説明

作業車両

【課題】後方向きの操縦部を簡単に構成することができる作業車両を提供することを課題としている。
【解決手段】後方に作業機が連結される走行機体1の操縦部7に取り付けられた席6を前後反転して操縦部7に取り付けた際に、走行機体1の前後進操作を含む速度調節を行う走行操作具23L,23Rを、座席6を挟んで作業機操作用の作業機操作具29,31とは反対側の座席側方に移設可能に取り付けた。走行操作具23L,23Rは、前後揺動方向に対する走行機体1の走行方向と速度の増減の関係を維持した状態で座席6の側方に移設される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後方に作業機が連結される作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来走行機体の後方に作業機が連結される作業車両には、座席と走行操作具を備えた操縦部を有したものが公知となっている。該作業車両に、例えば除雪用のロータリブロア等の走行機体を連結した場合、操縦者は、走行機体の後ろを向き、作業機の操縦や、走行機体の走行を操作することが望ましい。
【0003】
これに対してキャビン内の操縦部自体を前後反転させることができる作業車両や、座席を前後反転可能に取り付けると共に、予め走行操作具を操縦部内の前後両方に設けた作業車両が公知となっている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
【0004】
特許文献1に示されるように、キャビン内の操縦部自体を前後反転させることができる作業車両の場合は、操縦部を後方に向けて反転させることによって、操縦者は走行機体の後方を向きながら走行機体の走行や作業機の操作を行うことができる。
【0005】
特許文献2に示されるように、座席を前後反転可能に取り付けると共に、予め走行操作具を操縦部内の前後両方に設けた作業車両の場合は、上記作業機を走行機体に連結し、座席を後方に向けて前後反転させることによって、操縦者は走行機体の後方を向き、作業機を確認しながら後方側の走行操作具によって走行機体の走行等を操作することができる。
【特許文献1】特開昭61−9382号公報
【特許文献2】特開平3−143781号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし操縦部自体を反転させるためには、大掛かりな反転機構を設ける必要があるという欠点があった。一方操縦部の前後両方に走行操作具を設ける場合は、操縦部内の居住スペース等を犠牲にする必要があるという欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の作業車両は、後方に作業機が連結される走行機体1の操縦部7に、座席6を取り付けるとともに、走行機体1の前後進操作を含む速度調節を行う走行操作具23L,23Rと、作業機操作用の作業機操作具29,31とを設け、走行操作具23L,23Rを座席6の前方に、作業機操作具29,31を座席6の側方に各々配置した作業車両において、前記座席6を前後反転して操縦部7に取り付けた際に、前記走行操作具23L,23Rを、座席6を挟んで作業機操作具29,31とは反対側の座席側方に移設可能に取り付けたことを第1の特徴としている。
【0008】
第2に、走行操作具23L,23Rが、前後揺動操作により前後進操作を含む速度調節を行い、揺動方向に対する走行機体1の走行方向と速度の増減の関係を維持した状態で座席6の側方に移設されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
以上のように構成される本発明の構造によると、座席を後方向きに反転して取り付け、座席を挟んで作業機操作具とは反対側の座席側方に走行操作具を移設することにより、簡単に後ろ向きの操縦部を構成することができる。
【0010】
例えば除雪用のロータリブロア等の作業機を連結した場合、操縦者は後ろ向きの操縦部において、走行機体の後ろ側を向き、走行機体を操縦者の正面側や背面側に向かって走行させながら作業機による作業を行うことができる。
【0011】
後ろ向きの操縦部を構成するために操縦部全体を反転させる大掛かりな反転機構が不要であるため、操縦部自体の構造が簡単で済む。また予め操縦部の後方に配置しておく走行操作具が不要であることに加え、移設した走行操作具が座席の側方に位置し、座席の真後ろの範囲にないため、操縦部の居住性を悪化させることがなく、座席の真後ろ(後ろ向きの操縦者の真正面)に操縦用の大きなスペースを確保することができる。
【0012】
走行操作具と作業機操作具とが、座席を挟んで左右に振り分け配置されるため、作業機の操作と、走行機体の走行操作とを座席を挟んだ左右両側で効率よく行うことができる。
【0013】
後ろ向きの操縦部の座席に座った操縦者にとっては、操縦者の正面が走行機体の後方となり、操縦者の背面が走行機体の前方となる。走行操作具を、前後揺動操作により前後進操作を含む速度調節を行うものとし、揺動方向に対する走行機体の走行方向と速度の増減の関係を維持した状態で座席の側方に移設することによって、走行機体の走行に対する走行操作具の操作方向が、座席の前後向きに関係なく操縦者にとって同一に維持され、走行機体の上記走行操作を違和感なく行うことができ、誤操作を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本発明を採用した作業車両であるクローラ式トラクタの側面図である。本トラクタは、走行機体1の下部左右にクローラ式の走行装置2を備えている。走行機体1の前部には、図示しないエンジンが収納されたボンネット3が設けられている。ボンネット3の後方にはキャビン4が設けられている。
【0015】
キャビン4は、図2に示されるように、キャビン4のフレーム(キャビンフレーム)4aが、走行機体1の機体フレーム1aと走行装置2のトラックフレーム2aとからなるシャシに一体的に防振支持されて設けられている。キャビン4内に座席6を備えた操縦部7が構成されている。
【0016】
走行機体1には、キャビン4の後方に、作業機を連結するための連結機構8が設けられている。該連結機構8は、油圧シリンダによって上下昇降が可能となっている。作業機は連結機構8を介して走行機体1に昇降自在に装着される。
【0017】
左右の両走行装置2は、トラックフレーム2a側に支持されて前方側に配置されたドライブホイル11と、該ドライブホイル11より後方に配置されたアイドラホイル12と、ドライブホイル11とアイドラホイル12との間の下方に設けられた下部転輪13と、ドライブホイル11とアイドラホイル12との間の上方に設けられた上部転輪14のまわりにクローラ16が巻装された構造となっている。
【0018】
各ドライブホイル11側には、各々に油圧モータが組み込まれている。各油圧モータには、図2に示されるように、各々に対応して別々の油圧ポンプ17L,17Rが設けられている。両油圧ポンプ17L,17Rは、上記シャシ(機体フレーム1a)側に搭載されている。両油圧ポンプ17L,17Rは、座席6の下方のスペースに配置されている。
【0019】
1組の油圧モータと油圧ポンプとによって油圧無段変速装置(HST)が構成されている。上記構成により、本トラクタは左右の走行装置2に対して各々別々のHSTが設けられる。左右両走行装置2は、HSTによるドライブホイル11の回転駆動によってクローラ16が回転駆動される。
【0020】
両HST(油圧モータ)から同一方向の同一回転数の駆動力を出力させることによって、左右の走行装置2が同一の回転数で同一方向に駆動され、走行機体1が前進又は後進する。上記回転数を変更することによって走行変速が行われる。上記HSTの出力回転方向を反対にすることによって前進及び後進が切り換えられる。左右のHSTの出力回転数に差を設けることによって、走行機体1は回転数が小さい方に旋回する。
【0021】
図2,図3に示されるように、上記油圧ポンプ17L,17Rのメンテナンス用の孔を塞ぐ蓋として、フレーム板18がキャビンフレーム4a側に取り付けられている。フレーム板18は、両油圧ポンプ17L,17Rの上方に配置されている。座席6は、フレーム板18に取り付けられている。
【0022】
通常座席6は、図1に示されるように、操縦部7内において背もたれ6aが後方側に位置するようにフレーム板18に前方向きに取り付けられている。ただしフレーム板18は座席6を背もたれ6aが前方側に位置するように後方向きに反転して取り付けることもできる。図2,図3は、座席6を後方向きに反転して取り付けた状態を示す。
【0023】
座席6の前方には、フロント操作パネルケース19が設けられている。フロント操作パネルケース19は上記キャビンフレーム4a側に取り付け固定されている。フロント操作パネルケース19には、各種メータや警告灯等が配されたメータパネルユニット21が取付フレーム22を介して取り付けられている。
【0024】
該メータパネルユニット21はパネル面が後方(座席6側)を向いた状態で取り付けられる。メータパネルユニット21には、左右一対の操向レバー23L,23Rを備えた操向レバーユニット24が一体的に取り付けられている。操向レバーユニット24は、両操向レバー23L,23Rが後方(座席6側)に向かって突出するように取り付けられる。
【0025】
各操向レバー23L,23Rは、各々独立して前後揺動させることができる。左側の操向レバー(左操向レバー)23Lが左側の走行装置2の油圧モータ用の油圧ポンプ(左油圧ポンプ)17Lに対応している。左操向レバー23L側は、左油圧ポンプ17Lの操作用のレバー26Lとワイヤ27Lを介して連結されている。
【0026】
右側の操向レバー(右操向レバー)23Rが右側の走行装置2の油圧モータ用の油圧ポンプ(右油圧ポンプ)17Rに対応している。右操向レバー23R側は、右油圧ポンプ17Rの操作用のレバー26Rとワイヤ27Rを介して連結されている。
【0027】
左操向レバー23Lをニュートラルから前方に揺動させることによって、ワイヤ27Lを介して左油圧ポンプ17Lを操作し、左側の走行装置2を走行機体1の前進方向に駆動することができる。左操向レバー23Lをニュートラルから後方に揺動させることによって、ワイヤ27Lを介して左油圧ポンプ17Lを操作し、左側の走行装置2を走行機体1の後進方向に駆動することができる。
【0028】
右操向レバー23Rをニュートラルから前方に揺動させることによって、ワイヤ27Rを介して右油圧ポンプ17Rを操作し、右側の走行装置2を走行機体1の前進方向に駆動することができる。右操向レバー23Rをニュートラルから後方に揺動させることによって、ワイヤ27Rを介して右油圧ポンプ17Rを操作し、右側の走行装置2を走行機体1の後進方向に駆動することができる。
【0029】
各走行装置2の駆動速度の絶対値は、各々対応する操向レバー23L,23Rのニュートラルから前方又は後方への揺動角度に対して比例的に増加する。両操向レバー23L,23Rを同角度前方に揺動することによって、走行機体1を揺動角度に応じた速度で前進させることができる。
【0030】
両操向レバー23L,23Rを同角度後方に揺動することによって、走行機体1を揺動角度に応じた速度で後進させることができる。走行機体1の前進及び後進速度は両操向レバー23L,23Rの揺動角度に応じて調節される。
【0031】
両操向レバー23L,23Rの揺動角度に差を設けることによって、走行機体1を前進又は後進させながら旋回(進行方向を変更)させる操向操作を行うことができる。両操向レバー23L,23Rによって、走行機体1の前後進の切り換えを含む走行速度調節(走行)と操向を操作する走行操作具が構成されている。
【0032】
操縦部7(キャビン4)内には、座席6の左右両側方に、サイド操作パネル28L,26Rが設けられている。サイド操作パネル28L,28Rは、フェンダーの上方に位置している。
【0033】
右側のサイド操作パネル(右サイド操作パネル)28Rには、座席6に近い位置に、連結機構8の昇降を操作する操作具である油圧昇降レバー29が前後揺動自在に設けられている。油圧昇降レバー29の操作によって連結された作業機を昇降させることができる。
【0034】
該油圧昇降レバー29の外側には、外部油圧操作レバー31が前後揺動自在に左右方向に複数設けられている。外部油圧操作レバー31は外部出力される油圧の入り切り等を操作する操作具となっている。
【0035】
連結機構8に連結される作業機を上記外部出力される油圧によって駆動する場合は、外部油圧操作レバー31の操作によって作業機の駆動を入り切りすることができる。油圧昇降レバー29と外部油圧操作レバー31とは、作業機を操作する作業機操作具を構成している。
【0036】
左側のサイド操作パネル(左サイド操作パネル)28Lは、操向レバーユニット24をメータパネルユニット21側から移設して取り付けることができるように形成されている。左サイド操作パネル28Lにおける操向レバーユニット24の移設位置は、後方向きに反転状態で取り付けられた座席6より後方に設定されている。
【0037】
操向レバーユニット24は、両操向レバー23L,23Rが前方向きに突出するように左サイド操作パネル28Lに移設される。操向レバーユニット24は、メータパネルユニット21と左サイド操作パネル28Lとの間で平行的に移設される。
【0038】
図2,図3に示されるように、操向レバーユニット24を左サイド操作パネル28Lに移設した場合、両操向レバー23L,23Rは座席6の左側方において、座席6より後方に位置し、左操向レバー23Lが左側に、右操向レバー23Rが右側にそれぞれ並んで配置される。
【0039】
操向レバーユニット24がいずれの位置にセットされた場合でも、常に左側の操向レバー23Lに左側の走行装置2が対応し、右側の操向レバー23Rに右側の走行装置2が対応する。
【0040】
トラクタに連結される作業機として、除雪用のロータリブロア等を連結した場合は、トラクタの操縦者は、操縦部7内(キャビン4内)で後方を向きながら走行機体1を走行させ、作業を行うことが望ましい。
【0041】
本トラクタにおいては、座席6を前後反転させ後方に向けて取り付け、操向レバーユニット24を左サイド操作パネル28Lに移設することによって、操縦部7を後方向きに構成することができる。
【0042】
これにより操縦者は座席6に座ることによって走行機体1の後ろを向き、操縦者の正面(後方)に対する右側(ボンネット3側を前方とした場合の左側)に位置する操向レバー23L,23Rと、左側(ボンネット3側を前方とした場合の右側)に位置する油圧昇降レバー29及び外部油圧操作レバー31とによって走行機体1の走行及び操向と、作業機の操作を行うことができる。
【0043】
操縦部7全体を反転させる大掛かりな反転機構や予め操縦部7内の後方に配置しておく走行操作具を設けることなく、簡単構造で後ろ向きの操縦部を構成し、操縦者が後ろ向きに走行機体1や作業機を操作することができる。操向レバー23L,23Rは座席6の前方から平行的に座席6の側方に移設され、ワイヤの組み換え等がないため、操向レバー23L,23Rの移設も容易である、
【0044】
操縦部7(キャビン4内)の後方に予め別途操向レバー等を設けることがなく、且つ左サイド操作パネル28Lに操向レバー23L,23Rが移設された場合でも、操向レバー23L,23Rは、座席6の側方に位置し、座席6の真後ろ(後ろ向きの操縦者の真正面)の範囲にはないため、座席6の真後ろ側に操向レバー用のスペースを確保する必要がない。
【0045】
このためキャビン4内の後方側のスペースが犠牲にならず、キャビン4内の居住性が極端に悪化することはなく、後方向きの操縦部7の後方(正面)に操作スペースを大きく確保することができる。
【0046】
後方を向いた操縦者が、操縦者にとっての前方側(走行機体1の後方側)に向かって操向レバー23L,23Rを揺動させると、操向レバー23L,23Rは後方揺動状態となり、走行機体1は後進する。つまり操縦者は、走行機体1を操縦者にとっての前方(走行機体1の後方)に向かって走行させることができる。
【0047】
上記操縦者にとっての後方側(走行機体1の前方側)に向かって操向レバー23L,23Rを揺動させると、操向レバー23L,23Rは前方揺動状態となり、走行機体1は前進する。つまり操縦者は、走行機体1を操縦者にとっての後方(走行機体1の前方)に向かって走行させることができる。
【0048】
上記操縦者にとっての右側(走行機体1の左側)の操向レバー23Lを揺動操作することによって、操縦者にとっての右側(走行機体1の左側)の走行装置2を操作することができ、上記操縦者にとっての左側(走行機体1の右側)の操向レバー23Rを揺動操作することによって、操縦者にとっての左側(走行機体1の左側)の走行装置2を操作することができる。
【0049】
以上のように操縦者が前方又は後方のどちらを向いている場合でも、相対的に操縦者の正面を「前」、操縦者の右手側を「右」とすると、操縦者が操向レバー23L,23Rを「前方」に揺動することによって走行機体1を「前進」させることができ、操向レバー23L,23Rを「後方」に揺動することによって走行機体1を「後進」させることができ、「右側」の操向レバーによって「右側」の走行装置2を、「左側」の操向レバーによって「左側」の走行装置2を操作し、走行機体1の操向や旋回を操作することができる。
【0050】
このため操縦者にとっては、前方向きの操縦部7での操縦と、後ろ向きの操縦部7での操縦の両方において、走行機体1の走行方向と操向レバー23L,23Rの操作方向とが同一に維持され、走行機体1の走行及び操向操作を違和感なく行うことができ、誤操作を防止することができる。
【0051】
なお後方向きの操縦部7に座って操縦する際の操縦者の後方視界(正面視界)は、キャビン4のリヤウインド32と下窓を介して確保される。下窓は、従来から座席6の後方斜め下方に配置されている。
【0052】
リヤウインド32及び下窓は、フロントウインド33に比較すると小さいが、操向レバー23L,23Rや油圧昇降レバー29,外部油圧操作レバー31が、座席6の真後(後方向きに座った操縦者の真正面)に位置しないため、操向レバー23L,23Rや油圧昇降レバー29,外部油圧操作レバー31が後方向きに座った操縦者の正面視界を遮ることはなく、操縦のための視界は確保される。
【0053】
操縦者が後方を向いてトラクタを操縦する場合は、座席6を挟んだ左右両側方に、操向レバー23L,23Rと、油圧昇降レバー29及び外部油圧操作レバー31とが振り分けて配置される。これにより操縦者は、作業機の操作と、走行機体1の走行及び操向操作とを座席6を挟んで左右両側で、左右両方の手によって効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】クローラトラクタの側面図である。
【図2】後方向きの操縦部の要部側面図である。
【図3】後方向きの操縦部の要部平面図である。
【符号の説明】
【0055】
1 走行機体
6 座席
7 操縦部
23L 左操向レバー(走行操作具)
23R 右操向レバー(走行操作具)
29 油圧昇降レバー(作業機操作具)
31 外部油圧操作レバー(作業機操作具)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
後方に作業機が連結される走行機体(1)の操縦部(7)に、座席(6)を取り付けるとともに、走行機体(1)の前後進操作を含む速度調節を行う走行操作具(23L),(23R)と、作業機操作用の作業機操作具(29),(31)とを設け、走行操作具23L),(23R)を座席(6)の前方に、作業機操作具(29),(31)を座席(6)の側方に各々配置した作業車両において、前記座席(6)を前後反転して操縦部(7)に取り付けた際に、前記走行操作具(23L),(23R)を、座席(6)を挟んで作業機操作具(29),(31)とは反対側の座席側方に移設可能に取り付けた作業車両。
【請求項2】
走行操作具(23L),(23R)が、前後揺動操作により前後進操作を含む速度調節を行い、揺動方向に対する走行機体(1)の走行方向と速度の増減の関係を維持した状態で座席(6)の側方に移設される請求項1の作業車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−245976(P2007−245976A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−73646(P2006−73646)
【出願日】平成18年3月17日(2006.3.17)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】