説明

作業機械

【課題】ブレードシリンダ用のホースが下側の地面や障害物と接触することにより損傷するおそれを防止できるとともに上側からの落下物により損傷するおそれを防止できる作業機械を提供する。
【解決手段】下部走行体23の機体フレーム51に、腕部52を介して排土用のブレード53を上下動可能に設け、ブレード53と機体フレーム51との間に、ブレード53を上下動させる伸縮可能なブレードシリンダ54を設け、ブレードシリンダ54の上部に沿ってシリンダガード55を設ける。シリンダガード55の下側で機体フレーム51とブレードシリンダ54との間に、このブレードシリンダ54に作動油を給排するホース56,57を配設し、シリンダヘッド側に接続された長い方のホース56は、シリンダガード55の一側部下面に取付けた拘束体としてのフック58により、シリンダガード55の下側に拘束する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排土用のブレードを上下動させるブレードシリンダの上部にシリンダガードが設けられた作業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
図8は、オフセット操作可能な作業機械を示し、下部走行体1に対し小旋回型の上部旋回体2が旋回可能に設けられ、この上部旋回体2には、小旋回型の作業装置3と、オペレータの運転席が設けられたキャブ4とが搭載されている。
【0003】
図8および図9に示されるように、下部走行体1の機体フレーム5には、腕部6を介して排土用のブレード7が上下動可能に設けられ、このブレード7と機体フレーム5の先端上部との間に、ブレード7を上下動させる伸縮可能なブレードシリンダ8が設けられ、このブレードシリンダ8の上部にシリンダガード9が設けられ、このシリンダガード9により作業装置3のバケット3bなどから落下する土砂などからブレードシリンダ8を保護するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図10および図11に示されるように、ブレードシリンダ8に作動油を供給するホース11,12は、一端側が機体フレーム5内のスイベルジョイントポート13に接続され、中間部が機体フレーム5の前側部にP形クリップ14などにより固定され、他端側がブレードシリンダ8のシリンダポート15,16に接続されている。
【0005】
そして、ブレードシリンダ8は、ロッド側端部が機体フレーム5の前端部にピン17で連結され、ヘッド側端部がブレード7の背面ブラケット18にピン19で連結された状態で伸縮作動され、シリンダ伸びでブレード7を下げ、シリンダ縮みでブレード7を上げる。
【0006】
このとき、各ホース11,12の固定点は、スイベルジョイントポート13と、機体フレーム端部のP形クリップ14と、シリンダポート15,16の3箇所ずつであり、特にシリンダヘッド側のホース11は、ブレードシリンダ8の伸縮によりシリンダポート15の位置が機体フレーム5の前端部に対して遠近方向に移動する。
【特許文献1】特開2006−328863号公報(第4頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、ホース11の固定点は、ブレードシリンダ8のヘッド側端部と機体フレーム5の前端部とで離れているため、図10に示されるようにホース11が弛んでしまう。そして、ブレードシリンダ8の伸縮に合わせてブレード7とともにシリンダポート15の位置が上下方向に変化し、シリンダポート15に接続されたホース11も合わせて動く。このため、ホース11が下側の地面や地上付近の障害物などに接触して損傷するおそれがある。
【0008】
また、図10に示されるように垂れ下がった状態のホース11は、作業中はブレード7の上下動などに伴なう揺れによりシリンダガード9の幅内に収まり難く、図8に示されるように作業装置3のバケット3bを持ち上げた小旋回姿勢で上部旋回体2が旋回したときに、ブレードシリンダ8上にバケット3bが位置する場合があり、このような場合は、バケット3b内から落下した土砂などの落下物が、シリンダガード9の幅内からはみ出したホース11に当たるおそれがある。このため、ホース11やホース接続部が上側からの落下物による衝撃で損傷するおそれもある。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、ブレードシリンダ用のホースが下側の地面や障害物と接触することにより損傷するおそれを防止できるとともに上側からの落下物により損傷するおそれを防止できる作業機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載された発明は、機体と、この機体に対して腕部を介して上下動可能に設けられた排土用のブレードと、このブレードと機体との間に設けられてブレードを上下動させる伸縮可能なブレードシリンダと、このブレードシリンダの上部に沿って設けられたシリンダガードと、このシリンダガードの下側で機体とブレードシリンダとの間に配設され、このブレードシリンダに作動流体を給排するホースと、このホースをシリンダガードの下側に拘束する拘束体とを具備し、シリンダガードは、ブレードシリンダの上側に位置する天板部と、この天板部からブレードシリンダに沿って下方へ折曲形成された折曲面部とを備え、拘束体は、この折曲面部の内側面に固着された作業機械である。
【0011】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の作業機械における拘束体が、シリンダガードの折曲面部の内側面にU字の一側直線部を固着するとともに天板部の下側にU字の他側直線部を突出させたフックであり、このフックの他側直線部の自由端とシリンダガードの天板部との間にホース脱着用の隙間が設けられたものである。
【0012】
請求項3に記載された発明は、請求項1または2記載の作業機械における機体が、ブレードシリンダにより上下動されるブレードが取付けられた下部走行体と、この下部走行体に対し旋回可能に設けられた小旋回型の上部旋回体とを備え、この上部旋回体には、シリンダガード上にバケットを位置させることが可能な小旋回型の作業装置が搭載されたものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載された発明によれば、ブレードシリンダの上部に沿って設けられたシリンダガードの下側に拘束体によりホースを拘束して、このブレードシリンダ用のホースの垂れ下がりを抑えるので、このブレードシリンダ用のホースが下側の地面や障害物と接触することにより損傷するおそれを防止できるとともに、このブレードシリンダ用のホースをシリンダガードの下側に収めて、このホースが上側からの落下物により損傷するおそれを防止できる。特に、シリンダガードは、ブレードシリンダの上側に位置する天板部と、この天板部からブレードシリンダに沿って下方へ折曲形成された折曲面部とを備え、拘束体は、この折曲面部の内側面に固着されたので、この拘束体により拘束されたブレードシリンダ用のホースは、ブレードシリンダの近接位置に拘束され、ホースが下側の地面や障害物と接触することにより損傷するおそれを確実に防止できるとともに上側からの落下物により損傷するおそれを確実に防止でき、ホースおよびその接続部をブレードシリンダとともに落下物から確実に保護できる。
【0014】
請求項2に記載された発明によれば、拘束体は、シリンダガードの天板部から下方へ折曲形成された折曲面部の内側面にU字の一側直線部を固着するとともに天板部の下側にU字の他側直線部を突出させたフックであるので、このフック内に係合されたブレードシリンダ用のホースがシリンダガードの天板部に向かって動いても、そのホースは、天板部に係止されてフック内から外れにくく、簡単な構造でありながらホースをフック内に保持してシリンダガードの内側に確実に拘束でき、ブレードシリンダ用のホースが下側の地面や障害物と接触することにより損傷するおそれを確実に防止できるとともに上側からの落下物により損傷するおそれを確実に防止でき、かつ、U字型のフックの自由端とシリンダガードの天板部との間にホース脱着用の隙間を設けたので、この隙間の高さまで持上げたホースを天板部の下面に沿って水平方向に動かすことで、簡単な構造でありながらホースをフックに対して容易に脱着することができ、シリンダガードやホースを交換するメンテナンス時にも、それらの着脱作業が容易であり、作業性が良い。
【0015】
請求項3に記載された発明によれば、小旋回姿勢の作業装置のバケットからシリンダガード上に土砂が落下しても、拘束体によりシリンダガードの下側に収納されたホースには、バケットから落下した土砂が当たることがなく、ブレードシリンダとともにホースを確実に保護できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を、図1乃至図7に示された一実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図3および図4に示されるように、作業機械21は、機体22として、履帯により走行可能な下部走行体23と、この下部走行体23に対し旋回可能に設けられた小旋回型の上部旋回体24とを備え、この上部旋回体24には、エンジンやこのエンジンにより駆動される油圧ポンプなどの動力装置25と、オペレータの運転室であるキャブ26と、主として掘削作業用の小旋回型の作業装置27とが搭載された油圧ショベルである。
【0018】
この作業装置27は、上部旋回体24にブーム31が上下方向回動自在に軸支され、このブーム31の上部にはオフセット機構32が設けられ、このオフセット機構32により左右方向へ平行移動可能なアーム33が前後方向回動自在に軸支され、このアーム33の先端にバケット34が回動自在に軸支され、そして、ブーム31は、ブームシリンダ35により上下方向に回動され、アーム33は、ブーム31のオフセット機構32に設けられたオフセットシリンダ36により左右方向に平行移動されるとともに、アームシリンダ37により前後方向に回動され、バケット34は、リンク機構38を介してバケットシリンダ39により回動される。
【0019】
ブーム31に設けられたオフセット機構32は、ブーム基体部41に対してオフセット部42が左右方向揺動自在に軸支され、このオフセット部42の先端にアーム取付部43が左右方向回動自在に軸支され、このアーム取付部43にオフセット部42と平行かつ等長に設けられたロッド44の一端が回動自在に軸支され、このロッド44の他端はブーム基体部41と一体のロッド取付ブラケット45に回動自在に軸支された平行運動機構である。そして、上記オフセットシリンダ36により、ブーム基体部41に対してオフセット部42を左右方向に回動すると、アーム取付部43が同方向に平行移動し、アーム33およびバケット34をブーム基体部41に対して偏心したオフセット位置に平行移動できる。
【0020】
図1および図2に示されるように、下部走行体23の機体フレーム51には、腕部52を介して排土用のブレード53が上下動可能に設けられ、このブレード53と機体フレーム51との間に、ブレード53を上下動させる伸縮可能なブレードシリンダ54が設けられ、このブレードシリンダ54の上部に沿ってシリンダガード55が設けられている。上部旋回体24には小旋回型の作業装置27が搭載されたので、このシリンダガード55上にバケット34を位置させることが可能である。
【0021】
このシリンダガード55の下側で機体フレーム51とブレードシリンダ54との間に、このブレードシリンダ54に作動流体としての作動油を給排するホース56,57が配設され、このホース56,57のうちシリンダヘッド側に接続された長い方のホース56は、シリンダガード55の一側部下面に取付けられた拘束体としてのフック58により、シリンダガード55の下側に拘束され、フック58のホースガイド機能によりシリンダガード55に沿ったルーティングが決定されている。
【0022】
ブレードシリンダ54に作動油を供給するホース56,57は、それらのホース一端側が機体フレーム51内のスイベルジョイントポート59にそれぞれ接続され、ホース中間部が機体フレーム51の前側部に設置されたP形クリップなどの固定具60によりそれぞれ固定され、ホース他端側がブレードシリンダ54のシリンダポート54a,54bにそれぞれ接続されている。
【0023】
すなわち、ブレードシリンダ54のヘッド側のホース56は、スイベルジョイントポート59、固定具60およびシリンダポート54aの3点の固定点で固定されるとともに、フック58により垂れ下がりを防止され、またブレードシリンダ54のロッド側のホース57は、スイベルジョイントポート59、固定具60およびシリンダポート54bの3点の固定点で固定されている。
【0024】
図5および図6にも示されるように、シリンダガード55は、ブレードシリンダ54の上側に位置する天板部61と、この天板部61からブレードシリンダ54に沿って下方へ斜めに折曲形成された折曲面部62とを備えている。天板部61は、ガード本体部63と、このガード本体部63の先部に段差部64を介してガード本体部63より上段に形成されたシリンダポート保護部65とを備えている。このシリンダポート保護部65は、図1に示されるようにホース56が接続されたシリンダポート54aを保護している。
【0025】
天板部61のガード本体部63には、ロッドエンド連結ピン67に潤滑剤を供給するためのグリスニップルなどに潤滑剤供給配管を接続するための長穴68が穿設され、また、天板部61のガード本体部63およびシリンダポート保護部65には、ブレードシリンダ54の上部に沿ってシリンダガード55を固定するための複数の取付穴69,70が穿設されている。
【0026】
そして、天板部61のガード本体部63に設けられた取付穴69は、図7に示されるようにブレードシリンダ54のシリンダ本体上に設けられた取付台71に取付ネジ72で固定され、シリンダポート保護部65に設けられた取付穴70は、図1に示されるようにシリンダヘッド取付部73から突設された取付台部74上に取付ネジ75で固定されている。
【0027】
図7に示されるように、拘束体としてのフック58は、シリンダガード55の天板部61から下方へ折曲形成された一側の折曲面部62の内側面にU字の一側直線部58aを溶接などによって固着するとともに天板部61の下側にU字の他側直線部58bを突出させた金具であり、このフック58の他側直線部58bの自由端とシリンダガード55の天板部61との間にホース脱着用の隙間76が設けられている。
【0028】
そして、このフック58内に係合されたブレードシリンダ54のヘッド側に接続された長い方のホース56は、ブレード53の上下動時に、フック58内で移動することはあっても、自重で下方へ押付けられるのでフック58内に保持されて、フック58内から外れることはない。仮に、ホース56がシリンダガード55の天板部61に向かって動いても、そのホース56は、天板部61に係止されてフック58内から外れ難い。このため、ブレードシリンダ用のホース56が下側の地面や障害物と接触することにより損傷するおそれがなく、上側からの落下物により損傷するおそれもない。
【0029】
一方、ブレードシリンダ54のロッド側に接続された短い方のホース57は、垂れ下がる程度が少ないので、フック58を用いなくてもシリンダガード55の下側に保たれ、下側の地面や障害物と接触することにより損傷するおそれがなく、上側からの落下物により損傷するおそれもない。
【0030】
また、メンテナンス作業などで、ホース56をフック58に対して脱着する場合は、U字型のフック58の自由端とシリンダガード55の天板部61との間に設けられたホース脱着用の隙間76を利用して、この隙間76の高さまで自重に抗して持上げたホース56を天板部61の下面に沿って水平方向に動かすことで、ホース56のみを脱着することが可能である。
【0031】
次に、この実施の形態の効果を説明する。
【0032】
ブレードシリンダ54の上部に沿って設けられたシリンダガード55の下側に、フック58により、ブレードシリンダ54のヘッド側に接続された長い方のホース56を拘束して、このホース56の垂れ下がりを抑えるので、このホース56が下側の地面や障害物と接触することにより損傷するおそれを防止できるとともに、このホース56をシリンダガード55の下側に収めて、ホース56がシリンダガード55から外部にはみ出さないようにしたので、このホース56が上側からの落下物により損傷するおそれを防止できる。
【0033】
特に、シリンダガード55は、ブレードシリンダ54の上側に位置する天板部61と、この天板部61からブレードシリンダ54に沿って下方へ折曲形成された折曲面部62とを備え、フック58は、この折曲面部62の内側面に固着されたので、このフック58により拘束されたブレードシリンダ用のホース56は、ブレードシリンダ54の近接位置に拘束され、ホース56が下側の地面や障害物と接触することにより損傷するおそれを確実に防止できるとともに上側からの落下物により損傷するおそれを確実に防止でき、ホース56およびその接続部であるシリンダポート54aをブレードシリンダ54とともに落下物から確実に保護できる。
【0034】
すなわち、拘束体として、シリンダガード55の天板部61から下方へ折曲形成された折曲面部62の内側面にU字の一側直線部58aを固着するとともに天板部61の下側にU字の他側直線部58bを突出させたフック58を用いたので、このフック58内に係合されたホース56がシリンダガード55の天板部61に向かって動いても、そのホース56は、天板部61に係止されてフック58内から外れにくく、簡単な構造でありながらホース56をフック58内に保持してシリンダガード55の内側に確実に拘束でき、ブレードシリンダ54のヘッド側に接続された長い方のホース56が下側の地面や障害物と接触することにより損傷するおそれを確実に防止できるとともに、上側からの落下物により損傷するおそれを確実に防止でき、かつ、U字型のフック58の自由端とシリンダガード55の天板部61との間にホース脱着用の隙間76を設けたので、この隙間76の高さまで自重に抗して持上げたホース56を天板部61の下面に沿って水平方向に動かすことで、簡単な構造でありながらホース56をフック58に対して容易に脱着することができ、シリンダガード55やホース56を交換するメンテナンス時にも、それらの着脱作業が容易であり、作業性が良い。
【0035】
作業機械21が小旋回型の作業装置27を備えている場合は、その作業装置27のバケット34からシリンダガード55上に土砂が落下しても、フック58によりシリンダガード55の下側に収納されたホース56には、バケット34から落下した土砂が当たることがなく、ブレードシリンダ54とともにホース56,57を確実に保護できる。
【0036】
なお、拘束体としては、場合によっては、J字型またはP字型のフックを用いても良い。
【0037】
本発明は、油圧ショベルのブレード53を作動するブレードシリンダ54に好適なものであるが、ブルドーザなどの他の作業機械のブレードシリンダにも利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係る作業機械のブレードシリンダ部分の一実施の形態を示す側面図である。
【図2】同上作業機械のブレードシリンダ部分の平面図である。
【図3】同上作業機械の側面図である。
【図4】同上作業機械の平面図である。
【図5】同上作業機械のシリンダガードの平面図である。
【図6】同上作業機械のシリンダガードの斜視図である。
【図7】同上作業機械のシリンダガードの装着状態を示す断面図である。
【図8】従来の作業機械を示す斜視図である。
【図9】同上従来機のブレードシリンダ部分を示す斜視図である。
【図10】同上従来機のブレードシリンダ部分の側面図である。
【図11】同上従来機のブレードシリンダ部分の平面図である。
【符号の説明】
【0039】
22 機体
23 下部走行体
24 上部旋回体
27 作業装置
34 バケット
52 腕部
53 ブレード
54 ブレードシリンダ
55 シリンダガード
56 ホース
58 拘束体としてのフック
58a 一側直線部
58b 他側直線部
61 天板部
62 折曲面部
76 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体と、
この機体に対して腕部を介して上下動可能に設けられた排土用のブレードと、
このブレードと機体との間に設けられてブレードを上下動させる伸縮可能なブレードシリンダと、
このブレードシリンダの上部に沿って設けられたシリンダガードと、
このシリンダガードの下側で機体とブレードシリンダとの間に配設され、このブレードシリンダに作動流体を給排するホースと、
このホースをシリンダガードの下側に拘束する拘束体とを具備し、
シリンダガードは、
ブレードシリンダの上側に位置する天板部と、
この天板部からブレードシリンダに沿って下方へ折曲形成された折曲面部とを備え、
拘束体は、この折曲面部の内側面に固着された
ことを特徴とする作業機械。
【請求項2】
拘束体は、シリンダガードの折曲面部の内側面にU字の一側直線部を固着するとともに天板部の下側にU字の他側直線部を突出させたフックであり、
このフックの他側直線部の自由端とシリンダガードの天板部との間にホース脱着用の隙間が設けられた
ことを特徴とする請求項1記載の作業機械。
【請求項3】
機体は、
ブレードシリンダにより上下動されるブレードが取付けられた下部走行体と、
この下部走行体に対し旋回可能に設けられた小旋回型の上部旋回体とを備え、
この上部旋回体には、シリンダガード上にバケットを位置させることが可能な小旋回型の作業装置が搭載された
ことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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