説明

冷却部材

【解決手段】可変速度駆動装置26用の冷却部材42である。該可変速度駆動装置は、該駆動装置の作動中、熱を発生させる構成要素74と、基部とを有している。該基部は、構成要素を受け入れる表面と、該基部の表面に形成された通路46と、該基部に形成されて、貫通する流体を受け入れる通路47、49とを有している。通路を通って流れる流体は構成要素に対する冷却効果を提供し、基部は、射出成形過程により製造される。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001] 本特許出願は、「可変速度駆動装置及び誘導子用の冷却システム(COOLING SYSTEM FOR VARIABLE SPEED DRIVES AND INDUCTORS)」という名称にて、2007年10月31日付けで出願された、優先権主張の米国特許出願第11/932,479号の利益を主張し且つその開示内容を参考として引用し本明細書に含めるものである。
【技術分野】
【0002】
[0002] 本出願は、全体として、可変速度駆動装置に関する。本出願は、より具体的には、可変速度駆動装置内の液体冷却式パワー半導体モジュールに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 暖房、換気、空気調和及び冷房(HVAC&R)状況のため使用される可変速度駆動装置(VSDs)は、通常、絶縁したゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)半導体スイッチの取り付け及び熱管理のため、例えば、銅のような金属、冷却部材又は冷却ブロックを使用する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
金属製の冷却ブロックは、切削のような製造と関係した高価な材料及び高労働コストのため、高価である。VSDは、冷却のため材料コストを削減するプラスチック製の冷却ブロックを使用することもあるが、プラスチック製の冷却ブロックは切削を必要とするため、このプラスチック製の冷却ブロックは、労働コストを削減しない。プラスチック製の冷却ブロックは、通常、その寸法が大きく且つ年間の使用回数が少ないため、射出成型過程にて製造するのに適していない。特定の冷却ブロックの寸法は、例えば、冷却ブロックに取り付けられるモジュールのような、多数の構成要素によって決まる。冷却ブロックは、2つ、又は6つ又はより多くのモジュールに取り付けることができる。冷却ブロックに取り付けられたモジュールの各々は、冷却ブロックに多数の通路を切削し、タブを形成することを必要とする。このため、取り付けられるモジュールの数に依存して、1つの冷却ブロックが6つ又はより多くのタブを有することがある。冷却ブロックの物理的寸法のため、冷却ブロックを形成する射出成型過程は実用的でなくなる。また、低馬力から高馬力の範囲にわたる用途に対応するVSDsは、2つから6つのタブを有する冷却ブロックを必要とする。かかる用途において、各個別の寸法の使用量は少なく、このため各個別の寸法の冷却ブロックを射出成形するためのコストが増大することになる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0004] 本発明の1つの実施の形態は、駆動装置の作動中、熱を発生させる構成要素と、該構成要素を受け入れる面を有する基部とを備える可変速度駆動装置に関する。該基部は、また、該基部の面に形成されたタブと、該基部に形成され且つ貫通する流体を受け入れる形態とされた通路とを有している。通路を貫通して通って流れる流体の一部分は、タブに向けられ、また、流体は構成要素に対する冷却効果を提供する。基部は射出成形過程により製造される。
【0006】
[0005] 本発明の別の実施の形態は、構成要素を受け入れる面を有する基部を含む可変速度駆動装置に関する。基部は、また、該基部の面に形成されたタブと、該基部に形成され且つ貫通する流体を受け入れる形態とされた通路とを有している。通路を通って流れる流体の一部分は、タブに向けられ、また、流体は構成要素に対する冷却効果を提供する。基部は射出成形過程により製造される。
【0007】
[0006] 本発明の更に別の実施の形態は、駆動装置の作動中、熱を発生させる少なくとも2つの構成要素と、該少なくとも2つの構成要素を受け入れる形態とされた面を有する少なくとも2つの基部とを備える可変速度駆動装置に関する。基部の各々は、該基部の面に形成されたタブと、貫通する流体を受け入れるべく基部に形成された通路とを有している。通路を通って流れる流体の一部分は、タブに向けられ、また、流体は構成要素に対する冷却効果を提供する。少なくとも2つの基部は射出成形過程により製造され、また、該少なくとも2つの基部は貫通する連続的な通路を形成するよう接続される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】商業的環境内の暖房、換気、空気調和及び冷房(HVAC&R)の一例としての実施の形態を示す。
【図2】図1の一例としての実施の形態にて使用することのできるHVAC&Rシステムの一例としての実施の形態を概略図的に示す。
【図3】冷却塔を備える、可変速度駆動システムの一部分の分解図にて一例としての実施の形態を示す。
【図4】本発明の特徴に従った冷却部材の1つの実施の形態の頂面斜視図を示す。
【図5】本発明の特徴に従った冷却部材の1つの実施の形態の底面斜視図を示す。
【図6】本発明の特徴に従った冷却部材の1つの実施の形態の頂面図を示す。
【図7】本発明の特徴に従った冷却部材の1つの実施の形態の底面図を示す。
【図8】本発明の特徴に従って相互に接続された複数の冷却部材を示す。
【図9】本発明の特徴に従って相互に接続された複数の冷却部材の底面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0016] 図1は、典型的な商業的目的のための建物12内にて暖房、換気、空気調和システム(HVACシステム)10の一例としての環境を示す。システム10は、建物12を冷房するため使用可能な冷却した液体を供給することのできる冷却装置14内に組み込んだ圧縮機を含む。システム10は、建物12を暖房するため使用することのできる加熱した液体を供給するボイラー16と、空気を建物12内にて循環させる空気分配システムとを含む。空気分配システムは、空気戻りダクト18と、空気供給ダクト20と、空気取り扱い装置22とを含む。空気取り扱い装置22は、導管24によりボイラー16及び冷却装置14と接続された熱交換機を含む。空気取り扱い装置22内の熱交換器は、システム10の作動モードに依存して、ボイラー16からの加熱した液体又は冷却装置14からの冷却した液体の何れかを受け取る。システム10は、建物12の各床にて別個の空気取り扱い装置を有する状態にて示されているが、これらの構成要素は、床の間にて共用してもよいことが理解されよう。
【0010】
[0017] 図2は、図1の建物12内にて使用することのできるVSD26を有するシステム10の一例としての実施の形態を概略図にて示す。システム10は、圧縮機28と、凝縮器30と、液体冷却装置又は蒸発器32と、制御盤34とを含むことができる。圧縮機28は、VSD26により作動されるモータ36により駆動される。VSD26は、特定の一定の線電圧及び一定の線周波数を有するAC電力をAC電源38から受け取り且つ所望の電圧及び所望の周波数(その双方は特定の必要条件を満足させるよう変化させることができる)のAC電力をモータ36に提供する。制御盤34は、アナログ対デジタル(A/D)変換器、マイクロプロセッサ、不揮発性メモリ、及びインターフェースボードのような、システム10の作動を制御するための多様な異なる構成要素を含むことができる。制御盤34は、VSD26及びモータ36の作動を制御するためにも使用することもできる。
【0011】
[0018] 圧縮機28は、冷媒蒸気を圧縮し且つ蒸気を排出管を通して凝縮器30に供給する。圧縮機28は、例えば、スクリュー圧縮機、遠心圧縮機、往復圧縮機、スクロール圧縮機等のような、任意の適正な型式の圧縮機とすることができる。圧縮機28により凝縮器30に供給された冷媒蒸気は、例えば、空気又は水のような流体との熱交換関係に入り、また、流体との熱交換関係の結果として、冷媒液体に相変化する。凝縮器30からの凝結した液体冷媒は、膨張装置(図示せず)を通って蒸発器32まで流れる。
【0012】
[0019] 蒸発器32は、冷却負荷の供給管及び戻り管の接続部を含むことができる。例えば、水、エチレン、塩化カルシウム食塩水又は塩化ナトリウム食塩水のような第二の液体は、戻り管を介して蒸発器32に入り、また、供給管を介して蒸発器32から出る。蒸発器32内の液体冷媒は、第二の液体と熱交換関係に入り、第二の液体の温度を低下させる。蒸発器32内の冷媒液体は、第二の液体との熱交換関係の結果として、冷媒蒸気に相変化する。蒸発器32内の蒸気冷媒は、吸引管により蒸発器32から出て、圧縮機28に戻り、サイクルを完成させる。凝縮器30及び蒸発器32内にて冷媒の適正な相変化が得られるならば、凝縮器30及び蒸発器32の任意の適正な形態をシステム10内にて使用することができることを理解すべきである。
【0013】
[0020] システム10は、図2に示さない多くのその他の特徴部を含むことができる。これらの特徴部は、図示の容易化のため図面を簡略化すべく意図的に省略されている。システム10は、図2に示したように単一のVSD又は1つ又はより多くの冷媒回路の各々に接続された多数のVSDsにより作動される、多数の圧縮機を有することができる。
【0014】
[0021] 図3は、冷却部材42の上方に配置された複数のスイッチ40を有する可変速度誘導モータ駆動装置26の一部分を示す。VSD26は、異なる用途又はHVACシステムに対するモータ又は圧縮機に対し所望の電力を提供するよう使用することができる。例えば、かかるモータは、冷却装置システムの圧縮機を駆動することができる。VSD26のスイッチ40は、3つのデュアルIGBTsを保持するインフィニオン(Inineon)モジュールとして示されているが、最適な作動のため冷却を必要とするその他の半導体デバイス又はその他のエレクトロニクス構成要素を、この部材42にて冷却してもよい。冷却流体管43、45は、入口供給47及び出口通路49とそれぞれ接続され、冷却流体を部材42内に導入する。管43、45は、部材42に対して連続的な冷却流体の流れを提供する、冷却システムと接続されている。復水のような冷却流体は、管43に供給され、以下に説明するように、部材42を通って流れ、且つ管45から流れ出る。端板39を最後の冷却部材42に固定し、流体の流れを管43から管45に向ける。
【0015】
[0022] 水及び既知の冷媒を含む、多様な異なる冷却流体は、冷却部材42に導入し且つエレクトロニクス構成要素を冷却するため使用することができる。更に、既知の熱交換器のような、多様な異なる冷却システムは、冷却部材42に供給され且つ冷却部材42から出る冷却流体を冷却するため使用することができる。
【0016】
[0023] 冷却部材42は、HVACシステムのモータ又は圧縮機を作動させるため使用されるモジュールを冷却する。モジュールは、冷却部材42に封止関係にて固定されている。冷却部材42に供給された冷却流体は、閉ループにて冷却部材42及び熱交換機を通って流れる水であることが好ましい。熱交換機は、水が冷却部材42に再導入される前に、水を冷却する。好ましくは、熱交換機は、円筒多管式熱交換機であり、この熱交換機にて、HVACシステムの冷却塔からの水を使用して冷却部材42に供給された水を冷却するようにする。
【0017】
[0024] 図4及び図5に示した1つの実施の形態において、冷却部材42は、頂面48に形成された通路46を有するプラスチック製の基部44を含む。代替的な実施の形態において、部材42は、非金属材料のようなその他の材料から成るものとしてもよい。1つの構成要素(図示せず)、例えば、半導体モジュールは、頂面48上に取り付けられる。頂面48に形成された通路46は、Oリング(図示せず)が構成要素の基部板に対して封止するための空間を提供する。基部44は、基部44を貫通して伸びる入口通路47と、基部44を貫通して伸びる出口通路49とを有している。通路47、49は、多数の冷却部材42が共に使用されるとき、流量及び圧力降下の必要量を満足させる寸法とされた所定の直径60又は、代替的な輪郭外形に対する断面積を有している。例えば、130馬力のVSD設計の一例としての用途において、6つの冷却部材が共に使用される。通路47、49は円形の輪郭外形にのみ限定されるものではないことを理解すべきである。冷却液体、例えば、復水は、通路47、49内を循環して構成要素に対する冷却効果を提供する。
【0018】
[0025] 基部44は、構成要素(図示せず)に対する冷却効果を提供すべく、頂面48に形成されたタブ41を有している。入口通路47を通って流れる冷却流体の一部分は、タブの入口51を通って向けられ、タブ41を横断し且つタブ出口53から排出される。次に、冷却流体は、出口通路49を通って流れる。タブ41を横断して流れる冷却流体は、構成要素(図示せず)と直接、接触する。冷却流体は、構成要素と熱交換して該構成要素を冷却する。
【0019】
[0026] 基部44は、構成要素(図示せず)を基部44に取り付けるための少なくとも1つの取り付け孔62を有している。更に、基部44は、基部44をVSD26の組立体(図示せず)に取り付けるための少なくとも1つのVSD取り付け孔64を有することができる。締結具(図示せず)、例えば、ねじを使用して基部44を構成要素(図示せず)及びVSD26に固定することができる。その他の型式の締結具を使用してもよい。基部44は、また、多数の基部44を多数の構成要素に対して固定し且つ互いに保持するため貫通ボルト又はその他の適当な締結具用とすることを目的とする、貫通穴66も有している。貫通ボルトが多数の基部44を互いに固定するとき、Oリング又はその他の適当な封止装置は溝68内にて圧縮され、このことは、隣接する基部44の間にてシールを形成することになる。
【0020】
[0027] 図6及び図7は、基部44の別の実施の形態を示す。基部44は、合わさる特徴部、例えば、締結具つまみ70と、締結具受容部72とを有することができる。多数の基部が互いに締結されたとき、1つの基部からの締結具つまみ70は、隣接する基部上の締結具受容部72と合わさり、基部を互いに固定するスナップ嵌め機構を提供する。かかるスナップ嵌め機構は、隣接する基部間を封止するため使用されるOリングにて十分な圧力を提供する。冷却部材42は、射出成形過程又はその他の適当な経済的な過程又は方法により製造することができる。
【0021】
[0028] 図8、図9は、冷却のため冷却部材42上に取り付けた構成要素74と相互に接続された複数の冷却部材42を示す。VSD(図示せず)が1つ以上の構成要素74を有するとき、各構成要素74は、基部44の相応する面に取り付けられる。図示したように、構成要素74は、回路板を有する半導体モジュールである。例えば、VSDが4つの構成要素74を有する場合、各構成要素74は、別個の基部44に取り付けられ、各基部44は隣接する基部に固定される。基部44は該基部44に配設され且つ該基部を貫通して側面54から反対側の側面まで軸方向に伸びる貫通穴66を有することができる。少なくとも1つの締結具(図示せず)、例えば、ねじは、貫通穴66内に且つ隣りの基部44の貫通穴内に固定し、これにより多数の基部を互いに固定することができる。多数の基部が互いに固定されたとき、各基部44の通路47、49は、互いに流体的に連通し、全ての基部を通って伸びる1つの大きい通路を形成する。入口47及び出口49は、Oリング(図示せず)又はその他の適当なシーラント又はシーラを受け入れる溝68を有することができる。多数の基部が互いに締結されたとき、Oリングは、基部の間にて圧縮され通路を封止し且つ漏出を防止する。複数の締結具78は、構成要素74を冷却部材42に固定することができる。
【0022】
[0029] 本発明の特定の特徴及び実施の形態のみを示し且つ説明したが、当該技術の当業者には、特許請求の範囲に記載した主題事項の新規な教示及び有利な効果から実質的に逸脱することなく、多数の改変及び変更例が案出されよう(例えば、寸法、次元、構造、形状及び各種の要素の比率、パラメータ(例えば、温度、圧力、等)の値、取り付けの配置、材料の使用、色、向き等)の任意の過程又は方法のステップの順番又は順序は、代替的な実施の形態に従って変更し又は順序変更することができる)。このため、特許請求の範囲は、本発明の真の思想に属するとしてかかる改変及び変更例の全てを包含することを意図するものであることを理解すべきである。更に、一例としての実施の形態を簡潔に説明するため、必ずしも実施例の全ての特徴を説明するものではない(例えば、本発明を実施するため現在考えられる最良の形態と関係しないもの、又は請求の範囲に記載した本発明を可能にするものと関係しないものは説明しない)。任意の技術上又はデザイン上の計画におけるように、かかる任意の実施例の開発において、多数の実施例に特有の具体化を図ることができることを理解すべきである。かかる開発努力は、複雑で且つ時間が掛かるであろうが、不必要な実験を行うことなく、本発明の利点を享受する当業者にとって、デザイン、組み立て又は製造の定常的な作業であろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可変速度駆動装置において、
前記駆動装置の作動中、熱を発生させる前記駆動装置の構成要素と、
前記構成要素を受け入れる形態とされた面を有する基部を備える冷却部材とを備え、該冷却部材は、
前記基部の前記面に形成されたタブと、
前記基部に形成され、貫通する流体を受け入れる形態とされた通路と、を更に備え、
前記通路を通って流れる流体の一部分は、前記タブに向けられ、前記流体は、構成要素に対する冷却効果を提供し、前記基部は、射出成形過程により製造される、可変速度駆動装置。
【請求項2】
請求項1に記載の可変速度駆動装置において、前記基部の表面に形成され、シールを受け入れて流体の漏出を防止する形態とされた通路を備える、可変速度駆動装置。
【請求項3】
請求項1に記載の可変速度駆動装置において、入口通路と、出口通路とを備え、流体は該入口通路を通って基部に入り、該出口通路を通って基部から出る、可変速度駆動装置。
【請求項4】
請求項3に記載の可変速度駆動装置において、タブ入口と、タブ出口とを備え、入口通路内の流体の一部分は、前記タブ入口を通じてタブに向けられ且つ前記タブを横断して流れ、流体は前記タブ出口を通じて前記出口通路に排出される、可変速度駆動装置。
【請求項5】
請求項1に記載の可変速度駆動装置において、前記通路の断面積は、所定の流体の流れ及び流体の圧力降下の必要量を満足させる寸法とされる、可変速度駆動装置。
【請求項6】
請求項1に記載の可変速度駆動装置において、前記基部は非金属材料製である、可変速度駆動装置。
【請求項7】
可変速度駆動装置用の冷却部材において、
構成要素を受け入れる形態とされた面を有する基部を備え、該基部は、
前記基部の前記面に形成されたタブと、
前記基部に形成され、貫通する流体を受け入れる形態とされた通路と、を更に備え、
前記通路を通って流れる流体の一部分は、前記タブに向けられ、前記流体は、構成要素に対する冷却効果を提供し、前記基部は、射出成形過程により製造される、可変速度駆動装置用の冷却部材。
【請求項8】
請求項7に記載の冷却部材において、前記基部の表面に形成され、シールを受け入れて流体の漏出を防止する形態とされた通路を備える、冷却部材。
【請求項9】
請求項7に記載の冷却部材において、入口通路と、出口通路とを備え、流体は該入口通路を通って基部に入り、該出口通路を通って基部から出る、冷却部材。
【請求項10】
請求項9に記載の冷却部材において、タブ入口と、タブ出口とを備え、入口通路内の流体の一部分は、前記タブ入口を通じてタブに向けられ且つ前記タブを横断して流れ、流体は前記タブ出口を通じて前記出口通路に排出される、冷却部材。
【請求項11】
請求項7に記載の冷却部材において、前記通路の断面積は、所定の流体の流れ及び流体の圧力降下の必要量を満足させる寸法とされる、冷却部材。
【請求項12】
請求項7に記載の冷却部材において、前記基部は非金属材料製である、冷却部材。
【請求項13】
可変速度駆動装置において、
前記駆動装置の作動中、熱を発生させる前記駆動装置の少なくとも2つの構成要素と、
前記少なくとも2つの構成要素を受け入れる形態とされた面を有する少なくとも2つの基部とを備え、該少なくとも2つの基部の各々の基部は、
前記基部の前記面に形成されたタブと、
前記基部に形成され、貫通する流体を受け入れる形態とされた通路と、を更に備え、
前記通路を通って流れる流体の一部分は、前記タブに向けられ、前記流体は、構成要素に対する冷却効果を提供し、前記少なくとも2つの基部は、射出成形過程により製造され、
前記少なくとも2つの基部は、貫通する連続した通路を形成するよう接続される、可変速度駆動装置。
【請求項14】
請求項13に記載の可変速度駆動装置において、前記基部の表面に形成され、シールを受け入れて流体の漏出を防止する形態とされた通路を備える、可変速度駆動装置。
【請求項15】
請求項13に記載の可変速度駆動装置において、入口通路と、出口通路とを備え、流体は該入口通路を通って基部に入り、該出口通路を通って基部から出る、可変速度駆動装置。
【請求項16】
請求項15に記載の可変速度駆動装置において、タブ入口と、タブ出口とを備え、入口通路内の流体の一部分は、前記タブ入口を通じてタブに向けられ且つ前記タブを横断して流れ、流体は前記タブ出口を通して前記出口通路に排出される、可変速度駆動装置。
【請求項17】
請求項13に記載の可変速度駆動装置において、前記通路の断面積は、所定の流体の流れ及び流体の圧力降下の必要量を満足させる寸法とされる、可変速度駆動装置。
【請求項18】
請求項13に記載の可変速度駆動装置において、前記基部は非金属材料製である、可変速度駆動装置。
【請求項19】
請求項13に記載の可変速度駆動装置において、前記少なくとも2つの基部の各々の基部は、締結具を受け入れる貫通穴を備え、該締結具は、前記少なくとも2つの基部の間の確実な接続部を提供する、可変速度駆動装置。
【請求項20】
請求項13に記載の可変速度駆動装置において、前記少なくとも2つの基部の各々の基部は、締結具タブと、隣接する基部の締結具タブを受け入れる形態とされた締結具受容部とを備え、締結具タブが締結具受容部内に固定されたとき、前記隣接する基部との確実な接続部が形成される、可変速度駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−504718(P2011−504718A)
【公表日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−532085(P2010−532085)
【出願日】平成20年4月2日(2008.4.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/059112
【国際公開番号】WO2009/058417
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(598147400)ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー (224)
【氏名又は名称原語表記】Johnson Controls Technology Company
【Fターム(参考)】