説明

光スイッチ

【課題】平衡ばねの負荷調整をより容易に行なうことのできる光スイッチを得る。
【解決手段】光スイッチ100の電磁石装置2は、ばね性を有した板ばねからなり、一部が器体1に対して定位置に固定されるとともに他の一部がアマチュア21に結合される平衡ばね27と、両端部に磁極片25a,25bを備える鉄芯25と、当該鉄芯25を励磁するコイル23と、を備えている。そして、平衡ばね27は、アマチュア21の移動方向に対して略直角に延設される板ばね部27aと、当該板ばね部7aの延在方向に変位可能な撓み部27gと、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数本の光ファイバの間で光路の組合せを切り換える光スイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、光スイッチとして、プリズムに機械的に結合されたアマチュアを移動させる電磁石装置と、プリズムを移動させることにより複数本の光ファイバの光結合状態を切り換えて光路を変化させる光路切換装置と、光路切換装置および電磁石装置を収納する器体と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1では、電磁石装置は、ばね性を有した板ばねからなり、一部が器体に対して定位置に固定されるとともに他の一部がアマチュアに結合される平衡ばねと、両端部に磁極片を備える鉄芯と、当該鉄芯を励磁するコイルと、を備えている。
【0004】
そして、平衡ばねは、アマチュアの各側面に対向するとともにアマチュアの長手方向に沿って延長された一対のばね片と、両ばね片の長手方向の両端部をL字状に折曲して形成した取付片と、両ばね片の長手方向の中央部間を連結する連結片とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−241665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の光スイッチにおいては、平衡ばねの取付片は、ばね片の延在方向に動かないように固定板にかしめ固定されている。そのため、上記従来の技術では、平衡ばねのばね負荷が非線形となり、ばねの負荷調整が難しかった。
【0007】
そこで、本発明は、平衡ばねの負荷調整をより容易に行なうことのできる光スイッチを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の特徴は、プリズムと、当該プリズムに機械的に結合されたアマチュアを移動させる電磁石装置と、前記プリズムを移動させることにより複数本の光ファイバの光結合状態を切り換えて光路を変化させる光路切換装置と、前記光路切換装置および前記電磁石装置を収納する器体と、を備える光スイッチであって、前記電磁石装置は、ばね性を有した板ばねからなり、一部が前記器体に対して定位置に固定されるとともに他の一部が前記アマチュアに結合される平衡ばねと、両端部に磁極片を備える鉄芯と、当該鉄芯を励磁するコイルと、を備え、前記平衡ばねは、前記アマチュアの移動方向に対して略直角に延設される板ばね部と、当該板ばね部の延在方向に変位可能な撓み部と、を備えることを要旨とする。
【0009】
本発明の第2の特徴は、前記撓み部は、前記板ばね部の延在方向に交差し、当該板ばね部の延在方向に移動可能であることを要旨とする。
【0010】
本発明の第3の特徴は、前記撓み部は、前記板ばね部の延在方向に交差し、当該板ばね部の延在方向に移動可能な延設片を有しており、前記延設片が前記板ばね部の端部に設けられていることを要旨とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、平衡ばねは、アマチュアの移動方向に対して略直角に延設される板ばね部と、当該板ばね部の延在方向に変位可能な撓み部と、を備えている。このように、アマチュアを移動させる際に、撓み部が板ばね部の延在方向に変位することができるようにすることで、アマチュアの移動ストロークに対するばね負荷をより線形に近づけることが可能となる。そのため、平衡ばねの負荷調整をより容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる光スイッチの概略を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる平衡ばねの概略を示す斜視図である。
【図3】図2のA部拡大図である。
【図4】アマチュアの移動ストロークとばね負荷との関係を概略的に示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかるアマチュアの概略を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
【0014】
(第1実施形態)
本実施形態にかかる光スイッチ100は、プリズム31と、当該プリズム31に機械的に結合されたアマチュア21を移動させる電磁石装置2と、を備えている。さらに、光スイッチ100は、プリズム31を移動させることにより複数本の光ファイバ4a〜4dの光結合状態を切り換えて光路を変化させる光路切換装置3と、光路切換装置3および電磁石装置2を収納する器体1と、を備えている。
【0015】
器体1は、ベース11とカバー12との2部材を結合して組み立てられ、直方体状の主収納部1aを有し、主収納部1aの長手方向の両側面における各一端部からそれぞれ筒状の導入部1bが突設された形状に形成されている。主収納部1aおよび両導入部1bは、いずれもベース11とカバー12とを突き合わせて形成されている。この主収納部1aには以下に詳述する光路切換装置3および電磁石装置2が収納され、両導入部1bには光路切換装置3に結合するための4本の光ファイバ4a〜4dが収納されている。本実施形態では、一方の導入部1bには2本の光ファイバ4c、4dが、他方の導入部1bには2本の光ファイバ4a、4dが収納されている。
【0016】
光路切換装置3は、4本の光ファイバ4a〜4d間の光結合関係をプリズム31の有無によって切り換えるものであって、光路を形成する光ファイバ4a〜4dの端末を保持するために焼結合金により形成されたレンズ保持基台34が設けられている。レンズ保持基台34は、各2個のレンズ(コリメートレンズ)35を保持する角柱状の一対のレンズ台34aを備え、両レンズ台34aはレンズ35の一端面を互いに対向させるように配置されている。すなわち、レンズ台34aに保持された各2個のレンズ35は互いに対向するように配置されており、光ファイバ4a,4bと光ファイバ4c,4dとの間で光を通過させることが可能になっている。
【0017】
光ファイバ4a〜4dの端末部は円筒状に形成されたピグテール36に結合されており、ピグテール36の端面がレンズ35と接着されることによって、光ファイバ4a〜4dとレンズ35とが光結合される。なお、レンズ35はコリメータレンズであって、レンズ台34aの間での光を平行光線にするために設けられている。レンズ保持基台34に保持されたピグテール36および光ファイバ4a〜4dは、ベース11とカバー12との導入部1bにそれぞれ収納されている。
【0018】
また、両レンズ台34aにおいて図1における手前の側面間は連結側板34bにより連結されており、ベース11側は連結下板により連結されている。一方、電磁石装置2を構成するコイル枠22の端子台22aには幅方向の両側に開放された保持溝22fが設けられている。保持溝22fの内部には鉄芯25の一部が露出しており、この露出部位には、ねじ受け穴に重複する挿通孔(図示せず)が貫設される。
【0019】
電磁石装置2は、合成樹脂成形品のコイル枠22を備えるコイルブロック2aと、アマチュア21を備えるアマチュアブロック2bとにより構成されている。コイル枠22は、長手方向の両端部に端子台22aを有し、長手方向の中央部に磁石保持片22bを有している。そして、端子台22aには、磁石保持片22bと対向する鍔片22cが形成されている。各端子台22aに設けた鍔片22cと磁石保持片22bとの間の部位にはコイル23の巻線が巻装されている。
【0020】
このコイル枠22は断面U字状の鉄芯25を保持しており、鉄芯25の中央片はコイル枠22においてコイル23が巻装されている部位の内部を通り、鉄芯25の両端部に設けた磁極片25a、25bはそれぞれ端子台22aからカバー12側に突出している。磁極片25a、25bの先端部は鍔片22cを越えてコイル23よりも外側に突出している。また、磁石保持片22bには永久磁石26が埋設されており、永久磁石26の一方の磁極は鉄芯25の中央片に磁気結合され、他方の磁極は磁石保持片22bの外周面に露出している。ここで、鉄芯25の磁極片25a、25bが突出する向きと永久磁石26の磁極が磁石保持片22bから露出する面の向きとは同じ向きになっている。
【0021】
アマチュア21は、図1に示す鉄芯25の各磁極片25a、25bにそれぞれ離接可能な接極片21a、21bを扁平な四角形板状の主体部21cの両端部に備えており、主体部21cの一方の側面にプリズム取付台29が連続一体に突設されている。各接極片21a、21bは、主体部21cの長手方向の各端面において、主体部21cの幅方向の互いに異なる端部から移動方向と直交する方向に延設されている。すなわち、コイルブロック2aの幅方向において、一方の接極片21aが磁極片25aの一面に対向した場合には、他方の接極片21bが磁極片25bの他面に対向するようにしている。そして、接極片21a、21bの中心間距離と鉄芯25の磁極片25a、25bの中心間距離とがほぼ一致するよう接極片21a、21bの幅寸法が設定されている。
【0022】
このアマチュア21は、図1に示すように、板ばねからなる平衡ばね27を介して一対の固定板28に結合されており、各固定板28はコイルブロック2aに設けた端子台22aに結合されている。平衡ばね27は、金属のばね材料により形成されており、アマチュア21の各側面に対向するとともにアマチュア21の長手方向に沿って延長された一対のばね片27aを備えている。また、両ばね片27aの長手方向の両端部をそれぞれL字状に折曲して形成した取付片27bを備えている。そして、両ばね片27aの長手方向の中央部間を連結する連結片27cを備えており、これらばね片27a、取付片27bおよび連結片27cが連続一体に形成されている。このように、連結片27cにおけるアマチュア21の移動方向の各端部にそれぞればね片27aが連続一体に設けられている。さらに、平衡ばね27には、両ばね片27aの長手方向の両端部において取付片27bと直交する形で両ばね片27a間を連結する橋絡片27dが設けられ、平衡ばね27に他部材を結合しない状態でばね片27aが広がってしまうのを抑制できるようにしている。
【0023】
ばね片27aの各端部に設けた取付片27bは、それぞれ固定板28に重ねられ固定板28にそれぞれかしめ固定される。各固定板28にはそれぞれ挿入片28aがベース11側に突設されており、各挿入片28aは端子台22aに設けた固定孔22eに圧入されることにより固定板28がコイル枠22に固定される。つまり、各ばね片27aは連結片27cによって独立して可撓となる2つの部分を有することになる。言い換えると、アマチュア21は、一方の固定板28と連結片27cとの間を連結する両側一対のばね素片27aa、27abで支持されることになる。そして、他方の固定板28と連結片27cとの間を連結する両側一対のばね素片27ac、27adで支持されることになり、合計4本のばね素片27aa〜27adで支持されていることになる。また、連結片27cは、アマチュア21の移動方向(幅方向)における一端部が2つの分岐片27fを有する二股状に形成されている。そして、各分岐片27fにそれぞればね素片27ab、27adが連続一体に設けられた形になっている。連結片27cは全体としては三叉状に形成されており、各片がそれぞれダボ21eによってアマチュア21に固着されている。
【0024】
ここで、本実施形態では、平衡ばね27が、アマチュア21の移動方向(XY方向)に対して略直角に延設されるばね片(板ばね部)27aを備えるようにした。さらに、平衡ばね27が、ばね片(板ばね部)27aの延在方向に変位可能な撓み部27gを備えるようにした。
【0025】
そして、この撓み部27gが、ばね片(板ばね部)27aの延在方向に交差し、当該ばね片(板ばね部)27aの延在方向に移動可能となるようにした。
【0026】
具体的には、平衡ばね27が、ばね片(板ばね部)27aの延在方向に交差する取付片(延設片)27bを有し、ばね片(板ばね部)27aの延在方向に移動(変位)可能な撓み部27gを備えるようにした。
【0027】
本実施形態では、固定板28のXY方向幅W2を平衡ばね27のXY方向幅W1よりも小さくし、当該固定板28に取付片(延設片)27bを取り付けるようにすることで、取付片(延設片)27bがばね片(板ばね部)27aの延在方向に移動できるようにした。
【0028】
このように、本実施形態では、取付片(延設片)27bがばね片(板ばね部)27aの端部に設けられるようにした。
【0029】
次に、かかる構成をした光スイッチ100の作用について説明する。
【0030】
まず、アマチュア21の中央部が永久磁石26のN極に近接しているため、アマチュア21はN極に磁化されている。そして、コイル23に通電して鉄芯25の片側の磁極片25aをS極に励磁したときには、磁極片25aとアマチュア21の接極片21aとの間に吸引力が作用する。さらに、もう片側の磁極片25bとアマチュア21の接極片21bとの間には反発力が作用する。その結果、アマチュア21が図1における矢印のXの向きに移動する。ここで、コイル23への通電を停止したときには、平衡ばね27の弾性復元力によってアマチュア21が図1における矢印のYの向きに移動する。すなわち、アマチュア21の位置は元の状態に戻ることになる。このように、コイル23への通電を制御する(オン・オフを切り換える)ことによって、アマチュア21を幅方向に平行移動させることが可能になる。
【0031】
また、プリズム取付台29は、アマチュア21の長手方向の中央部においてばね片27aと交差する形で形成されており、その外表面にプリズム31が接着等により固定されている。そのため、電磁石装置2のコイル23への通電を制御することによってアマチュア21が移動すると、プリズム31がアマチュア21の移動方向に移動する。つまり、アマチュア21の移動に伴ってプリズム31をレンズ保持基台34におけるレンズ台34aの間に挿入される位置とレンズ台34aの間から後退する位置との間で移動させることが可能になる。このような動作により、光ファイバ4aと光ファイバ4dとが光結合されるとともに光ファイバ4bと光ファイバ4cとが光結合される状態(セット状態)と、光ファイバ4aと光ファイバ4cとが光結合されるとともに光ファイバ4bと光ファイバ4dとが光結合される状態(リセット状態)との2状態を切り換えることが可能になる。
【0032】
以上説明したように、本実施形態では、平衡ばね27は、アマチュア21の移動方向(XY方向)に対して略直角に延設されるばね片(板ばね部)27aと、当該ばね片(板ばね部)27aの延在方向に交差する取付片(延設片)27bを有し、ばね片(板ばね部)27aの延在方向に移動(変位)可能な撓み部27gと、を備えている。このように、アマチュア21を移動させる際に、撓み部27gの取付片(延設片)27bがばね片(板ばね部)27aの延在方向に移動(変位)することができるようにすることで、アマチュア21の移動ストロークに対するばね負荷をより線形に近づけることが可能となる。すなわち、アマチュア21の移動ストロークに対するばね負荷を、図4のaに示す状態ではなく、bに示す状態とすることができる。
【0033】
そのため、平衡ばね27の負荷調整をより容易に行なうことができ、所望のばね負荷をより容易に実現することができるようになる。
【0034】
また、アマチュア21の移動ストロークに対するばね負荷をより線形に近づけることで、非線形の場合に較べて、終端ばね負荷(アマチュア21を図1における矢印のXの向きに最大に移動させた状態におけるばね負荷)のばらつきを小さくすることができる。そのため、アマチュア21を動作させる際に出力する電圧(動作電圧)をより安定させることができるようになる。
【0035】
また、取付片(延設片)27bがばね片(板ばね部)27aの端部に設けられるようにすることで、平衡ばね27の構造が複雑化してしまうのを抑制することができる。その結果、より簡素な構成で、平衡ばね27の負荷調整をより容易に行なうことのできる光スイッチ100を得ることができるようになる。
【0036】
(第2実施形態)
本実施形態にかかる光スイッチ100は、上記第1実施形態の光スイッチ100と同様の構成をしている。
【0037】
すなわち、本実施形態にかかる光スイッチ100は、プリズム31と、当該プリズム31に機械的に結合されたアマチュア21を移動させる電磁石装置2と、を備えている。さらに、光スイッチ100は、プリズム31を移動させることにより複数本の光ファイバ4a〜4dの光結合状態を切り換えて光路を変化させる光路切換装置3と、光路切換装置3および電磁石装置2を収納する器体1と、を備えている。
【0038】
そして、本実施形態においても、平衡ばね27が、アマチュア21の移動方向(XY方向)に対して略直角に延設されるばね片(板ばね部)27aを備えている。
【0039】
ここで、本実施形態においては、平衡ばね27が、ばね片(板ばね部)27aの延在方向に交差する延設片27eを有し、ばね片(板ばね部)27aの延在方向に移動(変位)可能な撓み部27gを備えるようにした。
【0040】
具体的には、それぞれのばね片(板ばね部)27aの途中に、一対の延設片27eと、一対の延設片27eを連結するばね片(板ばね部)27aに平行な平行片27hとで形成される撓み部27gを設けた。
【0041】
そして、延設片27eが、ばね片(板ばね部)27aの延在方向に移動できるようにした。
【0042】
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0043】
なお、本実施形態では、固定板28のXY方向幅W2を平衡ばね27のXY方向幅W1とほぼ同様の幅となるようにし、取付片27bが、ばね片(板ばね部)27aの延在方向に移動できないようにしている。しかしながら、上記第1実施形態のように、取付片27bが、ばね片(板ばね部)27aの延在方向に移動できるようにしてもよい。
【0044】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
【0045】
例えば、上記第2実施形態では、撓み部の形状を平面視でコ字状となるように形成したものを例示したが、平面視で山型となるようにしてもよいし、平面視で半円弧状となるようにしてもよい。
【0046】
また、上記各実施形態では、撓み部が、板ばね部の延在方向に交差して板ばね部の延在方向に移動可能な延設片を有するものを例示したが、これに限られるものではない。
【0047】
例えば、板ばね部の一部(例えば、端部)に弾性体を取り付け、当該弾性体が板ばね部の延在方向に伸縮(変位)可能となるようにすることで、当該弾性体を撓み部として機能させるようにしてもよい。
【0048】
また、電磁石装置や光路切換装置、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
【符号の説明】
【0049】
100 光スイッチ
1 器体
2 電磁石装置
3 光路切換装置
21 アマチュア
23 コイル
25 鉄芯
25a,25b 磁極片
27 平衡ばね
27a ばね片(板ばね部)
27b 取付片(延設片)
27e 延設片
27g 撓み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリズムと、当該プリズムに機械的に結合されたアマチュアを移動させる電磁石装置と、前記プリズムを移動させることにより複数本の光ファイバの光結合状態を切り換えて光路を変化させる光路切換装置と、前記光路切換装置および前記電磁石装置を収納する器体と、を備える光スイッチであって、
前記電磁石装置は、ばね性を有した板ばねからなり、一部が前記器体に対して定位置に固定されるとともに他の一部が前記アマチュアに結合される平衡ばねと、両端部に磁極片を備える鉄芯と、当該鉄芯を励磁するコイルと、を備え、
前記平衡ばねは、前記アマチュアの移動方向に対して略直角に延設される板ばね部と、当該板ばね部の延在方向に変位可能な撓み部と、を備えることを特徴とする光スイッチ。
【請求項2】
前記撓み部は、前記板ばね部の延在方向に交差し、当該板ばね部の延在方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の光スイッチ。
【請求項3】
前記撓み部は、前記板ばね部の延在方向に交差し、当該板ばね部の延在方向に移動可能な延設片を有しており、
前記延設片が前記板ばね部の端部に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光スイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−54165(P2013−54165A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−191472(P2011−191472)
【出願日】平成23年9月2日(2011.9.2)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】