入れ子式に調節可能なクランプ
【課題】ベッドフックが様々な幅を有する支持具にしっかりと固定され得るように調節可能である、ベッドフックを提供すること。
【解決手段】物体を支持具に固定するための、入れ子式に調節可能なクランプ1は、周囲に延びる複数の溝を有するアンカー棒を備え得、これらの溝は、少なくとも1つのバリア壁を規定する。位置決め部材30は受部を規定し、この受部は、アンカー棒の一部分を受容し、そしてこの受部内でこの位置決め部材に対するこのアンカー棒の動きを可能にする。この位置決め部材は位置決めタブを備え、この位置決めタブは、この受部内に突出し、これらの溝のうちの1つに受容されるためのサイズおよび形状にされる。この位置決め部材は、このアンカー棒の長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びるクランプ留め部材42を支持する。このアンカー棒とこの位置決め部材との相対移動は、このクランプ留め部材とこの物体との間の距離を変化させる。
【解決手段】物体を支持具に固定するための、入れ子式に調節可能なクランプ1は、周囲に延びる複数の溝を有するアンカー棒を備え得、これらの溝は、少なくとも1つのバリア壁を規定する。位置決め部材30は受部を規定し、この受部は、アンカー棒の一部分を受容し、そしてこの受部内でこの位置決め部材に対するこのアンカー棒の動きを可能にする。この位置決め部材は位置決めタブを備え、この位置決めタブは、この受部内に突出し、これらの溝のうちの1つに受容されるためのサイズおよび形状にされる。この位置決め部材は、このアンカー棒の長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びるクランプ留め部材42を支持する。このアンカー棒とこの位置決め部材との相対移動は、このクランプ留め部材とこの物体との間の距離を変化させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物体を支持具に固定するための装置に関し、特に、連続的圧縮デバイスの制御装置を支持具に固定するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
身体部分(例えば、脚)の圧縮は、血液循環の問題(特に、心臓への乏しい静脈還流)を有するヒトに対して有用である。今日市場にある圧縮治療デバイスは、脚および/または足を囲む1つ以上の空気式ブラダーを使用して、周期的な圧縮を付与する。これらのブラダーは、予め決定された順序で、所定の圧力まで、予め決定された時間間隔にわたって膨張させられる。この膨張を操作する制御装置は、通常、空気ポンプおよび弁を使用する。これらの弁は、空気の流れをブラダーへと方向付けるように作動する。この制御装置は、これらのブラダーから離れた位置(例えば、ベッドの足板、床またはナイトテーブルの上)に置かれる。この制御装置を足板に固定するために、この制御装置にベッドフックが取り付けられる。
【0003】
以前の1つのベッドフックの設計は、ほぼU字型の棒を備え、この棒は、その両端で、この制御装置の背面に取り付けられる。この棒は、外向きに延び、そしてこの制御装置の背面から下向きに屈曲して、フックを形成する。足板の頂部は、この制御装置とこの棒の下向きに屈曲した部分との間に位置し得る。足板の幅は様々であり得、そしてループ状の棒が硬く調節不可能であるので、この制御装置は、この足板に常にしっかりと固定されるとは限らないかもしれない。別のベッドフックの設計は、2つのアームを備え、これらのアームは、制御装置に旋回可能に取り付けられる。この制御装置をベッドの足板に固定するためには、これらのアームがこの制御装置から外向きに回され、そして足板が、これらのアームと制御装置との間の空間に配置される。
【0004】
以前のベッドフックの設計は、様々な幅を有する足板に制御装置がしっかりと固定されることを可能にしない。いくつかの環境において、この制御装置は、ベッドに安全に固定され得ないので、床の上に置かれなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、ベッドフックが様々な幅を有する支持具にしっかりと固定され得るように調節可能である、ベッドフックが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
物体を支持具に固定するための、入れ子式に調節可能なクランプであって、該クランプは、
アンカー棒であって、該アンカー棒は、第一の端部分、第二の端部分および長手方向軸を有し、該アンカー棒は、該アンカー棒の該第一の端部分において、該物体に固定されるために適合されており、そして該アンカー棒に形成された、軸方向に間隔を空けて周囲に延びる複数の溝を備え、該溝は、隣接する溝の間に少なくとも1つのバリア壁を規定する、アンカー棒;
受部を規定する位置決め部材であって、該受部は、該アンカー棒の少なくとも該第二の端部分を受容して、該受部内で該位置決め部材に対する該アンカー棒の動きを可能にするためのサイズおよび形状にされており、該位置決め部材は、位置決めタブを備え、該位置決めタブは、該受部内に突出しており、そして該溝のうちの1つに受容されて該バリア壁によって該1つの溝内に保持されるためのサイズおよび形状にされており、
該位置決めタブおよび該バリア壁のうちの少なくとも一方は、該溝のうちの1つを移動させて該位置決めタブから外すために、該アンカー棒の該長手方向軸に沿った解放力の付与の際に弾力的に偏向可能である、位置決め部材;ならびに
クランプ留め部材であって、該クランプ留め部材は、該位置決め部材によって支持されており、そして該アンカー棒の該長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びており、該アンカー棒と該位置決め部材との相対移動は、該物体を該支持具にクランプ留めするために、該クランプ留め部材と該アンカー棒の該第一の端部分との間の距離を変化させる、クランプ留め部材、
を備える、入れ子式に調節可能なクランプ。
【0007】
(項目2)
上記位置決めタブが、上記受部の、上記クランプ留め部材から遠い方の端部に位置する、項目1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0008】
(項目3)
上記位置決め部材が、フィンガーを備え、該フィンガーは、該位置決め部材の残りの部分に可撓性に接合した基部、および該基部の反対側の自由端縁部を有し、上記位置決めタブは、ほぼ該フィンガーの該自由端縁部に位置する、項目2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0009】
(項目4)
上記フィンガーが、上記位置決め部材の受部の一部分を規定する、項目3に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0010】
(項目5)
上記受部が、支持セクションを備え、該支持セクションは、上記アンカー棒を上記位置決め部材に対して横方向に移動しないように支持するために、上記溝のうちの少なくとも1つの両側で該アンカー棒とスライドするが緊密に接触して係合するためのサイズにされている、項目2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0011】
(項目6)
上記受部が、捕捉セクションを備え、該捕捉セクション内に、上記アンカー棒の第二の端部が捕捉される、項目5に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0012】
(項目7)
上記受部の上記捕捉セクションが、上記支持セクションより大きい直径を有し、そして上記アンカー棒が、保持具を有し、該保持具は、該アンカー棒から、該支持セクションの半径より大きい半径まで外向きに突出する、項目6に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0013】
(項目8)
上記受部が1つのみの位置決めタブを備える、項目2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0014】
(項目9)
上記クランプ留め部材が、上記支持具を把持するための少なくとも1片の摩擦発生材料を備える、項目2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0015】
(項目10)
上記アンカー棒が、第一のアンカー棒を構成し、そして上記位置決め部材が、第一の位置決め部材を構成し、そして上記入れ子式に調節可能なクランプが、
第二のアンカー棒であって、該第二のアンカー棒が、第一の端部分、第二の端部分および長手方向軸を有し、該第二のアンカー棒は、該第二のアンカー棒の該第一の端部分において上記物体に固定されるために適合されており、そして該第二のアンカー棒に形成された、軸方向に間隔を空けた周囲に延びる複数の溝を備え、該溝は、隣接する溝の間に少なくとも1つのバリア壁を規定する、第二のアンカー棒;ならびに
受部を規定する第二の位置決め部材であって、該受部は、該第二のアンカー棒の少なくとも該第二の端部分を受容して、該受部内での該第二の位置決め部材に対する該第二のアンカー棒の動きを可能にするためのサイズおよび形状にされており、該第二の位置決め部材は、位置決めタブを備え、該位置決めタブは、該溝のうちの少なくとも1つに受容され、そして該バリア壁によって該1つの溝内に保持されるためのサイズおよび形状にされている、第二の位置決め部材、
をさらに備え;
該第二の位置決め部材の位置決めタブおよび該第二のアンカー棒の該バリア壁のうちの少なくとも一方は、該位置決めタブを移動させて該溝のうちの1つから外すために、該第二のアンカー棒の長手方向軸に沿った解放力の付与の際に弾力的に偏向可能であり;
上記クランプ留め部材は、該第一の位置決め部材および該第二の位置決め部材によって支持される、
項目1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0016】
(項目11)
上記第一の位置決め部材および上記第二の位置決め部材に取り付けられた把持部材をさらに備え、該把持部材は、上記クランプを上記支持具に取り付ける間または該クランプを該支持具から取り外す間に、該クランプを把持するためのものであり、そして上記クランプ留め部材は、間隔を空けた2つのレッグを備え、該レッグは、該第一のアンカー棒の長手方向軸および上記第二のアンカー棒の長手方向軸のそれぞれから、ほぼ半径方向に突出している、項目10に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0017】
(項目12)
上記クランプ留め部材と上記位置決め部材との間に延びる、上記支持具に係合するための段付き構成物をさらに備える、項目1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0018】
(項目13)
上記物体が医療デバイスであり、上記アンカー棒が、該医療デバイスに接続されており、上記クランプ留め部材が、上記支持具を該医療デバイスと該クランプ留め部材との間にクランプ留めするために、該医療デバイスに対向する関係で配置される、物体と組み合わせられた項目1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0019】
(項目14)
上記物体が、連続的圧縮デバイスのための制御装置である、項目13に記載の入れ子式に調節可能なクランプおよび物体。
【0020】
(項目15)
物体を支持具に固定するためのクランプであって、該クランプは、
1対のアンカー棒であって、該アンカー棒の各々は、長手方向軸を有し、そして該物体への固定のために適合されている、1対のアンカー棒;
位置決め部材であって、該位置決め部材の各々は、該位置決め部材とスライドする関係で該アンカー棒のうちのそれぞれ一方を受容する、位置決め部材;
クランプ留め部材であって、該クランプ留め部材の各々は、該アンカー棒に対する該位置決め部材との連動のために、該位置決め部材のうちのそれぞれ1つに接続され、該クランプ留め部材は、該アンカー棒の該長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びる、クランプ留め部材;ならびに
把持部材であって、該把持部材は、該位置決め部材および該クランプ留め部材に接続されており、そして該位置決め部材の間隔を空けており、該把持部材は、手での把持のためのサイズにされており、そして湾曲した輪郭を有する、把持部材、
を備える、クランプ。
【0021】
(項目16)
上記把持部材が、長手方向軸を有し、該把持部材の上記湾曲した輪郭が、該把持部材の該長手方向軸周りの方向に湾曲しており、そして該把持部材が、該把持部材を把持する手の指の一部分を受容するための指用窪みを形成されている、項目15に記載のクランプ。
【0022】
(項目17)
上記把持部材が、前面および後面を有し、該後面は、上記アンカー棒に対して該前面よりも近くに位置し、上記指用窪みは、該把持部材の該後面に位置している、項目16に記載のクランプ。
【0023】
(項目18)
上記クランプ留め部材が、2つのレッグを備え、該レッグは、上記把持部材および上記位置決め部材から外向きに延び、該レッグおよび該把持部材は、ほぼ逆「U」字型の形状を形成するように配置されており、該レッグの各々が、該把持部材から遠い方の端部に向かって幅がテーパ状である、項目15に記載のクランプ。
【0024】
(項目19)
少なくとも1片の摩擦発生材料をさらに備え、該少なくとも1片の摩擦発生材料は、各レッグに設置されている、項目18に記載のクランプ。
【0025】
(項目20)
上記位置決め部材、上記把持部材および上記レッグが、プラスチックから成形されている、項目18に記載のクランプ。
【0026】
(項目21)
上記位置決め部材および上記レッグが、病院環境において使用される消毒薬およびクレンザーと化学的に適合性である樹脂から作製されている、項目20に記載のクランプ。
【0027】
(項目22)
上記位置決め部材と上記クランプ留め部材との間に、上記支持具に係合するための段付き構成物をさらに備える、項目15に記載のクランプ。
【0028】
(項目23)
各アンカー棒が、該アンカー棒に形成された、間隔を空けた周囲に延びる複数の溝を備え、そして各位置決め部材が、位置決めタブを備え、該位置決めタブは、該溝に受容されるためのサイズおよび形状にされており、該位置決めタブは、該溝からの取り外しのために弾力的に移動可能である、項目15に記載のクランプ。
【0029】
(項目24)
上記物体が医療デバイスであり、上記アンカー棒が、該医療デバイスに接続されており、そして上記クランプ留め部材が、上記支持具を該医療デバイスと該クランプ留め部材との間にクランプ留めするために、該医療デバイスと対向する関係で配置される、物体と組み合わせられた項目15に記載のクランプ。
【0030】
(項目25)
上記物体が、連続的圧縮デバイスのための制御装置である、項目24に記載のクランプおよび物体。
【0031】
物体を支持具に固定するための、入れ子式に調節可能なクランプは、周囲に延びる複数の溝を有するアンカー棒を備え得、これらの溝は、少なくとも1つのバリア壁を規定する。この位置決め部材は、受部を規定し、この受部は、このアンカー棒の一部分を受容し、そしてこの受部内で、この位置決め部材に対するこのアンカー棒の動きを可能にする。この位置決め部材は、位置決めタブを備え、この位置決めタブは、この受部内に突出し、そしてこれらの溝のうちの1つに受容されるためのサイズおよび形状にされる。この位置決め部材は、このアンカー棒の長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びるクランプ留め部材を支持する。このアンカー棒とこの位置決め部材との相対移動は、このクランプ留め部材とこの物体との間の距離を変化させる。
【0032】
(発明の要旨)
1つの局面において、物体を支持具に固定するための、入れ子式に調節可能なクランプは、一般に、アンカー棒を備え、このアンカー棒は、第一の端部分、第二の端部分、および長手方向軸を有する。このアンカー棒は、このアンカー棒の第一の端部分に物体を固定するために適合されており、そしてこのアンカー棒に形成された、軸方向に間隔を空けた周囲に延びる複数の溝を備える。これらの溝は、隣接する溝の間に、少なくとも1つのバリア壁を規定する。このクランプは、受部を規定する位置決め部材を備え、この受部は、このアンカー棒の少なくとも第二の端部分を受容するためのサイズおよび形状にされており、そしてこの受部内での、この位置決め部材に対するこのアンカー棒の動きを可能にする。この位置決め部材は、位置決めタブを備え、この位置決めタブは、この受部内に突出し、そしてこれらの溝のうちの1つに受容されて、このバリア壁によりこの1つの溝に保持されるためのサイズおよび形状にされる。この位置決めタブおよびこのバリア壁のうちの少なくとも一方は、この位置決めタブを移動させてこれらの溝のうちの1つから外すために、このアンカー棒の長手方向軸に沿った解放力の付与の際に弾力的に偏向可能である。このクランプは、この位置決め部材によって支持されたクランプ留め部材を備え、このクランプ留め部材は、このアンカー棒の長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びる。このアンカー棒とこの位置決め部材との相対移動は、この物体をこの支持具にクランプ留めするために、このクランプ留め部材とこのアンカー棒の第一の端部分との間の距離を変化させる。
【0033】
別の局面において、物体を支持具に固定するためのクランプは、一般に、1対のアンカー棒を備え、これらのアンカー棒の各々は、長手方向軸を有し、そしてこの物体への固定のために適合されている。このクランプは、位置決め部材およびクランプ留め部材を備え、これらの位置決め部材の各々は、この位置決め部材とスライドする関係でこれらのアンカー棒のうちのそれぞれ1つを受容し、そしてこれらのクランプ留め部材の各々は、このアンカー棒に対する位置決め部材との連動のために、この位置決め部材のうちのそれぞれ1つに接続されている。これらのクランプ留め部材は、このアンカー棒の長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びる。このクランプは、これらの位置決め部材およびこれらのクランプ留め部材に接続された把持部材を備え、この把持部材は、これらの位置決め部材の間隔を空ける。この把持部材は、手で把持されるためのサイズにされ、そして湾曲した輪郭を有する。
【0034】
他の特徴は、部分的には明らかであり、そして部分的には本明細書中で以下に指摘される。本発明の上記局面に関連して記載された特徴の、種々の改良が存在する。さらなる特徴もまた、本発明の上記局面に同様に組み込まれ得る。これらの改良およびさらなる特徴は、個々に存在しても任意の組合せで存在してもよい。例えば、本発明の例示的な実施形態のいずれかに関連して以下で議論される種々の特徴は、本発明の上記局面のうちのいずれかに、単独で組み込まれても任意の組合せで組み込まれてもよい。
【発明の効果】
【0035】
本発明により、ベッドフックが様々な幅を有する支持具にしっかりと固定され得るように調節可能である、ベッドフックが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
対応する参照符号は、図面全体にわたって対応する部品を示す。
【0037】
(図面の詳細な説明)
ここで図面を参照し、特に図1および図2を参照すると、本発明の原理により構築されたクランプは、一般に、1で示される。クランプ1は、物体を支持具に固定するために適切であり、そして特に、連続的圧縮デバイスの制御装置9を、例えば、医療用ベッドの足板、頭板または側壁に固定するためによく適している。本明細書中のクランプは、連続的圧縮デバイスの制御装置を支持するように図示されるが、このクランプは、種々の物体(例えば、他の種々の医療装置または非医療装置が挙げられる)を固定し得る。
【0038】
連続的圧縮デバイスの制御装置の例およびこのデバイスとのこのような制御装置の使用は、米国特許第5,876,359号に図示および記載されており、これは、本明細書中に参考として援用される。制御装置9は、表面板22および主本体25を備える。制御装置9は、図2において、この制御装置からクランプ1を分解されて図示されている。
【0039】
新規クランプ1は、入れ子式に調節可能であり、その結果、この制御装置は、種々の厚さを有する支持具にしっかりと固定され得る。図2を参照すると、このクランプは、1対のアンカー棒5を備え、これらのアンカー棒の各々は、長手方向軸を規定する。アンカー棒の数は、2より多くても少なくてもよく、本発明の範囲内である。各アンカー棒5は、第一の端部分13を有し、この第一の端部分は、制御装置9の主本体25に固定されるように適合される。各棒5の第一の端部分13は、例えば、接着剤、ボルトおよびナット、またはねじによって、固定され得る。図示される実施形態において、各アンカー棒5は、主本体25に、アンカー棒のねじ切りされた開口部5Aに受容されるボルト26によって固定される(図4)。あるいは、アンカー棒5の第一の端部分13または全体が、制御装置の本体25と一体であり得る。各アンカー棒5は、第二の端部分17を備える。アンカー棒5は、金属(好ましくは、ステンレス鋼)から構築され得る。
【0040】
クランプ1は、一般に30で示される、1対の位置決め部材を備える。各位置決め部材30は、受部21を規定する。受部21は、1つのアンカー棒5の第二の端部分17を受容するためのサイズおよび形状にされる。アンカー棒5の第二の端部分17は、位置決め部材30に固定されず、むしろ、受部21内でこの位置決め部材に対して移動し得る。
【0041】
位置決め部材30は、クランプ留め部材42を支持する。クランプ留め部材42は、各それぞれのアンカー棒5の長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びる。位置決め部材30は、このクランプ留め部材に、例えば、接着剤、ナットおよびボルト、ねじ、ならびにさねはぎによって固定され得る。図示される実施形態において、位置決め部材30およびクランプ留め部材42は、1つの部品として成形される。クランプ留め部材42は、間隔を空けた1対のレッグ40を備え、これらのレッグは、アンカー棒5の長手方向軸からほぼ半径方向に突出する。必要に応じて、各レッグ40は、1片の摩擦発生材料(例えば、ゴム)を備えて、この支持具の把持を補助し得る。図示される実施形態に示されるように、1片のゴム14は、レッグ40の後縁部に位置する。図示されるように、摩擦発生材料片14は、一方のレッグ40から他方のレッグ40まで連続的に延びる。この摩擦発生材料片に関する他の構成(例えば、間隔を空けた複数の摩擦発生材料片)が本発明の範囲内であることが理解される。位置決め部材30およびレッグ40は、プラスチックから(必要に応じて、病院環境において使用される消毒薬およびクレンザーと化学的に適合性である樹脂(例えば、XENOY(GE Plastics(Pittsfield,MA)から市販されている、半結晶性ポリエステルとポリカーボネートとのブレンド))から)成形され得る。
【0042】
ここで図3を参照すると、軸方向に間隔を空けた、周囲に延びる複数の溝33が、アンカー棒5に形成されている。溝33は、これらの溝を分離する1対のバリア壁35を規定する。各位置決め部材30は、位置決めタブ45を備え、この位置決めタブは、それぞれの周囲の溝33内に嵌り、そしてバリア壁35によって(少なくとも部分的に)溝内に保持されるためのサイズおよび形状にされる。本明細書中以下により完全に記載されるように、位置決めタブ45は、弾力的に偏向可能であり得、その結果、アンカー棒5の長手方向軸に沿った充分な力の付与の際に、位置決めタブは、その溝33から外れるように移動し、そして別の溝内に再度位置し、これによって、制御装置9とクランプ留め部材42のレッグ40との間の距離の変化を生じる。このクランプは、1対の位置決めタブ45を備えるように図示されるが、このクランプが適切に伸縮するために必要とされるタブは、1つのみである。溝33は、アンカー棒5をキャスティングする間にこのアンカー棒に形成され得るか、または後に機械加工によって形成され得る。
【0043】
別の実施形態(図示せず)においては、位置決めタブ45ではなくアンカー棒5のバリア壁35が偏向可能である。
【0044】
位置決め部材30によって規定される受部21は、支持セクション59を備え、この支持セクションは、溝33のうちの少なくとも1つの両側でアンカー棒5とスライドするが緊密に接触して係合するためのものである。受部21はまた、捕捉セクション72を備え、この捕捉セクションは、アンカー棒5の第二の端部分17を捕捉するためのものである。支持セクション59内の受部21の直径は、捕捉セクション72内の受部の直径より小さい。その結果、肩部または止め78(図3)が、支持セクション59と捕捉セクション72との間に規定される。第二の端部分17は、保持具75を備え、この保持具は、アンカー棒5から、支持セクション59内の受部の半径より大きい半径まで、外向きに突出する。止め78は、保持具75を受部21の捕捉セクション72に制限し、そしてアンカー棒5が位置決め部材30から外れることを防止する。
【0045】
図4を参照すると、クランプ1が、その完全に引き込まれた位置(すなわち、クランプ留め部材42のレッグ40と制御装置9との間の距離が最小である位置)で示されている。クランプ1は、図5において、その完全に伸長した位置(すなわち、クランプ留め部材42と制御装置9との間の距離が最大である位置)で示されている。換言すれば、アンカー棒5と位置決め部材30との間の相対移動は、クランプ留め部材42のレッグ40と、アンカー棒の第一の端部分13との間の距離を変化させて、種々の幅の足板または他の支持構造体に適合する。
【0046】
図6を参照すると、各位置決め部材30は、フィンガー(一般に、62で示される)を備え、このフィンガーは、その基部65において、位置決め部材の保持具と可撓性に接合される。位置決めタブ45は、フィンガー62の自由端縁部67に位置する。位置決めタブ45は、受部21の、クランプ留め部材42から離れた端部に位置するが、この位置決めタブは、一般に、アンカー部材30の長さに沿った任意の位置に位置し得ることが理解されるべきである。充分に大きい力がアンカー棒5の軸に沿って付与されることに応答して、フィンガー62は、基部65において偏向して、位置決めタブ45を移動させて溝33から外し、前述のように、クランプ留め部材42の位置を調節する。
【0047】
図6および図7を参照すると、手に把持されるためのサイズおよび形状にされた把持部材79が、1対の位置決め部材30およびレッグ40に取り付けられて、クランプ1を保持してレッグ40を制御装置9に対して再位置決めするためにクランプ1を把持することを補助する。レッグ40は、把持部材79および位置決め部材30から外向きに延びるので、これらのレッグおよびグリップ部材は、ほぼ「U」字型の形状を形成し、これは、この把持部材が手によって把持されることを可能にする。把持部材79は、プラスチックから(必要に応じて、病院環境において使用される消毒薬およびクレンザーと化学的に適合性である樹脂(例えば、XENOY)から)成形され得る。
【0048】
把持部材79は、長手方向軸LAを有し、そして湾曲した輪郭を有し、この湾曲した輪郭は、この長手方向軸周りの方向に湾曲する。レッグ40は、把持部材79から遠い方の端部に向かって、幅がテーパ状である。把持部材79は、前面74および後面76を有する。把持部材79の後面76は、手の指の一部分を受容するための、複数の指用窪み82を形成する。
【0049】
図8を参照すると、クランプ1の別の実施形態は、各アンカー部材30とクランプ留め部材42との間に延びる、段付き構成物86を備える。段付き構成物86は、支持具と接触し、そして制御装置9が水平に保たれるように制御装置9およびクランプ1が固定されることを可能にし、そしてクランプ1と支持具(例えば、想像線で示される足板F)とがよりきつく嵌ることを可能にする。
【0050】
図9〜図11は、物体を支持具(例えば、足板F(図10))に固定するためのクランプの別の実施形態101を図示する。クランプ1の部品に対応するクランプ101の部品は、同じ参照番号に「100」を加えたものを与えられる。クランプ101は、1対のアンカー棒105を備え、これらのアンカー棒の各々は、長手方向軸を規定する。各棒105の第一の端部分113は、適切な様式で(例えば、各第一の端部分113の開口部に螺合されるボルト(図示せず)によって)、制御装置の本体25に固定され得る。クランプ(図示せず)は、制御装置の本体25と1つの部品として形成され得る。各アンカー棒105は、第二の端部分117を備える。
【0051】
クランプ101は、1対の延長部材129を備え、これらの延長部材は、アンカー棒105の長手方向軸から外向きかつ下向きに延びる。1対のレッグ140が、延長部材129から下向きに突出する。横材179が、1対のレッグ140に取り付けられ、そしてクランプ101を把持するために適切である。図9〜図11の実施形態において、アンカー棒105、延長部材129および横材179は、制御装置9を支持構造体(例えば、図10に示される足板F)に取り付けるためのフックを形成する。アンカー棒105、延長部材129、レッグ140および横材179は、種々の方法によって固定され得る。好ましくは、図示される実施形態において、アンカー棒105、延長部材129、レッグ140および横材179は、互いに1つの部品として形成される。アンカー棒105、延長部材129、レッグ140、および横材179は、プラスチックまたは金属から構築され得、そして好ましくは、ステンレス鋼から構築される。
【0052】
制御装置9は、電力を制御装置に供給するためのラインコード19を備える(図11)。ラインコード19は、制御装置9が使用されていない場合、病院の人員によってクランプ101のアンカー棒105の周りに巻かれ得る。このことは、制御装置9が病院環境において小型に保存されることを可能にする。延長部材129は、アンカー棒105の長手方向軸から外向きに延び、その結果、巻き付けられたラインコードは、制御装置9と延長部材129との間に固定される。この配置は、巻き付けられたラインコードがこのクランプから滑って外れて巻きが解けることにより、つまづく危険の原因になることを防止する。
【0053】
本発明またはその好ましい実施形態の要素を紹介する場合に、冠詞「a」、「an」、「the」および「said」は、1つ以上のこれらの要素が存在することを意味することが意図される。用語「備える」、「含む」および「有する」は、包括的であり、列挙される要素以外にさらなる要素が存在し得ることを意味することが意図される。
【0054】
上記のことを考慮して、本発明の数個の目的が達成され、そして他の有利な結果が達成されることがわかる。
【0055】
種々の変更が、本発明の範囲から逸脱することなく上記方法においてなされ得るので、上記説明に含まれる事項および添付の図面に図示される事項の全ては、例示と解釈されるべきであり、限定の意味ではないことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】図1は、クランプおよび連続的圧縮デバイスの制御装置の斜視図である。
【図2】図2は、図1のクランプおよび制御装置の分解斜視図である。
【図3】図3は、上記クランプの拡大部分断面図である。
【図4】図4は、クランプが制御装置に最も近い位置にある、上記クランプおよび制御装置の部分断面図である。
【図5】図5は、図4の断面であるが、クランプが制御装置から最も遠い位置にある。
【図6】図6は、図1のクランプの位置決め部材の背面斜視図である。
【図7】図7は、図1の位置決め部材の正面斜視図である。
【図8】図8は、連続的圧縮デバイスの制御装置および別の実施形態のクランプの側面立面図である。
【図9】図9は、クランプのなお別の実施形態の背面斜視図である。
【図10】図10は、図9のクランプを組み込む連続的圧縮デバイスの制御装置の側面立面図である。
【図11】図11は、図10に示される制御装置およびクランプの保管のためにラインコードがこのクランプの周りに巻かれた、制御装置およびクランプの背面斜視図である。
【符号の説明】
【0057】
1 クランプ
9 制御装置
5 アンカー棒
5A 開口部
13 第一の端部分
17 第二の端部分
21 受部
22 表面板
25 主本体
26 ボルト
30 位置決め部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、物体を支持具に固定するための装置に関し、特に、連続的圧縮デバイスの制御装置を支持具に固定するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
身体部分(例えば、脚)の圧縮は、血液循環の問題(特に、心臓への乏しい静脈還流)を有するヒトに対して有用である。今日市場にある圧縮治療デバイスは、脚および/または足を囲む1つ以上の空気式ブラダーを使用して、周期的な圧縮を付与する。これらのブラダーは、予め決定された順序で、所定の圧力まで、予め決定された時間間隔にわたって膨張させられる。この膨張を操作する制御装置は、通常、空気ポンプおよび弁を使用する。これらの弁は、空気の流れをブラダーへと方向付けるように作動する。この制御装置は、これらのブラダーから離れた位置(例えば、ベッドの足板、床またはナイトテーブルの上)に置かれる。この制御装置を足板に固定するために、この制御装置にベッドフックが取り付けられる。
【0003】
以前の1つのベッドフックの設計は、ほぼU字型の棒を備え、この棒は、その両端で、この制御装置の背面に取り付けられる。この棒は、外向きに延び、そしてこの制御装置の背面から下向きに屈曲して、フックを形成する。足板の頂部は、この制御装置とこの棒の下向きに屈曲した部分との間に位置し得る。足板の幅は様々であり得、そしてループ状の棒が硬く調節不可能であるので、この制御装置は、この足板に常にしっかりと固定されるとは限らないかもしれない。別のベッドフックの設計は、2つのアームを備え、これらのアームは、制御装置に旋回可能に取り付けられる。この制御装置をベッドの足板に固定するためには、これらのアームがこの制御装置から外向きに回され、そして足板が、これらのアームと制御装置との間の空間に配置される。
【0004】
以前のベッドフックの設計は、様々な幅を有する足板に制御装置がしっかりと固定されることを可能にしない。いくつかの環境において、この制御装置は、ベッドに安全に固定され得ないので、床の上に置かれなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、ベッドフックが様々な幅を有する支持具にしっかりと固定され得るように調節可能である、ベッドフックが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
物体を支持具に固定するための、入れ子式に調節可能なクランプであって、該クランプは、
アンカー棒であって、該アンカー棒は、第一の端部分、第二の端部分および長手方向軸を有し、該アンカー棒は、該アンカー棒の該第一の端部分において、該物体に固定されるために適合されており、そして該アンカー棒に形成された、軸方向に間隔を空けて周囲に延びる複数の溝を備え、該溝は、隣接する溝の間に少なくとも1つのバリア壁を規定する、アンカー棒;
受部を規定する位置決め部材であって、該受部は、該アンカー棒の少なくとも該第二の端部分を受容して、該受部内で該位置決め部材に対する該アンカー棒の動きを可能にするためのサイズおよび形状にされており、該位置決め部材は、位置決めタブを備え、該位置決めタブは、該受部内に突出しており、そして該溝のうちの1つに受容されて該バリア壁によって該1つの溝内に保持されるためのサイズおよび形状にされており、
該位置決めタブおよび該バリア壁のうちの少なくとも一方は、該溝のうちの1つを移動させて該位置決めタブから外すために、該アンカー棒の該長手方向軸に沿った解放力の付与の際に弾力的に偏向可能である、位置決め部材;ならびに
クランプ留め部材であって、該クランプ留め部材は、該位置決め部材によって支持されており、そして該アンカー棒の該長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びており、該アンカー棒と該位置決め部材との相対移動は、該物体を該支持具にクランプ留めするために、該クランプ留め部材と該アンカー棒の該第一の端部分との間の距離を変化させる、クランプ留め部材、
を備える、入れ子式に調節可能なクランプ。
【0007】
(項目2)
上記位置決めタブが、上記受部の、上記クランプ留め部材から遠い方の端部に位置する、項目1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0008】
(項目3)
上記位置決め部材が、フィンガーを備え、該フィンガーは、該位置決め部材の残りの部分に可撓性に接合した基部、および該基部の反対側の自由端縁部を有し、上記位置決めタブは、ほぼ該フィンガーの該自由端縁部に位置する、項目2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0009】
(項目4)
上記フィンガーが、上記位置決め部材の受部の一部分を規定する、項目3に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0010】
(項目5)
上記受部が、支持セクションを備え、該支持セクションは、上記アンカー棒を上記位置決め部材に対して横方向に移動しないように支持するために、上記溝のうちの少なくとも1つの両側で該アンカー棒とスライドするが緊密に接触して係合するためのサイズにされている、項目2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0011】
(項目6)
上記受部が、捕捉セクションを備え、該捕捉セクション内に、上記アンカー棒の第二の端部が捕捉される、項目5に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0012】
(項目7)
上記受部の上記捕捉セクションが、上記支持セクションより大きい直径を有し、そして上記アンカー棒が、保持具を有し、該保持具は、該アンカー棒から、該支持セクションの半径より大きい半径まで外向きに突出する、項目6に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0013】
(項目8)
上記受部が1つのみの位置決めタブを備える、項目2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0014】
(項目9)
上記クランプ留め部材が、上記支持具を把持するための少なくとも1片の摩擦発生材料を備える、項目2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0015】
(項目10)
上記アンカー棒が、第一のアンカー棒を構成し、そして上記位置決め部材が、第一の位置決め部材を構成し、そして上記入れ子式に調節可能なクランプが、
第二のアンカー棒であって、該第二のアンカー棒が、第一の端部分、第二の端部分および長手方向軸を有し、該第二のアンカー棒は、該第二のアンカー棒の該第一の端部分において上記物体に固定されるために適合されており、そして該第二のアンカー棒に形成された、軸方向に間隔を空けた周囲に延びる複数の溝を備え、該溝は、隣接する溝の間に少なくとも1つのバリア壁を規定する、第二のアンカー棒;ならびに
受部を規定する第二の位置決め部材であって、該受部は、該第二のアンカー棒の少なくとも該第二の端部分を受容して、該受部内での該第二の位置決め部材に対する該第二のアンカー棒の動きを可能にするためのサイズおよび形状にされており、該第二の位置決め部材は、位置決めタブを備え、該位置決めタブは、該溝のうちの少なくとも1つに受容され、そして該バリア壁によって該1つの溝内に保持されるためのサイズおよび形状にされている、第二の位置決め部材、
をさらに備え;
該第二の位置決め部材の位置決めタブおよび該第二のアンカー棒の該バリア壁のうちの少なくとも一方は、該位置決めタブを移動させて該溝のうちの1つから外すために、該第二のアンカー棒の長手方向軸に沿った解放力の付与の際に弾力的に偏向可能であり;
上記クランプ留め部材は、該第一の位置決め部材および該第二の位置決め部材によって支持される、
項目1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0016】
(項目11)
上記第一の位置決め部材および上記第二の位置決め部材に取り付けられた把持部材をさらに備え、該把持部材は、上記クランプを上記支持具に取り付ける間または該クランプを該支持具から取り外す間に、該クランプを把持するためのものであり、そして上記クランプ留め部材は、間隔を空けた2つのレッグを備え、該レッグは、該第一のアンカー棒の長手方向軸および上記第二のアンカー棒の長手方向軸のそれぞれから、ほぼ半径方向に突出している、項目10に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0017】
(項目12)
上記クランプ留め部材と上記位置決め部材との間に延びる、上記支持具に係合するための段付き構成物をさらに備える、項目1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0018】
(項目13)
上記物体が医療デバイスであり、上記アンカー棒が、該医療デバイスに接続されており、上記クランプ留め部材が、上記支持具を該医療デバイスと該クランプ留め部材との間にクランプ留めするために、該医療デバイスに対向する関係で配置される、物体と組み合わせられた項目1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【0019】
(項目14)
上記物体が、連続的圧縮デバイスのための制御装置である、項目13に記載の入れ子式に調節可能なクランプおよび物体。
【0020】
(項目15)
物体を支持具に固定するためのクランプであって、該クランプは、
1対のアンカー棒であって、該アンカー棒の各々は、長手方向軸を有し、そして該物体への固定のために適合されている、1対のアンカー棒;
位置決め部材であって、該位置決め部材の各々は、該位置決め部材とスライドする関係で該アンカー棒のうちのそれぞれ一方を受容する、位置決め部材;
クランプ留め部材であって、該クランプ留め部材の各々は、該アンカー棒に対する該位置決め部材との連動のために、該位置決め部材のうちのそれぞれ1つに接続され、該クランプ留め部材は、該アンカー棒の該長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びる、クランプ留め部材;ならびに
把持部材であって、該把持部材は、該位置決め部材および該クランプ留め部材に接続されており、そして該位置決め部材の間隔を空けており、該把持部材は、手での把持のためのサイズにされており、そして湾曲した輪郭を有する、把持部材、
を備える、クランプ。
【0021】
(項目16)
上記把持部材が、長手方向軸を有し、該把持部材の上記湾曲した輪郭が、該把持部材の該長手方向軸周りの方向に湾曲しており、そして該把持部材が、該把持部材を把持する手の指の一部分を受容するための指用窪みを形成されている、項目15に記載のクランプ。
【0022】
(項目17)
上記把持部材が、前面および後面を有し、該後面は、上記アンカー棒に対して該前面よりも近くに位置し、上記指用窪みは、該把持部材の該後面に位置している、項目16に記載のクランプ。
【0023】
(項目18)
上記クランプ留め部材が、2つのレッグを備え、該レッグは、上記把持部材および上記位置決め部材から外向きに延び、該レッグおよび該把持部材は、ほぼ逆「U」字型の形状を形成するように配置されており、該レッグの各々が、該把持部材から遠い方の端部に向かって幅がテーパ状である、項目15に記載のクランプ。
【0024】
(項目19)
少なくとも1片の摩擦発生材料をさらに備え、該少なくとも1片の摩擦発生材料は、各レッグに設置されている、項目18に記載のクランプ。
【0025】
(項目20)
上記位置決め部材、上記把持部材および上記レッグが、プラスチックから成形されている、項目18に記載のクランプ。
【0026】
(項目21)
上記位置決め部材および上記レッグが、病院環境において使用される消毒薬およびクレンザーと化学的に適合性である樹脂から作製されている、項目20に記載のクランプ。
【0027】
(項目22)
上記位置決め部材と上記クランプ留め部材との間に、上記支持具に係合するための段付き構成物をさらに備える、項目15に記載のクランプ。
【0028】
(項目23)
各アンカー棒が、該アンカー棒に形成された、間隔を空けた周囲に延びる複数の溝を備え、そして各位置決め部材が、位置決めタブを備え、該位置決めタブは、該溝に受容されるためのサイズおよび形状にされており、該位置決めタブは、該溝からの取り外しのために弾力的に移動可能である、項目15に記載のクランプ。
【0029】
(項目24)
上記物体が医療デバイスであり、上記アンカー棒が、該医療デバイスに接続されており、そして上記クランプ留め部材が、上記支持具を該医療デバイスと該クランプ留め部材との間にクランプ留めするために、該医療デバイスと対向する関係で配置される、物体と組み合わせられた項目15に記載のクランプ。
【0030】
(項目25)
上記物体が、連続的圧縮デバイスのための制御装置である、項目24に記載のクランプおよび物体。
【0031】
物体を支持具に固定するための、入れ子式に調節可能なクランプは、周囲に延びる複数の溝を有するアンカー棒を備え得、これらの溝は、少なくとも1つのバリア壁を規定する。この位置決め部材は、受部を規定し、この受部は、このアンカー棒の一部分を受容し、そしてこの受部内で、この位置決め部材に対するこのアンカー棒の動きを可能にする。この位置決め部材は、位置決めタブを備え、この位置決めタブは、この受部内に突出し、そしてこれらの溝のうちの1つに受容されるためのサイズおよび形状にされる。この位置決め部材は、このアンカー棒の長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びるクランプ留め部材を支持する。このアンカー棒とこの位置決め部材との相対移動は、このクランプ留め部材とこの物体との間の距離を変化させる。
【0032】
(発明の要旨)
1つの局面において、物体を支持具に固定するための、入れ子式に調節可能なクランプは、一般に、アンカー棒を備え、このアンカー棒は、第一の端部分、第二の端部分、および長手方向軸を有する。このアンカー棒は、このアンカー棒の第一の端部分に物体を固定するために適合されており、そしてこのアンカー棒に形成された、軸方向に間隔を空けた周囲に延びる複数の溝を備える。これらの溝は、隣接する溝の間に、少なくとも1つのバリア壁を規定する。このクランプは、受部を規定する位置決め部材を備え、この受部は、このアンカー棒の少なくとも第二の端部分を受容するためのサイズおよび形状にされており、そしてこの受部内での、この位置決め部材に対するこのアンカー棒の動きを可能にする。この位置決め部材は、位置決めタブを備え、この位置決めタブは、この受部内に突出し、そしてこれらの溝のうちの1つに受容されて、このバリア壁によりこの1つの溝に保持されるためのサイズおよび形状にされる。この位置決めタブおよびこのバリア壁のうちの少なくとも一方は、この位置決めタブを移動させてこれらの溝のうちの1つから外すために、このアンカー棒の長手方向軸に沿った解放力の付与の際に弾力的に偏向可能である。このクランプは、この位置決め部材によって支持されたクランプ留め部材を備え、このクランプ留め部材は、このアンカー棒の長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びる。このアンカー棒とこの位置決め部材との相対移動は、この物体をこの支持具にクランプ留めするために、このクランプ留め部材とこのアンカー棒の第一の端部分との間の距離を変化させる。
【0033】
別の局面において、物体を支持具に固定するためのクランプは、一般に、1対のアンカー棒を備え、これらのアンカー棒の各々は、長手方向軸を有し、そしてこの物体への固定のために適合されている。このクランプは、位置決め部材およびクランプ留め部材を備え、これらの位置決め部材の各々は、この位置決め部材とスライドする関係でこれらのアンカー棒のうちのそれぞれ1つを受容し、そしてこれらのクランプ留め部材の各々は、このアンカー棒に対する位置決め部材との連動のために、この位置決め部材のうちのそれぞれ1つに接続されている。これらのクランプ留め部材は、このアンカー棒の長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びる。このクランプは、これらの位置決め部材およびこれらのクランプ留め部材に接続された把持部材を備え、この把持部材は、これらの位置決め部材の間隔を空ける。この把持部材は、手で把持されるためのサイズにされ、そして湾曲した輪郭を有する。
【0034】
他の特徴は、部分的には明らかであり、そして部分的には本明細書中で以下に指摘される。本発明の上記局面に関連して記載された特徴の、種々の改良が存在する。さらなる特徴もまた、本発明の上記局面に同様に組み込まれ得る。これらの改良およびさらなる特徴は、個々に存在しても任意の組合せで存在してもよい。例えば、本発明の例示的な実施形態のいずれかに関連して以下で議論される種々の特徴は、本発明の上記局面のうちのいずれかに、単独で組み込まれても任意の組合せで組み込まれてもよい。
【発明の効果】
【0035】
本発明により、ベッドフックが様々な幅を有する支持具にしっかりと固定され得るように調節可能である、ベッドフックが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
対応する参照符号は、図面全体にわたって対応する部品を示す。
【0037】
(図面の詳細な説明)
ここで図面を参照し、特に図1および図2を参照すると、本発明の原理により構築されたクランプは、一般に、1で示される。クランプ1は、物体を支持具に固定するために適切であり、そして特に、連続的圧縮デバイスの制御装置9を、例えば、医療用ベッドの足板、頭板または側壁に固定するためによく適している。本明細書中のクランプは、連続的圧縮デバイスの制御装置を支持するように図示されるが、このクランプは、種々の物体(例えば、他の種々の医療装置または非医療装置が挙げられる)を固定し得る。
【0038】
連続的圧縮デバイスの制御装置の例およびこのデバイスとのこのような制御装置の使用は、米国特許第5,876,359号に図示および記載されており、これは、本明細書中に参考として援用される。制御装置9は、表面板22および主本体25を備える。制御装置9は、図2において、この制御装置からクランプ1を分解されて図示されている。
【0039】
新規クランプ1は、入れ子式に調節可能であり、その結果、この制御装置は、種々の厚さを有する支持具にしっかりと固定され得る。図2を参照すると、このクランプは、1対のアンカー棒5を備え、これらのアンカー棒の各々は、長手方向軸を規定する。アンカー棒の数は、2より多くても少なくてもよく、本発明の範囲内である。各アンカー棒5は、第一の端部分13を有し、この第一の端部分は、制御装置9の主本体25に固定されるように適合される。各棒5の第一の端部分13は、例えば、接着剤、ボルトおよびナット、またはねじによって、固定され得る。図示される実施形態において、各アンカー棒5は、主本体25に、アンカー棒のねじ切りされた開口部5Aに受容されるボルト26によって固定される(図4)。あるいは、アンカー棒5の第一の端部分13または全体が、制御装置の本体25と一体であり得る。各アンカー棒5は、第二の端部分17を備える。アンカー棒5は、金属(好ましくは、ステンレス鋼)から構築され得る。
【0040】
クランプ1は、一般に30で示される、1対の位置決め部材を備える。各位置決め部材30は、受部21を規定する。受部21は、1つのアンカー棒5の第二の端部分17を受容するためのサイズおよび形状にされる。アンカー棒5の第二の端部分17は、位置決め部材30に固定されず、むしろ、受部21内でこの位置決め部材に対して移動し得る。
【0041】
位置決め部材30は、クランプ留め部材42を支持する。クランプ留め部材42は、各それぞれのアンカー棒5の長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びる。位置決め部材30は、このクランプ留め部材に、例えば、接着剤、ナットおよびボルト、ねじ、ならびにさねはぎによって固定され得る。図示される実施形態において、位置決め部材30およびクランプ留め部材42は、1つの部品として成形される。クランプ留め部材42は、間隔を空けた1対のレッグ40を備え、これらのレッグは、アンカー棒5の長手方向軸からほぼ半径方向に突出する。必要に応じて、各レッグ40は、1片の摩擦発生材料(例えば、ゴム)を備えて、この支持具の把持を補助し得る。図示される実施形態に示されるように、1片のゴム14は、レッグ40の後縁部に位置する。図示されるように、摩擦発生材料片14は、一方のレッグ40から他方のレッグ40まで連続的に延びる。この摩擦発生材料片に関する他の構成(例えば、間隔を空けた複数の摩擦発生材料片)が本発明の範囲内であることが理解される。位置決め部材30およびレッグ40は、プラスチックから(必要に応じて、病院環境において使用される消毒薬およびクレンザーと化学的に適合性である樹脂(例えば、XENOY(GE Plastics(Pittsfield,MA)から市販されている、半結晶性ポリエステルとポリカーボネートとのブレンド))から)成形され得る。
【0042】
ここで図3を参照すると、軸方向に間隔を空けた、周囲に延びる複数の溝33が、アンカー棒5に形成されている。溝33は、これらの溝を分離する1対のバリア壁35を規定する。各位置決め部材30は、位置決めタブ45を備え、この位置決めタブは、それぞれの周囲の溝33内に嵌り、そしてバリア壁35によって(少なくとも部分的に)溝内に保持されるためのサイズおよび形状にされる。本明細書中以下により完全に記載されるように、位置決めタブ45は、弾力的に偏向可能であり得、その結果、アンカー棒5の長手方向軸に沿った充分な力の付与の際に、位置決めタブは、その溝33から外れるように移動し、そして別の溝内に再度位置し、これによって、制御装置9とクランプ留め部材42のレッグ40との間の距離の変化を生じる。このクランプは、1対の位置決めタブ45を備えるように図示されるが、このクランプが適切に伸縮するために必要とされるタブは、1つのみである。溝33は、アンカー棒5をキャスティングする間にこのアンカー棒に形成され得るか、または後に機械加工によって形成され得る。
【0043】
別の実施形態(図示せず)においては、位置決めタブ45ではなくアンカー棒5のバリア壁35が偏向可能である。
【0044】
位置決め部材30によって規定される受部21は、支持セクション59を備え、この支持セクションは、溝33のうちの少なくとも1つの両側でアンカー棒5とスライドするが緊密に接触して係合するためのものである。受部21はまた、捕捉セクション72を備え、この捕捉セクションは、アンカー棒5の第二の端部分17を捕捉するためのものである。支持セクション59内の受部21の直径は、捕捉セクション72内の受部の直径より小さい。その結果、肩部または止め78(図3)が、支持セクション59と捕捉セクション72との間に規定される。第二の端部分17は、保持具75を備え、この保持具は、アンカー棒5から、支持セクション59内の受部の半径より大きい半径まで、外向きに突出する。止め78は、保持具75を受部21の捕捉セクション72に制限し、そしてアンカー棒5が位置決め部材30から外れることを防止する。
【0045】
図4を参照すると、クランプ1が、その完全に引き込まれた位置(すなわち、クランプ留め部材42のレッグ40と制御装置9との間の距離が最小である位置)で示されている。クランプ1は、図5において、その完全に伸長した位置(すなわち、クランプ留め部材42と制御装置9との間の距離が最大である位置)で示されている。換言すれば、アンカー棒5と位置決め部材30との間の相対移動は、クランプ留め部材42のレッグ40と、アンカー棒の第一の端部分13との間の距離を変化させて、種々の幅の足板または他の支持構造体に適合する。
【0046】
図6を参照すると、各位置決め部材30は、フィンガー(一般に、62で示される)を備え、このフィンガーは、その基部65において、位置決め部材の保持具と可撓性に接合される。位置決めタブ45は、フィンガー62の自由端縁部67に位置する。位置決めタブ45は、受部21の、クランプ留め部材42から離れた端部に位置するが、この位置決めタブは、一般に、アンカー部材30の長さに沿った任意の位置に位置し得ることが理解されるべきである。充分に大きい力がアンカー棒5の軸に沿って付与されることに応答して、フィンガー62は、基部65において偏向して、位置決めタブ45を移動させて溝33から外し、前述のように、クランプ留め部材42の位置を調節する。
【0047】
図6および図7を参照すると、手に把持されるためのサイズおよび形状にされた把持部材79が、1対の位置決め部材30およびレッグ40に取り付けられて、クランプ1を保持してレッグ40を制御装置9に対して再位置決めするためにクランプ1を把持することを補助する。レッグ40は、把持部材79および位置決め部材30から外向きに延びるので、これらのレッグおよびグリップ部材は、ほぼ「U」字型の形状を形成し、これは、この把持部材が手によって把持されることを可能にする。把持部材79は、プラスチックから(必要に応じて、病院環境において使用される消毒薬およびクレンザーと化学的に適合性である樹脂(例えば、XENOY)から)成形され得る。
【0048】
把持部材79は、長手方向軸LAを有し、そして湾曲した輪郭を有し、この湾曲した輪郭は、この長手方向軸周りの方向に湾曲する。レッグ40は、把持部材79から遠い方の端部に向かって、幅がテーパ状である。把持部材79は、前面74および後面76を有する。把持部材79の後面76は、手の指の一部分を受容するための、複数の指用窪み82を形成する。
【0049】
図8を参照すると、クランプ1の別の実施形態は、各アンカー部材30とクランプ留め部材42との間に延びる、段付き構成物86を備える。段付き構成物86は、支持具と接触し、そして制御装置9が水平に保たれるように制御装置9およびクランプ1が固定されることを可能にし、そしてクランプ1と支持具(例えば、想像線で示される足板F)とがよりきつく嵌ることを可能にする。
【0050】
図9〜図11は、物体を支持具(例えば、足板F(図10))に固定するためのクランプの別の実施形態101を図示する。クランプ1の部品に対応するクランプ101の部品は、同じ参照番号に「100」を加えたものを与えられる。クランプ101は、1対のアンカー棒105を備え、これらのアンカー棒の各々は、長手方向軸を規定する。各棒105の第一の端部分113は、適切な様式で(例えば、各第一の端部分113の開口部に螺合されるボルト(図示せず)によって)、制御装置の本体25に固定され得る。クランプ(図示せず)は、制御装置の本体25と1つの部品として形成され得る。各アンカー棒105は、第二の端部分117を備える。
【0051】
クランプ101は、1対の延長部材129を備え、これらの延長部材は、アンカー棒105の長手方向軸から外向きかつ下向きに延びる。1対のレッグ140が、延長部材129から下向きに突出する。横材179が、1対のレッグ140に取り付けられ、そしてクランプ101を把持するために適切である。図9〜図11の実施形態において、アンカー棒105、延長部材129および横材179は、制御装置9を支持構造体(例えば、図10に示される足板F)に取り付けるためのフックを形成する。アンカー棒105、延長部材129、レッグ140および横材179は、種々の方法によって固定され得る。好ましくは、図示される実施形態において、アンカー棒105、延長部材129、レッグ140および横材179は、互いに1つの部品として形成される。アンカー棒105、延長部材129、レッグ140、および横材179は、プラスチックまたは金属から構築され得、そして好ましくは、ステンレス鋼から構築される。
【0052】
制御装置9は、電力を制御装置に供給するためのラインコード19を備える(図11)。ラインコード19は、制御装置9が使用されていない場合、病院の人員によってクランプ101のアンカー棒105の周りに巻かれ得る。このことは、制御装置9が病院環境において小型に保存されることを可能にする。延長部材129は、アンカー棒105の長手方向軸から外向きに延び、その結果、巻き付けられたラインコードは、制御装置9と延長部材129との間に固定される。この配置は、巻き付けられたラインコードがこのクランプから滑って外れて巻きが解けることにより、つまづく危険の原因になることを防止する。
【0053】
本発明またはその好ましい実施形態の要素を紹介する場合に、冠詞「a」、「an」、「the」および「said」は、1つ以上のこれらの要素が存在することを意味することが意図される。用語「備える」、「含む」および「有する」は、包括的であり、列挙される要素以外にさらなる要素が存在し得ることを意味することが意図される。
【0054】
上記のことを考慮して、本発明の数個の目的が達成され、そして他の有利な結果が達成されることがわかる。
【0055】
種々の変更が、本発明の範囲から逸脱することなく上記方法においてなされ得るので、上記説明に含まれる事項および添付の図面に図示される事項の全ては、例示と解釈されるべきであり、限定の意味ではないことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】図1は、クランプおよび連続的圧縮デバイスの制御装置の斜視図である。
【図2】図2は、図1のクランプおよび制御装置の分解斜視図である。
【図3】図3は、上記クランプの拡大部分断面図である。
【図4】図4は、クランプが制御装置に最も近い位置にある、上記クランプおよび制御装置の部分断面図である。
【図5】図5は、図4の断面であるが、クランプが制御装置から最も遠い位置にある。
【図6】図6は、図1のクランプの位置決め部材の背面斜視図である。
【図7】図7は、図1の位置決め部材の正面斜視図である。
【図8】図8は、連続的圧縮デバイスの制御装置および別の実施形態のクランプの側面立面図である。
【図9】図9は、クランプのなお別の実施形態の背面斜視図である。
【図10】図10は、図9のクランプを組み込む連続的圧縮デバイスの制御装置の側面立面図である。
【図11】図11は、図10に示される制御装置およびクランプの保管のためにラインコードがこのクランプの周りに巻かれた、制御装置およびクランプの背面斜視図である。
【符号の説明】
【0057】
1 クランプ
9 制御装置
5 アンカー棒
5A 開口部
13 第一の端部分
17 第二の端部分
21 受部
22 表面板
25 主本体
26 ボルト
30 位置決め部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体を支持具に固定するための、入れ子式に調節可能なクランプであって、該クランプは、
アンカー棒であって、該アンカー棒は、第一の端部分、第二の端部分および長手方向軸を有し、該アンカー棒は、該アンカー棒の該第一の端部分において、該物体に固定されるために適合されており、そして該アンカー棒に形成された、軸方向に間隔を空けて周囲に延びる複数の溝を備え、該溝は、隣接する溝の間に少なくとも1つのバリア壁を規定する、アンカー棒;
受部を規定する位置決め部材であって、該受部は、該アンカー棒の少なくとも該第二の端部分を受容して、該受部内で該位置決め部材に対する該アンカー棒の動きを可能にするためのサイズおよび形状にされており、該位置決め部材は、位置決めタブを備え、該位置決めタブは、該受部内に突出しており、そして該溝のうちの1つに受容されて該バリア壁によって該1つの溝内に保持されるためのサイズおよび形状にされており、
該位置決めタブおよび該バリア壁のうちの少なくとも一方は、該溝のうちの1つを移動させて該位置決めタブから外すために、該アンカー棒の該長手方向軸に沿った解放力の付与の際に弾力的に偏向可能である、位置決め部材;ならびに
クランプ留め部材であって、該クランプ留め部材は、該位置決め部材によって支持されており、そして該アンカー棒の該長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びており、該アンカー棒と該位置決め部材との相対移動は、該物体を該支持具にクランプ留めするために、該クランプ留め部材と該アンカー棒の該第一の端部分との間の距離を変化させる、クランプ留め部材、
を備える、入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項2】
前記位置決めタブが、前記受部の、前記クランプ留め部材から遠い方の端部に位置する、請求項1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項3】
前記位置決め部材が、フィンガーを備え、該フィンガーは、該位置決め部材の残りの部分に可撓性に接合した基部、および該基部の反対側の自由端縁部を有し、前記位置決めタブは、ほぼ該フィンガーの該自由端縁部に位置する、請求項2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項4】
前記フィンガーが、前記位置決め部材の受部の一部分を規定する、請求項3に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項5】
前記受部が、支持セクションを備え、該支持セクションは、前記アンカー棒を前記位置決め部材に対して横方向に移動しないように支持するために、前記溝のうちの少なくとも1つの両側で該アンカー棒とスライドするが緊密に接触して係合するためのサイズにされている、請求項2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項6】
前記受部が、捕捉セクションを備え、該捕捉セクション内に、前記アンカー棒の第二の端部が捕捉される、請求項5に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項7】
前記受部の前記捕捉セクションが、前記支持セクションより大きい直径を有し、そして前記アンカー棒が、保持具を有し、該保持具は、該アンカー棒から、該支持セクションの半径より大きい半径まで外向きに突出する、請求項6に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項8】
前記受部が1つのみの位置決めタブを備える、請求項2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項9】
前記クランプ留め部材が、前記支持具を把持するための少なくとも1片の摩擦発生材料を備える、請求項2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項10】
前記アンカー棒が、第一のアンカー棒を構成し、そして前記位置決め部材が、第一の位置決め部材を構成し、そして前記入れ子式に調節可能なクランプが、
第二のアンカー棒であって、該第二のアンカー棒が、第一の端部分、第二の端部分および長手方向軸を有し、該第二のアンカー棒は、該第二のアンカー棒の該第一の端部分において前記物体に固定されるために適合されており、そして該第二のアンカー棒に形成された、軸方向に間隔を空けた周囲に延びる複数の溝を備え、該溝は、隣接する溝の間に少なくとも1つのバリア壁を規定する、第二のアンカー棒;ならびに
受部を規定する第二の位置決め部材であって、該受部は、該第二のアンカー棒の少なくとも該第二の端部分を受容して、該受部内での該第二の位置決め部材に対する該第二のアンカー棒の動きを可能にするためのサイズおよび形状にされており、該第二の位置決め部材は、位置決めタブを備え、該位置決めタブは、該溝のうちの少なくとも1つに受容され、そして該バリア壁によって該1つの溝内に保持されるためのサイズおよび形状にされている、第二の位置決め部材、
をさらに備え;
該第二の位置決め部材の位置決めタブおよび該第二のアンカー棒の該バリア壁のうちの少なくとも一方は、該位置決めタブを移動させて該溝のうちの1つから外すために、該第二のアンカー棒の長手方向軸に沿った解放力の付与の際に弾力的に偏向可能であり;
前記クランプ留め部材は、該第一の位置決め部材および該第二の位置決め部材によって支持される、
請求項1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項11】
前記第一の位置決め部材および前記第二の位置決め部材に取り付けられた把持部材をさらに備え、該把持部材は、前記クランプを前記支持具に取り付ける間または該クランプを該支持具から取り外す間に、該クランプを把持するためのものであり、そして前記クランプ留め部材は、間隔を空けた2つのレッグを備え、該レッグは、該第一のアンカー棒の長手方向軸および前記第二のアンカー棒の長手方向軸のそれぞれから、ほぼ半径方向に突出している、請求項10に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項12】
前記クランプ留め部材と前記位置決め部材との間に延びる、前記支持具に係合するための段付き構成物をさらに備える、請求項1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項13】
前記物体が医療デバイスであり、前記アンカー棒が、該医療デバイスに接続されており、前記クランプ留め部材が、前記支持具を該医療デバイスと該クランプ留め部材との間にクランプ留めするために、該医療デバイスに対向する関係で配置される、物体と組み合わせられた請求項1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項14】
前記物体が、連続的圧縮デバイスのための制御装置である、請求項13に記載の入れ子式に調節可能なクランプおよび物体。
【請求項15】
物体を支持具に固定するためのクランプであって、該クランプは、
1対のアンカー棒であって、該アンカー棒の各々は、長手方向軸を有し、そして該物体への固定のために適合されている、1対のアンカー棒;
位置決め部材であって、該位置決め部材の各々は、該位置決め部材とスライドする関係で該アンカー棒のうちのそれぞれ一方を受容する、位置決め部材;
クランプ留め部材であって、該クランプ留め部材の各々は、該アンカー棒に対する該位置決め部材との連動のために、該位置決め部材のうちのそれぞれ1つに接続され、該クランプ留め部材は、該アンカー棒の該長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びる、クランプ留め部材;ならびに
把持部材であって、該把持部材は、該位置決め部材および該クランプ留め部材に接続されており、そして該位置決め部材の間隔を空けており、該把持部材は、手での把持のためのサイズにされており、そして湾曲した輪郭を有する、把持部材、
を備える、クランプ。
【請求項16】
前記把持部材が、長手方向軸を有し、該把持部材の前記湾曲した輪郭が、該把持部材の該長手方向軸周りの方向に湾曲しており、そして該把持部材が、該把持部材を把持する手の指の一部分を受容するための指用窪みを形成されている、請求項15に記載のクランプ。
【請求項17】
前記把持部材が、前面および後面を有し、該後面は、前記アンカー棒に対して該前面よりも近くに位置し、前記指用窪みは、該把持部材の該後面に位置している、請求項16に記載のクランプ。
【請求項18】
前記クランプ留め部材が、2つのレッグを備え、該レッグは、前記把持部材および前記位置決め部材から外向きに延び、該レッグおよび該把持部材は、ほぼ逆「U」字型の形状を形成するように配置されており、該レッグの各々が、該把持部材から遠い方の端部に向かって幅がテーパ状である、請求項15に記載のクランプ。
【請求項19】
少なくとも1片の摩擦発生材料をさらに備え、該少なくとも1片の摩擦発生材料は、各レッグに設置されている、請求項18に記載のクランプ。
【請求項20】
前記位置決め部材、前記把持部材および前記レッグが、プラスチックから成形されている、請求項18に記載のクランプ。
【請求項21】
前記位置決め部材および前記レッグが、病院環境において使用される消毒薬およびクレンザーと化学的に適合性である樹脂から作製されている、請求項20に記載のクランプ。
【請求項22】
前記位置決め部材と前記クランプ留め部材との間に、前記支持具に係合するための段付き構成物をさらに備える、請求項15に記載のクランプ。
【請求項23】
各アンカー棒が、該アンカー棒に形成された、間隔を空けた周囲に延びる複数の溝を備え、そして各位置決め部材が、位置決めタブを備え、該位置決めタブは、該溝に受容されるためのサイズおよび形状にされており、該位置決めタブは、該溝からの取り外しのために弾力的に移動可能である、請求項15に記載のクランプ。
【請求項24】
前記物体が医療デバイスであり、前記アンカー棒が、該医療デバイスに接続されており、そして前記クランプ留め部材が、前記支持具を該医療デバイスと該クランプ留め部材との間にクランプ留めするために、該医療デバイスと対向する関係で配置される、物体と組み合わせられた請求項15に記載のクランプ。
【請求項25】
前記物体が、連続的圧縮デバイスのための制御装置である、請求項24に記載のクランプおよび物体。
【請求項1】
物体を支持具に固定するための、入れ子式に調節可能なクランプであって、該クランプは、
アンカー棒であって、該アンカー棒は、第一の端部分、第二の端部分および長手方向軸を有し、該アンカー棒は、該アンカー棒の該第一の端部分において、該物体に固定されるために適合されており、そして該アンカー棒に形成された、軸方向に間隔を空けて周囲に延びる複数の溝を備え、該溝は、隣接する溝の間に少なくとも1つのバリア壁を規定する、アンカー棒;
受部を規定する位置決め部材であって、該受部は、該アンカー棒の少なくとも該第二の端部分を受容して、該受部内で該位置決め部材に対する該アンカー棒の動きを可能にするためのサイズおよび形状にされており、該位置決め部材は、位置決めタブを備え、該位置決めタブは、該受部内に突出しており、そして該溝のうちの1つに受容されて該バリア壁によって該1つの溝内に保持されるためのサイズおよび形状にされており、
該位置決めタブおよび該バリア壁のうちの少なくとも一方は、該溝のうちの1つを移動させて該位置決めタブから外すために、該アンカー棒の該長手方向軸に沿った解放力の付与の際に弾力的に偏向可能である、位置決め部材;ならびに
クランプ留め部材であって、該クランプ留め部材は、該位置決め部材によって支持されており、そして該アンカー棒の該長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びており、該アンカー棒と該位置決め部材との相対移動は、該物体を該支持具にクランプ留めするために、該クランプ留め部材と該アンカー棒の該第一の端部分との間の距離を変化させる、クランプ留め部材、
を備える、入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項2】
前記位置決めタブが、前記受部の、前記クランプ留め部材から遠い方の端部に位置する、請求項1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項3】
前記位置決め部材が、フィンガーを備え、該フィンガーは、該位置決め部材の残りの部分に可撓性に接合した基部、および該基部の反対側の自由端縁部を有し、前記位置決めタブは、ほぼ該フィンガーの該自由端縁部に位置する、請求項2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項4】
前記フィンガーが、前記位置決め部材の受部の一部分を規定する、請求項3に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項5】
前記受部が、支持セクションを備え、該支持セクションは、前記アンカー棒を前記位置決め部材に対して横方向に移動しないように支持するために、前記溝のうちの少なくとも1つの両側で該アンカー棒とスライドするが緊密に接触して係合するためのサイズにされている、請求項2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項6】
前記受部が、捕捉セクションを備え、該捕捉セクション内に、前記アンカー棒の第二の端部が捕捉される、請求項5に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項7】
前記受部の前記捕捉セクションが、前記支持セクションより大きい直径を有し、そして前記アンカー棒が、保持具を有し、該保持具は、該アンカー棒から、該支持セクションの半径より大きい半径まで外向きに突出する、請求項6に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項8】
前記受部が1つのみの位置決めタブを備える、請求項2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項9】
前記クランプ留め部材が、前記支持具を把持するための少なくとも1片の摩擦発生材料を備える、請求項2に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項10】
前記アンカー棒が、第一のアンカー棒を構成し、そして前記位置決め部材が、第一の位置決め部材を構成し、そして前記入れ子式に調節可能なクランプが、
第二のアンカー棒であって、該第二のアンカー棒が、第一の端部分、第二の端部分および長手方向軸を有し、該第二のアンカー棒は、該第二のアンカー棒の該第一の端部分において前記物体に固定されるために適合されており、そして該第二のアンカー棒に形成された、軸方向に間隔を空けた周囲に延びる複数の溝を備え、該溝は、隣接する溝の間に少なくとも1つのバリア壁を規定する、第二のアンカー棒;ならびに
受部を規定する第二の位置決め部材であって、該受部は、該第二のアンカー棒の少なくとも該第二の端部分を受容して、該受部内での該第二の位置決め部材に対する該第二のアンカー棒の動きを可能にするためのサイズおよび形状にされており、該第二の位置決め部材は、位置決めタブを備え、該位置決めタブは、該溝のうちの少なくとも1つに受容され、そして該バリア壁によって該1つの溝内に保持されるためのサイズおよび形状にされている、第二の位置決め部材、
をさらに備え;
該第二の位置決め部材の位置決めタブおよび該第二のアンカー棒の該バリア壁のうちの少なくとも一方は、該位置決めタブを移動させて該溝のうちの1つから外すために、該第二のアンカー棒の長手方向軸に沿った解放力の付与の際に弾力的に偏向可能であり;
前記クランプ留め部材は、該第一の位置決め部材および該第二の位置決め部材によって支持される、
請求項1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項11】
前記第一の位置決め部材および前記第二の位置決め部材に取り付けられた把持部材をさらに備え、該把持部材は、前記クランプを前記支持具に取り付ける間または該クランプを該支持具から取り外す間に、該クランプを把持するためのものであり、そして前記クランプ留め部材は、間隔を空けた2つのレッグを備え、該レッグは、該第一のアンカー棒の長手方向軸および前記第二のアンカー棒の長手方向軸のそれぞれから、ほぼ半径方向に突出している、請求項10に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項12】
前記クランプ留め部材と前記位置決め部材との間に延びる、前記支持具に係合するための段付き構成物をさらに備える、請求項1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項13】
前記物体が医療デバイスであり、前記アンカー棒が、該医療デバイスに接続されており、前記クランプ留め部材が、前記支持具を該医療デバイスと該クランプ留め部材との間にクランプ留めするために、該医療デバイスに対向する関係で配置される、物体と組み合わせられた請求項1に記載の入れ子式に調節可能なクランプ。
【請求項14】
前記物体が、連続的圧縮デバイスのための制御装置である、請求項13に記載の入れ子式に調節可能なクランプおよび物体。
【請求項15】
物体を支持具に固定するためのクランプであって、該クランプは、
1対のアンカー棒であって、該アンカー棒の各々は、長手方向軸を有し、そして該物体への固定のために適合されている、1対のアンカー棒;
位置決め部材であって、該位置決め部材の各々は、該位置決め部材とスライドする関係で該アンカー棒のうちのそれぞれ一方を受容する、位置決め部材;
クランプ留め部材であって、該クランプ留め部材の各々は、該アンカー棒に対する該位置決め部材との連動のために、該位置決め部材のうちのそれぞれ1つに接続され、該クランプ留め部材は、該アンカー棒の該長手方向軸からほぼ半径方向外向きに延びる、クランプ留め部材;ならびに
把持部材であって、該把持部材は、該位置決め部材および該クランプ留め部材に接続されており、そして該位置決め部材の間隔を空けており、該把持部材は、手での把持のためのサイズにされており、そして湾曲した輪郭を有する、把持部材、
を備える、クランプ。
【請求項16】
前記把持部材が、長手方向軸を有し、該把持部材の前記湾曲した輪郭が、該把持部材の該長手方向軸周りの方向に湾曲しており、そして該把持部材が、該把持部材を把持する手の指の一部分を受容するための指用窪みを形成されている、請求項15に記載のクランプ。
【請求項17】
前記把持部材が、前面および後面を有し、該後面は、前記アンカー棒に対して該前面よりも近くに位置し、前記指用窪みは、該把持部材の該後面に位置している、請求項16に記載のクランプ。
【請求項18】
前記クランプ留め部材が、2つのレッグを備え、該レッグは、前記把持部材および前記位置決め部材から外向きに延び、該レッグおよび該把持部材は、ほぼ逆「U」字型の形状を形成するように配置されており、該レッグの各々が、該把持部材から遠い方の端部に向かって幅がテーパ状である、請求項15に記載のクランプ。
【請求項19】
少なくとも1片の摩擦発生材料をさらに備え、該少なくとも1片の摩擦発生材料は、各レッグに設置されている、請求項18に記載のクランプ。
【請求項20】
前記位置決め部材、前記把持部材および前記レッグが、プラスチックから成形されている、請求項18に記載のクランプ。
【請求項21】
前記位置決め部材および前記レッグが、病院環境において使用される消毒薬およびクレンザーと化学的に適合性である樹脂から作製されている、請求項20に記載のクランプ。
【請求項22】
前記位置決め部材と前記クランプ留め部材との間に、前記支持具に係合するための段付き構成物をさらに備える、請求項15に記載のクランプ。
【請求項23】
各アンカー棒が、該アンカー棒に形成された、間隔を空けた周囲に延びる複数の溝を備え、そして各位置決め部材が、位置決めタブを備え、該位置決めタブは、該溝に受容されるためのサイズおよび形状にされており、該位置決めタブは、該溝からの取り外しのために弾力的に移動可能である、請求項15に記載のクランプ。
【請求項24】
前記物体が医療デバイスであり、前記アンカー棒が、該医療デバイスに接続されており、そして前記クランプ留め部材が、前記支持具を該医療デバイスと該クランプ留め部材との間にクランプ留めするために、該医療デバイスと対向する関係で配置される、物体と組み合わせられた請求項15に記載のクランプ。
【請求項25】
前記物体が、連続的圧縮デバイスのための制御装置である、請求項24に記載のクランプおよび物体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−112822(P2009−112822A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−287158(P2008−287158)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】
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