説明

信号制御バックアップ装置

【課題】 本来の信号灯器をそのまま利用して点灯させると共に、バックアップ電源の消費電力を抑制するために、停電時のみに動作するバックアップ用の制御回路を備え、且つ信号灯器の点灯方法を変えることにより消費電力を極力抑制して長時間の停電にも耐えうる信号制御バックアップ装置を提供する。
【解決手段】 この信号制御バックアップ装置4は、図1の信号制御機6に備えられた主電源に供給される入力電圧が所定の電圧値以下になった場合に稼動するバックアップ電源20と、信号制御機6に替えて信号灯器1の点灯及び滅灯を制御するためのバックアップ制御信号を出力するバックアップ制御回路21と、主制御信号及びバックアップ制御信号の切替制御とバックアップ電源20からの出力電力の断接を制御する入出力切替回路22と、電力ケーブル25に混入したノイズを除去するノイズフィルタボックス(NFB)23と、全体を収納する筐体26と、を備えて構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号制御バックアップ装置に関し、さらに詳しくは、交通信号の灯器を制御する信号制御機の供給電力がダウンした場合のバックアップ技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
道路の交差点に設置されている交通信号機は、歩行者及びドライバにとって唯一絶対的に信頼すべき存在である。そのため、信号機は信頼性の高い部品により構成され、且つ異常事態が発生した場合には安全方向に働くように制御される。例えば、本来同色を同時に表示する筈のない複数の信号灯器が何らかの原因により同時に同色、例えば「青」「青」を表示した場合、交差する異方向から交差点内に車両が同時に進入することが許容された状態となるため、最も危険な状況が発生する。従って、信号機はこの状態が絶対に発生しないように、「青」「青」の同時点灯状態を検出すると、強制的に信号灯器を閃光動作(メイン道路側の信号を黄色に点灯させ、サブ道路側の信号を赤色に点灯させる動作を所定の時間間隔にて交互に行なうこと)に切り替わるように回路が構成されている。
また、信頼性確保のためにランプの断線の如何に関わらず定期的に信号灯器のランプを新品に交換したり、最近では、ランプをLEDタイプに切り替えて寿命の長期化を図っている。
しかし、信号機の信頼性を如何に高めても、信号機には一般の商用電源が供給されているため、地震などの災害による停電等のアクシデントが発生すると全ての灯器が滅灯して交通に大混乱を来たす虞がある。このような状況を回避するために、主要な交差点に設置されている信号機には、発動発電機によるバックアップ電源が設置され、停電時に発動発電機を稼動して信号機を作動させていることがあるが、コストが高いためあまり設置されていないのが現状である。また、停電時に各交差点に警察官を派遣して、手信号により交通整理する手段もあるが、人員的な限界があり現実的でない。即ち、信号機が電気により稼動する限り、停電した場合はそれに替わる何らかの手段により電気を発電して信号機を再び稼動させることが必要である。
そこで停電対策に関する従来技術として特許文献1には、商用電源により点灯する赤、黄、青の信号灯に加えて停電時に動作する停電対策用信号灯を設け、停電時にバックアップ電源により停電対策用信号灯を点灯させる停電対策用信号機について開示されている。
また特許文献2には、常時太陽電池によりバッテリに充電しておき、停電時に太陽電池又はバッテリを電源として信号機を稼動する信号機の制御装置について開示されている。
また特許文献3には交通用信号機の主電源停電時に、予め充電しておいた電力に自動的に切り替え、制御回路にて電気量の消費を最小限に押さえながら、赤色又は黄色の高輝度発光ダイオードの点滅を行い、道路、鉄道における交通の円滑と安全を図り、発動発電機に頼らない自立型の、非常時の信号機の電源を確保する方式について開示されている。
【特許文献1】実開平3−34198号公報
【特許文献2】特開平4−334933号公報
【特許文献3】特開2002−197590公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、本来の信号灯器以外に停電対策用信号灯が必要となり、その分信号機のコストが高くなるばかりでなく、停電対策用信号灯が点灯した場合、ドライバはその灯器の持つ意味を理解できずにかえって混乱を招くといった問題がある。
また特許文献2に開示されている従来技術は、停電時に太陽電池又はバッテリを電源として信号機を稼動するので、信号機の稼働時間が天候に左右されたり、信号機の電力抑制を行なっていないので、長く停電状態が続くとバッテリがもたないといった問題がある。
また特許文献3に開示されている従来技術は、バッテリの代わりに安価なコンデンサを使用して信号機を稼動する方式であるが、コンデンサの充電量に限界があるので、信号機を稼動する時間が短いといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、本来の信号灯器をそのまま利用して点灯させると共に、バックアップ電源の消費電力を抑制するために、停電時のみに動作するバックアップ用の制御回路を備え、且つ信号灯器の点灯方法を変えることにより消費電力を極力抑制して長時間の停電にも耐えうる信号制御バックアップ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、主電源と、該主電源によって駆動されて信号灯器の点灯及び点滅を制御するための主制御信号を出力する信号制御機と、前記主電源からの出力電圧が所定の電圧値以下になった場合に稼動するバックアップ電源と、前記バックアップ電源によって駆動されて前記信号灯器の点灯及び滅灯を制御するためのバックアップ制御信号を出力するバックアップ制御手段と、前記信号制御機と前記バックアップ制御手段の何れか一方を選択する入出力切替手段と、を備え、前記バックアップ電源が稼動することにより、前記入出力切替手段は前記主制御信号を前記バックアップ制御信号に切り替えると共に、前記バックアップ電源からの出力電力を前記バックアップ制御手段へ供給して当該バックアップ制御手段を稼動させ、前記バックアップ制御信号により前記信号灯器を制御することを特徴とする。
本発明は停電時に主電源からバックアップ電源に切り替え、バックアップ電源からの電力によりバックアップ制御手段を稼動させる。即ち、停電時は全ての信号灯器の制御はバックアップ制御手段から行われ、信号制御機にバックアップ電源の電力を供給することはない。
請求項2は、前記バックアップ制御手段は、当該バックアップ制御手段が消費する消費電力が前記信号制御機の消費電力より少なくなるように構成されていることを特徴とする。
本発明の大きな特徴は、バックアップ電源の消費電力を極力抑えるために、バックアップ制御手段の消費電力が必ず信号制御機の消費電力より少なくなるように構成されている点である。これにより、バックアップ電源の稼働時間を極力長くすることができる。
請求項3は、前記信号制御機はスイッチ若しくはブレーカを介して前記バックアップ電源に電力を供給する構成を備えていることを特徴とする。
バックアップ電源には正常時にバッテリに電力を蓄電するために主電源が供給されている。しかし、何らかの原因によりバックアップ電源に過電流が流れた場合に回路を遮断して、火災等の異常事態を防止するためにブレーカが備えられている。またメンテナンスの場合も電力を切断するために必要である。
【0005】
請求項4は、前記バックアップ電源は、少なくとも電力を蓄電するバッテリと、当該バッテリの直流電圧を交流電圧に変換するインバータとを備え、前記主電源に供給される入力電圧が所定の電圧値以上である場合は、前記バッテリに電力を充電する構成を備えたことを特徴とする。
バッテリによるバックアップ電源は、正常時に交流電力を整流してバッテリに充電しておく。そして停電を検出するとバッテリに充電されたDC電力をAC電力に変換するためにインバータを駆動する。インバータは例えばチョッパのように所定の周波数でDC電力をACに変換し、それを整形して正規の商用周波数(50Hz/60Hz)に変換する。
請求項5は、前記バックアップ制御手段は、前記バックアップ電源が稼動して前記入出力切替手段により前記主制御信号が前記バックアップ制御信号に切り替えられ、前記バックアップ電源からの出力電力が当該バックアップ制御手段に供給された場合、前記信号灯器を閃光動作させるように前記バックアップ制御信号を出力することを特徴とする。
バックアップ電源が稼動することは主電源が供給されなくなった状態(停電等)である。従って、その時点から入出力切替手段が主制御信号からバックアップ制御信号に切り替わり、バックアップ電源からの出力電力がバックアップ制御手段に供給される。それによりバックアップ制御手段が稼動して信号灯器に対して閃光動作の制御信号を出力する。尚、閃光動作とはメイン道路側の信号を黄色に点灯させ、サブ道路側の信号を赤色に点灯させる動作を所定の時間間隔にて交互に行なうことである。
請求項6は、前記バックアップ制御手段は、前記バックアップ電源が稼動して前記入出力切替手段により前記主制御信号が前記バックアップ制御信号に切り替えられ、前記バックアップ電源からの出力電力が当該バックアップ制御手段に供給された場合、前記信号灯器を簡易3色動作させるように前記バックアップ制御信号を出力することを特徴とする。
バックアップ電源が稼動することは主電源が供給されなくなった状態(停電等)である。従って、その時点から入出力切替手段が主制御信号からバックアップ制御信号に切り替わり、バックアップ電源からの出力電力がバックアップ制御手段に供給される。それによりバックアップ制御手段が稼動して信号灯器に対して簡易3色動作の制御信号を出力する。尚、簡易3色動作とは基本的に通常の3色動作と同じであるが、点灯間隔が異なったり、歩行者用の信号灯器を滅灯させる動作が含まれる。
【0006】
請求項7は、前記バックアップ制御手段は、前記バックアップ電源が稼動して前記入出力切替手段により前記主制御信号が前記バックアップ制御信号に切り替えられ、前記バックアップ電源からの出力電力が当該バックアップ制御手段へ供給された場合、前記閃光動作又は前記簡易3色動作の何れかを選択して出力することを特徴とする。
本発明は閃光動作又は簡易3色動作の何れかを選択できるものである。どちらの動作にするかは、交差点の交通事情により決定される。また、これにより交通事情が変化した場合はそれに合わせて変更することが容易に可能となる。
請求項8は、前記バックアップ制御手段は、前記信号灯器の動作を前記簡易3色動作にした場合、当該簡易3色動作の継続時間が所定の時間に達するか、又は前記バックアップ電源の残容量に応じて当該信号灯器の動作を前記閃光動作に切り替えることを特徴とする。
閃光動作と簡易3色動作の消費電力を比較すると、閃光動作は交差する信号灯器の点灯タイミングは重複することがない。それに対して簡易3色動作は赤の点灯時に必ず交差する信号灯器の点灯タイミングはある時間重複するので、その分消費電力が多くなる。従って、消費電力を抑制するために簡易3色動作の継続時間が所定の時間に達するか、又は前記バックアップ電源の残容量に応じて閃光動作に切り替えるものである。
請求項9は、前記バックアップ制御手段は、前記バックアップ電源が稼動して前記入出力切替手段により前記主制御信号が前記バックアップ制御信号に切り替えられ、前記バックアップ電源からの出力電圧が当該バックアップ制御手段に供給された場合、前記信号灯器を閃光動作させ、当該閃光動作の継続時間が所定の時間に達するか、又は前記バックアップ電源の残容量に応じて当該信号灯器の動作を前記閃光動作のまま減光することを特徴とする。
消費電力は簡易3色動作、閃光動作の順で低くなる。本発明では閃光動作より更に消費電力を抑制するために、その動作のまま灯器に流す電力(電流)を減らして減光するものである。減光の手段として交流波形の半波のみを取り出す調光という手段が一般的である。尚、減光とは信号灯器に流す電流を減少させて信号灯器が持つ本来の照度より暗くすることである。
【0007】
請求項10は、前記バックアップ制御手段は、前記信号灯器の動作を前記簡易3色動作にした場合、当該簡易3色動作が第1の所定時間継続するか、又は前記バックアップ電源の残容量に応じて当該信号灯器の動作を前記閃光動作に切り替え、更に第2の所定時間継続した場合、又は前記バックアップ電源の残容量に応じて当該信号灯器の動作を前記閃光動作のまま減光することを特徴とする。
請求項9から消費電力は簡易3色動作、閃光動作、減光の順で低くなることがわかる。本発明では時間毎に簡易3色動作、閃光動作、減光の順で動作を切り替えるものである。これにより、バックアップ電源の容量が少なくなっていくに従って消費電力を減少することができる。
請求項11は、前記第2の所定時間は前記第1の所定時間より長いことを特徴とする。
時間毎に簡易3色動作、閃光動作、減光の順に切り替えるためには、後の動作に移行するまでに時間を要するので、減光動作に移行するまでの第2の所定時間は第1の所定時間より長くする必要がある。
請求項12は、前記バックアップ制御手段は、外光の照度を検知する光センサを更に備え、当該光センサの照度に基づいて前記バックアップ電源のON/OFFを制御することを特徴とする。
バックアップ電源に搭載したバッテリの消費を極力少なくするには、最小限の点灯時間にする必要がある。そこで本発明では、センサにより外光の照度を検出して、昼間の明るい時間帯にはバックアップ電源をOFFにし、夜間のみONにするように制御する。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、停電時に主電源からバックアップ電源に切り替え、バックアップ電源からの電力によりバックアップ制御手段を稼動させるので、従来ある信号制御機を変更することなく、信号機を無停電タイプに変更することができる。
また請求項2では、バックアップ制御手段の消費電力が必ず信号制御機の消費電力より少なくなるように構成されているので、バックアップ電源の稼働時間を極力長くすることができる。
また請求項3では、信号制御機はスイッチ若しくはブレーカを介してバックアップ電源に電力を供給するので、過電流による異常事態を回避することができるばかりでなく、信号制御機のメンテナンス又は更新時にバックアップ電源を稼動して信号灯器を点灯することができる。
また請求項4では、バックアップ電源は、少なくとも電力を蓄電するバッテリと、当該バッテリの直流電圧を交流電圧に変換するインバータとを備えているので、容易に所望の周波数の交流電力を生成することができる。
また請求項5では、バックアップ電源が稼動してバックアップ電源からの出力電力がバックアップ制御手段に供給された場合、信号灯器を閃光動作させるようにバックアップ制御信号を出力するので、消費電力を抑えながら異常事態に対する対応を確実に行うことができる。
また請求項6では、バックアップ電源が稼動してバックアップ電源からの出力電力がバックアップ制御手段に供給された場合、信号灯器を簡易3色動作させるようにバックアップ制御信号を出力するので、異常事態が発生しても通常の信号制御を確実に行うことができる。
【0009】
また請求項7では、バックアップ電源が稼動してバックアップ電源からの出力電力がバックアップ制御手段に供給された場合、閃光動作又は簡易3色動作の何れかを選択して出力するので、交差点の交通状況に応じて最適な信号制御を行うことができる。
また請求項8では、簡易3色動作の継続時間が所定の時間に達するか、又は前記バックアップ電源の残容量に応じて信号灯器の動作を閃光動作に切り替えるので、更に消費電力が減少されてバックアップ電源の動作時間を長くすることができる。
また請求項9では、バックアップ電源が稼動してバックアップ電源からの出力電力がバックアップ制御手段に供給された場合、信号灯器を閃光動作させ、閃光動作の継続時間が所定の時間に達するか、又は前記バックアップ電源の残容量に応じて信号灯器の動作を閃光動作のまま減光するので、閃光動作より更に消費電力が減少されてバックアップ電源の動作時間を更に長くすることができる。
また請求項10では、時間毎に簡易3色動作、閃光動作、減光の順で動作を替えるので、バックアップ電源の容量が少なくなっていくに従って消費電力を減少することができる。
また請求項11では、第2の所定時間は第1の所定時間より長いので、信号機として一番見易い順序で動作を切り替えることができる。
また請求項12では、バックアップ制御手段は、外光の照度を検知する光センサを更に備え、当該光センサの照度に基づいてバックアップ電源のON/OFFを制御するので、最も信号が必要な夜間に灯器を点灯することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の実施形態に係る信号機の外観を示す図である。以下、本実施形態では交通信号機を例にとり説明する。この信号機100は、大地8に固定された支柱2と、その支柱2に取り付けられ主電源によって駆動されて信号灯器1の点灯及び滅灯を制御するための主制御信号を出力する信号制御機6と、主電源の入力電圧が所定の電圧値以下になった場合に稼動する信号制御バックアップ装置4と、信号灯器1を備えて構成される。尚、本実施形態では信号制御機6に供給する主電源は大地8に埋設された電力ケーブル7から供給される。また信号制御機6と信号灯器1の間に信号制御バックアップ装置4を追加してケーブル3及び5により接続することで、既存の信号機を改造することができる。
図2は交差点に本発明の信号制御バックアップ装置4を備えた信号機と信号灯器との位置関係を表す模式図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。例えば、図1の信号機100が交差点の(A)領域に設置されている場合、信号灯器1aは進行方向12から来る車両用であり、(B)領域に設置されている信号灯器1bは進行方向13から来る車両用であり、(C)領域に設置されている信号灯器1cは進行方向10から来る車両用であり、(D)領域に設置されている信号灯器1dは進行方向11から来る車両用である。そして信号制御バックアップ装置4からは各信号灯器1b、1c、1dに対して3a、3b、3cのケーブルで接続されて点灯される。尚、通常は信号制御機6により点灯される。従って、信号機100の信号制御機6に供給される主電源が停電すると信号灯器1a、1b、1c、1dの全てが滅灯するが、その時点から信号制御バックアップ装置4に切り替わって制御が続行される。
図3は本発明の信号制御バックアップ装置の内部の構成を表す斜視図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。この信号制御バックアップ装置4は、図1の信号制御機6に供給される主電源7の入力電圧が所定の電圧値以下になった場合に稼動するバックアップ電源20と、信号制御機6に替えて信号灯器1の点灯及び滅灯を制御するためのバックアップ制御信号を出力するバックアップ制御回路(バックアップ制御手段)21と、信号制御機6とバックアップ制御回路21の何れか一方を選択する入出力切替回路(入出力切替手段)22と、電力ケーブル25に混入したノイズを除去するノイズフィルタボックス(NFB)23と、全体を収納する筐体26と、を備えて構成される。尚、バックアップ電源20は、少なくとも電力を蓄電するバッテリと、バッテリの直流電圧を交流電圧に変換するインバータとを備え、主電源に供給される入力電圧が所定の電圧値以上の場合は、バッテリに電力を充電する構成を備えている。また、入出力切替回路22からは図1のケーブル3により信号灯器1と接続されている。また信号制御機6からは図1のケーブル5により主制御信号24とAC100V25が夫々入出力切替回路22とNFB23に接続されている。
【0011】
図4は本発明の信号制御バックアップ装置、信号制御機及び信号灯器との接続を表す模式的なブロック図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。主電源7は信号制御機6に入り、過電流を防止するブレーカ30を介して内部の電源ユニット31に供給される。電源ユニット31は信号制御機6の各部に直流電力を供給するために交流電力を直流電力に変換する機能を備えている。またブレーカ30の出力からAC100V25(主電源7と同じ電源)がNFB23を介してバックアップ電源20に供給され、常時バックアップ電源20内のバッテリを充電する。更にAC100V25は電源ユニット31に供給される主電源7(AC100V25と同じ電圧)が所定の電圧値以下(停電等)になったことを検出する電圧検出回路33に供給され、その制御信号35は入出力切り替え回路22に接続されている。またバックアップ電源20の出力電力(AC100V)36は入出力切り替え回路22の切替SW37の接点bに接続されている。そして切替SW37の中点aからAV100V38がバックアップ電源21に供給される。また信号制御機6からは通常時に信号灯器1を制御する主制御信号24が出力され、入出力切り替え回路22の切替SW40の接点cに接続されている。また入出力切り替え回路22の切替SW40の中点aと信号灯器1がケーブル3により接続されている。また入出力切り替え回路22の切替SW40の接点bには、バックアップ制御回路21から出力されるバックアップ制御信号39が接続されている。尚、本発明実施形態では説明を簡略化するためにケーブルを1本として記載している。また、電圧検出回路33をバックアップ電源20の外側に備えているが、バックアップ電源20内に備えても構わない。また入出力切り替え回路22の切替SW37、40の実線矢印は通常時の接点の位置であり、破線矢印はバックアップ電源20が稼動したときの接点の位置である。即ち、矢印が実線のときは主制御信号24が切替SW40の接点c、中点aを介してケーブル3により信号灯器1に接続され、切替SW37はバックアップ電源20の出力36と切断されておりバックアップ制御回路は動作しない。また矢印が破線のときはバックアップ制御信号39が切替SW40の接点b、中点aを介してケーブル3により信号灯器1に接続され、切替SW37はバックアップ電源20の出力電力36と接点b、中点aを介して接続されており、バックアップ制御回路21にAC100V38が供給されてバックアップ制御回路21が稼動する。
【0012】
本発明は停電時に主電源7からバックアップ電源20に切り替え、バックアップ電源20からの電力によりバックアップ制御回路21を稼動させる。即ち、停電時は全ての信号灯器1の制御はバックアップ制御回路21から行われ、信号制御機6にバックアップ電源20の電力を供給することはない。また本発明の大きな特徴は、バックアップ電源20の消費電力を極力抑えるために、バックアップ制御回路21の消費電力が必ず信号制御機6の消費電力より少なくなるように構成されている点である。これにより、バックアップ電源20の稼働時間を極力長くすることができる。またバックアップ電源20には正常時にバッテリに電力を蓄電するために主電源7より電力が供給されている。しかし、何らかの原因によりバックアップ電源20に過電流が流れた場合に回路を遮断して、火災等の異常事態を防止するためにブレーカ30が備えられている。またメンテナンスの場合も電力を切断するためにブレーカ30が必要である。またバッテリによるバックアップ電源20は、正常時に交流電力を整流してバッテリに充電しておく。そして停電を検出するとバッテリに充電されたDC電力をAC電力に変換するためにインバータを駆動する。インバータは例えばチョッパのように所定の周波数でDC電力をACに変換し、それを整形して正規の商用周波数(50Hz/60Hz)に変換する。また、バックアップ電源20に搭載したバッテリの消費を極力少なくするためには、最小限の点灯時間にする必要がある。そこで本実施形態では、バックアップ制御回路21に光センサ41を備え、この光センサ41により外光の照度を検出して、昼間の明るい時間帯にはバックアップ電源20をOFFにし、夜間のみONにするように制御線42により制御するようにしてもよい。
【0013】
次に本発明の信号制御バックアップ装置4を備えた信号機の動作について各フローチャートを参照して説明する。
図5は本発明の第1の実施形態に係る信号機の動作を説明するフローチャートである。尚、以下の説明では図4の主電源7のAC100Vが停電した場合について説明する。電圧検出回路33は常時主電源7のAC100V25の状態を監視し(S1)、正常であれば(S1でNOのルート)バックアップ電源20のバッテリに電力を充電する(S5)。そして信号制御機6の主制御信号24により信号灯器1を制御する(S6)。一方、ステップS1によりAC100V25の状態が所定の電圧以下になると(S1でYESのルート)バックアップ電源20に切り替え(S2)、バックアップ制御回路21にバックアップ電源20の出力電力を供給する(S3)。それによりバックアップ制御回路21はバックアップ制御信号39により信号灯器1を閃光動作又は簡易3色動作して(S4)ステップS1に戻って繰り返す。尚、ステップS4では閃光動作にするか簡易3色動作にするかを予め決定しておく。
即ち、バックアップ電源20が稼動することは主電源7が供給されなくなった状態(停電等)である。従って、その時点から入出力切替回路22が主制御信号24からバックアップ制御信号39に切り替わり、バックアップ電源20からの出力電力36がバックアップ制御回路21に供給される。それによりバックアップ制御回路21が稼動して信号灯器1に対して閃光動作又は簡易3色動作の制御信号を出力する。
【0014】
図6は本発明の第2の実施形態に係る信号機の動作を説明するフローチャートである。電圧検出回路33は常時主電源7のAC100Vの状態を監視し(S11)、正常であれば(S11でNOのルート)バックアップ電源20のバッテリに電力を充電する(S15)。そして信号制御機6の主制御信号24により信号灯器1を制御する(S16)。一方、ステップS11によりAC100V25の状態が所定の電圧以下になると(S11でYESのルート)バックアップ電源20に切り替え(S12)、バックアップ制御回路21にバックアップ電源20の出力電力を供給する(S13)。次に閃光動作か否かをチェックし(S14)、閃光動作が選択されていれば(S14でYESのルート)、バックアップ制御回路21はバックアップ制御信号39により信号灯器1を閃光動作して(S17)、ステップS11に戻って繰り返す。一方、ステップS14で閃光動作でなければ(S14でNOのルート)簡易3色動作が選択されたと判断して、バックアップ制御回路21はバックアップ制御信号39により信号灯器1を簡易3色動作して(S18)ステップS11に戻って繰り返す。
本実施形態は閃光動作又は簡易3色動作の何れかを選択できるものである。どちらの動作にするかは、交差点の交通事情により決定される。また、これにより交通事情が変化した場合はそれに合わせて変更することが容易に可能となる。
【0015】
図7は本発明の第3の実施形態に係る信号機の動作を説明するフローチャートである。電圧検出回路33は常時主電源7のAC100Vの状態を監視し(S21)、正常であれば(S21でNOのルート)バックアップ電源20のバッテリに電力を充電する(S25)。そして信号制御機6の主制御信号24により信号灯器1を制御する(S26)。一方、ステップS21によりAC100Vの状態が所定の電圧以下になると(S21でYESのルート)バックアップ電源20に切り替え(S22)、バックアップ制御回路21にバックアップ電源20の出力電力を供給する(S23)。次に閃光動作か否かをチェックし(S24)、閃光動作が選択されていれば(S24でYESのルート)、バックアップ制御回路21はバックアップ制御信号39により信号灯器1を閃光動作する(S27)。一方、ステップS24で閃光動作でなければ(S24でNOのルート)簡易3色動作が選択されたと判断して、バックアップ制御回路21はバックアップ制御信号39により信号灯器1を簡易3色動作する(S28)。その後、この簡易3色動作が所定の時間b経過したか又はバックアップ電源の容量少か否かをチェックし(S29)、経過していないか又はバックアップ電源の容量が多ければステップS21に戻って繰り返し、経過しているか又はバックアップ電源の容量が少なければ簡易3色動作から閃光動作に切り替えて(S30)ステップS21に戻る。
閃光動作と簡易3色動作の消費電力を比較すると、閃光動作は交差する信号灯器の点灯タイミングは重複することがない。それに対して簡易3色動作は赤の点灯時に必ず交差する信号灯器も赤となり両者の点灯タイミングはある時間重複するので、その分消費電力が多くなる。従って、消費電力を抑制するために簡易3色動作の継続時間aが所定の時間に達するか、又はバックアップ電源の容量が少なければ閃光動作に切り替えるものである。
【0016】
図8は本発明の第4の実施形態に係る信号機の動作を説明するフローチャートである。電圧検出回路33は常時主電源7のAC100Vの状態を監視し(S31)、正常であれば(S31でNOのルート)バックアップ電源20のバッテリに電力を充電する(S35)。そして信号制御機6の主制御信号24により信号灯器1を制御する(S36)。一方、ステップS31によりAC100Vの状態が所定の電圧以下になると(S31でYESのルート)バックアップ電源20に切り替え(S32)、バックアップ制御回路21にバックアップ電源20の出力電力を供給する(S33)。それによりバックアップ制御回路21はバックアップ制御信号39により信号灯器1を閃光動作する(S34)。その後、この閃光動作が所定の時間b経過したか又はバックアップ電源の容量少かをチェックし(S37)、経過していないか又はバックアップ電源の容量が多ければステップS31に戻って繰り返し、経過しているか又はバックアップ電源の容量が少なければ閃光動作から減光する調光動作に切り替えて(S38)ステップS31に戻る。
即ち、消費電力は簡易3色動作、閃光動作の順で低くなる。本実施形態では閃光動作より更に消費電力を抑制するために、その動作のまま灯器に流す電力(電流)を減らして減光するものである。減光の手段として交流波形の半波のみを取り出す調光という手段が一般的である。
【0017】
図9は本発明の第5の実施形態に係る信号機の動作を説明するフローチャートである。電圧検出回路33は常時主電源7のAC100Vの状態を監視し(S41)、正常であれば(S41でNOのルート)バックアップ電源20のバッテリに電力を充電する(S45)。そして信号制御機6の主制御信号24により信号灯器1を制御する(S46)。一方、ステップS41によりAC100Vの状態が所定の電圧以下になると(S41でYESのルート)バックアップ電源20に切り替え(S42)、バックアップ制御回路21にバックアップ電源20の出力電力を供給する(S43)。次に閃光動作か否かをチェックし(S44)、閃光動作が選択されていれば(S44でYESのルート)、バックアップ制御回路21はバックアップ制御信号39により信号灯器1を閃光動作する(S47)。その後、この閃光動作が所定の時間b経過したか否かをチェックし(S48)、経過していなければステップS41に戻って繰り返し、経過しているか又はバックアップ電源の残容量に応じて閃光動作から減光する調光動作に切り替えて(S49)ステップS41に戻る。一方、ステップS44で閃光動作でなければ(S44でNOのルート)簡易3色動作が選択されたと判断して、バックアップ制御回路21はバックアップ制御信号39により信号灯器1を簡易3色動作する(S50)。その後、この簡易3色動作が所定の時間a経過したか又はバックアップ電源の容量少かをチェックし(S51)、経過していないか又はバックアップ電源の容量が多ければステップS41に戻って繰り返し、経過しているか又はバックアップ電源の容量が少なければ簡易3色動作から閃光動作に切り替えて(S52)、ステップS48に進み、この閃光動作が所定の時間b経過したか又はバックアップ電源の容量少かをチェックし(S48)、経過していないか又はバックアップ電源の容量が多ければステップS41に戻って繰り返し、経過しているか又はバックアップ電源の容量が少なければ閃光動作から減光する調光動作に切り替えて(S49)ステップS41に戻る。
以上の通り消費電力は簡易3色動作、閃光動作、減光の順で低くなることがわかる。本実施形態では時間毎に簡易3色動作、閃光動作、減光の順で動作を替えるものである。これにより、バックアップ電源20の容量が少なくなっていくに従って消費電力を減少することができる。また時間毎に簡易3色動作、閃光動作、減光の順に切り替えるためには、後の動作に移行するまでに時間を要するので、減光動作に移行するまでの所定時間bは所定時間aより長くする必要がある。
【0018】
以上で説明したとおり、本発明によれば、停電時に主電源7からバックアップ電源20に切り替え、バックアップ電源20からの電力によりバックアップ制御回路21を稼動させるので、従来ある信号制御機を変更することなく、信号機を無停電タイプに変更することができる。
また、バックアップ制御回路21の消費電力が必ず信号制御機6の消費電力より少なくなるように構成されているので、バックアップ電源20の稼働時間を極力長くすることができる。
また、信号制御機6はスイッチ若しくはブレーカを介してバックアップ電源20に電力を供給するので、過電流による異常事態を回避することができるばかりでなく、メンテナンス時にバックアップ電源20を稼動して信号灯器1を点灯することができる。
また、バックアップ電源20は、少なくとも電力を蓄電するバッテリと、当該バッテリの直流電圧を交流電圧に変換するインバータとを備えているので、容易に所望の周波数の交流電力を生成することができる。
また、バックアップ電源20が稼動してバックアップ電源20からの出力電力36がバックアップ制御回路21に供給された場合、信号灯器1を閃光動作又は簡易3色動作させるようにバックアップ制御信号39を出力するので、通常の信号制御を確実に行うと共に、消費電力を抑えながら異常事態に対する対応を確実に行うことができる。
また、バックアップ電源20が稼動してバックアップ電源20からの出力電力36がバックアップ制御回路21に供給された場合、閃光動作又は簡易3色動作の何れかを選択して出力するので、交差点の交通状況に応じて最適な信号制御を行うことができる。
【0019】
また、簡易3色動作の継続時間が所定の時間に達するか、又はバックアップ電源20の残容量に応じて信号灯器1の動作を閃光動作に切り替えるので、更に消費電力が減少されてバックアップ電源20の動作時間を長くすることができる。
また、バックアップ電源20が稼動してバックアップ電源20からの出力電力がバックアップ制御回路21に供給された場合、信号灯器1を閃光動作させ、閃光動作の継続時間が所定の時間に達するか、又はバックアップ電源20の残容量に応じて信号灯器1の動作を閃光動作のまま減光するので、閃光動作より更に消費電力が減少されてバックアップ電源20の動作時間を更に長くすることができる。
また、時間毎に簡易3色動作、閃光動作、減光の順で動作を替えるので、バックアップ電源20の容量が少なくなっていくに従って消費電力を減少することができる。
また、所定時間bは所定時間aより長いので、信号機として一番見易い順序で動作を切り替えることができる。
また、バックアップ制御回路21は、外光の照度を検知する光センサ41を更に備え、当該光センサ41の照度に基づいてバックアップ電源20のON/OFFを制御するので、最も信号が必要な夜間に灯器を点灯することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係る信号機の外観を示す図。
【図2】交差点に本発明の信号制御バックアップ装置4を備えた信号機と信号灯器との位置関係を表す模式図。
【図3】本発明の信号制御バックアップ装置の内部の構成を表す斜視図。
【図4】本発明の信号制御バックアップ装置、信号制御機及び信号灯器との接続を表す模式的なブロック図。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る信号機の動作を説明するフローチャート。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る信号機の動作を説明するフローチャート。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る信号機の動作を説明するフローチャート。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る信号機の動作を説明するフローチャート。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る信号機の動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0021】
1 信号灯器、2 支柱、4 信号制御バックアップ装置、6 信号制御機、8 大地、20 バックアップ電源、21 バックアップ制御回路、22 入出力切替回路、23 ノイズフィルタボックス(NFB)、25 電力ケーブル、26 筐体、30 ブレーカ、31 電源ユニット、33 電圧検出回路、41 光センサ、100 信号機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主電源と、該主電源によって駆動されて信号灯器の点灯及び点滅を制御するための主制御信号を出力する信号制御機と、前記主電源からの出力電圧が所定の電圧値以下になった場合に稼動するバックアップ電源と、前記バックアップ電源によって駆動されて前記信号灯器の点灯及び滅灯を制御するためのバックアップ制御信号を出力するバックアップ制御手段と、前記信号制御機と前記バックアップ制御手段の何れか一方を選択する入出力切替手段と、を備え、
前記バックアップ電源が稼動することにより、前記入出力切替手段は前記主制御信号を前記バックアップ制御信号に切り替えると共に、前記バックアップ電源からの出力電力を前記バックアップ制御手段へ供給して当該バックアップ制御手段を稼動させ、前記バックアップ制御信号により前記信号灯器を制御することを特徴とする信号制御バックアップ装置。
【請求項2】
前記バックアップ制御手段の消費電力は、前記信号制御機の消費電力より少なくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の信号制御バックアップ装置。
【請求項3】
前記信号制御機は、スイッチ若しくはブレーカを介して前記バックアップ電源に電力を供給する構成を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の信号制御バックアップ装置。
【請求項4】
前記バックアップ電源は、少なくとも電力を蓄電するバッテリと、当該バッテリの直流電圧を交流電圧に変換するインバータとを備え、前記主電源に供給される入力電圧が所定の電圧値以上である場合は、前記バッテリに電力を充電する構成を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の信号制御バックアップ装置。
【請求項5】
前記バックアップ制御手段は、前記バックアップ電源が稼動して前記入出力切替手段により前記主制御信号が前記バックアップ制御信号に切り替えられ、前記バックアップ電源からの出力電力が当該バックアップ制御手段に供給された場合、前記信号灯器を閃光動作させるように前記バックアップ制御信号を出力することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の信号制御バックアップ装置。
【請求項6】
前記バックアップ制御手段は、前記バックアップ電源が稼動して前記入出力切替手段により前記主制御信号が前記バックアップ制御信号に切り替えられ、前記バックアップ電源からの出力電力が当該バックアップ制御手段に供給された場合、前記信号灯器を簡易3色動作させるように前記バックアップ制御信号を出力することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の信号制御バックアップ装置。
【請求項7】
前記バックアップ制御手段は、前記バックアップ電源が稼動して前記入出力切替手段により前記主制御信号が前記バックアップ制御信号に切り替えられ、前記バックアップ電源からの出力電力が当該バックアップ制御手段へ供給された場合、前記閃光動作又は前記簡易3色動作の何れかを選択して出力することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の信号制御バックアップ装置。
【請求項8】
前記バックアップ制御手段は、前記信号灯器の動作を前記簡易3色動作にした場合、当該簡易3色動作の継続時間が所定の時間に達するか、又は前記バックアップ電源の残容量に応じて当該信号灯器の動作を前記閃光動作に切り替えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項又は請求項6又は7に記載の信号制御バックアップ装置。
【請求項9】
前記バックアップ制御手段は、前記バックアップ電源が稼動して前記入出力切替手段により前記主制御信号が前記バックアップ制御信号に切り替えられ、前記バックアップ電源からの出力電圧が当該バックアップ制御手段に供給された場合、前記信号灯器を閃光動作させ、当該閃光動作の継続時間が所定の時間に達するか、又は前記バックアップ電源の残容量に応じて当該信号灯器の動作を前記閃光動作のまま減光することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項又は請求項5又は7に記載の信号制御バックアップ装置。
【請求項10】
前記バックアップ制御手段は、前記信号灯器の動作を前記簡易3色動作にした場合、当該簡易3色動作が第1の所定時間継続するか、又は前記バックアップ電源の残容量に応じて当該信号灯器の動作を前記閃光動作に切り替え、更に第2の所定時間継続した場合、又は前記バックアップ電源の残容量に応じて当該信号灯器の動作を前記閃光動作のまま減光することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項又は請求項7、8又は9に記載の信号制御バックアップ装置。
【請求項11】
前記第2の所定時間は前記第1の所定時間より長いことを特徴とする請求項10に記載の信号制御バックアップ装置。
【請求項12】
前記バックアップ制御手段は、外光の照度を検知する光センサを更に備え、当該光センサの照度に基づいて前記バックアップ電源のON/OFFを制御することを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の信号制御バックアップ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−34538(P2007−34538A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−215135(P2005−215135)
【出願日】平成17年7月25日(2005.7.25)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】