説明

健康維持食品

【課題】 活性酸素抑制効能を高めるインド伝統医療素材を配合した健康維持食品の提供を課題とする。
【解決手段】 アシュワガンダ、甘草、セーフドムスリを主成分とし、これらの主成分の効果をより高めるため効果促進剤としてヤツデアサガオ、バジル、ハッショウマメ、緑茶、ベニカスミ、ハイビスカスの花、松脂、アスパラガス、イボナシツヅラフジ、アムラ、鉄粉、ヤツデアサガオ、純金箔、長コショウ、黒コショウ、焼成貝カルシウム、ナツメグ、クローブ、ニクズク、サフランの粉末から選ばれた1つまたは1つ以上を添加して乾燥粉末を造粒したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インド伝統医療に伝わる自然素材を配合した健康維持食品に関する。
【背景技術】
【0002】
アシュワガンダ(学名:Withania somnifera)は、低木で茎は直立し1.5メートルに成長するインド人参で、インドの伝統的医療アーユルヴェーダでは古くから強壮剤として処方されておりました。アシュワガンダに代表されるアーユルヴェーダに伝えられている天然素材からなる健康維持食品が多数知られている。
【0003】
しかし、これらは、組み合わせの相乗作用により有効な作用を発揮させることができるものであるにも拘わらず、それぞれが単独で提供され、或いは東洋医薬専門店で処方・配合されたものが提供されるのみであった。このため、アーユルヴェーダに伝えられている望ましい配合の健康維持食品を一般消費者が入手することは困難であった。
【0004】
また、アムラなど、代表的な健康維持食品については、利用しやすい粉末などに加工する技術(特許文献1)が開示されているが、他の多くのインド伝統医療の素材については提供方法が確立されていなかった。
【0005】
【特許文献1】特開2005−73503号公報(第2、3頁、表2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたもので、活性酸素抑制効能を高めるインド伝統医療素材を配合した健康維持食品の提供を課題とする。
【0007】
また、日常の所要量を容易に摂食可能とするため、成分の粉末を造粒して錠剤として提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明の健康維持食品は、アシュワガンダ、甘草、セーフドムスリと、を主成分として乾燥粉末を造粒したことを特徴とする。
【0009】
また、前記主成分に、ヤツデアサガオ、バジル、ハッショウマメ、緑茶、ベニカスミ、ハイビスカスの花、松脂、アスパラガス、イボナシツヅラフジ、アムラ、鉄粉、純金箔、長コショウ、黒コショウ、焼成貝カルシウム、ナツメグ、クローブ、ニクズク、サフランの粉末から選ばれた1つまたは1つ以上を前記主成分の効果促進剤として添加することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、摂食した人の体内で活性酸素の増加を抑え、特に神経系を若返させる効果を呈する。
【0011】
また、錠剤としているため、日常の持ち運びが容易で、外出先においても必要量を摂食することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の健康維持食品の成分及び製造方法について図を参照して詳細に説明する。
【0013】
まず、本発明の健康維持食品の主成分について説明する。
【0014】
本発明の健康維持食品は、アシュワガンダ、甘草、セーフドムスリを主成分とし、これらの主成分の効果をより高めるため効果促進剤として各種の天然素材を添加したものである。
【0015】
前記相乗作用による効果促進剤としては、ヤツデアサガオ、バジル、ハッショウマメ、緑茶、ベニカスミ、ハイビスカスの花、松脂、アスパラガス、イボナシツヅラフジ、アムラ、鉄粉、純金箔、長コショウ、黒コショウ、焼成貝カルシウム、ナツメグ、クローブ、ニクズク、サフランの粉末から選ばれた1またはひとつ以上を添加する。
【0016】
本発明の望ましい1実施の形態としては、アシュワガンダ、甘草、バジル、ハッショウマメ、緑茶、ベニカスミ、ハイビスカスの花粉末をそれぞれ10重量%、松脂、アスパラガス、イボナシツヅラフジ、アムラ、鉄粉をそれぞれ5重量%、ヤツデアサガオ、純金箔、長コショウ、黒コショウ、焼成貝カルシウム、ナツメグ、クローブ、ニクズク、セーフドムスリ、サフランの粉砕物又は粉末をそれぞれ0.5重量%の配合としている。尚、この構成比は、望ましい配分比であって本発明の実施にあたってこれ以外の構成比とすることもできる。
【0017】
以下、それぞれの成分について説明する。
アシュワガンダは、強壮剤として知られるハーブで、身体を浄化し、健康な免疫系、体力、輝く顔、心の明瞭さをもたらし、身体の若返りに効果があるとされてきたインド伝統医療の天然素材である。また、精神的ストレスを和らげ、高齢者の痴呆症(ボケ)、病気から回復しつつある患者や妊娠中の女性に効果が認められている。
【0018】
甘草は、慢性肝炎、肝硬変、肝臓の解毒、抗炎症、喘息、関節炎、胃腸に関する炎症、リューマチに効果が認められ、また、抗アレルギー作用、免疫の強化、育毛効果があるものである。
【0019】
セーフドムスリ(学名:Asparagus adscendens)は、滋養強壮、虚弱体質改善、また下痢、赤痢に効果があるものである。
【0020】
ヤツデアサガオ(学名Ipomoea dijitata)は、疲労回復、性欲促進、利尿、月経促進、若返りに効果があるものである。
【0021】
バジル(インド名:Tulsi、学名:Ocimum sanctum)は、血液浄化、血行促進、解熱効果、頭髪の改善、色素沈着解消、呼吸器系の疾病、抗菌抗炎症、皮膚病改善、糖尿病改善、血糖値抑制、抗結核、鎮痛剤、鎮静作用、向精神作用に効果が認められている。
【0022】
ハッショウマメは、ED、不妊、パーキンソン病に効果があるものである。緑茶は、ビタミンCやカテキンを多く含み抗酸化力があり、現代科学では癌の予防、再発、転移の抑制効果が認められているものである。
【0023】
ベニカスミは、貧血、消化不良、黄疸、利尿剤としての効果がある。純金箔は、免疫系の効果、強心剤効果と共に、配合されている天然素材の効果を活性化するものである。
【0024】
コショウは、新陳代謝や血流を良くし、消化を促し、身体に貯まった毒素を除去します。黒コショウは、心臓、腎臓の活動を活発にし、消化不良、下痢、他の胃腸病を改善し、健胃消化剤、鼓腸、駆風、吐き気、コレラなど様々な症状の改善に用いられる。
【0025】
貝カルシウムは、神経を安定させ、脳機能を改善し、免疫機能を高め、若返りに効果がある。
【0026】
アムラは、多量のビタミンCを含み、眼病、肺炎、貧血、細菌性下痢に効果があるものです。鉄は、血液を豊かにし、集中力や学習能力を向上させ、病気に対する抵抗力を高める効果がある。
【0027】
サフランは、女性特有の症状、月経不順、生理痛、イライラや不眠などの更年期障害、また、記憶学習障害の回復、痴呆予防、不眠症、精神安定剤、喘息や百日咳の鎮静効果をもち、また腫瘍の成長抑制効果がある。
【0028】
ナツメグの種子は、食欲増進、強壮、抗炎症、抗菌の効果があるものです。ニクズクは、ナツメグの果実の表皮で、消化器系の酵素分泌の新陳代謝を増加させると共に、他の薬草と配合されることにより活性酸素除去能力をいっそう高める働きをする。
【0029】
クローブは、消化不良、吐き気、鼓腸、消化促進、歯痛、咽頭炎、頭痛、呼吸器疾病等に効果がある。
【0030】
ハイビスカスの花は、抗アレルギー、気管支炎、咳、強壮剤、健胃消化剤、また皮膚をうるおす作用がある。
【0031】
ここで用いる松脂は、シラジット(Shilajit)と呼ばれ、古代に堆積しヒマラヤ山脈の標高3千〜5千メートルの崖で採取される岩状のもので、抗ストレス、抗アレルギー、糖尿病、痴呆、胃腸の腫瘍の改善、関節炎、貧血、強壮、抗炎症、コレステロールの改善等に効果がある。
【0032】
アスパラガス(学名:Asparagus racemosus)は、女性特有の症状の改善、男女の生殖システムの活発化、母乳や精液の増加、不妊、更年期障害、免疫力の向上などに効果があり、最近では癌の科学治療の副作用の緩和効果、AIDS感染症者の免疫系向上にも有効であると認められている。
尚、ここでのアスパラガスは、通常のアスパラガス(学名Asparagus officinalis)とは異なるものである。
【0033】
イボナシツヅラフジは、伝染病、肝臓と免疫機能の改善、虚弱体質、泌尿器系の改善、消化不良、皮膚病に効果がある。
【0034】
以上の成分は、すべてインドの伝統的医療アーユルヴェーダで処方され、効能が確かめられているものである。また、これらを配合することによりそれぞれの効果の相乗作用により、より効果を高めるものである。この効果については、抗酸化用、癌の予防、心臓血管系の危険因子の減少効果、精神安定効果、特に神経系や視覚能力の若返り効果が顕著にあることが各種研究機関により確かめられている。
【0035】
また、天然素材のみであり、副作用が少ないことが確かめられている。さらに、平均22ヶ月間服用した被験者659人に対する健康状態のアンケート調査によれば、不安、心配、鬱、環状の障害の改善が87%に見られ、カゼ、アレルギー性鼻炎、便秘症、頭痛の改善が94%、月経前症候群、生理不順、生理通の改善が84%見られた。
【0036】
図1は、本発明の健康維持食品の製造工程のフローチャートである。
【0037】
先ず、アシュワガンダ、バジル、甘草、ハッショウマメ、緑茶、ベニカスミ、ハイビスカスの花の粉砕物又は乾燥粉末をそれぞれ10重量%計量する。(S1)
【0038】
次に、松脂、アスパラガス、イボナシツヅラフジ、アムラ、鉄粉の粉砕物又は粉末をそれぞれ5重量%計量する。(S2)
【0039】
次に、ヤツデアサガオ、純金箔、長コショウ、黒コショウ、焼成貝カルシウム、ナツメグ、クローブ、ニクズク、セーフドムスリ、サフランの粉砕物又は粉末をそれぞれ0.5重量%計量する。(S3)
【0040】
S1〜S3で計量した原料を混合機に投入し、均質に混合されるまで攪拌混合する。(S4)
【0041】
次に、均質に混合された素材をすり鉢ですりつぶし混合する。(S5)
【0042】
すり潰された原料を取り出し、乾燥容器に収納し、乾燥機に入れ所定時間乾燥させる。(S6)
【0043】
次に、乾燥された原料の塊を粉末になるまで粉砕する。(S7)
【0044】
前記粉末原料を、所定量、錠剤製造機に送り、打錠して錠剤とする。(S8)
【0045】
錠剤を、所定粒数計量して、ガスバリアー製容器に収納し密封する。(S9)
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の健康維持食品の製造工程を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アシュワガンダ、甘草、セーフドムスリと、を主成分として乾燥粉末を造粒したことを特徴とする健康維持食品。
【請求項2】
前記主成分に、ヤツデアサガオ、バジル、ハッショウマメ、緑茶、ベニカスミ、ハイビスカスの花、松脂、アスパラガス、イボナシツヅラフジ、アムラ、鉄粉、純金箔、長コショウ、黒コショウ、焼成貝カルシウム、ナツメグ、クローブ、ニクズク、サフランの粉末から選ばれた1つまたは1つ以上を前記主成分の効果促進剤として添加することを特徴とする請求項1記載の健康維持食品。

【図1】
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【公開番号】特開2007−135494(P2007−135494A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−335021(P2005−335021)
【出願日】平成17年11月18日(2005.11.18)
【出願人】(505430263)ヘルスアンドヘルス株式会社 (3)
【Fターム(参考)】