期間後又は顧客からの要請により、業者は洗浄後のきれいな交換用タイルカーペット10を準備して再度顧客のものとへ赴き、汚れた交換用タイルカーペット10を上記シート12上から取り除いて、そこに持参した交換用タイルカーペット10を敷設する。
【0024】
そして、第3段階として、業者は汚れた交換用タイルカーペット10を回収して工場へ移送し、そこで該カーペット10を工業用洗濯機にて高温下で洗浄し乾燥させて新品同様の状態に仕上げ、その洗浄後のカーペット10を再び交換用タイルカーペット10として使用する。
【0025】
通常、上記第1段階〜第3段階を繰り返すことになるが、万が一顧客との契約を解除した場合には、床面に敷設した上記シート12及び交換用タイルカーペット10を取り除いて回収し、床面に残存している粘着剤6の粘着力を再利用して、保存しておいた既設のタイルカーペット8′を再度敷設する。
そのため、原状回復を容易且つ短時間で行うことができ、しかも、そのとき廃棄するのは、粘着剤6が付着して再使用できない可撓性シート12のみである。
【0026】
以上に詳述したように、本発明に係る交換用タイルカーペット10の敷設方法、及び該方法を利用した交換用タイルカーペット10の再使用方法によれば、既設のカーペット8′を床タイル4上に貼り付けていた粘着剤6を利用して可撓性シート12を該床タイル4上に敷設し、該シート12上に交換用タイルカーペット10を敷設するという極めて簡単な方法により、該交換用タイルカーペット10に上記粘着剤6が付着するのを防止することができ、該交換用タイルカーペット10を汚れる度に交換・洗浄して繰り返し使用できるように敷設することができる。そのとき、上記可撓性シート12が、その表面12aに自己粘着性を有しているため、その上に敷設した交換用タイルカーペット10のずれやめくれを防止することができ、しかも、その粘着性が該タイルカーペット10に移行する虞もない。そして、その敷設方法を利用して、交換用タイルカーペット10を繰り返し再使用することにより、汚れる度にタイルカーペットを廃棄する必要がなくなり、廃棄物の削減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1(a)】本発明に係る交換用タイルカーペットの敷設方法を利用して交換する対象となる既設のタイルカーペットの敷設態様を示す外観斜視図である。
【図1(b)】図1(a)の要部拡大断面図である。
【図2(a)】本発明に係る交換用タイルカーペットの敷設方法において、既設のタイルカーペットを取り除いた態様を示す外観斜視図である。
【図2(b)】図2(a)の要部拡大断面図である。
【図3(a)】本発明に係る交換用タイルカーペットの敷設方法において、既設のタイルカーペットを取り除いた床面領域に可撓性シートを敷設した状態を示す外観斜視図である。
【図3(b)】図3(a)の要部拡大断面図である。
【図4(a)】本発明に係る交換用タイルカーペットの敷設方法において、可撓性シート上に交換用タイルカーペットを敷設した状態を示す外観斜視図である。
【図4(b)】図4(a)の要部拡大断面図である。
【図5】可撓性シートの構成を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0028】
3 床材
4 床タイル
6 粘着剤
8,8′ 既設のタイルカーペット
8A,8A′,10A 基材
10 交換用タイルカーペット
12 可撓性シート
12A フィルム(エチレンビニルアセテート)
12B フィルム(ポリエチレン)
12C フィルム(自己粘着性エチレンビニルアセテート)
12a 表面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面上に粘着剤で貼り付けることにより敷設された既設のタイルカーペットに代えて、汚れる度に交換・洗浄して繰り返し使用するための交換用タイルカーペットを敷設する方法であって、
上記既設のタイルカーペットを、上記粘着剤の少なくとも一部を床面に残存させた状態で床面上から取り除き、
その既設のタイルカーペットを取り除いた床面領域の略全体に、可撓性のシートを、上記残存した粘着剤で貼り付けることにより敷設し、
上記床面領域の全体にわたって、該シート上に、上記交換用タイルカーペットを着脱自在に敷設する、
ことを特徴とする交換用タイルカーペットの敷設方法。
【請求項2】
上記シートが、少なくともその表面に自己粘着性を有しており、該表面を上にして敷設される、
ことを特徴とする請求項1に記載の交換用タイルカーペットの敷設方法。
【請求項3】
上記シートが、樹脂製の積層フィルムであって、その少なくとも表面側に自己粘着性樹脂層を有している、
ことを特徴とする請求項2に記載の交換用タイルカーペットの敷設方法。
【請求項4】
上記積層フィルムが、エチレンビニルアセテート、ポリエチレン及び自己粘着性エチレンビニルアセテートを順次積層したものである、
ことを特徴とする請求項3に記載の交換用タイルカーペットの敷設方法。
【請求項5】
上記交換用タイルカーペットが、カットパイルのみ又はカットパイル及びループパイルをニトリルゴムから成る基材に植設することにより構成されている、
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の交換用タイルカーペットの敷設方法。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかに記載の敷設方法を利用した交換用タイルカーペットの再使用方法であって、上記シート上に敷設した交換用タイルカーペットが汚れた際に、その汚れた交換用タイルカーペットを上記シート上から取り外して洗浄する一方で、該シート上には、洗浄後の交換用タイルカーペットを敷設する、
ことを特徴とする交換用タイルカーペットの再使用方法。

【図1(a)】
image rotate

【図1(b)】
image rotate

【図2(a)】
image rotate

【図2(b)】
image rotate

【図3(a)】
image rotate

【図3(b)】
image rotate

【図4(a)】
image rotate

【図4(b)】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2008−248569(P2008−248569A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−91288(P2007−91288)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(591276396)株式会社サニクリーン (8)
【Fターム(参考)】