説明

個人携帯用自動開放救命チューブ

【課題】海難事故などの非常時に自動で開放されて着用しているだけでも個人の生命を保護することができる個人携帯用の自動開放救命チューブを提供する。
【解決手段】両端にお互いにかみ合うように接着テープが設置されたベルト部と、ベルト部に設置されるチューブ部13とを含んで構成され、チューブ部は、防水布で形成されたチューブ20が保管されているチューブ保管室と、チューブを脹らますようにガスを注入するガス発生モジュールと、該ガス発生モジュールを作動させるための雷管を含んで構成され、ベルト部とチューブ部とは、水溶性高分子を利用して結合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、救命チューブに関するものであり、より詳細には、海難事故や船舶の火事、沈没などの非常時に使用者が水におぼれるようになると自動で開放されて、着用しているだけでも個人の生命を保護できるようにする個人携帯用自動開放救命チューブに関するものである。
【0002】
また、本発明は、前記救命チューブの役割だけではなく、チューブが開放された後にも救助が来る時まで使用者の体温維持などの生存に対するいろいろな助けになることができる個人携帯用自動開放救命チューブに関するものである。
【0003】
また、本発明は、従来の救命装備がひとりひとりに合わせられていなくて、着用時に不便を感じるようになって、携帯及び使用方法が容易でないか、または持続的に救命装備の専門的な管理を必要とするなどの短所を改善して、別途の管理が必要でなく携帯及び着用が容易な個人携帯用自動開放救命チューブに関するものである。
【背景技術】
【0004】
一般に、海難事故や船舶の故障、火事、沈没などの非常事態発生時、非常脱出及び人命を救助するための目的で救命ボートと救命チューブまたはライフジャケットなどの各種救命装備が船舶に一緒に搭載されている。
【0005】
このような救命装備らのうち、救命ボートは非常時に船を捨てて脱出するために必要なものであり、事故時に一度に多数の人員が一番安全に待避することができるが、比較的規模が大きい船であってこそ搭載が可能であり、したがって、規模が小さな船には救命チューブやライフジャケットのみを具備する場合が一般的である。
【0006】
また、このような救命装備は、基本的に搭乗する人数に合わせて、その数程度に該当する装備も一緒に搭載しなければならないが、船舶の限定された空間にすべての人数に合わせて救命装備を取り揃えることには現実的にも費用的にも難しいという限界があった。
【0007】
したがって、人数にあうように救命装備が揃わない場合は、事故時に救命ボートに乗ることができなければ救命チューブやライフジャケットに頼って救助されるまで海の上に浮かんでいなければならないし、それさえ得ることができなければ、そのまま命を失うようになる場合も発生するようになる。
【0008】
また、海難事故はいつ起きるか知れないのに比べて従来の救命チューブは、個人がいつも携帯して通うには無理があって、従来のライフジャケットも常時着用して通うには活動するのが不便であるという短所があった。
【0009】
また、前記した従来の救命装備は、場合によって別途の使い方や着用方法を熟知しなければ事前知識のない一般人がそのまま使うことは難しい場合もあって、それによって装備があっても適切に使うことができず、または誤った使い方によって命を失うようになる場合も発生するようになる。
【0010】
さらに、従来の救命装備らは単純に水の上に浮かんでいるように助ける機能を提供するのみで、いざ救命チューブやライフジャケットを着用して脱出に成功しても、救助が遅くなるようになると海水の冷たい水温による体温低下や水中でずっと泳がなければならないことによる脱力などで死亡するようになる場合もある。
【0011】
また、従来の救命装備は長期保管時にチューブの風が抜けるかのことなどによって、すぐに使わなくてもいつでも使えるようにするためには、持続的に維持補修及び管理が必要であった不便があった。
【0012】
したがって、前記した従来の救命装備らの短所を解決して、誰でも使いやすくて携帯が容易で、脱出後にも少なくとも一定時間の間に生命維持のための生存に助けになることができる機能を有する救命装備を提供することが望ましいが、いまだにそのような要求を満足させる救命装備はなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって本発明は、前記したような従来の救命装備の短所を解決するためのものであり、海難事故のような各種事故及び船舶の火事や沈没などの非常時に使用者が水におぼれるようになると自動で開放されて着用しているだけでも個人の生命を保護することができる個人携帯用自動開放救命チューブを提供することをその目的とするものである。
【0014】
また、本発明の他の目的は、従来の救命装備が単純に水に浮かんでいるための機能のみを提供することにとどまった短所を改善して、前記した救命チューブの役割に加えてチューブが開放された後に救助が来る時まで使用者の体温維持などのような生存にいろいろな助けになることができる個人携帯用自動開放救命チューブを提供するためのものである。
【0015】
また、本発明のまた他の目的は、従来の救命装備がひとりひとりに合わせられていなくて着用時に不便を感じるようになって、携帯及び使用方法が容易でないか、または持続的に救命装備の専門的な管理を必要とするなどの短所を改善して、別途の管理が必要でなく携帯及び着用が容易な個人携帯用自動開放救命チューブに関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記したような目的を達成するために、本発明によると、個人携帯用自動開放救命チューブにおいて、
両端にお互いにかみ合うように接着テープが設置されたベルト部と、
前記ベルト部に設置されるチューブ部とを含んで構成されて、
前記チューブ部は、防水布で形成されたチューブが保管されているチューブ保管室と、前記チューブを膨らせるようにガスを注入するガス発生モジュールと、該ガス発生モジュールを作動させるための雷管を含んで構成されて、
前記ベルト部と前記チューブ部とは、水溶性高分子を利用して結合されていることを特徴とする個人携帯用自動開放救命チューブが提供される。
【0017】
ここで、前記チューブは、ガスが注入されて水面上で前記チューブ全体を支持するチューブ胴体と、該チューブ胴体の中央部分に乗りこむことができるように網構造で形成された搭乗網と、前記チューブ胴体の下にふくらんでいるように形成されて、両側面に水を通過させる排水口を有するチューブ下部と、前記チューブ胴体の両側端で前記チューブ胴体全体を覆うように形成された覆いを含んで構成されて、前記雷管は、起爆剤と、該起爆剤を起爆させるための電気雷管と、該電気雷管を動作させるためのタイマー及び増幅器を含む回路部と、前記電気雷管及び前記回路部に電力を供給するための海水電池と、を含んで構成される。
【0018】
また、前記ベルト部は、その内部にポンチョ雨衣、非常食、夜光棒、非常用ナイフや工具などの非常用物品をさらに含むか、または装着するように構成されて、前記ベルト部は腕や足に結ぶことができる帯や掛けがね形態で構成されることもできて、前記チューブ部は前記ベルト部の代わりにライフジャケットや衣服などに付着することもできる。
【発明の効果】
【0019】
したがって、前記したような本発明の個人携帯用自動開放救命チューブによると、各種事故及び船舶の火事や沈没などの非常時に使用者が水におぼれるようになると自動で開放されることで、たとえ使用者が意識がない場合でも着用しているだけでも個人の生命を保護することができる。
【0020】
また、本発明によると、従来の救命チューブや救命服などが単純に水に浮かんでいるための機能のみを提供するのに比べて、本発明による個人携帯用自動開放救命チューブは前記した救命チューブの役割に加えてベルト部に装備された非常用物品を活用することで、チューブが開放された後にも救助が来る時まで体温維持などのような使用者の生存に関していろいろな助けになることができる。
【0021】
また、本発明によると、従来の救命装備はひとりひとりに合わせられていないので、使用者が使用時に不便を感じるようになる場合が多くて、特に、救命チューブは嵩が大きいので、特に船舶のような限定された空間で人数程度に保管しにくいし、また個人ごとに携帯して通うにも難しくて、また、救命服のような救助装備は着用及び使い方が一般人に慣れることができなくて、非常時にまともに使うことができない場合が多くて、周期的にこれら救命装備を専門的に維持補修及び管理する必要があったが、本発明による個人携帯用自動開放救命チューブは、その大きさが小さくて携帯及び保管が容易で、着用も簡便であり、水におぼれると自動で開放されるので、特別な教育や訓練が必要なしに個人が易しく使うことができるし、海水電池を使うことで電池交換などのような別途の管理が必要でなくて、維持補修及び管理も容易な效果があるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明による個人携帯用自動開放救命チューブの具体的な実施例に対して図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明による個人携帯用自動開放救命チューブの第1実施例を示す図面である。
【0024】
図1を参照すると、本発明による第1実施例の個人携帯用自動開放救命チューブ10は、大きく分けてベルト部12とチューブ部13とで構成されて、前記ベルト部12の両端にはお互いに結合できるように接合テープ11がそれぞれ設置される。
【0025】
ここで前記接合テープ11は、着用を楽にさせることを目的に、例えば、一名マジックテープ(登録商標)(面ファスナー)と呼ばれるベルクロテープ(Velcro Tape)を使って形成されて、この時、安全を考慮して水中でもよく剥がれないように、一般的な用途で使われるものよりは接着強度が充分に強いものを選択する。
【0026】
したがって、前記接合テープ11を使って誰も手軽く前記個人携帯用自動開放救命チューブ10を着用することができるし、従来のライフジャケットやチューブのように使用者の体形によってさまざまなサイズを準備する必要もなしに簡単にサイズの調節まで可能になる。
【0027】
また、前記ベルト部12は軽いナイロン布地を使って二重構造で形成されて、その内部に、図示しなかったが、非常時に使うことができるポンチョ雨衣、非常食、非常用ナイフや工具、夜光棒、コップなどの各種用品を内蔵するか、または装着することができるように形成される。
【0028】
ここで、前記ポンチョ雨衣は、二重の防水布の間に酸化カルシウムを含んで水に触れれば発熱するように形成されて、前記コップは防水布とスプリングを使って構成されて底面には鏡を付着している。
【0029】
したがって、遭難時に前記ベルト部12に装備された各種物品を有用に使って救助される時までの生存確率をさらに高めることができる。
【0030】
前記したようにして個人携帯用自動開放救命チューブ10を着用した後に着用した状態で入水するようになると、詳細な内容は後述するチューブ部13が動作してチューブが自動でひろがるようになる。図2はこのようにして個人携帯用自動開放救命チューブ10のチューブ20がひろがった状態を示す図面である。
【0031】
図2に示すように、チューブ20は、ガスが注入されて水の上に浮かんでいる役割をするチューブ胴体21と、その下にふくらんでいるように袋模様で形成されて、上から下る水を受けて水を排水して全体的な中心を取る役割をするチューブ下部22と、チューブ胴体21の両側端で全体を覆うことができるように形成された覆い23を含んで構成されて、前記覆い23には、図示しなかったが、その形態を維持できるように、例えば、傘の骨のような支持台を含んで使用者が両方で引き上げて固定するように構成することができる。すなわち、図2はそのうち一側のみを図示したものである。
【0032】
ここで、前記チューブ20は全体的に防水布で形成されてチューブ部13に折って入れて保管されて、ガスが漏れないようにその外部はEVAコーティング処理して内部はシリコンコーティング処理して、チューブ下部22には複数の排水口24及び配水管25が形成されている。図面符号26はベルト部12とチューブ部13を連結する連結線を示して十分な強度を有したナイロン糸などで形成されて、図面符号27は配水管25と同様に防水布で形成された管として、チューブ部13とチューブ20とを連結する同時にガス注入の通路になる連結管27を示す。
【0033】
また、前記チューブ胴体21の中央部分には、図3に示すように、使用者が乗りこめるように網構造で形成された搭乗網31が形成されている。
【0034】
図3を参照すると、図3は覆い23を除いて、前記した図2のチューブ20を上から見下ろした様子を示す図面である。
【0035】
図3に示すように、搭乗網31は、防水布を利用して前記チューブ胴体21の中央部分に網または格子構造で形成されて、このような網構造は水の排水及び使用者がつかまえて乗りこむことを容易にする取っ手役割をして、下からの水の逆流を防止する。
また、前記チューブ胴体21の外周面には、夜間に使用者の存在や位置を容易に知らせるように、チューブ胴体21の外周面に沿って多数のLED32のような発光装置を設置することができる。
【0036】
また、前記チューブ胴体21の内部は、図4に示すように、多層構造で形成されている。
【0037】
すなわち、図4を参照すると、図4は前記チューブ胴体21の内部構造を示す断面図であり、図4に示すように、前記チューブ胴体21の内部は4個の独立された部分で分けられていて、それぞれの部分にガスが注入される構造で形成されている。
【0038】
したがって、チューブ胴体のある一部分が破れるか、または穴があくなどで破損されても、残り部分には問題なしにガスが注入されるので、従来のチューブなどのようにある一部分に穴一つだけが生じても使うことができなくなる事がなく、非常時にある程度破損されても本来の機能を発揮することができて装備に対する信頼性を高めることができる。
【0039】
したがって、前記したような本発明による個人携帯用自動開放救命チューブ10を使えば、使用者は搭乗網31に乗りこむことで、従来のチューブやライフジャケットのように身を水中に浸していなくても良いので体温維持に有利であり、また覆い23を覆うことで雨天時や漂流中に救助される時までの体温維持及び保温に有利であって、より生存確率を高めることができるし、同時に前記したベルト部12に装備された各種物品を活用して、さらに生存確率を高めることができるようになる。
【0040】
次に、図5を参照して前記したような本発明による個人携帯用自動開放救命チューブ10の具体的な動作に対して説明する。
【0041】
図5は、本発明による個人携帯用自動開放救命チューブ10のチューブ部13の構造を概略的に示す図面である。
【0042】
図5に示すように、チューブ部13は、チューブ20を保管するチューブ保管室53と、チューブ20にガスを注入するためのガス発生モジュール52と、前記ガス発生モジュール52を動作させるための雷管51と、を含んで構成される。
【0043】
ここで、前記雷管51は、電力を供給する海水電池54と、雷管を作動させるためのタイマー及び増幅器などを含む回路部55と、を含んで構成される。
【0044】
先ず、前記ベルト部12とチューブ部13とは、水に入った時自動的に分離できるように水溶性高分子を利用して結合されている。
【0045】
すなわち、例えば、ベルト部12とチューブ部13とにそれぞれお互いに結合される結合溝と結合突起を形成して、この時結合突起や結合溝のうちで少なくとも一方を水溶性高分子を使って形成すると、水に入った時水溶性高分子がとけながら自動でベルト部12とチューブ部13とが分離するようになる。
【0046】
この時、前記した水溶性高分子の種類や量などを調節して分離する時間を調節することができるし、水溶性高分子に水が容易に流入されるように結合部分に水路役割をする溝を形成するか、または結合部分を網処理して、結合突起や結合溝内にはスプリングを設置して水溶性高分子が完全にとけなくても迅速に分離するようにすることもできる。
【0047】
前記したようにしてチューブ部13を分離してからは、海水電池54から電力の供給を受けて回路部55で増幅された後一定電圧に到逹すると、図示しなかったが、雷管51に設置された電気雷管が作動して内蔵した起爆剤を点火させることで、ガス発生モジュール52から連結管27を通じてチューブ20にガスが満たされるようになる。したがって、前記連結線26はこの時の安全距離を確保することができる程度の長さで形成する。
【0048】
すなわち、さらに詳細には、先ず前記海水電池54は、塩化銀とアルミニウム合金をそれぞれ(+)極と(-)極で利用して、海水を電解質として利用して電気を発生させることで、雷管を起爆させる電源の役割をして、チューブ20が完全に開かれた後には残った電力を利用して前記したLED32の駆動のための電力を供給する。
【0049】
また、海ではない場合は、海水電池と適正量の塩化ナトリウムを一緒に設置して、水が流入された時に塩化ナトリウムがとけて海水濃度と同じになるようにすることで、淡水でも海水電池が動作するようにできる。
【0050】
したがって、前記したような海水電池54を使うことで、長期保管時にも別途の電源や電池を交替するなどの管理が必要でなく、海でも淡水でもいつでも必要な時に使うことができる。
【0051】
続いて、前記したようにして海水電池54から電力が供給されれば、回路部55に設置された図示しなかったトランジスター及びキャパシタを使った増幅回路を通じて電力が増幅及び蓄積されて、引き継いで電気雷管を動作させることができる電圧に到逹すると、回路部55に設置された図示しなかったタイマーによって決まった時間に電気雷管に電力を供給して起爆させる。
【0052】
この時、前記電気雷管は、例えば、6V以下で点火することができる電熱線を二重で配列して構成されて、ガス発生モジュール52に連結されてモジュール内部に満たされたガス発生剤を起爆させることで、チューブ20を脹らますための窒素ガスを発生させる。
ここで、前記ガス発生モジュール52は、アルミニウム合金でなされた胴体内部に亜硝酸化ナトリウム、酸化鉄、硝酸バリウム、シリカ、粘土などを混合して構成されたガス発生剤が満たされていて、ここにアルミニウム網構造のフィルターと、湿り気除去のためのシリカゲルが胴体とガス発生剤との間に設置されているし、前記電気雷管がガス発生剤内に位置されて電気雷管の起爆によって窒素ガスを発生して連結管27を通じてチューブ20に窒素ガスを吹き入れる。
【0053】
したがって、今まで説明したようにして、個人携帯用自動開放救命チューブ10が自動でひろがるようになる。
【0054】
すなわち、要約すると、本発明による個人携帯用自動開放救命チューブ10を着用した使用者が水に入水するようになると、水溶性高分子がとけながらベルト部12とチューブ部13とが分離されて、チューブ部13内の海水電池54が動作して回路部55に電力を供給して、回路部55の動作によって雷管51に設置された電気雷管がガス発生モジュール52内のガス発生剤を起爆させて窒素ガスを発生させて、それによってチューブ20がひろがるようになる。
【0055】
この時、水溶性高分子がとけながらベルト部12とチューブ部13とが分離される時間は使用者の安全確保などを考慮して、望ましくは、約5秒程度であり、チューブ20がひろがるまでかかる時間はチューブ部13が分離してから約15秒程度が望ましい。それで、使用者が入水してから約20秒程度ならチューブが完成されるように構成される。
【0056】
したがって、本発明による個人携帯用自動開放救命チューブ10を着用した使用者は、事故の衝撃などでたとえ意識がない場合にも、チューブが自動でひろがるので、生命の危険から脱することができる。
【0057】
以上、前記した本発明の第1実施例を例にして本発明による個人携帯用自動開放救命チューブ10に対して説明したが、本発明は前記した内容だけで限定されるものではない。
すなわち、前記した本発明の第1実施例では、ベルト部12とチューブ部13とで構成された個人携帯用自動開放救命チューブ10に対して説明したが、本発明はこのような構成だけで限定されるものではなくて、図6に示すように、前記したベルト部12を腰に結ぶベルトの代りに腕や足に結ぶことができるように帯や掛けがね形態で形成することもできる。
【0058】
また、前記した本発明の第1実施例ではベルト部12とチューブ部13とで構成された個人携帯用自動開放救命チューブ10に対して説明したが、本発明はこのような構成だけで限定されるものではなく、図7に示すように、前記チューブ部13を既存のライフジャケットや使用者の衣服などに付着して使うこともできるなど必要によっていろいろに活用することができる。
【0059】
したがって、本発明は前記した発明の詳細な説明で説明した内容だけで限定されるものではなくて、本発明の主旨及び本質を脱しない範囲内で設計上の必要及びその他多様な要因によって本発明が属する技術分野で熟練された者によってさまざまな変更、修正及び代替などが可能なことは当たり前のことであろう。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明による個人携帯用自動開放救命チューブの第1実施例を概略的に示す図面である。
【図2】図1に示す本発明による個人携帯用自動開放救命チューブの第1実施例でチューブが開かれた状態を示す図面である。
【図3】図2に示す本発明による個人携帯用自動開放救命チューブの第1実施例で覆いを除いたチューブ部分を上から見た様子を示す図面である。
【図4】図2に示す本発明による個人携帯用自動開放救命チューブの第1実施例でチューブの断面を示す図面である。
【図5】図1に示す本発明による個人携帯用自動開放救命チューブの第1実施例でチューブ部の構造を概略的に示す図面である。
【図6】本発明による個人携帯用自動開放救命チューブの第2実施例を概略的に示す図面である。
【図7】本発明による個人携帯用自動開放救命チューブの第3実施例を概略的に示す図面である。
【符号の説明】
【0061】
10 個人携帯用自動開放救命チューブ
11 接合テープ
12 ベルト部
13 チューブ部
20 チューブ
21 チューブ胴体
22 チューブ下部
23 覆い
24 排水口
25 配水管
26 連結線
27 連結管
31 搭乗網
32 LED
51 雷管
52 ガス発生モジュール
53 チューブ保管室
54 海水電池
55 回路部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人携帯用自動開放救命チューブにおいて、
両端にお互いにかみ合うように接着テープが設置されたベルト部と、
前記ベルト部に設置されるチューブ部を含んで構成されて、
前記チューブ部は、
防水布で形成されたチューブが保管されているチューブ保管室と、
前記チューブを脹らますようにガスを注入するガス発生モジュールと、
前記ガス発生モジュールを作動させるための雷管を含んで構成されて、
前記チューブは、
前記ガスが注入されて水面上で前記チューブ全体を支持するチューブ胴体と、
前記チューブ胴体の中央部分に乗りこめるように網構造で形成された搭乗網と、
前記チューブ胴体の下にふくらんでいるように形成されて両側面に水を通過させる排水口を有するチューブ下部と、
前記チューブ胴体の両側端で前記チューブ胴体全体を覆うように形成された覆いを含んで構成されて、
前記雷管は、
起爆剤と、
前記起爆剤を起爆させるための電気雷管と、
前記電気雷管を動作させるためのタイマー及び増幅器を含む回路部と、
前記電気雷管及び前記回路部に電力を供給するための海水電池を含んで構成されて、
前記ベルト部と前記チューブ部は、水溶性高分子を利用して結合されていることを特徴とする個人携帯用自動開放救命チューブ。
【請求項2】
前記チューブ胴体は、その外周面に沿って設置される複数のLEDをさらに含んで、その内部の前記ガスが注入される部分が独立された4部分で分けられていることを特徴とする請求項1に記載の個人携帯用自動開放救命チューブ。
【請求項3】
前記海水電池は、塩化ナトリウムをさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の個人携帯用自動開放救命チューブ。
【請求項4】
前記ベルト部は、その内部にポンチョ雨衣、非常食、夜光棒、非常用ナイフ、または工具その他の非常用物品をさらに含むか、または装着するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の個人携帯用自動開放救命チューブ。
【請求項5】
前記ベルト部は、腕または足に結ぶことができる帯または掛けがね形態で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の個人携帯用自動開放救命チューブ。
【請求項6】
前記チューブ部は前記ベルト部の代わりにライフジャケットまたは衣服に付着するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の個人携帯用自動開放救命チューブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−51495(P2009−51495A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−190186(P2008−190186)
【出願日】平成20年7月23日(2008.7.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VELCRO
【出願人】(508223376)
【Fターム(参考)】