説明

作業場管理システム

【解決手段】本発明は、作業場の従業員または請負業者が引き受ける仕事を管理する分野に関する。一形態では、本発明は、追跡すべき車両が移動および/または離脱する建設現場への適用形態を有する。一つの特定の態様では、本発明は、報酬の基準を確実にするためにトラックおよびローダーの積荷を計上し追跡する必要があるときの使用に適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業場の従業員または請負業者が引き受ける仕事を管理する分野に関する。
【0002】
一形態では、本発明は、追跡すべき車両が移動および/または離脱する建設現場への適用形態を有する。
【0003】
一つの特定の態様では、本発明は、報酬の基準を確実にするためにトラックおよびローダーの積荷を計上し追跡する必要があるときの使用に適している。
【0004】
以下、本発明を建設現場に関連させて説明するのが都合がよいが、本発明はそのような使用に限定されないことを理解すべきである。
【背景技術】
【0005】
本明細書を通して、単数での「発明者」という語の使用は、本発明の一人の(単数の)発明者または二人以上の(複数の)発明者を指すものと解釈されてもよい。
【0006】
土木工事はあらゆる建設プロジェクトの主要部である。通常は材料が搬送、搬出され、または建設現場のあらゆる場所に移動される。全ての場合、積荷の集計は重要な活動である。設備が主導者よって操作されようと委託されようと、利益をもたらす工事現場を制御し管理する際に、正確な積荷の情報は不可欠であると考えられる。
【0007】
積荷を追跡する責任は、通常は専用のカウンタまたはローダーのオペレータのいずれかにある。多くの場合、ダンプトラックのドライバーには、積荷単位または容積単位で支払いがなされる。あらゆるマニュアルの軽量システムは、特にローダーが複数ある環境では、間違いを起こしやすい。積荷の食い違いにより生じる論争は珍しいものではない。さらに、現場での設備およびサービスの提供に異なる企業が関与している場合、情報の共有をしたがらないことが多く、現場での活動を確実に計上する作業を困難にしている。多数のオーナーとオペレータが設備を提供し現場で作業している場合は、特にそうである。
【0008】
US7246009は、コンクリートトラックと複数のバッチプラントのアセット割当および管理を開示する。開示されたシステムは携帯性を欠いており、任意の時点における様々なトラックの場所およびステータスに主に向けられている。
【0009】
US2008011839は、現場にまたは現場から移動中のトラック積荷を計上するシステムを開示する。しかしながら、開示されたシステムは、現場管理者によるマニュアル読み取りを必要とする。これは、現場内または現場の周りを人が移動することを意味しており、その人物に対し多くの安全上の問題が生じる。収集されたデータは、その人物のもとに記録される。したがって、いくらかの遅延およびデータの省略が起こり得る。
【0010】
本明細書を通してなされる議論は、発明者の認識および/または発明者による特定の関連分野の問題の識別により生じるものであり、本明細書内の文書、デバイス、行動または知識に関するあらゆる議論は、本発明の文脈の説明に含められる。これらの題材のいずれも、従来技術の基礎の一部、あるいは、本明細書の開示および請求項の優先日または優先日前におけるオーストラリアまたは他の場所での周知事実の一部を形成することの告白として解釈されるべきではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、作業場内の物体を追跡する改良されたシステムおよび方法を提供することにある。
【0012】
本明細書に記載される実施形態のさらなる目的は、上述した関連分野のシステムの欠点のうち少なくとも一つを克服または軽減し、あるいは関連分野のシステムに対する有用な代替手段を少なくとも提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本明細書に記載される実施形態の第1態様は、タグまたはリーダのいずれかと追跡すべき物体とを関連づけ、作業場内に対応するリーダまたはタグを設け、タグとリーダとの少なくとも一つの近接イベントを用いて物体を追跡することを含む、作業場内の物体を追跡する方法および/またはシステムを提供する。
【0014】
本明細書に記載される実施形態の別の態様は、作業場内で物体が機能しているかを判定する方法および/またはシステムであって、タグまたはリーダと物体とを関連づけ、作業場内に対応するリーダまたはタグを設け、タグまたはリーダの信号強度を監視し、監視した信号から、第1信号強度と第2のより小さな信号強度とのいずれが監視されたかを判定することを含む。
【0015】
他の態様および好適な形態が明細書内に開示され、および/または添付の請求項に定義されており、本発明の説明の一部を形成する。
【0016】
本質的に、本発明の実施形態は、RFIDタグとリーダの互いの接近(接近イベント)を用いて、追跡すべきアイテムが特定の領域内にあるか否かを判定できることの認識から生じている。接近範囲は、タグおよびリーダの読み取り範囲によって設定または予め定められる。例えば、建設現場では、トラックが一つのRFIDタグを有し、ローダーが一つのRFIDリーダを有してもよいし、その逆でもよい。例えばローダーがトラックに泥を詰めるために、トラックがローダーに接近すると、タグとリーダがカップリングおよび/または互いに通信し、リーダおよび/またはタグが、システム内で必要とされるまたは設定される詳細および/または情報の全ての記録することができる。タグがリーダの「読み取り範囲」内にあるので、好ましくは予め定められた期間、ローダーとともに作業または相互作用するのに十分近くにトラックが存在したと想定することができる。選択的に、トラックまたはその登録番号の画像を記録して、タグ読み取りイベントと関連づけされてもよい。
【0017】
本発明により提供される利点は以下のものを含む。
・例えば現場間、トラック間、ローダー間でシステムを移設可能である。
・RFIDは厳しい環境で有用である。見通し線は不要である。
・積荷または容積の測定をタグ読み取りイベントと関連づけることができる。
・RFID信号強度を用いて接近を判定することができる。
・リーダおよび/またはタグによって集積されたデータを、自動的におよび/または周期的にアップロードまたは同期することができる。
・現場の多数のタグまたはリーダにデータが存在しているので、データが分布しており、したがって同期が失敗した場合にタグおよびリーダによってデータが保持され、情報の冗長性がもたらされる。
・収集されたデータを使用して、以下のことができる。
トラックドライバーの正確な料金を作成する。
主導者の正確な記録を作成する。
過重量の論争を回避する。
設備要件を正確に予測する。
材料の移動速度を予測する。
主要な性能指標と、ローダーとローダーのオペレータ同士の間の比較を策定する。
さらなる仕事の見積もりに使用可能である正確な履歴の記録を策定する。
訓練が必要であることを特定する。
請求プロセスを合理化する。
ボトルネック/待機時間を特定する。
設備の最適化。
ローダーの作業時間を記録する。
トラックの開始時間と終了時間を記録する。
積荷の写真による証拠を記録する。
競争力のある利点を産み出す。
【0018】
本発明の実施形態を適用可能であるさらなる範囲が、以下に与えられる詳細な説明から明らかになるだろう。しかしながら、本開示の精神および範囲内における様々な変更および改良は当業者にとってこの詳細な説明から明らかなものであるため、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の好適な実施形態を示唆するものの、例示のみを目的として与えられることを理解すべきである。
【0019】
当業者は、例示のみを目的として与えられ本明細書の開示を限定するものではない添付の図面とともに以下の実施形態の説明を参照することで、本出願についてのさらなる開示、目的、利点、好適な実施形態および他の実施形態の態様をより良く理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は多数の適用形態を有するが、本発明を建設現場に適用する例が与えられる。
【0022】
上述のように、土木工事はあらゆる建設プロジェクトの主要部である。通常は材料が搬送、搬出され、または建設現場のあらゆる場所に移動される。全ての場合、積荷の集計は重要な活動である。多くの場合、トラックの運転手には、積荷単位または容積単位で支払いがなされる。設備が主導者によって操作されようと委託されようと、利益をもたらす工事現場を制御し管理する際に、正確な積荷の情報は不可欠であると考えられる。
【0023】
本発明によると、現場でまたはウェブを介してあらゆる場所から、(トラックの積み込みなどの)接近イベントをカウントすることが可能になり、またわずかなデータが確実に利用できるように追加情報を記録することが可能になる。
記録される情報
・トラック当たりローダー当たりの積荷
・現場の持続期間(追加トランスポンダの使用による)
・トラック待機時間(追加トランスポンダの使用による)
・ローダー下の持続期間
・積荷の写真による証拠
・積み込み、荷降ろしのサイクルタイム
・現場の詳細、注記など
【0024】
図1を参照して、トラックをシステムで認識するために、トラック1、2はRFIDタグ3、4を有し、選択的に登録番号5、6を付ける。ローダー7または持ち運び可能な作業台11はタグインターロゲータ(interrogator)またはタグリーダ8、12を備える。RFIDタグ3、4は、リーダの質問範囲または近接にタグが来たときに、RFIDリーダ8、12によって読み取り可能なように設置される。
【0025】
選択的に、カメラによって番号の画像を取得できる位置に、一つまたは複数のトラックに取り付けられる、登録番号5、6の画像を撮像するカメラ9、10が設けられてもよい。この画像を、タグの各読み取り結果と関連づけることができる。
【0026】
特定のトラックに積み込みがなされるとき、トラックは、ローダーに近接する積み込み位置に移動することができる。トラックのRFIDタグとRFIDリーダとが近いことで、近接するトラックのタグの読み取りは容易である。ローダーの近くに二つ以上のタグが存在する場合、積み込み中のトラックに関連する特定のタグが自動的に選択されてもよいし、またはローダーの運転者によってそのタグが選択されてもよい。カウントされる積荷は、建設現場内または建設現場の周囲の様々な場所に設置可能である携帯型制御システム11によって追跡される。
【0027】
本発明は、RFID、ローカルな携帯用プロセッサベースの装置、携帯電話ネットワークおよび中央データベースシステムを含む複数の技術を使用して、比較的強固なデータ追跡を実現する。建設現場への適用の例では、各トラックの識別には、RFIDタグを有するトラックが必要であり、本発明の特定の変形では、登録番号を有する署名が必要である。
【0028】
携帯用制御システムは、ローダー7上およびトレーラーベースのシステム11を含む異なる場所に設置されてもよい。各携帯用制御システム7、11は、以下のうち少なくとも一つ、または任意の組み合わせを含む
・携帯用処理装置(PPD)
・RFIDリーダ
・選択的にデジタルカメラ
・携帯電話ネットワークモデム
・プリンタ
【0029】
PPDは、いくらかのオンボードメモリと比較的正確な時計を有する。携帯用制御システムは、現場外の中央管理ポイントに収容される中央サーバ13と通信可能であってもよい。本発明とともに機能する多数の現場があってもよいし、現場は一つのサーバおよび/または同一の中央サーバと全て通信可能であってもよい。クライアント14は、コンピュータを介して中央サーバと通信し、ログされたデータにアクセス可能であってもよい。
【0030】
携帯用制御システムの第1実施形態は、ローダーベースの制御システムである。ローダーベースの制御システムは、トレーラーベースのシステムまたはスタンドアロン型のRFIDゲートとともに使用することができる。ローダーベースのシステムは、異なる日または現場における異なるローダーへの転送が容易であるという特徴を有してもよい。制御システムはモジュール式フォーマットであってもよく、この場合、制御システムは、一緒にまたは分布して物理的に配置可能である分離モジュールから構成され、必要となるシステム構成に応じて異なる数のモジュールから構成することができる。
【0031】
他の構成をシステムに追加してもよい。例えば以下のものがある。
・ウェイトブリッジ
・GPS
・追加のRFIDゲート
・容積測定
・移設を容易にする機構
【0032】
制御システムは、RFIDリーダ、ローダーの内部または外部に搭載可能であるアンテナおよびカメラモジュール、および、ローダー内部に好適には別々に搭載されるPPD、モデム、プリンタを含んでもよい。
【0033】
携帯用制御システムの第2変形例はトレーラーベースである。装置は、車両の後部に牽引されて現場に運ばれる。この装置を、ローダーベースのシステムまたはスタンドアロン型とともに使用することができる。この装置は、トレーラーと、制御システム用の(トレーラー上にある)筐体とを備えてもよい。制御システムは、装置に電力を与えるバッテリーパワーパック、PPD、比較的正確な時計、携帯電話ネットワークモデムおよびプリンタ、無線識別システム(RFID)および(選択的に)カメラが取り付けられた伸張引き込みマストを備えてもよい。トレーラーは現場まで牽引され、全ての(または大半の)トラックが積み込みをするためにトレーラーの前を通過し、現場から離れるときに再び通過する必要がある場所に戦略的に配置される。マストは、無線識別リーダ(RFID)が無線識別(RFID)タグからトラックを識別し、またカメラがトラックを識別しトラック本体の画像を撮像できるような高さまで伸ばされる。
【0034】
PPDは、二つの主要ファイル、すなわち関連マトリックスファイル(AMF)とトラック積荷ログマトリックスファイル(TLLMF)とを記録することが好ましい。AMFは、日付、クライアント名、現場名、現場の住所および当日アソシエーションを含む。当日アソシエーションは、携帯用制御システムとローダーとの間の関連づけである(ローダーベースシステムの場合は、RFIDとトラックとの関連づけ)。特定の作業日に、現場の全てのローダーがPPDに割り当てられる。ローダー登録番号がマニュアル入力によってPPDに与えられ、AMFに保存される。その日に初めてトラックに積み込みが行われる前に、トラックはマニュアル入力によってPPD内でその登録番号に関連づけられたRFIDタグを有し、PPDはこの情報をAMFに保存する。TLLMFは時間、PPDのID、トラックのRFID、トラック登録番号、カメラの変形例ではさらに本体の画像のログをとる。時々、現場のPPDは互いにおよびサーバと通信し、情報を統合し同期する。その結果、各PPDおよびサーバのAMFとTLLMFに同一のコピーができる。この利点は、必要な時刻にPPDがサーバにアクセスできない場合に、いくらかの情報の冗長性を持たせることである。
【0035】
RFIDタグはRFIDリーダによって読み取り可能である位置に設けられ、カメラの変形例の場合、登録番号は、カメラによって番号の画像を撮像可能である位置にトラックに取り付けられる。
【0036】
ローダーベースのシステムの場合、特定のトラックが積み込みの順番になると、そのトラックはローダーに隣接する積み込み位置に移動する。トラックのRFIDタグと携帯用制御システムのRFIDリーダとが近接することで、隣接するトラックのタグの読み取りが容易になる。このタグの読み取りは、積み込みの開始とみなされる。PPDは、積み込みをTLLMFにログをとる。所定の時間の間トラックのRFIDタグが読み取られない場合、システムはこれを積み込みの終了とみなし、この終了をTLLMFに記録する。カメラの変形例の場合、トラック登録番号の画像が取得され、この画像をトラック識別のバックアップとして使用し、トラックの積み込み状態を検証してもよい。この情報はPPDに記録される。
【0037】
トレーラーベースのシステムの場合、特定のトラックが積み込みの順番になると、そのトラックはトレーラーを通り過ぎて移動する。トラックのRFIDタグと携帯用制御システムのRFIDリーダとが近接することで、隣接するトラックのタグのみの読み取りが容易になる。このタグの読み取りは、積み込みの開始とみなされる。PPDは、積み込みをTLLMFにログをとる。トラックの積み込みの後、トラックは同じトレーラーシステムを通り過ぎて戻るか、または現場への出口ルートに配置された別のトレーラーを通り過ぎて戻る。RFIDタグが読み取られ、これが積み込みの終了時間とみなされ、TLLMFに記録される。カメラの変形例の場合、トラック登録番号の画像が取得され、この画像をトラック識別のバックアップとして使用し、トラックの積み込み状態を検証してもよい。この情報はTLLMFに記録される。
【0038】
ローダーベースのシステムおよびトレーラーベースのシステムを一緒に使用してもよい。
【0039】
作業日の終わりに、任意のローダーベースシステムまたはトレーラーベースシステムのオペレータは、現場のPPDは互いにおよびサーバを用いて、所与のトラック登録/RFIDタグに対する運搬受領書を印刷し、それをトラックのオペレータに渡す。これは積み込み番号と積み込み時間とを含んでもよい。
【0040】
いかなる時点でも、権限のある人物は、インターネットを介してサーバにアクセスしてレポートを印刷することができる。レポートは以下のものを含んでもよい。
・ある現場および日付のAMFおよびTLLMF
・複数の日の間のトラックの活動、および/または
・クライアントの活動
・ローダーの活動
・待機時間
・トラックごとの積荷
・旅程時間
・履歴比較
【0041】
本発明の別の態様では、本発明を使用してトラックの積み込みを確認することができる。ローダーは複数のバケットロードの間を回転する。複数の回転の間にRFID信号が減少したことまたはロストした可能性があることが発見されるか、リーダがタグに出会うたびにRFIDタグを読み取る回転RFIDアンテナが設けられる。トラックの充填中にローダーが回転する積み込みプロセスで、RFID信号強度が相対的に繰り返されるパターンがあることが発見される。これは、RFID信号が読み取られ続いてロストした場合である。本発明のこの態様では、このパターンを用いて積み込み中のトラックを確認することができる。
【0042】
RFIDタグおよびリーダについて開示したが、本発明は、あらゆる周波数のタグおよびリーダに等しく適用可能であることに注意されたい。
【0043】
本発明を特定の実施形態に関して説明してきたが、さらなる修正も可能であることは理解されるだろう。本出願は、概して本発明の原理をなぞる本発明の変形的な使用または応用形態、および、本発明が関連する分野内での既知のまたは習慣的な実施であり上述の本質的な特徴に適用可能であるような本開示からの逸脱を含む変形的な使用または応用形態を包含するように意図されている。
【0044】
本発明の本質的な特徴の精神から逸脱することなく、本発明をいくつかの形態で具現化することができるので、上述の実施形態は、そのように指定されない限り本発明を限定するものではなく、添付の請求項に定義された本発明の精神および範囲内で広く解釈されるべきであることを理解すべきである。説明された実施形態は、あらゆる点において例示に過ぎず、限定ではないとみなされるべきである。
【0045】
本発明および添付の請求項の精神および範囲内に様々な修正および等価の構成が含まれるように意図されている。したがって、特定の実施形態は、本発明の原理を実施可能である多くの方法の例示であると理解されるべきである。以下の請求項では、ミーンズプラスファンクションの節は、定義された機能を実行する構造、構造的な等価物並びに等価の構造を含むように意図されている。例えば、釘は円筒形の表面を用いて木の部品を固定するのに対してネジは螺旋状の表面を用いて木の部品を固定するという点で、釘とネジは構造的に等価ではないが、木の部品を締結するという環境においては、釘とネジは等価の構造である。
【0046】
「サーバ」「セキュアサーバ」または同様の用語が本明細書で使用される場合、文脈からそうではないことが要求されない限り、通信システム内で使用できるものとして通信デバイスが説明されており、任意の特定の通信デバイスの種類に本発明を限定するように解釈されるべきではない。したがって、通信装置は、限定でなく、セキュアであろうとなかろうと、ブリッジ、ルータ、ブリッジルータ(ルータ)、スイッチ、ノード、または他の通信デバイスを含んでもよい。
【0047】
本発明の様々な態様を説明するために本明細書でフローチャートが使用される場合、任意の特定のロジックフローまたはロジックの実装に本発明を限定するように解釈されるべきではない。説明されたロジックは、全体的な結果を変更することなく、または本発明の真の範囲を逸脱することなく、複数の異なるロジックブロック(例えば、プログラム、モジュール、ファンクションまたはサブルーチン)に分割されてもよい。多くの場合、全体的な結果を変更することなく、または本発明の真の範囲を逸脱することなく、ロジック要素の追加、改良、省略、異なる順序での実行、または異なるロジック構成(例えば、論理ゲート、ループプリミティブ、条件ロジックおよび他のロジック構成)を用いた実装をすることができる。
【0048】
プロセッサ(例えばマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサまたは汎用コンピュータ)を用いるコンピュータプログラムロジック、プログラム可能なロジックデバイス(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)またはPLD)を用いるプログラマブルロジック、別個のコンポーネント、集積回路(例えば特定用途向け集積回路(ASIC))、またはこれらの任意の組み合わせを含む任意の他の手段を含む多数の異なる形態で本発明の様々な実施形態を具現化することができる。本発明の例示的な実施形態では、ユーザとサーバの間のほぼ全ての通信が、コンピュータ実行可能な形態に変換され、コンピュータ可読媒体などに記憶され、オペレーティングシステムの制御下でマイクロプロセッサによって実行されるコンピュータプログラム命令セットとして実施される。
【0049】
本明細書で説明する機能の全てまたは一部を実施するコンピュータプログラムロジックは、ソースコード形式、コンピュータ実行可能な形式、および様々な中間形式(例えば、アセンブラ、コンパイラ、リンカーまたはロケーターによって生成される形式)を含む様々な形式で具現化することができる。ソースコードは、様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティング環境を用いて様々なプログラミング言語(例えば、オブジェクトコード、アセンブリ言語、またはLabview、Fortran、C、C++、JAVA(登録商標)またはHTMLなどの高級言語)のうち任意のもので実施される一連のコンピュータプログラム命令を含んでもよい。ソースコードは、様々なデータ構造および通信メッセージを定義し使用してもよい。ソースコードは、(例えばインタープリタによって)コンピュータ実行可能な形式であってもよいし、または(例えば、トランスレータ、アセンブラまたはコンパイラによって)ソースコードがコンピュータ実行可能な形式に変換されてもよい。
【0050】
コンピュータプログラムは、半導体メモリデバイス(例えば、RAM、ROM、PROM、EEPROM、またはフラッシュプログラマブルRAM)、磁気メモリデバイス(例えば、ディスケットまたは固定ディスク)、光学メモリデバイス(例えば、CD−ROMまたはDVD−ROM)、PCカード(例えばPCMCIAカード)、または他のメモリデバイスなどの有形の記録媒体に、永続的にまたは一時的にあらゆる形式(例えば、ソースコード形式、コンピュータ実行可能な形式、または中間形式)で固定されてもよい。コンピュータプログラムは、アナログ技術、デジタル技術、光技術、無線技術(例えばBluetooth(登録商標))、ネットワーク技術およびインターネットワーク技術を含むがこれらに限定されない様々な通信技術のうち任意のものを使用してコンピュータに伝達可能である信号に、任意の形式で固定されてもよい。コンピュータプログラムは、印刷、電子文書(例えばパッケージソフトウェア、コンピュータシステムへのプリインストール(例えば、システムロム上または固定ディスク上)、通信システム(例えば、インターネットまたはワールドワイドウェブ)を介したサーバまたは電子掲示板からの配布を伴う取り外し可能な記録媒体として、任意の形式で配布されてよい。
【0051】
本明細書に記載する機能の全てまたは一部を実施するハードウェアロジック(プログラマブルロジックデバイスとともに使用するプログラマブルロジックを含む)は、従来のマニュアル方法を用いて設計されてもよいし、または、コンピュータ支援設計(CAD)、ハードウェア記述言語(例えば、VHDLまたはAHDL)、PLDプログラム言語(例えば、PALASM、ABELまたはCUPL)などの様々なツールを用いて設計、キャプチャ、シミュレーション、または電子文書化されてもよい。
【0052】
プログラマブルロジックは、半導体メモリデバイス(例えば、RAM、ROM、PROM、EEPROM、またはフラッシュプログラマブルRAM)、磁気メモリデバイス(例えば、ディスケットまたは固定ディスク)、光学メモリデバイス(例えば、CD−ROMまたはDVD−ROM)、PCカード(例えばPCMCIAカード)、または他のメモリデバイスなどの有形の記録媒体に、永続的にまたは一時的に固定されてもよい。プログラマブルロジックは、アナログ技術、デジタル技術、光技術、無線技術(例えばBluetooth(登録商標))、ネットワーク技術およびインターネットワーク技術を含むがこれらに限定されない様々な通信技術のうち任意のものを使用してコンピュータに伝達可能である信号に固定されてもよい。プログラマブルロジックは、印刷、電子文書(例えばパッケージソフトウェア、コンピュータシステムへのプリインストール(例えば、システムロム上または固定ディスク上)、通信システム(例えば、インターネットまたはワールドワイドウェブ)を介したサーバまたは電子掲示板からの配布を伴う取り外し可能な記録媒体として配布されてよい。
【0053】
本明細書で使用される場合、「備える(comprises/comprising)」は、上述の特徴、完全体(integer)、ステップ、または部品の存在を特定するが、一つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、部品またはこれらのグループの存在あるいは追加を除外するものではないと理解される。したがって、文脈がそうでないことを明確に必要としない限り、詳細な説明および請求項の全体を通して、「備える」等の単語は、排他的または網羅的な意味ではなく包含的な意味、すなわち「含むが限定されない」の意味に解釈されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業場内の物体を追跡する方法であって、
タグまたはリーダのいずれかと追跡すべき物体とを関連づけるステップと、
作業場内に対応するリーダまたはタグを設けるステップと、
前記タグとリーダとの少なくとも一つの接近イベントを用いて前記物体を追跡するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記作業場が建設現場であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記タグがトラックと関連づけられることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記リーダがローダー上に設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
リーダが作業場内または作業場に近接して設けられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
作業場内で物体が機能しているかを判定する方法であって、
タグまたはリーダを物体と関連づけるステップと、
作業場内に対応するリーダまたはタグを設けるステップと、
前記タグまたはリーダの信号強度を監視するステップと、
監視した信号から、第1信号強度と第2のより小さな信号強度とのいずれが監視されたかを判定するステップと、
を含む方法。
【請求項7】
前記物体がローダーであることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記信号強度が、振幅変化する連続アナログ信号であることを特徴とする請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
ある期間にわたる前記信号強度が信号の「署名」を提供し、該署名は前記ローダーの行動を識別する相対的な形状を有することを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
監視された第1および第2の信号がある期間にわたり繰り返されるか否かを判定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記タグおよび/またはリーダがRFIDタグおよび/またはRFIDリーダであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
作業場内の物体を追跡するように構成されたシステムであって、
追跡すべき物体に関連づけられるように構成されたタグまたはリーダと、
作業場と関連づけられるように構成された対応するリーダまたはタグと、
前記タグと前記リーダとの少なくとも一つの接近イベントを判定するように構成された追跡手段と、
を備えるシステム。
【請求項13】
前記作業場が建設現場であることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記タグがトラックと関連づけられることを特徴とする請求項12または13に記載のシステム。
【請求項15】
前記リーダがローダー上に設けられることを特徴とする請求項12ないし14のいずれかに記載のシステム。
【請求項16】
リーダが作業場内または作業場に近接して設けられることを特徴とする請求項12ないし15のいずれかに記載のシステム。
【請求項17】
作業場内で物体が機能しているかを判定するように構成されたシステムであって、
追跡すべき物体に関連づけられるように構成されたタグまたはリーダと、
作業場と関連づけられるように構成された対応するリーダまたはタグと、
前記タグまたはリーダの信号強度を監視することと、
監視した信号から、第1信号強度と第2のより小さな信号強度とのいずれが監視されたかを判定することと、
を含むシステム。
【請求項18】
前記物体がローダーであることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記信号強度が、振幅変化する連続アナログ信号であることを特徴とする請求項17または18に記載のシステム。
【請求項20】
ある期間にわたる前記信号強度が信号の「署名」を提供し、該署名は前記ローダーの行動を識別する相対的な形状を有することを特徴とする請求項17ないし19のいずれかに記載のシステム。
【請求項21】
監視された第1および第2の信号がある期間にわたり繰り返されるか否かを判定することをさらに含む請求項17ないし20のいずれかに記載のシステム。
【請求項22】
前記タグおよび/またはリーダがRFIDタグおよび/またはRFIDリーダであることを特徴とする請求項17ないし21のいずれかに記載のシステム。
【請求項23】
作業場内で物体が機能しているかを判定するように構成された装置であって、
予め定められた命令セットにしたがって動作するように構成されたプロセッサ手段を備え、
前記命令セットとともに、請求項1ないし22のいずれか一つに記載された方法を実行するように構成されることを特徴とする装置。
【請求項24】
他の装置、デバイスおよび/またはシステムと関連して、請求項1ないし22のいずれか一つに記載された方法にしたがって、作業場内で物体が機能しているかを判定するように構成された、コンピュータ可読のプログラムコードを有するコンピュータで使用可能な媒体と、データ処理システムと協動するように前記媒体上に具現化されたコンピュータ可読のシステムコードと、を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項25】
本明細書に開示された方法。
【請求項26】
本明細書に開示された装置および/またはデバイス。

【図1】
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【公表番号】特表2012−518850(P2012−518850A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−551375(P2011−551375)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000228
【国際公開番号】WO2010/096880
【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(511208818)サザン プラント ハイヤー ピーティーワイ エルティーディー (1)
【Fターム(参考)】