説明

仕分け設備

【課題】仕分け能力の低下や構造の複雑化を伴うことなく安定確実に物品の仕分け作業を行うことができる仕分け設備を提供すること。
【解決手段】物品Bを搬送するメイン搬送路1と、メイン搬送路1の側部に接続された分岐搬送路2と、メイン搬送路1の搬送方向及び幅方向に並ぶ駆動回転可能な複数の送出ローラ6を備えた仕分け装置3とを含む仕分け設備10において、複数の送出ローラ6のうち、最もメイン搬送路の搬送上流側の送出ローラ6Aをメイン搬送路1の分岐部11における搬送上流側に配設し、そして、最もメイン搬送路の搬送下流側、かつ、最も分岐搬送路側の送出ローラ6Bを分岐搬送路2の中心線Cの延長線上に配設するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メイン搬送路の搬送上流側から搬送されてきた物品を必要に応じて送出ローラで分岐搬送路へ送り出して仕分けする仕分け設備に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品の仕分け設備として、物品を搬送するメイン搬送路と、メイン搬送路の側部に接続された分岐搬送路と、メイン搬送路の搬送上流側から搬送されてきた物品を必要に応じて送出ローラで分岐搬送路へ送り出す仕分け装置と、を備えたものが知られている(例えば下記特許文献1、2参照)。
【0003】
この送出ローラ式仕分け設備においては、物品を安定かつ確実に分岐搬送路へ送り出すため、送出ローラをメイン搬送路の搬送方向及び幅方向にそれぞれ所定間隔をあけて多数配設することが行われている。
【特許文献1】特開2005−280868号公報
【特許文献2】特開平9−240819号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、送出ローラをメイン搬送路の搬送方向に複数並べて配設すると、それだけ最上流側のローラと最下流側のローラとの間隔が大きくなり、仕分け能力の低下を招く難点があった。つまり、複数の物品を連続的に仕分けする場合、先行する物品が仕分け装置の最下流側のローラを完全に通過するまでは、後続の物品を最上流側のローラ上に進入させて仕分け作業を行うわけにはいかず、少なくとも最上流側のローラと最下流側のローラとの間隔分は、前後の物品同士の間に確保しなければならない。このため、上記ローラ間隔が大きくなるほど、物品同士の間隔を大きくせざるを得ず、その分、仕分け設備の搬送能力や仕分け能力が低下してしまうことになった。
【0005】
上記特許文献1、2に記載の仕分け設備は、メイン搬送路の搬送方向に並ぶ複数のローラを物品の通過に応じて順に昇降させることによって、搬送能力の低下を回避しようとしている。しかし、この場合、複数のローラをそれぞれ独立的に作動可能に構成しなければならず、設備構造が大幅に複雑化してしまう難点があった。
【0006】
本発明は、従来の仕分け設備に上記のような難点があったことに鑑みて為されたもので、仕分け能力の低下や構造の複雑化を伴うことなく、安定確実に物品の仕分け作業を行うことができる仕分け設備を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、物品を搬送するメイン搬送路と、前記メイン搬送路の側部に接続された分岐搬送路と、前記メイン搬送路の前記分岐搬送路との分岐部に配設され、該メイン搬送路の搬送方向及び幅方向にそれぞれ所定間隔をあけて並ぶ駆動回転可能な複数の送出ローラを備え、前記メイン搬送路の搬送上流側から搬送されてきた物品を前記分岐搬送路へ送り出すとき、前記送出ローラが前記分岐搬送路へ向いて前記メイン搬送路の搬送面よりも突出している仕分け装置と、を含む仕分け設備であって、
前記仕分け装置の複数の送出ローラのうち最も前記メイン搬送路の搬送上流側の送出ローラが、前記メイン搬送路の前記分岐部における搬送上流側に配設され、前記仕分け装置の複数の送出ローラのうち最も前記メイン搬送路の搬送下流側、かつ、最も前記分岐搬送路側の送出ローラが、前記分岐搬送路の中心線の延長線上に配設されていることを特徴としている。
【0008】
また、本発明は、前記仕分け装置の複数の送出ローラのうち最も前記メイン搬送路の搬送下流側、かつ、最も前記分岐搬送路側の送出ローラが、前記メイン搬送路における前記分岐搬送路側の側縁部に配設されていることを特徴としている。
【0009】
また、本発明は、前記分岐搬送路がフリーローラコンベヤから成ることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る仕分け設備によれば、複数の送出ローラのうちメイン搬送路の最も搬送上流側の送出ローラがメイン搬送路の分岐部における搬送上流側に配設され、そして、メイン搬送路の最も搬送下流側かつ最も分岐搬送路側の送出ローラが分岐搬送路の中心線の延長線上に配設されているので、たとえ幅寸法が分岐搬送路の幅と同じ程度の大きな物品を分岐搬送路へ送り出す場合であっても、その物品を一番最後に送り出す送出ローラによって、その物品を重心のほぼ真後ろから押し出すことができ、物品を安定かつ確実に分岐搬送路へ送り出すことができる。したがって、例えば物品を分岐搬送路に積極的に引き込む補助駆動ローラ等を分岐搬送路に配設する必要もなく、設備構成の簡素化を図ることができる。また、分岐搬送路をフリーローラコンベヤで構成することによって、より簡素で安価な仕分け設備を提供し得る。
【0011】
また、最も搬送下流側かつ最も分岐搬送路側の送出ローラを、メイン搬送路における分岐搬送路側の側縁部に配設することによって、この送出ローラが物品を最後に押し出すとき、物品の重心を分岐搬送路上に位置させることができ、このことによっても、物品を分岐搬送路へより安定かつ確実に送り出すことができる。
【0012】
更にまた、本発明に係る仕分け設備によれば、メイン搬送路の最も搬送上流側の送出ローラと最も搬送下流側の送出ローラとのローラ間隔をより小さくすることができるので、連続搬送する際の物品同士の間隔をより小さく設定することができ、仕分け設備の搬送能力や仕分け能力の低下を招くことがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本実施形態の仕分け設備10は、図1に示すように、物品を搬送可能なメイン搬送路1と、メイン搬送路1の側部に接続された分岐搬送路2と、メイン搬送路1の分岐搬送路2との分岐部11に配設され、メイン搬送路1の搬送上流側から搬送されてきた物品Bを、必要に応じて分岐搬送路2へ送り出して仕分けする仕分け装置3とから構成されている。以下、各構成部について図面を参照しながら説明する。
【0014】
メイン搬送路1は、ベルト駆動式ローラコンベヤ12から構成されている。図1に示すように、このローラコンベヤ12は、物品の搬送方向に沿って延びる一対のフレーム13間に多数の棒状の搬送ローラ14が搬送方向に沿って並列状態に軸支されて構成されている。そして、図4に示すように、片側のフレーム13に軸支された複数のプーリ15に掛け渡され、不図示の駆動手段により駆動走行する駆動ベルト16が、各搬送ローラ14と接触することによって、各搬送ローラ14が一斉に回転駆動される。こうして、ベルト駆動式ローラコンベヤ12から成るメイン搬送路1に沿って物品Bが搬送される。
【0015】
分岐搬送路2は、フリーローラコンベヤ21から構成されている。図1に示すように、フリーローラコンベヤ21は、物品の搬送方向に沿って延びる一対のフレーム22間に、フレーム22に沿って配設された複数の支持部材23を介して多数の円盤状の搬送ローラ24が軸支されて構成されている。これら搬送ローラ24が従動回転することによって、分岐搬送路2に沿って物品Bが搬送される。また、図1中、符号17で指示するものは、メイン搬送路1と分岐搬送路2との接続部分を除き、メイン搬送路1及び分岐搬送路2に沿って設けられた、物品Bを案内するためのガイドである。
【0016】
仕分け装置3は、図2〜図7に示すように、上記メイン搬送路1を構成するローラコンベヤ12のフレーム13の下方にボルト止めされた固定枠4と、この固定枠4に対し上下動可能に設けられた揺動枠5と、この揺動枠5に駆動回転可能かつ左右旋回可能に設けられた複数の送出ローラ6と、を備えている。
【0017】
仕分け装置3の固定枠4は、左右一対の側板41と、一対の側板41同士をそれらの前部(メイン搬送路1の搬送上流側)で連結する前部横架材42と、一対の側板41同士をそれらの後部(メイン搬送路1の搬送下流側)で連結する後部横架材43と、から構成されている。他方、揺動枠5は、左右一対の側板51と、一対の側板51同士をそれらの前部(メイン搬送路1の搬送上流側)で連結する前部横架材52と、一対の側板51同士をそれらの後部(メイン搬送路1の搬送下流側)で連結する後部横架材53と、一対の側板51の中程部の間に架設された計3つの中央横架材54と、から構成されている。
【0018】
図5に示すように、固定枠4の前部横架材42には、左右一対の支柱44が立設されており、各支柱44の上部に弾性支持体45が設けられ、この弾性支持体45の上部に揺動枠5の前部横架材52が固定されている。また、図7に示すように、固定枠4の後部横架材43には、エアシリンダ46が立設され、エアシリンダ46の進退ロッド47の上端に弾性支持体48が設けられ、この弾性支持体48の上部に揺動枠5の後部横架材53が固定されている。
【0019】
このことで、エアシリンダ46の進退ロッド47を、必要に応じて進退動作させれば、揺動枠5の前部側の弾性支持体45を支点として、揺動枠5の後部側を上下動させることができ、揺動枠5をメイン搬送路1の搬送面に対し傾斜揺動させることができる。こうして、図3に示すように、エアシリンダ46を作動させることによって、揺動枠5に設けられた複数の送出ローラ6を、送出ローラ6による搬送面がメイン搬送路1の搬送面から比較的大きく、傾斜状態で突出した上昇位置(図3中の二点鎖線A参照)と、送出ローラ6による搬送面がメイン搬送路1の搬送面から比較的小さく(2ミリ程度)、水平状態で突出した下降位置との間で、適宜に上下動させることができる。なお、図7に示すように、固定枠4の後部横架材43には、上下一対の高さ調節可能なストッパ55が設けられており、送出ローラ6の上下の突出位置を調節することができる。
【0020】
送出ローラ6は、図2に示すように、メイン搬送路1の搬送方向及び幅方向にそれぞれ所定間隔をあけて計18個、配設されている。すなわち、メイン搬送路1の幅方向に並ぶ計6つの送出ローラ6が、メイン搬送路1の搬送方向に計3列、配設されている。各送出ローラ6は、図6に示すように、略コ字形状のブラケット62によって、そのローラ軸を水平に保って軸支されている。そして、各ブラケット62は、下方に設けられた縦軸63によって、揺動枠5の中央横架材54に左右に旋回動可能に軸支されている。
【0021】
各送出ローラ6の外周面には、溝部61が形成されており、揺動枠5の中央横架材54の下方には、計6つの溝付プーリ64を備えた駆動軸65が軸支されている。そして、各送出ローラ6の溝部61と溝付プーリ64との間に伸縮性を有する駆動ベルト66が掛けられている。また、図3及び図6に示すように、揺動枠5には複数の支持プーリ71が軸支されており、これら支持プーリ71間に、モータ72によって駆動走行する駆動ベルト73が掛け渡されている。この駆動ベルト73が、各駆動軸65の端部に設けられた駆動プーリ67と接触することによって、各駆動軸65が一斉に回転駆動される。こうして、モータ72を必要に応じて作動させれば、各送出ローラ6を一斉に駆動回転させることができる。
【0022】
また、図2及び図3に示すように、各送出ローラ6のブラケット62には、第一レバー81が設けられており、第一レバー81の先端部同士が、メイン搬送路1の幅方向に並ぶ計6つの送出ローラ6ごとに、第一リンク82によって揺動可能に連結されている。さらに、メイン搬送路1の幅方向中央寄りの計3つの送出ローラ6のブラケット62の下方には、それぞれ第二レバー83が設けられており、第二レバー83の先端部同士が第二リンク84によって揺動可能に連結されている。そして、この第二リンク84は、揺動枠5の前部横架材52にステー85を介して固定されたエアシリンダ86の進退ロッド87に揺動可能に連結されている。このことで、エアシリンダ86の進退ロッド87を必要に応じて進退動作させれば、各送出ローラ6を左右に旋回動作させることができ、各送出ローラ6の向きを変えることができる。
【0023】
また、図1に示すように、メイン搬送路1の搬送方向及び幅方向にそれぞれ所定間隔をあけて配設された複数の送出ローラ6のうち、最もメイン搬送路1の搬送上流側の送出ローラ6Aは、メイン搬送路1の分岐部11における搬送上流側の位置に配設されている。本実施形態では、メイン搬送路1の幅方向に並ぶ計6つの送出ローラ6Aが分岐部11における搬送上流側に配設されている。
【0024】
また、これら複数の送出ローラ6のうち、最もメイン搬送路1の搬送下流側で、かつ、最も分岐搬送路2側の送出ローラ6Bは、分岐搬送路2の中心線Cの延長線上に配設されている。更に、この送出ローラ6Bは、メイン搬送路1における分岐搬送路2側の側縁部に配設されている。
【0025】
次に、図8及び図9を参照しながら、本実施形態の仕分け設備10による仕分け作業について説明する。本実施形態の仕分け設備10は、メイン搬送路1の搬送上流側から搬送されてきた物品Bを、その物品Bに対応する仕分け指示に従って、分岐搬送路2へ送り出すか、或いは、メイン搬送路1の搬送下流側へそのまま搬送するかして、物品Bを選択的に仕分けする。
【0026】
本実施形態の仕分け設備10は、物品Bを分岐搬送路2へ送り出すとき、各送出ローラ6を上昇させてメイン搬送路1の搬送面よりも大きく突出させ、各送出ローラ6を旋回させて分岐搬送路2の方向へ向け、各送出ローラ6を駆動回転させる。この状態の送出ローラ6上に物品Bを進入させることによって、物品Bを送出ローラ6で分岐搬送路2へ送り出すのである。なお、仕分け設備10の各送出ローラ6は、物品Bを分岐搬送路2へ送り出すときに、駆動回転し、分岐搬送路2へ向き、メイン搬送路1の搬送面よりも突出した状態にありさえすれば良く、各送出ローラ6の回転動作、旋回動作、及び上下動作の各動作の作動順序は適宜、変更し得る。また、送出ローラ6の駆動回転は、間欠的であっても連続的であっても良い。
【0027】
他方、物品Bをメイン搬送路1の搬送下流側へそのまま搬送するときは、各送出ローラ6を下降させてメイン搬送路1の搬送面よりも若干突出させ、各送出ローラ6を旋回させてメイン搬送路1の搬送下流側へ向け、各送出ローラ6を駆動回転させる。この状態の送出ローラ6上に物品Bを進入させることによって、物品Bを送出ローラ6でメイン搬送路1の搬送下流側へ送り出すのである。
【0028】
このように本実施形態の仕分け設備10によれば、複数の送出ローラ6のうち、最もメイン搬送路1の搬送上流側の送出ローラ6Aがメイン搬送路1の分岐部11における搬送上流側に配設され、そして、最もメイン搬送路1の搬送下流側、かつ、最も分岐搬送路2側の送出ローラ6Bが分岐搬送路2の中心線Cの延長線上に配設されているので、図8に示すように、たとえ幅寸法が分岐搬送路2の幅と同じ程度の大きな物品Bを分岐搬送路へ送り出す場合であっても、その物品Bを一番最後に送り出すことになる送出ローラ6Bによって、その物品Bを重心Wのほぼ真後ろから押し出すことができ、物品Bを安定かつ確実に分岐搬送路2へ送り出すことができる。したがって、従来のように、物品Bを分岐搬送路2に積極的に引き込む補助駆動ローラ等を分岐搬送路2に配設する必要もなく、設備構成の大幅な簡素化を図ることができる。また、分岐搬送路2をフリーローラコンベヤ21で構成することによって、より簡素で安価な仕分け設備を提供することができる。
【0029】
なお、図9に示すように、仕分けする物品B1の幅寸法が、分岐搬送路2の幅に比べて小さくなる程、送出ローラ6Bが物品B1を最後に押し出す位置が、物品B1の重心W1の真後ろ部分からずれることになるが、物品B1がメイン搬送路1上において予め分岐搬送路2側へ幅寄せ操作されていれば、送出ローラ6Bは、物品B1をその幅寄せ側のガイド17に押し付けるように押し出すことになるので、この場合であっても、物品B1を安定かつ確実に分岐搬送路2へ送り出すことができる。
【0030】
また、本実施形態の仕分け設備10によれば、送出ローラ6Bがメイン搬送路1における分岐搬送路2側の側縁部に配設されているので、図8に示すように、送出ローラ6Bが物品Bを最後に押し出すとき、物品Bの重心Wを分岐搬送路2上に位置させることができ、このことによっても、物品Bを分岐搬送路2へより安定かつ確実に送り出すことができる。
【0031】
また、図8に示すように、本実施形態の仕分け設備10によれば、メイン搬送路1の最も搬送上流側の送出ローラ6Aと最も搬送下流側の送出ローラ6Bとのローラ間隔Dをより小さくすることができるので、連続搬送する際の物品同士の間隔をより小さく設定することができ、仕分け設備の搬送能力や仕分け能力の低下を招くことがない。
【0032】
以上、本実施形態の仕分け設備10について説明したが、本発明はその他の形態でも実施することができる。
【0033】
例えば、上記実施形態では、駆動回転して物品Bを送り出す送出ローラ6が、上下移動可能かつ左右旋回可能に設けられているが、本発明は決してこれに限定されるものではなく、送出ローラ6が、上下移動せず、左右旋回のみ行うよう設けられていても良い。この場合、各送出ローラ6を、メイン搬送路1の搬送面よりも突出させた位置に、左右旋回可能に設ける必要がある。各送出ローラ6を、分岐搬送路2の方向へ向けるか、メイン搬送路1の搬送下流側へ向けるか、選択的に左右旋回させることによって、物品の仕分け作業を行う。
【0034】
また、送出ローラ6が、左右旋回せず、上下移動のみ行うよう設けられていても良い。この場合、予め分岐搬送路2の方向に向いた送出ローラ6を上下移動可能に設ける必要がある。分岐搬送路2の方向に向いた送出ローラ6を、メイン搬送路1の搬送面よりも高く突出させるか、メイン搬送路1の搬送面よりも低く没入させるか、選択的に上下移動させることによって、物品の仕分け作業を行う。
【0035】
また、上記実施形態では、送出ローラ6Bを、分岐搬送路2の中心線Cの延長線上であって、メイン搬送路1における分岐搬送路2側の側縁部に配設しているが、本発明は決してこれに限定されるものではなく、送出ローラ6Bを分岐搬送路2の中心線Cの延長線上であって、メイン搬送路1の幅方向の中程部に配設しても良い。このことで、ローラ間隔Dをより小さくすることができる。
【0036】
また、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づいて種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得る。同一の作用又は効果が生じる範囲内でいずれかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良く、また、一体に構成されている発明特定事項を複数の部材から構成したり、複数の部材から構成されている発明特定事項を一体に構成した形態で実施しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本実施形態の仕分け設備の全体平面図である。
【図2】本実施形態の仕分け設備の仕分け装置の平面図である。
【図3】本実施形態の仕分け設備の仕分け装置の側面図である。
【図4】図3中のS−S線断面図である。
【図5】図3中のT−T線断面図である。
【図6】図3中のU−U線断面図である。
【図7】図3中のV−V線断面図である。
【図8】本実施形態の仕分け設備の仕分け作業を説明する平面図である。
【図9】本実施形態の仕分け設備の仕分け作業を説明する平面図である。
【符号の説明】
【0038】
10 仕分け設備
1 メイン搬送路
11 分岐部
12 ベルト駆動式ローラコンベヤ
2 分岐搬送路
21 フリーローラコンベヤ
3 仕分け装置
6、6A、6B 送出ローラ
B、B1 物品
C 分岐搬送路の中心線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を搬送するメイン搬送路と、
前記メイン搬送路の側部に接続された分岐搬送路と、
前記メイン搬送路の前記分岐搬送路との分岐部に配設され、該メイン搬送路の搬送方向及び幅方向にそれぞれ所定間隔をあけて並ぶ駆動回転可能な複数の送出ローラを備え、前記メイン搬送路の搬送上流側から搬送されてきた物品を前記分岐搬送路へ送り出すとき、前記送出ローラが前記分岐搬送路へ向いて前記メイン搬送路の搬送面よりも突出している仕分け装置と、
を含む仕分け設備であって、
前記仕分け装置の複数の送出ローラのうち最も前記メイン搬送路の搬送上流側の送出ローラが、前記メイン搬送路の前記分岐部における搬送上流側に配設され、
前記仕分け装置の複数の送出ローラのうち最も前記メイン搬送路の搬送下流側、かつ、最も前記分岐搬送路側の送出ローラが、前記分岐搬送路の中心線の延長線上に配設されていることを特徴とした仕分け設備。
【請求項2】
前記仕分け装置の複数の送出ローラのうち最も前記メイン搬送路の搬送下流側、かつ、最も前記分岐搬送路側の送出ローラが、前記メイン搬送路における前記分岐搬送路側の側縁部に配設されている請求項1記載の仕分け設備。
【請求項3】
前記分岐搬送路がフリーローラコンベヤから成る請求項1または請求項2に記載の仕分け設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−298573(P2009−298573A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−157605(P2008−157605)
【出願日】平成20年6月17日(2008.6.17)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)
【Fターム(参考)】