説明

光投射装置

【課題】好適な光投射モードに自動的に切り替えることができる光投射装置を提供する。
【解決手段】本発明の光投射装置(100)は、半導体レーザを備え、被投射体に光を投射する投射部(10)と、前記被投射体の色を検出する検出部(20)と、前記検出部で検出された被投射体の色に基づいて前記投射部から投射される光の波長を制御する制御部(30)と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光投射装置に関し、より詳細には半導体レーザを備える光投射装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、多様な光投射モードを有するレーザポインタが使用されている。このようなレーザポインタにおいて、例えば講演等のプレゼンテーションを円滑に進めるため、光投射モードを切り替える操作は、そのレーザポインタを持つ片方の手で行えることが望ましい。
【0003】
例えば特許文献1には、加速度センサを内蔵し、本体ケースを振る動作に応じて、光投射モードを切り替えるレーザポインタが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−271485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたレーザポインタは、本体ケースを振る動作が煩わしく、またそれによりポインタが不必要に移動する場合もある。
【0006】
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、好適な光投射モードに自動的に切り替えることができる光投射装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る光投射装置は、半導体レーザを備え、被投射体に光を投射する投射部と、前記被投射体の色を検出する検出部と、前記検出部で検出された被投射体の色に基づいて前記投射部から投射される光の波長を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る別の光投射装置は、半導体レーザを備え、被投射体に光を投射する投射部と、前記被投射体の色と明るさを検出する検出部と、前記検出部で検出された被投射体の色と明るさに基づいて前記投射部から投射される光の波長と光出力を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の光投射装置によれば、被投射体の色又は色と明るさに応じて、視認者が認識しやすい波長又は波長と光出力の光を自動的に選択して投射することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施の形態に係る光投射装置の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る光投射装置の動作の一例を説明するブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る光投射装置の一部の構成の変形例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明の実施の形態について適宜図面を参照して説明する。但し、以下に説明する光投射装置は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、本発明を以下のものに限定しない。特に、以下に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。また、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。
【0012】
なお、本明細書において、被投射体の「色」は、物体色又は光源色を意味し、色度又は色温度で表されるものとする。また、被投射体の「明るさ」は、照度又は輝度で表されるものとする。
【0013】
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る光投射装置の構成を示す概略図である。図1に示す例の光投射装置100は、半導体レーザを備え、被投射体に光を投射する投射部10と、被投射体の色、又は色と明るさを検出する検出部20と、検出部で検出された被投射体の色、又は色と明るさに基づいて投射部から投射される光の波長、又は波長と光出力を制御する制御部30と、これらの各機能部に電力を供給する電源部40と、を筐体50内に備えている。なお、光投射装置100は、被投射体の色と明るさの両方を検出でき、投射光の波長と光出力の両方を制御できるものが好ましいが、少なくとも、被投射体の色を検出でき、投射光の波長を制御できるものであればよい。
【0014】
より詳細には、投射部10は、支持盤上に設けられた発光波長(発光色)の異なる複数の半導体レーザ11(11A,11B,11C)と、支持盤に接続された電動機13と、半導体レーザの出射光を調整する投射光学系15と、を備えている。そして、電動機13を駆動させることで、投射光学系15を介して被投射体60に光を投射する半導体レーザ11A,11B,11Cを切り替え可能になっている。
【0015】
半導体レーザ11A,11B,11Cの発光波長はそれぞれ、緑色(G)、青色(B)、赤色(R)である。但し、半導体レーザの数や発光波長は、これに限らず、任意に変えることができる。例えば、比較的高価な緑色発光の半導体レーザを使用せずに、青緑色(BG)発光のものを使用してもよいし、青色発光と赤色発光等の2つで構成してもよい。
【0016】
また、電動機13は、支持盤を回転させるものであって、半導体レーザ11A,11B,11Cは、その回転中心軸を中心とする略同心円上に設けられている。なお、これに替えて、電動機13が支持盤をスライドさせるものであって、半導体レーザ11A,11B,11Cがそのスライド軸に沿って略一直線上に設けられていてもよい。また、半導体レーザ11を発光させる際、電動機13で支持盤を振動させることで、投射光のスペックルノイズを低減することができる。
【0017】
投射光学系15は、半導体レーザ11の出射光を略平行光にするコリメータレンズや、光を反射させて光路の向きを変える反射鏡(省略可能)を備えている。このほか、被投射体60に投射される光の形状や大きさを変える光学素子として、アパーチャ、フィルタ、反射鏡、ダイクロイックプリズムなどを備え、その姿勢や位置を微小電気機械システム(MEMS)や圧電素子によって制御することで、光投射モードを変えることもできる。電圧制御により屈折率が変わる液晶素子を備えていてもよい。また、このような光学素子を制御することでも、投射光のスペックルノイズを低減することができる。
【0018】
検出部20は、被投射体60の色又は色と明るさを検出する光センサ21と、その被投射体60からの光を光センサ21に好適に取り込むための受光光学系22と、を備えている。光センサ21は、CCDセンサやCMOSセンサなどの撮像装置であって、被投射体60を撮像することにより被投射体60の色及び/又は明るさを検出することが好ましい。この場合、受光光学系22は、撮像レンズである。このような構成であれば、被投射体60(例えばスクリーン)の一部の領域の画像を取り込み、画像処理することで、被投射体60の比較的狭い範囲の色や明るさを検出することができる。したがって、例えば投射部10から投射される光のスポット近傍における被投射体60の色や明るさを検出するなどして、より高精度に光投射モードを切り替えることができる。また、受光光学系22に、ヒトの目に近似した等色関数フィルタを備えて、それを介して被投射体60からの光を撮像装置である光センサ21に取り込み、三刺激値X,Y,Zを検出して、色温度を算出することもできる。このほか、光センサ21は、色温度センサ、照度センサなどを用いてもよい。受光光学系22は、種々のレンズ、反射鏡、フィルタなどを用いることができ、場合によっては除いてもよい。検出部20は、被投射体60の色や明るさを検出可能な位置に設けられていればよいが、被投射体60の色や明るさをより効率良く検出するために、その光軸が投射部10の光軸と略平行であることが好ましい。
【0019】
制御部30は、半導体レーザ11と接続された半導体レーザ駆動回路31と、電動機13と接続された電動機駆動回路32と、光センサ21と接続されたセンサ処理回路33と、これらの各回路と接続された光投射モード制御回路34と、を備えている。また、上述の投射光の形状や大きさを変える光学素子の姿勢や位置を制御するシステムや素子と接続され、それを制御する光学素子制御回路を備えてもよい。制御部30は、このような各回路を含む1つ又は複数の回路基板で構成される。
【0020】
電源部40は、少なくとも制御部30に接続される。電源部40に設けられる電源は、種々の乾電池や蓄電池を用いることができる。また、電源回路を備えて、コンセント(家庭用電源)から電力供給を受けてもよい。
【0021】
筐体50は、投光窓と受光窓を別個に又は一体化して1つ備え、上述の各機能部を収容可能な容器であればよい。
【0022】
被投射体60は、光投射装置100から光が投射される物体である。プロジェクタから画像が投影されるスクリーンのほか、任意の物体であってよい。
【0023】
以下、光投射装置100の動作について説明する。図2は、光投射装置100の動作の一例を説明するブロック図である。
【0024】
図2に示すように、検出部20は、被投射体60の画像又は色や明るさの情報を、受光光学系22を介して光センサ21により取得し、信号化して、制御部30のセンサ処理回路33に伝達する。次いで、制御部30は、センサ処理回路33により、その信号を処理して、少なくとも色、好ましくは色と明るさの情報を抽出する。さらに、制御部30は、得られた色、明るさの情報に基づいて、光投射モード制御回路34により、レーザ駆動回路31及び電動機駆動回路32に伝達する指令を判断する。この判断は、光投射モード制御回路34に予め設定された、以下に例示するようなテーブルに従って行われる。
【0025】
通常動作時の被投射体の色の範囲(例えば色温度TC1[K]以上、TC2[K]以下)を設定しておき、検出された色がこの範囲内にある場合は、投射光を比視感度の高い緑色光とするため、緑色発光の半導体レーザ11Aを駆動させる。検出された色がTC1より低い場合は、投射光を青色光とするため、青色発光の半導体レーザ11Bを駆動させる。逆に、検出された色がTC2より高い場合は、投射光を赤色光とするため、赤色発光の半導体レーザ11Cを駆動させる。これにより、被投射体の色に応じて、視認者が認識しやすい波長の光を投射することができる。このほか、例えば被投射体が赤色の場合は緑色光を投射する、逆に緑色の場合は赤色光を投射するなど、被投射体の色を背景色としたときに目立つ色(波長)の光を選択して投射するようにすればよい。
【0026】
また、通常動作時の被投射体の明るさの範囲(例えば照度E[lx]以上、E[lx]以下)を設定しておき、検出された明るさがこの範囲内にある場合は、半導体レーザ11を駆動電流I[mA]で駆動させる。検出された明るさがEより低い場合は、光出力を下げても視認者が投射光を比較的認識しやすいため、半導体レーザ11をIより低い駆動電流Iで駆動させ、消費電力を抑える。逆に、検出された明るさがEより高い場合は、半導体レーザ11をIより高い駆動電流Iで駆動させ、光出力を上げて、視認者が投射光を認識しやすいようにする。
【0027】
このように、制御部30は、光投射モード制御回路34からレーザ駆動回路31及び/又は電動機駆動回路32に伝達される指令によって、投射部10の半導体レーザ11及び/又は電動機13を駆動させる。以上のようにして、光投射装置100は、検出部20により検出された被投射体60の色や明るさに基づいて、投射部10から被投射体60に投射する光の波長や光出力を制御することができる。
【0028】
したがって、光投射装置100は、被投射体60の色や明るさの情報に応じて、視認者が認識しやすい光投射モードを自動的に選択し、そのモードの光を被投射体60に投射することができる。
【0029】
<変形例>
図3は、光投射装置100の一部の構成の変形例を示す概略図である。図3に示すように、この例の投射部10は、1つの青色発光の半導体レーザ11Bと、青色光に励起されて赤色発光する波長変換部材12A、青色光に励起されて緑色発光する波長変換部材12B、及び青色光透過領域(透明部材又は空気)を周回方向に含む盤状部材と、を備えている。この盤状部材は、電動機13が接続されており、その電動機13を駆動させることで回転し、半導体レーザ11Bから光が入射される波長変換部材12A,12Bが切り替わるようになっている。なお、上述と同様に、回転に替えてスライドするものでもよい。
【0030】
このように、投射部10は、1つの半導体レーザと、その半導体レーザから出射される一次光に励起され、該一次光と異なる波長の二次光を出射する複数の波長変換部材12(12A,12B)と、を備える構成としてもよい。この複数の波長変換部材12A,12Bは、互いに異なる波長の二次光を出射するものである。そして、図2(点線部)に示すように、制御部30は、波長変換部材12A,12Bを切り替えることにより、投射部10から投射される光の波長を制御することができる。このような構成によれば、複数の半導体レーザを備える場合に比べ、装置の低コスト化、並びに小型化を図ることができる。
【0031】
特に、二次光を略平行光として取り出すためには、波長変換部材12は、半導体レーザとコリメータレンズの間に配置されることが好ましく、さらに波長変換部材12とコリメータレンズとの間隔を1mm以下とすることが好ましい。但し、波長変換部材12の移動時の面振れを考慮して、コリメータレンズと非接触で設けられることが好ましい。なお、一次光と二次光、又は二次光を散乱光として利用してもよい。
【0032】
波長変換部材12は、半導体レーザから出射される一次光に励起され、該一次光と異なる波長の二次光を出射可能な蛍光体を含有する透光性部材を用いることができる。具体的には、透過型の蛍光体板が挙げられる。透光性部材の母材は、アルミナ等の無機材料でも樹脂等の有機材料でもよい。蛍光体は、Ceで賦活されたYAGや、Eu及び/又はCrで賦活された窒素含有CaO−Al−SiOなどを用いることができる。波長変換部材12上に、一次光を遮光するフィルタが設けられてもよい。また、この例の場合には、一次光を紫外光とし、可視波長の二次光を投射する光投射装置とすることもできる。
【0033】
このほか、実施の形態1の半導体レーザ11は、1つのステム上に1つの半導体レーザチップが実装されたものであるが、これに替えて、1つのステム上に発光波長の異なる複数の半導体レーザチップが実装されたものを使用してもよい。また、支持盤及び電動機13を使用せずに、クロスダイクロイックプリズムを用いて、その3つの側面に対向するように各色発光の半導体レーザ11が配置され、各々独立駆動されてもよい。この場合、各半導体レーザの光軸を略一致させれば、白色のレーザ光など多様な発光色のレーザ光を投射可能である。
【0034】
また、光投射装置が検出部20の代わりに無線受信機を備え、被投射体60が光センサと無線送信機を備える形態であってもよい。これにより、被投射体60が自身の色や明るさを光センサで検出し無線送信機で送信して、光投射装置が無線受信機でその情報を受信することによって、上述と同様に光投射モードの自動切り替えを行うことができる。このような被投射体であるスクリーンと、レーザポインタとしての光投射装置と、を組み合わせることで、プレゼンテーションシステムとして好適に利用することができる。
【実施例】
【0035】
以下、本発明に係る実施例について詳述する。なお、本発明は以下に示す実施例のみに限定されないことは言うまでもない。
【0036】
本実施例の光投射装置は、実施の形態1に係る光投射装置100の一例であって、アルミ製の筐体50内に、投射部10、検出部20、制御部30、電源部40を備えるレーザポインタである。
【0037】
投射部10は、電動機13が接続され、その中心軸を略回転軸として回転可能な支持盤と、その支持盤上に設けられた3つの半導体レーザ11A,11B,11Cと、半導体レーザ11Aの光軸上、前方に配置された投射光学系15と、を備えている。支持盤は、ステンレス製のホイールである。電動機13は、DC12V駆動、静止トルク1.2Nm、分解能0.36deg/パルスのステッピングモータである。3つの半導体レーザ11A,11B,11Cは各々、緑色発光(中心波長515nm)、青色発光(中心波長445nm)、赤色発光(中心波長640nm)のものであり、支持盤の中心軸を略中心とする略同心円上に配置されている。投射光学系15は、NA0.5のコリメータレンズと、銀ミラーである2枚の反射鏡と、を備えている。これにより、投射部10は、略平行光化されたレーザ光を筐体50の投光窓より出射可能となっている。検出部20は、CMOSセンサである光センサ21と、Fナンバー3.6の撮像レンズである受光光学系22と、を備えている。これにより、筐体50の受光窓(投光窓と同一)から、スクリーンである被投射体60の少なくとも一部の画像を取得可能となっている。制御部30は、レーザドライバであるレーザ駆動回路31と、モータドライバである電動機駆動回路32と、画像処理回路であるセンサ処理回路33と、光投射モード制御テーブルを内蔵したICを含む光投射モード制御回路34と、が設けられた回路基板を備えている。電源部40は、1.5Vの単4乾電池を備えている。
【0038】
そして、この光投射装置は、制御部30の光投射モード制御テーブルに従って、以下のように動作する。検出部20で検出された被投射体の色温度が3000K以上9000K以下の略白色の場合には、投射光学系15の光軸上に位置する緑色発光の半導体レーザ11Aを発光させる。検出部20で検出された被投射体の色温度が3000Kより低い黄色傾向の場合には、電動機13で支持盤を回転させて、青色発光の半導体レーザ11Bを、投射光学系15の光軸上に位置させ、発光させる。検出部20で検出された被投射体の色温度が9000Kより高い青色傾向の場合には、電動機13で支持盤を回転させて、赤色発光の半導体レーザ11Cを、投射光学系15の光軸上に位置させ、発光させる。また、検出部20で検出された被投射体の明るさが50lx以上100lx以下である場合、そのとき投射光学系15の光軸上に位置にする半導体レーザ素子を駆動電流50mAで駆動させる。検出部20で検出された被投射体の明るさが50lxより低い場合、そのとき投射光学系15の光軸上に位置にする半導体レーザ素子を駆動電流20mAで駆動させる。検出部20で検出された被投射体の明るさが100lxより高い場合、そのとき投射光学系15の光軸上に位置にする半導体レーザ素子を駆動電流80mAで駆動させる。
【0039】
本実施例の光投射装置によれば、被投射体に投影された画像の一部の色及び明るさ、並びに被投射体に投影された画像や照射された照明光により変化する被投射体の色及び明るさ等に応じて、視認者が認識しやすい発光色及び光出力のレーザ光を被投射体に投射することができる。
【0040】
近年普及し始めたレーザプロジェクタは色再現範囲が広いため、視認者が認識しやすい波長の光を自動で選択して投射できる本発明の光投射装置は、利便性が高い。また、投影画像にスペックルノイズが発生した場合にも、投射光の明るさを自動で調整可能である。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明に係る光投射装置は、プレゼンテーション、建設・工事現場、医療現場等において、レーザポインタとして好適に利用することができる。また、プロジェクタに利用することもできる。さらに、照明装置に利用することもできる。
【符号の説明】
【0042】
10…投射部(11(11A,11B,11C)…半導体レーザ、12(12A,12B)…波長変換部材、13…電動機、15…投射光学系)
20…検出部(21…光センサ、22…受光光学系)
30…制御部(31…レーザ駆動回路、32…電動機駆動回路、33…センサ処理回路、34…光投射モード制御回路)
40…電源部
50…筐体
60…被投射体
100…光投射装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体レーザを備え、被投射体に光を投射する投射部と、前記被投射体の色を検出する検出部と、前記検出部で検出された被投射体の色に基づいて前記投射部から投射される光の波長を制御する制御部と、を備える光投射装置。
【請求項2】
半導体レーザを備え、被投射体に光を投射する投射部と、前記被投射体の色と明るさを検出する検出部と、前記検出部で検出された被投射体の色と明るさに基づいて前記投射部から投射される光の波長と光出力を制御する制御部と、を備える光投射装置。
【請求項3】
前記検出部は、撮像装置を備え、前記被投射体を撮像することにより前記被投射体の色を検出する請求項1又は2に記載の光投射装置。
【請求項4】
前記投射部は、前記半導体レーザから出射される一次光に励起され、該一次光と異なる波長の二次光を出射する複数の波長変換部材を備え、
前記制御部は、前記波長変換部材を切り替えることにより、前記投射部から投射される光の波長を制御する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光投射装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−222413(P2012−222413A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−83224(P2011−83224)
【出願日】平成23年4月5日(2011.4.5)
【出願人】(000226057)日亜化学工業株式会社 (993)
【Fターム(参考)】