人工魚礁ブロック
【課題】沈潜時に姿勢の乱れがなく、また優れた魚礁効果を得ることができるようにする。
【解決手段】各面が開放された中空立方体形状に形成した外枠1の内側に、平面形状を交差形状にした内枠2を、これの各端部を外枠の枠部材に一体結合して設けた構成になっている。
【解決手段】各面が開放された中空立方体形状に形成した外枠1の内側に、平面形状を交差形状にした内枠2を、これの各端部を外枠の枠部材に一体結合して設けた構成になっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中空立方体形状で、水中に沈潜して用いる人工魚礁ブロックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の人工魚礁ブロックとしては、図17に示されたものがその一例として知られている。この構成のものは各面が開放された中空立方体形状になっており、一平面方向に対して直交する四隅の柱部材a,b,c,dのそれぞれの内側で、かつ対角線方向にヒレ部材eを突設し、この各ヒレ部材eの先端に所定の面積を有する平板部材fがヒレ部材eに対して直交する姿勢で結合した構成になっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記した従来の人工魚礁ブロックにあっては、四隅の柱部材a,b,c,dの中心部にこれと直交する姿勢で平板部材fが配置されているため、たまたまこの平板部材fが水平となる姿勢で人工魚礁ブロックが水中に沈潜されると、この平板部材が水中で抵抗となり、人工魚礁ブロックが垂直姿勢で沈まず傾斜してしまうことがあり、目標地点へ正しい姿勢で沈潜することができないことがあった。
【0004】
また、四隅の柱部材a,b,c,dの内側に設けられる平板部材fが四隅の柱部材と直交する姿勢で配置されていたため、この種の、すなわち中空立方体形状の人工魚礁ブロックの内側の構成が単純になり、魚類、甲殻類の蝟集、幼稚魚の保護、産卵場所の提供という人工魚礁効果を十分発揮することができなかった。
【0005】
本発明は上記のことに鑑みなされたもので、沈潜時の抵抗が六面方向いずれの方向でももその姿勢に大差なく沈潜を行うことができると共に、魚類、甲殻類の蝟集、幼稚魚の保護等、魚礁ブロック本来の作用効果を得ることができるようにした人工魚礁ブロックを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る人工魚礁ブロックは、各面が開放された中空立方体形状に形成した外枠の内側に、平面形状を交差形状にした内枠を、これの各端部を外枠の枠部材に一体結合して設けた構成になっている。
【0007】
そしてこの人工魚礁ブロックにおいて、内枠の各端部が結合される外枠の各枠部材の内側をヒレ状に突出し、この突出端に内枠の各端部を一体結合する。そしてこの内枠を、中間部に設けた切欠きを互いに嵌め合わせてなる2つの枠片にて構成し、各枠体の端部を外枠の枠部材に一体結合した構成にした。
【0008】
また、上記内枠を、ヒレ状部を有する枠部材の長さ方向に離隔する少なくとも2つの交差部材にて構成し、各交差部材の端部を上記枠部材のヒレ状部に一体結合した。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る人工魚礁ブロックによれば、外枠が各面が開放された中空立方体形状になっていることと、内枠が交差形状になっていることにより、ブロック内の透水性が六面方向いずれの方向でもよくなって、この人工魚礁ブロックの沈潜を、この沈潜姿勢が水中でずれることなく行うことができる。しかも水平、垂直の両方向の水流に対する刺激面を併せ有し、各方向からの潮流に対してブロック内で渦流を作ることができる。
【0010】
交差形状の内枠により、魚類の習性に応じた餌料、よりどころ、産卵場等に対する本能を刺激することができると共に、小魚、幼稚魚の生息範囲を作りやすく、陰影効果、餌料材を収納する機能による餌料効果、渦流効果、逃避効果等を得ることができる。
【0011】
また、乱積み状態で魚礁を造成する場合においても、魚種により、より高い蝟集効果を発揮することができる。
【0012】
そして請求項2の構成のように、内枠の各端部を結合される外枠の枠部材の内側をヒレ状に突出し、これの先端に内枠を結合したことにより、この外枠内に流入した潮流はこのヒレ状部にて内枠の側面に向けて案内され、魚礁ブロック内における潮流の渦流作用を助長することができる。
【0013】
さらに請求項3の構成のように、内枠を嵌め合わせ構成の2つの枠片にて構成したことにより、交差構成の内枠を中空立方体形状の外枠内への組み込みを容易に行うことができる。
【0014】
一方、請求項4の構成のように、内枠をヒレ状部を有する枠部材の長さ方向に離隔する少なくとも2つの交差部材にて構成したことにより、内枠部において両交差部間にも空間ができ、この空間により小魚の逃避場所を提供でき、上記した魚礁としての効果をより大きくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の最良の実施の形態を図1から図7に示した実施例1と、図8から図11に示した実施例2と図12から図16に示した実施例3にて説明する。
【実施例1】
【0016】
人工魚礁ブロックAは各面が開放された中空立方体形状の外枠1と、この外枠1の内側に配置される内枠2とからなっている。
【0017】
外枠1は、直交する垂直面とこれに直交する水平面の3方向の各断面形状内にそれぞれ4本ずつ有する枠部材3a,3b,3c,3d,4a,4b,4c,4d,5a,5b,5c,5dにて各辺の隅部を構成して各面が開放された中空立方体形状になっている。そして各枠部材3a〜3d、4a〜4d、5a〜5dの断面形状は、対角線方向内側へ向けて徐々に断面幅が狭くなるようにテーパー状になっている。また、各枠部材3a〜3d、4a〜4d、5a〜5dの中間及び各交点部外側に突起6が設けてある。
【0018】
そして上記外枠1の内側で、かつ上記直交する一方の平面内における縦方向の4本の枠部材4a,4b,4c,4dに対向する内側に内枠2が、各端部を各枠部材4a,4b,4c,4dに一体結合して設けてある。
【0019】
内枠2は平面形状が交差形状になっていて、交差する2つの枠片2a,2bの一方の枠片2aの両端は、一方の対角線上に対向する枠部材4a,4cに、他方の枠片2bの両端は他方の対角線上に対向する枠部材4b,4dにそれぞれ一体結合される。
【0020】
上記外枠1は、これを形成する型枠を用いてコンクリートにて一体成形されている。このとき必要部分に鉄筋を入れる。そして内枠2はコンクリートにてこの外枠1とは別に作り、この内枠2を外枠1用の型枠内にセットし、その後、型枠内にコンクリートを打設することにより、内枠2を外枠1内に接合して内装する。この外枠1と内枠2との接合部は埋め込みにし、あるいは鉄筋を介在させて強固に接合されるようになっている。
【0021】
内枠2の枠片2a,2bは板状になっていて、これが直交されている。この直交構造は特に問わないが、その一例として図7に示すようになる。
【0022】
すなわち、双方の枠片2a,2bの中間部の一部に、それぞれの枠片2a,2bの幅の1/2の深さの切欠き7a,7bを設け、この両切欠き7a,7bを互いに嵌め合わせることにより直交状態に結合する。そして各枠片2a,2bの交差部の両側に窓穴8が設けてある。
【0023】
この内枠2を構成する枠片2a,2bの窓穴8,8は、これを設けることにより人工魚礁ブロックAを水中に沈潜するときの抵抗を少なくできると共に、水中での潮流に対する抵抗を少なくすることかができる。しかしながら、この枠片2a,2bの幅が狭い場合等、及びこの枠片2a,2bの側面にて受ける潮流の影響を考慮した場合、この窓穴8を設けなくてもよい。なお、この内枠2は外枠1と一体成形してもよいことはもちろんである。
【実施例2】
【0024】
この実施例2での人工魚礁ブロックA′は、図8から図11に示すようにたっていて、基本的には実施例1のものと同じであるが、外枠1′の縦方向の4本の枠部材4a′,4b′,4c′,4d′の断面形状が対角線上の内側の向けてヒレ状に突出した形状になっており、このヒレ状部9の先端に内枠2′が一体状に接合されている。このヒレ状部の側面形状は先端が狭くなった台形になっていて、これの先端の幅は内枠2′の幅と同一になっている。
【0025】
外枠1′を構成する他の枠部材3a′〜3d′,5a′〜5d′の断面形状は略四角状になっている。内枠2′の構成は実施例1のものと同一になっている。
【実施例3】
【0026】
この実施例3は、図12から図16に示すようになっている。この実施例3における人工魚礁ブロックA″は、上記実施例2における人工魚礁ブロックA′の内枠2′の構成を変えたものである。
【0027】
すなわちこの実施例3における内枠10は、ヒレ状部9を有する枠部材4a′,4b′,4c′,4d′の長さ方向(上下方向)に離隔する2つの交差部材10a,10bからなっていて、この両交差部材10a,10bは、ヒレ状部9を有する4本の枠部材4a′,4b′,4c′,4d′の各ヒレ状部9の先端に一体状に接合されている。この内枠10の交差部材10a,10bは、上記枠部材4a′,4b′,4c′,4d′のヒレ状部9と共に外枠1′と一体成形されている。なお両交差部材10a,10bのそれぞれの交差部は、各交差部材10a,10bの強度を保持するためにボス状となって平面方向に若干大きくなっている。なお、上記交差部材10a,10bは2つ以上であってもよい。
【0028】
上記のように構成された人工魚礁ブロックA,A′,A″は1個ずつ整然と、あるいは乱積み状態で水底に沈潜して積み重ねて用いられる。
【0029】
この人工魚礁ブロックA,A′,A″の沈潜時においては、外枠1,1′が各面が開放された中空立方体状のなっており、及びこの外枠1,1′の内側に配置した内枠2,2′,2″の平面形状が交差形状になっていることにより、この人工魚礁ブロックの沈潜抵抗が、人工魚礁ブロックの沈潜姿勢に影響されることがなくなり、クレーンにて吊り下げた水面上での姿勢を保ったまま水底に沈潜される。
【0030】
水中での魚礁ブロックを透過する潮流は、これの内側において内枠2,2′にて渦流となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施例1における魚礁ブロックを示す平面図である。
【図2】本発明の実施例1における魚礁ブロックを示す正面図である。
【図3】図1のX−X断面矢視図である。
【図4】図2のY−Y断面矢視図である。
【図5】図2のZ−Z断面矢視図である。
【図6】本発明の実施例1における魚礁ブロックを示す斜視図である。
【図7】内枠を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の実施例2における魚礁ブロックを示す平面図である。
【図9】本発明の実施例2における魚礁ブロックを示す正面図である。
【図10】図8のX′−X′断面矢視図である。
【図11】図9のY′−Y′断面矢視図である。
【図12】本発明の実施例3における魚礁ブロックを示す平面図である。
【図13】本発明の実施例3における魚礁ブロックを示す正面図である。
【図14】図12のX″−X″断面矢視図である。
【図15】図13のY″−Y″断面矢視図である。
【図16】本発明の実施例3における魚礁ブロックを示す斜視図である。
【図17】従来の魚礁ブロックを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
A,A′,A″…人工魚礁ブロック、1,1′…外枠、2,2′,10…内枠、2a,2b…枠片、3a〜3d,3a′〜3d′,4a〜4d,4a′〜4d′,5a〜5d,5a′〜5d′…枠部材、6,6′…突起、7a〜7d…切欠き、8…窓穴、9…ヒレ状部、10a,10b…交差部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中空立方体形状で、水中に沈潜して用いる人工魚礁ブロックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の人工魚礁ブロックとしては、図6に示されたものがその一例として知られている。この構成のものは各面が開放された中空立方体形状になっており、一平面方向に対して直交する四隅の柱部材a,b,c,dのそれぞれの内側で、かつ対角線方向にヒレ部材eを突設し、この各ヒレ部材eの先端に所定の面積を有する平板部材fがヒレ部材eに対して直交する姿勢で結合した構成になっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記した従来の人工魚礁ブロックにあっては、四隅の柱部材a,b,c,dの中心部にこれと直交する姿勢で平板部材fが配置されているため、たまたまこの平板部材fが水平となる姿勢で人工魚礁ブロックが水中に沈潜されると、この平板部材が水中で抵抗となり、人工魚礁ブロックが垂直姿勢で沈まず傾斜してしまうことがあり、目標地点へ正しい姿勢で沈潜することができないことがあった。
【0004】
また、四隅の柱部材a,b,c,dの内側に設けられる1枚の平板部材fが四隅の柱部材と直交する姿勢で配置されていたため、この種の、すなわち中空立方体形状の人工魚礁ブロックの内側の構成が単純になり、魚類、甲殻類の蝟集、幼稚魚の保護、産卵場所の提供という人工魚礁効果を十分発揮することができなかった。
【0005】
本発明は上記のことに鑑みなされたもので、沈潜時の抵抗が六面方向いずれの方向でももその姿勢に大差なく沈潜を行うことができると共に、魚類、甲殻類の蝟集、幼稚魚の保護等、魚礁ブロック本来の作用効果を得ることができるようにした人工魚礁ブロックを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る人工魚礁ブロックは、各面が開放された中空立方体形状に形成した外枠の内側に、一方向に離隔した少なくとも2つの交差部材よりなる内枠を設け、この内枠の交差部材の各端部を外枠の枠部材の内側に突出したヒレ状部に一体結合した構成になっている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る人工魚礁ブロックによれば、外枠が、これの各面が開放された中空立方体形状になっていることと、これの内側に設けられる内枠が、一方向に離隔した少なくとも2つの交差部材にて構成されており、さらにこの内枠の交差部材の各端部が外枠の枠部材の内側に突出したヒレ状部に一体結合されていることにより、ブロック内の透水性が六面方向いずれの方向でもよくなって、この人工魚礁ブロックの沈潜を、この沈潜姿勢が水中でずれることなく行うことができる。しかも水平、垂直の両方向の水流に対する刺激面を併せ有し、各方向からの潮流に対してブロック内で渦流を作ることができる。
【0008】
そして、交差形状の内枠により、魚類の習性に応じた餌料、よりどころ、産卵場等に対する本能を刺激することができると共に、小魚、幼稚魚の生息範囲を作りやすく、陰影効果、餌料材を収納する機能による餌料効果、渦流効果、逃避効果等を得ることができる。
【0009】
また、乱積み状態で魚礁を造成する場合においても、魚種により、より高い蝟集効果を発揮することができる。
【0010】
そしてさらに、上記したように、内枠が一方向に離隔した少なくとも2つの交差部材にて構成されていることにより、内枠部において各交差部間にも空間ができ、この空間により小魚の逃避場所を提供でき、上記した魚礁としての効果をより大きくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の最良の実施の形態を図1から図5に示した実施例にて説明する。
【実施例】
【0012】
人工魚礁ブロックAは各面が開放された中空立方体形状の外枠1と、この外枠1の内側に配置される内枠10とからなっている。
【0013】
外枠1は、直交する垂直面とこれに直交する水平面の3方向の各断面形状内にそれぞれ4本ずつ有する枠部材3a,3b,3c,3d,4a,4b,4c,4d,5a,5b,5c,5dにて各辺の隅部を構成して各面が開放された中空立方体形状になっている。そして各枠部材3a〜3d、4a〜4d、5a〜5dの中間及び各交点部外側に突起6が設けてある。
【0014】
上記外枠1の内側で、かつ上記直交する一方の平面内における縦方向の4本の枠部材4a,4b,4c,4dに対向する内側に上記内枠10が、各端部を各枠部材4a,4b,4c,4dに一体結合して設けてある。
【0015】
内枠10は平面形状が交差形状になっている。そしてこの内枠10は、ヒレ状部9を内側へ突出した枠部材4a,4b,4c,4dの長さ方向(上下方向)に離隔する2つの交差部材10a,10bからなっていて、この両交差部材10a,10bは、各枠部材4a,4b,4c,4dの各ヒレ状部9の先端に一体状に接合されている。この内枠10の交差部材10a,10bは、上記枠部材4a,4b,4c,4dのヒレ状部9と共に外枠1と一体成形されている。なお両交差部材10a,10bのそれぞれの交差部は、各交差部材10a,10bの強度を保持するためにボス状となって平面方向に若干大きくなっている。なお、上記交差部材10a,10bは2つ以上であってもよい。
【0016】
上記のように構成された人工魚礁ブロックAは1個ずつ整然と、あるいは乱積み状態で水底に沈潜して積み重ねて用いられる。
【0017】
この人工魚礁ブロックAの沈潜時においては、外枠1がこれの各面が開放された中空立方体状のなっており、及びこの外枠1の内側に配置した内枠10の平面形状が交差形状になっていることにより、この人工魚礁ブロックの沈潜抵抗が、人工魚礁ブロックの沈潜姿勢に影響されることがなくなり、クレーンにて吊り下げた水面上での姿勢を保ったまま水底に沈潜される。
【0018】
水中での魚礁ブロックAを透過する潮流は、これの内側において内枠10にて渦流となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施例における魚礁ブロックを示す平面図である。
【図2】本発明の実施例における魚礁ブロックを示す正面図である。
【図3】図1のX−X断面矢視図である。
【図4】図2のY−Y断面矢視図である。
【図5】本発明の実施例における魚礁ブロックを示す斜視図である。
【図6】従来の魚礁ブロックを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0020】
A…人工魚礁ブロック、1…外枠、2a,2b…枠片、3a〜3d,4a〜4d,5a〜5d…枠部材、6…突起、9…ヒレ状部、10…内枠、10a,10b…交差部材。
【技術分野】
【0001】
本発明は、中空立方体形状で、水中に沈潜して用いる人工魚礁ブロックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の人工魚礁ブロックとしては、図17に示されたものがその一例として知られている。この構成のものは各面が開放された中空立方体形状になっており、一平面方向に対して直交する四隅の柱部材a,b,c,dのそれぞれの内側で、かつ対角線方向にヒレ部材eを突設し、この各ヒレ部材eの先端に所定の面積を有する平板部材fがヒレ部材eに対して直交する姿勢で結合した構成になっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記した従来の人工魚礁ブロックにあっては、四隅の柱部材a,b,c,dの中心部にこれと直交する姿勢で平板部材fが配置されているため、たまたまこの平板部材fが水平となる姿勢で人工魚礁ブロックが水中に沈潜されると、この平板部材が水中で抵抗となり、人工魚礁ブロックが垂直姿勢で沈まず傾斜してしまうことがあり、目標地点へ正しい姿勢で沈潜することができないことがあった。
【0004】
また、四隅の柱部材a,b,c,dの内側に設けられる平板部材fが四隅の柱部材と直交する姿勢で配置されていたため、この種の、すなわち中空立方体形状の人工魚礁ブロックの内側の構成が単純になり、魚類、甲殻類の蝟集、幼稚魚の保護、産卵場所の提供という人工魚礁効果を十分発揮することができなかった。
【0005】
本発明は上記のことに鑑みなされたもので、沈潜時の抵抗が六面方向いずれの方向でももその姿勢に大差なく沈潜を行うことができると共に、魚類、甲殻類の蝟集、幼稚魚の保護等、魚礁ブロック本来の作用効果を得ることができるようにした人工魚礁ブロックを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る人工魚礁ブロックは、各面が開放された中空立方体形状に形成した外枠の内側に、平面形状を交差形状にした内枠を、これの各端部を外枠の枠部材に一体結合して設けた構成になっている。
【0007】
そしてこの人工魚礁ブロックにおいて、内枠の各端部が結合される外枠の各枠部材の内側をヒレ状に突出し、この突出端に内枠の各端部を一体結合する。そしてこの内枠を、中間部に設けた切欠きを互いに嵌め合わせてなる2つの枠片にて構成し、各枠体の端部を外枠の枠部材に一体結合した構成にした。
【0008】
また、上記内枠を、ヒレ状部を有する枠部材の長さ方向に離隔する少なくとも2つの交差部材にて構成し、各交差部材の端部を上記枠部材のヒレ状部に一体結合した。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る人工魚礁ブロックによれば、外枠が各面が開放された中空立方体形状になっていることと、内枠が交差形状になっていることにより、ブロック内の透水性が六面方向いずれの方向でもよくなって、この人工魚礁ブロックの沈潜を、この沈潜姿勢が水中でずれることなく行うことができる。しかも水平、垂直の両方向の水流に対する刺激面を併せ有し、各方向からの潮流に対してブロック内で渦流を作ることができる。
【0010】
交差形状の内枠により、魚類の習性に応じた餌料、よりどころ、産卵場等に対する本能を刺激することができると共に、小魚、幼稚魚の生息範囲を作りやすく、陰影効果、餌料材を収納する機能による餌料効果、渦流効果、逃避効果等を得ることができる。
【0011】
また、乱積み状態で魚礁を造成する場合においても、魚種により、より高い蝟集効果を発揮することができる。
【0012】
そして請求項2の構成のように、内枠の各端部を結合される外枠の枠部材の内側をヒレ状に突出し、これの先端に内枠を結合したことにより、この外枠内に流入した潮流はこのヒレ状部にて内枠の側面に向けて案内され、魚礁ブロック内における潮流の渦流作用を助長することができる。
【0013】
さらに請求項3の構成のように、内枠を嵌め合わせ構成の2つの枠片にて構成したことにより、交差構成の内枠を中空立方体形状の外枠内への組み込みを容易に行うことができる。
【0014】
一方、請求項4の構成のように、内枠をヒレ状部を有する枠部材の長さ方向に離隔する少なくとも2つの交差部材にて構成したことにより、内枠部において両交差部間にも空間ができ、この空間により小魚の逃避場所を提供でき、上記した魚礁としての効果をより大きくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の最良の実施の形態を図1から図7に示した実施例1と、図8から図11に示した実施例2と図12から図16に示した実施例3にて説明する。
【実施例1】
【0016】
人工魚礁ブロックAは各面が開放された中空立方体形状の外枠1と、この外枠1の内側に配置される内枠2とからなっている。
【0017】
外枠1は、直交する垂直面とこれに直交する水平面の3方向の各断面形状内にそれぞれ4本ずつ有する枠部材3a,3b,3c,3d,4a,4b,4c,4d,5a,5b,5c,5dにて各辺の隅部を構成して各面が開放された中空立方体形状になっている。そして各枠部材3a〜3d、4a〜4d、5a〜5dの断面形状は、対角線方向内側へ向けて徐々に断面幅が狭くなるようにテーパー状になっている。また、各枠部材3a〜3d、4a〜4d、5a〜5dの中間及び各交点部外側に突起6が設けてある。
【0018】
そして上記外枠1の内側で、かつ上記直交する一方の平面内における縦方向の4本の枠部材4a,4b,4c,4dに対向する内側に内枠2が、各端部を各枠部材4a,4b,4c,4dに一体結合して設けてある。
【0019】
内枠2は平面形状が交差形状になっていて、交差する2つの枠片2a,2bの一方の枠片2aの両端は、一方の対角線上に対向する枠部材4a,4cに、他方の枠片2bの両端は他方の対角線上に対向する枠部材4b,4dにそれぞれ一体結合される。
【0020】
上記外枠1は、これを形成する型枠を用いてコンクリートにて一体成形されている。このとき必要部分に鉄筋を入れる。そして内枠2はコンクリートにてこの外枠1とは別に作り、この内枠2を外枠1用の型枠内にセットし、その後、型枠内にコンクリートを打設することにより、内枠2を外枠1内に接合して内装する。この外枠1と内枠2との接合部は埋め込みにし、あるいは鉄筋を介在させて強固に接合されるようになっている。
【0021】
内枠2の枠片2a,2bは板状になっていて、これが直交されている。この直交構造は特に問わないが、その一例として図7に示すようになる。
【0022】
すなわち、双方の枠片2a,2bの中間部の一部に、それぞれの枠片2a,2bの幅の1/2の深さの切欠き7a,7bを設け、この両切欠き7a,7bを互いに嵌め合わせることにより直交状態に結合する。そして各枠片2a,2bの交差部の両側に窓穴8が設けてある。
【0023】
この内枠2を構成する枠片2a,2bの窓穴8,8は、これを設けることにより人工魚礁ブロックAを水中に沈潜するときの抵抗を少なくできると共に、水中での潮流に対する抵抗を少なくすることかができる。しかしながら、この枠片2a,2bの幅が狭い場合等、及びこの枠片2a,2bの側面にて受ける潮流の影響を考慮した場合、この窓穴8を設けなくてもよい。なお、この内枠2は外枠1と一体成形してもよいことはもちろんである。
【実施例2】
【0024】
この実施例2での人工魚礁ブロックA′は、図8から図11に示すようにたっていて、基本的には実施例1のものと同じであるが、外枠1′の縦方向の4本の枠部材4a′,4b′,4c′,4d′の断面形状が対角線上の内側の向けてヒレ状に突出した形状になっており、このヒレ状部9の先端に内枠2′が一体状に接合されている。このヒレ状部の側面形状は先端が狭くなった台形になっていて、これの先端の幅は内枠2′の幅と同一になっている。
【0025】
外枠1′を構成する他の枠部材3a′〜3d′,5a′〜5d′の断面形状は略四角状になっている。内枠2′の構成は実施例1のものと同一になっている。
【実施例3】
【0026】
この実施例3は、図12から図16に示すようになっている。この実施例3における人工魚礁ブロックA″は、上記実施例2における人工魚礁ブロックA′の内枠2′の構成を変えたものである。
【0027】
すなわちこの実施例3における内枠10は、ヒレ状部9を有する枠部材4a′,4b′,4c′,4d′の長さ方向(上下方向)に離隔する2つの交差部材10a,10bからなっていて、この両交差部材10a,10bは、ヒレ状部9を有する4本の枠部材4a′,4b′,4c′,4d′の各ヒレ状部9の先端に一体状に接合されている。この内枠10の交差部材10a,10bは、上記枠部材4a′,4b′,4c′,4d′のヒレ状部9と共に外枠1′と一体成形されている。なお両交差部材10a,10bのそれぞれの交差部は、各交差部材10a,10bの強度を保持するためにボス状となって平面方向に若干大きくなっている。なお、上記交差部材10a,10bは2つ以上であってもよい。
【0028】
上記のように構成された人工魚礁ブロックA,A′,A″は1個ずつ整然と、あるいは乱積み状態で水底に沈潜して積み重ねて用いられる。
【0029】
この人工魚礁ブロックA,A′,A″の沈潜時においては、外枠1,1′が各面が開放された中空立方体状のなっており、及びこの外枠1,1′の内側に配置した内枠2,2′,2″の平面形状が交差形状になっていることにより、この人工魚礁ブロックの沈潜抵抗が、人工魚礁ブロックの沈潜姿勢に影響されることがなくなり、クレーンにて吊り下げた水面上での姿勢を保ったまま水底に沈潜される。
【0030】
水中での魚礁ブロックを透過する潮流は、これの内側において内枠2,2′にて渦流となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施例1における魚礁ブロックを示す平面図である。
【図2】本発明の実施例1における魚礁ブロックを示す正面図である。
【図3】図1のX−X断面矢視図である。
【図4】図2のY−Y断面矢視図である。
【図5】図2のZ−Z断面矢視図である。
【図6】本発明の実施例1における魚礁ブロックを示す斜視図である。
【図7】内枠を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の実施例2における魚礁ブロックを示す平面図である。
【図9】本発明の実施例2における魚礁ブロックを示す正面図である。
【図10】図8のX′−X′断面矢視図である。
【図11】図9のY′−Y′断面矢視図である。
【図12】本発明の実施例3における魚礁ブロックを示す平面図である。
【図13】本発明の実施例3における魚礁ブロックを示す正面図である。
【図14】図12のX″−X″断面矢視図である。
【図15】図13のY″−Y″断面矢視図である。
【図16】本発明の実施例3における魚礁ブロックを示す斜視図である。
【図17】従来の魚礁ブロックを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
A,A′,A″…人工魚礁ブロック、1,1′…外枠、2,2′,10…内枠、2a,2b…枠片、3a〜3d,3a′〜3d′,4a〜4d,4a′〜4d′,5a〜5d,5a′〜5d′…枠部材、6,6′…突起、7a〜7d…切欠き、8…窓穴、9…ヒレ状部、10a,10b…交差部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中空立方体形状で、水中に沈潜して用いる人工魚礁ブロックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の人工魚礁ブロックとしては、図6に示されたものがその一例として知られている。この構成のものは各面が開放された中空立方体形状になっており、一平面方向に対して直交する四隅の柱部材a,b,c,dのそれぞれの内側で、かつ対角線方向にヒレ部材eを突設し、この各ヒレ部材eの先端に所定の面積を有する平板部材fがヒレ部材eに対して直交する姿勢で結合した構成になっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記した従来の人工魚礁ブロックにあっては、四隅の柱部材a,b,c,dの中心部にこれと直交する姿勢で平板部材fが配置されているため、たまたまこの平板部材fが水平となる姿勢で人工魚礁ブロックが水中に沈潜されると、この平板部材が水中で抵抗となり、人工魚礁ブロックが垂直姿勢で沈まず傾斜してしまうことがあり、目標地点へ正しい姿勢で沈潜することができないことがあった。
【0004】
また、四隅の柱部材a,b,c,dの内側に設けられる1枚の平板部材fが四隅の柱部材と直交する姿勢で配置されていたため、この種の、すなわち中空立方体形状の人工魚礁ブロックの内側の構成が単純になり、魚類、甲殻類の蝟集、幼稚魚の保護、産卵場所の提供という人工魚礁効果を十分発揮することができなかった。
【0005】
本発明は上記のことに鑑みなされたもので、沈潜時の抵抗が六面方向いずれの方向でももその姿勢に大差なく沈潜を行うことができると共に、魚類、甲殻類の蝟集、幼稚魚の保護等、魚礁ブロック本来の作用効果を得ることができるようにした人工魚礁ブロックを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る人工魚礁ブロックは、各面が開放された中空立方体形状に形成した外枠の内側に、一方向に離隔した少なくとも2つの交差部材よりなる内枠を設け、この内枠の交差部材の各端部を外枠の枠部材の内側に突出したヒレ状部に一体結合した構成になっている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る人工魚礁ブロックによれば、外枠が、これの各面が開放された中空立方体形状になっていることと、これの内側に設けられる内枠が、一方向に離隔した少なくとも2つの交差部材にて構成されており、さらにこの内枠の交差部材の各端部が外枠の枠部材の内側に突出したヒレ状部に一体結合されていることにより、ブロック内の透水性が六面方向いずれの方向でもよくなって、この人工魚礁ブロックの沈潜を、この沈潜姿勢が水中でずれることなく行うことができる。しかも水平、垂直の両方向の水流に対する刺激面を併せ有し、各方向からの潮流に対してブロック内で渦流を作ることができる。
【0008】
そして、交差形状の内枠により、魚類の習性に応じた餌料、よりどころ、産卵場等に対する本能を刺激することができると共に、小魚、幼稚魚の生息範囲を作りやすく、陰影効果、餌料材を収納する機能による餌料効果、渦流効果、逃避効果等を得ることができる。
【0009】
また、乱積み状態で魚礁を造成する場合においても、魚種により、より高い蝟集効果を発揮することができる。
【0010】
そしてさらに、上記したように、内枠が一方向に離隔した少なくとも2つの交差部材にて構成されていることにより、内枠部において各交差部間にも空間ができ、この空間により小魚の逃避場所を提供でき、上記した魚礁としての効果をより大きくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の最良の実施の形態を図1から図5に示した実施例にて説明する。
【実施例】
【0012】
人工魚礁ブロックAは各面が開放された中空立方体形状の外枠1と、この外枠1の内側に配置される内枠10とからなっている。
【0013】
外枠1は、直交する垂直面とこれに直交する水平面の3方向の各断面形状内にそれぞれ4本ずつ有する枠部材3a,3b,3c,3d,4a,4b,4c,4d,5a,5b,5c,5dにて各辺の隅部を構成して各面が開放された中空立方体形状になっている。そして各枠部材3a〜3d、4a〜4d、5a〜5dの中間及び各交点部外側に突起6が設けてある。
【0014】
上記外枠1の内側で、かつ上記直交する一方の平面内における縦方向の4本の枠部材4a,4b,4c,4dに対向する内側に上記内枠10が、各端部を各枠部材4a,4b,4c,4dに一体結合して設けてある。
【0015】
内枠10は平面形状が交差形状になっている。そしてこの内枠10は、ヒレ状部9を内側へ突出した枠部材4a,4b,4c,4dの長さ方向(上下方向)に離隔する2つの交差部材10a,10bからなっていて、この両交差部材10a,10bは、各枠部材4a,4b,4c,4dの各ヒレ状部9の先端に一体状に接合されている。この内枠10の交差部材10a,10bは、上記枠部材4a,4b,4c,4dのヒレ状部9と共に外枠1と一体成形されている。なお両交差部材10a,10bのそれぞれの交差部は、各交差部材10a,10bの強度を保持するためにボス状となって平面方向に若干大きくなっている。なお、上記交差部材10a,10bは2つ以上であってもよい。
【0016】
上記のように構成された人工魚礁ブロックAは1個ずつ整然と、あるいは乱積み状態で水底に沈潜して積み重ねて用いられる。
【0017】
この人工魚礁ブロックAの沈潜時においては、外枠1がこれの各面が開放された中空立方体状のなっており、及びこの外枠1の内側に配置した内枠10の平面形状が交差形状になっていることにより、この人工魚礁ブロックの沈潜抵抗が、人工魚礁ブロックの沈潜姿勢に影響されることがなくなり、クレーンにて吊り下げた水面上での姿勢を保ったまま水底に沈潜される。
【0018】
水中での魚礁ブロックAを透過する潮流は、これの内側において内枠10にて渦流となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施例における魚礁ブロックを示す平面図である。
【図2】本発明の実施例における魚礁ブロックを示す正面図である。
【図3】図1のX−X断面矢視図である。
【図4】図2のY−Y断面矢視図である。
【図5】本発明の実施例における魚礁ブロックを示す斜視図である。
【図6】従来の魚礁ブロックを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0020】
A…人工魚礁ブロック、1…外枠、2a,2b…枠片、3a〜3d,4a〜4d,5a〜5d…枠部材、6…突起、9…ヒレ状部、10…内枠、10a,10b…交差部材。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各面が開放された中空立方体形状に形成した外枠の内側に、平面形状を交差形状にした内枠を、これの各端部を外枠の枠部材に一体結合して設けたことを特徴とする人工魚礁ブロック。
【請求項2】
内枠の各端部が結合される外枠の各枠部材の内側をヒレ状に突出し、この突出端に内枠の各端部を一体結合したことを特徴とする請求項1記載の人工魚礁ブロック。
【請求項3】
内枠を、中間部に設けた切欠きを互いに嵌め合わせてなる2つの枠片にて構成し、各枠体の端部を外枠の枠部材に一体結合したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の人工魚礁ブロック。
【請求項4】
内枠を、ヒレ状部を有する枠部材の長さ方向に離隔する少なくとも2つの交差部材にて構成し、各交差部材の端部を上記枠部材のヒレ状部に一体結合したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の人工魚礁ブロック。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各面が開放された中空立方体形状に形成した外枠の内側に、一方向に離隔した少なくとも2つの交差部材よりなる内枠を設け、この内枠の交差部材の各端部を外枠の枠部材の内側に突出したヒレ状部に一体結合したことを特徴とする人工魚礁ブロック。
【請求項1】
各面が開放された中空立方体形状に形成した外枠の内側に、平面形状を交差形状にした内枠を、これの各端部を外枠の枠部材に一体結合して設けたことを特徴とする人工魚礁ブロック。
【請求項2】
内枠の各端部が結合される外枠の各枠部材の内側をヒレ状に突出し、この突出端に内枠の各端部を一体結合したことを特徴とする請求項1記載の人工魚礁ブロック。
【請求項3】
内枠を、中間部に設けた切欠きを互いに嵌め合わせてなる2つの枠片にて構成し、各枠体の端部を外枠の枠部材に一体結合したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の人工魚礁ブロック。
【請求項4】
内枠を、ヒレ状部を有する枠部材の長さ方向に離隔する少なくとも2つの交差部材にて構成し、各交差部材の端部を上記枠部材のヒレ状部に一体結合したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の人工魚礁ブロック。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各面が開放された中空立方体形状に形成した外枠の内側に、一方向に離隔した少なくとも2つの交差部材よりなる内枠を設け、この内枠の交差部材の各端部を外枠の枠部材の内側に突出したヒレ状部に一体結合したことを特徴とする人工魚礁ブロック。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2006−340662(P2006−340662A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−169550(P2005−169550)
【出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【特許番号】特許第3723933号(P3723933)
【特許公報発行日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【出願人】(000162216)共和コンクリート工業株式会社 (44)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【特許番号】特許第3723933号(P3723933)
【特許公報発行日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【出願人】(000162216)共和コンクリート工業株式会社 (44)
【Fターム(参考)】
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