説明

伸縮管装置

【課題】ベローズ管の軸線方向に対して直角な方向にも曲げることができ、温度変化に伴う変位のみならず地震動に伴う変位、更に、角度変位も吸収することができる。
【解決手段】水道水が流れるベローズ管11と、ベローズ管11の各端部に取り付けられる端管12,13と、ベローズが形成されると共に、ベローズ管11と離間した外側に、ベローズ管11の端部側を固定端として、ベローズ管11の軸線の中央部の方向に延在される第1及び第2のカバー16,17とを備える。第1のカバー16は、先端部に第1の直管部が形成されており、第2のカバー17は、先端部に第2の直管部が形成されており、第1の直管部と第2の直管部とは、ベローズ管11の略中央部において、移動可能に重ね合わされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水管橋の露出部、埋設部等において、水道管等の導管の温度変化による伸縮や地盤沈下、地震等による変位の吸収を目的に使用される伸縮管装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水道管等流体を流す導管の管路においては、温度変化による伸縮を吸収するための管継ぎ手として、伸縮管装置が用いられている。この伸縮管装置は、一般に、伸縮性のあるベローズ管を主たる構成要素とし、ベローズ管の伸縮によって管路の温度変化に伴う伸縮を吸収するようにしている。
【0003】
このベローズ管は、その特性として、軸線方向の圧縮力が過度に加わったとき、ベローズが軸線に対して直角の方向に座屈してしまう問題がある。そこで、本件出願人は、図4に示すような伸縮管装置を提案している。この伸縮管装置100は、ベローズ管101と、このベローズ管101の各端部に取り付けられる端管102,103と、ベローズ管101の外側に配設される第1のカバー106と第2のカバー107とを備える。
【0004】
第1及び第2のカバー106,107は、ベローズ管101の半分程度の長さを有するベローズ管101より太い直管でなり、一端部が、端管102,103に固定された鍔104,105に固定され、先端部がベローズ管101の中央部分において、互いに移動可能な状態で重なり合うようになっている。このような第1及び第2のカバー106,107は、外部からの衝撃等からベローズ管101の保護を図る他に、ベローズ管101の軸線方向の圧縮力が加わった際にベローズが軸線に対して直角の方向に座屈するのを抑制する働きと、重なり合った先端部分でベローズ管101の伸縮の直進性を確保する働きとをする。
【0005】
この一方で、この伸縮管装置100では、ベローズの座屈やベローズ管101の伸縮の直進性を確保するために直管状の第1及び第2のカバー106,107を設けたことによって、軸線方向には直線的に伸縮するが、軸線方向に直角な方向に曲げられない構成となっている。
【0006】
ところで、地震等の際の変位吸収用にも対応したベローズ管を用いた伸縮管装置の要望がある。変位吸収用にも対応したベローズ管を用いた伸縮管装置を実現するには、図4に示した伸縮管装置100のように、ベローズ管101の軸線方向の伸縮のみでは足りず、角度変位も吸収する必要がある。更に、発生確率の低い高レベルの地震動に対応したベローズ管を用いた伸縮管装置を実現するには、ベローズ管101の軸線方向に対して直角な方向にも曲がるようにする必要がある。しかしながら、上述のように、図4に示すような伸縮管装置100では、直管状の第1及び第2のカバー106,107がベローズ管101の外側に先端部が重なり合って配設されていることから、角度変位を吸収するように曲げることができず、また、ベローズ管101の軸線方向に対して直角な方向に曲げることもできない。
【0007】
この点、特許文献1には、地震動にも対応したベローズ管を用いた伸縮管装置が記載されている。この特許文献1の伸縮管装置は、ベローズ管を剥き出しで使用し、ベローズ管の伸縮曲げ特性を損なわないようにしている。しかしながら、この特許文献1のベローズ管は、ベローズ管が剥き出しで使用されることから、外部からの衝撃等に対して十分な保護をすることができない。また、この特許文献1の伸縮管装置は、上述のように、軸線方向の圧縮力が過度に作用したとき、ベローズが軸線に対して直角の方向に座屈してしまう。更に、特許文献1は、端管となるスリーブ管がベローズの中に両側から進入した構成となっているので、ベローズ内へのスリーブ管の進入量が大きくなると、軸線に直角な方向のベローズの曲げ特性が大きく制限されてしまうことになる。
【0008】
【特許文献1】特開2005−273772号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、軸線方向の直進的な変位のみならず、角度変位、更に、地震動に伴う軸線方向に対して直角な方向の変位も吸収することができる伸縮管装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る伸縮管装置は、内部を流体が流れるベローズ管と、上記ベローズ管の各端部に取り付けられる端管と、ベローズが形成されると共に、上記ベローズ管と離間した外側に、上記ベローズ管の一端部側を固定端として、上記ベローズ管の軸線の中央部の方向に延在される第1のカバーと、ベローズが形成されると共に、上記ベローズ管と離間した外側に、上記ベローズ管の他端部側を固定端として、上記ベローズ管の軸線の中央部の方向に延在される第2のカバーとを備える。
【0011】
上記第1のカバーは、上記ベローズ管の軸線の中央部側の先端部に第1の直管部が形成されており、上記第2のカバーは、上記ベローズ管の軸線の中央部側の先端部に第2の直管部が形成されている。上記第1の直管部と上記第2の直管部とは、上記ベローズ管の略中央部において、移動可能に重ね合わされている。
【0012】
以上のような伸縮管装置は、第1のカバーの直管部と第2のカバーの直管部の重なり合った部分でガイドされて、ベローズ管が軸線方向に伸縮する。また、この伸縮管装置は、角度変位又はベローズ管の軸線方向に直角な方向に変位するとき、ベローズ管の変位に追従して第1のカバー及び/又は第2のカバーが変位し、全体又はカバーの一方の側が曲がることになる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、温度変化等に伴う管路の伸縮を、ベローズ管の軸線方向に直進的に変位することで吸収することができる。また、地震動等に伴う角度変位や軸線方向に対して直角な方向の変位を、ベローズ管の変位に追従して第1のカバー及び/又は第2のカバーが変位することで吸収することができる。また、本発明では、ベローズ管の外側に第1及び第2のカバーが設けられることで、従来と同様、ベローズ管が軸線に対して直角の方向に座屈してしまうことを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を適用した伸縮管装置10を、図面を参照して説明する。
【0015】
本発明が適用された伸縮管装置10は、図1に示すように、管路の温度変化に伴う伸縮、地盤沈下に伴う変位、地震動に伴う変位の吸収を目的に、水道橋、橋梁、高架水槽等の構造体1に添架される露出型の水道管2の継ぎ手として用いられるものである。この伸縮管装置10を含む水道管2の管路は、伸縮管装置10の両側において、構造体1に支持部材3によって略直線的に支持され、伸縮管装置10は、通常時において、温度変化に伴う管路の伸縮を吸収するように、支持部材3によって、軸線方向の伸縮を許容した状態で支持されている。
【0016】
なお、水道管2としては、鋼管、鋳鉄管、塩化ビニール製の合成樹脂管等が用いられているが、本発明が適用された伸縮管装置10は、何れの種類の水道管にも接続可能である。
【0017】
以上のように用いられる本発明を適用した伸縮管装置10は、図2及び図3に示すように、可撓性や伸縮性、更には密閉性を有するベローズ管11と、ベローズ管11の両端部にそれぞれ一体に接合される一対の端管12,13とを備える。
【0018】
ベローズ管11は、機械的特性と防錆性に優れたステンレス材を素材とし、断面略波形のベローズ本体11aの両端部に端管12,13と接続するための接続部11b,11bが一体的に設けられてなる。このベローズ管11は、管の太さ、用途等を考慮して板厚、ベローズの数、高さ等を決定して所定の可撓性や伸縮性を有するように形成されている。また、ベローズ本体11aは、内部を流れる水道水の内圧による力に耐えられるだけの強度を有している。ベローズ本体11aのベローズを構成する各凸部11cは、例えば、略垂直に立ち上がり先端が略円弧をなす断面逆U字状に形成されている。各凸部11cは、断面逆U字状に形成することによって、断面略Ω状に形成された場合より潰れにくくなり、強度が高められている。なお、板厚等で必要な強度が得られるようにすれば、各凸部11cは、断面略Ω状やその他の形状であっても良い。
【0019】
また、ベローズ本体11aのベローズを構成する各凸部11cによって形成された凹溝の底部は、筒状の接続部11bの内径より小さくならないように形成されている。これにより、ベローズ管11の流路が接続部11bより細くなることがなくなり、ベローズ本体11aの部分で水道水の流れが妨げられることを防止することができる。
【0020】
以上のように構成されたベローズ管11は、その長さの略3倍の長さのステンレス鋼板で形成された素管を管軸方向に圧縮してベローズを形成し、次いで、ベローズ形成後の残留応力による応力割れを防止するため固溶化熱処理を行い、次いで、熱処理後の残滓を除去するため表面の酸洗浄が行われることによって製造される。ベローズ管11は、この熱処理によって、弾性体から塑性体に転移するため、弾性体のような復元力は発生せず、曲げた際には曲げたままの形態が維持されるようになる。なお、ベローズ管11の製造方法は、以上の例に限定されるものではなく、例えば熱処理や酸処理を省略しても良い。
【0021】
なお、ベローズ管11については、ステンレス材に限定されるものではなく、例えば銅、チタン、アルミニウム合金等のその他の適宜の金属、又は合成樹脂によって形成されたものを用いても良い。また、ベローズ管11は、ベローズの凹凸の構造によって内部で固形物が滞留して詰まり現象が発生することを防止するため、内部に可撓性を有する導管を導通させて構成しても良い。
【0022】
端管12,13は、ステンレス材によって形成されたベローズ管11の両端部の接続部11b,11bのそれぞれに接続されるものであり、それぞれの接続部11b,11bの外径とほぼ等しい内径を有する。端管12,13は、一端部12a,13aがベローズ管11の接続部11b,11bの外周部に嵌合され、接続部11b,11bの先端部と端管12,13の内周面とが溶接されることにより、ベローズ管11と一体化される(なお、溶接箇所を図2中20aで示す。)。そして、この端管12,13の他端部12b,13bは、水道管2,2の端部に接合される。ベローズ管11と端管12,13との接続は、ベローズの最外凸部11d,11dと溶接しても良い。
【0023】
なお、端管12,13の他端部12b,13bと水道管2,2の端部とは、例えば端管12,13の他端部12b,13bに設けたフランジと水道管2の端部に設けたフランジとを軸線を一致させて突き合わせ結合し、突き合わされたフランジをボルトとナットで締め付けることによって接続される。勿論、端管12,13と水道管2,2との接続するための機構は、これに限定されるものではなく、その他周知の機構を用いることもできる。
【0024】
更に、端管12,13の一端部12a,13aには、外周部に、ステンレス材等の金属材料を素材としたリング状の鍔14,15が嵌合される。そして、端管12,13の一端部12a,13aは、鍔14,15の内周部と溶接により一体化される(溶接箇所を、図2中20bで示す。)。なお、この溶接箇所20bを用いてベローズ管11の最外凸部11d,11dと溶接しても良い。鍔14,15は、端管12,13に接続部11b,12bが嵌合されたとき、ベローズ本体11aの最外凸部11d,11dに外側から突き当てられることによって、ベローズ本体11aの端部を保護する。
【0025】
そして、鍔14の外周部には、第1のカバー16が取り付けられ、鍔15の外周部には、第2のカバー17が取り付けられる。第1及び第2のカバー16,17は、機械的特性と防錆性に優れたステンレス材を素材とし、断面略波形のベローズ管となっている。そして、第1及び第2のカバー16,17は、要求される性能、(例えば強度や撓みやすさ)によりベローズの凸部の形状や凸部の数が決定される。また、第1及び第2のカバー16,17は、ベローズ管11より大径であり、ベローズ管11との間に間隙が形成される大きさとなっている。ベローズ管11と第1及び第2のカバー16,17との間の間隙は、べローズ管11のベローズ、すなわち凸部11cが軸直角方向に直角な方向への座屈することを規制できる程度で、第1及び第2のカバー16,17の中でベローズ管11が僅かに撓むことができる程度とされる。これら第1及び第2のカバー16,17は、ベローズ本体11aの長さの半分よりやや長く形成されている。第1及び第2のカバー16,17は、基端部が鍔14,15の外周部に溶接により一体化される(溶接箇所を、図2中20cで示す。)。
【0026】
なお、第1及び第2のカバー16,17は、ベローズ管11と異なって水道水の内圧による力等も加わることがなく、また、水密性を確保する必要もなく、鍔14,15に単に固定されていれば良く、従って、ベローズ管11と端管12,13との接続と異なって簡易なものとなっている。なお、第1及び第2のカバー16,17のベローズ管11への固定方法は、鍔14,15を用いた固定方法に限定されるものではなく、種々の固定方法を用いることができる。
【0027】
また、第1及び第2のカバー16,17の先端部は、ベローズが形成されておらず直管部16a,17aとなっており、直管部16aが外側で直管部17aが内側となるように重ね合わされている。直管部16a,17aが重なった部分は、ベローズ管11が軸線方向に伸縮した際の直進性を確保する。
【0028】
ここで、直管部16a,17aの重なる長さLは、ベローズ本体11aの通常使用で保証された伸縮量の半分より少なくとも長くされる。ベローズ本体11aが直線的に伸長したり、また、ベローズ本体11aが湾曲し外側が伸長した際に、直管部16a,17aの重なりが外れてしまうことを防止するためである。例えば、伸縮量が±25mmのベローズ管11を使用するときには、直管部16a,17aの重なる長さLは、25mmより長い例えば30mm、40mmといった長さとなり、伸縮量が±50mmのベローズ管11を使用するときには、直管部16a,17aの重なる長さLは、50mmより長い例えば60mm、70mmといった長さとなる。
【0029】
以上のような第1及び第2のカバー16,17は、従来の第1及び第2のカバー106,107と同様に、露出管でありベローズ管11を外部からの衝撃等から保護し、また、重なり合った直管部16a,17aが互いに移動してベローズ管11の軸線方向に伸縮する際の直進性を確保する働きを有する。また、第1及び第2のカバー16,17は、ベローズ管11の軸線方向に圧縮力が過度に作用したとき、ベローズが軸線に対して直角の方向に座屈することを抑制する。そして、第1及び第2のカバー16,17は、ベローズ管で構成されることによって、内部のベローズ管11が湾曲、すなわち角度変位や軸線に対して直角な方向の変位した際にはこれに追従して変位することになる。
【0030】
ところで、第1及び第2のカバー16,17は、水道水の流れるベローズ管11の外側に配設されるものであるから、ベローズ管11のように内部を流れる水道水の内圧による力が加わるものでもない。このため、第1及び第2のカバー16,17は、ベローズ管11に比べて物理的強度を低いものとすることができる。具体的に、水道水が流れるベローズ管11は、2.5mm、3mmといった板厚であるのに対して、第1及び第2のカバー16,17は、1.2mm程度の板厚とされ、ベローズ管11や端管12,13より薄いものとなっている。但し、ベローズ管11が細いときには、第1及び第2のカバー16,17の板厚の方が厚くなるときがある。
【0031】
なお、第1及び第2のカバー16,17は、ベローズ管11と同様に製造することができるが、ベローズ管11程の品質は必要としないことから、ベローズ管11のときの応力除去のための熱処理や残滓を除去するための酸処理を省略しても良い。
【0032】
また、第1及び第2のカバー16,17には、ベローズ管11と同様、例えば銅、チタン、アルミニウム合金等のその他の適宜の金属又は合成樹脂によって形成されたものを用いても良い。
【0033】
以上のように構成された伸縮管装置10は、図1に示すように、水道橋、橋梁、高架水槽等の構造体1に添架される露出型の水道管2の継ぎ手として用いられる。すなわち、伸縮管装置10は、構造体1の支持部材3に接続端近傍が支持された水道管2の端部に、フランジ継ぎ手等によって端管12,13が水密に接続される。平常時、例えば、水道管2の管路は、温度変化によって伸縮するが、この伸縮は、伸縮管装置10のベローズ管11が第1及び第2のカバー16,17の直管部16a,17aが重なり合った部分で直進性がガイドされながら軸線方向に伸縮することで吸収されることになる。
【0034】
また、地盤沈下や低度の地震が発生したときには、水道管2がベローズ管11が角度変位又はベローズ管11の軸線に直角な方向に変位することがある。この場合にも、伸縮管装置10は、ベローズ管11が第1のカバー16及び/又は第2のカバー17と共に変位し、水道管2の変位を吸収することができる。そして、伸縮管装置10では、第1のカバー16、第2のカバー1の両方が変位する場合がある他、第1のカバー16、第2のカバー17の何れかのみが変位することもある。
【0035】
更に、高レベルの地震が発生し大きく水道管2が変位したときには、ベローズ管11が大きく軸線に直角な方向に変位しながら伸長し、これに伴って、第1及び第2のカバー16,17は、重なり合った直管部16a,17aが外れることになる。したがって、水道管2が地震動によって破壊され、水漏れが発生することを防止することができる。
【0036】
また、伸縮管装置10は、ベローズ管11の軸線方向に過度の圧縮力が加わった際にも、第1及び第2のカバー16,17によってベローズ、すなわち凸部11cが軸線に対して直角の方向に座屈するのを抑制することができる。
【0037】
以上、露出型の水道管2の継ぎ手として用いられる伸縮管装置10を例に取り説明したが、本発明は、埋設型として使用しても良い。
【0038】
また、本発明は、中水導管や下水管の配管工事にも適用可能であり、更に、都市ガスや冷却ガス等の気体又は粉体、粒体、ゲル状体等の固体からなる流体が流れる導管の配管工事にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明を適用した伸縮管装置の使用状態を示す側面図である。
【図2】本発明を適用した伸縮管装置の断面図である。
【図3】(A)は、本発明を適用した伸縮管装置の側面図であり、(B)は、正面図である。
【図4】従来の伸縮管装置の断面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 構造体、2水道管、3 支持部材、10 伸縮管装置、11 ベローズ管、11a ベローズ本体、11b 接続部、11c 凸部、11d 最外凸部、12,13 端管、12a,13a 一端部、12b,13b 他端部、14,15 鍔、16 第1のカバー、16a 直管部、17 第2のカバー、17b 直管部、20a〜20c 溶接箇所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部を流体が流れるベローズ管と、
上記ベローズ管の各端部に取り付けられる端管と、
ベローズが形成されると共に、上記ベローズ管と離間した外側に、上記ベローズ管の一端部側を固定端として、上記ベローズ管の軸線の中央部の方向に延在される第1のカバーと、
ベローズが形成されると共に、上記ベローズ管と離間した外側に、上記ベローズ管の他端部側を固定端として、上記ベローズ管の軸線の中央部の方向に延在される第2のカバーとを備え、
上記第1のカバーは、上記ベローズ管の軸線の中央部側の先端部に第1の直管部が形成されており、
上記第2のカバーは、上記ベローズ管の軸線の中央部側の先端部に第2の直管部が形成されており、
上記第1の直管部と上記第2の直管部とは、上記ベローズ管の略中央部において、移動可能に重ね合わされていることを特徴とする伸縮管装置。
【請求項2】
上記第1及び第2のカバーは、上記ベローズ管より物理的強度が低いことを特徴とする請求項1記載の伸縮管装置。
【請求項3】
上記第1の直管部と上記第2の直管部とが重なる長さは、上記ベローズ管の伸縮量の半分より長いことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の伸縮管装置。
【請求項4】
上記第1のカバー、上記第2のカバーの少なくとも一方の固定端は、上記端管の端部に固定された鍔の外周部に固定されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の内、何れか1項記載の伸縮管装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate