説明

個人アイコン提供システム及びその方法

使用者がネットワークを通じて接続すると、前記使用者に提供された個人アイコンの情報を収集する。そして、収集された個人アイコンの情報を、上記使用者端末機に伝送して該端末機に格納させる。その後、該端末機に格納された情報を用いて、上記ネットワーク上で使用者の個人アイコンを表示する。ここで、個人アイコンは、単層構造から構成することができる。従って、ネットワーク上のどの位置においても使用者の個人アイコンを容易に露出させることができ、特に、使用者の移動に連係して使用者を識別できる個人アイコンを迅速且つ容易に提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人アイコン(icon)提供システム及びその方法に係り、より詳細には、インターネットなどのネットワーク上で使用者別に個人アイコンを提供するシステム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの急速な普及に伴い、インターネットという同質の媒体を介して世界人を対象とする電子商取引がなされており、使用者間のコミュニケーション機能も次第に発達し、非常に多様な形態のコミュニケーションがインターネットを介してなされている。
【0003】
インターネットを用いる最も基本的なコミュニケーション形態である電子メールやファイル転送の外に、有線電話に取って代わるインターネット電話や、インターネットを用いた移動電話への短文メッセージ転送なども可能になってきた。また、インターネットを用いて多者間コミュニケーションであるチャットも可能になり、チャットにおいても文字を用いるレベルを超えて、音声チャットや画像チャットなども可能になった。
【0004】
このようなコミュニケーションに際して、インターネット利用者は、初期には単純にサイバー空間における匿名性に魅了されたが、次第に自身を表現したいという欲求を感じることになった。これら両方を充足させる手段としてアバター(avatar)が多く使われている。アバターとは、分身、化身を意味するもので、サイバー空間上で使用者の役割を代行するアニメーションキャラクターである。アバターは、多層構造からなっているため、表情や身振りの変化が可能である。例えば、アバターをいくつかの部分に分けて多層に重ねておき、各層の各部分を異なる動作としてそれぞれスライドさせることで、アバターの表情や身振りを表現できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このようなアバターは、多層構造からなってそのデータ容量が大きいため、使用者がインターネット上で移動する位置に連動して提供し難く、固定された所定のウェブページ上で提供されているのが一般的である。例えば、チャットサービスを提供するシステムで所定のアバターが使用者に提供された場合には、該チャットサービスシステムに接続した場合に限って当該アバターが使用でき、他のサービスを提供する第2のシステムに接続した場合には当該アバターを使用することができず、第2のシステムで他のアバターを新しく受けなければならない。
【0006】
なお、カフェ、ブログなどのコミュニティでは、複数の使用者が掲示板、資料室のような複数の位置にコンテンツを掲示しながら自身を表示したいという欲求を感じるが、現在、アバターが多層構造であるとともにデータ量が大きいため複数の使用者に対するアバターを同時に表示することは容易でなく、よって、単純にテキストの形態で使用者のIDやニックネームなどを表示する水準に止まっている。
【0007】
また、アバターは、多層構造と大きいデータ容量から、ウェブページ上のいずれの位置においても露出させ難いという短所がある。
【0008】
本発明は上記の問題点を解決するためのもので、その目的は、インターネット上のいずれの位置においても使用者の移動に連係して使用者を識別できる手段を提供することにある。特に、複数のサービスが提供されているインターネットのいずれの空間上においても個人別に固有の特徴や感性などを容易に表現できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の1つの側面としての個人アイコン提供方法は、ネットワークを通じて使用者端末機と連結されているシステムにおいて、アイコン提供サーバとサービス提供サーバを用いて個人アイコンを提供する方法であって、a)上記ネットワークを通じて接続した使用者の要請に応じて、上記アイコン提供サーバが個人アイコンを上記使用者に提供し、提供された履歴を格納する段階と、b)上記サービス提供サーバは、使用者が接続すると、上記アイコン提供サーバから上記使用者が受け取った個人アイコンの情報を受信する段階と、c)上記サービス提供サーバが、収集された個人アイコンの情報を上記使用者端末機に伝送して格納させる段階と、d)上記サービス提供サーバが、上記使用者端末機に格納された情報を用いて、少なくとも一つの位置に上記使用者の個人アイコンが表示されるサービスページを生成して使用者に提供する段階と、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の他の側面としての個人アイコン提供方法は、ネットワークを通じて使用者端末機と連結されており、使用者に提供された個人アイコンに関する情報を格納及び管理するアイコン提供サーバとコミュニティサーバを用いて個人アイコンを提供する方法であって、a)上記ネットワークを通じて第1の使用者が接続すると、上記コミュニティサーバは、上記アイコン提供サーバから上記第1の使用者が受け取った個人アイコンの情報を受信する段階と、b)上記コミュニティサーバが、収集された個人アイコンの情報を上記第1の使用者の端末機に伝送して格納させる段階と、c)上記コミュニティサーバが、上記第1の使用者端末機に格納された情報を用いて、上記ネットワーク上で上記第1の使用者の個人アイコンを表示する段階と、d)第2の使用者がネットワークを通じて上記第1の使用者のコミュニティに接続して所定行為を行うと、上記コミュニティサーバが、上記第1の使用者のコミュニティに対応して上記第2の使用者の行為による結果物と上記第2の使用者の個人アイコン情報を格納する段階と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の1つの側面としての個人アイコン提供システムは、ネットワークを通じて使用者端末機と連結されている個人アイコン提供システムであって、使用者別に与えられた個人アイコンに関する情報が格納されている提供履歴データベースと、上記使用者がネットワークを通じて接続すると、上記データベースから使用者に与えられた個人アイコンの情報を収集するアイコン収集部と、上記収集された個人アイコンの情報を上記使用者端末機に伝送して格納させるアイコン伝送部と、上記端末機に格納された情報を用いて、上記ネットワーク上で上記使用者の個人アイコンを表示するアイコン表示部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の1つの側面としてのサービス提供サーバは、ネットワークを通じて使用者端末機とアイコン提供サーバと連結されて、上記ネットワークを通じて接続する使用者に所定サービスを提供するサービス提供サーバであって、使用者情報が格納されている登録データベースと、上記登録データベースに格納された情報に基づいて上記ネットワークを通じて接続する使用者に対するログインを行う認証部と、上記ログインした使用者の識別コードに対応している個人アイコンの情報を上記アイコン提供サーバから収集するアイコン収集部と、上記収集された個人アイコンの情報を上記使用者端末機に伝送して格納させるアイコン伝送部と、上記端末機に格納された情報を用いて、上記ネットワーク上で上記使用者の識別コードに対応した個人アイコンを表示するアイコン表示部と、上記ログインした使用者に対し、コンテンツ掲示を含むサービスを提供するサービス提供部と、を含むことを特徴とする。
【0013】
本発明のさらに他の側面としての個人アイコン提供方法は、ネットワークを通じて使用者端末機と連結されており、使用者に提供された個人アイコンに関する情報を格納及び管理するアイコン提供サーバとコミュニティサーバを用いて個人アイコンを提供する方法であって、a)上記ネットワークを通じて接続した使用者の要請に応じて、上記アイコン提供サーバが個人アイコンを上記使用者に提供し、提供された履歴を格納する段階と、b)上記第1のコミュニティサーバは、ネットワークを通じて第1の使用者が接続すると、上記アイコン提供サーバから上記第1の使用者が受け取った個人アイコンの情報を受信する段階と、c)上記コミュニティサーバが、収集された個人アイコンの情報を上記第1の使用者の端末機に伝送して格納させる段階と、d)上記コミュニティサーバが、上記第1の使用者端末機に格納された情報を用いて、上記ネットワーク上で上記第1の使用者の個人アイコンを表示する段階と、e)第2の使用者がネットワークを通じて上記第1の使用者のコミュニティに接続して所定行為を行うと、上記コミュニティサーバが、上記アイコン提供サーバから上記第2の使用者に与えられた個人アイコンに関する情報を受信する段階と、f)上記コミュニティサーバが、第1の使用者のコミュニティに対応して上記第2の使用者の行為による結果物と上記第2の使用者の個人アイコン情報を格納する段階と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、個人アイコンを用いてインターネット上のいずれの位置においても個人アイコンを容易に表示(露出)させることが可能になる。
【0015】
また、いずれのインターネット上の位置においても使用者の移動に連係して使用者を識別できる個人アイコンを提供でき、これによって複数のサービスが提供されるインターネットのいずれの空間においても個人別に固有の特徴や感性などを容易に表現できる。
【0016】
また、使用者の個人アイコン情報を使用者端末機に格納した後、格納された情報を用いて個人アイコンを表示することによって、アイコンを提供するサーバとの別の通信過程を省略できるため、より迅速且つ容易に個人アイコンを提供することが可能になる。
【0017】
なお、カフェやブログなどのコミュニティサービスにおいて、使用者がコンテンツを掲示する等の所定行為を行う場合、当該行為による結果物(コンテンツ等)と共に個人アイコンを格納するため、以降コミュニティ関連情報提供時に、格納された個人アイコンに基づいてコンテンツ及び個人アイコンを迅速に表示することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者が本発明を容易に実施できる最も好適な実施例を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。ただし、本発明は、様々な形態に変形実施でき、下記の実施例に限定されることはない。
【0019】
本発明の実施例では、個人別に固有識別手段を提供する。ここで、固有識別手段は、使用者に与えられる識別コード(例えば、ID等)に連動し、使用者ごとに複数個が与えられても良い。使用者は固有識別手段を、購買、イベント参加などの所定行為によって受け取ることができる。
【0020】
使用者は、複数個の固有識別手段の中で代表固有識別手段を設定でき、使用者がインターネット上のいずれの位置に移動しても当該使用者の識別コードに連動して、選択された代表固有識別手段が表示されることができる。以下の説明では、便宜上、本発明による固有識別手段を“個人アイコン”(または、パスナコン)と称し、代表固有識別手段を“代表アイコン”と称する。
【0021】
図1に、本発明の実施例による個人アイコン提供システムの構造を示す。
【0022】
図1に示すように、本発明の実施例による個人アイコン提供システム100は、ネットワーク200(電話網、インターネット、無線通信網など多様な形態のあらゆるネットワークを含む。)を通じて複数の使用者端末機300に連結されている。
【0023】
使用者端末機300は、ネットワーク200を通じて個人アイコン提供システム100に接続できる通信装置で、例えば、有線電話、無線通信端末機、コンピュータ、インターネット接続可能なTVなどの多様な通信装置が使われることができる。したがって、使用者は、PC通信、インターネット、無線インターネット、電話網などを用いて便利で且つ迅速に個人アイコン提供システム100に接続することができる。
【0024】
このような使用者端末機300に連結されて複数の使用者に個人アイコンを提供する個人アイコン提供システム100は、アイコン提供サーバ110を備え、それ以外にも、使用者に複数のサービスを提供するサービス提供サーバ120,130を備えることができる。
【0025】
図2に、アイコン提供サーバの具体的な構造を示す。
【0026】
アイコン提供サーバ110は、使用者に個人アイコンを提供し、そのために、図2に示すように、システムから提供される複数の個人アイコンに対するデータファイル(アイコンファイル)が格納されるアイコンデータベース111、個人アイコンを使用者に提供するアイコン提供部112、使用者別に提供された個人アイコンに関する情報が格納される提供履歴データベース113を備え、さらには決済処理部114が備えられる。
【0027】
アイコンデータベース111には、アイコン識別コードに対応して個人アイコンファイルが格納されており、該当のアイコンに対する説明、生成日などがさらに格納されても良い。個人アイコンは複数のカテゴリー別に分類されて格納されることができる。
【0028】
本発明の実施例による個人アイコンは、少なくとも一つの“基本形個人アイコン”を含み、それ以外にも、基本形個人アイコンの所定要素が変形されるか新しい要素が添加された“変形個人アイコン”を少なくとも一つ含むことができる。したがって、このような基本形個人アイコンと変形個人アイコンとが一つの個人アイコンセットをなすことができる。したがって、例えば、一つのアイコン識別コード(第1のアイコン識別コード)に対応して一つの個人アイコンセットが格納されることができ、1セットを構成する個人アイコンに対してもそれぞれアイコン識別コード(第2のアイコン識別コード)が与えられることができる。この場合、第1及び第2のアイコン識別コードは相互連関性を持つように生成されることによって、所定の第2のアイコン識別コードを持つ個人アイコンがどのセットに含まれるかを表すようにすることができる。
【0029】
図3に、本発明の実施例による個人アイコンセットを例示する。
【0030】
個人アイコンは、使用者の気持ち、性別、職業、気質などの多様な特徴を表すことができる。例えば、図3に例示するように、個人アイコンを人の形状にして、該当の使用者が女子で且つ断髪した髪の学生であることを表すことができる。しかし、個人アイコンは、人の形状に制限されず、動物、事物など多様な形状にしても良い。
【0031】
変形個人アイコンは、基本形個人アイコンを構成する複数の構成要素のうちの一つの要素が変形されるか、複数要素が追加されたものである。例えば、図3に示すように、基本形個人アイコン(a)から、使用者の気持ちや感じなどを表すことができるように表情を左右する構成要素(例えば、口、目など)を変更して、(b)乃至(e)のような変形個人アイコンを生成できる。または、図3の(c)に例示するように、アイコンを構成する所定部分の色や形状を変更して、気持ちや感じなどが表示されるようにしても良い。
【0032】
一方、各個人アイコン(基本形個人アイコンまたは変形個人アイコン)は、他のセットに重複適用されることができる。すなわち、第1のセットに含まれるある個人アイコンが、第2のセット及び第3のセットに含まれても良い。
【0033】
このように、個人アイコンセットには、基本形個人アイコンと共に、基本形個人アイコンの構成要素が変形された少なくとも一つの変形個人アイコンが含まれる。使用者には、セット単位に個人アイコンが提供される。または、セットでなく一つのアイコン単位に個人アイコンが提供されることができる。
【0034】
一方、アイコン提供部112は、上述したような個人アイコンを使用者に提供し、特に、使用者の購買行為によって個人アイコンを使用者に提供することができる。そのために、アイコン提供部112は、システム100に接続した使用者に販売される個人アイコンを提供した後、使用者が選択した所定の個人アイコンまたはアイコンセットに対して決済処理部114と連係して決済を行い、決済が終わると、選択された個人アイコンまたはセットを使用者に提供し、その提供内訳を提供履歴データベース113に格納する。また、アイコン提供部112は、システム100で所定イベントを行った場合、該イベントに当った使用者に所定の個人アイコンを提供できる。
【0035】
したがって、提供履歴データベース113には、使用者の識別コードに対応して、使用者が購買、イベント参加などの行為によって受け取った個人アイコンが格納される。例えば、使用者の識別コードに対応して使用者が受け取った個人アイコンファイル自体が格納される。または、当該受け取った個人アイコンに対するアイコン識別コードが格納されることができ、この場合、当該受け取った個人アイコンがアイコンデータベース111のどこに格納されているかを表す経路情報が含まれることができる。
【0036】
一方、使用者が複数個の個人アイコンを受け取った場合、複数の個人アイコンの中から代表アイコンを設定できる。このような代表アイコンは、使用者によって選択的に設定されたり、使用者が最後に使用した個人アイコンを自動的に代表アイコンとして設定されるように構成してもよい。
【0037】
代表アイコンが設定されると、提供履歴データベース113に使用者の識別コードに対応して格納された該当個人アイコンに対して別の表示が与えられるか、または、別のフィールドに代表アイコンが設定されたか否かが表示されることができる。このような本発明の実施例による提供履歴データベースの構造例が、図4に示されている。
【0038】
決済処理部114は、多様な決済手段(現金、クレジットカード、サイバーマネー等)を用いて使用者が購買した個人アイコンに対する決済処理を行う。
【0039】
一方、サービス提供サーバ120,130は、上述したような構造からなるアイコン提供サーバ110と連係して、接続する使用者に識別コードと連動して個人アイコンを提供する。ここで、使用者に識別コードと連動して個人アイコンを提供するということは、使用者がログインした場合、該使用者の識別コードが露出される全ての領域に対して使用者の個人アイコンを表示し提供することをいう。例えば、カフェなどのコミュニティで使用者が掲示板に文または答文(応答文)を書き込む場合、一般的に使用者のIDやニックネームなどの識別コードが表示されるが、このような場合に、本発明による個人アイコンを共に表示して、使用者の気質、気持ちまたは感じなどの状態が表現されるようにすることができる。
【0040】
以下の実施例では、サービス提供サーバ120,130として、使用者に多様なコミュニティサービスを提供するコミュニティサーバを一例に挙げ、アイコン提供サーバ110と連係して識別コード連動個人アイコンサービスを提供することについて説明する。ただし、本発明におけるサービス提供サーバは、コミュニティサービスを提供するサーバに限定されるものではなく、使用者のログインによって使用者に所定サービスを提供する全てのサーバを含むことができる。
【0041】
ここで、コミュニティには、ネットワーク上で発生可能なあらゆる形態のコミュニティが含まれることができる。例えば、個人が管理し、自身の資料や意見などのコンテンツを掲示する個人コミュニティ(ブログ、個人ホームページ、ミニホームページ、プロフィール等)、同一主題に対して複数の使用者が会員加入して資料や意見を取り交わす共用コミュニティ(例えば、カフェ、クラブ等)が含まれることができる。そして、本実施例のサービス提供サーバは、個人コミュニティサービスを提供する第1のコミュニティサーバ120と共用コミュニティサービスを提供する第2のコミュニティサーバ130とを含む。
【0042】
図5に、本発明の実施例による第1及び第2のコミュニティサーバの構造を示す。
【0043】
第1及び第2のコミュニティサーバ120,130は、登録されている各コミュニティ別に該当するコミュニティ関連諸般情報が格納される登録データベース121,131、ログインを行う認証部122,132、コミュニティ形成及びコンテンツ掲示、提供、修正、編集を含むコンテンツ関連行為を行う第1及び第2のコミュニティ処理部123,133、各コミュニティ別に掲示されたコンテンツが格納されているコンテンツデータベース124,134を含む。
【0044】
第1及び第2のコミュニティ処理部123,133は、コミュニティを形成及び登録し、各コミュニティ別にコンテンツ掲示及び管理を行うコンテンツ処理モジュール123a、133aを含み、それ以外にも、アイコン提供サーバ110と通信してログインした使用者に対する個人アイコン情報を収集するアイコン収集モジュール123b,133b、ログインした使用者の端末機300に、該当の使用者が受け取った全ての個人アイコンに関する情報を伝送するアイコン伝送モジュール123c,133c、使用者のコンテンツ関連行為によって発生したコンテンツに対応して個人アイコン情報を格納する記録モジュール123d,133d、所定の個人アイコン(例:代表アイコン)をコミュニティの所定位置に表示するアイコン表示モジュール123e,133eを含む。
【0045】
登録データベース121,131には、登録されている各コミュニティに関する概略的な情報が格納されている。例えば、カテゴリー別に登録されたコミュニティの識別コードが対応して格納され、各コミュニティ識別コードに対してコミュニティ名、コミュニティを開設した使用者のIDまたはニックネーム、登録日などのコミュニティ情報が格納されることができる。共用コミュニティの場合には、各コミュニティ別に会員登録された使用者に関する情報(ID等)がさらに格納されることができる。
【0046】
コンテンツデータベース124,134には、各コミュニティ別に提供されているコンテンツに関する情報が格納されており、特に、各コンテンツに対応して該当のコンテンツを提供した使用者の識別コードと共に個人アイコン情報が格納されている。
【0047】
一般に、コミュニティに掲示されるコンテンツは、多様なカテゴリー別に分類されることができる。例えば、カフェのような共用コミュニティの場合、コンテンツは、複数の使用者がコンテンツを自由に掲示する掲示板、掲示されたコンテンツに対する答弁などに分類されることができる。また、ブログのような個人コミュニティの場合、コンテンツは、当該コミュニティの所有者である使用者が掲示したコンテンツ(‘ポスト(post)’とも呼ばれる)、ポストに対する応答や意見などのコメント(comment)、遠隔コメント(‘トラックバック(trackback)’とも呼ばれる)等に分類されることができる。本発明の実施例によるコンテンツデータベース124,134には、上記例示されたように分類されうるカテゴリー別にコンテンツ題目、コンテンツ内容、コンテンツ掲示日などのコンテンツ関連情報と共に、該当のコンテンツを掲示した使用者情報が格納され、使用者情報として一般の識別コードであるID、またはニックネームの外に、該当使用者の個人アイコンが格納される。この時、格納されるアイコンは、使用者の個人アイコンのうち、代表アイコンである。このようにコンテンツが格納されることによって、所定コミュニティに関する情報がウェブページ上で提供される場合、各コンテンツに対する使用者情報として個人アイコンを共に表示することができる。
【0048】
一方、個人コミュニティの場合、所定の個人コミュニティに他の使用者が訪問し、その訪問した跡を残したり、別の関係を形成することができる。すなわち、第1の使用者の個人コミュニティに第2の使用者が訪問した場合、第2の使用者は訪問表示を残すことができ、これによって第1の使用者の個人コミュニティには、例えば“やってきたブロガー”などの項目で訪問者が表示される。また、第1の使用者の個人コミュニティに対して第2の使用者が付き合いのための関係、例えば“隣”という関係を形成でき、このような関係が形成された場合、第1の使用者の個人コミュニティ上に、当該関係を形成した第2の使用者が、例えば“隣ブログ”という項目で表示される。
【0049】
そのため、第1のコミュニティサーバ120は、訪問者や所定関係を形成した使用者に関する情報が格納及び管理される関係データベース125をさらに備える。関係データベース125には、個人コミュニティ別に訪問した使用者(特に、訪問者として記録されることを希望した使用者)のID(または、ニックネーム)とその個人アイコンが格納される。また、個人コミュニティ別に所定関係を形成した使用者のID(または、ニックネーム)とその個人アイコンが格納される。この時、格納される個人アイコンは、該当の使用者の代表アイコンである。そして、当該個人アイコンに対するデータファイルが格納されて、アイコン提供サーバ110との別の通信なしにも個人アイコン露出を可能にすることもできるが、これに限定されず、当該個人アイコンに対する経路情報が格納されても良い。
【0050】
また、第2のコミュニティサーバ13は、各共用コミュニティ別に行った所定イベントに関する情報と共に、イベントに当った使用者に関する情報が格納されるイベントデータベース125をさらに備えることができる。特に、各イベント別にそのイベントに当った使用者の個人アイコン情報が共に格納されて、所定の共用コミュニティに接続した使用者に、該当の共用コミュニティで行われたイベントに当った使用者の情報と共に個人アイコンが表示されるようにすることができる。
【0051】
一方、本発明の実施例では、アイコン提供サーバ110が個人アイコンを使用者に提供する機能を中心的に行うが、サービス提供サーバである第1及び第2のコミュニティサーバ120,130もまた、アイコン提供サーバ110と連係して個人アイコン提供機能を行うことができる。すなわち、使用者は、アイコン提供サーバ110だけでなく、第1及び第2のコミュニティサーバ120,130に接続して、購買などの行為によって個人アイコンを受け取ることができる。そのために、第1及び第2のコミュニティサーバ120,130は、アイコン提供サーバ110と連係して、接続する使用者に個人アイコンを提供するアイコン提供部126,136をさらに備えることができる。
【0052】
このような本発明の実施例による個人アイコン提供システム100は、上述したアイコン提供サーバ110、第1及び第2のコミュニティサーバ120,130に加えて、使用者のシステム接続処理のためのインターフェースサーバ140を備えることができる。インターフェースサーバ140は、ネットワーク200、特に、インターネットや無線インターネットなどを通じて複数の使用者端末機300(310、320、330)が接続できるようにし、各サーバ110〜130から提供される多様な情報を通信規格に合うように変換処理して複数の使用者端末機300に提供するか、または、ネットワーク200を通じて使用者端末機300から伝送される情報を受信して各サーバ110〜130に提供する機能を行い、WEBサーバ、WABサーバまたはその他のシステムとの情報送受信のためのデータベース連動装置(CGI)などを備えることができる。
【0053】
本発明の実施例では、各サーバ110〜130の各構成要素が該当のサーバ内で動作するように示されているが、これに限定されず、それぞれ独立したサーバとして具現され、該当する機能を処理しても良く、データベースも上述の分類に限定されことはない。また、アイコン提供サーバ110とサービス提供サーバ120,130はそれぞれ、個別のシステムとされても良い。
【0054】
次に、上記のような構造に基づき、本発明の実施例による個人アイコン提供方法を説明する。
【0055】
使用者は、自身をIDなどの識別コードとは異なる別の手段で表したい場合、アイコン提供サーバ110から所定の個人アイコンを受け取ることができ、受け取った個人アイコンを用いてサービス提供サーバから提供される各種サービス利用時に自身を表すことができる。
【0056】
そのために、まず、使用者(使用者端末機300)は、個人アイコン提供システム100に接続して個人アイコンを受け取る。
【0057】
個人アイコンを受け取るためには、使用者が個人アイコン提供システム100から所定の識別コード、すなわち、IDを受けなければならなく、使用者は、アイコン提供サーバ110やサービス提供サーバ120,130に接続して個人アイコンを受け取る。
【0058】
個人アイコン提供システム100からIDを受けた使用者が、アイコン提供サーバ110に接続して個人アイコン購買を要請すると、アイコン提供サーバ110のアイコン提供部112が、アイコンデータベース111から販売される個人アイコンに関する情報を読み取り、商品ページを形成して使用者に提供する。
【0059】
使用者が商品ページ上で所定の個人アイコンを選択して購買を要請すると、決済処理部114が、使用者から提供された決済手段(クレジットカード、現金、サイバーマネー等)を使って購買した個人アイコンに対する決済を行う。この時、使用者は個人アイコンを1セット単位に購買しても良く、アイコン単位に購買しても良い。このような決済処理過程は自明な技術であるので、ここではその詳細を省略する。
【0060】
決済が完了すると、アイコン提供部112は、提供履歴データベース113に使用者のIDに対応して使用者の購買した個人アイコン情報を記録する。
【0061】
一方、使用者は、第1及び第2のコミュニティサーバ120,130に接続してログインした後にも、個人アイコンを上述のようにして購買できる。
【0062】
図6に、本発明の実施例による個人アイコン提供過程を示す。
【0063】
例えば、第1のコミュニティサーバ120に接続した使用者が、個人アイコン購買を要請すると(S100〜S110)、第1のコミュニティサーバ120のアイコン提供部126が、アイコン提供サーバ110と連係してアイコンデータベース111から販売される個人アイコン情報を読み取って、図7に例示するような商品ページを形成して使用者に提供する(S120〜S140)。図7は、使用者がブログのような個人コミュニティに接続した場合に提供される個人アイコン商品ページの例示図である。
【0064】
その後、使用者が所定個人アイコンを選択して購買を要請すると、アイコン提供部126は、アイコン提供サーバ110の決済処理部114と連係して決済を行い(S150〜S160)、決済が完了すると使用者の購買内訳(購買した個人アイコン情報等)をアイコン提供サーバ110に伝達して、提供履歴データベース113に記録されるようにする(S170〜S190)。すなわち、アイコン提供サーバ110のアイコン提供部112は、使用者の識別コードに対応して購買した、当該個人アイコンに関する情報を格納する。ここで、個人アイコン情報は、個人アイコンファイルであっても、個人アイコン識別コードであっても良く、または、識別コードを選択的に含みながら該当の個人アイコンがアイコンデータベース111に格納されている位置を表す経路情報であっても良い。本実施例では、使用者IDに対応して格納されるアイコン情報として経路情報が格納されるが、必ずしもこれに限定されることはない。
【0065】
次に、上述のようにして使用者が購買した個人アイコンを用いて多様なサービスを利用する場合、個人アイコンを露出させる過程について説明する。
【0066】
ここでは、使用者がブログのような個人コミュニティに接続してサービスを利用する場合を例に挙げて説明する。
【0067】
図8に、本発明の実施例によるサービス利用時に個人アイコンを露出させる過程を示す。
【0068】
使用者が第1のコミュニティサーバ120に接続すると一般のログイン過程が行われ、ログインが完了すると、使用者端末機300に、該当使用者のログイン情報が表示されるサービスページが提供される。該サービスページは、使用者のブログのような個人コミュニティページでなく、第1のコミュニティサーバから提供される複数のサービスが表示されるページである。例えば、ブログで使用者がログインする際に初期表示される情報であり、他の使用者のブログに関する情報を当該使用者に見せるページである。
【0069】
このとき、第1のコミュニティサーバ120のアイコン収集モジュール123bは、ログインした使用者の識別コード、すなわち、IDに基づいてアイコン提供サーバ110と通信し、現在まで当該使用者が受け取った個人アイコンに関する情報を収集する(S200〜S210)。
【0070】
具体的に、アイコン提供サーバ110のアイコン提供部112は、第1のコミュニティサーバ120の要請に応じて、提供履歴データベース113から使用者のIDに対応している個人アイコンに対する経路情報を生成して第1のコミュニティサーバ120に提供する(S220〜S230)。
【0071】
第1のコミュニティサーバ120のアイコン伝送モジュール123cは、提供される個人アイコンに関する情報を使用者端末機300に伝送する。すなわち、使用者が移動する位置によって速かに個人アイコン露出がなされるように、アイコン伝送モジュール123cが、当該個人アイコンに対する経路情報を使用者の使用者端末機300に提供する(S240)。本実施例では、コミュニティ内において使用者位置に連動して、すなわち、使用者活動によってIDが表示される場所に個人アイコンが速かに露出されるように、ログインした使用者が保有した個人アイコンに対する経路情報を使用者端末機300に格納する(S250)。例えば、使用者端末機300のブラウザーに存在するメモリ領域の一部であるクッキー(cookie)に、当該経路情報を格納する。したがって、第1のコミュニティサーバ120は、個人アイコン情報が必要な場合、使用者端末機300のクッキーに格納された経路情報を参照して速かに使用者の個人アイコンを露出させることができる。このとき、第1のコミュニティサーバ120と使用者端末機300間の情報伝送の安定化のために、アイコン伝送モジュール123cが、当該経路情報を暗号化して使用者端末機300に伝送でき、以降の情報必要時に、使用者端末機300に暗号化して格納されている経路情報を復号化して使用することができる。
【0072】
上述したように、第1のコミュニティサーバ120は、個人コミュニティに接続してログインした使用者に対して、個人アイコンに対する経路情報を使用者端末機300に提供し、当該使用者の個人アイコンのうちの代表アイコンに該当するデータファイルをアイコンデータベース111から受け取って(S260〜S270)、図9に例示するように、ログインした使用者のIDが表示される部分に、該当の使用者の個人アイコンを表示する(S280)。図9に、本発明の実施例において、使用者がログインした場合に個人アイコンが表示される例を示す。
【0073】
このように個人コミュニティサービスに接続してログインした使用者が、例えば“マイブログへ行く”などを選択し、自身の個人コミュニティに移動すると、コンテンツ処理モジュール123aが、当該使用者の個人コミュニティに登録されているコンテンツを組み合わせて当該使用者の個人コミュニティ初期ページを生成し、それを使用者端末機300に提供する(S290)。このとき、コンテンツ処理モジュール123aは、コンテンツデータベース124に、当該使用者(第1の使用者)の個人コミュニティに格納されているコンテンツ関連情報と共に、個人アイコンを含む所定情報(コンテンツ関連行為を行った他の使用者(第2の使用者)の情報を読み取って初期ページを生成する。これによって、図9に示すように、各カテゴリー別にコンテンツが表示され、該当のコンテンツを掲示した第2の使用者の個人アイコンが表示される。したがって、当該コミュニティの使用者(例えば、第1の使用者)は、自身の個人コミュニティに掲示されたコンテンツを確認しながら、訪問した第2の使用者が掲示したコンテンツを確認することができ、また、個人アイコンを通じて、第2の使用者がどのような特徴を持つ使用者か、該当のコンテンツを掲示した第2の使用者の気持ちや感じなどがわかる。
【0074】
次に、上記の第1の使用者が他の使用者、すなわち、第2の使用者の個人コミュニティに移動する場合の個人アイコン露出過程について説明する。
【0075】
図10に、使用者移動による個人アイコン露出過程を示す。
【0076】
上述のように、システムにログインして個人アイコンを自身の端末機に受け取った第1の使用者が、第2の使用者の個人コミュニティに接続して、第2の使用者が掲示したコンテンツに対してコメントを付ける等のコンテンツ関連行為を行う場合(S400〜S410)、第1のコミュニティサーバ120のアイコン表示モジュール123eは、使用者端末機300から格納された個人アイコンの経路情報に基づいてアイコン提供サーバ110からデータファイルを読み取り、第1の使用者が掲示したコメントと関連して表示する(S420)。このとき、個人アイコンのうち代表アイコンのみを表示する。この場合、代表アイコンの側に変更可能なキーを提供し、該キーを使用者が作動させることによって、使用者の保有した個人アイコンを全て表示して所定個人アイコンを選択できるようにする。これによって第1の使用者が所定個人アイコンを選択すると、表示された代表アイコンを削除し、当該選択された個人アイコンを表示する。ここで、第1のコミュニティサーバ120は、はじめからアイコン提供サーバ110から第1の使用者の全ての個人アイコンファイルを読み取り、コメントと関連付けて第1の使用者の個人アイコンを表示しても良く、あるいは、はじめはアイコン提供サーバ110から第1の使用者の代表アイコンファイルのみを読み取って当該コメントと関連付けて表示した後、使用者が前記キーを選択すると、アイコン提供サーバ110から第1の使用者の残りの個人アイコンファイルを読み取って表示しても良い。
【0077】
続いて、第1の使用者がコメントなどのコンテンツ掲示を要請すると、コンテンツ処理モジュール123aは、第1の使用者が提供したコンテンツを該当のページ上で表示する。図11に、ブログに接続した使用者がコンテンツを掲示した場合、個人アイコンが露出される場合を例示する。そして、コンテンツデータベース124に、第2の使用者の個人コミュニティに対応して当該掲示したコンテンツを格納する(S430)。このとき、当該コンテンツに対応して第1の使用者の個人アイコン(例:アイコンデータファイル)を格納し、以降、第2の使用者の個人コミュニティに対するコンテンツを提供する場合、当該コンテンツに対する第1の使用者の個人アイコンが露出されるようにする(S440)。特に、第1の使用者の個人アイコンがコンテンツデータベース124に該当のコンテンツと共に格納されることによって、第2のコミュニティサーバ130はアイコン提供サーバ110と別の通信を行うことなく、各コンテンツ別に該当使用者の個人アイコンを迅速且つ容易に表示できる。
【0078】
一方、このようにコンテンツを掲示するなどの行為の他にも、第1の使用者が第2の使用者のコミュニティに接続して訪問した跡を残したり、“隣”等の所定関係を形成する場合にも、コンテンツ処理モジュール123aが関係データベース125に第1の使用者の識別コードと共に個人アイコンを格納する。したがって、第2の使用者の個人コミュニティサービスページが提供される場合、接続した第1の使用者の情報または所定関係を形成した第1の使用者の情報が個人アイコンと共に提供される。
【0079】
このように、第1の使用者が第2の使用者のコミュニティに接続してコンテンツを掲示する、訪問した跡を残す、または、所定関係を形成する等の所定行為を行い、それによる結果物を格納する際に当該第1の使用者の個人アイコン情報を共に格納することによって、以降、第2の使用者のコミュニティ関連情報ページが表示される場合、アイコン提供サーバとの別の通信なしにも第1の使用者の結果物と共に個人アイコンが表示されることができる。
【0080】
また、個人アイコンが単層構造からなることからファイル容量が小さいため、使用者の複数の行為による結果物を個人アイコンと共にそれぞれウェブページなどのサービスページ上の複数の位置に露出、すなわち、表示することができる。
【0081】
上述した過程によると、ブログなどの個人コミュニティでログインした使用者の端末機に個人アイコン等の情報が格納されることによって、使用者が、他の使用者の個人コミュニティに移動して所定行為を行う場合にも、当該情報を用いて容易に使用者の個人アイコンを表示できる。
【0082】
このように個人アイコンを表示するアイコン露出方法は、カフェのような共用コミュニティでも同一に適用されることができる。例えば、所定のカフェに会員加入した使用者がログインすると、当該使用者の端末機に個人アイコン情報が提供され、以降、使用者が掲示板にコンテンツを掲示したりする等の行為を行う時、当該端末機に格納された情報を用いて容易に個人アイコンを表示できる。また、当該使用者が掲示板などにコンテンツを掲示する時、該コンテンツに対応して当該使用者の個人アイコンを格納することによって、掲示板にコンテンツと共に該当のコンテンツを掲示した使用者の個人アイコンが露出されることができる。図12に、カフェなどの掲示板で個人アイコンが表示される場合を例示する。
【0083】
当業者であれば上記の実施例に基づいて共用コミュニティにおけるアイコン露出過程を行うことができるので、ここでは、第2のコミュニティサーバ130の各構成要素とアイコン提供サーバ110間の動作については詳細説明を省略する。
【0084】
一方、共用コミュニティ(または個人コミュニティ)で所定のイベントを行い、イベントに当った使用者を共用コミュニティで表示する場合にも、イベントに当った使用者のIDなどの識別コードと共に個人アイコンを格納する。例えば、コミュニティ生成日から設定されたデフォルト値が経過した時、コミュニティに接続して所定活動を行った使用者を、イベントに当った者とし、該使用者のIDと共に個人アイコンを格納する。
【0085】
したがって、以降アイコン提供サーバ110との別の通信なしにも、コミュニティに接続する使用者に、イベントに当った使用者に関する情報と共に個人アイコンを容易に表示できる。イベントの種類は、上述したものの外にも、会員数が所定値を満足する場合、その時に会員加入した使用者に補償を提供するイベント、コミュニティの訪問者数が所定値である時、訪問した訪問者に補償を提供するイベント、コミュニティに登録された掲示物数が所定数のとき、掲示物を登録した使用者に補償を提供するイベントなど、多様な種類のものがある。
【0086】
このように本発明に係る実施例では、単層構造からなる個人アイコンを用いてインターネット上のいずれの位置においても個人アイコンを容易に露出させることが可能になる。
【0087】
また、いずれのインターネット上の位置においても使用者の移動に連係して使用者を識別できる個人アイコンを提供でき、これによって複数のサービスが提供されるインターネットのいずれの空間においても個人別に固有の特徴や感性などを容易に表現できる。
【0088】
また、使用者の個人アイコン情報を使用者端末機に格納した後、格納された情報を用いて個人アイコンを表示することによって、アイコンを提供するサーバとの別の通信過程を省略できるため、より迅速且つ容易に個人アイコンを提供することが可能になる。
【0089】
なお、カフェやブログなどのコミュニティサービスにおいて、使用者がコンテンツを掲示する等の所定行為を行う場合、当該行為による結果物(コンテンツ等)と共に個人アイコンを格納するため、以降コミュニティ関連情報提供時に、格納された個人アイコンに基づいてコンテンツ及び個人アイコンを迅速に表示することが可能になる。
【0090】
以上では最も実際的で好適な実施例に挙げて本発明を説明してきたが、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、よって、添付の特許請求の範囲内に属する様々な変形及び等価物も含む。例えば、上述した実施例は、有線インターネット上における個人アイコンに関するものだけではなく、無線インターネットなどの無線ネットワーク上で提供される個人アイコンについても同一に適用されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の実施例における個人アイコン提供システムの構造を示す図である。
【図2】図1に示すアイコン提供サーバの構造図である。
【図3】本発明の実施例における個人アイコンセットを示す例示図である。
【図4】本発明の実施例における提供履歴データベースの構造を示す例示図である。
【図5】図2に示すサービス提供サーバの具体的な構造図である。
【図6】本発明の実施例における個人アイコン提供過程を示すフローチャート図である。
【図7】本発明の実施例において使用者に提供される個人コミュニティサービスページの例示図である。
【図8】本発明の実施例におけるサービス利用時に個人アイコンを露出させる過程を示すフローチャート図である。
【図9】本発明の実施例における使用者が第1のコミュニティサーバにログイン時に表示される画面の例示図である。
【図10】本発明の実施例において使用者の移動による個人アイコン露出過程を示すフローチャート図である。
【図11】本発明の実施例において第1のコミュニティ上で個人アイコンが表示される例を示す図である。
【図12】本発明の実施例において掲示板で個人アイコンが表示される例を示す図である。
【符号の説明】
【0092】
100:個人アイコン提供システム
110:アイコン提供サーバ
120:サービス提供サーバ(第1のコミュニティサーバ)
130:サービス提供サーバ(第2のコミュニティサーバ)
140:インターフェースサーバ
200:ネットワーク
300(310,320,330):使用者端末機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを通じて使用者端末機と連結されているシステムにおいて、アイコン提供サーバとサービス提供サーバを用いて個人アイコンを提供する方法であって、
a)前記ネットワークを通じて接続した使用者の要請に応じて、前記アイコン提供サーバが個人アイコンを前記使用者に提供し、提供された履歴を格納する段階と、
b)前記サービス提供サーバは、使用者が接続すると、前記アイコン提供サーバから前記使用者が受け取った個人アイコンの情報を受信する段階と、
c)前記サービス提供サーバが、収集された個人アイコンの情報を前記使用者端末機に伝送して格納させる段階と、
d)前記サービス提供サーバが、前記使用者端末機に格納された情報を用いて、少なくとも一つの位置に前記使用者の個人アイコンが表示されるサービスページを生成して使用者に提供する段階と、を含むことを特徴とする個人アイコン提供方法。
【請求項2】
ネットワークを通じて使用者端末機と連結されており、使用者に提供された個人アイコンに関する情報を格納及び管理するアイコン提供サーバとコミュニティサーバを用いて個人アイコンを提供する方法であって、
a)前記ネットワークを通じて第1の使用者が接続すると、前記コミュニティサーバは、前記アイコン提供サーバから前記第1の使用者が受け取った個人アイコンの情報を受信する段階と、
b)前記コミュニティサーバが、収集された個人アイコンの情報を前記第1の使用者の端末機に伝送して格納させる段階と、
c)前記コミュニティサーバが、前記第1の使用者端末機に格納された情報を用いて、前記ネットワーク上で前記第1の使用者の個人アイコンを表示する段階と、
d)第2の使用者がネットワークを通じて前記第1の使用者のコミュニティに接続して所定行為を行うと、前記コミュニティサーバが、前記第1の使用者のコミュニティに対応して、前記第2の使用者の行為による結果物と前記第2の使用者の個人アイコン情報を格納する段階と、を含むことを特徴とする個人アイコン提供方法。
【請求項3】
前記d)段階で、前記コミュニティサーバは、前記アイコン提供サーバから前記第2の使用者の個人アイコンに対するデータファイルを受け、前記第2の使用者の結果物と共に前記データファイルを格納することを特徴とする請求項2に記載の個人アイコン提供方法。
【請求項4】
前記使用者に与えられた個人アイコンが複数個の場合、前記複数個の個人アイコンの中から選択された一つの個人アイコンを代表アイコンに設定し、前記代表アイコンを前記識別コードと連動して表示することを特徴とする請求項3に記載の個人アイコン提供方法。
【請求項5】
前記個人アイコンを表示する場合、使用者に与えられた識別コードと連動して前記個人アイコンを表示することを特徴とする請求項1または2に記載の個人アイコン提供方法。
【請求項6】
前記使用者端末機に格納された情報は、前記使用者に提供された個人アイコンの識別コードであることを特徴とする請求項1または2に記載の個人アイコン提供方法。
【請求項7】
前記使用者端末機に格納された情報は、前記使用者に提供された個人アイコンが格納された場所に対する経路情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の個人アイコン提供方法。
【請求項8】
前記使用者端末機に格納された情報は、前記使用者に提供された個人アイコンのデータファイルであることを特徴とする請求項1または2に記載の個人アイコン提供方法。
【請求項9】
前記個人アイコンは、基本形個人アイコンと、前記基本形個人アイコンの所定要素が変形されたり新しい要素が添加されて生成された変形個人アイコンとを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の個人アイコン提供方法。
【請求項10】
前記個人アイコンは、単層構造からなることを特徴とする請求項1または2に記載の個人アイコン提供方法。
【請求項11】
ネットワークを通じて使用者端末機と連結されている個人アイコン提供システムであって、
使用者別に与えられた個人アイコンに関する情報が格納されている提供履歴データベースと、
前記使用者がネットワークを通じて接続すると、前記データベースから使用者に与えられた個人アイコンの情報を収集するアイコン収集部と、
前記収集された個人アイコンの情報を前記使用者端末機に伝送して格納させるアイコン伝送部と、
前記使用者端末機に格納された情報を用いて、前記ネットワーク上で前記使用者の個人アイコンを表示するアイコン表示部と、を備えることを特徴とするアイコン提供システム。
【請求項12】
前記アイコン表示部は、前記使用者の識別コードに連動して前記個人アイコンを表示することを特徴とする請求項11に記載のアイコン提供システム。
【請求項13】
ネットワークを通じて使用者端末機とアイコン提供サーバと連結されて、前記ネットワークを通じて接続する使用者に所定サービスを提供するサービス提供サーバであって、
使用者情報が格納されている登録データベースと、
前記登録データベースに格納された情報に基づいて前記ネットワークを通じて接続する使用者に対するログインを行う認証部と、
前記ログインした使用者の識別コードに対応している個人アイコンの情報を前記アイコン提供サーバから収集するアイコン収集部と、
前記収集された個人アイコンの情報を前記使用者端末機に伝送して格納させるアイコン伝送部と、
前記端末機に格納された情報を用いて、前記ネットワーク上で前記使用者の識別コードに対応して個人アイコンを表示するアイコン表示部と、
前記ログインした使用者に対して、コンテンツ掲示を含むサービスを提供するサービス提供部と、を含むことを特徴とするサービス提供サーバ。
【請求項14】
使用者が前記サービスを利用することによって発生するコンテンツを格納するデータベースをさらに含み、
前記サービス提供部は、前記使用者のコンテンツと共に前記表示される使用者の個人アイコンを前記データベースに格納して管理することを特徴とする請求項13に記載のサービス提供サーバ。
【請求項15】
前記サービス提供サーバは、コミュニティサービスを提供することを特徴とする請求項13に記載のサービス提供サーバ。
【請求項16】
ネットワークを通じて使用者端末機とサービス提供サーバと連結されているシステムであって、
個人アイコン関連情報が格納されるアイコンデータベースと、
前記ネットワークを通じて接続する使用者に、前記アイコンデータベースの個人アイコンに関する情報を提供し、前記使用者の選択によって前記提供された個人アイコンのうち、所定の個人アイコンを使用者に与えるアイコン提供部と、
前記使用者に与えられた個人アイコンに関する情報が格納される提供履歴データベースと、を含み、
前記アイコン提供部は、前記使用者の端末機に前記個人アイコンに関する情報を伝送して、前記使用者端末機に格納させることを特徴とする個人アイコン提供システム。
【請求項17】
前記アイコン提供部は、前記サービス提供サーバの要請に応じて、前記ネットワークを通じて接続した使用者に与えられた個人アイコンに関する情報を前記サービス提供サーバに伝達することを特徴とする請求項16に記載の個人アイコン提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図7】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2008−508634(P2008−508634A)
【公表日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−524747(P2007−524747)
【出願日】平成17年8月2日(2005.8.2)
【国際出願番号】PCT/KR2005/002519
【国際公開番号】WO2006/014072
【国際公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】