説明

伸縮棒

【課題】伸縮棒の構造を簡素で軽量なものとし、長さの調整及び固定が、短い間隔で可能な伸縮棒を提供することを目的とする。
【解決手段】本伸縮棒は、筒1と当該筒1に収納される可動棒2と該筒1開口部に嵌合される固定キャップ3の三部品で構成され、簡素且つ軽量なものとなった。
該伸縮棒は、約280mm〜約480mmの範囲で伸縮可能であり、約8mmの間隔にての長さ調整ができる構造に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単な操作で所定の長さに調整及び固定可能な伸縮棒に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、調整可能な伸縮棒は提案されていた。
特許文献1及び特許文献2は、部品点数が多く構造も複雑であり、伸縮棒の長さを固定する位置が少なく、限られている。
【特許文献1】特開平6−129412号 公開特許公報
【特許文献2】特開平10−325698号 公開特許公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記のような従来の課題を解決するものであり、構浩は簡素且つ軽量なものとし、長さの調整及び固定が、可動棒の凹部の数だけ可能な伸縮棒を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の発明は、筒と該筒に収納される可動棒を有し、該筒開口部に固定キャップを嵌合して構成したものである。
【0005】
第2の発明は、第1の発明の改良に関するものであって、第1の発明における可動棒は、筒挿入側に抜け防止のための機能を、その反対側に他部品との接合機能を有し、又、中央部に凹凸形状を設け、固定キャップからの突出長さを調整するための手段を付加した伸縮棒である。
【0006】
第3の発明は、第1の発明、又は第2の発明の改良に関するものであって、固定キャップと嵌合した筒は、可動棒を挿入した後、該筒の開口部を見て反時計回りに回転させることにより、該可動棒を固定できる手段を付加した伸縮棒である。
【0007】
第4の発明は、第1の発明、又は第2の発明、又は第3の発明の改良に関するものであって、筒は開口部と反対側に、平板形状部分を設けたことにより、人の指での回転運動を容易にするための手段を付加した伸縮棒である。
【0008】
第5の発明は、第1の発明、又は第2の発明、又は第3の発明、又は第4の発明の改良に関するものであって、固定キャップは、可動棒の凹部に嵌合する様に、該可動棒挿入口側に凸部形状を、該固定キャップの筒の部分に、係止機能の手段を付加した伸縮棒である。
【発明の効果】
【0009】
第1の発明の効果であるが、筒と該筒に収納される可動棒を有し、該筒開口部に固定キャップを嵌合する構成としたため、部品点数が3点と簡素且つ軽量なものである。
【0010】
第2の発明の効果であるが、上記可動棒は、上記筒挿入側に抜け防止のための機能を、その反対側に他部品との接合機能を有し、又、中央部に凹凸形状を設けたことにより、上記固定キャップからの突出長さの調整を可能とすることができる。
【0011】
第3の発明の効果であるが、上記固定キャップと嵌合した上記筒は、上記可動棒を挿入した後、該筒の開口部を見て反時計回りに回転させることにより、該可動棒を固定可能とすることができる。
【0012】
第4の発明の効果であるが、上記筒は開口部と反対側に、平板形状部分を設けたことにより、容易に人の指での回転運動を可能とすることができる。
【0013】
第5の発明の効果であるが、上記固定キャップは、上記可動棒の凹部に嵌合する様に、該可動棒挿入口側に凸部形状を、該固定キャップの筒の部分に、係止機能を有したものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図に従って説明する。
図1に示す様に、本伸縮棒は、筒1と当該筒1に収納される可動棒2と該筒1開口部に嵌合される固定キャップ3から形成されている。
【0015】
図2に示す様に、伸縮棒は、約280mm〜約480mmの範囲で伸縮可能であり、約8mmの間隔にて長さ調整ができる構造に形成されている。
【0016】
図3に第1実施例を示す。
可動棒2の先端部には、他部品との接合機能を有している。接合される部品に、接合されるための特定形状を有していれば、冶具を必要としない軽度な力で接合できる構造に形成されている。
【0017】
図4に示す様に、筒1を矢印方向に約90°回転させることにより軽度な力で、可動棒2の固定が可能となる構造に形成されている。同様に、筒1を矢印と反対方向に約90°回転させることにより、固定解除が可能となる構造に形成されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】伸縮棒の部品構成を示す説明図。
【図2】伸縮棒の伸ばした状態、縮めた状態を示す説明図。
【図3】第1実施例の使用状態を示す説明図。
【図4】伸縮棒の固定及び固定解除を示す斜視説明図。
【符号の説明】
【0019】
1 筒
2 可動棒
3 固定キャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒と該筒に収納される可動棒を有し、該筒開口部に固定キャップを嵌合したことを特徴とする伸縮棒。
【請求項2】
上記可動棒は、上記筒挿入側に抜け防止のための機能を、その反対側に他部品との接合機能を有し、又、中央部に上記固定キャップからの突出長さを調整するための凹凸形状を有する請求項1記載の伸縮棒。
【請求項3】
上記固定キャップと嵌合した上記筒は、上記可動棒を挿入した後、該筒の開口部を見て反時計回りに回転させることにより、該可動棒を固定できることを特徴とする請求項1、又は請求項2記載の伸縮棒。
【請求項4】
上記筒は開口部と反対側に、人の指での回転運動を容易にするための平板形状部分を有する請求項1、又は請求項2、又は請求項3記載の伸縮棒。
【請求項5】
上記固定キャップは、上記可動棒の凹部に勘合する様に、該可動棒挿入口側に凸部形状を、該固定キャップの筒の部分に、係止機能を有する請求項1、又は請求項2、又は請求項3、又は請求項4記載の伸縮棒。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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