説明

光ファイバケーブル

【課題】 シースの被覆時に中間層下の粗巻き紐を溶かさないようにして品質の向上及び解体性の向上を図ることができる光ファイバケーブルを提供する。
【解決手段】 光ファイバケーブル10は、複数の光ファイバ12と、光ファイバ12を収容するスロット11と、融点が170℃以下の熱可塑性樹脂により成形され、スロット12上に巻回される粗巻き紐14と、粗巻き紐14上に重ね巻きで巻回される中間層15と、粗巻き紐14及び中間層15上に成形されるシース16とを備えている。そして、中間層15は、雰囲気温度25℃中で、115℃の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下であり、粗巻き紐14は、シース16の成形時の熱で溶融されない遮熱性を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の光ファイバを収容したスロット上に粗巻き紐が巻回されスロット及び粗巻き紐上に中間層及びシースを外装した光ファイバケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の光ファイバケーブルの一例として、図4に示すように、スロット101の溝102に光ファイバ103が収容されている。このスロット101上に粗巻き紐104が螺旋状に巻回され、粗巻き紐104及びスロット101上に中間層105が縦添えで巻かれている。この中間層105上に押え巻106が螺旋状に巻回され、中間層105及び押え巻106上にシース107が被覆された光ファイバケーブル100が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−258889号公報(図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記特許文献1では、中間層105下の粗巻き紐104は、中間層105の断熱性によって溶けないようにしているものの、粗巻き紐104が溶融し易い材質であったり、シース107の押出し成形時の温度が高すぎたりした場合、中間層105下の粗巻き紐104まで溶けてしまい、解体作業時に粗巻き紐104をスロット101から除去できなくなる虞があった。
【0005】
特に、近年の解体性の改善のために、粗巻き紐104の除去性の改善を図るのに、従来のナイロン製紐状の物に代わり、ポリエチレン製やポリプロピレン製の粗巻き紐が採用される傾向にある。これらの粗巻き紐は、従来のナイロン製紐状の物よりも融点が低く、シース107の押出し成形時に溶け易い。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シースの被覆時に中間層下の粗巻き紐を溶かさないようにして、品質の向上及び解体性の向上を図ることができる光ファイバケーブルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決することのできる本発明に係る光ファイバケーブルは、複数の光ファイバと、該光ファイバを収容する光ファイバ収容溝を有するスロットと、融点が170℃以下の熱可塑性樹脂により成形され、前記スロット上に巻回される粗巻き紐と、該粗巻き紐上に重ね巻きされる中間層と、前記粗巻き紐及び前記中間層上に成形されるシースと、を備えた光ファイバケーブルであって、前記中間層は、雰囲気温度25℃で115℃の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下であり、前記粗巻き紐は、前記シースの成形時の熱で溶融されないことを特徴としている。
【0008】
このように構成された光ファイバケーブルによれば、融点が170℃以下の熱可塑性樹脂により成形されており、スロット上に巻回される粗巻き紐は、シースの押出し成形時に溶け易い。しかし、粗巻き紐上に重ね巻きされる中間層が、雰囲気温度25℃で115℃の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下であるため、この中間層に覆われている粗巻き紐は、シースの成形時の熱で溶融されることがない。これにより、シースの被覆時に中間層下の粗巻き紐を溶かさないようにして、品質の向上及び解体性の向上を図ることができる。
【0009】
また、前記課題を解決することのできる本発明に係る光ファイバケーブルは、複数の光ファイバと、該光ファイバを収容する光ファイバ収容溝を有するスロットと、融点が170℃以下の熱可塑性樹脂により成形され、前記スロット上に巻回される粗巻き紐と、該粗巻き紐上に間隔をあけて開き巻きされる中間層と、前記粗巻き紐及び前記中間層上に成形されるシースと、を備えた光ファイバケーブルであって、前記中間層は、雰囲気温度25℃で115℃の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下であり、前記粗巻き紐の前記中間層から露出した部分は、前記シースに溶着されることを特徴としている。
【0010】
このように構成された光ファイバケーブルによれば、融点が170℃以下の熱可塑性樹脂により成形されており、スロット上に巻回される粗巻き紐は、シースの押出し成形時に溶け易い。しかし、粗巻き紐上に開き巻きされる中間層が、雰囲気温度25℃で115℃の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下であるため、中間層の間で露出している粗巻き紐は、シースの成形時に溶融されてシースに溶着されるが、中間層に覆われている粗巻き紐は、シースの成形時の熱で溶融されることがない。これにより、シースの被覆時に中間層下の粗巻き紐を溶かさないようにして品質の向上を図ることができる。また、解体作業時に、シースを切断・除去した際に、中間層の間から露出している粗巻き紐は、シースとともに切断されるので、解体性の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る光ファイバケーブルによれば、複数の光ファイバと、光ファイバを収容する光ファイバ収容溝を有するスロットと、融点が170℃以下の熱可塑性樹脂により成形され、スロット上に巻回される粗巻き紐と、粗巻き紐上に重ね巻き又は開き巻きされる中間層と、粗巻き紐及び中間層上に成形されるシースと、を備える光ファイバケーブルにおいて、シースの被覆時に中間層下の粗巻き紐を溶かさないようにして、品質の向上及び解体性の向上を図ることができる光ファイバケーブルを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図を参照して本発明の複数の好適な実施形態を説明する。
【0013】
(第1実施形態)
図1は本発明に係る光ファイバケーブルの第1実施形態を示すもので、図1は本発明の第1実施形態に係る光ファイバケーブルの一部破断外観斜視図である。
【0014】
図1に示すように、本発明の第1実施形態である光ファイバケーブル10は、SZスロット(スペーサとも言う。)11、複数の光ファイバ12、テンションメンバ13、粗巻き紐14、中間層15及びシース16を備えている。
【0015】
SZスロット11は、例えばプラスチック等の高分子材料を用いて全体として円筒形状に形成されており、中央部にスロットの押出し成形時に一括して押し出される抗張力体であるテンションメンバ13を備え、外周部に6個の光ファイバ収容溝18を有している。光ファイバ収容溝18は、SZ撚り状に代えて螺旋状であっても良い。
【0016】
光ファイバ収容溝18は、SZスロット11の円周方向に等間隔で、軸方向に波形状に撚れて形成されており、外径寸法が例えば12mmに設定されている。そのため、光ファイバ12が収容されることで、伝送特性に支障なく、SZスロット11の軸方向に光ファイバ12を支持する。
【0017】
光ファイバ12は、予め定められた本数が一体化被覆19によって覆われており、SZスロット11の光ファイバ収容溝18のそれぞれに、一体化被覆19が被覆された形態で収容され、SZスロット11の軸方向に延在されている。
【0018】
粗巻き紐14は、ポリエチレンやポリプロピレン等の融点が170℃以下の熱可塑性樹脂を素材として成形されており、中間層15がSZスロット11上に巻回される前に、光ファイバ12が光ファイバ収容溝18から脱落しないように保持している。粗巻き紐14としては、紐状或いはテープ状の取り扱い性が良好であって安価なものが選ばれる。
【0019】
中間層15は、ポリエステル繊維製不織布からなる。なお、例えばこの基材上に吸水性ポリマー層等の吸水性組成物層が形成された2層構造でも良く、例えば0.3mmの厚さ寸法を有してテープ状に成形されている。そして、例えば13〜20mmの幅寸法を有し、光ファイバ12が収容された光ファイバ収容溝18の開放側を覆うようにして、幅方向の端部を例えば3mmの幅寸法で重ねるように、SZスロット11の外周部に横巻きの重ね巻きで螺旋状に巻回されている。また、中間層15は、単位面積当たりの質量が、80〜200g/mの範囲に選ばれる。
【0020】
中間層15は、光ファイバ収容溝18に収容された光ファイバ12を覆って巻回されることで、光ファイバ収容溝18内での止水性を保持する。また、中間層15は、シース16が被覆される際に、シース材が光ファイバ収容溝18内に落ち込まないようにして、シース材が光ファイバ12に直接接触せずに熱絶縁及び保護を図る機能を有する。
【0021】
そして、中間層15は、雰囲気温度25℃中で、115℃のヒータ等の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下に設定されている。
【0022】
シース16は、ポリエチレン系樹脂や塩化ビニル系樹脂を素材として、中間層15がSZスロット11に巻回された集合コア20に対して中間層15上に例えば190℃の雰囲気温度の押出し成形によって、例えば2.0mmの厚さで被覆される。
【0023】
このような光ファイバケーブル10は、SZスロット11の光ファイバ収容溝18に光ファイバ12がそれぞれ収容される。そして、SZスロット11上に粗巻き紐14が巻回され、光ファイバ12を収容しているSZスロット11及び粗巻き紐14上に中間層15が巻回され、中間層15上にシース16が被覆される。このとき、融点が170℃以下の熱可塑性樹脂により成形されている粗巻き紐14は、シース16の押出し成形時に溶け易くなっている。しかし、粗巻き紐14上に横巻きで重ね巻きされている中間層15は、雰囲気温度25℃中で、115℃の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下であるため、中間層15に覆われている部分の粗巻き紐14は、シース16の成形時にその熱で溶融されることはない。したがって、解体作業時に粗巻き紐14をSZスロット11から容易に除去することができる。
【0024】
以上説明したように、第1実施形態の光ファイバケーブル10によれば、融点が170℃以下の熱可塑性樹脂により成形されており、SZスロット11上に巻回される粗巻き紐14は、シース16の押出し成形時に溶け易い。しかし、粗巻き紐14上に横巻きで重ね巻きの中間層15が、雰囲気温度25℃中で、115℃の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下である。このため、中間層15に覆われている粗巻き紐14は、シース16の成形時の熱で溶融されることがないので、シース16の被覆時に中間層15下の粗巻き紐14を溶かすことはない。これにより、光ファイバケーブル10の品質向上とともに、解体作業時の解体性の向上を図ることができる。
【0025】
(第2実施形態)
次に、図2を参照して、本発明の光ファイバケーブルに係る第2実施形態について説明する。図2は本発明に係る第2実施形態の光ファイバケーブルの一部破断外観斜視図である。なお、以下の各実施形態において、上述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
【0026】
図2に示すように、本発明の第2実施形態である光ファイバケーブル30は、光ファイバ収容溝19内に光ファイバ12を収容しているSZスロット11及び粗巻き紐14上に、縦添えの重ね巻きで中間層31が巻かれている。そして、中間層31上に押え巻き紐32が螺旋状に巻回されている。
【0027】
中間層31は、例えば20mm程度の幅寸法で、0.3mmの厚さ寸法を有している。そして、この中間層31は、光ファイバ12が収容された光ファイバ収容溝18の開放側を覆うようにして、円周方向の端部を例えば3mmの幅寸法で重ねるように直線上に巻かれている。
【0028】
中間層31は、雰囲気温度25℃中で、115℃のヒータ等の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下に設定されている。
【0029】
押え巻き紐32は、粗巻き紐14と同様のポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を素材として成形されている。この押え巻き紐32は、紐状或いはテープ状の取り扱い性が良好で安価なものが選ばれる。
【0030】
第2実施形態の光ファイバケーブル30によれば、融点が170℃以下の熱可塑性樹脂により成形されており、SZスロット11上に巻回される粗巻き紐14は、シース16の押出し成形時に溶け易い。しかし、粗巻き紐14上に縦添えで重ね巻きされている中間層31が、雰囲気温度25℃中で、115℃の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下である。このため、この中間層31に覆われている粗巻き紐14は、シース16の成形時の熱で溶融されることはないので、解体作業時に粗巻き紐14をSZスロット11から容易に除去することができる。したがって、シース16の被覆時に中間層31下の粗巻き紐14を溶かさないことで、光ファイバケーブル10の品質向上とともに、解体作業時の解体性の向上を図ることができる。
【0031】
(第3実施形態)
次に、図3を参照して、本発明の光ファイバケーブルに係る第3実施形態について説明する。図3は本発明に係る第3実施形態の光ファイバケーブルの一部破断外観斜視図である。
【0032】
図3に示すように、本発明の第3実施形態である光ファイバケーブル40は、光ファイバ収容溝18内に光ファイバ12を収容しているSZスロット11及び粗巻き紐14上に、横巻きの開き巻きで中間層41が巻回されている。
【0033】
この場合、粗巻き紐14は、シース16が押出し成形される際のシース材の温度よりも融点が低い材料を素材として成形されている。
【0034】
中間層41は、例えば20mm程度の幅寸法で、0.3mmの厚さ寸法を有し、光ファイバ12が収容された光ファイバ収容溝18の開放側を覆うように、例えば2〜3mmの開き幅寸法で巻回されている。
【0035】
中間層41は、雰囲気温度25℃中で、115℃のヒータ等の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下に設定されている。
【0036】
光ファイバケーブル40は、中間層41が横巻きの開き巻きでSZスロット11及び粗巻き紐14上に巻回されているため、中間層41の間の露出部42から粗巻き紐14の一部が露出している。そして、この中間層41の上にシース16が被覆されることで、高温で押出されるシース材が露出部42から露出している粗巻き紐14に直接接触して、露出部分の粗巻き紐14を溶融させる。これにより、解体作業時にシース16を剥した際に、シース16に融着されている粗巻き紐14の露出部分が引っ張られて切断されることになる。
【0037】
第3実施形態の光ファイバケーブル40によれば、融点が170℃以下の熱可塑性樹脂により成形されており、スロット上に巻回される粗巻き紐14は、シース16の押出し成形時に溶け易い。しかし、粗巻き紐14上に横巻きの開き巻きで巻回される中間層41が、雰囲気温度25℃中で、115℃の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下である。このため、中間層41の間から露出している粗巻き紐14は、シース16の成形時に溶融されてシース16に溶着されるが、中間層41に覆われている粗巻き紐14は、シース16の成形時の熱で溶融されることはない。これにより、シース16の被覆時に中間層41下の粗巻き紐14を溶かさないようにして、光ファイバケーブル40の品質向上を図ることができる。また、解体作業時に、シース16を切断・除去した際に、中間層41の間から露出している粗巻き紐14が、シース16とともに切断されることで、解体性の向上を図ることができる。
【0038】
(実施例)
次に、本発明に係る光ファイバケーブルの作用効果を確認するために行った実施例について説明する。
【0039】
(遮熱性測定)
遮熱性測定には、ヒータが埋め込まれていて表面温度が一様に保たれる50cm×50cmの鉄板を115℃に加温し、温度が安定したことを確認した後に、30mm×30mmに切った中間層形成用シート材を載せ、その上から温度計で5秒ごとの温度を測定した。また、中間層として、単位面積当たりの質量を、80g/m,200g/m,60g/mの3種類を用意した。
【0040】
(第1遮熱性測定)
先ず、第1実施形態に示した中間層を用いて2種類の実施例サンプルを作成し、1種類の比較例サンプルと比較して、シース成形時における中間層下の粗巻き紐の溶け状態を調べた。
【0041】
【表1】

【0042】
(第2遮熱性測定)
次に、第2実施形態に示した中間層を用いて2種類の実施例サンプルを作成し、1種類の比較例サンプルと比較して、シース成形時における中間層下の粗巻き紐の溶け状態を調べた。
【0043】
【表2】

【0044】
(第3遮熱性測定)
次に、第3実施形態に示した中間層を用いて4種類の実施例サンプルを作成し、3種類の比較例サンプルと比較して、シース成形時における中間層下の粗巻き紐の溶け状態を調べた。
【0045】
【表3】

【0046】
(総合遮熱性測定)
次に、単位面積当たりの質量を、80g/m,100g/m,60g/mの3種類とした中間層における試験前からの温度上昇を調べた。
【0047】
【表4】

【0048】
表1、表2、表3及び表4により明らかなように、比較例と比べて、各実施形態に相当する実施例1〜4は、中間層が、雰囲気温度25℃中で、115℃の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下であるため、中間層に覆われている粗巻き紐が、シースの成形時の熱で溶融されていないことがわかる。
【0049】
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0050】
例えば、光ファイバは、光ファイバテープ心線等、伝送条件に応じて適宜選択されるのが好ましい。また、光ファイバ収容溝の数は、図示した6個に限定されることはなく、伝送容量に応じて複数個選ばれるのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光ファイバケーブルの一部破断外観斜視図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る光ファイバケーブルの一部破断外観斜視図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る光ファイバケーブルの一部破断外観斜視図である。
【図4】従来の光ファイバケーブルの概観図である。
【符号の説明】
【0052】
10,30,40 光ファイバケーブル
11 SZスロット
12 光ファイバ
13 テンションメンバ
14 粗巻き紐
15、31,41 中間層
16 シース
18 光ファイバ収容溝
32 押え巻き紐
42 露出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光ファイバと、該光ファイバを収容する光ファイバ収容溝を有するスロットと、融点が170℃以下の熱可塑性樹脂により成形され、前記スロット上に巻回される粗巻き紐と、該粗巻き紐上に重ね巻きされる中間層と、前記粗巻き紐及び前記中間層上に成形されるシースと、を備えた光ファイバケーブルであって、
前記中間層は、雰囲気温度25℃で115℃の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下であり、
前記粗巻き紐は、前記シースの成形時の熱で溶融されないことを特徴とする光ファイバケーブル。
【請求項2】
複数の光ファイバと、該光ファイバを収容する光ファイバ収容溝を有するスロットと、 融点が170℃以下の熱可塑性樹脂により成形され、前記スロット上に巻回される粗巻き紐と、該粗巻き紐上に間隔をあけて開き巻きされる中間層と、前記粗巻き紐及び前記中間層上に成形されるシースと、を備えた光ファイバケーブルであって、
前記中間層は、雰囲気温度25℃で115℃の加熱手段上に載置した後、5秒後の温度上昇が32℃以下であり、
前記粗巻き紐の前記中間層から露出した部分は、前記シースに溶着されることを特徴とする光ファイバケーブル。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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