説明

人工装具組立体

本発明による人工装具組立体(10)は、本体部分(12)と、本体部分のリム(18)に設けられ且つ第1の開口(20)及び第2の開口(22)をそれぞれ有する第1のフランジ(14)及び第2のフランジ(16)と、第1のフランジと第2のフランジの間を橋渡しするように第1のフランジ及び第2のフランジに結合可能であり、且つ、第3の開口(26)を有するブリッジ部材(24)を有する。第1の開口、第2の開口、及び第3の開口はそれぞれ、第1の骨取付け手段(28)、第2の骨取付け手段(30)、及び第3の骨取付け手段(32)を受入れるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人工装具組立体に関し、限定するわけではないが、特に、人工装具を骨に取付けるための取付け手段を受入れるように構成された1つ又は2つ以上の開口を有する人工装具組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
生来の股関節は、様々な病因に起因して、退化的変化を受ける。退化的変化がひどく進行し且つ回復不能である場合、最終的には、生来の股関節を人工装具で置換することが必要になる。かかる股関節用人工装具を移植することが必要になるとき、大腿骨頭、寛骨臼、又はその両方を交換することが必要である。最初、患者の生来の大腿骨頭を切除して、股関節用人工装具を受入れるためのキャビティを、大腿骨の髄内管に形成する。股関節用人工装具を、患者の大腿骨に挿入し、それを患者の大腿骨の内部にセメント固定することによって患者の大腿骨に支持する。変形例として、大腿骨人工装具は、患者の大腿骨の中へ打ち込まれ、患者の大腿骨によって締嵌めされ且つ支持される。さらに別の変形例では、大腿骨は、表面が付け替えられ、この場合、頭部は切除されない。また、寛骨臼の修正が必要であれば、関節軟骨のすべての残存物を寛骨臼から全体的に除去し、股関節用の人工装具の頭部すなわちボールを収容する寛骨臼用の人工装具を、寛骨臼に取付ける。寛骨臼用の人工装具は、セメントや、ねじ、セメントを用いない圧入、又はその他の適当な固着手段によって寛骨臼に固定される。
【0003】
しかしながら、多くの理由により、かかる整形外科手術を受けた患者のうちの少数は、人工装具装置を、修正式人工装具と一般的に称する新しい人工装具装置と置換する継続的な修正手術を必要とする。
【0004】
これに関し、一般的には、寛骨臼用の修正式人工装具は、その追加の安定性を付与する追加の取付け箇所を有し、追加の取付け箇所は、例えば、一体的な延長部材又はフックである。寛骨臼に生じる骨の追加の損失又は欠陥に起因して、一般的には、追加の取付け箇所が必要とされ、かかる追加の損失又は欠陥は、例えば、環/リムの欠陥又は骨盤の不連続部の欠陥である。
【0005】
今日では、様々な種類の寛骨臼用の修正式人工装具が入手可能であり、異なる外科医は、異なる種類の寛骨臼用の修正式人工装具を好む。ある外科医は、腸骨フランジとして知られているものを使用することを好み、腸骨フランジは、寛骨臼用の人工装具と共に一体的に形成されており、寛骨臼用の人工装具を、骨盤の腸骨領域に固定して取付けることを可能にする。別の外科医は、閉鎖孔用フックとして知られているものを使用することを好み、閉鎖孔用フックは、寛骨臼に隣接した大きい開口である閉鎖孔に係合することによって、寛骨臼用の人工装具を下位に固定させることができる。このため、病院は、様々な外科医の好みを満足させるように、異なる修正式の寛骨臼用カップの多数の在庫を維持しなければならない。さらに、外科医は、一般的に、外科手術中に生じ得るあらゆるタイプの状況に対処できるように、手術中に、複数の修正式の寛骨臼用カップが入手可能であることを要求する。その上、寛骨臼に非対称な固着を行うことが望ましいため、左側用と右側用の修正式の寛骨臼用カップも必要になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
人工装具装置の在庫の増大は、病院の全体的なコスト及び在庫管理処理を増大させる。さらに、外科手術中に多数の修正式の寛骨臼用カップを利用できることを必要とすることによって、人工装具装置のために多数のツールが必要とされ、多数のツールは、手術前に滅菌されなければならず、それにより、手術時間、コスト、及び複雑さを増大させる。したがって、本発明は、上記問題を処理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点によれば、人工装具組立体であって、本体部分と、本体部分のリムに設けられ且つ第1の開口及び第2の開口をそれぞれ有する第1のフランジ及び第2のフランジと、第1のフランジと第2のフランジの間を橋渡しするように第1のフランジ及び前記第2のフランジに結合可能であり且つ第3の開口を有するブリッジ部材と、を有し、第1の開口、第2の開口、及び第3の開口はそれぞれ、第1の骨取付け手段、第2の骨取付け手段、及び第3の骨取付け手段を受入れるように構成される、人工装具組立体を提供する。
【0008】
第1の開口は、第1の骨取付け手段が第1の開口内にいったん受入れられると第1の骨取付け手段が本体部分の中心線を含む第1の平面内に配向されるように配置されるのがよい。第2の開口は、第2の骨取付け手段が第2の開口内にいったん受入れられると第2の骨取付け手段が本体部分の中心線を含む第2の平面内に配向されるように配置されるのがよい。
【0009】
第1の開口及び/又は第2の開口は、その軸線が本体部分の中心線に対して実質的に+60度から実質的に−60度までの範囲で傾斜するように配置されるのがよい。第1の開口及び/又は第2の開口は、その軸線が本体部分の中心線に対して実質的に+20度又は−20度の角度で傾斜するように配置されるのがよい。
【0010】
第3の開口は、第3の骨取付け手段が第3の開口内にいったん受入れられると第3の骨取付け手段が本体部分の中心線及び第3の開口を含む第3の平面に対して傾斜するように配置されるのがよい。ブリッジ部材は、第3の開口、第4の開口、及び第5の開口に加えて、さらに別の骨取付け手段を受入れるためのさらなる開口を有していてもよい。
【0011】
ブリッジ部材は、第4の開口及び第5の開口を有するのがよい。第4の開口は、第1のフランジの第1の開口に重なるように配置され、第5の開口は、第2のフランジの第2の開口に重なるように配置されるのがよい。第4の開口及び第5の開口は、第1の骨取付け手段が第1の開口内にいったん受入れられると第1の骨取付け手段が第4の開口及び第1の開口を通るように、及び、第2の骨取付け手段が第2の開口内にいったん受入れられると第2の骨取付け手段が第5の開口及び第2の開口を通るように配置される。第1の骨取付け手段及び第2の骨取付け手段は、ブリッジ部材を第1のフランジ及び第2のフランジに固着させることができる。ブリッジ部材は、第4の開口及び第5の開口をそれぞれ通る第1の固着手段及び第2の固着手段によって、第1のフランジ及び第2のフランジに固着されてもよい。第1の固着手段及び第2の固着手段はそれぞれ、第1の開口及び第2の開口の中に通されるのがよい。第1の固着手段及び第2の固着手段は、骨の中を通らなくてもよい。
【0012】
本体部分は、補助的な骨係合要素を受入れるための凹部を有するのがよい。補助的な骨係合要素は、圧縮ねじ、腸骨用プレート、坐骨用ブレード、閉鎖孔用フック、及び補強体のうちの少なくとも1つを有するのがよい。
【0013】
本体部分は、寛骨臼カップを有するのがよい。本体部分は、単一ブロックを含むのがよい。本体部分は、ベアリング面を有するのがよく、その場合、本体部分は、大腿骨頭等の第2のベアリング要素を受入れ且つそれと協働する第1のベアリング要素を構成する。
【0014】
変形例として、本体部分は、他の要素に固定されて取付けられる固定要素を有していてもよく、他の要素は、例えば、肩、膝、又は脊柱の人工装具の部分である。本体部分は、第2のベアリング要素と係合するための別のライナーを必要としない。しかしながら、ライナーが本体部分と第2のベアリング要素の間に挿入されてもよい。さらに、本体部分及び/又は第2のベアリング要素は、コーティングを有するのがよく、かかるコーティングは、例えば、セラミックコーティング又はダイヤモンドコーティングである。
【0015】
第1のフランジ及び第2のフランジの少なくとも一方は、本体部分のリムに対して傾斜するのがよい。第1のフランジ及び第2のフランジの少なくとも一方は、ドリルガイドを第1のフランジ及び/又は第2のフランジに固着させるための固着手段を有するのがよい。ブリッジ部材は、さらなるドリルガイドをブリッジ部材に固着させるためのさらなる固着手段を有していてもよし。
【0016】
本発明の第2の観点によれば、人工装具用の部品のキットであって、本体部分と、本体部分のリムに設けられ且つ第1の開口及び第2の開口をそれぞれ有する第1のフランジ及び第2のフランジと、第1のフランジと第2のフランジの間を橋渡しするように、第1のフランジ及び第2のフランジに結合可能であり、且つ、第3の開口を有するブリッジ部材と、を有し、第1の開口、第2の開口、及び第3の開口はそれぞれ、第1の骨取付け手段、第2の骨取付け手段、及び第3の骨取付け手段を受入れるように構成される、キットを提供する。
【0017】
第3の開口は、その軸線が本体部分の中心線及び第3の開口を含む第3の平面に対して傾斜するように配置されるのがよい。
【0018】
キットは、さらに、第1のフランジと第2のフランジの間を橋渡しするように、第1のフランジ及び第2のフランジに結合可能である第2のブリッジ部材を有するのがよい。第2のブリッジ部材は、第3の骨取付け手段を受入れるのに適した第6の開口を有するのがよい。第6の開口は、その軸線が第1のブリッジ部材の第3の開口の軸線と反対の方向に第3の平面に対して傾斜して配置されるのがよい。第6の開口は、第3の骨取付け手段が第6の開口内にいったん受入れられるときに第3の骨取付け手段が第1のブリッジ部材の第3の開口の軸線と反対の方向に第3の平面に対して傾斜するように配置されるのがよい。言い換えれば、第1のブリッジ部材及び第2のブリッジ部材は、互いに鏡像又は勝手違いをなす左側用のブリッジ部材及び右側用のブリッジ部材に対応する。
【0019】
キットは、さらに、圧縮ねじ、ロックねじ、ねじプレート(例えば、腸骨用プレート)、固定ブレード(例えば、坐骨用ブレード)、フック(例えば、閉鎖孔用フック)、及び補強体のうちの少なくとも1つを有するのがよい。キットは、さらに、第1のフランジ、第2のフランジ、第1のブリッジ部材、及び第2のブリッジ部材のうちの少なくとも1つに取付けるための少なくとも1つのドリルガイドを有するのがよい。
【0020】
本発明の第3の観点によれば、人工装具組立体を取付ける方法であって、本体部分を準備する工程を有し、本体部分のリムは、第1のフランジ及び第2のフランジを有し、第1のフランジ及び第2のフランジはそれぞれ、第1の開口及び第2の開口を有し、さらに、第1のブリッジ部材を、第1のフランジ及び第2のフランジの間を橋渡しするように第1のフランジ及び第2のフランジに結合する工程を有し、第1のブリッジ部材は、第3の開口を有し、さらに、第3の骨取付け手段を第3の開口に通すことによって、人工装具組立体を骨に取付ける工程を有する、方法を提供する。方法は、さらに、1つ又は2つ以上の第1の骨取付け手段及び第2の骨取付け手段をそれぞれ、第1の開口及び第2の開口に通すことによって、人工装具組立体を骨に取付ける工程を有するのがよい。
【0021】
本発明の第4の観点によれば、人工装具の寛骨臼用のカップのフックであって、骨盤の閉鎖孔の一部分を保持するように構成された1つ又は2つ以上のグリップ要素を有するフックを提供する。グリップ要素は、鋸歯状の構成を有するのがよく、かかる構成は、例えば、閉鎖孔に係合する繰返し直角三角形の横断面を有するのがよい。
【0022】
フックは、それを人工装具に固着させるねじを受入れる第1の孔を有するのがよい。フックは、釣り針のように、フック自体に戻るように湾曲した形にされた湾曲戻り部分を有するのがよい。フックは、第2の孔を湾曲戻り部分に有するのがよい。第2の孔は、第1の孔と対向するのがよい。したがって、第2の孔により、ツールが湾曲戻り部分を貫通することを可能にし、それにより、第1の孔に受入れられているねじにアクセスすることができる。
【0023】
本発明をより良く理解するために、及び、本発明が奏する効果をより明瞭に示すために、添付図面を例示として参照する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1の実施形態による人工装具組立体を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による人工装具組立体を示す図である。
【図3a】本発明による人工装具組立体のための凹部を示す図である。
【図3b】本発明による人工装具組立体のための凹部を示す図である。
【図3c】本発明による人工装具組立体のための補助的な骨係合要素を示す図である。
【図3d】本発明による人工装具組立体のための補助的な骨係合要素を示す図である。
【図3e】本発明による人工装具組立体のための補助的な骨係合要素を示す図である。
【図4a】本発明の実施形態による補強体を示す図である。
【図4b】本発明の実施形態による補強体を示す図である。
【図4c】本発明の実施形態による補強体を示す図である。
【図4d】本発明の実施形態による補強体を示す図である。
【図4e】本発明の実施形態による補強体を示す図である。
【図5a】本発明による人工装具組立体のための固着手段を示す図である。
【図5b】本発明による人工装具組立体のためのドリルガイドを示す図である。
【図5c】本発明による人工装具組立体のためのドリルガイドを示す図である。
【図6a】ドリルガイドをブリッジ部材に取付けた、本発明の第1の実施形態による人工装具組立体を示す図である。
【図6b】ドリルガイドをブリッジ部材に取付けた、本発明の第2の実施形態による人工装具組立体を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1を参照すると、本発明の第1の実施形態による人工装具組立体10は、実質的に半球形の寛骨臼カップの形態をなす本体部分12と、本体部分12のリム18に設けられた第1のフランジ14及び第2のフランジ16を有している。第1のフランジ14及び第2のフランジ16はそれぞれ、第1の開口20及び第2の開口22を有している。人工装具組立体10はさらに、ブリッジ部材24を有し、ブリッジ部材24は、第1のフランジ14及び第2のフランジ16の間を橋渡しするように第1のフランジ14及び第2のフランジ16に結合可能である。ブリッジ部材24は、第3の開口26を有している。第1の開口20、第2の開口22、第3の開口26はそれぞれ、人工装具組立体10を寛骨臼等の骨に固着させるための第1の骨取付け手段28、第2の骨取付け手段30、第3の骨取付け手段32を受入れるのに適している。骨取付け手段は、例えば、骨取付けピン又は骨取付けねじを含む。第1の開口20、第2の開口22及び/又は第3の開口26は、ねじ山付きの孔であり、例えば、ねじ山付き骨ねじを受入れるねじ山が形成されるのがよい。
【0026】
本体部分12は、実質的に半球形であり、リム18は、半球形の大円に一致している。言い換えれば、リム18は、半球形を定める球の中心を通るように切断した平面内にある。本体部分12は、ベアリング面34を有し、その場合、本体部分12は、第1のベアリング要素を構成し、第1のベアリング要素は、大腿骨頭等の第2のベアリング要素(図示せず)を受入れて協働するように構成されている。変形例として、本体部分12は、他の要素に固定されて取付けられる固定要素を有していてもよく、他の要素は、例えば、肩、膝、又は脊柱の人工装具の部分である。しかしながら、本実施形態における本体部分12は、単一ブロックの寛骨臼カップである。その場合、本体部分12は、第2のベアリング要素と係合するための別のライナーを必要としない。それにも関わらず、ライナーが本体部分12と第2のベアリング要素の間に挿入されてもよい。さらに、本体部分12及び/又は第2のベアリング要素は、コーティングを有していてもよく、かかるコーティングは、例えば、セラミックコーティング又はダイヤモンドコーティングである。
【0027】
第1の開口20は、その軸線が本体部分12の中心線を含む第1の平面内で配向されるように配置されている。第1の骨取付け手段28が真直ぐな骨取付け手段である場合、第1の開口20の軸線は、第1の骨取付け手段28の長手方向軸線と一致する。同様に、第2の開口22は、その軸線が本体部分12の中心線を含む第2の平面内で配向されるように配置されている。第2の骨取付け手段30が真直ぐな骨取付け手段である場合、第2の開口22の軸線は、第2の骨取付け手段30の長手方向軸線と一致する。
【0028】
1つ又は2つ以上の第1の骨取付け手段28及び第2の骨取付け手段30は、それが第1の開口20及び/又は第2の開口22にいったん受入れられると本体部分12の中心線に向かって傾斜して本体部分12の中心の上方又は下方で上記中心線と交差するように構成される。なお、上方及び下方は、図1〜図3に示す本体部分12の配向に関する。第1の開口20及び/又は第2の開口22は、その軸線が本体部分12の中心線に対して実質的に+60度から実質的に−60度までの範囲内で傾斜するように配置される。なお、正の角度は、本体部分12の中心の上方における中心線と軸線の交差に関し、負の角度は、本体部分の中心の下方における中心線と軸線の交差に関する。特に、第1の開口20及び/又は第2の開口22は、その軸線が本体部分12の中心線に対して実質的に+20度又は実質的に−20度の角度に傾斜するように配置されるのがよい。第1の骨取付け手段28及び第2の骨取付け手段30は、本体部分12の中心線と第1の骨取付け手段28及び第2の骨取付け手段30の軸線が単一の箇所に収束するように同じ角度であるのがよい。さらに、第1の開口20及び/又は第2の開口22は、その軸線が腸骨の前上方部分内に且つ頭部側に配向されるように配置されてもよい。
【0029】
第1のフランジ14及び/又は第2のフランジ16の外面は、本体部分12のリム18を含む平面に対して傾斜している。なお、外面は、第1のフランジ14の面又は第2のフランジ16の面のうちの、骨に面していない方の面である。本体部分12の中心線に対する外面の角度は、かかる中心線に対する骨取付け手段の角度に一致しているのがよい。例えば、第1のフランジ14及び/又は第2のフランジ16の外面は、リム18に対して20度である。さらに、第1のフランジ14及び/又は第2のフランジ16の外面は、ブリッジ部材24の特徴部又は形状と相互作用する特徴部又は形状を有するのがよい。かかる特徴部又は形状は、ブリッジ部材24への固定の追加の安定性を付与する。
【0030】
第3の開口26は、第3の骨取付け手段32が第3の開口26内に受入れられるときに第3の骨取付け手段32が本体部分12の中心線及び第3の開口26の中心線を含む第3の平面に対して傾斜するように配置される。したがって、第3の骨取付け手段32は、本体部分12の中心線上を通過せず、第1の骨取付け手段28及び第2の骨取付け手段30から発散し又は遠ざかる。変形例として、第3の開口26は、第3の骨取付け手段32が本体部分12の中心線上に収束するように配置されてもよい。したがって、第3の骨取付け手段32は、人工装具組立体を異なる骨領域に固着させる。また、第3の骨取付け手段32は、本体部分12を異なる方向に固着させる。したがって、本体部分12は、1つの領域の骨の破損又は特定の方向の力によって緩むことが防止される。
【0031】
第3の開口26に加えて、ブリッジ部材24はさらに、第4の開口36及び第5の開口38を有している。いったんブリッジ部材24が取付けられると、第4の開口36は、第1のフランジ14の第1の開口20に重なるように配置され、第5の開口38は、第2のフランジ16の第2の開口22に重なるように配置される。第4の開口36及び第5の開口38は、第1の骨取付け手段28が第1の開口20内にいったん受入れられるときに第1の骨取付け手段28が第4の開口36及び第1の開口20を通るように配置される。同様に、第2の骨取付け手段30が第2の開口22内にいったん受入れられると、第2の骨取付け手段30は、第5の開口38及び第2の開口22を通る。第1の骨取付け手段28及び第2の骨取付け手段30は、例えばその頭部分によって、ブリッジ部材24を第1のフランジ及び第2のフランジに固着させることができる。頭部分は、ブリッジ部材24の第4の開口36又は第5の開口38に当接し、ブリッジ部材24と第1のフランジ14又は第2のフランジ16を、第1の骨取付け手段28又は第2の骨取付け手段30の頭部分と骨との間に保持する。変形例では、第1の骨取付け手段28又は第2の骨取付け手段30の頭部分は、第1のフランジ14又は第2のフランジ16に当接してもよい。第3の骨取付け手段32の頭部分は、ブリッジ部材24の第3の開口26に当接し、ブリッジ部材24、かくして、人工装具組立体10を骨に固着させる。さらに他の変形例では、ブリッジ部材24は、第1のフランジ14及び第2のフランジ16に、例えば第4の開口36及び第5の開口38をそれぞれ通る第1の固着手段及び第2の固着手段によって固着されてもよく、かかる固着手段は、例えば、ねじである。第1の固着手段及び第2の固着手段はそれぞれ、第1の開口20及び第2の開口22の中に通される。第1の固着手段及び第2の固着手段は、骨の中に進入しなくてもよい。
【0032】
ブリッジ部材24はさらに、ドリルガイドをブリッジ部材に固着させるために、ボアの形態である固着手段40を有している。ボアは、めくら孔であってもよいし、ねじ山付き孔であってもよい。
【0033】
図2を参照すると、本発明の第2の実施形態による人工装具組立体10は、第1の実施形態の鏡像又は勝手違いをなすブリッジ部材24を有し、第3の開口26は、第1の実施形態の第3の開口26と反対方向に傾斜している。それ以外、第2の実施形態は、第1の実施形態と実質的に同じである。このように、第1の実施形態と第2の実施形態は、患者の両側への要求を満たす。変形例として、ブリッジ部材24は、枢動可能な骨取付け手段を第3の開口26内に受入れ、その場合、同じブリッジ部材24が、患者の両側用に適合する。そのため、第3の開口26は、その軸線が本体部分12の中心線上に収束する又はその上を通過する向きに配置されるのがよい。
【0034】
図3(a)及び図3(b)を参照すると、本発明の第1及び第2の実施形態の本体部分12は、補助的な骨係合要素を受入れる1つ又は2つ以上の凹領域42を有している。補助的な骨係合要素は、凹領域42の形状と協働するように形成された外面を有している。凹領域42はさらに、ボア44とスロット46を有している。ボア44は、補助的な骨係合要素を本体部分12に固着させるためのねじを受入れる。スロット46は、補助的な骨係合要素の協働突起部を受入れる。スロット46と協働突起部は、長円形状をなし、すなわち、両端が半円形に形成された矩形の形状をなしている。スロット46と協働突起部は、任意のその他の形状であってもよく、本体部分12に対する補助的な骨係合要素が回転及び移動するのを制限する助けになる形状であるのがよい。
【0035】
本体部分12はさらに、本体部分12の骨に対向する面のまわりに配置されたフィン47を有している。フィン47は、実質的に長円形であり、本体部分12の中心線を含む平面内に実質的に配向されている。
【0036】
図3(c)〜図3(e)を参照すると、補助的な骨係合要素は、圧縮ねじ48、腸骨用プレート50、坐骨用ブレード52、及び閉鎖孔用フック54のうちの少なくとも1つを有している。補助的な骨係合要素はさらに、ロックねじを有していてもよい。第1のフランジ14及び/又は第2のフランジ16の外側は、テーパ部を有し、腸骨用プレート50は、それに対応するテーパ部を有し且つ第1のフランジ14及び/又は第2のフランジ16に嵌合する1つ又は2つ以上の凹部を有している。
【0037】
閉鎖孔用フック154の一例を図3(e)に示す。閉鎖孔用フック154は、内側スロット46に嵌合するように構成された突起部分155を有している。閉鎖孔用フック154はさらに、第1の孔153を有し、第1の孔153は、閉鎖孔用フック154を人工装具組立体10のボア44に固着させるためのねじを受入れる。閉鎖孔用フック154は、釣り針のように、それ自体に戻るように湾曲した形にされ、したがって、湾曲戻り部分151を有している。閉鎖孔用フック154は、湾曲戻り部分151に配置され且つ第1の孔153と対向している第2の孔152を有している。第2の孔152により、ツールが湾曲戻り部分151を通り抜けることを可能にし、それにより、第1の孔153に受入れられているねじにアクセスすることが可能である。
【0038】
閉鎖孔用フック154はさらに、1つ又は2つ以上のグリップ要素150を湾曲戻り部分151に有し、グリップ要素150は、寛骨臼の閉鎖孔の一部分を保持するように構成されている。特に、グリップ要素150は、鋸歯配列の形態をなし、例えば、直角三角形の横断面が繰返され、これが、閉鎖孔に係合する。グリップ要素150は、湾曲戻り部分151から突出する斜面部分149と、湾曲戻り部分151に戻り且つ湾曲戻り部分151に対して実質的に垂直である真直ぐな部分148を有している。鋭利な端部が、斜面部分149と真直ぐな部分148との間の結合部に形成されている。斜面部分149と真直ぐな部分148は、取付け中に、斜面部分149が閉鎖孔の骨部分の上に乗るように且つ真直ぐな部分148と斜面部分149との間の結合部に形成された鋭利な端部が閉鎖孔用フック154を適所に係止させるように配向されている。
【0039】
図4(a)〜図4(e)を参照すると、人工装具組立体10はさらに、補強体56を有している。補強体56は、本体部分12に第1のフランジ14及び第2のフランジ16によって結合されている。その場合、ブリッジ部材24は、補強体56の形態をなし、前述した第3の開口26、第4の開口36、及び第5の開口38を有している。言い換えれば、ブリッジ部材24は、気泡補強体の形状にされている。補強体56は、第3の開口26、第4の開口36、及び第5の開口38に加えて、1つ又は2つ以上の開口をさらに有していてもよく、その結果、補強体56は、本体部分12の周囲の多数の位置で本体部分12に取付けられる。補強体56はさらに、第1のフランジ14及び第2のフランジ16をそれぞれ受入れる第1の凹部分58及び第2の凹部分60を有している。補強体56はまた、1つ又は2つ以上の第1のボア62、第2のボア63、及び第3のボア64を有し、ボアはそれぞれ、第3の開口26、第4の開口36、及び第5の開口38に対して傾斜するように形成され、第3の開口26、第4の開口36、及び第5の開口38と交差している。第1のボア62、第2のボア63、及び第3のボア64は各々、補強体56が本体部分12にねじによって固着されるように当接肩部を有している。
【0040】
図4(d)に示す変形例では、補強体156は、第3の開口126、第4の開口136、第5の開口138、及び選択的な追加の開口135,136と交差する通路157を有している。選択的な追加の開口135、136を有する場合、補強体156は、本体部分12の周囲の多数の箇所で本体部分12に取付けられる。図4(e)に示す更なる変形例では、補強体256は、1つ又は2つ以上の肩部261,262を含む通路257を有し、それにより、1つ又は2つ以上のアダプタ259を通路内に摺動可能に配置することを可能にする。アダプタ259は、ねじ山付きボア260を有し、ねじ山付きボア260は、第1のフランジ14の第1の開口20及び/又は第2のフランジ16の第2の開口22を通るねじを受入れる。ねじを締付けると、アダプタ259は、1つ又は2つ以上の肩部261,262に係合し、補強体256を本体部分12に固着させる。1つ又は2つ以上のアダプタ259を通路257内の所望の位置まで摺動させることによって、補強体156を所定範囲の配向で本体部分12に固着させるのがよい。
【0041】
補強体56は、本体部分12に、1つ又は2つ以上の凹領域42とそれに関連したボア44及びスロット46とによって取付けられてもよい。補強体56は、ブリッジ部材24を形成するのではなく、ブリッジ部材24に追加するものであってもよい。その場合、補助的な骨係合要素は、補強体56を有するのがよい。補強体56が本体部分12にその周囲の多数の位置に且つ所定範囲の配向で取付けられるように、複数の凹領域42があってもよい。
【0042】
図4(b)及び図4(c)に示すように、補強体56は、それと本体部分12との間に隙間66を残すように、本体部分12に取付けられるのがよい。隙間56により、骨セメントが補強体56と本体部分12の間に浸透することを可能にし、骨に対する人工装具組立体10のより良好な固定がなされる。隙間は、約2mmの幅を有するのがよい。
【0043】
図5(a)〜図5(c)を参照すると、第1のフランジ14及び第2のフランジ16の少なくとも一方は、ドリルガイド70を第1のフランジ14及び/又は第2のフランジ16に固着させる固着手段68をボアの形態で有している。固着手段68は、その他の器具や骨取付け手段を第1のフランジ14及び/又は第2のフランジ16に固着させてもよい。ボアは、めくら孔であってもよいし、ねじ山付きであってもよい。図5(b)は、第1のフランジ14及び第2のフランジ16に固着されたドリルガイド70を示す。ドリルガイド70は、それを第1のフランジ14及び/又は第2のフランジ16に固着させるためのねじを受入れる開口(図示せず)を有している。ドリルガイド70は、ドリルを骨の中に案内するのを補助し、その結果、孔が、第1の開口20及び第2の開口22の配向と同じ方向に正確にドリルによってあけられる。
【0044】
図6(a)を参照すると、第1の傾斜ドリルガイド72が、第1の実施形態のブリッジ部材24に係合するように設けられている。同様に、図6(b)に示すように、第2の傾斜ドリルガイド74は、第2の実施形態のブリッジ部材24に係合するように設けられている。第2の傾斜ドリルガイド74が、第1の傾斜ドリルガイド72の鏡像又は勝手違いをなす。ドリルガイド70に関して、傾斜ドリルガイド70は、それをブリッジ部材24の固着手段40に固着させるねじを受入れる開口(図示せず)を有している。第1の傾斜ドリルガイド72は、ドリルを骨の中に案内するのを補助し、それにより、孔が第3の開口26の配向と一致する方向に正確にドリルによってあけられる。
【0045】
取付けに関し、人工装具組立体10は、最初にドリルガイド70を第1のフランジ14及び第2のフランジ16に取付けてからドリルを用いて骨の中に孔をあけることによって移植される。ドリルガイド70を第1のフランジ14及び第2のフランジ16に予め取付けておくのがよい。次いで、ドリルガイド70を取外し、患者の左側用か右側用かに応じて、適当なブリッジ部材24を第1のフランジ14及び第2のフランジ16に整列させ、第1の開口20及び第2の開口22をそれぞれ、第4の開口36及び第5の開口38に整列させる。第1の骨取付け手段28及び第2の骨取付け手段30(例えば、骨ねじ)をそれぞれ、第1の開口20と第4の開口36、及び、第2の開口22と第5の開口38に通して骨にねじ込み、それにより、ブリッジ部材24を本体部分12に固着させ、人工装具組立体10を骨に固着させる。次いで、適当に傾斜したドリルガイド72,74を、ブリッジ部材24に固着手段40によって固着させ、第3の孔を骨の中にドリルによってあける。この場合も、傾斜ドリルガイド72,74をブリッジ部材24に予め取付けておくのがよい。いったん第3の孔をドリルによってあけたら、傾斜ドリルガイド72、74を取外し、第3の骨取付け手段32(例えば、骨ねじ)を第3の開口26に通して骨にねじ込む。
【0046】
前段落で述べたことに加えて、人工装具組立体10の取付け前、先に述べた1つ又は2つ以上の補助的な骨係合要素を本体部分12に取付けてもよい。
【0047】
本発明によれば、患者の左側にも右側にも使用することできる共通の本体部分12を設けることによって、部品の在庫を最小にする。本体部分12に左側用のブリッジ部材24又は右側用のブリッジ部材24を追加することによって、本体部分12を患者のいずれの側用にも構成することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工装具組立体であって、
本体部分と、
本体部分のリムに設けられ且つ第1の開口及び第2の開口をそれぞれ有する第1のフランジ及び第2のフランジと、
第1のフランジと第2のフランジの間を橋渡しするように、第1のフランジ及び第2のフランジに結合可能であり、且つ、第3の開口を有するブリッジ部材と、を有し、
第1の開口、第2の開口、及び第3の開口はそれぞれ、第1の骨取付け手段、第2の骨取付け手段、及び第3の骨取付け手段を受入れるように構成される、人工装具組立体。
【請求項2】
第1の開口は、その軸線が本体部分の中心線を含む第1の平面内に配向されるように配置される、請求項1に記載の人工装具組立体。
【請求項3】
第2の開口は、その開口の軸線が本体部分の中心線を含む第2の平面内に配向されるように配置される、請求項1又は2に記載の人工装具組立体。
【請求項4】
1つ又は2つ以上の第1の開口及び第2の開口は、その軸線が本体部分の中心線に向かって傾斜するように配置される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の人工装具組立体。
【請求項5】
第1の開口及び/又は第2の開口は、その軸線が本体部分の中心線に対して実質的に+60度から実質的に−60度までの範囲で傾斜するように配置される、請求項4に記載の人工装具組立体。
【請求項6】
第1の開口及び/又は第2の開口は、その軸線が本体部分の中心線に対して実質的に−20度の角度で傾斜するように配置される、請求項5に記載の人工装具組立体。
【請求項7】
第3の開口は、その軸線が本体部分の中心線及び第3の開口を含む第3の平面に対して傾斜するように配置される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の人工装具組立体。
【請求項8】
第3の開口は、その軸線が本体部分の中心線を含む第3の平面内に配向されるように配置される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の人工装具組立体。
【請求項9】
ブリッジ部材は、第4の開口及び第5の開口を有し、第4の開口は、第1のフランジの第1の開口に重なるように配置され、第5の開口は、第2のフランジの第2の開口に重なるように配置される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の人工装具組立体。
【請求項10】
第4の開口及び第5の開口は、第1の骨取付け手段が第1の開口内にいったん受入れられたときに第1の骨取付け手段が第4の開口及び第1の開口を通るように、及び、第2の骨取付け手段が第2の開口内にいったん受入れられたときに第2の骨取付け手段が第5の開口及び第2の開口を通るように配置される、請求項9に記載の人工装具組立体。
【請求項11】
第1の骨取付け手段及び第2の骨取付け手段は、ブリッジ部材を第1のフランジ及び第2のフランジに固着させることができる、請求項9又は10に記載の人工装具組立体。
【請求項12】
ブリッジ部材は、第4の開口及び第5の開口をそれぞれ通る第1の固着手段及び第2の固着手段によって、第1のフランジ及び第2のフランジに固着される、請求項9に記載の人工装具組立体。
【請求項13】
本体部分は、補助的な骨係合要素を受入れるための凹部を有する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の人工装具組立体。
【請求項14】
補助的な骨係合要素は、圧縮ねじ、ロックねじ、ねじプレート、固定ブレード、フック、及び補強体の少なくとも1つを含む、請求項13に記載の人工装具組立体。
【請求項15】
本体部分は、寛骨臼カップを有する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の人工装具組立体。
【請求項16】
本体部分は、単一ブロックを含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の人工装具組立体。
【請求項17】
第1のフランジ及び第2のフランジの少なくとも一方は、本体部分のリムに対して傾斜する、請求項1〜16のいずれか1項に記載の人工装具組立体。
【請求項18】
第1のフランジ及び第2のフランジの少なくとも一方は、ドリルガイドを第1のフランジ及び/又は第2のフランジに固着させるための固着手段を有する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の人工装具組立体。
【請求項19】
ブリッジ部材は、さらなるドリルガイドをブリッジ部材に固着させるためのさらなる固着手段を有する、請求項1〜18のいずれか1項に記載の人工装具組立体。
【請求項20】
人工装具用の部品のキットであって、
本体部分と、
本体部分のリムに設けられ且つ第1の開口及び第2の開口をそれぞれ有する第1のフランジ及び第2のフランジと、
第1のフランジと第2のフランジの間を橋渡しするように、第1のフランジ及び第2のフランジに結合可能であり、且つ、第3の開口を有するブリッジ部材と、を有し、
第1の開口、第2の開口、及び第3の開口はそれぞれ、第1の骨取付け手段、第2の骨取付け手段、及び第3の骨取付け手段を受入れるように構成される、キット。
【請求項21】
第3の開口は、その軸線が本体部分の中心線及び第3の開口を含む第3の平面に対して傾斜するように配置される、請求項20に記載のキット。
【請求項22】
さらに、第1のフランジと第2のフランジの間を橋渡しするように、前記第1のフランジ及び前記第2のフランジに結合可能であり、且つ、第3の骨取付け手段を受入れるのに適した第6の開口を有する第2のブリッジ部材を有し、第6の開口は、その軸線が第1のブリッジ部材の第3の開口の軸線と反対の方向に第3の平面に対して傾斜するように配置される、請求項21に記載のキット。
【請求項23】
第3の開口は、その軸線が本体部分の中心線を含む第3の平面内に配向されるように配置される、請求項20に記載のキット。
【請求項24】
さらに、圧縮ねじ、ロックねじ、ねじプレート、固定ブレード、フック、及び補強体のうちの少なくとも1つを有する、請求項20〜23のいずれか1項に記載のキット。
【請求項25】
さらに、第1のフランジ、第2のフランジ、第1のブリッジ部材、及び第2のブリッジ部材の少なくとも1つに取付けるための少なくとも1つのドリルガイドを有する、請求項20〜24のいずれか1項に記載のキット。
【請求項26】
人工装具組立体を取付ける方法であって、
本体部分を準備する工程を有し、本体部分のリムは、第1のフランジ及び第2のフランジを有し、第1のフランジ及び第2のフランジはそれぞれ、第1の開口及び第2の開口を有し、
さらに、第1のブリッジ部材を、第1のフランジ及び第2のフランジの間を橋渡しするように第1のフランジ及び第2のフランジに結合する工程を有し、第1のブリッジ部材は、第3の開口を有し、
さらに、第3の骨取付け手段を第3の開口に通すことによって、人工装具組立体を骨に取付ける工程を有する、方法。
【請求項27】
さらに、1つ又は2つ以上の第1の骨取付け手段及び第2の骨取付け手段をそれぞれ、第1の開口及び第2の開口に通すことによって、人工装具組立体を骨に取付ける工程を有する、請求項26に記載の人工装具組立体の据え付け方法。
【請求項28】
添付図面に示され、添付図面を参照して開示されたものと実質的に同一である人工装具組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3(a)】
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【図3(b)】
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【図3(c)】
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【図3(d)】
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【図3(e)】
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【図4(a)】
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【図4(b)】
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【図4(c)】
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【図4(d)】
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【図4(e)】
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【図5(a)】
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【図5(b)】
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【図5(c)】
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【図6(a)】
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【図6(b)】
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【公表番号】特表2013−500105(P2013−500105A)
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−522252(P2012−522252)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【国際出願番号】PCT/GB2010/051236
【国際公開番号】WO2011/012892
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(507376668)バイオメット ユーケイ リミテッド (9)
【Fターム(参考)】