説明

便器ユニット

【課題】便器と器具洗浄水栓とを適切な位置関係に配置できると共に、取付壁内の保守点検も容易に行うことができる便器ユニットを提供すること。
【解決手段】この便器ユニットCUは、器具洗浄水栓30は点検蓋25の表面側に取り付けられ、点検蓋25には、給水管40を表面側から裏面側に通すことができると共に、開口201を開くように点検蓋25が位置する開位置と、開口201を閉じるように点検蓋25が位置する閉位置との間で点検蓋25が動く際に、給水管40も点検蓋25の動きに伴って動くことで点検蓋25と開口201の外周との間に挟まれないように保持することが可能なように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚物を受け入れるボウル部を有する便器と、この便器が取り付けられる取付壁と、汚物を一時的に溜めておく器具を洗浄するための器具洗浄水栓とを備える便器ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
直腸や膀胱に機能障害を負い、手術により人工的に腹部に排泄口を設けたオストメイトの人は、日本だけでも数十万人いると言われている。そのオストメイトの人々は、腹部に設けたストーマーと呼ばれる排泄口に便や尿を溜めておくためのパウチを装着している。このようなオストメイトの人々が外出先で便や尿を溜めておくためのパウチを洗浄する際や、病院などで尿瓶を洗浄する際には、専用の汚物流しを設けることが好ましいものの、そのような汚物流しを設置するにはスペースを必要とするため、設置されている施設が少ないのが現状である。
【0003】
そこで、通常の便器に設置可能な水栓であって、パウチや尿瓶といった汚物を一時的に溜めておく器具を洗浄するための器具洗浄水栓が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−224532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載されている器具洗浄水栓及び便器は、その給排水管が露出した構造となっている。しかしながら、器具洗浄水栓及び便器への給排水管を、便器が取り付けられている取付壁の内部に納め、それら給排水管が露出しない構成の便器ユニットが求められる場合がある。
【0006】
このように、器具洗浄水栓及び便器への給排水管を、便器が取り付けられている取付壁の内部に納める構造を採用すると、取付壁内部の給排水管を保守点検する必要がある。そのため、取付壁の一部に開口が形成され、この開口を開閉自在に覆う点検蓋が配置されるものである。
【0007】
取付壁内部の給排水管を保守点検する部分は主に止水栓が設けられている部分であり、器具洗浄水栓や便器が設けられている部分の後方に相当する取付壁内に設けられるのが一般的であるため、開口及び点検蓋を設ける場所も器具洗浄水栓や便器が設けられている部分の後方に設けることが望ましいものである。一方で、汚物を一時的に溜めておく器具を洗浄するための器具洗浄水栓は、一般の水栓に比べて機能的に付加される要素が多く、重量も増えることになる。そのため、便器の後方に開口を設け点検蓋でその開口を開閉自在に覆うと共に、その点検蓋に器具洗浄水栓を設ければ、器具洗浄水栓の重量に起因して点検蓋が重くなり、その重くなった点検蓋を便器後方において取り回ししなければならず、必ずしも施工や保守点検が容易なものではなかった。
【0008】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、汚物を受け入れるボウル部を有する便器と、この便器が取り付けられる取付壁と、汚物を一時的に溜めておく器具を洗浄するための器具洗浄水栓とを備える便器ユニットであって、便器と器具洗浄水栓とを適切な位置関係に配置できると共に、取付壁内の保守点検も容易に行うことができる便器ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明に係る便器ユニットは、汚物を受け入れるボウル部を有する便器と、この便器が取り付けられる取付壁と、汚物を一時的に溜めておく器具を洗浄するための器具洗浄水栓とを備える便器ユニットであって、前記器具洗浄水栓は、前記ボウル部に向かって吐水する使用位置と、前記ボウル部後方に起立する非使用位置との間で回動可能なように構成され、前記取付壁内には、前記ボウル部に洗浄水を供給し、前記ボウル部を洗浄した後の汚水を排出するための便器給排水部が設けられると共に、前記器具洗浄水栓に水を供給するための水栓給水部が設けられ、前記取付壁の前記便器が取り付けられている部分の上方には前記便器給排水部及び前記水栓給水部の少なくとも一方を保守点検するための開口が形成され、この開口を開閉自在に覆う点検蓋が配置されており、前記器具洗浄水栓と前記水栓給水部とは可撓性を有する給水管によって連結されるものであって、前記器具洗浄水栓は前記点検蓋の表面側に取り付けられ、前記点検蓋には、前記給水管を表面側から裏面側に通すことができると共に、前記開口を開くように前記点検蓋が位置する開位置と、前記開口を閉じるように前記点検蓋が位置する閉位置との間で前記点検蓋が動く際に、前記給水管も前記点検蓋の動きに伴って動くことで前記点検蓋と前記開口の外周との間に挟まれないように保持することが可能な給水管保持手段が形成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る便器ユニットによれば、取付壁の便器が取り付けられている部分の上方には便器給排水部及び水栓給水部の少なくとも一方を保守点検するための開口が形成され、この開口を開閉自在に覆う点検蓋が配置されているので、便器給排水部及び水栓給水部の少なくとも一方を便器後方の最適な位置に配置できることに加えて、そのように適切配置された便器給排水部及び水栓給水部の少なくとも一方を容易に点検することができる。また、点検蓋の表面側には器具洗浄水栓が取り付けられているので、便器に対して適切な位置に器具洗浄水栓を配置することができる。器具洗浄水栓と水栓給水部とは可撓性を有する給水管によって連結されているので、点検蓋を開閉する際にも給水管が妨げとなることなく自在に開閉することができる。更に、点検蓋には給水管保持手段が形成されているので、給水管を表面側から裏面側に通すことができ、他の取付壁に貫通穴などを設けることなく給水管を取付壁の裏側に送り込むことができる。また、給水管保持手段は、点検蓋が開位置と閉位置との間で動く際に、給水管も点検蓋の動きに伴って動くように構成されており、点検蓋と開口の外周との間に給水管が挟まれないように構成されているので、取付壁内の保守点検を一人の作業者が行う場合や、点検蓋が開口から完全に離脱することが可能なように構成されている場合であっても、給水管を挟むことなく容易に保守点検を行うことができる。
【0011】
また本発明に係る便器ユニットでは、前記給水管保持手段は、前記点検蓋の表面側から裏面側に貫通するように形成された開口部であって、前記給水管はこの開口部を通って表面側から裏面側に至るように配置されていることも好ましい。
【0012】
この好ましい態様では、給水管保持手段を、点検蓋の表面側から裏面側に貫通するように形成された開口部によって構成し、給水管は開口部を通って表面側から裏面側に至るように配置されている。従って、点検蓋に穴やクランク状の切り込みといった開口部を設けるという簡単な手段で、給水管を挟むことなく容易に保守点検を行うことができる。
【0013】
また本発明に係る便器ユニットでは、前記開口部は、その外周の一部が開閉可能に構成され、前記開口部の外周の一部を閉じている場合には、前記開位置と前記閉位置との間で前記点検蓋が動く際に、前記給水管も前記点検蓋の動きに伴って動くことで前記点検蓋と前記開口の外周との間に挟まれないように保持することが可能である一方で、前記開口部の外周の一部を開いている場合には、前記点検蓋に対する前記給水管の連動性を解除することが可能であることも好ましい。
【0014】
この好ましい態様では、開口部は、その外周の一部が開閉可能に構成されており、開口部の外周の一部を開いている場合には点検蓋に対する給水管の連動性を解除することが可能であるので、器具洗浄水栓を取り替える場合のように給水管を点検蓋から引き離す必要がある場合にも容易に対応することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、便器と器具洗浄水栓とを適切な位置関係に配置できると共に、取付壁内の保守点検も容易に行うことができる便器ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る便器ユニットを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る便器ユニットを示す正面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る便器ユニットを示す正面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る便器ユニットを示す側面図である。
【図5】変形例に係る点検蓋を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0018】
本発明の実施形態に係る便器ユニットについて図1を参照しながら説明する。図1は、便器ユニットCUを示す斜視図である。図1に示すように、便器ユニットCUは、大便器10と、取付壁20と、器具洗浄水栓30とを備えている。
【0019】
大便器10は、汚物を受け入れるボウル部101を有しており、取付壁20に取り付けられている。取付壁20は、建築躯体の壁面に沿って設置される背面キャビネット2の、建築躯体の壁面とは反対側の壁を構成するものである。
【0020】
器具洗浄水栓30は、汚物を一時的に溜めておく器具(パウチや尿瓶など)を洗浄するための水栓であって、点検蓋25の表面側に取り付けられている。器具洗浄水栓30は、スパウト301が、ボウル部101に向かって吐水する使用位置(図1に示す位置)と、ボウル部101後方に起立する非使用位置との間で回動可能なように構成されている。器具洗浄水栓30には、器具洗浄水栓30に給水しスパウト301から吐水させるための給水管40が繋がれている。給水管40は可撓性を有する管路であって、例えば樹脂製のホースに金属製の網状被覆を設けたものが用いられる。給水管40は点検蓋25に設けられた貫通穴251(開口部)を通っており、点検蓋25の表面側から裏面側へ貫通するように配置されている。
【0021】
点検蓋25は、取付壁20の開口201を開閉自在に覆う蓋であって、器具洗浄水栓30と背もたれ35とが取り付けられている。取付壁20内には、ボウル部101に洗浄水を供給し、ボウル部101を洗浄した後の汚水を排出するための便器給排水部(図1においては明示しない)と、器具洗浄水栓30に水を供給するための水栓給水部(図1においては明示しない)とが設けられている。開口201は、便器給排水部及び水栓給排水部を保守点検するための開口部である。
【0022】
器具洗浄水栓30のスパウト301が、ボウル部101後方に起立する非使用位置に回動した状態を図2に示す。図2は、便器ユニットCUの正面図である。図2に示す状態から、点検蓋25を取り外して、開口201を開いた状態を図3に示す。更に、図3に示す状態の側面図を図4に示す。
【0023】
図3及び図4に示すように、背面キャビネット2の内部には、便器給排水部50と水栓給水部55とが設けられている。便器給排水部50は、大便器10のボウル部101に洗浄水を供給し、ボウル部101を洗浄した後の汚水を排出するものである。具体的には、給水管、排水管、フラッシュバルブ等で構成されている。水栓給水部55は、器具洗浄水栓30に水を供給するための部分である。具体的には、給水管、止水栓等で構成されている。なお、フラッシュバルブに分岐金具を設置して給水管を接続しても良い。
【0024】
図3及び図4に示すように、点検蓋25を取り外すと、便器給排水部50及び水栓給水部55の保守点検を容易に行うことができる。点検蓋25には開口部としての貫通穴251が設けられており、給水管40は、点検蓋25の表面側から裏面側へ貫通するように配置されている。従って、点検蓋25を取り外したり、開口201を塞ぐように嵌め込んだりすると、その動きに伴って給水管40も動くように構成されている。そのため、点検蓋25と開口201との間に給水管40が挟まれ難くなり、一人で施工したり保守点検したりするような場合であっても、給水管40の取り回しが非常に容易なものとなる。このように本実施形態では給水管保持手段を、点検蓋25の表面側から裏面側に貫通するように形成された開口部としての貫通穴251によって構成し、給水管40は貫通穴251を通って表面側から裏面側に至るように配置されている。従って、点検蓋25に穴という簡便な開口部を設けることで、給水管40を挟むことなく容易に保守点検を行うことができる。
【0025】
上述したような本実施形態に係る便器ユニットCUによれば、取付壁20において大便器10が取り付けられている部分の上方に、便器給排水部50及び水栓給水部55の少なくとも一方を保守点検するための開口201を形成し、この開口201を開閉自在に覆う点検蓋25が配置されているので、便器給排水部50及び水栓給水部55の少なくとも一方を便器後方の最適な位置に配置できることに加えて、そのように適切配置された便器給排水部50及び水栓給水部55の少なくとも一方を容易に点検することができる。また、点検蓋25の表面側には器具洗浄水栓30が取り付けられているので、大便器10に対して適切な位置に器具洗浄水栓30を配置することができる。器具洗浄水栓30と水栓給水部55とは可撓性を有する給水管40によって連結されているので、点検蓋25を開閉する際にも給水管40が妨げとなることなく自在に開閉することができる。更に、点検蓋25には給水管保持手段としての貫通穴251が形成されているので、給水管40を表面側から裏面側に通すことができ、取付壁20の他の部分に貫通穴などを設けることなく給水管40を取付壁20の裏側に送り込むことができる。また、給水管保持手段としての貫通穴251は、点検蓋25が開位置と閉位置との間で動く際に、給水管40も点検蓋25の動きに伴って動くように給水管40を保持するように構成されており、点検蓋25と開口201の外周との間に給水管40が挟まれないように構成されている。従って、取付壁20内の保守点検を一人の作業者が行う場合や、本実施形態のように点検蓋25が開口から完全に離脱することが可能なように構成されている場合であっても、給水管40を挟むことなく容易に保守点検を行うことができる。
【0026】
尚、本実施形態では、建築躯体の壁に背面キャビネット2を取り付けて、建築躯体の壁から取付壁20を離隔させて便器給排水部50及び水栓給水部55を収める領域を確保したが、建築躯体の壁を取付壁20となして建築躯体内に便器給排水部50及び水栓給水部55を収めることも好ましい態様である。
【0027】
上述した本実施形態では、点検蓋25に貫通穴251を設けることで給水管保持手段としての開口部を形成したけれども、給水管保持手段としての開口部の態様はこれに限られるものではない。例えば、点検蓋25の外周部分からクランク状に切り込みをいれて、そのクランク状の切り込みに沿って給水管40を嵌め込むようにすることも好ましい態様である。このように構成すれば、給水管40を器具洗浄水栓30や水栓給水部55から取り外すことなく、点検蓋25から離脱させることができる。
【0028】
点検蓋25からの給水管40の離脱性に着目した別の変形例としての点検蓋25aを図5に示す。図5に示す例では、開口部として機能する切込み251a及びストッパー252aは、その外周の一部であるストッパー252aが開閉可能に構成されている。開口部の外周の一部であるストッパー252aを閉じている場合には、点検蓋25aがその開位置と閉位置との間で動く際に、給水管40も点検蓋25aの動きに伴って動くことで点検蓋25aと開口201の外周との間に挟まれないように保持することが可能である。一方で、開口部の外周の一部であるストッパー252aを開いている場合には、点検蓋25aに対する給水管40の連動性を解除することが可能である。なお、切込み251aは点検蓋25の外周部であれば何処に設けられてもよく、図示した位置に限定されるものではない。
【0029】
点検蓋25aの具体的な構成は、点検蓋25aの下端25aaから反対側の上端25abに向って切り込みを入れるようにして切込み251aを形成し、その切込み251aを形成した下端25aaの部分を閉じるようにストッパー252aを設けている。ストッパー252aは、その端部に設けられた回動軸253aを中心として回動可能なように形成されており、点検蓋25aの下端25aaに沿った位置に保持されることで給水管40を保持可能なように構成されている。図中二点鎖線で示すようにストッパー252aを開放すると、点検蓋25から給水管40を離脱させることができ、点検蓋25aに対する給水管40の連動性を解除することが可能である。
【0030】
この例では、開口部として機能する切込み251a及びストッパー252aは、その外周の一部であるストッパー252aが開閉可能に構成されており、開口部の外周の一部として機能するストッパー252aを開いている場合には点検蓋25aに対する給水管40の連動性を解除することが可能であるので、器具洗浄水栓30を取り替える場合のように給水管40を点検蓋25aから引き離す必要がある場合にも容易に対応することができる。
【0031】
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【符号の説明】
【0032】
2:背面キャビネット
10:大便器
20:取付壁
25:点検蓋
30:器具洗浄水栓
40:給水管
50:便器給排水部
55:水栓給水部
101:ボウル部
201:開口
251:貫通穴
301:スパウト
CU:便器ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
汚物を受け入れるボウル部を有する便器と、この便器が取り付けられる取付壁と、汚物を一時的に溜めておく器具を洗浄するための器具洗浄水栓とを備える便器ユニットであって、
前記器具洗浄水栓は、前記ボウル部に向かって吐水する使用位置と、前記ボウル部後方に起立する非使用位置との間で回動可能なように構成され、
前記取付壁内には、前記ボウル部に洗浄水を供給し、前記ボウル部を洗浄した後の汚水を排出するための便器給排水部が設けられると共に、前記器具洗浄水栓に水を供給するための水栓給水部が設けられ、
前記取付壁の前記便器が取り付けられている部分の上方には前記便器給排水部及び前記水栓給水部の少なくとも一方を保守点検するための開口が形成され、この開口を開閉自在に覆う点検蓋が配置されており、
前記器具洗浄水栓と前記水栓給水部とは可撓性を有する給水管によって連結されるものであって、
前記器具洗浄水栓は前記点検蓋の表面側に取り付けられ、
前記点検蓋には、前記給水管を表面側から裏面側に通すことができると共に、前記開口を開くように前記点検蓋が位置する開位置と、前記開口を閉じるように前記点検蓋が位置する閉位置との間で前記点検蓋が動く際に、前記給水管も前記点検蓋の動きに伴って動くことで前記点検蓋と前記開口の外周との間に挟まれないように保持することが可能な給水管保持手段が形成されていることを特徴とする便器ユニット。
【請求項2】
前記給水管保持手段は、前記点検蓋の表面側から裏面側に貫通するように形成された開口部であって、前記給水管はこの開口部を通って表面側から裏面側に至るように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の便器ユニット。
【請求項3】
前記開口部は、その外周の一部が開閉可能に構成され、
前記開口部の外周の一部を閉じている場合には、前記開位置と前記閉位置との間で前記点検蓋が動く際に、前記給水管も前記点検蓋の動きに伴って動くことで前記点検蓋と前記開口の外周との間に挟まれないように保持することが可能である一方で、
前記開口部の外周の一部を開いている場合には、前記点検蓋に対する前記給水管の連動性を解除することが可能であることを特徴とする請求項2に記載の便器ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−144594(P2011−144594A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−7920(P2010−7920)
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】