説明

作業車両

【課題】収納できる物品の大きさについての制約が少ない、工具箱等の物品を収納するための収納スペースを車両後方に具備する作業車両を提供することを目的とする。
【解決手段】バックホー3の取り外しが可能である作業車両1において、車両本体の後部に装着した作業機を昇降する昇降機構40(昇降駆動手段)と、昇降機構40(昇降駆動手段)の上方を覆うカバー60と、を具備し、カバー60は、上方向に開口する凹部61を有する作業車両1である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックホーの取り外しが可能な作業車両の技術に関し、より詳細には、工具箱等を収納するための収納スペースを具備する作業車両の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両本体の後方にバックホーを具備し、そのバックホーを取り外すことで、他の作業機と交換して取り付けることが可能な作業車両の技術は公知となっている。
例えば、特許文献1には、バックホーを車両本体の後方に配設するとともに、そのバックホーに換えてロータリ耕耘機を配設可能な作業車両が開示されている。
【0003】
また、従来、作業車両における工具箱を収納するための収納スペースを具備する作業車両の技術は公知となっている。
例えば、特許文献2には、操縦席をシートレールを介して前後に位置調整自在に装着してなる作業車両において、前記操縦席をシートレールに取付けるシートブラケット上に工具箱を固定し、当該工具箱を操縦席と共に前後移動するように構成した作業車両における工具箱の収納構造が開示されている。
【特許文献1】特開2006−61024号公報
【特許文献2】特開2004−189047号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献2に係る発明の作業車両においては、操縦席の下の限られた小さなスペースに工具箱等を収納するための収納スペースを具備するため、収納できる工具箱等の大きさにかなりの制約があるという問題点があった。
【0005】
本発明は以上の状況に鑑み、収納できる物品の大きさについての制約が少ない、工具箱等の物品を収納するための収納スペースを車両後方に具備する作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上のとおりであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
すなわち、請求項1においては、バックホーの取り外しが可能な作業車両において、車両本体の後部に装着した作業機を昇降する昇降駆動手段と、該昇降駆動手段の上方を覆うカバーと、を具備し、前記カバーは、上方向に開口する凹部を有するものである。
【0008】
請求項2においては、前記凹部が、前記昇降駆動手段の両側に連結されるリフトアームの間に配設されるものである。
【0009】
請求項3においては、前記凹部の開口部が蓋体にて閉塞可能とするものである。
【0010】
請求項4においては、前記カバーの左右両側に、前方または後方に開口する略U字状の取付穴を有するものである。
【0011】
請求項5においては、前記カバーの左右両側後部に、車両本体の左右両側のフレームを後方に延出して形成した作業機支持部に載置して固定するための切欠部を設けたものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0013】
請求項1においては、作業車両の後部の凹部内に工具箱等の物品を収納可能な収納スペースを設けることができる。また、操縦席の後下部の小さなスペースを有効に利用することができる。
【0014】
請求項2においては、凹部によって昇降駆動手段の上方を覆って保護できるとともに、該凹部はリフトアームの回動の邪魔にならない。
【0015】
請求項3においては、凹部の開口部を覆う蓋体を有することから、凹部内部に風雨や泥等が浸入することを防止して、収納物を保護することができる。また、蓋体を固定することで、盗難等を防ぐことができる。また、後方を向いて作業する場合のステップとすることができる。
【0016】
請求項4においては、前方または後方に開口する略U字状の取付穴を有することから、固定部材を取付穴から取り外さずに緩めるだけで、カバーを前方または後方にスライドさせることにより容易に取り外すことができる。そのため、工具を使用せずにカバーを取り外すことができる。
【0017】
請求項5においては、カバー両側に設けた切欠部を作業機支持部に係合させることで、容易に位置決めができる。そのため、カバーを車両本体に対して確実に固定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、発明を実施するための最良の形態を説明する。図1は作業車両1の全体的な構成を示す側面図、図2は作業車両1からバックホー3、及び操作装置19を取り外した状態の作業車両1の側面図である。
【0019】
図1に示すように、作業車両1はバックホーローダーであり、ローダー2及びバックホー3が装着されている。尚、作業機はバックホーやローダーに限定されるものではなく、車両本体の後部または前部に取り外しが可能な作業機であれば構わない。作業車両1の前後中央には操縦部4が設けられており、操縦部4の前方にローダー2が、後方にバックホー3が配設されている。作業車両1は、前輪8・8及び後輪7・7が装着されており、ローダー2及びバックホー3を装着した状態で走行可能に構成されている。
【0020】
操縦部4は、フレーム85によって形成されている。操縦部4には、ステアリングハンドル5及び操縦席6が配設されており、操縦席6の側方には走行操作装置(図示せず)及びローダー2の操作装置(図示せず)が配設されている。これにより、操縦部4において、作業車両1の操向操作及びローダー2の操作を可能としている。
【0021】
ローダー2は積み込み装置であり、作業車両1の側部に接続して前方に延出されている。ローダー2は先端にバケット9が装着されている。
【0022】
バックホー3は掘削装置であり、作業車両1の後方に取り外し可能に装着されている。バックホー3の操作は操縦席6の後方に配設された操作装置19により行われる。尚、作業車両1は、操縦席6を180度後方に回動させることで、作業者が操縦席6に座った状態で操作装置19の操作が可能な構成となっている。
【0023】
バックホー3は機枠13を具備する。機枠13は、作業車両1の前方に向けて突出された取付部(図示せず)を端部に有する。バックホー3は、機枠13の当該取付部を作業車両1の後方のバックホー支持部50・50(図3)に固定することで作業車両1に装着される。機枠13の左右両側にはスタビライザ10が設けられている。機枠13は、後部にブームブラケット15が上下軸廻りに左右回動自在に取り付けられている。ブームブラケット15は、ブーム16の基部が左右軸廻りに上下回動自在に枢着されている。ブーム16は、先端側にアーム17の基部が左右軸廻りに上下回動自在に枢着されている。アーム17は、先端側にリンク機構を介してバケット18が揺動可能に取り付けられている。ブームブラケット15、ブーム16、アーム17、及びバケット18は、油圧シリンダを伸縮させることにより回動可能としている。
【0024】
作業車両1は、作業機としてバックホー3を配設するものであるが、バックホー3を他の作業機(例えば、ロータリ耕耘機、フォークリフト)と交換して取り付けることができるように構成されている。図2に示すように、作業車両1は、後方に設けたバックホー3、及び操作装置19を取り外すことで、他の作業機の取付けが可能となる。また、作業車両1は、バックホー3、及び操作装置19を取り外すことによって生じるスペース56にカバー60を取付けることが可能である。
【0025】
次に、スペース56にカバー60を取付けた場合について説明する。図3は、スペース56にカバー60を取付けた場合の作業車両1後部の斜視図、図4は、スペース56にカバー60を取付け、さらにカバー60に蓋体69を取付けた場合の作業車両1後部の斜視図である。図3、及び図4に示すように、作業車両1は、後部に、トランスミッション20と、後車軸機構30・30と、昇降機構40と、バックホー支持部50・50と、を具備する。
【0026】
トランスミッション20は入力された回転動力を変速するものである。トランスミッション20は作業車両1の後端下部であって、バックホー支持部50・50の間に配設される。トランスミッション20は略箱状の部材であるトランスミッションケース21と、トランスミッションケース21内に配置されたギヤや油圧式無段変速装置(図示せず)等から構成される。
【0027】
トランスミッションケース21の後面の略中央部には、後方へ向けてPTO軸22が突設される。PTO軸22の一端はトランスミッションケース21内に配置されたPTO変速装置に連結されている。
【0028】
後車軸機構30・30は、作業車両1を後輪7・7により支持すると共にトランスミッション20により変速された回転動力を後輪7・7へと伝達するものである。後車軸機構30・30は後車軸31・31、後輪7・7を具備する。
【0029】
後車軸31・31はトランスミッション20により変速された回転動力により回転するものである。後車軸31・31の一端はそれぞれデフ装置に連結されている。
【0030】
昇降機構40はロータリ耕耘機等の作業機を装着して昇降可能とするものである。昇降機構40はバックホー支持部50・50の間に設けられている。昇降機構40は、昇降駆動手段となる昇降シリンダ(図示せず)と、リフトアーム43・43と、トップリンクブラケット44・44等を具備し、更に、ロアアームやトップリンク等を取り付けて作業機が連結される。
【0031】
前記昇降シリンダは油圧シリンダで構成され、シリンダケース41(図5)内に収納されている。前記昇降シリンダを構成するピストンロッド(図示せず)はリフトアーム軸(図示せず)を介してリフトアーム43・43と連結される。前記昇降シリンダを伸縮駆動させることで、リフトアーム43・43を回動可能としている。
【0032】
バックホー支持部50・50は作業車両1の機体フレーム85の後部を後上方に延設して形成されており、バックホー支持部50・50にはピン孔等を設けて、バックホー3の機枠13の左右の上部を連結して支持するものである。
【0033】
図3に示すように、カバー60は、カバー60の開口部66が作業車両1に対して上向きで、且つカバー60の第1側壁部62が作業車両1に対して後側となるように作業車両1に取り付けられる。
【0034】
図3、及び図4に示すように、カバー60をシリンダケース41の上方より取り付ける際には、第1側壁部62の切欠部62d・62dをバックホー支持部50・50に位置させ、切欠64d・64dに安全フレーム85・85と固定部材80・80を位置させ、カバー60の後部はバックホー支持部50・50に載置し、左右両側(カバー60の第3側壁部64(図7)の上面部64b(図7)、及びカバー60の第4側壁部65(図7)の上面部65b(図7))はフレーム85上に載置し、前部は席取付部55に載置する。この状態からカバー60を後方にスライドさせると、固定部材80・80に取付穴64c・65c(図7)が嵌合し、固定部材80・80を締め付けることにより固定することができる。固定部材80を蝶ねじで構成すると、工具なしで容易に固定することができる。そして、カバー60の前部左右を固定部材80・80により固定し、後部左右を切欠部62d・62dにより固定することができ、カバー60を簡単な構成で位置決めして固定し、振動等を抑えることができる。
また、バックホーを外してロータリ耕耘装置等を取り付ける場合、カバー60が邪魔になることがある。この場合には、固定部材80・80を緩めて、カバー60を前方へスライドさせて持ち上げるだけで、容易に取り外すことができる。
【0035】
図4に示すように、カバー60は、開口部66を覆うための蓋体69が設けられて、カバー60と蓋体69の平面部によりステップとすることができる。該蓋体69は、カバー60に対して脱着可能に設けられている。なお、カバー60の着脱手段は限定するものではなく、ボルト等で固定したり、前後一側に蝶番を設けて他方に把手を設けたりすることもできる。本実施例では、蓋体69の前部と後部の左右中央にねじ孔を開口し、第1側壁部62と第2側壁部63の上面の左右中央に位置を合わせてねじ孔を開口し、蝶ねじ等により固定するように構成している。
【0036】
次に、カバー60の取付け位置について説明する。図5は、作業車両1からバックホー3、及び操作装置19を取り外した際の昇降機構40近傍の概略図、図6は、作業車両1にカバー60を取り付けた際の昇降機構40近傍の概略図である。
【0037】
図5に示すように、作業車両1からバックホー3、及び操作装置19を取り外した場合、
作業車両1の操縦席6の後下部には、昇降機構40(昇降駆動手段)より上方とステップ(フロア)の間の領域(二点差線の領域)に、スペース56が生じる。詳しくは、作業車両1の幅(左右)方向に対してはバックホー支持部50・50の間の領域であって、作業車両1の前後方向に対してはミッションケース21の上部に設けたシリンダケース41の後面に取り付けたトップリンクブラケット44の上部であって、操縦席6を取付けるための席取付部55と、バックホー支持部50との間にスペース56が生じる。図6に示すように、カバー60はスペース56に取付けられる。カバー60は、このスペース56を有効利用するために、カバー60の前後左右中央部に下方に凹む凹部61を形成して収納空間を形成している。
【0038】
次に、カバー60の構成について説明する。図7(a)は、カバー60の平面図、図7(b)は、図7(a)のA−A断面図である。
【0039】
図7に示すように、カバー60は、前後左右中央に凹部61を備え、該凹部61の開口部を蓋体69で覆って閉塞するものであり、本実施例では、側面断面視略逆「W」字状に綱板を折り曲げ加工して凹部61と、凹部61の後側に配置する第1側壁部62と、凹部61の前側に配置する第2側壁部63とを形成し、第1側壁部62と第2側壁部63の両側には第3側壁部64と第4側壁部65が溶接等により固設されている。但し、カバー60の形成方法は前記構成に限定するものではなく、平板の前後両側を斜め下方に折り曲げて、中央に開口部を形成し、その開口に合わせた箱状の容器を下方より固設することも可能である。
【0040】
蓋体69は平板で構成され、凹部61を覆い、後向きで操縦席6に着座して作業する場合のステップとなるようにしている。凹部61は、左右方向の長さが、バックホー支持部50・50間の長さ、または左右両側の安全フレーム85の間隔よりも短くなるように形成され、左右のリフトアーム43・43の間に凹部61が位置するように構成されている。凹部61の底板は前記シリンダケース41の上方に位置し、または、上面に載置され、蓋体69上に作業者が乗っても十分に耐えられるようにしている。
【0041】
図7(b)に示すように、第1側壁部62の後部は斜め下方に折り曲げて外側壁62bとし、外側壁62bの左右両端部には切欠部62d・62dが形成されている。切欠部62d・62dは、固定部52・52に係合するように設けられている。固定部52・52は、バックホー支持部50・50の後部に斜め後上方に突出した部分であって、シリンダケース41よりも高い位置まで延設されている。即ち、切欠部62dは、固定部52の断面形状に合わせて外側壁62bの周縁の一部を略L字状に切断して成形したものであり、切欠部62dの前後辺は固定部52の内側面に当接し、切欠部62dの左右辺は載置辺として固定部52の上面に当接される。こうして、切欠部62dの前後辺が固定部52の内側面に当接することにより、カバー60の左右方向の位置決めができ、切欠部62dの左右辺が固定部52の上面に当接することにより、前後スライドは可能であるが、荷重は略垂直方向に受けられるようにして、剛性を高めて変形を防止し、カバー60を載置した時に左右の切欠部62d・62dが固定部52・52に係合できるようにしている。
【0042】
第2側壁部63は、前部を斜め下方に折り曲げて形成し、前端が席取付部55の基部に載置固定される。
【0043】
第3側壁部64は、側壁64aと上面部64bとから構成され、正面断面視略L字状に形成される。側壁64aは、凹部61の側面を形成し、側壁64a上端辺に上面部64bの内側辺が接続されている。上面部64bの左右方向外側には、平面視凹状の切欠64dが形成され、切欠64d内に安全フレーム85が位置するように形成されている。そして、切欠64dの前側(左右辺)に取付穴64cが形成されている。取付穴64cは、平面視略U字状に形成されて、後方を開放している。取付穴64cの短手方向の長さは、カバー60が作業車両1に取付けられる際にねじ等で構成される固定部材80の直径より若干大きくして、前後方向から挿通できるようにしている。なお、本実施例では平面視鍵穴状に構成して、誤差を吸収できるようにしている。また、取付穴64cは切欠64dの後部に形成して前方を開放するように構成することもできる。
第4側壁部65は、第3側壁部64と略左右対称に構成されているため、第4側壁部65については説明を省略する。
【0044】
このような構成において、取付穴64c・65cが後方に開口した形状としているので、カバー60を固定している固定部材80・80を取り外すことなく軽く緩めた後、取付穴64c・65cの開口方向と逆方向(前方)へカバー60をスライドさせることで、取付穴64c・65cは固定部材80・80から外れ、カバー60を上方へ持ち上げて作業車両1から取り外すことができる。
【0045】
以上のように、本発明に係る作業車両1は、バックホー3の取り外しが可能な作業車両1において、車両本体の後部に装着した作業機を昇降する昇降機構40と、昇降機構40の上方を覆うカバー60と、を具備し、カバー60は、上方向に開口する凹部61を有することから、作業車両1の後部の凹部61内に工具箱等の物品を収納可能な収納スペースを設けることができる。また、操縦席6の後下部の小さなスペースを有効に利用することができる。
【0046】
また、作業車両1は、凹部61が、昇降機構40の両側に連結されるリフトアーム43・43の間に配設されることから、凹部61によって昇降機構40の上方を覆って保護できるとともに、凹部61はリフトアーム43・43の回動の邪魔にならない。
【0047】
さらに、作業車両1は、凹部61の開口部を覆う蓋体69を有することから、凹部61内部に風雨や泥等が浸入することを防止して、収納物を保護することができる。また、蓋体69を固定することで、盗難等を防ぐことができる。また、後方を向いて作業する場合のステップとすることができる。
【0048】
さらにまた、作業車両1は、前方または後方に開口する略U字状の取付穴64cを有することから、固定部材80を取付穴64cから取り外さずに緩めるだけで、カバー60を前方または後方にスライドさせることにより容易に取り外すことができる。そのため、工具を使用せずにカバー60を取り外すことができる。
【0049】
作業車両1は、カバー60の左右両側後部に、車両本体の左右両側のフレーム85を後方に延出して形成したバックホー支持部50・50に載置して固定するための切欠部62d・62dを設けたことから、カバー60両側に設けた切欠部62d・62dをバックホー支持部50・50に係合させることで、容易に位置決めができる。そのため、カバー60を車両本体に対して確実に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】作業車両1の全体的な構成を示す側面図。
【図2】作業車両1からバックホー3、及び操作装置19を取り外した際の作業車両1の側面図。
【図3】スペース56にカバー60を取付けた場合の作業車両1後部の斜視図。
【図4】スペース56にカバー60を取付け、さらにカバー60に蓋体69を取付けた場合の作業車両1後部の斜視図。
【図5】作業車両1からバックホー3、及び操作装置19を取り外した際の昇降機構40近傍の概略図。
【図6】作業車両1にカバー60を取り付けた際の昇降機構40近傍の概略図。
【図7】(a)は、カバー60の平面図、(b)は、(a)のA−A断面図。
【符号の説明】
【0051】
1 作業車両
3 バックホー
40 昇降機構(昇降駆動手段)
43 リフトアーム
50 バックホー支持部(作業機支持部)
60 カバー
61 凹部
62d 切欠部
64c 取付穴
65 第4側壁部
65c 取付穴
66 開口部
69 蓋体
85 フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックホーの取り外しが可能な作業車両において、
車両本体の後部に装着した作業機を昇降する昇降駆動手段と、
該昇降駆動手段の上方を覆うカバーと、
を具備し、
前記カバーは、上方向に開口する凹部
を有することを特徴とする作業車両。
【請求項2】
前記凹部は、前記昇降駆動手段の両側に連結されるリフトアームの間に配設されることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記凹部の開口部は蓋体にて閉塞可能とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業車両。
【請求項4】
前記カバーの左右両側に、前方または後方に開口する略U字状の取付穴を有することを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項5】
前記カバーの左右両側後部に、車両本体の左右両側のフレームを後方に延出して形成した作業機支持部に載置して固定するための切欠部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4に記載の作業車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−58658(P2010−58658A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−226295(P2008−226295)
【出願日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】