説明

便座装置及びトイレ装置

【課題】便蓋と便座を開閉しても便座の先端や便蓋の裏面に擦り傷などが発生しない便座装置を提供する。
【解決手段】便器800の上において第1の回転軸280を中心として開閉可能に軸支された便座200と、前記便器800の上において前記第1の回転軸から離間した第2の回転軸380を中心として開閉可能に軸支された便蓋300と、前記便蓋の裏面に設けられ、前記便座及び便蓋の開閉に際して前記便座200と前記便蓋300との擦り合わせを防ぐ緩衝体320と、を備えたことを特徴とする便座装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便座装置及びトイレ装置に関し、より具体的には、開閉自在な便蓋を備えた便座装置及びこれを備えたトイレ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
腰掛便器の便座を覆うように開閉自在の便蓋を設けると、蓋を閉じた状態ですっきりと見栄えがよいばかりでなく、ホコリや汚れなどがつきにくくなり、さらに例えば便座に暖房機能を付与した場合に待機状態における放熱を抑制して節電効果も得られる。
【0003】
便座装置に便蓋を設ける場合、便座の回動を支持する回転軸と、便蓋の回動を支持する回転軸と、同軸とせず、これら回転軸を離間して設けることができる(例えば、特許文献1及び2)。
【特許文献1】特開2003−265360号公報
【特許文献2】特開2004−267348号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、便座の回転軸と便蓋の回転軸とが離間していると、例えば、便座も便蓋も開いている状態からこれらを同時に閉じようとする場合などに、便座の先端が便蓋の裏側に衝突し、さらに便座の先端が便蓋の裏面を擦りながら閉じることになる。そのため、便蓋の裏面や便座の先端に擦り傷などが付いてしまい、樹脂の光沢を失ったり、汚れが染み込みやすくなってしまい、見栄えが悪くなるととともに、清潔感に欠けてしまう。
【0005】
本発明は、便蓋と便座を開閉しても便座の先端や便蓋の裏面に擦り傷などが発生しない便座装置及びこれを備えたトイレ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、便器と、前記便器の上において第1の回転軸を中心として開閉可能に軸支された便座と、前記便器の上において前記第1の回転軸から離間した第2の回転軸を中心として開閉可能に軸支された便蓋と、前記便蓋の裏面に設けられ、前記便座及び便蓋の開閉に際して前記便座と前記便蓋との擦り合わせを防ぐ緩衝体と、を備えたことを特徴とする便座装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、便蓋と便座を開閉しても便座の先端や便蓋の裏面に擦り傷などが発生しない便座装置及びこれを備えたトイレ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる便座装置を備えたトイレ装置の模式斜視図である。
すなわち、図1は、便座装置の便蓋が開いた状態を表し、図2は、便蓋が閉じた状態を表す。
【0009】
本実施形態の便座装置100は、洋式腰掛便器800の後方に設けられた本体部400を有する。本具体例のトイレ装置は、「水道直圧式」であり、便器に流す洗浄水を制御するためのバルブ機構が本体部400に内装されている。ただし、本発明はこの具体例には限定されず、いわゆる「ロータンク式」のトイレ装置にも同様に適用できる。
【0010】
本体部400には、便座200及び便蓋300がそれぞれ開閉自在に軸支されている。便座200は本体部400の相対的に前方に設けられた回転軸280により軸支され、一方、便蓋300は本体部400の相対的に後方に設けられた回転軸380により軸支されている。つまり、便座200の回転軸280と便蓋300の回転軸380は、前後方向に離間して設けられている。
【0011】
また、これら便蓋300や便座200を自動的に開閉する「電動開閉機構」を本体部400に内蔵してもよい。すなわち、図示しないセンサなどにより使用者の存在を検知すると、便蓋300が電動開閉機構により自動的に開いたり、使用者の存在を検知しなくなると、便座200及び便蓋300を自動的に閉じるようにしてもよい。また、使用者が図示しないリモコンなどを操作することにより、便蓋300や便座200が電動開閉機構で開閉するようにしてもよい。
【0012】
なお、本体部400には、「衛生洗浄装置」としての機能がさらに付与されていてもよい。すなわち、使用者のスイッチ操作などに応じて、本体部400から吐水ノズル(図示せず)が便器800のボウル内に伸出し、その先端付近に設けられた吐水口から温水を噴射して、使用者の「おしり」などを洗浄可能としている。また、本体部400には、さらに「脱臭ユニット」や「温風ユニット」、「室内暖房ユニット」などの各種の機構を適宜設けてもよい。この場合、本体部400の正面に着座センサ420が設けられ、側面には「脱臭ユニット」の排気孔440や「室内暖房ユニット」の温風排出孔450などが適宜設けられる。
【0013】
そして、本実施形態においては、図1に表したように、便蓋300の裏面305にクッション310と、緩衝体320と、が設けられている。
クッション310は、主に便蓋300が閉じた状態において便座200の先端付近に当接して保護し、傷つきを防止し、且つ便蓋300が静かに閉じるようになす役割を有する。一方、緩衝体320は、便座200と便蓋300とを開閉する際に、便座200の先端が便蓋300の裏面305を擦ることによる傷つきを防止する役割を有する。またさらに、緩衝体320は、便蓋300と便座200が開いた状態において、便蓋300と便座200との間に介在し、これらが当たって傷がつくことを防止する役割も有する。
また、クッション310と緩衝体320とは近接して設けられているので、これらの間の隙間の部分で便座200の先端が便蓋300の裏面に当接することも防止できる。
【0014】
緩衝体320の形状は、例えば帯状あるいはストライプ状とすることができ、便蓋300の中心線A−A上に設けられている。便座200の先端は丸いので、開閉時に接触するのはその先端の一部のみである。従って、緩衝体320を帯状あるいはストライプ状としても、便蓋300の中心線A−A上に配置すれば、便座200の先端を確実に保護することができる。また、緩衝体320を帯状あるいはストライプ状とすれば、その材料コストも下げることができる。また、このような帯状あるいはストライプ状の緩衝体320を設けることにより、もともと装飾模様などがなかった便蓋300の裏面305にアクセントラインを形成し、意匠性を向上させる効果も得られる。
【0015】
また、本具体例の便座装置100においては、回転軸を前後方向に離間させて設けているので、 図1に表したように便蓋300が開いた状態においては、本体部400と便座200はほぼ完全に露出し、使用者は便蓋300に干渉することなく便座200に座ることができる。また、図2に表したように便蓋300が閉じると、便座200だけでなく本体部400もほぼ完全に便蓋300に覆われた状態となり、非常にスマート且つシンプルで見栄えがすっきりとする。また、便座装置100の全体を便蓋300で覆うことにより、使用されていない状態において便座200のみならず本体部400の上にも埃やチリなどが積もることはない。さらに、便蓋300を閉じた状態において、便座装置100の上面に「隙間」や「凹凸」などがなくなるため、濡らした雑巾などで拭き掃除をする際にも、便蓋300の上面全体を滑らかにサッと拭くことができ、清掃性が良好になる。
【0016】
図3は、便蓋300と便座200が開いた状態を表す模式斜視図である。
後に詳述するように、便蓋300と便座200を完全に開いた状態において、便座200の先端が便蓋300の裏面305に当接しない位置で停止するように、ストッパ機構などを設けてもよい。しかし、便蓋300と便座200を完全に開いた状態において、便座200の先端が便蓋300の裏面に当接した状態で停止させる場合もあり得る。このような場合にも、本実施形態においては、緩衝体320を介在させることにより、便座200の先端や便蓋300の裏面305に傷がつくことを防止できる。
【0017】
図4は、便蓋300と便座200を同時に開く動作を例示する模式断面図である。
まず、図4(a)は、便蓋300と便座200が閉じた状態を表す。この状態においては、便座200の先端はクッション310に当接し保護されている。すなわち、クッション310を設けることにより、便座200の先端が便蓋300の裏面305に当接することによる傷つきを防止できる。また、この時、クッション310は、便座200の先端に当接した状態で便蓋300を支持している。その結果として、閉じた状態の便蓋300に対して外力や衝撃が負荷された時も、クッション310がこれを吸収し、便蓋300や便座200の変形や破壊を抑制できる。
【0018】
このように、クッション310は、便蓋300が閉じた状態において便座200の先端に当接し便蓋300を支持するので、その材料としては、便座200の材料よりも軟質であり、且つ閉じた状態の便蓋300に負荷される外力や衝撃などを吸収できるような弾性あるいは可塑性を有するものが望ましい。これらの観点から、クッション310の材料としては、例えば、ゴムや、シリコーンなどの軟質の樹脂、ウレタンなどの発泡樹脂などを用いることができる。
【0019】
次に、図4(b)は、便蓋300と便座200がやや開いた状態を表す。すなわち、便蓋300は、その回転軸380を中心として回動し、便座200は、便蓋300の回転軸380からみて前方に離間した回転軸280を中心として回動する。
【0020】
また、図5は、便蓋300と便座200の開き始めの動作を表す要部拡大図である。
これら図から分かるように、便蓋300と便座200が開き始めると、便座200の先端はクッション310の表面を擦りながら後退し、図4(b)及び図5(b)に表したように、クッション310から滑り落ちて緩衝体320に当接する。この時も、緩衝体320が介在するので、便座200の先端に傷がつくことを防止できる。緩衝体320をクッション310に近接して配置することにより、便座200の先端は、便蓋300の裏面305に当接することなくクッション310から緩衝体320に滑り落ちる。
【0021】
またここで、クッション310の表面を比較的なだらかな曲面あるいは傾斜面とすることにより、開動作に際して、便座200の先端がスムーズにクッション310の表面を滑り落ちるようにすることができる。
【0022】
一方、便座200と便蓋300を同時に閉じる場合には、図4及び図5とは逆の動作となり、便座200の先端は、緩衝体320からクッション310の上に乗り上げることとなる。この時も、クッション310の表面を比較的なだらかな曲面あるいは傾斜面とすることにより、閉動作に際して、便座200の先端がスムーズにクッション310の表面を滑り上がるようにすることができる。
【0023】
再び図4に戻って説明すると、図4(c)に表したように、便座200と便蓋300は、便座200の先端が便蓋300の裏面305に設けられた緩衝体320の表面を滑りながら開き、図4(d)に表したように、便蓋300と便座200が完全に開いた状態となる。本具体例においては、便蓋300と便座200が完全に開いた状態において、便座200の先端は緩衝体320に当接している。
【0024】
図4(b)〜(d)に表した一連の開動作に際して、便座200の先端は便蓋300の裏面305に当接することなく緩衝体320の上を滑るので、便座200の先端の傷つきを確実且つ容易に防止できる。また、図4(d)に表したように便座200と便蓋300が完全に開いた状態においても、便座200の先端と便蓋300の裏面305との間には緩衝体320が介在するので、これらの傷つきを防止できる。
【0025】
緩衝体320は、便座200よりも軟質で、その表面を便座200の先端が滑りやすい材料により形成することが望ましい。そのような材料としては、例えば、ウレタン、シリコーン樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)などの板状体やフィルムなどを用いることができる。また、これらの材料に、シリコーン系オイルなどの滑材あるいはステアリン酸アミドなどの界面活性剤などを含ませると、便座200の先端をよりスムーズに摺動させることができ、傷つきを防止しつつさらに円滑な開閉動作を実現できる。
【0026】
またさらに、緩衝体320を複数の材料の積層体としてもよい。例えば、ウレタンの上にシリコーン・フィルムやPETフィルムを積層させたものを緩衝体320とすることができる。このようにすると、衝撃の吸収性や表面の摺動性をさらに高めることができる。
【0027】
以上説明したように、本実施形態によれば、便蓋300の裏面にクッション310と緩衝体320を設けることにより、便座200や便蓋300の傷つきを防止し、さらに円滑な開閉動作を実現できる。その結果として、便座200などに擦り傷などが付いて樹脂の光沢を失ったり、汚れが染み込みやすくなるという問題を解消し、見栄えがよく清潔感を維持できる便座装置を提供できる。
【0028】
なお、図4には、便座200と便蓋300の開閉に際して、便座200が緩衝体320に擦り合いながら開閉する具体例を表したが、本発明はこれには限定されない。例えば、便蓋300と便座200とが常に離間するように電動開閉機構を制御することも可能である。ただし、このような場合でも、例えば、便座200と便蓋300が開いた状態から使用者が手動で強制的に便蓋300を閉じる場合などには、便座200と便蓋300とが擦り合いながら閉じることがある。本発明によれば、このような場合にも、緩衝体320を設けることにより、便座200や便蓋300の傷つきを確実に防止できる。
【0029】
図6は、便蓋300と便座200の開動作のもうひとつの具体例を表す模式図である。 本具体例においても図4及び図5に関して前述したものと同様に、便座200の先端がクッション310からこれに近接して設けられた緩衝体320の上を滑りながら開動作が実行される。ただし、完全に開いた状態において、図6(d)に表したように、便座200は、その先端が便蓋300の裏面305から離間した位置で停止するように、電動開閉機構が制御され、あるいはストッパ機構が設けられている。このような場合でも、図6(a)〜(c)に表したように開閉動作の際あるいは全閉状態においては便座200と便蓋300とが当接する可能性があり、このような場合にクッション310と緩衝体320とを設けることにより、便座200や便蓋300の傷つきを防止しつつ円滑な開閉動作を実現できる。
【0030】
図7は、本発明の第2の実施形態にかかる便座装置の一部を表す模式斜視図である。
本実施形態においては、クッションを延在させて緩衝体を形成している。すなわち、便蓋300の裏面305には、便座200及び便蓋300が閉じた状態において便座200の先端に当接しこれを保護するクッション部330Aと、便座200及び便蓋300の開閉に際して便座200の先端と便蓋300の裏面305との間に介在する緩衝体部330Bと、を有する一体型のクッション330が設けられている。クッション部330Aは、第1の実施形態におけるクッション310と同様の役割を有する。一方、緩衝体部330Bは、第1の実施形態における緩衝体320と同様の役割を有する。
【0031】
本実施形態によれば、クッション部330Aと緩衝体部330Bとの間に隙間や段差などがなく、連続的な表面が形成されている。従って、クッション部330Aと緩衝体部330Bとの間で便座200が滑らかに摺動し、円滑かつ確実な開閉動作が可能となる。
【0032】
本実施形態のクッション330の材料としては、例えば、ウレタンやシリコーンなどの衝撃吸収性を有するものが望ましい。また、その表面に、シリコーン・フィルムやPETフィルムなどを積層させると、摺動性も向上させることができる。
【0033】
図8は、本実施形態の変型例を表す模式斜視図である。
本実施形態においても、クッションを延在させて緩衝体を形成している。ただし、クッション部330Aに比べて、緩衝体部330Bはその幅が狭い帯状あるいはストライプ状に形成されている。図1に関して前述したように、便座200の先端は丸いので、このように緩衝体部330Bを細い帯状あるいはストライプ状に形成しても保護することができる。また、緩衝体部330Bを帯状あるいはストライプ状とすれば、その材料コストも下げることができ、また見栄えもよくなり、アクセントラインを形成することにより意匠性を向上させる効果も得られる。
【0034】
図9は、本発明の第3の実施形態にかかる便座装置の一部を表す模式斜視図である。
本実施形態においては、第1実施形態と同様に、便蓋300の裏面305にクッション310と、緩衝体340と、が近接して設けられている。ただし、緩衝体340は、細い帯状ではなく、便蓋300の裏面305のより広い範囲を覆う樹脂のフィルム状に形成されている。
【0035】
クッション310は、便座200及び便蓋300が閉じた状態において便座200の先端に当接しこれを保護する。緩衝体340は、便座200及び便蓋300の開閉に際してあるいはこれらが開状態において便座200の先端と便蓋300の裏面305との間に介在して円滑に滑らせるとともに傷つきを防止する。
【0036】
本実施形態においては、緩衝体340を樹脂の透明フィルムとすれば、目立たず見栄えがよくなる。
また一方、緩衝体340を表示ラベルあるいは修飾用フィルムと兼用することもできる。例えば、緩衝体340の所定の領域345に、この便座装置100の使用方法や取り扱い説明、あるいは注意書きなどを適宜表示することができる。または、緩衝体340に着色や模様などを適宜付与して便蓋300の裏面305を装飾してもよい。
【0037】
緩衝体340のサイズや形状は、図9に例示したものには限定されず、これよりも小さくてもよく、あるいは便蓋300の裏面305のほぼ全体を覆うように形成してもよい。
【0038】
緩衝体340の材料としては、例えば、シリコーン樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)などのフィルムなどを用いることができる。また、これらの材料に、シリコーン系オイルなどの滑材あるいはステアリン酸アミドなどの界面活性剤などを含ませると、便座200の先端をよりスムーズに摺動させることができ、傷つきを防止しつつさらに円滑な開閉動作を実現できる。
【0039】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、図1乃至図9に関して前述した各具体例は、技術的に可能な範囲において適宜組み合わせることができ、これらも本発明の範囲に包含される。
また、便座装置の構造や動作の内容についても、図1乃至図9に関して前述したものには限定されず、当業者が適宜設計変更することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができるものも本発明の要旨を含む限り、本発明の範囲に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる便座装置を備えたトイレ装置の模式斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかる便座装置を備えたトイレ装置の模式斜視図である。
【図3】便蓋300と便座200が開いた状態を表す模式斜視図である。
【図4】便蓋300と便座200を同時に開く動作を例示する模式断面図である。
【図5】便蓋300と便座200の開き始めの動作を表す要部拡大図である。
【図6】便蓋300と便座200の開動作のもうひとつの具体例を表す模式図である。
【図7】本発明の第2の実施形態にかかる便座装置の一部を表す模式斜視図である。
【図8】本実施形態の変型例を表す模式斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施形態にかかる便座装置の一部を表す模式斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
100 便座装置、200 便座、280 回転軸、300 便蓋、305 裏面、310 クッション、310、320 緩衝体、330 クッション、330A クッション部、330B 緩衝体部、340 緩衝体、380 回転軸、400 本体部、420 着座センサ、440 排気孔、450 排出孔、800 便器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器の上において第1の回転軸を中心として開閉可能に軸支された便座と、
前記便器の上において前記第1の回転軸から離間した第2の回転軸を中心として開閉可能に軸支された便蓋と、
前記便蓋の裏面に設けられ、前記便座及び便蓋の開閉に際して前記便座と前記便蓋との擦り合わせを防ぐ緩衝体と、
を備えたことを特徴とする便座装置。
【請求項2】
前記緩衝体は、帯状であり、前記便蓋の中心線上に設けられたことを特徴とする請求項1記載の便座装置。
【請求項3】
前記 便蓋の裏面に設けられ、前記便座及び便蓋が閉じた状態において前記便座に当接し前記便座と前記便蓋との接触を防止するクッションをさらに備え、
前記緩衝体は、前記クッションを延在させて形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の便座装置。
【請求項4】
前記 便蓋の裏面に設けられ、前記便座及び便蓋が閉じた状態において前記便座に当接し前記便座と前記便蓋との接触を防止するクッションをさらに備え、
前記緩衝体は、前記クッションに近接して設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の便座装置。
【請求項5】
前記緩衝体は、樹脂のフィルムであることを特徴とする請求項4記載の便座装置。
【請求項6】
便器と、
前記便器の上に設けられた請求項1〜5のいずれか1つに記載の便座装置と、
を備えたことを特徴とするトイレ装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−267918(P2007−267918A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−96687(P2006−96687)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】