入力制御装置
【課題】複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、指等を直接タッチパネルに接触させて行う接触操作と、接触させないで行う空間操作という2つの操作方法を両立した、今までにない新たな操作方法を提供すること。
【解決手段】第一の感度範囲の入力指示を検出する検出部1Aを備えたタッチパネル1と、第二の感度範囲の入力指示を検出する検出部2Aを備えたタッチパネル2と、前記第一および前記第二の入力手段から検出データを受け、対応する操作内容に変換する第一の操作判定部3Aおよび第二の操作判定部3Bと、前記第一の操作判定部3Aおよび前記第二の操作判定部3Bにおいて操作判定するとき、空間操作及び接触操作のうち、いずれの操作内容として判定するか否かを決定する空間/接触判定部3Dとを備えた構成を有する。
【解決手段】第一の感度範囲の入力指示を検出する検出部1Aを備えたタッチパネル1と、第二の感度範囲の入力指示を検出する検出部2Aを備えたタッチパネル2と、前記第一および前記第二の入力手段から検出データを受け、対応する操作内容に変換する第一の操作判定部3Aおよび第二の操作判定部3Bと、前記第一の操作判定部3Aおよび前記第二の操作判定部3Bにおいて操作判定するとき、空間操作及び接触操作のうち、いずれの操作内容として判定するか否かを決定する空間/接触判定部3Dとを備えた構成を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に複数のタッチパネルを備えた入力制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話装置、携帯情報端末、携帯音楽プレーヤなどの各種電子機器において、入力指示を行う入力装置に関して様々な工夫が施されている。特に、電子機器の入力装置として、最近では、操作面上の任意の位置を触れる操作をすることで入力指示を行うタッチパネルを備えたものが広く用いられつつある。一般的にユーザは、タッチパネル上を指やタッチペン等を用いてタッチやなぞる等の操作を行い、搭載される携帯端末の文字の選択/入力や画面スクロール等の所望の動作をさせる。
【0003】
近年はこれらに加え、タッチパネル上の複数点を検知することにより、タッチパネルを用いた携帯端末の操作性を向上させる装置が出てきている。
【0004】
特許文献1には、複数点を検知するタッチパネルが開示されており、図13は、特許文献1のタッチパネルの概略を示す図である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2007−533044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1における従来例においても、タッチやなぞるといった操作の他にフリックやピンチといったジェスチャー操作が加えられるだけの限られた操作しか認識できない。その為、複雑な操作や搭載された機能を使用するのにナビキーやソフトキーを搭載した携帯端末に比べて、必ずしも操作性が良いとは言えない場合が生じてくる。例えば、ドラッグ操作をしようとパネルに触れた際にタッチ操作と誤認識される場合などである。
【0007】
本発明は、これら従来の問題点を解決する為になされたもので、複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、指等を直接タッチパネルに接触させて行う接触操作と、接触させないで行う空間操作という2つの操作方法を提供する。これにより、今までにない新たな操作方法を実現した入力制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の入力制御装置は、第一の感度範囲の入力指示を検出する第一の入力手段と、第二の感度範囲の入力指示を検出する第二の入力手段と、前記第一の入力手段から検出データを受け、対応する操作内容に変換する第一の操作判定部と、前記第二の入力手段から検出データを受け、対応する操作内容に変換する第二の操作判定部と、前記第一の操作判定部および前記第二の操作判定部において操作判定する際に、空間操作及び接触操作のうち、いずれの操作内容として判定するか否かを決定する空間/接触判定部と、アプリケーションの種別と状態を示す情報を管理する管理部と、前記第一の操作判定部および前記第二の操作判定部からの操作データを合成し、前記管理部で管理されているアプリケーションの操作情報として出力するデータ合成部と、を備えた構成を有する。
【0009】
この構成により、複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、指等を直接タッチパネルに接触させて行う接触操作と、接触させないで行う空間操作という2つの操作方法を両立した、今までにない新たな操作方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、指等を直接タッチパネルに接触させて行う操作と、接触させないで行う操作という2つの操作方法を実現することにより、新たな操作方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態1における入力制御装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における入力制御装置の感度制御部1Bおよび感度制御部2Bの感度範囲を模式的に示す図
【図3】本発明の実施形態1における入力制御装置のタッチパネル1およびタッチパネル2の動作手順を説明するフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1における入力制御装置のアプリ制御部3内の管理部3Eと各種アプリケーション4との動作手順を説明するフローチャート
【図5】本発明の実施形態1における入力制御装置のアプリ制御部3の動作手順を説明するフローチャート
【図6】本発明の実施形態4における入力制御装置において、空間操作による画面スクロールしたときの表示画面の遷移を示す図
【図7】本発明の実施形態4における入力制御装置において、接触操作による選択フォルダのドラッグ操作したときの表示画面の遷移を示す図
【図8】本発明の実施形態5における入力制御装置において、空間操作によるアイコン選択したときの表示画面の遷移を示す図
【図9】本発明の実施形態5における入力制御装置において、空間操作によるWeb LINKを選択したときの表示画面の遷移を示す図
【図10】本発明の実施形態6における入力制御装置において、空間操作による画面拡大したときの表示画面の遷移を示す図
【図11】本発明の実施形態6における入力制御装置において、空間操作による画面縮小したときの表示画面の遷移を示す図
【図12】本発明の実施形態7における入力制御装置において、空間操作によるフォルダや画像等の複数選択したときの表示画面の遷移を示す図
【図13】従来のタッチパネル搭載端末を操作する図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0013】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における入力制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図1においては、発明に係る構成のみを図示しており、適用される端末等におけるその他の要素についての図示は省略する。
【0014】
入力制御装置は、タッチパネル1、タッチパネル2、アプリ制御部3、および各種アプリケーション4から構成されている。
【0015】
タッチパネル1は、パネル表面の表面電荷の変化を捕らえることによって操作位置を検出する静電容量式であり、検出部1A、感度制御部1B、検出判定部1C、通知部1Dから構成されている。
【0016】
検出部1Aは、図示しない入力指示部(例えば、ユーザの指、スタイラスなど)による操作内容を検出する。
【0017】
感度制御部1Bは、タッチパネル1における検出感度を調整値によって設定する機能を持ち、予めその調整用の設定値が設定されている。
【0018】
検出判定部1Cは、検出された操作を位置情報などの検出データとして作成する。
【0019】
通知部1Dは、検出判定部1Cで作成した検出データをアプリ制御部3に通知する。
【0020】
タッチパネル2は、タッチパネル1と同様、静電容量式であり、検出部2A、感度制御部2B、検出判定部2C、通知部2Dから構成されている。
【0021】
検出部2Aは、図示しない入力指示部(例えば、ユーザの指、スタイラスなど)による操作内容を検出する。
【0022】
感度制御部2Bは、タッチパネル2における検出感度を調整値によって設定する機能を持ち、予めその調整用の設定値が設定されている。ここで、感度制御部2Bの検出感度は、感度制御部1Bと異なる検出感度に調整が施されているものとする。
【0023】
検出判定部2Cは、検出された操作を位置情報などの検出データとして作成する。
【0024】
通知部2Dは、検出判定部2Cで作成した検出データをアプリ制御部3に通知する。
【0025】
アプリ制御部3は、操作判定部3A、操作判定部3B、操作データ合成部3C、空間/接触判定部3D、管理部3Eから構成されている。
【0026】
操作判定部3A及び3Bは、タッチパネル1およびタッチパネル2からの検出データを受けて、アプリケーション上の操作として判定・変換する。
【0027】
操作データ合成部3Cは、操作判定部3Aおよび操作判定部3Bで判定・変換された、操作データを合成する。
【0028】
空間/接触判定部3Dは、操作判定部3A及び3Bがタッチパネル1およびタッチパネル2からの検出データを受けて、アプリケーション上の操作として判定・変換する際に、後述する接触操作および空間操作いずれかであるか判定する際の設定情報を保持する。
【0029】
管理部3Eは、アプリ制御部3全体を統括し、各種アプリケーション4の種別情報や状態などの情報を取得し、保持する。
【0030】
図2は、本発明の実施の形態1における入力制御装置の感度制御部1Bおよび感度制御部2Bの感度範囲を模式的に示す図である。
【0031】
図示しているとおり、タッチパネル1はタッチパネル2上に配置されており、タッチパネル2は端末本体部上に配置されている。
【0032】
ここで、感度制御部1Bは、タッチパネル1の感度をタッチパネル2の感度よりも高くなるよう設定している。一方、感度制御部2Bは、タッチパネル2の感度をタッチパネル1の感度よりも低くなるよう設定している。
【0033】
したがって、本発明の実施形態1における入力制御装置は、入力指示部がタッチパネル1に接触して操作されている(以下、接触操作と略す)ことだけでなく、タッチパネル1に接触していなくても操作されている(以下、空間操作と略す)ことを区別して検出することができる。
【0034】
なお、本発明の実施形態1における入力制御装置は、接触操作と空間操作の区別だけでなく、タッチパネル1の感度範囲における空間操作と、タッチパネル2の感度範囲における空間操作とを区別できることはいうまでもない。
【0035】
図3は、本発明の実施形態1における入力制御装置のタッチパネル1およびタッチパネル2の動作手順を説明するフローチャートである。なお、ここで、タッチパネル1は、空間操作を検出し、タッチパネル2は接触操作を検出するように感度制御部1Bおよび感度制御部2Bが設定されているものとする。また、操作判定部3Aは空間操作を判定し、操作判定部3Bは接触操作を判定するように空間/接触判定部3Dが設定されているものとして説明する。
【0036】
まず、検出部1A(または検出部1B)は、入力指示部による入力があるか否かを判定する(ステップS01)。
【0037】
次に、検出部1A(または検出部1B)が入力指示部による入力があると判定した場合(ステップS01、Yes)、検出判定部1C(または検出判定部2C)は、入力指示による静電容量の変化から位置情報を算出し、操作に対する検出データを作成する(ステップS02)。
【0038】
一方、検出部1A(または検出部1B)が入力指示部による入力がないと判定した場合(ステップS01、No)、継続して、ステップS01の処理を行う。
【0039】
次に、通知部1D(または通知部2D)は、アプリ制御部3の操作判定部3A(または操作判定部3B)に対して、検出データをそれぞれ入力する(ステップS03)。
【0040】
図4は、本発明の実施の形態1における入力制御装置のアプリ制御部内の管理部3Eと各種アプリケーション4との動作手順を説明するフローチャートである。
【0041】
管理部3Eは、各種アプリケーション4の起動をチェックする(ステップS04)。
【0042】
次に、管理部3Eが、アプリケーション4の起動を確認した場合(ステップS04、YES)、アプリケーション4の種別や状態などの情報を取得する(ステップS05)。
【0043】
一方、管理部3Eが各種アプリケーションの起動がないと判定した場合(ステップS04、NO)、継続してステップS04の処理を行う。
【0044】
次に、管理部3Eは、アプリケーション4の状態変化等により、自身の持つアプリケーション情報の更新が必要か判定を行う(ステップS06)。
【0045】
管理部3Eが、アプリケーション情報の更新が必要と判定した場合(ステップS06、YES)、自身の持つアプリケーション情報を最新情報に更新する(ステップS07)。
【0046】
一方、管理部3Eがアプリケーション情報の更新が必要でないと判定した場合(ステップS06、NO)、継続してステップS06の処理を行う。
【0047】
また、管理部3Eの持つアプリケーション情報は、操作判定部3A及び3B、データ合成部3Cといった各部を含めたアプリ制御部内で共有されている。
【0048】
図5は、本発明の実施形態1における入力制御装置のアプリ制御部3の動作手順を説明するフローチャートである。
【0049】
まず、操作判定部3A(または操作判定部3B)は、通知部1D(または通知部2D)から通知された検出データがあるか否かを判定する(ステップS09)。
【0050】
次に、操作判定部3A(または操作判定部3B)が、通知部1D(または通知部2D)から通知された検出データがあると判定した場合(ステップS09、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報に基づき、検出データをアプリケーション毎の空間及び接触どちらかの操作に対応した操作データに変換する(ステップS10及びS11)。
【0051】
一方、操作判定部3A(または操作判定部3B)が、通知部1D(または通知部2D)から通知された検出データがないと判定した場合(ステップS09、No)、継続して、ステップS09の処理を行う。
【0052】
次に、データ合成部3Cは、操作判定部3Aおよび操作判定部3Bでアプリケーション毎の操作に変換された操作データが同時に検出された場合のみ、タッチパネルの構造上、接触操作の場合は、両方のタッチパネルで検出が行われるため、接触操作による検出データを選択するようにする。片方のみ検出された場合は、検出された操作データを選択する(ステップS12)。
【0053】
このように、本実施の形態1によれば、複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、タッチパネルの検出感度を変更することによって、空間操作と接触操作という異なる操作が、同一点上で区別することができ、新たな操作を提供することができる。また、今まで似たような接触操作によって実現されてきた操作同士の誤認識操作を防止することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、図1に示した入力制御装置のタッチパネル1及びタッチパネル2を静電容量式と抵抗膜式とした点が実施の形態1と異なる。
【0054】
上記のように構成された実施の形態2における入力制御装置の動作について、特に第1の実施の形態と動作を異にする部分について以下に説明する。
【0055】
タッチパネル2は、パネル表面にかかる圧力の変化を捕らえることによって操作位置を検出する抵抗膜式であり、図示しない入力指示部として例えば、ユーザの指の他にスタイラス等による操作内容も検出する。但し、抵抗膜式の特性上、接触操作のみを検出するように空間/接触判定部3Dで設定されていることが前提となっている点が実施の形態1と異なる。
【0056】
このように構成された入力制御装置は、実施の形態1同様に複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、空間操作と接触操作という異なる操作ができると共に、タッチパネル2を抵抗膜式に変更したことにより、入力指示部としてスタイラス等にも対応可能とすることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、図1に示した入力制御装置のタッチパネル1及びタッチパネル2を光学式と抵抗膜式とした点が実施の形態1と異なる。
【0057】
上記のように構成された実施の形態3における入力制御装置の動作について、特に実施の形態1と動作を異にする部分について以下に説明する。
【0058】
タッチパネル1(及びタッチパネル2)は、パネル表面に配置された赤外線等の送信部と受信部(カメラ等)との間を指等で遮られた位置を捕らえることによって操作位置を検出する光学式であり、図示しない入力指示部として例えば、ユーザの指の他にスタイラス等による操作内容も検出する。
【0059】
このように構成された入力制御装置は、実施の形態1同様に複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、空間操作と接触操作という異なる操作を同一点上で区別することができるといった新たな操作を提供すると共に、タッチパネル1(及び2)を光学式に変更したことにより、入力指示部としてスタイラス等にも対応可能とすることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4は、図示しない入力指示部(例えば指など)による操作がフリック操作であり、且つアプリケーション4がフリック操作に対応していることを想定している点が、実施の形態1と異なっている。ここで、フリック操作とは、指でパネル表面を軽く払ったり・さすったりする操作で、主に画像一覧やWeb画面等を指の払った方向にスクロールさせる操作のことをいう。
【0060】
上記のように構成された実施の形態4のおける入力制御装置の動作について、特にフリック操作に関する動作部分について図5を用いて以下に説明する。
【0061】
まず、操作判定部3A(または操作判定部3B)は、通知部1D(または通知部2D)から通知された検出データがあるか否かを判定する(ステップS9)。
【0062】
次に、操作判定部3A(または操作判定部3B)が、通知部1D(または通知部2D)から通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、空間及び接触どちらかの操作に対応した操作データに変換するかを確認する(ステップS10)。
【0063】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の空間及び接触どちらかの操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
【0064】
この際、ステップS11においてフリック操作は、Web画面等の画面スクロール操作を行う操作データに変換される。しかし、アプリケーション4がフリック操作に対応していない場合やフリック操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0065】
このように構成された入力制御装置は、実施の形態1同様に複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、空間操作と接触操作という異なる操作を同一点上で区別することができるといった新たな操作方法を提供すると共に、Web画面等の閲覧中のフリック操作による画面スクロールとタッチ操作による選択操作の誤認識といった内容を防ぐ効果が得られる。これらの様子を図6及び図7において図示する。
【0066】
図6は、フリック操作によってWeb画面がスクロールされる様子を図示したものである。
【0067】
これに対して、図7はフォルダ一覧画面においてフリック操作を行おうとした際に、『SAMPLE』と表示されたフォルダをタッチしてドラッグ操作される様子を図示したものである。
【0068】
この様にフリック操作する際においては、フリック箇所付近に選択可能なフォルダやWeb等におけるLINKなどが存在すると、タッチやドラッグ操作と誤認識するといったことが発生する。
(実施の形態5)
実施の形態5は、図示しない入力指示部(例えば指など)の操作が、入力指示部を空間上に一定時間置く操作であり、且つ、アプリケーション4が空間上に一定時間置く操作に対応していることを想定している点が、実施の形態1と異なっている。
【0069】
上記のように構成された実施の形態5における入力制御装置の動作について、特に空間上に一定時間置く操作に関する動作部分について図5を用いて以下に説明する。
【0070】
まず、操作判定部3Aは、通知部1Dから通知された検出データがあるか否かを判定する(ステップS9)。
【0071】
次に、操作判定部3Aが、通知部1Dから通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、空間操作に対応した操作データに変換することを確認する(ステップS10)。
【0072】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の空間操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
この際、ステップS11において空間上に一定時間置く操作は、予めタッチされるポイントとして、アイコン等を反転表示や拡大表示させる操作を行う操作データに変換される。しかし、アプリケーション4が空間上に一定時間置く操作に対応していない場合や空間上に一定時間置く操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0073】
操作判定部3Bは、通知部2Dから通知された検出データがあるか否かを判定する(ステップS9)。
【0074】
次に、操作判定部3Bが、通知部2Dから通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、接触操作に対応した操作データに変換することを確認する(ステップS10)。
【0075】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の接触操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
【0076】
この際、ステップS11において前記ポイント付近への接触操作は、優先的に選択する操作を行う操作データに変換される。しかし、アプリケーション4が前記操作に対応していない場合や前記操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0077】
このように構成された入力制御装置は、実施の形態1同様に複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、空間操作と接触操作という異なる操作を同一点上で区別することができるといった新たな操作方法を提供すると共に、タッチパネル上での選択動作などの際に予めタッチするポイントを知る事で、意図していないポイントへのタッチといった誤操作を防ぐ効果が得られる。これらの様子を図8及び図9において図示する。
【0078】
拡大表示されていないWeb画面等においては、画面内に複数のWebリンクやアイコン等の選択対象が存在する際に、ある選択対象をタッチ操作で選択しようとしても、十分に拡大表示されていない状態だと意図していない選択対象が選択されることがある。この際、空間に一定時間指を置くことで、図8に示すように指の指すポイントが拡大や反転表示され、タッチ選択される対象が事前に確認できる。反転選択された対象は、その状態のままタッチする事で、図9に示すように周辺の選択対象より優先的に選択される。
(実施の形態6)
実施の形態6は、図示しない入力指示部(例えば指など)の操作が、入力指示部を上下する操作であり、且つ、アプリケーション4が上下する操作に対応していることを想定している点が、実施の形態1と異なっている。
【0079】
上記のように構成された実施の形態6における入力制御装置の動作について、特に上下する操作に関する動作部分について図5を用いて以下に説明する。
【0080】
まず、操作判定部3Aは、通知部1Dから通知された検出データがあるか否かを判定する(ステップS9)。
【0081】
次に、操作判定部3Aが、通知部1Dから通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、空間操作に対応した操作データに変換することを確認する(ステップS10)。
【0082】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の空間操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
【0083】
この際、ステップS11において上下する操作は、タッチパネル上に表示されたアプリケーションの拡大・縮小操作を行う操作データに変換される。しかし、アプリケーション4が上下する操作に対応していない場合や上下する操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0084】
次に、操作判定部3Bが、通知部2Dから通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、接触操作に対応した操作データに変換することを確認する(ステップS10)。
【0085】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の接触操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
【0086】
この際、ステップS11において接触操作は、タッチ操作としてアイコン等の選択操作を行う操作データに変換される。しかし、アプリケーション4が前記操作に対応していない場合や前記操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0087】
このように構成された入力制御装置は、実施の形態1同様に複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、空間操作と接触操作という異なる操作を同一点上で区別することができるといった新たな操作方法を提供すると共に、指等の上下による拡大・縮小操作が同一点上におけるタッチ操作と誤操作されるのを防ぐ効果が得られる。これらの様子を図10及び図11において図示する。
【0088】
Webや地図アプリ等の画面において任意の倍率に拡大する場合は、図10に示すように拡大したい箇所において指等を上方に操作することを行い、逆に任意の倍率に縮小する場合は、図11に示すように指等を下方に操作することを行う。
(実施の形態7)
実施の形態7は、図示しない入力指示部(例えば指など)の操作が、入力指示部の囲い操作であり、且つ、アプリケーション4が囲い操作に対応していることを想定している点が、実施の形態1と異なっている。
【0089】
上記のように構成された実施の形態6における入力制御装置の動作について、特に囲い操作に関する動作部分について図5を用いて以下に説明する。
【0090】
まず、操作判定部3Aは、通知部1Dから通知された検出データがあるか否かを判定する(ステップS9)。
【0091】
次に、操作判定部3Aが、通知部1Dから通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、空間操作に対応した操作データに変換することを確認する(ステップS10)。
【0092】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の空間操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
【0093】
この際、ステップS11において囲い操作は、選択範囲内のファイルやフォルダなどのオブジェクトの複数選択操作を行う操作データに変換される。しかし、アプリケーション4が囲い操作に対応していない場合や囲い操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0094】
次に、操作判定部3Bが、通知部2Dから通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、接触操作に対応した操作データに変換することを確認する(ステップS10)。
【0095】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の接触操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
【0096】
この際、ステップS11において接触操作は、タッチ操作としてアイコン等の選択操作を行う操作データやファイル等のドラッグ操作に変換される。しかし、アプリケーション4が前記操作に対応していない場合や前記操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0097】
このように構成された入力制御装置は、実施の形態1同様に複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、空間操作と接触操作という異なる操作を同一点上で区別することができるといった新たな操作方法を提供すると共に、指等の囲い操作による選択範囲内の複数選択操作が同一点上におけるドラッグやタッチ操作と誤操作されるのを防ぐ効果が得られる。これらの様子を図12において図示する。
【0098】
フォルダや画像一覧画面等において、図12に示すように選択したいフォルダや画像を囲うように指を操作すると、囲い込んだ範囲内にあるフォルダや画像等が複数選択される。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明によれば、指等を直接タッチパネルに接触させて行う操作と、接触させないで行う操作という2つの操作方法を実現することにより、新たな操作方法を提供することができるため、限られたスペースにおいて複雑な入力指示を受け付けることのある携帯電話やPDA等の電子機器に好適である。
【符号の説明】
【0100】
1、2 タッチパネル
1A、2A 検出部
1B、2B 感度制御部
1C、2C 検出判定部
1D、2D 通知部
3 アプリ制御部
3A、3B 操作判定部
3C 操作データ合成部
3D 空間/接触判定部
3E 管理部
4 各種アプリケーション
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に複数のタッチパネルを備えた入力制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話装置、携帯情報端末、携帯音楽プレーヤなどの各種電子機器において、入力指示を行う入力装置に関して様々な工夫が施されている。特に、電子機器の入力装置として、最近では、操作面上の任意の位置を触れる操作をすることで入力指示を行うタッチパネルを備えたものが広く用いられつつある。一般的にユーザは、タッチパネル上を指やタッチペン等を用いてタッチやなぞる等の操作を行い、搭載される携帯端末の文字の選択/入力や画面スクロール等の所望の動作をさせる。
【0003】
近年はこれらに加え、タッチパネル上の複数点を検知することにより、タッチパネルを用いた携帯端末の操作性を向上させる装置が出てきている。
【0004】
特許文献1には、複数点を検知するタッチパネルが開示されており、図13は、特許文献1のタッチパネルの概略を示す図である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2007−533044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1における従来例においても、タッチやなぞるといった操作の他にフリックやピンチといったジェスチャー操作が加えられるだけの限られた操作しか認識できない。その為、複雑な操作や搭載された機能を使用するのにナビキーやソフトキーを搭載した携帯端末に比べて、必ずしも操作性が良いとは言えない場合が生じてくる。例えば、ドラッグ操作をしようとパネルに触れた際にタッチ操作と誤認識される場合などである。
【0007】
本発明は、これら従来の問題点を解決する為になされたもので、複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、指等を直接タッチパネルに接触させて行う接触操作と、接触させないで行う空間操作という2つの操作方法を提供する。これにより、今までにない新たな操作方法を実現した入力制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の入力制御装置は、第一の感度範囲の入力指示を検出する第一の入力手段と、第二の感度範囲の入力指示を検出する第二の入力手段と、前記第一の入力手段から検出データを受け、対応する操作内容に変換する第一の操作判定部と、前記第二の入力手段から検出データを受け、対応する操作内容に変換する第二の操作判定部と、前記第一の操作判定部および前記第二の操作判定部において操作判定する際に、空間操作及び接触操作のうち、いずれの操作内容として判定するか否かを決定する空間/接触判定部と、アプリケーションの種別と状態を示す情報を管理する管理部と、前記第一の操作判定部および前記第二の操作判定部からの操作データを合成し、前記管理部で管理されているアプリケーションの操作情報として出力するデータ合成部と、を備えた構成を有する。
【0009】
この構成により、複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、指等を直接タッチパネルに接触させて行う接触操作と、接触させないで行う空間操作という2つの操作方法を両立した、今までにない新たな操作方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、指等を直接タッチパネルに接触させて行う操作と、接触させないで行う操作という2つの操作方法を実現することにより、新たな操作方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態1における入力制御装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における入力制御装置の感度制御部1Bおよび感度制御部2Bの感度範囲を模式的に示す図
【図3】本発明の実施形態1における入力制御装置のタッチパネル1およびタッチパネル2の動作手順を説明するフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1における入力制御装置のアプリ制御部3内の管理部3Eと各種アプリケーション4との動作手順を説明するフローチャート
【図5】本発明の実施形態1における入力制御装置のアプリ制御部3の動作手順を説明するフローチャート
【図6】本発明の実施形態4における入力制御装置において、空間操作による画面スクロールしたときの表示画面の遷移を示す図
【図7】本発明の実施形態4における入力制御装置において、接触操作による選択フォルダのドラッグ操作したときの表示画面の遷移を示す図
【図8】本発明の実施形態5における入力制御装置において、空間操作によるアイコン選択したときの表示画面の遷移を示す図
【図9】本発明の実施形態5における入力制御装置において、空間操作によるWeb LINKを選択したときの表示画面の遷移を示す図
【図10】本発明の実施形態6における入力制御装置において、空間操作による画面拡大したときの表示画面の遷移を示す図
【図11】本発明の実施形態6における入力制御装置において、空間操作による画面縮小したときの表示画面の遷移を示す図
【図12】本発明の実施形態7における入力制御装置において、空間操作によるフォルダや画像等の複数選択したときの表示画面の遷移を示す図
【図13】従来のタッチパネル搭載端末を操作する図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0013】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における入力制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図1においては、発明に係る構成のみを図示しており、適用される端末等におけるその他の要素についての図示は省略する。
【0014】
入力制御装置は、タッチパネル1、タッチパネル2、アプリ制御部3、および各種アプリケーション4から構成されている。
【0015】
タッチパネル1は、パネル表面の表面電荷の変化を捕らえることによって操作位置を検出する静電容量式であり、検出部1A、感度制御部1B、検出判定部1C、通知部1Dから構成されている。
【0016】
検出部1Aは、図示しない入力指示部(例えば、ユーザの指、スタイラスなど)による操作内容を検出する。
【0017】
感度制御部1Bは、タッチパネル1における検出感度を調整値によって設定する機能を持ち、予めその調整用の設定値が設定されている。
【0018】
検出判定部1Cは、検出された操作を位置情報などの検出データとして作成する。
【0019】
通知部1Dは、検出判定部1Cで作成した検出データをアプリ制御部3に通知する。
【0020】
タッチパネル2は、タッチパネル1と同様、静電容量式であり、検出部2A、感度制御部2B、検出判定部2C、通知部2Dから構成されている。
【0021】
検出部2Aは、図示しない入力指示部(例えば、ユーザの指、スタイラスなど)による操作内容を検出する。
【0022】
感度制御部2Bは、タッチパネル2における検出感度を調整値によって設定する機能を持ち、予めその調整用の設定値が設定されている。ここで、感度制御部2Bの検出感度は、感度制御部1Bと異なる検出感度に調整が施されているものとする。
【0023】
検出判定部2Cは、検出された操作を位置情報などの検出データとして作成する。
【0024】
通知部2Dは、検出判定部2Cで作成した検出データをアプリ制御部3に通知する。
【0025】
アプリ制御部3は、操作判定部3A、操作判定部3B、操作データ合成部3C、空間/接触判定部3D、管理部3Eから構成されている。
【0026】
操作判定部3A及び3Bは、タッチパネル1およびタッチパネル2からの検出データを受けて、アプリケーション上の操作として判定・変換する。
【0027】
操作データ合成部3Cは、操作判定部3Aおよび操作判定部3Bで判定・変換された、操作データを合成する。
【0028】
空間/接触判定部3Dは、操作判定部3A及び3Bがタッチパネル1およびタッチパネル2からの検出データを受けて、アプリケーション上の操作として判定・変換する際に、後述する接触操作および空間操作いずれかであるか判定する際の設定情報を保持する。
【0029】
管理部3Eは、アプリ制御部3全体を統括し、各種アプリケーション4の種別情報や状態などの情報を取得し、保持する。
【0030】
図2は、本発明の実施の形態1における入力制御装置の感度制御部1Bおよび感度制御部2Bの感度範囲を模式的に示す図である。
【0031】
図示しているとおり、タッチパネル1はタッチパネル2上に配置されており、タッチパネル2は端末本体部上に配置されている。
【0032】
ここで、感度制御部1Bは、タッチパネル1の感度をタッチパネル2の感度よりも高くなるよう設定している。一方、感度制御部2Bは、タッチパネル2の感度をタッチパネル1の感度よりも低くなるよう設定している。
【0033】
したがって、本発明の実施形態1における入力制御装置は、入力指示部がタッチパネル1に接触して操作されている(以下、接触操作と略す)ことだけでなく、タッチパネル1に接触していなくても操作されている(以下、空間操作と略す)ことを区別して検出することができる。
【0034】
なお、本発明の実施形態1における入力制御装置は、接触操作と空間操作の区別だけでなく、タッチパネル1の感度範囲における空間操作と、タッチパネル2の感度範囲における空間操作とを区別できることはいうまでもない。
【0035】
図3は、本発明の実施形態1における入力制御装置のタッチパネル1およびタッチパネル2の動作手順を説明するフローチャートである。なお、ここで、タッチパネル1は、空間操作を検出し、タッチパネル2は接触操作を検出するように感度制御部1Bおよび感度制御部2Bが設定されているものとする。また、操作判定部3Aは空間操作を判定し、操作判定部3Bは接触操作を判定するように空間/接触判定部3Dが設定されているものとして説明する。
【0036】
まず、検出部1A(または検出部1B)は、入力指示部による入力があるか否かを判定する(ステップS01)。
【0037】
次に、検出部1A(または検出部1B)が入力指示部による入力があると判定した場合(ステップS01、Yes)、検出判定部1C(または検出判定部2C)は、入力指示による静電容量の変化から位置情報を算出し、操作に対する検出データを作成する(ステップS02)。
【0038】
一方、検出部1A(または検出部1B)が入力指示部による入力がないと判定した場合(ステップS01、No)、継続して、ステップS01の処理を行う。
【0039】
次に、通知部1D(または通知部2D)は、アプリ制御部3の操作判定部3A(または操作判定部3B)に対して、検出データをそれぞれ入力する(ステップS03)。
【0040】
図4は、本発明の実施の形態1における入力制御装置のアプリ制御部内の管理部3Eと各種アプリケーション4との動作手順を説明するフローチャートである。
【0041】
管理部3Eは、各種アプリケーション4の起動をチェックする(ステップS04)。
【0042】
次に、管理部3Eが、アプリケーション4の起動を確認した場合(ステップS04、YES)、アプリケーション4の種別や状態などの情報を取得する(ステップS05)。
【0043】
一方、管理部3Eが各種アプリケーションの起動がないと判定した場合(ステップS04、NO)、継続してステップS04の処理を行う。
【0044】
次に、管理部3Eは、アプリケーション4の状態変化等により、自身の持つアプリケーション情報の更新が必要か判定を行う(ステップS06)。
【0045】
管理部3Eが、アプリケーション情報の更新が必要と判定した場合(ステップS06、YES)、自身の持つアプリケーション情報を最新情報に更新する(ステップS07)。
【0046】
一方、管理部3Eがアプリケーション情報の更新が必要でないと判定した場合(ステップS06、NO)、継続してステップS06の処理を行う。
【0047】
また、管理部3Eの持つアプリケーション情報は、操作判定部3A及び3B、データ合成部3Cといった各部を含めたアプリ制御部内で共有されている。
【0048】
図5は、本発明の実施形態1における入力制御装置のアプリ制御部3の動作手順を説明するフローチャートである。
【0049】
まず、操作判定部3A(または操作判定部3B)は、通知部1D(または通知部2D)から通知された検出データがあるか否かを判定する(ステップS09)。
【0050】
次に、操作判定部3A(または操作判定部3B)が、通知部1D(または通知部2D)から通知された検出データがあると判定した場合(ステップS09、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報に基づき、検出データをアプリケーション毎の空間及び接触どちらかの操作に対応した操作データに変換する(ステップS10及びS11)。
【0051】
一方、操作判定部3A(または操作判定部3B)が、通知部1D(または通知部2D)から通知された検出データがないと判定した場合(ステップS09、No)、継続して、ステップS09の処理を行う。
【0052】
次に、データ合成部3Cは、操作判定部3Aおよび操作判定部3Bでアプリケーション毎の操作に変換された操作データが同時に検出された場合のみ、タッチパネルの構造上、接触操作の場合は、両方のタッチパネルで検出が行われるため、接触操作による検出データを選択するようにする。片方のみ検出された場合は、検出された操作データを選択する(ステップS12)。
【0053】
このように、本実施の形態1によれば、複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、タッチパネルの検出感度を変更することによって、空間操作と接触操作という異なる操作が、同一点上で区別することができ、新たな操作を提供することができる。また、今まで似たような接触操作によって実現されてきた操作同士の誤認識操作を防止することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、図1に示した入力制御装置のタッチパネル1及びタッチパネル2を静電容量式と抵抗膜式とした点が実施の形態1と異なる。
【0054】
上記のように構成された実施の形態2における入力制御装置の動作について、特に第1の実施の形態と動作を異にする部分について以下に説明する。
【0055】
タッチパネル2は、パネル表面にかかる圧力の変化を捕らえることによって操作位置を検出する抵抗膜式であり、図示しない入力指示部として例えば、ユーザの指の他にスタイラス等による操作内容も検出する。但し、抵抗膜式の特性上、接触操作のみを検出するように空間/接触判定部3Dで設定されていることが前提となっている点が実施の形態1と異なる。
【0056】
このように構成された入力制御装置は、実施の形態1同様に複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、空間操作と接触操作という異なる操作ができると共に、タッチパネル2を抵抗膜式に変更したことにより、入力指示部としてスタイラス等にも対応可能とすることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、図1に示した入力制御装置のタッチパネル1及びタッチパネル2を光学式と抵抗膜式とした点が実施の形態1と異なる。
【0057】
上記のように構成された実施の形態3における入力制御装置の動作について、特に実施の形態1と動作を異にする部分について以下に説明する。
【0058】
タッチパネル1(及びタッチパネル2)は、パネル表面に配置された赤外線等の送信部と受信部(カメラ等)との間を指等で遮られた位置を捕らえることによって操作位置を検出する光学式であり、図示しない入力指示部として例えば、ユーザの指の他にスタイラス等による操作内容も検出する。
【0059】
このように構成された入力制御装置は、実施の形態1同様に複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、空間操作と接触操作という異なる操作を同一点上で区別することができるといった新たな操作を提供すると共に、タッチパネル1(及び2)を光学式に変更したことにより、入力指示部としてスタイラス等にも対応可能とすることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4は、図示しない入力指示部(例えば指など)による操作がフリック操作であり、且つアプリケーション4がフリック操作に対応していることを想定している点が、実施の形態1と異なっている。ここで、フリック操作とは、指でパネル表面を軽く払ったり・さすったりする操作で、主に画像一覧やWeb画面等を指の払った方向にスクロールさせる操作のことをいう。
【0060】
上記のように構成された実施の形態4のおける入力制御装置の動作について、特にフリック操作に関する動作部分について図5を用いて以下に説明する。
【0061】
まず、操作判定部3A(または操作判定部3B)は、通知部1D(または通知部2D)から通知された検出データがあるか否かを判定する(ステップS9)。
【0062】
次に、操作判定部3A(または操作判定部3B)が、通知部1D(または通知部2D)から通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、空間及び接触どちらかの操作に対応した操作データに変換するかを確認する(ステップS10)。
【0063】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の空間及び接触どちらかの操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
【0064】
この際、ステップS11においてフリック操作は、Web画面等の画面スクロール操作を行う操作データに変換される。しかし、アプリケーション4がフリック操作に対応していない場合やフリック操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0065】
このように構成された入力制御装置は、実施の形態1同様に複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、空間操作と接触操作という異なる操作を同一点上で区別することができるといった新たな操作方法を提供すると共に、Web画面等の閲覧中のフリック操作による画面スクロールとタッチ操作による選択操作の誤認識といった内容を防ぐ効果が得られる。これらの様子を図6及び図7において図示する。
【0066】
図6は、フリック操作によってWeb画面がスクロールされる様子を図示したものである。
【0067】
これに対して、図7はフォルダ一覧画面においてフリック操作を行おうとした際に、『SAMPLE』と表示されたフォルダをタッチしてドラッグ操作される様子を図示したものである。
【0068】
この様にフリック操作する際においては、フリック箇所付近に選択可能なフォルダやWeb等におけるLINKなどが存在すると、タッチやドラッグ操作と誤認識するといったことが発生する。
(実施の形態5)
実施の形態5は、図示しない入力指示部(例えば指など)の操作が、入力指示部を空間上に一定時間置く操作であり、且つ、アプリケーション4が空間上に一定時間置く操作に対応していることを想定している点が、実施の形態1と異なっている。
【0069】
上記のように構成された実施の形態5における入力制御装置の動作について、特に空間上に一定時間置く操作に関する動作部分について図5を用いて以下に説明する。
【0070】
まず、操作判定部3Aは、通知部1Dから通知された検出データがあるか否かを判定する(ステップS9)。
【0071】
次に、操作判定部3Aが、通知部1Dから通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、空間操作に対応した操作データに変換することを確認する(ステップS10)。
【0072】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の空間操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
この際、ステップS11において空間上に一定時間置く操作は、予めタッチされるポイントとして、アイコン等を反転表示や拡大表示させる操作を行う操作データに変換される。しかし、アプリケーション4が空間上に一定時間置く操作に対応していない場合や空間上に一定時間置く操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0073】
操作判定部3Bは、通知部2Dから通知された検出データがあるか否かを判定する(ステップS9)。
【0074】
次に、操作判定部3Bが、通知部2Dから通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、接触操作に対応した操作データに変換することを確認する(ステップS10)。
【0075】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の接触操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
【0076】
この際、ステップS11において前記ポイント付近への接触操作は、優先的に選択する操作を行う操作データに変換される。しかし、アプリケーション4が前記操作に対応していない場合や前記操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0077】
このように構成された入力制御装置は、実施の形態1同様に複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、空間操作と接触操作という異なる操作を同一点上で区別することができるといった新たな操作方法を提供すると共に、タッチパネル上での選択動作などの際に予めタッチするポイントを知る事で、意図していないポイントへのタッチといった誤操作を防ぐ効果が得られる。これらの様子を図8及び図9において図示する。
【0078】
拡大表示されていないWeb画面等においては、画面内に複数のWebリンクやアイコン等の選択対象が存在する際に、ある選択対象をタッチ操作で選択しようとしても、十分に拡大表示されていない状態だと意図していない選択対象が選択されることがある。この際、空間に一定時間指を置くことで、図8に示すように指の指すポイントが拡大や反転表示され、タッチ選択される対象が事前に確認できる。反転選択された対象は、その状態のままタッチする事で、図9に示すように周辺の選択対象より優先的に選択される。
(実施の形態6)
実施の形態6は、図示しない入力指示部(例えば指など)の操作が、入力指示部を上下する操作であり、且つ、アプリケーション4が上下する操作に対応していることを想定している点が、実施の形態1と異なっている。
【0079】
上記のように構成された実施の形態6における入力制御装置の動作について、特に上下する操作に関する動作部分について図5を用いて以下に説明する。
【0080】
まず、操作判定部3Aは、通知部1Dから通知された検出データがあるか否かを判定する(ステップS9)。
【0081】
次に、操作判定部3Aが、通知部1Dから通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、空間操作に対応した操作データに変換することを確認する(ステップS10)。
【0082】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の空間操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
【0083】
この際、ステップS11において上下する操作は、タッチパネル上に表示されたアプリケーションの拡大・縮小操作を行う操作データに変換される。しかし、アプリケーション4が上下する操作に対応していない場合や上下する操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0084】
次に、操作判定部3Bが、通知部2Dから通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、接触操作に対応した操作データに変換することを確認する(ステップS10)。
【0085】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の接触操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
【0086】
この際、ステップS11において接触操作は、タッチ操作としてアイコン等の選択操作を行う操作データに変換される。しかし、アプリケーション4が前記操作に対応していない場合や前記操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0087】
このように構成された入力制御装置は、実施の形態1同様に複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、空間操作と接触操作という異なる操作を同一点上で区別することができるといった新たな操作方法を提供すると共に、指等の上下による拡大・縮小操作が同一点上におけるタッチ操作と誤操作されるのを防ぐ効果が得られる。これらの様子を図10及び図11において図示する。
【0088】
Webや地図アプリ等の画面において任意の倍率に拡大する場合は、図10に示すように拡大したい箇所において指等を上方に操作することを行い、逆に任意の倍率に縮小する場合は、図11に示すように指等を下方に操作することを行う。
(実施の形態7)
実施の形態7は、図示しない入力指示部(例えば指など)の操作が、入力指示部の囲い操作であり、且つ、アプリケーション4が囲い操作に対応していることを想定している点が、実施の形態1と異なっている。
【0089】
上記のように構成された実施の形態6における入力制御装置の動作について、特に囲い操作に関する動作部分について図5を用いて以下に説明する。
【0090】
まず、操作判定部3Aは、通知部1Dから通知された検出データがあるか否かを判定する(ステップS9)。
【0091】
次に、操作判定部3Aが、通知部1Dから通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、空間操作に対応した操作データに変換することを確認する(ステップS10)。
【0092】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の空間操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
【0093】
この際、ステップS11において囲い操作は、選択範囲内のファイルやフォルダなどのオブジェクトの複数選択操作を行う操作データに変換される。しかし、アプリケーション4が囲い操作に対応していない場合や囲い操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0094】
次に、操作判定部3Bが、通知部2Dから通知された検出データがあると判定した場合(ステップS9、Yes)、空間/接触判定部3Dからの設定情報より、接触操作に対応した操作データに変換することを確認する(ステップS10)。
【0095】
また、管理部3Eからのアプリケーション情報より制御アプリの種類を確認し、検出データをアプリケーション毎の接触操作に対応した操作データに変換する(ステップS11)。
【0096】
この際、ステップS11において接触操作は、タッチ操作としてアイコン等の選択操作を行う操作データやファイル等のドラッグ操作に変換される。しかし、アプリケーション4が前記操作に対応していない場合や前記操作を受け付けない状態であった場合は、操作の選択一覧に含まれない仕様となり、無効もしくは異なる操作が選択される。
【0097】
このように構成された入力制御装置は、実施の形態1同様に複数のタッチパネルを搭載した携帯端末上で、空間操作と接触操作という異なる操作を同一点上で区別することができるといった新たな操作方法を提供すると共に、指等の囲い操作による選択範囲内の複数選択操作が同一点上におけるドラッグやタッチ操作と誤操作されるのを防ぐ効果が得られる。これらの様子を図12において図示する。
【0098】
フォルダや画像一覧画面等において、図12に示すように選択したいフォルダや画像を囲うように指を操作すると、囲い込んだ範囲内にあるフォルダや画像等が複数選択される。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明によれば、指等を直接タッチパネルに接触させて行う操作と、接触させないで行う操作という2つの操作方法を実現することにより、新たな操作方法を提供することができるため、限られたスペースにおいて複雑な入力指示を受け付けることのある携帯電話やPDA等の電子機器に好適である。
【符号の説明】
【0100】
1、2 タッチパネル
1A、2A 検出部
1B、2B 感度制御部
1C、2C 検出判定部
1D、2D 通知部
3 アプリ制御部
3A、3B 操作判定部
3C 操作データ合成部
3D 空間/接触判定部
3E 管理部
4 各種アプリケーション
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の感度範囲の入力指示を検出する第一の入力手段と、
第二の感度範囲の入力指示を検出する第二の入力手段と、
前記第一の入力手段から検出データを受け、対応する操作内容に変換する第一の操作判定部と、
前記第二の入力手段から検出データを受け、対応する操作内容に変換する第二の操作判定部と、
前記第一の操作判定部および前記第二の操作判定部において操作判定する際に、空間操作及び接触操作のうち、いずれの操作内容として判定するか否かを決定する空間/接触判定部と、
アプリケーションの種別と状態を示す情報を管理する管理部と、
前記第一の操作判定部および前記第二の操作判定部からの操作データを合成し、前記管理部で管理されているアプリケーションの操作情報として出力するデータ合成部と、
を備えていることを特徴とする入力制御装置。
【請求項2】
前記第一の入力手段が静電式のタッチパネルであり、前記第二の入力手段が抵抗膜式のタッチパネルであることを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項3】
前記第一の入力手段が静電式のタッチパネルであり、前記第二の入力手段が光学式のタッチパネルであることを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項4】
前記第一の入力手段が静電式のタッチパネルであり、前記第二の入力手段も静電式のタッチパネルであることを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項5】
前記第一の操作判定部は、前記第一の入力手段が第一の感度範囲において所定の操作を検出したとき、スクロール操作と判定し、
前記第二の操作判定部は、前記第二の入力手段が第二の感度範囲において前記所定の操作を検出したとき、ドラッグ操作及びタッチ操作と判定することを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項6】
前記第一の操作判定部は、前記第一の入力手段が第一の感度範囲における入力指示として、一定時間置かれた操作であることを検出したとき、前記アプリケーション上の項目に対する選択操作と判定し、
前記第二の操作判定部は、前記第二の入力手段が第二の感度範囲における入力指示として、前記一定時間置かれた操作であることを検出したとき、タッチ操作と判定することを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項7】
前記第一の操作判定部は、前記第一の入力手段が第一の感度範囲内の上下運動操作を入力指示として検出したとき、アプリケーションの拡大・縮小操作と判定し、
前記第二の操作判定部は、前記第二の入力手段が第二の感度範囲内の上下運動操作を入力指示として検出したとき、タッチ操作及びリリース操作と判定することを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項8】
前記第一の操作判定部は、前記第一の入力手段が第一の感度範囲において囲い操作を検出したとき、アプリケーションの範囲選択操作と判定し、
前記第二の操作判定部は、前記第二の入力手段が第二の感度範囲において囲い操作を検出したとき、ドラッグ操作と判定することを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項1】
第一の感度範囲の入力指示を検出する第一の入力手段と、
第二の感度範囲の入力指示を検出する第二の入力手段と、
前記第一の入力手段から検出データを受け、対応する操作内容に変換する第一の操作判定部と、
前記第二の入力手段から検出データを受け、対応する操作内容に変換する第二の操作判定部と、
前記第一の操作判定部および前記第二の操作判定部において操作判定する際に、空間操作及び接触操作のうち、いずれの操作内容として判定するか否かを決定する空間/接触判定部と、
アプリケーションの種別と状態を示す情報を管理する管理部と、
前記第一の操作判定部および前記第二の操作判定部からの操作データを合成し、前記管理部で管理されているアプリケーションの操作情報として出力するデータ合成部と、
を備えていることを特徴とする入力制御装置。
【請求項2】
前記第一の入力手段が静電式のタッチパネルであり、前記第二の入力手段が抵抗膜式のタッチパネルであることを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項3】
前記第一の入力手段が静電式のタッチパネルであり、前記第二の入力手段が光学式のタッチパネルであることを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項4】
前記第一の入力手段が静電式のタッチパネルであり、前記第二の入力手段も静電式のタッチパネルであることを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項5】
前記第一の操作判定部は、前記第一の入力手段が第一の感度範囲において所定の操作を検出したとき、スクロール操作と判定し、
前記第二の操作判定部は、前記第二の入力手段が第二の感度範囲において前記所定の操作を検出したとき、ドラッグ操作及びタッチ操作と判定することを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項6】
前記第一の操作判定部は、前記第一の入力手段が第一の感度範囲における入力指示として、一定時間置かれた操作であることを検出したとき、前記アプリケーション上の項目に対する選択操作と判定し、
前記第二の操作判定部は、前記第二の入力手段が第二の感度範囲における入力指示として、前記一定時間置かれた操作であることを検出したとき、タッチ操作と判定することを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項7】
前記第一の操作判定部は、前記第一の入力手段が第一の感度範囲内の上下運動操作を入力指示として検出したとき、アプリケーションの拡大・縮小操作と判定し、
前記第二の操作判定部は、前記第二の入力手段が第二の感度範囲内の上下運動操作を入力指示として検出したとき、タッチ操作及びリリース操作と判定することを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項8】
前記第一の操作判定部は、前記第一の入力手段が第一の感度範囲において囲い操作を検出したとき、アプリケーションの範囲選択操作と判定し、
前記第二の操作判定部は、前記第二の入力手段が第二の感度範囲において囲い操作を検出したとき、ドラッグ操作と判定することを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−22961(P2011−22961A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−169885(P2009−169885)
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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