光合成生物による分子生成
本発明は、光合成生物が生成物を生成するための組成物および方法を提供する。その光合成生物は、生成物の生成、分泌またはその両方をもたらすために遺伝的に改変される。それらの方法および組成物は、特に、石油化学産業において有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)2つのホスフェートを用いてイソプレノイドを生成する酵素をコードする核酸、および(b)非維管束光合成生物の葉緑体内で前記核酸を発現させるために構成されたプロモーターを含み、ベクターが葉緑体のゲノム全体を含まない、単離されたベクター。
【請求項2】
2つのホスフェートを有する前記イソプレノイドが、GPP、IPP、FPP、GGPPまたはDMAPPである、請求項1記載のベクター。
【請求項3】
葉緑体ゲノムへの前記ベクターの挿入が、前記葉緑体の光合成能力を破壊しない、請求項1記載のベクター。
【請求項4】
葉緑体ゲノムによる相同組換えを促進する核酸配列をさらに含む、請求項1記載のベクター。
【請求項5】
2つのホスフェートを用いて前記イソプレノイドを改変する第2の酵素をコードする核酸をさらに含む、請求項1記載のベクター。
【請求項6】
前記第2の酵素が、ボトリオコッセンシンターゼ、リモネンシンターゼ、シネオールシンターゼ、ピネンシンターゼ、カンフェンシンターゼ、サビネンシンターゼ、ミルセンシンターゼ、アビエタジエンシンターゼ、タキサジエンシンターゼ、ビサボレンシンターゼ、ジアポフィトエンデサチュラーゼ、ジアポフィトエンシンターゼ、モノテルペンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、ジンギベレンシンターゼ、オシメンシンターゼ、セスキテルペンシンターゼ、クルクメンシンターゼ、ファルネセンシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼ、β−カリオフィレンシンターゼ、ゲルマクレンAシンターゼ、8−エピセドロールシンターゼ、バレンセンシンターゼ、(+)−δ−カジネンシンターゼ、ゲルマクレンCシンターゼ、(E)−β−ファルネセンシンターゼ、カスベンシンターゼ、ベチスピラジエンシンターゼ、5−エピ−アリストロケンシンターゼ、アリストロケンシンターゼ、α−フムレン、(E,E)−α−ファルネセンシンターゼ、(−)−β−ピネンシンターゼ、γ−テルピネンシンターゼ、リモネンシクラーゼ、リナロールシンターゼ、(+)−ボルニル二リン酸シンターゼ、レボピマラジエンシンターゼ、イソピマラジエンシンターゼ、(E)−γ−ビサボレンシンターゼ、コパリルピロリン酸シンターゼ、カウレンシンターゼ、ロンギホレンシンターゼ、γ−フムレンシンターゼ、δ−セリネンシンターゼ、β−フェランドレンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、(+)−3−カレンシンターゼ、syn−コパリル二リン酸シンターゼ、α−テルピネオールシンターゼ、syn−ピマラ−7,15−ジエンシンターゼ、ent−サンダラコピマラジエンシンターゼ、ステルネル−13−エンシンターゼ、E−β−オシメン、S−リナロールシンターゼ、ゲラニオールシンターゼ、ガンマ−テルピネンシンターゼ、リナロールシンターゼ、E−β−オシメンシンターゼ、epi−セドロールシンターゼ、α−ジンギベレンシンターゼ、グアイアジエンシンターゼ、カスカリラジエンシンターゼ、cis−ムウロラジエンシンターゼ、アフィジコラン−16b−オールシンターゼ、エリザベスアトリエンシンターゼ、サンダロールシンターゼ、パチョウロールシンターゼ、ジンザノールシンターゼ、セドロールシンターゼ、スカレオールシンターゼ、コパロールシンターゼまたはマノオールシンターゼである、請求項5記載のベクター。
【請求項7】
前記ベクターが、選択マーカーをさらに含む、請求項1記載のベクター。
【請求項8】
前記酵素をコードする前記核酸が、前記葉緑体に対してコドンバイアスがかけられている、請求項1記載のベクター。
【請求項9】
前記葉緑体が、微細藻類由来である、請求項8記載のベクター。
【請求項10】
前記微細藻類が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項9記載のベクター。
【請求項11】
表5中の配列、またはそれらに対して少なくとも70%の同一性を有する配列のいずれかを含む、請求項1記載のベクター。
【請求項12】
(a)2つのホスフェートを用いてイソプレノイドを生成する酵素をコードする核酸、および(b)前記酵素を葉緑体に標的化するための葉緑体標的分子をコードする核酸を含む、単離されたベクター。
【請求項13】
選択マーカー、葉緑体ゲノムによる相同組換えを促進する核酸配列、またはこれらの組み合わせをさらに含む、請求項12記載のベクター。
【請求項14】
2つのホスフェートを有する前記イソプレノイドが、GPP、IPP、FPP、GGPPまたはDMAPPである、請求項12記載のベクター。
【請求項15】
核ゲノムによる相同組換えを促進する核酸配列をさらに含む、請求項12記載のベクター。
【請求項16】
2つのホスフェートを用いて前記イソプレノイドを改変する第2の酵素をコードする核酸および前記第2の酵素を葉緑体に標的化するための葉緑体標的分子をコードする核酸をさらに含む、請求項12記載のベクター。
【請求項17】
前記第2の酵素は、ボトリオコッセンシンターゼ、リモネンシンターゼ、シネオールシンターゼ、ピネンシンターゼ、カンフェンシンターゼ、サビネンシンターゼ、ミルセンシンターゼ、アビエタジエンシンターゼ、タキサジエンシンターゼ、ビサボレンシンターゼ、ジアポフィトエンデサチュラーゼ、ジアポフィトエンシンターゼ、モノテルペンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、ジンギベレンシンターゼ、オシメンシンターゼ、セスキテルペンシンターゼ、クルクメンシンターゼ、ファルネセンシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼ、β−カリオフィレンシンターゼ、ゲルマクレンAシンターゼ、8−エピセドロールシンターゼ、バレンセンシンターゼ、(+)−δ−カジネンシンターゼ、ゲルマクレンCシンターゼ、(E)−β−ファルネセンシンターゼ、カスベンシンターゼ、ベチスピラジエンシンターゼ、5−エピ−アリストロケンシンターゼ、アリストロケンシンターゼ、α−フムレン、(E,E)−α−ファルネセンシンターゼ、(−)−β−ピネンシンターゼ、γ−テルピネンシンターゼ、リモネンシクラーゼ、リナロールシンターゼ、(+)−ボルニル二リン酸シンターゼ、レボピマラジエンシンターゼ、イソピマラジエンシンターゼ、(E)−γ−ビサボレンシンターゼ、コパリルピロリン酸シンターゼ、カウレンシンターゼ、ロンギホレンシンターゼ、γ−フムレンシンターゼ、δ−セリネンシンターゼ、β−フェランドレンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、(+)−3−カレンシンターゼ、syn−コパリル二リン酸シンターゼ、α−テルピネオールシンターゼ、syn−ピマラ−7,15−ジエンシンターゼ、ent−サンダラコピマラジエンシンターゼ、ステルネル−13−エンシンターゼ、E−β−オシメン、S−リナロールシンターゼ、ゲラニオールシンターゼ、ガンマ−テルピネンシンターゼ、リナロールシンターゼ、E−β−オシメンシンターゼ、epi−セドロールシンターゼ、α−ジンギベレンシンターゼ、グアイアジエンシンターゼ、カスカリラジエンシンターゼ、cis−ムウロラジエンシンターゼ、アフィジコラン−16b−オールシンターゼ、エリザベスアトリエンシンターゼ、サンダロールシンターゼ、パチョウロールシンターゼ、ジンザノールシンターゼ、セドロールシンターゼ、スカレオールシンターゼ、コパロールシンターゼまたはマノオールシンターゼである、請求項16記載のベクター。
【請求項18】
前記酵素をコードする前記核酸が、前記生物に対してコドンバイアスがかけられている、請求項12記載のベクター。
【請求項19】
前記生物が、微細藻類である、請求項12記載のベクター。
【請求項20】
前記微細藻類が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項19記載のベクター。
【請求項21】
表5中の配列、またはそれらに対して少なくとも70%の同一性を有する配列のいずれかを含む、請求項12記載のベクター。
【請求項22】
(a)ベクターであって、(a)2つのホスフェートを用いてイソプレノイドを生成する酵素をコードする核酸、および(b)非維束光合成生物の葉緑体内で前記核酸を発現させるために構成されたプロモーターを含み、前記ベクターが葉緑体のゲノム全体を含まない、ベクター、または
(b)ベクターであって、(a)2つのホスフェートを用いてイソプレノイドを生成する酵素をコードする核酸、および(b)前記酵素を葉緑体に標的化するための葉緑体標的分子をコードする核酸を含む、ベクター、
を含む宿主細胞。
【請求項23】
前記宿主細胞が、前記核酸について同質細胞質である、請求項22記載の宿主細胞。
【請求項24】
前記細胞が、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)または植物プランクトンからなる群より選択される、請求項22記載の宿主細胞。
【請求項25】
前記宿主細胞が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項22記載の宿主細胞。
【請求項26】
クロロフィルレベルが、形質転換後に前記宿主細胞が光独立栄養であるのに十分である、請求項22記載の宿主細胞。
【請求項27】
前記宿主細胞が、少なくとも1つの天然に存在するイソプレノイドを同じ生物の野生型株よりも高いレベルで生成する、請求項22記載の宿主細胞。
【請求項28】
少なくとも2コピーの表5のヌクレオチド配列、またはそれらの配列に対して少なくとも70%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、宿主細胞。
【請求項29】
前記宿主細胞が、非維管束光合成生物である、請求項28記載の宿主細胞。
【請求項30】
前記宿主細胞が、前記ヌクレオチド配列について同質細胞質である、請求項28記載の宿主細胞。
【請求項31】
前記宿主細胞が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項28記載の宿主細胞。
【請求項32】
請求項1に記載のベクターを含む、遺伝的に改変された葉緑体。
【請求項33】
請求項32に記載の葉緑体を含む、非維管束光合成生物。
【請求項34】
(a)2つのホスフェートを用いてイソプレノイドを生成する酵素をコードする核酸で非維管束光合成生物の葉緑体を形質転換する工程、および(b)前記形質転換された生物によって生成される少なくとも1つのイソプレノイドを回収する工程を含む、イソプレノイドを生成する方法。
【請求項35】
前記生物を水性環境中で生育する工程であって、CO2が前記生物に供給される工程をさらに含む、請求項34記載の方法。
【請求項36】
前記CO2が、燃焼された化石燃料から少なくとも部分的に得られる、請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記CO2が、煙道ガスから少なくとも部分的に得られる、請求項35記載の方法。
【請求項38】
2つのホスフェートを有する前記イソプレノイドが、GPP、IPP、FPP、GGPPまたはDMAPPである、請求項34記載の方法。
【請求項39】
前記回収工程が、以下の工程:(a)前記形質転換された生物を収集する工程、(b)前記イソプレノイドを細胞培養液から収集する工程、(c)前記生物を機械的に破壊する工程、または(d)前記生物を化学的に破壊する工程のうちの1つ以上を含む、請求項34記載の方法。
【請求項40】
前記生物が、微細藻類である、請求項34記載の方法。
【請求項41】
前記微細藻類が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項37記載の方法。
【請求項42】
(a)イソプレノイドを生成するように非維管束光合成生物の葉緑体を形質転換する工程であって、前記生物は、イソプレンシンターゼまたはメチル−ブテノールシンターゼで形質転換されない工程、および(b)前記イソプレノイドを回収する工程を含む、イソプレノイドを生成するための方法。
【請求項43】
前記生物を水性環境中で生育する工程であって、CO2が前記生物に供給される工程をさらに含む、請求項42記載の方法。
【請求項44】
前記CO2が、燃焼された化石燃料から少なくとも部分的に得られる、請求項43記載の方法。
【請求項45】
前記CO2が、煙道ガスから少なくとも部分的に得られる、請求項43記載の方法。
【請求項46】
前記イソプレノイドが、GPP、IPP、FPP、GGPPまたはDMAPPである、請求項42記載の方法。
【請求項47】
前記葉緑体が、ボトリオコッセンシンターゼ、リモネンシンターゼ、シネオールシンターゼ、ピネンシンターゼ、カンフェンシンターゼ、サビネンシンターゼ、ミルセンシンターゼ、アビエタジエンシンターゼ、タキサジエンシンターゼ、ビサボレンシンターゼ、ジアポフィトエンデサチュラーゼ、ジアポフィトエンシンターゼ、モノテルペンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、ジンギベレンシンターゼ、オシメンシンターゼ、セスキテルペンシンターゼ、クルクメンシンターゼ、ファルネセンシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼ、β−カリオフィレンシンターゼ、ゲルマクレンAシンターゼ、8−エピセドロールシンターゼ、バレンセンシンターゼ、(+)−δ−カジネンシンターゼ、ゲルマクレンCシンターゼ、(E)−β−ファルネセンシンターゼ、カスベンシンターゼ、ベチスピラジエンシンターゼ、5−エピ−アリストロケンシンターゼ、アリストロケンシンターゼ、α−フムレン、(E,E)−α−ファルネセンシンターゼ、(−)−β−ピネンシンターゼ、γ−テルピネンシンターゼ、リモネンシクラーゼ、リナロールシンターゼ、(+)−ボルニル二リン酸シンターゼ、レボピマラジエンシンターゼ、イソピマラジエンシンターゼ、(E)−γ−ビサボレンシンターゼ、コパリルピロリン酸シンターゼ、カウレンシンターゼ、ロンギホレンシンターゼ、γ−フムレンシンターゼ、δ−セリネンシンターゼ、β−フェランドレンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、(+)−3−カレンシンターゼ、syn−コパリル二リン酸シンターゼ、α−テルピネオールシンターゼ、syn−ピマラ−7,15−ジエンシンターゼ、ent−サンダラコピマラジエンシンターゼ、ステルネル−13−エンシンターゼ、E−β−オシメン、S−リナロールシンターゼ、ゲラニオールシンターゼ、ガンマ−テルピネンシンターゼ、リナロールシンターゼ、E−β−オシメンシンターゼ、epi−セドロールシンターゼ、α−ジンギベレンシンターゼ、グアイアジエンシンターゼ、カスカリラジエンシンターゼ、cis−ムウロラジエンシンターゼ、アフィジコラン−16b−オールシンターゼ、エリザベスアトリエンシンターゼ、サンダロールシンターゼ、パチョウロールシンターゼ、ジンザノールシンターゼ、セドロールシンターゼ、スカレオールシンターゼ、コパロールシンターゼまたはマノオールシンターゼをコードする核酸で形質転換される、請求項42記載の方法。
【請求項48】
前記回収工程が、以下の工程:(a)前記形質転換された生物を収集する工程、(b)前記イソプレノイドを細胞培養液から収集する工程、(d)前記生物を機械的に破壊する工程、または(e)前記生物を化学的に破壊する工程のうちの1つ以上を含む、請求項42記載の方法。
【請求項49】
前記生物が、微細藻類である、請求項42記載の方法。
【請求項50】
前記微細藻類が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項49記載の方法。
【請求項51】
遺伝的に改変された葉緑体を含む生物であって、ここで、前記葉緑体が、イソプレノイド生成酵素をコードする核酸を含み、前記生物が、高塩環境下で生長することができる、生物。
【請求項52】
前記生物が、非維管束光合成生物である、請求項51記載の生物。
【請求項53】
前記生物が、D.salinaである、請求項51記載の生物。
【請求項54】
前記高塩環境が、0.5から4.0モル濃度の塩化ナトリウムを含む、請求項51記載の生物。
【請求項55】
イソプレノイドを調製するための方法であって、(a)前記イソプレノイドの生成を増加させるか、または開始する核酸で生物を形質転換する工程であって、前記生物が、高塩環境下で生長する工程、および(b)前記イソプレノイドを回収する工程を含む、方法。
【請求項56】
前記生物が、非維管束光合成生物である、請求項55記載の方法。
【請求項57】
前記生物が、D.salina、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項55記載の方法。
【請求項58】
前記形質転換工程が、葉緑体の形質転換である、請求項55記載の方法。
【請求項59】
前記回収工程が、以下の工程:(a)前記形質転換された生物を収集する工程;(b)前記イソプレノイドを細胞培養液から収集する工程;(c)前記生物を機械的に破壊する工程;または(d)前記生物を化学的に破壊する工程のうちの1つ以上を含む、請求項55記載の方法。
【請求項60】
前記高塩環境が、0.5から4.0モル濃度の塩化ナトリウムを含む、請求項55記載の方法。
【請求項61】
1つ以上のイソプレノイド生成酵素をコードする異種核酸、および光合成細菌において前記核酸を発現させるために構成されたプロモーターを含むベクター。
【請求項62】
前記光合成細菌が、ラン藻の種である、請求項61記載のベクター。
【請求項63】
前記ラン藻の種が、シネコシスティス属(Synechocystis)、シネココッカス属(Synechococcus)、またはアルスロスピラ属(Athrospira)からなる群より選択される属のメンバーである、請求項61記載のベクター。
【請求項64】
請求項61記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項65】
前記宿主細胞が、ラン藻の種である、請求項64記載の宿主細胞。
【請求項66】
前記宿主細胞が、シネコシスティス属(Synechocystis)、シネココッカス属(Synechococcus)およびアルスロスピラ属(Athrospira)からなる群より選択される属のメンバーである、請求項66記載の宿主細胞。
【請求項67】
ボトリオコッセンシンターゼをコードする第1の核酸、およびFPPシンターゼをコードする第2の核酸を含む宿主細胞であって、前記宿主細胞が、非維管束光合成生物である、宿主細胞。
【請求項68】
前記第1の核酸および前記第2の核酸が、葉緑体ゲノムに組み込まれる、請求項67記載の宿主細胞。
【請求項69】
前記宿主細胞が、微細藻類である、請求項67記載の宿主細胞。
【請求項70】
前記微細藻類が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項69記載の宿主細胞。
【請求項71】
(a)タンパク質をコードする第1の核酸、(b)選択マーカーをコードする第2の核酸であって、前記第1の核酸および前記第2の核酸が、1つのオープンリーディングフレームを含み、ならびに(c)非維管束光合成生物において前記第1の核酸および前記第2の核酸を発現させるために構成されたプロモーターを含む、ベクター。
【請求項72】
前記タンパク質が、イソプレノイド生成酵素またはバイオマス分解酵素である、請求項71記載のベクター。
【請求項73】
前記イソプレノイド生成酵素が、ボトリオコッセンシンターゼ、リモネンシンターゼ、シネオールシンターゼ、ピネンシンターゼ、カンフェンシンターゼ、サビネンシンターゼ、ミルセンシンターゼ、アビエタジエンシンターゼ、タキサジエンシンターゼ、FPPシンターゼ、ビサボレンシンターゼ、ジアポフィトエンデサチュラーゼ、ジアポフィトエンシンターゼ、GPPシンターゼ、IPPイソメラーゼ、モノテルペンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、ジンギベレンシンターゼ、オシメンシンターゼ、セスキテルペンシンターゼ、クルクメンシンターゼ、ファルネセンシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼ、β−カリオフィレンシンターゼ、ゲルマクレンAシンターゼ、8−エピセドロールシンターゼ、バレンセンシンターゼ、(+)−δ−カジネンシンターゼ、ゲルマクレンCシンターゼ、(E)−β−ファルネセンシンターゼ、カスベンシンターゼ、ベチスピラジエンシンターゼ、5−エピ−アリストロケンシンターゼ、アリストロケンシンターゼ、α−フムレン、(E,E)−α−ファルネセンシンターゼ、(−)−β−ピネンシンターゼ、γ−テルピネンシンターゼ、リモネンシクラーゼ、リナロールシンターゼ、(+)−ボルニル二リン酸シンターゼ、レボピマラジエンシンターゼ、イソピマラジエンシンターゼ、(E)−γ−ビサボレンシンターゼ、コパリルピロリン酸シンターゼ、カウレンシンターゼ、ロンギホレンシンターゼ、γ−フムレンシンターゼ、δ−セリネンシンターゼ、β−フェランドレンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、(+)−3−カレンシンターゼ、syn−コパリル二リン酸シンターゼ、α−テルピネオールシンターゼ、syn−ピマラ−7,15−ジエンシンターゼ、ent−サンダラコピマラジエンシンターゼ、ステルネル−13−エンシンターゼ、E−β−オシメン、S−リナロールシンターゼ、ゲラニオールシンターゼ、ガンマ−テルピネンシンターゼ、リナロールシンターゼ、E−β−オシメンシンターゼ、epi−セドロールシンターゼ、α−ジンギベレンシンターゼ、グアイアジエンシンターゼ、カスカリラジエンシンターゼ、cis−ムウロラジエンシンターゼ、アフィジコラン−16b−オールシンターゼ、エリザベスアトリエンシンターゼ、サンダロールシンターゼ、パチョウロールシンターゼ、ジンザノールシンターゼ、セドロールシンターゼ、スカレオールシンターゼ、コパロールシンターゼまたはマノオールシンターゼである、請求項72記載のベクター。
【請求項74】
前記バイオマス分解酵素が、エキソ−β−グルカナーゼ、エンド−β−グルカナーゼ、β−グルコシダーゼ、エンドキシラナーゼまたはリグニナーゼである、請求項72記載のベクター。
【請求項75】
前記第1の核酸または前記第2の核酸が、非維管束光合成生物の核における発現に対して最適化される少なくとも1つのコドンを含む、請求項71記載のベクター。
【請求項76】
切断部分をコードする第3の核酸を前記第1の核酸および前記第2の核酸とインフレームでさらに含む、請求項71記載のベクター。
【請求項77】
前記切断部分が、自己切断型プロテアーゼである、請求項76記載のベクター。
【請求項78】
前記プロテアーゼが、口蹄疫ウイルス由来のA2領域の機能部分である、請求項77記載のベクター。
【請求項79】
前記切断部分が、前記生物によって天然に生成されるプロテアーゼによって切断されることが可能である、請求項76記載のベクター。
【請求項80】
前記プロモーターが、HSP70、HSP70の機能部分、rbcS2 5’上流翻訳領域(UTR)、rbcS2 5’UTRの機能部分またはそれらの組み合わせを含む、請求項71記載のベクター。
【請求項81】
前記プロモーターが、前記生物に由来する、請求項80記載のベクター。
【請求項82】
分泌シグナルをコードする第4の核酸をさらに含む、請求項71または76に記載のベクター。
【請求項83】
前記第1の核酸、前記第2の核酸、および前記第4の核酸が、インフレームにある、請求項82記載のベクター。
【請求項84】
前記第1の核酸、前記第2の核酸、前記第3の核酸、および前記第4の核酸が、インフレームにある、請求項82記載のベクター。
【請求項85】
前記分泌シグナルが、C.reinhardtiiの炭酸脱水酵素分泌シグナルである、請求項82記載のベクター。
【請求項86】
前記生物が、光合成細菌、シアノバクテリア、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)および植物プランクトンからなる群より選択される、請求項71記載のベクター。
【請求項87】
前記ベクターが、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridis、またはD.tertiolectaおける安定な形質転換が可能である、請求項71記載のベクター。
【請求項88】
前記ベクターが、シネコシスティス属(Synechocystis)の細菌、シネココッカス属(Synechococcus)の細菌またはアルスロスピラ属(Athrospira)の細菌における安定な形質転換が可能である、請求項71記載のベクター。
【請求項89】
表7中の配列、またはそれらに対して少なくとも70%の同一性を有する配列のいずれかを含む、請求項71記載のベクター。
【請求項90】
さらに第5の核酸を前記第1の核酸、前記第2の核酸、前記第3の核酸とインフレームで含み、タグをコードする、請求項71、76、または82記載のベクター。
【請求項91】
前記タグが、エピトープタグまたは金属親和性タグである、請求項90記載のベクター。
【請求項92】
ベクターを含む宿主細胞であって、前記ベクターは、
タンパク質をコードする第1の核酸、
選択マーカーをコードする第2の核酸であって、前記第1の核酸および前記第2の核酸は、1つのオープンリーディングフレームを構成し、
非維管束光合成生物において前記第1の核酸および前記第2の核酸を発現させるために構成されたプロモーター、ならびに
必要に応じて、切断部分、分泌シグナル、タグまたはそれらの組み合わせをコードする1つ以上のさらなる核酸を含み、ここで、前記1つ以上のさらなる核酸は、前記第1の核酸および前記第2の核酸とインフレームにある、宿主細胞。
【請求項93】
前記細胞が、光合成細菌、シアノバクテリア、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)および植物プランクトンからなる群より選択される、請求項92記載の宿主細胞。
【請求項94】
前記宿主細胞が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridis、またはD.tertiolectaである、請求項92記載の宿主細胞。
【請求項95】
前記宿主細胞が、シネコシスティス属(Synechocystis)の細菌、シネココッカス属(Synechococcus)の細菌またはアルスロスピラ属(Athrospira)の細菌である、請求項92記載の宿主細胞。
【請求項96】
前記ベクターが、前記宿主細胞の核ゲノム中に安定的に組み込まれる、請求項92記載の宿主細胞。
【請求項97】
非維管束光合成生物においてタンパク質を生成する方法であって、非維管束光合成生物を生育する工程を含み、ここで、前記生物は、単一のオープンリーディングフレームを含む外因性核酸を含み、前記オープンリーディングフレームは、タンパク質をコードする第1の核酸および選択マーカーをコードする第2の核酸を含み、前記生物は、当該生物において前記オープンリーディングフレームを発現させるために構成されたプロモーターをさらに含むことによって前記タンパク質を生成する、方法。
【請求項98】
前記タンパク質が、イソプレノイド生成酵素またはバイオマス分解酵素である、請求項97記載の方法。
【請求項99】
前記オープンリーディングフレームが、非維管束光合成生物の核における発現に対して最適化された少なくとも1つのコドンを含む、請求項97記載の方法。
【請求項100】
前記オープンリーディングフレームが、切断部分をコードする第3の核酸を前記第1の核酸および前記第2の核酸とインフレームでさらに含む、請求項97記載の方法。
【請求項101】
前記切断部分が、自己切断型プロテアーゼである、請求項100記載の方法。
【請求項102】
前記プロテアーゼが、口蹄疫ウイルス由来のA2領域の機能部分である、請求項101記載の方法。
【請求項103】
前記切断部分が、前記生物によって天然に生成されるプロテアーゼによって切断されることが可能である、請求項100記載の方法。
【請求項104】
分泌シグナルをコードする第4の核酸をさらに含む、請求項97または100記載の方法。
【請求項105】
前記第4の核酸が、前記オープンリーディングフレームを構成する他のすべての核酸とインフレームにある、請求項104記載の方法。
【請求項106】
前記分泌シグナルが、C.reinhardtiiの炭酸脱水酵素分泌シグナルである、請求項104記載の方法。
【請求項107】
前記生物が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridis、D.tertiolecta、シネコシスティス属(Synechocystis)の細菌、シネココッカス属(Synechococcus)の細菌またはアルスロスピラ属(Athrospira)の細菌である、請求項97記載の方法。
【請求項108】
前記オープンリーディングフレームが、タグをコードする第5の核酸をさらに含み、前記第5の核酸は、前記オープンリーディングフレームを構成する他のすべての核酸とインフレームにある、請求項97、100、または104記載の方法。
【請求項109】
前記タグが、エピトープタグまたは金属親和性タグである、請求項108記載の方法。
【請求項110】
融合タンパク質を含む宿主細胞であって、前記融合タンパク質は、タンパク質をコードする第1の核酸および選択マーカーをコードする第2の核酸を含み、前記宿主細胞は、非維管束光合成生物である、宿主細胞。
【請求項111】
前記宿主細胞が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridis、またはD.tertiolectaである、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項112】
前記宿主細胞が、シネコシスティス属(Synechocystis)の細菌、シネココッカス属(Synechococcus)の細菌またはアルスロスピラ属(Athrospira)の細菌である、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項113】
前記ベクターが、前記宿主細胞の核ゲノム中に安定的に組み込まれる、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項114】
前記融合タンパク質が、切断部分、分泌シグナル、タグまたはそれらの組み合わせをさらに含む、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項115】
前記切断部分が、自己切断型プロテアーゼである、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項116】
前記プロテアーゼが、口蹄疫ウイルス由来のA2領域の機能部分である、請求項115記載の宿主細胞。
【請求項117】
前記切断部分が、前記生物によって天然に生成されるプロテアーゼによって切断されることが可能である、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項118】
前記分泌シグナルが、C.reinhardtiiの炭酸脱水酵素分泌シグナルである、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項119】
前記タグが、エピトープタグまたは金属親和性タグである、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項120】
選択的条件下で目的のタンパク質を発現するトランスジェニック非維管束光合成生物を作出する方法であって:
単一のオープンリーディングフレームを含む核酸で非維管束光合成生物を形質転換する工程であって、前記オープンリーディングフレームが、前記目的のタンパク質および選択マーカーを含む融合タンパク質をコードする、工程;
を含み、
ここで、前記生物は、当該生物が継続して生存するために前記選択マーカーの発現を必要とする環境条件下で前記選択マーカーを発現することができ、それによって、前記目的のタンパク質が発現する、
方法。
【請求項121】
前記タンパク質が、イソプレノイド生成酵素またはバイオマス分解酵素である、請求項120記載の方法。
【請求項122】
前記オープンリーディングフレームが、切断部分、分泌シグナル、タグ、またはそれらの組み合わせをコードする1つ以上の核酸をさらに含む、請求項120記載の方法。
【請求項123】
前記切断部分が、自己切断型プロテアーゼである、請求項122記載の方法。
【請求項124】
前記プロテアーゼが、口蹄疫ウイルス由来のA2領域の機能部分である、請求項123記載の方法。
【請求項125】
前記切断部分が、前記生物によって天然に生成されるプロテアーゼによって切断されることが可能である、請求項122記載の方法。
【請求項126】
前記分泌シグナルが、C.reinhardtiiの炭酸脱水酵素分泌シグナルである、請求項122記載の方法。
【請求項127】
前記タグが、エピトープタグまたは金属親和性タグである、請求項122記載の方法。
【請求項128】
非維管束光合成生物におけるフィトール生成を増加させる方法であって、
核酸で前記生物を形質転換する工程を含み、前記核酸は、前記生物によるフィトールの生成を、前記核酸を含んでいない前記宿主生物によって生成されるレベルよりも高いレベルに高めるものである、方法。
【請求項129】
前記核酸が、GPPシンターゼ、FPPシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼおよびピロホスファターゼからなる群より選択される酵素をコードする、請求項128記載の方法。
【請求項130】
前記形質転換が、葉緑体の形質転換である、請求項128記載の方法。
【請求項131】
前記酵素が、前記生物に対して内因性であるか、あるいは前記生物の内因性酵素と相同である、請求項129記載の方法。
【請求項132】
前記酵素が、過剰発現される、請求項131記載の方法。
【請求項133】
前記酵素が、前記生物にとって外因性である、請求項129記載の方法。
【請求項134】
前記酵素の発現が、誘導性プロモーターによって制御される、請求項129記載の方法。
【請求項135】
ジメチルアリルアルコール、イソペンチルアルコール、ゲラニオール、ファルネソールまたはゲラニルゲラニオールの生成をもたらす核酸による前記生物の形質転換をさらに含む、請求項128記載の方法。
【請求項136】
前記生物が、光合成細菌、シアノバクテリア、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)および植物プランクトンからなる群より選択される、請求項128記載の方法。
【請求項137】
前記生物が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項128記載の方法。
【請求項138】
前記核酸が、表7からの配列またはそれらに対して70%の相同性を有する配列を含む、請求項128記載の方法。
【請求項139】
導入される核酸を含む宿主細胞であって、前記核酸は、前記宿主細胞によるフィトールの生成を、前記核酸を含んでいない宿主細胞によって生成されるレベルよりも高いレベルに増加させ、前記宿主細胞は、非維管束光合成生物である、宿主細胞。
【請求項140】
前記宿主細胞が、高塩環境下において生長することができる、請求項139記載の宿主細胞。
【請求項141】
前記宿主細胞が、D.salina、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項140記載の宿主細胞。
【請求項142】
前記高塩環境が、0.5から4.0モル濃度の塩化ナトリウムを含む、請求項140記載の宿主細胞。
【請求項143】
前記核酸が、葉緑体内に存在する、請求項139記載の宿主細胞。
【請求項144】
前記核酸が、GPPシンターゼ、FPPシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼおよびピロホスファターゼからなる群から選択される酵素をコードする、請求項139記載の宿主細胞。
【請求項145】
ジメチルアリルアルコール、イソペンチルアルコール、ゲラニオール、ファルネソールまたはゲラニルゲラニオールの生成をもたらす核酸をさらに含む、請求項139記載の宿主細胞。
【請求項146】
前記細胞が、光合成細菌、シアノバクテリア、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)および植物プランクトンからなる群より選択される、請求項139記載の宿主細胞。
【請求項147】
前記細胞が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項139記載の宿主細胞。
【請求項148】
非維管束光合成生物においてフィトールを生成する方法であって、
前記生物によるフィトールの生成を、前記核酸を含まない前記生物によって生成されるレベルよりも高いレベルに増加させる核酸で前記生物を形質転換する工程、および
前記生物由来の前記フィトールを回収する工程を含む、方法。
【請求項149】
前記核酸が、GPPシンターゼ、FPPシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼおよびピロホスファターゼからなる群より選択される酵素をコードする、請求項148記載の方法。
【請求項150】
前記形質転換が、葉緑体の形質転換である、請求項148記載の方法。
【請求項151】
前記核酸が、前記生物に対して内因性である酵素、または前記生物の内因性酵素と相同である酵素をコードする、請求項148記載の方法。
【請求項152】
前記酵素が、過剰発現される、請求項151記載の方法。
【請求項153】
前記核酸が、前記生物にとって外因性である酵素をコードする、請求項148記載の方法。
【請求項154】
前記核酸の発現が、誘導性プロモーターによって制御される、請求項148記載の方法。
【請求項155】
ジメチルアリルアルコール、イソペンチルアルコール、ゲラニオール、ファルネソールまたはゲラニルゲラニオールの生成をもたらす核酸による前記生物の形質転換をさらに含む、請求項148記載の方法。
【請求項156】
前記生物が、光合成細菌、シアノバクテリア、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)および植物プランクトンからなる群より選択される、請求項148記載の方法。
【請求項157】
前記生物が、C.reinhardtii、D.salina、またはH.pluvalisである、請求項148記載の方法。
【請求項158】
少なくとも3%のフィトール、および少なくとも微量の遺伝的に改変された非維管束光合成生物の細胞部分を含む、組成物。
【請求項159】
前記遺伝的に改変された生物が、内因性、異種性または外因性のGPPシンターゼ、FPPシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼまたはピロホスファターゼによって改変される、請求項158記載の組成物。
【請求項160】
前記生物の葉緑体が、遺伝的に改変される、請求項158記載の組成物。
【請求項161】
ジメチルアリルアルコール、イソペンチルアルコール、ゲラニオール、ファルネソールまたはゲラニルゲラニオールをさらに含む、請求項158記載の組成物。
【請求項162】
前記生物が、光合成細菌、シアノバクテリア、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)および植物プランクトンからなる群より選択される、請求項158記載の組成物。
【請求項163】
前記生物が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項158記載の組成物。
【請求項1】
(a)2つのホスフェートを用いてイソプレノイドを生成する酵素をコードする核酸、および(b)非維管束光合成生物の葉緑体内で前記核酸を発現させるために構成されたプロモーターを含み、ベクターが葉緑体のゲノム全体を含まない、単離されたベクター。
【請求項2】
2つのホスフェートを有する前記イソプレノイドが、GPP、IPP、FPP、GGPPまたはDMAPPである、請求項1記載のベクター。
【請求項3】
葉緑体ゲノムへの前記ベクターの挿入が、前記葉緑体の光合成能力を破壊しない、請求項1記載のベクター。
【請求項4】
葉緑体ゲノムによる相同組換えを促進する核酸配列をさらに含む、請求項1記載のベクター。
【請求項5】
2つのホスフェートを用いて前記イソプレノイドを改変する第2の酵素をコードする核酸をさらに含む、請求項1記載のベクター。
【請求項6】
前記第2の酵素が、ボトリオコッセンシンターゼ、リモネンシンターゼ、シネオールシンターゼ、ピネンシンターゼ、カンフェンシンターゼ、サビネンシンターゼ、ミルセンシンターゼ、アビエタジエンシンターゼ、タキサジエンシンターゼ、ビサボレンシンターゼ、ジアポフィトエンデサチュラーゼ、ジアポフィトエンシンターゼ、モノテルペンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、ジンギベレンシンターゼ、オシメンシンターゼ、セスキテルペンシンターゼ、クルクメンシンターゼ、ファルネセンシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼ、β−カリオフィレンシンターゼ、ゲルマクレンAシンターゼ、8−エピセドロールシンターゼ、バレンセンシンターゼ、(+)−δ−カジネンシンターゼ、ゲルマクレンCシンターゼ、(E)−β−ファルネセンシンターゼ、カスベンシンターゼ、ベチスピラジエンシンターゼ、5−エピ−アリストロケンシンターゼ、アリストロケンシンターゼ、α−フムレン、(E,E)−α−ファルネセンシンターゼ、(−)−β−ピネンシンターゼ、γ−テルピネンシンターゼ、リモネンシクラーゼ、リナロールシンターゼ、(+)−ボルニル二リン酸シンターゼ、レボピマラジエンシンターゼ、イソピマラジエンシンターゼ、(E)−γ−ビサボレンシンターゼ、コパリルピロリン酸シンターゼ、カウレンシンターゼ、ロンギホレンシンターゼ、γ−フムレンシンターゼ、δ−セリネンシンターゼ、β−フェランドレンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、(+)−3−カレンシンターゼ、syn−コパリル二リン酸シンターゼ、α−テルピネオールシンターゼ、syn−ピマラ−7,15−ジエンシンターゼ、ent−サンダラコピマラジエンシンターゼ、ステルネル−13−エンシンターゼ、E−β−オシメン、S−リナロールシンターゼ、ゲラニオールシンターゼ、ガンマ−テルピネンシンターゼ、リナロールシンターゼ、E−β−オシメンシンターゼ、epi−セドロールシンターゼ、α−ジンギベレンシンターゼ、グアイアジエンシンターゼ、カスカリラジエンシンターゼ、cis−ムウロラジエンシンターゼ、アフィジコラン−16b−オールシンターゼ、エリザベスアトリエンシンターゼ、サンダロールシンターゼ、パチョウロールシンターゼ、ジンザノールシンターゼ、セドロールシンターゼ、スカレオールシンターゼ、コパロールシンターゼまたはマノオールシンターゼである、請求項5記載のベクター。
【請求項7】
前記ベクターが、選択マーカーをさらに含む、請求項1記載のベクター。
【請求項8】
前記酵素をコードする前記核酸が、前記葉緑体に対してコドンバイアスがかけられている、請求項1記載のベクター。
【請求項9】
前記葉緑体が、微細藻類由来である、請求項8記載のベクター。
【請求項10】
前記微細藻類が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項9記載のベクター。
【請求項11】
表5中の配列、またはそれらに対して少なくとも70%の同一性を有する配列のいずれかを含む、請求項1記載のベクター。
【請求項12】
(a)2つのホスフェートを用いてイソプレノイドを生成する酵素をコードする核酸、および(b)前記酵素を葉緑体に標的化するための葉緑体標的分子をコードする核酸を含む、単離されたベクター。
【請求項13】
選択マーカー、葉緑体ゲノムによる相同組換えを促進する核酸配列、またはこれらの組み合わせをさらに含む、請求項12記載のベクター。
【請求項14】
2つのホスフェートを有する前記イソプレノイドが、GPP、IPP、FPP、GGPPまたはDMAPPである、請求項12記載のベクター。
【請求項15】
核ゲノムによる相同組換えを促進する核酸配列をさらに含む、請求項12記載のベクター。
【請求項16】
2つのホスフェートを用いて前記イソプレノイドを改変する第2の酵素をコードする核酸および前記第2の酵素を葉緑体に標的化するための葉緑体標的分子をコードする核酸をさらに含む、請求項12記載のベクター。
【請求項17】
前記第2の酵素は、ボトリオコッセンシンターゼ、リモネンシンターゼ、シネオールシンターゼ、ピネンシンターゼ、カンフェンシンターゼ、サビネンシンターゼ、ミルセンシンターゼ、アビエタジエンシンターゼ、タキサジエンシンターゼ、ビサボレンシンターゼ、ジアポフィトエンデサチュラーゼ、ジアポフィトエンシンターゼ、モノテルペンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、ジンギベレンシンターゼ、オシメンシンターゼ、セスキテルペンシンターゼ、クルクメンシンターゼ、ファルネセンシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼ、β−カリオフィレンシンターゼ、ゲルマクレンAシンターゼ、8−エピセドロールシンターゼ、バレンセンシンターゼ、(+)−δ−カジネンシンターゼ、ゲルマクレンCシンターゼ、(E)−β−ファルネセンシンターゼ、カスベンシンターゼ、ベチスピラジエンシンターゼ、5−エピ−アリストロケンシンターゼ、アリストロケンシンターゼ、α−フムレン、(E,E)−α−ファルネセンシンターゼ、(−)−β−ピネンシンターゼ、γ−テルピネンシンターゼ、リモネンシクラーゼ、リナロールシンターゼ、(+)−ボルニル二リン酸シンターゼ、レボピマラジエンシンターゼ、イソピマラジエンシンターゼ、(E)−γ−ビサボレンシンターゼ、コパリルピロリン酸シンターゼ、カウレンシンターゼ、ロンギホレンシンターゼ、γ−フムレンシンターゼ、δ−セリネンシンターゼ、β−フェランドレンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、(+)−3−カレンシンターゼ、syn−コパリル二リン酸シンターゼ、α−テルピネオールシンターゼ、syn−ピマラ−7,15−ジエンシンターゼ、ent−サンダラコピマラジエンシンターゼ、ステルネル−13−エンシンターゼ、E−β−オシメン、S−リナロールシンターゼ、ゲラニオールシンターゼ、ガンマ−テルピネンシンターゼ、リナロールシンターゼ、E−β−オシメンシンターゼ、epi−セドロールシンターゼ、α−ジンギベレンシンターゼ、グアイアジエンシンターゼ、カスカリラジエンシンターゼ、cis−ムウロラジエンシンターゼ、アフィジコラン−16b−オールシンターゼ、エリザベスアトリエンシンターゼ、サンダロールシンターゼ、パチョウロールシンターゼ、ジンザノールシンターゼ、セドロールシンターゼ、スカレオールシンターゼ、コパロールシンターゼまたはマノオールシンターゼである、請求項16記載のベクター。
【請求項18】
前記酵素をコードする前記核酸が、前記生物に対してコドンバイアスがかけられている、請求項12記載のベクター。
【請求項19】
前記生物が、微細藻類である、請求項12記載のベクター。
【請求項20】
前記微細藻類が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項19記載のベクター。
【請求項21】
表5中の配列、またはそれらに対して少なくとも70%の同一性を有する配列のいずれかを含む、請求項12記載のベクター。
【請求項22】
(a)ベクターであって、(a)2つのホスフェートを用いてイソプレノイドを生成する酵素をコードする核酸、および(b)非維束光合成生物の葉緑体内で前記核酸を発現させるために構成されたプロモーターを含み、前記ベクターが葉緑体のゲノム全体を含まない、ベクター、または
(b)ベクターであって、(a)2つのホスフェートを用いてイソプレノイドを生成する酵素をコードする核酸、および(b)前記酵素を葉緑体に標的化するための葉緑体標的分子をコードする核酸を含む、ベクター、
を含む宿主細胞。
【請求項23】
前記宿主細胞が、前記核酸について同質細胞質である、請求項22記載の宿主細胞。
【請求項24】
前記細胞が、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)または植物プランクトンからなる群より選択される、請求項22記載の宿主細胞。
【請求項25】
前記宿主細胞が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項22記載の宿主細胞。
【請求項26】
クロロフィルレベルが、形質転換後に前記宿主細胞が光独立栄養であるのに十分である、請求項22記載の宿主細胞。
【請求項27】
前記宿主細胞が、少なくとも1つの天然に存在するイソプレノイドを同じ生物の野生型株よりも高いレベルで生成する、請求項22記載の宿主細胞。
【請求項28】
少なくとも2コピーの表5のヌクレオチド配列、またはそれらの配列に対して少なくとも70%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、宿主細胞。
【請求項29】
前記宿主細胞が、非維管束光合成生物である、請求項28記載の宿主細胞。
【請求項30】
前記宿主細胞が、前記ヌクレオチド配列について同質細胞質である、請求項28記載の宿主細胞。
【請求項31】
前記宿主細胞が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項28記載の宿主細胞。
【請求項32】
請求項1に記載のベクターを含む、遺伝的に改変された葉緑体。
【請求項33】
請求項32に記載の葉緑体を含む、非維管束光合成生物。
【請求項34】
(a)2つのホスフェートを用いてイソプレノイドを生成する酵素をコードする核酸で非維管束光合成生物の葉緑体を形質転換する工程、および(b)前記形質転換された生物によって生成される少なくとも1つのイソプレノイドを回収する工程を含む、イソプレノイドを生成する方法。
【請求項35】
前記生物を水性環境中で生育する工程であって、CO2が前記生物に供給される工程をさらに含む、請求項34記載の方法。
【請求項36】
前記CO2が、燃焼された化石燃料から少なくとも部分的に得られる、請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記CO2が、煙道ガスから少なくとも部分的に得られる、請求項35記載の方法。
【請求項38】
2つのホスフェートを有する前記イソプレノイドが、GPP、IPP、FPP、GGPPまたはDMAPPである、請求項34記載の方法。
【請求項39】
前記回収工程が、以下の工程:(a)前記形質転換された生物を収集する工程、(b)前記イソプレノイドを細胞培養液から収集する工程、(c)前記生物を機械的に破壊する工程、または(d)前記生物を化学的に破壊する工程のうちの1つ以上を含む、請求項34記載の方法。
【請求項40】
前記生物が、微細藻類である、請求項34記載の方法。
【請求項41】
前記微細藻類が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項37記載の方法。
【請求項42】
(a)イソプレノイドを生成するように非維管束光合成生物の葉緑体を形質転換する工程であって、前記生物は、イソプレンシンターゼまたはメチル−ブテノールシンターゼで形質転換されない工程、および(b)前記イソプレノイドを回収する工程を含む、イソプレノイドを生成するための方法。
【請求項43】
前記生物を水性環境中で生育する工程であって、CO2が前記生物に供給される工程をさらに含む、請求項42記載の方法。
【請求項44】
前記CO2が、燃焼された化石燃料から少なくとも部分的に得られる、請求項43記載の方法。
【請求項45】
前記CO2が、煙道ガスから少なくとも部分的に得られる、請求項43記載の方法。
【請求項46】
前記イソプレノイドが、GPP、IPP、FPP、GGPPまたはDMAPPである、請求項42記載の方法。
【請求項47】
前記葉緑体が、ボトリオコッセンシンターゼ、リモネンシンターゼ、シネオールシンターゼ、ピネンシンターゼ、カンフェンシンターゼ、サビネンシンターゼ、ミルセンシンターゼ、アビエタジエンシンターゼ、タキサジエンシンターゼ、ビサボレンシンターゼ、ジアポフィトエンデサチュラーゼ、ジアポフィトエンシンターゼ、モノテルペンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、ジンギベレンシンターゼ、オシメンシンターゼ、セスキテルペンシンターゼ、クルクメンシンターゼ、ファルネセンシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼ、β−カリオフィレンシンターゼ、ゲルマクレンAシンターゼ、8−エピセドロールシンターゼ、バレンセンシンターゼ、(+)−δ−カジネンシンターゼ、ゲルマクレンCシンターゼ、(E)−β−ファルネセンシンターゼ、カスベンシンターゼ、ベチスピラジエンシンターゼ、5−エピ−アリストロケンシンターゼ、アリストロケンシンターゼ、α−フムレン、(E,E)−α−ファルネセンシンターゼ、(−)−β−ピネンシンターゼ、γ−テルピネンシンターゼ、リモネンシクラーゼ、リナロールシンターゼ、(+)−ボルニル二リン酸シンターゼ、レボピマラジエンシンターゼ、イソピマラジエンシンターゼ、(E)−γ−ビサボレンシンターゼ、コパリルピロリン酸シンターゼ、カウレンシンターゼ、ロンギホレンシンターゼ、γ−フムレンシンターゼ、δ−セリネンシンターゼ、β−フェランドレンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、(+)−3−カレンシンターゼ、syn−コパリル二リン酸シンターゼ、α−テルピネオールシンターゼ、syn−ピマラ−7,15−ジエンシンターゼ、ent−サンダラコピマラジエンシンターゼ、ステルネル−13−エンシンターゼ、E−β−オシメン、S−リナロールシンターゼ、ゲラニオールシンターゼ、ガンマ−テルピネンシンターゼ、リナロールシンターゼ、E−β−オシメンシンターゼ、epi−セドロールシンターゼ、α−ジンギベレンシンターゼ、グアイアジエンシンターゼ、カスカリラジエンシンターゼ、cis−ムウロラジエンシンターゼ、アフィジコラン−16b−オールシンターゼ、エリザベスアトリエンシンターゼ、サンダロールシンターゼ、パチョウロールシンターゼ、ジンザノールシンターゼ、セドロールシンターゼ、スカレオールシンターゼ、コパロールシンターゼまたはマノオールシンターゼをコードする核酸で形質転換される、請求項42記載の方法。
【請求項48】
前記回収工程が、以下の工程:(a)前記形質転換された生物を収集する工程、(b)前記イソプレノイドを細胞培養液から収集する工程、(d)前記生物を機械的に破壊する工程、または(e)前記生物を化学的に破壊する工程のうちの1つ以上を含む、請求項42記載の方法。
【請求項49】
前記生物が、微細藻類である、請求項42記載の方法。
【請求項50】
前記微細藻類が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項49記載の方法。
【請求項51】
遺伝的に改変された葉緑体を含む生物であって、ここで、前記葉緑体が、イソプレノイド生成酵素をコードする核酸を含み、前記生物が、高塩環境下で生長することができる、生物。
【請求項52】
前記生物が、非維管束光合成生物である、請求項51記載の生物。
【請求項53】
前記生物が、D.salinaである、請求項51記載の生物。
【請求項54】
前記高塩環境が、0.5から4.0モル濃度の塩化ナトリウムを含む、請求項51記載の生物。
【請求項55】
イソプレノイドを調製するための方法であって、(a)前記イソプレノイドの生成を増加させるか、または開始する核酸で生物を形質転換する工程であって、前記生物が、高塩環境下で生長する工程、および(b)前記イソプレノイドを回収する工程を含む、方法。
【請求項56】
前記生物が、非維管束光合成生物である、請求項55記載の方法。
【請求項57】
前記生物が、D.salina、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項55記載の方法。
【請求項58】
前記形質転換工程が、葉緑体の形質転換である、請求項55記載の方法。
【請求項59】
前記回収工程が、以下の工程:(a)前記形質転換された生物を収集する工程;(b)前記イソプレノイドを細胞培養液から収集する工程;(c)前記生物を機械的に破壊する工程;または(d)前記生物を化学的に破壊する工程のうちの1つ以上を含む、請求項55記載の方法。
【請求項60】
前記高塩環境が、0.5から4.0モル濃度の塩化ナトリウムを含む、請求項55記載の方法。
【請求項61】
1つ以上のイソプレノイド生成酵素をコードする異種核酸、および光合成細菌において前記核酸を発現させるために構成されたプロモーターを含むベクター。
【請求項62】
前記光合成細菌が、ラン藻の種である、請求項61記載のベクター。
【請求項63】
前記ラン藻の種が、シネコシスティス属(Synechocystis)、シネココッカス属(Synechococcus)、またはアルスロスピラ属(Athrospira)からなる群より選択される属のメンバーである、請求項61記載のベクター。
【請求項64】
請求項61記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項65】
前記宿主細胞が、ラン藻の種である、請求項64記載の宿主細胞。
【請求項66】
前記宿主細胞が、シネコシスティス属(Synechocystis)、シネココッカス属(Synechococcus)およびアルスロスピラ属(Athrospira)からなる群より選択される属のメンバーである、請求項66記載の宿主細胞。
【請求項67】
ボトリオコッセンシンターゼをコードする第1の核酸、およびFPPシンターゼをコードする第2の核酸を含む宿主細胞であって、前記宿主細胞が、非維管束光合成生物である、宿主細胞。
【請求項68】
前記第1の核酸および前記第2の核酸が、葉緑体ゲノムに組み込まれる、請求項67記載の宿主細胞。
【請求項69】
前記宿主細胞が、微細藻類である、請求項67記載の宿主細胞。
【請求項70】
前記微細藻類が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項69記載の宿主細胞。
【請求項71】
(a)タンパク質をコードする第1の核酸、(b)選択マーカーをコードする第2の核酸であって、前記第1の核酸および前記第2の核酸が、1つのオープンリーディングフレームを含み、ならびに(c)非維管束光合成生物において前記第1の核酸および前記第2の核酸を発現させるために構成されたプロモーターを含む、ベクター。
【請求項72】
前記タンパク質が、イソプレノイド生成酵素またはバイオマス分解酵素である、請求項71記載のベクター。
【請求項73】
前記イソプレノイド生成酵素が、ボトリオコッセンシンターゼ、リモネンシンターゼ、シネオールシンターゼ、ピネンシンターゼ、カンフェンシンターゼ、サビネンシンターゼ、ミルセンシンターゼ、アビエタジエンシンターゼ、タキサジエンシンターゼ、FPPシンターゼ、ビサボレンシンターゼ、ジアポフィトエンデサチュラーゼ、ジアポフィトエンシンターゼ、GPPシンターゼ、IPPイソメラーゼ、モノテルペンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、ジンギベレンシンターゼ、オシメンシンターゼ、セスキテルペンシンターゼ、クルクメンシンターゼ、ファルネセンシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼ、β−カリオフィレンシンターゼ、ゲルマクレンAシンターゼ、8−エピセドロールシンターゼ、バレンセンシンターゼ、(+)−δ−カジネンシンターゼ、ゲルマクレンCシンターゼ、(E)−β−ファルネセンシンターゼ、カスベンシンターゼ、ベチスピラジエンシンターゼ、5−エピ−アリストロケンシンターゼ、アリストロケンシンターゼ、α−フムレン、(E,E)−α−ファルネセンシンターゼ、(−)−β−ピネンシンターゼ、γ−テルピネンシンターゼ、リモネンシクラーゼ、リナロールシンターゼ、(+)−ボルニル二リン酸シンターゼ、レボピマラジエンシンターゼ、イソピマラジエンシンターゼ、(E)−γ−ビサボレンシンターゼ、コパリルピロリン酸シンターゼ、カウレンシンターゼ、ロンギホレンシンターゼ、γ−フムレンシンターゼ、δ−セリネンシンターゼ、β−フェランドレンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、(+)−3−カレンシンターゼ、syn−コパリル二リン酸シンターゼ、α−テルピネオールシンターゼ、syn−ピマラ−7,15−ジエンシンターゼ、ent−サンダラコピマラジエンシンターゼ、ステルネル−13−エンシンターゼ、E−β−オシメン、S−リナロールシンターゼ、ゲラニオールシンターゼ、ガンマ−テルピネンシンターゼ、リナロールシンターゼ、E−β−オシメンシンターゼ、epi−セドロールシンターゼ、α−ジンギベレンシンターゼ、グアイアジエンシンターゼ、カスカリラジエンシンターゼ、cis−ムウロラジエンシンターゼ、アフィジコラン−16b−オールシンターゼ、エリザベスアトリエンシンターゼ、サンダロールシンターゼ、パチョウロールシンターゼ、ジンザノールシンターゼ、セドロールシンターゼ、スカレオールシンターゼ、コパロールシンターゼまたはマノオールシンターゼである、請求項72記載のベクター。
【請求項74】
前記バイオマス分解酵素が、エキソ−β−グルカナーゼ、エンド−β−グルカナーゼ、β−グルコシダーゼ、エンドキシラナーゼまたはリグニナーゼである、請求項72記載のベクター。
【請求項75】
前記第1の核酸または前記第2の核酸が、非維管束光合成生物の核における発現に対して最適化される少なくとも1つのコドンを含む、請求項71記載のベクター。
【請求項76】
切断部分をコードする第3の核酸を前記第1の核酸および前記第2の核酸とインフレームでさらに含む、請求項71記載のベクター。
【請求項77】
前記切断部分が、自己切断型プロテアーゼである、請求項76記載のベクター。
【請求項78】
前記プロテアーゼが、口蹄疫ウイルス由来のA2領域の機能部分である、請求項77記載のベクター。
【請求項79】
前記切断部分が、前記生物によって天然に生成されるプロテアーゼによって切断されることが可能である、請求項76記載のベクター。
【請求項80】
前記プロモーターが、HSP70、HSP70の機能部分、rbcS2 5’上流翻訳領域(UTR)、rbcS2 5’UTRの機能部分またはそれらの組み合わせを含む、請求項71記載のベクター。
【請求項81】
前記プロモーターが、前記生物に由来する、請求項80記載のベクター。
【請求項82】
分泌シグナルをコードする第4の核酸をさらに含む、請求項71または76に記載のベクター。
【請求項83】
前記第1の核酸、前記第2の核酸、および前記第4の核酸が、インフレームにある、請求項82記載のベクター。
【請求項84】
前記第1の核酸、前記第2の核酸、前記第3の核酸、および前記第4の核酸が、インフレームにある、請求項82記載のベクター。
【請求項85】
前記分泌シグナルが、C.reinhardtiiの炭酸脱水酵素分泌シグナルである、請求項82記載のベクター。
【請求項86】
前記生物が、光合成細菌、シアノバクテリア、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)および植物プランクトンからなる群より選択される、請求項71記載のベクター。
【請求項87】
前記ベクターが、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridis、またはD.tertiolectaおける安定な形質転換が可能である、請求項71記載のベクター。
【請求項88】
前記ベクターが、シネコシスティス属(Synechocystis)の細菌、シネココッカス属(Synechococcus)の細菌またはアルスロスピラ属(Athrospira)の細菌における安定な形質転換が可能である、請求項71記載のベクター。
【請求項89】
表7中の配列、またはそれらに対して少なくとも70%の同一性を有する配列のいずれかを含む、請求項71記載のベクター。
【請求項90】
さらに第5の核酸を前記第1の核酸、前記第2の核酸、前記第3の核酸とインフレームで含み、タグをコードする、請求項71、76、または82記載のベクター。
【請求項91】
前記タグが、エピトープタグまたは金属親和性タグである、請求項90記載のベクター。
【請求項92】
ベクターを含む宿主細胞であって、前記ベクターは、
タンパク質をコードする第1の核酸、
選択マーカーをコードする第2の核酸であって、前記第1の核酸および前記第2の核酸は、1つのオープンリーディングフレームを構成し、
非維管束光合成生物において前記第1の核酸および前記第2の核酸を発現させるために構成されたプロモーター、ならびに
必要に応じて、切断部分、分泌シグナル、タグまたはそれらの組み合わせをコードする1つ以上のさらなる核酸を含み、ここで、前記1つ以上のさらなる核酸は、前記第1の核酸および前記第2の核酸とインフレームにある、宿主細胞。
【請求項93】
前記細胞が、光合成細菌、シアノバクテリア、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)および植物プランクトンからなる群より選択される、請求項92記載の宿主細胞。
【請求項94】
前記宿主細胞が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridis、またはD.tertiolectaである、請求項92記載の宿主細胞。
【請求項95】
前記宿主細胞が、シネコシスティス属(Synechocystis)の細菌、シネココッカス属(Synechococcus)の細菌またはアルスロスピラ属(Athrospira)の細菌である、請求項92記載の宿主細胞。
【請求項96】
前記ベクターが、前記宿主細胞の核ゲノム中に安定的に組み込まれる、請求項92記載の宿主細胞。
【請求項97】
非維管束光合成生物においてタンパク質を生成する方法であって、非維管束光合成生物を生育する工程を含み、ここで、前記生物は、単一のオープンリーディングフレームを含む外因性核酸を含み、前記オープンリーディングフレームは、タンパク質をコードする第1の核酸および選択マーカーをコードする第2の核酸を含み、前記生物は、当該生物において前記オープンリーディングフレームを発現させるために構成されたプロモーターをさらに含むことによって前記タンパク質を生成する、方法。
【請求項98】
前記タンパク質が、イソプレノイド生成酵素またはバイオマス分解酵素である、請求項97記載の方法。
【請求項99】
前記オープンリーディングフレームが、非維管束光合成生物の核における発現に対して最適化された少なくとも1つのコドンを含む、請求項97記載の方法。
【請求項100】
前記オープンリーディングフレームが、切断部分をコードする第3の核酸を前記第1の核酸および前記第2の核酸とインフレームでさらに含む、請求項97記載の方法。
【請求項101】
前記切断部分が、自己切断型プロテアーゼである、請求項100記載の方法。
【請求項102】
前記プロテアーゼが、口蹄疫ウイルス由来のA2領域の機能部分である、請求項101記載の方法。
【請求項103】
前記切断部分が、前記生物によって天然に生成されるプロテアーゼによって切断されることが可能である、請求項100記載の方法。
【請求項104】
分泌シグナルをコードする第4の核酸をさらに含む、請求項97または100記載の方法。
【請求項105】
前記第4の核酸が、前記オープンリーディングフレームを構成する他のすべての核酸とインフレームにある、請求項104記載の方法。
【請求項106】
前記分泌シグナルが、C.reinhardtiiの炭酸脱水酵素分泌シグナルである、請求項104記載の方法。
【請求項107】
前記生物が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridis、D.tertiolecta、シネコシスティス属(Synechocystis)の細菌、シネココッカス属(Synechococcus)の細菌またはアルスロスピラ属(Athrospira)の細菌である、請求項97記載の方法。
【請求項108】
前記オープンリーディングフレームが、タグをコードする第5の核酸をさらに含み、前記第5の核酸は、前記オープンリーディングフレームを構成する他のすべての核酸とインフレームにある、請求項97、100、または104記載の方法。
【請求項109】
前記タグが、エピトープタグまたは金属親和性タグである、請求項108記載の方法。
【請求項110】
融合タンパク質を含む宿主細胞であって、前記融合タンパク質は、タンパク質をコードする第1の核酸および選択マーカーをコードする第2の核酸を含み、前記宿主細胞は、非維管束光合成生物である、宿主細胞。
【請求項111】
前記宿主細胞が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridis、またはD.tertiolectaである、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項112】
前記宿主細胞が、シネコシスティス属(Synechocystis)の細菌、シネココッカス属(Synechococcus)の細菌またはアルスロスピラ属(Athrospira)の細菌である、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項113】
前記ベクターが、前記宿主細胞の核ゲノム中に安定的に組み込まれる、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項114】
前記融合タンパク質が、切断部分、分泌シグナル、タグまたはそれらの組み合わせをさらに含む、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項115】
前記切断部分が、自己切断型プロテアーゼである、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項116】
前記プロテアーゼが、口蹄疫ウイルス由来のA2領域の機能部分である、請求項115記載の宿主細胞。
【請求項117】
前記切断部分が、前記生物によって天然に生成されるプロテアーゼによって切断されることが可能である、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項118】
前記分泌シグナルが、C.reinhardtiiの炭酸脱水酵素分泌シグナルである、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項119】
前記タグが、エピトープタグまたは金属親和性タグである、請求項110記載の宿主細胞。
【請求項120】
選択的条件下で目的のタンパク質を発現するトランスジェニック非維管束光合成生物を作出する方法であって:
単一のオープンリーディングフレームを含む核酸で非維管束光合成生物を形質転換する工程であって、前記オープンリーディングフレームが、前記目的のタンパク質および選択マーカーを含む融合タンパク質をコードする、工程;
を含み、
ここで、前記生物は、当該生物が継続して生存するために前記選択マーカーの発現を必要とする環境条件下で前記選択マーカーを発現することができ、それによって、前記目的のタンパク質が発現する、
方法。
【請求項121】
前記タンパク質が、イソプレノイド生成酵素またはバイオマス分解酵素である、請求項120記載の方法。
【請求項122】
前記オープンリーディングフレームが、切断部分、分泌シグナル、タグ、またはそれらの組み合わせをコードする1つ以上の核酸をさらに含む、請求項120記載の方法。
【請求項123】
前記切断部分が、自己切断型プロテアーゼである、請求項122記載の方法。
【請求項124】
前記プロテアーゼが、口蹄疫ウイルス由来のA2領域の機能部分である、請求項123記載の方法。
【請求項125】
前記切断部分が、前記生物によって天然に生成されるプロテアーゼによって切断されることが可能である、請求項122記載の方法。
【請求項126】
前記分泌シグナルが、C.reinhardtiiの炭酸脱水酵素分泌シグナルである、請求項122記載の方法。
【請求項127】
前記タグが、エピトープタグまたは金属親和性タグである、請求項122記載の方法。
【請求項128】
非維管束光合成生物におけるフィトール生成を増加させる方法であって、
核酸で前記生物を形質転換する工程を含み、前記核酸は、前記生物によるフィトールの生成を、前記核酸を含んでいない前記宿主生物によって生成されるレベルよりも高いレベルに高めるものである、方法。
【請求項129】
前記核酸が、GPPシンターゼ、FPPシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼおよびピロホスファターゼからなる群より選択される酵素をコードする、請求項128記載の方法。
【請求項130】
前記形質転換が、葉緑体の形質転換である、請求項128記載の方法。
【請求項131】
前記酵素が、前記生物に対して内因性であるか、あるいは前記生物の内因性酵素と相同である、請求項129記載の方法。
【請求項132】
前記酵素が、過剰発現される、請求項131記載の方法。
【請求項133】
前記酵素が、前記生物にとって外因性である、請求項129記載の方法。
【請求項134】
前記酵素の発現が、誘導性プロモーターによって制御される、請求項129記載の方法。
【請求項135】
ジメチルアリルアルコール、イソペンチルアルコール、ゲラニオール、ファルネソールまたはゲラニルゲラニオールの生成をもたらす核酸による前記生物の形質転換をさらに含む、請求項128記載の方法。
【請求項136】
前記生物が、光合成細菌、シアノバクテリア、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)および植物プランクトンからなる群より選択される、請求項128記載の方法。
【請求項137】
前記生物が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項128記載の方法。
【請求項138】
前記核酸が、表7からの配列またはそれらに対して70%の相同性を有する配列を含む、請求項128記載の方法。
【請求項139】
導入される核酸を含む宿主細胞であって、前記核酸は、前記宿主細胞によるフィトールの生成を、前記核酸を含んでいない宿主細胞によって生成されるレベルよりも高いレベルに増加させ、前記宿主細胞は、非維管束光合成生物である、宿主細胞。
【請求項140】
前記宿主細胞が、高塩環境下において生長することができる、請求項139記載の宿主細胞。
【請求項141】
前記宿主細胞が、D.salina、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項140記載の宿主細胞。
【請求項142】
前記高塩環境が、0.5から4.0モル濃度の塩化ナトリウムを含む、請求項140記載の宿主細胞。
【請求項143】
前記核酸が、葉緑体内に存在する、請求項139記載の宿主細胞。
【請求項144】
前記核酸が、GPPシンターゼ、FPPシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼおよびピロホスファターゼからなる群から選択される酵素をコードする、請求項139記載の宿主細胞。
【請求項145】
ジメチルアリルアルコール、イソペンチルアルコール、ゲラニオール、ファルネソールまたはゲラニルゲラニオールの生成をもたらす核酸をさらに含む、請求項139記載の宿主細胞。
【請求項146】
前記細胞が、光合成細菌、シアノバクテリア、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)および植物プランクトンからなる群より選択される、請求項139記載の宿主細胞。
【請求項147】
前記細胞が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項139記載の宿主細胞。
【請求項148】
非維管束光合成生物においてフィトールを生成する方法であって、
前記生物によるフィトールの生成を、前記核酸を含まない前記生物によって生成されるレベルよりも高いレベルに増加させる核酸で前記生物を形質転換する工程、および
前記生物由来の前記フィトールを回収する工程を含む、方法。
【請求項149】
前記核酸が、GPPシンターゼ、FPPシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼおよびピロホスファターゼからなる群より選択される酵素をコードする、請求項148記載の方法。
【請求項150】
前記形質転換が、葉緑体の形質転換である、請求項148記載の方法。
【請求項151】
前記核酸が、前記生物に対して内因性である酵素、または前記生物の内因性酵素と相同である酵素をコードする、請求項148記載の方法。
【請求項152】
前記酵素が、過剰発現される、請求項151記載の方法。
【請求項153】
前記核酸が、前記生物にとって外因性である酵素をコードする、請求項148記載の方法。
【請求項154】
前記核酸の発現が、誘導性プロモーターによって制御される、請求項148記載の方法。
【請求項155】
ジメチルアリルアルコール、イソペンチルアルコール、ゲラニオール、ファルネソールまたはゲラニルゲラニオールの生成をもたらす核酸による前記生物の形質転換をさらに含む、請求項148記載の方法。
【請求項156】
前記生物が、光合成細菌、シアノバクテリア、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)および植物プランクトンからなる群より選択される、請求項148記載の方法。
【請求項157】
前記生物が、C.reinhardtii、D.salina、またはH.pluvalisである、請求項148記載の方法。
【請求項158】
少なくとも3%のフィトール、および少なくとも微量の遺伝的に改変された非維管束光合成生物の細胞部分を含む、組成物。
【請求項159】
前記遺伝的に改変された生物が、内因性、異種性または外因性のGPPシンターゼ、FPPシンターゼ、ゲラニルゲラニルレダクターゼ、クロロフィリドヒドロラーゼまたはピロホスファターゼによって改変される、請求項158記載の組成物。
【請求項160】
前記生物の葉緑体が、遺伝的に改変される、請求項158記載の組成物。
【請求項161】
ジメチルアリルアルコール、イソペンチルアルコール、ゲラニオール、ファルネソールまたはゲラニルゲラニオールをさらに含む、請求項158記載の組成物。
【請求項162】
前記生物が、光合成細菌、シアノバクテリア、藍色植物門(cyanophyta)、原核緑色植物門(prochlorophyta)、紅色植物門(rhodophyta)、緑藻植物門(chlorophyta)、不等毛植物門(heterokontophyta)、黄緑藻植物門(tribophyta)、灰色植物門(glaucophyta)、クロララクニオン植物(chlorarachniophytes)、ユーグレナ植物門(euglenophyta)、ユーグレナ類(euglenoids)、ハプト植物門(haptophyta)、黄金色植物門(chrysophyta)、クリプト植物門(cryptophyta)、クリプト藻類(cryptomonads)、渦鞭毛植物門(dinophyta)、双鞭毛藻類(dinoflagellata)、プリムネシウム植物門(pyrmnesiophyta)、珪藻植物門(bacillariophyta)、黄緑色植物門(xanthophyta)、ユースティグマトフィータ(eustigmatophyta)、ラフィド藻門(raphidophyta)、褐藻植物(phaeophyta)および植物プランクトンからなる群より選択される、請求項158記載の組成物。
【請求項163】
前記生物が、C.reinhardtii、D.salina、H.pluvalis、S.dimorphus、D.viridisまたはD.tertiolectaである、請求項158記載の組成物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
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【図10】
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【図18】
【図19】
【図20】
【公表番号】特表2010−538616(P2010−538616A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−524244(P2010−524244)
【出願日】平成20年9月10日(2008.9.10)
【国際出願番号】PCT/US2008/075858
【国際公開番号】WO2009/036067
【国際公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(509328308)サファイア エナジー,インコーポレイティド (5)
【出願人】(504389821)ザ スクリップス リサーチ インスティテュート (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月10日(2008.9.10)
【国際出願番号】PCT/US2008/075858
【国際公開番号】WO2009/036067
【国際公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(509328308)サファイア エナジー,インコーポレイティド (5)
【出願人】(504389821)ザ スクリップス リサーチ インスティテュート (2)
【Fターム(参考)】
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