説明

内視鏡洗浄消毒装置

【課題】洗浄剤あるいは消毒剤を希釈する希釈容器に供給する液体の水位を正確に検知する。
【解決手段】水位検出センサ106a、106b(検出部301、302)のプルアップ抵抗において、R1>>R2としているため、洗浄槽及び希釈容器での水位検知レベルである閾値を、異なる導電率に対して設定することとなるため、その水位検知に誤差が生じる恐れがある場合でも、特に洗浄剤あるいは消毒剤を希釈する希釈容器における水位を正確に検知することができ、洗浄剤あるいは消毒剤の濃度調整の精度を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済みの内視鏡を洗浄し消毒する内視鏡洗浄消毒装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、内視鏡は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。
【0003】
特に医療分野の内視鏡は、検査及び治療を目的として体腔内に挿入して使用されるものであるため、使用済みの内視鏡を洗浄消毒することが必要である。この使用済みの内視鏡を洗浄消毒するときに、内視鏡洗浄消毒装置が使用される場合がある。その場合、内視鏡は、内視鏡洗浄消毒装置の洗浄槽内にセットされ、洗浄、消毒、濯ぎ及び水切りがされる。内視鏡は、内部に送気送水チャンネル、鉗子チャンネルなど複数の内部管路を有している。これら内部管路内にも、十分に洗浄液及び消毒液を通過させ、これら内部管路も確実に洗浄及び消毒などされる必要がある。
【0004】
従来、例えば特開2006−230709号公報等の内視鏡洗浄消毒装置では、内視鏡管路に対して内視鏡洗浄消毒装置に内蔵しているポンプやコンプレッサなどにより、水、洗浄液、消毒液などの処理液、または空気を送っている。
【0005】
また、従来の内視鏡洗浄消毒装置では、水位センサを用いて洗浄槽等に供給される液体の量を検知するとともに、洗浄液及び消毒液を調整するための希釈容器の水位を検知するための水位センサが設けられている。
【特許文献1】特開2006−230709号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の内視鏡洗浄消毒装置における水位センサの検知部500Aは、図8に示すように、その電極部先端面が平坦に形成されると共に、その径が、例えばφ6mm程度と大きな径にて構成されていた。
【0007】
このため、表面張力により水位センサの検知部500Aの電極部先端に液体600が付着しやすく、液体の水滴の高さ方向の大きさ分、検知水位の誤差(Δh)が発生するといった問題がある。
【0008】
また、図9に示すように、水位を検知する液体の導電率が十分高い場合には、水位センサの検知部500Aが液体の液面に接すると、図10に示すように、検知部500AとGND部501A間の抵抗値R0がプルアップ抵抗Rに比べ小さくなる(R0<<R)ため、図11に示すように検知レベルは閾値に対して十分小さい値となり、水位検知ができる。
【0009】
しかし、図12に示すように、水位を検知する液体の導電率が十分低い場合には、水位センサの検知部500Aが液体に十分浸り、検知部500Aと液体の接触面積が大きくなった場合、検知部500AとGND部501A間の抵抗値R0がプルアップ抵抗に比べ大きくなる(R0>>R)ため、図13に示すように検知レベルは閾値に対して大きな値となり、水位検知ができないといった問題がある。
【0010】
さらに、液体の導電率によっては、検知部500AとGND部501A間の抵抗値R0がプルアップ抵抗Rに近似する場合があるが、このような場合には、例えば水位センサの検知部500Aが液体の液面に接した場合の検出レベル(図14参照)と、水位センサの検知部500Aが液体に十分浸った検出レベル(図15参照)とは、閾値近傍の値となるため、検出精度が下がり、水位検出に誤差を生じるおそれがある。
【0011】
すなわち、従来の水位センサでは、図16に示すように、洗浄槽及び希釈容器での水位検知レベルである閾値を、同一の液体の導電率に対して設定しているため、その水位検知に誤差が生じる恐れがある場合、特に洗浄剤あるいは消毒剤を希釈する希釈容器における水位誤差は、洗浄剤あるいは消毒剤の濃度調整の精度に影響を与えるといった課題がある。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、洗浄剤あるいは消毒剤を希釈する希釈容器に供給する液体の水位を正確に検知することのできる内視鏡洗浄消毒装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の内視鏡洗浄消毒装置は、
内視鏡を洗浄または消毒する内視鏡洗浄消毒装置において、
前記内視鏡を洗浄または消毒するための洗浄槽と、
前記洗浄槽に供給される洗浄液または消毒液を所望の濃度に希釈する希釈容器と、
前記洗浄槽に供給される液体の水位を検知する洗浄槽水位センサと、
前記希釈容器に供給される液体の水位を検知する希釈容器水位センサと、
を備え、
前記希釈容器水位センサの水位検知レベルは、
前記洗浄槽水位センサの水位検知レベルより高い検知レベルに設定されて
構成される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、洗浄剤あるいは消毒剤を希釈する希釈容器に供給する液体の水位を正確に検知することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について述べる。
【実施例1】
【0016】
図1ないし図7は本発明の実施例1に係わり、図1は内視鏡洗浄消毒装置を示す概観図、図2は図1の内視鏡洗浄消毒装置の内部構成を示す構成図、図3は図2の制御ユニットの検出部の構成を示す構成図、図4は図2の水位検出センサの検知部の構成を示す構成図、図5は図4の水位検出センサの検知部の変形例の構成を示す構成図、図6は図2の洗浄槽及び希釈容器での水位検知レベルを説明する図、図7は図2の制御ユニットによる制御を説明するフローチャートである。
【0017】
図1に示すように、本実施例の内視鏡洗浄消毒装置1は、使用済みの内視鏡90を洗浄し消毒するための装置であり、装置本体2と、その上部に、例えば図示しない蝶番を介して開閉自在に接続された蓋体であるトップカバー3とにより、主要部が構成されている。
【0018】
装置本体2の上面の略中央部に、内視鏡90を収納するための洗浄槽である洗浄消毒槽4が設けられている。洗浄消毒槽4内に内視鏡90をセットし、トップカバー3を閉じて所定の操作を行うことにより、流体である洗浄液等の液体を用いて内視鏡90の洗浄と消毒が自動的に行われる。
【0019】
洗浄消毒槽4内には、内視鏡90の外表面を洗浄及び消毒するために洗剤を供給する洗剤ノズル22、消毒液を供給する消毒ノズル23、循環液を供給する給水循環ノズル24が設けられている。さらに、洗浄消毒槽4内には、液体を循環させるために洗浄消毒槽4内の液体を回収する循環口56と、洗浄消毒槽4内の液体を排水するための排水口55も設けられている。
【0020】
また、図1に示すように、装置本体2の上面の、例えば操作者が近接する前面側の右寄り部に、装置本体2の洗浄,消毒動作スタートスイッチ、及び洗浄,消毒モード選択スイッチ等の設定スイッチ類が配設され、表示装置を有する操作パネル25が設けられている。装置本体2の上面の前面側の左寄り部に、内視鏡90に設けられたIDタグ等の識別信号発信器からの識別信号を受信する無線ID送受信ユニット26が内蔵されている。識別信号は、例えば、内視鏡90の種類を示すコード信号等である。
【0021】
また、装置本体2の上面であって、操作者が近接する前面とは反対側に、装置本体2に水道水を供給するための、水道栓に接続されたホースが接続される給水ホース接続口31が配設されている。尚、給水ホース接続口31には、水道水を濾過するフィルタが配設されていてもよい。
【0022】
さらに、洗浄消毒槽4内には、内視鏡90の内部の内視鏡管路である各チャンネル内を洗浄し消毒するために、内視鏡90の各チャンネルの開口部とそれぞれ接続チューブを介して接続される、接続手段である吸引管路用コネクタ32、送気送水管路用コネクタ33と、鉗子起上パイプ用コネクタ34と、漏水検知口用コネクタ35が設けられている。また、これらコネクタ32,33,34は、接続チューブが接続されると連通し、接続チューブが接続されていないときは閉塞される機構を有している。さらに、洗浄消毒槽4内には、洗浄消毒槽4内の液体の水位を検出するための水位センサ36が設けられている。
【0023】
内視鏡90は、一般に挿入部91の先端から被検体の表面を撮像するだけでなく、内視鏡90の種類によっては、内視鏡90の挿入部91の先端部に送気及び送水を行ったり、吸引を行ったり、鉗子等の処置具を挿通したりするための内部の内視鏡管路である各種チャンネルを複数有している。他にも、挿入部91の先端において突出する方向を変更するために鉗子起上用の内部管路であるチャンネル等も、内視鏡90は有している場合がある。
【0024】
従って、内視鏡90の各チャンネル内を洗浄し消毒するために、洗浄消毒槽4内に内視鏡90をセットするときに、各接続チューブの一端は、内視鏡90の各チャンネルの開口部に接続され、他端は、洗浄消毒槽4内の吸引管路用コネクタ32、送気送水管路用コネクタ33、鉗子起上パイプ用コネクタ34等の接続手段に接続される。具体的な例としては、1つの接続チューブ(吸引チャンネル接続用チューブ)の一端は、内視鏡100の鉗子口93に接続され、その接続チューブの他端は、洗浄消毒槽4内の吸引管路用コネクタ32に接続される。他の接続チューブ(送気送水チャンネル接続用チューブ)の一端は、内視鏡90の送気送水チャンネルの送気送水シリンダ92a,92bに接続され、その接続チューブの他端は、洗浄消毒槽4内の送気送水管路用コネクタ33に接続される。別の接続チューブ(鉗子起上チャンネル接続用チューブ)の一端は、内視鏡90の鉗子起上チャンネルの鉗子起上口94に接続され、その接続チューブの他端は、洗浄消毒槽4内の鉗子起上パイプ用コネクタ34に接続される。さらに別の接続チューブ(漏水検知用接続用チューブ)の一端は、内視鏡90の漏水検知口(図示せず)に接続され、その接続チューブの他端は、洗浄消毒槽4内の漏水検知口用コネクタ35に接続される。
【0025】
なお、1台の内視鏡洗浄消毒装置1で、複数の内視鏡90を洗浄し消毒することができるようにするために、内部のチャンネルに接続される吸引管路用コネクタ32等のコネクタを、それぞれ複数設けてもよい。
【0026】
本実施例の内視鏡洗浄消毒装置1は、図2に示すように、洗浄液あるいは消毒液を貯留している液体供給元容器101aと、洗浄液あるいは消毒液の濃度を調整する液体供給先容器である希釈容器102と、液体供給制御手段としての電磁弁107aが設けられ、液体供給元容器101aからの洗浄液あるいは消毒液を自重にて希釈容器102の送液する液体供給管路104aと、液体供給元容器101aと液体供給先容器102の内部気体の移動を行うための管路となっている気体移動管路105と、水位検出手段としての水位検出センサ106aと、希釈容器102に水道水を供給する給水管路112を備えて構成される。
【0027】
さらに、内視鏡洗浄消毒装置1では、希釈容器102は、ポンプ130を備えた送液管路131を介して接続され、ポンプ130により希釈容器102にて濃度調整された洗浄液あるいは消毒液が、水位検出センサ106bが設置されている洗浄消毒槽4に供給されるようになっている。
【0028】
なお、水位検出センサ106a、106bは、制御ユニット300の検出部301、302にそれぞれ接続されており、制御ユニット300は水位検出センサ106a、106bの検知結果に基づき、電磁弁107a及びポンプ130等を制御するように構成されている。
【0029】
検出部301、302は、図3に示すように、プルアップ抵抗と水位検出センサ106a、106bの検出抵抗値により所定電圧を分圧してセンサ出力として水位を検知するようになっている。ここで、検出部301のプルアップ抵抗をR1とし、検出部302のプルアップ抵抗をR2とすると、R1>>R2(例えばR1=1MΩ,R2=100KΩ)に設定されている。
【0030】
また、図4に示すように、水位検出センサ106a、106bの検知部の先端は、鋭角に形成されており、液体の先端の付着を最小限に抑えた構成となっている。なお、図5に示すように、水位検出センサ106a、106bの検知部を従来の径(例えば径=φ6mm)より細くする(例えば径=φ3mm)ことで、液体の先端への付着を抑制するようにしてもよい。
【0031】
このように本実施例では、水位検出センサ106a、106b(検出部301、302)のプルアップ抵抗において、R1>>R2としているため、図6に示すように、洗浄槽及び希釈容器での水位検知レベルである閾値を、異なる導電率に対して設定することとなるため、その水位検知に誤差が生じる恐れがある場合でも、特に洗浄剤あるいは消毒剤を希釈する希釈容器における水位を正確に検知することができ、洗浄剤あるいは消毒剤の濃度調整の精度を向上させることができる。
【0032】
つぎに本実施例の洗浄消毒工程について説明する。図7に示すように、制御ユニット300は、ステップS1にて洗浄消毒槽4への給水を開始する。そして、制御ユニット300は、ステップS2にて検出部302により洗浄消毒槽4の水位を検知し、ステップS3にて検知した水位であるセンサ出力値が所定の閾値未満かどうか判断する。
【0033】
制御ユニット300は、センサ出力値が所定の閾値未満と判断すると、ステップS4にて水道水による洗浄工程を実施する。
【0034】
次に、制御ユニット300は、ステップS5にて希釈容器102における希釈水調整工程を開始する。この工程では、制御ユニット300は、ステップS5にて希釈容器102に水道水を供給し、ステップS6にて検出部301により希釈容器102の水位を検知する。
【0035】
そして、希釈容器102に適正な水位の水道水を供給した後、制御ユニット300は、ステップS7にて液体供給元容器101aより薬液としての消毒液を希釈容器102に供給し濃度調整を行い、薬液調合を実施する。そして、制御ユニット300は、ステップS8にて薬液調合された消毒液を希釈容器102から洗浄消毒槽4に供給し所定の消毒工程を実施して処理を終了する。
【0036】
なお、上記ステップS3にて制御ユニット300は、センサ出力値が所定の閾値以上と判断すると、水道水の水位が適正に測定できないとして、ステップS9にて所定のエラー処理を行い、処理を終了する。
【0037】
このように本実施例では、水位センサの先端を鋭角に形成することで、先端に付着する水滴を最小限に抑制することができると共に、希釈容器102での水位センサの検出精度を洗浄消毒槽4における水位センサの検出精度より高めているので、洗浄剤あるいは消毒剤を希釈する希釈容器に供給する液体の水位を正確に検知することができる。
【0038】
本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施例1に係る図1は内視鏡洗浄消毒装置を示す概観図
【図2】図1の内視鏡洗浄消毒装置の内部構成を示す構成図
【図3】図2の制御ユニットの検出部の構成を示す構成図
【図4】図2の水位検出センサの検知部の構成を示す構成図
【図5】図4の水位検出センサの検知部の変形例の構成を示す構成図
【図6】図2の洗浄槽及び希釈容器での水位検知レベルを説明する図
【図7】図2の制御ユニットによる制御を説明するフローチャート
【図8】従来の水位センサの検知部の先端構成を示す図
【図9】従来の水位センサの作用を説明する第1の図
【図10】従来の水位センサの作用を説明する第2の図
【図11】従来の水位センサの作用を説明する第3の図
【図12】従来の水位センサの作用を説明する第4の図
【図13】従来の水位センサの作用を説明する第5の図
【図14】従来の水位センサの作用を説明する第6の図
【図15】従来の水位センサの作用を説明する第7の図
【図16】従来の水位センサの作用を説明する第8の図
【符号の説明】
【0040】
1…内視鏡洗浄消毒装置
2…装置本体
4…洗浄消毒槽
24…給水循環ノズル
25…操作パネル
26…無線ID送受信ユニット
32…管路コネクタ
90…内視鏡
101a…液体供給元容器
102…希釈容器
104a…液体供給管路
105…気体移動管路
106a、106b…水位検出センサ
107a…電磁弁
300…制御ユニット
301,302…検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡を洗浄または消毒する内視鏡洗浄消毒装置において、
前記内視鏡を洗浄または消毒するための洗浄槽と、
前記洗浄槽に供給される洗浄液または消毒液を所望の濃度に希釈する希釈容器と、
前記洗浄槽に供給される液体の水位を検知する洗浄槽水位センサと、
前記希釈容器に供給される液体の水位を検知する希釈容器水位センサと、
を備え、
前記希釈容器水位センサの水位検知レベルは、
前記洗浄槽水位センサの水位検知レベルより高い検知レベルに設定されている
ことを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置。
【請求項2】
前記希釈容器水位センサは、前記洗浄槽水位センサにて前記洗浄槽の水位を検知した後に、前記希釈容器の水位を検知する
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡洗浄消毒装置。
【請求項3】
前記洗浄槽水位センサ及び前記希釈容器水位センサのセンサ先端の液体の液面方向に平行となる断面積が、他のセンサ部分の前記液面方向に平行となる断面積に対して小さく形成されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡洗浄消毒装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−22660(P2010−22660A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−188909(P2008−188909)
【出願日】平成20年7月22日(2008.7.22)
【出願人】(304050923)オリンパスメディカルシステムズ株式会社 (1,905)
【Fターム(参考)】