説明

光学情報読取装置

【課題】 鏡面反射する対象物の表面に設けられたダイレクトマーキングを低い照明量で確実に読み取ることができる光学情報読取装置を提供する。
【解決手段】 カバー30の先端近傍の内壁側に前傾するように複数個の発光ダイオード50を配置し、該発光ダイオード50で側方からダイレクトマーキングQを照明するため、ダイレクトマーキングQからの拡散光を結像レンズ27側へ入射させ、確実に読み取ることができる。また、反射部材42で、発光ダイオード50からの照明光が読取対象物Rで鏡面反射した反射光を、再び読取対象物R側へ反射させることで、ダイレクトマーキングを低い照明量で読み取ることが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、凹凸により形成された情報コードを読み取ることができる光学情報読取装置に関し、特に、ハンディタイプの光学情報読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報コードとして、対象物に直接、刻印、印刷するダイレクトマーキングが用いられている。刻印のダイレクトマーキング(ドットインパクトダイレクトマーキング)は、対象物の表面に凹部又は凸部が形成されてなる。アルミニューム等の鏡面状の対象物に形成されたドットインパクトダイレクトマーキングを読み取る際は、照明の角度が傾くと、照明の像が写り込む正反射(鏡面反射)が起き、凹凸と平坦部とで反射率が異ならなくなり、情報コードの各セル(凹部又は凸部)を情報読取装置で認識できなくなる。係るダイレクトマーキングは、凹凸部での拡散光によって読み取りを行うことになるが、照明を拡散させるために、光源からの光を効率的に利用できず、高い照明量が必要となった。特許文献1には、発光ダイオードをリング状に配置し、角度の異なる反射板を一対備えることで、複数の検査部位で照明の切り換えを無くしたリング照明装置が開示されている。
【特許文献1】実用新案登録第3109825号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1のリング照明をダイレクトマーキングの読み取りに用いて鏡面状の対象物を照明しても、対象物で反射した反射光が側方に抜け、光源からの光を効率的に利用できず、高い照明量が必要となる。このため、発光ダイオードを多数備える必要があり、重量増大及び高コストに成ると共に、発光ダイオードでの電力消費量が増大し、ハンディタイプの光学情報読取装置を電池で長時間駆動することが困難になる。
【0004】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、鏡面反射する対象物の表面に設けられたダイレクトマーキングを低い照明量で確実に読み取ることができる光学情報読取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の光学情報読取装置では、読取口11aからの入射光を結像レンズ27を通して受光センサ23の受光面上に像を結ばせる光学系を備え、撮像された対象物の画像により情報コードを読み取る光学情報読取装置であって:
先端30Fが対象物Rに当接可能であり、後端30Eが前記読取口11a側に固定された筒状部材30と、
前記筒状部材30の先端30F近傍の内壁側に、主光軸50Xが前記結像レンズ27の受光軸27X側を指向し前傾するように配置された複数個の発光ダイオード50と、
前記筒状部材30の先端30F近傍の内壁側に取り付けられた裁頭円錐形状の反射部材42であって、前記発光ダイオード50からの照明光が前記対象物Rで反射した反射光を、再び前記対象物R側へ反射させるように配置された反射部材42と、を備えることを技術的特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の光学情報読取装置では、先端が対象物に当接可能な筒状部材の先端近傍の内壁側に、主光軸が結像レンズの受光軸側を指向し前傾するように複数個の発光ダイオードを配置し、該発光ダイオードで側方からダイレクトマーキングを照明するため、ダイレクトマーキングのセルを構成する凹凸からの拡散光を結像レンズ側へ入射させ、確実に読み取ることができる。また、筒状部材の先端近傍の内壁側に取り付けられた裁頭円錐形状の反射部材で、発光ダイオードからの照明光が対象物で鏡面反射した反射光を、再び対象物側へ反射させるため、該反射部材で発光ダイオードからの照明光の反射を繰り返させることで、ダイレクトマーキングを低い照明量で読み取ることが可能になる。
【0007】
請求項2の光学情報読取装置では、主光軸が、筒状部材の先端が対象物に当接した状態で、対象物上で結像レンズの受光軸と一致しない位置に発光ダイオードを配置するため、発光ダイオードからの光が対象物で鏡面反射した成分が結像レンズに直接入射し難く、ダイレクトマーキングのセルを構成する凹凸からの拡散光を結像レンズ側へ入射させ、確実に読み取ることができる。
【0008】
請求項3の光学情報読取装置では、反射部材が、発光ダイオードを実装する回路基板に施されためっき膜から成るため、反射部材を別途設ける必要が無く、廉価に構成することができる。
【0009】
請求項4の光学情報読取装置では、反射部材が、裏面に設けられた発光ダイオードからの照明光を透過するための通孔を備えるため、発光ダイオードで側方からダイレクトマーキングを照明し、ダイレクトマーキングを確実に読み取ることができる。ここで、発光ダイオードが露出していないため、筒状部材の先端を種々形状の対象物に当接させても、発光ダイオードを傷つけることが無い。
【0010】
請求項5の光学情報読取装置では、裏面発光式の発光ダイオードを裏面側に実装する回路基板が、当該発光ダイオードからの照明光を透過するための通孔を備えるため、発光ダイオードで側方からダイレクトマーキングを照明し、ダイレクトマーキングを確実に読み取ることができる。ここで、発光ダイオードが露出していないため、筒状部材の先端を種々形状の対象物に当接させても、発光ダイオードを傷つけることが無い。更に、反射部材が、発光ダイオードを実装する回路基板に施されためっき膜から成るため、反射部材を別途設ける必要が無く、廉価に構成することができる。
【0011】
請求項6の光学情報読取装置では、発光ダイオードからの照明光を反射すると共に、筒状部材の外部から情報コードを視認可能にするハーフミラーを当該筒状部材の内壁に設けてあるため、筒状部材の外部から情報コードをハーフミラーを透過して位置合わせができると共に、該ハーフミラーで発光ダイオードからの照明光をダイレクトマーキング側へ反射させることで、ダイレクトマーキングを低い照明量で読み取ることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
[第1実施形態]
以下、本発明の光学情報読取装置を2次元コードリーダに適用した第1実施形態について図を参照して説明する。まず、第1実施形態に係る2次元コードリーダ10の構成概要を図1〜図3に基づいて説明する。図1は、2次元コードリーダ10の断面図であり、図2は、2次元コードリーダ10の正面図であり、図1のA矢視に相当する。
【0013】
図1に示すように、2次元コードリーダ10は、丸みを帯びた薄型のほぼ矩形箱状なすハウジング本体11と、このハウジング本体11の下面ほぼ中央後端寄りにハウジング本体11に一体に形成されるグリップ部12と、からなるガンタイプのハウジングを備えている。このグリップ部12は、作業者が片手で把持可能な程度の外径に設定されており、当該グリップ部12を握った作業者の人差し指が当接する部位に、読み取り開始を指示するトリガースイッチ14が設けられている。
【0014】
ハウジング本体11の内部には、後述する回路部20が収容されており、またハウジング本体11の先端部には、カバー30を支持する撮像用開口11aが形成されている。なお、図1には、回路部20を構成するプリント配線板15や、撮像用開口11a近傍に配置される受光センサ23、結像レンズ27等が図示されている。
【0015】
回路部20は、主に、発光ダイオード50、受光センサ23、結像レンズ27等の光学系と、読み取り制御を行う図示しない制御装置と、から構成されており、前述したプリント配線板15に実装あるいはハウジング本体11内に内装されている。
【0016】
受光センサ23は、読取対象物Rや情報コードQに照射されて反射した反射光を受光可能に構成されるもので、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を100万個オーダでm行n列の2次元に配列したエリアセンサが、これに相当する。受光センサ23は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光可能に配置されている。
【0017】
結像レンズ27は、外部から入射する入射光を集光して受光センサ23に像を結像可能な結像光学系として機能するもので、例えば、鏡筒とこの鏡筒内に収容される複数の集光レンズにより構成されている。なお、結像レンズ27の焦点距離は、カバー30の先端30Fの位置になるように調整されている。これにより、光学系の配置位置の説明図である図3に示すようにカバー30の先端30Fを読取対象物Rに当接させた状態で、情報コードQと結像レンズ27との間の距離を結像レンズ27の焦点距離に一致させることができ、受光センサ23で鮮明な画像を撮影することが可能となる。
【0018】
透明樹脂から成る円筒形状のカバー30は、後端30Eが撮像用開口11aに固定されている。該カバー30の先端30Fの内壁は、裁頭円錐形状に形成されている。該裁頭円錐形状の先端30Fの内壁に、発光ダイオード50を実装する裁頭円錐形状の回路基板40が固定されている。図2に示すように、発光ダイオード50はリング状に配置されている。
【0019】
図3に示すように、各発光ダイオード50は、主光軸50Xが結像レンズ27の受光軸27X側を指向し、前傾するように配置され、情報コードQに向けて照明光を斜め方向から照射可能に構成されている。なお、この読取対象物Rは、鏡面反射するアルミニュームからなり、刻印のダイレクトマーキング(ドットインパクトダイレクトマーキング)からなる情報コード(QRコード)Qが形成されている。
【0020】
情報コードQでの反射光(拡散光)の内で、結像レンズ27の受光軸27Xに平行な成分が結像レンズ27に入射し、受光センサ23で受光される。ここで、発光ダイオード50を実装する回路基板40の表面には、めっき膜からなる反射部材42が形成されている。このため、発光ダイオード50からの斜め下方向への照明光は、読取対象物Rで鏡面反射し、該発光ダイオードに対向する反射部材42で反射し、再び、読取対象物Rで鏡面反射し、対向する反射部材42側に向かう。第1実施形態の2次元コードリーダ10は、図3に示すように裁頭円錐形状の反射部材42で、鉛直方向(受光軸27Xの方向)での反射を繰り返すのに加え、図3のB矢視図に相当し、反射部材42での反射の説明図である図4(A)に示すように、水平方向でも裁頭円錐形状の反射部材42と読取対象物Rとの間で反射を繰り返し、これにより、情報コードQでの拡散光が、結像レンズ27に入射する。
【0021】
第1実施形態の2次元コードリーダ10では、先端30Fが読取対象物Rに当接可能なカバー30の先端近傍の内壁側に、主光軸50Xが結像レンズ27の受光軸27X側を指向し前傾するように複数個の発光ダイオード50を配置し、該発光ダイオード50で側方からダイレクトマーキングQを照明するため、ダイレクトマーキングQのセルを構成する凹凸からの拡散光を結像レンズ27側へ入射させ、確実に読み取ることができる。また、カバー30の先端30F近傍の内壁側に取り付けられた裁頭円錐形状の反射部材42で、発光ダイオード50からの照明光が読取対象物Rで鏡面反射した反射光を、再び読取対象物R側へ反射させるため、該反射部材42で発光ダイオード50からの照明光の反射を繰り返させることで、ダイレクトマーキングを低い照明量で読み取ることが可能になる。
【0022】
なお、図3中に示すように第1実施形態の2次元コードリーダ10では、カバー30の先端30Fが読取対象物Rに当接した状態で、該読取対象物R上で発光ダイオード50の主光軸50Xが、結像レンズ27の受光軸27Xと一致しない位置に発光ダイオード50を配置する。このため、発光ダイオード50からの光が読取対象物Rで鏡面反射した成分が結像レンズ27に直接入射し難く、ダイレクトマーキングQのセルを構成する凹凸からの拡散光を結像レンズ27側へ入射させ、確実に読み取ることができる。
【0023】
第1実施形態の2次元コードリーダ10において、反射部材42が、発光ダイオード50を実装する回路基板40に施されためっき膜から成る。即ち、回路基板40は、両面銅張積層板から成り、表面の銅箔をエッチングして、発光ダイオードの実装部を設けると共に、該実装部の周囲に絶縁部を設け、該絶縁部以外の銅箔を残す。そして、残した銅箔に例えば、アルミニューム、銀等をめっきすることで金属めっき膜(反射部材42)を形成する。第1実施形態の2次元コードリーダ10では、反射部材を別途設ける必要が無いので、廉価に構成することができる。
【0024】
[第1実施形態の改変例]
図4(B)は、第1実施形態の改変例に係る2次元コードリーダ10での発光ダイオードの配置を示す説明図である。
第1実施形態の改変例では、裁頭円錐形状の反射部材42で、発光ダイオード50からの照明光が読取対象物Rで鏡面反射した反射光を、再び読取対象物R側へ反射させるため、該反射部材42で照明光の反射を繰り返させることで、ダイレクトマーキングを少ない数(改変例では3個)の発光ダイオード50で読み取ることが可能である。
【0025】
[第2実施形態]
引き続き、本発明の第2実施形態に係る2次元コードリーダについて説明する。
図5は、第2実施形態に係る2次元コードリーダの断面図であり、図6は、第2実施形態の2次元コードリーダの光学系の配置位置の説明図である。
図1を参照して上述した第1実施形態では、回路基板40の表面に発光ダイオード50が実装された。これに対して、第2実施形態の2次元コードリーダ10では、カバー30の先端30F側の内壁に発光ダイオード50が直接取り付けられ、該発光ダイオード50からの照明光を透過するための通孔44を備えることを反射部材46が、当該発光ダイオード50に対応させて配置されている。反射部材46の表面には、反射膜48が形成されている。即ち、反射部材の反射膜48の裏面側に発光ダイオード50が配置されている。第1実施形態と同様に、各発光ダイオード50は、主光軸50Xが結像レンズ27の受光軸27X側を指向し、前傾するように位置決めされ、情報コードQに向けて照明光を斜め方向から照射可能に配置されている。また、裁頭円錐形状の反射部材46により、発光ダイオード50からの斜め下方向への照明光が、読取対象物Rで鏡面反射し、該発光ダイオードに対向する反射部材46で反射し、再び、読取対象物Rで鏡面反射し、対向する反射部材46側に向かうよう構成されている。
【0026】
第2実施形態の2次元コードリーダ10では、反射部材46が、裏面側に設けられた発光ダイオード50からの照明光を透過するための通孔44を備えるため、発光ダイオード50で側方からダイレクトマーキングQを照明し、ダイレクトマーキングを確実に読み取ることができる。ここで、発光ダイオード50が反射部材46から露出していないため、カバー30の先端30Fを種々形状の対象物に当接させても、発光ダイオード50を傷つけることが無い。
【0027】
[第2実施形態の改変例]
次に、本発明の第2実施形態の改変例について図7を参照して説明する。
図7は、第2実施形態の改変例に係る2次元コードリーダの光学系の配置位置の説明図である。第2実施形態の改変例では、裏面発光の発光ダイオード50を用い、該発光ダイオード50を裏面側に実装する回路基板40には、発光ダイオード50からの照明光を透過するための通孔44を備える。該回路基板40の表面側には、第1実施形態と同様にめっき膜からなる反射部材42が形成されている。カバー30の先端30Fの近傍内壁側には、発光ダイオード50を収容するための凹部30hが形成されている。
【0028】
第2実施形態の改変例の2次元コードリーダ10では、発光ダイオード50で側方からダイレクトマーキングQを照明し、ダイレクトマーキングを確実に読み取ることができる。ここで、発光ダイオード50が露出していないため、カバー30の先端30Fを種々形状の読取対象物に当接させても、発光ダイオード50を傷つけることが無い。更に、反射部材42が、発光ダイオード50を実装する回路基板40に施されためっき膜から成るため、反射部材を別途設ける必要が無く、廉価に構成することができる。
【0029】
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態について図8を参照して説明する。
図8は、第3実施形態の2次元コードリーダの断面図である。第3実施形態の2次元コードリーダ10は、図1を参照して上述した第1実施形態の2次元コードリーダ10と同様に形成されている。但し、第3実施形態の2次元コードリーダ10では、ハーフミラー60が、カバー30の内壁に反射部材42に近接して設けてある。該ハーフミラー60により、発光ダイオード50からの照明光を反射すると共に、カバー30の外部から情報コードを視認可能にする。ハーフミラー60は、透明樹脂から成るカバー30の内壁に、例えば、アルミニウムの蒸着薄膜を形成してなる。
【0030】
第3実施形態の2次元コードリーダ10では、発光ダイオード50からの照明光を反射すると共に、カバー30の外部からダイレクトマーキングQを視認可能にするハーフミラー60をカバー30の内壁に設けてあるため、カバー30の外部から情報コードをハーフミラー60を透過して位置合わせができると共に、該ハーフミラー60で発光ダイオード50からの照明光をダイレクトマーキング側へ反射させることで、ダイレクトマーキングを低い照明量で読み取ることが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
上述した実施形態では、円筒形状の透明カバー30を用いたが、カバーの形状は、筒状であれば、角柱形状でもよく、また、透明でなくとも半透明であっても良い。上述した実施形態では、カバーの先端に設けた発光ダイオードで側方からのみ照明する例を挙げたが、該側方からの照明のみでなく、側方の照明に加えて、結像レンズ近傍に発光ダイオードを設け、上方向からも照明するようにも構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第1実施形態に係る2次元コードリーダの断面図である。
【図2】第1実施形態の2次元コードリーダの正面図である。
【図3】第1実施形態の2次元コードリーダの光学系の配置位置の説明図である。
【図4】図4(A)は第1実施形態の2次元コードリーダの反射部材での反射の説明図であり、図4(B)は第1実施形態の改変例での反射の説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る2次元コードリーダの断面図である。
【図6】第2実施形態の2次元コードリーダの光学系の配置位置の説明図である。
【図7】第2実施形態の改変例に係る2次元コードリーダの光学系の配置位置の説明図である。
【図8】本発明の第3実施形態の2次元コードリーダの断面図である。
【符号の説明】
【0033】
10 2次元コードリーダ(光学情報読取装置)
11a 撮像用開口(読取口)
14 トリガースイッチ
23 受光センサ
27 結像レンズ
27X 受光軸
30 カバー(筒状部材)
30E 後端
30F 先端
40 回路基板
42 反射部材
44 通孔
46 反射部材
48 反射膜(反射部材)
50 発光ダイオード
50X 主光軸
60 ハーフミラー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
読取口からの入射光を結像レンズを通して受光センサの受光面上に像を結ばせる光学系を備え、撮像された対象物の画像により情報コードを読み取る光学情報読取装置であって:
先端が対象物に当接可能であり、後端が前記読取口側に固定された筒状部材と、
前記筒状部材の先端近傍の内壁側に、主光軸が前記結像レンズの受光軸側を指向し前傾するように配置された複数個の発光ダイオードと、
前記筒状部材の先端近傍の内壁側に取り付けられた裁頭円錐形状の反射部材であって、前記発光ダイオードからの照明光が前記対象物で反射した反射光を、再び前記対象物側へ反射させるように配置された反射部材と、を備えることを特徴とする光学情報読取装置。
【請求項2】
前記発光ダイオードは、主光軸が、前記筒状部材の先端が前記対象物に当接した状態で、該対象物上で前記結像レンズの受光軸と一致しない位置に配置されることを特徴とする請求項1の光学情報読取装置。
【請求項3】
前記反射部材は、前記発光ダイオードを実装する回路基板に施されためっき膜から成ることを特徴とする請求項1又は請求項2の光学情報読取装置。
【請求項4】
前記発光ダイオードは、前記反射部材の反射面の裏面側に配置され、
前記反射部材は、前記発光ダイオードからの照明光を透過するための通孔を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2の光学情報読取装置。
【請求項5】
前記発光ダイオードは、実装面側に発光部を有し、
該発光ダイオードを実装する回路基板は、当該発光ダイオードのからの照明光を透過するための通孔を備え、
前記反射部材は、前記回路基板の発光ダイオード実装面の裏面側に施されためっき膜より成ることを特徴とする請求項1又は請求項2の光学情報読取装置。
【請求項6】
前記筒状部材は透明又は半透明であり、
前記反射部材に近接して、前記発光ダイオードからの照明光を反射すると共に、前記筒状部材の外部から情報コードを視認可能にするハーフミラーを当該筒状部材の内壁に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1の光学情報読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−3504(P2009−3504A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−161011(P2007−161011)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】