説明

光ピックアップ装置

【課題】装置を小型化できる光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】第1光源からの光を集光する第1対物レンズと、第2光源からの光を集光する第2対物レンズと、第1対物レンズと第2対物レンズとを保持するレンズホルダと、レンズホルダに固定されレンズホルダをフォーカス方向に駆動するフォーカスコイルと、フォーカスコイルに均一磁界を与えるフォーカスマグネットと、鉄を基材としニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われレンズホルダを弾性的に支持するメインヨーク13と、鉄を基材としニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われフォーカスマグネットを支持するサブヨーク14,15と、メインヨーク13と2つのサブヨーク14,15とを溶接して形成する基台4と、を有し、基台4の溶接部16は、鉄約90%,ニッケル約9%,リン約1%で構成されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種類の光ディスクに記録、または複数種類の光ディスクを再生できる光ピックアップ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数種類の光ディスクに記録、または複数種類の光ディスクを再生できる光ピックアップ装置は、複数の対物レンズを必要とする場合がある。例えば、BD(Blu−Ray Disk、以下単にBDと呼ぶ),DVD(Digital Versatile Disk、以下単にDVDと呼ぶ),CD(Compact Disk、以下単にCDと呼ぶ)に記録、またはBD,DVD,CDを再生できる光ピックアップ装置の場合、通常、BD用の対物レンズとDVD/CD共通用の対物レンズの2つの対物レンズを必要とする。
【0003】
また、光ピックアップ装置は、それを構成する部品を支持する基台を有している。基台は複数のヨークから形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−335374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の構成では、光ピックアップ装置が複数の対物レンズを有するため、光ピックアップ装置を小型化するためには、光ピックアップ装置を構成する各々の部品を小型化すると共に、ヨークの基材厚を薄型化しなければならない。
【0006】
しかしながら、薄型化されたヨークを溶接して、光ピックアップ装置を構成する部品を搭載する基台を形成しようとすると、ヨークが変形して装置が小型化できないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、装置を小型化できる光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、第1光源からの光を集光する第1対物レンズと、第2光源からの光を集光する第2対物レンズと、第1対物レンズと第2対物レンズとを保持するレンズホルダと、レンズホルダに固定されレンズホルダをフォーカス方向に駆動するフォーカスコイルと、フォーカスコイルに均一磁界を与えるフォーカスマグネットと、鉄を基材としニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われレンズホルダを弾性的に支持する第1ヨークと、鉄を基材としニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われフォーカスマグネットを支持する第2ヨークと、第1ヨークと2つの第2ヨークとを溶接して形成する基台と、を有し、基台の溶接部は、鉄約90%,ニッケル約9%,リン約1%で構成されることを特徴とする光ピックアップ装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明は上記構成により、第1ヨークおよび第2ヨークを変形させることなく、ヨーク間の接合部の強度を確保できる。その結果、装置を小型化できる光ピックアップ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1における光ピックアップ装置を示す外観図
【図2】本発明の実施の形態1における光ピックアップ装置の要部詳細図
【図3】本発明の実施の形態1におけるメインヨークとサブヨークとを接合する様子を示す図
【図4】本発明の実施の形態1におけるメッキ中のリン濃度と溶接強度を示す図
【図5】本発明の実施の形態1におけるメッキ厚と溶接強度を示す図
【図6】本発明の実施の形態1における溶接部の各位置の構成材料比率を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
請求項1記載の発明は、第1光源からの光を集光する第1対物レンズと、第2光源からの光を集光する第2対物レンズと、第1対物レンズと第2対物レンズとを保持するレンズホルダと、レンズホルダに固定されレンズホルダをフォーカス方向に駆動するフォーカスコイルと、フォーカスコイルに均一磁界を与えるフォーカスマグネットと、鉄を基材としニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われレンズホルダを弾性的に支持する第1ヨークと、鉄を基材としニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われフォーカスマグネットを支持する第2ヨークと、第1ヨークと2つの第2ヨークとを溶接して形成する基台と、を有し、基台の溶接部は、鉄約90%,ニッケル約9%,リン約1%で構成されることを特徴とするものである。これにより、第1ヨークおよび第2ヨークを変形させることなく、ヨーク間の接合部の強度を確保できる。その結果、装置を小型化できる光ピックアップ装置を実現できる。
【0012】
請求項2記載の発明は、第1ヨークおよび第2ヨークが、鉄で形成されると共にニッケル約97%,リン濃度約3%以下のメッキ処理が施されていることを特徴とするものである。これにより、第1ヨークと第2ヨークとを溶接する際に、溶接用材料として第1ヨークと第2ヨーク以外の別の金属を必要とせず、第1ヨークと第2ヨークの接合部の構成材料の構成比率を、容易に鉄約90%,ニッケル約9%,リン約1%とすることができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、第1ヨークおよび第2ヨークのメッキ厚が約3μmであることを特徴とするものである。これにより、第1ヨークと第2ヨークとを溶接する際に、第1ヨークと第2ヨークの接合部の構成材料の構成比率を、効率良く鉄約90%,ニッケル約9%,リン約1%とすることができる。
【0014】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態1における光ピックアップ装置を示す外観図である。図1において、1は第1対物レンズ、2は第2対物レンズ、3はレンズホルダ、4は基台、5はサスペンション、6はサスペンションホルダ、7,8はフォーカスコイル、9,10はフォーカスマグネット、11,12はフォーカスマグネットである。
【0016】
光ピックアップ装置は、第1波長のレーザ光と第2波長のレーザ光を出射する2つの光源を有している。第1波長のレーザ光を出射する第1光源は、400nm〜415nmの波長のレーザ光を出射し、BDに記録もしくはBDを再生することに用いられる。一方、第2波長のレーザ光を出射する第2光源は、640nm〜800nmの波長のレーザ光を出射する。出射されたレーザ光の波長が660nmの場合には、DVDに記録もしくはDVDを再生することに用いられる。また、出射されたレーザ光の波長が780nmの場合には、CDに記録もしくはCDを再生することに用いられる。
【0017】
第1対物レンズ1は、第1光源から出射された第1波長のレーザ光を光ディスクの記録面に集光させる。また、第2対物レンズ2は、第2光源から出射された第2波長のレーザ光を光ディスクの記録面に集光させる。第1対物レンズおよび第2対物レンズは、ガラスや樹脂などの材料で形成される。
【0018】
レンズホルダ3は、レンズの面が光ディスクに対向するように第1対物レンズ1と第2対物レンズ2とを保持する。サスペンション5はレンズホルダ3を挟むように設けられ、レンズホルダ3とサスペンションホルダ6とを弾性的に連結している。サスペンションホルダ6は基台4の上面に取付けられ、レンズホルダ3を基台4に対して所定範囲で移動可能なように支持している。基台4は、レンズホルダ3を所定範囲で移動させるために必要なマグネットなどの部品を保持している。
【0019】
フォーカスコイル7,8は略リング状に巻線されており、フォーカスコイル7とフォーカスコイル8はレンズホルダ3を挟み込むように位置しそれぞれがレンズホルダ3の側面に固定されている。フォーカスマグネット9,10は、フォーカスコイル7に均一磁界を与える機能を有するマグネットであり、フォーカスコイル7はフォーカスマグネット9とフォーカスマグネット10との間に位置している。また、フォーカスマグネット11,12は、フォーカスコイル8に均一磁界を与える機能を有するマグネットであり、フォーカスコイル8はフォーカスマグネット11とフォーカスマグネット12との間に位置している。
【0020】
図2は、本発明の実施の形態1における光ピックアップ装置の要部詳細図であり、メインヨークとサブヨークとフォーカスマグネットの関係を示す図である。図2において、13はメインヨーク、14,15はサブヨーク、14a,14b,14c,15a,15b,15cは立設部、16は溶接部である。なお、本実施の形態1における第1ヨークはメインヨーク13、第2ヨークはサブヨーク14,15である。
【0021】
基台4は、メインヨーク13とサブヨーク14,15とから構成されている。メインヨーク13は略ロの字の型の形状をしており、サブヨーク14はメインヨーク13を形成する1つの側面13aに配置されている。また、サブヨーク15はサブヨーク14が配置された側面13aと異なる側面13bに配置されている。メインヨーク13は、図1に示すサスペンション5とサスペンションホルダ6とを介してレンズホルダ3を支持している。また、サブヨーク14は底面から垂直に立ち上がる3つの立設部14a,14b,14cを有しており、両端に位置する立設部14a,14cにそれぞれフォーカスマグネット9,10がそれぞれ固定されている。同様に、サブヨーク15は底面から垂直に立ち上がる3つの立設部15a,15b,15cを有しており、両端に位置する立設部15a,15cにフォーカスマグネット11,12がそれぞれ固定されている。
【0022】
メインヨーク13とサブヨーク14,15とは溶接により接合されている。メインヨーク13の上面とサブヨーク14,15の下面とを重ね合わせ、熱を加えて溶接部16を形成する。
【0023】
本実施の形態1では、メインヨーク13の所定面と、その所定面と隣り合うサブヨーク14,15の面との境界上に向けレーザ光を照射して溶接部16を形成する。また、メインヨーク13とサブヨーク14との間に溶接部16を3箇所形成し、メインヨーク13とサブヨーク15との間にも溶接部16を3箇所形成する。
【0024】
図3は、本発明の実施の形態1におけるメインヨークとサブヨークとを接合する様子を示す図であり、図3(a)はメインヨークとサブヨークとを近づけた状態、図3(b)はメインヨークとサブヨークとを接触させた状態、図3(c)はメインヨークとサブヨークを接合した状態を示す図である。図3において、13cは面、14dは面である。なお、図3は紙面上下方向がメインヨーク、サブヨークの厚み方向に相当する。
【0025】
メインヨーク13は、鉄を基材としてニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われている。また、サブヨーク14,15もメインヨーク13と同様に鉄を基材としてニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われている。ニッケルとリンを主成分とするメッキの厚みは、メインヨーク13、サブヨーク14,15のいずれも3μm〜5μm程度であり、メインヨーク13とサブヨーク14,15の厚みは0.4mm〜0.6mm程度である。なお、図3はメインヨーク13とサブヨーク14の関係を示しているが、メインヨーク13とサブヨーク14の関係も同様の関係である。
【0026】
図3(a)に示すようにメインヨーク13の上面とサブヨーク14の下面を平行に位置させ、メインヨーク13の所定位置にサブヨーク14が接触するように近づける。次に、図3(b)に示すようにメインヨーク13の所定位置にサブヨーク14を接触させ、メインヨーク13とサブヨーク14の位置関係がずれないように固定する。その後、図3(c)に示すようにメインヨーク13の所定面である面13cと、面13cと隣り合うサブヨーク14の面14dとの境界線上に向けレーザ光を照射して溶接部16を形成する。
【0027】
次に、本発明の特徴部分について説明する。
【0028】
図4は、本発明の実施の形態1におけるメッキ中のリン濃度と溶接強度を示す図であり、メインヨークのメッキ厚みが5μm、サブヨークのメッキ厚みが5μmのときのメインヨークとサブヨークの溶接強度を示すものである。なお、横軸に示すメッキ中のリン濃度とはサブヨークのメッキ部におけるリン濃度であり、縦軸に示す溶接強度とはメインヨークとサブヨークの溶接部の引っ張り強度のことである。また、メインヨークのメッキ部におけるリン濃度は、図中右側にパラメータとして示している。
【0029】
図4によると、メインヨーク13のメッキ部におけるリン濃度が0%の場合、メインヨーク13とサブヨーク14の溶接強度が最高となるのは、サブヨーク14のメッキ部におけるリン濃度が5%以下のときである。また、メインヨーク13のメッキ部におけるリン濃度が3%〜11%の場合、メインヨーク13とサブヨーク14の溶接強度が最高となるのは、サブヨーク14のメッキ部におけるリン濃度が3%以下のときである。
【0030】
これらの結果から、メインヨークのメッキ部におけるリン濃度が11%以下の場合、メインヨーク13とサブヨーク14との溶接強度が最高となるのは、サブヨーク14のメッキ部におけるリン濃度が3%以下のときである。
【0031】
図5は、本発明の実施の形態1におけるメッキ厚と溶接強度を示す図であり、メインヨークのリン濃度が3%、サブヨークのリン濃度が3%のときのメインヨークとサブヨークの溶接強度を示すものである。なお、横軸に示すメッキ厚とはサブヨークのメッキ部におけるメッキ厚であり、縦軸に示す溶接強度とはメインヨークとサブヨークの溶接部の引っ張り強度のことである。また、メインヨークのメッキ部におけるメッキ厚は、図中右側にパラメータとして示している。
【0032】
図5によると、メインヨーク13のメッキ部におけるメッキ厚が3μmの場合、メインヨーク13とサブヨーク14の溶接強度が最高となるのは、サブヨーク14のメッキ部におけるメッキ厚が1μm〜7μmのときである。また、メインヨーク13のメッキ部におけるメッキ厚が5μmの場合、メインヨーク13とサブヨーク14の溶接強度が最高となるのは、サブヨーク14のメッキ部におけるメッキ厚が1μm〜5μmの場合である。また、メインヨーク13のメッキ部におけるメッキ厚が7μm〜13μmの場合、メインヨーク13とサブヨーク14の溶接強度が最高となるのは、サブヨーク14のメッキ部におけるメッキ厚が3μmのときである。
【0033】
これらの結果から、メインヨークのメッキ部におけるメッキ厚が3μm〜13μmの場合、メインヨーク13とサブヨーク14との溶接強度が最高となるのは、サブヨーク14のメッキ部におけるメッキ厚が3μmのときである。
【0034】
図6は、本発明の実施の形態1における溶接部の各位置の構成材料比率を示す図であり、図6(a)は溶接部の拡大したものであり、図6(b)は溶接部の各位置の構成材料比率を示すものである。また、図6(b)において、横軸は溶接部の各位置を示し、縦軸は構成材料の構成比率を示すものである。図6において、Aは領域であり、図6(b)にて示す成分分析部分を指している。
【0035】
図6(a)に示す溶接部16は、メインヨーク13とサブヨーク14の境界上に向けてレーザ光を照射し形成されたものである。図6(a)におけるメインヨーク13は、鉄を基材としてニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われ、メッキ部はメッキ厚3μm、リン濃度3%で形成されている。また、図6(a)におけるサブヨーク14も、メインヨーク13と同様に、鉄を基材としてニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われ、メッキ部はメッキ厚3μm、リン濃度3%で形成されている。
【0036】
図6(b)は、図6(a)に示す領域Aの各位置の構成材料比率を測定したものである。領域Aは、図3(c)に示すメインヨーク13の所定面である面13cと、面13cと隣り合うサブヨーク14の面14dとの境界線上に向けレーザ光を照射して形成した溶接部16の一部である。また、図6(b)の横軸に示す測定位置30μmが溶接部16の検出開始面に相当し、測定位置130μmが溶接部16の検出開始面から100μm内部に入った位置を示している。
【0037】
図6(b)は、測定位置が30μm〜70μmの範囲で構成材料の構成比率が一定値となっている。これは、メインヨークとサブヨークの境界上に向けてレーザ光を照射し、メッキ部を含むメインヨークの表層部とメッキ部を含むサブヨークの表層部を溶解させたことに起因している。すなわち、メッキ部を含むメインヨークの表層部とメッキ部を含むサブヨークの表層部は、測定位置30μm〜70μmの範囲に相当する位置で一度溶解して再結合したことに起因している。したがって、溶接部16を構成する構成材料の構成比率は、図6に示す測定位置30μm〜70μmの範囲に示すものであり、具体的には、鉄90%,ニッケル9%,リン1%で構成されている。
【0038】
以上のように、鉄を基材としニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われレンズホルダ3を弾性的に支持するメインヨーク13と、鉄を基材としニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われフォーカスマグネットを支持するサブヨーク14,15と、メインヨーク13と2つのサブヨーク14,15とを溶接して形成する基台4と、を有し、基台4の溶接部16が、鉄約90%,ニッケル約9%,リン約1%で構成されることにより、メインヨーク13およびサブヨーク14,15を変形させることなく、ヨーク間の接合部の強度を確保できる。その結果、装置を小型化できる光ピックアップ装置を実現できる。なお、鉄、ニッケル、リンの構成比率は、それぞれ約90%、約9%、約1%であれば、本願発明の効果を得ることが可能である。
【0039】
また、図4に示すように、メインヨーク13およびサブヨーク14,15を鉄で形成すると共に、メインヨーク13およびサブヨーク14,15にニッケル約97%,リン濃度約3%以下のメッキ処理を施すことにより、メインヨーク13とサブヨーク14を溶接する際に、溶接用材料としてメインヨーク13とサブヨーク14,15以外の別の金属を必要とせず、メインヨーク13とサブヨーク14,15の接合部の構成材料の構成比率を、容易に鉄約90%,ニッケル約9%、リン約1%とすることができる。
【0040】
さらに、図5に示すように、メインヨーク13およびサブヨーク14,15のメッキ厚が約3μmであることにより、メインヨーク13とサブヨーク14,15を溶接する際に、メインヨーク13とサブヨーク14,15の接合部の構成材料の構成比率を、効率良く鉄約90%、ニッケル約9%、リン約1%とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、第1ヨークおよび第2ヨークを変形させることなく、ヨーク間の接合部の強度を確保するので、複数種類の光ディスクに記録、または複数種類の光ディスクを再生できる光ピックアップ装置などに適応可能である。
【符号の説明】
【0042】
1 第1対物レンズ
2 第2対物レンズ
3 レンズホルダ
4 基台
5 サスペンション
6 サスペンションホルダ
7,8 フォーカスコイル
9,10,11,12 フォーカスマグネット
13 メインヨーク
13a,13b 側面
13c 面
14 サブヨーク
14a,14b,14c 立設部
14d 面
15 サブヨーク
15a,15b,15c 立設部
16 溶接部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1光源からの光を集光する第1対物レンズと、
第2光源からの光を集光する第2対物レンズと、
前記第1対物レンズと前記第2対物レンズとを保持するレンズホルダと、
前記レンズホルダに固定され前記レンズホルダをフォーカス方向に駆動するフォーカスコイルと、
前記フォーカスコイルに均一磁界を与えるフォーカスマグネットと、
鉄を基材としニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われ前記レンズホルダを弾性的に支持する第1ヨークと、
鉄を基材としニッケルとリンを主成分とするメッキで覆われ前記フォーカスマグネットを支持する第2ヨークと、
前記第1ヨークと2つの前記第2ヨークとを溶接して形成する基台と、を有し、
前記基台の溶接部は、鉄約90%,ニッケル約9%,リン約1%で構成されることを特徴とする光ピックアップ装置。
【請求項2】
前記第1ヨークおよび前記第2ヨークは、鉄で形成されると共にニッケル約97%,リン濃度約3%以下のメッキ処理が施されていることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
【請求項3】
前記第1ヨークおよび前記第2ヨークは、メッキ厚が約3μmであることを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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