説明

光ファイバー接続装置

【課題】小型でありながら優れた作業性を備えた、光ファイバー接続装置を提供する。
【解決手段】外部から光ファイバー20を引き込む引込部21と、この引込部21により引き込んだ光ファイバー20を分岐して複数の分岐光ファイバーとする分岐部と、分岐光ファイバーの各々に接続可能な複数の接続部30を直線状に配置してなる複数の接続部ユニット12と、接続部ユニット12の各々を接続部30の配列方向に沿って、正逆方向に回動可能に支持する軸13と、を備えた光ファイバー接続装置10である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば光ファイバーを分岐し、他の光ファイバーに接続可能な光ファイバー接続装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、光ファイバーによる情報通信は高い伝送能力を有し、ギガビット(Gbps)レベルの高速通信まで対応できることや、銅線と比べて漏話や他の機器への影響が少ないことから次世代の有力な通信手段とされている。例えば大規模マンション棟等に光ファイバーを導入する際、MDF(主配線盤)内に設置される光ファイバー接続装置によって光ファイバーを複数に分岐し、各部屋に光ファイバーを分配している。このような光ファイバーを複数に分岐する技術は従来から知られている(例えば、特許文献1、2参照)。一般に、メンテナンス上の理由から光ファイバー接続装置と各部屋に分配される光ファイバーケーブルとは着脱可能に接続されている。
【特許文献1】特表2006−520930号公報
【特許文献2】特開2007−52189号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記MDF内には映像設備、及び電話設備等が設置されている。そのため、上述のような光ファイバー接続装置は、その設置スペースが制限されてしまう問題がある。そこで、光ファイバー接続装置の上記ケーブルの接続部を互いに近接させることで装置の小型化を図ることも考えられるが、このようにケーブルの接続部が近接してしまうと、多数のケーブルが近接することでケーブルを着脱する際の作業スペースが狭まって作業効率を大きく低下させてしまう可能性がある。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、小型でありながら優れた作業性を備えた、光ファイバー接続装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の光ファイバー接続装置は、外部から光ファイバーを引き込む引込部と、該引込部により引き込んだ前記光ファイバーを分岐して複数の分岐光ファイバーとする分岐部と、前記分岐光ファイバーの各々に接続可能な複数の接続部を直線状に配置してなる複数の接続部ユニットと、前記接続部ユニットの各々を前記接続部の配列方向に沿って、正逆方向に回動可能に支持する軸と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明の光ファイバー接続装置は、前記軸は隣接して配置される前記接続部ユニット同士を接触させた状態で支持することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の光ファイバー接続装置は、前記分岐光ファイバーは、前記接続部ユニットが可動する正方向と反対の逆方向に巻回されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の光ファイバー接続装置は、前記分岐光ファイバーは、前記軸の外周に沿って巻回されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の光ファイバー接続装置は、前記接続部の平面形状が略矩形形状であり、前記接続部ユニットにおいては前記複数の接続部が長辺の延在方向を一致させるように配置されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の光ファイバー接続装置は、前記接続部の平面形状が略矩形形状であり、前記接続部ユニットにおいては前記複数の接続部が短辺の延在方向を一致させるように配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の光ファイバー接続装置によれば、複数の接続部がユニット化されて凝縮した構造となるので装置の小型化を実現できる。また、所望の接続部ユニットのみを正方向に回動させることで凝縮して配置されている状態から所望の接続部を離間し、これにより例えば光ファイバーケーブルの着脱を行う際に十分な作業スペースを確保することができる。したがって、限られた設置スペースに良好に設置でき、しかもケーブルの着脱において良好な作業性を得る事ができる。
【0012】
また、本発明の構成によれば、隣接するユニット同士が近接して配置されるので、光ファイバー接続装置をより小型化できる。
【0013】
また、本発明の構成によれば、接続部ユニットを正方向、すなわち光ファイバーケーブルの着脱時における待機位置に可動したとき、分岐光ファイバーは巻回状態が緩むようになる。よって、接続部ユニットを正方向に回動させる際に、分岐光ファイバーに負荷が加わるのを防止できる。
【0014】
また、本発明の構成によれば、軸の外周に沿って分岐光ファイバーが巻回されるので、接続部ユニットの回動動作時に分岐光ファイバーに加わる負荷をより低減できる。
【0015】
また、本発明の構成によれば、光ファイバー接続装置の設置スペースに対応する投影面積を小さくすることができる。すなわち、より狭いスペースに設置可能な光ファイバー接続装置を提供できる。
【0016】
また、本発明の構成によれば、光ファイバー接続装置の高さを抑えることができる。例えば、設置スペースに開閉カバーなどが設けられており、設置領域の高さが制限されるような場合において本発明は特に有効なものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態に係る光ファイバー接続装置は、マンション棟等のMDF(主配電盤)内に設置されることで、外部から導入された光ファイバーを分岐して各部屋に分配する際に用いられるものである。
【0018】
(第1実施形態)
図1は本発明の光ファイバー接続装置を使用するためのMDFの概略構成を示す図である。また、図2は本実施形態に係る光ファイバー接続装置の概略構成を示す図である。また、図3は図2のA−A線矢視による光ファイバー接続装置の断面構成を示す図である。なお、図2中においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ説明する。
【0019】
図1に示されるように、MDF1は、映像用設備2と、電話用設備3と、が設置用木板1aに取付けられることで構成されている。また、MDF1内には、映像用設備2及び電話用設備3に接続されるケーブル4が引きまわれており、本実施形態に係る光ファイバー接続装置を設置するためのスペースPが確保されている。このようにMDF1内は上記映像用設備2、電話用設備3、及びケーブル4が混在しているため、上記スペースPの大きさが限られている。
【0020】
図2に示されるように、光ファイバー接続装置10は、筐体部11と、複数(本実施形態では8個)の接続部ユニット12と、この接続部ユニット12を回動可能に支持する支持軸13と、を備えている。具体的には、筐体部11には外部から光心線(光ファイバー)20を引き込む引込部21が固定されている。この引込部21には上記光心線20を引き込むための引込口22が形成されている。また、この引込部21には上記支持軸13の一端側が固定されている。なお、引込部21は外形寸法が接続部ユニットとほぼ同じ大きさに設定されている。
【0021】
筐体部11は、土台部11Aと、この土台部11Aの一端部から略垂直に立ち上がる側板部11Bとを備えている。側板部11B内には後述するように上記引込口22を介して引き込んだ光心線20を分岐するためのスプリッタ(分岐部)Sが設けられている(図3参照)。なお、光ファイバー接続装置10は、上記土台部11Aの下面側が上記設置用木板1aに固定されることで上記MDF1内に設置されるようになっている。
【0022】
スプリッタSは、引き込んだ一の光心線20を複数(本実施形態では、例えば32個)に分岐することで32本の分岐光心線20aを構成している。これら分岐光心線20aは、各接続部ユニット12に4本ずつ分配される。
【0023】
各接続部ユニット12は、分岐光心線20aの各々に接続される接続部30を複数備えている。本実施形態においては、各接続部ユニット12は接続部30をそれぞれ4個ずつ備えている。複数の接続部30はいずれも同一形状のものであり、平面視した状態(光ファイバーケーブルが接続される側から視た状態)で略矩形形状となっている。すなわち、接続部30は、その平面形状が長方形となっている。各接続部ユニット12においては複数の接続部30が長辺の延在方向を一致させるように直線状に配置されている。
【0024】
また、上記支持軸13は、複数の接続部ユニット12をそれぞれの幅方向(図2中、X軸方向)に貫通しており、これにより複数の接続部ユニット12は支持軸13を介して接続部30の配列方向に沿って(図2中、YZ平面内において)正逆方向に回転可能となっている。なお、各接続部ユニット12は支持軸13に対してそれぞれ独立に回動可能となっている。ここで、接続部ユニット12の回動方向における正逆とは以下の意味である。正方向とは、初期状態(図2に示される状態)から接続部30に接続される光ファイバーケーブル(図2においては図示を省略している)を着脱する作業時に接続部ユニット12が回動する方向(図2中の矢印Aで示される方向)を意味する。また、逆方向とは、上記光ファイバーケーブルの着脱作業の終了した後、接続部ユニット12を初期状態に戻すために接続部ユニット12が回動する方向(図2中の矢印Bで示される方向)を意味する。
【0025】
本実施形態に係る光ファイバー接続装置10は、上述のように各接続部ユニット12において接続部30が長辺の延在方向を一致させるように配置されるため、各接続部ユニット12の横幅(図2中、X方向の長さ)が小型化される。
【0026】
さらに、上記支持軸13は、図2に示されるように隣接して配置される接続部ユニット12同士を接触させた状態で支持している。すなわち、複数の接続部ユニット12は、それぞれの端面が接触して近接した状態となっている。これにより、光ファイバー接続装置10は、幅(図2中、X軸方向)の寸法が小さくなって、設置スペースに対応する投影面積(図2中Z軸方向からの投影面積)を小さくすることができる。したがって、光ファイバー接続装置10は、図1に示したようなMDF内の限られたスペースPに良好に設置することが可能となる。
【0027】
続いて、図3を参照しつつ、接続部ユニット12の構成について詳述する。なお、本実施形態では、8個の接続部ユニット12を備えているが、これらはいずれも同一の構成であるため、以下では一つの接続部ユニット12を例に挙げてその構成について説明する。
【0028】
接続部ユニット12は、図3に示されるようにケース本体12aを有し、ケース本体12aの一端面に接続部30が取付けられている。ケース本体12a内には、スプリッタSによって分岐された分岐光心線20aが4本ずつ引き込まれており、分岐光心線20aの各々が接続部30に接続されている。よって、コネクタを介して接続部30に光ファイバーケーブルK(以下、ケーブルKと称す)を装着することで分岐光心線20aの光信号を取り出すことができる。なお、ケース本体12aは回動時に筐体部11に接触しないように側板部11Bに対向する上端辺及び下端辺を含む角部に面取り加工が施されている。
【0029】
分岐光心線20aはケース本体12a内で巻回された状態に収容されている。本実施形態では、巻回の巻き半径を例えば15mmに設定し、これにより曲げによる負荷を分岐光心線20aに生じさせることなく接続部ユニット12の奥行き(図2中Y軸方向の寸法)を小さくしている。
【0030】
また、分岐光心線20aにおける巻回方向は、接続部ユニット12が可動する正方向(図2中、矢印Aで示される方向)と反対の逆方向とされている。すなわち、分岐光心線20aは、接続部ユニット12が正方向に可動した際に巻回状態が緩むようになっている。このような構成により、接続部ユニット12の回動時に、分岐光心線20aに負荷が加わるのを防止している。
【0031】
続いて、光ファイバー接続装置10の動作について説明する。図4は光ファイバー接続装置10の動作を説明するための図であり、図5は図4におけるB−B線矢視による断面図である。なお、図4においてはケーブルKの図示を省略している。
【0032】
光ファイバー接続装置10は、上述のように接続部30にケーブルKが接続される。このとき、所定の接続部30を含む接続部ユニット12を正方向に可動させる。そして、図4に示されるように、接続部ユニット12は上方に可動することで幅方向(図4中、X軸方向)において良好な作業スペース50が確保される。
【0033】
接続部ユニット12の回動に伴って、ケース本体12a内において分岐光心線20aの向きが変化する。本実施形態では上述のように接続部ユニット12が正方向に可動した際に、分岐光心線20aの巻回状態が緩むように構成されているため、図5に示されるように分岐光心線20aは巻半径が大きくなる(緩む)。よって、接続部ユニット12の回動時に、分岐光心線20aに引張応力や曲げ応力等の負荷が加わるのを防止できる。さらに、ケーブル着脱作業時は、必要な接続部ユニット12のみが回動する構造であるため、他の分岐光心線20aに対する負荷を低減することができる。したがって、分岐光心線20aの耐久性を向上させ、長期に亘って信頼性の高い光ファイバー接続を実現できる。
【0034】
また、図5に示すように、本実施形態においては、少なくとも配列方向の最下端に位置する接続部30aに対応するケーブルKの着脱時における作業スペースが確保できる位置に接続部ユニット12の可動範囲を設定している。これにより、接続部ユニット12の全ての接続部30において良好な作業スペースを確保することができる。
【0035】
以上のように、接続部ユニット12の所定の接続部30に対してケーブルKを容易に装着することができる。ケーブルKを装着した後、接続部ユニット12を逆方向に可動させる。これにより接続部ユニット12が所定の位置に収容される。
【0036】
なお、接続部30に既に接続されたケーブルKを取り外す場合においても、同様に接続部ユニット12を正方向に可動させることで十分なスペースを確保した上で作業を良好に行うことができる。
【0037】
このように本実施形態に係る光ファイバー接続装置10によれば、上述のように複数の接続部30がユニット化されて凝縮した構成となるので小型化を実現できる。しかもこのように小型化を実現した場合であっても、所望の接続部ユニット12のみを正方向に回動させることで、接続部30に対するケーブルの着脱を行う十分なスペースを確保することができる。したがって、上述したように設置用のスペースPが限られるMDF1内に良好に設置することができ、しかもケーブルの着脱時において良好な作業性を得る事ができる。
【0038】
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係る構成について説明する。図6は本実施形態に係る光ファイバー接続装置を使用するためのMDFボックスの概略構成を示す分解斜視図である。また、図7は本実施形態に係る光ファイバー接続装置の概略構成を示す図である。また、図8は図7のA−A線矢視による光ファイバー接続装置の断面構成を示す図である。図7中においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ説明する。なお、本実施形態においても、上記第1実施形態と同一の構成及び同一の部材に対しては、同一の符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。また、本実施形態の光ファイバー接続装置の動作についても上記実施形態と同様であることからその説明については省略する。
【0039】
図6に示されるように、MDFボックス101は、映像用設備、電話用設備、及び光ファイバー接続装置を設置するための設置用木板102と、設置用木板102を囲んだ状態に収容する本体部103と、本体部103に取付けられる開閉扉104と、を備えている。MDFボックス101においては、光ファイバー接続装置を設置するためのスペースの大きさに加え、開閉扉104との接触を防止する必要上、高さ(厚み)にも制約が生じている。
【0040】
本実施形態においては、上記第1実施形態とは異なり、筐体部11の土台部11A内にスプリッタ(分岐部)Sが設けられている(図8参照)。本実施形態においてもスプリッタSは、光心線20を32本の分岐光心線20aに分岐する。これにより、各接続部ユニット12に分岐光心線20aが4本ずつ分配されている。
【0041】
本実施形態では、接続部ユニット12において複数の接続部30が短辺の延在方向を一致させるように配置されている。そして、複数の接続部ユニット12は支持軸13を介して接続部30の配列方向に沿って正逆方向に回転可能とされている。
【0042】
本実施形態に係る光ファイバー接続装置100は、上述のように各接続部ユニット12において接続部30が短辺の延在方向を一致させるように配置されるため、各接続部ユニット12の高さ(図7中、Z軸方向の長さ)が抑えられている。
【0043】
また、上記支持軸13は、隣接して配置される接続部ユニット12同士を接触させた状態で支持している。これにより、光ファイバー接続装置100は、設置スペースに対応する投影面積(図7中Z軸方向からの投影面積)を従来の構成に比べて抑えている。さらに、上記第1実施形態に比べ、高さ方向(図7中、Z軸方向)の寸法を抑えることで、開閉扉104に接触することなく、MDFボックス101内に良好に設置することができる。
【0044】
本実施形態においても、分岐光心線20aは、接続部ユニット12が正方向に可動した際に巻回状態が緩む方向に巻回されており、接続部ユニット12の回動時に、分岐光心線20aに負荷が加わることが防止されている。
【0045】
以上述べたように本実施形態によれば、光ファイバー接続装置100の厚みが抑えられたものとなるので、開閉扉104が設けられることで設置領域の高さが制限されるようなMDFボックス101内においても良好に設置できる。また、上記実施形態と同様、ケーブルKの着脱時において良好な作業性を得ることができる。
【0046】
以上、光ファイバー接続装置に関する一実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
上述の実施形態において接続部ユニット12を回動可能に支持する支持軸13を設置する位置は上記実施形態に限定されることはない。
【0047】
例えば、上記第1実施形態に係る光ファイバー接続装置10において、図9に示されるように、分岐光心線20aを支持軸13の外周に沿って巻回するようにしてもよい。このようにすれば、分岐光心線20aの巻回軸と支持軸13との中心軸とが略一致するため、接続部ユニット12の可動動作時に分岐光心線20aに加わる負荷を上記第1実施形態に比べて低減することができる。なお、図9においては上記第1実施形態の光ファイバー接続装置10を例示しているが、上記第2実施形態の光ファイバー接続装置100において分岐光心線20aを支持軸13の外周に沿って巻回するようにしてもよい。
【0048】
また、上記実施形態においては接続部ユニット12に接続部30を4個ずつ設ける構成としたが本発明はこれに限定されることはない。また、上記実施形態においては、一の光心線20を32個の分岐光心線20aとする構成としたが、多芯の光ファイバーを引き込み、それぞれの光心線をスプリッタによって分岐し、各接続部に接続させる構成にも本発明は適用可能である。
【0049】
また、上記実施形態において接続部ユニット12を回動させた際、所定の位置で接続部ユニット12の動きを固定するロック機構を設けるようにしてもよい。これにより、接続部30に対するケーブルの着脱作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】MDFの概略構成を示す図である。
【図2】光ファイバー接続装置の概略構成を示す図である。
【図3】図2のA−A線矢視による断面構成を示す図である。
【図4】光ファイバー接続装置の動作を説明するための図である。
【図5】図4におけるB−B線矢視による断面図である。
【図6】第2実施形態に係るMDFの概略構成を示す図である。
【図7】第2実施形態に係る光ファイバー接続装置の概略構成を示す図である。
【図8】図7のA−A線矢視による光ファイバー接続装置の断面構成図である。
【図9】支持軸の配置位置の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
10…光ファイバー接続装置、12…接続部ユニット、13…支持軸、20…光心線(光ファイバー)、20a…分岐光心線(分岐光ファイバー)、21…引き込み部、30…接続部、100…光ファイバー接続装置、S…スプリッタ(分岐部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から光ファイバーを引き込む引込部と、
該引込部により引き込んだ前記光ファイバーを分岐して複数の分岐光ファイバーとする分岐部と、
前記分岐光ファイバーの各々に接続可能な複数の接続部を直線状に配置してなる複数の接続部ユニットと、
前記接続部ユニットの各々を前記接続部の配列方向に沿って、正逆方向に回動可能に支持する軸と、を備えることを特徴とする光ファイバー接続装置。
【請求項2】
前記軸は、隣接して配置される前記接続部ユニット同士を接触させた状態で支持することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバー接続装置。
【請求項3】
前記分岐光ファイバーは、前記接続部ユニットが可動する正方向と反対の逆方向に巻回されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバー接続装置。
【請求項4】
前記分岐光ファイバーは、前記軸の外周に沿って巻回されていることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバー接続装置。
【請求項5】
前記接続部の平面形状が略矩形形状であり、前記接続部ユニットにおいては前記複数の接続部が長辺の延在方向を一致させるように配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ファイバー接続装置。
【請求項6】
前記接続部の平面形状が略矩形形状であり、前記接続部ユニットにおいては前記複数の接続部が短辺の延在方向を一致させるように配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ファイバー接続装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−91938(P2010−91938A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−263977(P2008−263977)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【出願人】(399040405)東日本電信電話株式会社 (286)
【Fターム(参考)】