説明

入退室管理システム、入退室管理装置、画像形成装置およびプログラム

【課題】画像形成装置に印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われるようにする入退室管理システムを提供する。
【解決手段】入退室管理装置4は、入退室認証処理を行ったユーザを宛先とする印刷ジョブ情報が、画像形成装置2に格納されているか否かを、画像形成装置2に対して問い合わせる。画像形成装置2は、入退室管理装置4からの問い合わせに応じて、そのユーザを宛先とする印刷ジョブ情報が、画像形成装置2に格納されているか否かを判断し、判断結果を入退室管理装置4に対して送信する。入退室管理装置4は、そのユーザを宛先とする印刷ジョブ情報が画像形成装置2に格納されている場合に、格納されていることを、そのユーザに通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入退室管理システム、入退室管理装置、画像形成装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、プリンタエリア退場時には、検索された印刷ジョブに係る第1の印刷IDと第2の印刷IDに応じて開錠するかどうかを判定する第1の退場時開錠判定手段を具備する印刷物不正持出禁止システムを開示する。
特許文献2は、ICカードが生成した管理データが表示用画面付読取書込み装置に送信されて管理データの内容を表すデータ表示画面が表示される管理情報通知システムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−171069号公報
【特許文献2】特開2008−299543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、画像形成装置に印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われるようにする入退室管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1にかかる本発明は、使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、前記認証手段によって使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、前記認証手段が使用者の認証を行うときに、前記認証手段によって用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示が、印刷指示を蓄積し蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置に存在する場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段とを有する入退室管理システムである。
【0006】
請求項2にかかる本発明は、前記通知手段は、印刷指示が所定の印刷指示である場合に、当該印刷指示について、使用者に通知する請求項1に記載の入退室管理システムである。
【0007】
請求項3にかかる本発明は、前記通知手段は、印刷指示の作成元と印刷処理を行う使用者とが異なる場合に、当該印刷指示について、使用者に通知する請求項2に記載の入退室管理システムである。
【0008】
請求項4にかかる本発明は、前記通知手段は、印刷処理のときに印刷指示に対応する使用者の認証を必要とする印刷指示について、使用者に通知する請求項1から3のいずれかに記載の入退室管理システムである。
【0009】
請求項5にかかる本発明は、前記入退室管理手段は、使用者が退室するときに前記判断手段によってこの使用者の識別情報に対応する印刷指示が前記画像形成装置に存在する場合に、退室を許可しない請求項1から4のいずれかに記載の入退室管理システムである。
【0010】
請求項6にかかる本発明は、前記画像形成装置は複数あり、前記通知手段は、印刷指示が存在することを使用者に通知するときに、当該印刷指示がどの画像形成装置に存在するかを表示する請求項1から5のいずれかに記載の入退室管理システムである。
【0011】
請求項7にかかる本発明は、前記通知手段は、使用者が退室した後入室する前に前記画像形成装置に蓄積された印刷指示について、使用者に通知する請求項1から6のいずれかに記載の入退室管理システムである。
【0012】
請求項8にかかる本発明は、印刷指示を受け付けて蓄積し、蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置と、使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、前記認証手段によって使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、前記認証手段が使用者の認証を行うときに、前記認証手段によって用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示が前記画像形成装置に存在する場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段とを有する入退室管理システムである。
【0013】
請求項9にかかる本発明は、印刷指示を受け付けて蓄積し、蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置と、使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、前記認証手段によって使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、前記認証手段が使用者の認証を行うときに、使用者の識別情報に対応する印刷指示が前記画像形成装置に存在するか否かを前記画像形成装置に問い合わせる問い合わせ手段と、前記問い合わせ手段の問い合わせに応じて、前記画像形成装置から、印刷指示が存在するか否かを示す印刷指示有無情報を取得する印刷指示有無情報取得手段と、前記取得された印刷指示有無情報が、前記画像形成装置に印刷指示が存在することを示す場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段とを有する入退室管理システムである。
【0014】
請求項10にかかる本発明は、使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、前記認証手段によって使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、前記認証手段が使用者の認証を行うときに、使用者の識別情報に対応する印刷指示が、印刷指示を蓄積し蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置に存在するか否かを前記画像形成装置に問い合わせる問い合わせ手段と、前記問い合わせ手段の問い合わせに応じて、前記画像形成装置から、印刷指示が存在するか否かを示す印刷指示有無情報を取得する印刷指示有無情報取得手段と、前記取得された印刷指示有無情報が、前記画像形成装置に印刷指示が存在することを示す場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段とを有する入退室管理装置である。
【0015】
請求項11にかかる本発明は、印刷指示を受け付ける印刷指示受付手段と、前記印刷指示受付手段によって受け付けられた印刷指示を蓄積する印刷指示蓄積手段と、蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する印刷処理実行手段と、使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行い使用者の認証がされた場合に使用者の入室または退室を許可する入退室管理装置からの問い合わせに応じて、使用者の識別情報に対応する印刷指示が存在するか否かを示す印刷指示有無情報を、前記入退室管理装置に対して送信する印刷指示有無情報送信手段とを有する画像形成装置である。
【0016】
請求項12にかかる本発明は、印刷指示を受け付けて蓄積し、蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置と、使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、前記認証手段によって使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、前記画像形成装置に印刷指示が蓄積された場合に、この画像形成装置から印刷指示が存在することを示す印刷指示存在情報を受け付けて格納する印刷指示存在情報格納手段と、前記認証手段が使用者の認証を行うときに、前記認証手段によって用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示に関する印刷指示存在情報が、前記印刷指示存在情報格納手段に格納されている場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段とを有する入退室管理システムである。
【0017】
請求項13にかかる本発明は、使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、前記認証手段によって使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、印刷指示を受け付けて蓄積し蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置に印刷指示が蓄積された場合に、この画像形成装置から印刷指示が存在することを示す印刷指示存在情報を受け付けて格納する印刷指示存在情報格納手段と、前記認証手段が使用者の認証を行うときに、前記認証手段によって用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示に関する印刷指示存在情報が、前記印刷指示存在情報格納手段に格納されている場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段とを有する入退室管理装置である。
【0018】
請求項14にかかる本発明は、印刷指示を受け付ける印刷指示受付手段と、前記印刷指示受付手段によって受け付けられた印刷指示を蓄積する印刷指示蓄積手段と、蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する印刷処理実行手段と、印刷指示が蓄積された場合に、印刷指示が存在することを示す印刷指示存在情報を、使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う装置に対して送信する印刷指示存在情報送信手段とを有する画像形成装置である。
【0019】
請求項15にかかる本発明は、使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、印刷指示を受け付けて蓄積し蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置に印刷指示が蓄積された場合に、この画像形成装置から印刷指示が存在することを示す印刷指示存在情報を受け付けて格納する印刷指示存在情報格納手段と、認証に用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示が前記画像形成装置に存在するか否かを示す印刷指示有無情報を、使用者の識別情報に基づいて使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理装置に対して送信する印刷指示有無情報送信手段とを有する認証装置である。
【0020】
請求項16にかかる本発明は、使用者の識別情報に基づいて使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、認証に用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示が、印刷指示を蓄積し蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置に存在するか否かを示す印刷指示有無情報を受信する印刷指示有無情報受信手段と前記印刷指示有無情報受信手段によって受信された印刷指示有無情報が前記画像形成装置に存在する場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段とを有する入退室管理装置である。
【0021】
請求項17にかかる本発明は、使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証ステップと、使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理ステップと、使用者の認証が行われるときに、前記認証の際に用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示が、印刷指示を蓄積し蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置に存在する場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知ステップとをコンピュータに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0022】
請求項1に係る本発明によれば、画像形成装置に印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われるようにする入退室管理システムを提供できる。
【0023】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明により得られる効果に加えて、通知が必要な印刷指示についてのみ通知を行う入退室管理システムを提供できる。
【0024】
請求項3に係る本発明によれば、請求項2に係る本発明により得られる効果に加えて、使用者が存在を知らない印刷指示についてのみ通知を行う入退室管理システムを提供できる。
【0025】
請求項4に係る本発明によれば、請求項1から3のいずれかに係る本発明により得られる効果に加えて、印刷指示に基づく印刷処理を行う際に認証を必要とする印刷指示ついてのみ通知を行う入退室管理システムを提供できる。
【0026】
請求項5に係る本発明によれば、請求項1から4のいずれかに係る本発明により得られる効果に加えて、印刷指示に基づく印刷処理が実行されないで使用者が退室することを防止する入退室管理システムを提供できる。
【0027】
請求項6に係る本発明によれば、請求項1から5のいずれかに係る本発明により得られる効果に加えて、使用者がどの画像形成装置に印刷指示が存在するかを知ることが可能な入退室管理システムを提供できる。
【0028】
請求項7に係る本発明によれば、請求項1から6のいずれかに係る本発明により得られる効果に加えて、使用者が存在を知らない印刷指示についてのみ通知を行う入退室管理システムを提供できる。
【0029】
請求項8に係る本発明によれば、画像形成装置に印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われるようにする入退室管理システムを提供できる。
【0030】
請求項9に係る本発明によれば、画像形成装置に印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われるようにする入退室管理システムを提供できる。
【0031】
請求項10に係る本発明によれば、画像形成装置に印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われるようにする入退室管理装置を提供できる。
【0032】
請求項11に係る本発明によれば、印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われる画像形成装置を提供できる。
【0033】
請求項12に係る本発明によれば、画像形成装置に印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われるようにする入退室管理システムを提供できる。
【0034】
請求項13に係る本発明によれば、画像形成装置に印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われるようにする入退室管理装置を提供できる。
【0035】
請求項14に係る本発明によれば、印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われる画像形成装置を提供できる。
【0036】
請求項15に係る本発明によれば、画像形成装置に印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われるようにする認証装置を提供できる。
【0037】
請求項16に係る本発明によれば、画像形成装置に印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われるようにする入退室管理装置を提供できる。
【0038】
請求項17に係る本発明によれば、画像形成装置に印刷指示が存在する場合に、確実に印刷処理が行われるようにするプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】第1の実施形態にかかる入退室管理システムを示す図である。
【図2】図1に示したプリントサーバのハードウェア構成を示す図である。
【図3】図1に示した画像形成装置のハードウェア構成を示す図である。
【図4】図1に示した入退室管理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図5】第1の実施形態にかかる画像形成装置において動作する画像形成装置プログラムを示すブロック・ダイアグラム及び画像形成装置プログラムによって処理される印刷ジョブ情報を例示する図であり、(A)は、画像形成装置プログラムを示すブロック・ダイアグラムを示す図であり、(B)は、印刷ジョブ情報を例示する。
【図6】第1の実施形態にかかる入退室管理装置で動作する入退室管理装置プログラムを示すブロック・ダイアグラムである。
【図7】第1の実施形態にかかる入退室管理装置における処理を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態にかかる画像形成装置で動作する画像形成装置プログラムを示すブロック・ダイアグラムである。
【図9】第2の実施形態にかかる入退室管理装置で動作する入退室管理装置プログラムを示すブロック・ダイアグラムである。
【図10】第2の実施形態にかかる入退室管理装置における処理を示すフローチャートである。
【図11】第3の実施形態にかかる入退室管理システムを示す図である。
【図12】第3の実施形態にかかる画像形成装置で動作する画像形成装置プログラムを示すブロック・ダイアグラムである。
【図13】第3の実施形態にかかる認証サーバで動作する認証サーバプログラムを示すブロック・ダイアグラムである。
【図14】第3の実施形態にかかる入退室管理装置で動作する入退室管理装置プログラムを示すブロック・ダイアグラムである。
【図15】第3の実施形態にかかる入退室管理システムにおける処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態を説明する。
図1は、第1の実施形態にかかる入退室管理システム1を示す図である。
図1に示すように、入退室管理システム1は、プリントサーバ12、画像形成装置2−1,2−2、および入退室管理装置4から構成されている。
画像形成装置2−1,2−2は、入退室管理装置4によってユーザ(使用者)の入退室が管理された部屋100内に設けられている。
なお、以下、画像形成装置2−1,2−2など、複数ある構成部分のいずれかを特定せずに示すときには、単に、画像形成装置2−1,2−2などと略記することがある。
また、本実施形態においては、プリントサーバ12は1つとしたが、2つ以上であってもよく、画像形成装置2は、2つとしたが、1つであっても3つ以上であってもよい。
【0041】
プリントサーバ12は、印刷ジョブ(印刷指示)を生成してその印刷ジョブを示す印刷ジョブ情報(図5(B)を用いて後述する)を作成し、作成された印刷ジョブ情報を、ネットワークを介して画像形成装置2に対して送信する。
プリントサーバ12による印刷ジョブの生成は、管理者の操作によってなされてもよいし、プリントサーバ12自身が自動的に印刷ジョブを生成するようにしてもよい。
【0042】
画像形成装置2は、プリントサーバ12から印刷ジョブ情報を受け付けて、受け付けた印刷ジョブ情報に基づいて、印刷処理を実行する。
ここで、印刷ジョブ情報に、認証を必要とすることを示す情報(認証必要情報)が含まれる場合、画像形成装置2は、印刷ジョブ情報を受け付けた後、すぐに印刷処理を実行せず、認証処理(印刷認証処理)が実行された後に、印刷処理を実行する。
この印刷認証処理は、印刷ジョブ情報の宛先であるユーザ(つまり、印刷ジョブ情報に基づいて印刷処理を行うユーザ)によって実行される。
画像形成装置2は、例えばそれぞれのユーザが所持する、ユーザ識別情報が記憶された認証カード14を使用して、印刷認証処理を実行する。
この場合、画像形成装置2は、印刷認証処理が実行されて印刷処理が実行されるまで、印刷ジョブ情報を格納(印刷ジョブを蓄積)する。
【0043】
入退室管理装置4は、ユーザが部屋100を入退室する際に認証処理(入退室認証処理)を行い、ユーザの認証がされた場合に、開閉部の開錠処理を行い、そのユーザの入退室を許可する。
入退室管理装置4は、例えば認証カード14を使用して、入退室認証処理を実行する。
これにより、入退室管理装置4は、認証されていないユーザが部屋100に入室し部屋100から退室することを、防止する。
【0044】
また、入退室管理装置4は、入退室認証処理を行ったユーザを宛先とする印刷ジョブ情報が、画像形成装置2に格納されているか否かを、画像形成装置2に対して問い合わせる。
画像形成装置2は、入退室管理装置4からの問い合わせに応じて、そのユーザを宛先とする印刷ジョブ情報が、画像形成装置2に格納されているか否かを判断し、判断結果を入退室管理装置4に対して送信する。
入退室管理装置4は、そのユーザを宛先とする印刷ジョブ情報が画像形成装置2に格納されている場合に、格納されていることを、そのユーザに通知する。
【0045】
図2は、プリントサーバ12のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、プリントサーバ12は、CPU等の演算部162及びメモリ等の記憶部164などを含む制御装置160と、通信装置170と、記録装置172と、ユーザインターフェース装置(UI装置)180とから構成される。
つまり、プリントサーバ12は、情報処理および他の処理装置又は端末との通信が可能なコンピュータとしてのハードウェア構成部分を有している。
また、以下の各図において、実質的に同じ構成部分および処理には同じ番号が付される。
UI装置180は、LCD(Liquid Crystal Display)表示装置あるいはCRT(Cathode Ray Tube)表示装置等の表示装置およびキーボード・タッチパネルなどを含む。
【0046】
図3は、画像形成装置2のハードウェア構成を示す図である。
図3に示すように、画像形成装置2は、演算部162及び記憶部164などを含む制御装置160と、通信装置170と、記録装置172と、UI装置180と、印刷装置200と、画像読取装置202と、認証装置204とから構成される。
印刷装置200は、例えばプリンタ等であって、文字データまたは画像データ等を用紙等の記録媒体に印刷する。
画像読取装置202は、例えばスキャナ等であって、記録媒体から画像等を読み取って画像データに変換する。
認証装置204は、認証カード14に記憶されたユーザ識別情報を読み取って、印刷処理に必要な認証処理を行う。
つまり、画像処理装置2は、情報処理および他の画像処理装置又は端末との通信が可能なコンピュータとしてのハードウェア構成部分を有している。
【0047】
図4は、入退室管理装置4のハードウェア構成を示す図である。
図4に示すように、入退室管理装置4は、演算部162及び記憶部164などを含む制御装置160と、通信装置170と、記録装置172と、入室側認証装置400と、退室側認証装置402と、施錠装置404と、開閉部406と、入室側表示部408と、退室側表示部410とから構成される。
つまり、入退室管理装置4は、情報処理および他の画像処理装置又は端末との通信が可能なコンピュータとしてのハードウェア構成部分を有している。
【0048】
入室側認証装置400は、部屋100の外部に設けられでおり、ユーザが部屋100に入る際に認証を行うための処理を行う。
退室側認証装置402は、部屋100の内部に設けられており、ユーザが部屋100から出る際に認証を行うための処理を行う。
具体的には、入室側認証装置400および退室側認証装置402は、認証カード14に記憶されたユーザ識別情報を読み取って、開錠処理に必要な認証処理を行う。
施錠装置404は、入室側認証装置400および退室側認証装置402によってユーザについて認証がされた場合には、開閉部406を開錠し、開閉部406を開動作させることができるようになる。
施錠装置404は、認証がされた場合以外の状態では、開閉部406を施錠しており、開閉部406を開動作させることはできない。
【0049】
入室側表示部408は、部屋100の外部に設けられでおり、ユーザが部屋100に入る際の認証結果、および、印刷ジョブに関する通知を表示する。
退室側表示部410は、部屋100の内部に設けられており、ユーザが部屋100から出る際の認証結果、および、印刷ジョブに関する通知を表示する。
入室側表示部408および退室側表示部410は、例えば、ランプ、音、又はディスプレイ等により、そのユーザに対応する印刷ジョブが存在することを通知する。
【0050】
図5は、第1の実施形態にかかる画像形成装置2において動作する画像形成装置プログラム22を示すブロック・ダイアグラム及び画像形成装置プログラム22によって処理される印刷ジョブ情報を例示する図であり、(A)は、画像形成装置プログラム22を示すブロック・ダイアグラムを示す図であり、(B)は、印刷ジョブ情報を例示する図である。
図5(A)に示すように、画像形成装置プログラム22は、印刷ジョブ情報受信部222、印刷ジョブ情報格納部224、印刷制御部226、認証処理部228、問い合わせ受信部230、印刷ジョブ存在判断部232、および、印刷ジョブ有無情報送信部236から構成される。
画像形成装置プログラム22は、たとえば、記憶媒体174(図3)等を介して画像形成装置2に供給され、記憶部164にロードされ、画像形成装置2にインストールされたOS(図示せず)上で、画像形成装置2のハードウェア資源を具体的に利用して実行される(以下に示す各ソフトウェアについても同様)。
【0051】
画像形成装置プログラム22において、印刷ジョブ情報受信部222は、プリントサーバ12から、ネットワークを介して印刷ジョブ情報を受信して、印刷ジョブ情報格納部224に対して出力する。
印刷ジョブ情報格納部224は、印刷ジョブ情報受信部222からの印刷ジョブ情報を格納し、管理する。
認証を必要とする印刷ジョブ情報は、図4(B)に例示するように、ヘッダと印刷処理の対象である印刷データとを含む。
ヘッダは、ジョブ識別子と、印刷ジョブ情報が送信された時刻を示す送信時刻情報と、認証処理が必要であることを示す認証必要情報と、印刷処理を行うユーザの識別情報である印刷処理ユーザ識別情報と、印刷ジョブ情報の作成元の識別情報を示す作成元識別情報と、印刷処理が実行される画像形成装置2の識別情報を示す画像形成装置識別情報とを含む。
【0052】
印刷制御部226は、新たな印刷ジョブ情報が印刷ジョブ情報格納部224に格納されると、印刷ジョブ情報に対応する印刷ジョブが、認証処理を必要とするか否かを判断する。
具体的には、印刷制御部226は、印刷ジョブ情報に印刷必要情報が含まれるか否かを判断する。
印刷ジョブ情報に印刷必要情報が含まれない場合、つまり、印刷ジョブが認証処理を必要としない場合、印刷制御部226は、印刷ジョブ情報に基づいて、印刷データの印刷処理を実行する。
【0053】
一方、印刷ジョブ情報に印刷必要情報が含まれる場合、つまり、印刷ジョブが認証処理を必要とする場合、印刷制御部226は、認証処理部228から認証がなされたことを示す印刷認証通知を受け付けた後、印刷ジョブ情報に基づいて、印刷データの印刷処理を実行する。
認証処理部228は、印刷ジョブ情報格納部224に格納された印刷ジョブ情報の印刷処理ユーザ識別情報と、認証装置204によって取得された認証カード14に含まれるユーザ識別情報とを照合する。
ユーザ識別情報と一致する印刷処理ユーザ識別情報を含む印刷ジョブ情報が存在する場合には、認証処理部228は、印刷制御部226に対し、その一致した印刷ジョブ情報のジョブ識別子を含む印刷認証通知を出力する。
印刷制御部226は、印刷データの印刷処理を実行した後、印刷ジョブ情報格納部224に格納された対応する印刷ジョブ情報を削除する。
【0054】
問い合わせ受信部230は、入退室管理装置4から、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が画像形成装置2に格納されているか否かを問い合わせるための情報(問い合わせ情報)を受信する。
印刷ジョブ存在判断部232は、問い合わせ受信部230から問い合わせ情報を受け付けると、印刷ジョブ情報格納部224に、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が格納されているか否かを判断する。
具体的には、印刷ジョブ存在判断部232は、問い合わせ情報に含まれているユーザ識別情報を印刷処理ユーザ識別情報として含む印刷ジョブ情報が、印刷ジョブ情報格納部224に存在するか否かを検索する。
【0055】
印刷ジョブ情報格納部224に、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が格納されていると判断した場合(つまり、問い合わせ情報に含まれているユーザ識別情報を印刷処理ユーザ識別情報として含む印刷ジョブ情報が、印刷ジョブ情報格納部224に存在する場合)、印刷ジョブ存在判断部232は、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が格納されていることを示す情報(印刷ジョブ有情報)を、印刷ジョブ有無情報送信部236に対して出力する。
印刷ジョブ有情報は、単にユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が存在することを示す情報であってもよく、また、印刷ジョブ有情報は、例えば、図5(B)に例示する印刷ジョブ情報のヘッダを含んでもよい。
【0056】
一方、印刷ジョブ情報格納部224に、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が格納されていないと判断した場合(つまり、問い合わせ情報に含まれているユーザ識別情報を印刷処理ユーザ識別情報として含む印刷ジョブ情報が、印刷ジョブ情報格納部224に存在しない場合)、印刷ジョブ存在判断部232は、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が格納されてないことを示す情報(印刷ジョブ無情報)を、印刷ジョブ有無情報送信部236に対して出力する。
印刷ジョブ有無情報送信部236は、印刷ジョブ存在判断部232から、印刷ジョブ有情報または印刷ジョブ無情報(これらを総称して、印刷ジョブ有無情報と称する)を受け入れ、入退室管理装置4に対して送信する。
【0057】
なお、印刷ジョブ存在判断部232は、印刷ジョブ情報に基づく印刷処理の際に認証を必要とするか否かを判断し(具体的には印刷ジョブ情報に認証必要情報が含まれるか否かを判断し)、認証を必要とする印刷ジョブ情報が格納されている場合のみに、印刷ジョブ有情報を印刷ジョブ有無情報送信部236に対して出力してもよい(他の実施形態においても同様)。
【0058】
また、印刷ジョブ存在判断部232は、印刷ジョブ情報の作成元と印刷処理を実行するユーザが異なるか否かを判断し(具体的には印刷ジョブ情報に含まれる作成元識別情報と印刷処理ユーザ識別情報とが異なるか否かを判断し)、異なる場合のみに、印刷ジョブ有情報を印刷ジョブ有無情報送信部236に対して出力してもよい(他の実施形態においても同様)。
つまり、印刷ジョブ情報の作成元と印刷処理を行うユーザとが同じ場合には、そのユーザは、印刷ジョブが存在することを認識しているので、通知をする必要はない。
また、印刷ジョブ存在判断部232は、印刷ジョブが特定の印刷ジョブであるか否かを判断し(具体的には印刷ジョブ情報に特定の印刷ジョブであることを示す情報が含まれるか否かを判断し)、特定の印刷ジョブである場合のみに、印刷ジョブ有情報を印刷ジョブ有無情報送信部236に対して出力してもよい(他の実施形態においても同様)。
【0059】
図6は、第1の実施形態にかかる入退室管理装置4で動作する入退室管理装置プログラム42を示すブロック・ダイアグラムである。
図6に示すように、入退室管理装置プログラム42は、認証制御部420、不許可通知部422、問い合わせ送信部426、印刷ジョブ有無情報取得部428、印刷ジョブ有無情報解析部430、開錠制御部432、印刷ジョブ存在通知部434、および、許可通知部436から構成される。
認証制御部420は、入室側認証装置400又は退室側認証装置402が認証カード14から読み取ったユーザ識別情報と、予め登録された認証情報とを照合して、照合結果が一致した場合(つまりユーザが認証された場合)は、そのユーザ識別情報を、問い合わせ送信部426に対して出力する。
一方、照合結果が一致しなかった場合(つまりユーザが認証されなかった場合)、認証制御部420は、その旨を示す信号(不許可信号)を、不許可通知部422に対して出力する。
【0060】
不許可通知部422は、入室側認証装置400における認証処理(入室認証処理)であるときに認証制御部420から不許可信号を受け付けた場合は、開錠を許可しないこと示す通知(開錠不許可通知)を入室側表示部408に表示させるための処理を行う。
一方、退室側認証装置402における認証処理(退室認証処理)であるときに認証制御部420から不許可信号を受け付けた場合、不許可通知部422は、開錠不許可通知を退室側表示部410に表示させるための処理を行う。
問い合わせ送信部426は、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報を含む問い合わせ情報を、画像形成装置2に対して送信する。
【0061】
印刷ジョブ有無情報取得部428は、画像形成装置2から印刷ジョブ有無情報を受信し、印刷ジョブ有無情報解析部430に対して出力する。
印刷ジョブ有無情報解析部430は、印刷ジョブ有無情報取得部428からの印刷ジョブ有無情報を解析し、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に関する印刷ジョブ情報が画像形成装置2に存在するか否かを判断し、入室認証処理か退室認証処理かに応じて、以降の処理を制御する。
【0062】
入室認証処理である場合、印刷ジョブ有無情報解析部430は、印刷ジョブ有無情報が、印刷ジョブの存在を示すか否かに関わらず、開錠制御部432に対して開錠処理をするように指示する信号(開錠信号)を出力し、許可通知部436に対して入室を許可することを示す信号(入室許可信号)を出力する。
この場合、開錠制御部432は、開錠信号に応じて、施錠装置404を制御して開錠するための処理を行う。
また、この場合、許可通知部436は、入室許可信号に応じて、開錠を許可すること示す通知(開錠許可通知)を入室側表示部408に表示させるための処理を行う。
【0063】
また、入室認証処理である場合、印刷ジョブ有無情報解析部430は、印刷ジョブ有無情報が印刷ジョブの存在を示すときには、印刷ジョブ存在通知部434に対して印刷ジョブ有無情報を出力する。
印刷ジョブ存在通知部434は、ユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が存在することを示す通知(印刷ジョブ有通知)を入室側表示部408に表示させるための処理を行う。
また、印刷ジョブ存在通知部434は、印刷ジョブ有無情報に画像形成装置識別情報が含まれる場合には、印刷ジョブが存在する画像形成装置2の識別情報(画像形成装置名など)を、入室側表示部408に表示させるための処理を行う。
【0064】
退室認証処理である場合、印刷ジョブ有無情報解析部430は、印刷ジョブ有無情報が印刷ジョブの存在を示さないときに、開錠制御部432に対して開錠信号を出力し、許可通知部436に対して退出を許可することを示す信号(退出許可信号)を出力する。
この場合、許可通知部436は、退出許可信号に応じて、開錠許可通知を退室側表示部410に表示させるための処理を行う。
印刷ジョブ有無情報解析部430は、印刷ジョブ有無情報が印刷ジョブの存在を示すときには、印刷ジョブ存在通知部434に対して印刷ジョブ有無情報を出力する。
印刷ジョブ存在通知部434は、ユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が存在することを示す通知(印刷ジョブ有通知)を退出側表示部410に表示させるための処理を行う。
また、印刷ジョブ存在通知部434は、印刷ジョブ有無情報に画像形成装置識別情報が含まれる場合には、印刷ジョブが存在する画像形成装置2の識別情報(画像形成装置名など)を、退室側表示部410に表示させるための処理を行う。
【0065】
ここで、退室認証処理である場合、印刷ジョブ有無情報解析部430は、印刷ジョブ有無情報が印刷ジョブの存在を示すときには、開錠信号を出力せず、許可信号も出力しない。
この場合、印刷ジョブ有無情報解析部430は、不許可通知部422に対して不許可信号を出力し、不許可通知部422は、不許可信号を受け付けると、開錠不許可通知を退室側表示部410に表示させるための処理を行う。
なお、印刷ジョブ存在通知部434は、ユーザが部屋100にいなかった間、つまり、ユーザが退室した後入室する前に、画像形成装置2に蓄積された印刷ジョブについてのみ、印刷ジョブ有通知を表示するようにしてもよい(他の実施形態においても同様)。
【0066】
図7は、第1の実施形態にかかる入退室管理装置4における処理を示すフローチャート(S10)である。
なお、以下に示すステップの順序は、適宜、変更してもよく、また、全てのステップが必要であるとは限らない(以下に示すフローチャート等においても同様)。
【0067】
ステップ102(S102)において、入室側認証装置400または退室側認証装置402は、認証カード14からユーザ識別情報を読み取る。
ステップ104(S104)において、認証制御部420は、ユーザ識別情報に基づいて、ユーザが認証できるか否かを判断し、認証できない場合には処理はS106に進み、認証できる場合には処理はS108に進む。
ステップ106(S106)において、入室側表示部408または退室側表示部410は、開錠不許可通知を表示する。
ステップ108(S108)において、問い合わせ送信部426は、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が存在するか否かを、画像形成装置2に対して問い合わせ、印刷ジョブ有無情報取得部428は、印刷ジョブ有無情報を取得する。
【0068】
ステップ110(S110)において、印刷ジョブ有無情報解析部430は、画像形成装置2にユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が存在するか否かを判断し、存在する場合には処理はS112に進み、存在しない場合には処理はS116に進む。
ステップ112(S112)において、入室側表示部408または退室側表示部410は、印刷ジョブ有通知を表示する。
ステップ114(S114)において、印刷ジョブ有無情報解析部430は、入室認証処理であるか退室認証処理であるかを判断し、入室認証処理である場合には処理はS116に進み、退室認証処理である場合には処理はS106に進む。
ステップ116(S116)において、入室側表示部408または退室側表示部410は開錠許可通知を表示し、施錠装置404は開錠制御部432の制御に応じて開錠する。
【0069】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態にかかる入退室管理システムは、第1の実施形態にかかる入退室管理システム1と同様の構成を有している。
【0070】
図8は、第2の実施形態にかかる画像形成装置2で動作する画像形成装置プログラム24を示すブロック・ダイアグラムである。
図8に示すように、画像形成装置プログラム24は、印刷ジョブ情報受信部222、印刷ジョブ情報格納部224、印刷制御部226、認証処理部228、印刷ジョブ存在情報送信部242、および、印刷ジョブ削除情報送信部244から構成される。
なお、印刷ジョブ情報受信部222等、第1の実施形態と同様の構成については、説明を省略する(他のプログラム等についても同様)。
【0071】
印刷ジョブ存在情報送信部242は、新たに印刷ジョブ情報格納部224に格納された場合に、画像形成装置2に印刷ジョブが存在することを示す情報(印刷ジョブ存在情報)を、入退室管理装置4に対して送信する。
第2の実施形態においては、印刷ジョブ存在情報は、少なくとも対応する印刷ジョブ情報に含まれる印刷処理ユーザ識別情報を含み、例えば、図5(B)に例示する印刷ジョブ情報のヘッダであってもよい。
印刷ジョブ削除情報送信部244は、印刷処理が実行されて印刷ジョブ情報格納部224から印刷ジョブ情報が削除された場合に、その印刷ジョブ情報が削除されたことを示す情報(印刷ジョブ削除情報)を、入退室管理装置4に対して送信する。
印刷ジョブ削除情報は、少なくともジョブ識別子を含む。
【0072】
図9は、第2の実施形態にかかる入退室管理装置4で動作する入退室管理装置プログラム44を示すブロック・ダイアグラムである。
図9に示すように、入退室管理装置プログラム44は、認証制御部420、不許可通知部422、印刷ジョブ有無情報解析部430、開錠制御部432、印刷ジョブ存在通知部434、許可通知部436、印刷ジョブ存在情報受信部442、印刷ジョブ存在情報格納部444、印刷ジョブ削除情報受信部446、および、印刷ジョブ存在判断部448から構成される。
【0073】
印刷ジョブ存在情報受信部442は、画像形成装置2から、印刷ジョブ存在情報を受信し、印刷ジョブ存在情報格納部444に対して出力する。
印刷ジョブ存在情報格納部444は、印刷ジョブ存在情報受信部442からの印刷ジョブ存在情報を格納し、印刷ジョブ存在情報に含まれるユーザ識別情報ごとに管理する。
印刷ジョブ削除情報受信部446は、画像形成装置2から、印刷ジョブ削除情報を受信し、印刷ジョブ存在情報格納部444に対して出力する。
印刷ジョブ存在情報格納部444は、印刷ジョブ削除情報に対応する印刷ジョブ存在情報を削除する。
【0074】
印刷ジョブ存在判断部448は、印刷ジョブ存在判断部232と同様の機能を有しており、印刷ジョブ存在情報格納部444に、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が格納されているか否かを判断する。
具体的には、印刷ジョブ存在判断部448は、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報を印刷処理ユーザ識別情報として含む印刷ジョブ存在情報が、印刷ジョブ存在情報格納部444に存在するか否かを検索する。
【0075】
印刷ジョブ存在情報格納部444に、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ存在情報が格納されていると判断した場合(つまり、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報を印刷処理ユーザ識別情報として含む印刷ジョブ情報が、画像形成装置2に存在する場合)、印刷ジョブ存在判断部444は、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が格納されていることを示す印刷ジョブ有無情報(印刷ジョブ有情報)を、印刷ジョブ有無情報解析部430に対して出力する。
一方、印刷ジョブ存在情報格納部444に、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が格納されていないと判断した場合(つまり、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報を印刷処理ユーザ識別情報として含む印刷ジョブ情報が、画像形成装置2に存在しない場合)、印刷ジョブ存在判断部444は、入退室認証処理で用いられたユーザ識別情報に対応する印刷ジョブ情報が格納されていないことを示す印刷ジョブ有無情報(印刷ジョブ無情報)を、印刷ジョブ有無情報解析部430に対して出力する。
【0076】
図10は、第2の実施形態にかかる入退室管理装置4における処理を示すフローチャート(S20)である。
なお、図7に示したS10と実質的に同じ処理については、説明を省略する。
ステップ202(S202)において、印刷ジョブ存在情報受信部442は、画像形成装置2から印刷ジョブ存在情報を受信し、印刷ジョブ存在情報格納部444は、印刷ジョブ存在情報を格納する。
【0077】
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態を説明する。
図11は、第3の実施形態にかかる入退室管理システム10を示す図である。
図11に示すように、入退室管理システム10は、プリントサーバ12、画像形成装置2−1,2−2、入退室管理装置4、および、認証サーバ6から構成されている。
認証サーバ6は部屋100内に設けられてもよいし、部屋100の外部に設けられてもよい。
【0078】
認証サーバ6は、図2に示した構成と同様のハードウェア構成を有しており、画像形成装置2によって実行される印刷処理において必要な認証処理(印刷認証処理)と、入退室管理装置4の開錠処理に必要な認証処理(開錠認証処理)とを行う。
さらに、認証サーバ6は、印刷ジョブ存在情報を格納し、印刷ジョブ存在情報に含まれるユーザ識別情報ごとに管理する。
なお、第3の実施形態においては、印刷認証処理に使用される認証装置204は、認証サーバ6と、直接、ネットワークを介して接続される。
また、認証サーバ6が部屋100内に設けられる場合、画像形成装置2に設けられた認証装置204は、認証サーバ6に設けられるようにしてもよい。
【0079】
図12は、第3の実施形態にかかる画像形成装置2で動作する画像形成装置プログラム26を示すブロック・ダイアグラムである。
図12に示すように、画像形成装置プログラム26は、印刷ジョブ情報受信部222、印刷ジョブ情報格納部224、印刷制御部226、印刷ジョブ存在情報送信部262、印刷ジョブ削除情報送信部264、ユーザ識別情報取得部266、ユーザ識別情報送信部268、および、印刷認証通知受信部270から構成される。
【0080】
印刷ジョブ存在情報送信部262は、新たに印刷ジョブ情報格納部224に格納された場合に、印刷ジョブ存在情報を、認証サーバ6に対して送信する。
印刷ジョブ削除情報送信部264は、印刷処理が実行されて印刷ジョブ情報格納部224から印刷ジョブ情報が削除された場合に、印刷ジョブ削除情報を、認証サーバ6に対して送信する。
【0081】
ユーザ識別情報取得部266は、認証装置204によって認証カード14から読み取られたユーザ識別情報を取得する。
ユーザ識別情報送信部268は、ユーザ識別情報取得部266によって取得されたユーザ識別情報を、認証サーバ6に対して送信する。
印刷認証通知受信部270は、ユーザ識別情報送信部268によって送信されたユーザ識別情報に基づいて認証がなされたことを示す印刷認証通知を、認証サーバ6から受信し、印刷処理部226に対して出力する。
【0082】
図13は、第3の実施形態にかかる認証サーバ6で動作する認証サーバプログラム60を示すブロック・ダイアグラムである。
図13に示すように、認証サーバプログラム60は、印刷ジョブ存在情報受信部442、印刷ジョブ存在情報格納部444、印刷ジョブ削除情報受信部446、印刷認証処理部604、印刷認証送信部608、ユーザ識別情報取得部620、開錠認証処理部622、開錠認証通知送信部624、印刷ジョブ存在判断部448、および、印刷ジョブ有無情報送信部634から構成される。
【0083】
印刷認証処理部604は、画像形成装置2からユーザ識別情報を受信し、受信したユーザ識別情報と、印刷ジョブ存在情報格納部444に格納された印刷ジョブ存在情報の印刷処理ユーザ識別情報とを照合する。
ユーザ識別情報と一致する印刷処理ユーザ識別情報を含む印刷ジョブ情報が存在する場合、印刷認証処理部604は、その一致した印刷ジョブ情報のジョブ識別子を含む印刷認証通知を、印刷認証送信部608に対して出力する。
印刷認証送信部608は、印刷認証処理部604からの印刷認証通知を、画像形成装置2に対して送信する。
【0084】
ユーザ識別情報取得部620は、入退室管理装置4によって認証カード14から読み取られたユーザ識別情報を受信し、開錠認証処理部622および印刷ジョブ存在判断部448に対して出力する。
開錠認証処理部622は、ユーザ識別情報と、予め登録された認証情報とを照合する。
照合結果が一致した場合(つまりユーザが認証された場合)、開錠認証処理部622は、そのユーザ識別情報のユーザが認証されたことを示す開錠認証通知を、開錠認証通知送信部624に対して出力する。
一方、照合結果が一致しなかった場合(つまりユーザが認証されなかった場合)、開錠認証処理部622は、そのユーザ識別情報のユーザが認証されなかったことを示す開錠認証通知を、開錠認証通知送信部624に対して出力する。
【0085】
開錠認証通知送信部624は、開錠認証処理部622からの開錠認証通知を、入退室管理装置4に対して送信する。
印刷ジョブ有無情報送信部634は、印刷ジョブ存在判断部448から印刷ジョブ有無情報を受け入れ、受け入れた印刷ジョブ有無情報を、入退室管理装置4に対して送信する。
【0086】
図14は、第3の実施形態にかかる入退室管理装置4で動作する入退室管理装置プログラム46を示すブロック・ダイアグラムである。
図14に示すように、入退室管理装置プログラム46は、ユーザ識別情報取得部462、ユーザ識別情報送信部464、開錠認証通知受信部466、不許可通知部422、印刷ジョブ有無情報受信部468、印刷ジョブ有無情報解析部430、開錠制御部432、印刷ジョブ存在通知部434、および、許可通知部436から構成される。
【0087】
ユーザ識別情報取得部462は、入室側認証装置400又は退室側認証装置402によって認証カード14から読み取られたユーザ識別情報を取得する。
ユーザ識別情報送信部464は、ユーザ識別情報取得部462によって取得されたユーザ識別情報を、認証サーバ6に対して送信する。
開錠認証通知受信部466は、認証サーバ6から開錠認証通知を受信し、受信した開錠認証通知が、ユーザが認証されなかったことを示す場合は、不許可信号を不許可通知部422に対して送信する。
一方、受信した開錠認証通知が、ユーザが認証されたことを示す場合、その旨を示す信号を、印刷ジョブ有無情報解析部430に対して出力する。
印刷ジョブ有無情報受信部468は、認証サーバ6から印刷ジョブ有無情報を受信し、印刷ジョブ有無情報解析部430に対して出力する。
【0088】
図15は、第3の実施形態にかかる入退室管理システム10における処理を示すシーケンス図(S30)である。
ステップ300(S300)において、画像形成装置2は、新たに格納された印刷ジョブに関する印刷ジョブ存在情報を、認証サーバ6に対して送信する。
【0089】
ステップ302(S302)において、入退室管理装置4は、認証カード14から読み取られたユーザ識別情報を、認証サーバ6に対して送信する。
ステップ304(S304)において、認証サーバ6は、入退室管理装置4からのユーザ識別情報に基づいて開錠認証処理を行う。
ステップ306(S306)において、認証サーバ6は、開錠認証通知を入退室管理装置4に対して送信する。
ステップ308(S308)において、認証サーバ6は、入退室管理装置4からのユーザ識別情報に対応する印刷ジョブが存在するか否かを判断する。
ステップ310(S310)において、認証サーバ6は、ユーザ識別情報に対応する印刷ジョブが存在するか否かの判断に基づいて、印刷ジョブ有無情報を、入退室管理装置4に対して送信する。
ステップ312(S312)において、入退室管理装置4は、図7に示したS114、S106、S116の処理を行う。
【0090】
ステップ314(S314)において、画像形成装置2は、認証カード14から読み取られたユーザ識別情報を、認証サーバ6に対して送信する。
ステップ316(S316)において、認証サーバ6は、画像形成装置2からのユーザ識別情報に基づいて、印刷認証処理を行う。
ステップ318(S318)において、認証サーバ6は、印刷認証通知を画像形成装置2に対して送信する。
ステップ320(S320)において、画像形成装置2は、印刷ジョブの印刷処理を行う。
ステップ322(S322)において、画像形成装置2は、印刷ジョブ削除情報を、認証サーバ6に対して送信する。
ステップ324(S324)において、認証サーバ6は、受信した印刷ジョブ削除情報に基づいて、印刷ジョブ存在情報を削除する。
【0091】
なお、上述した実施形態においては、認証処理は、認証カード14を用いて実行するとしたが、画像形成装置2および入退室管理装置4のUIを操作してパスワードを入力するようにしても実行してもよいし、生体認証によって実行してもよい。
その場合、画像形成装置2および入退室管理装置4は、ユーザ識別情報と、パスワードまたは生体認証情報とを、対応付けて記憶するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、入退室管理装置4は、施錠装置404によって開閉部の開錠処理をするとしたが、開錠ではなく、開閉部を開閉させる(つまり、ユーザが手で開閉部を開閉する必要がない)ようにしてもよい。
【符号の説明】
【0092】
1,10・・・入退室管理システム,
12・・・プリントサーバ,
2−1〜2−2・・・画像形成装置,
4・・・入退室管理装置,
400・・・入室側認証装置,
402・・・退室側認証装置,
404・・・施錠装置,
406・・・開閉部,
408・・・入室側表示部,
410・・・退室側表示部,
6・・・認証サーバ,
22・・・画像形成装置プログラム,
222・・・印刷ジョブ情報受信部,
224・・・印刷ジョブ情報格納部,
226・・・印刷制御部,
228・・・認証処理部,
230・・・問い合わせ受信部,
232・・・印刷ジョブ存在判断部,
236・・・印刷ジョブ有無情報送信部,
24・・・画像形成装置プログラム,
242・・・印刷ジョブ存在情報送信部,
244・・・印刷ジョブ削除情報送信部,
26・・・画像形成装置プログラム
262・・・印刷ジョブ存在情報送信部
264・・・印刷ジョブ削除情報送信部
266・・・ユーザ識別情報取得部
268・・・ユーザ識別情報送信部
270・・・印刷認証通知受信部
42・・・入退室管理装置プログラム,
420・・・認証制御部,
422・・・不許可通知部,
426・・・問い合わせ送信部,
428・・・印刷ジョブ有無情報取得部,
430・・・印刷ジョブ有無情報解析部,
432・・・開錠制御部,
434・・・印刷ジョブ存在通知部,
436・・・許可通知部,
44・・・入退室管理装置プログラム,
442・・・印刷ジョブ存在情報受信部,
444・・・印刷ジョブ存在情報格納部,
446・・・印刷ジョブ削除情報受信部,
448・・・印刷ジョブ存在判断部,
46・・・入退室管理装置プログラム,
462・・・ユーザ識別情報取得部,
464・・・ユーザ識別情報送信部,
466・・・開錠認証通知受信部,
468・・・印刷ジョブ有無情報受信部,
60・・・認証サーバプログラム,
604・・・印刷認証処理部,
608・・・印刷認証送信部,
620・・・ユーザ識別情報取得部,
622・・・開錠認証処理部,
624・・・開錠認証通知送信部,
634・・・印刷ジョブ有無情報送信部,

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、
前記認証手段によって使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、
前記認証手段が使用者の認証を行うときに、前記認証手段によって用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示が、印刷指示を蓄積し蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置に存在する場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段と
を有する入退室管理システム。
【請求項2】
前記通知手段は、印刷指示が所定の印刷指示である場合に、当該印刷指示について、使用者に通知する
請求項1に記載の入退室管理システム。
【請求項3】
前記通知手段は、印刷指示の作成元と印刷処理を行う使用者とが異なる場合に、当該印刷指示について、使用者に通知する
請求項2に記載の入退室管理システム。
【請求項4】
前記通知手段は、印刷処理のときに印刷指示に対応する使用者の認証を必要とする印刷指示について、使用者に通知する
請求項1から3のいずれかに記載の入退室管理システム。
【請求項5】
前記入退室管理手段は、使用者が退室するときに前記判断手段によってこの使用者の識別情報に対応する印刷指示が前記画像形成装置に存在する場合に、退室を許可しない
請求項1から4のいずれかに記載の入退室管理システム。
【請求項6】
前記画像形成装置は複数あり、
前記通知手段は、印刷指示が存在することを使用者に通知するときに、当該印刷指示がどの画像形成装置に存在するかを表示する
請求項1から5のいずれかに記載の入退室管理システム。
【請求項7】
前記通知手段は、使用者が退室した後入室する前に前記画像形成装置に蓄積された印刷指示について、使用者に通知する
請求項1から6のいずれかに記載の入退室管理システム。
【請求項8】
印刷指示を受け付けて蓄積し、蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置と、
使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、
前記認証手段によって使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、
前記認証手段が使用者の認証を行うときに、前記認証手段によって用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示が前記画像形成装置に存在する場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段と
を有する入退室管理システム。
【請求項9】
印刷指示を受け付けて蓄積し、蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置と、
使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、
前記認証手段によって使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、
前記認証手段が使用者の認証を行うときに、使用者の識別情報に対応する印刷指示が前記画像形成装置に存在するか否かを前記画像形成装置に問い合わせる問い合わせ手段と、
前記問い合わせ手段の問い合わせに応じて、前記画像形成装置から、印刷指示が存在するか否かを示す印刷指示有無情報を取得する印刷指示有無情報取得手段と、
前記取得された印刷指示有無情報が、前記画像形成装置に印刷指示が存在することを示す場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段と
を有する入退室管理システム。
【請求項10】
使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、
前記認証手段によって使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、
前記認証手段が使用者の認証を行うときに、使用者の識別情報に対応する印刷指示が、印刷指示を蓄積し蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置に存在するか否かを前記画像形成装置に問い合わせる問い合わせ手段と、
前記問い合わせ手段の問い合わせに応じて、前記画像形成装置から、印刷指示が存在するか否かを示す印刷指示有無情報を取得する印刷指示有無情報取得手段と、
前記取得された印刷指示有無情報が、前記画像形成装置に印刷指示が存在することを示す場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段と
を有する入退室管理装置。
【請求項11】
印刷指示を受け付ける印刷指示受付手段と、
前記印刷指示受付手段によって受け付けられた印刷指示を蓄積する印刷指示蓄積手段と、
蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する印刷処理実行手段と、
使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行い使用者の認証がされた場合に使用者の入室または退室を許可する入退室管理装置からの問い合わせに応じて、使用者の識別情報に対応する印刷指示が存在するか否かを示す印刷指示有無情報を、前記入退室管理装置に対して送信する印刷指示有無情報送信手段と
を有する画像形成装置。
【請求項12】
印刷指示を受け付けて蓄積し、蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置と、
使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、
前記認証手段によって使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、
前記画像形成装置に印刷指示が蓄積された場合に、この画像形成装置から印刷指示が存在することを示す印刷指示存在情報を受け付けて格納する印刷指示存在情報格納手段と、
前記認証手段が使用者の認証を行うときに、前記認証手段によって用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示に関する印刷指示存在情報が、前記印刷指示存在情報格納手段に格納されている場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段と
を有する入退室管理システム。
【請求項13】
使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、
前記認証手段によって使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、
印刷指示を受け付けて蓄積し蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置に印刷指示が蓄積された場合に、この画像形成装置から印刷指示が存在することを示す印刷指示存在情報を受け付けて格納する印刷指示存在情報格納手段と、
前記認証手段が使用者の認証を行うときに、前記認証手段によって用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示に関する印刷指示存在情報が、前記印刷指示存在情報格納手段に格納されている場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段と
を有する入退室管理装置。
【請求項14】
印刷指示を受け付ける印刷指示受付手段と、
前記印刷指示受付手段によって受け付けられた印刷指示を蓄積する印刷指示蓄積手段と、
蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する印刷処理実行手段と、
印刷指示が蓄積された場合に、印刷指示が存在することを示す印刷指示存在情報を、使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う装置に対して送信する印刷指示存在情報送信手段と
を有する画像形成装置。
【請求項15】
使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証手段と、
印刷指示を受け付けて蓄積し蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置に印刷指示が蓄積された場合に、この画像形成装置から印刷指示が存在することを示す印刷指示存在情報を受け付けて格納する印刷指示存在情報格納手段と、
認証に用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示が前記画像形成装置に存在するか否かを示す印刷指示有無情報を、使用者の識別情報に基づいて使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理装置に対して送信する印刷指示有無情報送信手段と
を有する認証装置。
【請求項16】
使用者の識別情報に基づいて使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理手段と、
認証に用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示が、印刷指示を蓄積し蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置に存在するか否かを示す印刷指示有無情報を受信する印刷指示有無情報受信手段と
前記印刷指示有無情報受信手段によって受信された印刷指示有無情報が前記画像形成装置に存在する場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知手段と
を有する入退室管理装置。
【請求項17】
使用者の識別情報を用いて使用者の認証を行う認証ステップと、
使用者の認証がされた場合に、使用者の入室または退室を許可する入退室管理ステップと、
使用者の認証が行われるときに、前記認証の際に用いられる使用者の識別情報に対応する印刷指示が、印刷指示を蓄積し蓄積された印刷指示に基づいて印刷処理を実行する画像形成装置に存在する場合に、印刷指示が存在することを使用者に通知する通知ステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−198029(P2011−198029A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−64076(P2010−64076)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】