内視鏡用リークテスタ
【課題】オートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁とオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁の双方に共通に使用することができる経済効果の高い内視鏡用リークテスタを提供すること。
【解決手段】加圧空気が送られてくる加圧チューブ6の先端に、気密な内視鏡の外壁部に付勢力で閉じられた状態に設けられた内外連通弁52,52′に対して接続/分離自在な接続口金20,20′が設けられた内視鏡用リークテスタにおいて、接続口金20,20′が加圧チューブ6の先端に着脱自在に取り付けられている。
【解決手段】加圧空気が送られてくる加圧チューブ6の先端に、気密な内視鏡の外壁部に付勢力で閉じられた状態に設けられた内外連通弁52,52′に対して接続/分離自在な接続口金20,20′が設けられた内視鏡用リークテスタにおいて、接続口金20,20′が加圧チューブ6の先端に着脱自在に取り付けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は内視鏡用リークテスタに関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡は、使用後に洗浄液等に浸漬して洗浄消毒することができるように水密に構成されているが、エチレンオキサイドガス滅菌装置等に入れられて周囲が減圧された環境になると、柔軟な湾曲ゴムなどが膨らんでパンクするおそれがある。また、外壁のどこかにピンホール等ができているのを知らずに洗浄液等に浸漬すると、内部への水漏れにより総分解等を伴う重修理が必要になってしまう。
【0003】
そこで、エチレンオキサイドガス滅菌処理の際やピンホール検査(例えば、内視鏡の内部空間を加圧してその後の圧力変化を計測(又は、水中に浸漬)することによりピンホールの有無を検出する)の際だけ開くようにすることができる内外連通弁が内視鏡の外壁部に設けられている。
【0004】
そのような内外連通弁は旧来においては、弁体が付勢手段により内方から外方に向かって弁座に押し付けられて内視鏡の内部と外部との間を遮蔽しており、エチレンオキサイドガス滅菌処理中に内外連通弁に取り付けられる弁開放アダプタ(又はピンホール検査を行うためのリークテスタの接続口金)が取り付けられた状態では、付勢手段の付勢力に抗して弁体が押されて、内外連通弁が強制的に開状態になるように構成されていた(例えば、特許文献1)。
【0005】
しかし、弁体が内方から外方に向かって付勢されているそのようなオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁の場合は、内視鏡内への高圧蒸気の浸入を阻止し且つ湾曲ゴム等のパンクを防止する、という機能を得ることができない。
【0006】
そこで、オートクレーブでの滅菌処理を考慮したオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁は、弁体が付勢手段により外方から内方に向かって弁座に押し付けられて内視鏡の内部と外部との間を遮蔽している(例えば、特許文献2)。
【0007】
そして、そのようなオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁に取り付けられる弁開放アダプタは、内外連通弁に対して着脱される動作の途中においてのみ内外連通弁を強制的に開状態にするようになっている。
【特許文献1】特開平5−300871
【特許文献2】特開平8−317897
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のようなオートクレーブ対応型及びオートクレーブ非対応型のいずれの内視鏡の場合も日常的にピンホール検査を行う必要があるが、リークテスタの加圧チューブの先端に取り付けられている接続口金は、接続相手の内外連通弁がオートクレーブ対応型の内視鏡であるか非対応型であるかにより相違したものになる。
【0009】
しかし、リークテスタ全体で見ると、接続口金以外の部分は全て、接続相手がオートクレーブ対応型の内視鏡であっても非対応型であっても同じもので済むので、リークテスタを丸々二セット備えることは経済的に大きな無駄である。
【0010】
本発明は、オートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁とオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁の双方に共通に使用することができる経済効果の高い内視鏡用リークテスタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用リークテスタは、加圧空気が送られてくる加圧チューブの先端に、気密な内視鏡の外壁部に付勢力で閉じられた状態に設けられた内外連通弁に対して接続/分離自在な接続口金が設けられた内視鏡用リークテスタにおいて、接続口金が加圧チューブの先端に着脱自在に取り付けられているものである。
【0012】
なお、接続口金が、少なくともオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁に接続される接続口金と、オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁に接続される接続口金の二種類設けられていて、その複数種類の接続口金を同じ加圧チューブの先端に付け替えることができるようにするとよい。
【0013】
また、加圧チューブの先端に、接続口金に差し込まれる硬質の差込筒が突設されていてもよく、その差込筒が接続口金に差し込まれた状態で接続口金から抜け出すのを規制する係合爪が、差込筒の先端付近に突出形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、内視鏡の内外連通弁に対して接続/分離自在な接続口金が加圧チューブの先端に着脱自在に取り付けられているので、接続口金以外はオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁とオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁の双方に共通に使用することができ、高い経済効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
加圧空気が送られてくる加圧チューブの先端に、気密な内視鏡の外壁部に付勢力で閉じられた状態に設けられた内外連通弁に対して接続/分離自在な接続口金が設けられた内視鏡用リークテスタにおいて、接続口金が加圧チューブの先端に着脱自在に取り付けられている。
【実施例】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図2において、50は内視鏡である。その外壁部は全て気密に構成されていて、内部は全体的に連通している。そして、図示されていないビデオプロセッサに接続されるコネクタ部51の外壁には、内外連通弁52が外方に突出して設けられている。
【0017】
内外連通弁52は、通常は付勢力で閉じられた状態になっていて、その付勢力に抗して開いた状態にすると、内視鏡50の内部と外部との間を連通させるように動作するものである。
【0018】
1は、内視鏡用リークテスタの一例であり、空気を加圧して送り出すためのゴム球状の手動加圧ポンプ2、圧力計3、手動加圧ポンプ2の出口近くに設けられて加圧空気の流路を大気開放することができる圧力開放弁4、加圧空気によって膨らませられるバルーン5、及びバルーン5から排出される加圧空気が通過する加圧チューブ6等を備えている。なお、加圧手段は光源装置や送気装置等に設けられたポンプでもよい。
【0019】
加圧チューブ6の先端には、内外連通弁52に対して接続/分離自在な接続口金20,20′が着脱自在に取り付けられる。ただし、加圧チューブ6自体の先端に接続口金20,20′が直接着脱されるのではなく、接続口金20,20′を着脱自在なチューブ先端口金7が加圧チューブ6の先端に設けられている。
【0020】
内視鏡50の内外連通弁52は、内視鏡50がオートクレーブ対応型であるか非対応型であるかにより相違している(非対応型内視鏡の内外連通弁は52′)。したがって、接続口金20,20′も、オートクレーブ対応型用の接続口金20と非対応型用の接続口金20′の二種類が設けられており、二種類の接続口金20,20′が同じチューブ先端口金7に対して着脱自在になっている。21,21′は、内外連通弁52(52′)の側面に突設された係合ピン53と係合するように接続口金20,20′に形成された係合溝である。
【0021】
このように、本発明の内視鏡用リークテスタにおいては、接続相手がオートクレーブ対応型の内視鏡であるか非対応型であるかにより接続口金20,20′だけを交換して、どちらにも同じリークテスタ1を使用することができるので、経済的なロスを避けることができる。
【0022】
図3は、オートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁52に接続するための接続口金20がチューブ先端口金7に取り付けられていない状態を示し、図4は、その接続口金20がチューブ先端口金7に取り付けられた状態を示し、図5は、その接続口金20が内外連通弁52に接続された状態を示している。
【0023】
図3及び図4に示されるように、内外連通弁52には、コネクタ部51内に連通する状態にコネクタ部51の外壁に固定的に突設された支持筒体54の突端側の外面部分に弁座55が形成されている。弁座55は凹の円錐面状に形成されていて、その弁座55に圧接されるOリング56が装着された弁体57が、軸線方向に進退自在に支持筒体54の軸線位置に配置されている。
【0024】
弁体57は、圧縮コイルスプリング58により支持筒体54内に引き込まれる方向(したがって、Oリング56が弁座55に圧接される方向)に付勢され、常態においては、Oリング56が圧縮コイルスプリング58の付勢力により弁座55に圧接された閉弁状態になっている。59は、圧縮コイルスプリング58の一端側を受けるように弁体57の奥側端部付近に取り付けられたばね受け部材である。
【0025】
支持筒体54の側壁部には、弁体57から側方に突出して設けられた駆動ピン61を押し上げるためのカム面62が形成されており、弁体57が軸線周りに回転駆動されると、駆動ピン61がカム面62で押し上げられて、Oリング56が弁座55から離された強制的な開弁状態になる(図5参照)。
【0026】
63は、弁体57を軸線周りに回転駆動することができるように弁体57の突端外縁部に形成された切り欠き部である。64は、接続口金20や図示されていない弁開放アダプタを受けるために支持筒体54の外周面に固定された接続筒であり、部品加工及び組み立ての都合で支持筒体54と別体になっている。
【0027】
チューブ先端口金7は、加圧チューブ6の先端に固定的に差し込み接続されていて、その軸線位置に真っ直ぐに突出形成された硬質の差込筒71の先端近傍の外周面に、接続口金20側の雄ねじ環24と係合する係合爪72が突出形成されている。
【0028】
内外連通弁52の係合ピン53と係合する接続口金20の係合溝21は、接続受筒64に被嵌接続される略円筒形状の接続筒22の開口部側壁に略L字状に形成されている(図2参照)。23は、接続筒22の内周面と接続受筒64の外周面との間をシールするために接続筒22の内周部に装着されたOリングである。
【0029】
接続口金20内に軸線周りに回転自在に配置された雄ねじ環24には、チューブ先端口金7の差込筒71が挿入される孔が軸線位置に貫通形成されると共に、図4におけるVI−VI断面を図示する図6に示されるように、差込筒71の先端近傍に耳状に突出形成された係合爪72がすっぽり嵌まり込む状態に係合する係合凹部25が形成されている。
【0030】
図3及び図4に戻って、雄ねじ環24は、接続筒22にビス止め固定された支持筒26に支持される状態で、軸線周りに回転自在にしかし軸線方向には移動できないように接続口金20内に配置されている。27は、雄ねじ環24の軸線方向移動を規制する押さえ部材である。
【0031】
差込筒71が真っ先に差し込まれる位置にある支持筒26には、差込筒71と係合爪72がピッタリと通過可能な形状の孔(図6に示される雄ねじ環24の孔部と同形状の孔)が軸線位置に貫通形成されている。したがって、差込筒71の係合爪72は、支持筒26内を通過して雄ねじ環24の係合凹部25と係合することができる。
【0032】
このような構成により、図4に示されるように、チューブ先端口金7の差込筒71を接続口金20に差し込み、係合爪72が雄ねじ環24の係合凹部25に係合する状態にして差込筒71を軸線周りに回転させると、係合爪72により雄ねじ環24が軸線周りに回転駆動される。
【0033】
そして、係合爪72の軸線方向移動が支持筒26によって規制された状態になって、差込筒71が接続口金20から抜けなくなり、差込筒71を元の回転位置まで戻すと、差込筒71を接続口金20から抜き出すことができる状態に戻る。このように、係合爪72は、差込筒71が接続口金20に差し込まれた時に差込筒71が接続口金20から抜け出すのを規制する機能も有している。
【0034】
雄ねじ環24の外周面には雄ねじが形成されていて、雄ねじ環24の外周を囲む状態に配置された雌ねじ環29に形成されている雌ねじと螺合している。30が、その螺合部である。
【0035】
図6に示されるように、雌ねじ環29の外周部と接続筒22の内周部には、雌ねじ環29が接続筒22に対して軸線方向には移動自在であるが軸線周りに回転できないように規制する凹溝と凸部との係合部Aが形成されている。
【0036】
その結果、雄ねじ環24が係合爪72により軸線周りに回転駆動されると、螺合部30において雄ねじ環24と螺合している雌ねじ環29が軸線方向に移動する。31は、図5におけるVII−VII断面を図示する図7にも断面が示されるように、内外連通弁52の切り欠き部63と係合するように雌ねじ環29に突出形成された係合突起である。
【0037】
32は、雌ねじ環29を軸線方向に押す状態に装着された圧縮コイルスプリングであり、雌ねじ環29に対して摩擦抵抗を付与するためのものである。このような圧縮コイルスプリング32が設けられていることにより、雌ねじ環29が振動等で勝手に(即ち、接続口金20を加圧チューブ6のチューブ先端口金7に対し着脱する動作以外の力で)動いてしまうことを防止することができる。
【0038】
このように構成された実施例の内視鏡用リークテスタにおいては、図3に示されるように、加圧チューブ6の先端に取り付けられている差込筒71が接続口金20に差し込まれていない状態では、雌ねじ環29が内外連通弁52寄りに下がった状態になっている。
【0039】
そして、図4に示されるように、差込筒71が接続口金20に差し込まれて軸線周りに回転された状態になると、螺合部30の作用により、雌ねじ環29が圧縮コイルスプリング32を圧縮させてチューブ先端口金7側に引き寄せられた状態になる。
【0040】
さらにその状態において、図5に示されるように、接続口金20を内外連通弁52に接続すれば、内外連通弁52の係合ピン53が接続口金20の係合溝21内に係合して、接続口金20を内外連通弁52に対して軸線周りに回転させることができ、係合突起31と切り欠き部63との係合により弁体57が軸線周りに回転して、駆動ピン61がカム面62により押し上げられた強制的開弁状態になり、加圧チューブ6から内視鏡50内に加圧空気を注入してピンホール検査等を行うことができる。
【0041】
しかし、図3に示されるように、加圧チューブ6の先端に取り付けられている差込筒71が接続口金20に差し込まれていない状態において、接続口金20を内外連通弁52に接続しようとすると、図1に示されるように、内外連通弁52寄りに下がった状態になっている雌ねじ環29が接続受筒64の上端面にぶつかって、内外連通弁52の係合ピン53が接続口金20の係合溝21内に係合することができない。
【0042】
したがって、内外連通弁52に接続される接続口金20を加圧チューブ6の先端に対して着脱自在に構成したものであっても、滅菌処理時に接続口金20を弁開放アダプタと間違えて内外連通弁52に取り付ける誤装着が発生しない。
【0043】
そのような雄ねじ環24と雌ねじ環29は、接続口金20が加圧チューブ6に対して着脱される動作により雄ねじ環24が軸線周り方向に回転駆動され、それにより雌ねじ環29が軸線方向に移動して接続口金20を内外連通弁52に接続できなくする螺動機構である。
【0044】
図8は、オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁52′に接続するための接続口金20′がチューブ先端口金7に取り付けられていない状態を示し、図9は、その接続口金20′がチューブ先端口金7に取り付けられた状態を示し、図10は、その接続口金20′が内外連通弁52′に接続された状態を示している。
【0045】
オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁52′は、弁座55′が接続受筒64の内面に形成されている。そして、弁体57′のOリング56′が圧縮コイルスプリング58′の付勢力で内側から弁座55′に圧接していて、弁体57′が軸線方向に外方から内側に真っ直ぐに押されると開弁状態になる。オートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁52に設けられている駆動ピン61とカム面62は設けられていない。その他の構成はオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁52と同様なので、図中に「′」を付加した同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0046】
オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁52′に接続される接続口金20′においては、係合突起31′が弁体57′を軸線方向に外方から真っ直ぐに押すように雌ねじ環29′の軸線位置に下方に向けて突出形成されている。その他の構成はオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁52に接続される接続口金20と同様なので、その詳細な説明は省略する。
【0047】
このようなオートクレーブ非対応型内視鏡用の装置の場合にも、加圧チューブ6とチューブ先端口金7はオートクレーブ対応型内視鏡用の場合と同じものを用いて、図9に示されるようにオ−トクレ−ブ非対応型内視鏡用の接続口金20′をチューブ先端口金7に取り付けて使用することができる。
【0048】
そして、図10に示されるように、接続口金20′を内外連通弁52′に接続すれば、係合突起31′が弁体57′を押し下げて強制的開弁状態になり、加圧チューブ6から内視鏡50内に加圧空気を注入してピンホール検査等を行うことができる。
【0049】
しかし、図8に示されるように、加圧チューブ6の先端に取り付けられている差込筒71が接続口金20′に差し込まれていない状態において、接続口金20′を内外連通弁52′に接続しようとすると、図11に示されるように、内外連通弁52′寄りに下がった状態になっている雌ねじ環29′が接続受筒64′の上端面にぶつかって、内外連通弁52′の係合ピン53′が接続口金20′の係合溝21′内に係合することができない。
【0050】
したがって、内外連通弁52′に接続される接続口金20′を加圧チューブ6の先端に対して着脱自在に構成したものであっても、滅菌処理時に接続口金20′を弁開放アダプタと間違えて内外連通弁52′に取り付ける誤装着が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施例のオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁に接続口金が接続できない状態の縦断面図である。
【図2】本発明の実施例の内視鏡とリークテスタの全体構成図である。
【図3】本発明の実施例のオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁と接続口金と加圧チューブとが全て分離された状態の縦断面図である。
【図4】本発明の実施例のオートクレーブ対応型内視鏡の接続口金が加圧チューブに取り付けられた状態の縦断面図である。
【図5】本発明の実施例のオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁に接続口金が接続された状態の縦断面図である。
【図6】本発明の実施例の内視鏡用リークテスタの図4におけるVI−VI断面図である。
【図7】本発明の実施例の内視鏡用リークテスタの図5におけるVII−VII断面図である。
【図8】本発明の実施例のオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁と接続口金と加圧チューブとが全て分離された状態の縦断面図である。
【図9】本発明の実施例のオートクレーブ非対応型内視鏡の接続口金が加圧チューブに取り付けられた状態の縦断面図である。
【図10】本発明の実施例のオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁に接続口金が接続された状態の縦断面図である。
【図11】本発明の実施例のオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁に接続口金が接続できない状態の縦断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 リークテスタ
6 加圧チューブ
7 チューブ先端口金
20 オートクレーブ対応型内視鏡用の接続口金
21 オートクレーブ対応型内視鏡用の接続口金の係合溝
50 内視鏡
52 オートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁
53 オートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁の係合ピン
20′ オートクレーブ非対応型内視鏡用の接続口金
21′ オートクレーブ非対応型内視鏡用の接続口金の係合溝
52′ オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁
53′ オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁の係合ピン
71 差込筒
72 係合爪
【技術分野】
【0001】
この発明は内視鏡用リークテスタに関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡は、使用後に洗浄液等に浸漬して洗浄消毒することができるように水密に構成されているが、エチレンオキサイドガス滅菌装置等に入れられて周囲が減圧された環境になると、柔軟な湾曲ゴムなどが膨らんでパンクするおそれがある。また、外壁のどこかにピンホール等ができているのを知らずに洗浄液等に浸漬すると、内部への水漏れにより総分解等を伴う重修理が必要になってしまう。
【0003】
そこで、エチレンオキサイドガス滅菌処理の際やピンホール検査(例えば、内視鏡の内部空間を加圧してその後の圧力変化を計測(又は、水中に浸漬)することによりピンホールの有無を検出する)の際だけ開くようにすることができる内外連通弁が内視鏡の外壁部に設けられている。
【0004】
そのような内外連通弁は旧来においては、弁体が付勢手段により内方から外方に向かって弁座に押し付けられて内視鏡の内部と外部との間を遮蔽しており、エチレンオキサイドガス滅菌処理中に内外連通弁に取り付けられる弁開放アダプタ(又はピンホール検査を行うためのリークテスタの接続口金)が取り付けられた状態では、付勢手段の付勢力に抗して弁体が押されて、内外連通弁が強制的に開状態になるように構成されていた(例えば、特許文献1)。
【0005】
しかし、弁体が内方から外方に向かって付勢されているそのようなオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁の場合は、内視鏡内への高圧蒸気の浸入を阻止し且つ湾曲ゴム等のパンクを防止する、という機能を得ることができない。
【0006】
そこで、オートクレーブでの滅菌処理を考慮したオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁は、弁体が付勢手段により外方から内方に向かって弁座に押し付けられて内視鏡の内部と外部との間を遮蔽している(例えば、特許文献2)。
【0007】
そして、そのようなオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁に取り付けられる弁開放アダプタは、内外連通弁に対して着脱される動作の途中においてのみ内外連通弁を強制的に開状態にするようになっている。
【特許文献1】特開平5−300871
【特許文献2】特開平8−317897
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のようなオートクレーブ対応型及びオートクレーブ非対応型のいずれの内視鏡の場合も日常的にピンホール検査を行う必要があるが、リークテスタの加圧チューブの先端に取り付けられている接続口金は、接続相手の内外連通弁がオートクレーブ対応型の内視鏡であるか非対応型であるかにより相違したものになる。
【0009】
しかし、リークテスタ全体で見ると、接続口金以外の部分は全て、接続相手がオートクレーブ対応型の内視鏡であっても非対応型であっても同じもので済むので、リークテスタを丸々二セット備えることは経済的に大きな無駄である。
【0010】
本発明は、オートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁とオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁の双方に共通に使用することができる経済効果の高い内視鏡用リークテスタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用リークテスタは、加圧空気が送られてくる加圧チューブの先端に、気密な内視鏡の外壁部に付勢力で閉じられた状態に設けられた内外連通弁に対して接続/分離自在な接続口金が設けられた内視鏡用リークテスタにおいて、接続口金が加圧チューブの先端に着脱自在に取り付けられているものである。
【0012】
なお、接続口金が、少なくともオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁に接続される接続口金と、オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁に接続される接続口金の二種類設けられていて、その複数種類の接続口金を同じ加圧チューブの先端に付け替えることができるようにするとよい。
【0013】
また、加圧チューブの先端に、接続口金に差し込まれる硬質の差込筒が突設されていてもよく、その差込筒が接続口金に差し込まれた状態で接続口金から抜け出すのを規制する係合爪が、差込筒の先端付近に突出形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、内視鏡の内外連通弁に対して接続/分離自在な接続口金が加圧チューブの先端に着脱自在に取り付けられているので、接続口金以外はオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁とオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁の双方に共通に使用することができ、高い経済効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
加圧空気が送られてくる加圧チューブの先端に、気密な内視鏡の外壁部に付勢力で閉じられた状態に設けられた内外連通弁に対して接続/分離自在な接続口金が設けられた内視鏡用リークテスタにおいて、接続口金が加圧チューブの先端に着脱自在に取り付けられている。
【実施例】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図2において、50は内視鏡である。その外壁部は全て気密に構成されていて、内部は全体的に連通している。そして、図示されていないビデオプロセッサに接続されるコネクタ部51の外壁には、内外連通弁52が外方に突出して設けられている。
【0017】
内外連通弁52は、通常は付勢力で閉じられた状態になっていて、その付勢力に抗して開いた状態にすると、内視鏡50の内部と外部との間を連通させるように動作するものである。
【0018】
1は、内視鏡用リークテスタの一例であり、空気を加圧して送り出すためのゴム球状の手動加圧ポンプ2、圧力計3、手動加圧ポンプ2の出口近くに設けられて加圧空気の流路を大気開放することができる圧力開放弁4、加圧空気によって膨らませられるバルーン5、及びバルーン5から排出される加圧空気が通過する加圧チューブ6等を備えている。なお、加圧手段は光源装置や送気装置等に設けられたポンプでもよい。
【0019】
加圧チューブ6の先端には、内外連通弁52に対して接続/分離自在な接続口金20,20′が着脱自在に取り付けられる。ただし、加圧チューブ6自体の先端に接続口金20,20′が直接着脱されるのではなく、接続口金20,20′を着脱自在なチューブ先端口金7が加圧チューブ6の先端に設けられている。
【0020】
内視鏡50の内外連通弁52は、内視鏡50がオートクレーブ対応型であるか非対応型であるかにより相違している(非対応型内視鏡の内外連通弁は52′)。したがって、接続口金20,20′も、オートクレーブ対応型用の接続口金20と非対応型用の接続口金20′の二種類が設けられており、二種類の接続口金20,20′が同じチューブ先端口金7に対して着脱自在になっている。21,21′は、内外連通弁52(52′)の側面に突設された係合ピン53と係合するように接続口金20,20′に形成された係合溝である。
【0021】
このように、本発明の内視鏡用リークテスタにおいては、接続相手がオートクレーブ対応型の内視鏡であるか非対応型であるかにより接続口金20,20′だけを交換して、どちらにも同じリークテスタ1を使用することができるので、経済的なロスを避けることができる。
【0022】
図3は、オートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁52に接続するための接続口金20がチューブ先端口金7に取り付けられていない状態を示し、図4は、その接続口金20がチューブ先端口金7に取り付けられた状態を示し、図5は、その接続口金20が内外連通弁52に接続された状態を示している。
【0023】
図3及び図4に示されるように、内外連通弁52には、コネクタ部51内に連通する状態にコネクタ部51の外壁に固定的に突設された支持筒体54の突端側の外面部分に弁座55が形成されている。弁座55は凹の円錐面状に形成されていて、その弁座55に圧接されるOリング56が装着された弁体57が、軸線方向に進退自在に支持筒体54の軸線位置に配置されている。
【0024】
弁体57は、圧縮コイルスプリング58により支持筒体54内に引き込まれる方向(したがって、Oリング56が弁座55に圧接される方向)に付勢され、常態においては、Oリング56が圧縮コイルスプリング58の付勢力により弁座55に圧接された閉弁状態になっている。59は、圧縮コイルスプリング58の一端側を受けるように弁体57の奥側端部付近に取り付けられたばね受け部材である。
【0025】
支持筒体54の側壁部には、弁体57から側方に突出して設けられた駆動ピン61を押し上げるためのカム面62が形成されており、弁体57が軸線周りに回転駆動されると、駆動ピン61がカム面62で押し上げられて、Oリング56が弁座55から離された強制的な開弁状態になる(図5参照)。
【0026】
63は、弁体57を軸線周りに回転駆動することができるように弁体57の突端外縁部に形成された切り欠き部である。64は、接続口金20や図示されていない弁開放アダプタを受けるために支持筒体54の外周面に固定された接続筒であり、部品加工及び組み立ての都合で支持筒体54と別体になっている。
【0027】
チューブ先端口金7は、加圧チューブ6の先端に固定的に差し込み接続されていて、その軸線位置に真っ直ぐに突出形成された硬質の差込筒71の先端近傍の外周面に、接続口金20側の雄ねじ環24と係合する係合爪72が突出形成されている。
【0028】
内外連通弁52の係合ピン53と係合する接続口金20の係合溝21は、接続受筒64に被嵌接続される略円筒形状の接続筒22の開口部側壁に略L字状に形成されている(図2参照)。23は、接続筒22の内周面と接続受筒64の外周面との間をシールするために接続筒22の内周部に装着されたOリングである。
【0029】
接続口金20内に軸線周りに回転自在に配置された雄ねじ環24には、チューブ先端口金7の差込筒71が挿入される孔が軸線位置に貫通形成されると共に、図4におけるVI−VI断面を図示する図6に示されるように、差込筒71の先端近傍に耳状に突出形成された係合爪72がすっぽり嵌まり込む状態に係合する係合凹部25が形成されている。
【0030】
図3及び図4に戻って、雄ねじ環24は、接続筒22にビス止め固定された支持筒26に支持される状態で、軸線周りに回転自在にしかし軸線方向には移動できないように接続口金20内に配置されている。27は、雄ねじ環24の軸線方向移動を規制する押さえ部材である。
【0031】
差込筒71が真っ先に差し込まれる位置にある支持筒26には、差込筒71と係合爪72がピッタリと通過可能な形状の孔(図6に示される雄ねじ環24の孔部と同形状の孔)が軸線位置に貫通形成されている。したがって、差込筒71の係合爪72は、支持筒26内を通過して雄ねじ環24の係合凹部25と係合することができる。
【0032】
このような構成により、図4に示されるように、チューブ先端口金7の差込筒71を接続口金20に差し込み、係合爪72が雄ねじ環24の係合凹部25に係合する状態にして差込筒71を軸線周りに回転させると、係合爪72により雄ねじ環24が軸線周りに回転駆動される。
【0033】
そして、係合爪72の軸線方向移動が支持筒26によって規制された状態になって、差込筒71が接続口金20から抜けなくなり、差込筒71を元の回転位置まで戻すと、差込筒71を接続口金20から抜き出すことができる状態に戻る。このように、係合爪72は、差込筒71が接続口金20に差し込まれた時に差込筒71が接続口金20から抜け出すのを規制する機能も有している。
【0034】
雄ねじ環24の外周面には雄ねじが形成されていて、雄ねじ環24の外周を囲む状態に配置された雌ねじ環29に形成されている雌ねじと螺合している。30が、その螺合部である。
【0035】
図6に示されるように、雌ねじ環29の外周部と接続筒22の内周部には、雌ねじ環29が接続筒22に対して軸線方向には移動自在であるが軸線周りに回転できないように規制する凹溝と凸部との係合部Aが形成されている。
【0036】
その結果、雄ねじ環24が係合爪72により軸線周りに回転駆動されると、螺合部30において雄ねじ環24と螺合している雌ねじ環29が軸線方向に移動する。31は、図5におけるVII−VII断面を図示する図7にも断面が示されるように、内外連通弁52の切り欠き部63と係合するように雌ねじ環29に突出形成された係合突起である。
【0037】
32は、雌ねじ環29を軸線方向に押す状態に装着された圧縮コイルスプリングであり、雌ねじ環29に対して摩擦抵抗を付与するためのものである。このような圧縮コイルスプリング32が設けられていることにより、雌ねじ環29が振動等で勝手に(即ち、接続口金20を加圧チューブ6のチューブ先端口金7に対し着脱する動作以外の力で)動いてしまうことを防止することができる。
【0038】
このように構成された実施例の内視鏡用リークテスタにおいては、図3に示されるように、加圧チューブ6の先端に取り付けられている差込筒71が接続口金20に差し込まれていない状態では、雌ねじ環29が内外連通弁52寄りに下がった状態になっている。
【0039】
そして、図4に示されるように、差込筒71が接続口金20に差し込まれて軸線周りに回転された状態になると、螺合部30の作用により、雌ねじ環29が圧縮コイルスプリング32を圧縮させてチューブ先端口金7側に引き寄せられた状態になる。
【0040】
さらにその状態において、図5に示されるように、接続口金20を内外連通弁52に接続すれば、内外連通弁52の係合ピン53が接続口金20の係合溝21内に係合して、接続口金20を内外連通弁52に対して軸線周りに回転させることができ、係合突起31と切り欠き部63との係合により弁体57が軸線周りに回転して、駆動ピン61がカム面62により押し上げられた強制的開弁状態になり、加圧チューブ6から内視鏡50内に加圧空気を注入してピンホール検査等を行うことができる。
【0041】
しかし、図3に示されるように、加圧チューブ6の先端に取り付けられている差込筒71が接続口金20に差し込まれていない状態において、接続口金20を内外連通弁52に接続しようとすると、図1に示されるように、内外連通弁52寄りに下がった状態になっている雌ねじ環29が接続受筒64の上端面にぶつかって、内外連通弁52の係合ピン53が接続口金20の係合溝21内に係合することができない。
【0042】
したがって、内外連通弁52に接続される接続口金20を加圧チューブ6の先端に対して着脱自在に構成したものであっても、滅菌処理時に接続口金20を弁開放アダプタと間違えて内外連通弁52に取り付ける誤装着が発生しない。
【0043】
そのような雄ねじ環24と雌ねじ環29は、接続口金20が加圧チューブ6に対して着脱される動作により雄ねじ環24が軸線周り方向に回転駆動され、それにより雌ねじ環29が軸線方向に移動して接続口金20を内外連通弁52に接続できなくする螺動機構である。
【0044】
図8は、オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁52′に接続するための接続口金20′がチューブ先端口金7に取り付けられていない状態を示し、図9は、その接続口金20′がチューブ先端口金7に取り付けられた状態を示し、図10は、その接続口金20′が内外連通弁52′に接続された状態を示している。
【0045】
オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁52′は、弁座55′が接続受筒64の内面に形成されている。そして、弁体57′のOリング56′が圧縮コイルスプリング58′の付勢力で内側から弁座55′に圧接していて、弁体57′が軸線方向に外方から内側に真っ直ぐに押されると開弁状態になる。オートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁52に設けられている駆動ピン61とカム面62は設けられていない。その他の構成はオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁52と同様なので、図中に「′」を付加した同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0046】
オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁52′に接続される接続口金20′においては、係合突起31′が弁体57′を軸線方向に外方から真っ直ぐに押すように雌ねじ環29′の軸線位置に下方に向けて突出形成されている。その他の構成はオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁52に接続される接続口金20と同様なので、その詳細な説明は省略する。
【0047】
このようなオートクレーブ非対応型内視鏡用の装置の場合にも、加圧チューブ6とチューブ先端口金7はオートクレーブ対応型内視鏡用の場合と同じものを用いて、図9に示されるようにオ−トクレ−ブ非対応型内視鏡用の接続口金20′をチューブ先端口金7に取り付けて使用することができる。
【0048】
そして、図10に示されるように、接続口金20′を内外連通弁52′に接続すれば、係合突起31′が弁体57′を押し下げて強制的開弁状態になり、加圧チューブ6から内視鏡50内に加圧空気を注入してピンホール検査等を行うことができる。
【0049】
しかし、図8に示されるように、加圧チューブ6の先端に取り付けられている差込筒71が接続口金20′に差し込まれていない状態において、接続口金20′を内外連通弁52′に接続しようとすると、図11に示されるように、内外連通弁52′寄りに下がった状態になっている雌ねじ環29′が接続受筒64′の上端面にぶつかって、内外連通弁52′の係合ピン53′が接続口金20′の係合溝21′内に係合することができない。
【0050】
したがって、内外連通弁52′に接続される接続口金20′を加圧チューブ6の先端に対して着脱自在に構成したものであっても、滅菌処理時に接続口金20′を弁開放アダプタと間違えて内外連通弁52′に取り付ける誤装着が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施例のオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁に接続口金が接続できない状態の縦断面図である。
【図2】本発明の実施例の内視鏡とリークテスタの全体構成図である。
【図3】本発明の実施例のオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁と接続口金と加圧チューブとが全て分離された状態の縦断面図である。
【図4】本発明の実施例のオートクレーブ対応型内視鏡の接続口金が加圧チューブに取り付けられた状態の縦断面図である。
【図5】本発明の実施例のオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁に接続口金が接続された状態の縦断面図である。
【図6】本発明の実施例の内視鏡用リークテスタの図4におけるVI−VI断面図である。
【図7】本発明の実施例の内視鏡用リークテスタの図5におけるVII−VII断面図である。
【図8】本発明の実施例のオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁と接続口金と加圧チューブとが全て分離された状態の縦断面図である。
【図9】本発明の実施例のオートクレーブ非対応型内視鏡の接続口金が加圧チューブに取り付けられた状態の縦断面図である。
【図10】本発明の実施例のオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁に接続口金が接続された状態の縦断面図である。
【図11】本発明の実施例のオートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁に接続口金が接続できない状態の縦断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 リークテスタ
6 加圧チューブ
7 チューブ先端口金
20 オートクレーブ対応型内視鏡用の接続口金
21 オートクレーブ対応型内視鏡用の接続口金の係合溝
50 内視鏡
52 オートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁
53 オートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁の係合ピン
20′ オートクレーブ非対応型内視鏡用の接続口金
21′ オートクレーブ非対応型内視鏡用の接続口金の係合溝
52′ オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁
53′ オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁の係合ピン
71 差込筒
72 係合爪
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧空気が送られてくる加圧チューブの先端に、気密な内視鏡の外壁部に付勢力で閉じられた状態に設けられた内外連通弁に対して接続/分離自在な接続口金が設けられた内視鏡用リークテスタにおいて、
上記接続口金が上記加圧チューブの先端に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする内視鏡用リークテスタ。
【請求項2】
上記接続口金が、少なくともオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁に接続される接続口金と、オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁に接続される接続口金の二種類設けられていて、その複数種類の接続口金を同じ加圧チューブの先端に付け替えることができる請求項1記載の内視鏡用リークテスタ。
【請求項3】
上記加圧チューブの先端に、上記接続口金に差し込まれる硬質の差込筒が突設されている請求項1又は2記載の内視鏡用リークテスタ。
【請求項4】
上記差込筒が上記接続口金に差し込まれた状態で上記接続口金から抜け出すのを規制する係合爪が、上記差込筒の先端付近に突出形成されている請求項3記載の内視鏡用リークテスタ。
【請求項1】
加圧空気が送られてくる加圧チューブの先端に、気密な内視鏡の外壁部に付勢力で閉じられた状態に設けられた内外連通弁に対して接続/分離自在な接続口金が設けられた内視鏡用リークテスタにおいて、
上記接続口金が上記加圧チューブの先端に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする内視鏡用リークテスタ。
【請求項2】
上記接続口金が、少なくともオートクレーブ対応型内視鏡の内外連通弁に接続される接続口金と、オートクレーブ非対応型内視鏡の内外連通弁に接続される接続口金の二種類設けられていて、その複数種類の接続口金を同じ加圧チューブの先端に付け替えることができる請求項1記載の内視鏡用リークテスタ。
【請求項3】
上記加圧チューブの先端に、上記接続口金に差し込まれる硬質の差込筒が突設されている請求項1又は2記載の内視鏡用リークテスタ。
【請求項4】
上記差込筒が上記接続口金に差し込まれた状態で上記接続口金から抜け出すのを規制する係合爪が、上記差込筒の先端付近に突出形成されている請求項3記載の内視鏡用リークテスタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−60996(P2009−60996A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−229677(P2007−229677)
【出願日】平成19年9月5日(2007.9.5)
【出願人】(000113263)HOYA株式会社 (3,820)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月5日(2007.9.5)
【出願人】(000113263)HOYA株式会社 (3,820)
【Fターム(参考)】
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