内部縫合糸パッケージ
【課題】外科手術縫合装置によって受容されるように位置を正確に決めることが可能な縫合糸パッケージアセンブリを提供すること。
【解決手段】周辺リムと、中央本体部分とを有する本体部分を含む縫合糸トレイであって、中央本体部分は、周辺リムと中央本体部分との間に周囲縫合糸保持トラフを規定する、縫合糸トレイと、縫合糸トレイの中央本体部分に取り付けられた装填ユニットと、本体部分と係合可能なカバーであって、カバーは、カットアウトであって、カットアウトを通って装填ユニットを受容する、カットアウトを有する円形のディスクと、円形のディスクから延びる細長いフラップとを含み、円形のディスクは縫合糸トレイの上に位置を決められ、細長いフラップは、1次折り畳み線に沿って円形のディスクに対して折り畳まれ、その結果、細長いフラップは装填ユニットを覆う、カバーと
を備えている、縫合糸パッケージアセンブリ。
【解決手段】周辺リムと、中央本体部分とを有する本体部分を含む縫合糸トレイであって、中央本体部分は、周辺リムと中央本体部分との間に周囲縫合糸保持トラフを規定する、縫合糸トレイと、縫合糸トレイの中央本体部分に取り付けられた装填ユニットと、本体部分と係合可能なカバーであって、カバーは、カットアウトであって、カットアウトを通って装填ユニットを受容する、カットアウトを有する円形のディスクと、円形のディスクから延びる細長いフラップとを含み、円形のディスクは縫合糸トレイの上に位置を決められ、細長いフラップは、1次折り畳み線に沿って円形のディスクに対して折り畳まれ、その結果、細長いフラップは装填ユニットを覆う、カバーと
を備えている、縫合糸パッケージアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(背景)
(技術分野)
本開示は、外科手術針を供給する縫合糸パッケージに関し、より具体的には、内部縫合針であって、それに取り付けられた一本の縫合糸材料を有する、内部縫合針に関する。より詳細には、本開示は、一本の縫合糸材料を受容する縫合糸トレイを規定する円形の本体部分と、外科手術針を支持する円形の本体部分に取り付けられた装填ユニットと、使用前に針および縫合糸を保護するカバーとを有する縫合糸パッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
(関連技術の背景)
様々な外科手術中に、外科手術縫合装置を用いて、外科手術針であって、それに取り付けられた一本の縫合糸材料を有する、外科手術針を操作することがしばしば必要である。このことは、特に、外科手術が体腔にアクセスすることを可能にする小さな切開またはポートを通って行われる最小侵襲性の外科手術処置において真実である。
【0003】
外科手術針および関連する一本の縫合糸材料を外科手術縫合装置に提供する様々な形式のパッケージングまたはデバイスが開発されてきた。これらのパッケージまたはデバイスは、典型的にはパッケージング内に外科手術針をゆるく保持し、パッケージング内に一本の縫合糸材料を曲げるかまたは巻くことにより、スペースを節約する。その一本の縫合糸材料は、8の字構成に巻かれ得る。あるいは、その一本の縫合糸材料は、パッケージング内に位置を決められるスプールの周りに巻きつけられ得る。
【0004】
特定の用途において、両端の外科手術針が、外科手術縫合装置に接続して用いられる。両端のある外科手術針は、代わりに外科手術縫合装置のジョー内、具体的にはジョー内に形成される小さな穴内に固定される。縫合装置のジョー内に外科手術針を装填するために、縫合装置のジョーおよび具体的にはジョー内に形成された穴は、両端のある外科手術針の対向する端部の上に正確に整列されなければならない。
【0005】
さらに、いくつかの外科手術処置は、縫合糸材料の一端部にループを有する、一本の逆とげのある縫合糸材料を用いることによって最良に行われる。外科手術針は、適切な組織を縫合した後、ループを通過し、その結果、その一本の縫合糸材料の逆とげは、ループの内部と係合し、組織の辺りの適切な位置に縫合糸を固定する。互いに係合させるかまたはもつれさせる傾向のある逆とげの存在により、一本の縫合糸材料が完全に戻るように、コンパクトなパッケージング内にその一本の縫合糸材料を巻くことはしばしば不可能である。
【0006】
さらに、装填ユニット上の針の位置は、外科手術縫合装置のジョーに受容されることが可能である針にとって重大である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、外科手術縫合装置によって受容されるように外科手術針の位置を正確に決めることが可能な縫合糸パッケージアセンブリに対するニーズが存在する。また、使用の前に、外科手術針および一本の縫合糸材料を保護するカバーを有する縫合糸パッケージアセンブリに対するニーズもある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
周辺リムと、中央本体部分とを有する本体部分を有する縫合糸トレイであって、中央本体部分は、周辺リムと中央本体部分との間に周囲縫合糸保持トラフを規定する、縫合糸トレイを含む縫合糸パッケージアセンブリが開示される。装填ユニットは、縫合糸トレイの中央本体部分に取り付けられる。カバーは、本体部分と係合可能であり、カットアウトであって、カットアウトを通って装填ユニットを受容する、カットアウトと、円形のディスクから延びる細長いフラップとを有する円形のディスク含む。円形のディスクは縫合糸トレイの上に位置を決められ、細長いフラップは、1次折り畳み線に沿って円形のディスクに対して折り畳まれ、その結果、細長いフラップは装填ユニットを覆う。縫合糸トレイは、周辺リムに沿った複数の内側に向けられたタブを含み、該複数の内側に向けられたタブは、ディスクと係合可能であり、縫合糸トレイ上にディスクを保持する。
【0009】
細長いフラップは、タブを有するノーズにおいて終結し、円形のディスクは、タブがスロットと係合し、装填ユニットの上に細長いフラップを固定するようにスロットを含む。
【0010】
特定の実施形態において、装填ユニットは、本体部分に取り外し可能に取り付けられる。
【0011】
縫合糸トレイに取り付けられた装填ユニットを有する縫合糸トレイと共に使用するカバーもまた開示され、カバーは、装填ユニットを受容するカットアウトを有するディスクと、ディスクから延びる細長いフラップとを含む。細長いフラップは、折り畳み線によって分離される複数のパネルを含む。細長いフラップの第1の端部は1次折り畳み線に沿ってディスクに接続される。ディスクはスロットを含み、細長いフラップの第2の端部はスロット内で係合可能であり、細長フラップをディスクに固定する。一実施形態において、ディスクは、実質的に円形のディスクである。
【0012】
代替の実施形態において、ディスクは、アーチ形と縁取りとが交互になった周辺部分を含む。
【0013】
縫合糸トレイと、縫合糸トレイ上に位置を決められる装填ユニットとを覆う方法であって、ディスクと、ディスクの1つの周辺側面縁から延びる細長いフラップとを有するカバーを提供することを含む、方法が開示される。カバーは、ディスクの第1の側面とフラップの第1の側面とを含む第1の側面を有する。方法は、縫合糸トレイの上にディスクの位置を決め、その結果、ディスクは縫合糸トレイに位置を決められる縫合糸を覆い、第1の折り畳み線に沿って細長いフラップを折り畳み、その結果、ディスクの第1の側面はフラップの第1の側面に隣接する。
【0014】
この方法は、ディスクの第1の周辺側面縁の反対側のディスクの第2の周辺側面縁に、フラップのノーズ端部を固定するステップをさらに含む。
【0015】
この方法は、細長いフラップを折り畳み、その結果、フラップの一部分は装填ユニットを覆うステップをさらに含む。
【0016】
この方法は、縫合糸トレイの上にディスクの位置を決め、その結果、装填ユニットはディスクの開口部を通って突き出るステップをなおもさらに含む。
【0017】
細長いフラップはパネル部分を有し、方法は細長いフラップを折り畳むことを含み、その結果、細長いフラップのパネル部分は、細長いフラップが装填ユニットの上に位置を決められるとき、装填ユニット内に含まれる針の上にある。
【0018】
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
周辺リムと、中央本体部分とを有する本体部分を含む縫合糸トレイであって、該中央本体部分は、該周辺リムと該中央本体部分との間に周囲縫合糸保持トラフを規定する、縫合糸トレイと、
該縫合糸トレイの中央本体部分に取り付けられた装填ユニットと、
該本体部分と係合可能なカバーであって、該カバーは、カットアウトであって、該カットアウトを通って該装填ユニットを受容する、カットアウトを有する円形のディスクと、該円形のディスクから延びる細長いフラップとを含み、該円形のディスクは該縫合糸トレイの上に位置を決められ、該細長いフラップは、1次折り畳み線に沿って該円形のディスクに対して折り畳まれ、その結果、該細長いフラップは該装填ユニットを覆う、カバーと
を備えている、縫合糸パッケージアセンブリ。
(項目2)
上記細長いフラップは、タブを有するノーズにおいて終結し、上記円形のディスクは、該タブと係合し、上記装填ユニットの上に該細長いフラップを固定するように構成されるスロットを含む、上記項目のいずれかに記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
(項目3)
上記装填ユニットは、上記本体部分に取り外し可能に取り付けられる、上記項目のいずれかに記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
(項目4)
上記縫合糸トレイは、上記周辺リムに沿った複数の内側に向けられたタブを含み、該複数の内側に向けられたタブは、上記ディスクと係合可能であり、該縫合糸トレイ上に該ディスクを保持する、上記項目のいずれかに記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
(項目5)
上記周辺リムは、ユーザによる上記縫合糸トレイの係合を容易にするように構成される少なくとも第1の縁取りされた部分を含む、上記項目のいずれかに記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
(項目6)
縫合糸トレイに取り付けられた装填ユニットを有する、縫合糸トレイと共に使用するカバーであって、
装填ユニットを受容するカットアウトを有するディスクと、
該ディスクから延びる細長いフラップであって、該細長いフラップの第1の端部は1次折り畳み線に沿って該ディスクに接続される、細長いフラップと
を備えている、カバー。
(項目7)
上記ディスクはスロットを含み、上記細長いフラップの第2の端部は該スロット内で係合可能である、上記項目のいずれかに記載のカバー。
(項目8)
上記ディスクは、実質的に円形のディスクである、上記項目のいずれかに記載のカバー。
(項目9)
上記ディスクは、アーチ形と縁取りとが交互になった周辺部分を含む、上記項目のいずれかに記載のカバー。
(項目10)
上記細長いフラップは、折り畳み線によって分離された複数のパネルを含む、上記項目のいずれかに記載のカバー。
(項目11)
縫合糸トレイと、該縫合糸トレイ上に位置を決められる装填ユニットとを覆う方法であって、
ディスクと、該ディスクの1つの周辺側面縁から延びる細長いフラップとを含むカバーを提供することであって、該カバーは、第1のディスク側面と第1のフラップ側面とを含む第1の側面を有する、ことと、
該縫合糸トレイの上に該ディスクの位置を決め、その結果、該ディスクは該縫合糸トレイに位置を決められる縫合糸を覆うことと、
第1の折り畳み線に沿って該細長いフラップを折り畳み、その結果、該ディスクの第1の側面は該フラップの第1の側面に隣接することと
を包含する、方法。
(項目12)
上記ディスクの第1の周辺側面縁の反対側の該ディスクの第2の周辺側面縁に、上記フラップのノーズ端部を固定するステップをさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目13)
上記細長いフラップは折り畳まれ、その結果、該フラップの一部分は上記装填ユニットを覆う、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目14)
上記ディスクは上記縫合糸トレイの上に位置を決められ、その結果、上記装填ユニットは該ディスクの開口部を通って突き出る、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目15)
上記細長いフラップは、該細長いフラップが上記装填ユニットの上に位置を決められるとき、該装填ユニット内に含まれる針の上にあるパネル部分を有する、上記項目のいずれかに記載の方法。
【0019】
(摘要)
縫合糸パッケージアセンブリが提供され、該縫合糸パッケージアセンブリは、外科手術針−縫合糸アセンブリを外科手術器具に提供するために縫合糸トレイに取り付けられた装填ユニットを含む。縫合糸パッケージカバーは、使用前に外科手術針−縫合糸アセンブリを保護するために備えられる。縫合糸パッケージカバーは、縫合糸トレイに保持される縫合糸を保護するために縫合糸トレイと係合可能であるディスクと、装填ユニットに含まれる外科手術針を保護するために装填ユニットの上にあるように構成される細長いフラップとを含む。細長いフラップは、1次折り畳み線に沿ってディスクに対して湾曲可能であり、ディスクと取り外し可能に係合可能であるノーズ部分を含む。
【0020】
ここで開示される縫合糸パッケージの様々な実施形態は、図面を参照して本明細書において開示される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、内部縫合縫合糸パッケージの一実施形態の斜視図である。
【図2】図2は、パッケージカバーが取り外された状態の、図1の内部縫合縫合糸パッケージの斜視図である。
【図3】図3は、部品が分離された状態の、図1の内部縫合縫合糸パッケージの分解組立斜視図である。
【図4】図4は、図1の内部縫合パッケージのパッケージカバーの上面図である。
【図5】図5は、図1の内部縫合パッケージの斜視図であり、装填ユニットを覆うパッケージカバーの針カバーの最初の折り畳みを例示する。
【図6】図6は、図5に似た斜視図であり、装填ユニットを覆う針カバーの最後の折り畳みおよび固定を例示する。
【図7】図7は、針カバーが開放位置である、図1の内部縫合パッケージの斜視図であり、装填ユニットから外科手術針を取り外す外科手術器具を例示する。
【図8】図8は、内部縫合パッケージの代替の実施形態の斜視図である。
【図9】図9は、パッケージカバーが取り外された状態の、図8の内部縫合パッケージの斜視図である。
【図10】図10は、部品が分離された状態の、図8の内部縫合パッケージの斜視図である。
【図11】図11は、内部縫合パッケージの別の代替の実施形態の斜視図である。
【図12】図12は、パッケージカバーが取り外された状態の、図11の内部縫合パッケージの斜視図である。
【図13】図13は、部品が分離された状態の、図11の内部縫合パッケージの斜視図である。
【図14】図14は、内部縫合パッケージのさらに別の実施形態の縫合糸トレイの斜視図である。
【図15】図15は、図14の縫合糸パッケージの縫合糸トレイと係合するように構成されるカバーの拡大上面図である。
【図16】図16は、図15のカバーと、図13の装填ユニットとを含む、図14の縫合糸トレイの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(実施形態の詳細な説明)
両端の尖った外科手術針および結び目のない縫合糸と共に使用するためのここに開示される縫合糸パッケージアセンブリの実施形態が、ここで図面を参照して詳細に説明され、図面において同様の数字は、いくつかの図の各々において同一または対応する要素を示す。当該分野において一般的であるように、用語「近位」は、ユーザまたはオペレータ、すなわち外科医または内科医により近い部分または構成要素をいい、一方、「遠位」は、ユーザからより遠くに離れている部分または構成要素をいう。
【0023】
最初に図1を参照すると、より詳細に以下に説明されるように、両端の尖った外科手術針および逆とげのある縫合糸(図示されていない)と共に使用する縫合糸パッケージアセンブリ10が開示される。縫合糸パッケージアセンブリ10は、概して縫合糸トレイ12に取り付けられる装填ユニット14を有する円形の縫合糸トレイを含む。縫合糸トレイ12は、一本の逆とげのある縫合糸を保持するように提供され、装填ユニット14は、外科手術縫合器具のジョーに提供するための両端の尖った外科手術針を支持するように提供される。
【0024】
縫合糸トレイ12内において一本の逆とげのある縫合糸を保持し、かつ装填ユニット14内において支持される両端の尖った外科手術針を保護するために、縫合糸パッケージアセンブリ10は、縫合糸パッケージカバー16をさらに含む。縫合糸パッケージカバー16は、円形の縫合糸トレイカバーまたはディスク18と、ディスク18と一体に形成される細長いフラップ20の形式の針カバーまたは装填ユニットカバーとを含む。本明細書において用いられる場合、用語「ディスク」は、例えば縫合糸トレイ12などの関連する縫合糸トレイに直接に取り付けられる例えば縫合糸パッケージカバー16などの開示される縫合糸パッケージカバーの一部をいう。ディスク18および細長いフラップ20は、1次折り畳み線22に沿って接続される。
【0025】
タブ24は、細長いフラップ20の遠位端28に位置を定められるノーズ26に形成される。タブ24は、装填ユニット14の上に細長いフラップ20を固定するために、ディスク18内に形成されるスロット30と係合するように構成される。ディスク18のカットアウト32は、装填ユニット14がディスク18を通って突き出ることを可能にするように提供される。
【0026】
ここで図2を参照すると、例示されるのは、縫合糸トレイカバー18が取り外された状態の縫合糸トレイ12である。縫合糸トレイ12は、概して周辺側壁36を有する円形の本体部分38を含む。本体部分34は、周辺側壁36と持ち上げられた中央部分38との間に円形の縫合糸トラフ40を規定する持ち上げられた中央部分38を含む。複数の内側に向けられたタブ42は、図1に最も良く示されるように、縫合糸パッケージカバー16および具体的にはディスク18を縫合糸トレイ12に固定するために、周辺側壁36に提供される。複数の穴44は、縫合糸トレイ12を形成する成形プロセスの結果、円形の縫合糸トラフ40と周辺側壁36との間に本体部分34を貫いて延びる。穴44は、さらに縫合糸トラフ40内に位置を決められる縫合糸(図示されていない)に殺菌気体が到達することを可能にし得る。
【0027】
ここで図2および図3を参照すると、円形の本体部分34に装填ユニット14の位置決めを助けるために、一対の止めピン46および48が、持ち上げられた中央部分38に形成される。アライメントタブ54および56と共にスナップフック50および52がまた、縫合糸トレイ12に装填ユニット14の位置を適切に決め、装填ユニット14を固定するために、持ち上げられた中央部分38に提供される。中央ディスク58は、持ち上げられた中央部分38に提供され、装填ユニット14の対応する構造と係合するように構成される。さらに、縫合糸リール(図示されていない)が装填ユニット14と関連づけられる場合、中央ディスク58は、縫合糸リールのための支持を提供する。
【0028】
図3に最も良く示されるように、装填ユニット14は、概して、ベース60から上方に突き出る針支持部材62を有するベース60を含む。より詳細に以下に説明される方法で外科手術針を解放可能に保持するために、針保持切欠き64が針支持部材62に提供される。一対の上方に突き出るL形のガードアーム66および68は、以下に説明されるように、外科手術縫合装置のジョーを針支持部材62の周りに適切に位置を決め、ジョーが閉鎖位置に動かされるような時間まで外科手術針の取り外しを防ぐために、針支持部材62に隣接して提供される。フィンガチップ70は、示されるように、ベース60から延び、止めピン46および48ならびにアライメントタブ54および56によって係合されるように構成される。
【0029】
アライメント凹部72は、ベース60内に形成され、外科手術縫合器具の遠位端を受容するように構成される。アライメント74は、外科手術縫合器具の遠位端ならびに一対のイア(ear)76および78と係合するためにアライメント凹部72内に提供され、一対のイア76および78もまた、外科手術縫合器具の遠位端と係合し、該遠位端を整列させるために提供される。一対のウィング80および82もまた、外科手術器具を針指示部材62内に保持される外科手術針との整列を導くことを容易にするために、ベース60に提供される。
【0030】
上記のように、装填ユニット14および縫合糸トレイ12は、一本の逆とげのある縫合糸86と共に、例えば両端の尖った外科手術針84などの外科手術針を外科手術縫合装置に供給するように提供される。一本の逆とげのある縫合糸86は、針84の中央88において両端の尖った外科手術針84に取り付けられる。切欠き90は、アーム66と88との間に提供され、ベース60を通って延び、一本の逆とげのある縫合糸86が両端の尖った外科手術針84から円形の本体部分34に形成される円形の縫合糸トラフ40の中に通ることを可能にする。
【0031】
ここで図3および図4を参照すると、装填ユニット14の上に細長いフラップ20を折り畳むために、細長いフラップ20は、第2の折り畳み線92、第3の折り畳み線94、第4の折り畳み線96、第5の折り畳み線98、および第6の折り畳み線100などの複数の折り畳み線を含む。1次折り畳み線22と共にこれらの折り畳み線は、細長いフラップ20を1次パネル102、第2のパネル104、第3のパネル106、第4のパネル108および第5のパネル110などの複数のパネルに分割する。図3に示されるように、周辺延長部112は、ディスク18から延び、1次パネル102がディスク18の方に折り畳まれたとき、周辺延長部112と1次パネル102との間に位置を定められる1次折り畳み線22がまっすぐのままであることを可能にする。
【0032】
装填ユニット14の様々な特徴に適応するために、細長いフラップ20には一連の切り口または開口部が提供される。具体的には、1次パネル102は、一対の押出しフラップ118および120を形成する一対の切り口114および116を含む。押出しフラップ118および120は、ディスク18に形成される一対のカットアウト122および124と協働し、ディスク18が縫合糸トレイ12に位置を決められ、細長いフラップ20が装填ユニット14の上に折り畳まれたとき、止めピン46および48を収容する。さらに、細長いカットアウト126は、第3のパネル106に提供され、針支持部材62のためのクリアランスを提供する。さらに、一対のカットアウト128および130は、第4のパネル108に形成され、装填ユニット14のベース60から突き出るイア76および78を収容するように提供される。最後に第4のパネル108には、装填ユニット14のウィング80および82のために空間を与えるように構成される一対の側面の切欠き136および138が提供される。これらの様々な切り口、押出しフラップおよびカットアウトは、細長いフラップ20が装填ユニット14上の対応する構造との摩擦の係合によって装填ユニット14の上に固定されることを可能にする。
【0033】
示されるように、ディスク18には、さらに、縫合糸トレイ12の円形の本体部分34に形成される成形穴44と協働する複数の周辺穴が提供され、殺菌気体が縫合糸パッケージアセンブリ10に広がり、それによって開示された外科手術針および関連する一本の縫合糸材料を殺菌することを可能にする。
【0034】
ここで図3および図5〜図7を参照すると、アセンブリおよび縫合糸パッケージアセンブリ10の使用法がここで説明される。最初に装填ユニット14は、縫合糸トレイ12から分離され、縫合糸パッケージカバー16もまた縫合糸トレイ16もまた縫合糸トレイ12から分離される。装填ユニット14は、両端の尖った外科手術針84を含む組み立てられた状態で提供され得、両端の尖った外科手術針84は、両端の尖った外科手術針84の中央88に取り付けられた、一本の逆とげのある縫合糸86を有する針指示部材62上の針保持切欠き64内に位置を決められる。縫合糸パッケージアセンブリ10を組み立てるために、装填ユニット14は、最初に、縫合糸トレイ12の持ち上げられた中央部分38から突き出る止めピン46および48に対して装填ユニット14のフィンガタブ70の位置を決めるために操作される。装填ユニット14は、持ち上げられた中央部分38上のアライメントタブ54と56の間に装填ユニット14のベース60の位置を決めるために、持ち上げられた中央部分38の方に下方に動かされる。装填ユニット14を持ち上げられた中央部分38に固定するために、装填ユニット14は、スナップフック50と52との間に押し下げられ、その結果、スナップフック50および52は、縫合糸トレイ12の持ち上げられた中央部分38に装填ユニット14を摩擦により保持する。
【0035】
その後、一本の逆とげのある縫合糸86は、縫合糸トレイ12の円形の本体部分34に形成される円形の縫合糸トラフ40内に位置を決められる。次に、縫合糸パッケージカバー16のディスク18は、縫合糸トレイ12および装填ユニット14の方に前進させられる。ディスク18は、ディスク18が装填ユニット14の上に位置を決められるように位置を決められる。次に、ディスク18は、円形の本体部分34の周辺側壁36に形成される内側に向けられた複数のタブ42の間にディスク18の位置を決め、それによって、ディスク18を縫合子トレイ12に固定するように操作される。
【0036】
ここで図5を参照すると、装填ユニット14に位置を定められる、両端の尖った外科手術針84および一本の逆とげのある縫合糸86を保護するために、細長いフラップ20は、最初に、1次折り畳み線22に沿ってディスク18の方に覆うように折り畳まれる。このことにより、細長いフラップ20の第1の側面142がディスク18の第1の側面144に接触するようになる。
【0037】
特に図6を参照すると、細長いフラップ20がディスク18の方に覆うように折り畳まれると、縫合糸トレイ上の止めピン46および48は、1次パネル102に形成されるプッシュアップフラップ120および118と係合し、プッシャアップフラップ120および118を開く。第2のパネル104は、両端の尖った外科手術針84および一本の逆とげのある縫合糸86の上に位置を決められ(図5)、第3のパネルは、針支持部材62の上にカットアウト126の位置を決めるように操作される。この点において、第4のパネル108は、装填ユニット14上のウィング80と82との間に切欠き136および138の位置を決めるように操作される。切欠き136および138は、摩擦適合方法でウィング80および82と係合し、装填ユニット14に対して第4のパネル108を保持する。第4のパネル108は、装填ユニット14に対して下方に押され続け、その結果、イア76および78は、第4のパネル108に形成される切り口128および130を通って外側にプッシュアウトフラップ132および134を押し出す(図3も参照されたい)。
【0038】
最後に細長いフラップ20のノーズ26は、ノーズ26に位置を定められるタブ24をディスク18に位置を定められるスロット30の中に押し込め、その結果、最終的に細長いフラップ20をディスク18に固定する。このような方法で、装填ユニット14および縫合糸パッケージカバー16は、両端の尖った外科手術針84および一本の逆とげのある縫合糸86を保護するために縫合糸トレイ12に適切に取り付けられる。その後縫合糸パッケージアセンブリ10は、両端の尖った外科手術針84および一本の逆とげのある縫合糸86を使用する用意のために殺菌プロセスを受け得る。
【0039】
ここで図7を参照すると、使用時、縫合糸パッケージアセンブリ10は、縫合糸パッケージカバー16のアセンブリに関して上記に説明される手順を逆にすることによって開かれる。具体的には、細長いフラップ20のノーズ26は、タブ24を引いて、縫合糸パッケージカバー16のディスク18に形成されるスロット30との係合を外すように操作される。細長いフラップ20は、次いで、前に説明された様々なパネルおよびカットアウトを引き、装填ユニット14から自由にするように操作される。このことにより、使用のために、一本の逆とげのある縫合糸86と共に両端の尖った外科手術針84が露出される。
【0040】
外科手術縫合装置(図示されていない)の遠位端146は、装填ユニット14上のイア76と78との間に遠位端146の細長い管状部材148の位置を決めるように操作される。細長い管状の部材148に提供される穴150は、装填ユニット14におけるアライメントピン74の上に位置を決められる。その後、ジョー150および152は、両端の尖った外科手術針84を囲むように、上方に突き出るL形のカードアーム66および68の下で操作される。両端の尖った外科手術針84および細長い管状の部材148は、装填ユニット14から自由になるように持ち上げられる。細長い管状の部材148が持ち上げられ自由になると、一本の逆とげのある縫合糸86は、切欠き90を通って縫合糸パッケージアセンブリ10から出るように引かれる。この方法で、縫合糸パッケージアセンブリ10は、両端の尖った外科手術針84および一本の逆とげのある縫合糸86を使用のために外科手術器具に供給しながら、それらを保護する。
【0041】
ここで図8〜図10を参照すると、外科手術縫合装置と共に使用するための縫合糸パッケージアセンブリ160の代替の実施形態が開示される。縫合糸パッケージアセンブリ160は、概して、縫合糸トレイ162に取り付けられる装填ユニット164を有する縫合糸トレイ162を含む。縫合糸パッケージカバー166は、縫合糸トレイ162の内容を保護し、装填ユニット164を保護するために提供される。縫合糸パッケージカバー166は、概して、ディスク168から延びる細長いフラップ170を有するディスク168を含む。細長いフラップ170は、1次折り畳み線172に沿ってディスク168に接続される。細長いフラップ170は、細長いフラップ170の遠位端178においてノーズパネル176に形成されるタブ174の、ディスク168に形成されるスロット180との係合によってディスク168の上に固定される。上記に説明されるディスク18と同様に、ディスク168は、カットアウト182を通って装填ユニット164の通過のためのカットアウト182を含む。
【0042】
ディスク168はまた、縫合糸パッケージアセンブリ160の内容の殺菌を容易にし得る複数の周辺穴184を含む。ディスク168は、この168から1次折り畳み線172に延びるタブ186をさらに含む。
【0043】
ここで図9を参照すると、縫合糸トレイ162は、概して周辺側壁190を有する本体部分188を含む。本体部分188は、周辺側壁190と持ち上げられた中央部分192との間に縫合糸トラフ194を規定する持ち上げられた中央部分192を含む。図8に最も良く示されるように、複数の内側に向けられたタブ196は、縫合糸パッケージカバー162、具体的にはディスク168を縫合糸トレイ162に固定するために周辺側壁190に提供される。複数の穴198は、縫合糸トレイ162を形成するために利用される成形プロセスの結果、縫合糸トラフ194と周辺側壁190との間に本体部分188を貫いて延びる。穴198は、さらに、縫合糸トラフ194内に位置を決められる縫合糸(図示されていない)に殺菌気体が到達することを可能にする。
【0044】
ここで図9および図10を参照すると、一対の止めピン200および210は、本体部分188に装填ユニット164の位置決めを助けるために、持ち上げられた中央部分192に形成される。アライメントタブ216および218と共にスナップフック212および214もまた、縫合糸トレイ162に装填ユニット164の位置を適切に決め、装填ユニット164を固定するために、持ち上げられた中央部分192に提供される。中央ディスク220は、持ち上げられた中央部分192に提供され、装填ユニット164上の対応する構造と係合するように構成される。さらに、縫合糸リール(図示されていない)が装填ユニット164に関連付けられる場合、中央ディスク220は縫合糸リールの支持を提供する。
【0045】
装填ユニット164は、上記に説明された装填ユニット14と同一であり、概して、ベース202から延びるタブ204を有するベース202を含む。上記に説明されたことと同様に、タブ204は、止めピン200および210に隣接して、アライメントタブ216と218との間に位置を決められる。装填ユニット164は、スナップフック212および214によって装填ユニット164のベース202と係合することによって、持ち上げられた中央部分192上の正しい位置に保持される。縫合糸パッケージアセンブリ160は、針206から延びる、一本の逆とげのある縫合糸208を有する両端の尖った外科手術針206をさらに含む。
【0046】
特に図9および図10を参照すると、縫合糸トレイ162は、ユーザの取扱いを容易にするように人間工学的に設計される。具体的には、周辺側壁190は、円形の周辺部分222と、一対の窪んだまたは縁取りされた周辺部分224および226とを含む。縁取りされた周辺部分224および226は、ユーザの指によって容易に掴まれることが可能な窪んだ領域を提供する。タブの周辺部分228は、中間の縁取りされた周辺部分224および226に提供される。同様に、図8および10を参照すると、ディスク168は、タブ186によって分離された一対の窪んだまたは縁取りされた部分230および232が提供される。示されるように、ディスク168は、一対のスロット234および236をさらに含み、ディスク168が縫合糸トレイ162に取り付けられているとき、止めピン200および210のための空間を提供する。
【0047】
特に図10を参照すると、細長いフラップ170は、縫合糸パッケージアセンブリ10に関して上記に説明された細長いフラップ20と同一である。具体的には、細長いフラップ170は、1次パネル238と、2次パネル240と、第3のパネル242と、第4のパネル244と、第5のパネル246とを含む。開示されたパネルは、第2の折り畳み線248と、第3の折り畳み250と、第4の折り畳み線252と、第5の折り畳み線254とによって分離される。最後に、細長いフラップ170は、装填ユニット164の様々な特徴に適応するために、細長いフラップ20に提供されるものと同一のパンチアウトとスロットとを含む。
【0048】
ここで図11〜図13を参照すると、縫合糸パッケージアセンブリ300のさらなる代替の実施形態が開示される。最初に図11を参照すると、上記に説明された実施形態と同様に、縫合糸パッケージアセンブリ300は、概して、縫合糸トレイ302に取り外し可能に取り付けられた装填ユニット304を有する縫合糸トレイ302を含む。装填ユニット304は、上記そして前に説明された装填ユニットと同一であり、上記に開示されたすべての特徴および機能を含む。縫合糸パッケージカバー306は、縫合糸パッケージアセンブリ300内に含まれる針および縫合糸アセンブリ(図示されていない)を保護するために提供される。縫合糸パッケージカバー306は、ディスク308から延びる細長いフラップ310を有するディスク308を含む。細長いフラップ310は、1次折り畳み線314に沿って、この308のタブ部分312においてディスク308接続される。上記に説明されたそれらの実施形態と同一であるが、タブ316は、細長いフラップ310のノーズパネル318に提供され、ディスク308のスロット316と係合し、閉鎖位置において装填ユニット304の上に細長いフラップ310を保持するように構成される。細長いフラップ310の残りの特徴は、縫合糸パッケージアセンブリ10において細長いフラップ20に関して上記に説明された、パネルと、折り畳み線と、カットアウトと、スロットとを含む。
【0049】
ここで図12および図13を参照すると、縫合糸トレイ302は、周辺リム326と、周辺リム326と持ち上げられた中央部分328との間に縫合糸トラフ330を規定する持ち上げられた中央部分328とを有する本体部分324を含む。縫合糸トレイ302もまた、ユーザの手による掴みを容易にするように人間工学的に設計される。具体的には、周辺リム326は、遠位アーチ形部分332と、近位またはタブのついたアーチ形部分334とを含む。タブのついたアーチ形部分334は、縫合糸パッケージカバー306の1次折り畳み線314に隣接したディスク308から延びるタブ312の位置に一致する。周辺リム326は、さらに、側面アーチ形部分336および338を含む。ユーザの手による掴みを容易にするために、周辺リム326は、さらに、中間のそれぞれ遠位アーチ形部分332、タブのついたアーチ形部分334ならびに側面アーチ形部分336および338に位置を定められる複数の窪んだまたは縁取りされた部分340、342、344および346を含む。
【0050】
最後に、縫合糸パッケージアセンブリ300は、前述の装填ユニットの両端の尖った外科手術針に関して上記に説明されたものと同一の方法で装填ユニット304に取り付けられた両端の尖った外科手術針348を含む。一本の逆とげのある縫合糸材料350は、装填ユニット304を貫いて両端の尖った外科手術針348から延び、縫合糸トレイ302の本体部分324に形成される縫合糸トラフ330内に保持される。
【0051】
同様に、図13に戻り参照すると、ディスク308は、対応する遠位アーチ形部分352と、隣接したタブ312に位置を定められる近位またはタブのついたアーチ形部分354と、遠位アーチ形部分332に対応する側面アーチ形部分356および358と、タブのついたアーチ形部分334と、縫合糸トレイ302の周辺リム326の側面アーチ形部分336および338とを含む。ディスク308は、さらに、周辺リム326の縁取りされた部分340、342、344および346に対応する、窪んだ部分または縁取りされた部分360、362、364および366を含む。最後に複数のタブ368は、トレイ302上の適切な位置にディスク308を保持するために周辺リム326に提供される。
【0052】
ここで図14を参照すると、縫合糸パッケージアセンブリのさらに別の実施形態からの縫合糸トレイ402が開示される。縫合糸トレイ402は、縫合糸トレイ302と実質的に類似しており、従って、それら間の相違点に関してのみ説明される。縫合糸トレイ402は、周辺リム426を有する本体部分424と、周辺リム426と持ち上げられた中央部分428との間に縫合糸トラフ430を規定する持ち上げられた中央部分428とを有する本体部分430を含む。縫合糸トレイ402は、ユーザの手による掴みを容易にするように人間工学的に設計される。具体的には、周辺リム426は、複数の窪んだまたは縁取りされた部分440、442、444、446を含み、その各々は、隆起部、小隆起、または他の適切なテクスチャ445を含み得る。
【0053】
さらに図14を参照すると、一対の止めタブ410、411であって、各々がそれぞれ410a、411aを含む、一対の止めタブ410、411が、本体部分424上に装填ユニット304(図16)を位置決めすることを助けるために、持ち上げられた中央部分428に形成される。具体的には、切欠き410a、411aは、装填ユニット304のベースの一部分を受容するように構成される。アライメントタブ416、417、418、419と共にスナップフック412、414もまた、縫合糸トレイ402上に適切に位置決めし、装填ユニット304を固定するために、持ち上げられた中央部分428に提供される。中央ディスク420は、持ち上げられた中央部分428に提供され、装填ユニット304上の対応する構造と係合するように構成される。さらに、縫合糸リール(図示されていない)が装填ユニット304と関連づけられる場合、中央ディスク420は、縫合糸リールの支持を提供する。
【0054】
ここで図15を見ると、縫合糸トレイ402と係合するように構成される縫合糸パッケージカバー406が示される。縫合糸パッケージカバー406は、上記に説明された縫合糸パッケージカバー306(図13)に実質的に類似している。縫合糸パッケージカバー306は、ディスク308と、縫合糸トレイ402から縫合糸パッケージカバー406を取り外すことを容易にするためにディスク308から放射状に外側に延びるタブ416とを含む。
【0055】
ここで図16を参照すると、縫合糸トレイ402は、縫合糸トレイに取り付けられる装填ユニット304を位置決めすることを含み、示される。縫合糸カバー406は、位置決めする装填ユニット304の周りに受容され、縫合糸トレイ402と選択可能に係合するように構成される。
【0056】
本明細書において開示される実施形態に対して様々な修正が行われ得ることは理解される。例えば、開示された縫合糸トレイの窪んだまたは縁取りされた部分は、補強されるかまたはテクスチャにされ得、ユーザの手による掴みを容易にする。さらに、開示される縫合糸パッケージアセンブリは、第2の縫合糸パッケージアセンブリに嵌合され得、単一の縫合糸パッケージにおいて複数の針−縫合糸アセンブリを提供し得る。従って、上記の説明は、限定することとして解釈されるべきではなく、特定の実施形態の単なる実例として解釈されるべきである。当業者は、本明細書に添付される特許請求の範囲の範囲および精神内における他の修正を予想する。
【符号の説明】
【0057】
10 縫合糸パッケージアセンブリ
12 縫合糸トレイ
14 装填ユニット
16 縫合糸パッケージカバー
18 ディスク
20 細長いフラップ
22 1次折り畳み線
24 タブ
26 ノーズ
28 遠位端
30 スロット
【技術分野】
【0001】
(背景)
(技術分野)
本開示は、外科手術針を供給する縫合糸パッケージに関し、より具体的には、内部縫合針であって、それに取り付けられた一本の縫合糸材料を有する、内部縫合針に関する。より詳細には、本開示は、一本の縫合糸材料を受容する縫合糸トレイを規定する円形の本体部分と、外科手術針を支持する円形の本体部分に取り付けられた装填ユニットと、使用前に針および縫合糸を保護するカバーとを有する縫合糸パッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
(関連技術の背景)
様々な外科手術中に、外科手術縫合装置を用いて、外科手術針であって、それに取り付けられた一本の縫合糸材料を有する、外科手術針を操作することがしばしば必要である。このことは、特に、外科手術が体腔にアクセスすることを可能にする小さな切開またはポートを通って行われる最小侵襲性の外科手術処置において真実である。
【0003】
外科手術針および関連する一本の縫合糸材料を外科手術縫合装置に提供する様々な形式のパッケージングまたはデバイスが開発されてきた。これらのパッケージまたはデバイスは、典型的にはパッケージング内に外科手術針をゆるく保持し、パッケージング内に一本の縫合糸材料を曲げるかまたは巻くことにより、スペースを節約する。その一本の縫合糸材料は、8の字構成に巻かれ得る。あるいは、その一本の縫合糸材料は、パッケージング内に位置を決められるスプールの周りに巻きつけられ得る。
【0004】
特定の用途において、両端の外科手術針が、外科手術縫合装置に接続して用いられる。両端のある外科手術針は、代わりに外科手術縫合装置のジョー内、具体的にはジョー内に形成される小さな穴内に固定される。縫合装置のジョー内に外科手術針を装填するために、縫合装置のジョーおよび具体的にはジョー内に形成された穴は、両端のある外科手術針の対向する端部の上に正確に整列されなければならない。
【0005】
さらに、いくつかの外科手術処置は、縫合糸材料の一端部にループを有する、一本の逆とげのある縫合糸材料を用いることによって最良に行われる。外科手術針は、適切な組織を縫合した後、ループを通過し、その結果、その一本の縫合糸材料の逆とげは、ループの内部と係合し、組織の辺りの適切な位置に縫合糸を固定する。互いに係合させるかまたはもつれさせる傾向のある逆とげの存在により、一本の縫合糸材料が完全に戻るように、コンパクトなパッケージング内にその一本の縫合糸材料を巻くことはしばしば不可能である。
【0006】
さらに、装填ユニット上の針の位置は、外科手術縫合装置のジョーに受容されることが可能である針にとって重大である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、外科手術縫合装置によって受容されるように外科手術針の位置を正確に決めることが可能な縫合糸パッケージアセンブリに対するニーズが存在する。また、使用の前に、外科手術針および一本の縫合糸材料を保護するカバーを有する縫合糸パッケージアセンブリに対するニーズもある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
周辺リムと、中央本体部分とを有する本体部分を有する縫合糸トレイであって、中央本体部分は、周辺リムと中央本体部分との間に周囲縫合糸保持トラフを規定する、縫合糸トレイを含む縫合糸パッケージアセンブリが開示される。装填ユニットは、縫合糸トレイの中央本体部分に取り付けられる。カバーは、本体部分と係合可能であり、カットアウトであって、カットアウトを通って装填ユニットを受容する、カットアウトと、円形のディスクから延びる細長いフラップとを有する円形のディスク含む。円形のディスクは縫合糸トレイの上に位置を決められ、細長いフラップは、1次折り畳み線に沿って円形のディスクに対して折り畳まれ、その結果、細長いフラップは装填ユニットを覆う。縫合糸トレイは、周辺リムに沿った複数の内側に向けられたタブを含み、該複数の内側に向けられたタブは、ディスクと係合可能であり、縫合糸トレイ上にディスクを保持する。
【0009】
細長いフラップは、タブを有するノーズにおいて終結し、円形のディスクは、タブがスロットと係合し、装填ユニットの上に細長いフラップを固定するようにスロットを含む。
【0010】
特定の実施形態において、装填ユニットは、本体部分に取り外し可能に取り付けられる。
【0011】
縫合糸トレイに取り付けられた装填ユニットを有する縫合糸トレイと共に使用するカバーもまた開示され、カバーは、装填ユニットを受容するカットアウトを有するディスクと、ディスクから延びる細長いフラップとを含む。細長いフラップは、折り畳み線によって分離される複数のパネルを含む。細長いフラップの第1の端部は1次折り畳み線に沿ってディスクに接続される。ディスクはスロットを含み、細長いフラップの第2の端部はスロット内で係合可能であり、細長フラップをディスクに固定する。一実施形態において、ディスクは、実質的に円形のディスクである。
【0012】
代替の実施形態において、ディスクは、アーチ形と縁取りとが交互になった周辺部分を含む。
【0013】
縫合糸トレイと、縫合糸トレイ上に位置を決められる装填ユニットとを覆う方法であって、ディスクと、ディスクの1つの周辺側面縁から延びる細長いフラップとを有するカバーを提供することを含む、方法が開示される。カバーは、ディスクの第1の側面とフラップの第1の側面とを含む第1の側面を有する。方法は、縫合糸トレイの上にディスクの位置を決め、その結果、ディスクは縫合糸トレイに位置を決められる縫合糸を覆い、第1の折り畳み線に沿って細長いフラップを折り畳み、その結果、ディスクの第1の側面はフラップの第1の側面に隣接する。
【0014】
この方法は、ディスクの第1の周辺側面縁の反対側のディスクの第2の周辺側面縁に、フラップのノーズ端部を固定するステップをさらに含む。
【0015】
この方法は、細長いフラップを折り畳み、その結果、フラップの一部分は装填ユニットを覆うステップをさらに含む。
【0016】
この方法は、縫合糸トレイの上にディスクの位置を決め、その結果、装填ユニットはディスクの開口部を通って突き出るステップをなおもさらに含む。
【0017】
細長いフラップはパネル部分を有し、方法は細長いフラップを折り畳むことを含み、その結果、細長いフラップのパネル部分は、細長いフラップが装填ユニットの上に位置を決められるとき、装填ユニット内に含まれる針の上にある。
【0018】
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
周辺リムと、中央本体部分とを有する本体部分を含む縫合糸トレイであって、該中央本体部分は、該周辺リムと該中央本体部分との間に周囲縫合糸保持トラフを規定する、縫合糸トレイと、
該縫合糸トレイの中央本体部分に取り付けられた装填ユニットと、
該本体部分と係合可能なカバーであって、該カバーは、カットアウトであって、該カットアウトを通って該装填ユニットを受容する、カットアウトを有する円形のディスクと、該円形のディスクから延びる細長いフラップとを含み、該円形のディスクは該縫合糸トレイの上に位置を決められ、該細長いフラップは、1次折り畳み線に沿って該円形のディスクに対して折り畳まれ、その結果、該細長いフラップは該装填ユニットを覆う、カバーと
を備えている、縫合糸パッケージアセンブリ。
(項目2)
上記細長いフラップは、タブを有するノーズにおいて終結し、上記円形のディスクは、該タブと係合し、上記装填ユニットの上に該細長いフラップを固定するように構成されるスロットを含む、上記項目のいずれかに記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
(項目3)
上記装填ユニットは、上記本体部分に取り外し可能に取り付けられる、上記項目のいずれかに記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
(項目4)
上記縫合糸トレイは、上記周辺リムに沿った複数の内側に向けられたタブを含み、該複数の内側に向けられたタブは、上記ディスクと係合可能であり、該縫合糸トレイ上に該ディスクを保持する、上記項目のいずれかに記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
(項目5)
上記周辺リムは、ユーザによる上記縫合糸トレイの係合を容易にするように構成される少なくとも第1の縁取りされた部分を含む、上記項目のいずれかに記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
(項目6)
縫合糸トレイに取り付けられた装填ユニットを有する、縫合糸トレイと共に使用するカバーであって、
装填ユニットを受容するカットアウトを有するディスクと、
該ディスクから延びる細長いフラップであって、該細長いフラップの第1の端部は1次折り畳み線に沿って該ディスクに接続される、細長いフラップと
を備えている、カバー。
(項目7)
上記ディスクはスロットを含み、上記細長いフラップの第2の端部は該スロット内で係合可能である、上記項目のいずれかに記載のカバー。
(項目8)
上記ディスクは、実質的に円形のディスクである、上記項目のいずれかに記載のカバー。
(項目9)
上記ディスクは、アーチ形と縁取りとが交互になった周辺部分を含む、上記項目のいずれかに記載のカバー。
(項目10)
上記細長いフラップは、折り畳み線によって分離された複数のパネルを含む、上記項目のいずれかに記載のカバー。
(項目11)
縫合糸トレイと、該縫合糸トレイ上に位置を決められる装填ユニットとを覆う方法であって、
ディスクと、該ディスクの1つの周辺側面縁から延びる細長いフラップとを含むカバーを提供することであって、該カバーは、第1のディスク側面と第1のフラップ側面とを含む第1の側面を有する、ことと、
該縫合糸トレイの上に該ディスクの位置を決め、その結果、該ディスクは該縫合糸トレイに位置を決められる縫合糸を覆うことと、
第1の折り畳み線に沿って該細長いフラップを折り畳み、その結果、該ディスクの第1の側面は該フラップの第1の側面に隣接することと
を包含する、方法。
(項目12)
上記ディスクの第1の周辺側面縁の反対側の該ディスクの第2の周辺側面縁に、上記フラップのノーズ端部を固定するステップをさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目13)
上記細長いフラップは折り畳まれ、その結果、該フラップの一部分は上記装填ユニットを覆う、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目14)
上記ディスクは上記縫合糸トレイの上に位置を決められ、その結果、上記装填ユニットは該ディスクの開口部を通って突き出る、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目15)
上記細長いフラップは、該細長いフラップが上記装填ユニットの上に位置を決められるとき、該装填ユニット内に含まれる針の上にあるパネル部分を有する、上記項目のいずれかに記載の方法。
【0019】
(摘要)
縫合糸パッケージアセンブリが提供され、該縫合糸パッケージアセンブリは、外科手術針−縫合糸アセンブリを外科手術器具に提供するために縫合糸トレイに取り付けられた装填ユニットを含む。縫合糸パッケージカバーは、使用前に外科手術針−縫合糸アセンブリを保護するために備えられる。縫合糸パッケージカバーは、縫合糸トレイに保持される縫合糸を保護するために縫合糸トレイと係合可能であるディスクと、装填ユニットに含まれる外科手術針を保護するために装填ユニットの上にあるように構成される細長いフラップとを含む。細長いフラップは、1次折り畳み線に沿ってディスクに対して湾曲可能であり、ディスクと取り外し可能に係合可能であるノーズ部分を含む。
【0020】
ここで開示される縫合糸パッケージの様々な実施形態は、図面を参照して本明細書において開示される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、内部縫合縫合糸パッケージの一実施形態の斜視図である。
【図2】図2は、パッケージカバーが取り外された状態の、図1の内部縫合縫合糸パッケージの斜視図である。
【図3】図3は、部品が分離された状態の、図1の内部縫合縫合糸パッケージの分解組立斜視図である。
【図4】図4は、図1の内部縫合パッケージのパッケージカバーの上面図である。
【図5】図5は、図1の内部縫合パッケージの斜視図であり、装填ユニットを覆うパッケージカバーの針カバーの最初の折り畳みを例示する。
【図6】図6は、図5に似た斜視図であり、装填ユニットを覆う針カバーの最後の折り畳みおよび固定を例示する。
【図7】図7は、針カバーが開放位置である、図1の内部縫合パッケージの斜視図であり、装填ユニットから外科手術針を取り外す外科手術器具を例示する。
【図8】図8は、内部縫合パッケージの代替の実施形態の斜視図である。
【図9】図9は、パッケージカバーが取り外された状態の、図8の内部縫合パッケージの斜視図である。
【図10】図10は、部品が分離された状態の、図8の内部縫合パッケージの斜視図である。
【図11】図11は、内部縫合パッケージの別の代替の実施形態の斜視図である。
【図12】図12は、パッケージカバーが取り外された状態の、図11の内部縫合パッケージの斜視図である。
【図13】図13は、部品が分離された状態の、図11の内部縫合パッケージの斜視図である。
【図14】図14は、内部縫合パッケージのさらに別の実施形態の縫合糸トレイの斜視図である。
【図15】図15は、図14の縫合糸パッケージの縫合糸トレイと係合するように構成されるカバーの拡大上面図である。
【図16】図16は、図15のカバーと、図13の装填ユニットとを含む、図14の縫合糸トレイの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(実施形態の詳細な説明)
両端の尖った外科手術針および結び目のない縫合糸と共に使用するためのここに開示される縫合糸パッケージアセンブリの実施形態が、ここで図面を参照して詳細に説明され、図面において同様の数字は、いくつかの図の各々において同一または対応する要素を示す。当該分野において一般的であるように、用語「近位」は、ユーザまたはオペレータ、すなわち外科医または内科医により近い部分または構成要素をいい、一方、「遠位」は、ユーザからより遠くに離れている部分または構成要素をいう。
【0023】
最初に図1を参照すると、より詳細に以下に説明されるように、両端の尖った外科手術針および逆とげのある縫合糸(図示されていない)と共に使用する縫合糸パッケージアセンブリ10が開示される。縫合糸パッケージアセンブリ10は、概して縫合糸トレイ12に取り付けられる装填ユニット14を有する円形の縫合糸トレイを含む。縫合糸トレイ12は、一本の逆とげのある縫合糸を保持するように提供され、装填ユニット14は、外科手術縫合器具のジョーに提供するための両端の尖った外科手術針を支持するように提供される。
【0024】
縫合糸トレイ12内において一本の逆とげのある縫合糸を保持し、かつ装填ユニット14内において支持される両端の尖った外科手術針を保護するために、縫合糸パッケージアセンブリ10は、縫合糸パッケージカバー16をさらに含む。縫合糸パッケージカバー16は、円形の縫合糸トレイカバーまたはディスク18と、ディスク18と一体に形成される細長いフラップ20の形式の針カバーまたは装填ユニットカバーとを含む。本明細書において用いられる場合、用語「ディスク」は、例えば縫合糸トレイ12などの関連する縫合糸トレイに直接に取り付けられる例えば縫合糸パッケージカバー16などの開示される縫合糸パッケージカバーの一部をいう。ディスク18および細長いフラップ20は、1次折り畳み線22に沿って接続される。
【0025】
タブ24は、細長いフラップ20の遠位端28に位置を定められるノーズ26に形成される。タブ24は、装填ユニット14の上に細長いフラップ20を固定するために、ディスク18内に形成されるスロット30と係合するように構成される。ディスク18のカットアウト32は、装填ユニット14がディスク18を通って突き出ることを可能にするように提供される。
【0026】
ここで図2を参照すると、例示されるのは、縫合糸トレイカバー18が取り外された状態の縫合糸トレイ12である。縫合糸トレイ12は、概して周辺側壁36を有する円形の本体部分38を含む。本体部分34は、周辺側壁36と持ち上げられた中央部分38との間に円形の縫合糸トラフ40を規定する持ち上げられた中央部分38を含む。複数の内側に向けられたタブ42は、図1に最も良く示されるように、縫合糸パッケージカバー16および具体的にはディスク18を縫合糸トレイ12に固定するために、周辺側壁36に提供される。複数の穴44は、縫合糸トレイ12を形成する成形プロセスの結果、円形の縫合糸トラフ40と周辺側壁36との間に本体部分34を貫いて延びる。穴44は、さらに縫合糸トラフ40内に位置を決められる縫合糸(図示されていない)に殺菌気体が到達することを可能にし得る。
【0027】
ここで図2および図3を参照すると、円形の本体部分34に装填ユニット14の位置決めを助けるために、一対の止めピン46および48が、持ち上げられた中央部分38に形成される。アライメントタブ54および56と共にスナップフック50および52がまた、縫合糸トレイ12に装填ユニット14の位置を適切に決め、装填ユニット14を固定するために、持ち上げられた中央部分38に提供される。中央ディスク58は、持ち上げられた中央部分38に提供され、装填ユニット14の対応する構造と係合するように構成される。さらに、縫合糸リール(図示されていない)が装填ユニット14と関連づけられる場合、中央ディスク58は、縫合糸リールのための支持を提供する。
【0028】
図3に最も良く示されるように、装填ユニット14は、概して、ベース60から上方に突き出る針支持部材62を有するベース60を含む。より詳細に以下に説明される方法で外科手術針を解放可能に保持するために、針保持切欠き64が針支持部材62に提供される。一対の上方に突き出るL形のガードアーム66および68は、以下に説明されるように、外科手術縫合装置のジョーを針支持部材62の周りに適切に位置を決め、ジョーが閉鎖位置に動かされるような時間まで外科手術針の取り外しを防ぐために、針支持部材62に隣接して提供される。フィンガチップ70は、示されるように、ベース60から延び、止めピン46および48ならびにアライメントタブ54および56によって係合されるように構成される。
【0029】
アライメント凹部72は、ベース60内に形成され、外科手術縫合器具の遠位端を受容するように構成される。アライメント74は、外科手術縫合器具の遠位端ならびに一対のイア(ear)76および78と係合するためにアライメント凹部72内に提供され、一対のイア76および78もまた、外科手術縫合器具の遠位端と係合し、該遠位端を整列させるために提供される。一対のウィング80および82もまた、外科手術器具を針指示部材62内に保持される外科手術針との整列を導くことを容易にするために、ベース60に提供される。
【0030】
上記のように、装填ユニット14および縫合糸トレイ12は、一本の逆とげのある縫合糸86と共に、例えば両端の尖った外科手術針84などの外科手術針を外科手術縫合装置に供給するように提供される。一本の逆とげのある縫合糸86は、針84の中央88において両端の尖った外科手術針84に取り付けられる。切欠き90は、アーム66と88との間に提供され、ベース60を通って延び、一本の逆とげのある縫合糸86が両端の尖った外科手術針84から円形の本体部分34に形成される円形の縫合糸トラフ40の中に通ることを可能にする。
【0031】
ここで図3および図4を参照すると、装填ユニット14の上に細長いフラップ20を折り畳むために、細長いフラップ20は、第2の折り畳み線92、第3の折り畳み線94、第4の折り畳み線96、第5の折り畳み線98、および第6の折り畳み線100などの複数の折り畳み線を含む。1次折り畳み線22と共にこれらの折り畳み線は、細長いフラップ20を1次パネル102、第2のパネル104、第3のパネル106、第4のパネル108および第5のパネル110などの複数のパネルに分割する。図3に示されるように、周辺延長部112は、ディスク18から延び、1次パネル102がディスク18の方に折り畳まれたとき、周辺延長部112と1次パネル102との間に位置を定められる1次折り畳み線22がまっすぐのままであることを可能にする。
【0032】
装填ユニット14の様々な特徴に適応するために、細長いフラップ20には一連の切り口または開口部が提供される。具体的には、1次パネル102は、一対の押出しフラップ118および120を形成する一対の切り口114および116を含む。押出しフラップ118および120は、ディスク18に形成される一対のカットアウト122および124と協働し、ディスク18が縫合糸トレイ12に位置を決められ、細長いフラップ20が装填ユニット14の上に折り畳まれたとき、止めピン46および48を収容する。さらに、細長いカットアウト126は、第3のパネル106に提供され、針支持部材62のためのクリアランスを提供する。さらに、一対のカットアウト128および130は、第4のパネル108に形成され、装填ユニット14のベース60から突き出るイア76および78を収容するように提供される。最後に第4のパネル108には、装填ユニット14のウィング80および82のために空間を与えるように構成される一対の側面の切欠き136および138が提供される。これらの様々な切り口、押出しフラップおよびカットアウトは、細長いフラップ20が装填ユニット14上の対応する構造との摩擦の係合によって装填ユニット14の上に固定されることを可能にする。
【0033】
示されるように、ディスク18には、さらに、縫合糸トレイ12の円形の本体部分34に形成される成形穴44と協働する複数の周辺穴が提供され、殺菌気体が縫合糸パッケージアセンブリ10に広がり、それによって開示された外科手術針および関連する一本の縫合糸材料を殺菌することを可能にする。
【0034】
ここで図3および図5〜図7を参照すると、アセンブリおよび縫合糸パッケージアセンブリ10の使用法がここで説明される。最初に装填ユニット14は、縫合糸トレイ12から分離され、縫合糸パッケージカバー16もまた縫合糸トレイ16もまた縫合糸トレイ12から分離される。装填ユニット14は、両端の尖った外科手術針84を含む組み立てられた状態で提供され得、両端の尖った外科手術針84は、両端の尖った外科手術針84の中央88に取り付けられた、一本の逆とげのある縫合糸86を有する針指示部材62上の針保持切欠き64内に位置を決められる。縫合糸パッケージアセンブリ10を組み立てるために、装填ユニット14は、最初に、縫合糸トレイ12の持ち上げられた中央部分38から突き出る止めピン46および48に対して装填ユニット14のフィンガタブ70の位置を決めるために操作される。装填ユニット14は、持ち上げられた中央部分38上のアライメントタブ54と56の間に装填ユニット14のベース60の位置を決めるために、持ち上げられた中央部分38の方に下方に動かされる。装填ユニット14を持ち上げられた中央部分38に固定するために、装填ユニット14は、スナップフック50と52との間に押し下げられ、その結果、スナップフック50および52は、縫合糸トレイ12の持ち上げられた中央部分38に装填ユニット14を摩擦により保持する。
【0035】
その後、一本の逆とげのある縫合糸86は、縫合糸トレイ12の円形の本体部分34に形成される円形の縫合糸トラフ40内に位置を決められる。次に、縫合糸パッケージカバー16のディスク18は、縫合糸トレイ12および装填ユニット14の方に前進させられる。ディスク18は、ディスク18が装填ユニット14の上に位置を決められるように位置を決められる。次に、ディスク18は、円形の本体部分34の周辺側壁36に形成される内側に向けられた複数のタブ42の間にディスク18の位置を決め、それによって、ディスク18を縫合子トレイ12に固定するように操作される。
【0036】
ここで図5を参照すると、装填ユニット14に位置を定められる、両端の尖った外科手術針84および一本の逆とげのある縫合糸86を保護するために、細長いフラップ20は、最初に、1次折り畳み線22に沿ってディスク18の方に覆うように折り畳まれる。このことにより、細長いフラップ20の第1の側面142がディスク18の第1の側面144に接触するようになる。
【0037】
特に図6を参照すると、細長いフラップ20がディスク18の方に覆うように折り畳まれると、縫合糸トレイ上の止めピン46および48は、1次パネル102に形成されるプッシュアップフラップ120および118と係合し、プッシャアップフラップ120および118を開く。第2のパネル104は、両端の尖った外科手術針84および一本の逆とげのある縫合糸86の上に位置を決められ(図5)、第3のパネルは、針支持部材62の上にカットアウト126の位置を決めるように操作される。この点において、第4のパネル108は、装填ユニット14上のウィング80と82との間に切欠き136および138の位置を決めるように操作される。切欠き136および138は、摩擦適合方法でウィング80および82と係合し、装填ユニット14に対して第4のパネル108を保持する。第4のパネル108は、装填ユニット14に対して下方に押され続け、その結果、イア76および78は、第4のパネル108に形成される切り口128および130を通って外側にプッシュアウトフラップ132および134を押し出す(図3も参照されたい)。
【0038】
最後に細長いフラップ20のノーズ26は、ノーズ26に位置を定められるタブ24をディスク18に位置を定められるスロット30の中に押し込め、その結果、最終的に細長いフラップ20をディスク18に固定する。このような方法で、装填ユニット14および縫合糸パッケージカバー16は、両端の尖った外科手術針84および一本の逆とげのある縫合糸86を保護するために縫合糸トレイ12に適切に取り付けられる。その後縫合糸パッケージアセンブリ10は、両端の尖った外科手術針84および一本の逆とげのある縫合糸86を使用する用意のために殺菌プロセスを受け得る。
【0039】
ここで図7を参照すると、使用時、縫合糸パッケージアセンブリ10は、縫合糸パッケージカバー16のアセンブリに関して上記に説明される手順を逆にすることによって開かれる。具体的には、細長いフラップ20のノーズ26は、タブ24を引いて、縫合糸パッケージカバー16のディスク18に形成されるスロット30との係合を外すように操作される。細長いフラップ20は、次いで、前に説明された様々なパネルおよびカットアウトを引き、装填ユニット14から自由にするように操作される。このことにより、使用のために、一本の逆とげのある縫合糸86と共に両端の尖った外科手術針84が露出される。
【0040】
外科手術縫合装置(図示されていない)の遠位端146は、装填ユニット14上のイア76と78との間に遠位端146の細長い管状部材148の位置を決めるように操作される。細長い管状の部材148に提供される穴150は、装填ユニット14におけるアライメントピン74の上に位置を決められる。その後、ジョー150および152は、両端の尖った外科手術針84を囲むように、上方に突き出るL形のカードアーム66および68の下で操作される。両端の尖った外科手術針84および細長い管状の部材148は、装填ユニット14から自由になるように持ち上げられる。細長い管状の部材148が持ち上げられ自由になると、一本の逆とげのある縫合糸86は、切欠き90を通って縫合糸パッケージアセンブリ10から出るように引かれる。この方法で、縫合糸パッケージアセンブリ10は、両端の尖った外科手術針84および一本の逆とげのある縫合糸86を使用のために外科手術器具に供給しながら、それらを保護する。
【0041】
ここで図8〜図10を参照すると、外科手術縫合装置と共に使用するための縫合糸パッケージアセンブリ160の代替の実施形態が開示される。縫合糸パッケージアセンブリ160は、概して、縫合糸トレイ162に取り付けられる装填ユニット164を有する縫合糸トレイ162を含む。縫合糸パッケージカバー166は、縫合糸トレイ162の内容を保護し、装填ユニット164を保護するために提供される。縫合糸パッケージカバー166は、概して、ディスク168から延びる細長いフラップ170を有するディスク168を含む。細長いフラップ170は、1次折り畳み線172に沿ってディスク168に接続される。細長いフラップ170は、細長いフラップ170の遠位端178においてノーズパネル176に形成されるタブ174の、ディスク168に形成されるスロット180との係合によってディスク168の上に固定される。上記に説明されるディスク18と同様に、ディスク168は、カットアウト182を通って装填ユニット164の通過のためのカットアウト182を含む。
【0042】
ディスク168はまた、縫合糸パッケージアセンブリ160の内容の殺菌を容易にし得る複数の周辺穴184を含む。ディスク168は、この168から1次折り畳み線172に延びるタブ186をさらに含む。
【0043】
ここで図9を参照すると、縫合糸トレイ162は、概して周辺側壁190を有する本体部分188を含む。本体部分188は、周辺側壁190と持ち上げられた中央部分192との間に縫合糸トラフ194を規定する持ち上げられた中央部分192を含む。図8に最も良く示されるように、複数の内側に向けられたタブ196は、縫合糸パッケージカバー162、具体的にはディスク168を縫合糸トレイ162に固定するために周辺側壁190に提供される。複数の穴198は、縫合糸トレイ162を形成するために利用される成形プロセスの結果、縫合糸トラフ194と周辺側壁190との間に本体部分188を貫いて延びる。穴198は、さらに、縫合糸トラフ194内に位置を決められる縫合糸(図示されていない)に殺菌気体が到達することを可能にする。
【0044】
ここで図9および図10を参照すると、一対の止めピン200および210は、本体部分188に装填ユニット164の位置決めを助けるために、持ち上げられた中央部分192に形成される。アライメントタブ216および218と共にスナップフック212および214もまた、縫合糸トレイ162に装填ユニット164の位置を適切に決め、装填ユニット164を固定するために、持ち上げられた中央部分192に提供される。中央ディスク220は、持ち上げられた中央部分192に提供され、装填ユニット164上の対応する構造と係合するように構成される。さらに、縫合糸リール(図示されていない)が装填ユニット164に関連付けられる場合、中央ディスク220は縫合糸リールの支持を提供する。
【0045】
装填ユニット164は、上記に説明された装填ユニット14と同一であり、概して、ベース202から延びるタブ204を有するベース202を含む。上記に説明されたことと同様に、タブ204は、止めピン200および210に隣接して、アライメントタブ216と218との間に位置を決められる。装填ユニット164は、スナップフック212および214によって装填ユニット164のベース202と係合することによって、持ち上げられた中央部分192上の正しい位置に保持される。縫合糸パッケージアセンブリ160は、針206から延びる、一本の逆とげのある縫合糸208を有する両端の尖った外科手術針206をさらに含む。
【0046】
特に図9および図10を参照すると、縫合糸トレイ162は、ユーザの取扱いを容易にするように人間工学的に設計される。具体的には、周辺側壁190は、円形の周辺部分222と、一対の窪んだまたは縁取りされた周辺部分224および226とを含む。縁取りされた周辺部分224および226は、ユーザの指によって容易に掴まれることが可能な窪んだ領域を提供する。タブの周辺部分228は、中間の縁取りされた周辺部分224および226に提供される。同様に、図8および10を参照すると、ディスク168は、タブ186によって分離された一対の窪んだまたは縁取りされた部分230および232が提供される。示されるように、ディスク168は、一対のスロット234および236をさらに含み、ディスク168が縫合糸トレイ162に取り付けられているとき、止めピン200および210のための空間を提供する。
【0047】
特に図10を参照すると、細長いフラップ170は、縫合糸パッケージアセンブリ10に関して上記に説明された細長いフラップ20と同一である。具体的には、細長いフラップ170は、1次パネル238と、2次パネル240と、第3のパネル242と、第4のパネル244と、第5のパネル246とを含む。開示されたパネルは、第2の折り畳み線248と、第3の折り畳み250と、第4の折り畳み線252と、第5の折り畳み線254とによって分離される。最後に、細長いフラップ170は、装填ユニット164の様々な特徴に適応するために、細長いフラップ20に提供されるものと同一のパンチアウトとスロットとを含む。
【0048】
ここで図11〜図13を参照すると、縫合糸パッケージアセンブリ300のさらなる代替の実施形態が開示される。最初に図11を参照すると、上記に説明された実施形態と同様に、縫合糸パッケージアセンブリ300は、概して、縫合糸トレイ302に取り外し可能に取り付けられた装填ユニット304を有する縫合糸トレイ302を含む。装填ユニット304は、上記そして前に説明された装填ユニットと同一であり、上記に開示されたすべての特徴および機能を含む。縫合糸パッケージカバー306は、縫合糸パッケージアセンブリ300内に含まれる針および縫合糸アセンブリ(図示されていない)を保護するために提供される。縫合糸パッケージカバー306は、ディスク308から延びる細長いフラップ310を有するディスク308を含む。細長いフラップ310は、1次折り畳み線314に沿って、この308のタブ部分312においてディスク308接続される。上記に説明されたそれらの実施形態と同一であるが、タブ316は、細長いフラップ310のノーズパネル318に提供され、ディスク308のスロット316と係合し、閉鎖位置において装填ユニット304の上に細長いフラップ310を保持するように構成される。細長いフラップ310の残りの特徴は、縫合糸パッケージアセンブリ10において細長いフラップ20に関して上記に説明された、パネルと、折り畳み線と、カットアウトと、スロットとを含む。
【0049】
ここで図12および図13を参照すると、縫合糸トレイ302は、周辺リム326と、周辺リム326と持ち上げられた中央部分328との間に縫合糸トラフ330を規定する持ち上げられた中央部分328とを有する本体部分324を含む。縫合糸トレイ302もまた、ユーザの手による掴みを容易にするように人間工学的に設計される。具体的には、周辺リム326は、遠位アーチ形部分332と、近位またはタブのついたアーチ形部分334とを含む。タブのついたアーチ形部分334は、縫合糸パッケージカバー306の1次折り畳み線314に隣接したディスク308から延びるタブ312の位置に一致する。周辺リム326は、さらに、側面アーチ形部分336および338を含む。ユーザの手による掴みを容易にするために、周辺リム326は、さらに、中間のそれぞれ遠位アーチ形部分332、タブのついたアーチ形部分334ならびに側面アーチ形部分336および338に位置を定められる複数の窪んだまたは縁取りされた部分340、342、344および346を含む。
【0050】
最後に、縫合糸パッケージアセンブリ300は、前述の装填ユニットの両端の尖った外科手術針に関して上記に説明されたものと同一の方法で装填ユニット304に取り付けられた両端の尖った外科手術針348を含む。一本の逆とげのある縫合糸材料350は、装填ユニット304を貫いて両端の尖った外科手術針348から延び、縫合糸トレイ302の本体部分324に形成される縫合糸トラフ330内に保持される。
【0051】
同様に、図13に戻り参照すると、ディスク308は、対応する遠位アーチ形部分352と、隣接したタブ312に位置を定められる近位またはタブのついたアーチ形部分354と、遠位アーチ形部分332に対応する側面アーチ形部分356および358と、タブのついたアーチ形部分334と、縫合糸トレイ302の周辺リム326の側面アーチ形部分336および338とを含む。ディスク308は、さらに、周辺リム326の縁取りされた部分340、342、344および346に対応する、窪んだ部分または縁取りされた部分360、362、364および366を含む。最後に複数のタブ368は、トレイ302上の適切な位置にディスク308を保持するために周辺リム326に提供される。
【0052】
ここで図14を参照すると、縫合糸パッケージアセンブリのさらに別の実施形態からの縫合糸トレイ402が開示される。縫合糸トレイ402は、縫合糸トレイ302と実質的に類似しており、従って、それら間の相違点に関してのみ説明される。縫合糸トレイ402は、周辺リム426を有する本体部分424と、周辺リム426と持ち上げられた中央部分428との間に縫合糸トラフ430を規定する持ち上げられた中央部分428とを有する本体部分430を含む。縫合糸トレイ402は、ユーザの手による掴みを容易にするように人間工学的に設計される。具体的には、周辺リム426は、複数の窪んだまたは縁取りされた部分440、442、444、446を含み、その各々は、隆起部、小隆起、または他の適切なテクスチャ445を含み得る。
【0053】
さらに図14を参照すると、一対の止めタブ410、411であって、各々がそれぞれ410a、411aを含む、一対の止めタブ410、411が、本体部分424上に装填ユニット304(図16)を位置決めすることを助けるために、持ち上げられた中央部分428に形成される。具体的には、切欠き410a、411aは、装填ユニット304のベースの一部分を受容するように構成される。アライメントタブ416、417、418、419と共にスナップフック412、414もまた、縫合糸トレイ402上に適切に位置決めし、装填ユニット304を固定するために、持ち上げられた中央部分428に提供される。中央ディスク420は、持ち上げられた中央部分428に提供され、装填ユニット304上の対応する構造と係合するように構成される。さらに、縫合糸リール(図示されていない)が装填ユニット304と関連づけられる場合、中央ディスク420は、縫合糸リールの支持を提供する。
【0054】
ここで図15を見ると、縫合糸トレイ402と係合するように構成される縫合糸パッケージカバー406が示される。縫合糸パッケージカバー406は、上記に説明された縫合糸パッケージカバー306(図13)に実質的に類似している。縫合糸パッケージカバー306は、ディスク308と、縫合糸トレイ402から縫合糸パッケージカバー406を取り外すことを容易にするためにディスク308から放射状に外側に延びるタブ416とを含む。
【0055】
ここで図16を参照すると、縫合糸トレイ402は、縫合糸トレイに取り付けられる装填ユニット304を位置決めすることを含み、示される。縫合糸カバー406は、位置決めする装填ユニット304の周りに受容され、縫合糸トレイ402と選択可能に係合するように構成される。
【0056】
本明細書において開示される実施形態に対して様々な修正が行われ得ることは理解される。例えば、開示された縫合糸トレイの窪んだまたは縁取りされた部分は、補強されるかまたはテクスチャにされ得、ユーザの手による掴みを容易にする。さらに、開示される縫合糸パッケージアセンブリは、第2の縫合糸パッケージアセンブリに嵌合され得、単一の縫合糸パッケージにおいて複数の針−縫合糸アセンブリを提供し得る。従って、上記の説明は、限定することとして解釈されるべきではなく、特定の実施形態の単なる実例として解釈されるべきである。当業者は、本明細書に添付される特許請求の範囲の範囲および精神内における他の修正を予想する。
【符号の説明】
【0057】
10 縫合糸パッケージアセンブリ
12 縫合糸トレイ
14 装填ユニット
16 縫合糸パッケージカバー
18 ディスク
20 細長いフラップ
22 1次折り畳み線
24 タブ
26 ノーズ
28 遠位端
30 スロット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周辺リムと、中央本体部分とを有する本体部分を含む縫合糸トレイであって、該中央本体部分は、該周辺リムと該中央本体部分との間に周囲縫合糸保持トラフを規定する、縫合糸トレイと、
該縫合糸トレイの中央本体部分に取り付けられた装填ユニットと、
該本体部分と係合可能なカバーであって、該カバーは、カットアウトであって、該カットアウトを通って該装填ユニットを受容する、カットアウトを有する円形のディスクと、該円形のディスクから延びる細長いフラップとを含み、該円形のディスクは該縫合糸トレイの上に位置を決められ、該細長いフラップは、1次折り畳み線に沿って該円形のディスクに対して折り畳まれ、その結果、該細長いフラップは該装填ユニットを覆う、カバーと
を備えている、縫合糸パッケージアセンブリ。
【請求項2】
前記細長いフラップは、タブを有するノーズにおいて終結し、前記円形のディスクは、該タブと係合し、前記装填ユニットの上に該細長いフラップを固定するように構成されるスロットを含む、請求項1に記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
【請求項3】
前記装填ユニットは、前記本体部分に取り外し可能に取り付けられる、請求項1に記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
【請求項4】
前記縫合糸トレイは、前記周辺リムに沿った複数の内側に向けられたタブを含み、該複数の内側に向けられたタブは、前記ディスクと係合可能であり、該縫合糸トレイ上に該ディスクを保持する、請求項1に記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
【請求項5】
前記周辺リムは、ユーザによる前記縫合糸トレイの係合を容易にするように構成される少なくとも第1の縁取りされた部分を含む、請求項1に記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
【請求項6】
縫合糸トレイに取り付けられた装填ユニットを有する、縫合糸トレイと共に使用するカバーであって、
装填ユニットを受容するカットアウトを有するディスクと、
該ディスクから延びる細長いフラップであって、該細長いフラップの第1の端部は1次折り畳み線に沿って該ディスクに接続される、細長いフラップと
を備えている、カバー。
【請求項7】
前記ディスクはスロットを含み、前記細長いフラップの第2の端部は該スロット内で係合可能である、請求項6に記載のカバー。
【請求項8】
前記ディスクは、実質的に円形のディスクである、請求項6に記載のカバー。
【請求項9】
前記ディスクは、アーチ形と縁取りとが交互になった周辺部分を含む、請求項6に記載のカバー。
【請求項10】
前記細長いフラップは、折り畳み線によって分離された複数のパネルを含む、請求項6に記載のカバー。
【請求項11】
縫合糸トレイと、該縫合糸トレイ上に位置を決められる装填ユニットとを覆う方法であって、
ディスクと、該ディスクの1つの周辺側面縁から延びる細長いフラップとを含むカバーを提供することであって、該カバーは、第1のディスク側面と第1のフラップ側面とを含む第1の側面を有する、ことと、
該縫合糸トレイの上に該ディスクの位置を決め、その結果、該ディスクは該縫合糸トレイに位置を決められる縫合糸を覆うことと、
第1の折り畳み線に沿って該細長いフラップを折り畳み、その結果、該ディスクの第1の側面は該フラップの第1の側面に隣接することと
を包含する、方法。
【請求項12】
前記ディスクの第1の周辺側面縁の反対側の該ディスクの第2の周辺側面縁に、前記フラップのノーズ端部を固定するステップをさらに包含する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記細長いフラップは折り畳まれ、その結果、該フラップの一部分は前記装填ユニットを覆う、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記ディスクは前記縫合糸トレイの上に位置を決められ、その結果、前記装填ユニットは該ディスクの開口部を通って突き出る、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記細長いフラップは、該細長いフラップが前記装填ユニットの上に位置を決められるとき、該装填ユニット内に含まれる針の上にあるパネル部分を有する、請求項11に記載の方法。
【請求項1】
周辺リムと、中央本体部分とを有する本体部分を含む縫合糸トレイであって、該中央本体部分は、該周辺リムと該中央本体部分との間に周囲縫合糸保持トラフを規定する、縫合糸トレイと、
該縫合糸トレイの中央本体部分に取り付けられた装填ユニットと、
該本体部分と係合可能なカバーであって、該カバーは、カットアウトであって、該カットアウトを通って該装填ユニットを受容する、カットアウトを有する円形のディスクと、該円形のディスクから延びる細長いフラップとを含み、該円形のディスクは該縫合糸トレイの上に位置を決められ、該細長いフラップは、1次折り畳み線に沿って該円形のディスクに対して折り畳まれ、その結果、該細長いフラップは該装填ユニットを覆う、カバーと
を備えている、縫合糸パッケージアセンブリ。
【請求項2】
前記細長いフラップは、タブを有するノーズにおいて終結し、前記円形のディスクは、該タブと係合し、前記装填ユニットの上に該細長いフラップを固定するように構成されるスロットを含む、請求項1に記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
【請求項3】
前記装填ユニットは、前記本体部分に取り外し可能に取り付けられる、請求項1に記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
【請求項4】
前記縫合糸トレイは、前記周辺リムに沿った複数の内側に向けられたタブを含み、該複数の内側に向けられたタブは、前記ディスクと係合可能であり、該縫合糸トレイ上に該ディスクを保持する、請求項1に記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
【請求項5】
前記周辺リムは、ユーザによる前記縫合糸トレイの係合を容易にするように構成される少なくとも第1の縁取りされた部分を含む、請求項1に記載の縫合糸パッケージアセンブリ。
【請求項6】
縫合糸トレイに取り付けられた装填ユニットを有する、縫合糸トレイと共に使用するカバーであって、
装填ユニットを受容するカットアウトを有するディスクと、
該ディスクから延びる細長いフラップであって、該細長いフラップの第1の端部は1次折り畳み線に沿って該ディスクに接続される、細長いフラップと
を備えている、カバー。
【請求項7】
前記ディスクはスロットを含み、前記細長いフラップの第2の端部は該スロット内で係合可能である、請求項6に記載のカバー。
【請求項8】
前記ディスクは、実質的に円形のディスクである、請求項6に記載のカバー。
【請求項9】
前記ディスクは、アーチ形と縁取りとが交互になった周辺部分を含む、請求項6に記載のカバー。
【請求項10】
前記細長いフラップは、折り畳み線によって分離された複数のパネルを含む、請求項6に記載のカバー。
【請求項11】
縫合糸トレイと、該縫合糸トレイ上に位置を決められる装填ユニットとを覆う方法であって、
ディスクと、該ディスクの1つの周辺側面縁から延びる細長いフラップとを含むカバーを提供することであって、該カバーは、第1のディスク側面と第1のフラップ側面とを含む第1の側面を有する、ことと、
該縫合糸トレイの上に該ディスクの位置を決め、その結果、該ディスクは該縫合糸トレイに位置を決められる縫合糸を覆うことと、
第1の折り畳み線に沿って該細長いフラップを折り畳み、その結果、該ディスクの第1の側面は該フラップの第1の側面に隣接することと
を包含する、方法。
【請求項12】
前記ディスクの第1の周辺側面縁の反対側の該ディスクの第2の周辺側面縁に、前記フラップのノーズ端部を固定するステップをさらに包含する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記細長いフラップは折り畳まれ、その結果、該フラップの一部分は前記装填ユニットを覆う、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記ディスクは前記縫合糸トレイの上に位置を決められ、その結果、前記装填ユニットは該ディスクの開口部を通って突き出る、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記細長いフラップは、該細長いフラップが前記装填ユニットの上に位置を決められるとき、該装填ユニット内に含まれる針の上にあるパネル部分を有する、請求項11に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2011−41807(P2011−41807A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−184485(P2010−184485)
【出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(507362281)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (666)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(507362281)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (666)
【Fターム(参考)】
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