説明

処理装置、表示制御方法およびプログラム

【課題】コードデータを装置に保存済みであるかの判断をユーザが容易に行える処理装置、表示制御方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】処理装置は、撮影手段と、撮影手段の撮影画像を表示する表示手段と、撮影手段で取り込んだコードデータを認識するコードデータ認識手段と、コードデータを保存する保存手段と、コードデータ認識手段が認識したコードデータが保存手段に保存済みの場合、コードデータを表示している表示手段に、コードデータに関する情報を追加表示する制御手段と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置、表示制御方法およびプログラムに関し、特には、撮影されたコードデータを表示する処理装置、表示制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、様々な雑誌・広告・ポスターなどで多くの二次元バーコードが使われている。しかし、人は、二次元バーコード等のコードデータを見ただけでは、そのコードデータが有する情報を認識できない。
【0003】
特許文献1には、二次元バーコードを撮影して取り込み、その取り込まれた二次元バーコードを解析し、その解析結果を表示する携帯電話が記載されている。なお、二次元バーコード等のコードデータの解析は、一般的に、携帯電話に付加されたバーコードリーダーにて行われる。ユーザは、携帯電話に表示された解析結果を見て、二次元バーコードが有する情報を認識する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−64671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の携帯電話のユーザは、二次元バーコード等のコードデータを見ただけでは、そのコードデータが有する情報を認識できないため、あるコードデータを携帯電話に保存済みであるか否かの判断を、そのコードデータを見ただけでは行えない。
【0006】
したがって、ユーザは、あるコードデータを携帯電話に保存済みであるか否かを判断するためには、携帯電話のバーコードリーダーを操作してコードデータを読み取り解析し、その解析結果と、携帯電話に保存済みのコードデータの解析結果と、を照合するという煩わしい作業を行う必要があった。このため、コードデータを装置に保存済みであるか否かの判断をユーザが容易に行えるための技術が望まれるという課題があった。
【0007】
本発明の目的は、上述した課題を解決可能な処理装置、表示制御方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の処理装置は、
撮影手段と、
前記撮影手段の撮影画像を表示する表示手段と、
前記撮影手段で取り込んだコードデータを認識するコードデータ認識手段と、
コードデータを保存する保存手段と、
前記コードデータ認識手段が認識したコードデータが前記保存手段に保存済みの場合、前記コードデータを表示している表示手段に、前記コードデータに関する情報を追加表示する制御手段と、を含む。
【0009】
本発明の表示制御方法は、処理装置での表示制御方法であって、
撮影画像を出力する出力ステップと、
前記撮影画像を表示手段に表示する表示ステップと、
前記撮影画像内のコードデータを認識するコードデータ認識ステップと、
コードデータを保存手段に保存する保存ステップと、
前記コードデータ認識ステップで認識したコードデータが前記保存手段に保存済みの場合、前記コードデータを表示している表示手段に、前記コードデータに関する情報を追加表示する制御ステップと、を含む。
【0010】
本発明のプログラムは、撮影手段と、前記撮影手段の撮影画像を表示する表示手段と、に接続したコンピュータに、
前記撮影手段で取り込んだコードデータを認識するコードデータ認識手順と、
コードデータを保存手段に保存する保存手順と、
前記コードデータ認識手段が認識したコードデータが前記保存手段に保存済みの場合、前記コードデータを表示している表示手段に、前記コードデータに関する情報を追加表示する制御手順と、を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、コードデータを装置に保存済みであるか否かの判断をユーザが容易に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態の処理装置の一例である携帯電話機100を示したブロック図である。
【図2】携帯電話機100が二次元バーコードを表示する際の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】携帯電話機100と二次元バーコード200との一例を示した図である。
【図4】コードデータ認識部3からの二次元バーコードが保存部4に保存済みである場合に、携帯電話機100が、二次元バーコード200、および、登録済みと登録日時とを表す情報300を表示する一例を示した図である。
【図5】本発明の第2実施形態の処理装置の一例である携帯電話機100Aを示したブロック図である。
【図6】AR処理の実行と終了の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】携帯電話機100Aが二次元バーコードを表示する際の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】コードデータ認識部3からの二次元バーコードが保存部4に保存されていない場合に、携帯電話機100が、二次元バーコード200、および、未登録や店舗名やポイントを表す情報400を表示する一例を示した図である。
【図9】携帯電話機100Aが二次元バーコードを保存する動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0014】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の処理装置の一例である携帯電話機100を示したブロック図である。
【0015】
携帯電話機100は、カメラ1と、表示部2と、コードデータ認識部3と、保持部4と、制御部5と、を含む。
【0016】
カメラ1は、撮影手段の一例である。
【0017】
カメラ1は、撮影画像を出力する。以下では、携帯電話機100のユーザが、カメラ1で二次元バーコードを撮影し、それに伴い、カメラ1が二次元バーコードを表す撮影画像を出力する例を説明する。なお、二次元バーコードは、コードデータの一例である。
【0018】
表示部2は、表示手段の一例である。
【0019】
表示部2は、種々の表示を実行する。例えば、表示部2は、カメラ1が出力した撮影画像を表示したり、撮影画像にコンピュータ技術を用いて人為的に作り出された情報を重ね合わせる拡張現実(Augmented Reality)が施された画像を表示したりする。
【0020】
コードデータ認識部3は、コードデータ認識手段の一例である。
【0021】
コードデータ認識部3は、カメラ1が撮影して取り込んだ二次元バーコード、つまり、撮影画像が表す二次元バーコードを認識する。
【0022】
保存部4は、保存手段の一例である。
【0023】
保存部4は、二次元バーコードを保存する。本実施形態では、保存部4は、コードデータ認識部3が認識した二次元バーコードを保存する。なお、保存部4は、二次元バーコードを保存した日時を表す保存日時情報も保存する。
【0024】
制御部5は、制御手段の一例である。
【0025】
制御部5は、携帯電話機100の動作を制御する。例えば、制御部5は、コードデータ認識部3が認識した二次元バーコードが保存部4に保存済みである場合、二次元バーコードを表示している表示部2に、その二次元バーコードに関する情報(例えば、その二次元バーコードが登録済みである旨を表す情報)を追加表示する。
【0026】
次に、動作を説明する。
【0027】
図2は、携帯電話機100が二次元バーコードを表示する際の動作を説明するためのフローチャートである。
【0028】
携帯電話機100のユーザが、二次元バーコードをカメラ1で撮影すると、カメラ1は、二次元バーコードを表す撮影画像を生成する(ステップA1)。
【0029】
図3は、携帯電話機100と二次元バーコード200との一例を示した図である。
【0030】
カメラ1は、撮影画像を生成すると、その撮影画像を制御部5に出力する。
【0031】
制御部5は、カメラ1から撮影画像を受け付けると、その撮影画像を表示部2に表示し(ステップA2)、また、その撮影画像をコードデータ認識部3に出力する。
【0032】
コードデータ認識部3は、制御部5から撮影画像を受け付けると、その撮影画像から二次元バーコードを認識する(ステップA3)。コードデータ認識部3は、二次元バーコードを認識すると、その二次元バーコードを制御部5に出力する。
【0033】
制御部5は、コードデータ認識部3から二次元バーコードを受け付けると、保存部4を参照して、コードデータ認識部3からの二次元バーコードが保存部4に保存済みであるかを判断する(ステップA4)。
【0034】
制御部5は、コードデータ認識部3からの二次元バーコードが保存部4に保存済みである場合には、表示部2に表示している二次元バーコードの近傍に、その二次元バーコードが登録済みである旨を表す情報を、二次元バーコードに関する情報として追加表示する(ステップA5)。なお、ステップA5において、制御部5は、コードデータ認識部3からの二次元バーコードの保存日時を表す保存日時情報を保存部4から読み出し、その保存日時情報が表す保存日時を、二次元バーコードに関する情報として、表示部2に表示してもよい。
【0035】
図4は、コードデータ認識部3からの二次元バーコードが保存部4に保存済みである場合に、携帯電話機100が、二次元バーコード200、および、登録済みと登録日時とを表す情報300を表示する一例を示した図である。
【0036】
一方、ステップA4において、コードデータ認識部3からの二次元バーコードが保存部4に保存されていない場合には、制御部5は、情報の追加表示を行うことなく処理を終了する。
【0037】
次に、本実施形態の効果を説明する。
【0038】
本実施形態の携帯電話機100によれば、カメラ1は、撮影画像を出力する。表示部2は、カメラ1の撮影画像を表示する。コードデータ認識部3は、カメラ1で取り込んだ二次元バーコードを認識する。保存部4は、二次元バーコードを保存する。制御部5は、コードデータ認識部3が認識した二次元バーコードが保存部4に保存済みの場合、コードデータ認識部3が認識した二次元バーコードを表示している表示部2に、コードデータ認識部3が認識した二次元バーコードに関する情報を追加表示する。
【0039】
このため、携帯電話機100のユーザは、カメラ1で取り込んだ二次元バーコードが携帯電話機100に保存済みであるか否かの判断を、表示部2において二次元バーコードに関する情報が追加表示されたか否かを確認することで行うことが可能になる。したがって、携帯電話機100のユーザは、二次元バーコードを携帯電話機100に保存済みであるか否かの判断を、携帯電話機のバーコードリーダーを操作することなく、かつ、二次元バーコードをバーコードリーダーで読み取りことなく、容易に行うことが可能になる。
【0040】
また、本実施形態では、二次元バーコードに関する情報として、二次元バーコードが登録済みである旨を表すもの、または、二次元バーコードを保存部4に保存した日時を表すものが用いられる。このため、携帯電話機100のユーザは、二次元バーコードが登録済みであること、または、二次元バーコードを保存部4に保存した日時を認識することで、二次元バーコードを携帯電話機100に保存済みであるか否かを容易に判断することが可能になる。
【0041】
なお、携帯電話機100は、カメラ1と表示部2が接続されたコンピュータにて実現されてもよい。この場合、このコンピュータは、コンピュータにて読み取り可能なCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)のような記録媒体に記録されたプログラムを読込み実行して、コードデータ認識部3、保存部4および制御部5として機能する。記録媒体は、CD−ROMに限らず適宜変更可能である。
【0042】
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態の処理装置の一例である携帯電話機100Aを示したブロック図である。なお、図5において、図1に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
【0043】
第2実施形態の携帯電話機100Aでは、第1実施形態におけるコードデータ認識部3の代わりにコードデータ認識部3Aが用いられ、制御部5の代わりに制御部5Aが用いられ、入力部6が追加されている。以下、第2実施形態の携帯電話機100Aについて、第1実施形態の携帯電話機100と異なる点を中心に説明する。
【0044】
コードデータ認識部3Aは、コードデータ認識部3が有する機能に加えて、二次元バーコードを解析する機能(バーコードリーダー機能)を有する。
【0045】
制御部5Aは、制御手段の一例である。制御部5Aは、携帯電話機100Aの動作を制御する。
【0046】
入力部6は、入力手段の一例である。入力部6は、携帯電話機100Aのユーザの種々の入力を受け付ける。
【0047】
次に、動作を説明する。
【0048】
図6は、AR(Augmented Reality)処理の実行と終了の動作を説明するためのフローチャートである。AR処理とは、撮影画像にその撮影画像とは異なる情報を重ね合わせた画像を表示部2に表示する拡張現実処理のことである。なお、AR処理は、表示処理の一例である。
【0049】
入力部6は、携帯電話機100Aのユーザから、AR処理を実行する旨のAR実行指示を受け付けると(ステップB1)、AR実行指示を制御部5Aに出力する。なお、AR実行指示は、実行指示の一例である。
【0050】
制御部5Aは、入力部6からAR実行指示を受け付けると、AR処理を実行する(ステップB2)。なお、AR処理は公知技術であるため、AR処理の詳細な説明は割愛する。
【0051】
その後、入力部6は、AR処理を終了する旨のAR終了指示を受け付けると(ステップB3)、AR終了指示を制御部5Aに出力する。
【0052】
制御部5Aは、入力部6からAR終了指示を受け付けると、AR処理を終了する(ステップB4)。
【0053】
図7は、携帯電話機100Aが二次元バーコードを表示する際の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図7において、図2に示した処理と同一の処理には同一符号を付してある。
【0054】
携帯電話機100Aのユーザが、二次元バーコードをカメラ1で撮影すると、カメラ1は、二次元バーコードを表す撮影画像を生成し(ステップA1)、その撮影画像を制御部5Aに出力する。
【0055】
制御部5Aは、カメラ1から撮影画像を受け付けると、その撮影画像を表示部2に表示する(ステップA2)。
【0056】
続いて、制御部5Aは、AR処理を実行中か否かを判断する(ステップB1)。
【0057】
AR処理を実行中であると、制御部5Aは、撮影画像をコードデータ認識部3に出力する。
【0058】
コードデータ認識部3は、制御部5Aから撮影画像を受け付けると、その撮影画像から二次元バーコードを認識する(ステップA3)。コードデータ認識部3は、二次元バーコードを認識すると、その二次元バーコードを制御部5Aに出力する。
【0059】
制御部5Aは、コードデータ認識部3から二次元バーコードを受け付けると、保存部4を参照して、コードデータ認識部3からの二次元バーコードが保存部4に保存済みであるかを判断する(ステップA4)。
【0060】
制御部5Aは、コードデータ認識部3からの二次元バーコードが保存部4に保存済みである場合には、ステップA5を実行する。
【0061】
一方、ステップA4において、コードデータ認識部3からの二次元バーコードが保存部4に保存されていない場合には、制御部5Aは、表示部2に表示している二次元バーコードの近傍に、その二次元バーコードが未登録である旨を表す情報を追加表示する(ステップB2)。
【0062】
なお、ステップB2において、制御部5Aは、表示部2に表示している二次元バーコードの近傍に、その二次元バーコードが未登録である旨の情報の代わりに、登録可能である旨の情報を追加表示してもよいし、その二次元バーコードが未登録である旨の情報と共に、登録可能である旨の情報を追加表示してもよい。
【0063】
また、ステップB2において、表示部2に表示している二次元バーコードが、AR処理にて用いられるマーカとして用いられ、このマーカに対応する情報として、その二次元バーコードが表す情報、例えば、二次元バーコードの発行元(一例としては店舗名)やその発行元で利用できるポイント情報が用いられている場合には、制御部5Aは、AR処理を用いて、表示部2に表示している二次元バーコードの近傍に、その二次元バーコードが表す情報を追加表示してもよい。
【0064】
図8は、コードデータ認識部3からの二次元バーコードが保存部4に保存されていない場合に、携帯電話機100が、二次元バーコード200、および、未登録や店舗名やポイントを表す情報400を表示する一例を示した図である。
【0065】
また、ステップB1においてAR処理を実行中でないと、制御部5Aは、情報の追加表示を行うことなく処理を終了する。
【0066】
図9は、携帯電話機100Aが二次元バーコードを保存する動作を説明するためのフローチャートである。以下では、店舗側が発行した二次元バーコードを、携帯電話機100Aが保存する動作を説明する。なお、店舗側が発行した二次元バーコードには、その店舗で使用可能なポイントが含まれているとする。
【0067】
携帯電話機100Aのユーザは、入力部6を操作して、入力部6にバーコードリーダー機能を開始する旨のバーコードリーダー開始指示を入力すると、入力部6は、バーコードリーダー開始指示を受け付け(ステップC1)、バーコードリーダー開始指示を制御部5Aに出力する。
【0068】
制御部5Aは、バーコードリーダー開始指示を受け付けると、コードデータ認識部3のバーコードリーダー機能を実行し(ステップC2)、カメラ1からの撮影画像をコードデータ認識部3Aに出力する。
【0069】
その後、携帯電話機100Aのユーザが、店舗側が発行した二次元バーコードをカメラ1で撮影した状態で、その後、入力部6に読み取り指示を入力すると、入力部6は、読取指示を受け付け(ステップC3)、読取指示を制御部5Aに出力する。
【0070】
制御部5Aは、読取指示を受け付けると、読取指示をコードデータ認識部3Aに出力する。
【0071】
コード認識部3Aは、バーコードリーダー機能を実行している際に読取指示を受け付けると、カメラ1からの撮影画像に表された二次元バーコードを読み取り(ステップC4)、その二次元バーコードが示すポイントを、二次元バーコードと共に、制御部5Aに出力する。
【0072】
制御部5Aは、ポイントと二次元バーコードとを受け付けると、ポイントと二次元バーコードとを、保存部4に保存する(ステップC5)。なお、制御部5Aは、二次元バーコードを保存した日時を表す保存日時情報を、二次元バーコードに関連づけて保存部4保存してもよい。
【0073】
次に、本実施形態の効果を説明する。
【0074】
本実施形態の携帯電話機100Aによれば、制御部5Aは、コードデータ認識部3Aが認識した二次元バーコードが保存部4に保存されていない場合、二次元バーコードを表示している表示部2に、未登録である旨の情報、または、登録可能である旨の情報を追加表示する。このため、携帯電話機100Aのユーザは、未登録である旨の情報、または、登録可能である旨の情報を認識することで、二次元バーコードを携帯電話機100Aに保存済みであるか否かを容易に判断することが可能になる。
【0075】
また、本実施形態では、入力部6は、AR実行指示を受け付ける。制御部5Aは、入力部6がAR実行指示を受け付けるとAR処理を実行し、AR処理を実行しているときに、コードデータ認識部3が認識した二次元バーコードが保存部4に保存済みの場合、二次元バーコードを表示している表示部2に、二次元バーコードに関する情報を追加表示する。このため、携帯電話機100Aのユーザは、携帯電話機100AがAR処理を実行しているときに、カメラ1で取り込んだ二次元バーコードが携帯電話機100Aに保存済みであるか否かの判断を容易に行うことができる。
【0076】
また、ステップB2において、表示部2に表示している二次元バーコードが、AR処理にて用いられるマーカとして用いられ、このマーカに対応する情報として、その二次元バーコードが表す情報またはその情報の一部が用いられ、制御部5Aが、AR処理を用いて、表示部2に表示している二次元バーコードの近傍に、その二次元バーコードが表す情報またはその情報の一部を追加表示する場合、携帯電話機100Aのユーザは、携帯電話機100Aのバーコードリーダー機能を実行する旨の操作をすることなく、二次元バーコードの情報またはその一部を認識することが可能になる。
【0077】
なお、携帯電話機100Aは、カメラ1と表示部2と入力部6が接続されたコンピュータにて実現されてもよい。この場合、このコンピュータは、コンピュータにて読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを読込み実行して、コードデータ認識部3A、保存部4および制御部5Aとして機能する。
【0078】
なお、上記各実施形態において、処理装置は、携帯電話機に限らず、例えば、スマートフォン、携帯型ゲーム機、タブレット型PC(Personal Computer)、または、ノート型PCでもよい。
【0079】
また、上記各実施形態において、コードデータは、二次元バーコードに限らず適宜変更可能である。例えば、コードデータとして、一次元のバーコードが用いられてもよい。なお、コードデータとして、一次元のバーコードが用いられる場合、コードデータ認識部3および3Aは、一次元のバーコードを認識する機能を有し、コードデータ認識部3Aは、一次元のバーコードを解析するバーコードリーダー機能を有する。
【0080】
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0081】
100、100A 携帯電話機
1 カメラ
2 表示部
3、3A コードデータ認識部
4 保存部
5、5A 制御部
6 入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影手段と、
前記撮影手段の撮影画像を表示する表示手段と、
前記撮影手段で取り込んだコードデータを認識するコードデータ認識手段と、
コードデータを保存する保存手段と、
前記コードデータ認識手段が認識したコードデータが前記保存手段に保存済みの場合、前記コードデータを表示している表示手段に、前記コードデータに関する情報を追加表示する制御手段と、を含む処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の処理装置において、
前記コードデータに関する情報は、当該コードデータが登録済みである旨を表すもの、または、当該コードデータを前記保存手段に保存した日時を表すものである、処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の処理装置において、
前記制御手段は、前記コードデータ認識手段が認識したコードデータが前記保存手段に保存されていない場合、前記コードデータを表示している表示手段に、未登録である旨の情報、または、登録可能である旨の情報を追加表示する、処理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の処理装置において、
前記撮影画像に当該撮影画像とは異なる情報を重ね合わせた画像を前記表示手段に表示する表示処理を実行する旨の実行指示を受け付ける入力手段をさらに含み、
前記制御手段は、前記入力手段が前記実行指示を受け付けると上記表示処理を実行し、上記表示処理を実行しているときに、前記コードデータ認識手段が認識したコードデータが前記保存手段に保存済みの場合、前記コードデータを表示している表示手段に、前記コードデータに関する情報を追加表示する、処理装置。
【請求項5】
処理装置での表示制御方法であって、
撮影画像を出力する出力ステップと、
前記撮影画像を表示手段に表示する表示ステップと、
前記撮影画像内のコードデータを認識するコードデータ認識ステップと、
コードデータを保存手段に保存する保存ステップと、
前記コードデータ認識ステップで認識したコードデータが前記保存手段に保存済みの場合、前記コードデータを表示している表示手段に、前記コードデータに関する情報を追加表示する制御ステップと、を含む表示制御方法。
【請求項6】
撮影手段と、前記撮影手段の撮影画像を表示する表示手段と、に接続したコンピュータに、
前記撮影手段で取り込んだコードデータを認識するコードデータ認識手順と、
コードデータを保存手段に保存する保存手順と、
前記コードデータ認識手段が認識したコードデータが前記保存手段に保存済みの場合、前記コードデータを表示している表示手段に、前記コードデータに関する情報を追加表示する制御手順と、を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−45283(P2013−45283A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−182610(P2011−182610)
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】