説明

信号割当装置、信号割当方法およびプログラム

【課題】フィードバック信号に係る関連パラメータの通知に起因する周波数利用効率低下を抑制する技術を提供する。
【解決手段】信号割当装置10は、フィードバック信号の送信周期、フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数、および、フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックスを移動局端末毎に決定するフィードバック信号割当決定部110を備え、フィードバック信号割当決定部110は、今回決定した上記送信周期が前回決定した上記送信周期と同一であり、かつ、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と同一である移動局端末については、前回決定した上記関連パラメータを今回の上記関連パラメータとして決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号割当装置、信号割当方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、標準化団体3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、LTE(Long Term Evolution)と呼ばれる標準化が進められている。LTEは、下り100Mbps以上/上り50Mbps以上の高速通信の実現を目指したもので、上りリンクと下りリンクが周波数分割複信および時間分割複信に対応する。
【0003】
上りリンクと下りリンクが周波数分割複信する無線通信システムでは、移動局端末(以下、「UE」とも表記する)が上りリンクの制御チャネルを利用して、下りリンクのチャネル品質(CQI:channel quantity indicator)を基地局に通知する。また、複数物理送信アンテナが採用されるMIMO(Multiple Input Multiple Output)無線システムでは、CQIとともに、送信用Precoder Indicator(PMI)および送信ストリーム数に関する情報(RI:Rank Indicator)を基地局にフィードバックする。
【0004】
LTEにおけるCQI/PMI/RIフィードバック信号の送信に関連する情報(「フィードバック信号に係る関連パラメータ」、「関連パラメータ」、「送信制御情報」とも称する)を纏めると以下のようになる。
1.UE毎のCQI/PMI/RIフィードバック信号に関連する情報
(1)N(u):UEu(uは、UEのインデックス)のCQI/PMI送信周期。LTEがサポートするCQI/PMI送信周期は2ms、5ms、10ms、20ms、32ms、40ms、64ms、80ms、128ms、160msである。
(2)Noffset,CQI(u):UEuのCQI/PMI送信時間オフセット(Offset)。0〜N(u)−1である。
(3)nPUCCH(2)(u):CQI/PMI/RIフィードバック信号をPUCCHでフィードバックする際の、UEuのPUCCH format2のサイクリックシフト(Cyclic shift)のID。
(4)MRI(u):UEuのRI送信周期係数。RI送信周期=MRI(u)×N(u)。MIMOサポートするUEのみに関係する。
(5)Noffset,RI(u):UEuのCQI/PMI送信サブフレームに対するUEuのRI送信サブフレームのオフセット。MIMOサポートするUEのみに関係する。
(6)Faperiodic(u):UEuのaperiodic CQI/PMI/RIフィードバック信号に係る送信フラグ。Faperiodic(u)=1のとき、UEuはPUSCHを用いてAperiodic−CQI(Wideband andSubband−CQI)を送信する。Faperiodic(u)=0のとき、UEuはPUSCHを用いて、Aperiodic−CQIを送信しない。
(7)Fsubband−CQI(u):UEuのperiodic CQI/PMI/RIフィードバック信号に係るSubband−CQIの送信フラグ。Fsubband−CQI(u)=1のとき、UEuはSubband−CQIを送信する。Fsubband−CQI(u)=0のとき、UEuはSubband−CQIを送信しない。
(8)K(u):Subband−CQIを送信する場合、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数。
2.基地局のCQI/PMI/RIフィードバック信号に関連する情報
(1)ΔshiftPUCCH:PUCCH format1用のサイクリックシフトのオフセット値。LTEの仕様では、PUCCH format1を利用して、下りリンクデータ送信のAcknowledgeをフィードバックする。
(2)NPUCCH(1):nPUCCH(1)を求める際に必要な定数。
(3)NCS(1):PUCCH format1とPUCCH format2をミックスして送信するRBに多重するPUCCH format1用のサイクリックシフト数。NCS(1)=0のとき、PUCCH format1とPUCCH format2をミックスして送信するRBがない。NCS(1)は、ΔshiftPUCCHの整数倍であり、0〜7である。
(4)NRB(2):PUCCH format2用RB数。
(5)N:システムサポートするk番目のCQI/PMI送信周期決定時のUE数に係る閾値。
(6)x%:システムサポートするk番目のCQI/PMI送信周期決定時のUEの割合に係る閾値。
(7)V:システムサポートするk番目のCQI/PMI送信周期決定時のUE数に係る移動速度の閾値。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】3GPP TS 36.211 V8.7.0 (2009−5)
【非特許文献2】3GPP TS 36.213 V8.7.0 (2009−5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、UE毎のフィードバック信号に係る関連パラメータは、基地局側において決定された後、上位層のコントロールメッセージ(LTEでは、Radio Resource Controlにおけるメッセージである。以下、RRC通知メッセージと称する)を用いて各UEのそれぞれに通知されるため、基地局から大量のRRC通知メッセージが出力される場合がある。そのため、関連パラメータの通知に多くの無線リソースが消費され、データ通信(ユーザデータ)に割り当てる無線リソースが少なくなるという問題がある。換言すれば、関連パラメータの通知に起因し、周波数利用効率が低下してしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、LTEのCQI/PMI/RIフィードバックに関する仕様(例えば、非特許公報文献1、2参照)に基づき、フィードバック信号に係る関連パラメータの通知に起因する周波数利用効率低下を抑制する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題を解決するために、本発明の一態様である信号割当装置は、移動局端末から基地局に送信されるフィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てる信号割当装置において、移動局端末の推定ドップラ周波数、コヒーレンス時間決定用の係数、および、前記フィードバック信号に割り当てるリソースブロックの上限値を取得する入力情報制御部と、前記入力情報制御部によって取得された前記推定ドップラ周波数、前記係数、および、前記上限値に応じて、前記フィードバック信号の送信周期、前記フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数、および、前記フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックスを前記フィードバック信号に係る関連パラメータとして移動局端末毎に決定するフィードバック信号割当決定部とを備え、前記フィードバック信号割当決定部は、今回決定した前記フィードバック信号の送信周期が前回決定した前記フィードバック信号の送信周期と同一であり、かつ、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と同一である移動局端末に対して、前回決定した前記フィードバック信号に係る関連パラメータを今回の前記フィードバック信号に係る関連パラメータとして決定することを特徴とする。
【0009】
上記信号割当装置において、前記フィードバック信号割当決定部は、割当可能な前記フィードバック信号に係る関連パラメータの組合せを要素とする集合であって、今回決定した前記フィードバック信号の送信周期が前回決定した前記フィードバック信号の送信周期と同一であり、かつ、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と同一である移動局端末に係る、前回決定した前記フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックス、前回決定した前記フィードバック信号の送信周期、および、前回決定した前記フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット以外のオフセットの組合せを要素とする集合の中から優先して、今回決定した前記フィードバック信号の送信周期が前回決定した前記フィードバック信号の送信周期と異なるか、もしくは、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と異なる移動局端末に対して、今回の前記フィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てることを特徴とする。
【0010】
上記信号割当装置において、前記フィードバック信号割当決定部は、前記集合内に割当可能な前記フィードバック信号に係る関連パラメータが存在しない場合、今回決定した前記フィードバック信号の送信周期が前回決定した前記フィードバック信号の送信周期と異なるか、もしくは、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と異なる移動局端末に対して、移動局端末に決定した前記フィードバック信号の送信周期を更新して、前記フィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てることを特徴とする。
【0011】
上記信号割当装置において、前記フィードバック信号割当決定部は、移動局端末のSRS送信サブフレームと重ならないように前記フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセットを決定することを特徴とする。
【0012】
上記信号割当装置において、前記フィードバック信号割当決定部は、サブバンドCQIを送信する場合、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数を固定して、前記フィードバック信号に係る関連パラメータを決定することを特徴とする。
【0013】
上記信号割当装置において、前記フィードバック信号割当決定部は、前記フィードバック信号に係る関連パラメータを決定する全移動局端末の前記フィードバック信号の送信周期を同じ値に設定し、各移動局端末の移動速度に基づいて、サブバンドCQIを送信する場合の各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数を決定して、前記フィードバック信号に係る関連パラメータを決定することを特徴とする。
【0014】
上記信号割当装置において、前記フィードバック信号割当決定部は、前記フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセットが増加する順を第1キーとして、前記フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックスが増加する順を第2キーとして、前記フィードバック信号に係る関連パラメータを決定することを特徴とする。
【0015】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である信号割当方法は、移動局端末から基地局に送信されるフィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てる信号割当方法において、移動局端末の推定ドップラ周波数、コヒーレンス時間決定用の係数、および、前記フィードバック信号に割り当てるリソースブロックの上限値を取得する入力情報制御ステップと、前記入力情報制御ステップによって取得された前記推定ドップラ周波数、前記係数、および、前記上限値に応じて、前記フィードバック信号の送信周期、前記フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数、および、前記フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックスを前記フィードバック信号に係る関連パラメータとして移動局端末毎に決定するフィードバック信号割当決定ステップとを備え、前記フィードバック信号割当決定ステップは、今回決定した前記フィードバック信号の送信周期が、前回決定した前記フィードバック信号の送信周期と同一であり、かつ、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と同一である移動局端末に対して、前回決定した前記フィードバック信号に係る関連パラメータを今回の前記フィードバック信号に係る関連パラメータとして決定することを特徴とする。
【0016】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、移動局端末から基地局に送信されるフィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てる信号割当装置のコンピュータに、移動局端末の推定ドップラ周波数、コヒーレンス時間決定用の係数、および、前記フィードバック信号に割り当てるリソースブロックの上限値を取得する入力情報制御ステップと、前記入力情報制御ステップによって取得された前記推定ドップラ周波数、前記係数、および、前記上限値に応じて、前記フィードバック信号の送信周期、前記フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数、および、前記フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックスを前記フィードバック信号に係る関連パラメータとして移動局端末毎に決定するフィードバック信号割当決定ステップとを実行させるプログラムであって、前記フィードバック信号割当決定ステップは、今回決定した前記フィードバック信号の送信周期が、前回決定した前記フィードバック信号の送信周期と同一であり、かつ、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と同一である移動局端末に対して、前回決定した前記フィードバック信号に係る関連パラメータを今回の前記フィードバック信号に係る関連パラメータとして決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、フィードバック信号の送信周期N(u)が前回と同じであり、かつ、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数K(u)が前回と同じであるUEについては、前回決定した関連パラメータを今回の関連パラメータとして決定するため、当該UEに対しては、再度、RRCメッセージを用いて今回決定した関連パラメータを通知する必要がなくなる。従って、本発明によれば、RRCメッセージの通知量を削減することが可能になるため、フィードバック信号に係る関連パラメータの通知に起因する周波数利用効率低下を抑制することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態による信号割当装置10の機能ブロック図である。
【図2】信号割当装置10の機能を説明するための模式図である。
【図3】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】信号割当装置10の機能を説明するための模式図である。
【図8】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図13】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図14】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】信号割当装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明の一実施形態による信号割当装置10を適用した基地局装置1は、上りリンクと下りリンクが周波数分割複信する無線通信システム、例えば、図1に示すように、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)を用いてUE2から送信されるフィードバック信号(CQI/PMI/RIフィードバック信号)によって制御される移動通信システムの基地局内に設置される。信号割当装置10(基地局装置1)は、入力情報制御部100、フィードバック信号割当決定部110およびフィードバック信号受信部120を備える。なお、便宜上、図1では、UE2を1つ記載しているが、基地局装置1は、通常、2以上の各UE2からフィードバック信号を受信する。
【0020】
入力情報制御部100は、UEに係る情報および基地局に係る情報を取得(収集、管理)する。入力情報制御部100が取得する情報は以下の通りである。
1.UEに係る情報
(1)f(u):基地局で推定した各UEの最大ドップラ周波数。
(2)UEのカテゴリー(MIMOサポートする端末カテゴリーは2〜5である)。
2.基地局に係る情報(オペレータによって設定される)
(1)C:コヒーレンス時間決定用の係数(コヒーレンス時間内に、チャネルの変動がないと仮定する)。
(2)NRB(2)(max):オペレータが指定したPUCCH format2用のRB数の上限値(データ送信の周波数利用効率を確保するために、制御CHの周波数について制約をかける)。
(3)ZCQI:LTEがサポートするCQI/PMI送信周期の集合{2ms、5ms、10ms、20ms、32ms、40ms、64ms、80ms、128ms、160ms}。
(4)ZW−CQI:集合ZCQIに対してSubband−CQIをサポートする場合のWideband CQIの最小送信周期の集合。集合ZW−CQIの各要素は、集合ZCQIの各要素に(J+1)を乗じたものである。
(5)J:システム帯域により決めるBandwidth Part数である。
(6)ΔshiftPUCCH:PUCCH format1用のサイクリックシフトのオフセット値。
(7)ΔTCQI/RI/PMI:PUCCHを用いたCQI/RI/PMIの送信制御を行う周期。
(8)N:システムサポートするk番目のCQI/PMI送信周期決定時のUE数に係る閾値。
(9)x%:システムサポートするk番目のCQI/PMI送信周期決定時のUEの割合に係る閾値。
(10)V:システムサポートするk番目のCQI/PMI送信周期決定時のUE数に係る移動速度の閾値。
【0021】
フィードバック信号割当決定部110は、入力情報制御部100によって取得された情報に基づいて、フィードバック信号の送信周期(N(u))、フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット(Noffset,CQI(u))、フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックス(nPUCCH(2)(u))などのUE毎のCQI/PMI/RIフィードバック信号に係る関連パラメータをUE2毎に決定する。当該決定において、フィードバック信号割当決定部110は、今回決定したフィードバック信号の送信周期(N(u))が、前回決定したフィードバック信号の送信周期(N(u))と同一であり、かつ、今回決定した各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数K(u)が前回決定した送信繰り返し回数K(u)と同一であるUE2については、前回決定したフィードバック信号に係る関連パラメータを今回のフィードバック信号に係る関連パラメータとして決定する。
【0022】
なお、フィードバック信号割当決定部110は、図2に示すように、CQI/RI/PMIの送信制御周期(ΔTCQI/RI/PMI)毎に、フィードバック信号に係る関連パラメータを決定してもよい。なお、フィードバック信号割当決定部110は、CQI/RI/PMIの送信制御周期を入力情報制御部100から取得する。
【0023】
フィードバック信号に係る関連パラメータを決定したフィードバック信号割当決定部110は、関連パラメータの決定した全UE2のうち、今回決定したフィードバック信号の送信周期(N(u))が前回決定したフィードバック信号の送信周期(N(u))と異なるか、もしくは、今回決定した各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数K(u)が前回決定した送信繰り返し回数K(u)と異なるUE2、即ち、前回決定したフィードバック信号に係る関連パラメータを今回のフィードバック信号に係る関連パラメータとして決定しなかった各UE2に対しては、RRC通知メッセージを利用して各UE2の関連パラメータの決定結果(割当結果)を通知する。
【0024】
一方、フィードバック信号割当決定部110は、関連パラメータの決定した全UE2のうち、今回決定したフィードバック信号の送信周期(N(u))が前回決定したフィードバック信号の送信周期(N(u))と同一であり、かつ、今回決定した各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数K(u)が前回決定した送信繰り返し回数K(u)と同一であるUE2、即ち、前回決定したフィードバック信号に係る関連パラメータを今回のフィードバック信号に係る関連パラメータとして決定した各UE2に対しては、各UE2の関連パラメータの決定結果(割当結果)を通知しない。当該各UE2に対しは、今回の決定結果(割当結果)を既に通知しているからである。
【0025】
また、フィードバック信号に係る関連パラメータを決定したフィードバック信号割当決定部110は、関連パラメータを決定した全UE2の割当結果をフィードバック信号受信部120に供給する。なお、フィードバック信号割当決定部110は、基地局装置1のスケジューラの機能の一部分とみなしてもよい。
【0026】
なお、UE2(フィードバック信号送信部200)は、基地局装置1(信号割当装置10のフィードバック信号割当決定部110)から取得した最新の割当結果(最後に取得した割当結果)に基づいて、フィードバック信号(CQI/PMI/RIフィードバック信号)を基地局装置1(信号割当装置10のフィードバック信号受信部120)に送信する。
【0027】
また、フィードバック信号割当決定部110は、フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックス(nPUCCH(2)(u))、フィードバック信号の送信周期(N(u))、および、フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット(Noffset,CQI(u))を要素とする集合(以下、「集合su」という)を利用して、フィードバック信号に係る関連パラメータを決定するようにしてもよい。例えば、フィードバック信号割当決定部110は、割当可能なフィードバック信号に係る関連パラメータの組合せを要素とする集合であって、今回決定したフィードバック信号の送信周期が前回決定したフィードバック信号の送信周期と同一であり、かつ、今回決定した各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数K(u)が前回決定した送信繰り返し回数K(u)と同一であるUE2に係る、前回決定したフィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックス、前回決定したフィードバック信号の送信周期、および、前回決定したフィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット以外のオフセットの組合せを要素とする集合suを記憶し、今回決定したフィードバック信号の送信周期が前回決定したフィードバック信号の送信周期と異なるか、もしくは、今回決定した各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数K(u)が前回決定した送信繰り返し回数K(u)と異なるUE2に対しては、集合suの中から優先して、今回のフィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てるようにしてもよい。
【0028】
また、フィードバック信号割当決定部110は、集合suに基づいて、フィードバック信号に係る関連パラメータを決定するようにしてもよい。例えば、フィードバック信号割当決定部110は、集合suの初期化を実施した後、今回決定したフィードバック信号の送信周期が前回決定したフィードバック信号の送信周期と同一であり、かつ、今回決定した各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数K(u)が前回決定した送信繰り返し回数K(u)と同一であるUE2に対して、集合suの更新を行う。また、今回決定したフィードバック信号の送信周期が前回決定したフィードバック信号の送信周期と異なるか、もしくは、今回決定した各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数K(u)が前回決定した送信繰り返し回数K(u)と異なるUE2に対して、更新した集合suに基づき、今回のフィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てるようにしてもよい。
【0029】
また、フィードバック信号割当決定部110は、各UE2のSRS送信サブフレームと重ならないように各UEのフィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット(Noffset,CQI(u))を決定することが好ましい。
【0030】
また、フィードバック信号割当決定部110は、サブバンドCQIを送信する場合、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数(K(u))を固定して、フィードバック信号の送信周期を決定してから、フィードバック信号に係る関連パラメータを決定してもよい。
【0031】
また、フィードバック信号割当決定部110は、フィードバック信号に係る関連パラメータを決定する全UEのフィードバック信号の送信周期(N(u))を同じ値に設定し、各UEの移動速度に基づいて、サブバンドCQIを送信する場合の各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数(K(u))を決定して、フィードバック信号に係る関連パラメータを決定してもよい。
【0032】
また、フィードバック信号割当決定部110は、更新した集合suの中から、フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット(Noffset,CQI(u))が増加する順を第1キーとして、フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックス(nPUCCH(2)(u))が増加する順を第2キーとして、フィードバック信号に係る関連パラメータを決定してもよい。
【0033】
即ち、フィードバック信号割当決定部110は、更新した集合suの中から、まず、フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット(Noffset,CQI(u))の値を決定(例えば、最小値)し、当該決定したフィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット(Noffset,CQI(u))の値において、フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックス(nPUCCH(2)(u))の値を順次増加して、各UEのフィードバック信号に係る関連パラメータを決定し、フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックス(nPUCCH(2)(u))の値が最大値(NRB(2)(max)×NSCRB、但し、NSCRBは1RB当たりのサイクリックシフトのインデックス数である)になった場合には、フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット(Noffset,CQI(u))の値を増加し、同様に、フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックス(nPUCCH(2)(u))の値を順次増加して、フィードバック信号に係る関連パラメータを決定してもよい。
【0034】
続いて、図3を用いて信号割当装置10(フィードバック信号割当決定部110)によるCQI/PMI/RIフィードバック信号の送信制御手順を説明する。
【0035】
図3において、フィードバック信号割当決定部110は、入力情報制御部100から取得した各UEについて推定した最大ドップラ周波数f(u)を用いて、CQI/PMI送信周期に係る各初期値を決定する(ステップS100)。このとき、フィードバック信号割当決定部110は、各UEについて、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数K(u)も決定する。なお、フィードバック信号割当決定部110は、ステップS100に代えて、ステップS110の処理を実行してもよい。なお、ステップS100およびステップS110の処理の詳細は、後述する(図4乃至図8)。
【0036】
ステップS100に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、集合suを初期化する(ステップS120)。集合suは、3つの要素g,g,gの組合せ{g,g,g}を要素に持つ(以下、集合su{g,g,g}と表記する)。gは、PUCCH format2のCyclic shiftのIDである。gは、PUCCH format2のCyclic shiftのIDを付与したUEの最長CQI/PMI送信周期である。gは、まだUEに付与していないCQI/PMI送信時間Offsetである。また、MIMOサポートするUEに対して、Noffset,RI(u)≠0である場合、「q=CQI/PMI送信時間Offset(Noffset,CQI(u))+RIの送信時間Offset(Noffset,RI(u))」とする。
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、決定したCQI/PMI送信周期(N(u))の初期値が前回(最新)のCQI/PMI送信周期と同一であり、かつ、今回決定した各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数K(u)が前回決定した送信繰り返し回数K(u)と同一であるUE(以下、コピー対象UEと称する)が存在するか否かを判断する(ステップS130)。フィードバック信号割当決定部110は、コピー対象UEが存在すると判断した場合(ステップS130:Yes)、コピー対象UEを対象に、前回のフィードバック信号に係る関連パラメータ(CQI/RI/PMI送信制御情報)をコピーし、集合suを更新する(ステップS160)。なお、ステップS160の処理の詳細は、後述する(図9)。
【0037】
コピー対象UEが存在しないと判断した場合(ステップS130:No)、または、ステップS160に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、フィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てる対象のUEのうち、コピー対象UE以外のUE(以下、更新対象UEと称する)を対象に、更新された集合suに基づき、送信制御情報(フィードバック信号に係る関連パラメータ)を決定する(ステップS200)。また、送信制御情報の決定は、更新対象UEのCQI/PMI送信周期の初期値の昇順に実施する。また、当該処理において、Noffset,RI(u)≠0とする。なお、ステップS200の処理の詳細は、後述する後述する(図10乃至図14)。
【0038】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、集合suが空集合となるか、もしくは、更新対象UEの全てに対して送信制御情報の割当完了となった場合に、CQI/PMI送信制御情報の決定を終了し、割当済みの全対象UE(コピー対象UEと更新対象UE)のCQI/PMI送信制御情報を出力する(ステップS800)。
【0039】
続いて、図4乃至図7を用いて上記ステップS100の処理の詳細を説明する。図4において、フィードバック信号割当決定部110は、CQI/RI/PMI送信制御対象となるUEに対して、初期値として、N(u)=2をセットする(ステップS101)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、対象とするUE(以下、「対象UE」という)を選択し(ステップS102)、初期値として、Faperiodic(u)=0,Fsubband‐CQI(u)=1をセットする(ステップS103)。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがPUSCHを用いてAperiodic−CQIを送信しない旨、UEuがUEuはSubband−CQIを送信する旨を設定する。
【0040】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、C/f(u)+4<(J+1)×2であるか否かを判断する(ステップS104)。但し、Jはシステム帯域により決めるBandwidth Part数である。
【0041】
フィードバック信号割当決定部110は、C/f(u)+4<(J+1)×2であると判断した場合(ステップS104:Yes)、後述する処理1を実行する(ステップS1000)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、C/f(u)+4<(J+1)×2でないと判断した場合(ステップS104:No)、後述する処理2を実行する(ステップS1100)。
【0042】
フィードバック信号割当決定部110は、他の対象UEについても同様の処理(ステップS103〜ステップS1100)を実行し、本フローチャートは終了する。
【0043】
続いて、図5を用いて処理1(上記ステップS1000の処理)の詳細を説明する。図5において、フィードバック信号割当決定部110は、Fsubband‐CQI(u)=0をセットする(ステップS1002)。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがUEuはSubband−CQIを送信しない旨を設定する。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、C/f(u)+4<5であるか否かを判断する(ステップS1004)。
【0044】
フィードバック信号割当決定部110は、C/f(u)+4<5であると判断した場合(ステップS1004:Yes)、N(u)=2msをセットする(ステップS1006)。ステップS1006に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、選択したUE(つまり対象UE)のSRS信号送信周期が5msであるか否かを判断する(ステップS1008)。フィードバック信号割当決定部110は、選択したUEのSRS信号送信周期が5msであると判断した場合(ステップS1008:Yes)、N(u)=5msをセットする(ステップS1010)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、Faperiodic(u)=1をセットする(ステップS1012)。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがPUSCHを用いてAperiodic−CQIを送信する旨を設定する。なお、aperiodic−CQIの仕様は別途決めるものとする。そして本フローチャートは終了する。一方、フィードバック信号割当決定部110は、選択したUEのSRS信号送信周期が5msでないと判断した場合(ステップS1008:No)、ステップS1010およびステップS1012を飛ばして、本フローチャートは終了する。
【0045】
一方、フィードバック信号割当決定部110は、C/f(u)+4<5でないと判断した場合(ステップS1004:No)、N(u)=5をセットする(ステップS1016)。ステップS1016に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、選択したUEのSRS信号送信周期が2msであるか否かを判断する(ステップS1018)。フィードバック信号割当決定部110は、選択したUEのSRS信号送信周期が2msであると判断した場合(ステップS1018:Yes)、N(u)=2をセットする(ステップS1020)。そして本フローチャートは終了する。一方、フィードバック信号割当決定部110は、選択したUEのSRS信号送信周期が2msでないと判断した場合(ステップS1018:No)、ステップS1020を飛ばして、本フローチャートは終了する。
【0046】
続いて、図6を用いて処理2(上記ステップS1100の処理)の詳細を説明する。図6において、フィードバック信号割当決定部110は、K(u)=1をセットする(ステップS1102)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、ZW−CQI(k)≦C/f(u)+4<ZW−CQI(k+1)を満足するkが存在するか否かを判断する(ステップS1104)。なお、集合ZCQIは、システムがサポートするNの集合であって、ZCQI={2,5,10,20,32,40,64,80,128,160}(単位:ms)である。集合ZW−CQIは、集合ZCQIに対して、Subband−CQIをサポートする場合のWideband CQIの最小送信周期の集合であって、集合ZW−CQI={2,5,10,20,32,40,64,80,128,160}×(J+1)(単位:ms)である。ZCQI(k)は集合ZCQIのk番目の値である。例えば、ZCQI(1)は2ms、ZCQI(2)は5msである。ZW−CQI(k)は集合ZW−CQIのk番目の値である。例えば、J=3の場合、ZW−CQI(1)は8ms、ZCQI(2)は20msである。
【0047】
フィードバック信号割当決定部110は、ZW−CQI(k)≦C/f(u)+4<ZW−CQI(k+1)を満足するkが存在しないと判断した場合(ステップS1104:No)、N(u)=160をセットする(ステップS1105)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、ZW−CQI(k)≦C/f(u)+4<ZW−CQI(k+1)を満足するkが存在すると判断した場合(ステップS1104:Yes)、N(u)=ZCQI(k)をセットする(ステップS1106)。ステップS1106に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、N(u)≠SRS送信周期、かつ、SRS信号送信周期=5であるか否かを判断する(ステップS1108)。
【0048】
フィードバック信号割当決定部110は、N(u)≠SRS送信周期、かつ、SRS信号送信周期=5であると判断した場合(ステップS1108:Yes)、N(u)=2であるか否かを判断する(ステップS1110)。
【0049】
一方、フィードバック信号割当決定部110は、N(u)≠SRS送信周期、かつ、SRS信号送信周期=5でないと判断した場合(ステップS1108:No)、N(u)≠SRS送信周期、かつ、SRS信号送信周期=2であるか否かを判断する(ステップS1112)。フィードバック信号割当決定部110は、N(u)≠SRS送信周期、かつ、SRS信号送信周期=2であると判断した場合(ステップS1112:Yes)、N(u)=5であるか否かを判断する(ステップS1114)。
【0050】
フィードバック信号割当決定部110は、ステップS1110においてN(u)=2であると判断した場合(ステップS1110:Yes)、N(u)=ZCQI(k+1)(つまり、5ms)をセットし(ステップS1116)、Faperiodic(u)=1をセットする(ステップS1118)。
【0051】
一方、フィードバック信号割当決定部110は、ステップS1110においてN(u)=2でないと判断した場合(ステップS1110:No)、ステップS1116とS1118を飛ばして、ステップS1120に進む。また、フィードバック信号割当決定部110は、ステップS1112においてN(u)≠SRS送信周期、かつ、SRS信号送信周期=2でないと判断した場合(ステップS1112:No)、または、ステップS1114においてN(u)=5でないと判断した場合(ステップS1114:No)、ステップS1120に進む。
【0052】
フィードバック信号割当決定部110は、ステップS1114においてN(u)=5であると判断した場合(ステップS1114:Yes)、N(u)=2をセットする(ステップS1115)。この後、ステップS1120に進む。
【0053】
ステップS1115、ステップS1118、ステップS1110(No)、ステップS1112(No)、または、ステップS1114(No)に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、MRI(u)=(J×K(u)+1)をセットする(ステップS1120)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、N(u)=SRS送信周期、かつ、SRS信号送信周期=2であるか否かを判断する(ステップS1122)。フィードバック信号割当決定部110は、N(u)=SRS送信周期、かつ、SRS信号送信周期=2であると判断した場合(ステップS1122:Yes)、Noffset,RI(u)=0、Faperiodic(u)=1をセットする(ステップS1124)。そして本フローチャートは終了する。一方、フィードバック信号割当決定部110は、N(u)=SRS送信周期、かつ、SRS信号送信周期=2でないと判断した場合(ステップS1122:No)、ステップS1124を飛ばして、本フローチャートは終了する。
【0054】
ところで、LTE規格では、n Subframeにおける下りリンクのCQI情報は、n+4 SubframeにeNodeBにフィードバックされる(つまり、CQIフィードバックには、4Subframe分の遅延がある)。また、Subband−CQIをフィードバックする際に、Bandwidth part毎に1subbandのSubband−CQIをフィードバックするため、Wideband CQIの送信周期は(J×K+1)×Nとなる。但し、Jは、システム帯域により決めるBandwidth Part数である。Kは、上位レイヤにより決めるWideband CQI送信期間中に、Bandwidth Part毎のSubband−CQIの送信を繰り返す回数である。図4乃至図6においては、基本的にKを1とし、UEのチャネル変動周期とWideband CQIの送信周期よりCQI/PMI送信周期を決定している。
【0055】
図7は、Subband−CQIを送信する際の、Wideband CQIの送信周期の例である。図7に示すように、Wideband CQIの最小のフィードバック周期は(J+1)×2msとなる。そのため、フィードバック信号割当決定部110は、遅延を考慮し、C/f(u)+4<(J+1)×2msを満たすか否かによって異なる処理を行っている(図4のステップ104)。具体的には、C/f(u)+4<(J+1)×2msを満たすUEに対し、Fsubband−CQI(u)=0(Subband−CQIをフィードバックしない)とし(図5)、C/f(u)+4 <(J+1)×2msを満たさないUEに対し、Wideband CQIの送信周期であるZW−CQIとC/f(u)+4の関係により、UEの送信周期の初期値を決定している(図6)。
【0056】
なお、図4乃至図6に示す処理は、候補UE(対象UE)毎のCQI/PMI送信周期が異なる(異なっていてもよい)処理であるが、フィードバック信号割当決定部110は、当該処理に代えて、すべての候補UEに対して、同じ送信周期初期値を決定し、候補UEのチャネル変動周期により、Kの値を決める処理を行ってもよい。図8は、すべての候補UEに対して、同じ送信周期初期値を決定し、候補UEのチャネル変動周期により、Kの値を決める場合の処理である。
【0057】
図8において、フィードバック信号割当決定部110は、k=1をセットする(ステップS111)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、移動速度がV未満のUE数>N、かつ、移動速度がV未満のUE数の割合がx%以上であるか否かを判断する(ステップS112)。但し、Vは、システムサポートするk番目のCQI/PMI送信周期決定時のUE数に係る移動速度の閾値、Nは、システムサポートするk番目のCQI/PMI送信周期決定時のUE数に係る閾値、x%は、システムサポートするk番目のCQI/PMI送信周期決定時のUEの割合に係る閾値である。
【0058】
フィードバック信号割当決定部110は、移動速度がV未満のUE数>N、かつ、移動速度がV未満のUE数の割合がx%以上であると判断した場合(ステップS112:Yes)、k=k+1をセットする(ステップS113)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、k>9であるか否かを判断する(ステップS114)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、k>9でないと判断した場合(ステップS114:No)、ステップS112に戻る。
【0059】
一方、フィードバック信号割当決定部110は、k>9であると判断した場合(ステップS114:Yes)、又は、移動速度がV未満のUE数>N、かつ、移動速度がV未満のUE数の割合がx%以上でないと判断した場合(ステップS112:No)、N(u)=ZCQI(k)をセットする(ステップS115)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、N(u)=2、または、N(u)=5であるか否かを判断する(ステップS116)。フィードバック信号割当決定部110は、N(u)=2、または、N(u)=5であると判断した場合(ステップS116:Yes)、N(u)≠SRS送信周期、かつ、SRS信号送信周期=2or5であるか否かを判断する(ステップS117)。
【0060】
フィードバック信号割当決定部110は、N(u)≠SRS送信周期、かつ、SRS信号送信周期=2or5であると判断した場合(ステップS117:Yes)、N(u)=2ならばN=ZCQI(k+1)をセットし、他方、N(u)≠2ならばN=ZCQI(k−1)をセットする(ステップS118)。この後、ステップS119に進む。一方、フィードバック信号割当決定部110は、N(u)=2、または、N(u)=5でないと判断した場合(ステップS116:No)、ステップS117およびステップS118を飛ばして、ステップS119に進む。一方、フィードバック信号割当決定部110は、N(u)≠SRS送信周期、かつ、SRS信号送信周期=2or5でないと判断した場合(ステップS117:No)、ステップS118を飛ばして、ステップS119に進む。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、対象UEを選択する(ステップS119)。
【0061】
ステップS119に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、Faperiodic(u)=0,Fsubband‐CQI(u)=1をセットする(ステップS120)。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがPUSCHを用いてAperiodic−CQIを送信しない旨、UEuがUEuはSubband−CQIを送信する旨を設定する。
【0062】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、C/f(u)+4<(J+1)×Nであるか否かを判断する(ステップS121)。但し、ただし、Jはシステム帯域により決めるBandwidth Part数である。
【0063】
フィードバック信号割当決定部110は、C/f(u)+4<(J+1)×Nであると判断した場合(ステップS121:Yes)、Fsubband‐CQI(u)=0をセットし(ステップS122)、Faperiodic(u)=1をセットし(ステップS123)、MRI(u)=1をセットする(ステップS124)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、C/f(u)+4<(J+1)×Nでないと判断した場合(ステップS121:No)、floor(k(u)=(C/f(u)+4−N)/J×N)をセットし(ステップS125)、MRI(u)=(J×k(u)+1)をセットする(ステップS126)。但し、floor(x)は、xの小数点以下を切り捨てた値である。
【0064】
ステップS124またはステップS126に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、他の対象UEについても同様の処理(ステップS121〜ステップS126)を実行し、本フローチャートは終了する。
【0065】
続いて、図9を用いて上記ステップS160の処理の詳細を説明する。具体的には、UEの送信制御情報{x,y,z}を決定したときの、集合su{g,g,g}の更新などについて説明する。なお、送信制御情報{x,y,z}における、xはUEに決定したPUCCH format2のCyclic shiftのID、yはUEに決定したCQI/PMI送信周期、zはUEに決定したCQI/PMI送信時間Offsetである。また、集合su{g,g,g}における、gは送信制御情報の各決定時、UEに決定したPUCCH format2のCyclic shiftのID、gは決定したPUCCH format2のCyclic shiftのIDを付与したUEの最長CQI/PMI送信周期、gはまだUEに付与していないCQI/PMI送信時間Offsetである。図3のステップS120の集合su{g,g,g}の初期化処理によって、集合su{g,g,g}は、利用可能な全ての組合せ{g,g,g}を有している。また、MIMOサポートするUEに対して、Noffset,RI(u)≠0である場合、「q=CQI/PMI送信時間Offset(Noffset,CQI(u))+RIの送信時間Offset(Noffset,RI(u))」である。
【0066】
図9において、フィードバック信号割当決定部110は、全ての対象UE(コピー対象UEと更新対象UE)を含む集合Uallを設定する(ステップS164)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、対象UEを選択する(ステップS166)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、対象UEのCQI/PMI送信周期(N(u))の初期値が前回のCQI/PMI送信周期(N(u))と同一であり、かつ、今回の各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数K(u)が前回の送信繰り返し回数K(u)と同一であるか否かを判断する(ステップS168)。フィードバック信号割当決定部110は、前回のCQI/PMI送信周期と同一でないか、もしくは前回の送信繰り返し回数K(u)と同一でないと判断した場合(ステップS168:No)、当該対象UEについてはステップS170〜ステップS174を実行せずにステップS166に戻って他の対象UEを選択する。
【0067】
一方、フィードバック信号割当決定部110は、前回のCQI/PMI送信周期と同一であり、かつ、前回の送信繰り返し回数K(u)と同一であると判断した場合(ステップS168:Yes)、前回の送信制御結果(割当結果)をコピーする(ステップS170)。換言すれば、フィードバック信号割当決定部110は、前回決定したフィードバック信号に係る関連パラメータを今回のフィードバック信号に係る関連パラメータとして決定する。具体的には、フィードバック信号割当決定部110は、コピーしたサイクリックシフトのインデックス(nPUCCH(2)(u))をx、フィードバック信号の送信周期(N(u))をy、フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット(Noffset,CQI(u))をz、フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット(Noffset,CQI(u))+CQI/PMI送信サブルレームに対するUEuのRI送信サブフレームのオフセット(Noffset,RI(u))をqとする。
【0068】
ステップS170に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、集合su内に存在するg=xである組合せのうち、gの値がz,z+N(u),z+2N(u),・・・,z+(ceil(160/N(u))−1)×N(u),q,q+N(u),q+2N(u),・・・,q+(ceil(160/N(u))−1)×N(u)である組合せを削除する(ステップS172)。なお、ceilは小数点以下を切り上る関数である。
【0069】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、ステップS166において選択した対象UEを集合Uallから取り除く(ステップS174)。この後、ステップS166に戻って他の対象UEを選択する。
【0070】
以上、図9に示すように、フィードバック信号割当決定部110は、コピー対象UEに決定したPUCCH format2のCyclic shiftのID(=x)及びCQI/PMI送信時間Offset(=z)に基づいて、更新対象UEに使用禁止とする組合せ{g,g,g}を集合su{g,g,g}から削除する。
【0071】
続いて、図10乃至図14を用いて上記ステップS200の処理の詳細を説明する。図10において、フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合であるか否かを判断する(ステップS202)。フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合であると判断した場合(ステップS202:Yes)、本フローチャートは終了する。フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合でないと判断した場合(ステップS202:No)、集合Uall内のUEに対して「Noffset,RI(u)≠0」をセットする(ステップS203)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、CQI/PMI送信周期Nが2msである対象UEが存在するか否かを判断する(ステップS204)。
【0072】
フィードバック信号割当決定部110は、CQI/PMI送信周期Nが2msである対象UEが存在しないと判断した場合(ステップS204:No)、「Noffset,RI(u)≠0,N≠2」の処理を実行する(ステップS2000)。そして、図10に示すフローチャートは終了する。なお、ステップS2000の処理の詳細は、後述する(図11)。
【0073】
フィードバック信号割当決定部110は、CQI/PMI送信周期Nが2msである対象UEが存在すると判断した場合(ステップS204:Yes)、Nが2msである対象UEをUE IDの昇順に選択する(ステップS206)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、集合suから、以下の選択基準で組合せを1つ選択する(ステップS208)。
(選択基準)
・SRS送信Offsetが奇数であるUEに対して、偶数のgを他のUEに付与していないgと、2より小さいgとを含む組合せを選択する。
・SRS送信Offsetが偶数であるUEに対して、奇数のgを他のUEに付与していないgと、2より小さいgとを含む組合せを選択する。
・該当する組合せが複数存在する場合は、gの昇順で1つの組合せを選択する。
【0074】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、ステップS208の条件に該当する組合せが存在する場合にステップS210に進み、ステップS208の条件に該当する組合せが存在しない場合にはステップS218に進む(ステップS209)。
【0075】
ステップS208の条件に該当する組合せが存在する場合(ステップS209:Yes)、フィードバック信号割当決定部110は、ステップS208で選択した組合せに含まれるgの値をnPUCCH(2)(u)にセットし、ステップS208で選択した組合せに含まれるgの値をNoffset,CQI(u)にセットする(ステップS210)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートするか否かを判断する(ステップS212)。フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートすると判断した場合(ステップS212:Yes)、Noffset,RI(u)=0、Faperiodic(u)=1、MRI(u)=UEuのRI変動周期とする(ステップS214)。この後、ステップS215に進む。一方、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートしないと判断した場合(ステップS212:No)、ステップS214を実行せずにステップS215に進む。
【0076】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、集合su内に存在するg=xである組合せのうち、gの値がz,z+N(u),z+2N(u),・・・,z+(ceil(160/N(u))−1)×N(u),q,q+N(u),q+2N(u),・・・,q+(ceil(160/N(u))−1)×N(u)である組合せを削除する(ステップS215)。このステップS215において、N(u)=2msである。
【0077】
フィードバック信号割当決定部110は、他の対象UEについても同様の処理(ステップS208〜ステップS215)を実行し、集合UallからNが2msである対象UEを取り除き(ステップS216)、ステップS202に戻る。
【0078】
一方、ステップS208の条件に該当する組合せが存在しない場合(ステップS209:No)、フィードバック信号割当決定部110は、以下の更新基準で対象UEのCQI/PMI送信周期N(u)を更新し、Faperiodic(u)=1とする(ステップS218)。
(更新基準)
・Nが2msであり、かつ、SRS送信周期が2msである対象UEに対して、CQI/PMI送信周期N(u)を10msに更新する。
・Nが2msであり、かつ、SRS送信周期が2msでない対象UEに対して、CQI/PMI送信周期N(u)を5msに更新する。
【0079】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、「N≠2」の処理を実行する(ステップS2000)。そして、図10に示すフローチャートは終了する。なお、ステップS2000の処理の詳細は、後述する(図11)。
【0080】
続いて、図11を用いて上記ステップS2000の処理の詳細を説明する。図11において、フィードバック信号割当決定部110は、Np_min=集合Uallに含まれる対象UEのCQI/PMI送信周期Nの最小値とする(ステップS2002)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、NがNp_minである対象UEを、UE IDの昇順に選択する(ステップS2004)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、対象UEのSRS送信時間の集合set_SRSを次式(C言語で記述)により設定する(ステップS2006)。
【0081】
if SRS送信周期≦CQI/PMI送信周期
set_SRS(u)={iSRS(u)+kTSRS(u)}、但し、k∈{0,1,2,…,ceil(N(u)/TSRS(u))−1}
else
set_SRS(u)={iSRS(u)}
end
但し、iSRS(u)はUEuのSRS信号送信Offset、TSRS(u)はUEuのSRS信号送信周期である。
【0082】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、対象UEのNoffset,RI(u)を確認する(ステップS2008)。この結果、Noffset,RI(u)≠0ならば(ステップS2008:Yes)、処理5を実行する(ステップS2100)。一方、Noffset,RI(u)=0ならば(ステップS2008:No)、処理6を実行する(ステップS2300)。なお、ステップS2100の処理5およびステップS2300の処理6の詳細は、後述する。
【0083】
処理5または処理6を実行したフィードバック信号割当決定部110は、他の対象UEについても同様の処理(ステップS2006〜ステップS2300)を実行し、集合UallからNがNp_minである対象UEを取り除く(ステップS2012)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合であるか否かを判断する(ステップS2014)。フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合でないと判断した場合(ステップS2014:No)、ステップS2002に戻る。一方、フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合であると判断した場合(ステップS2014:Yes)、本フローチャートは終了する。
【0084】
続いて、図12を用いて処理5(上記ステップS2100の処理)の詳細を説明する。図12において、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートするか否かを判断する(ステップS2302)。フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートすると判断した場合(ステップS2302:Yes)、集合suから、gの値が同一であって、かつ、gの値が異なる組合せであって、gの値が集合set_SRSに含まれない値であって、かつ、gの値<N(u)である組合せを2つ選択する(ステップS2304)。但し、該当する組合せが複数存在する場合、以下の選択基準で組合せを2つ選択する(2つはgの値が同一であることを要する)。
(選択基準)
・第1キー:gの値の昇順
・第2キー:gの値の昇順
【0085】
つまり、フィードバック信号割当決定部110は、第1キーであるgの値(例えば、取り得る最小値)において、gの値の増やし、gの値が最大値になったときに、gの値を増やした後、同様に、gの値の増やすようにして、組合せを2つ選択する
【0086】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、ステップS2304の条件に該当する組合せが存在する場合にステップS2306に進み、ステップS2304の条件に該当する組合せが存在しない場合にステップS2309に進む。
【0087】
ステップS2304の条件に該当する組合せが存在しない場合(ステップS2305:No)、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,RI(u)=0とセットし(ステップS2309)、図11のステップS2008へ戻る。
【0088】
ステップS2304の条件に該当する組合せが存在する場合(ステップS2305:Yes)、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,RI(u)=−(大きいgの値−小さいgの値)とし(ステップS2306)、nPUCCH(2)(u)=選択した組み合わせに含まれるgの値、Noffset,CQI(u)=選択した組み合わせに含まれる大きいgの値とする(ステップS2308)。
【0089】
一方、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートしないと判断した場合(ステップS2302:No)、集合suから、gの値が集合set_SRSに含まれない値であって、かつ、gの値<N(u)である組合せを選択する(ステップS2310)。但し、該当する組合せが複数存在する場合、以下の選択基準で組合せを1つ選択する。
(選択基準)
・第1キー:gの値の昇順
・第2キー:gの値の昇順
【0090】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、ステップS2310の条件に該当する組合せが存在する場合にステップS2312に進み、ステップS2310の条件に該当する組合せが存在しない場合にはステップS700に進む(ステップS2311)。
【0091】
ステップS2310の条件に該当する組合せが存在する場合(ステップS2311:Yes)、フィードバック信号割当決定部110は、nPUCCH(2)(u)=選択した組み合わせに含まれるgの値、Noffset,CQI(u)=選択した組み合わせに含まれるgの値とする(ステップS2312)。
【0092】
一方、ステップS2310の条件に該当する組合せが存在しない場合(ステップS2311:No)、フィードバック信号割当決定部110は、更新対象UEを用いて集合Uallをリセットし、最小CQI/PMI送信周期を持つ更新対象UEを対象に、CQI/PMI送信周期を更新する(ステップS700)。この後、図3のステップS200へ戻る。CQI/PMI送信周期の更新処理(ステップS700)は後述する。
【0093】
ステップS2308、ステップS2300またはステップS2312に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、選択した組み合わせを集合suから削除する(ステップS2314)。ここで、決定したnPUCCH(2)(u)をx、Noffset,CQI(u)をz、Noffset,CQI(u)+Noffset,RI(u)をqと仮定する。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、集合su内に存在するg=xである組合せのうち、gの値がz,z+N(u),z+2N(u),・・・,z+(ceil(160/N(u))−1)×N(u),q,q+N(u),q+2N(u),・・・,q+(ceil(160/N(u))−1)×N(u)である組合せを削除する(ステップS2316)。この後、本処理5(ステップS2100)を終了する。
【0094】
続いて、図13を用いて処理6(上記ステップS2300の処理)の詳細を説明する。図13において、フィードバック信号割当決定部110は、集合suから、gの値が集合set_SRSに含まれない値であって、かつ、gの値<N(u)である組合せを選択する(ステップS6002)。但し、該当する組合せが複数存在する場合、以下の選択基準で組合せを1つ選択する。
(選択基準)
・第1キー:gの値の昇順
・第2キー:gの値の昇順
【0095】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、ステップS6002の条件に該当する組合せが存在する場合にステップS6004に進み、ステップS6002の条件に該当する組合せが存在しない場合にはステップS700に進む(ステップS6003)。
【0096】
ステップS6002の条件に該当する組合せが存在する場合(ステップS6003:Yes)、フィードバック信号割当決定部110は、nPUCCH(2)(u)=選択した組み合わせに含まれるgの値、Noffset,CQI(u)=選択した組み合わせに含まれるgの値とする(ステップS6004)。このとき、フィードバック信号割当決定部110は、MIMOサポートするUEのみに対して、Noffset,RI(u)=0とする。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、選択した組み合わせを集合suから削除する(ステップS6006)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、集合su内に存在するg=xである組合せのうち、gの値がz,z+N(u),z+2N(u),・・・,z+(ceil(160/N(u))−1)×N(u),q,q+N(u),q+2N(u),・・・,q+(ceil(160/N(u))−1)×N(u)である組合せを削除する(ステップS6008)。この後、本処理6(ステップS2300)を終了する。
【0097】
一方、ステップS6002の条件に該当する組合せが存在しない場合(ステップS6003:No)、フィードバック信号割当決定部110は、更新対象UEを用いて集合Uallをリセットし、最小CQI/PMI送信周期を持つ更新対象UEを対象に、CQI/PMI送信周期を更新する(ステップS700)。この後、図3のステップS200へ戻る。CQI/PMI送信周期の更新処理(ステップS700)は後述する。
【0098】
続いて、図14を用いて上記ステップS700の処理の詳細を説明する。図14において、フィードバック信号割当決定部110は、更新対象UEのNの最小値=2であるか否かを判断する(ステップS702)。フィードバック信号割当決定部110は、更新対象UEのNの最小値=2であると判断した場合(ステップS702:Yes)、以下の更新基準で更新対象UEのCQI/PMI送信周期N(u)を更新する(ステップS704)。
(更新基準)
・Nが2msであり、かつ、SRS送信周期が2msである更新対象UEに対して、CQI/PMI送信周期N(u)を10msに更新する。
・Nが2msであり、かつ、SRS送信周期が2msでない更新対象UEに対して、CQI/PMI送信周期N(u)を5msに更新する。
【0099】
一方、フィードバック信号割当決定部110は、更新対象UEのNの最小値=2でないと判断した場合(ステップS702:No)、更新対象UEのNの最小値=160であるか否かを判断する(ステップS706)。フィードバック信号割当決定部110は、更新対象UEのNの最小値=160でないと判断した場合(ステップS706:No)、最小Nの更新対象UEに対して、該最小Nからシステムサポートする次のCQI/PMI送信周期へ、CQI/PMI送信周期N(u)を更新する(ステップS708)。ステップS704またはステップS708に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、Nが変更されたUEuに対して、Faperiodic(u)=1、Fsubband‐CQI(u)=0を設定する(ステップS710)。そして本フローチャートは終了する。
【0100】
一方、フィードバック信号割当決定部110は、更新対象UEのNの最小値=160であると判断した場合(ステップS706:Yes)、Buffer Queue長の降順に、「NSCRB×NRB(2)(max)−コピー対象UE数」個の更新対象UEを選択し、この選択結果の更新対象UEを対象にして集合Uallをリセットする。この後、図3のステップS200へ戻る。
【0101】
以上、図10乃至図14に示すように、フィードバック信号割当決定部110は、更新対象UEを対象に、送信制御情報を決定している。このとき、対象UEのN(u)が2msの場合、CQI/PMIの送信時間と当該対象UEのSRS送信タイミングとが重ならないようにNoffset,CQI(u)を決定している。また、MIMOサポートするUEに対し、Noffset,RI(u)=0としている。
【0102】
一方、対象UEのN(u)が2ms以外の場合、CQI/PMIの送信時間と当該対象UEのSRS送信タイミングとが重ならないようにNoffset,CQI(u)を決定している。また、MIMOサポートするUEに対し、Noffset,RI(u)≠0と初期化している。
【0103】
図15(a)および図15(b)は、端末のCQI/PMI送信制御情報決定時のパラメータ決定順序を模式的に表したものである。フィードバック信号割当決定部110は、先にPUCCH format2のcyclic shift index(PUCCH format ID)を増やして、候補UEに付与し、その後、送信SubframeのOffset値を増やして順次に候補UEに付与するようにしている。即ち、フィードバック信号割当決定部110は、CQI/RI/PMIの送信制御を行う際、図15(a)に示すような決定順序で、パラメータを決定している。
【0104】
一方、図15(b)に示す決定順序は、先に送信SubframeのOffset値を増やして順次に候補UEに付与し、その後、PUCCH format2のcyclic shift indexを増やして候補UEに付与するものである。当該決定順序に従えば、候補UEに付与するPUCCH format2のcyclic shift indexの数を最小化することができるが、SubframeあたりPUCCHに利用される無線リソース(つまり、SubframeあたりPUCCHに利用されるRB数)は一定となる。SubframeあたりPUCCHに利用されるRB数=[(候補UEに付与するPUCCH format2のcyclic shift indexの数/NSCRB)]。但し、[x]は、xの切り上げである。[(候補UEに付与するPUCCH format2のcyclic shift indexの数/NSCRB)]×NSCRB>>候補UEに付与するPUCCH format2のcyclic shift indexの数の場合、余計にCQI/RI/PMIに必要以上な無線リソースを割り当てることより、無線リソース利用効率を低下させてしまう恐れがある。
【0105】
即ち、フィードバック信号割当決定部110は、無線リソース利用効率の低下を避けるため、図15(b)のパラメータ決定順序ではなく、図15(a)のパラメータ決定順序に従って、パラメータを決定している。従って、SubframeあたりPUCCHに利用される無線リソースが変動し、無線リソースを有効利用することができる。
【0106】
図16は、ΔTCQI/RI/PMI期間中の新たにRRC statesがRRC_connectedになったUEを対象(以下、新たに対象となったUEと称する)に、CQI/RI/PMI送信制御情報を決定する動作である。
図16において、フィードバック信号割当決定部110は、集合suは空集合であるか判定する(ステップS900)。この結果、集合suが空集合である場合には本フローチャートを終了する。一方、集合suが空集合でない場合にはステップS902に進む。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、新たに対象となったUEのCQI/PMI送信周期の初期値を決定する(ステップS902)。この初期値の決定手順は、図4に示すステップ手順(ステップS100)と同様である。もしくは、この初期値は図6に示すステップS1100で決定したCQI/PMI送信周期を利用する。
【0107】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、新たに対象となったUEに決定したCQI/PMI送信周期Nが2msであるか否かを判断する(ステップS903)。
【0108】
新たに対象となったUEに決定したCQI/PMI送信周期Nが2msでない場合(ステップS903:No)、フィードバック信号割当決定部110は、集合suから、gの値が集合set_SRSに含まれない値であって、かつ、gの値<N(u)である組合せを選択する(ステップS904)。但し、該当する組合せが複数存在する場合、以下の選択基準で組合せを2つ選択する。この後、ステップS906へ進む。
(選択基準)
・第1キー:gの値の昇順
・第2キー:gの値の昇順
【0109】
一方、新たに対象となったUEに決定したCQI/PMI送信周期Nが2msである場合(ステップS903:Yes)、フィードバック信号割当決定部110は、集合suから、以下の選択基準で組合せを1つ選択する(ステップS905)。この後、ステップS906へ進む。
(選択基準)
・新たに対象となったUEのSRS送信Offsetが奇数である場合、偶数のgを他のUEに付与していないgと、2より小さいgとを含む組合せを選択する。
・新たに対象となったUEのSRS送信Offsetが偶数である場合、奇数のgを他のUEに付与していないgと、2より小さいgとを含む組合せを選択する。
・該当する組合せが複数存在する場合は、gの昇順で1つの組合せを選択する。
【0110】
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、ステップS904又はS905の条件に該当する組合せが存在する場合(ステップS906:Yes)にステップS908に進み、ステップS904の条件に該当する組合せもステップS905の条件に該当する組合せも両方とも存在しない場合(ステップS906:No)にはステップS907に進む。
【0111】
ステップS907では、フィードバック信号割当決定部110は、新たに対象となったUEのCQI/PMI送信周期Nが160msであるか否かを判断する。この結果、新たに対象となったUEのCQI/PMI送信周期Nが160msである場合、本フローチャートを終了する。一方、新たに対象となったUEのCQI/PMI送信周期Nが160msでない場合、フィードバック信号割当決定部110は、ステップS700に進む。ステップS700の処理は上記図14と同じである。ステップS700の後、ステップS903に戻る。
【0112】
一方、ステップS908では、フィードバック信号割当決定部110は、新たに対象となったUEuがMIMOをサポートするか否かを判断する。この結果、新たに対象となったUEuがMIMOをサポートしない場合はステップS909に進み、新たに対象となったUEuがMIMOをサポートする場合はステップS910に進む。
【0113】
ステップS910では、フィードバック信号割当決定部110は、ステップS904の条件に該当する組合せが1つだけ存在するか否かを判断する。この結果、ステップS904の条件に該当する組合せが1つだけ存在する場合はステップS912に進み、ステップS904の条件に該当する組合せが2つ存在する場合はステップS918に進む。
【0114】
ステップS912では、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,RI(u)=0、Faperiodic(u)=1、MRI(u)=UEuのRI変動周期とする。この後、ステップS916に進む。
【0115】
ステップS918では、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,RI(u)=−(大きいgの値−小さいgの値)とする。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、nPUCCH(2)(u)=選択した組み合わせに含まれるgの値、Noffset,CQI(u)=選択した組み合わせに含まれる大きいgの値とする(ステップS920)。この後、ステップS916に進む。
【0116】
ステップS908の結果、新たに対象となったUEuがMIMOをサポートしない場合(ステップS908:No)、該当する1つの組合せに対して、フィードバック信号割当決定部110は、nPUCCH(2)(u)=選択した組み合わせに含まれるgの値、Noffset,CQI(u)=選択した組み合わせに含まれるgの値とする。但し、該当する組合せが複数ある場合は、gの昇順で1つの組合せを選択する。この後、ステップS916に進む。
【0117】
ステップS916では、フィードバック信号割当決定部110は、集合su内に存在するg=xである組合せのうち、gの値がz,z+N(u),z+2N(u),・・・,z+(ceil(160/N(u))−1)×N(u),q,q+N(u),q+2N(u),・・・,q+(ceil(160/N(u))−1)×N(u)である組合せを削除する。この後、本フローチャートを終了する。
【0118】
以下、具体例1として、信号割当装置10の全体の動作を説明する。なお、本例において、UEの数は5(UE1,UE2、UE3、UE4、UE5)、何れのUEもMIMOをサポートし、各UEの最新(前回)のCQI/PMI/RI送信制御情報は以下の通りであるものとする。また、K=1と仮定する。
【0119】
(UE1の最新のCQI/PMI/RI送信制御情報)
(1)=5ms、Noffset,CQI(1)=1、nPUCCH(2)(1)=0、MRI(1)=1、Noffset,RI(1)=−1、Faperiodic(1)=0、Fsubband−CQI(1)=1
(UE2の最新のCQI/PMI/RI送信制御情報)
(2)=10ms、Noffset,CQI(2)=3、nPUCCH(2)(2)=0、MRI(2)=1、Noffset,RI(2)=−1、Faperiodic(2)=0、Fsubband−CQI(2)=1
(UE3の最新のCQI/PMI/RI送信制御情報)
(3)=5ms、Noffset,CQI(3)=1、nPUCCH(2)(3)=0、MRI(3)=1、Noffset,RI(3)=−1、Faperiodic(3)=0、Fsubband−CQI(3)=1
(UE4の最新のCQI/PMI/RI送信制御情報)
(4)=10ms、Noffset,CQI(4)=3、nPUCCH(2)(4)=1、MRI(4)=1、Noffset,RI(4)=−1、Faperiodic(4)=0、Fsubband−CQI(4)=1
(UE5の最新のCQI/PMI/RI送信制御情報)
(5)=10ms、Noffset,CQI(5)=1、nPUCCH(2)(5)=2、MRI(5)=1、Noffset,RI(5)=−1、Faperiodic(5)=0、Fsubband−CQI(5)=1
【0120】
また、今回のCQI/PMI送信周期初期値の決定において、UE1のCQI/PMIの値は5ms、UE2のCQI/PMIの値は2ms、UE3、UE4、UE5のCQI/PMIの値は10msとなったと仮定する。
以上の条件のもと、上記説明した手順通りにUEに関連パラメータを決定する。
【0121】
(集合suの初期化)
簡単のため、CQI/PMI送信に使われるPUCCH format 2のCyclic Shift IDの上限値を2と仮定する。その場合、集合suの要素を以下の通りに初期化する。
{g=0,g=160,g=0}、{g=0,g=160,g=1}、{g=0,g=160,g=2}、...、{g=0,g=160,g=159}、
{g=1,g=160,g=0}、{g=1,g=160,g=1}、{g=1,g=160,g=2}、...、{g=1,g=160,g=159}、{g=2,g=160,g=0}、{g=2,g=160,g=1}、{g=2,g=160,g=2}、...、{g=2,g=160,g=159}
【0122】
(集合suの更新)
今回のUE1のCQI/PMI送信周期(5ms)は、最新(前回)の送信周期(5ms)と同一であるため、UE1の前回制御情報(関連パラメータ)をコピーして、集合suの要素{g=0,g=160,g=0*5}、{g=0,g=160,g=1*5}、{g=0,g=160,g=2*5}、...、{g=0,g=160,g=(ceil(160/5)-1)*5}、{g=0,g=160,g=0*5+1}、{g=0,g=160,g=1*5+1}、{g=0,g=160,g=2*5+1}、...、{g=0,g=160,g=(ceil(160/5)-1)*5+1}、を削除する。この結果、更新した集合suに以下の要素が残る。
{g=0,g=160,g=2〜4}、{g=0,g=160,g=7〜9}、{g=0,g=160,g=12〜14}、{g=0,g=160,g=17〜19}、{g=0,g=160,g=22〜24}、{g=0,g=160,g=27〜29}、{g=0,g=160,g=32〜34}、{g=0,g=160,g=37〜39}、{g=0,g=160,g=42〜44}、{g=0,g=160,g=47〜49}、{g=0,g=160,g=52〜54}、{g=0,g=160,g=57〜59}、{g=0,g=160,g=62〜64}、{g=0,g=160,g=67〜69}、{g=0,g=160,g=72〜74}、{g=0,g=160,g=77〜79}、{g=0,g=160,g=82〜84}、{g=0,g=160,g=87〜89}、{g=0,g=160,g=92〜94}、{g=0,g=160,g=97〜99}、{g=0,g=160,g=102〜104}、{g=0,g=160,g=107〜109}、{g=0,g=160,g=112〜114}、{g=0,g=160,g=117〜119}、{g=0,g=160,g=122〜124}、{g=0,g=160,g=127〜129}、{g=0,g=160,g=132〜134}、{g=0,g=160,g=137〜139}、{g=0,g=160,g=142〜144}、{g=0,g=160,g=147〜149}、{g=0,g=160,g=152〜154}、{g=0,g=160,g=157〜159}、{g=1,g=160,g=0〜159}、{g=2,g=160,g=0〜159}
【0123】
今回のUE2のCQI/PMI送信周期(2ms)は、最新(前回)の送信周期(10ms)と異なるため、集合suの更新は行わない。
今回のUE3のCQI/PMI送信周期(10ms)は、最新(前回)の送信周期(5ms)と異なるため、集合suの更新は行わない。
今回のUE4のCQI/PMI送信周期(10ms)は、最新(前回)の送信周期(10ms)と同一であるため、UE4の前回制御情報(関連パラメータ)をコピーして、集合suの要素{g=1,g=160,g=0*10+3}、{g=1,g=160,g=1*10+3}、{g=1,g=160,g=2*10+3}、...、{g=1,g=160,g=(ceil(160/10)-1)*10+3}、{{g=1,g=160,g=0*10+2}、{g=1,g=160,g=1*10+2}、{g=1,g=160,g=2*10+2}、...、{g=1,g=160,g=(ceil(160/10)-1)*10+2}を削除する。この結果、更新した集合suに以下の要素が残る。
{g=0,g=160,g=2〜4}、{g=0,g=160,g=7〜9}、{g=0,g=160,g=12〜14}、{g=0,g=160,g=17〜19}、{g=0,g=160,g=22〜24}、{g=0,g=160,g=27〜29}、{g=0,g=160,g=32〜34}、{g=0,g=160,g=37〜39}、{g=0,g=160,g=42〜44}、{g=0,g=160,g=47〜49}、{g=0,g=160,g=52〜54}、{g=0,g=160,g=57〜59}、{g=0,g=160,g=62〜64}、{g=0,g=160,g=67〜69}、{g=0,g=160,g=72〜74}、{g=0,g=160,g=77〜79}、{g=0,g=160,g=82〜84}、{g=0,g=160,g=87〜89}、{g=0,g=160,g=92〜94}、{g=0,g=160,g=97〜99}、{g=0,g=160,g=102〜104}、{g=0,g=160,g=107〜109}、{g=0,g=160,g=112〜114}、{g=0,g=160,g=117〜119}、{g=0,g=160,g=122〜124}、{g=0,g=160,g=127〜129}、{g=0,g=160,g=132〜134}、{g=0,g=160,g=137〜139}、{g=0,g=160,g=142〜144}、{g=0,g=160,g=147〜149}、{g=0,g=160,g=152〜154}、{g=0,g=160,g=157〜159}、{g=1,g=160,g=0〜1}、{g=1,g=160,g=4〜11}、{g=1,g=160,g=14〜21}{g=1,g=160,g=24〜31}、{g=1,g=160,g=34〜41}、{g=1,g=160,g=44〜51}、{g=1,g=160,g=54〜61}、{g=1,g=160,g=64〜71}、{g=1,g=160,g=74〜81}、{g=1,g=160,g=84〜91}、{g=1,g=160,g=94
〜101}、{g=1,g=160,g=104〜111}、{g=1,g=160,g=114〜121}、{g=1,g=160,g=124〜131}、{g=1,g=160,g=134〜141}、{g=1,g=160,g=144〜151}、{g=1,g=160,g=154〜159}{g=2,g=160,g=0〜159}
【0124】
今回のUE5のCQI/PMI送信周期(10ms)は、最新(前回)の送信周期(10ms)と同一であるため、UE5の前回制御情報(関連パラメータ)をコピーして、集合suの要素{g=2,g=160,g=0*10}、{g=2,g=160,g=1*10}、{g=2,g=160,g=2*10}、...、{g=2,g=160,g=(ceil(160/10)-1)*10}、{{g=2,g=160,g=0*10+1}、{g=2,g=160,g=1*10+1}、{g=2,g=160,g=2*10+1}、...、{g=2,g=160,g=(ceil(160/10)-1)*10+1}を削除する。この結果、更新した集合suに以下の要素が残る。
{g=0,g=160,g=2〜4}、{g=0,g=160,g=7〜9}、{g=0,g=160,g=12〜14}、{g=0,g=160,g=17〜19}、{g=0,g=160,g=22〜24}、{g=0,g=160,g=27〜29}、{g=0,g=160,g=32〜34}、{g=0,g=160,g=37〜39}、{g=0,g=160,g=42〜44}、{g=0,g=160,g=47〜49}、{g=0,g=160,g=52〜54}、{g=0,g=160,g=57〜59}、{g=0,g=160,g=62〜64}、{g=0,g=160,g=67〜69}、{g=0,g=160,g=72〜74}、{g=0,g=160,g=77〜79}、{g=0,g=160,g=82〜84}、{g=0,g=160,g=87〜89}、{g=0,g=160,g=92〜94}、{g=0,g=160,g=97〜99}、{g=0,g=160,g=102〜104}、{g=0,g=160,g=107〜109}、{g=0,g=160,g=112〜114}、{g=0,g=160,g=117〜119}、{g=0,g=160,g=122〜124}、{g=0,g=160,g=127〜129}、{g=0,g=160,g=132〜134}、{g=0,g=160,g=137〜139}、{g=0,g=160,g=142〜144}、{g=0,g=160,g=147〜149}、{g=0,g=160,g=152〜154}、{g=0,g=160,g=157〜159}、{g=1,g=160,g=0〜1}、{g=1,g=160,g=4〜11}、{g=1,g=160,g=14〜21}{g=1,g=160,g=24〜31}、{g=1,g=160,g=34〜41}、{g=1,g=160,g=44〜51}、{g=1,g=160,g=54〜61}、{g=1,g=160,g=64〜71}、{g=1,g=160,g=74〜81}、{g=1,g=160,g=84〜91}、{g=1,g=160,g=94
〜101}、{g=1,g=160,g=104〜111}、{g=1,g=160,g=114〜121}、{g=1,g=160,g=124〜131}、{g=1,g=160,g=134〜141}、{g=1,g=160,g=144〜151}、{g=1,g=160,g=154〜159}{g=2,g=160,g=2〜9}、{g=2,g=160,g=12〜19}、{g=2,g=160,g=22〜29}、{g=2,g=160,g=32〜39}、{g=2,g=160,g=42〜49}、{g=2,g=160,g=52〜59}、{g=2,g=160,g=62〜69}、{g=2,g=160,g=72〜79}、{g=2,g=160,g=82〜89}、{g=2,g=160,g=92〜99}、{g=2,g=160,g=102〜109}、{g=2,g=160,g=112〜119}、{g=2,g=160,g=122〜129}、{g=2,g=160,g=132〜139}、{g=2,g=160,g=142〜149}、{g=2,g=160,g=152〜159}
【0125】
(UE2、UE3を対象とし、制御情報(関連パラメータ)を決定)
UE2のCQI/PMI送信周期は2msであるため、UE2のSRS送信SubframeのOffset値を3と仮定した場合、奇数のgを他のUEに付与していないgと、2より小さいgとを含む組合せを選択する。この例では、該当する組合せが存在しないため、UE2のCQI/PMI送信周期を更新する。ここで、UE2のSRS信号送信周期≠2msと仮定する場合、UE2のCQI/PMI送信周期を5msに更新する。UE2の関連パラメータを決定するため、gが5より小さい組合せを集合suから選択する。選択した組合せを以下に示す。
{g=0,g=160,g=2〜4}、{g=1,g=160,g=0〜1}、{g=1,g=160,g=4}、{g=2,g=160,g=2〜4}
この選択した組合せから、{g=1,g=160,g=0〜1}を利用して、UE2の関連パラメータを以下の通りに決定する。
(2)=5ms、Noffset,CQI(2)=1、nPUCCH(2)(2)=1、MRI(2)=1、Noffset,RI(2)=−1、Faperiodic(2)=1、Fsubband−CQI(2)=1
【0126】
UE2の関連パラメータが決定された後に、集合suの要素{g=1,g=160,g=0*5}、{g=1,g=160,g=1*5}、{g=1,g=160,g=2*5}、...、{g=1,g=160,g=(ceil(160/5)-1)*5}、{g=1,g=160,g=0*5+1}、{g=1,g=160,g=1*5+1}、{g=1,g=160,g=2*5+1}、...、{g=1,g=160,g=(ceil(160/5)-1)*5+1}を削除する。この結果、更新した集合suに以下の要素が残る。
{g=0,g=160,g=2〜4}、{g=0,g=160,g=7〜9}、{g=0,g=160,g=12〜14}、{g=0,g=160,g=17〜19}、{g=0,g=160,g=22〜24}、{g=0,g=160,g=27〜29}、{g=0,g=160,g=32〜34}、{g=0,g=160,g=37〜39}、{g=0,g=160,g=42〜44}、{g=0,g=160,g=47〜49}、{g=0,g=160,g=52〜54}、{g=0,g=160,g=57〜59}、{g=0,g=160,g=62〜64}、{g=0,g=160,g=67〜69}、{g=0,g=160,g=72〜74}、{g=0,g=160,g=77〜79}、{g=0,g=160,g=82〜84}、{g=0,g=160,g=87〜89}、{g=0,g=160,g=92〜94}、{g=0,g=160,g=97〜99}、{g=0,g=160,g=102〜104}、{g=0,g=160,g=107〜109}、{g=0,g=160,g=112〜114}、{g=0,g=160,g=117〜119}、{g=0,g=160,g=122〜124}、{g=0,g=160,g=127〜129}、{g=0,g=160,g=132〜134}、{g=0,g=160,g=137〜139}、{g=0,g=160,g=142〜144}、{g=0,g=160,g=147〜149}、{g=0,g=160,g=152〜154}、{g=0,g=160,g=157〜159}、{g=1,g=160,g=4}、{g=1,g=160,g=7〜9}、{g=1,g=160,g=14、17〜19}{g=1,g=160,g=24、27〜29}、{g=1,g=160,g=34、37〜39}、{g=1,g=160,g=44、47〜49}、{g=1,g=160,g=54、57〜59}、{g=1,g=160,g=64、67〜69}、{g=1,g=160,g=74、77〜79}、{g=1,g=160,g=84、87〜8
9}、{g=1,g=160,g=94、97〜99}、{g=1,g=160,g=104、107〜109}、{g=1,g=160,g=114、117〜119}、{g=1,g=160,g=124、127〜129}、{g=1,g=160,g=134、137〜139}、{g=1,g=160,g=144、147〜149}、{g=1,g=160,g=154、157〜159}{g=2,g=160,g=2〜9}、{g=2,g=160,g=12〜19}、{g=2,g=160,g=22〜29}、{g=2,g=160,g=32〜39}、{g=2,g=160,g=42〜49}、{g=2,g=160,g=52〜59}、{g=2,g=160,g=62〜69}、{g=2,g=160,g=72〜79}、{g=2,g=160,g=82〜89}、{g=2,g=160,g=92〜99}、{g=2,g=160,g=102〜109}、{g=2,g=160,g=112〜119}、{g=2,g=160,g=122〜129}、{g=2,g=160,g=132〜139}、{g=2,g=160,g=142〜149}、{g=2,g=160,g=152〜159}
【0127】
UE3の関連パラメータを決定するため、gが10より小さい組合せを集合suから選択する。選択した組合せを以下に示す。選択した組合せを以下に示す。ここで、UE3のSRS信号送信周期を5ms、Offsetを0と仮定する。
{g=0,g=160,g=2〜4}、{g=0,g=160,g=7〜9}、{g=1,g=160,g=4}、{g=1,g=160,g=7〜9}、{g=2,g=160,g=2〜9}
この選択した組合せから、{g=0,g=160,g=2〜3}を利用して、UE3の関連パラメータを以下の通りに決定する。
(3)=10ms、Noffset,CQI(3)=3、nPUCCH(2)(3)=0、MRI(2)=1、Noffset,RI(2)=−1、Faperiodic(2)=0、Fsubband−CQI(2)=1
【0128】
UE3の関連パラメータが決定された後に、集合suの要素{g=0,g=160,g=0*10+2}、{g=0,g=160,g=1*10+2}、{g=0,g=160,g=2*10+2}、...、{g=0,g=160,g=(ceil(160/10)-1)*10+2}、{g=0,g=160,g=0*10+3}、{g=0,g=160,g=1*10+3}、{g=0,g=160,g=2*10+3}、...、{g=0,g=160,g=(ceil(160/10)-1)*10+3}を削除する。この結果、更新した集合suに以下の要素が残る。
{g=0,g=160,g=4}、{g=0,g=160,g=7〜9}、{g=0,g=160,g=14}、{g=0,g=160,g=17〜19}、{g=0,g=160,g=24}、{g=0,g=160,g=27〜29}、{g=0,g=160,g=34}、{g=0,g=160,g=37〜39}、{g=0,g=160,g=44}、{g=0,g=160,g=47〜49}、{g=0,g=160,g=54}、{g=0,g=160,g=57〜59}、{g=0,g=160,g=64}、{g=0,g=160,g=67〜69}、{g=0,g=160,g=74}、{g=0,g=160,g=77〜79}、{g=0,g=160,g=84}、{g=0,g=160,g=87〜89}、{g=0,g=160,g=94}、{g=0,g=160,g=97〜99}、{g=0,g=160,g=104}、{g=0,g=160,g=107〜109}、{g=0,g=160,g=114}、{g=0,g=160,g=117〜119}、{g=0,g=160,g=124}、{g=0,g=160,g=127〜129}、{g=0,g=160,g=134}、{g=0,g=160,g=137〜139}、{g=0,g=160,g=144}、{g=0,g=160,g=147〜149}、{g=0,g=160,g=154}、{g=0,g=160,g=157〜159}、{g=1,g=160,g=4}、{g=1,g=160,g=7〜9}、{g=1,g=160,g=14、17〜19}{g=1,g=160,g=24、27〜29}、{g=1,g=160,g=34、37〜39}、{g=1,g=160,g=44、47〜49}、{g=1,g=160,g=54、57〜59}、{g=1,g=160,g=64、67〜69}、{g=1,g=160,g=74、77〜79}、{g=1,g=160,g=84、87〜89}、{g=1,g=160,g=94、97〜99}、{g=1,g=160,g=104、107〜
109}、{g=1,g=160,g=114、117〜119}、{g=1,g=160,g=124、127〜129}、{g=1,g=160,g=134、137〜139}、{g=1,g=160,g=144、147〜149}、{g=1,g=160,g=154、157〜159}{g=2,g=160,g=2〜9}、{g=2,g=160,g=12〜19}、{g=2,g=160,g=22〜29}、{g=2,g=160,g=32〜39}、{g=2,g=160,g=42〜49}、{g=2,g=160,g=52〜59}、{g=2,g=160,g=62〜69}、{g=2,g=160,g=72〜79}、{g=2,g=160,g=82〜89}、{g=2,g=160,g=92〜99}、{g=2,g=160,g=102〜109}、{g=2,g=160,g=112〜119}、{g=2,g=160,g=122〜129}、{g=2,g=160,g=132〜139}、{g=2,g=160,g=142〜149}、{g=2,g=160,g=152〜159}
【0129】
なお、新規に、CQI/PMI送信周期5msのUE6(MIMOをサポート)の関連パラメータを決定するときは、上記集合suを利用する。例えば、UE6のSRS送信SubframeのOffset値は3、SRS送信周期を5msと仮定した場合、UE6の関連パラメータを決定するため、gが5より小さい組合せを集合suから選択する。選択した組合せを以下に示す。
{g=0,g=160,g=4}{g=1,g=160,g=4}、{g=2,g=160,g=2〜4}
この選択した組合せから{g=2,g=160,g=2〜3}を利用してUE6の関連パラメータを決定し、集合suを更新する。なお、更新したsuは以下の組合せを含む。
{g=0,g=160,g=4}、{g=0,g=160,g=7〜9}、{g=0,g=160,g=14}、{g=0,g=160,g=17〜19}、{g=0,g=160,g=24}、{g=0,g=160,g=27〜29}、{g=0,g=160,g=34}、{g=0,g=160,g=37〜39}、{g=0,g=160,g=44}、{g=0,g=160,g=47〜49}、{g=0,g=160,g=54}、{g=0,g=160,g=57〜59}、{g=0,g=160,g=64}、{g=0,g=160,g=67〜69}、{g=0,g=160,g=74}、{g=0,g=160,g=77〜79}、{g=0,g=160,g=84}、{g=0,g=160,g=87〜89}、{g=0,g=160,g=94}、{g=0,g=160,g=97〜99}、{g=0,g=160,g=104}、{g=0,g=160,g=107〜109}、{g=0,g=160,g=114}、{g=0,g=160,g=117〜119}、{g=0,g=160,g=124}、{g=0,g=160,g=127〜129}、{g=0,g=160,g=134}、{g=0,g=160,g=137〜139}、{g=0,g=160,g=144}、{g=0,g=160,g=147〜149}、{g=0,g=160,g=154}、{g=0,g=160,g=157〜159}、{g=1,g=160,g=4}、{g=1,g=160,g=7〜9}、{g=1,g=160,g=14、17〜19}{g=1,g=160,g=24、27〜29}、{g=1,g=160,g=34、37〜39}、{g=1,g=160,g=44、47〜49}、{g=1,g=160,g=54、57〜59}、{g=1,g=160,g=64、67〜69}、{g=1,g=160,g=74、77〜79}、{g=1,g=160,g=84、87〜89}、{g=1,g=160,g=94、97〜99}、{g=1,g=160,g=104、107〜
109}、{g=1,g=160,g=114、117〜119}、{g=1,g=160,g=124、127〜129}、{g=1,g=160,g=134、137〜139}、{g=1,g=160,g=144、147〜149}、{g=1,g=160,g=154、157〜159}{g=2,g=160,g=4〜6、9}、{g=2,g=160,g=14〜16、19}、{g=2,g=160,g=24〜26、29}、{g=2,g=160,g=34〜36、39}、{g=2,g=160,g=44〜46、49}、{g=2,g=160,g=54〜56、59}、{g=2,g=160,g=64〜66、69}、{g=2,g=160,g=74〜76、79}、{g=2,g=160,g=84〜86、89}、{g=2,g=160,g=94〜96、99}、{g=2,g=160,g=104〜106、109}、{g=2,g=160,g=114〜116、119}、{g=2,g=160,g=124〜126、129}、{g=2,g=160,g=134〜136、139}、{g=2,g=160,g=144〜146、149}、{g=2,g=160,g=154〜156、159}
【0130】
続いて、具体例2として、パラメータ決定順序を説明する。なお、本例において、UE数は、2msのUEは20人(機)、5msのUEは20人、10msのUEは20人であるものとする。また、Pは利用できるRB数(P=2とする)、mはPUCCH format ID、nはCQIの送信Subframe Offsetである。
【0131】
信号割当装置10のパラメータ決定順序(図15(a)の場合、2msのUE20人は、m=0〜9、n=0、1を使う。5msのUEのうち14人は、m=10〜23、n=0を使う。5msのUEのうち6人は、m=10〜15、n=1を使う。10msのUEのうち8人は、m=16〜23、n=1を使う。10msのUEのうち12人は、m=10〜21、n=2を使う。従って、サブフレーム毎のCQI/PMI/RIフィードバック用RB数は以下のようになる。
(各サブフレームの使用RB数)
Subframe0:2RB
Subframe1:2RB
Subframe2:2RB
Subframe3:0RB
Subframe4:0RB
従って、CQI/PMI/RIフィードバック用リソースの割合は、以下のように算出される。
(CQI/PMI/RIフィードバック用リソースの割合)
CQI/PMI/RIフィードバック用リソースの割合=(2+2+2+0+0)/50×5=6/250となる。
【0132】
一方、パラメータ決定順序(図15(b)の場合、2msのUE20人は、m=0〜9、n=0、1を使う。5msのUE20人は、m=10〜13、n=0〜4を使う。10msのUE20人は、m=14〜15、n=0〜9を使う。従って、サブフレーム毎のCQI/PMI/RIフィードバック用RB数は以下のようになる。
(各サブフレームのCQI/PMI/RIフィードバック用RB数)
Subframe毎:2RB
従って、CQI/PMI/RIフィードバック用ソースの割合は、以下のように算出される。
(CQI/PMI/RIフィードバック用リソースの割合)
CQI/PMI/RIフィードバック用リソースの割合=(2)/50=2/50となる。
【0133】
6/250<2/50が示すように、図15(b)に比べ(図15(a)の方が、CQI/PMI/RIフィードバック用リソースの割合が少なく、無線リソースを有効利用することができる。
【0134】
以上、本発明の一実施形態による信号割当装置10によれば、前回と同じフィードバック信号の送信周期N(u)であり、かつ、前回と同じ送信繰り返し回数K(u)であるUEについては、前回決定した関連パラメータを今回の関連パラメータとして決定するため、当該UEに対しては、再度、RRCメッセージを用いて今回決定した関連パラメータを通知する必要がなくなる。従って、本発明によれば、RRCメッセージの通知量を削減することが可能になるため、フィードバック信号に係る関連パラメータの通知に起因する周波数利用効率低下を抑制することができるようになる。
【0135】
なお、フィードバック信号に係る関連パラメータの通知に起因する周波数利用効率低下を抑制する他の手段として、UEのグループ化によるRRCメッセージの通知量を削減する手段(UEをグループ化し、ある通知タイミングにおいては、特定のグループのみ関連パラメータを通知する手段)も考えられる。しかしながら、UEのグループ化によるRRCメッセージの通知量を削減する手段を適用した場合、グループ化による分割損が発生し得る。従って、CQI/PMI/RIフィードバック信号に必要以上の無線リソースが割り当てられる恐れがあるため、周波数利用効率が低下する恐れもある。つまり、本発明は、UEのグループ化によるRRCメッセージの通知量を削減する手段よりも、関連パラメータの通知に起因する周波数利用効率低下を抑制する手段として有利である。
【0136】
また、本発明の一実施形態による信号割当装置10によれば、UEのCQI/PMI送信制御情報決定時のパラメータ決定順序として、先にPUCCH format2のcyclic shift indexを増やして順次に候補端末に付与し、その後、送信SubframeのOffset値を増やして順次に候補端末に付与するため、SubframeあたりPUCCHに利用される無線リソースが変動し、無線リソースを有効利用することができるようになる。
【0137】
なお、本発明の一実施形態による信号割当装置10の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の一実施形態による信号割当装置10の各処理に係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0138】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0139】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0140】
1 基地局装置 2 UE(移動局端末)10 信号割当装置 100 入力情報制御部 110 フィードバック信号割当決定部 120 フィードバック信号受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動局端末から基地局に送信されるフィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てる信号割当装置において、
移動局端末の推定ドップラ周波数、コヒーレンス時間決定用の係数、および、前記フィードバック信号に割り当てるリソースブロックの上限値を取得する入力情報制御部と、
前記入力情報制御部によって取得された前記推定ドップラ周波数、前記係数、および、前記上限値に応じて、前記フィードバック信号の送信周期、前記フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数、および、前記フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックスを前記フィードバック信号に係る関連パラメータとして移動局端末毎に決定するフィードバック信号割当決定部と
を備え、
前記フィードバック信号割当決定部は、
今回決定した前記フィードバック信号の送信周期が前回決定した前記フィードバック信号の送信周期と同一であり、かつ、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と同一である移動局端末に対して、前回決定した前記フィードバック信号に係る関連パラメータを今回の前記フィードバック信号に係る関連パラメータとして決定することを特徴とする信号割当装置。
【請求項2】
前記フィードバック信号割当決定部は、
割当可能な前記フィードバック信号に係る関連パラメータの組合せを要素とする集合であって、今回決定した前記フィードバック信号の送信周期が前回決定した前記フィードバック信号の送信周期と同一であり、かつ、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と同一である移動局端末に係る、前回決定した前記フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックス、前回決定した前記フィードバック信号の送信周期、および、前回決定した前記フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット以外のオフセットの組合せを要素とする集合の中から優先して、今回決定した前記フィードバック信号の送信周期が前回決定した前記フィードバック信号の送信周期と異なるか、もしくは、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と異なる移動局端末に対して、今回の前記フィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てることを特徴とする請求項1に記載の信号割当装置。
【請求項3】
前記フィードバック信号割当決定部は、
前記集合内に割当可能な前記フィードバック信号に係る関連パラメータが存在しない場合、今回決定した前記フィードバック信号の送信周期が前回決定した前記フィードバック信号の送信周期と異なるか、もしくは、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と異なる移動局端末に対して、移動局端末に決定した前記フィードバック信号の送信周期を更新して、前記フィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てることを特徴とする請求項2の信号割当装置。
【請求項4】
前記フィードバック信号割当決定部は、
移動局端末のSRS送信サブフレームと重ならないように前記フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセットを決定することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の信号割当装置。
【請求項5】
前記フィードバック信号割当決定部は、
サブバンドCQIを送信する場合、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数を固定して、前記フィードバック信号に係る関連パラメータを決定することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の信号割当装置。
【請求項6】
前記フィードバック信号割当決定部は、
前記フィードバック信号に係る関連パラメータを決定する全移動局端末の前記フィードバック信号の送信周期を同じ値に設定し、各移動局端末の移動速度に基づいて、サブバンドCQIを送信する場合の各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数を決定して、前記フィードバック信号に係る関連パラメータを決定することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の信号割当装置。
【請求項7】
前記フィードバック信号割当決定部は、
前記フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセットが増加する順を第1キーとして、前記フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックスが増加する順を第2キーとして、前記フィードバック信号に係る関連パラメータを決定することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の信号割当装置。
【請求項8】
移動局端末から基地局に送信されるフィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てる信号割当方法において、
移動局端末の推定ドップラ周波数、コヒーレンス時間決定用の係数、および、前記フィードバック信号に割り当てるリソースブロックの上限値を取得する入力情報制御ステップと、
前記入力情報制御ステップによって取得された前記推定ドップラ周波数、前記係数、および、前記上限値に応じて、前記フィードバック信号の送信周期、前記フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数、および、前記フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックスを前記フィードバック信号に係る関連パラメータとして移動局端末毎に決定するフィードバック信号割当決定ステップと
を備え、
前記フィードバック信号割当決定ステップは、
今回決定した前記フィードバック信号の送信周期が、前回決定した前記フィードバック信号の送信周期と同一であり、かつ、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と同一である移動局端末に対して、前回決定した前記フィードバック信号に係る関連パラメータを今回の前記フィードバック信号に係る関連パラメータとして決定することを特徴とする信号割当方法。
【請求項9】
移動局端末から基地局に送信されるフィードバック信号に係る関連パラメータを割り当てる信号割当装置のコンピュータに、
移動局端末の推定ドップラ周波数、コヒーレンス時間決定用の係数、および、前記フィードバック信号に割り当てるリソースブロックの上限値を取得する入力情報制御ステップと、
前記入力情報制御ステップによって取得された前記推定ドップラ周波数、前記係数、および、前記上限値に応じて、前記フィードバック信号の送信周期、前記フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット、各Bandwidth PartのSubband−CQIの送信繰り返し回数、および、前記フィードバック信号に使われるサイクリックシフトのインデックスを前記フィードバック信号に係る関連パラメータとして移動局端末毎に決定するフィードバック信号割当決定ステップと
を実行させるプログラムであって、
前記フィードバック信号割当決定ステップは、
今回決定した前記フィードバック信号の送信周期が、前回決定した前記フィードバック信号の送信周期と同一であり、かつ、今回決定した前記送信繰り返し回数が前回決定した前記送信繰り返し回数と同一である移動局端末に対して、前回決定した前記フィードバック信号に係る関連パラメータを今回の前記フィードバック信号に係る関連パラメータとして決定することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−66643(P2011−66643A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−214969(P2009−214969)
【出願日】平成21年9月16日(2009.9.16)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】