説明

光伝送システム、光伝送装置及び光伝送方法

【課題】光伝送システムにおいて、不要なアラームの発出や不要な回線の切り替えを防ぐこと。
【解決手段】送信側の光伝送装置1において、第1の処理回路3は、送信信号に対する処理を行い、受信側の光伝送装置2へ送信する信号にオーバーヘッド情報を付加する。第2の処理回路4は、送信信号に付加するオーバーヘッド情報を処理する。保持回路5は、オーバーヘッド情報を保持する。挿入回路6は、オーバーヘッド情報に、オーバーヘッド情報に関する識別子を挿入する。受信側の光伝送装置2において、検出回路7は、受信したオーバーヘッド情報に含まれている識別子を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光伝送システム、光伝送装置及び光伝送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光伝送技術の一つに、OTN(Optical Transport Network)がある。OTNは、ITU−T(International Telecommunication Union−Telecommunication sector)及びIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)によって標準化が進められている技術である。
【0003】
現在、OTNの標準化は完了していない。そのため、OTNの光伝送装置には、確定前後の標準化に対応できるように、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのプログラム可能なLSI(Large Scale Integration)を用いて構成されているものがある。
【0004】
また、OTN機能を処理する回路の規模が、入手可能なプログラム可能なLSIの回路規模よりも大きいことがある。その場合、例えば主信号処理を担う主信号系LSIと、主信号処理以外の処理を担う制御系LSIとに、OTN機能を処理する回路を分割することがある。主信号処理以外の処理としては、例えばオーバーヘッド処理やCPU(Central Processing Unit)のインタフェース機能やリセット処理などが挙げられる。OTNでは、ネットワーク監視用のオーバーヘッド(OH:overhead)が定義されている。オーバーヘッドの中には、CPUで処理され、動的に変化するものがある。
【0005】
このようなプログラム可能なLSIを搭載した光伝送装置を用いて構築される光伝送システムにおいて、主信号系の信号断を起こさずに、光伝送装置内のプログラム可能なLSIのファームウェアを更新する技術がある。例えば、いわゆるヒットレスファームウェアダウンロードと呼ばれるように、主信号系LSIの動作を止めずに、制御系LSIの新しいファームウェアをダウンロードして、制御系LSIのファームウェアを更新する技術がある。
【0006】
そのような従来の技術として、制御系LSIでヒットレスファームウェアダウンロードを開始する前に、主信号系LSIが、制御系LSIで処理されていたオーバーヘッドの値を保持し、主信号系LSIが当該オーバーヘッドの値を保持している間に、制御系LSIのファームウェアを更新する技術がある。例えばOTNでは、オーバーヘッドとして、GCC(General Communication Channel)やAPS(Automatic Protection Switching)などがある。GCCやAPSは、正常動作時には、制御系LSIからCPUに渡されてCPUで処理されるので、動的に変化する。
【0007】
従来の技術として、例えば送信側で、元信号に識別子を追加した信号を、異なる2つの経路で送信し、受信側で、2つの経路で受信した信号の一方を選択して元信号に復元することにより、無瞬断で信号経路を切り替えるシステムがある。また、OTNにおいて、送信側で、GCCモード切り替え専用フレームをGCCオーバヘッドに挿入して送信し、受信側で、受信したGCCオーバヘッドにGCCモード切り替え専用フレームが挿入されているか判定することにより、GCCモードの切り替えを行うシステムがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−266480号公報
【特許文献2】特開2010−166254号公報
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】ITU−T G.709/Y.1331(12/2009)、“Interfaces for the Optical Transport Network(OTN)”
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来の光伝送装置では、制御系LSIのヒットレスファームウェアダウンロードを実行する際に、本来、動的に変化するオーバーヘッドの値を主信号系LSIで保持しておくため、主信号系LSIで保持されたオーバーヘッドの値が正しい値でなくなってしまう。そのため、送信側の光伝送装置は、不正確なオーバーヘッド情報を有する信号を送信してしまう。受信側の光伝送装置は、送信側の光伝送装置がヒットレスファームウェアダウンロード中であることを知らないため、不正確なオーバーヘッド情報を受信すると、回線が正常であるにもかかわらず、不要なアラームを発出したり、別の回線への切り替えを行ったりする、という問題点がある。
【0011】
また、光伝送装置の中には、ヒットレスファームウェアダウンロードの実行中にメンテナンス信号を送信するものがある。受信側の光伝送装置は、送信側の光伝送装置がヒットレスファームウェアダウンロード中であることを知らないため、メンテナンス信号を受信した場合も同様に、不要なアラームを発出したり、別の回線への切り替えを行ったりする、という問題点がある。
【0012】
不要なアラームの発出や不要な回線の切り替えを防ぐことができる光伝送システム、光伝送装置及び光伝送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
光伝送システムは、送信側の光伝送装置及び受信側の光伝送装置を備えている。送信側の光伝送装置は、第1の処理回路、第2の処理回路、保持回路及び挿入回路を備えている。第1の処理回路は、送信信号に対する処理を行う。第2の処理回路は、送信信号に付加するオーバーヘッド情報を処理する。保持回路は、オーバーヘッド情報を保持する。挿入回路は、オーバーヘッド情報に、オーバーヘッド情報に関する識別子を挿入する。受信側の光伝送装置は、検出回路を備えている。検出回路は、識別子を検出する。そして、オーバーヘッド情報の状態に基づいて、挿入回路は、第1の処理回路に識別子を出力する。第1の処理回路は、保持回路に保持されているオーバーヘッド情報及び第2の処理回路で処理されたオーバーヘッド情報に、挿入回路から出力された識別子を挿入する。検出回路は、受信したオーバーヘッド情報に挿入された識別子を検出する。
【発明の効果】
【0014】
この光伝送システム、光伝送装置及び光伝送方法によれば、不要なアラームの発出や不要な回線の切り替えを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、実施例1にかかる光伝送システムを示すブロック図である。
【図2】図2は、実施例1にかかる光伝送システムにおける信号の流れを示すブロック図である。
【図3】図3は、実施例1にかかる光伝送方法を示すフローチャートである。
【図4】図4は、実施例2にかかる光伝送装置を示すブロック図である。
【図5】図5は、実施例2にかかる光伝送装置における正常動作時の送信側の信号の流れを示すブロック図である。
【図6】図6は、実施例2にかかる光伝送装置におけるヒットレスファームウェアダウンロード時の送信側の信号の流れを示すブロック図である。
【図7】図7は、実施例2にかかる光伝送装置におけるヒットレスファームウェアダウンロード時の受信側の信号の流れを示すブロック図である。
【図8】図8は、OTNにおけるフレームフォーマットを示す模式図である。
【図9】図9は、FTFLメッセージ構造を示す模式図である。
【図10】図10は、フォルトインディケーションコードの定義の一例を示す図表である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面を参照して、この光伝送システム、光伝送装置及び光伝送方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。光伝送システム、光伝送装置及び光伝送方法は、送信側の装置で、オーバーヘッド情報を保持し、オーバーヘッド情報に、保持したオーバーヘッド情報に関する識別子を挿入し、受信側の装置で、識別子を検出するものである。以下の各実施例の説明においては、同様の構成要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0017】
(実施例1)
図1は、実施例1にかかる光伝送システムを示すブロック図である。図1に示すように、光伝送システムは、送信側の光伝送装置1及び受信側の光伝送装置2を備えている。送信側の光伝送装置1は、第1の処理回路3、第2の処理回路4、保持回路5及び挿入回路6を備えている。
【0018】
第1の処理回路3は、光ファイバ等の光伝送路8,9に接続されている。第1の処理回路3は、受信側の光伝送装置2へ送信する信号に対する処理を行う。第2の処理回路4は、第1の処理回路3に接続されている。第2の処理回路4は、受信側の光伝送装置2へ送信する信号に付加するオーバーヘッド情報を処理する。保持回路5は、第1の処理回路3に接続されている。保持回路5は、オーバーヘッド情報を保持する。挿入回路6は、第1の処理回路3に接続されている。挿入回路6は、オーバーヘッド情報に、オーバーヘッド情報に関する識別子を挿入する。
【0019】
受信側の光伝送装置2は、検出回路7を備えている。検出回路7は、光伝送路9に接続されている。検出回路7は、受信した信号のオーバーヘッド情報に含まれている識別子を検出する。
【0020】
図2は、実施例1にかかる光伝送システムにおける信号の流れを示すブロック図である。図3は、実施例1にかかる光伝送方法を示すフローチャートである。図2及び図3に示すように、送信側の光伝送装置1において、第1の処理回路3は、光伝送路8を介して図示省略した他の光伝送装置から信号を受信する。第1の処理回路3は、受信した信号に含まれるオーバーヘッド情報を抽出し、第2の処理回路4または保持回路5にオーバーヘッド情報を渡す。第2の処理回路4は、受信側の光伝送装置2へ送信する信号に付加するオーバーヘッド情報を処理する。保持回路5は、オーバーヘッド情報を保持する(図3、ステップS1)。
【0021】
第1の処理回路3は、受信側の光伝送装置2へ送信する信号に対する処理を行う。送信信号に対する処理を行う際に、第1の処理回路3は、送信信号に、第2の処理回路4または保持回路5から渡されるオーバーヘッド情報を付加する。また、挿入回路6は、オーバーヘッド情報に、オーバーヘッド情報に関する識別子を挿入する(図3、ステップS2)。第1の処理回路3は、オーバーヘッド情報を付加した信号を、光伝送路9を介して受信側の光伝送装置2へ送信する(図3、ステップS3)。
【0022】
受信側の光伝送装置2において、検出回路7は、光伝送路9を介して送信側の光伝送装置1から信号を受信する(図3、ステップS4)。検出回路7は、受信した信号に含まれるオーバーヘッド情報を抽出し、オーバーヘッド情報に含まれている識別子を検出する(図3、ステップS5)。
【0023】
実施例1によれば、受信側の光伝送装置2は、受信したオーバーヘッド情報に含まれている識別子を検出することにより、受信したオーバーヘッド情報の状態を認識することができる。受信側の光伝送装置2は、受信したオーバーヘッド情報の状態を認識することにより、不要なアラームを発出したり、不要な回線の切り替えを行ってしまうのを防ぐことができる。
【0024】
(実施例2)
実施例2は、実施例1にかかる光伝送システム及び光伝送装置をOTNに適用した例である。なお、実施例1にかかる光伝送システム及び光伝送装置は、OTN以外のシステムに適用することができる。また、実施例2では、プログラム可能なLSIの一例として、例えばFPGAを用いることとする。なお、プログラム可能なLSIはFPGAに限らない。
【0025】
・光伝送装置の説明
図4は、実施例2にかかる光伝送装置を示すブロック図である。図4に示すように、光伝送装置11は、第1の処理回路として例えば主信号系FPGA12を備えており、第2の処理回路として例えば制御系FPGA13を備えている。主信号系FPGA12と制御系FPGA13とは、別々にファームウェアダウンロードして更新することができる。主信号系FPGA12と制御系FPGA13とは、別々のチップに設けられていてもよいし、同じチップに設けられていてもよい。
【0026】
主信号系FPGA12は、主信号処理ブロック14、挿入回路として例えば識別子挿入ブロック15、選択回路として例えばオーバーヘッド処理選択ブロック16、及び保持回路として例えば前置保持ブロック17を備えている。
【0027】
主信号処理ブロック14は、光ファイバ等の光伝送路21,22に接続されている。主信号処理ブロック14は、図示省略した受信側の光伝送装置へ送信する信号に対する処理を行う。
【0028】
前置保持ブロック17は、オーバーヘッド処理選択ブロック16に接続されている。前置保持ブロック17は、オーバーヘッド情報を保持する。
【0029】
オーバーヘッド処理選択ブロック16は、主信号処理ブロック14に接続されている。オーバーヘッド処理選択ブロック16は、前置保持ブロック17に保持されているオーバーヘッド情報及び制御系FPGA13で処理されたオーバーヘッド情報の何れか一方を排他的に選択する。
【0030】
識別子挿入ブロック15は、主信号処理ブロック14に接続されている。識別子挿入ブロック15は、オーバーヘッド情報に、オーバーヘッド情報に関する識別子を挿入する。オーバーヘッド情報に関する識別子の一例として、例えばオーバーヘッド情報が正確であるか否か不明であることを示す識別子が挙げられる。
【0031】
制御系FPGA13は、主信号処理ブロック14に接続されている。制御系FPGA13は、受信側の光伝送装置へ送信する信号に付加するオーバーヘッド情報を処理する。制御系FPGA13は、検出回路として例えば識別子検出ブロック18を備えている。識別子検出ブロック18は、受信した信号のオーバーヘッド情報に含まれている識別子を検出する。
【0032】
また、光伝送装置11は、処理回路として例えばCPU処理ブロック19を備えている。CPU処理ブロック19は、識別子検出ブロック18、制御系FPGA13、識別子挿入ブロック15及び前置保持ブロック17に接続されている。CPU処理ブロック19は、識別子検出ブロック18で検出された識別子に基づいて、オーバーヘッド処理選択ブロック16におけるオーバーヘッド情報の選択、及び識別子挿入ブロック15による識別子の挿入を制御する。CPU処理ブロック19は、識別子検出ブロック18で検出された識別子に基づいて、制御系FPGA13によるアラームの発出または回線の切り替えをマスクする。
【0033】
・送信側の光伝送装置の正常動作時の動作
図5は、実施例2にかかる光伝送装置における正常動作時の送信側の信号の流れを示すブロック図である。図5に示すように、正常に動作している送信側の光伝送装置11において、主信号処理ブロック14は、光伝送路21を介して図示省略した他の光伝送装置から信号を受信する。主信号処理ブロック14は、受信した信号に含まれるオーバーヘッド情報を抽出し、制御系FPGA13にオーバーヘッド情報を渡す。
【0034】
制御系FPGA13は、受信側の光伝送装置2へ送信する信号に付加するオーバーヘッド情報を処理する。制御系FPGA13は、CPU処理ブロック19に、例えばGCCやAPSなどの動的に変化するオーバーヘッド情報を渡す。CPU処理ブロック19は、例えばGCCやAPSなどの動的に変化するオーバーヘッド情報を処理して、制御系FPGA13に返す。制御系FPGA13は、オーバーヘッド処理選択ブロック16へ、CPU処理ブロック19で処理されたオーバーヘッド情報及び制御系FPGA13で処理したオーバーヘッド情報を出力する。
【0035】
オーバーヘッド処理選択ブロック16は、CPU処理ブロック19による制御によって主信号処理ブロック14へ、CPU処理ブロック19で処理されたオーバーヘッド情報及び制御系FPGA13で処理されたオーバーヘッド情報を出力する。主信号処理ブロック14は、オーバーヘッド処理選択ブロック16から渡されたオーバーヘッド情報を送信対象の信号に付加し、光伝送路22を介して図示省略した受信側の光伝送装置へ送信する。
【0036】
・送信側の光伝送装置のヒットレスファームウェアダウンロード時の動作
図6は、実施例2にかかる光伝送装置におけるヒットレスファームウェアダウンロード時の送信側の信号の流れを示すブロック図である。図6に示すように、ヒットレスファームウェアダウンロード時の送信側の光伝送装置11において、CPU処理ブロック19は、図示しないネットワーク管理システムからヒットレスファームウェアダウンロード要求を受信すると、識別子挿入ブロック15及びオーバーヘッド処理選択ブロック16に制御信号を出力する。
【0037】
識別子挿入ブロック15は、CPU処理ブロック19による制御によって、オーバーヘッド情報に挿入する識別子を生成し、主信号処理ブロック14に識別子を出力する。オーバーヘッド処理選択ブロック16は、主信号処理ブロック14へ提供されるオーバーヘッド情報の提供元として、前置保持ブロック17を選択する。そして、前置保持ブロック17は、主信号処理ブロック14が光伝送路21を介して図示省略した他の光伝送装置から受信した信号に含まれるオーバーヘッド情報を保持する。
【0038】
前置保持ブロック17にオーバーヘッド情報が保持されたら、制御系FPGA13は、ヒットレスファームウェアダウンロードを開始する。ヒットレスファームウェアダウンロードが実施されている間、主信号処理ブロック14には、前置保持ブロック17に保持されているオーバーヘッド情報及び識別子挿入ブロック15により挿入される識別子が提供される。主信号処理ブロック14は、オーバーヘッド処理選択ブロック16から渡されたオーバーヘッド情報に識別子を挿入する。主信号処理ブロック14は、識別子が挿入されたオーバーヘッド情報を送信対象の信号に付加し、光伝送路22を介して図示省略した受信側の光伝送装置へ送信する。
【0039】
・受信側の光伝送装置のヒットレスファームウェアダウンロード時の動作
図7は、実施例2にかかる光伝送装置におけるヒットレスファームウェアダウンロード時の受信側の信号の流れを示すブロック図である。図7に示すように、ヒットレスファームウェアダウンロード時の受信側の光伝送装置11において、主信号処理ブロック14は、光伝送路21を介して図示省略した他の光伝送装置(図6、送信側の光伝送装置11)から信号を受信する。主信号処理ブロック14は、制御系FPGA13に、受信した信号に含まれるオーバーヘッド情報を抽出し、制御系FPGA13にオーバーヘッド情報を渡す。
【0040】
制御系FPGA13の識別子検出ブロック18は、主信号処理ブロック14から渡されたオーバーヘッド情報に含まれる識別子を検出する。CPU処理ブロック19は、識別子検出ブロック18をポーリングして識別子検出ブロック18により検出された識別子を取得する。そして、CPU処理ブロック19は、オーバーヘッド情報に関する識別子、例えばオーバーヘッド情報が正確であるか否か不明であることを示す識別子を取得すると、制御系FPGA13に、アラームの発出をマスクしたり、回線の切り替えをマスクする制御信号を出力する。制御系FPGA13は、アラームの発出や回線の切り替えをマスクする制御信号を受け取ると、アラームの発出や回線の切り替えを行わないように、主信号処理ブロック14を制御する。
【0041】
・識別子を挿入するオーバーヘッド情報の例
図8は、OTNにおけるフレームフォーマットを示す模式図である。図8に示すように、OTNのフレーム構造31は、クライアント信号であるOPUkペイロードにOPUkオーバーヘッドを付加し、さらにODUkオーバーヘッドを付加し、さらにFAオーバーヘッド及びOTUkオーバーヘッドを付加した構造となっている。OTUkフレームでは、OTNのフレーム構造31の末尾にさらに例えば誤り訂正のためのFECが付加される。
【0042】
ここで、OPUk、ODUk及びOTUkは、それぞれOptical Channel Payload Unit−k、Optical Channel Data Unit−k及びOptical Channel Transport Unit−kの略である。FAは、Frame Alignmentの略である。FECは、Forward Error Correctionの略である。
【0043】
OTUkオーバーヘッド、ODUkオーバーヘッド及びOPUkオーバーヘッドを合わせたオーバーヘッド32は、例えば1バイトのFTFL33及び10バイトのRES34,35を有する。図8において、一カラムは1バイトである。FTFLは、Fault Type & Fault Location reporting channelの略である。FTFLは、回線の障害情報のフォワーディングに用いられる領域である。RESは、Reserved for future international standardisationの略である。RESは、将来の使用が予約されている領域である。
【0044】
(1)識別子をFTFLメッセージに挿入する例
図9は、FTFLメッセージ構造を示す模式図である。図9に示すように、FTFLメッセージ41は、256フレーム分のFTFLで構成される。FTFLメッセージ41のうちフォワードされるフォワードフィールド42は、0番目から127番目までの128バイトに設定されている。FTFLメッセージ41のうちバックワードされるバックワードフィールド43は、128番目から255番目までの128バイトに設定されている。
【0045】
識別子をFTFLメッセージに挿入する場合、識別子は、FTFLメッセージ41のフォワードフィールド42のフォルトインディケーションフィールド(Fault indication field)44に挿入されてもよい。フォルトインディケーションフィールド44には、障害のタイプを示すフォルトインディケーションコードが設定される。フォルトインディケーションコードの長さは例えば1バイトである。
【0046】
図10は、フォルトインディケーションコードの定義の一例を示す図表である。図10に示す定義の一覧46のように、例えば「00000011」〜「11111111」のフォルトインディケーションコードは、リザーブ領域47として将来の使用が予約されている。識別子は、フォルトインディケーションコードのリザーブ領域47を使用してFTFLメッセージに挿入されてもよい。この場合、識別子挿入ブロック15は、256マルチフレームの挿入回路を備えている。
【0047】
リザーブのフォルトインディケーションコードにおいて、例えば最上位ビットがリスタートステータスコードとして定義されてもよい。例えばリスタートステータスコードは、光伝送装置11のCPU処理ブロック19がヒットレスファームウェアダウンロード要求を受信したときに、識別子挿入ブロック15により「1」に設定されてもよい。リスタートステータスコードが「1」であるということは、例えばオーバーヘッド情報が正確であるか否か不明であるということを表している。また、例えばリスタートステータスコードは、CPU処理ブロック19がヒットレスファームウェアダウンロード完了要求を受信したときに、識別子挿入ブロック15により「0」に設定されてもよい。この場合、識別子挿入ブロック15は、フォルトインディケーションコードのリザーブ領域47の最上位ビットに「0」または「1」を挿入する回路を備えている。
【0048】
また、リザーブのフォルトインディケーションコードにおいて、例えば最上位から2ビット目がオーバーヘッドステータスコードとして定義されてもよい。例えばオーバーヘッドステータスコードは、光伝送装置11のCPU処理ブロック19がヒットレスファームウェアダウンロード要求を受信したときに、識別子挿入ブロック15により「1」に設定されてもよい。また、例えばオーバーヘッドステータスコードは、CPU処理ブロック19がヒットレスファームウェアダウンロード完了要求を受信したときに、識別子挿入ブロック15により「0」に設定されてもよい。この場合、識別子挿入ブロック15は、フォルトインディケーションコードのリザーブ領域47の最上位から2ビット目に「0」または「1」を挿入する回路を備えている。
【0049】
さらに、リザーブのフォルトインディケーションコードにおいて、例えば下位6ビット(「000000」〜「111111」)が、図8に示す64バイトのオーバーヘッド32の各バイトを示す番号として用いられてもよい。例えば、図8に示すオーバーヘッド32において、第1番目のロウの第1番目のカラム(FASの先頭)は「000000」となり、第4番目のロウの第16番目のカラム(OPUkオーバーヘッドの最後尾)は「111111」となる。動的に変換するオーバーヘッド情報の一つであるGCCは「110001」〜「110100」となり、APSは「110101」〜「111000」となる。この場合、識別子挿入ブロック15は、フォルトインディケーションコードのリザーブ領域47の下位6ビットに「000000」〜「111111」を挿入する回路を備えている。
【0050】
オーバーヘッドステータスコードが「1」であるということは、リザーブのフォルトインディケーションコードの例えば下位6ビットにより特定されるオーバーヘッド情報が例えば正確であるか否か不明であるということを表している。リザーブのフォルトインディケーションコードを用いる場合、256フレームのFTFLメッセージで1バイト分のオーバーヘッド情報について例えば正確であるか否かの情報を送ることができる。従って、図8に示す64バイトのオーバーヘッド32の全バイトについてオーバーヘッド情報が例えば正確であるか否かの情報を送る場合には、識別子挿入ブロック15は、FTFLの256マルチフレームをさらに64マルチフレームとして挿入する回路を備えている。
【0051】
(2)識別子をRESに挿入する例
識別子を図8に示す64バイトのオーバーヘッド32のRESに挿入する場合、識別子は、10バイトのRESのうちのいずれか1バイトに挿入されてもよい。識別子が挿入されるRESの8ビットにおいて、上述したFTFLメッセージに識別子が挿入される場合と同様に、例えば最上位ビットがリスタートステータスコードとして定義されてもよい。また、例えば最上位から2ビット目がオーバーヘッドステータスコードとして定義されてもよい。さらに、例えば下位6ビットが、図8に示す64バイトのオーバーヘッド32の各バイトを示す番号として用いられてもよい。
【0052】
この場合、識別子挿入ブロック15は、RESの最上位ビットや最上位から2ビット目に「0」または「1」を挿入する回路を備えている。また、識別子挿入ブロック15は、RESの下位6ビットに「000000」〜「111111」を挿入する回路を備えている。1バイトのRESで1バイト分のオーバーヘッド情報について例えば正確であるか否かの情報を送ることができる。従って、図8に示す64バイトのオーバーヘッド32の全バイトについてオーバーヘッド情報が例えば正確であるか否かの情報を送る場合には、識別子挿入ブロック15は、64マルチフレームとして挿入する回路を備えている。
【0053】
なお、識別子を挿入するオーバーヘッド情報は、FTFLメッセージやRESに限らず、フォワードされるオーバーヘッド情報であればよい。また、図8に示す64バイトのオーバーヘッド32の全バイトについてオーバーヘッド情報が例えば正確であるか否かの情報を送る代わりに、例えば正確であるか否か不明であるオーバーヘッド情報についてのみ、送るようにしてもよい。
【0054】
実施例2によれば、実施例1と同様の効果が得られる。また、例えば6ビットのコードによってオーバーヘッド32に番号を付すことにより、例えば正確であるか否か不明であるオーバーヘッド情報がどれであるかを特定することができる。従って、例えば正確であるか否か不明であるオーバーヘッド情報がどれであるかによって、受信側でアラームを発出したり発出しなかったり、あるいは回線の切り替えを行ったり行わなかったりすることができる。
【0055】
上述した実施例1、2に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0056】
(付記1)送信信号に対する処理を行う第1の処理回路と、前記送信信号に付加するオーバーヘッド情報を処理する第2の処理回路と、前記オーバーヘッド情報を保持する保持回路と、前記オーバーヘッド情報に、前記オーバーヘッド情報に関する識別子を挿入する挿入回路と、を備えた送信側の光伝送装置と、識別子を検出する検出回路を備えた受信側の光伝送装置と、を備え、前記オーバーヘッド情報の状態に基づいて、前記挿入回路は、前記第1の処理回路に前記識別子を出力し、前記第1の処理回路は、前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報に、前記挿入回路から出力された前記識別子を挿入し、前記検出回路は、受信した前記オーバーヘッド情報に挿入された前記識別子を検出することを特徴とする光伝送システム。
【0057】
(付記2)前記識別子は、前記オーバーヘッド情報が不正確であることを示す識別子、または、前記オーバーヘッド情報が正確であるか否か不明であることを示す識別子であることを特徴とする付記1に記載の光伝送システム。
【0058】
(付記3)前記挿入回路は、前記オーバーヘッド情報に、不正確または正確であるか否か不明であるオーバーヘッド情報がどれであるかを特定する識別子を挿入することを特徴とする付記2に記載の光伝送システム。
【0059】
(付記4)前記送信側の光伝送装置は、前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報及び前記第2の処理回路で処理された前記オーバーヘッド情報の何れか一方を排他的に選択する選択回路を備え、前記選択回路は、前記オーバーヘッド情報に前記識別子が挿入される場合に、前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報を選択して前記第1の処理回路に出力することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の光伝送システム。
【0060】
(付記5)前記第2の処理回路はプログラム可能な回路を備え、前記第1の処理回路を動作させた状態で前記第2の処理回路のプログラム可能な回路をプログラミングするときに、前記保持回路に前記オーバーヘッド情報を保持し、前記挿入回路は、前記識別子を出力し、前記第1の処理回路は、前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報に、前記挿入回路から出力された前記識別子を挿入することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の光伝送システム。
【0061】
(付記6)前記受信側の光伝送装置は、アラームの発出または回線の切り替えをマスクする処理回路を備え、前記処理回路は、受信した前記オーバーヘッド情報に前記識別子が挿入されている場合に、アラームの発出または回線の切り替えをマスクすることを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の光伝送システム。
【0062】
(付記7)前記挿入回路は、回線の障害情報のフォワーディングに供されるオーバーヘッド情報に、前記識別子を挿入することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の光伝送システム。
【0063】
(付記8)前記挿入回路は、将来の使用が予約されたオーバーヘッド情報に、前記識別子を挿入することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の光伝送システム。
【0064】
(付記9)送信信号に対する処理を行う第1の処理回路と、前記送信信号に付加するオーバーヘッド情報を処理する第2の処理回路と、前記オーバーヘッド情報を保持する保持回路と、前記オーバーヘッド情報に、前記オーバーヘッド情報に関する識別子を挿入する挿入回路と、を備え、前記オーバーヘッド情報の状態に基づいて、前記挿入回路は、前記第1の処理回路に前記識別子を出力し、前記第1の処理回路は、前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報に、前記挿入回路から出力された前記識別子を挿入することを特徴とする光伝送装置。
【0065】
(付記10)前記識別子は、前記オーバーヘッド情報が不正確であることを示す識別子、または、前記オーバーヘッド情報が正確であるか否か不明であることを示す識別子であることを特徴とする付記9に記載の光伝送装置。
【0066】
(付記11)前記挿入回路は、前記オーバーヘッド情報に、不正確または正確であるか否か不明であるオーバーヘッド情報がどれであるかを特定する識別子を挿入することを特徴とする付記10に記載の光伝送装置。
【0067】
(付記12)前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報及び前記第2の処理回路で処理された前記オーバーヘッド情報の何れか一方を排他的に選択する選択回路を備え、前記選択回路は、前記オーバーヘッド情報に前記識別子が挿入される場合に、前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報を選択して前記第1の処理回路に出力することを特徴とする付記9〜11のいずれか一つに記載の光伝送装置。
【0068】
(付記13)前記第2の処理回路はプログラム可能な回路を備え、前記第1の処理回路を動作させた状態で前記第2の処理回路のプログラム可能な回路をプログラミングするときに、前記保持回路に前記オーバーヘッド情報を保持し、前記挿入回路は、前記識別子を出力し、前記第1の処理回路は、前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報に、前記挿入回路から出力された前記識別子を挿入することを特徴とする付記9〜12のいずれか一つに記載の光伝送装置。
【0069】
(付記14)前記挿入回路は、回線の障害情報のフォワーディングに供されるオーバーヘッド情報に、前記識別子を挿入することを特徴とする付記9〜13のいずれか一つに記載の光伝送装置。
【0070】
(付記15)前記挿入回路は、将来の使用が予約されたオーバーヘッド情報に、前記識別子を挿入することを特徴とする付記9〜13のいずれか一つに記載の光伝送装置。
【0071】
(付記16)受信信号のオーバーヘッド情報に関する識別子が挿入されているか否かを検出する検出回路と、アラームの発出または回線の切り替えをマスクする処理回路と、を備え、前記処理回路は、前記オーバーヘッド情報に前記識別子が挿入されている場合に、アラームの発出または回線の切り替えをマスクすることを特徴とする光伝送装置。
【0072】
(付記17)前記識別子は、前記オーバーヘッド情報が不正確であることを示す識別子、または、前記オーバーヘッド情報が正確であるか否か不明であることを示す識別子であることを特徴とする付記16に記載の光伝送装置。
【0073】
(付記18)送信信号に付加するオーバーヘッド情報を保持し、前記オーバーヘッド情報の状態に基づいて、前記オーバーヘッド情報に関する識別子を挿入し、前記識別子が挿入された前記オーバーヘッド情報を付加した信号を送信し、前記送信された信号を受信し、受信した前記オーバーヘッド情報に挿入された前記識別子を検出することを特徴とする光伝送方法。
【0074】
(付記19)前記識別子は、前記オーバーヘッド情報が不正確であることを示す識別子、または、前記オーバーヘッド情報が正確であるか否か不明であることを示す識別子であることを特徴とする付記18に記載の光伝送方法。
【0075】
(付記20)前記オーバーヘッド情報に前記識別子が挿入されていることを検出した場合に、アラームの発出または回線の切り替えをマスクすることを特徴とする付記18に記載の光伝送方法。
【符号の説明】
【0076】
1 送信側の光伝送装置
2 受信側の光伝送装置
3,12 第1の処理回路
4,13 第2の処理回路
5,17 保持回路
6,15 挿入回路
7,18 検出回路
11 光伝送装置
16 選択回路
19 処理回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信信号に対する処理を行う第1の処理回路と、
前記送信信号に付加するオーバーヘッド情報を処理する第2の処理回路と、
前記オーバーヘッド情報を保持する保持回路と、
前記オーバーヘッド情報に、前記オーバーヘッド情報に関する識別子を挿入する挿入回路と、を備えた送信側の光伝送装置と、
識別子を検出する検出回路を備えた受信側の光伝送装置と、を備え、
前記オーバーヘッド情報の状態に基づいて、前記挿入回路は、前記第1の処理回路に前記識別子を出力し、
前記第1の処理回路は、前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報に、前記挿入回路から出力された前記識別子を挿入し、
前記検出回路は、受信した前記オーバーヘッド情報に挿入された前記識別子を検出することを特徴とする光伝送システム。
【請求項2】
前記識別子は、前記オーバーヘッド情報が不正確であることを示す識別子、または、前記オーバーヘッド情報が正確であるか否か不明であることを示す識別子であることを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
【請求項3】
前記挿入回路は、前記オーバーヘッド情報に、不正確または正確であるか否か不明であるオーバーヘッド情報がどれであるかを特定する識別子を挿入することを特徴とする請求項2に記載の光伝送システム。
【請求項4】
前記送信側の光伝送装置は、前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報及び前記第2の処理回路で処理された前記オーバーヘッド情報の何れか一方を排他的に選択する選択回路を備え、
前記選択回路は、前記オーバーヘッド情報に前記識別子が挿入される場合に、前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報を選択して前記第1の処理回路に出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光伝送システム。
【請求項5】
前記第2の処理回路はプログラム可能な回路を備え、
前記第1の処理回路を動作させた状態で前記第2の処理回路のプログラム可能な回路をプログラミングするときに、前記保持回路に前記オーバーヘッド情報を保持し、
前記挿入回路は、前記識別子を出力し、
前記第1の処理回路は、前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報に、前記挿入回路から出力された前記識別子を挿入することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の光伝送システム。
【請求項6】
前記受信側の光伝送装置は、アラームの発出または回線の切り替えをマスクする処理回路を備え、
前記処理回路は、受信した前記オーバーヘッド情報に前記識別子が挿入されている場合に、アラームの発出または回線の切り替えをマスクすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光伝送システム。
【請求項7】
送信信号に対する処理を行う第1の処理回路と、
前記送信信号に付加するオーバーヘッド情報を処理する第2の処理回路と、
前記オーバーヘッド情報を保持する保持回路と、
前記オーバーヘッド情報に関する識別子を挿入する挿入回路と、を備え、
前記オーバーヘッド情報の状態に基づいて、前記挿入回路は、前記第1の処理回路に前記識別子を出力し、
前記第1の処理回路は、前記保持回路に保持されている前記オーバーヘッド情報に、前記挿入回路から出力された前記識別子を挿入することを特徴とする光伝送装置。
【請求項8】
送信信号に付加するオーバーヘッド情報を保持し、
前記オーバーヘッド情報の状態に基づいて、前記オーバーヘッド情報に関する識別子を挿入し、
前記識別子が挿入された前記オーバーヘッド情報を付加した信号を送信し、
前記送信された信号を受信し、
受信した前記オーバーヘッド情報に挿入された前記識別子を検出することを特徴とする光伝送方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−195884(P2012−195884A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−59857(P2011−59857)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】