説明

便座自動洗浄装置

【課題】使用者が手動でカバー及び便座を動かさなければならない問題を解決し、かつ隨時トイレの便座を清潔に保つことができる、便座自動洗浄装置の提供。
【解決手段】本考案の便座自動洗浄装置は、便器上方に設置され、カバーと便座を含み、赤外線センサを利用して、使用者が接近するとカバーが自動的に開き、使用完了時にカバーが自動的に閉じると共に、カバー上に設置された便座洗浄ユニットで便座と便器の内縁に対して自動洗浄の動作を行うことができ、使用者が手でカバーや便座に触れる必要がなく、便座と便器を最もきれいな状態に隨時維持することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトイレの構造技術に関し、特に、自動的にトイレの便座と便器を洗浄する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なトイレの構造は、トイレ装置本体と便座装置から構成され、そのうちトイレ装置本体が便器と便器に対して水を流すタンクを備え、理想的な使用状態の下では、タンクからの流水作用で便器内の汚物を洗い流し、便器内を清潔に保つことができる。便座装置は便器上に設置され、カバーと便座を含み、そのうち、便座は使用者が便器上に腰掛けるために用いられ、カバーはトイレを使用しないとき便器上を遮蔽し、トイレの清潔な美観を維持することができる。
【0003】
しかしながら、トイレの使用は、往々にして飛沫や不適切な使用等の原因で、トイレの便座や便器周縁に汚れが付着してしまう。このような状況は特に公共の場所で発生しやすく、且つ公共の場所にあるトイレは汚れやすいだけでなく、病原菌が広まる元凶ともなりやすいため、多くの人が公共の場所でトイレを使用するとき、非常に大きな心理的ストレスを感じ、さらには中腰になったり、アクロバット的な姿勢で使用したりすることがあり、その目的はすべて便器とその周辺環境に直接接触する機会を減らすことにある。
【0004】
公共の場所でトイレを使用する際、先にカバー、便座を動かす必要に迫られた場合、非常に困った問題となるため、これに鑑みて本発明の発明者は自動的に便座及び便器を洗浄できる便座装置を開発し、トイレをよりきれいに、衛生的に、便利に、かつ快適に使用できるようにした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】アメリカ特許第4924532号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の主な目的は、使用者が手動でカバー及び便座を動かさなければならない問題を解決し、かつ隨時トイレの便座を清潔に保つことができる、便座自動洗浄装置を提供することにある。
【0007】
本発明の別の目的は、洗浄ノズルの側面端部に枢設した第2洗浄ノズルを備え、前記第2洗浄ノズルが前記洗浄ノズルに対して揺動枢転を行い、洗浄ノズルの移動に伴って便器の内側周縁に対して同時に洗浄を行い、これにより便器内側周縁の汚れが蓄積しやすい箇所を同時に洗浄し、きれいにすることができる、便座自動洗浄装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達するため、本発明の便座自動洗浄装置は、便器上縁に枢設された便座と、便器上縁に枢設されて便器を遮蔽し、かつ便座を被覆するカバーと、カバーに接続され、カバーの開閉状態を制御するカバー開閉ユニットと、カバー上に設置された便座洗浄ユニットと、便器付近に設置された制御ユニットを含み、実施時は、便座装置がさらに便器上縁に設置され、使用者の股間の肌を清潔にする水洗ユニットを含み、前記水洗ユニットの操作インターフェースが前述の制御ユニット上に統合される。
【0009】
前記カバー開閉ユニットは、水源を取得するために用いる給水端と、空圧装置が連結された気体端と、前記給水端と前記気体端に連通され、便座の輪郭に沿って移動する洗浄ノズルが設置され、前記制御ユニットは少なくとも赤外線センサスイッチを備え、前記制御ユニットは前記赤外線センサスイッチで使用者の接近を検出すると、カバー開閉ユニットを駆動して自動的にカバーを開かせ、赤外線センサスイッチが使用者の遠離を検出すると、カバーを駆動して閉じさせ、且つカバーを閉じた後便座洗浄ユニットを駆動して作動させ、まず洗浄ノズルを周回させて便座に水を噴射させた後、さらに洗浄ノズルで便座に対して送風し、乾燥させて、便座の自動洗浄という目的を達する。
【0010】
前記カバー開閉ユニットはカバーの枢転を駆動する第1モーターギアユニットを含む。前記便座洗浄ユニットは、カバー下縁に周設されたガイド軌道と、カバー内に埋設され、給水端と気体端に連通された埋設管と、前記埋設管に連結されたジョイントと、前記ジョイントに連結され、カバー下縁に露出された露出管と、露出管の端部に挿入して接続され、洗浄ノズルがその末端に設置された伸縮管と、伸縮管の外側に被せられたバネと、洗浄ノズルの末端に設置され、前記ガイド軌道に組み合わされるホイールユニットと、カバー内に埋設され、露出管を動かして回動させる第2モーターギアユニットを含み、前記第2モーターギアユニットは前記制御ユニットに電気的に接続され、前記第2モーターギアユニットが露出管を駆動して回動させるとき、ガイド軌道の導引とバネの伸縮作用により、ガイド軌道の径の距離の変化に沿って伸縮管の伸長する長さを変化させることができる。
【0011】
洗浄ノズルが洗浄の動作を行うのと同時に、前記第2洗浄ノズルが前記洗浄ノズルから自然に下方へ揺動して垂下した状態を成し、前記第2洗浄ノズルには第2線状噴水口が設けられ、その噴出する洗浄用水が便器の内側周縁に対して同時に洗浄を行い、且つ洗浄ノズル上に噴水室と第2洗浄ノズルの間を連通するバイパスユニットが設置され、噴水室から第2洗浄ノズルに水が供給される。このほか、洗浄ノズル上に第2洗浄ノズルの揺動角度を規制する揺動制限ボタンが設置され、水圧で揺動制限ボタンを押し動かし、揺動制限ボタンを突出させて第2洗浄ノズルの揺動角度を規制する。
【発明の効果】
【0012】
先行技術に比較して、本発明は少なくとも次の特色と利点を有する。
1、 赤外線センサ技術で接近する使用者を検知し、カバーを自動的に開くため、従来のトイレの使用者が手動でカバーを開かなければならないという困った問題を解決することができる。
2、 赤外線センサ技術で使用者の遠離を検知し、カバーを自動的に閉じると共に、自動的に便座洗浄ユニットを駆動して動作させ、便座に毎回の使用完了後、即時に洗浄を行わせ、便座及び便器上縁の汚れの問題を解決することができる。
3、 カバーが便器上縁を覆い、便座を完全に被覆するため、便座洗浄ユニットの動作時、洗浄用水が便器の外縁に落ちて飛散することがなく、且つ空圧装置が気体を吹きつけるとき、または気体を吸引するとき、便座を迅速に乾燥させることができ、迅速に便座及び便器上縁の浄化を完了することができる。
【0013】
このほか、便器内縁後ろ側に臭気排出孔を設置してもよく、建物の排気系統中に接続するか、開放された屋外空間に接続し、トイレ環境の快適度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例1の立体外観図である。
【図2】本発明の実施例1の俯瞰図である。
【図3】本発明の実施例1の便座洗浄ユニットの設置位置を示す立体透視図である。
【図4】本発明の実施例1の便座洗浄ユニットの立体外観図である。
【図5】本発明の実施例1の便座洗浄ユニットの俯瞰図である。
【図6】本発明の実施例1の部分断面図である。
【図7】本発明の実施例1の便座洗浄ユニットの周回動作を示す俯瞰図である。
【図8】本発明の実施例1の便器に臭気排出孔を設置した状態の側面透視図である。
【図9】本発明の実施例2の便座洗浄ユニットを示す立体図である。
【図10】本発明の実施例2の洗浄ノズルの断面図である。
【図11】本発明の実施例3の洗浄ノズルの立体図である。
【図12】本発明の実施例3の洗浄ノズルの作動前の状態の側面図である。
【図13】本発明の実施例3の洗浄ノズル作動後の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下で本発明の技術手段に基づき、本発明の適した実施方式について図面を組み合わせて説明する。
【実施例1】
【0016】
図1と図2に本発明の実施例1の立体外観図及び俯瞰図をそれぞれ示す。これらの図に示すように、便座装置はトイレ装置本体10上方に設置され、便座20、カバー30、カバー開閉ユニット40、便座洗浄ユニット50、制御ユニット60、水洗ユニット70を含む。前記トイレ装置本体10は便器11と便器11に対して給水を行うタンク12を含む。
【0017】
そのうち、便座20は便器11の上縁に枢設され、カバー30は便器11上縁に枢設されて閉じたときに便座20を完全に被覆することができる。
【0018】
カバー開閉ユニット40はカバー30に接続され、カバー30の開閉状態を制御し、カバー30に接続された中空枢軸41と、少なくとも一組の中空枢軸41に接続されてカバー30の枢転を駆動する第1モーターギアユニット42を含む。
【0019】
便座洗浄ユニット50はカバー30上に設置され、水源を取得する給水端51(前記中空枢軸41と一体構造)と、空圧装置の接続に用いる気体端52(前記中空枢軸41と一体構造)と、前記給水端51と気体端52に連通され、便座20の輪郭に沿って周回する洗浄ノズル53を含み、前記洗浄ノズル53は便座20に対応して少なくとも1列、あるいは複数列の線状孔531が設置され、図では2列の線状孔531を設置したものを用いて説明する。
【0020】
制御ユニット60は便器11の付近に設置され、少なくとも赤外線センサスイッチを備え、且つ給水端51の水源供給用の電磁弁を制御し、気体端52の気体導入及び排出を行う空圧装置が前記制御ユニット60に接続される。
【0021】
前記制御ユニット60は赤外線センサスイッチが使用者の接近を検知すると、カバー開閉ユニット40を駆動して作動させ、自動的にカバー30を開かせ、赤外線センサスイッチが使用者の遠離を検知すると、カバー開閉ユニット40を駆動して作動させ、カバー30を閉じさせると共に、カバー30が閉じた後便座洗浄ユニット50を駆動して作動させ、洗浄ノズル53にまず便座20を周回させて水を噴射させた後、洗浄ノズルを周回させて便座20に対し風で乾燥を行わせ(気体の噴き付けまたは吸引)、自動的に便座20を洗浄するという目的を達する。このほか、タンク12の水を流す動作の作動は電磁弁で制御され、この電磁弁が制御ユニット60と電気的に接続され、赤外線センサスイッチが使用者の遠離を検知したとき、タンク12に自動的に水を流させる。
【0022】
水洗ユニット70は便器11上縁に設置され、使用者の股間の肌を洗浄するために用いられる。前記水洗ユニット70の操作インターフェースは前記制御ユニット60上に統合され、使用者が操作と制御を行うことができるようにする。
【0023】
図3から図5に本発明の実施例1の便座洗浄ユニットの設置位置を示す立体透視図、立体外観図、俯瞰図をそれぞれ示す。図に示す便座洗浄ユニット50の詳細構造はさらに、カバー30下縁を囲んで周設されたガイド軌道54と、カバー30内に埋設され、給水端51と気体端52に連通された埋設管55と、前記埋設管55に連結されたジョイント56と、前記ジョイント56に連結され、カバー下縁に露出された露出管57と、露出管57の端部に挿入して連結され、前記洗浄ノズル53が先端に設置される伸縮管571と、伸縮管571外側に被せられたバネ572と、前記洗浄ノズル53の末端に設置され、前記ガイド軌道54に組み合わされるホイールユニット58と、カバー30内に埋設され、露出管57を駆動して回動させる第2モーターギアユニット59を含み、前記第2モーターギアユニット59は前記制御ユニット60に電気的に接続され、少なくともモーター591と、ウォーム592と、歯車593を備えており、この実施例に示すホイールユニット58は複数のホイールから構成される。
【0024】
図6に本発明の実施例1の部分断面図を示す。カバー30を便器11の上縁に被せたとき、便器11上縁全体が遮蔽され、かつ便座20が完全に被覆されるため、前記洗浄ノズル53の底部に設けた前記線状孔531から水の噴射や、気体の噴き付け、気体の吸引を行ったとき、洗浄用水が便器の外に漏れ出ることがない。
【0025】
図7に本発明の実施例1の便座洗浄ユニットの周回動作を示す俯瞰図を示す。第2モーターギアユニット59が露出管を駆動して回動させると、ガイド軌道54の導引とバネ572の伸縮作用により、ガイド軌道54の径の距離の変化に沿って伸縮管571の伸長する長さを変化させ、洗浄ノズル53を便座20に沿って周回させ、洗浄の動作を行わせることができる。
【0026】
図8に本発明の実施例1の便器に臭気排出孔を設置した状態の側面透視図を示す。トイレを使用するといやな臭気が発生するため、本発明の実施時は、便器11の内縁の後ろ側に臭気排出孔13を設置してもよく、前記臭気排出孔13の後端は建物の排気系統中に接続するか、開放された屋外空間に接続することができ、自然の煙突効果を利用して、または無動力風車を設置する手段で、排気効果をより顕著にすることができる。
【実施例2】
【0027】
図9と図10に本発明の実施例2の便座洗浄ユニットの立体図、洗浄ノズルの断面図をそれぞれ示す。これは給水と吸引乾燥作業を同時に行うことができる技術手段を提供し、この実施例の開示する便座洗浄ユニット50と実施例1の違いは、埋設管55内部に内部埋設管55aが穿設されており、そのうち、内部埋設管55aは給水端51と連通しており、内部埋設管55aの周縁から埋設管55内壁までの間に形成された空間が気体端52と連通している。
【0028】
露出管57と伸縮管571は前記内部埋設管55aに連結され、洗浄用水の流通に供されると共に、露出管57、伸縮管571、バネ572の外囲を覆って伸縮効果を備えた外部露出管57aが設置され、前記外部露出管57aと露出管57及び伸縮管571、バネ572の間に形成された空間が埋設管55と連通されて高圧気体の流通に供される。
【0029】
図10に示すように、本発明の実施例2の洗浄ノズル53は、伸縮管571と連通された噴水室53a、噴水室53aの両側にそれぞれ設置され、外部露出管57aと連通された2つの吸気室53bを含む。
【0030】
前記噴水室53aの底部に前記便座20の方向に向けて少なくとも1列の線状噴水口531a(図は2本)が設けられ、両側に位置する吸気室53bの底部に前記便座20の方向に向けて少なくとも1列の線状吸気口531bがそれぞれ設けられ、線状噴水口531aの口径は線状吸気口531bの口径より小さく、且つ線状噴水口531aと便座20は適切な噴射距離を保持し、線状吸気口531bと便座20は比較的近い距離を保持する。
【0031】
洗浄作業が進行しているとき、線状噴水口531aが便座20に対し水を噴射して洗浄し、このとき両側に位置する線状吸気口531bが同時に吸気を行い、これにより洗浄用水を同時に吸引して乾燥を行うことができる。このように便座20と便座20周辺を洗浄後乾燥した状態にすると共に、洗浄用水も比較的便座20から滴り落ちにくくすることができる。
【実施例3】
【0032】
図11から図13に本発明の実施例3の洗浄ノズルの立体図、洗浄ノズルの作動前の状態の側面図、洗浄ノズルの作動後の側面図をそれぞれ示す。この実施例の洗浄ノズルは実施例2から派生した変化例であり、前記洗浄ノズル53の後端を延伸してバネ572を遮蔽するためのケース532を設置し、且つ洗浄ノズル53の側端に第2洗浄ノズル533を枢設して、前記第2洗浄ノズル533を洗浄ノズル53に相対して揺動させ、且つ洗浄ノズル53上に噴水室53aと第2洗浄ノズル533の間に連通したバイパスユニット534を設置して、噴水室53aが第2洗浄ノズル533に給水できるようにし、前記第2洗浄ノズル533に第2線状噴水口533aを設ける。そのうち、この実施例に示すホイールユニット58は単一のホイールから構成されている。
【0033】
洗浄ノズル53を下ろして水平状態にし、洗浄動作を行うとき、同時に第2洗浄ノズル533が自然に揺動して垂下状態になり、このとき第2線状噴水口533aから噴出される洗浄用水がより広い洗浄角度を形成し、且つ洗浄ノズル53の移動に伴って便器11の内側周縁に対し同時洗浄を行う。これにより便器11の内側周縁の上方付近の汚れが蓄積しやすい場所をきれいに洗浄することができる。
【0034】
また、洗浄ノズル53上に第2洗浄ノズル533の揺動角度を規制するための揺動制限ボタン535を設け、前記揺動制限ボタン535は洗浄ノズル53に穿通されて噴水室53a内に穿入される。水流が噴水室53aに注入されると、水圧で揺動制限ボタン535を押し動かし、揺動制限ボタン535を突出させて第2洗浄ノズル533の揺動角度を規制することができる。
【0035】
上述の各実施例をまとめると、使用者が便器に近づくと、カバー30が自動的に開き、使用中に発生する臭気がすぐに臭気排出孔13から排除され、使用者が離れるとカバー30が自動的に閉じ、且つすぐに便座洗浄ユニット50が便座20の洗浄と乾燥を行い、大幅にトイレ環境の快適度を高めると共に、トイレの使用過程をより清潔かつ衛生的にすることができる。
【0036】
以上の説明と図面は、本発明の最良の実施例であり、本発明を限定するものではなく、本発明の明細書と図面の内容を運用した同等効果の変化はすべて本発明の特許範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0037】
10 トイレ装置本体
11 便器
12 タンク
13 臭気排出孔
20 便座
30 カバー
40 カバー開閉ユニット
41 中空枢軸
42 第1モーターギアユニット
50 便座洗浄ユニット
51 給水端
52 気体端
53 洗浄ノズル
531 線状孔
53a 噴水室
531a 線状噴水口
53b 吸気室
531b 線状吸気口
532 ケース
533 第2洗浄ノズル
533a 第2線状噴水口
534 バイパスユニット
535 揺動制限ボタン
54 ガイド軌道
55 埋設管
55a 内部埋設管
56 ジョイント
57 露出管
57a 外部露出管
571 伸縮管
572 バネ
58 ホイールユニット
59 第2モーターギアユニット
591 モーター
592 ウォーム
593 歯車
60 制御ユニット
70 水洗ユニット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレ装置本体の上方に設置する便座自動洗浄装置であって、前記トイレ装置本体が便器及び前記便器に対して給水を行うタンクを備え、前記便器が、前記便器上縁に枢設された便座と、前記便器上縁に枢設され、前記便器上縁を遮蔽し、前記便座を被覆するカバーと、前記カバーに接続され、前記カバーの開閉状態を制御するカバー開閉ユニットと、前記カバー上に設置された便座洗浄ユニットと、前記便器付近に設置された制御ユニットを含み、前記便座洗浄ユニットが、水源の取得に用いる給水端と、空圧装置の連結に用いる気体端と、前記給水端と前記気体端に連通され、かつ便座の輪郭に沿って周回移動できる洗浄ノズルを備え、前記制御ユニットが、前記カバーが閉じた後に前記便座洗浄ユニットを駆動して作動させ、まず前記洗浄ノズルを周回させて前記便座に対して水を噴射させた後、前記洗浄ノズルに前記便座に対して風で乾燥を行わせ、前記便座の自動洗浄の目的を達することを特徴とする、便座自動洗浄装置。
【請求項2】
前記洗浄ノズル上に少なくとも1列の線状孔を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の便座自動洗浄装置。
【請求項3】
前記制御ユニットがさらに赤外線センサスイッチを含み、前記制御ユニットは前記赤外線センサスイッチが使用者の接近を検知すると、前記カバー開閉ユニットを駆動して作動させ、自動的にカバーを開かせると共に、前記赤外線センサスイッチが使用者の遠離を検知すると、前記カバー開閉ユニットを駆動して作動させ、自動的にカバーを閉じさせることを特徴とする、請求項1に記載の便座自動洗浄装置。
【請求項4】
さらに便器上縁に設置され、使用者の股間の肌の洗浄に供する水洗ユニットを含み前記水洗ユニットの操作インターフェースが前記制御ユニット上に統合されたことを特徴とする、請求項1に記載の便座自動洗浄装置。
【請求項5】
前記便器内縁の後ろ側に臭気排出孔を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の便座自動洗浄装置。
【請求項6】
前記カバー開閉ユニットが前記カバーの枢転を駆動する第1モーターギアユニットを含むことを特徴とする、請求項1に記載の便座自動洗浄装置。
【請求項7】
前記便座洗浄ユニットが前記カバー下縁に周設されたガイド軌道と、前記カバー内に埋設され、前記給水端と前記気体端に連通する埋設管と、前記埋設管に連結されたジョイントと、前記ジョイントに連結され、前記カバー下縁に露出された露出管と、前記露出管の端部に挿入して連結され、洗浄ノズルが末端に取り付けられる伸縮管と、前記伸縮管の外側に被せられたバネと、前記洗浄ノズルの末端に設置され、前記ガイド軌道に組み合わされたホイールユニットと、前記カバー内に埋設され、前記露出管の回動を駆動する第2モーターギアユニットと、を含み、前記第2モーターギアユニットが前記制御ユニットに電気的に接続されたことを特徴とする、請求項1に記載の便座自動洗浄装置。
【請求項8】
前記空圧装置が気体端から気体を吸引することを特徴とする、請求項1に記載の便座自動洗浄装置。
【請求項9】
前記空圧装置が気体端から気体を吹き付けることを特徴とする、請求項1に記載の便座自動洗浄装置。
【請求項10】
前記タンクの水を流す動作の作動が電磁弁により制御され、前記電磁弁が前記制御ユニットと電気的に接続され、赤外線センサスイッチが使用者の遠離を検知したとき、前記タンクに自動的に水を流させることを特徴とする、請求項1に記載の便座自動洗浄装置。
【請求項11】
前記便座洗浄ユニットが、カバー下縁に周設されたガイド軌道と、前記カバー内に埋設され、前記気体端に連通された埋設管と、前記埋設管内に設置され、前記給水端に連通された内部埋設管と、前記埋設管に連結されたジョイントと、前記ジョイントと前記内部埋設管に連通された露出管と、前記露出管の端部に挿入して連結され、前記洗浄ノズルが末端に設置された伸縮管と、前記伸縮管の外側に被せられたバネと、伸縮効果を備え、前記露出管と前記伸縮管及び前記バネの外囲を覆って設置され、前記埋設管と連通された外部露出管と、前記洗浄ノズルの末端に設置され、前記ガイド軌道に組み合わされるホイールユニットと、前記カバー内に埋設され、前記露出管を駆動して回動させる第2モーターギアユニットと、を含み、前記第2モーターギアユニットが前記制御ユニットに電気的に接続されると共に、前記洗浄ノズルが前記伸縮管と連通された噴水室と、前記噴水室の両側にそれぞれ設置され、前記外部露出管と連通された吸気室を含み、前記噴水室の底部に前記便座の方向に向けて少なくとも1列の線状噴水口が設けられ、両側に位置する前記吸気室の底部に前記便座の方向に向けて少なくとも1列の線状吸気口が設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の便座自動洗浄装置。
【請求項12】
前記洗浄ノズルの後端を延伸して前記バネの遮蔽に用いるケースが設置され、且つ前記洗浄ノズルの側端に第2洗浄ノズルが枢設され、前記第2洗浄ノズルが前記洗浄ノズルに相対して枢転し揺動することができ、且つ前記洗浄ノズル上に前記噴水室と前記第2洗浄ノズルの間に連通されたバイパスユニットが設けられ、前記噴水室が前記第2洗浄ノズルに給水することができ、前記第2洗浄ノズルに少なくとも1列の第2線状噴水口が設けられ、前記洗浄ノズルを下ろして水平状態にし、洗浄の動作を行うとき、同時に前記第2洗浄ノズルが自然に揺動して垂下した状態となることを特徴とする、請求項11に記載の便座自動洗浄装置。
【請求項13】
前記洗浄ノズル上に前記第2洗浄ノズルの揺動角度を規制する揺動制限ボタンが設置され、前記揺動制限ボタンが前記洗浄ノズルに穿通されて前記噴水室内に穿入され、水流が前記噴水室に注入されると、水圧により前記揺動制限ボタンを押し動かし、前記揺動制限ボタンが突出して前記第2洗浄ノズルの揺動角度を規制することを特徴とする、請求項12に記載の便座自動洗浄装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−246898(P2010−246898A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−56925(P2010−56925)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【出願変更の表示】意願2009−8674(D2009−8674)の変更
【原出願日】平成21年12月7日(2009.12.7)
【出願人】(508014888)
【Fターム(参考)】