説明

伸縮自在に移動可能な要素を調節するための装置

【課題】道具のシャフトのように伸縮自在に移動可能な要素を調節するための低コストの装置を提供する。
【解決手段】内側要素1と外側要素を含み、内側要素1が外側要素3に対して軸方向に移動可能であり、外側要素の一端には、内側要素1と外側要素を互いにロックするためのロック部材4を備え、前記ロック部材4が、外側要素の縦軸と平行な軸に沿って移動可能な、またはその軸を中心に回動可能な作用部材を介して、ロック部材4から外側要素の他端の方向に離隔する操作部材5によって操作可能であり、前記操作部材の上部がプッシュボタンの形状をしており、前記作用部材が、外側要素を完全にまたは部分的に取り囲む管を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長さを調節することができる、道具のシャフトのように互いに摺動可能な2つの要素を有するロック装置に関する。このシャフトは、外側要素の一端にロック部材を備える。このロック部材は、外側要素の縦軸と平行な軸に沿って移動可能な、またはその軸を中心に回動可能な作用部材(affecting member)を介して、ロック部材から外側要素の他端の方向に離隔する操作部材を用いて操作可能である。
【背景技術】
【0002】
国際公開WO02/18802A1号(特許文献1)には、主に伸縮自在機能を有する道具のシャフトに適合する装置について記載されている。この装置は、互いにロックすることができる管状要素と内側要素と外側要素とを含む。ロックは、外側要素の端部に確実に取り付けられたロック部材を用いて行われる。ロックの解放は、外側要素の他端にある操作部材を用いて行われる。解放力の伝達は、外側要素の両端部間の作用部材を用いて行われる。この記載には、作用部材の様々な変形形態が提案されている。作用部材の好ましい実施形態は、内側要素と外側要素の間に挿入された薄い鋼帯である。
【0003】
この実施形態は十分に機能するが、生産にコストがかかる。開口や切断を必要とする鋼帯のコストが高いだけでなく、それを取り付けるのも厄介であり時間がかかる。従来の作用部材の残る変形形態では、生産コストの大幅な低減をもたらさない。
ロックの細部に加えて、管のシステムはコストの大部分を占める。特に外側要素は高価である。その理由の1つは、外側要素の耐久性および表面の要件が厳しいためである。外側要素は通常、特定の方法で表面処理された硬化アルミニウムで製造される。それは、損傷を受けずに通常の取扱いに耐えることができなければならず、したがって、少なくとも1ミリメートルの厚みを必要とする。さらに、握る目的で使用するために、表面を塗装することが望ましい。陽極酸化処理面も使用されるが、握るときに冷たい。
【0004】
【特許文献1】国際公開WO02/18802A1号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、先の既知の変形形態に比べ大幅に低いコストで生産することができる入口手段に応じた装置を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、長さを調節することができる、道具のシャフトのように互いに摺動可能な2つの要素を有するロック装置によって達成される。このシャフトは、一方の端部の外側要素にロック部材を有する。このロック部材は、外側要素の縦軸と平行な軸に沿って移動可能な、またはその軸を中心に回動可能な作用部材を介して、ロック部材から外側要素の他端の方向に離隔する操作部材を用いて操作可能である。作用部材は、高分子材料でできた管を含む。この管は外側要素を取り囲み、外側要素は、好ましくは硬化アルミニウムの薄肉金属管を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、適切な道具を連結するための連結孔2を有する内側要素1を含む道具のシャフトの構成を示す。内側要素1は、保護ハウジング71によって取り囲まれたロック部材4を用いて外側要素3に着脱可能にロックされる。外側要素3の下部には、U字形操作部材が回動可能に掛けられた旋回可能なペグ70を有するハンドルが取り付けられている。外側要素3は、内側金属管とこの金属管を取り囲む外側プラスチック管とを有する。このプラスチック管は、望ましい表面を提供すると共に作用部材にもなる二重機能を有する。
操作部材5の解放力は、プラスチック管を用いてロック部材4に伝達可能である。ロック部材4の機能については、以下の記述で詳細に説明する。
【0008】
図2は、ロック部材の側面図である。この部材は、国際公開WO02/18802A1号の図2〜5、39〜41および45に示されているロック部材とほぼ同じである。違う点は、外管が自由に移動できるスペース305を形成するフランジでアタッチメント・カラー10が延長されていることである。このフランジは、以下の説明による係合タップを受けるための溝19を有する。
【0009】
図3に示されている解放装置は、ウェッジ14、外側プラスチック管301および操作部材5を含む。ウェッジ14は既知の技術に従って、溝13内の対応する楔形溝(図2)と協働する2つのウェッジ要素と、係合ペグ307で終端される延長部73とを含む。外管301は、強化し着色することができる押出ポリプロピレンで形成されることが好ましい。これは、所望の色を有する断熱、衝撃耐久性表面が提供されることを意味する。この外管のコストは、アルミニウム管に塗布するワニス層のコストに相当する。外管301は、係合ペグ307がはめ込まれる孔308を含む上端部を有する。記載されているロック部材は、約120Nの引張力を必要とする。しかし、孔308の寸法はここで検討されるが、孔に加わる圧カが非常に低いので、比較的短い解放プロセスの間にポリプロピレン材に過荷重がかかることはない。
【0010】
図3に示されている操作部材5は、好ましくは適切なプラスチック材料の射出成形によって製作され、したがって、2個のフランジ61を備える湾曲したUプロファイルのような形をしている。これらのフランジには貫通孔26が画走される。これらの孔26は、操作部材5の回転中心を規定する。操作部材5にはこの操作部材と同じ片で作られた延長部303が設けられており、これは非常に好都合である。延長部303は、その最上端部に、管301の対応する孔に引っかけられる係合ペグを設けることができる陸起部304を含む。しかし、隆起部304は、管301に溶接される滑らかな下面を有することが好ましい。
【0011】
図4は、内管1が、ロック部材4と、好ましくは硬化アルミニウム製の内側金属管302とを介してどのようにして挿入されているのかを示す。
内側金属管302は、アタッチメント・カラー10の孔306に挿入され、それによってロック部材4に確実に取り付けられる。その下端部では、管302は、図5に従ってハンドル6の対応する底孔に挿入される。管302は、ロック部材4と共にハンドル6を保持した後で軸方向力および回転曲げモーメントを吸収する機能を有する。さらに、管302は、内管1用の通路を有する。
【0012】
外側プラスチック管301は、管302に対する管301の軸方向の摺動を可能にする若干の遊びを持たせて、管302を覆って取り付けられる。
管301の上端部は、遊びを持たせてアタッチメント・カラー10内の管状スペース305に挿入される。
ウェッジ14の延長部73の係合ペグ307は、アタッチメント・カラー10のトラック19の形をとる開口部を介して、管301の孔308に引っかけられる。したがって、ウェッジ14は、管301を介して軸方向に引き寄せることができる。したがって、ウェッジ14は、それが(図2による)トラック13から外れることなく若干の遊びを持たせて移動できるようにする保護ハウジング71(図示せず)によって定位置に保持される。
【0013】
下方部分では、管301は、ハンドル6の管状フランジ内に若干の遊びを持たせて挿入される。このフランジには、操作部材5の延長部303の陸起部304にスペースを提供する軸方向の溝309が付いている。したがって、解放プロセスの間、隆起部304は軸方向に自由に移動することができるが、依然として両側面で支持されており、その結果、管301にかかる回転モーメントはハンドル6内で受け、管302を介してロック部材4へ伝達される。ロック部材4は、ロック位置にあるとき、回転モーメントを内側要素1へ伝達する。前述のように、陸起部304は管301に溶接されることが好ましい。
溶接は、構成要素が取り付けられた後で、超音波溶接を使用することによって適切に行われる。このようにして、ウェッジ14を解放する長さに影響する含まれる構成要素の寸法の公差をなくすことができる。
【0014】
溝309は、そこから隆起部304を挿入することができるように上方に空いている。さらに、溝309には、図5の正しい方向に外方の孔を設けることができ(図示せず)、したがって、そこから溶接点を挿入することができる。
操作部材は、回転可能なペグの外方に置かれる。操作部材の上方部分は、解放プロセス中にハンドル6の溝310の中へ回動されるクランプを有する。ハンドル6は、図5では一部分しか示されていないが、ポリプロピレンなどの適切な高分子材料て射出成形することによって継ぎ目なしに製作されることが好ましい。
【0015】
図6および7は、解放位置にある装置の上方および下方部分を示す。操作部材5が矢印Jの方向に押圧されたとき、延長部303は矢印Kの方向に引っ張られる。その結果、延長部303は湾曲する。適切なプラスチック材料が使用されれば疲労問題は起こらない。
延長部303は、管301を矢印Kの方向に引っ張る。その結果、ウェッジ14は矢印Lの向きに引っ張られ、ロック部材4が解放され、したがって、内側要素1は、矢印Mの方向に自由に摺動し、Nの方向に回転することができる。操作部材5が解放されたとき、ロック部材4内のばね要素が図4および5に従って、システム、ウェッジ14、管301および操作部材5を影響されない位置に復帰させる。
【0016】
本発明の1つの重要な態様は、驚くべきことだが、安価なプラスチック管301と安価な金属管302との組合せの有利な効果であり、プラスチック管は、目的とする所望の表面を提供すると共に作用部材5にもなる二重機能を有し、このプラスチック管を用いて、操作部材5からの解放力をロック部材4に伝達することができる。プラスチック管301は比較的薄肉にすることができ、上述による管301にウェッジ14が取り付けられる場合、約1.5mmの厚みが好ましい。ウェッジ14の延長部73が管301に溶接される場合は、この片の厚みを薄くすることができる。
【0017】
プラスチック管は軽量かつ安価であるが、それにもかかわらず金属管302に強力な衝撃保護を提供し、その結果、金属管302を肉薄にし、したがって軽量かつ安価にすることがてきる。管302の表面処理が不要であることは、生産コストに関して特に有利である。組立て時間の大幅な削減を含めたこの総合効果としては、生産コストが既知の技法に比べ30〜40%である。
【0018】
本発明は、上記説明では特別なタイプのロック部材に使用されているが、もちろんロック機能の遠隔操作を可能にする様々なタイプのロック部材に使用することができる。さらに、本発明は、当業者には明らかなように、特許請求の範囲内でさらに変更することができる。
【0019】
本発明は、特許請求の範囲内で、以下のように変更することができる。
図8および9は、それぞれ閉位置および開位置にある引張り操作部材を備えた装置の側面図である。この装置は、前述のように、適切な道具を取り付けるための連結孔2を設けることができる内側要素1を含む。内側要素1は、保護ハウジング71で取り囲まれたロック部材4を用いて外側要素に着脱可能にロックされる。外側要素3は、内側金属管302とこの金属管を取り囲む外側プラスチック管とを含む。このプラスチック管は前述による機能を有しており、操作部材として働く引張りフランジ5によって終端される。引張りフランジがない場合、管301の主要部分は操作部材として機能することができる。
【0020】
引張り操作部材は、伝達力が120Nよりも大幅に小さいことを前提とする。説明するロッキング・タイプに加わるより低い操作力は、ウェッジ14のウェッジ角度を小さくすることによって達成することができる。実証的試験では、ウェッジ面相互間の角度が約10度、ウェッジがポリアミド・プラスチック、対抗面がアセタール・プラスチックの場合、構成要素の滞りを生じさせずに操作力を約30〜40Nに低減することができることを示した。これは、ここで検討するグリップに容易に適用できる力である。形状に依存するロック・タイプの場合、引張力をさらに低減することができる。
【0021】
この装置が道具のシャフトとして使用されるとき、使用者は、一方の手でハンドルを握り、他方の手でプラスチック管301を握る。次いで、この装置を通常はハンドル6が上になるようにする。
モップ柄で床をモップがけするなど、道具を持って作業するとき、上側の手はハンドル6にあり、下側の手が管301の適切な位置に配置される。この位置は、個々の作業姿勢に依存する。十分なてこ腕を実現できるようにするには、約20cmの最小距離が必要である。道具のシャフトというのは、ハンドル下方の、通常は使用者によってめったに握られることのないシャフトの上方部分を意味する。これは、もちろんシャフトの長さが調節されうることを前提とする。したがって、プラスチック管301はハンドル6のすぐ下で終端されるので、管302の見える部分に何らかの表面処理を施すことが望ましい場合でも、重量を減らし生産コストを節減することができる。
【0022】
調節の間、操作者は、下側の手を操作部材5にまで移動させ、それをハンドル6上の上側の手からの抵抗に逆らって矢印Kの向きに引っ張る。その結果、ロック部材4が解放され、したがって、内側要素1は、矢印Mの方向に自由に摺動することができる。力の要件が比較的低いため、操作者は下側の手を管301近傍のグリップ位置に置き、これを上方に引っ張ることを選択することもできる。したがって、この調節はグリップを変えずに行うことができる。操作者が下側の手を引張りフランジ5まで移動させる場合にも、この調節はグリップをほとんど変えずに行われる。というのは、手がシャフトを制御することができ、手が管301に沿って滑るからである。したがって、継続的な作業時の操作は上側の手が操作部材を使用するのに比べてかなり簡単に行うことができる。
【0023】
ロックしている間、操作者は、管301近傍の引張りグリップを解放する。このようにして、ロック部材4内のばね要素がシステム、ウェッジ14、管301および操作部材5を影響されない位置に復帰させる。
上述のウェッジ角度を有するこの説明済みロッキング・タイプに関する操作距離は、約20mmである。操作部材5とハンドル6の間のスペースは、もちろん長い操作距離を使用することを可能にする。これは、ロック装置が管の切断長さの公差の影響を受けないため、生産技術上の大きな利点である。さらなる生産技術上の利点は、簡単に組立てられる少数の部品を有する簡単な構造である。
【0024】
本発明は、特許請求の範囲内で様々な方法で変更することができる。たとえば、管301は、図8および9に示されているものよりも短くすることができる。たとえば、この管は、保護ハウジングを軸方向に移動可能にし、操作部材5として機能させることによって、保護ハウジング71とすることが想像できよう。
管301は、高分子材料が好ましい場合でも、もちろん金属など他の材料で形成することができる。操作力が低いと、比較的低い剛性および耐久性を有する再生可能材料などの材料を使用することが可能になる。
さらに、管302は、高分子材料や再生可能材料など、金属以外の材料で製作することができる。
さらに、操作部材5は、操作原理と幾何学的形状の両方に関して、様々な方法で変更することができる。当業者には明らかであるこれらおよびその他の変形形態は、特許請求の範囲に含まれる。
【0025】
本発明は、伸縮自在に調節可能な電気掃除機のシャフトの形をとる、内側および外側管状要素を有する道具のシャフトに使用することもできる。内側要素を通る空気の自由な流れの要件により、内側要素の外側マントル面に影響を及ぼすロック部材しか、この用途に使用することができない。市場で優位に立つロック部材は、内側要素上に型押しされたロック溝を巧みに利用したフォーム・ロック・タイプ(form locking type)である。この種のロックには多くの欠点がある。たとえば、ロック溝は空気流を抑制する。他の欠点は、シャフト長を調節する間、ロック溝がこの溝と接触して滑るロック本体と協働することである。これは、雑音を生じさせる。他の欠点は、無限可変手段でシャフト長を調節できないことである。
【0026】
さらなる欠点は、フォーム・ロックが、内側および外側要素が軸方向の溝を用いた回転に関してそれぞれ互いに恒久的に固定されることを必要とすることである。したがって、電気掃除機のホースが、邪魔になることもある曲管を用いて電気掃除機のシャフトにしばしば連結されるため、望ましい場合がある内側要素と外側要素の間の角度を調節することは不可能である。さらなる欠点は、ロック溝も軸方向の溝も生産するのにコストがかかることである。これらの欠点は、図10〜16による装置を使用して取り除かれる。
【0027】
図10によれば、ロック部材は内側摩擦面12を有するジョー(jaw)9と、ばね要素11と、アタッチメント・カラー10とを含み、これらは、国際公開02/18802A1号に記載の図2〜5、39〜41および45によるロック部材と実質的に同じである。違いは、図11および12による作用部材7のための軸方向の案内溝400を含む外側マントル面を有するフランジでアタッチメント・カラー10が延長されていることである。
【0028】
作用部材7の一端には、ウェッジ14に取り付けられた延長部73が設けられている。その他端では、作用部材7は、操作者の親指で軸方向に移動されるようになされた操作部材5に取り付けられている。したがって、外方に突出するシェルフ401は、操作部材5を容易に調節できるように、形状に依存するグリップ面を形成する支持部を提供する。既知の技法との違いは、ジョー9がこの場合、対向するウェッジ面203を設けた外側向きのリップ402を含むことでもある。これらのウェッジ面203は、既知の技法に従って平坦でもよく、あるいは図10に従って湾曲していてもよい。
【0029】
これらのウェッジ面203は、図11のウェッジ14の外側向きのウェッジ面204と協働する。なぜなら、ウェッジ面204間の角度は適切な材料を使用したときに先の説明に従って小さくすることができ、その結果、所要の操作力が非常に小さいのでその力が操作者の親指によって容易に達成できるからである。
【0030】
湾曲するウェッジ面203は、ウェッジ14の様々なウェッジ角度を使用することを可能にする。たとえば、操作距離の最初の部分には大きな角度を有し、操作距離の最後の部分には小さい角度を有することが望ましいことがある。これにより、人間工学的な理由で望ましい場合がある一定のまたは逓減的な操作力を得ることができる。外側向きのジョー402間を滑るウェッジ14の摺動は、ウェッジ14からジョー9に向けて導出される接線方向の力が、図10に従って既知の技法が用いられたときの状況に比べてより大きな半径Rに影響を及ぼすことを意味する。
【0031】
このようにして、既知の技法に比べて操作力のより大きな交換が実現される。より大きな半径と適切な材料の選択とより小さなウェッジ角度とを組み合わせると、その装置をロック部材に含めることが可能となり、操作力の交換は、外部のてこ腕や他の外力を強化する構成なしに実現することができる。これは、部品削減および公差要件の低減により製造が単純になるので、特に有利である。さらに、上記の説明による親指で制御する操作部材などの操作部材の様々な制御原理および様々な設計形状を使用する自由度が高まる。これは、既知の技法に鑑みて明らかではない。
【0032】
図13は、ロック部材4のアタッチメント・カラー10内に挿入され、このアタッチメント・カラーに適切な方法で固定された外側要素3を示す。外側要素3はこの場合、好ましくは下方に向けられて電気掃除機のノズルに連結される電気掃除機のパイプの外管を含む。次いで、内側要素1は、上方の操作者に向けられて、電気掃除機のホースに連結される。内側要素1は、外側要素3内に挿入され、図13に示されているように、ロック部材4のジョー9に既知の方法でロックされる。ジョー9およびそれと協働する構成要素は、それらを取り囲むハウジング71によって保護される。
【0033】
ジョー9とハウジング71の聞には、ウェッジ14および取り付けられた構成要素が滑り動くことができるスペースがある。電気掃除機のシャフトの長さを調節することが望ましい場合、操作者は、ハウジング71の外側マントル面とアタッチメント・カラー10とを握り、その後、図14に従って、操作部材5を外方に突出するシェルフ401の支持部を用いて矢印Kの方向に摺動させる。次いで、ウェッジ14は外側向きのリップ402間を滑り、その結果、ジョー9は押されて引き離される。その後、外側要素3は内側要素1に対する矢印MおよびNの方向の所望の位置に調節することができる。これは、操作者が電気掃除機のパイプの長さを調節する共通手段である他方の手で内側要素をしっかりと握ることを前提とする。
【0034】
図15および16は、電気掃除機のシャフトに関連して検討したいくつかの実施形態を示す。図15は、ハウジング71の内側マントル面に取り付けられた双方向ウェッジ14を有するロック装置を示す。操作者がハウジング71を握り、それを矢印Kの方向に移動させたとき、ウェッジ14も矢印Kの方向に移動する。これによりロックが解放され、外側要素3はウェッジ面からの力の影響を受けて、ハウジング71の調節方向と同じ方向に内側要素1に対して滑る。ハウジング71はこの場合、操作部材5になる。この内側要素1に対する外側要素3の相対位置の調節は、双方向ウェッジのおかげで、どちらの方向にも行うことができる。
【0035】
図16は、ロックが解放されるときに、操作部材5が内側要素1の自由端の方向に移動する一実施形態を示す。こうすると内側要素を下方に向けることができ、そのことは電気掃除機のシャフトに関連して好ましいことがある。
【0036】
本発明について、ここまで電気掃除機のシャフトに関連して説明してきたが、もちろん、内管および外管を互いに解放可能にロックすることができる全く異なる用途に使用することもできる。
【0037】
伸縮自在に調節可能な電気掃除機のシャフトに開する本発明の応用例に関連して、図17及び18の実施形態が特に適している。
【0038】
内側要素の外側マントル面に作用するロック部材と作用部材との本発明の上記組合せ、ならびに外側要素の外側にある操作部材は、伸縮自在に調節可能な電気掃除機のシャフトに非常に適している。このように、内側要素は空気の自由な通路を有することができ、同時に外側要素のマントル面は開放される必要がないが、内側要素に対して封止することができる。内側要素1の下端部には円錐部403が設けられてもよく、あるいは、他の適切な方法で、図17左下図による延長部404を有するノズル405のような電気掃除機のノズルを受けるようになっていてもよい。
【0039】
内側要素1の上方部には、図17右の部分断面図に従って、内管302に対して封止するシール408が適切に設けられる。ロック部材4が解放されたときに、内側要素1が少なくとも電気掃除機のノズルの重量を利用して自重で落ちるように、シール408が容易に取り外せることが好ましい。したがって、内側要素1は、内管302の内側で移動可能である。管302の下部には、ロック部材4が取り付けられる。このロック部材は、内側要素1を解放可能に保持することができる。内管302の上部には、曲管406を既知の方法で挿入することができる。曲管406は、電気掃除機のホース407内で適切に終端することができる。外管301の形をとる作用部材は、若干の遊びを持たせて内管302を部分的に取り囲む。管301の上部には、引張りフランジ5の形をとる操作部材が配置される。管301の下部はロック部材4に連結され、したがって、ロック部材4は、管301が矢印Kの向きに引っ張られたときに解放される。
【0040】
市場で一般に市販されているロック・タイプは、ロック部材として使用することができるが、本発明による摩擦ロックが使用されることが好ましい。
このように、外管301は、ハウジング71に取り付けることができる。ハウジング71は、この場合ロック部材4を取り囲み、その周りを若干の遊びを持たせて軸方向に移動可能である。
【0041】
ウェッジ14は、図15に従ってハウジング71の内側マントル面に取り付けることができる。したがって、この応用例では、ロック部材4の解放が外管301の軸方向の移動によって矢印Kの方向に実現できるように、ウェッジ14が一方向に操作可能であることが好ましい。
【0042】
別法では、図11によるウェッジ14の延長部73がさらに延長され、外管301に取り付けられる。どちらの場合も、ロック部材は操作者が引張りフランジ5または外管301を上方に引っ張ることによって、矢印Kの方向に解放される。これにより内側要素は解放され、矢印Mの方向に移動できるようになる。
そのとき、内側要素をロック部材4に対して回転させることも可能である。ウェッジは、操作者が管301を矢印Kの向きとは反対の向きに押すことによって解放が行われるように、もちろん図16による向きでもよい。この装置により、操作者がかがむ必要なしに、迅速かつ確実に電気掃除機のシャフトを調節することが可能になる。
【0043】
図18は、作用部材7が管302に隣接して走るバーを含む電気掃除機のシャフトを示す。このバーの断面は、管302を部分的に取り囲むような幾何形状を有することができる。取り囲む角度が180度を超える場合、そのバーを管302上にパチンとはめることができ、そのことは組立ての際に有利となりうる。バーは、それが管302を180度超の角度で取り囲む1つまたは多数の構成要素を含み、これらの構成要素がより小さい断面積を有するような形状にすることもできる。バー7の上部には操作部材5が取り付けられていることが適切である。
すべての実施形態では、バーは、軸方向に矢印Kの向きで移動する間、管302との摩擦があまりない状態で走る。次に、管302は、管301と同じ機能を有するが、より少ない材料で製造することができる。完全に被覆された管301に伴う利点は、先に述べたように、管302の表面処理要件が低減され、かつ管302がより薄い材料で作られうることである。
【0044】
それは、多くの態様から、上記説明に従って外側マントル面に影響を与えるロック部材を有する伸縮自在に移動可能な要素に適している。しかし場合によっては、それは、図19〜33による内側マントル面に作用するロック部材の場合に望ましい。
【0045】
図19および図23に示されている伸縮自在に調節可能なシャフトの上方部分は、一方の側(図の右側)に開口部を有する管状ハンドル6を含み、その開口部内には操作部材5が挿入されている。
操作部材5は、部分的に切断されて示されており、U字形断面を有するグリップ部分を有する。操作部材の上方部分は、くぎ形突起部304を有する延長部303を含む。これらの突起部は、ハンドル6のマントル面の対応する孔にパチンとはめ込まれる。操作部材5は射出成形されたプラスチックで製造され、適切な材料が選択された場合、延長部304は、先の説明に従ってヒンジとして働くことができる。操作部材5は、これと同じ片で製作されたアーム410も含む。アーム410には、棒状の作用部材7の上方鉤状部分411を受けるための孔が設けられることが好ましい。この作用部材7は、好ましくはアルミニウムの丸棒で製作され、図20によるシャフトの下部のロック部材4に接続される。
【0046】
シャフトの外部部品としては、図23に従って、ハンドル6、操作部材5、外管301および外側要素3がある。外側要素3の下部には、ツールを受けるための連結孔2が設けられている。操作者が図33に従ってハンドル5を矢印Jの向きに押圧したとき、ロック部材は解放され、外側要素は矢印Mの方向に移動することができる。ロック部材は内側要素1に確実に取り付けられるため、この要素は同図に従って目視することができる。これが望ましくない場合、外管301は延長することができ、したがって、外管301は、外側要素3が最大引出し位置にあるときでも、その上端部分を覆う。しかし機能的には、この外管の目的が操作者の下側の手のグリップ面として働くことであるので、短い外管301で十分である。
【0047】
管301は、好ましくは高分子材料で製作されることができ、内側要素1および外側要素3は、アルミニウム管で製作されることが好ましい。外管301の内径は外側要素3の外径よりも大きく、したがって、外側要素3は、ロックが解放されたときに外管301内を自由に走ることができる。もちろん外管301をなくすことも可能である。しかし、こうすると操作者の下側の手のためのグリップ面は、シャフトが連結位置にあるとき、外側要素によって妨げられることになる。
【0048】
この問題を回避するために、外側要素3を非常に短くして、それが通常のグリップ面に影響を及ぼさないようにすることが可能である。操作者の両手間の最大距離が少なくとも50cmであることが望ましいため、これは、調節長さが通常のシャフトの長さに対して不必要に短くなるほど外側要素3が短く製作されることを意味する。これが受け入れられうるなら、もちろん操作者の下側の手に快適な握りを提供するために、内側要素1の上方部分により大きな径のグリップ部分を設けることが可能である。あるいは、ハンドル6の下部を延長し、これをグリップ部分として設計することも可能である。
【0049】
次に、ロック部材4について、図21、22および24を参照してより詳細に説明する。図21は、ウェッジ14の形をとるライズ部を含む外側マントル面を有するシリンダ413を示す。好ましくは射出成形されたポリアミド・プラスチックで作られているシリンダ413には、圧縮ばねを受けるための下端部を有する孔が設けられる。この下端部には小さい貫通孔429が設けられる。ウェッジが装備されたシリンダ413は、図22によるスリーブ414と協働するためのものである。
【0050】
スリーブ414は、好ましくは射出成形されたアセタール・プラスチックで作られており、その上部に、内側要素1内に挿入され、かつこれに確実に取り付けられるための管状ポール417を含む。ポール417は、小さい貫通孔418を有する上端部を含む。この端部は、圧縮ばねの相対物として働くためのものである。
スリーブ414は、管状中間部分428も含み、そのマントル面は、周囲の外側要素3に対する案内面として働くためのものである。
この中間部分428は、ウェッジ14用の溝として働くための貫通溝416によって分割されている。スリーブ414はその下部に1対のジョー9を備える。ジョー9は、スリーブ414と共に一体で製作され、比較的狭いネック415を介して中間部分428に連結される。ジョー9は、それぞれのジョー9上に対向するウェッジ面203を形成している楔形溝13によって互いに分離されている。スリーブ414には、ジョー9の下端からポール417の上端まで走る軸方向の孔が配置されている。この孔は、その中をシリンダ413が若干の遊びを持たせて軸方向に滑ることができるような形状になっている。
【0051】
ジョー9は適切な摩擦材料の外側表面層12を含む。表面層12は、その上に適切な硬さを有するゴムのような材料が吹き付けられていることが好ましい。ゴムテープ層も考えられる。
表面層12は、ロックが解放されたときに外側要素3に対する自由な通行を確実なものにするために、ジョー9の周りの部分を覆っているだけである。
表面層12は、影響されない位直で外側要素3の内径よりもわずかに小さい外径を有するシリンダに割れたマントル面も形成する。ロックが解放されたときに外側要素3の自由な通行をさらに確実なものにするために、ジョー9は、圧縮効果を有する環状弾性要素11を含むこともできる。
【0052】
この要素は、ジョー9の高さの約半分の位置にあるジョー9の溝にはめ込まれる。ばね要素11は、表面層12を付加する前に取り付けられる。シリンダ413を取り付けるときは、スリーブ414内の軸方向の孔に、その下方からシリンダ413の上部が挿入される。したがって、ウェッジ14がジョー9によって止められたとき、ジョー9はウェッジ14を有するシリンダ413が通過できるほど外方に大きくたわむことができ、その結果、ウェッジ14は、トラック13および416にはめ込まれる。場合によっては、ウェッジ14に、組立てをより容易にするための適切な相を設けることができる。
【0053】
図23は、内側要素1がどのようにハンドル6の下部の孔に挿入され、それに適切な方法で恒久的に取り付けられているかを示す。さらに、外管301はハンドル6の下部のスロートを覆い、それに恒久的に装着される。ロックが解放されたとき、管1および301の間を外側要素が走ることができる。この解放は、操作部材5によって棒状作用部材7を介して調節される。
【0054】
図24は、ロック位置にある完全に組み立てられたロック部材4を示す。この組立ての手順では、圧縮ばね419がスリーブ414内の軸方向の孔に挿入されるようになっている。その後、シリンダ413およびそのウェッジ14は、上記説明に従って同じ孔に挿入される。したがってばね419は圧縮される。
【0055】
次いで、棒状作用部材7は、上方からスリーブ414の孔418およびシリンダ413の孔429に挿入することができる。作用部材7の下部には、ナット420が締め付けられるねじ部が付いている。したがって、作用部材7はシリンダ413に連結され、このシリンダに上向きの引張力で影響を与えることができる。その後、作用部材7およびロック部材4は、内側要素1の端部から中間部分428の上縁部が内側要素1の端部に当るまで挿入される。次に、スリーブ414のポール417を、内側要素1に対してプレス操作を使用することによって適切な方法で固定することができる。
【0056】
次の段階では、外側要素3は、上方から内側要素1の上に挿入される。外側要素3の上端部には、ロックが解放されたときに外側要素3がロック部材4から引き出されるのを妨げるために、好ましくは、中間部分428の上端部に対する止め具として働くカラーを設けることができる。
【0057】
次の段階としては、内側要素1を、ハンドル6の所期の下側開口部内に挿入し、これに固定することができる。最後に、外管301を、下方から外側要素3の上に挿入し、ハンドル6の下部に取り付けることができる。ロック部材4の機能は以下の通りである。圧縮ばね419が、スリーブ414のポール417の上端とシリンダ413の下端との間で圧縮される。したがって、シリンダ414およびそのウェッジ14が、下方に押圧される。
【0058】
ウェッジ14は、ジョー9のウェッジ面203に対して作用する。ウェッジ面の低い摩擦および小さいウェッジ角度により、図8および9に関する上記説明に従って、ばね力の大きな交換を実現することができる。この交換する力がジョー9の外周上で接線方向に作用するため、追加の交換は、同じウェッジ角度を有するジョー9の内側円錐部に比べて約π(円周率)倍のばね力によって実現される。これは、ロックが非常に有効であることを意味する。
【0059】
ロック装置の他の利点は、ゴム状表面層12が大きい摩擦力を提供する大きな面を形成することである。大きな力を吸収する面は、表面層12の圧縮がごくわずかであり、したがって小さい調節長さで剛性ロックをもたらすことも意味する。言い換えれば、ロック力は、ウェッジ14の単なる小さな軸方向の移動によって、ゼロから最大値まで増大される。
【0060】
比較的高いロック力は、ジョー9内に主に圧縮応力(pressure tension)を作り出す。ジョー9は、曲げ応力(bending tension)を有する荷重をほとんど受けない。したがって、これらのジョー9が、熱可塑性プラスチック材料で作られていても、プラスチックの変形を低減する機能を与えずに長期の荷重に耐えうるように、ジョー9の寸法を決めることが可能である。
【0061】
図25および26は、解放位置にあるシャフトに不可欠な構成要素を示す。操作部材5は、操作者によってハンドル6に対して矢印Jの向きに押圧される。その結果アーム410は上方に回動し、したがって、棒状作用部材7の鉤状部分411が上方に引っ張られる。そのとき、鉤状部分411は、アーム410の孔に回動可能にはまっている。操作部材5がこうして回動する間、延長部303は湾曲し、したがってヒンジとして機能する。この延長部が、正確な寸法でポリプロピレンのような適切な材料で作れられていれば、疲労破壊が起こる恐れはない。
【0062】
別法では、操作部材5は、他の方法でハンドル6に回動可能に取り付けることができる。このように作用部材7は上方に引っ張られるので、それと共にシリンダ413およびウェッジ14も引っ張られる。これにより、ジョー9は、そのプラスチック材料内の自己張力(self tension)の影響を受けて互いに押圧される。環状ばね要素11が装備されている場合、これもジョー9を互いに押圧するのに寄与することができる。これにより、ジョー9の表面層12が、外側要素3の内側マントル面から解放され、その結果、外側要素3は、所望の位置まで軸方向に移動することができる。その後、操作者は操作部材5を解放し、ジョー9は復帰して外側要素3と係合する。
【0063】
図27、28および29は、ロック部材の代替実施形態の重要な構成要素を示す。この実施形態は、好ましくは、内側要素1に挿入され、かつそれに取り付けられるための上方管部分422を有する、射出成形されたアセタール・プラスチックで作られたスリーブ414を含む。さらに、スリーブ414は、周囲の外側要素3に対する案内面として働くためのマントル面を有する管状中間部分428を含む。スリーブ414の下方部分は、ウェッジ14の形をとるライズ部を含む外側マントル面を有する管421を含む。管421を横切って貫通溝423が配置される。
【0064】
このロック部材はさらに、軸方向の楔形溝13で分割された管状ジョー9を含む。この溝は、ジョー9の対向面上にウェッジ面203を形成する。ジョー9の外側マントル面は、先の説明による適切な摩擦材料の表面層を含む。この実施形態では、表面層12は、溝13を除くジョー9の外周全体の周囲に延在することができる。ジョー9は、場合によってはガラス繊維で強化され射出成形されたポリアミドで適切に作られる。ジョーが外力の影響を受けていないとき、表面層12の外径は、外側要素3の内径よりも小さい。そのとき、ジョー9の内径は、管421の外径よりもわずかに大きい。したがって、ジョー9は管421上を自由に滑ることができ、その結果、管421がジョー9の案内として機能し、したがって、ジョー9の表面層12と外側要素3の内側マントル面は接触することができない。
【0065】
図30は、射出成形されたプラスチックで適切に作られた、上方ループ426および下方横ビーム425を有する引張りポール424を示す。
【0066】
図31は、スリーブ414の下方管部分421に取り付けられ、かつウェッジ14が楔形溝13内にはまるようになっているジョー9を備えるロック部材4を示す。引張りポール424は管421の開口部から挿入され、ビーム425が溝423内を走るような向きにされる。したがってループ426を上方に引っ張ることができ、それによって、ビーム425はジョー9をウェッジ14へ向けて上方に引っ張ることになる。そのときジョー9は広げられる。
【0067】
図32は、上記説明によるロック部材を備えるシャフト部分を示す。スリーブ414の上方管部分422は内側要素1内に挿入され、これに取り付けられる。内側要素1は、先の説明に従ってハンドル6に取り付けられる。
外側要素3は、先の説明に従ってロック部材4および内側要素1の外側に置かれる。理解しやすいように、図32および33に外管は示されていない。作用部材7の下端部には、引張りポール424のループ426内に挿入されるフック412が設けられる。作用部材7の上方部分は、前述と同じ方法で操作部材5のアーム410の所期の孔に挿入される上方フック411を含む。
【0068】
操作部材5は、既知の方法でハンドル6内に回転点Qを中心に回動可能に取り付けられる。フック411には、引張りばね427の下端部がかけられる。引張りばね427の上端部は、ハンドル6に適切な方法で取り付けられる。引張りばね427は適切な力で予張力がかけられ、したがって、作用部材7を上方に引っ張っている。これにより、引張りポール424は、ジョー9を上方にウェッジ14に対して引っ張り、その結果、ジョー9は内側要素1に対して外側要素3をロックする。外側要素3が矢印Mの向きの力の影響を受けたとき、ジョーはウェッジ14に対してより強く押圧される。これにより、ロック部には、矢印Mの向きの力に対してある種の用途に有利な自己ロックがかかる。外側要素3に矢印Mの向きとは反対の向きの力がかかったとき、ロック部はこの力が引張りばね427の予張力に取って代わったときに解放される。
【0069】
ロック部が解放されたとき、操作部材5は、図33による矢印Jの向きに押圧される。作用部材7、引張りポール424およびジョー9は、ばね力の荷重から解放される。次いで、ジョー9内の自己張力はジョー9に影響を与えて無荷重時の径を取り戻す。したがって、ジョー9はスリーブ414の下方管部分421の周囲に集中し、外側要素3との接触を開放する。したがって、外側要素3の位置は、所望の方法で矢印Mの方向に調節することができる。
【0070】
本発明の上述の実施形態は、2要素間を伸縮自在に調節できる機能が望ましい様々な用途に適用することができる。適用例としては、清掃用シャフト、スポーツ器具、塗装用シャフト、ボート・フック、園芸用具などがある。
【0071】
自己ロックするロック部材の他の実施形態が、図34〜43に示されている。
図34〜36は、ロック部材の代替実施形態の重要な部分を示す。この実施形態は、好ましくは射出成形されたアセタール・プラスチックで作られており、内側要素1内に挿入され、かつこれに取り付けられるようになされた上方管部分422を有するスリーブ414を含む。スリーブ414はさらに、周囲の外面3に対する案内面として働くようになされたマントル面を有する管状中間部分428も含む。
【0072】
スリーブ414の下方部分は、ウェッジ14の形をとるライズ部を含む外側マントル面を有する管421を含む。管421の下方部分には下方スリーブ430を取り付けることができる。このスリーブ430は、好ましくは射出成形されたアセタール・プラスチックで作られており、管421の外側マントル面に対して若干の遊びを持たせて滑ることができる内側マントル面431を有する管部分を含む。
【0073】
スリーブ430はさらに、ウェッジ部分14を含む。ロック部材はさらに、軸方向の溝13に沿って分割された図36による管状ジョー9を含む。溝13は、両端が楔形状になっており、対向するジョー9の表面上に4つのウェッジ面203を形成している。図27上図のジョーと区別して、ジョーの外側マントル面433に特別な表面層を装備する必要はない。ジョー9は全体を一体化し、射出成形されたポリアミドのような同一材料で作ることができ、場合によってはガラス繊維で強化される。
【0074】
ジョー9は外力の影響を受けないので、マントル面433の外径は外側要素3の内径よりも小さい。そのとき、ジョー9の内径は、管421の外径よりもわずかに大きくなる。したがって、ジョー9は管421上を自由に滑ることができ、その結果、管421がジョー9を案内するように機能し、したがってジョー9のマントル面433と外側要素3の内側マントル面は接触しない。
【0075】
図34および35は、スリーブ414からスリーブ430の下側孔まで挿入された引張りロッド424も示す。引張りロッド424の下方部分にはねじ山がついており、この部分にねじが切られたナット432を付けることができる。
【0076】
図37および38は、実装済みロック部材4およびジョー9が、スリーブ414の下方管部分421を覆うように置かれ、上縁部14が上方楔形溝13に係合するように嵌合している状態を示す。その後、下方スリーブ430が管421を覆うように取り付けられ、下方ウェッジ14がジョー9の下方楔形溝に係合するように嵌合する。引張りロッド424は、上記説明に従って取り付けられる。
【0077】
図37による装置はロック位置にある。この位置は、スリーブ414に対して引張りロッド424を上方に引っ張ることによって実現される。この引張り動作は、前述のようにばねの影響を受けて行われる。このようにして、下方スリーブ430は上方にスリーブ414に向かって引っ張られる。したがって、ウェッジ14はジョー9の楔形溝13の中に押し込まれ、その結果、ジョー9の外径は広がる。次いで、ジョー9上の外側マントル面433は外側要素3の内側マントル面と接触する。このようにして、ジョー9は外側要素3をスリーブ414に対してロックする。
【0078】
スリーブの管部分422は、先の説明に従って内管1に固定されるようになされている。外側要素3の内側マントル面と接触するようにジョー9を広げるためには、比較的小さい力しか必要としない。外側要素3がスリーブ414に対して矢印Nの向きの力を受けたとき、ジョー9は上方ウェッジ14に対してより強く押圧されることになる。そのとき、ジョー9はさらに広げられる傾向があり、より強いロックをもたらす。
これは、ジョーのマントル面433と外管3の内側マントル面との間の磨擦係数が、ジョー9のそれぞれのウェッジのウェッジ面203および204相互間の摩線係数と同じ場合にも起こる。理由は、ウェッジ14がジョーの周囲上を接線方向に動作するからである。したがって、これは、先の説明に従って、接線方向の動作と径方向の動作をπ(円周率)で乗じたものとの間の交換をもたらす。これは、楔形溝13内でのウェッジ14の自己ロックを妨げるのに十分な大きさのウェッジ角度で、ジョー9と外管3の間の自己ロックのロックを得ることが容易であることを意味し、これはロック部材4の特徴の非常に有利な組合せにつながる。
【0079】
このロックは、少数の単純な構成要素を有し、より小さい力で係合することができるが、特別な摩擦材料は必要としない。外力を受けている間、ロック力は必要に応じて増大し、荷重が軽減した後には低い係合力に戻る。このように、大きな力で構成要素に連続的に荷重をかける必要はなく、そのことは、含まれる構成要素に熱可塑性プラスチック材料が使用される場合に特に有利である。
外側要素3がウェッジ414に対して矢印Oの向きの力を受けたとき、ジョー9は下方ウェッジ14に対してより強く押圧されることになる。そのときジョーはさらに広げられる傾向があり、より強力なロックをもたらす。
【0080】
次いで、外側要素3は、圧縮ばねの最大圧縮とすることができる、引張りロッドによって許容される範囲まで下方スリーブ430に沿って引っ張る。これは、ロック部材4が矢印Oの向きの動作に対して若干の遊びを除いて自己ロックすることを意味する。この遊びの大きさは、下方スリーブ430の軸方向の動作の自由度に依存する。十分大きな係合力が使用されるとき、ロック部材4は、回転に対して自己ロックすることもできる。というのは、ロック部材4に対して外側要素3が回転すると、ジョーが広げられる傾向があり、ロックカを増大させることになるからである。
【0081】
図38は、解放位置にあるロック部材を示す。この位置は、引張りロッド424を矢印Kの方向に移動させることによってもたらされる。次いで、ジョー9内の自己張力がジョー9に作用して、その無荷重時の径に戻る。ウェッジ角度を比較的大きくできるおかげで、ジョーを材料内の自己張力の助けでウェッジ14から容易に押しやることができる。次いで、ジョー9はスリーブ414の下方管部分421の周囲に集中する。外側要素3の位置は、所望の方法で矢印Mの方向に調節することができる。解放には、ロック部材4が最初に外力からの荷重がなくなり、したがって自己ロック位置にないことを明らかに必要とする。
【0082】
図39および40は、ジョー9の代替実施形態を示す。ジョー9は前述のように、円筒形状であり、軸方向の溝に沿って分割されている。この溝の各表面上には、外側向きのリップ402が配置されている。リップ402は、互いに外側に向けられたウェッジ面204の対を含む。ジョー9は全体を一体化し、射出成形されたポリアミドのような同一材料で作ることができ、場合によってはガラス繊維で強化される。ジョー9が外力を受けていないとき、内側マントル面434の内径は、内側要素1の外径よりもわずかに大きい。無荷重状態では、ジョー9の外側マントル面は、下方スリーブ435および上方スリーブ437内の対応するスペ−スにはまる。
【0083】
これらのスリーブは、図41及び42による形状にすることができる。これらのスリーブ435および437は、それらが互いに押し合ったときにジョー9が収縮するように、ジョー9のウェッジ面204と協働することができる対面するウェッジ面203を含む。ロック436は、外側要素3用の貫通孔を介してスリーブ435に取り付けることができる。このロックは、圧縮ばねの支持部として働く。
【0084】
図43(左図)は、上方スリーブ437が外側要素3に確実に取り付けられ、上方スリーブ437内のスペースにジョーがはまっているときの実装済みロック装置を示す。このように、クランピング・ジョー9の対になって互いに外側に向けられたウェッジ面204は、それに対応して対面する上方スリーブ437のウェッジ面203と協働する。下方から上述と同様の方法で取り付けられる下方スリーブ435は、それぞれのウェッジ面203および204が互いに協働するようになっている。さらに、蓋436と上方スリーブ437の間に圧縮ばねが縮められた状態で取り付けられる。
【0085】
ばね力の影響下では、スリーブは互いに促され、ウェッジ面203はジョー9のウェッジ面204と協働する。これにより、ジョー9が収縮し、内側マントル面434が内側要素1の外側マントル面と接触するようになる。このようにして、図34〜38による上記説明と同様に、外側要素3に対する内側要素1の矢印NおよびOの向きの動作に対する自己ロック機能が実現される。
【0086】
図43右図は、矢印Kの向きにスリーブ435を押すことによってロック装置がどのように解放されるのかを示す。このように、材料内の自己張力の影響を受けて、それぞれのスリーブ内のウェッジ溝から滑り出ることができるジョー9のためのスペースが形成され、その結果、ジョー9は広げられ、内側要素1との接触を解く。したがって、内側要素1は、矢印Mの方向に自由に移動することができる。この装置は、ある状況において有利となりうる、外側マントル面と係合する自己ロックのロック機能を提供する。
【0087】
このタイプのロック装置は自己ロックすることができるので、力を用いずにロック装置を操作することができる非常に小さい係合力を発揮するスプリングを用いて機能的なロックを達成することが可能である。このことは図44に示される装置を用いて達成することができる。ハンドル6の上部は、操作部材5のための上部開口を備えたボールの形状をしている。ハンドル6の下部は、スロート446を含む。内側要素1、及び外側管301は、このスロートに適当な方法で付着、固定される。操作部材5の上部はプッシュボタンの形状をしており、その下端部で、作用部材7の上部と外れないように連結されている。図45に示すように、解放時にはハンドル6の下で操作者のグリップ(操作者の手を使用して)、及び好ましくは親指を使用して、操作部材5の押圧面を下方の矢印Kの方向に押す。これにより作用部材7も下方の矢印Kの方向に押され、ロックは先に詳細に説明したように解放される。操作の力は20〜30N程度の低い力に維持できる。このことは、ハンドル6の握り面を適当に設計して、操作部材5が容易に操作されることを意味する。図44及び45に示す道具シャフトの利点は、部品が少なく、容易に組み立てられることである。このことは重量及び製造コストが低いことを意味する。
【図面の簡単な説明】
【0088】
本発明について、添付図面を参照しながらより詳細に記述するが、それらの図面は、本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。
【0089】
【図1】本発明による装置を有する道具のシャフトを示す短縮側面図である。
【図2】主にロック部材を示す側面図である。
【図3】ロック解放装置の詳細を示す側面図である。
【図4】ロック位置にある図1による装置の上部を示す部分断面側面図である。
【図5】ロック位置にある図1による装置の下部を示す部分断面側面図である。
【図6】解放位置にある図1による装置の上部を示す部分断面側面図である。
【図7】解放位置にある図1による装置の下部を示す部分断面側面図である。
【図8】閉位置にある引張り操作部材を備えた装置の側面図である。
【図9】開位置にある図8による装置を示す図である。
【図10】主にロック部材を示す側面図(上図)、及び同図の矢印Aの方向の断面図(下図)である。
【図11】ウェッジ、作用部材および操作部材を示す側面図である。
【図12】欧州のビュー・ポジショニング(view positioning)に従って図11による構成要素を下方から見た図である。
【図13】内側要素と共にロック位置にある外側要素に取り付けられた、図10によるロック部材と図11による装置とを示す部分断面側面図である。
【図14】解放位置にある図13による装置を示す図である。
【図15】ウェッジが別の形状を有する、確実にロックされた内側要素と共に外側要素に取り付けられたロック部材を示す部分断面側面図である。
【図16】ウェッジが反対方向に向いているのを除いて、図13による装置の図である。
【図17】曲管、ホースおよび本発明によるロック装置を有する電気掃除機のシャフトを示す側面図(中図)、及びその部分断面拡大図(右図)である。左下図は、電気掃除機のノズルが取り付けられた電気掃除機のシャフトの下部を示す部分側面図である。
【図18】図17中図の装置による側面図であり、作用部材および操作部材の代替実施形態を示す図である。
【図19】伸縮自在に調節可能なシャフトの上部の部分断面図である。
【図20】図19によるシャフトの下部の部分断面図である。
【図21】ウェッジ装置の部分断面側面図である。
【図22】クランピング・ジョーを備えるスリーブを示す部分断面側面図(上図)、及び同図によるスリーブの断面線A−Aに沿った断面図(下図)である(図面規格は欧州のビュー・ポジションに準じている。)。
【図23】図19による上部の拡大部分図である。
【図24】図20による下部の拡大部分図である。
【図25】解放位置にある図23による上部の図である。
【図26】解放位置にある図24による下部の図である。
【図27】クランピング・ジョーを示す部分断面側面図(上図)、及び同図の上面図(下図)である(ビュー・ポジションは欧州の図面規格に準じている。)。
【図28】ピュー・ポジションが欧州の図面規格に準じている、一体化されたウェッジを備えるスリーブを示す図である。
【図29】ビュー・ポジションが欧州の図面規格に準じている、一体化されたウェッジを備えるスリーブを示す図である。
【図30】ビュー・ポジションが欧州の図面規格に準じている、引張りバーを示す図である。
【図31】図27(上図)および30(右図)によるクランピング・ジョーおよび引張りバーが取り付けられた、図28によるスリーブを示す側面図である。
【図32】ロック位置にある図31によるロック装置を備える短緒されたシャフトを示す側断面図である。
【図33】解放位置にある図32による装置を示す側断面図である。
【図34】引張りロッドを備える、上方スリーブに付けられた下方スリーブを示す部分断面正面図である。
【図35】欧州の図面規格に準じたビュー・ポジションにある図34による装置の側面図である。
【図36】クランピング・ジョーを示す側面図(上図)、及び断面線A−Aに沿った断面図(下図)である(ビュー・ポジションは欧州の図面規格に準じている。)。
【図37】図36によるクランピング・ジョーが取り付けられた図32による装置であり、開口された管に挿入され、ロック位置にある装置の正面図である。
【図38】解放位置にある図37による装置の図である。
【図39】互いに外側に向けられたウェッジ面を有するクランピング・ジョーの正面図である。
【図40】欧州の図面規格に準じたピュー・ポジションにある図39によるクランピング・ジョーの側面図、及び上面図である。
【図41】ロックの下方スリーブの側断面図、及び断面線A−Aに沿った断面図である(ビュー・ポジションは欧州の図面規格に準じている。)。
【図42】ロックの上方スリーブの側断面図、及び断面線A−Aに沿った断面図である(ビュー・ポジションは欧州の図面規格に準じている。)。
【図43】ロック位置にあるロック装置の部分断面側面図、及び解放位置にあるロック装置の部分断面側面図である。
【図44】ロック位置にあるロック装置の道具シャフトの部分断面側面図である。
【図45】解放位置にある図44による道具シャフトの部分断面側面図である。
【符号の説明】
【0090】
1内側要素、内管
2連結孔
3外側要素
4ロック部材
5操作部材、引張りフランジ
6ハンドル
7作用部材
9ジョー
10アタッチメント・カラー
11ばね要素
12表面層
13楔形溝
14ウェッジ
19溝、トラック
26貫通孔
61フランジ
70回転可能なぺグ
71保護ハウジング
73延長部
203、204ウェッジ面
301外側プラスチック管
302内側金属管
303延長部
304突起部、隆起部
305スペース
306開口部、孔
307係合ペグ
308開口部、孔
309溝
310溝
400案内溝
401シェルフ
402リップ
403円錐部
404延長部
405ノズル
406曲管
407ホース
408シール
410アーム
411、412フック
413シリンダ
414スリーブ
415ネック
416トラック
417ポール
418貫通孔
419圧縮ばね
420ナット
421下方管部分
422上方管部分
423貫通溝
424引張りロッド、引張りポール
425ビーム
426ループ
427引張りばね
428中間部分
429貫通孔
430スリーブ
431マントル面
432ナット
433マントル面
435スリーブ
436ロック、蓋
437スリーブ
446スロート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側要素(1)と外側要素(3)、(302)を含むロック装置であって、前記内側要素(1)が、道具のシャフトのように前記外側要素(3)に対して軸方向に移動可能であり、前記外側要素(3)、(302)の一端には、前記内側要素(1)と前記外側要素(3)、(302)を互いにロックするためのロック部材(4)を備え、前記ロック部材(4)が、前記外側要素の縦軸と平行な軸に沿って移動可能な、または前記軸を中心に回動可能な作用部材(301)を介して、前記ロック部材(4)から前記外側要素(3)、(302)の他端の方向に離隔する繰作部材(5)によって操作可能であり、前記操作部材の上部がプッシュボタンの形状をしており、前記作用部材が、前記外側要素(302)を完全にまたは部分的に取り囲む管(301)を有することを特徴とするロック装置。
【請求項2】
前記管(301)が高分子材料で作られていることを特徴とする、請求項1に記載のロック部材。
【請求項3】
前記外側要素が、好ましくは硬化アルミニウムの薄肉金属管(302)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のロック部材。
【請求項4】
前記外側要素(302)の表面処理が不要であることを特徴とする、請求項3に記載のロック部材。
【請求項5】
前記操作部材(5)が、前記作用部材(301)に取り付けられた外端部(304)を有する湾曲可能な延長部(303)を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載のロック部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【公開番号】特開2010−31997(P2010−31997A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−196272(P2008−196272)
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(506286641)
【Fターム(参考)】