説明

冷凍保存容器

【課題】 食品を冷凍保存するとき、ラップやポリ袋に包むなど手間がかかり、解凍しないで直接調理しようとすると、ラップやポリ袋が破れて、その小片が食品に付いたりしていた。
本発明は、それらを解決するため、扱いやすくした冷凍保存容器を提供する。
【解決手段】 台座(1)と、それに立てられた支柱(3)と、支柱(3)に取り付けられた複数枚のシート(2)と、食品(9)を挟むときに、それぞれのシートをめくりやすくするため、シートめくりガイド(4)を設ける。
食品(9)を挟み、冷凍し、凍り付いて互いにくっついた食品(9)とシート(2)を分離用ヘラ(6)で、1、2カ所つつき、ひねると容易にはがすことができる。
分離用ヘラ(6)の動作がしやすいように、ケースのふた(10)の側面に斜めカット(11)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
食品を冷凍保存するとき、ラップやポリ袋に包むなど手間がかかり、解凍しないで直接調理しようとすると、ラップやポリ袋が破れて、その小片が食品に付いたりしていた。
本発明は、それらを解決するための、食品を小分けし冷凍保存する容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、食品を冷凍保存する場合、食品が凍って包丁で切れなくなってしまうため、使う分ごとにラップやポリ袋などで小分けして包むなどして使っていた。
特開2003−165526号公報(特許文献1)には、分割壁を備えて複数の小間に分割されている容器の各々の小間の底面部に、閉じ線様の凸部、または、凹部が形成されてなるものである。
という冷凍保存容器が開示されている。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2003−165526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのため、次のような問題点があった。
食品などを小分けする際、その時々にラップやポリ袋に包んだりして手間がかかり、解凍しないで直接調理するとき、食品が凍ったままでは、包みから取り出すとき、ラップやポリ袋が破れたり、その小片が食品にくっついたりしていた。
また、特許文献1では、挽肉や細かく切ったものを使用するには適しているが、スライス肉やちょっと大きめの食品には不向きである。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、台座(1)とそれに立てられた支柱(3)と、支柱(3)に取り付けられた複数枚のシート(2)を備えた冷凍保存容器である。
請求項2記載の発明は、前記シート(2)がそれぞれにシートを分離させるためのシートめくりガイド(4)を有している冷凍保存容器である。
請求項3記載の発明は、台座(1)に収納された分離用ヘラ(6)を備えた冷凍保存容器である。
請求項4記載の発明は、ケースのふた(10)の側面に設けた斜めカット(11)を備えた冷凍保存容器である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明は、シート(2)により、食品(9)が小分けしやすくなる。
請求項2記載の発明は、シートめくりガイド(4)により隙間ができ、シート(2)の一枚一枚がめくりやすくなる。
請求項3記載の発明は、分離用ヘラ(6)により、食品(9)が取り出しやすくなり、台座(1)に収納されているのですぐに使いやすい。
請求項4記載の発明は、ケースのふた(10)の側面に設けた斜めカット(11)により、ふた(10)の受け口が低くなり、分離用ヘラ(6)の動作がしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の本体の斜視図である。
【図2】 本発明の本体をケースに収納し、冷凍庫に納めた様子を示した側面図である。
【図3】 本発明の本体のへラ収容部を示した側面図である。
【図4】 本発明のケースの斜視図である。
【図5】 本発明のケースに入れた本体の使用状態を示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明は、本体(100)と、それを入れるケース(200)からなる。
図1に示すように、台座(1)に支柱(3)を立て、支柱(3)にシート(2)を取り付ける。
台座の寸法は、横、約20cm〜22cm、縦、約8cm〜10cm、高さ、約7cm〜9cm位。
シート(2)は弾力性があり、厚さが約0.2mm〜0.5mm程度のポリプロピレンなどの材質からなり複数枚用意する。
片側に通し穴(5)を、設け支柱(3)に通し、シート(2)の間隔を調整する。
支柱(3)は、支柱固定板(8)で囲み、支柱(3)の揺れと、シート(2)の上部への抜けを防ぐ。
【0009】
シート(2)の反対側は、2.3mmの凸状のシートめくりガイド(4)を設ける。
図1〜図5に示すように、冷凍冷蔵庫に入れるケース(200)の中に本体(100)が収容され、食品(9)を取り出す時、分離用ヘラ(6)を使う。
この分離用ヘラ(6)は、途中に角度をつけ先端を少し薄くして食品(9)に割り込みやすくし、使わないときは、ヘラ収容部へ収める。
【0010】
図4、図5に示すように、ポリプロピレンのような材質のケースのふた(10)の側面に斜めカット(11)を設ける。
【0011】
本発明を使用するときは、シート(2)の下段から順にめくり、食品(9)を挟んで行く。
なお、シートめくりガイド(4)により、シート(2)の端に隙間ができ、シート(2)の一枚一枚がめくりやすくなる。
【0012】
食品(9)をシート(2)から取り出す場合、凍りついて互いにくっついていた食品(9)とシート(2)の間を分離用ヘラ(6)で、1、2カ所つついて、ひねるだけで、すぐに剥がすことができ、台座(1)に収納されているのですぐに取り出せる。
【0013】
ケースのふた(10)の側面に斜めカット(11)を設け、開け口となるケース前面のふたの受け口が低くなり、分離用ヘラ(6)の動作がしやすくなる。
【符号の説明】
【0014】
1 台座
2 シート
3 支柱
4 シートめくりガイド
5 通し穴
6 分離用ヘラ
7 ヘラ収容部
8 支柱固定板
9 食品
10 ふた
11 斜めカット
100 本体
200 ケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
台座(1)と、それに立てられた支柱(3)と、支柱(3)に取り付けた複数枚のシート(2)を備えた冷凍保存容器。
【請求項2】
前記シート(2)がそれぞれにシート(2)を分離させるためのシートめくりガイド(4)を有している請求項1の冷凍保存容器。
【請求項3】
台座(1)に収納された、分離用ヘラ(6)を備えた、請求項1、または、請求項2の冷凍保存容器。
【請求項4】
ケースのふた(10)の側面に設けた、斜めカット(11)を備えた、請求項1、請求項2、および、請求項3の冷凍保存容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−143964(P2011−143964A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−20703(P2010−20703)
【出願日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(510029450)
【Fターム(参考)】