説明

代行管理サーバ

【課題】商品提供者の指示に応じてバーコードとコンテンツを対応させて管理するサーバを提供する。
【解決手段】代行管理サーバ2は発行するQRコード61に割り当てられたQRコード番号の指定とQRコード61の内容を確認するための管理情報の入力とコンテンツのアップロードを商品提供者端末3から受け付け、これらを対応づけてMDB21に記憶する。QRコード61をプリンタ4でプリントして商品6に添付してエンドユーザに販売し、エンドユーザ端末5で商品6に添付されたQRコード61を読み取るとQRコード61に対応するコンテンツがコンテンツ配信リソース22からエンドユーザ端末5に配信される。以上の処理により、商品提供者は、代行管理者から提供されたQRコード61に、配信したい所望のコンテンツを対応づけることができる。商品提供者は、QRコード61の管理・発行を行う設備を自前で開発・運用する必要は全くなく、QRコード61を低コストで商品6に添付しエンドユーザなどに販売できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は代行管理サーバに係り、特にコンテンツとコンテンツへのアクセス情報を埋め込んだ二次元コードとを対応させて管理する代行管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バーコードを読み取って画像や文字などのコンテンツを配信する情報システムが考案されている。例えば特許文献1の情報提供システムは、バーコードが印刷されたカード、葉書、ポスター、雑誌などの表示媒体と、バーコードを読み取るバーコードリーダと、読み取られた情報を送信し、返送された情報を表示・出力する端末装置と、端末装置と通信ネットワークを介して接続しバーコードに対応する情報を保存・蓄積する配信情報データベースと、カードなどの表示媒体の作成を申し込む手段と、返送する情報をデータベースに登録・保存する手段と、バーコードに対応する情報を端末装置に送信する手段と、ユニークなバーコードの生成手段とを備えている。
【特許文献1】特開2002−312269号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述の特許文献1の技術では、コンテンツをバーコードと対応させてデータベースに登録・保存することはできるものの、商品にバーコードを添付してエンドユーザに提供する商品提供者が、どのバーコードをどのコンテンツと対応させるかを自分で指定することはできない。このため、商品提供者は、コンテンツと商品に添付されたバーコードとの対応も管理できず、商品提供者がバーコード添付の商品によってエンドユーザに配信を意図したコンテンツと実際に配信されるコンテンツが食い違うという問題が生じる。
【0004】
かかる問題を解決するため、コンテンツとバーコードとの対応の管理を行うシステムを商品提供者自身が構築・運営する方策も考えられるが、商品提供者がバーコードの管理を行わなければならずコスト負担が大きい。本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、商品提供者の指示に応じてバーコードとコンテンツを対応させて管理するサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、音声を含むコンテンツにアクセスするためのアクセス情報が埋め込まれた二次元コードが添付された商品を提供する商品提供者の端末を介し、前記二次元コード及び前記コンテンツの代行管理を受け付ける代行管理サーバであって、前記商品提供者に提供されている二次元コードの指定を前記商品提供者の端末から受け付ける二次元コード指定受付部と、前記指定された二次元コードの内容を前記商品提供者が確認するための管理情報の入力を前記商品提供者の端末から受け付ける管理情報受付部と、前記指定された二次元コードに対応づけられる1又は複数のコンテンツのアップロードを前記商品提供者の端末から受け付けるコンテンツ受付部と、前記指定された二次元コードと前記管理情報と前記コンテンツとを対応づけて記憶する記憶部と、前記二次元コードと前記管理情報と前記コンテンツとの対応を確認する情報を前記商品提供者の端末に送信する管理情報送信部と、を備える代行管理サーバを提供する。
【0006】
この発明によると、商品提供者は、二次元コードとコンテンツの対応管理を行う設備を自前で開発・運用する必要は全くなく、配信したいコンテンツへのアクセス情報の埋め込まれた二次元コードを低コストで商品に添付しエンドユーザに販売できる。また、商品提供者のアップロードしたコンテンツと二次元コードとの対応を商品管理者に代わって管理するため、二次元コードを発行した数に応じた対価や各商品提供者の記憶部の使用容量に応じた対価を商品提供者の端末から電子決済などで得るビジネスを実施することが可能である。
【0007】
請求項2に係る発明は、エンドユーザの端末が前記発行された二次元コードを読み取ったことに応じ、該読み取った二次元コードに対応するコンテンツを前記エンドユーザの端末に配信する配信部をさらに備える請求項1に記載の代行管理サーバを提供する。
【0008】
この発明によると、商品に添付された二次元コードをエンドユーザの携帯電話などの端末で読み取ると、読み取った二次元コードに対応するコンテンツをエンドユーザの端末に送信し、エンドユーザはコンテンツを楽しむことができる。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記商品提供者の端末から前記コンテンツの配信方法の指定を受け付ける配信方法指定受付部をさらに備え、前記配信部は前記コンテンツの配信方法に従って前記コンテンツを配信する請求項2に記載の代行管理サーバを提供する。
【0010】
この発明によると、様々な配信方法でコンテンツを配信できる。
【0011】
請求項4に係る発明は、前記配信方法は読み取った二次元コードに対応する1つのコンテンツを配信すること、読み取った二次元コードに対応する複数のコンテンツのいずれかをランダムに配信すること又は特定の日時に特定のコンテンツを配信することである請求項3に記載の代行管理サーバを提供する。
【0012】
請求項5に係る発明は、前記商品提供者の端末から前記コンテンツの配信期間の指定を受け付ける配信期間受付部をさらに備え、前記配信部は前記配信期間内に前記コンテンツを配信する請求項2〜4のいずれかに記載の代行管理サーバを提供する。
【0013】
この発明によると、コンテンツ配信の有効期間を設定でき、時宜にかなったコンテンツ配信を行うことができる。
【0014】
請求項6に係る発明は、前記商品提供者の端末から各二次元コードに対応づけられたコンテンツが配信されるべき日時及びテスト配信先の指定を受け付けるテスト配信受付部をさらに備え、前記配信部はテスト配信の指示に応じて前記指定された日時に配信されるべきコンテンツを前記テスト配信先に配信する請求項2〜4のいずれかに記載の代行管理サーバを提供する。
【0015】
この発明によると、将来の特定日時に配信されるべきコンテンツを指定のテスト配信先に実際に即時配信させて内容を確認することができる。
【発明の効果】
【0016】
この発明によると、商品提供者は、二次元コードとコンテンツの対応管理を行う設備を自前で開発・運用する必要は全くなく、配信したいコンテンツへのアクセス情報の埋め込まれた二次元コードを低コストで商品に添付しエンドユーザに販売できる。また、商品提供者のアップロードしたコンテンツと二次元コードとの対応を商品管理者に代わって管理するため、二次元コードを発行した数に応じた対価や各商品提供者の記憶部の使用容量に応じた対価を商品提供者の端末から電子決済などで得るビジネスを実施することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付した図面を参照し本発明の好ましい実施の形態を説明する。
【0018】
[概略構成]
図1は、本発明の好ましい実施形態に係る代行管理サーバ2を利用したコンテンツ配信システムの概略構成図である。このシステムは、音や静止画像や動画などのコンテンツへのアクセス情報を埋め込んだ二次元コード61をプリンタ4で印刷し、二次元コード61を添付した写真プリント・マグカップ・チラシ・ぬいぐるみなどの商品6を、商品提供者が販売サイト1を通じてエンドユーザに販売するために利用される。マグカップを使用する喫茶店や、チラシを配布する映画館などに二次元コード61の添付されたマグカップ・チラシなどを直接販売する態様も可能である。QRコード61を商品6に添付する態様は何でもよく、商品にQRコード61を直接印刷する態様の他、QRコード61をプリントした媒体(シールなど)を商品6に貼付する態様も可能である。
【0019】
商品6に添付する二次元コード61と配信したいコンテンツとの対応は代行管理サーバ2で管理する。代行管理サーバ2は管理データベース(MDB)21を有し、MDB21では二次元コード61と1又は複数のコンテンツとを対応させて記憶する。代行管理サーバ2が販売サイト1から商品6の販売実績(商品6の販売数など)を取得し、販売実績に応じた料金(報酬)を代行管理サーバ2から商品提供者端末3に対して電子決済してもよい。
【0020】
管理の依頼は、代行管理サーバ2とインターネットなどのネットワークで接続された商品提供者の保有する商品提供者端末3を介して行い、商品提供者自身は代行管理サーバ2の構築・運営などの管理を行わない。即ち、代行管理サーバ2の管理者である代行管理者は、二次元コード61とコンテンツの管理を商品提供者の代わりに行うASP(Application Service Provider)の役割を果たす。図1では、代行管理サーバ2に接続された商品提供者端末3は1つであるが、異なる商品提供者がそれぞれ保有する複数の商品提供者端末3が代行管理サーバ2と接続されていてもよく、この場合、二次元コード61とコンテンツとの対応の管理は商品提供者ごとに行えばよい。販売サイト1のメンテナンスなどの管理は商品提供者や代行管理者が行ってもよいし、商品提供者や代行管理者とは別個のサイト管理者が行ってもよい。代行管理者とサイト管理者が同一でもよい。
【0021】
さらに、このシステムは、二次元コード61の添付された商品6を入手したエンドユーザが二次元コード61に埋め込まれたアクセス情報に基づいてコンテンツ配信リソース22(データダウンロードサイトや録音音声再生センタなど)にアクセスし、コンテンツの配信を受けるために利用される。アクセス情報はコンテンツ配信リソース22にアクセスするために必要な情報であり、音声データ・画像データのダウンロードサイトのアドレスや電話音声の再生をする録音音声再生センタの電話番号並びに再生すべき電話音声の識別子の記述されたWebページのURL(Uniform Resource Locator)などである。エンドユーザが保有する携帯電話機などで構成されるエンドユーザ端末5にはコードリーダ51とコンテンツ配信リソース22にアクセスしてコンテンツの配信を受ける通信部52が備えられている。コードリーダ51は商品6に添付されている二次元コード61に埋め込まれたアクセス情報を読み取り、通信部52はアクセス情報で示されるコンテンツ配信リソース22にアクセスしてコンテンツの配信を受ける。なお商品6には、販売サイト1でエンドユーザが任意にアップロードした画像Iを印刷してもよい。
【0022】
コンテンツ配信リソース22は、アクセスしたエンドユーザ端末5の読み取った二次元コード61に対応するコンテンツをエンドユーザ端末5に配信する。以下、説明の簡略のため、コンテンツ配信リソース22は代行管理サーバ2に備えられているものとするが、コンテンツ配信リソース22は代行管理サーバ2の外部に設けてもよい。例えば、配信するコンテンツが録音音声の場合、CTI(Computer Telephony Integration)などを用いて、アクセス情報の読み取りに応じて代行管理サーバ2とは別個のコンテンツ配信リソース22である録音音声再生センタと通信部52とが接続するようにし、通信部52で録音音声再生センタからの録音音声を受信して図示しないスピーカで再生してもよい。代行管理サーバ2がコンテンツ配信リソース22からコンテンツの配信実績(コンテンツへのアクセス回数など)を取得し、配信実績に応じた料金(報酬)を代行管理サーバ2から商品提供者端末3に対して電子決済してもよい。
【0023】
なお、代行管理サーバ2にアップロードするコンテンツは、種々の態様を取ることが可能である。例えば、商品提供者とは別個のコンテンツ提供者から商品提供者がコンテンツの提供を受け、商品提供者が提供を受けたコンテンツと二次元コード61の対応づけを任意に設定できるようにしてもよいし、商品提供者自身がコンテンツを作成してもよい。以下の説明では簡略のため二次元コード61はQRコードであるとするが、二次元コード61をQRコードに限定する趣旨ではない。二次元コード61は、スタック型二次元コードであるPDF417・データコード・マキシコードやマトリックス型二次元コードなど特に限定されない。
【0024】
[処理の流れ]
次に、図2のフローチャートに基づき、代行管理サーバ2の実行する代行管理処理の流れを説明する。代行管理処理はアクセス情報の埋め込まれたQRコード61とコンテンツとの対応を指定する処理である。複数の商品提供者端末3が代行管理サーバ2に接続されている場合、この処理は商品提供者端末3ごとに実行される。
【0025】
この処理の前提として、代行管理者と商品提供者の間で1又は複数のQRコード61の販売契約が締結されている。代行管理者は、契約締結に応じて一意的なユーザIDとパスワードを商品提供者に提供するとともに、契約内容に応じて1又は複数のQRコード61を商品提供者に提供する。商品提供者は、提供されたQRコード61をマグカップやぬいぐるみなどの所望の商品6に自由に添付してエンドユーザその他の者に販売する。
【0026】
以下の処理は、商品提供者端末3から代行管理サーバ2へのアクセス要求によって開始するが、この開始タイミングはQRコード61の添付された商品6の販売のタイミングとは無関係である。従って、QRコード61を商品6に添付して販売した後に、そのQRコード61に対応させるコンテンツを定めることも可能である。
【0027】
S0では、代行管理サーバ2は、商品提供者端末3から入力された一意的なユーザIDとパスワードで商品提供者端末3を認証し、ユーザIDとパスワードが真正であれば商品提供者端末3のアクセスを許可して以下のステップS1以降の処理に進む。この処理は公知の認証サーバで実現できる。
【0028】
S1では、QRコード指定画面を商品提供者端末3に送信し、この画面を介してコンテンツを対応づけたいQRコード61の指定を受け付ける。図3は商品提供者端末3に表示されるQRコード指定画面の一例である。QRコード発行画面は商品提供者端末3に表示され、この画面で商品提供者に提供(販売)済みの各QRコード61に一意に割り当てられたQRコード番号(この図では番号N1〜N4が割り当てられている)を図示しないマウスやキーボードなどで指定すると該番号に対応するQRコード61の指定が完了する。QRコード番号に対応するQRコード61は予め商品提供者に販売されており、QRコード指定画面には販売されたQRコード61に対応する番号が表示される。商品提供者は購入したQRコード61の範囲内で自由にQRコード61を指定できる。
【0029】
S2では、QRコード番号の指定に応じて管理情報設定画面を商品提供者端末3に送信し、この画面を介して管理情報の入力を受け付ける。図4は商品提供者端末3に表示される管理情報設定画面の一例である。管理情報設定画面は商品提供者端末3に表示され、指定したQRコード番号に対応する管理情報(QRコード61のタイトルやコメントなどQRコード61の内容を確認するための情報)をキーボードなどでそれぞれボックス102・ボックス100に入力すると管理情報の受け付けが完了する。入力された管理情報はQRコード番号に対応づけられてMDB21に記憶される。
【0030】
S3では、引き続き管理情報設定画面を介して、指定のQRコード番号に対応したコンテンツの配信方法の設定を受け付ける。コンテンツの配信方法の設定は、図4の管理情報設定画面に表示されるラジオボタン103のいずれか1つを指定することで受け付けられる。この図では一例として、3つの配信方法「ひとつのデータを配信する」、「複数のデータをランダムに配信する」、「複数のデータを日時に応じて配信する」に対応する3つのラジオボタン103のうちのいずれか1つを指定できる。
【0031】
配信方法「ひとつのデータを配信する」が指定されると、コンテンツ配信リソース22は1つのQRコード61に対応する1つのコンテンツを配信する。配信方法「複数のデータをランダムに配信する」が指定されると、コンテンツ配信リソース22は1つのQRコード61に対応する複数のコンテンツのうちいずれか1つをランダムに選択し、選択したコンテンツを配信する。配信方法「複数のデータを日時に応じて配信する」が指定されると、コンテンツ配信リソース22は1つのQRコード61に対応する複数のコンテンツについて、各コンテンツに対応する特定の配信時間(例えば2004年12月25日午前0時0分などの配信日時)の設定を受け付けるか自動的に設定し(各コンテンツの配信時間を一時間おきに自動設定するなど)、各配信時間の到来に応じてコンテンツを配信する。
【0032】
即ち、コンテンツ配信リソース22は指定された配信方法でコンテンツを配信するため、商品提供者が所望の配信方法を指定するだけで様々な態様でコンテンツを配信させることができる。なお、1つのQRコード61に複数のコンテンツを対応させるには、後述の図5のコンテンツ指定画面の参照ボタン105a・bで複数のコンテンツを選択すればよい。指定された配信方法はS1で指定されたQRコード番号と対応づけられてMDB21に記憶される。
【0033】
S4では、コンテンツ指定画面を商品提供者端末3に送信し、この画面からコンテンツのアップロードを受け付ける。図5はコンテンツ指定画面の一例である。この画面では、参照ボタン105a又は105bの押下に応じて商品提供者端末3に保存されている音声ファイル(wavファイル)あるいは画像ファイルの指定を受け付ける。送信ボタン111が押下されると、商品提供者端末3から代行管理サーバ2に指定された音声ファイルあるいは画像ファイルがアップロードされる。なお、この画面では電話音声を録音/再生する音声音再生センタに接続する電話番号をボックス105cに表示しており、商品提供者はその電話番号に電話をかけて音声を録音し、この録音音声を指定のQRコード番号に対応するコンテンツとすることも可能である。代行管理サーバ2は、商品提供者端末3からアップロードされたコンテンツとS1で指定されたQRコード番号とを対応づけてMDB21に記憶する。
【0034】
S5では、コンテンツ指定画面からコンテンツ有効期間の設定を受け付ける。コンテンツ有効期間の設定は、図5のコンテンツ指定画面のボックス106で受け付けられる。ボックス106には有効期間の開始時刻と終了時刻を入力できる。コンテンツ配信リソース22によるコンテンツの配信は有効期間内に行われ、有効期間外にエンドユーザ端末5からコンテンツの配信が要求されても配信はされない。このため、時宜にかなったコンテンツ配信を行うことができる。
【0035】
S6では、図3〜図5のいずれかの画面で確認タブ108が押下されたことに応じ、QRコード番号と管理情報とコンテンツとの対応をMDB21から取得し、確認画面を商品提供者端末3に送信して表示させる。図6は確認画面の一例である。確認画面では、コンテンツが配信されるべき特定日時と配信先をそれぞれ日時ボックス107及びアドレスボックス110に入力することで指定できる。「テスト実施」ボタン120が押下されると、コンテンツ配信リソース22は、日時ボックス107に入力された日時に配信されるべきコンテンツを、アドレスボックス110に入力されたアドレスに配信する。このため、将来の特定の時点に配信されるべきコンテンツを実際に指定のアドレスに直ちに配信させて内容が正しいか否かを確認できる。
【0036】
なお、販売サイト1とプリンタ4を一体構成した店頭端末を作成し、エンドユーザがこの店頭端末を操作することで商品6の購入を依頼し、QRコード61が添付された商品6を店頭で受け取れるようにしてもよい。エンドユーザがQRコード61の添付された商品6を入手し、QRコード61をコードリーダ51で読み取ってコンテンツ配信リソース22にアクセスすれば、コンテンツの配信を受けることができる。
【0037】
以上の処理により、商品提供者は、代行管理者から提供されたQRコード61に、配信したい所望のコンテンツを対応づけることができる。商品提供者は、QRコード61の管理・発行を行う設備を自前で開発・運用する必要は全くなく、QRコード61を低コストで商品6に添付しエンドユーザなどに販売できる。一方、代行管理者は、代行管理サーバ2を用いて商品提供者に販売したQRコード61とコンテンツの対応を管理するため、QRコード61を商品提供者端末3に発行した数に応じた対価や各商品提供者のMDB21の使用容量に応じた対価を商品提供者端末3から電子決済などで得るビジネスを実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の好ましい実施形態に係る代行管理サーバを利用したコンテンツ配信システムの機能構成図
【図2】代行管理処理の流れを示すフローチャート
【図3】QRコード指定画面の一例を示す図
【図4】管理情報設定画面の一例を示す図
【図5】コンテンツ指定画面の一例を示す図
【図6】確認画面の一例を示す図
【符号の説明】
【0039】
1:販売サイト、2:代行管理サーバ、3:商品提供者端末、4:プリンタ、5:エンドユーザ端末、6:商品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声を含むコンテンツにアクセスするためのアクセス情報が埋め込まれた二次元コードが添付された商品を提供する商品提供者の端末を介し、前記二次元コード及び前記コンテンツの代行管理を受け付ける代行管理サーバであって、
前記商品提供者に提供されている二次元コードの指定を前記商品提供者の端末から受け付ける二次元コード指定受付部と、
前記指定された二次元コードの内容を前記商品提供者が確認するための管理情報の入力を前記商品提供者の端末から受け付ける管理情報受付部と、
前記指定された二次元コードに対応づけられる1又は複数のコンテンツのアップロードを前記商品提供者の端末から受け付けるコンテンツ受付部と、
前記指定された二次元コードと前記管理情報と前記コンテンツとを対応づけて記憶する記憶部と、
前記二次元コードと前記管理情報と前記コンテンツとの対応を確認する情報を前記商品提供者の端末に送信する管理情報送信部と、
を備える代行管理サーバ。
【請求項2】
エンドユーザの端末が前記二次元コードを読み取ったことに応じ、該読み取った二次元コードに対応するコンテンツを前記エンドユーザの端末に配信する配信部をさらに備える請求項1に記載の代行管理サーバ。
【請求項3】
前記商品提供者の端末から前記コンテンツの配信方法の指定を受け付ける配信方法指定受付部をさらに備え、
前記配信部は前記コンテンツの配信方法に従って前記コンテンツを配信する請求項2に記載の代行管理サーバ。
【請求項4】
前記配信方法は読み取った二次元コードに対応する1つのコンテンツを配信すること、読み取った二次元コードに対応する複数のコンテンツのいずれかをランダムに配信すること又は特定の日時に特定のコンテンツを配信することである請求項3に記載の代行管理サーバ。
【請求項5】
前記商品提供者の端末から前記コンテンツの配信期間の指定を受け付ける配信期間受付部をさらに備え、
前記配信部は前記配信期間内に前記コンテンツを配信する請求項2〜4のいずれかに記載の代行管理サーバ。
【請求項6】
前記商品提供者の端末から各二次元コードに対応づけられたコンテンツが配信されるべき日時及びテスト配信先の指定を受け付けるテスト配信受付部をさらに備え、
前記配信部はテスト配信の指示に応じて前記指定された日時に配信されるべきコンテンツを前記テスト配信先に配信する請求項2〜4のいずれかに記載の代行管理サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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