説明

充電用アダプタ

【課題】電子機器が脱落することがなく、製造の簡素化を図ることが可能な充電用アダプタを提供する。
【解決手段】充電用アダプタ10は、電子機器80の機器側電源ソケット84に接続可能なAC電源コネクタ31を支持するコネクタ支持体30と、コネクタ支持体30の両端部に接続される一対の弾性部材40A、40Bと、一端側には電子機器80の一対の側面に形成された凹部87A、87Bのうちの一方に係合可能な凸部が形成され、他端側は一対の弾性部材40A、40Bのうちの一方に接続し、凹部87A、87Bに凸部を係合してAC電源コネクタ31と機器側電源ソケット84との接続状態を保持する一対のロック部50A、50Bと、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電用アダプタに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機や携帯用情報端末などの電子機器には、充電器に載置するだけで充電されるものがある。
【0003】
しかし、電子機器は、単に充電器に載置されているだけであるので、充電中に軽く接触するだけで、充電器から脱落する場合があった。
【0004】
そこで、電子機器が充電器から脱落しないように、バネ片で電子機器を拘束する充電器が提供されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−46262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の充電器では、バネ片が、充電器の本体に片持ち梁状に一体的に形成されている。そのため、充電器の本体を切り欠く必要があり、製造が複雑であった。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、電子機器が脱落することがなく、製造の簡素化を図ることが可能な充電用アダプタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明に係る充電用アダプタは、
電子機器のソケットに接続可能なコネクタを支持するコネクタ支持体と、
前記コネクタ支持体の両端部に接続される一対の弾性部材と、
一端側には前記電子機器の一対の側面に形成された凹部のうちの一方に係合可能な凸部が形成され、他端側は一対の前記弾性部材のうちの一方に接続し、前記凹部に前記凸部を係合して前記コネクタと前記ソケットとの接続状態を保持する一対のロック部と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電子機器が脱落することがなく、製造の簡素化を図ることが可能な充電用アダプタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】(a)は、本発明の実施形態に係る充電用アダプタに充電される電子機器の正面図であり、(b)は、本発明の実施形態に係る充電用アダプタの正面図である。
【図2】(a)は、本発明の実施形態に係る充電用アダプタに充電される電子機器の右側面図であり、(b)は、本発明の実施形態に係る充電用アダプタの右側面図であり、(c)は、図1(b)のX−X断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る充電用アダプタのコネクタユニットの正面図である。
【図4】(a)は、本発明の実施形態に係る充電用アダプタの下ケースの正面図であり、(b)は、(a)のY−Y断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る充電用アダプタのコネクタユニットを下ケースに収容した状態の正面図である。
【図6】(a)は、本発明の実施形態に係る充電用アダプタに電子機器が収容されている途中であってロック部材が回動している状態を模式的に示す図であり、(b)は、充電用アダプタに電子機器が収容されている状態を模式的に示す図である。
【図7】(a)は、本発明の実施形態に係る充電用アダプタに収容されている電子機器に上方から力が加えられた状態を模式的に示す図であり、(b)は、充電用アダプタの弾性部材が撓んでコネクタ支持体が下方に移動した状態を模式的に示す図である。
【図8】(a)は、本発明の実施形態に係る充電用アダプタに収容されている電子機器に左側方から力が加えられた状態を模式的に示す図であり、(b)は、充電用アダプタの弾性部材が収縮及び伸張して、コネクタ支持体が左に移動した状態を模式的に示す図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る充電用アダプタのコネクタユニットを下ケースに収容した状態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施形態)
以下、本発明の実施の形態に係る充電用アダプタを、図面を参照して説明する。尚、図1(a)及び(b)に示す電子機器80及び充電用アダプタ10の紙面上側を「上側」、紙面下側を「下側」、紙面左側を「左側」、紙面右側を「右側」、として以下説明する。
【0012】
図1(b)及び図2(b)に示すように、本発明の実施形態に係る充電用アダプタ10は、電子機器80を収容することができる収容凹部11を有している。充電用アダプタ10に収容される電子機器80は、図1(a)及び図2(a)に示すように、下面に、電源の供給を受けるための機器側電源ソケット84と、データを送受信するための機器側通信用ソケット85とを有し、また、左右の側面に、後述するロック部材と係合する凹部87A、87Bを有している。
【0013】
図1(b)に示すように、充電用アダプタ10は、コネクタユニット20と、ケース60と、から構成されている。
【0014】
詳しくは、図3に示すように、コネクタユニット20は、コネクタ支持体30と、弾性部材40A、40Bと、ロック部材50A、50Bと、ソケットケース55と、フレキシブルケーブル58と、を備えている。
【0015】
コネクタ支持体30は、略直方体状であって、硬質の樹脂から形成されている。コネクタ支持体30は、上面30a、すなわち収容凹部11側の面(図1(b)参照)に、電子機器80の機器側電源ソケット84と接続して電源を供給するAC電源コネクタ31と、機器側通信用ソケット85と接続してデータを送受信するデータ通信用コネクタ32と、を備えている。
【0016】
弾性部材40A、40Bは、略直方体状であって、ショア硬さがA30以上A60以下であるゴムから形成されている。弾性部材40A、40Bの一つの面は、コネクタ支持体30の左又は右の側面に接着剤により接続されている。また、弾性部材40A、40Bは、その上面がコネクタ支持体30の上面30aよりも上方となるように接続されている。
【0017】
弾性部材40A、40Bのコネクタ支持体30に接続されている面と対向する面は、ロック部材50A、50Bの下端部近傍に接着剤により接続されている。ロック部材50A、50Bは、硬質の樹脂から形成されており、上端部に突起51A、51Bを、下端部に押圧部52A、52Bを有している。突起51A、51Bは、上側、すなわち、電子機器80を収容するときに電子機器80と当接する側に、傾斜面を有している。
【0018】
また、ロック部材50A、50Bの、突起51A、51Bと、押圧部52A、52Bとの間には、図3の紙面垂直手前側及び奥側に延出された回動軸53A、53Bが形成されている。
【0019】
ソケットケース55は、電源ケーブルを接続することができるAC電源ソケット56と、USBコネクタを接続することができるUSBソケット57と、を備えている。ソケットケース55は、コネクタ支持体30に、撓ませたフレキシブルケーブル58によって電気的に接続されている。
【0020】
次に、上述のコネクタユニット20が収容されるケース60について説明する。ケース60は、硬質樹脂から形成された略同じ大きさ及び形状の上ケース61と下ケース62とからなり(図2(b)及び(c)参照)、上ケース61と下ケース62とが互いに嵌め合わされて構成されている。以下、説明を簡単にするため、下ケース62について説明する。また、上ケース61と下ケース62とで共通する構成については、特に説明する場合を除き、同一の符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0021】
図4(a)に示すように、下ケース62は、左右にロック部材50A、50Bを収容可能なロック部材収容部63A、63Bを有している。ロック部材収容部63A、63Bの下方には、ロック部材50A、50Bの回動軸53A、53Bを支持する支持部64A、64Bが設けられている。
【0022】
また、図4(a)及び(b)に示すように、ロック部材収容部63A、63Bの収容凹部11側(図1(b)参照)の側面には、切欠部12a、12bが、形成されている。
【0023】
また、図4(a)及び(b)に示すように、下ケース62の左右の外側面には、切欠部131、132が、下面には、切欠部141が、それぞれ形成されている。
【0024】
以上のように構成された下ケース62の支持部64A、64Bに、上述のコネクタユニット20の回動軸53A、53Bを挿入しつつ、コネクタユニット20を下ケース62に収容する。すると、図5に示すように、ロック部材50A、50Bは、ロック部材収容部63A、63B内に収容される。
【0025】
このとき、図5に示すように、ロック部材50A、50Bの突起51A、51Bが、下ケース62の切欠部12a、12b内に位置すると共に、ロック部材50A、50Bの押圧部52A、52Bが、下ケース62の切欠部131、132内に位置する。さらに、コネクタ支持体30に接続されているソケットケース55は、下ケース62の切欠部141内に位置する。
【0026】
この状態で、下ケース62に、図5の紙面垂直手前方向から、上ケース61を嵌め合わせることにより、充電用アダプタ10が組み立てられる。このとき、図2(c)示すように、ロック部材50Aの突起51Aは、上ケース61の切欠部12aと、下ケース62の切欠部12aとが対向することにより形成される開口の中に位置する。尚、ロック部材50Bの突起51Bも同様であるため、説明を省略する。
【0027】
また、図2(b)に示すように、ロック部材50Bの押圧部52Bが、上ケース61の切欠部132と、下ケース62の切欠部132とが対向することにより形成される開口の中に位置する。尚、ロック部50Aの押圧部52Aも同様であるため、説明を省略する。
【0028】
また、ソケットケース55は、上ケースの切欠部141(図示せず)と、下ケースの切欠部141とに挟まれて固定される。
【0029】
また、図5に示すように、コネクタ支持体30及び弾性部材40A、40Bは、充電用アダプタ10の収容凹部11の底面を構成する。
【0030】
以上のように構成された充電用アダプタ10に、電子機器80を収容するときの充電用アダプタ10の動作について説明する。尚、説明を簡単にするため、ロック部材50A側の動作のみを説明する。
【0031】
収容凹部11に電子機器80(一点鎖線参照)を入れて、下方に移動させると、電子機器80の左の側面がロック部材50Aの突起51Aの傾斜面と当接する。すると、図6(a)に示すように、ロック部材50Aが回動軸53Aを中心に左回りに回動する。このとき、ロック部材50Aの押圧部52Aが、弾性部材40Aを内方に押圧するため、ロック部材50Aに接続された弾性部材40Aが曲げられ、弾性部材40Aには弾性力が蓄えられる。
【0032】
電子機器80の左側面で突起51Aの右端を押圧しつづけたまま、電子機器80をさらに下方に移動させると、電子機器80の凹部87Aが、突起51Aが形成されている位置に到達する。すると、弾性部材40Aに蓄えられていた弾性力が解放されて、ロック部材50Aが回動軸53Aを中心に右回りに回動する。
【0033】
そして、図6(b)に示すように、突起51Aが凹部87Aに係合する。
【0034】
以上で、電子機器80が充電用アダプタ10に収容される。このとき、コネクタ支持体30のAC電源コネクタ31及びデータ通信用コネクタ32と、電子機器80の機器側電源ソケット84及び機器側通信用ソケット85とが、それぞれ接続する。これにより、電子機器80は、充電用アダプタ10にロックされた状態で充電やデータの送受信が行われる。また、図6(b)に示すように、電子機器80が充電用アダプタ10に収容された状態では、電子機器80の下面は、弾性部材40A、40Bの上面に当接している。
【0035】
尚、充電用アダプタ10から電子機器80を取り外すときは、ロック部材50Aの押圧部52Aを内方に押圧して、ロック部材50Aを回動軸53Aを中心に左回りに回動させる。これにより、ロック部材50Aの突起51Aと、電子機器80の凹部87Aとの係合が解除される。この状態で、電子機器80を上方に引き抜くと、電子機器80の各ソケットが充電用アダプタ10の各コネクタから外れ、電子機器80を充電アダプタ10から取り外すことができる。
【0036】
以上説明したように、本実施形態の充電用アダプタ10によれば、ロック部材50A、50Bを備えるために、充電用アダプタ10の本体に複雑な加工をする必要がない。そのため、充電用アダプタ10の製造の簡素化を図ることができる。
【0037】
次に、上述のように充電用アダプタ10に収容された電子機器80の上に、例えば物が落下した場合、すなわち、電子機器80が上方から力を受けた場合の、充電用アダプタ10の動作について説明する。
【0038】
図7(a)に示すように、電子機器80(一点鎖線参照)が充電用アダプタ10に収容された状態で、上方から力F1(矢印参照)を受けると、電子機器80は下方へ移動しようとする。このとき、電子機器80の各ソケットと、コネクタ支持体30の各コネクタとが接続しているので、電子機器80の各ソケットの奥部の面(図7では上側の面)が、コネクタ支持体30の各コネクタの先端部を力F2、F3(矢印参照)で押圧する。そして、各コネクタがコネクタ支持部30を下方へ押圧する。
【0039】
このとき、図7(b)に示すように、コネクタ支持体30の左右の側面は、ゴムにより形成された弾性部材40A、40Bに接続されているので、各コネクタによって下方へ押圧されたコネクタ支持体30は、弾性部材40A、40Bを撓ませながら、下方、すなわち電子機器80に加わった力と同じ方向へ移動する。このようにして、コネクタ支持体30の各コネクタが受けた下方への力は、弾性部材40A、40Bによって吸収される。
【0040】
以上説明したように、本実施形態の充電用アダプタ10によれば、弾性部材40A、40Bを撓ませることにより、コネクタ支持体30を、下方向、すなわち電子機器80の収容方向と同じ方向に移動させることができる。これにより、コネクタ支持体30が受けた上方からの力を、弾性部材40A、40Bが吸収するので、電子機器80及びコネクタ支持体30が損傷することを防ぐことができる。
【0041】
次に、充電用アダプタ10に収容された電子機器80の側面に、例えば物がぶつかった場合、すなわち、電子機器80が側方から力を受けた場合の、充電用アダプタ10の動作について説明する。
【0042】
図8(a)に示すように、電子機器80(一点鎖線参照)が充電用アダプタ10に収容された状態で、左側から力f1(矢印参照)を受けると、電子機器80は、収容凹部11の開口部を構成する点Oを中心に右回りに回転しようとする(矢印R参照)。
【0043】
このとき、電子機器80の各ソケットと、コネクタ支持体30の各コネクタとが接続している。そのため、図8(a)に示すように、電子機器80の各ソケットの右側の内側面が、コネクタ支持体30の各コネクタの右側面を、左側へ力f2、f3で押圧する(矢印参照)。そして、各コネクタがコネクタ支持体30を左側へ押圧する。
【0044】
このとき、図8(b)に示すように、コネクタ支持体30の左右の側面は、ゴムにより形成された弾性部材40A、40Bに接続されてので、コネクタ支持体30は、弾性部材40Aを収縮させ、弾性部材40Bを伸張させて、左へ移動する。このようにして、各コネクタが受けた左方向への力は、弾性部材40A、40Bによって吸収される。
【0045】
以上説明したように、本実施形態の充電用アダプタ10によれば、弾性部材40A、40Bを収縮又は伸張させることにより、コネクタ支持体30を、横方向、すなわち電子機器80の収容方向に対して垂直な方向に移動させることができる。これにより、コネクタ支持体30の各コネクタが受けた横方向の力を、弾性部材40A、40Bが吸収するので、電子機器80、及びコネクタ支持体30が損傷することを防ぐことができる。
【0046】
また、本実施形態の充電用アダプタ10によれば、上述のとおり、コネクタ支持体30を、横方向、すなわち電子機器80の収容方向に対して垂直な方向に移動させることができる。そのため、例えば、コネクタ支持体30の各コネクタの位置と、電子機器80の各ソケットの位置が、多少ずれている場合であっても、弾性部材40A及び40Bを収縮又は伸張させて、コネクタ支持体30を、各コネクタと各ソケットとが接続可能な位置に移動させることができる。
【0047】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0048】
上記の実施形態では、ロック部材50A、50Bの突起51A、51Bは、上側、すなわち、電子機器80を収容するときに電子機器80と当接する側のみに、傾斜面を有していた。しかし、これに限定されるものではない。
【0049】
例えば、図9に示すように、突起51A、51Bの下側も、傾斜面で形成されていてもよい。こうすることにより、充電用アダプタ10に収容された電子機器80を上方へ引き抜いた場合、電子機器80の凹部87A、87B(図6(b)参照)が、突起51A、51Bの下側の傾斜面を押圧する。そして、ロック部材50A、50Bは、弾性部材40A、40Bを内側へ押圧しながら回動する。さらに電子機器80を引き抜くと、凹部87A、87Bが突起51A、51Bを乗り越え、電子機器80を充電用アダプタ10から取り外すことができる。
【0050】
これにより、上記実施形態のロック部材50A、50Bのように、押圧部52A、52Bを形成する必要がないので、一層製造の簡素化を図ることができる。
【0051】
また、上記の実施形態では、コネクタ支持部30と弾性部材40A、40Bとを接着剤で接続した。また、弾性部材40A、40Bと、ロック部材50A、50Bと、を接着剤で接続した。しかし、これに限定されるものではない。コネクタ支持体30と弾性部材40A、40Bとの接続部分、及び弾性部材40A、40Bとロック部材50A、50Bとの接続部分を、二色成形により一体に形成してもよい。
【0052】
また、上記の実施形態では、電子機器80が充電用アダプタ10から脱落せず、かつ、電子機器80を容易に充電用アダプタ10に収容することができるように、弾性部材40A、40Bは、ショア硬さがA30以上A60以下で形成されていた。しかし、ロック部材50A、50Bの突起51A、51Bの形状などを調整することにより、電子機器80が充電用アダプタ10から脱落することがなく、また、電子機器80を充電アダプタ10に容易に収容することができれば、ショア硬さは上記の数値に限定されるものではない。
【0053】
尚、各種の携帯電話機、店舗で発注業務などに使用される業務用情報端末などの電子機器の充電用アダプタに本発明を適用することができる。すなわち、上述の実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素又は全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0054】
(付記1)
電子機器のソケットに接続可能なコネクタを支持するコネクタ支持体と、
前記コネクタ支持体の両端部に接続される一対の弾性部材と、
一端側には前記電子機器の一対の側面に形成された凹部のうちの一方に係合可能な凸部が形成され、他端側は一対の前記弾性部材のうちの一方に接続し、前記凹部に前記凸部を係合して前記コネクタと前記ソケットとの接続状態を保持する一対のロック部と、
を備えることを特徴とする充電用アダプタ。
【0055】
(付記2)
前記電子機器を収容可能な収容部をさらに備え、
前記弾性部材は、前記収容部の底面の一部を構成していることを特徴とする付記1に記載の充電用アダプタ。
【0056】
(付記3)
前記コネクタ支持体、前記ロック部及び前記弾性部材は、外装ケース内に収納されており、
前記外装ケースは、外方に露出した電源ソケットを備え、
前記電源ソケットは、前記コネクタとフレキシブルケーブルで電気的に接続されている
ことを特徴とする付記1又は2に記載の充電用アダプタ。
【0057】
(付記4)
前記ロック部は、前記外装ケースに支持される軸部を有し、軸部を中心に回動することを特徴とする付記3に記載の充電用アダプタ。
【0058】
(付記5)
前記コネクタは充電用コネクタであり、
前記コネクタ支持体には、さらにデータ通信用コネクタが設けられていることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1つに記載の充電用アダプタ。
【0059】
(付記6)
前記弾性部材は、ショア硬さがA30以上A60以下であることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1つに記載の充電用アダプタ。
【符号の説明】
【0060】
10…充電用アダプタ、11…収容凹部、20…コネクタユニット、30…コネクタ支持体、31…AC電源コネクタ、32…データ通信用コネクタ、40A,40B…弾性部材、50A,50B…ロック部材、51A,51B…突起、52A,52B…押圧部、53A,53B…回動軸、55…ソケットケース、56…AC電源ソケット、57…USBソケット、60…ケース、61…上ケース、62…下ケース、63A,63B…ロック部材収容部、64A,64B…支持部、80…電子機器、84…機器側電源ソケット、85…機器側通信用ソケット、87A,87B…凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器のソケットに接続可能なコネクタを支持するコネクタ支持体と、
前記コネクタ支持体の両端部に接続される一対の弾性部材と、
一端側には前記電子機器の一対の側面に形成された凹部のうちの一方に係合可能な凸部が形成され、他端側は一対の前記弾性部材のうちの一方に接続し、前記凹部に前記凸部を係合して前記コネクタと前記ソケットとの接続状態を保持する一対のロック部と、
を備えることを特徴とする充電用アダプタ。
【請求項2】
前記電子機器を収容可能な収容部をさらに備え、
前記弾性部材は、前記収容部の底面の一部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の充電用アダプタ。
【請求項3】
前記コネクタ支持体、前記ロック部及び前記弾性部材は、外装ケース内に収納されており、
前記外装ケースは、外方に露出した電源ソケットを備え、
前記電源ソケットは、前記コネクタとフレキシブルケーブルで電気的に接続されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の充電用アダプタ。
【請求項4】
前記ロック部は、前記外装ケースに支持される軸部を有し、軸部を中心に回動することを特徴とする請求項3に記載の充電用アダプタ。
【請求項5】
前記コネクタは充電用コネクタであり、
前記コネクタ支持体には、さらにデータ通信用コネクタが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充電用アダプタ。
【請求項6】
前記弾性部材は、ショア硬さがA30以上A60以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の充電用アダプタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−228011(P2012−228011A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91676(P2011−91676)
【出願日】平成23年4月18日(2011.4.18)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】