説明

健康管理システム、健康管理端末、健康管理プログラム、サービスサーバプログラムおよび記録媒体

【課題】実際に健康改善の取り組みをおこなっているユーザが報奨の申し込みをおこなうことができる健康管理システムを提供する
【解決手段】本発明に係る健康管理システムでは、健康機器102が、ユーザの生理状態および運動状態の少なくとも何れかを測定し、測定結果を健康データとして健康管理端末101に供給する。健康管理端末101は、報奨提供元サーバ104から送信される報奨情報に含まれる申込条件情報と健康機器102から供給された健康データとを用いて、健康データが申込条件を満たしているか否かを判定し、満たしている場合に報奨の申込をおこなう。また、報奨の申し込みがおこなわれるまでは、カバー画像が健康管理端末101に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康改善の取り組みをおこなうユーザの健康情報を利用して、報奨の申し込みをおこなう健康管理システム、健康管理端末、健康管理プログラムおよびサービスサーバプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、問題となっているメタボリックシンドロームおよび生活習慣病などの疾患は、運動および食事などの生活習慣の悪さが原因となっている。これらの疾患にならないためには、その原因である生活習慣を改善することが必要不可欠である。しかしこれらの疾患は痛みなどを伴わないため、ユーザにとっては切迫感がない。そのため、生活習慣を改善するための行動をユーザが継続できないという課題が生じる。
【0003】
ユーザのモチベーションを高めて、生活習慣を改善するためのユーザの行動を継続させる手段として、従来では、ユーザが利用する健康機器、ならびにパソコンおよび電子辞書など、ユーザが所有する端末を利用して、特定のコンテンツを入手したり、アニメーションおよび音楽情報などのコンテンツの表示内容を変化させたりして、ユーザのモチベーションを高める手段がある。
【0004】
特許文献1に記載の健康管理方法では、ユーザが特定の製造者の健康商品を購入したり、特定の販売店で健康商品を購入したりすることによって、ユーザにサービスポイントが付与される。ユーザは、この付与されたポイントを利用して、趣味および娯楽、商品の広告ならびにニュースなどのコンテンツを入手することができる。ユーザは、これらのコンテンツを入手することをモチベーションとして、健康商品を継続して購入することになる。また、コンテンツを提供する前に、ユーザに対してアンケートをおこなうため、アンケート情報に基づいて、コンテンツ情報およびポイント情報の魅力を高めることができる。
【特許文献1】特開2002−15072号公報(平成14年1月18日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の健康管理方法では、ユーザが健康商品を購入するだけでポイントが付与されるため、購入後に実際にその健康商品を本人が利用または摂取したかどうかは考慮されていない。例えば、ユーザ以外の人が利用するための健康商品をユーザが購入し、ポイントを貯めるといった方法も可能である。この場合は、ユーザ自身が健康商品を利用しないため、生活習慣改善という目的が達成できないことになる。
【0006】
一方で、健康商品の製造者や販売者にとっては、ユーザからのアンケート情報は自社製品の改善および改良のためには有益な情報となる。しかしながら、特許文献1に記載の健康管理方法においては、上記したように、健康商品を利用するユーザと、健康商品を購入するユーザとが一致しない可能性がある。そのため、健康意識および該当する健康商品に対するアンケート情報としては信憑性に欠ける。
【0007】
そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、実際に健康改善の取り組みをおこなっているユーザが報奨の申し込みをおこなうことができる健康管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る健康管理システムは、上記の課題を解決するために、健康情報測定装置と、報奨提供元サーバと、健康管理端末とを含む健康管理システムであって、上記健康情報測定装置は、ユーザの生理状態および運動状態の少なくとも何れかを測定する測定手段と、上記測定手段によって得られる測定結果を健康情報として上記健康管理端末に供給する健康情報供給手段とを備えており、上記報奨提供元サーバは、報奨を申し込むための上記健康情報の条件である申込条件を指定する申込条件情報と、上記健康管理端末が該報奨の申し込みをおこなうまで、上記ユーザに提示する素材情報とを含む報奨情報を上記健康管理端末に対して直接または間接に送信する第1報奨情報送信手段を備えており、上記健康管理端末は、上記報奨情報を受信する報奨情報受信手段と、上記健康情報を上記健康情報測定装置から取得する健康情報取得手段と、上記健康情報が上記報奨情報受信手段により受信された上記報奨情報に含まれる上記申込条件情報に指定される上記申込条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、上記判定手段によって上記健康情報が上記申込条件を満たしていると判定されたときに、報奨の申し込みをおこなう指示を受け付けて上記報奨の申し込みをおこなう報奨申込手段と、上記報奨申込手段が上記報奨の申し込みをおこなうまで、上記報奨情報受信手段が受信した上記報奨情報に含まれる上記素材情報を上記ユーザに提示する素材情報提示手段とを備えていることを特徴としている。
【0009】
なお、健康情報は、測定結果である数値または数値の集合のみならず、測定した日時も併せて含んでいてもよい。また、判定手段が健康情報を用いる場合、測定値をそのまま用いる場合のみならず、測定値に対して特定の処理を施して得られる値を用いる場合も含むことを意図している。
【0010】
上記構成によれば、健康管理端末は、報奨提供元サーバにある報奨情報を、報奨提供元サーバの第1報奨情報送信手段から直接または間接に受信し、取得する。また、健康情報測定装置は、ユーザの生理状態および運動状態の少なくとも何れかを表す健康情報を測定し、測定結果を健康管理端末に供給する。報奨情報には、報奨の申し込みに必要な健康情報の条件を指定する条件情報が含まれている。健康管理端末は、健康情報測定装置によって供給された健康情報がこの条件情報に指定される条件を満たしているかを判定できる。健康管理端末は、この条件を満たしていると判定した場合に、報奨の申し込みをおこなうことができる。健康管理端末は、報奨の申し込みをおこなうまで、素材情報を提示する。
【0011】
このように、実際に測定したユーザの生理状態および運動状態の少なくとも何れかを、健康情報として用いるため、実際に生活習慣改善のための行動を取っているユーザのみが報奨の申し込みをおこなうことができるようになる。これにより、ユーザに対して、生活習慣改善のための行動を実際に起こさせることが効果的にできるという効果を奏する。
【0012】
本発明の健康管理システムにおいては、サービスサーバをさらに含み、上記サービスサーバは、上記報奨情報を、上記報奨提供元サーバから受信する報奨情報受付手段と、上記報奨情報受付手段が受信した上記報奨情報を上記健康管理端末に送信する第2報奨情報送信手段とを備えており、上記報奨提供元サーバから上記健康管理端末への上記報奨情報の送信、および上記健康管理端末における上記報奨情報の受信は、上記サービスサーバを介しておこなわれることが好ましい。
【0013】
上記構成によれば、報奨提供元サーバが複数あったとしても、各報奨提供元サーバの報奨情報は一旦サービスサーバに送信され、サービスサーバを介して健康管理端末に送信される。したがって、健康管理端末は、報奨提供元サーバがあった場合に、それぞれの報奨提供元サーバから報奨情報を受信する必要はなく、サービスサーバから送信される報奨情報を受信することにより、各報奨提供元サーバの報奨情報を一括して取得することができる。
【0014】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記報奨情報は、上記報奨提供元サーバへのアクセス先の情報であるアクセス先情報をさらに含み、上記報奨提供元サーバは、上記健康管理端末からの上記報奨の申し込みを受け付ける報奨受付手段をさらに備えており、上記健康管理端末は、上記報奨提供元サーバへアクセスすることにより上記報奨の申し込みをおこなうことが好ましい。
【0015】
上記構成によれば、健康管理端末に報奨提供元サーバへのアクセス先が送信されるため、健康管理端末は報奨提供元サーバへアクセスすることにより、報奨の申し込みをおこなうことができる。これにより報奨提供元は、報奨の申し込みを受け付けるための新たなサーバおよび受付手段が不要となる。
【0016】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記健康管理端末は、受信した上記報奨情報に含まれる上記素材情報の提示態様を、上記健康情報取得手段により取得された上記健康情報に応じて決定する、提示態様決定手段をさらに備えていることが好ましい。
【0017】
上記構成によれば、測定された健康情報に応じて、素材情報の提示態様が決定される。そのため、取得した健康情報に応じて、素材情報の提示態様を変化させることができる。これにより、健康情報に応じて、ユーザが飽きない変化のあるコンテンツ表示をおこなうことができ、健康情報を取得するためのユーザのモチベーションを高めることができる。
【0018】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記報奨情報は、上記素材情報の提示態様を変更するための上記健康情報の条件である単位条件を指定する単位条件情報をさらに含み、上記健康管理端末は、上記判定手段によって上記健康情報が上記申込条件を満たしていないと判定されたときに、上記健康情報が上記単位条件を満たしているか否かを判定する単位判定手段をさらに備えており、上記提示態様決定手段は、上記単位判定手段によって上記健康情報が上記単位条件情報を満たしていると判定されたときに、上記提示態様を変更することが好ましい。
【0019】
なお、単位判定手段が健康情報を用いる場合、判定手段が健康情報を用いる場合と同様に、測定値をそのまま用いる場合のみならず、測定値に対して特定の処理を施して得られる値を用いる場合も含むことを意図している。
【0020】
上記構成によれば、健康管理端末は、健康情報が単位条件情報に指定される条件を満たしているかを判定し、満たしていると判定した場合に、提示する素材の提示態様を変更できる。すなわち、健康情報が単位条件をクリアするごとに、ユーザに対して提示する素材情報の提示態様を変更できる。したがって、健康情報の達成度が上がるとコンテンツ表示が変化するため、ユーザは飽きずに健康改善の取り組みをおこなうことができる。
【0021】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記報奨情報は、2種類以上の素材情報を含むことが好ましい。
【0022】
上記構成によれば、ユーザに対して表示される素材情報が複数となり、ユーザに飽きさせずに健康改善の取り組みをおこなわせることができる。また、報奨提供元サーバ側にとっても、素材情報として広告を使用することにより1種類だけではなく複数の広告および宣伝をおこなうことができ、有効な広告をおこなうことができる。
【0023】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記報奨情報は、上記素材情報として、上記報奨の内容を表示する報奨表示画像をさらに含み、上記報奨情報は、上記報奨表示画像を表示させる単位時間を指定する表示単位時間情報をさらに含み、上記提示態様決定手段は、上記単位判定手段によって得られる結果に応じて、上記表示単位時間情報を用いて上記報奨表示画像を表示させる時間を決定し、決定した時間、上記報奨表示画像を上記素材情報提示手段に提示させることが好ましい。
【0024】
上記構成によれば、健康管理端末は、取得した健康情報に応じて、報奨表示画像を表示する時間を変更させることができる。そのため、ユーザは、報奨表示画像を長時間表示させるために、健康情報の達成度を上げようとがんばるようになる。すなわち健康改善の取り組みをおこなうためのユーザのモチベーションを高めることができる。
【0025】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記報奨情報は、上記素材情報として、上記報奨表示画像とは異なるカバー画像をさらに含み、上記提示態様決定手段は、上記報奨表示画像を表示させていない間、上記カバー画像を上記素材情報提示手段に提示させることが好ましい。
【0026】
上記構成によれば、健康管理端末は、報奨表示画像を表示させないときはカバー画像を表示させている。すなわち、報奨表示画像を表示していない状態においてはカバー画像が常に表示されている。そのため、報奨を提供する側は、カバー画像を自社の広告や宣伝の表示にしておけば、有効な広告をおこなうことができる。
【0027】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記報奨情報は、上記素材情報として、動画を含み、上記報奨情報は、上記動画を再生させる単位時間を指定する再生単位時間情報をさらに含み、上記提示態様決定手段は、上記単位判定手段によって得られる結果に応じて、上記再生単位時間情報を用いて上記動画を再生する時間を決定し、決定した時間、上記動画を再生し、上記素材情報提示手段に提示させることが好ましい。
【0028】
上記構成によれば、健康管理端末は、取得した健康情報に応じて、動画を再生表示する時間を変更させることができる。すなわち、動画の再生時間が、取得した健康情報の数値に応じて変更する。そのため、ユーザは、動画を長時間再生させるために、健康情報の数値が上げようとがんばるようになる。すなわち健康改善の取り組みをおこなうためのユーザのモチベーションを高めることができる。また、ユーザは健康情報の単位条件をクリアするたびに何回も動画を再生することになる。したがって、報奨を提供する側は、動画に自社の広告や宣伝を含めておけば、度重なる動画再生により、効果的な広告や宣伝をすることができる。
【0029】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記報奨情報は、上記素材情報として、2種類以上の静止画を含み、上記提示態様決定手段は、上記単位判定手段によって得られる結果に応じて、上記2種類以上の静止画のうちの何れを提示させるかを選択して、選択した上記静止画を上記素材情報提示手段に提示させることが好ましい。
【0030】
上記構成によれば、健康情報が単位条件をクリアするたびに、素材情報が切り替わって表示される。これにより、ユーザは、健康情報の達成度が上がるたびに次に何が表示されるのかが楽しみになり、モチベーションを維持しながら健康改善の取り組みをおこなうことができる。また、報奨を提供する側は、素材情報を自社の広告や宣伝の表示にしておけば、複数の広告や宣伝をユーザに提示できるので、効果的な広告や宣伝をおこなうことができる。
【0031】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記申込条件情報は、上記測定手段によって得られる数値または上記測定手段が測定をおこなった回数を指定するものであることが好ましい。また、上記単位条件情報は、上記測定手段によって得られる数値または上記測定手段が測定をおこなった回数を指定するものであることが好ましい。
【0032】
上記構成によれば、報奨を申し込むための条件または素材情報の提示態様を変更するための条件は、ユーザの生理状態または運動状態を表す数値を指定するばかりでなく、ユーザが測定をおこなった回数も指定することができる。健康情報の数値を利用する場合には、年齢や性別の違いによって基本的な体力が異なるため、大人および男性の方が有利である場合もある。これに対して、測定をおこなった回数とすることで、誰でも差別なくチャレンジすることができる。また、継続して測定する人は、健康への意識が高く真面目であると捉えることができる。そのため、そのようなユーザを報奨提供元サーバへ誘導することができれば、報奨提供元である企業にとっても、意識の高いユーザを得ることができ、より効果の高い宣伝および広告をおこなうことができる。
【0033】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記報奨情報は、上記健康情報取得手段が取得した上記健康情報に対して重み付けをおこなうための重み付け情報をさらに含み、上記判定手段は、上記重み付け情報を用いて上記健康情報に重みを付けた重み付き健康情報を生成する第1重み付加手段を有しており、上記判定手段では、上記第1重み付加手段によって生成された上記重み付き健康情報が上記申込条件を満たしている場合に、上記健康情報が上記申込条件を満たしていると判定することが好ましい。
【0034】
同様に、上記報奨情報は、上記健康情報取得手段が取得した上記健康情報に対して重み付けをおこなうための重み付け情報をさらに含み、上記単位判定手段は、上記重み付け情報を用いて上記健康情報に重みを付けた重み付き健康情報を生成する第2重み付加手段を有しており、上記単位判定手段では、上記第2重み付加手段によって生成された上記重み付き健康情報が上記単位条件を満たしている場合に、上記健康情報が上記単位条件を満たしていると判定することが好ましい。
【0035】
上記構成によれば、健康管理端末は、重みを付加した健康情報を用いて申込条件または単位条件の判定をおこなうことができる。健康情報に重み付けをおこなうことで、ユーザは、付加される重みが大きいときには健康改善のための取り組みを積極的におこなうようになり、モチベーションが高まる。また、報奨を提供する側は、例えば、「週末にたくさん歩くユーザ」といったように、自社が希望するユーザのプロファイルをより細かく特定することができる。そのため、報奨を提供する側は、効果的な宣伝および広告をおこなうことができる。
【0036】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記報奨情報は、上記報奨提供元サーバが報奨の申し込みを受け付ける期限条件を指定する期限条件情報をさらに含み、上記健康管理端末は、上記健康情報が上記期限条件を満たしているか否かを判定する期限判定手段をさらに備えており、上記期限判定手段によって上記健康情報が上記期限条件を満たしている判定されたときに、上記報奨申込手段により上記報奨を申し込むことが好ましい。
【0037】
上記構成によれば、健康管理端末は、健康情報が報奨を提供する側によって指定される期限の条件を満たす場合に、報奨の申し込みをおこなうことができる。報奨申し込みの期限が設定されていることにより、ユーザは期限までに報奨の申し込みができるように努力するため、健康改善の取り組みをおこなうためのモチベーションも高まる。また、報奨を提供する側は、いつまでもずるずるとチャレンジしている積極性の低いユーザを除外することができる。そのため、自社が希望するユーザのプロファイルをより細かく特定することができ、効果的な宣伝や広告をおこなうことができる。また、新商品の宣伝に利用する際には、新商品のアピール期間があるため、ある程度期間を限定する必要がある。上記構成を備える本発明の健康管理システムによれば、期限を設定することができるので、アピール期間を指定することができる。
【0038】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記報奨情報は、上記健康管理端末が上記報奨提供元サーバへアクセスするよりも前に上記素材情報提示手段が提示する申込前情報と、該申込前情報を提示させるか否かを指定する申込前表示情報とをさらに含み、上記素材情報提示手段は、上記申込前表示情報に応じて、上記報奨提供元サーバへアクセスするよりも前であり、かつ、上記判定手段によって上記健康情報が上記申込条件を満たしていると判定された後に、上記申込前情報を提示することが好ましい。
【0039】
上記構成によれば、健康管理端末は、健康情報が申込条件を満たした後、報奨の申し込みをおこなう前に、申込前情報を表示することができる。例えば、申込前情報をユーザへの質問にしておけば、申し込み前表示として、ユーザへ質問をした上で報奨申し込みが可能になるものとすることができる。これにより、報奨申し込み過程で表示した広告および宣伝を理解しているユーザに対してのみ、報奨を提供することができ、また、これら理解度の高いユーザに対して、その後のマーケティング活動への参加募集を行なうことができる。また、例えば、申し込み前に、報奨申し込みにあたっての同意事項を表示させることができ、申し込み時の個人情報を、報奨提供元の新商品紹介やアンケート情報の発信に利用することに対する意向確認をすることができる。これにより、ただ単に健康データを測定して健康意識の高いユーザだけではなく、本当に報奨提供元のその後のマーケティングおよび宣伝活動に利用できるユーザを把握することができる。
【0040】
したがって、申込前情報を表示することで、報奨申し込み後に報奨提供元にとって利用価値の高いユーザを確認することができる。
【0041】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記健康管理端末は、上記報奨提供元サーバから送信される、上記ユーザが入力するための項目を指定する入力項目情報を受信する入力項目情報受信手段と、受信した上記入力項目情報に指定される項目を上記ユーザが入力するための情報入力手段と、上記情報入力手段を介してユーザが入力したユーザ入力情報を上記報奨提供元サーバへ送信するユーザ入力情報送信手段とをさらに備えており、上記報奨提供元サーバは、上記入力項目情報を上記健康管理端末に送信する入力項目情報送信手段と、上記健康管理端末から送信される上記ユーザ入力情報を受信するユーザ入力情報受信手段と、受信した上記ユーザ入力情報を記憶するユーザ入力情報記憶手段とを備えていることが好ましい。
【0042】
上記構成によれば、報奨提供元サーバは、アンケートやユーザの個人情報を取得するための情報を健康管理端末に送信できる。健康管理端末は、報奨提供元サーバから送信される上記情報を受信し、指定された項目に対する回答を入力することができる。そして、報奨提供元サーバは、健康管理端末から送信されるアンケート結果やユーザの個人情報を取得し、記憶することができる。これにより、報奨提供元サーバは、アンケートや個人情報を収集できる。これらの情報は、マーケティングまたはこれからの広告および宣伝活動に利用できる。そのため、報奨を提供する側は、マーケティング等に有効な情報を得ることができ、報奨を提供するメリットが高まる。また、報奨を申し込むユーザは健康情報を積極的に測定して条件をクリアしたユーザである。そのため、ユーザのプロファイルをある程度特定することができるので、より報奨提供元の希望に沿ったアンケート情報や個人情報を収集することができる。
【0043】
さらに本発明の健康管理システムにおいては、上記健康管理端末は、受信した上記報奨情報とは異なる報奨情報をさらに受信し、使用している上記報奨情報を該異なる報奨情報に置換する報奨情報変更手段をさらに備えていることが好ましい。
【0044】
上記構成によれば、健康管理システムは、チャレンジする対象報奨を変更することができる。対象となる報奨を変更可能にすることで、ユーザは自分自身の状況に応じて、より応募しやすい報奨に変更したり、もっとがんばれそうな場合はより条件が高い魅力的な報奨にチャレンジしたりすることができる。そのため、自己の状態に応じたチャレンジができ、無理のない継続した健康維持および健康改善を図ることができる。
【0045】
また、本発明に係る健康管理システムは、上記の課題を解決するために、健康情報測定装置と、報奨提供元サーバと、サービスサーバと、健康管理端末とを含む健康管理システムであって、上記健康情報測定装置は、ユーザの生理状態および運動状態の少なくとも何れかを測定する測定手段と、上記測定手段により測定された結果を健康情報として上記健康管理端末を介して上記サービスサーバに供給する健康情報供給手段とを備えており、上記報奨提供元サーバは、報奨を申し込むための上記健康情報の条件である申込条件を指定する申込条件情報と、上記健康管理端末が該報奨の申し込みをおこなうまで、上記ユーザに提示する素材情報とを含む報奨情報を上記サービスサーバに送信する第1報奨情報送信手段を備えており、上記サービスサーバは、上記報奨情報を上記報奨提供元サーバから受信する報奨情報受付手段と、上記健康情報を上記健康管理端末から取得する健康情報受付手段と、上記報奨情報受付手段が取得した報奨情報に含まれる上記素材情報を、上記健康管理端末に送信する第2報奨情報送信手段と、上記健康情報が上記報奨情報受付手段により受信された上記報奨情報に含まれる上記申込条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、上記判定手段によって上記健康情報が上記申込条件を満たしていると判定されたときに、上記健康管理端末に対して上記報奨の申し込みをおこなうことの許可を与える申込許可情報を送信する申込許可送信手段とを備えており、上記健康管理端末は、上記素材情報を、上記サービスサーバから受信する報奨情報受信手段と上記申込許可情報を受信したときに、報奨の申し込みをおこなう指示を受け付けて上記報奨の申し込みをおこなう報奨申込手段と、上記報奨申込手段が上記報奨の申し込みをおこなうまで、上記報奨情報受信手段が受信した上記素材情報を上記ユーザに提示する素材情報提示手段とを備えていることを特徴としており、さらに、上記サービスサーバは、上記健康情報受付手段により取得された上記健康情報に応じた上記素材情報提示手段における上記素材情報の提示態様を指定する提示態様情報を生成する提示態様情報生成手段と、上記提示態様情報を上記健康管理端末に送信する提示態様送信手段とをさらに備えており、上記健康管理端末は、上記提示態様情報を受信する提示態様受信手段をさらに備えており、上記素材情報提示手段は、上記提示態様受信手段によって受信された上記提示態様情報に応じた提示態様にしたがって、上記素材情報を提示することが好ましく、また、上記報奨情報は、上記素材情報の提示態様を変更するための上記健康情報の条件である単位条件を指定する単位条件情報をさらに含み、上記サービスサーバは、上記判定手段によって上記健康情報が上記申込条件を満たしていないと判定されたときに、上記健康情報が上記単位条件を満たしているか否かを判定する単位判定手段をさらに備えており、上記提示態様情報生成手段は、上記単位判定手段によって上記健康情報が上記単位条件情報を満たしていると判定されたときに、異なる上記提示態様を指定する上記提示態様情報を生成することが好ましい。
【0046】
上記構成によれば、健康管理端末は、健康情報測定装置から供給された健康情報をサービスサーバに送信する。サービスサーバは、報奨提供元サーバから受信した報奨情報と、健康管理端末から受信した健康情報とを用いて、健康情報が申込条件または単位条件を満たしているかを判定し、その判定結果に応じた情報を健康管理端末に送信している。したがって、健康管理端末では、健康管理情報が申込条件および単位条件を満たしているかの判定をおこなうそれぞれの構成が不要となる。そのため、健康管理端末をより簡易な構成にすることができる。
【0047】
本発明に係る健康管理端末は、上記課題を解決するために、報奨提供元サーバから報奨情報を取得し、健康情報測定装置がユーザの生理状態および運動状態の少なくとも何れかを測定することにより得られる健康情報に応じて報奨の申し込みをおこなう健康管理端末であって、上記報奨情報は、報奨を申し込むための上記健康情報の条件である申込条件を指定する申込条件情報と、該報奨の申し込みをおこなうまで上記ユーザに提示する素材情報とを含み、上記報奨情報を上記報奨提供元サーバから直接または間接に受信する報奨情報受信手段と、上記健康情報測定装置から供給される上記健康情報を取得する健康情報取得手段と、上記健康情報が上記報奨情報受信手段により受信された上記報奨情報に含まれる上記申込条件情報に指定される上記申込条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、上記判定手段によって上記健康情報が上記申込条件を満たしていると判定されたときに、上記報奨の申し込みをおこなう報奨申込手段と、上記報奨申込手段が上記報奨の申し込みをおこなうまで、上記報奨情報受信手段が受信した上記報奨情報に含まれる上記素材情報を上記ユーザに提示する素材情報提示手段とを備えていることを特徴としている。
【0048】
上記構成によれば、本発明に係る健康管理システムと同様の効果を奏する。
【0049】
なお、上記健康管理端末および上記サービスサーバは、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記健康管理端末および上記サービスサーバをコンピュータにおいて実現する健康管理プログラムおよびサービスサーバプログラム、ならびにその健康管理プログラムまたはサービスサーバプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0050】
本発明に係る健康管理システムでは、以上のように、健康情報測定装置によって測定され、供給された健康情報を利用して、この健康情報が条件を満たした場合に、報奨の申し込みをおこなう。そのため、報奨を得ようとするユーザは、健康情報の達成度を上げるために、実際に健康改善の取り組みをおこなうことになり、より効果的に生活習慣を改善することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0051】
〔実施の形態1〕
本発明に係る健康管理システムの一実施形態について、図1から図13に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0052】
(健康管理システムの構成)
はじめに、本実施の形態に係る健康管理システムについて、図2を参照して以下に説明する。
【0053】
図2は、本発明に係る健康管理システム(以下、ヘルスケアシステムという)100の一実施形態を示す概略構成図である。図2に示すように、ヘルスケアシステム100は、健康管理端末101、健康機器(健康情報測定装置)102、サービスサーバ103および報奨提供元サーバ104を含んで構成されている。
【0054】
健康管理端末101は、ユーザが所有し、健康管理をおこなうための端末であり、携帯電話およびPDA(personal digital assistant)などの携帯端末、またはTVおよびパソコンなどの固定設置された端末である。
【0055】
健康機器102は、健康管理端末101と有線もしくは無線で通信可能であり、健康機器102で測定した健康データ(健康情報)を健康管理端末101へ送信する。健康機器102は、複数存在してもよい。また、健康機器102は健康管理端末101から独立に存在するものである場合だけでなく、例えば、健康機器102として歩数測定機能を有する装置が、健康管理端末101に組み込まれている場合など、健康機器102と健康管理端末101とが一体となっているものであってもよい。なお、本実施の形態では、健康データとして歩数を例にして説明する。
【0056】
サービスサーバ103は、健康管理端末101および報奨提供元サーバ104とネットワークで通信可能である。サービスサーバ103は、測定、記録された健康データから報奨の申し込みができる条件を含む報奨情報を、報奨提供元サーバ104から受信して、健康管理端末101に対して送信するものである。
【0057】
報奨提供元サーバ104は、報奨提供元が作成した報奨情報をサービスサーバ103へ送信し、また、ユーザから報奨の申し込みを受け付けるものである。報奨提供元サーバ104は、複数存在してもよい。
【0058】
(健康機器)
健康機器102の構成について、図6を参照して以下に説明する。
【0059】
図6は、健康機器102の構成を示すブロック図である。図6に示すように、健康機器102は、測定部(測定手段)601および健康データ供給部(健康情報供給手段)602を含んで構成されている。
【0060】
測定部601は、ユーザが実施した運動の種類および強度などの運動状態またはユーザの血圧および体温などの生理状態を測定する部分である。運動状態の測定としては、例えば、歩数の測定が挙げられる。また、生理状態の測定としては、体重、体脂肪、血圧、血糖値、脈拍および基礎体温などの測定が挙げられる。本実施の形態では、健康データとして歩数を用いているため、測定部601は歩数を測定するものである。
【0061】
健康データ供給部602は、測定部によって測定された健康データの実測値を、健康管理端末101に供給するための部分である。また、実測値とともに測定日時も同時に供給できる。具体的には、Bluetooth(登録商標)および赤外線通信などの無線接続、またはUSB接続などの有線接続による通信手段を介して、健康管理端末101に健康データを供給する部分である。健康機器102と健康管理端末101とが一体となっている場合には、後述する健康データ取得部201とバスを介して接続されていればよい。あるいは健康データ供給部602が、後述する健康データ記憶部202と直接接続されていてもよい。この場合には、健康データ供給部602が後述する健康データ取得部201として機能する。
【0062】
(健康管理端末)
健康管理端末101の構成について、図1を参照して以下に説明する。
【0063】
図1は、健康管理端末101の構成を示すブロック図である。図1に示すように、健康管理端末101は、端末情報処理部240、端末情報記憶部230および情報提示部(素材情報提示手段)209を含んで構成されている。
【0064】
情報提示部209は、画像や各種情報をユーザに提示するためのインターフェースであり、LCD(液晶ディスプレイ)などの表示手段およびスピーカなどである。
【0065】
端末情報記憶部230は、種々のデータを記憶しているものである。本実施の形態では、端末情報記憶部230には、後述の健康データ取得部201が健康機器102から取得した健康データを記憶しておくための健康データ記憶部202、および後述の報奨情報取得部203がサービスサーバ103から受信した報奨情報を記憶しておくための報奨情報記憶部204を含んでいる。端末情報記憶部230は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、RAMなどの記憶装置を用いることができる。
【0066】
端末情報処理部240は、健康管理端末101における種々の情報処理をおこなうためのものであり、健康データ取得部(健康情報取得手段)201、報奨情報取得部(報奨情報受信手段)203、対象健康データカウント部(判定手段、単位判定手段)205、条件チェック部(判定手段、単位判定手段)206、提示内容更新部(単位判定手段、提示態様決定手段)207、および報奨申し込み部(報奨申込手段)208を含んで構成されている。端末情報処理部240は、例えば中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)などの装置を用いることができる。
【0067】
健康データ取得部201は、健康機器102から、Bluetoothおよび赤外線通信などの無線接続、またはUSB接続などの有線接続による通信手段を介して、またはバスを介して、健康機器102から健康データを取得するためのものである。健康データ取得部201は、取得した健康データを健康データ記憶部202に蓄積させることができる。
【0068】
なお、健康管理端末101と健康機器102が一体となっている場合、例えば、健康機器102の測定部601が歩数をカウントできるセンサ(加速度センサ等)であり、当該センサを健康管理端末101が内蔵している場合には、同様に健康管理端末101に内蔵されている健康データ供給部602が直接健康データ記憶部202に健康データ(歩数データ)を記憶させてもよい。この場合には、健康データ供給部602が健康データ取得部201として機能する。
【0069】
報奨情報取得部203は、無線通信装置を介して、サービスサーバ103から報奨情報を受信して取得する部分である。報奨情報については、詳細は後述するが、ユーザがどの報奨にチャレンジするかを選択できるような情報であることが望ましい。報奨情報取得部203では、サービスサーバ103から受信した報奨情報リストのうち、ユーザが選択した報奨情報をサービスサーバ103に送信する。報奨情報取得部203は、取得した報奨情報を報奨情報記憶部204に記憶させることができる。
【0070】
対象健康データカウント部205は、報奨を獲得するための条件の対象となる健康データを集計する部分である。対象健康データカウント部205は、報奨情報記憶部204に記憶している報奨情報を読み出して、報奨を獲得するための条件の対象となる健康データを認識する。次いで、この認識に基づいて健康データ記憶部202から健康データを読み出して、条件チェックするために健康データを集計する。例えば、報奨がもらえる条件となる健康データが「歩数データの累積」であれば、健康データ記憶部202において記憶している歩数データから、対象期間(報奨へのチャンレンジを開始した日〜現在)の累積歩数を算出する。
【0071】
条件チェック部206は、対象健康データカウント部205が集計した健康データが、報奨情報にて指定されている条件を満たすか否かを判定する部分である。条件チェック部206は、報奨情報記憶部204に記憶している報奨情報にて指定されている2つの条件:(1)報奨獲得の条件である申込条件(申込条件情報)、および(2)条件未達の段階においてユーザへ提示内容を変更する単位の条件である単位条件(単位条件情報)を読み込む。そして、対象健康データカウント部205が集計した健康データが、上記(1)および(2)の条件をクリアしているかどうかを判定する。
【0072】
提示内容更新部207は、情報提示部209に提示させる内容を決定、変更する部分である。提示内容更新部207は、条件チェック部206による判定の結果を受けて、情報提示部209に提示させる内容を決定する。条件チェック部206における判定結果が上記(1)の条件をクリアしていれば、情報提示部209に報奨提供元サーバへの申し込み用のボタンを表示させる。上記(1)の条件は満たさないが上記(2)の条件を満たす場合には、健康データに応じた提示内容に変更させる。
【0073】
報奨申し込み部208は、ユーザによる申し込み用ボタンの押下をトリガーとして、報奨の申し込みをおこなう指示を受け付け、報奨提供元サーバ104へ報奨の申し込みを送信する部分である。報奨申し込み先の情報については、URL、メールアドレスおよび電話番号などの形式で、あらかじめ健康管理端末101に記憶されているか、または報奨提供元サーバ104から送信される報奨情報に含まれている。
【0074】
報奨申し込み部208は、申し込み条件をクリアした段階で、申し込み先の情報を読み込み、報奨の申し込みをおこなう。報奨申し込み部208による報奨の申し込みは、インターネットによる特定のホームページ接続での申し込み、メール送信による申し込み、電話による申し込みであり得る。
【0075】
図3は、健康データ記憶部202に記憶される健康データのテーブルの一例を示す図である。図3に示すように、この例では、健康データを日付ごとの歩数の累積値として記憶している。本実施の形態では示さないが、時間ごとの歩数および曜日ごとの歩数などを記憶していてもよい。
【0076】
(サービスサーバ)
サービスサーバ103の構成について、図4を参照して以下に説明する。
【0077】
図4は、サービスサーバ103の構成を示すブロック図である。図4に示すように、サービスサーバ103は、報奨情報受付部(報奨情報受付手段)401、報奨情報蓄積部402およびサービスサーバ報奨情報送信部(第2報奨情報送信手段)403を含んで構成されている。
【0078】
報奨情報受付部401は、報奨提供元サーバ104から送信される報奨情報を受信する部分である。受信の媒体としては、インターネットが可能であり、報奨情報の登録用のウェブページを用意しておいて、報奨提供元サーバ104において作成された報奨情報を、このウェブページからサービスサーバ103に登録することができる。
【0079】
報奨情報蓄積部402は、報奨情報受付部401において報奨提供元サーバ104から受信した報奨情報を蓄積、登録しておく部分である。
【0080】
サービスサーバ報奨情報送信部403は、報奨情報蓄積部402で記憶しておいた報奨情報およびそのリストを、健康管理端末101へ送信する部分である。
【0081】
なお、本実施の形態においては、健康管理システム100にサービスサーバ103を含め、報奨提供元サーバ104から提供される報奨情報を、サービスサーバ103を介して健康管理端末101に送信しているが、別の実施形態として、ヘルスケアシステム100にサービスサーバ103を含めずに、報奨情報を報奨提供元サーバ104から直接健康管理端末101に送信することも可能である。報奨提供元サーバ104が複数ある場合には、各報奨情報の管理および健康管理端末101における操作の観点から、ヘルスケアシステム100は、サービスサーバ103を含んでいることが好ましい。
【0082】
(報奨提供元サーバ)
報奨提供元サーバ104の構成について、図5を参照して以下に説明する。
【0083】
図5は、報奨提供元サーバ104の構成を示すブロック図である。図5に示すように、報奨提供元サーバ104は、提供元報奨情報送信部(第1報奨情報送信手段)501、および報奨申込受付部(報奨受付手段)502を含んで構成されている。
【0084】
提供元報奨情報送信部501は、サービスサーバ103に対して報奨情報を送信する部分である。
【0085】
報奨申込受付部502は、測定された健康データが上記報奨情報に含まれている健康データの目標値をクリアしたときに、健康管理端末101からの報奨の申し込みを受け付ける部分である。
【0086】
なお、報奨情報の本体については、報奨提供元サーバ104または報奨提供元サーバ104と通信可能な別の媒体において、後述の図6に示すような所定のフォーマットで作成され得る。
【0087】
(報奨情報)
報奨情報について、図7,8および10を参照して以下に説明する。
【0088】
図7は、報奨情報の具体例を示す図である。この報奨情報は、報奨提供元サーバ104から、サービスサーバ103に対して送信されるものである。図7に示すように、報奨情報は、提供者名、単位(単位条件)、条件(申込条件)、カバー画像名、報奨画像名および報奨申込先に関する情報が含んで構成されている。
【0089】
提供者名は、報奨情報を提供した人または団体の名称で、例えば、報奨を提供する企業名またはサークル名である。この提供社名は、ユーザが報奨を選択する際に表示される。
【0090】
単位は、表示内容を切り替えるための1単位あたりの健康データである。図7では、単位が「累積歩数10,000歩」となっているが、これは、累積歩数が10,000歩、20,000歩、30,000歩、…と10,000歩クリアするごとに表示内容を切り替えるという意味である。
【0091】
条件は、報奨を申し込むことができる健康データの条件である。図7では、「累積歩数120,000歩」となっているが、これは、累積歩数が120,000歩をクリアした段階で、後述の報奨申し込み先の情報に基づいて、報奨提供元サーバ104へのアクセスが可能になる条件である。
【0092】
カバー画像名および報奨画像名は、報奨をクリアするまでに表示内容を切り替える際に利用する画像ファイルの名称である。図7では、それぞれファイル名のみ記憶しており、実体となる画像ファイルは別に保存している。カバー画像および報奨画像は、報奨画像の上にカバー画像が重なった状態になっており、報奨画像がカバー画像により隠された状態になっている。本実施の形態では、カバー画像は、健康データの単位=10,000歩をクリアするごとに、部分的に非表示状態にすることで、背景に隠れていた報奨画像が見えてくるようになる。健康データの単位が10,000歩、報奨を申し込むための条件は120,000歩であるので、報奨を申し込むための条件が満たされるまでに、表示の更新は12回おこなわれることになる。
【0093】
報奨申し込み先は、条件に達した際に報奨を申し込むアクセス先の情報であり、具体的には、報奨提供元サーバまたは報奨提供元企業のURL、メールアドレスおよび電話番号などである。
【0094】
図8は、サービスサーバ103の報奨情報蓄積部402において登録、蓄積される報奨情報の例を示す図である。図8に示すように、報奨情報蓄積部402では、図7に示すような報奨情報を、報奨提供元サーバ104より受信して、順次蓄積していく。また、各報奨情報を識別するために、報奨IDを付与して記憶しておく。
【0095】
図10は、健康管理端末101における報奨情報の一覧の表示例を示す図である。サービスサーバ報奨情報送信部403は、報奨情報蓄積部402に記憶している報奨情報に基づいて、健康管理端末101が表示可能な形式(HTML、XMLおよびJPG画像など)で、報奨情報の一覧を健康管理端末101に送信する。図10の表示例では、3つの報奨情報が表示されており、報奨の提供社名と、報奨申し込みの条件になる歩数の値が表示されている。健康管理端末101はこの情報を表示し、どの報奨にチャレンジするかをユーザに選択させる。
【0096】
(ヘルスケアシステムの処理)
次に、以上のように構成されたヘルスケアシステム100にて実行される処理について、図9を参照して以下に説明する。
【0097】
図9は、ヘルスケアシステム100の処理の流れを示すフローチャートである。図9を参照しながら、ステップS100〜S109、ステップS110〜S112、およびステップS113〜S114について説明すれば以下の通りである。
【0098】
報奨提供元サーバ104の提供元報奨情報送信部501が、登録するための報奨情報をサービスサーバ103に対して送信する(S113)。ここで報奨情報は、図7に示す内容である。
【0099】
サービスサーバ103の報奨情報受付部401は、提供元報奨情報送信部501から送信された報奨情報を受信し、受信した報奨情報を報奨情報蓄積部402に登録し、記憶する(S110)。サービスサーバ103は、後述するステップS100における健康管理端末101からの問い合わせを受け付けると、蓄積している報奨情報の一覧を健康管理端末101に対して送信する(S111)。
【0100】
健康管理端末101は、チャレンジ可能な報奨情報がないかサービスサーバに問い合わせる(アクセスする)(S100)。健康管理端末101は、サービスサーバ103から送信された報奨情報の一覧を受け付け、情報提示部209に、図9に示されるような報奨情報の一覧を表示させる(S101)。健康管理端末101は、どの報奨にチャレンジするかの選択をユーザから受け付け、その選択結果をサービスサーバ103へ送信する(S102)。
【0101】
サービスサーバ103が選択結果を受け付けると、サービスサーバ報奨情報送信部403は、選択結果に基づく報奨情報の本体(図10に示す情報)を健康管理端末101へ送信する(S112)。
【0102】
報奨情報取得部203は、ステップS112において送信された報奨情報の本体を受信し、報奨情報記憶部204に記憶しておく(S103)。
【0103】
この間、健康機器102の測定部601は、ユーザの歩数(健康情報)の測定を開始し、計測している。
【0104】
次に、健康管理端末101の健康データ取得部201は、報奨を申し込むために必要な健康データを健康機器102から取得する。なお、本実施の形態においては、健康管理端末101が歩数をカウントできるセンサ(加速度センサ等)を内蔵しており、健康機器102と一体となっているものである。測定部601が、健康データの測定をおこない(S104)、対象健康データカウント部205が、報奨情報に指定されている対象データをカウントする(S105)。図7に示す報奨情報の場合、単位条件および申込条件の判定に累積歩数が必要なので、対象健康データカウント部205は累積歩数をカウントする。その後、条件チェック部206は、カウントした累積歩数が報奨情報に指定されている申込条件=120,000歩をクリアしたかどうかを判断(判定)する(S106)。条件をクリアしていない場合(S106のNO側)、条件チェック部206は単位条件をクリアしたかどうかを判断する(S107)。単位条件をクリアしている場合は(S107のYES側)、提示内容更新部207は提示態様を変更して、表示内容の更新をおこなう(S108)。
【0105】
ここで、表示内容の更新について具体的に説明する。本実施の形態では、健康データの測定は、健康管理端末101において報奨選択以前より継続しておこなわれており、報奨情報を選択した段階から、歩数データに基づいて、報奨申し込みのためのチャレンジが始まる。したがって、報奨を選択した日が「2008/7/17」の場合には、報奨チャレンジの対象となるのは「2008/7/17」以降の歩数データとなる。したがって、対象健康データカウント部205は、表示内容の更新タイミング(1日1回定期的に、もしくは、ユーザのボタン操作時など)に、報奨チャレンジの対象となる累積の歩数データをカウントする(S105)。例えば、カウントした日が「2008/7/19」の場合、健康管理端末101の健康データ記憶部202において記憶されている図3に示す健康データから「2008/7/17〜2008/7/19」の歩数データを累積すると、累積歩数データは「13,000歩」となる。この場合は、図7に示す報奨情報において、条件となる「120,000歩」をクリアしていないことになる。そのため、条件チェック部206は、条件をクリアしていないと判断する(S106のNO側)。この場合、条件チェック部206は、単位条件をクリアしているかどうかのチェックをおこなう(S107)。単位条件は、図7に示す通り「10,000歩」であり、累積歩数データは「13,000歩」である。よって、単位条件はクリアしているので、条件チェック部206は、単位条件をクリアしていると判断する(S107のYES側)。単位条件を満たしていると条件チェック部206が判断すると、提示内容更新部207は提示態様を変更して、表示内容を更新する(S108)。
【0106】
累積歩数データを増やしていき、条件である「120,000歩」を超えた場合(S106のYES側)、健康管理端末101は、報奨情報に含まれているアクセス先にアクセスして、報奨を申し込む(S109)。報奨提供元サーバ104の報奨申込受付部502は、健康管理端末101からの報奨申し込みを受信し、申し込みを受け付ける(S114)。
【0107】
次に、上記処理をおこなっているときの、健康管理端末101の情報提示部209に表示される内容について、図11〜図13を参照して以下に説明する。
【0108】
図11は、画像の具体例を示す図であり、(a)はカバー画像を、(b)は報奨画像(報奨表示画像)の例である。図11(a)に示す例では、カバー画像は、報奨の提供元である「ABC STEP」の企業の宣伝をした画像である。カバー画像は、条件をクリアするまでは健康管理端末101に表示される。そのため、広告および宣伝として使用すると、報奨提供元にとって有効である。
【0109】
報奨画像は、報奨の内容を示す画像である。条件がクリアされるまでは、カバー画像に隠れて表示される。初期状態では、報奨画像の上に、カバー画像が重なった状態である。すなわち、報奨画像はカバー画像によって隠されている。
【0110】
図12は、申込条件をクリアしていない状態における情報提示部209に表示される表示例を示す図である。本実施の形態では、図12に示すように、カバー画像を複数の領域(ピース)に分割し、領域ごとにカバー画像の表示/非表示を選択し、カバー画像を部分的に非表示にしていくことで、報奨画像を徐々に表示する。分割されたカバー画像のすべてを非表示にしないと(すなわち、申込条件をクリアしないと)、報奨画像の全貌が明らかにならないようにしている。
【0111】
提示内容更新部207では、累計歩数データ=13,000歩と、図7に示す報奨情報における単位条件=10,000歩および条件=120,000歩とを用いて、カバー画像をいくつ非表示状態にできるかどうかを計算する。すなわち、カバー画像は、目標値である条件(120,000)を、表示を切り替えるための単位条件(10,000)で割った結果である12領域(120,000÷10,000)に分割されることになる。逆に言うと、分割後のカバー画像の1領域を非表示にするには、10,000歩の歩数データが必要であり、分割後のカバー画像の全ての領域を非表示にするには、120,000歩の歩数データが必要になるということである。
【0112】
現在、累積歩数データが13,000歩であるので、分割後のカバー画像の1領域を非表示にできることになる。図12には、「めくれるピース数 1個」として表示している。カバー画像が12個の領域に分割されて、中心あたりの1領域が非表示となっており、また、背景に報奨画像が重なっているので、カバー画像が非表示になっている部分から、報奨画像が見えるようになっている。累積歩数データが増えるにしたがって、分割後のカバー画像における非表示にできる領域が増えるので、背景画像の全体像が見えるようになり、報奨の内容が明らかになってくる。報奨の内容が徐々に明らかになれば、ユーザがこの報奨をなんとしても獲得するためにもっと歩いて歩数データを増やす効果もあり、ユーザのモチベーションを高めることができる。
【0113】
なお、図12において、分割後のカバー画像は、提示内容更新部207で自動的に非表示にする部分を決めても良いし、健康管理端末101に操作部を備えている場合には、どこを非表示にするかをユーザに選択させてもよい。
【0114】
同様に、累積歩数データが「23,000歩」の場合、条件はクリアしていないが(S106のNO側)、単位条件はクリアしているので(S107のYES側)、表示内容を更新することになる(S108)。上述の通り、分割後のカバー画像の1領域を非表示にするには10,000歩必要なので、累積歩数データ=23,000歩の場合には、カバー画像の2つの領域を非表示にできる。
【0115】
図13は、条件をクリアした状態の健康管理端末101の情報提示部209における表示例を示す図である。図13に示すように、分割されたカバー画像は、すべて非表示となり、報奨申し込み先へアクセスすることができるボタン(報奨申込手段)1301が表示されている。図7の報奨情報においては、報奨申し込み先は、報奨提供元サーバ104へアクセスするためのURLであるので、ボタン1301を押して報奨を申し込むと、報奨提供元サーバ104上のホームページが表示される。このホームページ上で、報奨を提供するための送付先住所を入力させることで、アンケートの入力をさせるなどしてマーケティングに利用することができる。実際に健康改善の取り組みをおこなった結果健康データの条件をクリアしたユーザの健康管理端末101からのみ申し込みがなされるので、アンケートについても有益な情報や感想を得ることができる。
【0116】
このように、本発明のヘルスケアシステム100によれば、報奨提供元サーバ104からの報奨情報をサービスサーバ103を介して、さらに健康管理端末101へ送信する。健康管理端末101においては、実測した健康データに応じて、報奨情報に指定されている単位条件および申込条件に基づき表示内容が切り替わる。また用いるデータは健康機器102によって実際に測定したデータであるため、ユーザは、報奨の全貌が明らかになるまでがんばって健康データを測定しようというモチベーションおよび健康改善のための取り組みを継続しておこなおうというモチベーションが高まる。また、報奨提供元にとっても、健康データという条件を指定して、ユーザの行動および生活状態をある程度絞り込むことができるので、より良い広告および宣伝情報を提供することができる。
【0117】
なお、本実施の形態においては、健康データとして歩数データを利用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、体重、体脂肪、血圧、血糖値、脈拍および基礎体温などの健康データも利用可能である。
【0118】
例えば、体重データを利用する場合、図7に示す報奨情報において、単位条件「単位=減量値 −0.5kg」、申込条件「条件=減量値 −3kg」というように設定できる。また、図9に示すフローチャートに基づくと、ステップS104において体重計(健康情報測定装置)からデータを無線もしくは有線で取得することで、体重データを取得する。次に、健康管理端末101において対象データのカウントをおこなうが(S105)、健康データ記憶部202に記憶されている体重データを参照して、記録開始日の体重(例えば75.6kgとする)を基準として、以降の体重データとの差をとる。例えば、報奨へのチャレンジ開始後10日目に測定した体重が「74.8kg」の場合、開始日からの差は「−0.8kg(74.8kg−75.6kg)」である。この「−0.8kg」が対象データとなる。次に、対象データに基づいてチェックをおこなう。申込条件である「減量値 −3kg」はクリアしていないが(S106のNO側)、単位条件である「減量値 −0.5kg」はクリアしている(S107のYES側)。単位条件が更新されているので、図7の報奨情報に指定されているカバー画像および報奨画像により提示内容を更新する(S108)。このように、体重データの場合は、減量/増量の目標値(上記例では「−3kg」)を設定して、それに対してチャレンジするようにすると有効である。また、上記例では、各条件を、開始日からの減量値として設定したが、具体的な目標体重「65.0kg」というようにしてもよい。具体的な体重目標については、例えば、健康上適切だといわれている標準的な体重値(BMI(Body Mass Index)が22となるような体重)を目標値にして、この標準体重を目指してがんばるようにすると、健康支援としても有効である。
【0119】
また、体脂肪データを用いる場合も、体重データとほぼ同じようにできる。すなわち、体脂肪データをそのまま利用する場合は、申込条件を「体脂肪率 −3%」とし、単位条件を「体脂肪率 −0.2%」とすることで、開始時点での体脂肪率からの差分を対象データとし、単位条件および申込条件のチェックをおこなう。
【0120】
また、血圧データを利用する場合は、至適血圧と言われている「収縮期血圧130mmHg以下、かつ、拡張期血圧80mmHg以下」となった日が何日あるかといった形態で利用できる。例えば、図7において、申込条件が「至適血圧 30日間」となり、単位条件が「至適血圧 2日間」と指定できる。報奨チャレンジ後、健康データ記憶部202で記憶している血圧値に基づいて、至適血圧を満たす日が何日あるかをチェックする。例えば、至適血圧を満たす日が開始日からカウントして「5日間」であった場合、単位条件(2日間)はクリアしているが(S107のYES側)、申込条件(30日間)はクリアしていない(S106のNO側)、というようになる。なお、血圧データでは、データの性質上、がんばって数値自体を増やすものでも減らすものでもなく、継続して測定して傾向を把握して適切な医療措置をとることが重要になる。そのため、血圧データを利用する場合には、後述する実施の形態5における利用方法が望ましい。
【0121】
血糖値データおよび脈拍データを利用する場合も、血圧データと同様である。また、血糖値データおよび脈拍データでは、数値として何mg/dL増えたか/減ったかというよりも、継続して記録しておくことが重要になる。そのため、血糖値データおよび脈拍データを利用する場合にも、後述する実施の形態5における利用方法が望ましい。
【0122】
基礎体温データは、データ自体に個人差があり、また体調のチェックが目的であり、がんばって上げたり下げたりするものではない。そのため、基礎体温データを利用する場合には、後述する実施の形態5における利用方法が望ましい。
【0123】
〔実施の形態2〕
本発明に係るヘルスケアシステムの第2の実施形態について、図14および図15に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前述の実施の形態で用いたものと同じ機能を有する部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0124】
第1の実施の形態では、カバー画像を複数の領域に分割して、部分的に非表示にすることによって、背景にある報奨画像を表示させるようにしている。本実施の形態では、一定時間、カバー画像に代えて報奨画像を表示させるものである。そして取得した健康データに応じて、報奨画像を表示させる時間を変更している。
【0125】
図14は、報奨情報の具体例を示す図である。図7に示す報奨情報と異なり、「表示単位=0.2秒」が追加されている。表示単位(表示単位時間情報)については、歩数データの累積値が「単位=10,000歩」を超えるごとに、報奨画像の表示時間が0.2秒ずつ増えていくことを意味する。すなわち、累積歩数が20,000歩、30,000歩になった場合には、報奨画像の表示時間はそれぞれ「0.4秒」、「0.6秒」となる。累積歩数に基づく表示時間の決定は、提示内容更新部207においておこなわれる。
【0126】
図15は、健康管理端末101における表示例を示す図である。図15では、カバー画像が表示されている。図15に示す状況では、累計歩数は33,000歩である。したがって、報奨画像の表示時間は0.6秒(0.2秒×3)となる。ボタン1501は、報奨画像の表示を開始するためのボタンである。ボタン1501を押すと、0.6秒間だけカバー画像に代えて報奨画像が表示される。0.6秒経過後は、再び、カバー画像が表示され、報奨画像は見えなくなる。
【0127】
なお、別の実施の形態として、指定された表示時間、報奨画像を表示し、報奨画像が表示されていない間は、画像をなにも表示させないという形態も可能である。
【0128】
以上のように、本実施の形態では、健康データに応じて、報奨画像が表示される時間が変更される。具体的には、累積歩数が増加すれば、報奨画像の表示時間が長くなる。そのため、ユーザは、報奨画像をもっと長時間表示させるために、健康データを増やす(累積歩数を増加させる)ようにがんばるようになる。すなわち、ユーザのモチベーションを高めることができる。また、報奨画像を表示していない状態においてはカバー画像が常に表示されており、ボタンを押された場合のみ報奨画像に切り替わって表示される。そのため、報奨提供元サーバにとっては、カバー画像に自社の広告および宣伝の表示をしておけば、有効な宣伝および広告をおこなうことができる。
【0129】
〔実施の形態3〕
本発明に係るヘルスケアシステムの第3の実施形態について、図16および図17に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前述の実施の形態で用いたものと同じ機能を有する部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0130】
第1および第2の実施の形態では、カバー画像および報奨画像ともに、静止画像を用いている。本実施の形態では、動画を用いて、報奨内容を表示させている。
【0131】
図16は、動画を用いる場合における報奨情報の具体例を示す図である。図7および図14で示した報奨情報とは異なり、「カバー画像名」、「報奨画像名」および「表示単位」の情報がなくなり、「報奨動画名=Gohoubi-movie.mpg」および「再生単位=10秒」が追加されている。報奨動画名は、取得した健康データの数値に応じて再生する動画のファイル名である。また、再生単位(再生単位時間情報)は、単位歩数=10,000歩ずつ歩数データが増えるごとに増加させる、再生時間の増加単位である。図16に示す報奨情報を用いる場合には、10,000歩増えるごとに、10秒ずつ再生時間が増えることになる。累積歩数に基づく再生時間の決定は、提示内容更新部207においておこなわれる。
【0132】
図17は、健康管理端末101における表示例を示す図である。図17に示す例では、累積歩数が13,000歩なので、図16に示す報奨情報を参照して、報奨動画の再生時間は10秒間となる。図17(a)は報奨動画を再生する前の状態を示し、図17(b)は報奨動画の再生途中の状態を示す。図17(a)に示すように、再生前の状態では「ビデオを再生する」というボタンが表示されている。このボタンを押すと、図17(b)に示すように、報奨動画を、再生時間である10秒間だけ再生して、10秒終了後には停止する。その後、健康データが増えるにつれて、すなわち、累積歩数が増加するにつれて、再生時間が10秒単位で増えていくことになる。
【0133】
以上のように、本実施の形態では、動画の再生時間が、健康データの数値に応じて変更する。具体的には、累積歩数が増加すれば、動画の再生時間が長くなる。そのため、ユーザは、動画をもっと長時間再生できるようにするために、健康データの数値をもっと増やす(累積歩数を増加させる)ようにがんばるようになる。すなわち、ユーザのモチベーションを高めて、健康改善をおこなうことができるようになる。また、健康データを利用して段階的に動画再生することにより、ユーザは健康データの単位条件をクリアするたびに何回も動画再生することになる。そのため、報奨提供者側においても、効果的な広告および宣伝をおこなうことができる。
【0134】
〔実施の形態4〕
本発明に係るヘルスケアシステムの第4の実施形態について、図18〜図20に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前述の実施の形態で用いたものと同じ機能を有する部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0135】
第1の実施の形態では、カバー画像の種類は1種類である。本実施の形態では、複数のカバー画像を用いている。
【0136】
図18は、本実施の形態の報奨情報の具体例を示す図である。図18に示すように、複数(図18では12枚)のカバー画像(cover1.jpg, cover2.jpg, …)が登録されている点が、実施の形態1とは異なる。
【0137】
図19は、カバー画像の具体例を示す図である。図19では、説明のために3種類のみ例示しているが、報奨情報に登録されているカバー画像の数だけ、すなわち、図18の報奨情報を用いる場合には、12枚存在することになる。
【0138】
図20は、健康管理端末101における表示例を示す図である。実施の形態1では、1枚のカバー画像を12の領域(=120,000歩÷10,000歩)に分割して、分割画像1領域ずつ部分的に非表示にしていた。本実施の形態では、図19に示すカバー画像を、報奨情報に指定されている単位=10,000歩ごとにカバー画像自体を切り替えて表示する。表示の順番は、登録されている画像ごとに順番で良い(図18に示す報奨情報の場合には、cover1.jpg→cover2.jpg→…の順番)。図20(a)は、カバー画像の一つが表示されている状態を示し、図20(b)は、申込条件をクリアし報奨画像が表示されている状態を示している。図20(a)に示す状態では、現在の累積の歩数が13,000歩なので、カバー画像2001の部分は、図19に示す「cover1.jpg」を表示している。歩数データが上がって、23,000歩になった場合は、カバー画像2001には「cover2.jpg」を表示する。また、図20(b)は、歩数データが累積されて、報奨情報に記載されている申込条件=120,000歩を超えた状態である。この場合は、カバー画像が表示されずに、報奨画像が表示されている。また、報奨申込先へアクセス可能なボタン2002が表示されている。
【0139】
以上のように、複数のカバー画像が切り替わって表示されるので、ユーザは健康データが増えるたびに、次に何が表示されるのかが楽しみになり、モチベーションを維持しながら、健康改善の取り組みをおこなうことができる。また、複数のカバー画像がユーザに提示されるため、報奨提供先においても、カバー画像に自社の広告および宣伝の表示をしておけば、効果的な宣伝および広告をおこなうことができる。
【0140】
〔実施の形態5〕
本発明に係るヘルスケアシステムの第5の実施形態について、図21〜図26に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前述の実施の形態で用いたものと同じ機能を有する部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0141】
前述の実施の形態では、申込条件および単位条件の判定に利用する健康データは、実測した健康データの数値自体(歩数)である。本実施の形態では、利用する健康データは、測定された数値データ自体ではなく、健康データを測定、記録した回数である。
【0142】
図21は、健康管理端末101の健康データ記憶部202に格納されているテーブルを示している。「日付」は歩数データを記録した日にちを、「歩数データ」はその日の歩数データを表わしている。ここで、「2008/7/20」は、歩数データが「0歩」であることを示す。記録としては「0歩」として数値データとしては存在するが、まったく歩いていないという状態となるため、ここでは記録日数としてはカウントしない。また、「2008/7/24」は、歩数データの欄が「−」で表示されている。これは、本当に歩数を記録をしていないことを意味し、例えば歩数計自体の電池切れなど、歩数計が作動していなかった場合が該当する。歩数データが記録されている場合は、測定部601が測定した歩数データは、健康データ供給部602から健康データ取得部201を通して、健康管理端末101の健康データ記憶部202に記憶される。歩数データの欄に数値が記録されている日は、歩数の記録があった日である。なお、本実施の形態では、歩数の1日分の累計値を記録しているが、データの欄に、1日のうち1時間毎の歩数が記録されており、その1時間ごとの歩数データの有無で判断しても良い。
【0143】
図22は、報奨情報の具体例を示す図である。単位条件として「歩数記録 3日間」、申込条件として「歩数記録 60日間」が指定されている。これは、提示内容を更新する単位条件が「歩数を記録した日が合計3日」であり、申込条件をクリアするには「歩数の記録をした日が合計60日」必要ということである。歩数記録の有無については、対象健康データカウント部205において集計する。ここで、実施の形態1に示すように達成度に応じてカバー画像を分割して表示させる場合に、カバー画像「Sky-Cover.jpg」を分割する個数については、申込条件である60日を、単位条件となる3日で割った日数=20(60日÷3日=20個)である。
【0144】
次に、歩数を記録した日数のカウント方法について説明する。ここで、図21に示すテーブルを参照して、報奨へのチャンレンジを始めた日を「2008/7/17」、表示する日を「2008/7/24」とした場合、「2008/7/17〜2008/7/24」までで、カウントの対象となり得る歩数データを記録した日は「2008/7/17」「2008/7/18」「2008/7/19」「2008/7/22」の4日間となる。
【0145】
上記例によると、申込条件である「歩数記録 60日間」はクリアしていないが、単位条件である「歩数記録 3日間」はクリアしていることになる。また、提示内容更新にあたっては、カバー画像(Sky-Cover.jpg)を分割した画像1領域を非表示にする。
【0146】
健康管理端末101における表示イメージを、図23から25を用いて説明する。図23は、カバー画像(Sky-Cover.jpg)の具体例を示す図である。図24は、報奨画像(Sky-Gohoubi.jpg)の具体例を示す図である。図25は、健康管理端末101における表示イメージである。前述の通り、2008/7/24の段階では、歩数を記録した日数の合計が4日間であるため、分割後のカバー画像は1領域を非表示にできる。図25では、カバー画像を20個に分割し、分割後の1領域(左下の領域)を非表示にしている。非表示にしたことで、背景となっている報奨画像(Sky-Cover.jpg)の一部が見えるようになっている。
【0147】
また、上記に示した例では、単純に記録の有無をカウントしたが、連続して記録しないと、単位条件および申込条件をクリアできないようにしてもよい。図26に、報奨情報の別の例を示す。ここでは、単位条件として「歩数記録 連続7日間」を1単位としている。連続して7日間記録しないと、単位条件がクリアできないので、単位条件クリアはより困難になる。また、報奨獲得のための条件は「連続7日間の記録 5回」としている。これは、連続7日間歩数を記録し、それを5回以上クリアしないと、申込条件がクリアできないことを意味している。連続した7日間の記録については、図21に示す健康データ記憶部202に格納されているテーブルを参照して、対象期間(2007/7/17〜7/24)の間で記録のある日が7日以上連続している期間があるかどうかをチェックする。図21に示すテーブルの例では、7日間連続して記録がされていないため、対象データは「0」となる。したがって、申込条件をクリアしておらず、また、単位条件もクリアしていないことになる。そのため、カバー画像を1領域分も非表示にできない。
【0148】
以上の通り、本発明では、記録をおこなった日数により報奨獲得のチャレンジをすることもまた可能である。健康情報の数値を利用する場合には、年齢や性別の違いによって基本的な体力が異なるため、大人および男性の方が有利である場合もある。これに対して、測定、記録をおこなった回数とすることで、誰でも差別なくチャレンジすることができる。また、継続して測定する人は、健康への意識が高い。そのため、報奨提供元である企業は、意識の高いユーザを得ることができ、より効果の高い宣伝および広告をおこなうことができる。
【0149】
前述の実施の形態において説明したように、血圧データ、血糖値データ、脈拍データおよび基礎体温データを利用する場合には、そのデータの性質上、本実施の形態での利用方法が望ましい。これによりユーザは、これらのデータを継続して測定するようになり、健康管理に気を配るようになる。
【0150】
また、体重データおよび体脂肪データもまた本実施の形態に利用することができる。体重データを利用する場合には、図21に示すテーブルにおいて「歩数データ」が「体重データ」になっている。そして、図22に示す報奨情報において単位条件を「体重記録 3日間」、申込条件を「体重記録 60日間」と置き換えるだけで対応できる。また体脂肪データを用いる場合にも同様に、体脂肪率を測定した日数で同じように対応できる。
【0151】
〔実施の形態6〕
本発明に係るヘルスケアシステムの第6の実施形態について、図27,28および57に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前述の実施の形態で用いたものと同じ機能を有する部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0152】
前述の実施の形態では、申込条件および単位条件の判定に利用する健康データは、実測した健康データの数値そのものである。本実施の形態では、対象データを集計する際に、データに重み付けをおこなって、対象データを算出し、重みを付けたデータを用いて各条件を満たしているかの判定をおこなっている。
【0153】
図57は、本実施の形態に係る健康管理端末101の概略構成を示すブロック図である。図57に示すように、健康管理端末101は、重み付きデータ算出部(判定手段、単位判定手段、第1重み付加手段、第2重み付加手段)221をさらに含んで構成される。重み付きデータ算出部221は、後述するカウント基準(重み付け情報)を用いて、集計する健康データに重みを付けて、重み付きの健康データを算出する部分である。
【0154】
図27は、本実施の形態における報奨情報の具体例を示す図である。図27に示すように、実施の形態1と異なり、「カウント基準」が指定されている。これは、対象となる健康データを対象健康データカウント部205でカウントする際に、単に健康データ記憶部202において記録している健康データ(この例では歩数データ)の記録数値の通り集計するのではなく、重み付きデータ算出部221において記録データに重み付けをおこなった上で集計するための、重み付け基準である。この例では「月〜金:1.0倍、土・日:3.0倍」となっている。これは、曜日ごとに重み付けを変化させ、月〜金曜日の歩数データについては、そのまま(1.0倍)で集計し、土曜日および日曜日の歩数データについては、3.0倍した上で集計することを意味している。
【0155】
この場合、条件チェック部206は、この重みが付加された後の重み付き歩数データ(重み付き健康情報)が、申込条件および単位条件を満たしているかをチェックする。そして、条件チェック部206は、重みが付加された後のデータがそれぞれの条件を満たしている場合に、健康データがそれぞれの条件を満たしていると判定して、その後の処理を実行させる。
【0156】
図28は、健康データ記憶部202に格納されている健康データの具体例を示す図である。ここで、対象期間を2008/7/17〜7/19とし、図27に示す報奨情報を用いた場合、重み付きデータ算出部221において、2008/7/17=9234歩(1.0倍)、2008/7/18=6234歩(1.0倍)、2008/7/19=22596歩(7532歩×3.0)、というような重み付けをおこなう。対象健康データカウント部205は、この重み付きデータを用いて、累積歩数=38064歩を算出する。カバー画像の表示方法が実施の形態1における表示方法である場合には、図27に示す報奨情報を参照すると、表示切り替えの単位は「累積歩数10,000歩」なので、累積歩数=38064歩のときは、分割後のカバー画像を3つの領域を非表示にできる。したがって、提示内容更新部207は、分割したカバー画像の3つの領域を非表示にするように表示を切り替える。
【0157】
これにより、ユーザは、付加される重みが高いときには健康改善のための取り組みを積極的におこなうようになり、モチベーションが高まる。また、報奨を提供する側は、例えば、「週末にたくさん歩くユーザ」といったように、自社が希望するユーザのプロファイルをより細かく特定することができる。そのため、報奨を提供する側は、効果的な宣伝および広告をおこなうことができる。
【0158】
なお、本実施の形態では、重み付けとして、歩数データが増える場合のみ示したが、重みが1.0未満(0.5倍)や、マイナスの値にすることで、減点をおこなうこともできる。さらに、「0倍」に設定するようにすれば、カウントする対象データを絞り込むことができる。また、データを定倍するだけではなく、「土曜日と日曜日の歩数+1000歩」といったように、加算データとして重み付けをおこなってもよい。
【0159】
〔実施の形態7〕
本発明に係るヘルスケアシステムの第7の実施形態について、図29〜図31および図58に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前述の実施の形態で用いたものと同じ機能を有する部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0160】
前述の実施形態と異なり、本実施の形態では、条件として、報奨申し込みの締め切り期限も指定している。
【0161】
図58は、本実施の形態に係る健康管理端末101の概略構成を示すブロック図である。図58に示すように、健康管理端末101は、期限判定部(期限判定手段)222をさらに備えている。期限判定部222は、申込条件の判定に用いられる健康データが、報奨の申し込み期限の条件を満たしているかを判定する部分である。
【0162】
図29は、本実施の形態における報奨情報の具体例を示す図である。図29に示すように、実施の形態1と異なり、期限を指定する情報(期限条件情報)が含まれており「期限:7日間」が指定されている。これは、報奨を選択して、チャレンジを開始した日からの経過日数が7日以内でないと、報奨へ申し込みができないことを意味する。例えば、チャレンジを開始した日が「2008/7/17」である場合、期限である「2008/7/23」までに、条件=累積歩数120,000歩をクリアすることが必要になる。
【0163】
図30は、健康管理端末101の表示イメージを示す図である。図30に示すように、申し込み期限である7日間を過ぎた場合は、期限が切れたことを示すメッセージを表示する。このとき、再度チャレンジする場合は(「再度チャレンジ」ボタン押下)、チャレンジ開始日や累積歩数データをクリアして、再度チャレンジをおこなうことができる。なお、このような情報を健康管理端末101に表示させるために、期限を指定する情報とともに、これらの情報も報奨情報に含めて健康管理端末101に送信すればよい。
【0164】
次に、期限のチェックを含むヘルスケアシステム100にて実行される処理について、図31を参照して説明する。なお、ここでは、実施の形態1におけるヘルスケアシステム100における処理と異なる点についてのみ説明する。それ以外の処理については、実施の形態1における場合と同様である。
【0165】
図31は、本実施の形態におけるヘルスケアシステム100の処理の流れを示すフローチャートである。実施の形態1と異なり、ステップS206として、期限判定部222が、健康データが期限以内のデータであるかどうかのチェックをおこなう。期限以内と判定されると(S206のYES側)、条件チェック部206は、申込条件または単位条件をクリアしているかどうかのチェックをおこなう。判定に使用する健康データが期限を越えている場合には(S206のNO側)、期限判定部222は、図30に示すような期限切れメッセージを情報提示部209に表示させる(S211)。
【0166】
なお、今回は、期限として「開始した日からの経過日数」を指定したが、他にも「2008/9/30」といったような具体的な日付でもよい。
【0167】
このように、報奨の申し込み期限が設定されていることにより、ユーザは期限までに報奨の申し込みができるように努力するため、健康改善の取り組みをおこなうためのモチベーションも高まる。また、報奨を提供する側は、いつまでもずるずるとチャレンジしている積極性の低いユーザを除外することができる。そのため、自社が希望するユーザのプロファイルをより細かく特定することができる。また、新商品の宣伝に利用する際には、新商品のアピール期間があるため、ある程度期間を限定する必要があるが、期限を設定することにより、アピール期間を指定することができる。
【0168】
〔実施の形態8〕
本発明に係るヘルスケアシステムの第8の実施形態について、図32〜34ならびに図42および43に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前述の実施の形態で用いたものと同じ機能を有する部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0169】
本実施の形態では、報奨情報に指定されている申込条件をクリアしたあと、報奨申し込みをする前に補足情報を表示している。ここで、補足情報の例としては、報奨にチャレンジしている段階で表示している広告および宣伝が正しく伝わっているかをユーザに質問する(クイズをする)ものである。これにより、報奨を提供する企業は、本当に有効な申し込みのみに絞り込むことができる。また別の例としては、報奨を提供するに当たっての報奨提供元の確認事項を表示するものである。
【0170】
図32は、本実施の形態における報奨情報の具体例を示す図である。実施の形態1と異なり、申込前表示(申込前表示情報)および申込前表示データ(申込前情報)が追加されている。申込前表示は、申し込み前に申込前表示データを表示するか否か、および種類を示すフラグである。この例では、「1」が指定されており、申し込み前の表示をおこなって「クイズ」を表示する。また、「0」の場合は、申し込み前の表示をおこなわず、申込条件クリア後、すぐに報奨申し込み先へとアクセスできるボタンを表示する。また、「2」の場合は、報奨を申し込むにあたって、報奨提供元の確認事項を表示させる。申込前表示データは、申込前表示で指定した表示種類(クイズ、確認事項)に対応する表示データの中身である。ここでは、クイズを出すための問題文、回答文の選択肢、および答えのデータが含まれている。
【0171】
図33は、健康管理端末101における表示イメージを示す図である。図33(a)は、申込条件をクリアしたあと、図32に示す報奨情報で指定された申込前表示データにしたがって、表示イメージ3301にクイズを表示している図である。ここで、答えが選択されて「決定」ボタンが押下されると、選択された選択肢が、報奨情報で指定されている答えと一致しているかどうかをチェックする。図33(b)は、選択の結果、正解した場合の表示を示す図である。正解である場合には、図33(b)に示す表示イメージ3302のように、正解のメッセージ表示をおこなって、報奨申し込み先へアクセスできるボタン3303を表示する。不正解の場合の画面は、ここでは図示していないが、不正解であるメッセージを表示して、報奨申し込み先へのアクセスボタン3303は表示されない。なお、不正解の場合は、対象となる健康データの情報をクリア(0歩)にしてもよいし、もう一度クイズにチャレンジさせるようにしてもよい。
【0172】
次に、報奨情報に申込前表示および申込前表示データが含まれるヘルスケアシステム100にて実行される処理について、図34を参照して説明する。なお、ここでは、実施の形態1におけるヘルスケアシステム100における処理と異なる点についてのみ説明する。それ以外の処理については、実施の形態1における場合と同様である。
【0173】
図34は、本実施の形態におけるヘルスケアシステム100の処理の流れを示すフローチャートである。実施の形態1と異なり、ステップS305において条件をクリアした場合は(YES側)、健康管理端末101は、報奨情報記憶部204に記憶している報奨情報から、申し込み前の表示が指定されているかどうか(申込前表示のフラグが0以外であるかどうか)をチェックする(S309)。申し込み前の表示がある場合は(S309のYES側)、報奨情報に指定されている通りの申し込み前の表示をおこなった上で(S310)、報奨申し込みのためのボタンを表示する(S311)。ここで、ステップ310において、申し込み前の表示がクイズの場合は、クイズに正解したかどうかのチェックをおこなった上で、正解した場合にのみ、報奨申込(S311)へ進むことができる。
【0174】
以上のように、申込条件をクリアした後、申し込み前の表示を利用すれば、カバー画像を用いて報奨提供元の企業の宣伝や広告をおこなった際に、本当にユーザが宣伝や広告の内容を理解しているかどうかをチェックすることができる。これにより、報奨を提供する側は、報奨の申し込みをおこなうユーザの絞込みをおこなえるので、効果的な宣伝および広告をおこなうことができる。
【0175】
また上述のように、申込前表示は、報奨を申し込むにあたって報奨提供元の確認事項を表示させるものであることもできる。以下に、申込前表示がユーザへの確認表示の場合の例について説明する。
【0176】
図42は、報奨情報の具体例を示す図である。上述のクイズの場合と異なる点は、「申込前表示」のフラグが「2:確認表示」になっている点と、申込前表示データの内容である。図43は、申込前表示の表示イメージを示す図である。報奨申込の条件に達した場合、図42に示す報奨情報に従って、図43のような申込前表示をおこなう。ここでは、報奨申込時に報奨提供元サーバ104で把握可能な健康管理端末101に対応するメールアドレスを利用してもいいかどうかを確認するための確認表示をおこなっている。「同意して申し込み」を選択した場合は、健康管理端末101に対応するメールアドレスを報奨提供元サーバ104から今後発信される新商品情報および特典情報の配信に利用できることに同意したことを示す。「同意しないで申し込み」を選択した場合は、上記利用には同意せずに、報奨に申し込むことを示す。この報奨提供元サーバ104への送信データの区別であるが、図42の報奨情報の申込前表示データにおいて、「<input type=button value=1>同意して申し込み</input>」という記載があるが、この「value=1」「value=2」を、報奨申し込み時に、報奨提供元サーバ104に対して送信する。図42の報奨情報の例では、報奨申込先がメールアドレスになっているので、メールの本文に「value=1」ということを記載して、送信する。「value」データを受け取った報奨提供元サーバ104は、「value」データに従って、申し込み時に把握したメールアドレスを、以降に利用するかどうかを判断する。
【0177】
以上により、報奨提供元サーバにとっては、報奨申し込み時に収集した健康管理端末101の情報を、申込を受け付けた報奨の提供に利用するだけではなく、以降の情報配信等にも有効に活用することができる。
【0178】
〔実施の形態9〕
本発明に係るヘルスケアシステムの第9の実施形態について、図35〜図38に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前述の実施の形態で用いたものと同じ機能を有する部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0179】
本実施の形態では、健康管理端末101から報奨の申し込みをおこなった後、報奨提供元サーバ104から健康管理端末101に対して、アンケートや送付先情報などの入力をさせている。
【0180】
図35は、本実施の形態における報奨提供元サーバ104の概略構成を示すブロック図である。図35に示すように、実施の形態1と異なり、報奨提供元サーバ104は、入力項目送受信部(入力項目情報送信手段、ユーザ入力情報受信手段)503、ユーザ情報蓄積部(ユーザ入力情報記憶手段)504およびアンケート情報蓄積部(ユーザ入力情報記憶手段)505をさらに備えて構成されている。
【0181】
入力項目送受信部503は、報奨申込受付部502において報奨の申し込みを受け付けた後、健康管理端末101に対して、アンケート情報や、個人情報の入力項目(入力項目情報)を送信する部分である。また、入力項目送受信部503は、健康管理端末101からそれらの入力された情報(ユーザ入力情報)を受信する部分でもある。
【0182】
アンケート情報は、報奨提供元の企業による自社のイメージや製品に対する感想などである。個人情報は、報奨の送付先としても利用するが、これ以降に報奨提供元企業が、自社のマーケティング活動に利用することができるように、同意を得た上で利用し得るものである。また、アンケート情報および個人情報を指定するフォーマットとしては、例えば、健康管理端末101でウェブページを表示できる場合は、HTMLを利用する。なお、これに限らず、XML等で指定してもよい。
【0183】
ユーザ情報蓄積部504は、健康管理端末101より受信したユーザの個人情報を記憶する部分である。
【0184】
アンケート情報蓄積部505は、健康管理端末101より受信したアンケート情報を記憶する部分である。
【0185】
図36は、本実施の形態における健康管理端末101の概略構成を示すブロック図である。図36に示すように、実施の形態1と異なり、情報入力部(情報入力手段)211と、ユーザ情報記憶部210と、入力項目情報送受信部(入力項目情報受信手段、ユーザ入力情報送信手段)212とをさらに備えて構成されている。
【0186】
入力項目情報送受信部212は、報奨提供元サーバから送信されるアンケート情報や、個人情報の入力項目を受信する部分である。また、入力項目情報送受信部212は、受信した入力項目に基づいて、ユーザが入力した情報を報奨提供元サーバへ送信する部分でもある。
【0187】
情報入力部211は、報奨提供元サーバ104から受信した入力項目に基づいて、ユーザが情報を入力する部分である。具体的には、入力項目を液晶などの表示手段に表示し、キーボード、テンキーおよびタッチパネルなどを用いて、入力をおこなう。
【0188】
ユーザ情報記憶部210は、住所および氏名などのユーザの個人情報を記憶している部分である。このように、あらかじめ健康管理端末101において個人情報が記憶されている場合は、これら記憶している個人情報を、入力項目情報送受信部212を介して報奨提供元サーバ104に対して送信すればよい。
【0189】
図37は、健康管理端末101における情報入力画面の一例を示す図である。図37に示すように、アンケート情報と、報奨の送付先の情報と、今後報奨提供元サーバからのお知らせ情報を受信するかどうかのチェックとが表示されている。これらの入力項目は、HTMLの形で、報奨提供元サーバ104から指定される項目である。
【0190】
次に、ユーザにアンケート情報、個人情報を入力させるヘルスケアシステム100にて実行される処理について、図38を参照して説明する。なお、ここでは、実施の形態1におけるヘルスケアシステム100における処理と異なる点についてのみ説明する。それ以外の処理については、実施の形態1における場合と同様である。
【0191】
図38は、本実施の形態におけるヘルスケアシステム100の処理の流れを示すフローチャートである。実施の形態1と異なり、報奨申し込みをした後、健康管理端末101と報奨提供元サーバ104との間で、ユーザ情報のやり取りをおこなっている。健康管理端末101において報奨申し込み部208が報奨の申し込みをおこなうと(S409)、報奨提供元サーバ104の報奨申込受付部502は、報奨の申し込みを受け付ける(S415)。すると、入力項目送受信部503は、健康管理端末101に対して入力させる入力項目を送信する(S417)。健康管理端末101の入力項目情報送受信部212は、報奨提供元サーバ104から送信された入力すべき項目を受信する(S410)。情報入力部211を介して指定された入力項目がユーザにより入力されると、入力項目情報送受信部212は、報奨提供元サーバ104に対して入力された情報を送信する(S411)。報奨提供元サーバ104の入力項目送受信部503は、健康管理端末101から送信された項目を受信し、ユーザ情報蓄積部504またはアンケート情報蓄積部505に記憶させる(S418)。
【0192】
以上のように、本実施の形態に係るヘルスケアシステム100によれば、報奨提供元サーバ104は、アンケート情報や個人情報を収集できる。これらの情報はマーケティングまたはこれからの広告および宣伝活動に利用できるため、報奨を提供する企業にとっては、報奨を提供するメリットが高まる。また、報奨を申し込むユーザは健康情報を積極的に測定して条件をクリアしたユーザである。そのため、報奨を提供する企業は、ユーザのプロファイルをある程度特定することができるので、より希望に沿ったアンケート情報や個人情報を収集することができる。
【0193】
〔実施の形態10〕
本発明に係るヘルスケアシステムの第10の実施形態について、図39〜図41および図59に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前述の実施の形態で用いたものと同じ機能を有する部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0194】
本実施の形態では、報奨のチャレンジの途中で、チャレンジする報奨を変更している。
【0195】
図59は、本実施の形態における健康管理端末101の概略構成を示すブロック図である。図59に示すように、実施の形態1と異なり、健康管理端末101は、報奨変更部(報奨情報変更手段)223をさらに備えて構成されている。報奨変更部223は、チャレンジする報奨を変更するために、報奨情報の一覧および新たにチャレンジする報奨の報奨情報をサービスサーバ103に要求し、受信した報奨情報に基づき、健康管理端末101において用いる報奨情報を変更するための部分である。
【0196】
図39は、健康管理端末101における表示イメージを示す図である。実施の形態1と異なり、チャレンジしている報奨を変更する報奨変更ボタン3901が表示されている。報奨変更ボタンについては、健康管理端末101側で準備するものであってもよいし、報奨情報に「報奨変更可否」に関してフラグで指定がされており、変更可能な報奨の場合のみ、この報奨変更ボタン3901を表示するようにしてもよい。
【0197】
図40は、健康管理端末101において、報奨変更をおこなう場合の報奨選択画面を示す図である。図10に示す最初に報奨を選択する場合と異なる点は、今現在チャレンジしている報奨とは異なる報奨情報のみ、表示している点である。これについては、図8に示すように、報奨情報には、サービスサーバ103において報奨IDが付与されるので、報奨IDを用いて、現在チャレンジしている報奨と、それ以外の報奨とを識別できる。報奨変更部223は、サービスサーバ103から送信される図8に示すような報奨情報リストを受信すると、現在チャレンジしている報奨を、図8における「報奨ID=h0001」であると識別し、それ以外の報奨を選択可能な状態で情報提示部209に表示させる。また、図40に示すように、報奨変更部223は、今までチャレンジしてきた累積歩数を保持したまま変更することもできる。すなわち、図39では、累積歩数が33,000歩である。この値は、健康管理端末101における健康データ記憶部202において記憶されている値である。この33,000歩を維持したまま、別の報奨にチャレンジできる。
【0198】
次に、報奨を変更する場合に、ヘルスケアシステム100にて実行される処理について、図41を参照して説明する。なお、ここでは、実施の形態1におけるヘルスケアシステム100における処理と異なる点についてのみ説明する。それ以外の処理については、実施の形態1における場合と同様である。
【0199】
図41は、本実施の形態におけるヘルスケアシステム100の処理の流れを示すフローチャートである。実施の形態1と異なり、提示内容更新部207が表示内容を更新したあと(S508)、報奨変更部223は、報奨変更ボタンが押下されたかどうかをチェックする(S509)。報奨変更ボタンは、図39に示すような報奨変更ボタン3901である。報奨変更ボタンが押下された場合(S509のYES側)、報奨変更部223は、サービスサーバ103に対して、報奨の変更をするために報奨情報の一覧を要求する(S510)。報奨変更部223は、サービスサーバ103から送信される報奨情報の一覧データを受け付けると、変更可能な報奨情報を情報提示部209に表示させる。報奨変更部223は、ユーザからの選択を受け付けると、選択された報奨の報奨情報をサービスサーバ103に要求する(S511)。要求後に、報奨情報取得部203がサービスサーバ103から選択された報奨情報を取得すると、報奨変更部223は、対象となる報奨を変更する(S512)。報奨変更後、健康管理端末101は、引き続き、健康データの測定に戻る(S504)。
【0200】
サービスサーバ103側においては、健康管理端末101から報奨変更の要求を受け付けると、報奨情報の一覧を送信する(S518)。健康管理端末101において選択された報奨情報の要求を受け付けると、その報奨情報を健康管理端末101に送信する(S519)。
【0201】
以上のように対象となる報奨を変更可能にすることで、ユーザは自分自身の状況に応じて、より応募しやすい報奨に変更したり、もっとがんばれそうな場合はより条件が高い魅力的な報奨にチャレンジしたりすることができる。そのため、自己の状態に応じたチャレンジができ、無理のない継続した健康維持および健康改善を図ることができる。
【0202】
〔実施の形態11〕
本発明に係るヘルスケアシステムの第11の実施形態について、図44〜図49に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前述の実施の形態で用いたものと同じ機能を有する部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0203】
これまでの実施の形態では、報奨情報として報奨獲得の対象となる健康データが1種類の場合について説明したが、本実施の形態では複数の健康データを利用して報奨を獲得する例について説明する。
【0204】
図44は、本実施の形態における健康管理端末101の概略構成を示すブロック図である。前述の健康管理端末101と異なり、ポイント換算部213が追加されている。
【0205】
ポイント換算部213は、後述する報奨情報に指定されている換算ルールに基づいて、健康機器102の測定部601により測定した健康データを、ポイントに換算する部分である。この換算したポイントに基づき条件チェック部206において単位条件情報および条件情報をクリアしているかどうかの判定をおこなう。
【0206】
図45は、本実施の形態における報奨情報の例を示す図である。図45に示すように、実施の形態1における報奨情報と異なり、「換算ルール」が追加されている。また、単位条件および申込条件が「ポイント」で指定されている。前述の実施の形態では、1種類の健康データ(歩数ならば1000歩)で申込条件および単位条件が指定されていた。これに対し、本実施の形態における報奨情報では、健康データを「ポイント」という共通の単位に換算して、複数の健康データを組み合わせて利用できるようにしている。換算ルールでは、各健康データをポイントに換算するルールを指定している。図45に示す報奨情報の例では、1ポイント獲得するためには、「健康データ=歩数の場合:累積歩数=10,000歩」「健康データ=体重の場合:1週間平均での体重減0.2kg」「健康データ=血圧の場合:記録回数2回」「健康データ=食事の場合:目標摂取カロリー値から±100kcal以内の日が2日」といったように、4種類の健康データを利用してポイントを獲得できる。また、これら換算したポイントの総計を用いて、単位条件5ポイント、申込条件100ポイントをクリアしたかどうかの判定をおこなう。
【0207】
図46は、健康管理端末101の健康データ記憶部202に格納されている報奨情報の例を示す図である。図46に示すように、4種類の健康データの測定データが格納されている。これらの健康データは、健康データ取得部201によって健康データ供給部602から有線/無線で収集したデータ(体重、血圧)、健康管理端末101に内蔵されているセンサ(測定部601)によって測定したデータ(歩数)である。また、付加的情報として、健康管理端末101のメニュー入力部217により入力された食事の摂取カロリーデータを含んでもよい。
【0208】
次に、健康データをポイントに換算する場合に、ヘルスケアシステム100にて実行される処理について、図47を参照して説明する。なお、ここでは、実施の形態1におけるヘルスケアシステム100における処理と異なる点についてのみ説明する。それ以外の処理については、実施の形態1における場合と同様である。
【0209】
実施の形態1と異なる点は、(i)健康データを測定した後(S604)、対象健康データのカウントをおこなう際に(S605、実施の形態1のS105に対応)ポイント換算に必要な健康データを集計する処理をおこなう点、および(ii)それら集計された健康データに基づいてポイントをカウントする処理(S606)が追加されている点である。
【0210】
健康データを測定(S604)した後、対象健康データカウント部205は、報奨情報に含まれる換算ルールを元に、各ポイント換算用の健康データを集計する。次に、これら集計した対象データに基づいて、ポイント換算部213が、ポイントをカウントする(S606)。条件チェック部206は、ポイント換算部がカウントしたポイントに基づいて、申込条件および単位条件をクリアしているかどうかのチェックをおこなう(S607,S608)。カウントしたポイントが申込条件および単位条件を満たしている場合に、条件チェック部206は、健康データが各条件を満たしていると判定する(S607,S608)。
【0211】
以下に、ポイント換算に必要な健康データの集計、およびポイントの換算について説明する。
【0212】
まず、対象健康データカウント部205は、報奨情報に含まれる換算ルールを参照して、図46に示す健康データ記憶部に格納されている健康データから、必要なデータを抽出する。例えば、報奨チャレンジを開始した日が「2008/7/17」で、集計する日が「2008/7/19」であった場合には、歩数データについては「2008/7/17〜19」の3日間で「28,874歩」である。体重データについては、集計対象期間の3日間では1週間に満たしていないので、対象データは0である。血圧データについては、「2008/7/17〜19」では2回(7/17,7/19)記録されている。食事データについては、図45に示す換算ルールでは「目標摂取カロリー値から±100kcal以内を達成した日が2日=1ポイント」である。ここで、目標摂取カロリーについては、年齢、性別、身体活動レベル(低い、ふつう、高い)から判断される推奨摂取カロリーを目標摂取カロリー値として利用する。この推奨摂取カロリーについては、例えば厚生労働省から発表されている一般的な推奨値を用いるなどする。例えば、ユーザの年齢、性別、身体活動レベルに基づいた目標摂取カロリーが「1700kcal」とする。一方で、図46に示す健康データを参照して、「2008/7/17〜19」の間で、7/17の摂取カロリーは1,734kcalであるので、ポイント換算の「1700kcal以内」を満たす。7/18については2,100kcalであるので、「1700kcal以内」を満たさない。7/19は食事の摂取カロリーの記録がない。従って、食事データについては、「1700kcal以内」を満たす日は1日である。以上のようにして、ポイント換算に必要なデータを抽出し、集計する。
【0213】
次に、ポイント換算部213は、対象健康データカウント部205が集計したこれら対象データに基づいて、ポイントをカウントする。図45に示す報奨情報に含まれる換算ルールを参照して、歩数は「累積歩数10,000歩=1ポイント」であるので、歩数については2ポイント(28,874歩÷10,000)獲得したことになる。体重データについては、対象データは0であるので、0ポイントである。血圧データについては、この換算ルールでは「記録回数2回=1ポイント」である。対象データは2回(7/17,7/19)なので、1ポイント獲得である。食事データについては、「1700kcal以内」を満たす日が1日なので、ポイント換算ルールである「目標摂取カロリー値から±100kcal以内を達成した日が2日=1ポイント」によれば、0ポイントである。従って、「2008/7/17〜19」の間で、獲得したポイント数は、3ポイント(2+0+1+0)となる。
【0214】
条件チェック部206は、この集計結果である3ポイントに基づいて、申込条件および単位条件をクリアしているかどうかのチェックをおこなう。ここで、図45を参照して、単位条件=5ポイント、申込条件100ポイントであるので、いずれもクリアしていないことになる。したがって、引き続き健康データ測定(S604)に戻る。
【0215】
一方、集計する日が「2008/7/23」であった場合、図46に示す健康データを参照して対象データをカウントすると、歩数データの場合は、累計歩数=65,107歩である。体重データの場合は、「2008/7/17〜23」の7日間の平均は「75.3kg」となる。従って、開始日のデータである「2008/7/17=75.5kg」の差をとると「0.2kg」となる。血圧データの場合は、「2008/7/17〜23」の間の記録日数は「5日間」となる。食事データの場合は、「1700kcal±100kcal」となる日は「2日間」(7/17,7/23)となる。
【0216】
次に、これら集計した対象データに基づいて、2008/7/23時点でのポイントの換算をおこなうと、歩数データの場合は「6ポイント」、体重データの場合は「1ポイント」、血圧データの場合は「2ポイント」、食事データについては「1ポイント」となり、合計すると獲得ポイントは「10ポイント」(6+1+2+1)となる。
【0217】
条件チェック部206は、この10ポイントに基づいて、申込条件および単位条件をクリアしているかどうかのチェックをおこなう。図45に示す報奨情報を参照して、申込条件である100ポイントはクリアしていないが、単位条件である5ポイントはクリアしている。従って、提示内容更新部は、表示内容の更新をおこなう。ここでは、実施の形態1と同様に、報奨画像(Gohoubi.jpg)の上をカバー画像(Cover.jpg)が覆って表示されており、カバー画像を分割して、単位条件をクリアするごとに1ピース非表示になる。また、カバー画像の分割数は、申込条件÷単位条件、すなわち、20個(100÷5)に分割する。また、2008/7/23時点においては、10ポイント獲得しているので、カバー画像を2ピース非表示にできる。図48は、ポイントを10ポイント獲得した時点での健康管理端末101の表示イメージを示す図である。図48に示すように、10ポイント獲得時点では、2ピースを非表示にしている。
【0218】
図49は、申込条件である100ポイントを獲得した場合の健康管理端末101の表示イメージを示す図である。この場合は、実施の形態1と同様に、図45に示す報奨情報に基づいて、報奨申込先へのボタン1301が表示される。
【0219】
以上のように、報奨情報において対象となる健康データを複数とすることで、例えば運動が苦手で歩数でのポイントは獲得できないけれども、血圧や食事はきちんと測定して目標を守っている人は、ポイントを獲得でき、同じ報奨にチャレンジすることができる。したがって、ユーザが申し込みできる報奨の幅が広がり、ユーザのモチベーションが高まる。
【0220】
〔実施の形態12〕
本発明に係るヘルスケアシステムの第12の実施形態について、図50〜図55に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前述の実施の形態で用いたものと同じ機能を有する部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0221】
これまでの実施の形態では、健康管理端末101で、報奨情報の単位条件情報および申込条件情報をチェックして、表示内容を変更するという例を示してきた。本実施の形態では、健康データの測定および取得は健康管理端末でおこなうが、これらの測定および取得した健康データをサービスサーバに送信し、サービスサーバ側で単位条件情報および申込条件情報のチェックをおこなって、表示更新や報奨申込をおこなうための表示データ(素材情報、申込許可情報)を健康管理端末へ送信するという例を示す。本実施の形態に示すヘルスケアシステム100’は、健康管理端末101’、健康機器102、サービスサーバ103’および報奨提供元サーバ104を含んで構成されている。
【0222】
(健康管理端末およびサービスサーバの構成)
図50は、本実施の形態における健康管理端末101’の概略構成を示すブロック図である。図50に示すように、実施の形態1と異なる点としては、本実施の形態では単位条件および申込条件のチェックをサービスサーバ側でおこなうため、対象健康データカウント部、条件チェック部および提示内容更新部は、後述するサービスサーバ103’にてその機能を担うので必要ない。また、取得した健康データは、健康データ送信部218を通してサービスサーバ103’に送信され、サービスサーバ103’において記憶される。そのため、健康管理端末101’に健康データ記憶部は含まれていない。一方で、健康管理端末101’は、健康データ送信部218、受信部(報奨情報受信手段、提示態様受信手段)214、表示部(素材情報提示手段)215、および選択部216をさらに含んで構成されている。
【0223】
健康データ送信部218は、取得した健康データをサービスサーバ103’に送信する部分である。
【0224】
受信部214は、サービスサーバ103’において単位条件情報および申込条件情報のチェックに基づいて更新された報奨の表示データ、および報奨情報を選択する際の図10に示すような一覧を選択するための表示データを受信する部分である。
【0225】
表示部215は、受信部214で受信した表示データを表示する部分である。
【0226】
選択部216は、報奨の申し込みおよび報奨情報の選択をおこなう部分である。
【0227】
図51は、サービスサーバ103’の概略構成を示すブロック図である。図51に示すように、実施の形態1と異なる点としては、報奨選択受付部404、健康データ受信部(健康情報受付手段)405、ユーザデータ記憶部406、対象健康データカウント部(判定手段)407、条件チェック部(判定手段)408、表示データ作成部(提示態様情報生成手段)409、および表示データ送信部(申込許可送信手段、提示態様送信手段)410をさらに含んで構成されている点である。
【0228】
報奨選択受付部404は、健康管理端末101’に対して報奨情報の一覧を送信する。また、チャレンジする報奨情報が健康管理端末101’において選択された場合、その選択結果のデータを受信し、受け付ける。選択結果は、健康管理端末101’に対して報奨情報の一覧を送信する際にサービスサーバ103’で付与されたそれぞれの報奨IDのデータとして受信する。
【0229】
健康データ受信部405は、健康管理端末101’が取得し、サービスサーバ103’に対して送信された健康データを受信する部分である。
【0230】
ユーザデータ記憶部406は、報奨選択受付部404で受信した選択結果、および健康データ受信部405で受信した健康データを記憶しておく部分である。
【0231】
対象健康データカウント部407は、ユーザデータ記憶部406で記憶している健康データに基づいて、健康管理端末101’において選択された、報奨を獲得するための条件の対象となる健康データを集計する部分である。この際、報奨情報は、報奨情報蓄積部402に記憶されている報奨情報を参照する。
【0232】
条件チェック部408は、対象健康データカウント部407が集計した健康データに基づいて、報奨情報の単位条件情報および申込条件情報をクリアしているか否かを判定する部分である。条件チェック部408は、報奨情報蓄積部402に記憶している報奨情報にて指定されている2つの条件:(1)報奨獲得の条件、および(2)条件未達の段階においてユーザへ提示内容を変更するための単位の条件を読み込む。そして、対象健康データカウント部407が集計した健康データが、上記(1)および(2)の条件をクリアしているかどうかを判定する。
【0233】
表示データ作成部409は、条件チェック部408において判定された判定結果に基づいて、健康データに応じて健康管理端末101’における表示を更新するための表示データ、および報奨申し込みをおこなうためのボタンを備えた表示データを作成する部分である。この作成データの具体例としては、健康管理端末101’において表示可能なデータであればよく、HTML、XMLなどが挙げられる。また、それらに必要な画像データ(JPEGファイルなど)も一緒に加工される。
【0234】
表示データ送信部410は、表示データ作成部409で作成された表示データを健康管理端末101’に対して送信する部分である。健康管理端末101’では、サービスサーバ103’から受信した表示データを、健康管理端末101’における受信部214で受信し、表示部215で表示する。
【0235】
報奨情報としては、図7に示すような報奨情報を用いることができる。この報奨情報は、報奨提供元サーバ104から提供されたデータである。
【0236】
図52は、サービスサーバ103’における報奨情報蓄積部402において蓄積される報奨情報の例を示す図である。図52に示すように、報奨情報蓄積部402では、報奨提供元サーバ104から提供された報奨情報を順次蓄積していく。また各報奨情報を識別するために、報奨IDを付与して記憶しておく。
【0237】
図53は、サービスサーバ103’におけるユーザデータ記憶部406に記憶されるデータの具体例を示す図である。ここでは、各データを、報奨選択テーブルおよび健康データテーブルにして、2つのテーブルを記憶している。図53(a)は報奨選択テーブルを表し、図53(b)は健康データテーブルを表している。
【0238】
報奨選択テーブルは、健康管理端末101’において選択された報奨情報の選択結果、および報奨にチャレンジした履歴情報を記憶しておく。「端末ID」は、健康管理端末101’を一意に特定するためのIDである。「選択報奨ID」は、健康管理端末101’において選択された報奨情報の報奨IDを記憶しておく。これは、報奨選択受付部404において健康管理端末101’より受信した報奨IDに対応する。「報奨開始日」は、報奨が選択された日を記憶しておく。「報奨終了日」は、健康管理端末101’において申込条件情報をクリアした日を記憶しておく。「状態」は、報奨へのチャレンジの状態を示す。本実施の形態では、「1」は申込条件情報もクリアして報奨チャレンジが完了した状態、「0」はチャレンジする報奨を途中で変更するなどして報奨チャレンジを途中でとめた状態、そして「2」は報奨へチャレンジ中の状態を示している。従って、「端末ID=U10001」の健康管理端末101’は、現在、「状態=2」となっている「報奨ID=h0001」の報奨にチャレンジ中ということが分かる。
【0239】
健康データテーブルは、健康管理端末101’より受信した健康データを記憶している。「端末ID」は、健康データを取得した健康管理端末101’を一意に特定するためのIDである。「日付」、「歩数」、「体重」、「血圧」および「食事(摂取カロリー)」は、健康管理端末101’より受信した健康データに基づいて、日付ごとにそれぞれの健康データを記憶しておく。なお、本実施の形態では、4種類の健康データのみ示しているが、これに限定されるものではない。
【0240】
(ヘルスケアシステムの処理)
次に、以上のように構成されたヘルスケアシステム100’にて実行される処理について、図54を参照して以下に説明する。なお、本実施の形態では、実施の形態1と同様に、健康管理端末101’に歩数をカウントできるセンサが内蔵されており、健康機器102と健康管理端末101’とが一体になっている健康管理端末101’を用いる場合について説明するが、これに限定されるものではない。
【0241】
図54は、ヘルスケアシステム100’の処理の流れを示すフローチャートである。図54を参照しながら、ステップS700〜S709、ステップS710〜S719、ステップS720〜S721について説明すれば以下の通りである。
【0242】
まず、報奨提供元サーバ104の提供元報奨情報送信部501が、報奨情報をサービスサーバ103’に対して送信する(S720)。
【0243】
サービスサーバ103’の報奨情報受付部401は、提供元報奨情報送信部501から送信された報奨情報を受信し、受信した報奨情報を報奨情報蓄積部402に記憶する(S710)。サービスサーバ103’は、報奨情報の一覧を健康管理端末101’へ送信する(S711)。健康管理端末101’では、それら受信した報奨情報の一覧を表示して、ユーザにより選択された報奨情報の報奨IDをサービスサーバ103へ送信する(S702)。サービスサーバ103’の報奨選択受付部404は、健康管理端末101’で選択され、送信された報奨情報を受信し、ユーザデータ記憶部406に記憶しておく(712)。報奨情報が選択されたことにより、健康管理端末101’における報奨へのチャレンジが開始されたことになる。次いで、表示データ作成部409は、報奨情報に指定されているカバー画像および報奨画像に基づいて、健康管理端末101’に対して表示データを送信する。健康管理端末101’の受信部214は、表示データを受信する。表示部215は、受信した表示データに基づいて表示をおこなう(S703)。図55(a)は、健康管理端末101’においてチャレンジ開始時に表示される画面を示す図である。当然、対象となる健康データ(累積歩数)は無いので「累積歩数=0歩」となっている。
【0244】
次に、健康管理端末101’において、健康データの測定が開始された場合は(S704のYES側)、健康データ取得部は、測定された健康データを取得する(S705)。次いで、健康データ送信部218は、取得された健康データをサービスサーバ103’に対して送信する(S706)。
【0245】
サービスサーバ103’の健康データ受信部405は、健康管理端末101’から健康データを受信すると(S714のYES側)、受信した健康データをユーザデータ記憶部406に健康データテーブルとして記憶しておく。対象健康データカウント部407は、ユーザデータ記憶部406の報奨選択テーブルの選択報奨IDに基づいて、現在チャレンジ中の報奨情報を報奨情報蓄積部402より参照して、対象となる健康データを集計する(S715)。
【0246】
図53に示されている報奨選択テーブルを参照すると、現在チャレンジ中の報奨は、「報奨ID=h0001」の報奨である。また、図52に示されている報奨情報蓄積部402に蓄積されている報奨情報を参照すると、「報奨ID=h0001」の報奨における対象となる健康データの条件は、「単位条件情報=累積歩数10,000歩」および「申込条件情報=累積歩数120,000歩」である。したがって、対象データとしては累積歩数を集計する。対象データの集計については、ユーザデータ記憶部406の健康データテーブルを参照する。報奨選択テーブルでは、報奨開始日が「2008/7/17」なので、報奨開始日〜現在までの歩数を、累積歩数として集計する。ここで、現在(集計する日)を「2008/7/19」とすると、対象となる健康データ(累積歩数)は「28,874歩」となる。
【0247】
次に、対象となる健康データに基づいて、報奨情報の単位条件および申込条件をクリアしているかどうかの判定をおこなう。まず、条件チェック部408は、申込条件と集計した対象健康データとを比較して、対象健康データが申込条件をクリアしているか否かの判定をおこなう(S716)。上述のように報奨情報蓄積部402を参照すると、「報奨ID=h0001」の単位条件情報は「累積歩数10,000歩」であり、申込条件情報は「累積歩数120,000歩」である。この場合、条件チェック部408は、申込条件情報「累積歩数120,000歩」と集計した対象健康データ「28,874歩」とを比較して、申込条件情報をクリアしていないと判定する(S716のNO側)。申込条件をクリアしていないと判定すると、条件チェック部408は、単位条件と集計した対象健康データとを比較して、単位条件をクリアしているか否かを判定する(S717)。ここで、単位条件は「累積歩数10,000歩」であるため、条件チェック部408は、単位条件「累積歩数10,000歩」と集計した対象健康データ「28,874」とを比較して、単位条件をクリアしていると判定する(S717のYES側)。単位条件をクリアしている場合、表示データ作成部409は、報奨情報に指定されているカバー画像および報奨画像を利用して、健康管理端末101’に表示させる表示用データを作成する(S718)。表示データ送信部410は、表示データ作成部409が作成した表示データを、健康管理端末101’に送信する(S718)。
【0248】
ここで表示データを更新する具体例については、実施の形態1に示す健康管理端末101の提示内容更新部207と同様であり、カバー画像を12個の領域に分割して、「単位条件=累積歩数10,000歩」をクリアするごとに、分割したカバー画像の領域を1つ1つ非表示にしていく。対象健康データカウント部407による集計の結果、現在の累積歩数は「28,874歩」であるため、分割したカバー画像の2つの領域を非表示にできる。サービスサーバ103’の表示データ作成部409’は、このような表示データを、HTMLおよびXMLなど、健康管理端末101’で表示可能な形式で作成する。
【0249】
健康管理端末101’では、受信した表示データを表示部215に表示する(S707)。図55(b)は、健康管理端末101’の表示部215における表示例を示す図である。累積歩数=28,874歩に基づいて、12個に分割されたカバー画像の2つの領域が非表示となっている。そして、カバー画像が非表示となっている部分に、報奨画像が表示されている。
【0250】
ユーザが生活習慣改善のための行動をとると、健康管理端末101’において取得される累積歩数が増加する。これにより集計した対象健康データが、申込条件情報「累積歩数120,000歩」の条件を満たしている場合には、条件チェック部408は、上記のステップS716において、集計した対象健康データが申込条件情報をクリアしていると判定する(S716のYES側)。すると、サービスサーバ103’の表示データ作成部409は、報奨申し込み用の表示データを作成する(S719)。
【0251】
報奨申し込み用の表示データは、健康管理端末101’から報奨情報に指定されている報奨申し込み先(URL、メールアドレス、など)にアクセスすることを可能とする表示データである。具体的には、報奨提供元サーバ104にアクセスするようにボタンが表示される。
【0252】
健康管理端末101’の受信部214が報奨申し込み用の表示データをサービスサーバ103’から受信すると、健康管理端末101’は表示データを表示部215に表示する(S707)。このとき表示部215には、図13に示すような画像が表示される。表示部215には、ユーザが報奨を申し込むことができるように、報奨情報に指定されている報奨申し込み先へアクセスするためのボタン1301が表示される。健康管理端末101’において、このボタンが操作される(押下げされる)と、(S708のYES側)、報奨申し込み部208は、報奨提供元サーバ104に対して報奨の申し込みをおこなう(S709)。
【0253】
報奨提供元サーバ104では、報奨申込受付部502が、健康管理端末101’からの報奨の申し込みを受け付ける(S721)。
【0254】
以上のように、本実施の形態では、報奨へのチャレンジをおこなう際に、健康管理端末101’において、報奨情報に指定されている単位条件および申込条件をクリアしているかどうかの判定をおこなうのではなく、サービスサーバ103’において判定をおこなう。これにより、健康管理端末101’側では、対象健康データカウント部、条件チェック部、提示内容更新部などの構成を必要としない。したがって、健康管理端末101’は、携帯電話や、さらには小さな表示部およびデータ送受信部を備えた機器(例えば、表示部およびデータ送信機能付きの歩数計)といったように、サーバと比べて処理能力が低いものを利用し得る。健康データのカウントや表示用のデータ生成などといった計算処理を必要とするものはサービスサーバ103’で作成し、健康管理端末101’では、それら作成された表示データを受信し、表示するだけにしておけばよい。
【0255】
ここで、本実施の形態におけるさらなる実施態様について説明する。本実施の形態では、サービスサーバ103’において、図53に示すような報奨選択テーブルにより、各健康管理端末101’が報奨のチャレンジを最後まで完了したかどうかのステータスが把握できる。したがって、その報奨情報のステータスに基づいて、ユーザが次にチャレンジする報奨を提案することが可能になる。
【0256】
図56は、健康管理端末101における表示例を示す図である。これは、ユーザが報奨にチャレンジする前、ステップS711においてサービスサーバ103’から送信される報奨情報の一覧を、ステップS701において健康管理端末101’の表示部215が表示しているときの表示例である。サービスサーバ103’では、ユーザデータ記憶部406において格納されている報奨選択テーブルを参照して、過去に報奨チャレンジが完了した報奨情報に基づいて、同じ報奨提供元から報奨情報が登録された場合には、新しい報奨情報を健康管理端末101’に通知する。
【0257】
具体的には、図53に示す報奨選択テーブルを参照する場合、サービスサーバ103’の情報検索部(不図示)411が、報奨選択テーブルにおける「端末ID=U10001」の健康管理端末101’の報奨選択テーブルを参照して、「状態=1」になっている報奨IDを参照する。図53に示す報奨選択テーブルでは、報奨ID=r1534,h3534の報奨チャレンジが完了している。また、情報検索部411は、報奨情報蓄積部402に格納されている報奨情報を参照し、報奨ID=r1534の報奨が「Sky健康食品」から提供されていることを認識する。そこで情報検索部411は、報奨情報蓄積部402に記憶されている報奨情報の中から、「Sky健康食品」から提供されている報奨情報を検索する。ここで、「Sky健康食品」からは、報奨ID=r1535の報奨が登録されている。報奨選択テーブルを参照すると、この報奨は報奨選択テーブルに登録されていないため、端末ID=U10001の健康管理端末101’は、まだこの報奨にはチャレンジしていないことが分かる。この場合、情報検索部411は、新しい報奨情報が登録されたことを、表示データ送信部410を介して健康管理端末101’に通知する。健康管理端末101’では、図56に示すように、報奨情報の一覧を表示するときに、新しい報奨情報が登録されたことが通知される。
【0258】
以上のように、本実施の形態によれば、サービスサーバ103’のユーザデータ記憶部406には、健康管理端末101’による報奨へのチャレンジが完了したのかの履歴情報が記憶されているため、報奨提供元サーバ104から報奨が提供された場合に、過去の報奨チャレンジの履歴に基づいて、ユーザが過去に完了した報奨情報に関連する新着の情報を健康管理端末101’に通知できる。これにより、健康管理端末101’を利用するユーザにとっては、自身が過去に申込条件をクリアして報奨をもらった実績がある報奨情報と関連のある新着情報を通知を受けられる。そのため、ユーザ自身も過去の実績に基づいてチャレンジしやすく、新たな意欲がわき、報奨を獲得するためのモチベーションを高めながら継続して健康管理をおこなうことができる。また、サービスサーバ103’では健康管理端末101’の報奨情報の履歴情報を記憶しているため、健康管理端末101’への情報の通知をおこなうことができる。これにより報奨にチャレンジする健康管理端末101’が増えて、サービスとして盛り上げることができる。また、サービスサーバ103’では、報奨提供元サーバ104に対しても、健康管理端末101’における報奨チャレンジの情報を知らせることができる。従って、健康管理端末101’が報奨チャレンジをしている状況、興味等を知らせることができるので、報奨提供元サーバ104を管理する報奨提供元は、報奨情報の企画・作成にあたっての参考情報を取得することができる。これによりユーザが興味を引く報奨情報を、報奨提供元サーバ104を介してサービスサーバ103’に提供でき、その結果、魅力的な報奨情報がサービスサーバ103’に集まることになる。よって、健康管理端末101’を利用するユーザにとっても、モチベーション高く健康管理をおこなうことができる。
【0259】
なお、モチベーションを高めるために、健康データをポイントに換算し、たまったポイント数に応じて、金券および商品といった報奨と交換するインセンティブサービスにおいて、以下の(1)〜(3)のような課題が生じ得る。(1)報奨の原資がサービスを利用するユーザが納める利用料である場合、利用するユーザにとっては、利用料を支払ってまでも健康データを測定してがんばって報奨を得るのは、対価となる報奨が魅力的かつ高付加価値である場合のみである。それ以外の場合には、健康データの測定が続かない。また、インセンティブサービスの報奨の種類が限られる場合は(例えば、商品券1種類のみ)、継続しても毎回同じ報奨になるため、モチベーションが高まらない。(2)報奨の原資が、ユーザが所属する健康保健組合が納める利用料である場合、ユーザが利用料を支払う前述の場合の課題と同様に、報奨の内容や種類がモチベーションとなっているため、種類や内容が豊富でない限り、組合員自身が利用料無料であってもモチベーションは高まらない。(3)報奨の原資が、インセンティブサービスへの協賛企業からの利用料である場合、協賛企業にとっては、広告料を支払うからには、効果的に広告情報を提示したいが、広告の提示タイミングや、どのようなユーザに対して広告を提示するかについては、インセンティブサービス側がおこなうため、協賛企業側は広告情報となるデータのみ提供する。また、上述の通り、ユーザおよび健康保健組合が、サービス利用に消極的であれば、効果的な広告手段とはならない。さらに、協賛企業にとっては、有効な広告および宣伝ができない(費用に対する効果が少ない)となれば、インセンティブサービスへの利用料も少なくなるため、結果として報奨の種類が少なかったり、報奨の内容が画一的であったりといった、悪循環へとつながる。
【0260】
本発明のヘルスケアシステムによれば、上記の課題を解決し、モチベーション高く健康管理をおこなうことができる。
【0261】
(付記事項)
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0262】
例えば、健康管理端末101および101’、サービスサーバ103および103’、ならびに報奨提供元サーバ104の各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0263】
すなわち、健康管理端末101および101’、サービスサーバ103および103’、ならびに報奨提供元サーバ104は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである健康管理端末101および101’、サービスサーバ103および103’、ならびに報奨提供元サーバ104の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記健康管理端末101および101’、サービスサーバ103および103’、ならびに報奨提供元サーバ104に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0264】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0265】
また、健康管理端末101および101’、サービスサーバ103および103’、ならびに報奨提供元サーバ104を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0266】
なお、本発明のヘルスケアシステムは、以下の点を特徴点としていると換言することも可能である。すなわち、健康管理端末と、サービスサーバと、報奨提供元サーバとからなるヘルスケアシステムであって、健康管理端末は、報奨の申し込みに必要な健康データの条件となる条件情報と、提示用の素材情報と、上記報奨提供元サーバへのアクセス先であるアクセス先情報とを含む報奨情報を、上記サービスサーバより取得する報奨情報受信手段と、健康データを取得する健康データ取得手段と、上記取得した健康データに基づいて、上記素材情報の提示態様を変更する提示更新手段と、上記健康データが、上記条件情報に達した場合に、上記アクセス先情報に基づいて、上記報奨提供元サーバへアクセスする報奨申込手段と、を含み、上記サービスサーバは、上記報奨提供元サーバから上記報奨情報を受信する報奨情報受付手段と、上記健康管理端末に対して、上記報奨情報を送信する報奨情報送信手段と、を含み、上記報奨提供元サーバは、上記サービスサーバに対して、上記報奨情報を登録する報奨情報登録手段と、上記健康管理端末からの報奨申し込みを受け付ける報奨受付手段と、備えることを特徴としているとも換言することができる。
【産業上の利用可能性】
【0267】
本発明は、健康改善の取り組みをおこなうユーザをサポートするためのシステムに好適に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0268】
【図1】本発明の一実施形態におけるヘルスケアシステムに用いられる健康管理端末の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるヘルスケアシステムの概略構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態における健康データ記憶部に格納される健康データのテーブルを示すである。
【図4】本発明の一実施形態におけるヘルスケアシステムに用いられるサービスサーバの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるヘルスケアシステムに用いられる報奨提供元サーバの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるヘルスケアシステムに用いられる健康機器の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態における報奨情報の構成を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態における報奨情報蓄積部に格納される報奨情報を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるヘルスケアシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態における健康管理端末の情報提示部での表示例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態における健康管理端末に表示される画像であり、(a)はカバー画像を表し、(b)は報奨画像を表している。
【図12】本発明の一実施形態の条件未達段階における健康管理端末での表示例を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態の条件クリア後における健康管理端末での表示例を示す図である。
【図14】本発明の別の実施形態における報奨情報の構成を示す図である。
【図15】本発明の別の実施形態の条件未達段階における健康管理端末での表示例を示す図である。
【図16】本発明の別の実施形態における報奨情報の構成を示す図である。
【図17】本発明の別の実施形態の条件未達段階における健康管理端末での表示例を示す図であり、(a)は動画を再生させる前の表示画面を表し、(b)は動画を再生している途中の表示画面を表す。
【図18】本発明の別の実施形態における報奨情報の構成を示す図である。
【図19】本発明の別の実施形態における健康管理端末に表示される複数のカバー画像のうちの一部を示す図である。
【図20】本発明の別の実施形態における健康管理端末の表示画面を表す図であり、(a)は条件未達段階における表示画面を表し、(b)は条件達成後における表示画面を表している。
【図21】本発明の別の実施形態における健康データ記憶部に格納される健康データのテーブルを示すである。
【図22】本発明の別の実施形態における報奨情報の構成を示す図である。
【図23】本発明の別の実施形態における健康管理端末に表示されるカバー画像である。
【図24】本発明の別の実施形態における健康管理端末に表示される報奨画像である。
【図25】本発明の別の実施形態の条件未達段階における健康管理端末での表示例を示す図である。
【図26】本発明の別の実施形態における報奨情報の構成を示す図である。
【図27】本発明の別の実施形態における報奨情報の構成を示す図である。
【図28】本発明の別の実施形態における健康データ記憶部に格納される健康データのテーブルを示すである。
【図29】本発明の別の実施形態における報奨情報の構成を示す図である。
【図30】本発明の別の実施形態における申込期限が過ぎた場合の健康管理端末での表示画面を表す図である。
【図31】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図32】本発明の別の実施形態における報奨情報の構成を示す図である。
【図33】本発明の別の実施形態における条件クリア後の健康管理端末での表示画面を表す図であり、(a)は、クイズを表示している表示例を表しており、(b)は、(a)のクイズ正解後における表示例を表している。
【図34】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図35】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムに用いられるユーザ情報蓄積部、アンケート情報蓄積部を備える報奨提供元サーバの構成を示すブロック図である。
【図36】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムに用いられるユーザ情報記憶部を備える健康管理端末の構成を示すブロック図である。
【図37】本発明の別の実施形態における個人情報を入力させるための表示画面を表す図である。
【図38】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図39】本発明の別の実施形態の条件未達段階における健康管理端末での表示例を示す図である。
【図40】本発明の別の実施形態における報奨情報を変更する際の健康管理端末での表示例を示す図である。
【図41】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図42】本発明の別の実施形態における報奨情報の構成を示す図である。
【図43】本発明の別の実施形態における条件クリア後の健康管理端末での表示画面を表す図であり、報奨申し込みに当たっての確認事項を表示している表示例を表している。
【図44】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムに用いられるポイント換算部を備える健康管理端末の構成を示すブロック図である。
【図45】本発明の別の実施形態における報奨情報の構成を示す図である。
【図46】本発明の別の実施形態における健康データ記憶部に格納される健康データのテーブルを示すである。
【図47】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図48】本発明の別の実施形態の条件未達段階における健康管理端末での表示例を示す図である。
【図49】本発明の別の実施形態の条件クリア後における健康管理端末での表示例を示す図である。
【図50】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムに用いられる受信部、選択部を備える健康管理端末の構成を示すブロック図である。
【図51】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムに用いられる、対象健康データカウント部、条件チェック部を備えるサービスサーバの構成を示すブロック図である。
【図52】本発明の別の実施形態における報奨情報蓄積部に格納される報奨情報を示す図である。
【図53】本発明の別の実施形態におけるユーザデータ記憶部に格納されるデータを示す図であり、(a)は報奨選択テーブルを表し、(b)は健康データテーブルを表す。
【図54】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図55】(a)および(b)は、本発明の別の実施形態の条件未達段階における健康管理端末での表示例を示す図である。
【図56】本発明の別の実施形態における新しい情報を通知する際の健康管理端末での表示画面を表す図である。
【図57】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムに用いられる重み付きデータ算出部を備える健康管理端末の構成を示すブロック図である。
【図58】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムに用いられる期限判定部を備える健康管理端末の構成を示すブロック図である。
【図59】本発明の別の実施形態におけるヘルスケアシステムに用いられる報奨変更部を備える健康管理端末の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0269】
100,100’ ヘルスケアシステム(健康管理システム)
101,101’ 健康管理端末
102 健康機器(健康情報測定装置)
103,103’ サービスサーバ
104 報奨提供元サーバ
201 健康データ取得部(健康情報取得手段)
202 健康データ記憶部
203 報奨情報取得部(報奨情報受信手段)
204 報奨情報記憶部
205 対象健康データカウント部(判定手段、単位判定手段)
206 条件チェック部(判定手段、単位判定手段)
207 提示内容更新部(単位判定手段、提示態様決定手段)
208 報奨申し込み部(報奨申込手段)
209 情報提示部(素材情報提示手段)
210 ユーザ情報記憶部
211 情報入力部(情報入力手段)
212 入力項目情報送受信部(入力項目情報受信手段、ユーザ入力情報送信手段)
213 ポイント換算部
214 受信部(報奨情報受信手段、提示態様受信手段)
215 表示部(素材情報提示手段)
216 選択部
221 重み付きデータ算出部(判定手段、単位判定手段、第1重み付加手段、第2重み付加手段)
222 期限判定部(期限判定手段)
223 報奨変更部(報奨情報変更手段)
230 端末情報記憶部
240 端末情報処理部
401 報奨情報受付部(報奨情報受付手段)
402 報奨情報蓄積部
403 サービスサーバ報奨情報送信部(第2報奨情報送信手段)
405 健康データ受信部(健康情報受付手段)
407 対象健康データカウント部(判定手段)
408 条件チェック部(判定手段)
409 表示データ作成部(提示態様情報生成手段)
410 表示データ送信部(申込許可送信手段、提示態様送信手段)
501 提供元報奨情報送信部(第1報奨情報送信手段)
502 報奨申込受付部(報奨受付手段)
503 入力項目送受信部(入力項目情報送信手段、ユーザ入力情報受信手段)
504 ユーザ情報蓄積部(ユーザ入力情報記憶手段)
505 アンケート情報蓄積部(ユーザ入力情報記憶手段)
601 測定部(測定手段)
602 健康データ供給部(健康情報供給部)
1301 ボタン(報奨申込手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
健康情報測定装置と、報奨提供元サーバと、健康管理端末とを含む健康管理システムであって、
上記健康情報測定装置は、
ユーザの生理状態および運動状態の少なくとも何れかを測定する測定手段と、
上記測定手段によって得られる測定結果を健康情報として上記健康管理端末に供給する健康情報供給手段とを備えており、
上記報奨提供元サーバは、
報奨を申し込むための上記健康情報の条件である申込条件を指定する申込条件情報と、上記健康管理端末が該報奨の申し込みをおこなうまで、上記ユーザに提示する素材情報とを含む報奨情報を上記健康管理端末に対して直接または間接に送信する第1報奨情報送信手段を備えており、
上記健康管理端末は、
上記報奨情報を受信する報奨情報受信手段と、
上記健康情報を上記健康情報測定装置から取得する健康情報取得手段と、
上記健康情報が上記報奨情報受信手段により受信された上記報奨情報に含まれる上記申込条件情報に指定される上記申込条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
上記判定手段によって上記健康情報が上記申込条件を満たしていると判定されたときに、報奨の申し込みをおこなう指示を受け付けて上記報奨の申し込みをおこなう報奨申込手段と、
上記報奨申込手段が上記報奨の申し込みをおこなうまで、上記報奨情報受信手段が受信した上記報奨情報に含まれる上記素材情報を上記ユーザに提示する素材情報提示手段とを備えていることを特徴とする健康管理システム。
【請求項2】
サービスサーバをさらに含み、
上記サービスサーバは、上記報奨情報を上記報奨提供元サーバから受信する報奨情報受付手段と、
上記報奨情報受付手段が受信した上記報奨情報を上記健康管理端末に送信する第2報奨情報送信手段とを備えており、
上記報奨提供元サーバから上記健康管理端末への上記報奨情報の送信、および上記健康管理端末における上記報奨情報の受信は、上記サービスサーバを介しておこなわれることを特徴とする請求項1に記載の健康管理システム。
【請求項3】
上記報奨情報は、上記報奨提供元サーバへのアクセス先の情報であるアクセス先情報をさらに含み、
上記報奨提供元サーバは、上記健康管理端末からの上記報奨の申し込みを受け付ける報奨受付手段をさらに備えており、
上記健康管理端末は、上記報奨提供元サーバへアクセスすることにより上記報奨の申し込みをおこなうことを特徴とする請求項1または2に記載の健康管理システム。
【請求項4】
上記健康管理端末は、受信した上記報奨情報に含まれる上記素材情報の提示態様を、上記健康情報取得手段により取得された上記健康情報に応じて決定する、提示態様決定手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の健康管理システム。
【請求項5】
上記報奨情報は、上記素材情報の提示態様を変更するための上記健康情報の条件である単位条件を指定する単位条件情報をさらに含み、
上記健康管理端末は、上記判定手段によって上記健康情報が上記申込条件を満たしていないと判定されたときに、上記健康情報が上記単位条件を満たしているか否かを判定する単位判定手段をさらに備えており、
上記提示態様決定手段は、上記単位判定手段によって上記健康情報が上記単位条件情報を満たしていると判定されたときに、上記提示態様を変更することを特徴とする請求項4に記載の健康管理システム。
【請求項6】
上記報奨情報は、2種類以上の素材情報を含むことを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載の健康管理システム。
【請求項7】
上記報奨情報は、上記素材情報として、上記報奨の内容を表示する報奨表示画像を含み、
上記報奨情報は、上記報奨表示画像を表示させる単位時間を指定する表示単位時間情報をさらに含み、
上記提示態様決定手段は、上記単位判定手段によって得られる結果に応じて、上記表示単位時間情報を用いて上記報奨表示画像を表示させる時間を決定し、決定した時間、上記報奨表示画像を上記素材情報提示手段に提示させることを特徴とする請求項5に記載の健康管理システム。
【請求項8】
上記報奨情報は、上記素材情報として、上記報奨表示画像とは異なるカバー画像をさらに含み、
上記提示態様決定手段は、上記報奨表示画像を表示させていない間、上記カバー画像を上記素材情報提示手段に提示させることを特徴とする請求項7に記載の健康管理システム。
【請求項9】
上記報奨情報は、上記素材情報として、動画を含み、
上記報奨情報は、上記動画を再生させる単位時間を指定する再生単位時間情報をさらに含み、
上記提示態様決定手段は、上記単位判定手段によって得られる結果に応じて、上記再生単位時間情報を用いて上記動画を再生する時間を決定し、決定した時間、上記動画を再生し、上記素材情報提示手段に提示させることを特徴とする請求項5に記載の健康管理システム。
【請求項10】
上記報奨情報は、上記素材情報として、2種類以上の静止画を含み、
上記提示態様決定手段は、上記単位判定手段によって得られる結果に応じて、上記2種類以上の静止画のうちの何れを提示させるかを選択して、選択した上記静止画を上記素材情報提示手段に提示させることを特徴とする請求項5に記載の健康管理システム。
【請求項11】
上記申込条件情報は、上記測定手段によって得られる数値または上記測定手段が測定をおこなった回数を指定するものであることを特徴とする請求項1から10までの何れか1項に記載の健康管理システム。
【請求項12】
上記単位条件情報は、上記測定手段によって得られる数値または上記測定手段が測定をおこなった回数を指定するものであることを特徴とする請求項5から10までの何れか1項に記載の健康管理システム。
【請求項13】
上記報奨情報は、上記健康情報取得手段が取得した上記健康情報に対して重み付けをおこなうための重み付け情報をさらに含み、
上記判定手段は、上記重み付け情報を用いて上記健康情報に重みを付けた重み付き健康情報を生成する第1重み付加手段を有しており、
上記判定手段では、上記第1重み付加手段によって生成された上記重み付き健康情報が上記申込条件を満たしている場合に、上記健康情報が上記申込条件を満たしていると判定することを特徴とする請求項1から12までの何れか1項に記載の健康管理システム。
【請求項14】
上記報奨情報は、上記健康情報取得手段が取得した上記健康情報に対して重み付けをおこなうための重み付け情報をさらに含み、
上記単位判定手段は、上記重み付け情報を用いて上記健康情報に重みを付けた重み付き健康情報を生成する第2重み付加手段を有しており、
上記単位判定手段では、上記第2重み付加手段によって生成された上記重み付き健康情報が上記単位条件を満たしている場合に、上記健康情報が上記単位条件を満たしていると判定することを特徴とする請求項5から10までの何れか1項に記載の健康管理システム。
【請求項15】
上記報奨情報は、上記報奨提供元サーバが報奨の申し込みを受け付ける期限条件を指定する期限条件情報をさらに含み、
上記健康管理端末は、上記健康情報が上記期限条件を満たしているか否かを判定する期限判定手段をさらに備えており、上記期限判定手段によって上記健康情報が上記期限条件を満たしている判定されたときに、上記報奨申込手段により上記報奨を申し込むことを特徴とする請求項1から14までの何れか1項に記載の健康管理システム。
【請求項16】
上記報奨情報は、上記健康管理端末が上記報奨提供元サーバへアクセスするよりも前に上記素材情報提示手段が提示する申込前情報と、該申込前情報を提示させるか否かを指定する申込前表示情報とをさらに含み、
上記素材情報提示手段は、上記申込前表示情報に応じて、上記報奨提供元サーバへアクセスするよりも前であり、かつ、上記判定手段によって上記健康情報が上記申込条件を満たしていると判定された後に、上記申込前情報を提示することを特徴とする請求項3に記載の健康管理システム。
【請求項17】
上記健康管理端末は、
上記報奨提供元サーバから送信される、上記ユーザが入力するための項目を指定する入力項目情報を受信する入力項目情報受信手段と、
受信した上記入力項目情報に指定される項目を上記ユーザが入力するための情報入力手段と、
上記情報入力手段を介してユーザが入力したユーザ入力情報を上記報奨提供元サーバへ送信するユーザ入力情報送信手段とをさらに備えており、
上記報奨提供元サーバは、
上記入力項目情報を上記健康管理端末に送信する入力項目情報送信手段と、
上記健康管理端末から送信される上記ユーザ入力情報を受信するユーザ入力情報受信手段と、
受信した上記ユーザ入力情報を記憶するユーザ入力情報記憶手段とを備えていることを特徴とする請求項1から16までの何れか1項に記載の健康管理システム。
【請求項18】
上記健康管理端末は、受信した上記報奨情報とは異なる報奨情報をさらに受信し、使用している上記報奨情報を該異なる報奨情報に置換する報奨情報変更手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1から17までの何れか1項に記載の健康管理システム。
【請求項19】
健康情報測定装置と、報奨提供元サーバと、サービスサーバと、健康管理端末とを含む健康管理システムであって、
上記健康情報測定装置は、
ユーザの生理状態および運動状態の少なくとも何れかを測定する測定手段と、
上記測定手段により測定された結果を健康情報として上記健康管理端末を介して上記サービスサーバに供給する健康情報供給手段とを備えており、
上記報奨提供元サーバは、
報奨を申し込むための上記健康情報の条件である申込条件を指定する申込条件情報と、上記健康管理端末が該報奨の申し込みをおこなうまで、上記ユーザに提示する素材情報とを含む報奨情報を上記サービスサーバに送信する第1報奨情報送信手段を備えており、
上記サービスサーバは、
上記報奨情報を上記報奨提供元サーバから受信する報奨情報受付手段と、
上記健康情報を上記健康管理端末から取得する健康情報受付手段と、
上記報奨情報受付手段が取得した報奨情報に含まれる上記素材情報を、上記健康管理端末に送信する第2報奨情報送信手段と、
上記健康情報が上記報奨情報受付手段により受信された上記報奨情報に含まれる上記申込条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
上記判定手段によって上記健康情報が上記申込条件を満たしていると判定されたときに、上記健康管理端末に対して上記報奨の申し込みをおこなうことの許可を与える申込許可情報を送信する申込許可送信手段とを備えており、
上記健康管理端末は、
上記素材情報を、上記サービスサーバから受信する報奨情報受信手段と
上記申込許可情報を受信したときに、報奨の申し込みをおこなう指示を受け付けて上記報奨の申し込みをおこなう報奨申込手段と、
上記報奨申込手段が上記報奨の申し込みをおこなうまで、上記報奨情報受信手段が受信した上記素材情報を上記ユーザに提示する素材情報提示手段とを備えていることを特徴とする健康管理システム。
【請求項20】
上記サービスサーバは、上記健康情報受付手段により取得された上記健康情報に応じた上記素材情報提示手段における上記素材情報の提示態様を指定する提示態様情報を生成する提示態様情報生成手段と、
上記提示態様情報を上記健康管理端末に送信する提示態様送信手段とをさらに備えており、
上記健康管理端末は、上記提示態様情報を受信する提示態様受信手段をさらに備えており、
上記素材情報提示手段は、上記提示態様受信手段によって受信された上記提示態様情報に応じた提示態様にしたがって、上記素材情報を提示することを特徴とする請求項19に記載の健康管理システム。
【請求項21】
上記報奨情報は、上記素材情報の提示態様を変更するための上記健康情報の条件である単位条件を指定する単位条件情報をさらに含み、
上記サービスサーバは、上記判定手段によって上記健康情報が上記申込条件を満たしていないと判定されたときに、上記健康情報が上記単位条件を満たしているか否かを判定する単位判定手段をさらに備えており、
上記提示態様情報生成手段は、上記単位判定手段によって上記健康情報が上記単位条件情報を満たしていると判定されたときに、異なる上記提示態様を指定する上記提示態様情報を生成することを特徴とする請求項20に記載の健康管理システム。
【請求項22】
報奨提供元サーバから報奨情報を取得し、健康情報測定装置がユーザの生理状態および運動状態の少なくとも何れかを測定することにより得られる健康情報に応じて報奨の申し込みをおこなう健康管理端末であって、
上記報奨情報は、報奨を申し込むための上記健康情報の条件である申込条件を指定する申込条件情報と、該報奨の申し込みをおこなうまで上記ユーザに提示する素材情報とを含み、
上記報奨情報を上記報奨提供元サーバから直接または間接に受信する報奨情報受信手段と、
上記健康情報測定装置から供給される上記健康情報を取得する健康情報取得手段と、
上記健康情報が上記報奨情報受信手段により受信された上記報奨情報に含まれる上記申込条件情報に指定される上記申込条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
上記判定手段によって上記健康情報が上記申込条件を満たしていると判定されたときに、上記報奨の申し込みをおこなう報奨申込手段と、
上記報奨申込手段が上記報奨の申し込みをおこなうまで、上記報奨情報受信手段が受信した上記報奨情報に含まれる上記素材情報を上記ユーザに提示する素材情報提示手段とを備えていることを特徴とする健康管理端末。
【請求項23】
請求項1から21までの何れか1項に記載の健康管理システムの上記健康管理端末または請求項22に記載の健康管理端末を動作させる健康管理プログラムであって、コンピュータを上記健康管理端末の上記各手段として機能させるための健康管理プログラム。
【請求項24】
請求項2から21までの何れか1項に記載の健康管理システムの上記サービスサーバを動作させるサービスサーバプログラムであって、コンピュータを上記サービスサーバの上記各手段として機能させるためのサービスサーバプログラム。
【請求項25】
請求項23に記載の健康管理プログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項26】
請求項24に記載のサービスサーバプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【公開番号】特開2010−97553(P2010−97553A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−269857(P2008−269857)
【出願日】平成20年10月20日(2008.10.20)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】