説明

個人識別装置

【課題】
赤外発光ダイオードを駆動することによって生じる放射電磁波を抑制しつつ、duty比制御と同等な多値の光量出力を選択できる手段を提供する。
【解決手段】
赤外発光ダイオードは直列接続された駆動用のトランジスタを直流電圧駆動することにより通電する。また、事前にトランジスタの駆動電圧と赤外発光ダイオードに流れる電流値の関係をマイクロコンピュータ20に登録しておく。電流値の計測には抵抗35とマイクロコンピュータ20のAD変換器を用いる。赤外発光ダイオードからの光量出力制御を行う際には、登録した駆動電圧と電流値の関係をもとに駆動電圧をマイクロコンピュータ20で決定するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外光源から照射される光を生体に照射し、その透過光、または反射光から得られる画像情報を利用した個人識別装置、特に画像情報として指の血管パターンを利用した個人識別装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車のドアロック解除やエンジンを始動させるため、従来から鍵が用いられている。この従来から用いられている鍵においては、鍵を盗難された場合や鍵穴のピッキング等により、自動車のオーナー以外の悪意を持った人物に運転されてしまう可能性がある。
【0003】
そこで、セキュリティを高めるため、鍵の代わりに生体情報である指紋を個人認証の手段として利用して自動車のドアロック解除やエンジンを始動させることが知られている
(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
しかしながら、指紋は偽造することが可能であるため、よりセキュリティを高める方法として、生体情報として個人によって異なる指の血管パターンを含む画像を利用する個人認証の方法が提案されている(例えば、特許文献3,4参照)。
【0005】
この方法は、指に近赤外光の成分を含む光源(本明細書及び請求の範囲において、赤外光源と定義する)から光を照射すると、指を透過して指から再放射される近赤外光の強度分布に指の血管パターン(主として静脈のパターン)の情報が含まれるので、これを撮像手段により検出し、検出した指血管パターンとあらかじめ登録した指血管パターンとの一致,不一致を判定することにより、指血管パターンを登録した個人を特定し認証するものである。
【0006】
【特許文献1】特開昭61−53972号公報
【特許文献2】特開平6−72291号公報
【特許文献3】特開2001−184507号公報
【特許文献4】特開2003−30632号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
赤外光源は一般的には赤外発光ダイオードが用いられる。赤外発光ダイオードの駆動回路の一例として、図10のようなNch−MOSトランジスタ331と抵抗332,333を用いたパルス駆動回路33が用いられる。この理由として赤外発光ダイオード32や
Nch−MOSトランジスタ331の電圧−電流特性が非線形であるために、3ないし4以上の多値の光量出力を選択できるようにしたい場合、動作点を一定にしてパルスのduty比を制御するのが最も簡単な方法だからである。一方で、パルス駆動にすると赤外発光ダイオード32に流れる電流が交流となるため、放射電磁波が生じやすくなる。自動車環境においては、この放射電磁波はラジオなどへのノイズとなる可能性がある。
【0008】
本発明の目的は、赤外発光ダイオードを駆動することによって生じる放射電磁波を抑制しつつ、duty比制御と同等な多値の光量出力を選択できる手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)生体に赤外光を照射する赤外光源と、生体特徴情報が含まれる生体からの透過光、または反射光の画像情報を取得する撮像手段と、画像情報から個人を識別するように構成されている個人識別装置において、赤外光源は直列接続された駆動用のトランジスタを直流電圧で駆動することにより通電される手段と、赤外光源に流れる電流値を取得する手段と、電流値を取得する手段を用いて事前にトランジスタの駆動電圧と赤外光源に流れる電流値との特性を記憶する手段と、赤外光源に流す電流値の制御を記憶された電圧・電流特性をもとにトランジスタの駆動電圧を求めて制御する手段とを有するように構成した。
【0010】
この構成により、赤外光源を駆動することによって生じる放射電磁波を抑制することが可能となる。
(2)(1)の個人識別装置において、電圧・電流特性は毎回の装置の初期化動作ごとに行われる手段を有するように構成した。
(3)(1)の個人識別装置において、電圧・電流特性に装置の温度を変数として追加し記憶しておく手段を有するように構成した。
(4)生体に赤外光を照射する赤外光源と、生体特徴情報が含まれる生体からの透過光、または反射光の画像情報を取得する撮像手段と、画像情報から個人を識別するように構成されている個人識別装置において、赤外光源は直列接続された駆動用のトランジスタを直流電圧で駆動することにより通電される手段と、赤外光源に流れる電流値を取得する手段と、取得した電流値によりトランジスタの駆動電圧をフィードバック制御する手段とを有するように構成した。
(5)(1)から(4)の個人識別装置において、トランジスタを駆動する直流電圧は、交流電気信号を入力とし直流電圧を生成する交流・直流変換回路を用いて与えられる手段を有するように構成した。
(6)(5)の個人識別装置において、交流・直流変換回路に入力される交流電気信号はパルス電圧波形とし、パルス幅を任意に選択することにより、任意の直流電圧を生成できる回路で構成した。
【発明の効果】
【0011】
本実施例によれば、個人識別装置において、赤外発光ダイオードをアナログ的に駆動することにより、とくに自動車環境において問題となる放射電磁波を抑制することが可能となる。また、パルス駆動によるduty比制御と同等なほぼ無限に多値の光量出力を選択できる手段を提供することにある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図1から図9を用いて個人識別装置の構成及び動作について説明する。
【実施例1】
【0013】
最初に、図1から図4を用いて、本実施形態による個人識別装置の全体構成について説明する。
【0014】
図1は個人識別装置10の概観図である。個人識別装置10は、マイクロコンピュータ20と、不揮発性メモリ22と、赤外発光ダイオード32と、赤外発光ダイオード32への電源供給源31と、赤外発光ダイオード32の駆動回路33と、駆動回路33を制御する制御線34と、赤外発光ダイオード32に流れる電流を電圧に変換して検出する抵抗
35と、抵抗35の電圧をマイクロコンピュータ20のAD変換端子へ入力する入力線
36と、レンズ51と、イメージセンサ52と、スイッチ55と、窓58と、個人識別装置10と外部の装置とを通信する通信端子15とを備えている。なお、本明細書では、赤外発光ダイオード32は3個直列としているが、とくに3個である必要はなく1個でも複数でもよい。また、並列であってもよい。さらには、赤外発光ダイオード32と駆動回路33の組は2以上であってもよい。不揮発性メモリ22は個人識別装置10内に常に置かれている必要はなく、個人識別装置10に接続したICカードであってもよいし、無線で接続されたメモリなどであってもよい。
【0015】
マイクロコンピュータ20は内部にあるDA変換器から所望の直流電圧を制御線34に出力し、駆動回路33を介して赤外発光ダイオード32に通電して発光させる。この赤外光は指Fの背面に向かって照射される。赤外光は、血管内の血液のヘモグロビンで吸収され、それ以外の成分は透過し、指Fの掌面(屈側面)から再び放射する。血管パターンを含む再放射した光はレンズ51を介してイメージセンサ52へ入射する。イメージセンサ52は、個々の素子で光を電気信号に変換する光電変換素子の2次元の集合体であり、一般的にはCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサが用いられる。なお、窓58は個人識別装置10を保護するためのものであるが、さらに、赤外発光ダイオード32の波長帯付近の光のみを透過する特性をもたせ、かつ外側から内部が見えないような機能を持たせてもよい。イメージセンサ52により撮像した血管パターンを含む画像は光電変換されて電気信号となり、マイクロコンピュータ20に取り込まれる。
【0016】
ここで、図2を用いて、撮像される血管パターンの一例について説明する。
【0017】
例えば、指Fを撮像範囲IAの中心に置いた場合、図2に示すように、イメージセンサ52で撮像される像は、指Fの輪郭と、血管パターンBVが得られる。血管パターンBVは個人により異なるので、あらかじめ血管パターンBV、もしくは画像処理で特徴抽出処理したパターンを不揮発性メモリ22に登録しておく。
【0018】
図1に戻って、マイクロコンピュータ20は、認証時における照合パターンと事前に登録した登録パターンの一致,不一致の判定、および、個人識別装置10全体の制御なども行う。
【0019】
個人識別装置10による認証時の動作は、図1に示したマイクロコンピュータ20に記憶されたプログラムにより制御される。マイクロコンピュータ20の動作を図3のフローチャートを用いて説明する。
【0020】
プログラムが開始されると、まず、ステップS10に移行し、マイクロコンピュータ
20は個人識別装置10の初期化処理を行う。
【0021】
次に、ステップS20へ移行する。ステップS22において、マイクロコンピュータ
20は所定の範囲内に指Fが置かれているか検出する。指Fが置かれていれば、さらにステップS24に移行して、赤外発光ダイオード32の光量制御を行う。
【0022】
ステップS24における赤外発光ダイオード32の光量出力制御の方法は、例えば図4に示す制御モデルにより行われる。この制御モデルはマイクロコンピュータ20内のプログラムにより実行される。画像の目標明るさTBRとイメージセンサ52で捕らえた指領域の明るさFBRの差分を減算器SUB1にて求め、係数K1(>0)を掛けた値に対し、積分要素I1で1画像取り込み毎に積分する。ただし、積分要素I1内ではオーバーフローしないようにリミッタにより、最大値,最小値を制限する。その値を、次画像を取得する際の赤外発光ダイオード32の光量出力LP+1とする。赤外発光ダイオード32の光量出力LP+1とそれに流れる電流はほぼ比例関係にあるが、電流そのものを直接制御するのは難しい。そこで、駆動電圧と電流値の特性を示す関数Funcを事前に測定しておき、この関数Funcを用いて光量出力LP+1に対応した直流駆動電圧を求め、マイクロコンピュータ20に内蔵されたDA変換器などの直流電圧出力で駆動回路33を駆動することにより、所望の電流となるように制御する。事前に記憶させておく関数Funcを求める際に、光量出力とほぼ比例関係のある電流値の測定に抵抗35とマイクロコンピュータ20のAD変換器を用いる。なお、関数Funcは、数式である必要はなく、例えば、マイクロコンピュータ20に接続された不揮発性メモリ22などに電流から電圧への変換テーブルとして記憶しておく方法でもよい。全体の動作としては、実際に取得した画像の指領域の明るさFBRを用いてネガティブフィードバックしている。すなわち、指領域の明るさFBRが目標明るさTBRよりも小さい場合、光量出力が大きくなり、指領域の明るさFBRが目標明るさTBRよりも大きい場合、光量出力が小さくなるフィードバックループである。これにより、赤外発光ダイオード32からの光量出力は、指Fが置かれているときは、指Fの掌面からの赤外光の放射量に応じて光量が制御されるようになる。
【0023】
図3に戻って照合作業はステップS30からステップS50で行われる。
【0024】
ステップS30において、マイクロコンピュータ20は、照合開始かどうか判定する。この判定は、たとえばスイッチ55を設け、このスイッチ55がオンしたかどうかにより行われる。もし、指Fが置かれていなければ、ステップS20に戻り、置かれた場合には、ステップS40に移行する。
【0025】
ステップS40では、取り込んだ画像を用いて照合処理を行う。
【0026】
まず、ステップS41において、指Fの掌面から放射される光の強度分布画像をイメージセンサ52からマイクロコンピュータ20に取り込む。
【0027】
次に、ステップS42において、赤外発光ダイオード32を消灯する。
【0028】
次に、ステップS43において、取得された強度分布に対して、演算処理を行い、血管パターンBVの特徴パターンを算出する。この特徴パターンを照合パターンとする。なお、本ステップにおける処理の方法については、特開2001−184507号公報に開示されているように、積分処理,微分処理を組み合わせたフィルタ処理を行うことにより実現可能である。
【0029】
次に、ステップS44において、抽出した照合パターンと、あらかじめメモリ22に記憶された単数、もしくは複数の登録パターンとの照合を行う。ここでは、ステップS43で抽出した照合パターンと、メモリ22から呼び出した登録パターンを比較して、両者の相違の程度を算出する。
【0030】
次に、ステップS45において、ステップS44で算出された相違の程度から、照合結果の判定を行う。もし、相違の程度が小さい結果があれば、登録されている本人であると判断し、ステップS50へ移行する。また、相違が大きければ、未登録者、または照合失敗として、ステップS46へ移行する。
【0031】
ステップS46では、全登録パターンを照合したか判断し、全パターンが照合されていなければ、該当登録パターン無しと判断してステップS20へ戻る。照合していない登録パターンがあれば、ステップS44へ戻り、照合を繰り返す。
【0032】
そして、ステップS50において、通信端子15から照合OKという結果を出力する。自動車では、この出力を利用して、エンジン始動やドアロック解除,テレマティクスや自動料金収受システム(ETC)などにおける本人確認、などに用いることが可能となる。
【実施例2】
【0033】
さらに好ましい実施例として、図4に示した関数Funcは、装置の電源投入時やリセット時などの初期化動作ごとに求めてもよい。関数Funcは温度により特性が変わる可能性があるが、初期化ごとに求めることにより、初期化後短時間であれば関数Funcをそのまま使用可能である。実使用条件では、認証作業はごく短時間で済むことから、温度は一定とみなすことができ、関数Funcを変更する必要がない。また、個人識別装置
10の製造時に関数Funcを記憶しておく必要がないことから、製造コストの低減が可能となる。
【実施例3】
【0034】
別の好ましい実施例として、図1に示した個人識別装置10に図5のように温度センサ53を追加した構成としてもよい。図6のように関数Funcは、温度センサ53の温度Tの情報により変更することにより、より精度の高い制御が可能となる。
【実施例4】
【0035】
また、別の好ましい実施例として、図3のステップS24の光量制御において、図7のような制御モデルとしてもよい。これは、積分器I1の出力、つまり光量出力LP+1と発光量とほぼ比例する赤外発光ダイオード32の電流に係数K3(>0)を掛けた値を減算器SUB2にて比較して、係数K3(>0)を掛けた値に対し、積分要素I2で積分した直流出力で駆動回路33を駆動することにより、赤外発光ダイオード32に流れる電流を目標値に一定に保つことができる。こうすることで、赤外発光ダイオード32の電圧と電流特性が指数関数的な特性を持つために電圧駆動が難しい問題を、電流値でフィードバック制御することにより制御しやすくなる。なお、積分要素I2の動作速度は積分要素
I1よりも高速とすることが望ましい。
【実施例5】
【0036】
さらに好ましい実施例として、図1に示した個人識別装置10において、図8のように交流/直流変換回路37を制御線34と駆動回路33との間に追加し、マイクロコンピュータ20から制御線34に出力される波形を交流波形とし、交流/直流変換回路37にて直流電圧に変換し、この電圧で駆動回路33を駆動して赤外発光ダイオード32を駆動してもよい。これにより、DA変換器を持っていないマイクロコンピュータ20でも、直流駆動が可能となる。
【実施例6】
【0037】
さらに好ましい実施例として、図8に示した個人識別装置10において、交流/直流変換回路37として、図9に示すような抵抗371とコンデンサ372からなる低域通過型フィルタとし、交流信号としてパルス波形とし、このパルス波形をduty比制御してもよい。これにより、とくにDA変換器を持っていないマイクロコンピュータ20を利用した回路でも容易に実現可能となる。
【0038】
なお、本実施例に示した発光ダイオードの駆動回路構成は、個人識別装置だけでなく、光量出力をほぼ無限に多値制御する必要のある一般の電子機器、例えば、カメラ付携帯電話における白色発光ダイオードの補助光源の光量制御,白色発光ダイオードなどを利用した自動車向けヘッドランプの光量制御などにも応用が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上の実施例による個人識別装置は、自動車分野においては個人を認証した結果を利用して自動車のドアロック解除やエンジン始動許可のコマンドを発行することに利用可能である。また、自動車分野以外では、ビルなどの入退室管理や計算機などのログイン認証などにも利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施例1および実施例2における個人識別装置の構成の一例を示す図。
【図2】指と血管パターンの撮像例を示す図。
【図3】マイクロコンピュータのプログラム動作フローチャートの一例を示す図。
【図4】本発明の実施例1および実施例2における赤外発光ダイオードの光量出力制御モデルの一例を示す図。
【図5】本発明の実施例3における個人識別装置の構成の一例を示す図。
【図6】本発明の実施例3における赤外発光ダイオードの光量出力制御モデルの一例を示す図。
【図7】本発明の実施例4における赤外発光ダイオードの光量出力制御モデルの一例を示す図。
【図8】本発明の実施例5および実施例6における個人識別装置の構成の一例を示す図。
【図9】本発明の実施例6における赤外発光ダイオードの駆動回路の一例を示す図。
【図10】従来の赤外発光ダイオードの駆動回路の一例を示す図。
【符号の説明】
【0041】
10…個人識別装置、20…マイクロコンピュータ、32…赤外発光ダイオード、33…駆動回路、35…抵抗、52…イメージセンサ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体に赤外光を照射する赤外光源と、生体特徴情報が含まれる生体からの透過光、または反射光の画像情報を取得する撮像手段と、前記画像情報から個人を識別するように構成されている個人識別装置であって、
前記赤外光源は直列接続された駆動用のトランジスタを直流電圧で駆動することにより通電される手段と、前記赤外光源に流れる電流値を取得する手段と、前記電流値を取得する手段を用いて事前に前記トランジスタの駆動電圧と前記赤外光源に流れる電流値との特性を記憶する手段と、前記赤外光源に流す電流値の制御を前記記憶する手段に記憶された
前記トランジスタの駆動電圧と前記赤外光源に流れる電流値との特性をもとに前記トランジスタの駆動電圧を求めて制御する手段とを有することを特徴とする個人識別装置。
【請求項2】
請求項1に記載の個人識別装置において、前記トランジスタの駆動電圧と前記赤外光源に流れる電流値との特性の測定は毎回の装置の初期化動作ごとに行われる手段を有することを特徴とする個人識別装置。
【請求項3】
請求項1に記載の個人識別装置において、前記トランジスタの駆動電圧と前記赤外光源に流れる電流値との特性に装置の温度を変数として追加し記憶しておく手段を有することを特徴とする個人識別装置。
【請求項4】
生体に赤外光を照射する赤外光源と、生体特徴情報が含まれる生体からの透過光、または反射光の画像情報を取得する撮像手段と、前記画像情報から個人を識別するように構成されている個人識別装置であって、
前記赤外光源は直列接続された駆動用のトランジスタを直流電圧で駆動することにより通電される手段と、前記赤外光源に流れる電流値を取得する手段と、取得した前記電流値により前記トランジスタの駆動電圧をフィードバック制御する手段とを有することを特徴とする個人識別装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の個人識別装置において、前記トランジスタを駆動する直流電圧は、交流電気信号を入力とし直流電圧を生成する交流・直流変換回路を用いて与えられる手段を有することを特徴とする個人識別装置。
【請求項6】
請求項5に記載の個人識別装置において、前記交流・直流変換回路に入力される前記交流電気信号はパルス電圧波形とし、パルス幅を任意に選択することにより、任意の直流電圧を生成できる回路であることを特徴とする個人識別装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−6762(P2006−6762A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−190641(P2004−190641)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】