説明

光線遮蔽剤

【構成】
【化1】


(式中Rは互いに独立したC4〜C12の直鎖または分枝鎖のアルキル基を表し、a、bおよびcの夫々は0〜2の整数であるがa+b+cの値は1以上であるものとする)で示されるピラゾリン化合物からなる光線遮蔽剤に関する。
【効果】 感光性樹脂、感光性樹脂下地材、積層基板基材に使用するための特定波長域として300nm〜450nmの近紫外から可視短波長域に高い吸収能を有する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性樹脂、感光性樹脂下地材、積層基板基材に使用するための特定波長域として300nm〜450nmの近紫外から可視短波長域に高い吸収能を有する光線遮蔽剤に関する。
【0002】
【従来技術】近年ますます超高集積化、超高密度化、精細化を要求される集積回路、半導体素子、プリント配線基板などの製造に用いるフォトレジスト関連分野において使用される紫外線吸収物質、または紫外線遮蔽物質として次の構造式
【化2】


で示される1,5−ジフェニル−3−スチリルピラゾリンは公知である(特公昭63−15571)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの公知物質は非常に結晶性に富みその為に使用に当たってしばしば好ましからざる結果を招く欠点がある。
【0004】すなわち、この化合物をフォトレジスト用特に紫外線遮蔽剤として用いる場合は、樹脂中に練り込み拡散溶解させるか、接着剤樹脂と共に溶剤に溶解して塗料の形態とするかまたは近時微粒分散品の形態として基質に浸漬塗布使用せられる。そしてこの公知化合物は勿論、この化合物のフェニル基にハロゲン、アルコキシ、低級アルキル基といった通常の置換基を導入して得られる化合物もその強い結晶性の故に樹脂練り込みをする場合に時間の経過と共に凝集現象が起こりその為に樹脂中での均一な分布が損なわれ紫外線遮蔽効果が均一に発揮し得ない。また溶剤・樹脂とによる塗布方式によっても乾燥時の凝集は避けられない。そしてプリント配線基板の例えばガラス布へ浸漬付着せしめる微粒分散品の利用も近時提案されているが、この微粒分散物の形で上記した公知化合物を使用する場合についても、同化合物はその化学構造上芳香族性が強くその為にこの種分散組成物で最も重要な性質である粒子の安定性を欠くこと、すなわち微粒子化された一次粒子が経時的に二次凝集を起こし粒子の巨大化、沈降分離を伴う欠点があり優れた分散組成物を得難い。この微粒子の凝集の防止はこの化合物の使用目的が紫外線遮蔽剤でなければ、分散剤ないしは分散保護剤の増量により防ぐことが出来るが、分散剤や分散保護剤の増量は逆に目的とする紫外線吸収効果を著しく低下させることからこのような方策を採用することはできない。従って練り込み法、塗布法、分散法何れの方法に於ても従来化合物では高度な均質性を有する紫外線遮蔽基質は得られず、近時ますます要求の高まった高密度化、高精度パターンを得るための大きな障害となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者はこの公知のピラゾリン化合物の欠点を解決する為に鋭意研究の結果、分子中のフェニル基に1〜6個、好ましくは2ないし3個の高級アルキル基(C4〜C12)を導入することにより、上述公知化合物の持つ強い結晶性ないしは凝集性を完全に排除出来ることを見出し、その結果として極めて均質に基質中に練り込みまたは塗布可能な、あるいは極少量の分散剤、分散保護剤の使用で微粒分散化出来、長期保存安定が可能な理想的な紫外線遮蔽剤であることを発見した。
【0006】すなわち、本発明は一般式
【化3】


(式中Rは互いに独立したC4〜C12の直鎖または分枝鎖のアルキル基を表し、a、bおよびcの夫々は0〜2の整数であるがa+b+cの値は1以上であるものとする)で示されるピラゾリン化合物からなる光線遮蔽剤に関する。
【0007】高い結晶性ないしは凝集性を減じる効果は既述のようにフェニル基に連なる長側鎖アルキル基によってのみ達成され、他の通常の置換基では達成され得ない特異な現象である。またピラゾリン環上の1位のフェニル基に導入された高級アルキル基は樹脂への均質分散に卓越した効果を示すだけでなく吸収波長を長波長域に移行する特性も有し近時長波長域を指向するこの種紫外線遮蔽化合物の傾向にも合致するものである。本発明により従来化合物では達成され得なかった高度に均質な紫外線遮蔽膜物質ないし紫外線遮蔽基質が得られこれを用いることにより高精度のパターンの作製が可能となり斯界の要求を十分満たせるものである。
【0008】本発明のピラゾリン系化合物の代表例としては下記のものをあげることができる。
【0009】1−(4−tert−ブチル−フェニル)−3−スチリル−5−フェニル−ピラゾリン、1−フェニル−3−(4−tert−ブチル−スチリル)−5−(4−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン、1,5−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−3−(4−tert−ブチル−スチリル)−ピラゾリン、1−(4−tert−オクチル−フェニル)−3−スチリル−5−フェニル−ピラゾリン、1−フェニル−3−(4−tert−オクチル−スチリル)−5−(4−tert−オクチル−フェニル)−ピラゾリン、1,5−ビス−(4−tert−オクチル−フェニル)−3−(4−tert−オクチル−スチリル)−ピラゾリン、1−(4−ドデシル−フェニル)−3−スチリル−5−フェニル−ピラゾリン、1−フェニル−3−(4−ドデシル−スチリル)−5−(4−ドデシル−フェニル)−ピラゾリン、1−(4−ドデシル−フェニル)−3−(4−ドデシル−スチリル)−5−(4−ドデシル−フェニル)−ピラゾリン、1−(4−tert−オクチル−フェニル)−3−(4−tert−ブチル−スチリル)−5−(4−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン、1−(4−tert−ブチル−フェニル)−3−(4−tert−オクチル−スチリル)−5−(4−tert−オクチル−フェニル)−ピラゾリン、1−(4−ドデシル−フェニル)−3−(4−tert−ブチル−スチリル)−5−(4−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン、1−(4−tert−ブチル−フェニル)−3−(4−ドデシル−スチリル)−5−(4−ドデシル−フェニル)−ピラゾリン、1−(4−ドデシル−フェニル)−3−(4−tert−オクチル−スチリル)−5−(4−tert−オクチル−フェニル)−ピラゾリン、1−(4−tert−オクチル−フェニル)−3−(4−ドデシル−スチリル)−5−(4−ドデシル−フェニル)−ピラゾリン、1−(2,4−ジブチル−フェニル)−3−(4−ドデシル−スチリル)−5−(4−ドデシル−フェニル)−ピラゾリン、1−フェニル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−スチリル)−5−(3,5−ジ−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン、1−フェニル−3−(2,6−ジ−tert−ブチル−スチリル)−5−(2,6−ジ−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン、1−フェニル−3−(2,5−ジ−tert−ブチル−スチリル)−5−(2,5−ジ−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン、1−フェニル−3−(2,6−ジ−n−ブチル−スチリル)−5−(2,6−ジ−n−ブチル−フェニル)−ピラゾリン、1−(3,4−ジ−tert−ブチル−フェニル)−3−スチリル−5−フェニル−ピラゾリン、1−(3,5−ジ−tert−ブチル−フェニル)−3−スチリル−5−フェニル−ピラゾリン、1−(4−tert−ブチル−フェニル)−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−スチリル)−5−(3,5−ジ−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン、1−(3,5−ジ−tert−ブチル−フェニル)−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−スチリル)−5−(3,5−ジ−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン。
【0010】本発明の光線遮蔽剤は、感光性樹脂、感光性樹脂下地材、積層基板基材などに添加、配合して用いられるが、配合される感光性樹脂としては、ポジ型、ネガ型を問わず既知のものがすべて使用できるがその例としてはオルトキノンジアジド類とノボラック樹脂とを組み合わせた感光性樹脂、アジド化合物と天然ゴム、合成ゴムまたはそれらの環化ゴムとを組み合わせたゴム−アジド系感光性樹脂、アジド基を分子中に組み入れた感光性樹脂、桂皮酸系感光性樹脂、エチレン系不飽和二重結合を有する光重合系感光性樹脂などのフォトレジストとして用いられる各種の感光性樹脂をあげることができ、感光性樹脂下地材としては、段差や凹凸を有する基板に対してその平坦化を施す下地材ならその種類に制約されずにいかなるものも使用できるが、その例としてはp−ヒドロキシジフェニルアミンとペンタブトキシメチル−ヒドロキシメチル−メラミンとの縮合物、p−ヒドロキシジフェニルアミンとトリメトキシメチル−ヒドロキシメチル−メラミンとの縮合物、p−ヒドロキシジフェニルアミンとジメトキシメチル−ヒドロキシメチル−メラミンとの縮合物、p−ヒドロキシジフェニルアミンとヘキサヒドロキシメチル−メラミンとの縮合物、p−ヒドロキシジフェニルアミンとトリヒドロキシメチル−メラミンとの縮合物、m−ヒドロキシジフェニルアミンとトリヒドロキシメチル−メラミンとの縮合物などをあげることができ、そして積層基板基材としては、紙、布、ガラスクロスとフェノール樹脂、エポキシ樹脂などの溶液(ワニス)とからなるものが挙げられる。
【0011】本発明の光線遮蔽剤はこれらの感光性樹脂、感光性樹脂下地材または積層基板基材に対して重量比で1〜40%好ましくは4〜35%の量で添加、配合して用いられ、また積層基板用に用いる場合でワニスに配合する場合は0.1〜10%好ましくは0.5〜6%の量を配合して用いる。更にガラスクロスに水性微粒分散の形で直接浸漬塗布使用することもできる。
【0012】つぎに合成例、実施例をあげて本発明をさらにくわしく説明するが本例に限定されるものではない。
【0013】なお、例中部とあるのは重量部を示す。
【0014】合成例14,4′−ジ−tert−ブチル−ジベンザルアセトンの合成40部の苛性ソーダ、320容量部の水、400容量部のエタノールの混合溶液を激しく撹拌中に室温で11.6部のアセトンと64.8部の4−tert−ブチルベンズアルデヒドの混合液を添加する。まもなく淡黄色の結晶が析出してくる。その後約3時間激しく撹拌した後ろ過、十分水洗、よく圧搾した後乾燥した。
収量65.6部(収率94.8%)
【0015】合成例21−フェニル−3−(4−tert−ブチル−スチリル)−5−(4−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリンの合成フェニルヒドラジン10.8部と合成例1で得た4,4′−ジ−tert−ブチル−ジベンザルアセトン34.6部を300容量部の氷酢酸と共に加熱還流下に約3時間反応させ、85℃でろ過、酢酸で洗浄、水洗、エタノールを用いて1回精製した。
収量35.1部(収率80.5%)
このものの、吸収極大波長は386.5nm(DMF)を示した。
【0016】合成例31,5−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−3−(4−tert−ブチル−スチリル)−ピラゾリンの合成4−tert−ブチル−フェニルヒドラジン16.4部と合成例1で得た4,4′−ジ−tert−ブチル−ジベンザルアセトン34.6部を320容量部の氷酢酸と共に加熱還流下に約3.5時間反応させ、室温でろ過、酢酸で洗浄、酢酸より1回精製した。
収量37.9部(収率77.0%)
このものの、吸収極大波長は392.6nm(DMF)を示した。
【0017】合成例41−(4−ドデシル−フェニル)−3−スチリル−5−フェニル−ピラゾリンの合成4−ドデシル−フェニルヒドラジン27.6部とジベンザルアセトン23.4部を270容量部の95%酢酸と共に加熱還流下に約3.5時間反応させ、室温でろ過、酢酸で洗浄、酢酸より1回精製した。
収量36.6部(収率74.4%)
このものの、吸収極大波長は394.1nm(DMF)を示した。
【0018】以下同様または類似の方法にて合成したピラゾリン化合物の吸収極大波長を示す。
【0019】1−(4−tert−ブチル−フェニル)−3−スチリル−5−フェニル−ピラゾリン 392.2nm1−(4−tert−オクチル−フェニル)−3−スチリル−5−フェニル−ピラゾリン 393.9nm1−フェニル−3−(4−tert−オクチル−スチリル)−5−(4−tert−オクチル−フェニル)−ピラゾリン 387.1nm1,5−ビス−(4−tert−オクチル−フェニル)−3−(4−tert−オクチル−スチリル)−ピラゾリン 394.2nm1−フェニル−3−(4−ドデシル−スチリル)−5−(4−ドデシル−フェニル)ピラゾリン 387.4nm1−(4−ドデシル−フェニル)−3−(4−ドデシル−スチリル)−5−(4−ドデシル−フェニル)−ピラゾリン 395.0nm1−(4−tert−オクチル−フェニル)−3−(4−tert−ブチル−スチリル)−5−(4−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン 394.0nm1−(4−tert−ブチル−フェニル)−3−(4−tert−オクチル−スチリル)−5−(4−tert−オクチル−フェニル)−ピラゾリン 392.9nm1−(4−ドデシル−フェニル)−3−(4−tert−ブチル−スチリル)−5−(4−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン 394.3nm1−(4−tert−ブチル−フェニル)−3−(4−ドデシル−スチリル)−5−(4−ドデシル−フェニル)−ピラゾリン 393.1nm1−(4−ドデシル−フェニル)−3−(4−tert−オクチル−スチリル)−5−(4−tert−オクチル−フェニル)−ピラゾリン 394.5nm1−(4−tert−オクチル−フェニル)−3−(4−ドデシル−スチリル)−5−(4−ドデシル−フェニル)−ピラゾリン 394.3nm1−フェニル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−スチリル)−5−(3,5−ジ−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン 388.8nm1−(3,5−ジ−tert−ブチル−フェニル)−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−スチリル)−5−(3,5−ジ−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン 390.2nm
【0020】実施例1下地材としてp−ヒドロキシジフェニルアミンとペンタブトキシメチル−ヒドロキシメチル−メラミンとの縮合物3部と本発明の1−フェニル−3−(4−tert−ブチル−スチリル)−5−(4−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン0.4部をジメチルアセトアミド17部に溶解し、メンブランフィルターにてろ過して本発明の感光液を調製した。一方、比較のために上記ピラゾリン化合物の代わりにクマリン1の0.6部を用いる以外には同様にして比較感光液を調製した。次に基板としてアルミニウム蒸着のシリコンウエハーを用い、これに本発明の感光液と比較感光液をそれぞれスピンナー塗布し乾燥した後更にポジ型上層レジストとしてノボラック樹脂/α−ナフトキノンジアジド系のSelectiluxP(メルク社製)を塗布し乾燥して感光性エレメントを作製した。次にこのエレメントにマスクアイライナーPLA500(キャノン(株)製)を用いてコンタクト方式で4.8秒間露光し2.2%テトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド水溶液にて25℃で60秒間浸漬方法で現像処理をし水洗処理後乾燥するとマスクパターンに忠実なレジストパターンが形成された。顕微鏡観察の結果、クマリン1を使用したよりも本発明のピラゾリン化合物を使用した方が極めて精度の高いレジストパターンが形成されている事が確認された。
【0021】実施例2ノボラックフェノール3部、α−ナフトキノンジアジド0.6部および本発明の1−(4−tert−ブチル−フェニル)−3−スチリル−5−フェニル−ピラゾリン0.42部を酢酸ブチル4.5部、トルエン4.5部およびエチルセロソルブアセテート9部からなる混合溶媒に溶解して本発明の感光液を調製した。一方、比較のために上記ピラゾリン化合物の代わりにクマリン314の0.6部を用いる以外には同様にして比較感光液を調製した。次に実施例1と同様の基板を用いこれに本発明の感光液と比較感光液をそれぞれスピンナー塗布し乾燥して感光性エレメントを作製した。次にこのエレメントに実施例1と同様にコンタクト方式で3.2秒間露光し通常の浸漬方法で現像処理をし、水洗処理後乾燥、マスクパターンに忠実なレジストパターンが形成された。顕微鏡観察の結果、クマリン314を使用したよりも本発明のピラゾリン化合物を使用した方が極めて精度の高いレジストパターンが形成されている事が確認された。
【0022】実施例3本発明の1,5−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−3−(4−tert−ブチル−スチリル)−ピラゾリンをエポキシ樹脂に対し1%添加したエポキシワニスを0.2mm厚のガラス布(日東紡績製)に含浸して得たプリプレグ2枚を用い、遮蔽剤を添加しないエポキシワニスから得たプリプレグ4枚を両側から挟み、更に両側から18μm厚の銅箔を重ねて加熱加圧し所定板厚の銅張積層板を得た。この銅箔部分を過硫酸アンモンにて剥離して積層板を得た。紫外線照射機(オーク製作所製)と紫外線測定機センサーU−35、U−42付き(オーク製作所製)を用いて照射光E0、透過光E1より透過率を求めた。
【0023】
センサーUV−35 −−−− 0.16%センサーUV−42 −−−− 0.37%
【0024】また、比較のために合成例3の化合物の代わりに市販の代表的な広波長域用の紫外線吸収剤である2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−6−クロロ−ベンゾトリアゾールの同量を用いて得たプリプレグのみ6枚を用いて得られた積層板を同様に紫外線照射し、その透過率を求めた。
【0025】
センサーUV−35 −−−− 1.08%センサーUV−42 −−−− 27.97%であった。この結果より広波長域用の紫外線吸収剤に比し特に紫外長波長域の遮蔽効果が高かった。
【0026】実施例4実施例3のピラゾリン化合物の代わりに本発明の1−(4−tert−オクチル−フェニル)−3−スチリル−5−フェニル−ピラゾリンと1,3−ジフェニル−5−(4−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリンの1:1混合物を用いる以外は実施例3と同様に行った。
【0027】
センサーUV−35 −−−− 0.12%センサーUV−42 −−−− 0.69%

【特許請求の範囲】
【請求項1】 一般式
【化1】


(式中Rは互いに独立したC4〜C12の直鎖または分枝鎖のアルキル基を表し、a、bおよびcの夫々は0〜2の整数であるがa+b+cの値は1以上であるものとする)で示されるピラゾリン化合物からなる光線遮蔽剤。