説明

仕分装置

【課題】騒音の発生を抑制でき、静音化を図ることができる仕分装置を提供する。
【解決手段】仕分装置は、搬送手段を備え、この搬送手段のスラットには被案内部22を有する物品押出体をスライド可能に設ける。仕分装置は、被案内部22を案内して物品押出体をスライドさせる分岐案内体32を備える。仕分装置は、被案内部22を分岐案内体32側に向けて案内する案内状態および被案内部22を分岐案内体32側に向けて案内しない非案内状態になる回動案内体61を備える。仕分装置は、案内状態時に回動案内体61の一方側と当接する一方側第1ストッパ体91および一方側第2ストッパ体93を備える。仕分装置は、非案内状態時に回動案内体61の他方側と当接する他方側第1ストッパ体92および他方側第2ストッパ体94を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、騒音の発生を抑制でき、静音化を図ることができる仕分装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された仕分装置が知られている。
【0003】
この仕分装置は、物品を搬送方向に搬送する搬送手段と、この搬送手段に搬送方向と交差する方向に移動可能に設けられ被案内部を有する物品押出体と、被案内部を案内することにより物品押出体を搬送手段に対して移動させる分岐案内体とを備えている。また、この仕分装置は、ロータリソレノイドの出力軸に基端側を中心として回動可能に設けられ被案内部を分岐案内体側に向けて案内する案内状態および被案内部を分岐案内体側に向けて案内しない非案内状態になる回動案内体と、回動案内体の一方側と面状に当接して回動案内体を案内状態に位置決めするストッパブロックである一方側ストッパ体と、回動案内体の他方側と面状に当接して回動案内体を非案内状態に位置決めするストッパブロックである他方側ストッパ体とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−2949号公報(図7等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の仕分装置の構成では、ロータリソレノイドが動作して回動案内体が回動した際に、回動案内体と各ストッパ体との当接に基づく大きな騒音が発生するおそれがある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、騒音の発生を抑制でき、静音化を図ることができる仕分装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の仕分装置は、物品を搬送方向に搬送する搬送手段と、この搬送手段に前記搬送方向と交差する方向に移動可能に設けられ、被案内部を有する物品押出体と、前記被案内部を案内することにより前記物品押出体を前記搬送手段に対して移動させる分岐案内体と、基端側を中心として回動可能に設けられ、前記被案内部を前記分岐案内体側に向けて案内する案内状態および前記被案内部を前記分岐案内体側に向けて案内しない非案内状態になる回動案内体と、この回動案内体の案内状態時に前記回動案内体の一方側と当接する一方側第1ストッパ体と、前記回動案内体の非案内状態時に前記回動案内体の他方側と当接する他方側第1ストッパ体と、前記回動案内体の案内状態時に前記回動案内体の一方側のうち前記一方側第1ストッパ体と当接する部分とは異なる部分と当接する一方側第2ストッパ体と、前記回動案内体の非案内状態時に前記回動案内体の他方側のうち前記他方側第1ストッパ体と当接する部分とは異なる部分と当接する他方側第2ストッパ体とを備えるものである。
【0008】
請求項2記載の仕分装置は、請求項1記載の仕分装置において、回動案内体は、ストッパ当接部と、このストッパ当接部より長手状に形成され、被案内部を分岐案内体側に向けて案内する案内部とを有し、一方側第1ストッパ体は、前記ストッパ当接部の一方側と当接し、他方側第1ストッパ体は、前記ストッパ当接部の他方側と当接し、一方側第2ストッパ体は、前記案内部の一方側と当接し、他方側第2ストッパ体は、前記案内部の他方側と当接するものである。
【0009】
請求項3記載の仕分装置は、請求項2記載の仕分装置において、ストッパ当接部は金属製で、案内部は樹脂製であるものである。
【0010】
請求項4記載の仕分装置は、請求項1ないし3のいずれか一記載の仕分装置において、一方側第1ストッパ体、他方側第1ストッパ体、一方側第2ストッパ体および他方側第2ストッパ体は、いずれも回動案内体と線状または点状に当接するものである。
【0011】
請求項5記載の仕分装置は、請求項1ないし4のいずれか一記載の仕分装置において、一方側第1ストッパ体、他方側第1ストッパ体、一方側第2ストッパ体および他方側第2ストッパ体は、いずれも弾性変形可能であるものである。
【0012】
請求項6記載の仕分装置は、請求項1ないし5のいずれか一記載の仕分装置において、少なくとも一方側第1ストッパ体および他方側第1ストッパ体間の離間距離が調整可能となっているものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、回動案内体の案内状態時に回動案内体の一方側と当接する一方側第1ストッパ体と、回動案内体の非案内状態時に回動案内体の他方側と当接する他方側第1ストッパ体と、回動案内体の案内状態時に回動案内体の一方側のうち一方側第1ストッパ体と当接する部分とは異なる部分と当接する一方側第2ストッパ体と、回動案内体の非案内状態時に回動案内体の他方側のうち他方側第1ストッパ体と当接する部分とは異なる部分と当接する他方側第2ストッパ体とを備えるため、騒音の発生を抑制でき、静音化を図ることができる。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、一方側第1ストッパ体および他方側第1ストッパ体にて回動案内体を適切に位置決めでき、また、一方側第2ストッパ体および他方側第2ストッパ体にて、回動案内体の案内部の先端側が振動して発生するビビリ異音等の騒音を適切に抑制できる。
【0015】
請求項3に係る発明によれば、ストッパ当接部は金属製で、案内部は樹脂製であるため、一方側第1ストッパ体および他方側第1ストッパ体にて回動案内体をより適切に位置決めでき、また、一方側第2ストッパ体および他方側第2ストッパ体にて、回動案内体の案内部の先端側が振動して発生するビビリ異音等の騒音をより適切に抑制できる。
【0016】
請求項4に係る発明によれば、一方側第1ストッパ体、他方側第1ストッパ体、一方側第2ストッパ体および他方側第2ストッパ体は、いずれも回動案内体と線状または点状に当接するため、騒音の発生を適切に抑制でき、静音化を適切に図ることができる。
【0017】
請求項5に係る発明によれば、一方側第1ストッパ体、他方側第1ストッパ体、一方側第2ストッパ体および他方側第2ストッパ体は、いずれも弾性変形可能であるため、騒音の発生を効果的に抑制でき、静音化を効果的に図ることができる。
【0018】
請求項6に係る発明によれば、互いに離間対向する一方側第1ストッパ体および他方側第1ストッパ体間の離間距離を適切に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施の形態に係る仕分装置の要部平面図である。
【図2】同上仕分装置の要部側面図である。
【図3】同上仕分装置の要部後面図である。
【図4】同上仕分装置の要部前面図である。
【図5】同上仕分装置の回動案内体を示す斜視図である。
【図6】同上回動案内体の非案内状態を示す平面図である。
【図7】同上回動案内体の案内状態を示す平面図である。
【図8】同上回動案内体の分解斜視図である。
【図9】同上仕分装置の全体平面図である。
【図10】同上仕分装置の部分断面図である。
【図11】同上仕分装置の物品押出体の自動復帰経路を示す図である。
【図12】同上仕分装置の回動案内体が案内状態に切り換えられる場合の動作説明図である。
【図13】図12に続く動作説明図である。
【図14】図13に続く動作説明図である。
【図15】図14に続く動作説明図である。
【図16】図15に続く動作説明図である。
【図17】図16に続く動作説明図である。
【図18】図17に続く動作説明図である。
【図19】図18に続く動作説明図である。
【図20】同上仕分装置の回動案内体が非案内状態に切り換えられる場合の動作説明図である。
【図21】図20に続く動作説明図である。
【図22】図21に続く動作説明図である。
【図23】図22に続く動作説明図である。
【図24】図23に続く動作説明図である。
【図25】図24に続く動作説明図である。
【図26】図25に続く動作説明図である。
【図27】図26に続く動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の仕分装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0021】
図9および図10において、1は仕分装置で、この仕分装置1は、各種の工場等に設置され物品Wを搬送しながら搬送途中で仕分情報に基づいて仕分けるスラット型の搬送仕分装置である。
【0022】
仕分装置1は、物品Wを水平な搬送方向Aに搬送する搬送手段2と、この搬送手段2の一側部に連設され物品Wを搬送する分岐搬送手段3と、搬送手段2に搬送方向Aと交差、例えば直交する水平な方向に移動可能に設けられその搬送手段2に対する移動により物品Wを搬送手段2上から分岐搬送手段3上に一側方へ押し出して仕分ける複数の移動シュー等の物品押出体4とを備えている。
【0023】
搬送手段2は、例えばスラットコンベヤ等で、互いに離間対向する回行可能な左右1対のチェーン等の無端体6を有している。無端体6は、複数のスプロケット等の回転体(図示せず)に掛け渡され、駆動手段であるモータ7からの動力に基づいて回行する。無端体6には複数本の連結棒8が連結され、各連結棒8にはガイドローラ9が回転可能に取り付けられている。
【0024】
無端体6は上部に往路部6aを有するとともに下部に復路部6bを有し、上部の往路部6aがカバー10にて覆われている。無端体6の往路部6aに近接して位置するガイドローラ9は、コンベヤフレーム11の上フレーム部12に設けられた上部ウレタンレール13上を回転しながら走行し、また、無端体6の復路部6bに近接して位置するガイドローラ9は、コンベヤフレーム11の下フレーム部14に設けられた下部ウレタンレール15上を回転しながら走行する。
【0025】
互いに離間対向する左右1対のコンベヤフレーム11は、複数本の横継ぎ部材16,17にて連結されている。上側の横継ぎ部材16の上面側には往路側の物品押出体4を案内する往路側案内手段18が設けられ、下側の横継ぎ部材17の下面側には復路側の物品押出体4を案内する復路側案内手段19が設けられている。
【0026】
両無端体6間には、両無端体6とともに回行し物品Wを上面に載せて搬送方向Aに搬送する左右方向長手状の複数の搬送体であるスラット20が互いに近接した状態で並設されている。すなわち例えば各スラット20の両端部がそれぞれ2本の連結棒8を介して無端体6に連結されている。そして、スラット20に物品押出体4がスラット20の長手方向である左右方向に移動可能、例えばスライド可能に設けられている。
【0027】
物品押出体4は、スラット20に対する移動により物品Wをスラット20上から分岐搬送手段3上に押し出す押出部21と、往路側案内手段18および復路側案内手段19にて案内される被案内部22と、これら上部の押出部21と下部の被案内部22とを連結する連結部25とを有している。被案内部22は、支持軸であるピン23と、このピン23に回転可能に設けられたベアリング等のローラ24とにて構成されている。
【0028】
往路側案内手段18は、搬送方向Aに沿って位置し物品押出体4の被案内部22のピン23を搬送方向Aに案内するレール状の直進案内体31と、搬送方向Aに対して分岐搬送手段3側に向って傾斜する傾斜方向に沿って位置し被案内部22のローラ24を案内することにより物品押出体4を搬送手段2のスラット20に対して移動させるレール状の分岐案内体32とを有している。
【0029】
そして、図1ないし図4に示すように、分岐案内体32の案内始端部32aの上流には、直進案内体31にて搬送方向Aに沿って案内されてくる被案内部22をそのまま直進させるか、その被案内部22の移動方向の向きを分岐案内体32側に切り換えるかを設定する切換手段33が配設されている。
【0030】
切換手段33は、搬送手段2の搬送始端部の左右いずれか一側、つまり分岐搬送手段3側とは反対側に配設され、直進案内体31の第1直進案内部31aと第2直進案内部31bとの間に位置している。なお、第1直進案内部31aおよび第2直進案内部31bには、ピン23を案内する案内凹溝30が形成されている。
【0031】
切換手段33は、上流側の入口ガイドユニット34と下流側の切換ユニット35とを備え、これら入口ガイドユニット34および切換ユニット35は横継ぎ部材16に対して固定したベースプレート56上に設けられている。
【0032】
入口ガイドユニット34は、直進案内体31の第1直進案内部31aからのピン23を受け入れこの受け入れたピン23を搬送方向Aに沿って案内するピン案内部41を有している。ピン案内部41は、互いに離間対向しピン23を案内する左右1対の案内板部分42を有し、これら両案内板部分42の中間部にはピン導入口43が切欠き形成されている。つまりピン案内部41には、側方に向って開口するピン導入口43を有する直進案内凹溝40が形成されている。
【0033】
また、入口ガイドユニット34は、例えばメンテナンス後や異常発生時に物品押出体4が脱線した場合において、第1直進案内部31aの案内凹溝30から外れたピン23を案内しこのピン23をピン導入口43からピン案内部41の両案内板部分42間つまり直進案内凹溝40に導入する左右1対の戻し用ピン案内部44を有している。両戻し用ピン案内部44は、平面視で下流に向って離間距離が減少するように略ハ字状に配設されている。各戻し用ピン案内部44は、第1案内面45および第2案内面46を有している。
【0034】
そして、案内凹溝30から外れたピン23は、第1案内面45にて案内されてピン導入口43から直進案内凹溝40に導入されるが、例えば噛み込みが発生して物品押出体4およびスラット20が浮き上がった場合等には、案内凹溝30から外れたピン23は、第2案内面46にて案内され、その後、下流側の切換ユニット35の案内面54に当たってから直進案内凹溝52に導入されることとなる(図11参照)。
【0035】
さらに、入口ガイドユニット34は、少なくともピン案内部41の直進案内凹溝40にて案内中の被案内部22のローラ24の通過を検知する光学系の検知手段である切換タイミングセンサ48を有している。
【0036】
切換ユニット35は、一体型ピンガイド50にて構成され入口ガイドユニット34にて案内されてくる被案内部22のピン23を受け入れて案内する樹脂製のピン案内部51を有している。ピン案内部51には、直進案内凹溝52および分岐案内凹溝53が形成されている。ピン案内部51の案内始端部には、平面視で下流に向って離間距離が減少するように略ハ字状をなす左右1対の案内面54が形成されている。案内面54の下流端が直進案内凹溝52の上流端に繋がっている。また、直進案内凹溝52の下流側部分の溝幅寸法はピン23の外径寸法と略同じであるが、直進案内凹溝52の上流側部分の溝幅寸法はピン23の外径寸法よりも大きくなっている。
【0037】
なお、一体型ピンガイド50は、ベースフレーム56に脱着可能に取り付けられたベースプレート55上に設けられている。つまりベースフレーム56からベースプレート55を取り外すことで切換ユニット35のみの交換が可能となっている。
【0038】
また、切換ユニット35は、分岐案内凹溝53にて案内されてくる被案内部22のローラ24を案内する樹脂製のローラ案内部58を有している。ローラ案内部58はローラ24が回転しながら走行する案内面59を有し、この案内面59が分岐案内体32の案内面60に繋がっており、略同一平面上に位置している。
【0039】
さらに、切換ユニット35は、被案内部22のピン23を分岐案内体32側に向けて搬送方向Aに対する傾斜方向に沿って案内する案内状態(図7に示す状態)および被案内部22のピン23を分岐案内体32側に向けて案内せずに第2直進案内部31b側に向けて搬送方向Aに直進させる非案内状態(図6に示す状態)に選択的に切り換えられるアーム状の回動可能な回動案内体61と、この回動案内体61をピン案内部51に対して回動させる回動駆動手段であるロータリソレノイド62とを有している。
【0040】
ロータリソレノイド62は、ベースプレート55に固定したソレノイド取付ベース63に取り付けられたソレノイド本体部64と、このソレノイド本体部64の上面から上方に向って突出する断面略D字状の回動軸である出力軸65とを有している。ソレノイド本体部64内には、永久磁石(図示せず)が設けられている。出力軸65の先端部である上端部にはねじ孔部(図示せず)が形成されている。
【0041】
そして、ロータリソレノイド62は、通電時には永久磁石の磁力に抗して回動案内体61を回動させて非案内状態から案内状態にする。また、ロータリソレノイド62は、非通電状態になった場合でも、永久磁石の磁力で回動案内体61を案内状態から非案内状態に回動させてその非案内状態に保持する。すなわち例えばロータリソレノイド62は、高速動作(例えば16ms)するアクチュエータで、内部の永久磁石の磁力により電源が入っていないときでも、一定方向に動こうとする保持力、つまり回動案内体61を非案内状態に保持する力が働く。本来の動作角度は、本体基準0°の-45°、+45°の合計90°であるが、基準0°近くのそれぞれ-10〜-20°、+10〜+20°付近を使用しそれぞれ左右対称の動作を行う。
【0042】
回動案内体61は、下流側の基端側を中心として上流側の先端側が水平移動するようにロータリソレノイド62からの動力で上下方向の軸線Xを中心として回動可能で、直進案内凹溝52の上流側部分に位置している。つまり回動案内体61は、ロータリソレノイド62の出力軸65の上端部に固設されている。
【0043】
なお、回動案内体61の先端側は略三角状の先細形状に形成され、回動案内体61の先端部61aは、案内状態時にはピン案内部51に形成された一方側覆い部68にて覆われかつ非案内状態時にはピン案内部51に形成された他方側覆い部69にて覆われており、移動してくるピン23と衝突しないようになっている。また、回動案内体61の回動支点である軸線Xは、ピン23が直進移動する移動位置上に位置せず、その移動位置から若干ずれた位置にオフセット配置されている。
【0044】
また、回動案内体61は、鉄等の金属製のアーム状のストッパ当接部(ストッパアーム等)66を下部に有し、かつストッパ当接部66より長手状に形成され案内状態時に被案内部22のピン23を分岐案内体32側に向けて案内する樹脂製のアーム状の案内部(切換レール等)67を上部に有しており、ストッパ当接部66の長手方向寸法は案内部67の長手方向寸法より小さく、略半分である。
【0045】
図5および図8等に示されるように、ストッパ当接部66は、スリット71を有する略C状の取付部分72と、この取付部分72に一体に突設されたアーム状部分73と、このアーム状部分73に一体に突設された上下方向の位置決め用の連結部であるピン部分74とにて構成されている。取付部分72には、1つの略円形状の軸用孔部75および2つのねじ孔部76がそれぞれ上下面に貫通して形成されている。また、取付部分72には、ねじ孔部77がスリット71に連通して形成されている。
【0046】
案内部67は、略円形環状の取付部分81と、この取付部分81に一体に突設されたアーム状部分82とにて構成されている。取付部分81には、1つの略D字状の軸用孔部83および2つの孔部84がそれぞれ上下面に貫通して形成されている。アーム状部分82の下面には凹部85が形成されている。また、アーム状部分82は、下側アーム部82aと、この下側アーム部82aの上面に一体に突設され下側アーム部82aよりも幅狭状に形成された略板状の上側アーム部82bとにて構成されている。
【0047】
そして、上側アーム部82bは、回動案内体61の案内状態時に被案内部22のピン23が摺接してこのピン23を案内する略鉛直面状の案内面86を一側面に有している。この案内面86は、回動案内体61の案内状態時には分岐案内凹溝53の一方側の溝側面53aと繋がって略同一平面上に面上に位置する。分岐案内凹溝53の他方側の溝側面53bは、回動案内体61との対向位置まで延在している。
【0048】
また、下側アーム部82aは、一側面に一方側ストッパ当接面90aを有し、他側面に他方側ストッパ当接面90bを有している。なお、ストッパ当接部66のアーム状部分73の長手方向寸法は、案内部67のアーム状部分82の長手方向寸法の略半分である。
【0049】
そして、ロータリソレノイド62の出力軸65がストッパ当接部66の取付部分72の軸用孔部75および案内部67の取付部分81の軸用孔部83に嵌合され、かつストッパ当接部66のピン部分74が案内部67の凹部85に嵌合される。そして、3つの孔部(図示せず)を有する略円板状の金属製の板部材88が案内部67の取付部分81の上面上に載置され、1本の固定ボルト89が板部材88の中央の孔部から出力軸65のねじ孔部に螺合されかつ2本の固定ボルト89が板部材88の残りの孔部および案内部67の取付部分81の孔部84からストッパ当接部66の取付部分72のねじ孔部76に螺合され、その結果、案内部67が出力軸65に連結固定され、かつ案内部67が板部材88とストッパ当接部66とにて挟持されている。さらに、1本の締付用ボルト(図示せず)がストッパ当接部66の取付部分72のねじ孔部77に螺合されることにより取付部分72の内周面が出力軸65の外周面に圧着固定されている。
【0050】
また一方、切換ユニット35は、回動案内体61の案内状態時(分岐状態時)に回動案内体61のストッパ当接部66の先端部の一方側との当接により回動案内体61の回動を規制して回動案内体61のストッパ当接部66を案内状態に位置決めする一方側第1ストッパ体91と、回動案内体61の非案内状態時(直進状態時)に回動案内体61のストッパ当接部66の先端部の他方側との当接により回動案内体61の回動を規制して回動案内体61のストッパ当接部66を非案内状態に位置決めする他方側第1ストッパ体92とを有している。
【0051】
また、切換ユニット35は、回動案内体61の案内状態時に回動案内体61の一方側のうち一方側第1ストッパ体91と当接する部分より先端側に位置する部分である案内部67の先端部との当接により回動案内体61の回動を規制して回動案内体61の案内部67を案内状態に位置決めする一方側第2ストッパ体93と、回動案内体61の非案内状態時に回動案内体61の他方側のうち他方側第1ストッパ体92と当接する部分より先端側に位置する部分である案内部67の先端部との当接により回動案内体61の回動を規制して回動案内体61の案内部67を非案内状態に位置決めする他方側第2ストッパ体94とを有している。
【0052】
一方側第1ストッパ体91および他方側第1ストッパ体92は回動案内体61を介して左右に互いに離間対向して位置し、一方側第1ストッパ体91は回動案内体61の案内状態時にストッパ当接部66のアーム状部分73の一方側の先端部(回動案内体61の長手方向略中央部)と線状に当接し、他方側第1ストッパ体92は回動案内体61の非案内状態時にストッパ当接部66のアーム状部分73の他方側の先端部(回動案内体61の長手方向略中央部)と線状に当接する。
【0053】
一方側第2ストッパ体93および他方側第2ストッパ体94は回動案内体61を介して左右に互いに離間対向して位置し、一方側第2ストッパ体93は回動案内体61の案内状態時に案内部67のアーム状部分82の一方側の先端部(回動案内体61の先端部)の一方側ストッパ当接面90aと線状に当接し、他方側第2ストッパ体94は回動案内体61の非案内状態時に案内部67のアーム状部分82の他方側の先端部(回動案内体61の先端部)の他方側ストッパ当接面90bと線状に当接する。
【0054】
これら4つの消音緩衝手段である各ストッパ体91,92,93,94は、いずれも弾性変形可能な樹脂製の円柱状部材95にて構成されており、この軸方向が上下方向に一致した円柱状部材95の外周面一部が回動案内体61の所定の被当接部に線状に当接する。なお、弾性部材である円柱状部材95は、例えば全体がウレタン樹脂からなるもので、中実状か中空状かは問わない。
【0055】
ピン23の移動方向下流側の下流側ストッパ手段である第1ストッパ体91,92は、ストッパブロック96に形成されたストッパ保持部である保持凹部97に脱着可能に取り付けられている。すなわち例えば各第1ストッパ体91,92が保持凹部97に嵌脱可能に嵌合されている。また、略直方体状のストッパブロック96はボルト98にてソレノイド取付ベース63に取り付けられている。そして、ソレノイド取付ベース63に対するストッパブロック96の取付位置の左右方向の調整により、互いに離間対向する両第1ストッパ体91,92間の離間距離が調整可能となっている。
【0056】
ピン23の移動方向上流側の上流側ストッパ手段である第2ストッパ体93,94は、一体型ピンガイド50に形成されたストッパ保持部99に脱着可能に取り付けられ、かつ一体型ピンガイド50にボルト等で取り付けられた押え板100にて上方から押えられている。すなわち例えば各第2ストッパ体93,94が保持凹部99に嵌脱可能に嵌合され、この嵌合された第2ストッパ体93,94が保持凹部99内から抜け出ないように押え板100によって保持凹部99に対して押え付けられている。
【0057】
なお、復路側案内手段19は、搬送方向Aに沿って位置するレール状の直進案内体および搬送方向Aに対して傾斜する傾斜方向に沿って位置し被案内部22を案内することにより物品押出体4をスラット20に対して移動させて分岐搬送手段3側とは反対側のもとの位置に戻すレール状の戻し用案内体等にて構成されている。
【0058】
次に、上記仕分装置1の作用等を説明する。
【0059】
まず、図12ないし図19を参照しつつ、切換ユニット35の回動案内体61が非案内状態から案内状態に切り換えられるスイッチユニットの出動作について説明する。
【0060】
図12には回動案内体61の非案内状態が示され、この状態時には、回動案内体61は他方側第1ストッパ体92および他方側第2ストッパ体94と当接しており、物品押出体4の被案内部22は、回動案内体61とは接触せず、搬送方向Aに沿って直進移動する。このとき、回動案内体61には、非通電時でも非案内状態に戻ろうとするトルクがロータリソレノイド62の永久磁石により働いている。
【0061】
そして、分岐すべき物品押出体4が切換タイミングセンサ48との対向位置を通過したときに、制御手段の基板からの指示でロータリソレノイド62が動作して回動案内体61が回動し始める。
【0062】
このとき、分岐すべき物品押出体4に対して先行する1つ下流の物品押出体4は、回動案内体61の先端部61aより必ず下流に位置するため、回動を開始した回動案内体61の先端部61aと衝突することはない。1つ下流の物品押出体4が回動案内体61の先端部61aに絶対衝突しない位置に、切換タイミングセンサ48が設置されている。
【0063】
そして、図13に示すように、回動案内体61は、一方向(図13上、時計回りの方向)への回動により他方側第1ストッパ体92および他方側第2ストッパ体94から離れるが、このとき、先行する1つ下流の物品押出体4は、回動案内体61の回動動作を妨げないようにすり抜けていく。仮に、回動案内体61に当たった場合でも、回動案内体61に当たりながら安全に過ぎていく。瞬間的な時間なので、運用に支障を来たすことはない。
【0064】
次いで、図14および図15に示すように、分岐すべき物品押出体4の被案内部22のピン23が回動案内体61の先端部61aとの対向位置つまり直進案内凹溝52の上流端位置に到着する前に、回動案内体61は、回動を完了して案内状態となる。
【0065】
このとき、回動案内体61の下部のストッパ当接部66の先端部が、ストッパ当接部66と略同一面状にある衝撃を吸収する一方側第1ストッパ体91との当接によって位置決めされる。つまり、この一方側第1ストッパ体91は、主として案内状態の回動案内体61の停止位置を出すのに利用される。
【0066】
一方、一方側第1ストッパ体91よりも上流に位置する一方側第2ストッパ体93は、回動案内体61に対する位置決めの補助的な役割を受け持つ。つまり、回動案内体61の回動動作は高速であるため、回動案内体61のストッパ当接部66の先端部と一方側第1ストッパ体91とが当接すると、回動案内体61の案内部67の先端側が振動してビビリ異音等の騒音が発生するが、一方側第2ストッパ体93は、案内部67の先端側との当接によりその騒音の発生を抑制する。
【0067】
また、分岐すべき物品押出体4の被案内部22のピン23が案内状態の回動案内体61の案内面86にて分岐案内体32側に向けて案内されるとき、回動案内体61の先端側はピン23から図中下方へ向う力を受けるが、一方側第2ストッパ体93は、案内部67の先端側との当接によりそのピン23からの力を受け止め、回動案内体61の基端側およびロータリソレノイド62の出力軸65等に無理な負荷がかかる不具合を防止する。
【0068】
そして、図16および図17に示すように、被案内部22のピン23は、案内状態の回動案内体61の案内面86に摺接しながら分岐案内体32側、つまり分岐案内凹溝53側に向って移動するが、高速になると、回動案内体61の案内面86に当たった瞬間に、案内面86と反対方向に跳ねる場合がある。跳ねると、異音(連続音)が発生することになるが、この異音を抑制するために、案内面86と対向する壁、つまり分岐案内凹溝53の溝側面53bがあり、これら互いに離間対向する案内面86と溝側面53bとの間の距離はピン23の外径寸法と略同じで、これら案内面86および溝側面53bによってピン23の跳ねが抑制される。
【0069】
続いて、図18および図19に示すように、被案内部22のピン23は、案内状態の回動案内体61の案内面86から離れた後、分岐案内凹溝53にて分岐案内体32側に向けて案内され、その後、被案内部22のローラ24がローラ案内部58の案内面59および分岐案内体32の案内面60にて順次案内される。
【0070】
そして、分岐案内体32の案内面60にてローラ24が案内されることにより物品押出体4がスラット20に対して移動し、この移動する物品押出体4の押出部21にてスラット20上の物品Wが押されて分岐搬送手段3上に押し出され、仕分けられる。
【0071】
被案内部22のピン23は、分岐案内凹溝53の溝側面53a,53bにて案内されるが、この分岐案内凹溝53による案内途中で、ピン23で摺動していた物品押出体4がローラ24の回転動作に移り、分岐案内体32側へ進んでいく。この乗り移りは、案内面59,60に対する分岐案内凹溝53の溝側面53aの案内終端側の相対角度が例えば3〜5°に設定されていることにより、衝突音等の騒音なしでスムーズに行われる。
【0072】
なお、分岐搬送手段3側に移動した物品押出体4は、復路側案内手段19の戻し用案内体よる案内によってもとの位置に戻される。
【0073】
次に、図20ないし図27を参照しつつ、切換ユニット35の回動案内体61が案内状態から非案内状態に切り換えられるスイッチユニットの戻り動作ついて説明する。
【0074】
図20には回動案内体61の案内状態が示され、この状態時には、回動案内体61は一方側第1ストッパ体91および一方側第2ストッパ体93と当接しており、物品押出体4の被案内部22は、回動案内体61と接触し、搬送方向Aに対する傾斜方向に沿って分岐移動する。このとき、ロータリソレノイド62には保持電圧、例えば6Vがかかっており、回動案内体61は、案内状態に保持されている。
【0075】
そして、分岐終了し直進させるべき物品押出体4が切換タイミングセンサ48との対向位置を通過したときに、制御手段の基板からの指示でロータリソレノイド62が動作して回動案内体61が回動し始める。
【0076】
このとき、直進させるべき物品押出体4に対して先行する1つ下流の物品押出体4は、回動案内体61の先端部61aより必ず下流に位置するため、回動を開始した回動案内体61の先端部61aと衝突することはない。1つ下流の物品押出体4が回動案内体61の先端部61aに絶対衝突しない位置に、切換タイミングセンサ48が設置されている。
【0077】
そして、図21に示すように、回動案内体61は、他方向(図21上、反時計回りの方向)への回動により一方側第1ストッパ体91および一方側第2ストッパ体93から離れるが、このとき、先行する1つ下流の物品押出体4は、回動案内体61の回動動作をほとんど妨げない位置にあり、回動案内体61の案内面86との対向位置にあったとしても案内面86に摺接しながら安全に過ぎていく。瞬間的な時間なので、運用に支障を来たすことはない。
【0078】
次いで、図22および図23に示すように、直進させるべき物品押出体4の被案内部22のピン23が回動案内体61の先端部61aとの対向位置つまり直進案内凹溝52の上流端位置に到着する前に、回動案内体61は、回動を完了して非案内状態となる。
【0079】
このとき、回動案内体61の下部のストッパ当接部66の先端部が、ストッパ当接部66と略同一面状にある衝撃を吸収する他方側第1ストッパ体92との当接によって位置決めされる。つまり、この他方側第1ストッパ体92は、主として非案内状態の回動案内体61の停止位置を出すのに利用される。
【0080】
一方、他方側第1ストッパ体92よりも上流に位置する他方側第2ストッパ体94は、回動案内体61に対する位置決めの補助的な役割を受け持つ。つまり、回動案内体61の回動動作は高速であるため、回動案内体61のストッパ当接部66の先端部と他方側第1ストッパ体92とが当接すると、回動案内体61の案内部67の先端側が振動してビビリ異音等の騒音が発生するが、他方側第2ストッパ体94は、案内部67の先端側との当接によりその騒音の発生を抑制する。
【0081】
そして、図24に示すように、回動案内体61の非案内状態時に、直進させるべき物品押出体4の被案内部22のピン23は、非案内状態の回動案内体61に当たらないで、直進案内凹溝52内を搬送方向Aに沿った直進方向に進む。
【0082】
ロータリソレノイド62の動作時である作動時にはDC−24Vの電圧をかけ、高速動作させる。回動案内体61が切り換わった瞬間或いは回動案内体61のビビリが収まった程度(例えば動作開始から40ms程度)で、最小限の電圧6Vをかけて最小限の力で保持する。異物を挟んで戻らなかった場合の安全のためと、ロータリソレノイド62の内部のコイルが焼損しないためである。
【0083】
続いて、図25ないし図27に示すように、物品押出体4のピン23は、非案内状態の回動案内体61と干渉しないまま、直進案内凹溝52内をさらに直進するが、回動案内体61との干渉による異音等の騒音の発生は全くない。その後、ピン23は、直進案内凹溝52内から第2直進案内部31bの案内凹溝30内に入り、直進案内体31にて搬送方向Aに沿って案内される。
【0084】
なお、万が一ロータリソレノイド62の動作が遅れてピン23の進行路上に回動案内体61の先端部61aが停止した場合、タイマ後に24Vから6V通電になり、人の指でも簡単に動作できる保持トルクしか発生しない。このため、ピン23が回動案内体61と正面衝突したとしても、回動案内体61は、案内状態側或いは非案内状態側のどちらかの方向に回動する。また、回動案内体61の先端部61aが略三角に尖っているため、また軸線Xがピン23の移動位置に対して若干オフセット配置されているため、更にどちらかに回動しやすい構造となっており、回動案内体61の破損を最小限に食い止めることが可能である。
【0085】
そして、このような仕分装置1によれば、それぞれが樹脂製の円柱状部材95にて構成され回動案内体61と線状に当接する一方側第1ストッパ体91、他方側第1ストッパ体92、一方側第2ストッパ体93および他方側第2ストッパ体94を備えるため、当接に基づく衝撃を適切に吸収できるばかりでなく、騒音の発生を適切に抑制でき、静音化を適切に図ることができ、安定した仕分作業ができる。
【0086】
また、回動案内体61のうち金属製のストッパ当接部66に当接する一方側第1ストッパ体91および他方側第1ストッパ体92にて、回動案内体61を案内状態および非案内状態に適切に位置決めでき、しかも、回動案内体61のうち樹脂製の案内部67に当接する一方側第2ストッパ体93および他方側第2ストッパ体94にて、ストッパ当接部66と第1ストッパ体91,92との当接に基づく案内部67の先端側の振動により発生するビビリ異音等の騒音を適切に抑制でき、静音化をより一層適切に図ることができる。
【0087】
さらに、互いに離間対向する一方側第1ストッパ体91および他方側第1ストッパ体92間の離間距離を適切に調整することができ、回動案内体61の回動範囲を適切に調整できる。
【0088】
また、回動案内体61が下部の金属製のストッパ当接部66と上部の樹脂製の案内部67とにて2段式に構成され、ストッパ当接部66が第1ストッパ体91,92と当接し案内部67が第2ストッパ体93,94と当接するため、回動案内体61の磨耗が低減し、回動案内体61等の耐久性の向上を図ることができる。
【0089】
さらに、万が一故障してロータリソレノイド62に電力が供給されなくなったとしても、ロータリソレノイド62内の永久磁石の磁力で回動案内体61が非案内状態に回動してその非案内状態に保持されるため、全ての物品Wが分岐誤仕分けされてしまうことがなく、直進させることにより他の物品Wが他の分岐部で分岐しようとする動作を妨害することがなくなり、誤仕分けを最小限に抑えることができる。
【0090】
また、例えば−25℃の環境下であっても、ロータリソレノイド62は動作時間の遅れの発生がなく、安定した動作が可能であり、よって、安定した仕分け作業ができる。
【0091】
なお、各ストッパ体91,92,93,94は、回動案内体61と線状に当接するものには限定されず、例えば回動案内体61と点状に当接するものでもよい。
【0092】
また、各ストッパ体91,92,93,94は、円柱状部材95にて構成されたものには限定されず、回動案内体61と線状または点状に当接する湾曲面等を有するものであればよく、例えば半円柱状、球状、半球状、半円板状等の部材にて構成されたものでもよい。
【0093】
さらに、各ストッパ体91,92,93,94は、弾性変形可能なウレタンゴムを含むウレタン樹脂等の弾性部材からなるものには限定されず、例えばシリコンゴム、その他のゴム類等からなるものや、弾性変形可能な金属等からなるもの等でもよい。
【0094】
また、回動案内体61の案内状態時に回動案内体61の一方側のうち一方側第1ストッパ体91と当接する部分とは異なる部分である先端側部分と当接する一方側第2ストッパ体93と、回動案内体61の非案内状態時に回動案内体61の他方側のうち他方側第1ストッパ体92と当接する部分とは異なる部分である先端側部分と当接する他方側第2ストッパ体94とを有する構成には限定されず、例えばストッパ当接部66と案内部67とを同じ長さの構成にして、一方側第2ストッパ体93が回動案内体61の一方側のうち一方側第1ストッパ体91と当接する部分の上側部分(または下側部分)と当接しかつ他方側第2ストッパ体94が回動案内体61の他方側のうち他方側第1ストッパ体92と当接する部分の上側部分(または下側部分)と当接する構成等でもよい。
【0095】
また、消音緩衝手段として左右1対の第1ストッパ体91,92および左右1対の第2ストッパ体93,94のみを備える構成には限定されず、例えば両ストッパ体間に位置する第3ストッパ体をさらに備える構成等でもよい。
【0096】
さらに、回動案内体61は、金属製のストッパ当接部66と樹脂製の案内部67とにて構成されたものには限定されず、例えば金属或いは樹脂等の同一材料で一体に形成したもの等でもよい。
【0097】
また、ストッパ当接部66の基端部が出力軸65に脱着可能に取り付けられ、案内部67の基端部が出力軸65に脱着可能に取り付けられ、ストッパ当接部66の先端部が案内部67の中間部に脱着可能に連結された構成には限定されず、例えば出力軸65に固着したストッパ当接部66に案内部67を固着した構成や、出力軸65に固着した案内部67にストッパ当接部66を固着した構成等でもよい。
【0098】
さらに、互いに離間対向する一方側第2ストッパ体93および他方側第2ストッパ体94間の離間距離が調整可能な構成としてもよい。
【0099】
また、切換手段33が搬送手段2の搬送始端部の左右いずれか一側に設けられた構成には限定されず、例えば切換手段33が搬送手段2の搬送始端部の左右両側に設けられ物品Wを左右両側に仕分ける構成等でもよい。
【符号の説明】
【0100】
1 仕分装置
2 搬送手段
4 物品押出体
22 被案内部
32 分岐案内体
61 回動案内体
66 ストッパ当接部
67 案内部
91 一方側第1ストッパ体
92 他方側第1ストッパ体
93 一方側第2ストッパ体
94 他方側第2ストッパ体
A 搬送方向
W 物品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を搬送方向に搬送する搬送手段と、
この搬送手段に前記搬送方向と交差する方向に移動可能に設けられ、被案内部を有する物品押出体と、
前記被案内部を案内することにより前記物品押出体を前記搬送手段に対して移動させる分岐案内体と、
基端側を中心として回動可能に設けられ、前記被案内部を前記分岐案内体側に向けて案内する案内状態および前記被案内部を前記分岐案内体側に向けて案内しない非案内状態になる回動案内体と、
この回動案内体の案内状態時に前記回動案内体の一方側と当接する一方側第1ストッパ体と、
前記回動案内体の非案内状態時に前記回動案内体の他方側と当接する他方側第1ストッパ体と、
前記回動案内体の案内状態時に前記回動案内体の一方側のうち前記一方側第1ストッパ体と当接する部分とは異なる部分と当接する一方側第2ストッパ体と、
前記回動案内体の非案内状態時に前記回動案内体の他方側のうち前記他方側第1ストッパ体と当接する部分とは異なる部分と当接する他方側第2ストッパ体と
を備えることを特徴とする仕分装置。
【請求項2】
回動案内体は、
ストッパ当接部と、
このストッパ当接部より長手状に形成され、被案内部を分岐案内体側に向けて案内する案内部とを有し、
一方側第1ストッパ体は、前記ストッパ当接部の一方側と当接し、
他方側第1ストッパ体は、前記ストッパ当接部の他方側と当接し、
一方側第2ストッパ体は、前記案内部の一方側と当接し、
他方側第2ストッパ体は、前記案内部の他方側と当接する
ことを特徴とする請求項1記載の仕分装置。
【請求項3】
ストッパ当接部は金属製で、案内部は樹脂製である
ことを特徴とする請求項2記載の仕分装置。
【請求項4】
一方側第1ストッパ体、他方側第1ストッパ体、一方側第2ストッパ体および他方側第2ストッパ体は、いずれも回動案内体と線状または点状に当接する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の仕分装置。
【請求項5】
一方側第1ストッパ体、他方側第1ストッパ体、一方側第2ストッパ体および他方側第2ストッパ体は、いずれも弾性変形可能である
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の仕分装置。
【請求項6】
少なくとも一方側第1ストッパ体および他方側第1ストッパ体間の離間距離が調整可能となっている
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載の仕分装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2010−235280(P2010−235280A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−86639(P2009−86639)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000103426)オークラ輸送機株式会社 (84)
【Fターム(参考)】