説明

保健指導支援装置、保健指導支援システム、保健指導支援方法、およびプログラム

【課題】保健指導対象者に対する保健指導サービスの質を向上させる技術を提供する。
【解決手段】保健指導対応者に対応する端末とネットワークを介して接続され、保健指導対象者に対する保健指導を支援する保健指導支援装置において、生体データ受信手段がネットワークを通じて前記保健指導対象者の生体データを受信し、前記生体データ受信手段により受信された前記生体データに基づいて作成手段が前記保健指導対象者に対する保健指導事項を示す保健指導情報を作成し、前記作成手段により作成された前記保健指導情報を送信手段が前記保健指導対象者に対応する指導対象者端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保健指導者による保健指導対象者に対する保健指導を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1に開示されているように、平成20年度から厚生労働省は医療保健者に対する特定健診および特定保健指導の義務化を推進している。そして、当該保健指導においては生活習慣病の引き金となるメタボリックシンドローム予備軍、特に「積極的支援」(3ヶ月から6ヶ月の具体的な支援プログラムの対象となる場合)の対象者に行動変容を促し、その内臓脂肪を減らすことを目的としている。
【0003】
この状況を鑑みて、各社は、非特許文献2に開示されているように、体重や腹囲を減らすための運動を促す機器やその機器を用いた保健指導を支援するサービスシステムを開発し、または保健指導サービスを提供しようとしている。
【0004】
或いは、非特許文献3に開示されているように、健康意識の高まりから、健康機器を購入した個人に対して、日々測定し登録されたバイタルデータを基に専門家からアドバイスを定期的に返す保健指導サービスも提供されている。
【0005】
上記した保健指導サービスは、例えばメタボリックシンドロームに特化したメニューであり、歩数計や体重計といった生体センサを用いて日々の歩数や体重の管理をするものが多い。また、歩数や体重の他に、日々の血圧値や心電波形も管理し、それらの生体データから一般的なアドバイスを返す保健指導サービスが殆どである。
【0006】
義務化の対象となる特定保健指導においては、まず効果的な保健指導が必要である。メタボリックシンドローム予備軍は全国で約5600万人、メタボリックシンドロームが引き金となる生活習慣病の中で高血圧症は約3600万人で他の糖尿病,高脂血症の倍の有症者がおり、特に血圧に主眼を置いた保健指導サービスが非常に有益である。また、生活習慣病が発症する背景には、生活習慣の乱れがある。このため、各人が自分の生活習慣を客観的に把握し、その改善に向けての取り組み項目を明確にすることが重要である。
【0007】
同時に、膨大な数の保健指導対象者に対する効率的な保健指導が求められている。具体的な保健指導内容を大量に生成する必要がある。更に特定保健指導においては、保健指導の半ばで保健指導対象者が脱落する所謂ドロップアウトが必ず発生する。保健指導対象者が少人数である場合は手厚いケアが出来るが、膨大な数の保健指導対象者を抱える場合はフォローが困難である。保健指導対象者の健康状態が悪化した場合,それをいち早く検知することも難しいといえる。
【非特許文献1】"生活習慣病予防(健康づくり)特集"、厚生労働省、「online」、「平成19年12月28日検索」、インターネット<URL:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/index.html>
【非特許文献2】"松下電工は生活習慣改善のためのメタボリック・ソリューションビジネスに参入保健指導者向け「身体活動量計 アクティマーカー」「解析ソフト」 新発売"、松下電工株式会社、「online」、「平成19年12月28日検索」、インターネット<URL:http://www.mew.co.jp/corp/news/0708/0708-16.htm>
【非特許文献3】"カラダのみはり番ネット"、株式会社東芝、「online」、「平成19年12月28日検索」、インターネット<URL:http://mihariban.com/aag/karada/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、非特許文献1に開示された保健指導では、一般的な保健指導がほとんどで各個人のケースに合った細かい指導がなされているとはいえない。また、非特許文献2または3に開示された技術では、多数の被保健者の中で保健指導の半ばで脱落した被保健者へのケアが困難である。よって、保健指導対象者に対し、十分に質の高い保健指導サービスを提供できないという問題があった。
【0009】
上述した問題を鑑みて、本発明は、保健指導対象者に対する保健指導サービスの質を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の保健指導支援装置は、保健指導対象者に対応する指導対象者端末とネットワークを介して接続され、該保健指導対象者に対する保健指導を支援する保健指導支援装置であって、前記ネットワークを通じて前記保健指導対象者の生体データを受信する生体データ受信手段と、前記生体データ受信手段により受信された前記生体データに基づいて前記保健指導対象者に対する保健指導事項を示す保健指導情報を作成する作成手段と、前記作成手段により作成された前記保健指導情報を前記指導対象者端末に送信する送信手段と、を有する。
【0011】
本発明の保健指導支援システムは、ネットワークを通じて保健指導対象者の生体データを受信し、受信した該生体データに基づいて該保健指導対象者に対する保健指導事項を示す保健指導情報を作成し、作成した該保健指導情報を該保健指導対象者に対応する指導対象者端末に送信するサーバと、前記サーバより送信された前記保健指導情報を受信する、前記指導対象者端末と、を有する。
【0012】
本発明の保健指導支援方法は、保健指導対象者に対応する指導対象者端末とサーバとがネットワークを通じて接続された保健指導支援システムにおける、該保健指導対象者に対する保健指導を支援するための保健指導支援方法であって、前記サーバが前記ネットワークを通じて前記保健指導対象者の生体データを受信し、受信した前記生体データに基づいて前記保健指導対象者に対する保健指導事項を示す保健指導情報を作成し、作成した前記保健指導情報を前記指導対象者端末に送信する。
【0013】
本発明のプログラムは、保健指導対象者に対応する指導対象者端末にネットワークを介して接続されたコンピュータに、前記ネットワークを通じて前記保健指導対象者の生体データを受信する生体データ受信手順、前記生体データ受信手順により受信された前記生体データに基づいて前記保健指導対象者に対する保健指導事項を示す保健指導情報を作成する作成手順、および前記作成手順により作成された前記保健指導情報を前記指導対象者端末に送信する送信手順、を実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、保健指導対象者に対する保健指導サービスの質を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施形態の保健指導支援システム1の構成を示す全体図である。保健指導支援システム1は、保健指導対象者に対する保健指導サービスを支援する。同図を参照すると、保健指導支援システム1は、保健指導支援サーバ10、生体センサ11、端末12、およびネットワーク13を有する。
【0017】
保健指導支援サーバ10は、端末12より得られた情報に基づいて、保健指導対象者に対する保健指導を支援するコンピュータである。保健指導支援サーバ10は、端末12から送信されるデータに基づいて保健指導対象者に対する保健指導事項を作成し、作成した事項を示すデータを端末12に送信する。保健指導事項の内容については後述する。
【0018】
生体センサ11は、保健指導対象者の生体データを測定し、測定したデータを端末12に送信する。生体センサ11は、例えば血圧計である。また、生体センサ11は、1つのセンサに限らず、血圧計、歩数計、体重体組成計(体重と脂肪率などを計測する計器)、腹囲計、血糖計、または血流計等のうち2以上の生体センサを有してもよい。生体データはこれらのセンサの測定値を示すデータである。図2に生体データ1041の一例を示す。同図を参照すると、生体データ1041は保健指導者対象者ごとに1または複数の測定項目を有し、各測定項目は1または複数の測定日時および測定値を有する。測定項目は、例えば血圧計が測定する収納期血圧(最高血圧)、歩数計が測定する歩数である。
【0019】
生体センサ11の全て、または一部の測定値を保健指導対象者が端末12、保健指導支援サーバ10に手動で入力する構成としてもよい。また、生体センサ11は、測定したデータを、端末12を経由せず、直接保健指導支援サーバ10に送信してもよい。
【0020】
生体センサ11は、血圧値等の生体データの測定機能を有している装置であれば、その種類を問わない。例えば、歩数の計測機能を有する携帯電話や、血圧計と接続されたPDA(Personal Data Assistance)などであってもよい。
【0021】
端末12は、生体センサ11から生体データ1041を受信し、保健指導対象者による自己申告事項を示す自己申告データの入力を受け付ける。自己申告事項の内容については後述する。そして、端末12は、受信した生体データと入力された自己申告データとを保健指導サーバに送信する。また、端末12は保健指導支援サーバ10から送信された保健指導事項を表示する。端末12は、主として保健指導対象者により使用されるため、保健指導対象者の人数をカバーできる台数が設けられる。例えば、端末12としてデータ入力機能、通信機能、または表示機能を備えるパソコン、携帯電話などを使用する。
【0022】
保健指導対象者に加え、保健指導者に対しても保健指導支援サービスを提供する場合、保健指導者の人数をカバーする台数の端末12を更に設ける。
【0023】
ネットワーク13には、保健指導支援サーバ10と端末12とが接続される。ネットワーク13として例えば、IP(Internet Protocol)ネットワークを用いる。
【0024】
上述した構成により、保健指導支援サーバ10に生体センサ11の測定データ、端末12に入力されたデータが送信され、保健指導支援サーバ10は受信したデータに基づいて保健指導事項を作成して、当該事項を示すデータを端末12に送信する。
【0025】
保健指導支援サーバ10の構成について説明する。図1を参照すると、保健指導支援サーバ10は、受信部101、保健指導事項作成部103、および送信部105を有する。
【0026】
受信部101は、端末12より生体データ1041と自己申告事項を示すデータとを受信する。
【0027】
受信部101の受信する自己申告事項について図3および図4を参照して説明する。自己申告事項は、端末12に表示された質問事項に対し、保健指導対象者が端末12に入力した回答事項である。この質問事項は保健指導事項に含まれる。この質問事項は保健指導支援サーバ10により作成され、保健指導対象者の使用する端末12に送信される。
【0028】
質問事項を示すデータは、保健指導支援サーバ10が作成し、端末12に送信するのでなく、予め端末12に入力されている構成とすることもできる。
【0029】
図3は、端末12における質問事項が表示された画面の一例を示す図である。同図を参照すると、保健指導の対象とすべき生活習慣に関する複数の質問事項が、複数のカテゴリに分類されて設けられている。例えば、同図に示すように、カテゴリとして「塩分」、「飲酒」等が設けられ、各カテゴリに「質問1:インスタント食品を良く食べますか」などの質問事項と回答欄とが設けられている。
【0030】
保健指導対象者は、図3に示した質問事項に対し、回答を入力する。この入力データを端末12は自己申告データとして保健指導支援サーバ10に送信する。自己申告データ1042の一例を図4に示す。同図を参照すると、自己申告データ1042は、保健指導対象者ごとに複数のカテゴリを有し、各カテゴリは図3で示した質問番号と保健指導対象者の入力した回答とを有する。例えば、図3で「塩分」カテゴリの「質問1」(「インスタント食品を良く食べますか」)に対し、保健指導対象者が「はい」という回答を入力した場合、図4に示すように、自己申告データ1042は当該保健指導対象者の「塩分」カテゴリにおける「質問1」の解答欄に「はい」を含むデータとなる。
【0031】
図1に戻り、保健指導事項作成部103は、受信部101の受信したデータ(生体データ、自己申告データ)に基づいて保健指導事項を作成する。同図を参照すると、保健指導事項作成部103は、データベース1031、診断部1033、グラフ作成部1035、生活改善事項作成部1037、および警告文作成部1039を有する。
【0032】
データベース1031は、受信部101の受信したデータ(生体データ1041、自己申告データ1042)と、保健指導事項作成部103が作成したデータの一部または全てと、を記憶する。例えば、データベース1031としてHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を使用する。図5にデータベース1031が記憶する情報の一例を示す。同図を参照すると、データベース1031は、生体データ1041、自己申告データ1042、保健指導事項1043、医療データ1044、および指導パターン1045を有する。生体データ1041は図2に例示したデータ、自己申告データ1042は図4に例示したデータである。
【0033】
保健指導事項1043について図6を参照して説明する。保健指導事項1043は、保健指導支援システム1が提供する保健指導サービスにおいて、保健指導対象者に対して提示される事項を示すデータである。図6は保健指導事項1043の構成を示す図である。同図を参照すると、保健指導事項1043は、質問事項1043A、診断結果データ1043B、グラフデータ1043C、生活改善事項1043D、および警告文1043Eを有する。
【0034】
質問事項1043Aは、図3に例示した事項を端末12に表示させるためのデータである。診断結果データ1043Bは、図1における診断部1033が保健指導対象者の健康状態を分析した結果を示すデータである。グラフデータ1043Cは、グラフ作成部1035が作成した図や表を端末12に表示させるためのデータである。生活改善事項1043Dは、生活改善事項作成部1037が作成した、生活習慣に関して保健指導対象者が改善すべき事項を示すデータである。警告文1043Eは、警告文作成部1039が作成した保健指導対象者に対する警告内容を示すデータである。
【0035】
図5に戻り、医療データ1044は、予め入力されている保健指導対象者の健康状態に関するデータである。例えば、医療データ1044は、保健指導対象者ごとに健康診断の測定結果と、医師による診断結果とを有する。また、医療データ1044は、生体センサ11の測定値に関する正常な範囲を示す基準値を有する。
【0036】
指導パターン1045は、保健指導対象者の生活習慣を改善するための具体的な指導内容に関するデータである。
【0037】
図1に戻り、診断部1033は、生体データ1041に基づき保健指導対象者の健康状態を分析する。グラフ作成部1035は、生体データ1041に基づき端末12に表示させる図表を作成する。生活改善事項作成部1037は、生体データ1041および自己申告データ1042に基づき、生活習慣に関して保健指導対象者が改善すべき事項を作成する。警告文作成部1039は、生体データ1041または診断部1033が分析した健康状態に基づき、保健指導対象者に対する警告内容を作成する。
【0038】
送信部105は、保健指導事項作成部103により作成された保健指導事項1043を、保健指導対象者の端末12へ送信する。
【0039】
上述した構成により、保健指導支援サーバ10は、受信部101が受信した生体データ1041および自己申告データ1042に基づいて、保健指導事項1043を作成し、当該データを端末12に送信する。
【0040】
次に、保健指導支援サーバ10の動作について図7〜図12を参照して説明する。
【0041】
図7は保健指導支援サーバ10の実行する、保健指導支援処理を示したフローチャートである。保健指導支援サーバ10は、例えば、当該装置に実装された所定のプログラムの実行により保健指導支援処理を開始する。同図を参照すると、まず、受信部101は生体データ1041および自己申告データ1042を受信し、保健指導支援サーバ10はデータベース1031に受信したデータを格納する(ステップS1)。保健指導事項作成部103は保健指導事項1043を作成するための保健指導事項作成処理を開始する(ステップS3)。そして、送信部105は、ステップS3で作成された保健指導事項1043を保健指導対象者の端末12に送信する(ステップS5)。
【0042】
保健指導事項作成処理について図8を参照して説明する。図8は、保健指導事項作成部103の実行する、保健指導事項作成処理を示したフローチャートである。同図を参照すると、まず、診断部1033は、保健指導対象者の健康状態を分析するための診断処理を実行する(ステップS31)。グラフ作成部1035は、生体データ1041に基づき、端末12に表示させるためのグラフデータ1043Cを作成する(ステップS33)。例えば、生体データ1041における測定値を縦軸に測定日時を横軸とした折れ線グラフを作成する。作成する図表は棒グラフ、円グラフ等、任意である。
【0043】
生活改善事項作成部1037は、生体データ1041および自己申告データ1042に基づき、生活習慣に関して改善すべき事項を列挙した生活改善事項1043Dを保健指導対象者ごとに作成する(ステップS35)。
【0044】
警告文作成部1039は、生体データ1041および診断部1033により分析された健康状態に基づいて保健指導対象者に対する警告文1043Eを作成する(ステップS37)。ステップS37の後、保健指導事項作成部103は、保健指導事項作成処理を終了する。
【0045】
図9〜図11を参照して診断処理について説明する。図9は、診断部1033の実行する診断処理(ステップS31)を示すフローチャートである。同図を参照すると、診断部1033は、血圧型診断処理を実行し(ステップS311)、血糖値診断処理を実行する(ステップS313)。ステップS313の後、診断部1033は診断処理を終了する。
【0046】
図10を参照して血圧型診断処理について説明する。図10は、診断部1033の実行する、血圧型診断処理を示したフローチャートである。同図を参照すると、まず、診断部1033は、データベース1031から保健指導対象者の血圧に関する最新の生体データ1041および医療データ1044を読み出す(ステップS3111)。具体的には、読み出す生体データ1041には、朝、夜の家庭内血圧値を含む。読み出す医療データ1044には、医師の血圧についての診断結果と、健康診断時の血圧値と、高血圧または低血圧と判断するための基準値とを含む。
【0047】
診断部1033は、医師に高血圧型と診断されたか否かを判断する(ステップS3112)。医師に高血圧型と診断されていない場合(ステップS3112:NO)、診断部1033は、健康診断時の血圧値が高血圧基準値を超えておらず、且つ、家庭内血圧値(朝または夜)が高血圧基準値を超えているか否かを判断する(ステップS3113)。健康診断時の血圧値が高血圧基準値を超えておらず、且つ、家庭内血圧値(朝または夜)が高血圧基準値を超えている場合(ステップS3112:YES)、診断部1033は、保健指導対象者の血圧型は「仮面高血圧のおそれ」であると判断する(ステップS3114)。
【0048】
健康診断時の血圧値が高血圧基準値を超えていない、若しくは、家庭内血圧値(朝または夜)が高血圧基準値を超えていない場合(ステップS3113:NO)、診断部1033は、朝および夜の家庭内血圧値が高血圧基準値を超えているか否かを判断する(ステップS3115)。朝および夜の家庭内血圧値が高血圧基準値を超えている場合(ステップS3115:YES)、または医師に高血圧型と診断されていた場合(ステップS3112:YES)、診断部1033は、保健指導対象者の血圧型は「高血圧」であると判断する(ステップS3116)。
【0049】
朝および夜の家庭内血圧値が高血圧基準値を超えていない場合(ステップS3115:NO)、診断部1033は、朝の家庭内血圧値が高血圧基準値を超えているか否かを判断する(ステップS3117)。朝および夜の家庭内血圧値が高血圧基準値を超えている場合(ステップS3117:YES)、診断部1033は、保健指導対象者の血圧型は「朝高値型」であると判断する(ステップS3118)。
【0050】
朝の家庭内血圧値が高血圧基準値を超えていない場合(ステップS3117:NO)、診断部1033は、夜の家庭内血圧値が高血圧基準値を超えているか否かを判断する(ステップS3119)。夜の家庭内血圧値が高血圧基準値を超えている場合(ステップS3119:YES)、診断部1033は、保健指導対象者の血圧型は「夜高値型」であると判断する(ステップS3120)。
【0051】
夜の家庭内血圧値が高血圧基準値を超えていない場合(ステップS3119:NO)、診断部1033は、健康診断時の血圧値が高血圧基準値を超えているか否かを判断する(ステップS3121)。健康診断時の血圧値が高血圧基準値を超えている場合(ステップS3121:YES)、診断部1033は、保健指導対象者の血圧型は「白衣高血圧の恐れ」であると判断する(ステップS3122)。
【0052】
健康診断時の血圧値が高血圧基準値を超えていない場合(ステップS3121:NO)、診断部1033は、朝および夜の家庭内血圧値が低血圧基準値を以下であるか否かを判断する(ステップS3123)。朝および夜の家庭内血圧値が低血圧基準値を以下である場合(ステップS3123:YES)、診断部1033は、保健指導対象者の血圧型は「低血圧の恐れ」であると判断する(ステップS3124)。朝または夜の家庭内血圧値が低血圧基準値を以下でない場合(ステップS3123:NO)、診断部1033は、保健指導対象者の血圧型は「正常範囲」であると判断する(ステップS3125)。
【0053】
ステップS3114、S3116、S3116、S3118、S3120、S3122、S3124またはS3125の後、診断部1033は、血圧型診断処理を終了する。
【0054】
図11を参照して、血糖値診断処理について説明する。図11は、診断部1033の実行する血糖値診断処理(ステップS313)を示すフローチャートである。同図を参照すると、まず、診断部1033は、データベース1031から保健指導対象者の血糖値に関する最新の生体データ1041および医療データ1044を読み出す(ステップS3131)。具体的には、読み出す生体データ1041は、空腹時の血糖値を含む。読み出す医療データ1044は、例えば糖尿病についての医師の診断結果を含む。
【0055】
診断部1033は、保健指導対象者が医師に糖尿病と診断されたことがあるか否かを判断する(ステップS3132)。医師に糖尿病と診断されたことがない場合(ステップS3132:NO)、診断部1033は、空腹時血糖値が110未満であるか否かを判断する(ステップS3133)。空腹時血糖値が110未満である場合(ステップS3133:YES)、診断部1033は、保健指導対象者が「正常領域」にあると判断する(ステップS3134)。
【0056】
空腹時血糖値が110未満でない場合(ステップS3133:NO)、診断部1033は、空腹時血糖値が110以上、126未満であるか否かを判断する(ステップS3135)。空腹時血糖値が110以上、126未満である場合(ステップS3135:YES)、診断部1033は、保健指導対象者が「境界領域」にあると判断する(ステップS3136)。空腹時血糖値が126以上である場合(ステップS3135:NO)、または医師に糖尿病と診断されたことがある場合(ステップS3132:YES)、診断部1033は、保健指導対象者が「糖尿病領域」にあると判断する(ステップS3137)。
【0057】
ステップS3134、S3136、またはS3137の後、診断部1033は血糖値診断処理を終了する。
【0058】
上述の血圧型診断処理(ステップS311)および血糖値診断処理(ステップS313)において、生体データ1041および医療データ1044に基づき健康状態を分析している。しかし、データベース1031が医療データ1044を有さず、生体データ1041のみに基づいて健康状態を分析する構成としてもよい。この場合、例えば、医療データ1044を読み出すステップS3112、S3121、S3132を省略する。
【0059】
図9〜図11で説明した診断処理の結果は、保健指導対象者ごとに診断結果データ1041Bとしてデータベース1031に格納され、受信部105により保健指導対象者の端末12に送信される(ステップS5)。
【0060】
本実施形態の診断処理では血圧および血糖値に関する健康状態の分析しか行わないが、血流値、体重、または脂肪率など、ほかの計測値に関する健康状態の分析を行ってもよいのは勿論である。
【0061】
図12を参照して生活改善事項作成処理(ステップS35)について説明する。生活改善事項作成処理は、保健指導対象者の生活習慣についての具体的な改善事項を作成する処理である。図12は、生活改善事項作成部1037が実行する生活改善事項作成処理を示すフローチャートである。同図を参照すると、生活改善事項作成部1037は、まず、データベース1031から保健指導対象者の診断結果データ1043Bおよび自己申告データ1042を読み出す(ステップS351)。生活改善事項作成部1037は、診断結果データ1043Bにおける血圧型のカテゴリを参照し、血圧型が「高血圧」、「朝高値型」、または「夜高値型」のいずれかに該当するか否かを判断する(ステップS352)。血圧型が「高血圧」、「朝高値型」、または「夜高値型」のいずれかである場合(ステップS352:YES)、生活改善事項作成部1037は、自己申告データ1042における塩分カテゴリの回答内容を参照し、塩分カテゴリの生活習慣を改善すべきであるか否かを判断する(ステップS353)。例えば、保健指導対象者が質問事項の半数以上に「はい」と答えていた場合に塩分カテゴリの生活習慣を改善すべきであると判断する。塩分カテゴリの生活習慣を改善すべきである場合(ステップS353:YES)、生活改善事項作成部1037は、データベース1031に格納された指導パターン1045から「指導パターン1」を読み出す(ステップS354)。「指導パターン1」は、高血圧であるにもかかわらず、塩分量の多い食生活をしている保健指導対象者に対し、生活習慣の改善を指導する内容であり、例えば、「薄味で料理をする」といった具体的な実行すべき項目が含まれている。
【0062】
塩分カテゴリの生活習慣を改善する必要がない場合(ステップS352:NO)、または血圧型が「高血圧」、「朝高値型」、または「夜高値型」のいずれでもでない場合(ステップS352:NO)、或いはステップS354の後、生活改善事項作成部1037は、診断結果データ1043Bにおける血糖値のカテゴリを参照し、血糖値が「糖尿病領域」であるか否かを判断する(ステップS355)。血糖値が「糖尿病領域」である場合(ステップS355:YES)、生活改善事項作成部1037は、自己申告データ1042における血糖値カテゴリの回答内容を参照し、血糖値カテゴリの生活習慣を改善すべきであるか否かを判断する(ステップS356)。血糖値カテゴリの生活習慣を改善すべきである場合(ステップS356:YES)、生活改善事項作成部1037は、データベース1031に格納された指導パターン1045から「指導パターン2」を読み出す。「指導パターン2」は、糖尿病であるにもかかわらず、糖分量の多い食生活をしている保健指導対象者に対し、生活習慣の改善を指導する内容である。
【0063】
血糖値カテゴリの生活習慣を改善する必要がない場合(ステップS356:NO)、または血糖値が「糖尿病領域」でない場合(ステップS355:NO)、或いはステップS357の後、生活改善事項作成部1037は生活改善事項作成処理を終了する。
【0064】
上述の生活改善事項作成処理で作成された「指導パターン1」、「指導パターン2」は生活改善事項1043Dとして送信部105により保健指導対象者の端末12に送信される(ステップS5)。
【0065】
本実施形態の保健指導事項改善処理は、血圧型、血糖値のカテゴリについてしか生活改善事項を作成していないが、血流値や体重等ほかのカテゴリについて生活改善事項を作成してもよいのは勿論である。また、自己申告データ1042が取得されない場合、ステップS353、S356を省略し、診断結果データ1043Bのみに基づき生活改善事項1043Dを作成してもよい。
【0066】
図13〜図15を参照して、警告文作成処理について説明する。図13は、警告文作成部1039が実行する警告文作成処理を示すフローチャートである。同図を参照すると、警告文作成部1039は、健康悪化警告文作成処理を実行し(ステップS371)、次に更新警告文作成処理を実行する(ステップS373)。ステップS373の後、警告文作成部1039は警告文作成処理を終了する。
【0067】
図14を参照して健康悪化警告文作成処理をついて説明する。健康悪化警告文作成処理は、警告文作成部1039が保健指導対象者の健康状態が悪化したことについて警告文を作成する処理である。図14は、警告文作成部1039が実行する健康悪化警告文作成処理を示すフローチャートである。同図を参照すると、警告文作成部1039は、まず、データベース1031から、保健指導対象者の、最新の診断結果データ1043Bと前回得られた診断結果データ1043Bとを読み出す(ステップS3711)。警告文作成部1039は、同じカテゴリにおいて両者を比較して最新の診断結果データ1043Bの示す健康状態が前回の健康状態よりも悪化しているか否かを判断する(ステップS3712)。例えば、血糖値に関する健康状態を「糖尿病領域」、「境界領域」、または「正常領域」であると分析した場合、「境界領域」から「糖尿病領域」へ変化した場合、あるいは「正常領域」から「境界領域」または「糖尿病領域」へ、変化した場合に、健康状態が悪化したと判断する。
【0068】
健康状態が悪化した場合(ステップS3712:YES)、健康状態が悪化したことを保健指導対象者に警告する内容の警告文を作成する(ステップS3713)。警告文は、血圧型、血糖値など悪化した健康状態のカテゴリと、悪化した旨とを含む。健康状態が悪化していない場合(ステップS3712:YES)、またはステップS3713の後、警告文作成部1039は、健康悪化警告文作成処理を終了する。
【0069】
図15を参照して更新警告文作成処理をついて説明する。更新警告文作成処理は、警告文作成部1039が保健指導対象者の生体データ1041が一定期間更新されないことについて警告文を作成する処理である。図15は、警告文作成部1039が実行する更新警告文作成処理を示すフローチャートである。同図を参照すると、警告文作成部1039は、まず、データベース1031から、保健指導対象者の最新の生体データ1041を読み出す(ステップS3731)。読み出す生体データ1041は、最後に測定された測定日時を含む。
【0070】
警告文作成部1039は、生体データ1041の示す測定日時と、現在日時とを比較し、データが更新されていない期間が1週間以上であるか否かを判断する(ステップS3732)。1週間以上データが更新されていない場合(ステップS3732:YES)、警告文作成部1039はデータが更新されていない期間が1ヶ月以上であるか否かを判断する(ステップS3733)。データが更新されていない期間が1ヶ月以上である場合(ステップS3733:YES)、警告文作成部1039は、保健指導者および保健指導対象者に対するデータが1ヶ月以上更新されていないことを警告する内容の警告文を作成する(ステップS3734)。データが更新されていない期間が1ヶ月以上である場合は、いわゆるドロップアウトが発生していることが考えられるため、保健指導対象者に対する警告のみならず、保健指導者に対しても警告することが望ましい。
【0071】
データが更新されていない期間が1ヶ月未満である場合(ステップS3733:NO)、警告文作成部1039は、保健指導対象者に対するデータが1週間以上更新されていないことを警告する内容の警告文を作成する(ステップS3735)。
【0072】
データが更新されていない期間が1週間未満である場合(ステップS3732:NO)、またはステップS3734、或いはS3735の後、警告文作成部1039は更新警告文作成処理を終了する。
【0073】
上述した警告文作成処理により作成された警告文を示すデータは、送信部105により保健指導者または保健指導対象者に送信される(ステップS5)。例えば、電子メールにより当該データが送信される。
【0074】
健康悪化警告文作成処理のステップS3735で作成される警告文1043Eは、保健指導対象者の端末12のみでなく、同時に保健指導者の端末12に送信してもよい。
【0075】
上述した処理によって、保健指導支援サーバ10は、保健指導事項1043を作成し、作成したデータを保健指導者に対応する端末12または保健指導対象者に対応する端末12に送信する。
【0076】
次に、図16〜図19を参照して本実施形態の保健指導支援システム1の動作結果の一例を示す。
【0077】
図16は、診断部1033により作成された診断結果データ1043Bの一例である。同図を参照すると、診断結果データ1043Bは、保健指導対象者ごとに複数の診断項目および診断結果を有する。診断項目は、診断処理(ステップS31)で分析された健康状態のカテゴリであり、診断結果はその分析結果である。例えば、血圧型診断処理(ステップS311)において血圧型が「高血圧」と判断された場合(ステップS3116)、診断結果データ1043Bは、診断項目「血圧型」の診断結果に「高血圧」を有する。
【0078】
図17は、グラフ作成部1035の作成したグラフが表示された端末12の画面例である。グラフ作成部1035は、データベース1031に記憶された生体データ1041に基づき図表を作成する(ステップS33)。同図に示すように、例えば、生体データ1041に含まれる収納期血圧値を縦軸に、測定日時を横軸とした折れ線グラフが作成され、端末12に表示される。
【0079】
図18は、生活改善事項作成部1037が作成した生活改善事項が表示された端末12の画面例である。生活改善事項作成部1037は、カテゴリごとに生活習慣改善に関する指導内容を示した生活改善事項1043Dを作成する(ステップS35)。同図に示すように、例えば、生体データ1041において血圧値が比較的高いにもかかわらず(ステップS352:YES)、自己申告データ1042において塩分を取りすぎる生活習慣をもつ保健指導対象者に対しては(ステップS353:YES)、「塩分」カテゴリ欄に「薄味で料理する」等の具体的な指導内容が表示される(ステップS354)。
【0080】
図19は、警告文作成部1039により作成される警告文1043Eの構成の一例を示した図である。警告文作成部1039は、保健指導対象者の健康状態が悪化したと判断した場合に(ステップSS3712:YES)、健康悪化についての警告文を作成し(ステップS3713)、一定期間生体データ1041が更新されない場合に(ステップS3733:YES)、保健指導対象者に対し警告文を作成する(ステップS3734)。同図を参照すると、警告文1043Eは複数の送信先を有し、送信先ごとに複数の警告内容を有する。警告文1043Eは、例えば、血圧型が悪化したと判断された場合、警告内容に「血圧型が悪化しました」とのメッセージを有し、一定期間生体データ1041が更新されない場合、「一定期間データの登録ができていません」とのメッセージを有する。
【0081】
本実施形態によれば、受信部103が前記保健指導対象者の生体データ1041を取得し、取得した前記生体データ1041に基づいて保健指導事項作成部103が前記保健指導対象者に対する保健指導事項1043を作成し、作成した保健指導事項1043を送信部105が保健指導対象者に対応する端末12に送信する。この構成により、保健指導サービスにおいて保健指導対象者個人に適したケアができるので、保健指導対象者に対する保健指導サービスの質を向上させることができる。
【0082】
なお、図20に示すように生体センサ11aが警告文の表示機能を有し、健康悪化と判断された場合、端末12に警告文1043Eを送信するだけでなく生体センサ11aにも警告文1043Eを送信し、生体センサ11aが受信した警告文1043Eの内容を表示する構成とすることもできる。この場合、警告文の表示の代わりに、アラーム等の警報を鳴らすこととしてもよい。
【0083】
図7〜図13に示した処理の一部または全ては、コンピュータプログラムにより実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本実施形態の保健指導支援システムの全体図である。
【図2】本実施形態の生体データの構造を示す図である。
【図3】本実施形態の端末に表示される画面を示す図である。
【図4】本実施形態の自己申告データの構成を示す図である。
【図5】本実施形態のデータベースの構成を示す図である。
【図6】本実施形態の保健指導事項の構成を示す図である。
【図7】本実施形態の保健指導支援処理を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態の保健指導事項作成処理を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態の診断処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態の血圧型診断処理を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態の血糖値診断処理を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態の生活改善事項作成処理を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態の警告文作成処理を示すフローチャートである。
【図14】本実施形態の健康悪化警告文作成処理を示すフローチャートである。
【図15】本実施形態の更新警告文作成処理を示すフローチャートである。
【図16】本実施形態の診断結果データの構成を示す図である。
【図17】本実施形態の端末に表示されるグラフの一例を示す図である。
【図18】本実施形態の端末に表示される画面の一例を示す図である。
【図19】本実施形態の警告文の構成を示す図である。
【図20】変形例の全体図を示す図である。
【符号の説明】
【0085】
1 保健指導支援システム
10 保健指導支援サーバ
11、11a 生体センサ
12 端末
13 ネットワーク
101 受信部
103 保健指導事項作成部
105 送信部
1031 データベース
1033 診断部
1035 グラフ作成部
1037 生活改善事項作成部
1039 警告文作成部
1041 生体データ
1042 自己申告データ
1043 保健指導事項
1044 医療データ
1045 保健指導パターン
1043A 質問事項
1043B 診断結果データ
1043C グラフデータ
1043D 生活改善事項
1043E 警告文
S1〜S5、S31〜S37、S411〜S313、S3111〜S3125、S3131〜S3137、S351〜S357、S371〜S373、S3711〜S3713、S374〜S376 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
保健指導対象者に対応する指導対象者端末とネットワークを介して接続され、該保健指導対象者に対する保健指導を支援する保健指導支援装置であって、
前記ネットワークを通じて前記保健指導対象者の生体データを受信する生体データ受信手段と、
前記生体データ受信手段により受信された前記生体データに基づいて前記保健指導対象者に対する保健指導事項を示す保健指導情報を作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された前記保健指導情報を前記指導対象者端末に送信する送信手段と、
を有する保健指導支援装置。
【請求項2】
前記保健指導支援装置は前記保健指導対象者を指導する保健指導者に対応する指導者端末に前記ネットワークを介して更に接続され、
前記送信手段は、前記指導者端末に更に送信する、請求項1に記載の保健指導支援装置。
【請求項3】
前記保健指導情報は、前記保健指導対象者の生活習慣に関して改善すべき事項を示す生活改善情報を含み、
前記ネットワークを通じて前記保健指導対象者の生活習慣を示す生活習慣情報を受信する生活習慣受信手段を更に有し、
前記作成手段は、前記生体データ受信手段により受信された前記生体データと前記生活習慣受信手段により受信された前記生活習慣情報とに基づいて前記生活改善情報を作成する、請求項1または2に記載の保健指導支援装置。
【請求項4】
前記保健指導情報は、前記保健指導対象者の健康悪化について警告する内容を示す健康悪化警告情報を含み、
前記作成手段は、前記生体データ受信手段により受信された前記生体データに基づいて前記保健指導対象者の健康状態が悪化したか否かを判断し、悪化したと判断した場合に前記健康悪化警告情報を作成する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の保健指導支援装置。
【請求項5】
前記保健指導情報は、前記保健指導対象者の前記生体データが更新されないことにについて警告する内容を示す更新警告情報を含み、
前記作成手段は、前記生活習慣受信手段が、一定期間以上前記生活習慣情報を受信できない場合に前記更新警告情報を作成する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の保健指導支援装置。
【請求項6】
前記生体データは血圧計の測定値である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の保健指導支援装置。
【請求項7】
前記生体データは、血圧計、歩数計、体重体組成計、腹囲計、血糖計、または血流計のうち2以上の生体センサの測定値を含む、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の保健指導支援装置。
【請求項8】
ネットワークを通じて保健指導対象者の生体データを受信し、受信した該生体データに基づいて該保健指導対象者に対する保健指導事項を示す保健指導情報を作成し、作成した該保健指導情報を該保健指導対象者に対応する指導対象者端末に送信するサーバと、
前記サーバより送信された前記保健指導情報を受信する、前記指導対象者端末と、
を有する保健指導支援システム。
【請求項9】
保健指導対象者に対応する指導対象者端末とサーバとがネットワークを通じて接続された保健指導支援システムにおける、該保健指導対象者に対する保健指導を支援するための保健指導支援方法であって、
前記サーバが前記ネットワークを通じて前記保健指導対象者の生体データを受信し、
受信した前記生体データに基づいて前記保健指導対象者に対する保健指導事項を示す保健指導情報を作成し、
作成した前記保健指導情報を前記指導対象者端末に送信する、保健指導支援方法。
【請求項10】
保健指導対象者に対応する指導対象者端末にネットワークを介して接続されたコンピュータに、
前記ネットワークを通じて前記保健指導対象者の生体データを受信する生体データ受信手順、
前記生体データ受信手順により受信された前記生体データに基づいて前記保健指導対象者に対する保健指導事項を示す保健指導情報を作成する作成手順、および
前記作成手順により作成された前記保健指導情報を前記指導対象者端末に送信する送信手順、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−187100(P2009−187100A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−23971(P2008−23971)
【出願日】平成20年2月4日(2008.2.4)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】