説明

光ディスク装置及び光ディスク処理方法

【課題】 現在のフォーカスが当たっているオブジェクトを表示し、次の操作によるフォーカスの移動先を表示する光ディスク装置及び光ディスク処理方法を提供する。
【解決手段】 光ディスクからの反射光を読取って読取信号を出力する読取部と、読取部が読み取った読取信号及び与えられる操作信号に基づいて、現在のフォーカスが、画面上の複数のオブジェクト(A〜G)の中のどれに当たっているかを管理する管理部(11)と、フォーカスが当たっているオブジェクトを知らせるための信号を生成する処理部(12−1,13−1)をもつ光ディスク装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光ディスク装置に関し、特に、コンテンツ再生時の画面中の複数のオブジェクトからフォーカスが当たっているオブジェクトを強調表示する光ディスク装置及び光ディスク処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、DVDからHD DVDへの移行が始まっており、HD DVD規格では一層複雑なオブジェクト配置やフォーカスの移動ルールを設定することができる。当然コンテンツクリエータは、ユーザが戸惑わないようなオブジェクト配置やフォーカス移動ルールを設定するように心がけるべきであるが、時には、今どのオブジェクトにフォーカスが当たっているのかがわからない、次に下方向操作を行ったらどのオブジェクトにフォーカスが移るのかがわからない、といった状況が起こりうる。
【0003】
例えばインターネット上のホームページであれば、オブジェクト配置が複雑であったとしても、マウスカーソルによるオブジェクトの直接指定が可能であり、その方法が一般的であるから、それほど不便を感じない。しかしHD DVD-Videoの鑑賞では、マウスカーソルによるオブジェクト指定よりも方向キーによるオブジェクト指定が一般的になるであろうことが予想されるため、インターネット上のホームページと同程度の複雑さであったとしても、ユーザが被る不便さは遥かに高いと考えられる。このような光ディスク装置の操作性を補足するものとして、様々な技術が知られている。
【0004】
特許文献1は、光ディスク装置のリモコン上の使用不可能キーを、画面上にゴースト表示するものである。これにより、ユーザが使用不可能であることを知らずに使用不可能キー操作してしまい、操作ができずに混乱を生じるような不具合を解消するものである。
【特許文献1】特開平11−238367号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の従来技術では、本発明が課題とする画面上のフォーカスが当たっているオブジェクトをユーザに認識させるという機能は示されていない。すなわち、光ディスクが格納するコンテンツ情報に、現在のフォーカスが当たっているオブジェクトをユーザに認識させるべく当該オブジェクトを強調表示させるという機能をもっていない場合、ユーザは、どのオブジェクトにフォーカスが当たっているかを知ることができないという問題がある。
【0006】
更に、HD DVD-Video規格では、フォーカス移動ルールというのは厳密に規定されており、必ずオブジェクトを選択できるような仕組み(オブジェクトからオブジェクトに必ず移り、オブジェクトが選択されていない状況が起こらない)になっている。しかし、そのようなフォーカス移動ルールがあっても、実際に操作してみなければ、「次に下方向操作を行ったらどのオブジェクトにフォーカスが移るのかがユーザにわからない」という問題がある。
【0007】
本発明は、現在のフォーカスが当たっているオブジェクトをハイライト表示し、次の操作によるフォーカスされるオブジェクトの遷移予測を表示する光ディスク装置及び光ディスク処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
課題を解決するための一実施形態は、
光ディスクからの反射光を読取って読取信号を出力する読取部(14)と、
前記読取部が読み取った読取信号及び与えられる操作信号に基づいて、現在のフォーカスが、画面上の複数のオブジェクト(A〜G)の中のどれに当たっているかを管理する管理部(11)と、
前記フォーカスが当たっているオブジェクトを知らせるための信号を生成する処理部(12−1,13−1)と、を具備することを特徴とする光ディスク装置である。
【発明の効果】
【0009】
コンテンツに表示機能がなくとも、ユーザは現在のフォーカスが当たっているオブジェクトを知ることができる。また、リモコンの方向キーに応じたフォーカスの移動先のオブジェクトを予め画面上で知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
<本発明の一実施形態に係る光ディスク装置>
(HD DVDの概要)
図1は、本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置の概要の一例を示す説明図である。HD DVDとは、DVDの次世代規格であり、映像や音声の高品質化、リモコンR等によるインタラクティブ性の向上、ネットワークサポートなどを特徴とする。図1に示すように、HD DVD再生装置10は、サポートする映像や音声のコーデック(圧縮形式)も豊富になり、API(規格で規定されたファンクション群)も充実しているため、コンテンツ制作者は、より魅力的で多様なコンテンツを実現することが可能となっている。こういった利点から、現行のDVDからHD DVDへの移行が急速に進んでいる。
【0012】
(スタンダードコンテンツとアドバンスドコンテンツ)
図2は、本発明の一実施形態に係るHD DVDのコンテンツの概要の一例を示す説明図である。HD DVD規格では、図2に示すように、スタンダードコンテンツやアドバンスドコンテンツと呼ばれる2種類のコンテンツを規定している。
【0013】
スタンダードコンテンツは現行のDVD規格の拡張版という位置付けであり、データ構成等は現行のものに近く、従来のDVD制作を行っていたスタジオ等には受け入れられやすいと考えられる。ただし、映像や音声の高品質化や使用可能なナビコマンド(タイトルジャンプやメニュなどで使用される命令群)の拡張といった特徴を持つ。
【0014】
一方、アドバンスドコンテンツは、現行DVDとは全く異なったコンテンツとなっている。アドバンスドコンテンツでは、スタンダードコンテンツでも見られるような映像や音声の高品質化に加えて、まるでインターネット上のホームページのように、再生制御情報をXMLやECMAスクリプトといったプログラミング言語で表現する仕組みになっている。また、従来ではコンテンツ再生に必要なデータは全て光ディスクDから読み込まなければいけなかったが、HD DVDのアドバンスドコンテンツでは、図1に示すように、光ディスクDに加えてパーシステントストレージ(一時保存用のメモリ)Pから読み込んだり、ネットワークNからデータをダウンロードして再生に利用することが可能となっている。
【0015】
このようにHD DVDには2種類のコンテンツが規定されており、それぞれデータ構造等も異なる。本発明の一実施形態であるフォーカスガイド処理は、コンテンツの再生制御情報に関わるので、2種類のコンテンツそれぞれで実現方法が異なる。
【0016】
(フォーカスガイド処理の概要)
次に、本発明の一実施形態であるフォーカスガイド処理の概要を3つのフローチャートを用いて以下に詳細に説明する。
【0017】
・スタンダードコンテンツとアドバンスドコンテンツの識別
図3は、本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のスタンダードコンテンツとアドバンストコンテンツの識別処理の一例を示すフローチャートである。
【0018】
初めに、HD DVD再生装置10は、図6及び図25で詳細に後述するようにフォーカスガイド処理を管理するナビゲーション管理部11と、ガイド信号を生成するプレゼンテーション処理部12と、映像音声処理部13と、光ディスクDに対して記録し再生するデータアクセス管理部14を少なくとも有しており、図7で後述するリモコンRを伴う操作部16を有している。
【0019】
HD DVDではスタンダードコンテンツ及びアドバンスドコンテンツという2種類のコンテンツが規定されているため、HD DVD再生装置10ではコンテンツ再生時に、スタート処理として、対象コンテンツがどちらのコンテンツなのかを識別する手順がとられる。図3のフローチャートにおいて、光ディスクDを挿入すると(ステップS11)、HD DVD再生装置10のナビゲーション管理部11により、まずDISCID.DATというアドバンスドコンテンツのID等が記述されたファイルが存在するかの確認が行われる(ステップS12)。存在すれば、ナビゲーション管理部11は、対象コンテンツはアドバンスドコンテンツであると識別する(ステップS13)。DISCID.DATが存在しなければ、ナビゲーション管理部11は、続いてVMG_IDというスタンダードコンテンツのID情報が有効かどうかの確認を行なう(ステップS14)。ナビゲーション管理部11が有効と判断すれば、スタンダードコンテンツと判定する(ステップS15)。そうでなければ、ナビゲーション管理部11は、得体の知れないコンテンツ(HD DVDのアドバンスドコンテンツでもスタンダードコンテンツでもないもの)として識別し、振る舞いはHD DVD再生装置10に依存して行なわれる(ステップS16)。
【0020】
・フォーカスガイド処理
次に、ナビゲーション管理部11は、上記の判定に基づいてフォーカスガイド処理を行なう。詳細はスタンダードコンテンツとアドバンスドコンテンツに分けて後述するが、ここではフォーカスガイドの概要を示す。図4は、本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイドのユーザ操作待機時の処理の一例を示すフローチャートである。図5は、本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイド処理の概要の一例を示すフローチャートである。
【0021】
フォーカスガイドとは、現在フォーカスが当たっているオブジェクトを強調し、8方向操作(上・下・左・右・左上・左下・右上・右下)によってフォーカスが遷移する先のオブジェクトを示すことにより、ユーザのフォーカス移動操作を支援するものである。HD DVDではインターネット上のホームページ等と同様、画面上に好きなようにボタン等を配置することができる。オブジェクト配置が複雑であっても、マウスカーソルを使用すれば目的のオブジェクトを容易に選択することができるが、フォーカス移動によってオブジェクト選択を行う場合には配置や移動規則が複雑だとユーザが混乱する恐れがある。そこで、必要に応じて矢印表示や音声ガイドを行うことにより、オブジェクト配置やフォーカス移動規則が複雑な場合でもスムーズに目的のオブジェクトにフォーカスを移動できるようにする。
【0022】
フォーカスガイドのユーザ操作待機時の処理を、図4のフローチャートを用いて説明する。図4のフローチャートは、ユーザ操作のイベントが発生することから開始する(ステップS21)。フォーカスガイドに関連するユーザ操作は、後述するリモコンRのフォーカスガイドオンオフ切替ボタン43を用いてフォーカスガイド機能を有効にするかどうかを選択する操作、フォーカスガイド方法選択ボタン42を用いてフォーカスガイドをどのように行うか(矢印表示、音声ガイドといった選択肢を設ける)を選択する操作、そして方向キー41を用いてフォーカス移動を行なう操作の3つである。ユーザ操作がそれ以外であればフォーカスガイドとは関係がなく、HD DVD再生装置10の既存の他のイベントリスナが処理を行う。
【0023】
まず、ナビゲーション管理部11は、ユーザ操作によるイベントがフォーカスガイドオン/オフ切替イベントかどうかを確認する(ステップS22)。フォーカスガイドオン/オフ切替イベントであればその選択を反映させる(ステップS23)。当該イベントがフォーカスガイドオン/オフ切換イベントでなかったら、次に、フォーカスガイド方法選択イベントかどうかを確認する(ステップS24)。フォーカスガイド方法選択イベントであればその選択を反映させる(ステップS25)。フォーカスガイド方法選択イベントでなかったら、次に、フォーカス移動イベントかどうかを確認する(ステップS26)。フォーカス移動イベントであれば、フォーカス遷移規則に従ってフォーカスを移動(フォーカスが当たっているオブジェクトを更新)させる(ステップS27)。そうでなければ他のイベントリスナに処理は移される。上記3つのイベント確認処理を行う順序は、順不同でかまわない。
【0024】
そして、ナビゲーション管理部11は、フォーカスガイドがオンであるかどうかを判断する(ステップS28)。オンであればフォーカスガイド処理(ステップS29)へ進み、オフであればイベント待機状態(ステップS21)に戻る。
【0025】
次に、フォーカスガイド処理において、図5のフローチャートに示すように、ナビゲーション管理部11は、初めにフォーカスがどのオブジェクトに当たっているかを特定する(ステップS31)。その後、ナビゲーション管理部11は、後述するリモコンR等の方向キーの8方向操作によって次にどのオブジェクトにフォーカスが移るかを特定する(ステップS32)。すなわち、上方向操作後のフォーカス遷移先のオブジェクトを特定し、下方向操作後のフォーカス遷移先のオブジェクトを特定し、右方向操作後のフォーカス遷移先のオブジェクトを特定し、左方向操作後のフォーカス遷移先のオブジェクトを特定し、左上方向操作後のフォーカス遷移先のオブジェクトを特定し、左下方向操作後のフォーカス遷移先のオブジェクトを特定し、右上方向操作後のフォーカス遷移先のオブジェクトを特定し、右下方向操作後のフォーカス遷移先のオブジェクトを特定する。
【0026】
詳細は後述するが、HD DVD規格ではフォーカス移動のルールが明確に規定されており、コンテンツ制作者が好きなようにフォーカスの移動先を設定することができるため、ここではそれらの情報をもとに計算し、フォーカスが当たっているオブジェクトおよびフォーカス遷移先オブジェクトの特定を行う。
【0027】
フォーカスが当たっているオブジェクトおよび遷移先オブジェクトが特定できたら、プレゼンテーション処理部12は、オブジェクトの配置やサイズ等の情報を取得する(ステップS33)。そして、プレゼンテーション処理部12は、ユーザが選択したフォーカスガイド方法に従って、具体的にどのようにフォーカスガイドを表現するのか(例えば、フォーカスが当たっているオブジェクトは(100px, 100px)始点の400×100のボタンなので、その周り3pxに黄色の縁を表示させる、など)といったレベルの詳細情報(フォーカスガイド用信号と呼ぶことにする)を生成する(ステップS34)。
【0028】
次に、映像音声処理部13は、フォーカスガイド用の映像信号と通常の映像信号との重ね合わせ処理や、通常の音声とフォーカスガイド用の音声信号のミキシング処理等を行なう(ステップS35)。映像音声処理部13は、このフォーカスガイド用信号を映像信号や音声信号としてテレビモニタやスピーカ等に送り、矢印表示や音声ガイドといった形で出力される(ステップS36)。以上が、フォーカスガイド処理の概要である。
【0029】
<アドバンストコンテンツ再生時のフォーカスガイド処理の詳細説明>
次に、HD DVD再生装置10が行なうアドバンストコンテンツ再生時のフォーカスガイド処理を図面を用いて詳細に説明する。
【0030】
(HD DVD再生装置のアドバンストコンテンツ再生時の構成)
初めに、HD DVD再生装置10のアドバンストコンテンツ再生時の処理部の構成の一例を図面を用いて説明する。図6は、本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置の構成の一例を示すブロック図である。図7は、本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置に用いられるリモコンの一例を示す外観図である。図8乃至図13は、同じくフォーカスガイド処理のための構成の一例を示すブロック図である。
【0031】
HD DVD再生装置10は、図6に示すように、フォーカスガイド処理や再生処理を管理するナビゲーション管理部11と、ガイド信号等を生成するプレゼンテーション処理部12を有している。更に、HD DVD再生装置10は、映像音声信号にスケール変換処理、映像補正処理等の処理を行なう映像音声処理部13と、光ディスクDを格納しレーザ光を照射して光ディスクからの反射光を読み取ることで光ディスクDに格納されたコンテンツ情報を読み出したりデータを記録するデータアクセス管理部14と、光ディスクD等から読み取った読取信号等を格納するデータキャッシュ15と、図7に示すリモコンRを伴う操作部16を有している。
【0032】
また、リモコンRは、図7に示すように、8方向キー41、すなわち、左上方向キー41−A、上方向キー41−B、右上方向キー41−C、右方向キー41−D、右下方向キー41−E、下方向キー41−F、左下方向キー41−G、左方向キー41−Hを有している。更に、リモコンRは、フォーカスガイド方法選択ボタン42、フォーカスガイドオンオフ切換えボタン43を有している。
【0033】
このような構成を有するHD DVD再生装置10の基本的な動作として、アドバンストコンテンツの再生処理の概要を先に説明する。
【0034】
HD DVD再生装置10は、アドバンスドコンテンツでは光ディスクDに加え、パーシステントストレージP(一時保存用のメモリ)やネットワークNからデータを読み込むことが可能である。これらのデータソースにあるHD DVDのフォーマットに従ったデータは、データアクセス管理部14を介して、ナビゲーション管理部11、データキャッシュ15、プレゼンテーション処理部12に振り分けられる。
【0035】
ナビゲーション管理部11は、再生制御を司る管理部であり、データアクセス管理部14からXMLやECMAスクリプトで記述された再生制御ファイル等を取得する。直接ではなく、データキャッシュ15に一旦ロードされてから取得するという場合もある。
【0036】
ナビゲーション管理部11は、これらXMLやECMAスクリプトで記述された再生制御ファイルの内容を解釈する。そして、ナビゲーション管理部11は、解釈した再生制御情報に基づいた命令を、プレゼンテーション処理部12に出力して、再生制御に利用する。
【0037】
また、ナビゲーション管理部11は、リモコンRのボタン操作などといったユーザオペレーションを受けて、それを再生制御命令に加工してプレゼンテーション処理部12に出力する。データキャッシュ15は、再生に使用されるデータを仮置きしておくためのメモリである。
【0038】
プレゼンテーション処理部12は、再生制御命令や再生で使用されるデータから、実際にどういった映像や音声の出力を行うかを決定し、映像や音声のデータを再生に利用できる情報に変換する構成である。もともと光ディスク等に格納されている再生用データは、映像や音声などが多重化(マルチプレックス)されたものとなっているため、そのままでは再生に利用できない。そこで、プレゼンテーション処理部12は、再生に必要な映像・音声等のデータを選別し、マルチプレックスされたデータを元に戻すデマックス処理等を行う。
【0039】
デマックス処理で作成されたデータは、様々なコーデック(圧縮方式)で符号化されているので、これをデコード(復号)する。プレゼンテーション処理部12は、こうしてできたデータとナビゲーション管理部11からの再生制御命令に基づいて、再生用データ等を映像音声処理部13に順次出力していく。
【0040】
映像音声処理部13は、再生用データを受けて、映像の重ね合わせ処理や音声のミキシング処理を行う。映像音声処理部13から出力される映像信号及び音声信号に従って、テレビモニタやスピーカから映像や音声が出力される。
【0041】
(HD DVD再生装置のアドバンストコンテンツ再生時のフォーカスガイドの構成)
次に、HD DVD再生装置10のアドバンストコンテンツ再生時のフォーカスガイドの構成を図8乃至図14を用いて説明する。図8乃至図14は、本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイド処理のための構成の一例を示すブロック図である。
【0042】
本発明の一実施形態に係るフォーカスガイド処理を行なうべく、図8に示すように、5つの新たな構成を更に有するものである。すなわち、ナビゲーション管理部11は、図8に示すように、フォーカスガイドコントローラ17−1を含むユーザインタフェース処理部17と、フォーカスガイド管理部18−1及びデクラティブ処理部19を含むアドバンストアプリケーション管理部18を更に有する。また、プレゼンテーション処理部12は、フォーカスガイドインフォメーション処理部12−1を更に有し、映像音声処理部13は、フォーカスガイドディスプレイ処理部13−1を更に有する。
【0043】
これらの新たな各構成を、図9乃至図13に沿って順次説明していく。操作部16,リモコンRは、図9に示すように、フォーカスガイド用ユーザインタフェースである。操作部16,リモコンRは、ユーザがフォーカスガイド機能を使用するかどうか、また使用するのであればどのようなガイドにするのか(矢印で移動先を表示する方法や音声で案内する方法など)を選択ボタン42,43等を用いて選択して、選択信号をフォーカスガイドコントローラ17−1に供給する。操作部16は、HD DVD再生装置10の本体に設けられている図示しない操作スイッチ等をもち、図7に示すリモコンRとの通信機能をもつ。また、操作方法は、操作部16及びリモコンRの方向キー41等を用いる方法でも良いし、音声入力等を用いることも好適である。
【0044】
フォーカスガイドコントローラ17−1は、図10に示すように、操作部16等から供給されたユーザ選択信号に応じて、その後の処理を分岐させるための構成である。ユーザがリモコンRのフォーカスガイドオンオフ切換えボタン43等の操作を介して「フォーカスガイドを使用する」を選択している場合には、フォーカスガイド処理開始の命令を後述のフォーカスガイド管理部18−1に出力し、ユーザが選択したフォーカスガイド方法を示す情報を後述のフォーカスガイドインフォメーション処理部12−1に出力する。ユーザが「使用しない」を選択している場合には、フォーカスガイドは行わず、ユーザオペレーション待機状態に戻る。
【0045】
フォーカスガイド管理部18−1は、図11に示すように、後述するデクラティブ処理部19から属性信号を取得することで、現在フォーカスが当たっているオブジェクトを特定し、8方向操作によって移動する先のオブジェクトを求めるための構成である。また、フォーカスガイド管理部18−1は、各オブジェクトの配置やサイズといったフォーカスガイド表示に必要な情報も取得する。
【0046】
デクラティブ処理部19は、光ディスクDからのコンテンツ情報及び操作部16からの操作信号に基づいて、フォーカスが当たっているオブジェクトのstate:focusedという属性の情報の遷移を管理している。
【0047】
すなわち、フォーカスが当たっているオブジェクトのstate:focusedという属性の値は”true”になり、同時に2つ以上のオブジェクトにフォーカスが当たることはない。従って、フォーカスガイド管理部18−1は、デクラティブ処理部19が管理しているstate:focusedの値を取得し、これに基づいて、フォーカスが当たっているオブジェクトを特定する。
【0048】
また、フォーカスガイド管理部18−1は、8方向操作によってフォーカスが遷移する先のオブジェクトを特定するために、XMLやECMAスクリプトで記述されたHD DVDアドバンスドコンテンツの再生制御情報であるPlaylist, Manifest, Markup, Script等のファイルの中身を解釈する。
【0049】
HD DVD規格ではフォーカス移動に関する規則が厳密に定義されており、上記再生制御ファイルを解釈することにより移動先のオブジェクトを特定することができる。また同様に、各オブジェクトの配置やサイズといった情報も再生制御ファイルを解釈することにより取得することができる。フォーカスガイド管理部18−1が特定した情報(フォーカスが当たっているオブジェクトの情報や遷移先オブジェクトの情報、各オブジェクトの配置やサイズの情報など)は、後述のフォーカスガイドインフォメーション処理部12−1に供給される。
【0050】
フォーカスガイドインフォメーション処理部12−1は、図12に示すように、フォーカスガイド管理部18−1から送られる情報やユーザの選択したフォーカスガイド方法の情報に基づいて、フォーカスガイド出力に用いる具体的な情報(フォーカスガイド用信号)を生成し、後述のフォーカスガイドディスプレイ処理部13−1に出力する構成である。
【0051】
ここで、フォーカスガイド用信号の内容は、例えば「グラフィックとして(400, 200)を始点とした矢印を表示させる」というような具体的な映像や音声の情報である。
【0052】
フォーカスガイドディスプレイ処理部13−1は、図13に示すように、フォーカスガイドインフォメーション処理部12−1からフォーカスガイド用信号を取得し、テレビモニタやスピーカなどに映像信号や音声信号を供給する構成である。
【0053】
グラフィック出力を用いる場合には、フォーカスガイドディスプレイ処理部13−1は、グラフィック出力用の既存の処理部(グラフィックレンダリング処理部)に組み込む構成をとってもよく、また、独自のプレーン(フォーカスガイドプレーン)を用意し、それが最前面に表示される仕組みを独立に実装することも好適である。
【0054】
つまり、フォーカスガイドディスプレイ処理部13−1は、図14に示すように、フォーカスガイドプレーンP1、カーソルプレーンP2、グラフィックプレーンP3、字幕プレーンP4、サブビデオプレーンP5、メインビデオプレーンP6等の複数のプレーンを合成して合成画像PPを生成する。そして、それらを重ねて上から見るようなイメージでテレビモニタ31等に表示を行うことが好適である。
【0055】
一方、音声出力の場合は、フォーカスガイドを使用する際には他の音声を全てオフにしてしまうという方法が好適である。また、音声ミキシング(音声重ね合わせ)の仕組みを導入し、通常の音声に加えてフォーカスガイド用の音声も流れるような仕組みにすることも好適である。
【0056】
以上、図面を用いて説明したように、一例として、HD DVD再生装置10において、図8に示すような5つの新たな構成(フォーカスガイドコントローラ17−1,フォーカスガイド管理部18−1,デクラティブ処理部19,フォーカスガイドインフォメーション処理部12−1,フォーカスガイドディスプレイ処理部13−1等)を更に有し、これを動作させることで、本発明の一実施形態に係るフォーカスガイド処理が行なわれる。
【0057】
これにより、特に、オブジェクトのフォーカス情報であるフォーカスガイドプレーンP1を生成して画面表示する。これにより、図18及び図22乃至図24で詳細に説明するように、現在のフォーカスが当たっているオブジェクトがどれであるかを表示する機能、及びリモコンR等の方向キー41等を操作した場合、どのオブジェクトに遷移するかを予測する機能が提供される。
【0058】
(HD DVD再生装置のアドバンストコンテンツ再生時のフォーカスガイドの処理)
次に、これらフォーカスされたオブジェクトのハイライト機能及びフォーカスオブジェクトの遷移予測機能を、図18及び図22乃至図24の表示画面の例及び図19乃至図21のフローチャートを用いて再び詳細に説明する。
【0059】
ここで、図15は、本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のオブジェクトの配置の一例を示す説明図である。図16は、同じくMarkup設定の一例を示す説明図である。図17は、同じくnavIndexの設定の一例を示す説明図である。図18は、同じくフォーカスガイドの一例を示す説明図である。更に、図19乃至図21は、同じくアドバンストコンテンツに対するフォーカスガイド処理の一例を示すフローチャートである。図22乃至図24は、同じくフォーカスガイドの一例を示す説明図である。
【0060】
HD DVD再生装置10は、図19のフローチャートに示すように、デクラティブ処理部19が、state:focused属性の値により、フォーカスが当たっているオブジェクトが何かを管理されている。フォーカスが当たっているオブジェクトは2つ以上存在せず、フォーカスが当たっているオブジェクトのみstate:focusedの値が”true”であり、他は全て”false”である。従って、フォーカスガイド管理部18−1が、各オブジェクトのstate:focused値を確認し、“true”であるオブジェクトをフォーカスが当たっているオブジェクトと特定する(ステップS41)。
【0061】
なお、XML言語で記述されたMarkupと呼ばれる再生制御ファイルには各オブジェクトの配置や背景色といった属性情報が記述され、その中の1つとして、state:focused属性の設定も行うことができる。つまり、例えばあるボタンにstate:focused=”true”と記述することによりそのボタンにフォーカスを当てることができる。しかしこれは初期値という意味であり、ユーザ操作等によってフォーカスは遷移するため、そのようなフォーカス移動が行われた際にはstate:focusedの値も更新される。
【0062】
次に、フォーカスガイド管理部18−1は、フォーカス遷移先オブジェクトを特定する。
【0063】
すなわち、リモコンRの8方向キー41の操作に応じて、次にどのオブジェクトにフォーカスが遷移するのかを特定するプロセスである。HD DVD規格ではフォーカス遷移の規則が厳密に規定されているので、本発明ではその規則に準じて計算を行い、あらかじめ遷移先オブジェクトを特定する。
【0064】
ここで、図16に、Markupと呼ばれるXML言語で記述された再生制御ファイルの一部抜粋を上げる。ただし、簡単のために、フォーカスガイドに関係のないものはカットしている。Markupには、画面上に貼り付けるオブジェクトの配置等の情報が記述される。例のようなMarkup記述をした場合、図15に示すように、7つのボタンが画面上に配置される。
【0065】
フォーカス遷移に関係のある情報は、主に、オブジェクトの画面上での配置、style:navIndexの値、遷移先指定属性(style:navUp/navDown/navLeft/navRight/navLeftUp/navLeftDown/navRightUp/navRightDown)の3点である。
【0066】
フォーカスガイド管理部18−1は、現在、フォーカスが当たっているオブジェクトに対して、Markupという再生制御ファイルから、遷移先指定属性を確認していく。すなわち、フォーカスガイド管理部18−1は、図16に示されるMarkupという再生制御ファイルから、現在、フォーカスが当たっているオブジェクトに関する記述を参照し、この記述について、navUpが設定されているかどうかを判断する(ステップS42)。設定されていれば、フォーカスガイド管理部18−1は、navUp属性で指定されているオブジェクトを上方向走査後のフォーカス遷移先オブジェクトとして特定する(ステップS43)。設定されていなければ、ステップS43のプロセスをジャンプして、ステップS44の判断処理に移動する。
【0067】
同様に、フォーカスガイド管理部18−1は、Markupという再生制御ファイルから、現在、フォーカスが当たっているオブジェクトに関する記述を参照し、この記述について、navDown、navLeft、navRight、navDown、navLeftUp、navLeftDown、navRightUp、navRightDownに関して順次、設定されているかどうかを判断する(ステップS44,ステップS46,ステップS48,ステップS50,ステップS52,ステップS54,ステップS56)。
【0068】
そして、設定されていれば、その属性で指定されているオブジェクトをその方向走査後のフォーカス遷移先オブジェクトとして特定する(ステップS45,ステップS47,ステップS49,ステップS51,ステップS53,ステップS55,ステップS57)。設定されていなければ、フォーカス遷移先オブジェクトとして特定するプロセスをジャンプして、次の判断処理に移動する。
【0069】
ここで、遷移先指定属性は、「当該オブジェクトにフォーカスが当たっている場合に次に○方向操作を行うと××オブジェクトにフォーカスが遷移する」といったことを規定している。遷移先指定属性が設定されている場合には、この設定がフォーカス遷移の第1優先となる。
【0070】
この実施形態の場合には、ボタンAにnavLeft=“App1#buttonB”, navRight=“App1#buttonD”などが設定されているので、ボタンAにフォーカスが当たっている場合に、左方向操作を行ったらボタンBに、右方向操作を行ったらボタンDにフォーカスは遷移する。
【0071】
更に、フォーカスガイド管理部18−1は、navIndex値に基づくフォーカス遷移先の特定を行なう(ステップS58)。すなわち、上述した遷移先指定属性が設定されていない方向の遷移先は、このnavIndexと呼ばれる値に基づいて特定される。navIndexとは、2つの正整数パラメータが対になったものである。この対の値に対し、右方向操作は「第1パラメータの値が次に大きいオブジェクトに遷移」することを意味し、左方向操作は「第1パラメータの値が次に小さいオブジェクトに遷移」、下操作は「第2パラメータの値が次に大きいオブジェクトに遷移」、上操作は「第2パラメータの値が次に小さいオブジェクトに遷移」することをそれぞれ意味する。
【0072】
navIndexの値は、各オブジェクトに対し、Markupで明示的に設定することが可能である。例えばstyle:navIndex=“3,4”とすれば、そのオブジェクトのnavIndex値が(3,4)に設定される。navIndexがMarkupで明示的に設定されなかった場合には、オブジェクトの配置されている始点(左上の点)のx, y座標に基づいてnavIndex値が全てのオブジェクトに対し自動的に割り振られる。また、style:navIndex=”none”を設定した場合には、そのオブジェクトにはフォーカスが遷移しないことを意味し、navIndexとして対の正整数は割り振られない。
【0073】
図16が示すMarkupの場合、ボタンEのみstyle:navIndex=”none”が設定されており、それ以外のオブジェクトでは設定されていない。従って、navIndex値は図17のように設定される。このnavIndex値に基づくフォーカス遷移を考えると(遷移先指定属性が設定されていなければ)、例えば現在ボタンAにフォーカスが当たっていたとすると、下操作によりA→C→D→F→G→B→A…というようにフォーカスが移動していくことになる。ただし、図16が示すMarkupの場合、ボタンA, B, C,Dには遷移先指定属性が設定されているので、この通りにはならない。規格では、navIndex値よりも遷移先指定属性の方が優先されることになっているので、あくまでステップS42〜S57のステップで特定されなかった方向のフォーカス遷移先のみnavIndex値に基づく計算によって特定される。
【0074】
以上の規則に従ってフォーカスの遷移は行われるので、navIndex値と遷移先指定属性の値から次にフォーカスが遷移する先のオブジェクトをあらかじめ特定することができる。
【0075】
・その他、フォーカスガイドに必要な情報の取得
フォーカスガイドに必要な最低限の情報は、上述したステップS41乃至ステップS58で取得できるが、フォーカスガイド方法によってはさらにいくつかの情報を取得したい場合が出てくる。例えば図18のフォーカスガイドの場合のように、フォーカスが当たっているオブジェクトのまわりに縁を表示して強調したり、遷移先オブジェクトの右上に「どの操作を行ったらそのオブジェクトにフォーカスが遷移するか」を表示したりする方法をとる場合には、「フォーカスが当たっているオブジェクトの位置およびサイズ」「遷移先オブジェクトの位置およびサイズ」という情報が追加で必要になる。
【0076】
このような場合は、フォーカスガイド管理部18−1は、オブジェクトの位置情報はstyle:xやstyle:yの値、サイズ情報はstyle:widthやstyle:heightの値から求める(ステップS59)。厳密にはこれほど単純ではないのでここでは割愛するが、位置やサイズを特定する機能は既存のHD DVD再生装置10の必須機能であるので、そちらの情報を用いることが好適である。
【0077】
・フォーカスガイド用信号作成
ステップS41からステップS59までの工程により、フォーカスガイドに必要な情報は全て取得された。次は、フォーカスガイドインフォメーション処理部12−1が、それらの情報およびユーザによって選択されたフォーカスガイド方法に基づいて、フォーカスガイド用の信号を作成する(ステップS60)。図18のフォーカスガイドの例では、フォーカスが当たっているオブジェクトの周り6ptに黒色の縁を表示し、フォーカス遷移先オブジェクトの右上角部にどの方向操作を行ったらそのオブジェクトにフォーカスが遷移するかを表示している。このように、フォーカスガイドインフォメーション処理部12−1は、フォーカスガイドの詳細を決定し、順次再生信号をフォーカスガイドディスプレイ処理部13−1に供給する。
【0078】
・映像重ね合わせ/音声ミキシングから出力
フォーカスガイドの最後のステップは、フォーカスガイドディスプレイ処理部13−1が、フォーカスガイドインフォメーション処理部12−1から受けた再生信号に基づいて、フォーカスガイドプレーンを生成する。
【0079】
図18が示すフォーカスガイドの例では、フォーカスが当たっているオブジェクトの縁を強調・遷移先オブジェクトの右上にそのオブジェクトにフォーカスを遷移するための操作を表示することによってフォーカスガイドを実現している。このような表示によるガイドを実現するためには、フォーカスガイドディスプレイ処理部13−1が、図14に示した映像の重ね合わせを用い、テレビモニタへの出力を行う。
【0080】
その際、フォーカスガイド用のプレーンを独立に用意しても良いし、グラフィックプレーンに合わせこんで実現しても良い。ただし、これはあくまで特徴的な手法の一例であって、カーソルプレーンに合わせこむなどの方法を用いても良い。フォーカスガイド用のプレーンは、フォーカスが当たっているオブジェクトを知らせるために、少なくとも、画面上に表示されるオブジェクトの色彩情報、また、オブジェクトを特定する文字情報、また、オブジェクトの動画情報、また、オブジェクトを特定する音声情報を生成することが好適である。
【0081】
また、ここで挙げた例には必要ないが、音声ガイドを用いる場合には、音声のミキシングを行った後にスピーカへの出力を行うのが一般的である。この時、音声ガイド以外の音声を完全にオフにしてフォーカスガイド用音声だけ流すといった方法をとっても良いし、フォーカスガイド以外の通常の音声とミキシングして出力する方法をとっても良い。以上がフォーカスガイドの各プロセスの詳細解説である。
【0082】
(他のフォーカスガイドの例)
フォーカスガイドは上記例で示した表示に限らず、ユーザのフォーカス操作を支援できるものであればどんな形式でもかまわない。図22、図23、図24にフォーカスガイドの例の一部を示す。
【0083】
図22が示すフォーカスガイドの例では、フォーカスが当たっているオブジェクトの縁を強調表示し、遷移先オブジェクトを8方向矢印によって示している。図23が示すフォーカスガイドの例では、フォーカスが当たっているオブジェクトに記号(ハートマーク)を表示することによって示し、遷移先オブジェクトの左上端にどんな操作を行ったらそのオブジェクトにフォーカスが移るかを表示することによって示している。また、図24が示すフォーカスガイドの例では、矢印コネクタを用いて遷移先オブジェクトを示している。
【0084】
更に、フォーカスガイド表示部分の透過率を変更しても良いし、色などで区別できるような仕組みにしても良い。オブジェクトの背景画像を変更して示しても良いし、表示に限らず、音声ガイドでもかまわない。「右方向操作を行うとこちらのボタンにフォーカスが遷移します」という音声とともに該当するボタンが光るというような、映像と音声を両方とも用いた形式、他の特徴を組み合わせた形式も考えられる。
【0085】
このように、フォーカスガイドの出力方法は多々考えられるが、いずれの場合でも、上記の実施形態で説明した「現在フォーカスが当たっているオブジェクトの特定」及び「8方向操作によってフォーカスが遷移する先のオブジェクトの特定」の処理がなされる。このとき注目すべきは、光ディスクDが格納しているコンテンツ情報が画面上の複数のオブジェクトの中からどのオブジェクトにフォーカスが当たっているかを表示させる機能をもっていない場合でも、フォーカスが当たっているオブジェクトを知らせるための信号を生成するものである。
【0086】
すなわち、スタンダードコンテンツ及びアドバンスドコンテンツいずれの場合でも、上述した手順でオブジェクトの特定及び遷移先のオブジェクトの特定が行なわれ、これにより、フォーカスガイドが生成される。これによってユーザは、容易にフォーカスが当たっているオブジェクトを知ることができ、キー操作によるフォーカスの遷移先のオブジェクトを事前に知ることができる。
【0087】
<スタンダードコンテンツ再生時のフォーカスガイド処理の詳細説明>
次に、HD DVD再生装置が行なうスタンダードコンテンツ再生時のフォーカスガイド処理を図面を用いて詳細に説明する。図25は、本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のスタンダードコンテンツの再生処理の概要を示す説明図である。
【0088】
(HD DVD再生装置のスタンダードコンテンツ再生時の構成)
HD DVD再生装置10(スタンダードコンテンツ部)は、アドバンスドコンテンツとは異なりスタンダードコンテンツに対しては、データソースとしてパーシステントストレージ(一時保存用メモリ)やネットワークをサポートせず、光ディスクDからの読み込みのみとなっている。またデータ構成等は、現行DVDと類似した形態をとっている。
【0089】
すなわち、HD DVD再生装置10のスタンダードコンテンツ処理部は、図25に示すように、光ディスクDから供給されるジェネラルコントロールデータ(データ構造等の全体制御用データ)と、エントリーサーチデータ(データアクセス用のポインタ等が含まれるデータ)と、ユーザインタフェースコントロールデータ(ユーザ操作を受けた場合の振る舞い等を規定するデータ)と、ナビゲーションコントロールデータ(タイトルジャンプのような再生制御用データ)と、プレゼンテーションデータ(映像や音声のデータ)を扱うものである。
【0090】
HD DVD再生装置10のスタンダードコンテンツ処理部は、図25に示すように、ナビゲーション管理部11と、プレゼンテーション処理部12と、映像音声処理部13を有している。そして、ナビゲーション管理部11は、ジェネラルコントロールデータを扱うジェネラルコントロールユニット21と、エントリーサーチデータを扱うエントリーサーチユニット22と、ユーザインタフェースコントロールデータを扱うユーザインタフェースコントロールユニット23と、ナビゲーションコントロールデータを扱い操作部16に接続されるナビゲーションコントロールユニット24を有している。
【0091】
更に、プレゼンテーション処理部12は、光ディスクDからのプレゼンテーションデータを扱っている。プレゼンテーションデータはアドバンスドコンテンツの場合と同様マルチプレックスされたデータとなっているので、プレゼンテーション処理部12では、デマックス処理の後、デコード処理を行なう。そして、映像音声処理部13により、再生に利用できる形式のデータに変換され、テレビモニタやスピーカに出力される。
【0092】
再生制御に直接関わるような処理は、ナビゲーションコントロールユニット24で行われ、必要に応じてジェネラルコントロールユニット21、エントリーサーチユニット22、ユーザインタフェースコントロールユニット23、プレゼンテーション処理部12等からの情報も利用される。
【0093】
(HD DVD再生装置のスタンダードコンテンツ再生時のフォーカスガイドの構成)
次に、HD DVD再生装置10のスタンダードコンテンツ再生時のフォーカスガイドの構成を図26乃至図31を用いて説明する。図26乃至図31は、本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイド処理のための構成の一例を示すブロック図である。
【0094】
本発明の一実施形態に係るフォーカスガイド処理を行なうべく、図26に示すように、5つの新たな構成を更に有するものである。
【0095】
すなわち、ナビゲーション管理部11は、図27及び図28に示される機能を有するフォーカスガイドコントローラ23−1を含むユーザインタフェース処理部23と、図29に示される機能を有するフォーカスガイド管理部24−1及びシステムパラメータ24−2を含むナビゲーションコントロールユニット24を更に有する。また、プレゼンテーション処理部12は、図30に示す機能をもつフォーカスガイドインフォメーション処理部12−1を更に有し、映像音声処理部13は、図31に示す機能をもつフォーカスガイドディスプレイ処理部13−1を更に有する。
【0096】
各部の機能はアドバンスドコンテンツの場合と同様だが、フォーカスが当たっているオブジェクトの特定や遷移先オブジェクトの特定などの方法および使用する情報がアドバンスドコンテンツの場合とは異なる。アドバンスドコンテンツの場合と異なる点の詳細は、図32のフローチャートを用いて詳細に後述する。
【0097】
操作部16、フォーカスガイドコントローラ23−1、フォーカスガイドディスプレイ処理部13−1の目的および機能は、アドバンスドコンテンツの場合と同じである。しかし、フォーカスが当たっているオブジェクトの特定方法、フォーカス遷移先オブジェクトの特定方法、フォーカスガイドの詳細情報(例えば、各オブジェクトの位置やサイズの情報)の取得方法、これら3点の方法はアドバンスドコンテンツの場合と異なるので、ここではフォーカスガイド管理部24−1およびフォーカスガイドインフォメーション処理部12−1に焦点を当てて、図32のフローチャートに従って詳細に説明する。
【0098】
(HD DVD再生装置のスタンダードコンテンツ再生時のフォーカスガイドの処理)
・フォーカスが当たっているオブジェクトの特定
スタンダードコンテンツの場合、再生状況やメニュ言語設定などといった情報をHD DVD再生装置10が保持するために、システムパラメータ24−2と呼ばれるHD DVD再生装置10が持っているメモリが用いられる。スタンダードコンテンツでは、フォーカスが当たるオブジェクトはボタンのみであり、どのボタンにフォーカスが当たっているかを示す情報は、システムパラメータSPRM(8)24−2がHL_BTNNに保持することで管理している。
【0099】
各ボタンにはユニークな番号が割り振られているので、フォーカスガイド管理部24−1は、このシステムパラメータの値を参照することによって、フォーカスが当たっているボタンを一意的に特定できる(ステップS71)。システムパラメータの初期値は1であり、1から48までの値をとることができる。この値はユーザによるフォーカス移動操作などによって更新されるもので、システムパラメータSPRM(8)24−2により管理される。
【0100】
・フォーカス遷移先オブジェクトの特定
スタンダードコンテンツでは、上下左右の4方向操作のみが許される。すなわち、斜め方向操作がどう振舞うかはHD DVD再生装置10の実装依存であり、規格では規定されていない。各ボタンはプレゼンテーションデータのハイライト情報の中にAJBTN_POSIという情報を保持しており、その中に、Upper Button number(上方向操作を行った場合に遷移する先のボタン番号), Lower Button number(下方向操作を行った場合に遷移する先のボタン番号), Left Button number(左方向操作を行った場合に遷移する先のボタン番号), Right Button number(右方向操作を行った場合に遷移する先のボタン番号)という値を持っている。
【0101】
フォーカスガイド管理部24−1は、上方向、下方向、左方向、右方向について順次、これらの値を参照する(ステップS72〜S75)。これにより、フォーカスが移動する先のオブジェクトを特定することができる。アドバンスドコンテンツの場合と異なり、navIndexによるフォーカス遷移等は行われない。Upper Button number等に値が設定されていない場合は、そのボタン自身のボタン番号が割り当てられ、その方向操作によってフォーカス遷移は行われないことになる。
【0102】
・その他、フォーカスガイドに必要な情報の取得
フォーカスガイド管理部24−1は、フォーカスが当たっているボタンの位置やサイズを特定するには、プレゼンテーションデータのハイライト情報に含まれる該当ボタンのBTN_POSIという情報を用いる。この中に、Start X-coordinate(始点のx座標:左上端), End X−coordinate(終点のx座標:右下端), Start Y−coordinate(始点のy座標:左上端), End Y-coordinate(終点のy座標:右下端)という値があるので、これらの値により、当該オブジェクト(ボタン)の始点および終点のX座標およびY座標を取得することができる(ステップS76)。
【0103】
・フォーカスガイド用信号の作成
次に、フォーカスガイドインフォメーション処理部12−1は、フォーカスガイド管理部24−1から供給された各情報及びユーザによって選択されたフォーカスガイド方法に関する情報に基づいて、フォーカスガイド用信号を生成する(ステップS77)。
【0104】
ステップS71〜ステップS76で述べた情報取得方法はアドバンスドコンテンツとは異なるが、その情報に基づいたフォーカスガイド用信号の作成処理は、アドバンスドコンテンツの場合と同様である。
・映像重ね合わせ/音声ミキシング
最後に、フォーカスガイドディスプレイ処理部13−1は、フォーカスガイドインフォメーション処理部12−1から供給されるフォーカスガイド用信号およびその他の通常の再生信号に基づいて、図14に示すような映像重ね合わせ処理や音声ミキシングを行ってテレビモニタやスピーカに出力する。これもアドバンスドコンテンツの場合と同様である。
【0105】
以上の実施形態で詳細に説明したように、本発明の一実施形態のフォーカスガイド処理によって、フォーカスが当たっているオブジェクトの特定やフォーカス遷移先オブジェクトの特定に基づき、フォーカスが当たっているオブジェクトを強調表示したり、矢印表示等で8方向操作によるフォーカス遷移先オブジェクトを表示することが可能となる。
【0106】
これにより、ユーザのフォーカス移動操作を支援することができ、オブジェクトの配置やフォーカス遷移規則が複雑であった場合、ユーザが円滑にフォーカス移動操作を行うことが可能となる。
【0107】
以上記載した様々な実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置の概要の一例を示す説明図。
【図2】本発明の一実施形態に係るHD DVDのコンテンツの概要の一例を示す説明図。
【図3】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のスタンダードコンテンツとアドバンストコンテンツの識別処理の一例を示すフローチャート。
【図4】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイドのユーザ操作待機時の処理の一例を示すフローチャート。
【図5】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイド処理の概要の一例を示すフローチャート。
【図6】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置の構成の一例を示すブロック図。
【図7】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置に用いられるリモコンの一例を示す外観図。
【図8】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイド処理のための構成の一例を示すブロック図。
【図9】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイド処理の一例を示す説明図。
【図10】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイド処理の他の一例を示す説明図。
【図11】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイド処理の他の一例を示す説明図。
【図12】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイド処理の他の一例を示す説明図。
【図13】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイド処理の他の一例を示す説明図。
【図14】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置の映像の重ね合わせの一例を示す説明図。
【図15】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のオブジェクトの配置の一例を示す説明図。
【図16】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のMarkup設定の一例を示す説明図。
【図17】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のnavIndexの設定の一例を示す説明図。
【図18】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイドの一例を示す説明図。
【図19】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のアドバンストコンテンツに対するフォーカスガイド処理の一例を示すフローチャート。
【図20】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のアドバンストコンテンツに対するフォーカスガイド処理の一例を示すフローチャート。
【図21】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のアドバンストコンテンツに対するフォーカスガイド処理の一例を示すフローチャート。
【図22】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイドの一例を示す説明図。
【図23】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイドの他の一例を示す説明図。
【図24】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のフォーカスガイドの他の一例を示す説明図。
【図25】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のスタンダードコンテンツの再生処理の概要を示す説明図。
【図26】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のスタンダードコンテンツに対するフォーカスガイド処理の一例を示すフローチャート。
【図27】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のスタンダードコンテンツに対するフォーカスガイド処理の一例を示す説明図。
【図28】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のスタンダードコンテンツに対するフォーカスガイド処理の一例を示す説明図。
【図29】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のスタンダードコンテンツに対するフォーカスガイド処理の一例を示す説明図。
【図30】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のスタンダードコンテンツに対するフォーカスガイド処理の一例を示す説明図。
【図31】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のスタンダードコンテンツに対するフォーカスガイド処理の一例を示す説明図。
【図32】本発明の一実施形態に係るHD DVD再生装置のスタンダードコンテンツに対するフォーカスガイド処理の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0109】
D…光ディスク、10…HD DVD再生装置、11…ナビゲーション管理部、12…プレゼンテーション処理部、13…映像音声処理部、14…データアクセス管理部、15…データキャッシュ、16…操作部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクからの反射光を読取って読取信号を出力する読取部と、
前記読取部が読み取った読取信号及び与えられる操作信号に基づいて、現在のフォーカスが、画面上の複数のオブジェクトの中のどれに当たっているかを管理する管理部と、
前記フォーカスが当たっているオブジェクトを知らせるための信号を生成する処理部と、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記フォーカスが当たっているオブジェクトを知らせるために、少なくとも、前記画面上に表示されるオブジェクトの色彩情報と、前記オブジェクトを特定する文字情報と、前記オブジェクトの動画情報と、前記オブジェクトを特定する音声情報との内の一つを生成することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項3】
前記処理部は、前記操作信号を供給するリモコン装置の複数の方向キーが押下された後に現在の前記フォーカスが当たっているオブジェクトから、どのオブジェクトにフォーカスが移動するかを予測して知らせるための信号を生成することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項4】
前記処理部は、前記操作信号を供給するリモコン装置が有するオブジェクトを移動させるための上方向、下方向、右方向、左方向、右上方向、右下方向、左上方向、左下方向の各方向キーが押下された後に現在の前記フォーカスが当たっているオブジェクトから、どのオブジェクトにフォーカスが移動するかを予測して知らせるための信号を生成することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項5】
前記管理部は、読取部が読み取った前記光ディスクがアドバンストコンテンツか、スタンダードコンテンツかを判断し、判断結果に応じて異なる方法で、現在のフォーカスが画面上の複数のオブジェクトの中のどれに当たっているかを管理し、
前記処理部は、前記判断結果に応じて異なる信号に基づいて、前記フォーカスが当たっているオブジェクトを知らせるための信号を生成することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項6】
前記処理部は、前記光ディスクがアドバンストコンテンツであるときは、前記読取部が読み取った読取信号の中のnavUp属性、navDown属性、navLeft属性、navRight属性、navLeftUp属性、navLeftDown属性、navRightUp属性、navRightDown属性に基づいて、前記操作信号を供給するリモコン装置の複数の方向キーが押下された後に現在の前記フォーカスが当たっているオブジェクトから、どのオブジェクトにフォーカスが移動するかを予測して知らせるための信号を生成することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項7】
前記処理部は、前記光ディスクがスタンダードコンテンツであるときは、前記読取部が読み取った読取信号の中のプレゼンテーションデータ内のハイライト情報内のAJBTN_POSI情報のUpper Button number値、Lower Button number値、Left Button number値、Right Button number値に基づいて、前記操作信号を供給するリモコン装置の複数の方向キーが押下された後に現在の前記フォーカスが当たっているオブジェクトから、どのオブジェクトにフォーカスが移動するかを予測して知らせるための信号を生成することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項8】
コンテンツ情報を格納した光ディスクと、
前記光ディスクを格納しレーザ光を照射して前記光ディスクからの反射光を読み取ることで前記コンテンツ情報を読み出す読取部と、
前記読取部が読み取った前記コンテンツ情報及び与えられる操作信号に基づいて、現在のフォーカスが、画面上の複数のオブジェクトの中のどれに当たっているかを管理する管理部と、
画面上の複数のオブジェクトの中からどのオブジェクトにフォーカスが当たっているかを表示させる機能を前記コンテンツ情報がもっていない場合でも、前記フォーカスが当たっているオブジェクトを知らせるための信号を生成する処理部と、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。
【請求項9】
コンテンツ情報を格納した光ディスクから前記コンテンツ情報を読み出し、
前記コンテンツ情報及び与えられる操作信号に基づいて、現在のフォーカスが、画面上の複数のオブジェクトの中のどれに当たっているかを管理し、
画面上の複数のオブジェクトの中からどのオブジェクトにフォーカスが当たっているかを表示させる機能を前記コンテンツ情報がもっていない場合でも、前記フォーカスが当たっているオブジェクトを知らせるための信号を生成することを特徴とする光ディスク処理方法。
【請求項10】
前記フォーカスが当たっているオブジェクトを知らせるために、少なくとも、前記画面上に表示されるオブジェクトの色彩情報と、前記オブジェクトを特定する文字情報と、前記オブジェクトの動画情報と、前記オブジェクトを特定する音声情報との内の一つを生成することを特徴とする請求項9記載の光ディスク処理方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate


【公開番号】特開2008−159151(P2008−159151A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−346246(P2006−346246)
【出願日】平成18年12月22日(2006.12.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】