説明

光ファイバ二酸化炭素純度センサ・パッケージ及びシステム

【課題】光ファイバによる二酸化炭素(CO2)の純度を測定する方法において、CO2ガスの温度、圧力、及び密度のばらつきによる光吸収のばらつきを抑えて基準値ドリフト及び精度低下を防ぐ。
【解決手段】二酸化炭素(CO2)純度センサ・パッケージ(80)が、ファイバ・コア(82)と、ファイバ・コア(82)の内部の周期的屈折率変調型ファイバ格子構造(86)と、ファイバ・クラッド(90)とを含んでいる。熱伝導性感知層(92)が周期的屈折率変調型ファイバ格子構造(86)を包囲するファイバ・クラッド(90)の部分の周りに配置されている。ガス室(94)が、熱伝導性感知層(92)付きファイバ・クラッド(90)を封入している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的には、二酸化炭素純度検出に関し、さらに具体的には、光ファイバ二酸化炭素純度センサ及びパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な可燃性ガス及び有毒ガスの検出及び測定は広範な産業において重要な機能である。例えば、二酸化炭素(CO2)純度検出及び測定はしばしば、需要制御式換気、輸送、炭素回収、食品加工工業、精油工業及び化学工業、並びにシステム保守のような分野において望まれ又は求められる機能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6989246号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
CO2純度検出は長年研究されており、電気式センサ、光学式センサ、及び電気化学式センサに基づく多くの種類のセンシング実施形態が市場に導入されている。既存のCO2純度監視機器は典型的には、熱伝導度検出(TCD)又は非分散型赤外(NDIR)光学式検出方法に基づく。TCDは非特異的で非破壊的な特性を有する汎用のガス分析方法であるが、熱ドリフトの問題のため、正確なCO2ガス純度解析のための高分解能を提供しない。同様に、NDIR光学式検出は、CO2が他の炭化水素ガスと混合されているときにCO2の純度を測定する場合に制限を有する。CO2純度を監視する他の方法としては、ガス密度による測定及びガス差圧による測定の利用が挙げられる。染料を埋め込んだ高分子薄膜材料を裸のファイバ先端と一体化したものに基づく蛍光検出は、流媒体におけるCO2ガス純度を監視するもう一つの光学式方法である。しかしながら、これらの方法は、CO2ガスの温度、圧力、及び密度のばらつきによる光吸収のばらつきを蒙り易く、またこれにより基準値ドリフト及び精度低下を生ずる。
【0005】
従って、上述の問題の1又は複数に対処する改良型二酸化炭素純度測定センサ及びシステムが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、ファイバ・コアと、ファイバ・クラッドと、ファイバ・コアの内部の周期的屈折率変調型ファイバ格子構造とを含む二酸化炭素(CO2)純度センサ・パッケージが提供される。このセンサ・パッケージはさらに、周期的屈折率変調型ファイバ格子構造を包囲するファイバ・クラッドの部分の周りに配置される熱伝導性感知層と、ナノ構造の熱伝導性感知層付きファイバ・クラッドを封入するガス室とを含んでいる。
【0007】
本発明のもう一つの実施形態によれば、光ファイバ・ケーブルを通じて光信号を与える光源と、光信号を受け取るCO2純度センサとを含む二酸化炭素(CO2)純度を測定するシステムが提供される。CO2純度センサは、周期的屈折率変調型ファイバ格子構造を、ファイバ・クラッド構造と一体化された熱伝導性感知層と共に含んでいる。このシステムはさらに、CO2純度センサを等温状態に保つ断熱円筒形ガス室と、CO2純度センサから反射した光信号を受け取る光検出器と、光検出器に結合されて、反射した光信号を解析する処理回路を含んでいる。
【0008】
本発明のさらにもう一つの実施形態によれば、多点二酸化炭素(CO2)純度を測定するシステムが提供される。このシステムは、光信号を光スプリッタを通じて複数のCO2センサ・パッケージに与える光源と、これら複数のCO2純度センサ・パッケージから反射した光信号を受け取る光検出器アレイと、光検出器アレイに結合されており、反射した光信号を解析する処理回路とを含んでいる。CO2純度センサ・パッケージは、ファイバ・コアの内部の周期的屈折率変調型ファイバ・ブラッグ格子構造と、ファイバ・クラッド構造と一体化された熱伝導性感知層とを含んでいる。CO2純度センサ・パッケージはさらに、ファイバ・コアの内部に設けられて、基準温度及び基準温度の変化を感知するアポダイゼーション付きファイバ・ブラッグ格子と、当該CO2純度センサ・パッケージを等温状態に保つ断熱円筒形ガス室とを含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のこれらの特徴、観点及び利点、並びに他の特徴、観点及び利点は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むとさらに十分に理解されよう。図面全体にわたり、類似の参照符号は類似の部材を表わす。
【図1】本発明の一実施形態によるファイバ二酸化炭素(CO2)ガス純度センサ・パッケージを含むCO2ガス純度感知システムの概略図である。
【図2】本発明の一実施形態による多数のファイバ二酸化炭素(CO2)ガス純度センサ・パッケージを含むCO2ガス純度感知システムの概略図である。
【図3】本発明の一実施形態によるファイバCO2ガス純度センサ・パッケージの概略図である。
【図4】本発明の一実施形態によるガス検出のためのファイバCO2ガス感知(FGS)アレイ・パッケージの概略図である。
【図5】本発明の一実施形態による温度の関数としてのFGSの波長シフトのグラフ図である。
【図6】本発明の一実施形態による波長シフトの変化のグラフ図である。
【図7】空気及びCO2ガスの交番型サイクル測定についての二つのファイバCO2ガス純度センサ応答のグラフ図である。
【図8】本発明の一実施形態による空気を混合したCO2ガスに対するファイバCO2ガス純度センサ応答のグラフ図である。
【図9】本発明の一実施形態によるN2を混合したCO2ガスによる3個のファイバCO2ガス純度センサからのCO2ガス検出感度のグラフ図である。
【図10】本発明の一実施形態によるファイバ・ガス純度センサのCO2の検出能のグラフ図である。
【図11】空気との混合ガスとして30%〜70%にわたるCO2ガス濃度とした場合のファイバCO2ガス純度センサ応答のグラフ図である。
【図12】空気を混合したCO2ガスにおけるファイバCO2ガス・センサ応答の反復性のグラフ図である。
【図13】ガス流量の関数としてのファイバCO2ガス純度センサの振幅応答のグラフ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の様々な実施形態の要素を提示するときに、単数不定冠詞、定冠詞、「該」、「前記」等の用語は、当該要素の1又は複数が存在することを意味するものとする。また「備えている」、「含んでいる」及び「有している」等の用語は内包的であるものとし、また所載の要素以外に付加的な要素が存在し得ることを意味するものとする。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態によるファイバ二酸化炭素(CO2)ガス純度センサ・パッケージを含むCO2ガス純度感知システム20の概略図である。一般的には、感知システム20は、波長可変広帯域光源のような光源22を含んでおり、光源22は光カプラ又は光サーキュレータ24と光学的に連絡している。光カプラ24は光源22から伝達された光を受け取って、光の一部を光ファイバ・ケーブル26を通じて伝達する。光ファイバ・ケーブル26を通過した光はファイバ・ガス・センサ又はファイバCO2ガス純度センサ30に入る。ファイバ・ガス・センサ30によって反射される光の一部は、光ファイバ・ケーブル36を通じて光検出器32によって受光される。光検出器32によって発生される変換後の光信号は、処理回路又はデータ取得ユニット38へ送信される。一実施形態では、無線インタフェイス40が電気信号をデータ取得ユニット38へ送信し、データ取得ユニット38は反射信号を用いてCO2ガスの純度を監視する。もう一つの実施形態では、イーサネット(商標)・ケーブルを用いて電気信号をデータ取得ユニット38へ送信し、データ取得ユニット38は送信された信号を用いて標本化源又は標的環境からのCO2純度を解析する。
【0012】
図2は、本発明の一実施形態による多数のファイバ二酸化炭素(CO2)ガス純度センサ・パッケージを含むCO2ガス純度感知システム50の概略図である。一般的には、感知システム50は波長可変広帯域光源のような光源52を含んでおり、光源52は1×2光スプリッタ54と光学的に連絡している。光スプリッタ54は光信号を1×N光スプリッタ56へ送信し、次いで1×N光スプリッタ56は光を複数の光ファイバ・ケーブル58に通過させて、ファイバ・ガス・センサ(FGS)60のアレイに入力する。ファイバ・ガス・センサ60によって反射される光信号は光検出器アレイ62によって受信される。一実施形態では、波長多重化方法が用いられる。次いで、光検出器アレイ62からの光信号が処理回路又はデータ取得ユニット66へ送信されて、CO2ガスの純度を監視する。一実施形態では、無線インタフェイス64が電気信号をデータ取得ユニット66へ送信する。一実施形態では、ファイバCO2ガス純度センサ・パッケージはCO2純度検出のための装置の内部に設置される。複数のファイバCO2ガス純度センサを同時多点CO2純度検出のために多数の位置に設置することもできる。
【0013】
図3は、本発明の一実施形態によるファイバCO2ガス純度センサ・パッケージ80を示す。センサ・パッケージ80は、ファイバ格子86、88と、熱安定器100と、ガス室94と、長手軸84に沿って延在する中心ファイバ・コア82とを含んでいる。一実施形態では、中心ファイバ・コア82は、二酸化ゲルマニウム(GeO2)又はフッ素(F)を同時に混入させたシリカを含んでなり、径は約5ミクロン〜約9ミクロンにわたる。ファイバ・コア82は、異なる振幅変調プロファイルを有する二つの屈折率周期的変調型格子86、88を含み得る。一実施形態では、周期的変調型格子は、例えばアポダイゼーション付き変調、ブレーズ型変調、又はブレーズ及びアポダイゼーション付き変調を含んで、導波モード場エネルギをファイバ・クラッド90に分配することによりクラッド・モードに対する導波コア・モード結合を増大させることができる。一実施形態では、格子長さは3ミリメートル〜25ミリメートルにわたり、格子形式はブラッグ格子を含む。
【0014】
一実施形態では、感知層92が、ファイバ・クラッド90の周囲で変調型ファイバ格子86の領域に形成されており、格子88は、ファイバ格子構造86に関して長手軸84に沿って一定の距離においてファイバ・コア82の内部にアポダイゼーション付きファイバ格子構造88を含んでいる。ファイバ格子構造88は、センサの基準温度、及び流入ガス温度変化による基準温度の変化を実時間で決定するために用いられ、これによりファイバ格子構造88を用いてガス・センサ基準値の変化を補正することができる。
【0015】
ファイバ・クラッド90はファイバ・コア82の周りで円周方向に配設されており、一実施形態では、外径が約125ミクロンの純シリカ又はフッ素混入シリカを含んでいる。一実施形態では、ファイバ・クラッド90は、ファイバ・コア82を通じた光伝播のための導波管として作用するように構成される。広帯域波長可変光源22(図1)又は52(図2)が、光ファイバ・ケーブルと光学的に連絡して配置されて、近赤外光を放出し、近赤外光はファイバ・コア82を通じて伝播する。
【0016】
ファイバ格子構造86は、一実施形態ではナノ構造薄膜を含む熱伝導性感知層92によって包囲されている。一実施形態では、熱伝導性感知層92は、マグネトロン・スパッタリング・フィルム成長法によってファイバ・ブラッグ格子クラッド90に配設される金属薄膜92を含んでいる。マグネトロン・スパッタリング・フィルム成長法の一実施形態では、基材温度又はファイバ・ブラッグ格子温度は周囲温度に近く、3.0×10-3トルの真空室が用いられる。熱伝導性感知層92は一実施形態では、サンドイッチ型三層構造を含んでおり、第一の層は30ナノメートル〜50ナノメートル厚みのチタン又はクロム系結合材を含み、中間層は100ナノメートル〜400ナノメートル厚みの熱伝導性材料(Cu、Au及びAl等)を含み、最上層はNi、Ti、Au、又はこれらの組み合わせを、感知材料を酸化、腐蝕及び浸蝕から保護する30ナノメートル〜50ナノメートル厚みのキャッピング層として含んでいる。一実施形態では、感知層92の厚みは50ナノメートル〜500ナノメートルにわたる。幾つかの実施形態では、熱伝導性非金属フィルムを感知層として用いてもよい。
【0017】
ガス室94はガス入口96及びガス出口98を含んでおり、ファイバ・センサの流入ガス流との相互作用を保つために用いられる。ガス室94は気密封止され、ファイバ・ガラス系断熱材によって保護されることができ、ファイバ格子構造86を熱的に高度にエネルギを受けた状態に保ちすなわち換言するとファイバ格子構造86の温度を高める。例えば、可能な最高流入ガス温度が100℃である場合には、ファイバ格子構造温度は100℃よりも高い温度まで高められる。一実施形態では、ファイバ格子構造温度は、流入ガス温度よりも少なくとも20℃高く保たれる。CO2ガスはガス入口96を通ってガス室94に入り、感知層92及びファイバ格子構造86と相互作用して、ガス出口98を介してガス室94から出る。入口及び出口が入口と出口の間に直接的なガス経路を設けないように選択されている実施形態では、真空室94を通る経路はジグザグ型ガス流経路106となる。CO2ガスとセンサ80との間の熱エネルギ転移によって、ファイバ・コア82を通る光信号の波長シフトが生ずる。熱エネルギ転移はCO2ガスの熱容量及び比熱の性質に依存するので、波長シフトは、混合ガスでの実測CO2ガス濃度又はCO2純度に相関付けられ得る。また、ファイバCO2ガス・センサ応答速度は感知層92の熱伝導度特性に依存することも特記しておく。
【0018】
一実施形態では、三方切替弁(図示されていない)をガス入口96に設けて、試験ガス又は混合CO2ガスがガス室94に注入される前にガス室94の内部で参照ガスを循環させて、ジグザグ型ガス流経路106によってCO2純度感度を識別することができる。熱安定器100がガス室94及びガス入口96に配設されて、温度を安定化させることができる。換言すると、熱安定器100は、センサを周囲温度変化から遮蔽してセンサ・パッケージを等温状態に保つために設けられる。熱安定器は一実施形態では、ガス・センサ・パッケージの熱ゆらぎを0.1℃未満に保つ。熱安定器は、加熱テープ、又は加熱パッド、又は加熱ワイヤを温度制御器(図示されていない)及び熱電対(図示されていない)と組み合わせて含んでいてよく、ガス室を一定の温度に保つことができる。さらに、弁102を設けてガスの流れを制御し、また流量計104を設けてガス流の量を測定することができる。
【0019】
ファイバ格子構造86は、CO2ガスの比熱の比が小さく(1.294)、比熱容量が小さく(0.84kJ/kg・K)、融解熱(196.1kJ/kg)及び蒸発熱(571kJ/kg)が高いという特性のため、CO2ガス濃度及び組成を測定する感熱センサとして作用設定(functionalize)される。表1は、幾つかのガスの幾つかの物理的特性及び化学的特性を示す。表1から、CO2ガスは他のガスよりも分子量が高いことが分かる。加えて、CO2ガスの蒸発熱も高いが、熱伝導度は比較的小さい。従って、CO2ガスがファイバ格子構造と相互作用するときに、感知層を一体化させたファイバ格子構造は熱エネルギを失ってCO2ガス流に与える。このように、ファイバ格子構造の波長シフトはガス流によって変調される。温度エネルギ又は熱エネルギがファイバ格子構造86からCO2ガスへ引き出され又は転移されると、ファイバ格子の熱エネルギ又は温度が下降する一方、熱エネルギがファイバ格子構造86の周囲に加えられると、ファイバ格子の熱エネルギ又は温度が上昇する。このように、ファイバCO2ガス・センサ80が安定な動作条件に保たれる場合には、あらゆる温度変化がファイバ格子構造86の波長シフトを変調させる。一実施形態では、ファイバ格子構造86を流れるガス流のため熱エネルギ変化が生じ、ファイバ格子構造86とガス流との間ので熱エネルギ交換が生ずる。
(表1)
工業ガス 蒸発熱 熱伝導度 融解熱
(kJ/kg) (×10-3W/m・K) (kJ/kg)
2S 574 12.98 69.8
CO2 571 14.65 196.1
CH4 510 32.81 58.7
2 454 168.35 58.2
CO 215 23.03 27.9
2 213 24.24 13.9
2 200 24.00 25.7
空気 199 23.94 22.5
2 20 142.64 −−−
(表1続き)
工業ガス Cp Cv 比熱の比 比熱容量 分子量
(kJ/mol・K) (kJ/mol・K) (kJ/kg・K) (g/mol)
2S 0.034 −−− 1.00 34.08
CO2 0.037 0.028 1.294 0.84 44.01
CH4 0.035 0.027 1.305 2.18 16.04
2 0.029 0.021 1.384 14.38 2.02
CO 0.029 0.020 1.402 1.04 28.01
2 0.029 0.021 1.393 0.91 32.00
2 0.029 0.020 1.404 1.04 28.01
空気 0.029 0.02 1.403 1.00 28.95
2 0.020 0.012 1.664 5.00 4.00
周囲温度T0でのファイバ格子構造86の共振波長λB(T0)は次式によって与えられる。
【0020】
λB(T0)=2・n・Λ(T0) (1)
式中、nはファイバ・コアの実効屈折率を表わし、Λはファイバ格子構造変調の周期性である。さらに、温度Tでのファイバ格子構造86の波長応答Δλ(T)は次式によって与えられ得る。
【0021】
Δλ(T)=kT・(T−T0)+ke・ΔH (2)
式中、kTはファイバ格子温度応答係数であってkT≒(11±2)pm/℃として与えられ、ΔHはエンタルピー又はファイバ格子との全熱エネルギ交換であって、keを較正ファクタとする。一般的には、熱エネルギ交換はガス流温度の変化に比例し、次式によって与えられる。
【0022】
ΔH∝(T−T0) (3)
感知層92を加えると、ファイバ格子構造86の波長応答は次式によって与えられ得る。
【0023】
Δλ(T)=κ・(T−T0) (4)
式中、κは修正されたファイバCO2ガス純度センサ温度応答感度を表わす。
【0024】
感知層92は熱伝導性材料を含んでおり、実効熱転移媒体として作用して、CO2ガス熱交換過程によって誘発される周囲温度変化に対するファイバ・ブラッグ格子の感度を高めるために用いられる。感知層92の材料は、熱的特性及び特定の混合ガスと相互作用する方法に基づいて選択される。一般的には、ガス・センサは高速の応答時間を要求する。従って、数秒間でCO2ガスに応答する材料が感知層として有用である。一実施形態では、ファイバCO2ガス純度センサ80から良好な可測の応答を得るために、感知層92は、一定の温度環境において熱伝導度が高く質量密度が高い材料を含む。熱伝導度の高い感知層は、ファイバ・ブラッグ格子からガス流への高速の熱エネルギ交換を提供する。一実施形態では、伝導性感知層の熱伝導度は約71W/m・K〜約429W/m・Kにわたり得る。薄い感知層材料の例としては、アルミニウム、銅、ニッケル、コバルト、銀、金、パラジウム、及び白金が挙げられる。これらの実例はさらに、制御された多孔質構造又はナノ粒子形態を有するダイヤモンド、ダイヤモンド状炭素(DLC)、酸化インジウムスズ(ITO)を含む。典型的な厚みが数十ナノメートル数百ナノメートルである薄い感知層は、CO2ガス、及びCO2ガスの純度のばらつきが誘発する温度変化に対する有用な応答速度を与えることができる。
【0025】
ファイバCO2ガス純度センサ温度(TFGS)よりも低い温度(TGAS)の流入ガスがファイバCO2ガス純度センサ・パッケージ80に流入すると、熱エネルギを与えられているファイバ格子構造86は感知層92によって熱エネルギをガス流に放散させる。一実施形態では、熱安定器の温度を変調パラメータとして用いることができる。例えば、一実施形態では、CO2ガス流がファイバ・ガス・センサ・パッケージ室を通過するときに熱安定器で制御されるガス室温度は20℃〜50℃だけ下降し得る。さらにもう一つの実施形態では、CO2ガスの蒸発熱係数をもう一つの変調パラメータとして用いて、感知層において吸収されたCO2分子が如何に高速に蒸発し得るかを決定することができる。例えば、純粋なCO2ガスについては蒸発熱係数は571kJ/kgであり、空気については199kJ/kgであり、N2については200kJ/kgである。従って、様々な混合CO2ガスの純度が、一定のガス流量の下でファイバ・ガス・センサ信号の較正された振幅応答及び時間応答によって取得され得る。
【0026】
一実施形態では、熱エネルギ転移に対する高速応答のために、感知材料92はナノ多孔質構造を含み得る。ナノ多孔質構造は、熱エネルギをファイバ・センサから流動ガスへ転移させることにより、また反対に転移させることにより、混合ガス分子が当該構造に容易に拡散することを可能にし、また当該構造から容易に拡散することを可能にする。一実施形態では、感知材料92は、約20℃〜25℃という低いスパッタリング温度を用いることによりナノ多孔質形態を制御しつつファイバ・ブラッグ格子にスパッタリングされる。もう一つの実施形態では、熱エネルギ転移に対する高速応答のために、ガス流の流れ方向がファイバ・センサ軸と平行にならないようにガスの入口及び出口が横モード(lateral mode)に設計される。流れ方向が平行でないときには、ジグザグ型ガス流経路106が生じて、ファイバ・センサ表面を包囲する定常的なゼロ流量層を形成することなく、ガス流の直接的な熱エネルギ交換過程を可能にする。
【0027】
図4は、ガス検出のためのファイバ・ガス感知(FGS)アレイ・パッケージ120を示す。一実施形態では、ガス・センサは、異なる濃度範囲にある異なるCO2ガスに対して異なる感度を有し得る。もう一つの実施形態では、ファイバ・ガス・センサのアレイを用いて、見かけのガス異常事象を決定する。このように、多様な混合ガスでのCO2ガスの純度を決定すべきときにFGSアレイ・パッケージ120を用いることができる。各々のFGSアレイは、異なるCO2ガス検出感度に適合するように異なる感知層材料を有し得る。FGSアレイ・パッケージ120は、ファイバ格子構造122と、アポダイゼーション付きファイバ格子構造124とを有する複数のファイバ・ガス・センサ・アレイ121を含んでいる。図4に示す実施形態では、4個のファイバ格子構造アレイが用いられている。各々のアレイはファイバ・クラッド128のV字溝126の内部に配設されており、図3の層92のような熱伝導性感知層(図示されていない)と一体化されている。アレイの各々についての感知層は、特定のガス濃度範囲においてCO2純度を感知するために異なる感知材料によって作用設定されてよいし、特定のCO2ガス組成及び濃度を決定することが必要なときには同じ材料によって作用設定されてよい。例えば、アレイの一つを空気と低CO2濃度との混合物による混合ガスでのCO2純度を感知するために最適化することができ、もう一つのアレイを高CO2濃度との混合空気ガスでのCO2純度を感知するために最適化することができる。一実施形態では、アレイの全てのセンサを用いて、空気濃度がCO2ガス混合物において5%未満であるか否かを決定し、この濃度は水素冷却式発電機の保守工程のために重要なCO2内空気濃度である。
【0028】
図5は、本発明の一実施形態による温度の関数としてのFGSの波長シフトのプロット130を示す。プロット130は、ナノ多孔質銅(Cu)材質であって厚みが500nmの感知層によって作用設定されているファイバ・ガス・センサについてのものである。プロット130から、熱センサとして、デシベルミリワット(dBm)単位で測定される中心ピーク・パワーは、温度が周囲温度から90℃まで高まるにつれて上昇シフトを示すことが分かる。プロット130から、FGSピーク位置132は温度と共に変化し、従って温度に対する依存性を有することが分かる。次いで、この依存性を光信号の反射率に変換して用いて、混合ガスにおけるCO2の純度を測定する。
【0029】
図6は、℃単位の温度に関するナノメートル(nm)単位の波長シフトの変化のプロット140を示す。プロット140から、ファイバ・ガス・センサ波長シフトと外部温度との間に線形の関係が存在しており、感度は13.3pm/℃であって裸のFBGの温度感度(図示されていない)の11.5pm/℃よりも約15.6%高いことが分かる。感知層厚みが500ナノメートル未満の様々な感知材料について、感度は約(13.5±0.3)pm/℃である。
【0030】
図7は、CO2純度測定についてのファイバCO2ガス・センサ応答のプロット150を示す。プロット150は二つの応答を含んでいる。応答152は500nmのニッケルを感知層としたファイバCO2ガス・センサについてのものであり、もう一つの応答154は100nmのニッケルを感知層としたファイバCO2ガス・センサについてのものである。CO2純度が測定された装置は、i)CO2及びii)空気の二つのガスを交互に含んでおり、ガス室温度は125℃であった。ファイバ・ガス・センサのピーク波長は、CO2及び空気のサイクルと共に増減する。このように、CO2から空気までのガス流について、相対的に厚い感知層(500nm)を備えたセンサの応答は50pm〜250pmであり、相対的に薄い感知層(100nm)を備えたセンサの応答は50pm〜225pmである。さらに、両センサからの応答時間は近似的に同じであることも分かる。
【0031】
図8は、空気を混合したCO2ガスの全範囲の測定についてのファイバCO2ガス純度センサ応答のもう一つのプロット170を示す。このファイバ・ガス純度センサは、500nmのニッケル材料系感知層を有する。空気を混合したCO2ガスが測定される装置は、図示のように100%CO2から100%空気までで開始して、次いでCO2純度を95%から5%まで減少させた。プロットは、CO2純度を識別するために100%空気サイクルを間で用いたときのCO2に対するファイバCO2ガス・センサ感度を明らかに示している。CO2を希釈するために、乾燥空気を装置に導入した。プロットから分かるように、ファイバ・ガス・センサの出力光信号のピーク波長は、CO2純度の増減と共に増減する。一実施形態では、ファイバ・ガス・センサの試作品は、CO2純度変化に対する少なくとも5%の感度又は検出能を有する。
【0032】
図9は、N2を混合したCO2ガスによる3個のファイバCO2ガス純度センサからのCO2ガス検出感度のプロット180を示す。プロット180は三つの応答を含んでいる。応答182は500nmのニッケルを感知層としたファイバCO2ガス・センサについてのものであり、応答184は500nmのアルミニウムを感知層としたファイバCO2ガス・センサについてのものであり、もう一つの応答186は500nmの銅を感知層としたファイバCO2ガス・センサについてのものである。プロット180から、500nm厚の感知層についてアルミニウム、銅、及びニッケルでコーティングしたファイバ・ガス・センサは、ガス・パッケージが125℃に保たれているときにN2を混合したCO2ガスについて(0.75±0.08)pm/%の感度を有することが分かる。空気は組成においてN2に類似しているので、1%CO2当たり0.7pmが典型的な感度に相当する。但し、一実施形態では、感度は、熱安定器の温度を高めることにより、又はセンサ・パッケージと流入ガス温度との間の温度差を拡大することにより強化され得る。もう一つの実施形態では、感度は、増大するガス流量によって強化され得る。これらの実施形態では、CO2純度センサ感度は、かかる手法を用いない実施形態におけるよりも1.5倍〜2倍高くなり得る。
【0033】
図10は、CO2純度測定についてのファイバCO2ガス純度センサ応答のもう一つのプロット190を示す。プロット190は、ファイバ・ガス純度センサによる三つの範囲のCO2純度検出を含んでいる。CO2純度が測定される装置は、図示のように最初は90%CO2を含んでおり、次いでCO2純度を90%から97%まで高めた。CO2を希釈するために、乾燥空気を装置に導入して混合ガスを生成し、次いで混合ガスをガス・センサ・パッケージに供給した。ファイバ・ガス・センサと希釈したCO2ガスとの間の熱エネルギ交換によって、比熱容量が異なり蒸発熱係数が変化するためファイバ・ガス・センサの波長シフトが変化する。ファイバ・ガス・センサのピーク波長シフトは、CO2純度の変化と共に増減する。これらの応答から、このファイバ・ガス・センサの試作品は、CO2純度変化に対する少なくとも1%の感度又は検出能を有することが分かる。尚、ガス・センサの応答振幅及び応答時間はガス流量を増大させることにより強化され得ることを特記しておく。
【0034】
図11は、CO2純度測定についてのファイバ・ガス・センサ応答のさらにもう一つのプロット220を示す。プロット220は、空気と混合した30%〜70%の広範囲のCO2濃度を測定するときのファイバ・ガス・センサの能力を示す。基準値222は、ガス・センサ室を流れるガス流が存在していないことを示し、このためファイバ・ガス・センサは熱安定器温度によって決まる相対的に高い波長にある。プロット220はまた、CO2ガス濃度が異なると波長下降シフトも異なることを示す。次いで、基準値と最大波長下降シフトとの間の差を用いて、CO2ガス純度センサを較正することができる。
【0035】
図12は、空気を混合したCO2ガスにおけるファイバCO2ガス・センサ応答240の反復性又は長期安定性を示す。試験ガスは空気と混合した30%のCO2である。ガス・センサは、310分〜360分にわたり約50分間のガス停止を伴って760分間にわたりサイクル運転される。CO2濃度が一定であるため、最大波長下降シフトは0.5%の誤差範囲内に留まっている。
【0036】
図13は、ファイバCO2ガス・センサの振幅応答260をガス流量の関数として示す。ガス流量は300sccmから900sccmまで変化し、振幅の変化は約224pmから約650pmまで観察される。このように、プロット260から、波長下降シフト、又は応答振幅及び応答時間はガス流量に依存することが分かる。一定の流量の下で、ファイバ・ガス・センサの波長応答はCO2純度又は混合CO2ガスによって較正され得る。
【0037】
このように、単一点及び多点のCO2純度検出システムが、1又は複数のファイバ・ガス・センサの波長シフトをCO2ガス濃度の関数として較正するように確立された。所載のCO2純度センサの利点の一つは、感度又は検出能が高いことである。このセンサは、CO2純度を0%〜100%の範囲で測定することが可能であり、複雑さが小さく、苛酷な環境でも安全に配置され得る。従って、これらのセンサが設置される装置のための安全対策が相対的に複雑でなくなり、安価になる。
【0038】
本書では発明の幾つかの特徴のみを図示して説明したが、当業者には多くの改変及び変形が想到されよう。従って、特許請求の範囲は、発明の要旨に含まれるような全ての改変及び変形を網羅するものと理解されたい。
【符号の説明】
【0039】
20:二酸化炭素(CO2)ガス純度感知システム
22:光源
24:光カプラ
26:光ファイバ・ケーブル
30:ファイバCO2ガス純度センサ
32:光検出器
36:光ファイバ・ケーブル
38:データ取得ユニット
40:無線インタフェイス
50:CO2ガス純度感知システム
52:光源
54:光スプリッタ
56:1×N光スプリッタ
58:光ファイバ・ケーブル
60:ファイバ・ガス・センサ
62:光検出器アレイ
64:無線インタフェイス
66:データ取得ユニット
80:ファイバCO2ガス純度センサ・パッケージ
82:中心ファイバ・コア
84:長手軸
86、88:屈折率周期的変調型格子
90:ファイバ・クラッド
92:感知層
94:ガス室
96:ガス入口
98:ガス出口
100:熱安定器
102:弁
104:流量計
106:ジグザグ型ガス流路
120:ファイバ・ガス感知(FGS)アレイ・パッケージ
121:ファイバ・ガス・センサ・アレイ
122:ファイバ格子構造
124:アポダイゼーション付きファイバ格子構造
126:V字溝
128:ファイバ・クラッド
130:温度の関数としてのFGSの波長シフトのプロット
132:FGSピーク位置
140:温度に関する波長シフトの変化のプロット
150:CO2純度測定のファイバCO2ガス・センサ応答のプロット
152:500nmのニッケルを感知層としたファイバCO2ガス・センサの応答
154:100nmのニッケルを感知層としたファイバCO2ガス・センサの応答
170:空気を混合したCO2ガスの全範囲の測定についてのファイバCO2ガス純度センサ応答のプロット
180:N2を混合したCO2ガスでの3個のファイバCO2ガス純度センサからのCO2ガス検出感度のプロット
182:500nmのニッケルを感知層としたファイバCO2ガス・センサの応答
184:500nmのアルミニウムを感知層としたファイバCO2ガス・センサの応答
186:500nmの銅を感知層としたファイバCO2ガス・センサの応答
190:CO2純度測定についてのファイバCO2ガス純度センサ応答のプロット
220:CO2純度測定についてのファイバ・ガス・センサ応答のプロット
222:基準値
240:空気を混合したCO2ガスにおけるファイバCO2ガス・センサの反復性応答
260:ガス流量の関数としてのファイバCO2ガス・センサの振幅応答

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイバ・コア(82)と、
ファイバ・クラッド(90)と、
前記ファイバ・コア(82)の内部の周期的屈折率変調型ファイバ格子構造(86)と、
前記周期的屈折率変調型ファイバ格子構造(86)を包囲する前記ファイバ・クラッド(90)の部分の周りに配置される熱伝導性感知層(92)と、
前記熱伝導性感知層(92)付き前記ファイバ・クラッド(90)を封入するガス室(94)と
を備えた二酸化炭素(CO2)純度センサ・パッケージ(80)。
【請求項2】
基準温度及び該基準温度の変化を感知するアポダイゼーション付きファイバ格子(88)をさらに含んでいる請求項1に記載のCO2純度センサ・パッケージ。
【請求項3】
前記ガス室(94)は気密封止されており、前記センサ・パッケージ(80)を周囲温度変化から遮蔽して前記センサ・パッケージを等温状態に保つファイバ・グラスで保護された熱安定器(100)を含んでいる、請求項1に記載のCO2純度センサ・パッケージ。
【請求項4】
前記熱伝導性材料の熱伝導度は約71W/m・K〜約429W/m・Kにわたる、請求項1に記載のCO2純度センサ・パッケージ。
【請求項5】
前記熱伝導性材料は、アルミニウム、銅、ニッケル、コバルト、銀、金、パラジウム又は白金を含んでいる、請求項4に記載のCO2純度センサ・パッケージ。
【請求項6】
前記熱伝導性材料は、制御された多孔質構造又はナノ粒子形態を有するダイヤモンド、ダイヤモンド状炭素、又は酸化インジウムスズを含んでいる、請求項4に記載のCO2純度センサ・パッケージ。
【請求項7】
前記熱伝導性感知層(92)は、チタン又はクロム系結合材の第一の層と、前記熱伝導性材料の中間層と、該熱伝導性材料を酸化、腐蝕及び浸蝕に対して保護するキャッピング層を含む最下層とを含むサンドイッチ型三層構造を含んでいる、請求項1に記載のCO2純度センサ・パッケージ。
【請求項8】
前記周期的屈折率変調型ファイバ格子構造(86)は複数のファイバ・ブラッグ格子構造を含んでおり、前記熱伝導性感知層(92)は、それぞれの周期的屈折率変調型ファイバ・ブラッグ格子構造に関して配置された複数の熱伝導性感知層を含んでおり、該熱伝導性感知層の少なくとも幾つかは、異なる形式の混合ガスにおいてCO2純度を測定するように作用設定されている、請求項1に記載のCO2純度センサ・パッケージ。
【請求項9】
二酸化炭素(CO2)純度を測定するシステム(20)であって、
光ファイバ・ケーブル(26)を通じて光信号を与える光源(22)と、
前記光信号を受け取るCO2純度センサ(30)であって、周期的屈折率変調型ファイバ格子構造(86)を、ファイバ・クラッド構造(90)と一体化された熱伝導性感知層(92)と共に含むCO2純度センサ(30)と、
該CO2純度センサ(30)を等温状態に保つ断熱円筒形ガス室(94)と、
前記CO2純度センサ(30)から反射した光信号を受け取る光検出器(32)と、
該光検出器(32)に結合されて、前記反射した光信号を解析する処理回路(38)と
を備えたシステム(20)。
【請求項10】
多点二酸化炭素(CO2)純度を測定するシステム(50)であって、
光信号を光スプリッタ(54)を通じて複数のCO2純度センサ・パッケージ(60)に与える光源(52)と、
前記複数のCO2純度センサ・パッケージ(60)から反射した光信号を受け取る光検出器アレイ(62)と、
該光検出器アレイ(62)に結合されて、前記反射した光信号を解析する処理回路(66)と
を備えており、
前記CO2純度センサ・パッケージ(60)の各々が、
ファイバ・コア(82)の内部の周期的屈折率変調型ファイバ・ブラッグ格子構造(86)、及びファイバ・クラッド構造(90)と一体化されたナノ構造熱伝導性感知層(92)と、
前記ファイバ・コア(82)の内部に設けられて、基準温度及び該基準温度の変化を感知するアポダイゼーション付きファイバ・ブラッグ格子(88)と、
当該CO2純度センサ・パッケージ(60)を等温状態に保つ断熱円筒形ガス室(94)と
を含んでいる、
システム(50)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2012−32398(P2012−32398A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163776(P2011−163776)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】