説明

出力装置

【課題】HDMI端子を介して映像/音声データを入力する際に、常時、制御LSIの電源をオンにする場合に比べて電力の消費を抑えつつ、当該端子が選択されてから制御LSIを起動する場合よりも映像/音声の出力を早くできる出力装置を提供する。
【解決手段】出力装置1は、CPUの実行に係る、切替ボタン701による外部入力端子の選択動作の開始からHDMI端子14が選択されるより前までの間で、認証を受ける所定の開始タイミングを判断する開始タイミング判断プログラム131と、所定の開始タイミングであると判断された場合に、認証部20の駆動を開始する駆動開始プログラム132と、認証部20の駆動が開始した場合に、認証部20を停止する停止タイミングを判断する停止タイミング判断プログラム133と、認証部20を停止する停止タイミングであると判断された場合に、認証部20の駆動を停止する駆動停止プログラム134と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像/音声を出力する出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、テレビジョン等の出力装置には、コンポジット端子,D端子等の多様な外部入力端子が備えられており、当該端子を介して多用な形式の映像/音声データを出力できるように構成されている。
特に、近年のAV機器においては、非圧縮のデジタル映像/音声データを入力可能で、画質や音声を劣化させずに当該映像/音声を出力できるHDMI端子を備えたものが主流になりつつある(例えば、特許文献1〜4等参照)。
【0003】
ところで、上記HDMI端子を介して外部より映像/音声データを入力する場合、ホットプラグ制御機能を実行させて(HDMI制御用のLSIを駆動させて)、HDCP(High−bandwidth Digital Content Protection)と呼ばれる著作権保護技術に関する認証を受ける必要がある(認証を受けていない場合は、映像/音声データの送信が送信側から拒絶されてしまう)。
そのため、HDMI端子を介して映像/音声データを入力する場合、入力前に上記ホットプラグ制御機能を実行してHDCPの認証を受けておかなければ、認証に要する時間分、映像/音声の出力に遅れが生じる。しかしながら、上記出力の遅れを回避するために、常時ホットプラグ制御をオンにした場合、HDMI制御用のLSIが継続的に駆動するため消費電力が嵩むという問題がある。
【0004】
そこで、例えば、HDMIインターフェースを備えたカムコーダにおいて、HDMI端子に対応する有効な機器が接続された場合にのみ、HDMI制御用のLSIの電源をオンにすることで、不要な電力の消費を省いたものが知られている(例えば、特許文献5等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−060204号公報
【特許文献2】特開2008−283469号公報
【特許文献3】特開2007−317073号公報
【特許文献4】特開2007−274296号公報
【特許文献5】特開2008−158595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献5に記載の発明では、HDMI端子に対応する有効な機器が接続された状態において、HDMI端子以外の外部入力端子にも機器が接続されている場合、ユーザが必ずしも当該HDMI端子に対応する機器より入力される映像/音声の出力を選択するとは限られないため、本来駆動すべきでないタイミングでLSIの電源がオンにされることで、依然不要な電力が消費されるおそれがあった。
【0007】
本発明の課題は、HDMI端子を介して映像/音声データを入力する際に、常時、制御LSIの電源をオンにする場合に比べて電力の消費を抑えつつ、当該端子が選択されてから制御LSIを起動する場合よりも映像/音声の出力を早くできる出力装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、HDMI端子を含む複数の外部入力端子を備え、各々の前記外部入力端子に接続される外部出力機器より入力した映像/音声データに基づく映像/音声を出力する出力装置において、複数の前記外部入力端子から一の外部入力端子を選択する選択手段と、電力が付与されることで駆動する制御LSIを含み、前記HDMI端子に接続される外部出力機器より映像/音声データを入力する場合に、前記制御LSIを駆動させ、予め当該外部出力機器より映像/音声データの出力先としての認証を受ける認証手段と、を備え、前記認証手段は、前記選択手段による外部入力端子の選択動作の開始から前記HDMI端子が選択されるより前までの間で、前記認証を受ける所定の開始タイミングを判断する開始タイミング判断手段と、前記開始タイミング判断手段により前記所定の開始タイミングであると判断された場合に、前記制御LSIの駆動を開始する駆動開始手段と、前記駆動開始手段により前記制御LSIの駆動が開始した場合に、前記制御LSIを停止する所定の停止タイミングを判断する停止タイミング判断手段と、前記停止タイミング判断手段により制御LSIを停止する所定の停止タイミングであると判断された場合に、前記制御LSIの駆動を停止する駆動停止手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の出力装置において、前記選択手段は、ユーザの選択操作に応じて、映像/音声データを入力する外部入力端子を所定の順序で順々に切替えて選択させる切替選択部と、前記切替選択部における外部入力端子の順序を予め記憶する記憶手段と、を備え、前記開始タイミング判断手段は、前記切替選択部により選択された外部入力端子を前記記憶手段により記憶された順序により特定する外部入力端子特定手段を有し、前記記憶手段により記憶された順序に基づいて、前記HDMI端子が前記外部入力端子特定手段により特定された外部入力端子より所定の後順位に位置する場合に、前記所定の開始タイミングであると判断することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の出力装置において、前記停止タイミング判断手段は、前記外部入力端子特定手段により特定された外部入力端子が選択された時点より所定時間が経過するまでに、新たに前記切替選択部が選択操作されたか否かを判断する選択判断手段を有し、前記選択判断手段により選択操作されていないと判断された場合に、前記所定の停止タイミングであると判断することを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、前記選択手段は、ユーザの操作により所定の操作信号を出力する操作部と、前記操作部の操作に応じて、各々の外部入力端子を所定の表示手段に一覧表示させる表示制御手段と、前記表示制御手段により一覧表示された外部入力端子より、特定の外部入力端子を前記操作部の操作によりユーザに選択決定させる選択決定手段と、を備え、前記開始タイミング判断手段は、前記表示制御手段により各々の外部入力端子が一覧表示された時点で、前記所定の開始タイミングであると判断することを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、前記停止タイミング判断手段は、前記選択決定手段により何れの外部入力端子も選択決定されなかった場合又は前記HDMI端子以外の外部入力端子が選択決定された場合に、前記所定の停止タイミングであると判断することを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、HDMI端子を含む複数の外部入力端子を備え、各々の前記外部入力端子に接続される外部出力機器より入力した映像/音声データに基づく映像/音声を出力する出力装置において、複数の前記外部入力端子から一の外部入力端子を選択する選択手段と、電力が付与されることで駆動する制御LSIを含み、前記HDMI端子に接続される外部出力機器より映像/音声データを入力する場合に、前記制御LSIを駆動させ、予め当該外部出力機器より映像/音声データの出力先としての認証を受ける認証手段と、を備え、前記認証手段は、前記選択手段による外部入力端子の選択動作の開始から前記HDMI端子が選択されるより前までの間で、前記認証を受ける所定の開始タイミングを判断する開始タイミング判断手段と、前記開始タイミング判断手段により前記所定の開始タイミングであると判断された場合に、前記制御LSIの駆動を開始する駆動開始手段と、前記駆動開始手段により前記制御LSIの駆動が開始した場合に、前記制御LSIを停止する所定の停止タイミングを判断する停止タイミング判断手段と、前記停止タイミング判断手段により前記所定の停止タイミングであると判断された場合に、前記制御LSIの駆動を停止する駆動停止手段と、を有し、前記選択手段は、ユーザの選択操作に応じて、映像/音声データを入力する外部入力端子を所定の順序で順々に切替えて選択させる切替選択部と、前記選択部における外部入力端子の順序を予め記憶する記憶手段と、を備え、前記開始タイミング判断手段は、前記選択部により選択された外部入力端子を前記記憶手段により記憶された順序により特定する外部入力端子特定手段を有し、前記記憶手段により記憶された順序に基づいて、前記HDMI端子が前記外部入力端子特定手段により特定された外部入力端子より所定の後順位に位置する場合に、前記所定の開始タイミングであると判断し、前記停止タイミング判断手段は、前記外部入力端子特定手段により特定された外部入力端子が選択された時点より所定時間が経過するまでに、新たに前記切替選択部が選択操作されたか否かを判断する選択判断手段を有し、前記選択判断手段により選択操作されていないと判断された場合に、前記所定の停止タイミングであると判断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によればHDMI端子に接続される外部出力機器より映像/音声データを入力する場合に、HDMI端子が選択されるよりも前に、制御LSIを駆動させて予め認証を受けることができるので、HDMI端子が選択されてから制御LSIを起動する場合よりも映像/音声の出力をより早くすることができる。また、認証手段は、開始タイミング判断手段により所定の開始タイミングと判断された状態で、停止タイミング判断手段により制御LSIを停止する所定の停止タイミングと判断された場合には、制御LSIの駆動を停止するので、本来駆動すべきでないタイミングでLSIの電源がオン状態のままにされることを防ぎ、不要な電力の消費が極力抑えられる。
よって、本発明は、HDMI端子を介して映像/音声データを入力する際に、常時、制御LSIの電源をオンにする場合に比べて電力の消費を抑えつつ、当該端子が選択されてから制御LSIを起動する場合よりも映像/音声の出力を早くできる出力装置であるといえる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る出力装置の要部構成を例示するブロック図である。
【図2】第1実施形態における順序データの構成を模式的に示す図である。
【図3】第1実施形態における出力装置による認証処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】第2実施形態における出力装置の要部構成を例示するブロック図である。
【図5】第2実施形態における出力装置の表示部に外部入力端子が一覧表示された状態を模式的に示す図である。
【図6】第2実施形態における出力装置による認証処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
「第1実施形態」
以下、本発明に係る出力装置の第1実施の形態について、図1〜図2を参照しながら説明する。なお、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0017】
第1実施形態における出力装置1は、例えば、図1に示すように、AV機器1001〜1004(外部出力機器)やアンテナ/チューナ(図示省略)より映像/音声データ(映像/音声信号)を入力して、当該入力した映像/音声データに基づく映像/音声を出力する液晶テレビジョンやプラズマテレビジョン等である。
【0018】
そして、出力装置1は、AV機器1001〜1004より映像/音声データを入力するための複数の外部入力端子を含むインターフェース部10と、HDMI端子を介して映像/音声データを入力するためにHDCPの認証を受ける認証部20(認証手段、制御LSI)と、放送データを受信する放送受信部30と、映像/音声データの入力経路を切替える入力切替部50と、入力切替部50を介して入力される映像/音声データに対して所定のデータ処理を行う処理部60と、出力される映像データに対してOSD(On Screen Display)データを付加するOSD回路80と、処理部60から入力される映像データに基づいて映像を出力する表示部500と、処理部60から入力される音声データに基づいて音声を出力するスピーカ600と、ユーザに所定の入力・選択操作を実行させるコントロール部700(選択手段)と、出力装置1の各部を統括制御する制御部100と、等を含んで構成される。
【0019】
インターフェース部10は、例えば、S端子11,D端子12,コンポジット端子13,デジタル家電等に用いられるインターフェースとしてのHDMI(High−Definition Multimedia Interface)端子14等の複数の外部入力端子を含んで構成される。そして、インターフェース部10には、各々の外部入力端子(S端子11〜HDMI端子14)に接続され、映像/音声データを伝送可能なAV機器1001〜1004がそれぞれ接続される。
【0020】
認証部20は、例えば、電力が付与されることで駆動するLSI(制御LSI)で構成されており、HDMI端子14に接続されるAV機器1004より映像/音声データを入力する場合に、出力装置1に備えられる電力源(図示省略)より供給される電力により駆動し、予めAV機器1004より映像/音声データの出力先としての認証を受ける。
この認証処理にはHDCP(High−bandwidth Digital Content Protection)と呼ばれる著作権保護技術が利用されている。
具体的には、制御部100より認証部20の駆動を開始する信号(電力供給の信号)が入力されると、認証部20が駆動し、認証部20に備えられるメモリ(図示省略)に格納された認証情報がAV機器1004に送信される。すると、AV機器1004は上記受信した認証情報に基づいて、出力装置1が映像/音声データの出力先として不正な機器ではないか否かの判断を行う。そして、AV機器1004が出力装置1を不正な機器ではないと判断した場合、出力装置1は、AV機器1004により暗号化された映像/音声データをHDMI端子14を介して受信可能となる。
【0021】
放送受信部30は、例えば、アンテナ/チューナ等を含んで構成され、チューナにて所定のチューニング処理を施してアンテナより受信される放送データを入力する。
【0022】
入力切替部50は、インターフェース部10に備えられた各々の外部入力端子(S端子11〜HDMI端子14)や放送受信部30等より入力可能な映像/音声データ(放送データ)の中で、制御部100により指定される特定の映像/音声が表示部500/スピーカ600に出力されるように、入力経路の切替えを行う。
【0023】
処理部60は、制御部100から入力される制御信号に従って、例えば、入力切替部50を介して入力される一の映像/音声データに所定の処理を施して、映像データと音声データを分離し、各々のデータにデコード処理などの所定の処理を施す。
また、当該入力された映像/音声データが、HDMI端子14を介して入力される暗号化された映像/音声データであった場合、当該データへの復号処理を実行する。
【0024】
OSD回路80は、表示部500に出力される映像データに対して、後述の記憶部130に記憶される図示しないOSDデータを合成する処理を行う。
【0025】
表示部500は、例えば、液晶パネルやプラズマディスプレイパネル等で構成される映像表示用のディスプレイであり、処理部60から入力された映像データに基づく映像を出力する。
スピーカ600は、例えば、処理部60から入力された音声データに基づく音声を出力する。
【0026】
コントロール部700は、例えば、切替ボタン701(切替選択部)を有し、出力装置1の筐体面に設けられる操作ボタン/操作パネルや、出力装置1を遠隔操作するためのリモートコントローラ(図示省略)及び当該リモートコントローラから送信される操作信号を受信可能な受信部(図示省略)等を含む。そして、ユーザによりインターフェース部10から一の外部入力端子を選択するための操作等が行われると、当該操作に応じた各種操作信号を制御部100に出力し、制御部100が当該操作信号に応じた各種処理を実行するように構成されている。
また、切替ボタン701は、ユーザのボタン押下(選択操作)に応じて、後述の順序データ135に記述された順序で並べられた外部入力端子(S端子11〜HDMI端子14)から、映像/音声データを入力する外部入力端子を、上記順序データ135記載の順序で順々に切替えて選択させるためのボタンである。
【0027】
制御部100は、CPU110と、RAM120と、記憶部130と、を含んで構成され、出力装置1に備えられる各構成を統括制御する。
また、制御部100は、コントロール部700より操作信号が入力されると、当該操作信号に応じた各種処理を実行するため、コントロール部700とともに選択手段として機能する。
【0028】
CPU110は、出力装置1の各部から入力される入力信号に応じて、記憶部130に格納された各種プログラムを実行するとともに、実行にかかるプログラムに基づいて各部に出力信号を出力することにより、リモートコントローラ1の動作全般を統括制御する。
【0029】
RAM120は、例えば、CPU110により実行される処理プログラム等を展開するためのプログラム格納領域や、入力データや処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等を格納するデータ格納領域などを備える。
【0030】
記憶部130は、CPU110が実行するプログラムを格納したエリアや当該プログラムの実行に必要な各種データを格納するエリアを備えて構成され、例えば、開始タイミング判断プログラム131(認証手段、開始タイミング判断手段、外部入力端子特定手段)、駆動開始プログラム132(認証手段、駆動開始手段)と、停止タイミング判断プログラム133(認証手段、停止タイミング判断手段、選択判断手段)と、駆動停止プログラム134(認証手段、駆動停止手段)と、順序データ135(記憶手段)と、等を備えている。
【0031】
順序データ135は、例えば、図2に示すように、ユーザが切替ボタン701を押下して、映像/音声データを入力する外部入力端子(S端子11〜HDMI端子14)を順々に切替えて選択する際の順序を、番号の昇順等で予め記憶したデータである。
【0032】
開始タイミング判断プログラム131は、切替ボタン701による外部入力端子の選択動作の開始からHDMI端子14が選択されるより前までの間で、認証部20により認証を受ける開始タイミングを判断する機能をCPU110に実行させるプログラムである。
具体的には、ユーザが切替ボタン701を操作し、当該操作による操作信号が入力されると、CPU110は開始タイミング判断プログラム131を実行し、順序データ135を参照して、順位データ135に記載された外部入力端子の順位を循環させて順位データ135を更新する(つまり、図2に示す、1の順位:S端子,2の順位:D端子,3の順位:コンポジット端子,・・・、の状態で切替ボタン701が一度操作されると、8の順位:S端子,1の順位:D端子,2の順位:コンポジット端子・・・、のように変化させる)。 そして、CPU110は上記更新された順序データ135の1の順位の外部入力端子を、上記操作によりユーザに選択された外部入力端子を特定する。そして、順序データ135の順序に基づいて、HDMI端子14が当該特定された外部入力端子より後順位に位置する(つまり、図2の順位が大きい)場合に、認証を受ける開始タイミングであると判断する。
【0033】
駆動開始プログラム132は、開始タイミング判断プログラム131により開始タイミングであると判断された場合に、認証部20の駆動を開始する機能をCPU110に実行させるプログラムである。
具体的には、CPU110が開始タイミング判断プログラム131を実行して開始タイミングであると判断すると、駆動開始プログラム132を実行し、認証部20に電力を供給するための信号を生成し、認証部20に出力してHDCPの認証を開始する。
【0034】
停止タイミング判断プログラム133は、駆動開始プログラム132により認証部20の駆動が開始した場合に、認証部20を停止する停止タイミングを判断する機能をCPU110に実行させるプログラムである。
具体的には、CPU110は、開始タイミング判断プログラム131の実行により特定した外部入力端子が選択された時点より予め設定された時間が経過するまでに、新たに切替ボタン701がユーザに押下されたか否かを判断する。そして、CPU110は、上記設定された時間内に押下されていないと判断した場合に、停止タイミングであると判断する(つまり、新たな外部入力端子に切替えられることが無く、HDMI端子14が選択されないため、認証部20による認証は不要と判断する)。
【0035】
駆動停止プログラム134は、停止タイミング判断プログラム133の実行により認証部20を停止する停止タイミングであると判断した場合に、認証部20の駆動を停止する機能をCPU110に実行させるプログラムである。
具体的には、CPU110が停止タイミング判断プログラム133を実行して停止タイミングであると判断すると、駆動停止プログラム134を実行し、認証部20への電力の供給を停止するための信号を生成し、認証部20に出力してHDCPの認証を終了する。
【0036】
AV機器1001〜1004は、例えば、S端子,D端子,コンポジット端子,HDMI端子等の外部出力端子を備え、当該外部出力端子と出力装置1のインターフェース部10とを接続するケーブルを介して、映像/音声データを出力装置1に出力する。
【0037】
(認証処理)
次に、図3のフローチャートを参照しながら、本実施形態の出力装置1により行われる認証処理の流れについて説明する。
【0038】
まず、ユーザがコントロール部700の切替ボタン701を押下し、外部入力端子の選択操作を行う(ステップS1)。
すると、CPU110は、開始タイミング判断プログラム131を実行し、順序データ135を参照して上記ステップS1の操作によりユーザが選択した外部入力端子を特定する(ステップS2)。
【0039】
次いで、CPU110は、順序データ135の順序に基づいて、HDMI端子14が上記ステップS2にて特定された外部入力端子より後順位に位置するか否かを判断する(ステップS3)。
そして、CPU110は、後順位に位置しないと判断した場合(ステップS3;No)、ステップS1以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU110は、後順位に位置すると判断した場合(ステップS3;Yes)、認証を受ける開始タイミングであると判断し、駆動開始プログラム132を実行して認証部20の駆動を開始する(ステップS4)。
【0040】
次いで、CPU110は、停止タイミング判断プログラム133を実行し、ステップS2にて特定した外部入力端子が選択された時点より予め設定された時間が経過するまでに、新たに切替ボタン701がユーザに押下されたか否かを判断する(ステップS5)。
そして、CPU110は、ユーザに押下されていないと判断した場合(ステップS5;No)、駆動停止プログラム134を実行して認証部20の駆動を停止し(ステップS6)、ステップS1以降の処理を繰り返す。
【0041】
一方で、CPU110は、ステップS5にてユーザに押下されたと判断した場合(ステップS5;Yes)、当該押下後に選択された外部入力端子がHDMI端子14であるか否かを判断する(ステップS7)。
そして、CPU110は、HDMI端子14でないと判断した場合(ステップS7;No)、ステップS5以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU110は、HDMI端子14であると判断した場合(ステップS7;Yes)、認証処理を完了させ、入力切替部50や処理部60に所定の制御信号を出力して外部入力端子のHDMI端子14への入力切替え処理を行う(ステップS8)。
【0042】
以上説明した本実施形態における出力装置1によれば、インターフェース部10に備えられる複数の外部入力端子(S端子11〜HDMI端子14)から一の外部入力端子を選択するコントロール部700及び制御部100と、電力が付与されることで駆動する認証部20を含み、HDMI端子14に接続されるAV機器1004より映像/音声データを入力する場合に、認証部20を駆動させ、予め当該AV機器1004より映像/音声データの出力先としての認証を受ける認証手段を備え、認証手段は、CPU110の実行に係る、切替ボタン701による外部入力端子の選択動作の開始からHDMI端子14が選択されるより前までの間で、認証を受ける所定の開始タイミングを判断する開始タイミング判断プログラム131と、開始タイミング判断プログラム131の実行により所定の開始タイミングであると判断された場合に、認証部20の駆動を開始する駆動開始プログラム132と、駆動開始プログラム132の実行により認証部20の駆動が開始した場合に、認証部20を停止する停止タイミングを判断する停止タイミング判断プログラム133と、停止タイミング判断プログラム133の実行により認証部20を停止する停止タイミングであると判断された場合に、認証部20の駆動を停止する駆動停止プログラム134と、を有する。
【0043】
つまり、出力装置1によれば、HDMI端子14に接続されるAV機器1004より映像/音声データを入力する場合に、HDMI端子14が選択されるよりも前に、認証部20を駆動させて予め認証を受けることができるので、HDMI端子14が選択されてから認証部20を起動する場合よりも映像/音声の出力をより早くすることができる。また、認証手段は、CPU110の開始タイミング判断プログラム131の実行により所定の開始タイミングと判断された状態で、CPU110の停止タイミング判断プログラム133の実行により認証部20を停止する所定の停止タイミングと判断された場合には、認証部20の駆動を停止するので、本来駆動すべきでないタイミングで認証部20に電力が供給されることを防ぎ、不要な電力の消費が極力抑えられる。
よって、本発明は、HDMI端子を介して映像/音声データを入力する際に、常時、制御LSIの電源をオンにする場合に比べて電力の消費を抑えつつ、当該端子が選択されてから制御LSIを起動する場合よりも映像/音声の出力を早くできる出力装置であるといえる。
【0044】
また、出力装置1によれば、コントロール部700は、ユーザの選択操作に応じて、所定の順序に並べられた外部入力端子から、映像/音声データを入力する外部入力端子を順々に切替えて選択させる切替ボタン701を備え、制御部100は、切替ボタン701における外部入力端子の順序を予め記憶する順序データ135を備え、開始タイミング判断プログラム131は、切替ボタン701により選択された外部入力端子を順序データ135に記憶された順序により特定し、順序データ135により記憶された順序に基づいて、HDMI端子14が上記特定した外部入力端子より所定の後順位に位置する場合に、所定の開始タイミングであると判断する機能をCPU110に実行させる。
【0045】
つまり、HDMI端子がユーザの選択した外部入力端子より後順位にあり、切替ボタン701の選択次第でHDMI端子14がユーザに選択される可能性が生じた状態に至ると、はじめてCPU110が開始タイミングと判断するので、一層好適に認証部20の電力の消費を抑えることが可能となる。
【0046】
また、出力装置1によれば、停止タイミング判断プログラム133は、CPU110の開始タイミング判断プログラム131の実行により特定された外部入力端子が選択された時点より所定時間が経過するまでに、新たに切替ボタン701が選択操作されたか否かを判断し、選択操作されていないと判断された場合に、所定の停止タイミングであると判断する機能をCPU110に実行させる。
【0047】
つまり、ユーザが外部入力端子を選択した後に、所定時間が経過するまでに新たに切替ボタン701が選択操作されなかった場合、その後HDMI端子14が選択される可能性は低いことが予測されるため、CPU110が停止タイミングであると判断することで、一層好適に認証部20の電力の消費を抑えることが可能となる。
【0048】
「第2実施形態」
本発明に係る出力装置の別の実施形態について、図4〜図6を用いて説明する。
上記実施形態1における出力装置1では、コントロール部700の切替ボタン701をユーザが選択操作することで、順序データ135に記述された順序で並べられた外部入力端子が順々に切替えられるように構成されていたが、表示部500に複数の外部入力端子を一覧表示させ、ユーザがコントロール部700を介して上記一覧より特定の外部入力端子を選択できるように構成してもよい。
この場合の第2実施形態における出力装置1aについて以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号が付された箇所は、第1実施形態と同一の構造を有するものであり、説明を省略する。
【0049】
出力装置1aは、図4に示すように、インターフェース部10と、認証部20と、放送受信部30と、入力切替部50と、処理部60と、OSD回路80と、表示部500と、スピーカ600と、コントロール部700a(選択手段、操作部)と、制御部100と、等を含んで構成される。
【0050】
コントロール部700aは、例えば、表示ボタン701aと、選択/決定部702a(選択決定手段)と、を有し、出力装置1の筐体面に設けられる操作ボタン/操作パネルや、出力装置1を遠隔操作するためのリモートコントローラ(図示省略)及び当該リモートコントローラから送信される操作信号を受信可能な受信部(図示省略)等を含む。そして、コントロール部700aは、ユーザにより所定の操作が行われると、当該操作に応じた各種操作信号を制御部100に出力し、制御部100が当該操作信号に応じた各種処理を実行するように構成されている。
表示ボタン701aは、複数の外部入力端子を表示部500に一覧表示させるためのボタンであり、ユーザが表示ボタン701aを押下することにより、後述の表示制御プログラム136aが実行されて、図5に示す一覧表示画面510aが表示されるように構成されている。ここで、図5の「外部入力1」〜「外部入力4」という表記はそれぞれ、インターフェース部10の外部入力端子(S端子11〜HDMI端子14)に対応しているものとする。
選択/決定部702a(選択決定手段)は、上記一覧表示された複数の外部入力端子より、特定の外部入力端子をユーザに選択決定させるための十字キーや決定ボタンで構成され、例えば、図5の背面がドットで表示された「外部入力3」を選択対象の外部入力端子として、十字キーを操作することで上下左右方向に当該選択対象を切替え、決定ボタンを押下して上記選択対象とする外部入力端子を決定することができる。
【0051】
記憶部130は、CPU110が実行するプログラムを格納したエリアや当該プログラムの実行に必要な各種データを格納するエリアを備えて構成され、例えば、開始タイミング判断プログラム131a(認証手段、開始タイミング判断手段)、駆動開始プログラム132(認証手段、駆動開始手段)と、停止タイミング判断プログラム133a(認証手段、停止タイミング判断手段)と、駆動停止プログラム134(認証手段、駆動停止手段)、表示制御プログラム136a(表示制御手段)と、等を備えている。
【0052】
開始タイミング判断プログラム131aは、コントロール部700aによる外部入力端子の選択動作の開始からHDMI端子14が選択されるより前までの間で、認証部20により認証を受ける開始タイミングを判断する機能をCPU110に実行させるプログラムである。
具体的には、コントロール部700aの表示ボタン701aがユーザに押下され、CPU110が、後述の表示制御プログラム136aを実行して表示部500に一覧表示画面510aを表示させると、開始タイミング判断プログラム131aを実行し、当該一覧表示画面510aにより各々の外部入力端子が一覧表示された時点で、認証部20により認証を受ける開始タイミングであると判断する。
【0053】
停止タイミング判断プログラム133aは、駆動開始プログラム132により認証部20の駆動が開始した場合に、認証部20を停止する停止タイミングを判断する機能をCPU110に実行させるプログラムである。
具体的には、表示部500に一覧表示画面510aが表示されると、CPU110は開始タイミング判断プログラム131aの実行により開始タイミングであると判断して、駆動開始プログラム132を実行して認証部20の駆動を開始させる。すると、CPU110は停止タイミング判断プログラム133aを実行し、ユーザが選択/決定部702aにより一覧表示画面510aに表示される何れの外部入力端子も選択しなかった場合(つまり、予め定められた時間が経過するまでに決定ボタンを押下しなかった、或いは一覧表示画面510aの表示を終了させた等)、又は、HDMI端子14以外の外部入力端子が選択決定された場合、に該当するか否かを判断し、該当する場合に停止タイミングであると判断する。
【0054】
表示制御プログラム136aは、コントロール部700aの操作に応じて、各々の外部入力端子を表示部500に一覧表示させる機能をCPU110に実行させるプログラムである。
具体的には、ユーザがコントロール部700aの表示ボタン701aを操作(押下)して、当該操作に基づく操作信号が制御部100に入力されると、CPU110は、表示制御プログラム136aを実行し、OSD回路80を介して記憶部130に記憶されるOSDデータを合成し、図5に示すような一覧表示画面510aを表示部500に表示させる。
【0055】
(認証処理)
次に、図6のフローチャートを参照しながら、本実施形態の出力装置1aにより行われる認証処理の流れについて説明する。
【0056】
まず、ユーザがコントロール部700aの表示ボタン701aを押下すると、CPU110が表示制御プログラム136aを実行し、表示部500に一覧表示画面510aを表示させる(ステップS11)。
すると、CPU110は、開始タイミング判断プログラム131を実行し、当該一覧表示画面510aにより各々の外部入力端子が一覧表示された時点で、開始タイミングであると判断し、駆動開始プログラム132を実行して認証部20の駆動を開始する(ステップS12)。
【0057】
次いで、CPU110は、停止タイミング判断プログラム133aを実行し、ユーザが選択/決定部702aにより一覧表示画面510aに表示される何れの外部入力端子も選択しなかった場合やHDMI端子14以外の外部入力端子に選択決定された場合、に該当するか否かを判断することで、停止タイミングであるか否かを判断する(ステップS13)。
【0058】
そして、CPU110は、停止タイミングであると判断した場合(ステップS13;No)、駆動停止プログラム134を実行して認証部20の駆動を停止し(ステップS14)、ステップS11以降の処理を繰り返す。
【0059】
一方で、CPU110は、停止タイミングでないと判断した場合(ステップS13;Yes)、選択/決定部702aを介してユーザによりHDMI端子14が外部入力端子として選択決定されているか否かを判断する(ステップS15)。
そして、CPU110は、HDMI端子14が選択決定されていないと判断した場合(ステップS15;No)、ステップS13以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU110は、HDMI端子14が選択決定されていると判断した場合(ステップS15;Yes)、認証処理を完了させ、入力切替部50や処理部60に所定の制御信号を出力して外部入力端子のHDMI端子14への入力切替え処理を行う(ステップS16)。
【0060】
以上説明した本実施形態における出力装置1aによれば、ユーザの操作により所定の操作信号を出力するコントロール部700aと、コントロール部700aの操作に応じて、各々の外部入力端子を一覧表示画面510aとして表示部500に一覧表示させる機能をCPU110に実行させる表示制御プログラム136aと、CPU110の表示制御プログラム136aの実行により一覧表示された外部入力端子より、特定の外部入力端子をユーザに選択決定させる選択/決定部702aと、を備え、開始タイミング判断プログラム131aは、CPU110の表示制御プログラム136aの実行により各々の外部入力端子が一覧表示された時点で、開始タイミングであると判断する機能をCPU110に実行させる。
【0061】
つまり、コントロール部700aがユーザに操作されて、各々の外部入力端子が一覧表示画面510aに一覧表示され、ユーザによって外部入力端子が変更される可能性が生じた状態に至って、はじめてCPU110が開始タイミングと判断するので、一層好適に認証部20の電力の消費を抑えることが可能となる。
【0062】
また、出力装置1aによれば、停止タイミング判断プログラム133aは、選択/決定部702aにより一覧表示画面510aに表示される何れの外部入力端子も選択しなかった場合、又は、HDMI端子14以外の外部入力端子が選択決定された場合、に停止タイミングであると判断する機能をCPU110に実行させる。
【0063】
つまり、一覧表示画面510aが表示された後に、何れの外部入力端子も選択されなかった場合や、HDMI端子14以外の外部入力端子が選択決定された場合、その後HDMI端子14が選択される可能性は低いと予測されるため、CPU110が停止タイミングであると判断することで、一層好適に認証部20の電力の消費を抑えることが可能となる。
【0064】
なお、本発明の範囲は上記実施形態に限られることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
上述の実施形態1では、CPU110が開始タイミング判断プログラム131を実行すると、図2におけるHDMI端子14の順位がユーザの選択した外部入力端子の順位(つまり、1の順位)よりも大きい場合に認証を受ける開始タイミングであると判断する場合を説明したが、HDMI端子14の順位が予め設定した順位範囲(例えば、2の順位〜4の順位)にある場合にのみ、開始タイミングであると判断するようにしてもよい。このとき、HDMI端子14がユーザの選択した外部入力端子より後順位かつ5の順位〜8の順位にある場合、CPU110は開始タイミングと判断せず、駆動開始プログラム132により認証部20の駆動を開始しないので、一層好適に認証部20の電力の消費を抑えることが可能となる。
【符号の説明】
【0065】
1 出力装置
10 インターフェース部
11 S端子(外部入力端子)
12 D端子(外部入力端子)
13 コンポジット端子(外部入力端子)
14 HDMI端子(外部入力端子)
20 認証部(認証手段、制御LSI)
100 制御部(選択手段)
110 CPU(認証手段、開始タイミング判断手段、外部入力端子特定手段、駆動開始手段、停止タイミング判断手段、選択判断手段、駆動停止手段)
130 記憶部
131 開始タイミング判断プログラム(認証手段、開始タイミング判断手段、外部入力端子特定手段)
132 駆動開始プログラム(認証手段、駆動開始手段)
133 停止タイミング判断プログラム(認証手段、停止タイミング判断手段、選択判断手段)
134 駆動停止プログラム(認証手段、駆動停止手段)
135 順序データ(記憶手段)
700 コントロール部(選択手段)
701 切替ボタン(切替選択部)
1000〜1004 AV機器(外部出力機器)
「第2実施形態」
1a 出力装置
110 CPU(認証手段、開始タイミング判断手段、駆動開始手段、停止タイミング判断手段、駆動停止手段、表示制御手段)
130 記憶部
131a 開始タイミング判断プログラム(認証手段、開始タイミング判断手段)
133a 停止タイミング判断プログラム(認証手段、停止タイミング判断手段)
136a 表示制御プログラム(表示制御手段)
500 表示部(表示手段)
700a コントロール部(選択手段、操作部)
701a 表示ボタン
702a 選択/決定部(選択決定手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
HDMI端子を含む複数の外部入力端子を備え、各々の前記外部入力端子に接続される外部出力機器より入力した映像/音声データに基づく映像/音声を出力する出力装置において、
複数の前記外部入力端子から一の外部入力端子を選択する選択手段と、
電力が付与されることで駆動する制御LSIを含み、前記HDMI端子に接続される外部出力機器より映像/音声データを入力する場合に、前記制御LSIを駆動させ、予め当該外部出力機器より映像/音声データの出力先としての認証を受ける認証手段と、を備え、
前記認証手段は、
前記選択手段による外部入力端子の選択動作の開始から前記HDMI端子が選択されるより前までの間で、前記認証を受ける所定の開始タイミングを判断する開始タイミング判断手段と、
前記開始タイミング判断手段により前記所定の開始タイミングであると判断された場合に、前記制御LSIの駆動を開始する駆動開始手段と、
前記駆動開始手段により前記制御LSIの駆動が開始した場合に、前記制御LSIを停止する所定の停止タイミングを判断する停止タイミング判断手段と、
前記停止タイミング判断手段により制御LSIを停止する所定の停止タイミングであると判断された場合に、前記制御LSIの駆動を停止する駆動停止手段と、
を有することを特徴とする出力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の出力装置において、
前記選択手段は、
ユーザの選択操作に応じて、映像/音声データを入力する外部入力端子を所定の順序で順々に切替えて選択させる切替選択部と、
前記切替選択部における外部入力端子の順序を予め記憶する記憶手段と、
を備え、
前記開始タイミング判断手段は、
前記切替選択部により選択された外部入力端子を前記記憶手段により記憶された順序により特定する外部入力端子特定手段を有し、
前記記憶手段により記憶された順序に基づいて、前記HDMI端子が前記外部入力端子特定手段により特定された外部入力端子より所定の後順位に位置する場合に、前記所定の開始タイミングであると判断することを特徴とする出力装置。
【請求項3】
請求項2に記載の出力装置において、
前記停止タイミング判断手段は、
前記外部入力端子特定手段により特定された外部入力端子が選択された時点より所定時間が経過するまでに、新たに前記切替選択部が選択操作されたか否かを判断する選択判断手段を有し、
前記選択判断手段により選択操作されていないと判断された場合に、前記所定の停止タイミングであると判断することを特徴とする出力装置。
【請求項4】
請求項1に記載の出力装置において、
前記選択手段は、
ユーザの操作により所定の操作信号を出力する操作部と、
前記操作部の操作に応じて、各々の外部入力端子を所定の表示手段に一覧表示させる表示制御手段と、
前記表示制御手段により一覧表示された外部入力端子より、特定の外部入力端子を前記操作部の操作によりユーザに選択決定させる選択決定手段と、
を備え、
前記開始タイミング判断手段は、前記表示制御手段により各々の外部入力端子が一覧表示された時点で、前記所定の開始タイミングであると判断することを特徴とする出力装置。
【請求項5】
請求項4に記載の出力装置において、
前記停止タイミング判断手段は、
前記選択決定手段により何れの外部入力端子も選択決定されなかった場合又は前記HDMI端子以外の外部入力端子が選択決定された場合に、前記所定の停止タイミングであると判断することを特徴とする出力装置。
【請求項6】
HDMI端子を含む複数の外部入力端子を備え、各々の前記外部入力端子に接続される外部出力機器より入力した映像/音声データに基づく映像/音声を出力する出力装置において、
複数の前記外部入力端子から一の外部入力端子を選択する選択手段と、
電力が付与されることで駆動する制御LSIを含み、前記HDMI端子に接続される外部出力機器より映像/音声データを入力する場合に、前記制御LSIを駆動させ、予め当該外部出力機器より映像/音声データの出力先としての認証を受ける認証手段と、を備え、
前記認証手段は、
前記選択手段による外部入力端子の選択動作の開始から前記HDMI端子が選択されるより前までの間で、前記認証を受ける所定の開始タイミングを判断する開始タイミング判断手段と、
前記開始タイミング判断手段により前記所定の開始タイミングであると判断された場合に、前記制御LSIの駆動を開始する駆動開始手段と、
前記駆動開始手段により前記制御LSIの駆動が開始した場合に、前記制御LSIを停止する所定の停止タイミングを判断する停止タイミング判断手段と、
前記停止タイミング判断手段により前記所定の停止タイミングであると判断された場合に、前記制御LSIの駆動を停止する駆動停止手段と、
を有し、
前記選択手段は、
ユーザの選択操作に応じて、映像/音声データを入力する外部入力端子を所定の順序で順々に切替えて選択させる切替選択部と、
前記選択部における外部入力端子の順序を予め記憶する記憶手段と、
を備え、
前記開始タイミング判断手段は、
前記選択部により選択された外部入力端子を前記記憶手段により記憶された順序により特定する外部入力端子特定手段を有し、
前記記憶手段により記憶された順序に基づいて、前記HDMI端子が前記外部入力端子特定手段により特定された外部入力端子より所定の後順位に位置する場合に、前記所定の開始タイミングであると判断し、
前記停止タイミング判断手段は、
前記外部入力端子特定手段により特定された外部入力端子が選択された時点より所定時間が経過するまでに、新たに前記切替選択部が選択操作されたか否かを判断する選択判断手段を有し、
前記選択判断手段により選択操作されていないと判断された場合に、前記所定の停止タイミングであると判断することを特徴とする出力装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate